JP2005031383A - 自動演奏装置およびプログラム - Google Patents

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Yoshiki Nishitani
善樹 西谷
Kenji Ishida
健二 石田
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Abstract

【課題】初心者でも特段の練習をすることなくアンサンブルに参加することができ、しかも、楽曲の表情を豊かにする。
【解決手段】CPU301は、操作子1から出力される識別情報と楽音パラメータとの関係を認識し、さらに、操作子1から出力される角度情報Sθの値に応じて、「マスターボリューム」、「テンポ指令値」、「マスターバランス」、「マスターリバーブ」、「マスターブライトネス」のエクスクルーシブメッセージを生成して、音源装置4に供給する。これにより、操作者A〜Eによって音量、テンポの速さ、パンポット、残響値、音響明瞭度をそれぞれ制御することができる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はアンサンブルを簡単に行うことができる自動演奏装置、プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
アンサンブルにおいては、複数の奏者がそれぞれのパートの楽器を演奏し、各楽器の演奏音が集合して一つの音楽を奏でる。各パートにおいては、曲の盛り上がりに応じた強弱や微妙な音色の変化が付けられ、これらが総合されて、全体として厚みのある表情豊かな音楽演奏となる。この場合、各楽器を担当する演奏者が熟練していないと、全体として良い音楽にはならない。
【0003】
そこで、初心者でも簡単にアンサンブルを楽しめるようにした装置も種々開発されている。そのような装置として、自動演奏データを用いた自動演奏の各楽器のパートを、各々一つの操作子に割り当て、操作子の操作状態に応じて、その楽器の音を変化させるものがある。この場合、操作子の「振る」「叩く」「傾ける」などの比較的簡単な操作と楽音の制御とを対応させておけば、各パートの演奏は簡単なものとなる。例えば、特許文献1には操作子の動きに応じて各パートのテンポが変えられる自動演奏制御装置が記載されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−350474号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の装置においては、各パートのテンポが変えられるだけであるので、曲全体の表情を豊かにすることはできなかった。例えば、曲のテンポを遅くしつつ、音量を徐々に下げ、しかも、音色は明るくしてゆくというような豊かな音楽表現を、初心者が参加するアンサンブルで実現するということは、特許文献1の装置でも、それ以外の従来装置でも不可能であった。
【0006】
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、初心者でも高齢者でも、特段の練習をすることなくアンサンブルに参加することができ、しかも、楽曲の表情を豊かにすることができる演奏装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る自動演奏装置は、楽音を制御する楽音パラメータによって構成される演奏データから、楽曲の進行に従って前記楽音パラメータを順次読み出す楽音パラメータ読出手段と、操作状態に応じた信号を出力する複数の操作子からの出力信号に対して、楽曲全体に影響を与える楽音パラメータあるいは楽曲のあるパート全体に影響を与える楽音パラメータの少なくともいずれか一方を対応付ける対応テーブルと、いずれかの前記操作子から信号が供給されると、前記対応テーブルを参照して楽音パラメータの種類を特定するとともに、特定した種類の楽音パラメータについて、当該操作子からの信号に対応する値にして出力する楽音パラメータ生成出力手段とを具備することを特徴とする。
【0008】
また、前記対応テーブルは、前記操作子から出力される識別情報に対して前記楽音パラメータの種類を対応づけ、前記楽音パラメータ生成出力手段は、前記識別情報に基づいて前記対応テーブルを参照することにより楽音パラメータの種類を特定するよう構成してもよい。
【0009】
さらに、前記操作子からの出力信号に対して、予め定められた機器を制御する制御情報との対応付けを行う制御情報対応テーブルと、前記操作子から信号が供給されると、前記制御情報対応テーブルを参照して制御情報を特定し、特定した制御情報を出力する制御情報出力手段とを具備するよう構成してもよい。
【0010】
また、この発明は、コンピュータを、楽音を制御する楽音パラメータによって構成される演奏データから、楽曲の進行に従って前記楽音パラメータを順次読み出す楽音パラメータ読出手段と、操作状態に応じた信号を出力する複数の操作子からの出力信号に対して、楽曲全体に影響を与える楽音パラメータあるいは楽曲のあるパート全体に影響を与える楽音パラメータの少なくともいずれか一方を対応付ける対応テーブルと、いずれかの前記操作子から信号が供給されると、前記対応テーブルを参照して楽音パラメータの種類を特定するとともに、特定した種類の楽音パラメータについて、当該操作子からの信号に対応する値にして出力する楽音パラメータ生成出力手段として機能させるためのプログラムとしても実現することができる。
