JP2005031002A - 電気光学効果を用いた温度センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 電気光学効果を用いて物体の温度変化を容易に検出する。
【解決手段】 電気光学効果に応じたレーザ光L1の位相差を利用して生体Hの温度変化を検出する電気光学効果を用いた温度センサ1。生体Hが接することができる絶縁膜3および検出電極2と、レーザ光L1の光路上に検出電極2に隣接して配置され、電気光学効果および焦電効果をそれぞれ有するEO結晶5と、このEO結晶5の温度とEO結晶5内部の電界に係わるパラメータとの関係を表す関係データRDを記憶する情報処理回路42(図2参照)と、EO結晶5に、レーザ光L1の光路を挟んで検出電極2に対向して取り付けられた印加電極12と、を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電気光学効果に応じた検出光の位相差を利用して物体の温度変化を検出する電気光学効果を用いた温度センサに関する。
一次の電気光学(electro-optic:EO)効果は、ポッケルス効果とも呼ばれており、例えば電気光学結晶(以下EO結晶とも記載する)等の反転対称性のない結晶において、常光と異常光の2種の光波に対する屈折率が結晶に印加される印加電界(電圧)に比例して変化する性質を表すものであり、この電気光学効果を利用して物体の物理量を検出する方法が研究されている(例えば、非特許文献1参照)。
また、ウェアラブルコンピュータと他のコンピュータ(他のウェアラブルコンピュータ等)との間の情報通信手段として、EO結晶の電気光学効果を利用して生体を介して情報を通信できるトランシーバの研究・開発が進められている(例えば、特許文献1参照)。
塩嵜忠著「強誘電体材料の開発と応用」、CMC出版 特開2001−352298号公報(第5−10頁、第1図〜第4図)。
従来のEO結晶に基づく電気光学効果を利用した物体の物理量検出方式は、検出対象となる物体の電気光学結晶に取り付けられた電極への接触に応じた印加電界の変化に対応する電気光学結晶の屈折率変化を検出光の位相差として検出する方式である。
すなわち、従来の電気光学効果を利用した物体の物理量検出方式は、物体の上記電極への接触の有無に応じた検出光の強度変化を2値的(デジタル的)に検出するものであるため、物体の連続的(アナログ的)な変化、特に温度変化を検出することが困難であった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、電気光学効果を用いて物体の温度変化を容易に検出することができる電気光学効果を用いた温度センサを提供することをその目的とする。
また、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、電気光学効果を用いて物体の温度変化を検出し、その検出結果に基づいて、連続的に移動する物体の移動方向および/または移動量を検出することができる電気光学効果を用いた温度センサを提供することを他の目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明は、請求項1に記載したように、電気光学効果に応じた検出光の位相差を利用して物体の温度変化を検出する電気光学効果を用いた温度センサであって、前記物体が接することができる第1の電極部と、前記検出光の光路上に前記第1の電極部に隣接して配置され、前記電気光学効果および焦電効果をそれぞれ有する電気光学結晶部材と、前記焦電効果に対応する前記電気光学結晶部材の温度と該電気光学結晶部材内部の電界に係わるパラメータとの関係を表す情報を記憶する温度電界関係情報記憶部と、前記電気光学結晶部材に、前記検出光の光路を挟んで前記第1の電極部に対向して取り付けられた第2の電極部と、を備えている。
請求項2記載の発明において、前記パラメータは前記電気光学結晶部材に生じる分極の大きさである。
請求項3記載の発明において、前記第1の電極部は、前記電気光学結晶部材に接する第1の電極と、この第1の電極から前記物体側へ向けて離間し、該第1の電極に対して対向配置された第2の電極と、温度伝導性を有し、前記第1の電極を、前記第2の電極に対して電気的に接続する弾性変形自在な接続電極とを備えている。
請求項4記載の発明は、前記第2の電極部を介して前記電気光学効果発生用の電界を当該第2の電極部および前記第1の電極部間の電位差として前記電気光学結晶部材に印加する印加手段をさらに備えている。
請求項5記載の発明において、前記物体は電界伝達媒体であり、当該電界伝達媒体により前記第1の電極部が接触された状態で、前記電界伝達媒体に前記電気光学効果発生用の電界が誘起された際に、この誘起された電界が当該電界伝達媒体を介して前記第1の電極部に印加されるように構成されている。
請求項6記載の発明は、前記物体が前記第1の電極部に当接して該第1の電極部を介して前記物体の温度変化が前記電気光学結晶部材に伝達され、該電気光学結晶部材の焦電効果により前記物体の温度変化に応じてその自発分極の大きさが変化し、この自発分極の変化に応じて前記第1の電極部および第2の電極部間の電位差が変化して前記検出光の位相差が変化した際に、その検出光の位相差を検出し、検出した位相差に基づいて前記温度変化を検出する検出手段をさらに備えている。
上述した目的を達成するため、本発明は、請求項7に記載したように、電気光学効果に応じた複数の検出光の位相差を利用して物体の温度変化を検出する電気光学効果を用いた温度センサであって、それぞれの一端面が同一平面上に位置するように配列された複数の第1の電極と、前記物体が接することができ、前記複数の第1の電極それぞれの一端面をそれぞれ被覆する絶縁性被覆部材と、前記複数の検出光の光路上に前記複数の第1の電極に隣接して配置され、前記電気光学効果および焦電効果をそれぞれ有する複数の電気光学結晶部材と、前記複数の電気光学結晶部材それぞれの焦電効果に対応する前記複数の電気光学結晶部材それぞれの温度と該複数の電気光学結晶部材それぞれに発生する電界に係わるパラメータとの関係を表す情報を記憶する温度電界関係情報記憶部と、前記複数の電気光学結晶部材に、前記複数の検出光の光路を挟んで前記複数の第1の電極にそれぞれ対向して取り付けられた複数の第2の電極と、を備えている。
以上述べたように、本発明の温度センサによれば、電気光学効果および焦電効果をそれぞれ有する電気光学結晶部材により、物体の温度変化を、焦電効果を利用して、その温度変化に対応する電気光学結晶部材の自発分極の変化として検出し、その自発分極変化を、電気光学結晶部材の電気光学効果による検出光の位相差の変化として検出することができる。
そして、この検出光の位相差の変化から、上記焦電効果により、その位相差変化に相当する電気光学結晶部材内部の電界に係わるパラメータの変化を求め、そのパラメータ変化に対応する温度変化を、電気光学結晶部材の温度と上記電気光学結晶部材内部の電界に係わるパラメータとの関係を表す情報から求めることができる。
この結果、物体に生じた連続的(アナログ的)な温度変化を容易に検出することができる。
本発明に係わる電気光学効果を用いた温度センサの実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる電気光学効果を用いた温度センサ1の概略構成を示す図である。
本実施形態の温度センサ1は、接地された物体である例えば生体Hの温度変化を検出するセンサである。
図1に示すように、温度センサ1は、例えば略薄板形状を有し、温度伝導性の高い例えば金属製の検出電極2と、この検出電極2の一表面2aに取り付けられており、その一表面2aを被覆する例えばシリコンゴム等のフレキシブルかつ温度伝導性の高い絶縁性部材、または上記検出電極2の電極材料と密着性が良く温度伝導性の高い二酸化シリコンやアルミナ等の極薄膜絶縁性部材等から成る絶縁膜3とを備えている。また、この絶縁膜3の検出電極側とは反対側の面3aは外部に露出しており、生体Hの少なくとも一部が接触可能になっている。
また、温度センサ1は、例えば直方体形状を有しており、電気光学効果(ポッケルス効果)および焦電効果をそれぞれ有する電気光学結晶(電気光学結晶部材、以下、EO結晶と記載する)5を備えている。なお、このEO結晶5としては、例えばペロブスカイト(Perovskite)構造の結晶(PZT、LiNbO3等の強誘電体材料)等がある。
このEO結晶5は、長手方向に沿った第1の側面5aと、この第1の側面5aに対向する第2の側面5bとを有しており、この第1の側面5aおよび第2の側面5b間の距離(厚さ)は、一定の値(以下、dとする)となっている。また、EO結晶5における第1および第2の側面5aおよび5bの長手方向の長さは、例えば検出電極2の長手方向の長さよりも長くなっている。
検出電極2は、EO結晶5の第1の側面5aに隣接してその第1の側面5aに取り付けられている。
さらに、温度センサ1は、生体温度変化検出用の検出光として、略単一波長の検出光である例えばレーザ光を検出電極2の長手方向に平行なレーザ光に変換し、その平行レーザ光を、例えば円偏光や電気光学結晶5の主軸に対して45°回転した直線偏光等に偏光した状態でレーザ光L1として出力する検出光出力部10を備えており、EO結晶5は、例えばその中央部分が検出光出力部10から出力されたレーザ光の光路上に位置するように配置されている。
そして、温度センサ1は、EO結晶5の第2の側面5bに取り付けられ、検出電極2と対向配置された印加電極12を含み、この印加電極12を介してEO結晶5に電界を印加するための電界印加部13を備えている。印加電極12は、検出電極2と略同一の形状を有している。
さらに、温度センサ1は、EO結晶5を通過してきたレーザ光L2の位相差の変化を、波長板、偏光子や偏光ビームスプリッタ等を含む偏光検出光学系によりレーザ光の強度変化として検出し、検出したレーザ光の強度変化をフォトディテクタ等の光電変換器を介して電気信号に変換する検出部15を備えている。なお、第1の実施の形態において、EO結晶5、検出光出力部10および検出部15が電界検出光学部20を構成している。
図2は、図1に示す温度センサ1における電界検出光学部20に電気的に接続された信号処理系である電界検出部32および情報処理回路42の概略構成、ならびに電界印加部13の概略構成をそれぞれ示すブロック図である。