また、上記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現することもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
<実施形態の構成>
図1は、本実施形態の構成を示す図である。同図において、操作子1−1,1−2,…,1−n(nは整数)は、図3に示すように操作者Aが手に持って自由に動かすことができる棒状の形状をしている。なお、操作子1−1〜1−nについて総称するときは、単に操作子1と記すことにする。
この操作子1には、その動きを検出するためのセンサが内蔵されているが、本実施形態においては仰角を検出するための角度センサが内蔵されている。この角度センサからは角度信号Sθが出力されるようになっている。
また、操作子1は、各々自己を識別するための識別情報SIDを出力するようになっている。なお、各操作子1−1〜1−nの識別情報をSID(1−1)〜SID(1−n)と表記する。
【0012】
操作子1は、角度信号Sθと識別情報SIDを含んだセンサ情報SIを無線によって受信装置2に送信し、受信装置2はセンサ信号SIをパーソナルコンピュータ3に供給するようになっている。なお、本実施形態においては、Bluetooth(登録商標)による無線伝送方式が採用されるが、この伝送方式は任意である。
【0013】
図2は、パーソナルコンピュータ3の構成を示すブロック図であり、受信装置2は、USB(Universal Serial Bus)インターフェイス(I/F)309に接続されている。そして、USBインターフェイス309を介してセンサ情報SIはCPU301に供給される。
【0014】
同図において、CPU301は、RAM303の記憶領域をワークエリアとして利用し、ROM302に格納されている各種プログラムを実行することで装置各部を制御する。ハードディスク装置(以下、HDDと記す)304には複数の演奏データが記憶されており、また、外部記憶装置310に挿入されるCD−ROMにも複数の演奏データが記録されている。本実施形態において用いる演奏データは、MIDI規格によるものであるが、演奏データは楽音を指定する楽音パラメータの集合となっている。
【0015】
自動演奏が指示されたときは、指定された演奏データがHDD304またはCD−ROMより呼び出されて、RAM303の演奏データ格納領域に格納される。演奏データ格納領域に格納された演奏データの各楽音パラメータは、CPU301によって演奏の進行に沿って順次読み出されるようになっている。
【0016】
表示部305は、CPU301の制御の元に各種情報を表示する。キーボード306およびポインティングデバイス307は、操作者の操作に従って各種の指示や情報を入力する。また、MIDIインターフェイス308はパーソナルコンピュータ3と音源装置4との間でMIDI規格の楽音パラメータの送受信を行うためのインターフェイスである。
【0017】
次に、図1に示す音源装置4はパーソナルコンピュータ3から出力されたMIDI規格の楽音パラメータを受信して、これに基づいて楽音信号を生成する。この楽音信号の生成においては、楽音パラメータデータが示す音高、音量、残響、ブライトネス、音像等に従って楽音信号が形成される。この楽音信号は、アンプ5へと供給され、アンプ5において楽音信号が増幅された後にスピーカ6,6にて放音される。
以上説明した受信装置2,パーソナルコンピュータ3,音源装置4,アンプ5,スピーカ6,6によって自動演奏装置100が構成されている。
【0018】
(演奏データの内容)
ここで、HDD304またはCD−ROMに記憶されている演奏データの構造について説明する。
本実施形態においては、上述したようにMIDI規格による演奏データを用いて自動演奏を行う。演奏データを構成する楽音パラメータには、一つひとつの音符について音高、音長、ベロシティ(つよさ)などを示すもの、楽曲全体に影響を与えるもの(残響や音像定位など)、あるいは特定のパートの全体に影響を与えるもの(パート別の残響や音像定位など)がある。
【0019】
本実施形態においては、演奏データから演奏の進行に応じて楽音パラメータを順次読み出して自動演奏処理を行うとともに、操作子1の操作に応じて楽曲全体に影響を与える楽音パラメータや、指定したパートの全体に影響を与える楽音パラメータを生成して演奏に豊かな表情を与えるようにしている。
そこで、以下においては、演奏データについて図4を参照して詳細に説明するが、図4は行と列のマトリックスになっているので、まず、列について説明する。
第1列のデルタタイムは、イベントとイベントの間隔を示しており、テンポクロックの数で表される。デルタタイムが「0」の場合は、直前のイベントと同時に実行される。
第2列には演奏データの各イベントが持つメッセージの内容が記述されている。このメッセージには、例えば発音を示すノートオンメッセージ(NoteOn)や消音を示すノートオフメッセージ(NoteOff)の他、音量やパンポット(音像定位)を指示するコントロールチェンジメッセージ(ControlChange)等が含まれる。
【0020】
第3列にはチャネルの番号が記述されている。メタイベントやシステムエクスクルーシブイベント等のチャネルに依存しないイベントデータについては、この第3列に値を持たない。
第4列には、ノートナンバ(NoteNum)、プログラムナンバ(ProgNum)あるいはコントロールナンバ(CtrlNum)が記述されるが、どれが記述されるかはメッセージの内容により異なる。例えばノートオンメッセージまたはノートオフメッセージであれば、ここには音階を表すノートナンバが記述され、またコントロールチェンジメッセージであればその種類(音量やパンポット等)を示すコントロールナンバが記述されている。