すなわち、電界検出部32は、信号処理回路38を備えている。この信号処理回路38は、電界検出光学部20と共に受信部36を構成しており、電界検出光学部20の検出部15に接続され、この検出部15から出力された電気信号に対して、増幅処理、ノイズ除去処理等の信号処理を施すようになっている。
また、電界検出部32は、信号処理回路38に接続され、この信号処理回路38により信号処理された電気信号に対して波形整形処理を施す波形整形回路40と、この電気信号を受信データとして、物理量検出処理用の情報処理回路(例えば、コンピュータを内蔵した回路)42に送信するI/O回路44とを備えている。
温度センサ1における情報処理回路42には、EO結晶5の焦電効果に対応するEO結晶5の温度TとEO結晶5内部の電界に係わるパラメータである例えばEO結晶5に生じる分極の大きさPとの関係を表す情報がデータ化された関係データRDが記憶されている。
図3は、関係データRDを概念的に示すグラフであり、EO結晶5の温度Tの値に対応するEO結晶5の分極の大きさPの値とが所定の分解能に基づいて互いに対応付けられた例えばテーブル形式として予め記憶されている。
一方、電界印加部13は、外部機器接続用のI/O回路46と、例えばこのI/O回路46を介して入力された信号に基づく電界を、印加電極12および検出電極2間の電位差Vとして印加電極12を介してEO結晶5に印加する電界印加回路48とを備えている。
次に本実施形態の温度センサ1の全体動作について説明する。
一般に、マックスウェルの方程式により、誘電体に外部電界Eが印加されている際において、その誘電体内の電気変位(電束密度)Dは、真空の誘電率をε0および上記外部電界Eにより誘電体内に生じる分極(電気分極)をPとすると、下式(1)により表すことができる。
D=ε0E+P ・・・(1)
このとき、誘電体としての例えば結晶内に生じている分極Pは、下式(2)のように表すことができる
P=εE ・・・(2)
但し、εは結晶の誘電率であり、Eは、EO結晶5に外部から印加される電界である。
ここで、εはテンソルとして表され、分極Pは、下式(3)のように表される。
Figure 2005031002
一方、本実施形態において、EO結晶5には、検出光出力部10から出力されたレーザ光L1が入射されている。EO結晶5は、そのEO結晶5に対して検出電極2および印加電極12間に印加されている電位差Vに対応する外部電界E(E=V/d)が変化すると、その電気光学効果により、EO結晶5の分極Pおよび屈折率nがそれぞれ変化する。この結果、EO結晶5内を通過するレーザ光L1に対して、下式(4)で表される位相差Ψが発生する。
Ψ=(2π/λ)・nγV ・・・(4)
但し、λは、レーザ光L1の波長であり、γは、EO結晶5のポッケルス係数である。
ここで、接地されている生体Hがその例えば一部(指等)を介して絶縁膜3に接触したとき、生体Hの温度変化ΔTは、絶縁膜3および検出電極2を介して熱変化として略損失無くEO結晶5に伝達される。
このとき、本実施形態におけるEO結晶5は焦電効果、すなわち、結晶の温度変化により結晶5の自発分極の大きさが変化する効果を有しているため、伝達された生体Hの温度変化ΔTによるEO結晶5の温度変化により、EO結晶5の自発分極の大きさPsが変化し、上式(2)により、自発分極の大きさPsの変化に対応してEO結晶5内部の電界Esが変化する。
この内部電界Esの変化に応じてEO結晶5全体の分極Pおよび屈折率nが変化し、上式(4)に示す電位差Vが変化してレーザ光L1の位相差Ψ1が変化する。
このように、EO結晶5を通過した際に、生体Hの温度変化ΔT(EO結晶5の温度変化)に応じてその位相差Ψ1が変化したレーザ光L2は、検出部15を介して強度変化を表す電気信号に変換され、信号処理回路38、波形整形回路40を介して増幅、波形整形処理等が施された後、I/O回路44を介して情報処理回路42に送信される。
情報処理回路42では、送信されてきたデータ、すなわち、生体Hの温度変化ΔT(レーザ光L2の位相差Ψ1の変化)に相当するレーザ光強度変化を表すデータが受信される。
このとき、情報処理回路42は、この受信データに基づいて、その受信データに対応する分極の大きさPの変化を算出し、算出した分極の大きさPの変化に対応する温度変化ΔTを、図3に示す関係データRDを参照して抽出することができる。
以上述べたように、本実施形態に係わる温度センサ1によれば、電気光学効果および焦電効果をそれぞれ有するEO結晶5により、生体Hの温度変化ΔTを、焦電効果を利用して、温度変化ΔTに対応する自発分極Psの変化として検出し、その自発分極Ps変化を、電気光学効果によるレーザ光L1の位相差Ψ1の変化として検出することができる。
そして、このレーザ光L1の位相差Ψ1の変化に相当するEO結晶5の分極Pの変化とその温度Tの変化との対応関係から、生体Hの温度変化ΔTを求めることができる。
この結果、生体Hに生じた連続的(アナログ的)な変化である温度変化を容易に検出することができる。
なお、図1および図2に示す温度センサ1においては、検出電極2の一表面2aに絶縁膜3を取り付けてその一表面2aを被覆したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、例えば、図4に示す温度センサ1Aのように、図1の構成から絶縁膜3を取り除いて検出電極2の一表面2aを外部に露出させておき、生体Hが直接検出電極2に接触できるようにしてもよい。
(第2の実施の形態)
図5は、本発明の第2の実施の形態に係わる温度センサ1Bの概略構成を示す図であり、図6は、図5に示す温度センサ1Bにおける電界検出光学部60に電気的に接続された信号処理系である電界検出部32および情報処理回路42の概略構成、ならびに電界印加部13の概略構成をそれぞれ示すブロック図である。
本実施形態の温度センサ1Bは、EO結晶5の第1の側面5aに隣接してその第1の側面5aに取り付けられた例えば略薄板形状を有する第1の電極(検出電極)61を備えており、この第1の電極61は、温度伝導性の高い例えば金属等により形成されている。
また、温度センサ1Bは、第1の電極61に対して所定間隔を空けて対向配置された第1の電極61と略同一の形状を有する第2の電極62を備えており、この第2の電極62は、温度伝導性の高い例えば金属等により形成されている。
さらに、温度センサ1Bは、第1の電極61を、第2の電極62に対して電気的に接続する弾性変形自在な接続電極63を備えており、絶縁膜3は、第2の電極62における第1の電極61側とは反対側の表面62aを被覆している。
接続電極63は、導電性を有し、温度伝導性が高く、かつ弾性変形自在な材料より構成されている。また、例えば、金属箔(アルミ箔等)を蛇腹状に折曲して形成してもよい。
なお、第2の実施の形態に係わる温度センサ1Bのその他の構成については、第1の実施の形態に係わる温度センサ1の構成要素と略同等であるため、同一の符号を付してその説明を省略または簡略化する。
次に、本実施形態の温度センサ1Bの全体動作について説明する。
第1実施形態と同様に、接地されている生体Hがその例えば一部を介して絶縁膜3に接触したとき、絶縁膜3、第2の電極62、接続電極63および第1の電極61がそれぞれ温度伝達性が高いため、生体Hの温度変化ΔTは、熱変化として、絶縁膜3、第2の電極62、接続電極63および第1の電極61を介して略損失無くEO結晶5に伝達され、伝達された温度変化ΔTによりEO結晶5に温度変化ΔTが生じる。
このとき、本実施形態では、生体Hが接触する側の第2の電極62を、EO結晶5から切り離し、EO結晶5側の第1の電極61に対して、温度伝導性が高い材料により弾性変形自在に形成された接続電極63により接続している。
このため、生体Hの絶縁膜3に対する接触により第2の電極62に生じた圧力を、上記接続電極63の弾性変形により吸収することができ、生体Hの接触圧がEO結晶5に対して作用することを抑制することができる。
この結果、EO結晶5に伝達された生体Hの温度変化ΔTによるEO結晶5の自発分極の大きさPsの変化に基づくレーザ光L1の位相差Ψ1の変化に対して、上記生体Hの接触圧に起因する位相変化成分が含まれることを抑制することができる。
したがって、検出部15を介して検出されるレーザ光の強度変化を表す電気信号に含まれる上記生体Hの接触圧に起因したノイズ成分を低減することができ、生体Hの接触動作に伴う温度変化検出精度を高く維持することができる。
なお、図5および図6に示す温度センサ1Bにおいては、第2の電極62の一表面62aに絶縁膜3を取り付けてその一表面62aを被覆したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、例えば、図7に示す温度センサ1Cのように、図5および図6の構成から絶縁膜3を取り除いて第2の電極62aの一表面62aを外部に露出させておき、生体Hが直接第2の電極62に接触できるようにしてもよい。
(第3の実施の形態)
図8は、本発明の第3の実施の形態に係わる温度センサ1Dの概略構成を示す図であり、図9は、図8に示す温度センサ1Dにおける電界検出光学部70に電気的に接続された信号処理系である電界検出部32および情報処理回路42の概略構成、ならびに電界伝達媒体である生体Hを介して検出電極2に対して電界を印加するための上記特許文献1に開示されたトランシーバの概略構成をそれぞれ示すブロック図である。
本実施形態の温度センサ1Dにおける電界検出光学部70は、図8に示すように、EO結晶5の第2の側面5bに対して印加電極の代わりに取り付けられ、検出電極2と対向配置された接地電極71を備えており、この接地電極」71は接地されている。
一方、本実施形態の温度センサ1Dにおける生体Hには、例えばウェラブルコンピュータの一部としてのトランシーバ75が取り付けられている。
このトランシーバ75は、直接または絶縁膜等の絶縁性部材を介して生体Hに接するように配置された印加電極76と、電界生成用の情報生成機能等を有する情報処理回路78と、この情報処理回路78に対する情報の入出力に関するインタフェース機能を有するI/O回路80と、このI/O回路80を介して入力された電界生成用情報に基づく一定の電界を、印加電極76を介して生体Hに誘起させる電界印加回路82aを含む電界印加部82とを備えている。
なお、第3の実施の形態に係わる温度センサ1Dのその他の構成については、第1の実施の形態に係わる温度センサ1の構成要素と略同等であるため、同一の符号を付してその説明を省略または簡略化する。