第5列にはMIDIメッセージの具体的な値(データ)が記述されている。例えばノートオンメッセージまたはノートオフメッセージであれば、ここには音の強さを表すベロシティの値が記述され、またコントロールチェンジメッセージであればコントロールナンバに応じたパラメータの値が記述されている。
【0021】
次に、図4に示す各行について説明するが、各行が一つの楽音パラメータとなっている。
まず、第1行のヘッダー(Header)は時間単位を示している。「時間単位」とは分解能を示すものであり、4分音符あたりのテンポクロック数で表現される。図4においては「480」の値がセットされており、この場合は4分音符一つが480個分のテンポクロックの長さに対応することが指示されたことを意味している。
【0022】
テンポクロックについては、第2行のメタイベントデータにおいて定義されている。第2行のテンポ指令値(SetTempo)は、演奏の速さを指定し、4分音符の長さをマイクロ秒で表す。例えば、4分音符=120のテンポの場合、4分音符が1分間に120拍であるため、60(秒)/120(拍)×1000000=500000(マイクロ秒)の値が、テンポ指令値の値としてセットされる。自動演奏はテンポクロックに基づく速さで行われるが、テンポクロックの周期は、テンポ指令値と時間単位の値に応じて制御されるようになっている。したがって、テンポ指令値(SetTempo)が「500000」で時間単位が「480」の場合は、テンポクロックの周期は「1/960」となる。
【0023】
第3行から第6行のシステムエクスクルーシブメッセージは、楽曲全体に影響を与える楽音パラメータである。以下それぞれについて説明する。
第3行のシステムエクスクルーシブメッセージにはマスターボリューム(MasterVolume)が記述されている。これは楽音全体の音量を示す楽音パラメータであり、同図においては値「72」がセットされている。
第4行のシステムエクスクルーシブメッセージにはマスターバランス(MasterValance)が記述されている。これは、楽音全体をステレオ出力したときの音像の定位位置を示す楽音パラメータであり、同図においては値「64」がセットされている。パンポットの値は0〜127の整数値で示され、「0」が左端、「64」が中央、「127」が右端の位置で音像定位することを示す。
【0024】
第5行のシステムエクスクルーシブメッセージにはマスターリバーブ(MasterReverb)が記述されている。これは、楽音全体に対して残響効果を付加する場合にどの程度の残響値を付加するかを示す楽音パラメータであり、同図においては値「10」がセットされている。
第6行のシステムエクスクルーシブメッセージにはマスターブライトネス(MasterBrightness)が記述されている。これは、楽音全体に対する楽音の明瞭感の度合い(音響明瞭度)を示すパラメータであり、同図においては値「72」がセットされている。
以上が、楽音全体に影響を与えるパラメータであるが、これらのパラメータは、演奏データの先頭だけでなく、楽曲の変化に応じて楽曲途中においても適宜配置されている。
【0025】
続いて、第7行から第11行にはプログラムチェンジメッセージとコントロールチェンジメッセージが記述されている。これらは各チャネルの音色や音量等を制御する楽音パラメータであり、すなわち、各チャネル(パート)全体に影響を与えるパラメータである。以下にそれぞれの内容を説明する。
なお、演奏データ中にはプログラムチェンジメッセージとコントロールチェンジメッセージは当然各チャネルについて記述されているが、図4においてはチャネル「2」以降については記載を省略し、チャネル「1」のプログラムチェンジメッセージとコントロールチェンジメッセージのみを表示した。
【0026】
第7行のプログラムチェンジメッセージは各チャネルの音色を示す楽音パラメータであり、音色毎に予めその値が定められている。例えば同図においては、プログラムナンバとして値「5」がセットされている。この値「5」は、このチャネルが「電子ピアノ」の音色であることを示している。
第8行のコントロールチェンジメッセージにはコントロールナンバ「7」のボリューム(Volume)が記述されている。これは各チャネルの音量を示す楽音パラメータであり、同図においては値「70」がセットされている。音量については既に第3行の「マスターボリューム」に記述されているが、この「ボリューム」では「マスターボリューム」で定められた音量をもとに、各チャネルの相対的な音量を定める。
【0027】
第9行のコントロールチェンジメッセージにはコントロールナンバ「10」のパンポット(Pan)が記述されている。これは各チャネルのステレオ出力時の音源の定位を示す楽音パラメータであり、同図においては値「64」がセットされている。音像定位については既に第4行の「マスターバランス」に記述されているが、この「パンポット」では「マスターバランス」で定められた音像定位位置をもとに、各チャネルの相対的な音像定位位置を定める。
【0028】
第10行のコントロールチェンジメッセージにはコントロールナンバ「91」のリバーブ(ReverbSend)が記述されている。これは、各チャネルの楽音に対して残響効果を付加する場合にどの程度の残響値を付加するかを示す楽音パラメータであり、同図においては値「105」がセットされている。残響については既に第5行の「マスターリバーブ」に記述されているが、この「リバーブ」では「マスターリバーブ」で定められた残響値をもとに、各チャネルの相対的な残響値を定める。