次に、本実施形態の温度センサ1Dの全体動作について説明する。
本実施形態において、生体Hに直接または絶縁膜等を介して当接された印加電極76には、トランシーバ75の情報処理回路78および電界印加部82を介して電界が誘起されている。
このとき、生体Hがその例えば一部を介して絶縁膜3に接触したとき、その生体Hに誘起された電界は、絶縁膜3を介して検出電極2に印加される。
検出電極2に対してEO結晶5を挟んで対向配置された接地電極71が接地されているため、検出電極2および接地電極71間のEO結晶5には印加電界に対応する電位差Vが印加される。
このとき、本実施形態においても、EO結晶5には、検出光出力部10から出力されたレーザ光L1が入射されている。
ここで、絶縁膜3に接触した生体Hに温度変化ΔTが生じたとする。
この生体Hの温度変化ΔTは、絶縁膜3および検出電極2を介して熱変化としてEO結晶5に伝達され、伝達された生体Hの温度変化ΔTによるEO結晶5の温度変化により、EO結晶5の自発分極の大きさPsが変化し、上式(2)により、自発分極の大きさPsの変化に対応してEO結晶5内部の電界Esが変化する。
この内部電界Esの変化に応じてEO結晶5全体の分極Pおよび屈折率nが変化し、上式(4)に示す電位差Vが変化してレーザ光L1の位相差Ψ1が変化する。
このように、EO結晶5を通過した際に、生体Hの温度変化ΔT(EO結晶5の温度変化)に応じてその位相差Ψ1が変化したレーザ光L2は、検出部15を介して強度変化を表す電気信号に変換され、信号処理回路38、波形整形回路40を介して増幅、波形整形処理等が施された後、I/O回路44を介して情報処理回路42に送信される。
情報処理回路42では、送信されてきたデータ、すなわち、生体Hの温度変化ΔT(レーザ光L2の位相差Ψ1の変化)に相当するレーザ光強度変化を表すデータが受信される。
このとき、情報処理回路42は、この受信データに基づいて、その受信データに対応する分極の大きさPの変化を算出し、算出した分極の大きさPの変化と関係データRDとから、算出された分極の大きさPの変化に対応する温度変化ΔTを算出することができる。
以上述べたように、本実施形態によれば、生体Hにトランシーバ75が取り付けられている場合には、その生体Hにトランシーバ75から誘起された電界が温度センサ1Dの検出電極2に対して印加され、検出電極2および接地電極71間の電位差VとしてEO結晶5に印加される。
このため、温度センサ1Dにおいては、第1および第2の実施形態に係わる温度センサ1、1A〜1Cにおける電界印加部を設けることなく、単に接地電極71を設けることにより、EO結晶5に電位を印加することが可能になる。
この結果、第1実施の形態の効果に加えて、温度センサ1Dの小型化を図ることができる。また、トランシーバ75を有していない生体が温度センサ1Dの絶縁膜3に接触しても、温度センサ1Dでは、その接触しか検出されない。このため、温度センサ1Dの検出対象を限定することができ、温度センサ1Dを用いた温度変化検出におけるセキュリティ性を向上させることができる。
(第4の実施の形態)
図10は、本発明の第4の実施の形態に係わる温度センサ1Eの概略構成を示す図であり、図11は、図10に示す温度センサ1Eにおける電界検出光学部70aに電気的に接続された信号処理系である電界検出部32および情報処理回路42の概略構成、ならびに生体Hを介して検出電極2に対して電界を印加するための上記特許文献1に開示されたトランシーバの概略構成をそれぞれ示すブロック図である。
本実施形態の温度センサ1Eは、第2の実施の形態と同様に、図10および図11に示すように、EO結晶5の第1の側面5aに取り付けられた第1の電極61と、この第1の電極61に対して所定間隔を空けて対向配置された第2の電極62と、第1の電極61を、第2の電極62に対して電気的に接続する弾性変形自在な接続電極63とを備えており、絶縁膜3は、第2の電極62における第1の電極61側とは反対側の表面62aを被覆している。
そして、本実施形態の温度センサ1Eにおける電界検出光学部70aは、第3の実施の形態と同様に、図10および図11に示すように、EO結晶5の第2の側面5bに対して取り付けられた接地電極71を備えており、本実施形態の温度センサ1Eにおける生体Hに対しては、第3の実施の形態と同様の構成を有するトランシーバ75が取り付けられている。
なお、第4の実施の形態に係わる温度センサ1Eのその他の構成については、第2の実施の形態に係わる温度センサ1Bおよび第3の実施の形態に係わる温度センサ1Dの構成要素と略同等であるため、同一の符号を付してその説明を省略または簡略化する。
次に、本実施形態の温度センサ1Eの全体動作について説明する。
第3実施形態と同様に、生体Hに直接または絶縁膜等を介して当接された印加電極76には、トランシーバ75の情報処理回路78および電界印加部82を介して電界が誘起されている。
このとき、生体Hがその例えば一部を介して絶縁膜3に接触したとき、その生体Hに誘起された電界は、絶縁膜3を介して第2の電極62に印加され、接続電極63を介して第1の電極61に印加される。
このとき、第1の電極61と共にEO結晶5を挟んで対向配置された接地電極71が接地されているため、第1の電極61と接地電極71との間のEO結晶5には、印加電界に対応する電位差Vが印加される。
このとき、本実施形態においても、EO結晶5には、検出光出力部10から出力されたレーザ光L1が入射されている。
ここで、絶縁膜3に接触した生体Hに温度変化ΔTが生じたとする。
生体Hの温度変化ΔTは、第2の実施の形態と同様に、熱変化として絶縁膜3、第2の電極62、接続電極63および第1の電極61を介して略損失無くEO結晶5に伝達され、伝達された温度変化ΔTによりEO結晶5に温度変化ΔTが生じる。
このEO結晶5の温度変化により、EO結晶5の自発分極の大きさPsが変化し、上式(2)により、自発分極の大きさPsの変化に対応してEO結晶5内部の電界Esが変化する。
この内部電界Esの変化に応じてEO結晶5全体の分極Pおよび屈折率nが変化し、上式(4)に示す電位差Vが変化してレーザ光L1の位相差Ψ1が変化する。
このように、EO結晶5を通過した際に、生体Hの温度変化ΔT(EO結晶5の温度変化)に応じてその位相差Ψ1が変化したレーザ光L2は、検出部15を介して強度変化を表す電気信号に変換され、信号処理回路38、波形整形回路40を介して増幅、波形整形処理等が施された後、I/O回路44を介して情報処理回路42に送信される。
情報処理回路42では、送信されてきたデータ、すなわち、生体Hの温度変化ΔT(レーザ光L2の位相差Ψ1の変化)に相当するレーザ光強度変化を表すデータが受信される。
このとき、情報処理回路42は、この受信データに基づいて、その受信データに対応する分極の大きさPの変化を算出し、算出した分極の大きさPの変化と関係データRDとから、算出された分極の大きさPの変化に対応する温度変化ΔTを算出することができる。
以上述べたように、本実施形態によれば、生体Hにトランシーバ75が取り付けられている場合には、その生体Hにトランシーバ75から誘起された電界が温度センサ1Eの絶縁膜3、第2の電極62および接続電極63を介して第1の電極61に対して印加され、第1の電極61および接地電極71間の電位差VとしてEO結晶5に印加される。
このため、温度センサ1Eにおいては、第1および第2の実施形態に係わる温度センサ11、1A〜1Cにおける電界印加部を設けることなく、単に接地電極71を設けることにより、EO結晶5に電位を印加することが可能になる。
この結果、第2実施の形態の効果に加えて、第3の実施の形態と同様に、温度センサ1Eの小型化、およびセキュリティ性向上をそれぞれ図ることができる。
なお、上述した第3および第4の実施形態においては、生体Hにトランシーバ75が取り付けられていない場合であっても、生体Hが未接地であり、接地電極71に対して所定の電位差を有している際には、その生体Hの絶縁膜3への接触により生体Hの上記電位差に基づく電界が絶縁膜3を介して検出電極2または第1の電極に印加され、その温度変化ΔTを検出することができる。このため、温度センサ1Dおよび1Eを生体Hの接触を検出する接触検出センサとして機能させることも可能である。
(第5の実施の形態)
図12は、本発明の第5の実施の形態に係わる温度センサ1Fの概略構成を示す図である。
図12に示すように、温度センサ1Fは、図1および図2に示した検出電極に対応する複数の検出電極2x、・・・、2xを有しており、この複数の検出電極2x、・・・、2xが例えば列状あるいはマトリクス状に互いに非接触かつその一表面2aが同一平面上に位置するように配列されている。
また、温度センサ1Fは、この検出電極2x〜2xのそれぞれの一表面2aにその一表面2a全てを略均一の厚さで被覆する絶縁膜3x(絶縁膜3に対応)を備えている。
さらに、温度センサ1Fは、検出電極2x〜2xのそれぞれに対応して設けられており、それぞれの検出電極2x〜2xを介して電界を検出するための電界検出部32x〜32x(電界検出部32に対応)と、この電界検出部32x〜32xに対応して設けられており、それぞれの電界検出部32x〜32xに対して電界を印加するための電界印加部13x〜13x(電界印加部13に対応)とを備えている。
図13は、図12に示す温度センサ1Fにおける電界検出部32x〜32xおよび情報処理回路42の概略構成、ならびに電界印加部13x〜13xの概略構成をそれぞれ示すブロック図である。
図13に示すように、各電界検出部32x〜32xは、電界検出光学部20を備えており、この電界検出光学部20は、第1の実施の形態と同様に、その長手方向に沿った第1の側面5aに対して対応する各検出電極2x〜2xが取り付けられており、電気光学効果および焦電効果をそれぞれ有するEO結晶5(図1参照)と、検出電極2の長手方向に平行なレーザ光を、EO結晶5に対して、例えば円偏光や電気光学結晶5の主軸に対して45°回転した直線偏光等に偏光した状態でレーザ光L1として出力する検出光出力部10(図1参照)と、EO結晶5を通過してきたレーザ光の位相差の変化をレーザ光の強度変化として検出し、検出したレーザ光の強度変化を電気信号に変換する検出部15(図1参照)とを備えている。