【0029】
第11行のコントロールチェンジメッセージにはコントロールナンバ「74」のブライトネス(Brightness)が記述されている。これは、各チャネルの楽音に対する音響明瞭度を示すパラメータであり、同図においては値「72」がセットされている。音響明瞭度については既に第6行の「マスターブライトネス」に記述されているが、この「ブライトネス」では「マスターブライトネス」で定められた音響明瞭度をもとに、各チャネルの相対的な音響明瞭度を定める。
【0030】
また、第12行以降は、各チャネルの音符についての楽音パラメータとなっている。これらは発音を示すノートオンイベント(NoteOn)と消音を示すノートオフイベント(NoteOff)のメッセージで構成され、各イベントには音高を示すノートナンバ(NoteNum)と、音の強さを示すベロシティ(Velocity)が付加される。
【0031】
ここで、図4に示す音符列がどのように演奏されるかを説明すると、まずチャネル「1」で「C4」、チャネル「2」で「E4」、チャネル「3」で「G4」、チャネル「4」で「B4」、チャネル「5」で「C3」が同時に発音される。それからデルタタイム「240」の後にチャネル「2」から「5」が一斉に消音する。このときチャネル「1」にはノートオフイベントが記述されていないので、チャネル「1」では引き続き「C4」の音が発音される。チャネル「2」から「5」においては、消音と同時に次の音が発音される。具体的にはチャネル「2」、「4」、「5」で「F4」、チャネル「3」で「A4」の音が発音される。以上のような手順で各チャネルの発音と消音が繰り返され、演奏が進行する。すなわち、MIDIデータを用いた一般的な自動演奏処理は、デルタタイムによって示される時間を待って次々とイベントを実行する、という処理を演奏が終了するまで繰り返す。
【0032】
(RAM303に設定されるテーブルの内容)
次に、RAM303に設定されるテーブルについて説明する。パーソナルコンピュータ3の電源投入時に起動されるROM302のプログラムに基づき、CPU301は、初期設定を行うが、このときRAM303の記憶領域にそれぞれ図5,6,7に示されるようなテーブルTB1,TB2,TB3を作成する。
初めに、図5に示すテーブルTB1について説明する。このテーブルには、楽音全体に影響を与える楽音パラメータと各操作子との対応関係が設定されている。すなわち、図5に示す例においては、操作子1−1には「マスターボリューム」、操作子1−2には「テンポ指令値」、操作子1−3には「マスターバランス」、操作子1−4には「マスターリバーブ」、操作子1−5には「マスターブライトネス」が割り当てられる。
【0033】
次に、図6に示すテーブルTB2においては、単一のチャネルのみに影響を与える楽音パラメータと各操作子との対応関係が記述されている。図6に示す例においては、操作子1−1〜1−5にはチャネル「1」の「ボリューム」、「テンポ」、「パンポット」、「リバーブ」、「ブライトネス」の楽音パラメータがそれぞれ割り当てられている。同様にして、操作子1−6〜1−10にはチャネル「2」、操作子1−11〜1−15にはチャネル「3」、操作子1−16〜1−20にはチャネル「4」、操作子1−21〜1−25にはチャネル「5」の「ボリューム」、「テンポ」、「パンポット」、「リバーブ」、「ブライトネス」の楽音パラメータが割り当てられている。
【0034】
図7に示すテーブルTB3においては、楽音全体に影響を与える楽音パラメータと、単一のチャネルのみに影響を与える楽音パラメータの双方が含まれ、これらと各操作子との対応関係が設定されている。図7に示す例においては、操作子1−1と1−2には楽音全体の音量とテンポに影響を与える「マスターボリューム」と「テンポ指令値」の楽音パラメータがそれぞれ割り当てられ、操作子1−3〜1−17には、単一のチャネルのみに影響を与える楽音パラメータのうち、上述の音量とテンポを除いた「パンポット」、「リバーブ」、「ブライトネス」が、チャネル「1」〜「5」についてそれぞれ割り当てられている。
【0035】
上述の各テーブルの説明においては、便宜上、操作子と楽音パラメータの関係を説明したが、実際のテーブルにおいては各操作子を識別する識別情報と楽音パラメータとが対応付けられて記憶されている。
また、上述した各テーブルの内容は、キーボード306を操作することにより、適宜書き換えが行えるようになっている。すなわち、楽音パラメータと操作子の識別情報の対応関係を変えたり、追加や削除を行ったりすることが自在にできるようになっている。
【0036】
<実施形態の動作>
上記の構成によるこの実施形態の動作について説明する。
まず、この自動演奏装置100には3種類の演奏モードが備わっており、操作者がキーボード306等を用いて指示することにより、いずれかのモードが選択される。以下、それぞれのモードの動作について説明する。
【0037】
A:トータル制御モード
このモードは、操作者によって制御される楽音パラメータが、「マスターボリューム」等の楽音全体に影響を与えるパラメータである演奏モードである。以下においては5人の操作者A,B,C,D,Eによるアンサンブル演奏であって、操作者がそれぞれ操作子1−1,1−2,1−3,1−4,1−5を把持して操作を行う場合を想定して説明する。
【0038】
まず、トータル制御モードが選択されると、図5に示すテーブルTB1が選択される。そして、楽曲の演奏指示がなされると、図2に示すHDD304に記録されている演奏データが読み出され、RAM303の演奏データ格納領域に格納される。そして、演奏データ格納領域内の演奏データが順次読み出され、音源装置4に転送されて自動演奏がなされてゆく。この場合、図4において説明した演奏データ中のシステムエクスクルーシブイベントやメタイベントによって楽音全体の楽音パラメータが設定されたあと、各チャネルのデータに応じた演奏が行われる。
このようにして演奏が開始されると同時に、操作者A,B,C,D,Eは、その演奏を聞きながらそれぞれ操作子1−1,1−2,1−3,1−4,1−5を図3に示されるように構えてアンサンブル演奏に備える。
【0039】
以下においては、まず操作者Aの操作について説明する。
今、操作者Aが演奏の音量を上げることを意図したとき、操作者Aは例えば操作子1−1を上方へと傾ける動作を行う。操作子1−1の内部では角度センサがその角度に応じた角度信号Sθを出力する。この角度信号Sθは、センサ情報SIとして受信装置2へ送信される。この場合、センサ情報SIにはどの操作子の信号であるかを示す識別情報SDI(1−1)が含まれている。
【0040】
受信装置2で受信されたセンサ情報SIは、パーソナルコンピュータ3内のCPU301に供給される。CPU301は、識別情報SID(1−1)と角度情報Sθを認識し、RAM303内に設定されているテーブルTB1を参照して、識別情報に対応している楽音パラメータを変化させる。この場合、CPU301は、識別情報がSID(1−1)であるので、「マスターボリューム」が対応付けられていることを認識し、角度情報Sθの値に応じた新たなマスターボリューム値を求める。ここで、角度情報Sθとマスターボリューム値との関係は、予めROM302に記憶された関数、あるいはテーブルによって決定されるようになっている。
【0041】
CPU301は、上述のようにして求めた新たな値をもつ「マスターボリューム」のシステムエクスクルーシブメッセージを生成し、MIDIインターフェイス308を介して音源装置4に送信する。この結果、楽音全体の音量が上昇する。
例えば、CPU301は、角度情報Sθの値に基づき、値「75」をもつ「マスターボリューム」を出力する。このとき、図4に示す「マスターボリューム」の値「72」の音量で演奏が行われていれば、その差分だけ楽音全体の音量が大きくなる。
【0042】
また、同様にして、操作者Aは演奏の音量を下げることも可能である。この場合、操作者Aが操作子1−1を下方へと傾ける動作を行えば、上述の音量の増加と同様の処理によって音量の減少を実現することができる。
以上説明したように、操作者Aが操作子1−1の角度を操作することによって、演奏データ全体の音量を増減させることができる。これにより、単一の操作者の操作によって、演奏全体に対してクレッシェンド、デクレッシェンドのような効果を付与することが可能となる。
【0043】
また、同様の要領で、操作者B,C,D,Eによってテンポの速さ(テンポ指令値)、パンポットの位置(マスターバランス)、残響値(マスターリバーブ)、音響明瞭度(マスターブライトネス)をそれぞれ制御することができる。すなわち、CPU301が、図5に示すテーブルを参照することで、識別情報と楽音パラメータとの関係を認識し、さらに、角度情報Sθの値に応じた値を持つ「テンポ指令値」、「マスターバランス」、「マスターリバーブ」、「マスターブライトネス」のエクスクルーシブメッセージを生成して、音源装置4に供給する。この結果、操作者B,C,D,Eによる操作子1−2,1−3,1−4,1−5の傾け方によって、テンポ、パンポット、残響、音響明瞭度が適宜変化する。
【0044】
以上の結果、楽音全体は、操作者A〜Eの操作の集合によって決まる微妙な味わいを持った奥深い音色や響きを持ったものとなる。しかし、このときの各操作者A〜Eの操作は、極めて簡単な操作であり、初心者でも特別な練習をせずに、直ぐにアンサンブルを楽しむことができる。
【0045】
また、各操作者の役割分担が比較的明確であり、しかも、楽音全体に影響するパラメータを変化させているため、自分が何を制御しているかを耳で容易に確かめることができる。すなわち、自分の操作の効果を、簡単に耳で確認することができるため、「音楽を自ら創り出す」という、本来のアンサンブル演奏の喜びをより簡単に得ることができる。
【0046】
B:パート別制御モード
次に、パート別制御モードについて説明する。このモードにおいては、各操作子が制御するのは各チャネルの音量やテンポといった楽音パラメータである。ここで、図8に楽曲の一例を示すが、このパート別制御モードにおいては、各パート(楽器)毎に、テンポ、音量、残響、音像、明るさなど、そのパートの楽音全体に影響を与える楽音パラメータを、別々の操作者が操作するようになっている。
【0047】
このモードにおいても、自動演奏の開始が指示されると、図2に示すHDD304に記録されている演奏データがRAM303の演奏データ格納領域に格納され、これが順次読み出されて自動演奏がなされてゆく。この動作は、前述したトータル制御モードと同様である。ただし、パート別制御モードが選択された場合は、図6に示すテーブルTB2が選択される。
【0048】
以下の説明においては、5つのチャネル、すなわち5つのパート(楽器)によるアンサンブル演奏を想定し、25人の操作者A,B,C,…,Yがそれぞれ操作子1−1,1−2,1−3,…,1−25を操作する場合を想定する。
【0049】