各電界印加部13x〜13xは、各電界検出部32x〜32xの各EO結晶5に対して取り付けられ、その各レーザ光L1の光路を挟んで各検出電極2x〜2xに対向配置された印加電極12と、外部機器接続用のI/O回路46と、例えばこのI/O回路46を介して入力された信号に基づく一定の電界を、各電界印加部13x〜13xの各印加電極12および各検出電極2x〜2x間の一定の電位差Vとして各検出電極2x〜2xを介して各印加電極12に印加する電界印加回路48とを備えている。
また、各電界検出部32x〜32xは、第1の実施形態と同様に、検出部15から出力された電気信号に対して、増幅処理、ノイズ除去処理等の信号処理を施す受信部36の信号処理回路38と、この信号処理回路38により信号処理された電気信号に対して波形整形処理を施す波形整形回路40と、この電気信号を受信データとして情報処理回路42に送信するI/O回路44とを備えている。
温度センサ1Fにおける情報処理回路42には、第1の実施の形態と同様に、各EO結晶5の焦電効果に対応する各EO結晶5の温度Tと各EO結晶5内部の電界に係わるパラメータである例えば各EO結晶5に生じる分極の大きさPとの関係を表す情報がデータ化された関係データRDが記憶されている。なお、本実施の形態においては、電界検出部32x〜32xそれぞれのEO結晶5は互いに同一の材質で形成された同一形状を有しており、上記関係データRDは、全てのEO結晶5で共通であるものとする。
次に本実施形態の温度センサ1Fの全体動作について説明する。
今、例えば時間Aにおいて、接地されている生体Hが、その各検出電極2x〜2xの一端面2aよりも面積が小さい操作部位(例えば、指先等)を介して、図14に示すように、絶縁膜3xにおける検出電極2xk−1と検出電極2x(1≦k≦n)との間の部位に当接し、以下、その当接部位を検出電極2xに向けて連続的に移動させていき、時間Bにおいて、絶縁膜3xにおける検出電極2xに対向する部分に到達し、時間Cにおいて検出電極2xの対向部分を超え、時間Zにおいて検出電極2xk+1に対向する部分にそれぞれ到達したとする。
ここで、生体Hの操作部位が検出電極2xk−1の対向位置から離れて検出電極2xの対向位置へ向かうとき、検出電極2xk−1に対応する電界検出部32xk−1を介して情報処理部42により検出される生体Hの温度が下降し、検出電極2xに対応する電界検出部32xを介して情報処理部42により検出される生体Hの温度が上昇する。
同様に、生体Hの操作部位が検出電極2xの対向位置から離れて検出電極2xk+1の対向位置へ向かうとき、検出電極2xに対応する電界検出部32xを介して情報処理部42により検出される生体Hの温度が下降し、検出電極2xk+1に対応する電界検出部32xk+1を介して情報処理部42により検出される生体Hの温度が上昇する。
したがって、情報処理回路42は、検出電極2x〜2xの電界検出部32x〜32xで検出される位相差の変化(温度変化)に基づいて、例えば最初に温度変化が検出された電界検出部から最後の温度変化が検出された電界検出部までの距離およびその方向を、生体Hの操作部位、すなわち、絶縁膜3xに対する当接部位の移動量および移動方向として容易に検出することができる。
なお、本実施形態においても、例えば、第3の実施の形態のように、各電界印加部13x〜13xを各接地電極に置き換えて各電界印加部13x〜13xを取り除き、生体Hに取り付けられたトランシーバにより生体Hに誘起された電界を各検出電極2x〜2xに印加させることも可能である。
また、第1〜第5の実施の形態およびその変形例においては、温度センサの検出対象である温度変化を起こす物体を生体としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、生体以外の温度を有する物体であってもよい。
さらに、第1〜第5の実施の形態においては、信号処理回路を電界検出部の外に構成したが、電界検出部の中に一体に構成してもよい。
そして、第1〜第5の実施の形態においては、EO結晶5の温度Tに対する関係を表すEO結晶5内部の電界に係わるパラメータとして、例えばEO結晶5に生じる分極の大きさPを用いたが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、EO結晶5内部の電界に係わるパラメータであれば、例えばEO結晶5の内部の電界自体等のパラメータであってもよい。
本発明の第1の実施の形態に係わる電気光学効果を用いた温度センサの概略構成を示す図。 図1に示す温度センサにおける電界検出光学部に電気的に接続された信号処理系である電界検出部および情報処理回路の概略構成、ならびに電界印加部の概略構成をそれぞれ示すブロック図。 第1の実施の形態に係わるEO結晶の分極の大きさと温度の関係を表す関係データを概念的に示すグラフ。 第1の実施の形態の変形例に係わる電気光学効果を用いた温度センサの概略構成を示す図。 本発明の第2の実施の形態に係わる電気光学効果を用いた温度センサの概略構成を示す図。 図5に示す温度センサにおける電界検出光学部に電気的に接続された信号処理系である電界検出部および情報処理回路の概略構成、ならびに電界印加部の概略構成をそれぞれ示すブロック図。 第2の実施の形態の変形例に係わる電気光学効果を用いた温度センサの概略構成を示す図。 本発明の第3の実施の形態に係わる電気光学効果を用いた温度センサの概略構成を示す図。 