今、操作子1−1の操作者がチャネル1の楽器の音量を上げようと意図し、操作子1−1を上方へと傾ける動作を行ったとする。この結果、操作子1−1の角度センサがその角度に応じた角度信号Sθを出力する。この角度信号Sθは識別情報とともにCPU301に供給され、CPU301は、識別情報と角度情報Sθから図6に示すテーブルTB2を参照して、その識別情報に対応している楽音パラメータを変化させる。この場合、CPU301は、識別情報がSID(1−1)であるので、チャネル1の「ボリューム」が対応付けられていることを認識し、角度情報Sθの値に応じた新たなボリューム値を求める。ここで、角度情報Sθとボリューム値との関係は、前述の場合と同様に、予めROM302に記憶された関数、あるいはテーブルによって決定されるようになっている。
【0050】
CPU301は、上述のようにして求めた新たな値をもつ「ボリューム」のコントロールチェンジメッセージをチャネル1について生成し、MIDIインターフェイス308を介して音源装置4に送信する。この結果、チャネル1の楽音の音量が上昇する。
例えば、CPU301は、角度情報Sθの値に基づき、チャネル1のコントロールチェンジメッセージである値「75」の「ボリューム」を出力する。このとき、図4の第8行に示すようにチャネル1の「ボリューム」の値が「70」であるとすると、その差分だけチャネル1の楽音の音量が大きくなる。
また、同様にして、操作者Aが操作子1−1を下方へと傾ける動作を行えば、上述の場合と同様の処理によってチャネル1の音量が減少する。
【0051】
ところで、既に述べたように、楽音全体の音量は「マスターボリューム」によって決定される。そして、その楽音全体の音響の中で、個々のチャネルの音量は各チャネルの楽音パラメータ「ボリューム」により決定される。したがって、上述のようにチャネル1の値が増加されれば、スピーカ6,6からは楽音全体の音響の中からチャネル1の音量だけが相対的に増加した楽音信号が放音される。
【0052】
また、同様の動作により、操作者B,C,D,Eによって、チャネル1のテンポの速さ(テンポ)、パンポットの位置(パンポット)、残響度(リバーブ)、音響明瞭度(ブライトネス)がそれぞれ制御される。すなわち、CPU301が、図6に示すテーブルTB2を参照することで、操作子1−2〜1−5から出力される識別情報と楽音パラメータの関係を認識し、さらに、角度情報Sθの値に応じた値を有する「テンポ」、「パンポット」、「リバーブ」、「ブライトネス」のチャネル1のコントロールチェンメッセージを生成して、音源装置4に供給する。これにより、操作者B,C,D,Eによる操作子1−2,1−3,1−4,1−5の傾け方によって、チャネル1の楽音のテンポ、パンポット、残響、音響明瞭度が適宜変化する。
【0053】
以上の結果、チャネル1の楽音は、操作者A〜Eの操作の集合によって決まる微妙な味わいを持った奥深い音色や響きを持ったものとなる。しかし、このときの各操作者A〜Eの操作は、上下に傾けるだけの極めて簡単な操作である。
【0054】
さらに、以上と同様の動作により、操作者F,G,H,…,Yの操作に対応してチャネル「2」〜「5」においても音量、テンポの速さ、パンポットの位置、残響度、音響明瞭度がそれぞれ制御される。すなわち、パート別制御モードでは、チャネル毎の楽音パラメータが個々に制御される。このように各チャネル毎に複数のパラメータが複数の操作者によって微妙に変化し、これらの集合によって楽曲全体の楽音の表情が作られる。したがって、一人ひとりの操作は簡単であっても、楽曲全体としては複雑で味わい深い表現をすることが可能となる。
【0055】
C:混合モード
次に、混合モードについて説明する。この混合モードは、上述のトータル制御モードとパート別制御モードのそれぞれの機能を兼ね備えたモードである。すなわちこのモードにおいては、楽音全体に影響を与える楽音パラメータと、単一のチャネルのみに影響を与える楽音パラメータが複数の操作者によって制御される。
【0056】
まず、混合モードが選択されたときは図7に示すテーブルTB3が選択され、CPU301はこのテーブルTB3に基づいて識別情報と楽音パラメータとの対応関係を認識する。なお、装置各部の動作は、上述の2つのモードと同様であるために説明を省略する。以下においては、5つのチャネル、すなわち5つの楽器(パート)によるアンサンブル演奏を想定し、17人の操作者A,B,C,…,Qがそれぞれ操作子1−1,1−2,1−3,…,1−17を持って操作する場合の演奏態様について簡単に説明する。
【0057】
まず、図7のテーブルTB3に示されるように、操作者A,Bは楽音全体に影響を与える「マスターボリューム」と「テンポ指令値」とをそれぞれ制御する。その他の操作者C〜Qにおいては、各チャネルの「パンポット」、「リバーブ」、「ブライトネス」のいずれかを制御する。
【0058】
以上のような楽音パラメータの割り当てを行うことにより、各チャネル(パート)の楽音パラメータが個別の操作者によって制御されるとともに、楽音全体に影響を与える楽音パラメータが別の操作者によって制御される。このように、各パート別の制御と楽曲全体に対しての制御とが混合されることにより、緻密な音楽表現が複数の操作者の共同によって行われ、楽音全体としての表情変化も奥行きも深いものとなる。しかし、個々の操作者の操作は操作子1を上下動させるだけの簡単なものであることは、上述した2つのモードの場合と同様である。
【0059】
なお、図7に示すテーブルTB3においては、各チャネルにおいて「ボリューム」や「テンポ」を制御対象としていないが、このような楽音パラメータを加えることは、キーボード306を操作してRAM303内のテーブル(図7に示すテーブル)を書き換えることによって、適宜行うことができる。同じ種類の楽音パラメータを、全体とパート毎の双方で制御対象とすると、例えば、全体のボリュームが小さくなっているときに、あるパートのボリュームを大きくすることができ、そのパートを他のパートに比して浮き立たせることができる。このように、操作子1にどのような楽音パラメータを割り当てるかによって、音楽にいろいろな表情を持たせることが可能になる。
以上のように、本実施形態においては、音符に関する楽音パラメータではなく、残響やボリュームという楽音についての属性的なものを制御する楽音パラメータを複数の操作者によって変化させるようにしている。このため、操作は易しく、かつ、演奏音の表情を豊かにすることができる。
【0060】
<変形例>
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、以下のような種々の変更が可能である。
【0061】
A:変形例1
上述の実施形態で説明された楽音パラメータはあくまでも一例であり、その他種々の楽音パラメータを制御対象とすることも可能である。
また、操作子の操作に応じて生成する信号は、楽音パラメータに限らず、特定の機器を制御する制御信号としてもよい。例えば、図1に破線で示すように、音源装置4とアンプ5との間に、ディストーション制御や音場制御を行う音響効果付与装置10を設け、操作子1の操作に応じて音響効果付与装置10の音響効果を制御してもよい。この場合においては、RAM303に操作子と制御情報との対応関係を示すテーブルを設ければよい。例えば、図9のテーブルTB5に示すように、操作子1−1,1−2に対してディストーション制御、音場制御をそれぞれ割り当てる。
【0062】
このような構成においては、CPU301は、操作子1−1の操作量に応じたディストーション制御信号を出力し、また、操作子1−2の操作量に応じた音場制御信号を出力する。これらの制御信号は、例えば、図2に示すUSBインターフェイス309を介して、音響効果付加装置10に供給される。以上のようにすれば、操作子1−1の操作状況に応じてディストーションの係り具合が変化し、また、操作子1−2の操作状況に応じて音場が適宜変化する。
【0063】
なお、図9に示すテーブルTB5においては、チャネルの対応付けは行っていないが、音響効果付与装置10がチャネル毎に音響効果の付与を行う機能を有していれば、テーブルTB5においてチャネルの対応付けを行っても良い。この場合においては、上述の実施形態において説明した3つのモードによる制御も可能となる。
【0064】
また、操作子1の操作に応じて、照明やその他の機器を制御するように構成することもできる。例えば、図1に示す20は照明であり、21は照明20の点滅や明るさを制御する照明制御装置である。今、図9に示すように操作子1−3に制御情報の種類として照明制御が割り当てられているとすると、CPU301は操作子1−3の出力信号に応じた照明制御信号を作成し、図2に示すUSBインターフェイス309あるいはその他任意のインターフェイスを介して照明制御装置21に供給する。この結果、操作子1−1の操作状況に応じて照明20の明るさが変化する。なお、操作子1の出力信号があるレベルを超えたか否かによって、照明20をオン/オフ制御とすることもできる。
【0065】
B:変形例2
図5〜図7に示すテーブルTB1〜TB3および図9に示すテーブルTB5は、上述した実施形態においては、パーソナルコンピュータ3内部のRAM303に記憶されているが、RAM303に不揮発性メモリを用いることにより、電源を切ってもその記憶内容を保持できるようにすることも可能である。このような構成とすれば、次回の演奏においても、各操作子に設定された楽音パラメータ(あるいは制御情報)との対応付けが保持されており、再度の設定が不要となる。
【0066】
C:変形例3
操作子1に内蔵されるセンサは、実施形態で用いた角度センサに限定されない。例えばセンサの種類としては、速度センサや加速度センサを用いてもよい。この場合には、操作子1が振られる状態を検出することができるから、それに応じた楽音パラメータ制御を行うことができる。また、センサとして、角速度を検出する圧電ジャイロセンサ、圧力を感知する圧電素子、重力方向に対する傾斜角を感知する傾斜計、振動を感知する振動ピックアップ、音声を感知するマイクロホンなど種々のものを用いることができる。
【0067】
また、操作子1内に2以上のセンサを設け、これらをスイッチで切り替えるようにしてもよい。この場合には、操作子1の動かし方に対し楽音パラメータの変化の仕方が変わるので、操作者の感覚に応じた動かし方を選ぶことができる。さらに、スイッチによるセンサの切替に連動して、制御する楽音パラメータを切り替えてもよい。この場合は、スイッチの切替状態も識別情報として出力するように構成するとともに、テーブルTB1〜TB3にスイッチ切替状態の識別情報に対応させた楽音パラメータを記述しておけばよい。
【0068】
また、操作子1は棒状の形状に限らず、他の任意の形としてもよい。例えば、操作者が握れる形状にして、握り具合を検出するセンサを設けてもよく、平たい形状にしてこれが叩かれることを検出するセンサを設けてもよい。要するに、操作者の何らかの操作を検出するものであればよい。さらに、操作子1の形状とセンサの種類を変えることで、イメージにあった操作子を適宜作成することができる。
【0069】
D:変形例4