図8に示す温度センサにおける電界検出光学部に電気的に接続された信号処理系である電界検出部および情報処理回路の概略構成、ならびに電界伝達媒体である生体を介して検出電極に対して電界を印加するためのトランシーバの概略構成をそれぞれ示すブロック図。 本発明の第4の実施の形態に係わる電気光学効果を用いた温度センサの概略構成を示す図。 図10に示す温度センサにおける電界検出光学部に電気的に接続された信号処理系である電界検出部および情報処理回路の概略構成、ならびに生体を介して検出電極に対して電界を印加するためのトランシーバの概略構成をそれぞれ示すブロック図。 本発明の第5の実施の形態に係わる温度センサの概略構成を示す図。 図12に示す温度センサにおける電界検出部および情報処理回路の概略構成、ならびに電界印加部の概略構成をそれぞれ示すブロック図。 第5の実施の形態に係わる生体の移動と検出電極および電界検出部との関係を表す図。
符号の説明
1、1A〜1F…温度センサ
2、2x〜2x…検出電極
3、3X…絶縁膜
5…EO結晶
10…検出光出力部
12、76…印加電極
13、13x〜13x、82…電界印加部
15…検出部
20…電界検出光学部
32、32x〜32x…電界検出部
36…受信部
38…信号処理回路
40…波形整形回路
42、78…情報処理回路
61…第1の電極
60、70、70a…電界検出光学部
62…第2の電極
63…接続電極
71…接地電極
75…トランシーバ
82a…電界印加回路

Claims (7)

  1. 電気光学効果に応じた検出光の位相差を利用して物体の温度変化を検出する電気光学効果を用いた温度センサであって、
    前記物体が接することができる第1の電極部と、
    前記検出光の光路上に前記第1の電極部に隣接して配置され、前記電気光学効果および焦電効果をそれぞれ有する電気光学結晶部材と、
    前記焦電効果に対応する前記電気光学結晶部材の温度変化と該電気光学結晶部材内部の電界に係わるパラメータとの関係を表す情報を記憶する温度電界関係情報記憶部と、
    前記電気光学結晶部材に、前記検出光の光路を挟んで前記第1の電極部に対向して取り付けられた第2の電極部と、
    を備えたことを特徴とする温度センサ。
  2. 前記パラメータは前記電気光学結晶部材に生じる分極の大きさである請求項1記載の温度センサ。
  3. 前記第1の電極部は、前記電気光学結晶部材に接する第1の電極と、この第1の電極から前記物体側へ向けて離間し、該第1の電極に対して対向配置された第2の電極と、温度伝導性を有し、前記第1の電極を、前記第2の電極に対して電気的に接続する弾性変形自在な接続電極とを備えたことを特徴とする請求項1または2記載の温度センサ。
  4. 前記第2の電極部を介して前記電気光学効果発生用の電界を当該第2の電極部および前記第1の電極部間の電位差として前記電気光学結晶部材に印加する印加手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至3の内の何れか1項記載の温度センサ。
  5. 前記物体は電界伝達媒体であり、当該電界伝達媒体により前記第1の電極部が接触された状態で、前記電界伝達媒体に前記電気光学効果発生用の電界が誘起された際に、この誘起された電界が当該電界伝達媒体を介して前記第1の電極部に印加されるように構成されたことを特徴とする請求項1乃至3の内の何れか1項記載の温度センサ。
  6. 前記物体が前記第1の電極部に当接して該第1の電極部を介して前記物体の温度変化が前記電気光学結晶部材に伝達され、該電気光学結晶部材の焦電効果により前記物体の温度変化に応じてその自発分極の大きさが変化し、この自発分極の変化に応じて前記第1の電極部および第2の電極部間の電位差が変化して前記検出光の位相差が変化した際に、その検出光の位相差を検出し、検出した位相差に基づいて前記温度変化を検出する検出手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至5の内の何れか1項記載の温度センサ。
  7. 電気光学効果に応じた複数の検出光の位相差を利用して物体の温度変化を検出する電気光学効果を用いた温度センサであって、
    それぞれの一端面が同一平面上に位置するように配列された複数の第1の電極と、
    前記物体が接することができ、前記複数の第1の電極それぞれの一端面をそれぞれ被覆する絶縁性被覆部材と、
    前記複数の検出光の光路上に前記複数の第1の電極に隣接して配置され、前記電気光学効果および焦電効果をそれぞれ有する複数の電気光学結晶部材と、
    前記複数の電気光学結晶部材それぞれの焦電効果に対応する前記複数の電気光学結晶部材それぞれの温度と該複数の電気光学結晶部材それぞれに発生する電界に係わるパラメータとの関係を表す情報を記憶する温度電界関係情報記憶部と、
    前記複数の電気光学結晶部材に、前記複数の検出光の光路を挟んで前記複数の第1の電極にそれぞれ対向して取り付けられた複数の第2の電極と、
    を備えたことを特徴とする温度検出センサ。
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