上述した実施形態においては、操作子1から識別情報SIDを出力するようにし、この識別情報SIDと楽音パラメータとを対応させたが、操作子と楽音パラメータとの対応関係を事前に決めておけばよいので、必ずしも識別情報SIDを用いなくてもよい。例えば、複数の操作子が別々に接続される複数の端子を設け、これらの端子と楽音パラメータとの対応関係をテーブルに記述するような構成でもよい。この場合においても、どの端子にどの楽音パラメータを割り当てるかは任意に決めることができ、かつ変更することができる。
【0070】
E:変形例5
上述した実施形態においては、3つの動作モードを適宜選択するように構成したが、例えば、演奏データの中にモードを指定するデータを埋め込んでおき、このデータが読み出されたときにモードを変えても良い。
また、操作子1に割り当てられている楽音パラメータやパートを自動的に切り替えてもよい。この切替は、演奏データ中に切替を指示するデータを埋め込んでおき、それを読み出した際に切り替えるように構成してもよく、また、操作子1の動かし方に応じて切り替えるように構成してもよい(例えば、強く振ったときに切り替える)。切替の態様も種々考えられるが、例えば、楽音パラメータをサイクリックに切り替え、一巡したら元の楽音パラメータに戻るように構成してもよい。
【0071】
F:変形例6
上述した実施形態は、パーソナルコンピュータ3を用いた例であり、ROM302(記録媒体)内のプログラムとして本発明を実施した例である。この場合、ROM302内のプログラムは、CD−ROM等の記録媒体に記録して頒布することもでき、また、インターネット等を介して頒布することもできる。したがって、本発明の実施は、このような媒体を介してプログラムを入手することで容易に実施することができる。
一方、上述した実施形態と同様の構成を、専用装置として構成することも勿論可能である。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、初心者でも高齢者でも、特段の練習をすることなくアンサンブルに参加することができ、しかも、楽曲の表情を豊かにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の構成を示す図である。
【図2】パーソナルコンピュータ3の構成を示すブロック図である。
【図3】操作子1の使用状態を示す図である。
【図4】本実施形態において用いられる演奏データの内容を示す図である。
【図5】RAM303の記憶領域に生成されるテーブルTB1の内容を示す図である。
【図6】RAM303の記憶領域に生成されるテーブルTB2の内容を示す図である。
【図7】RAM303の記憶領域に生成されるテーブルTB3の内容を示す図である。
【図8】楽曲の一例を示す楽譜である。
【図9】操作子1に他の機器を制御するための制御信号を割り当てる際に使用されるテーブルTB5の内容を示す図である。
【符号の説明】
1…操作子、3…パーソナルコンピュータ、10…音響効果付与装置(機器)、20…照明(機器)、21…照明制御装置(機器)、301…CPU(楽音パラメータ読出手段、楽音パラメータ生成手段、制御情報出力手段)、302…ROM(記録媒体)、303…RAM、TB1,TB2,TB3…テーブル(対応テーブル)、TB5…テーブル(制御情報対応テーブル)

Claims (4)

  1. 楽音を制御する楽音パラメータによって構成される演奏データから、楽曲の進行に従って前記楽音パラメータを順次読み出す楽音パラメータ読出手段と、
    操作状態に応じた信号を出力する複数の操作子からの出力信号に対して、楽曲全体に影響を与える楽音パラメータあるいは楽曲のあるパート全体に影響を与える楽音パラメータの少なくともいずれか一方を対応付ける対応テーブルと、
    いずれかの前記操作子から信号が供給されると、前記対応テーブルを参照して楽音パラメータの種類を特定するとともに、特定した種類の楽音パラメータについて、当該操作子からの信号に対応する値にして出力する楽音パラメータ生成出力手段と
    を具備することを特徴とする自動演奏装置。
  2. 前記対応テーブルは、前記操作子から出力される識別情報に対して前記楽音パラメータの種類を対応づけ、前記楽音パラメータ生成出力手段は、前記識別情報に基づいて前記対応テーブルを参照することにより楽音パラメータの種類を特定することを特徴とする請求項1記載の自動演奏装置。
  3. 前記操作子からの出力信号に対して、予め定められた機器を制御する制御情報との対応付けを行う制御情報対応テーブルと、
    前記操作子から信号が供給されると、前記制御情報対応テーブルを参照して制御情報を特定し、特定した制御情報を出力する制御情報出力手段と
    をさらに具備することを特徴とする請求項1または2に記載の自動演奏装置。
  4. コンピュータを
    楽音を制御する楽音パラメータによって構成される演奏データから、楽曲の進行に従って前記楽音パラメータを順次読み出す楽音パラメータ読出手段と、
    操作状態に応じた信号を出力する複数の操作子からの出力信号に対して、楽曲全体に影響を与える楽音パラメータあるいは楽曲のあるパート全体に影響を与える楽音パラメータの少なくともいずれか一方を対応付ける対応テーブルと、
    いずれかの前記操作子から信号が供給されると、前記対応テーブルを参照して楽音パラメータの種類を特定するとともに、特定した種類の楽音パラメータについて、当該操作子からの信号に対応する値にして出力する楽音パラメータ生成出力手段
    として機能させるためのプログラム。
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