JP2005030531A - 定電流制御装置 - Google Patents

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隆史 三ッ橋
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Abstract

【課題】スイッチング素子の温度上昇を抑え、放熱器を小型化し、装置の小型化、低価格化を促進する。
【解決手段】電磁クラッチ・ブレーキ3への電流の供給通路にドライブトランジスタ4−2を設ける。電流検出器4−3によって電磁クラッチ・ブレーキ3への実際の電流値Ipvを検出し、マイクロコンピュータ4−1へ与える。目標電流値Ispに対応するアナログ電圧Vspを目標値設定器5よりマイクロコンピュータ4−1へ与える。マイクロコンピュータ4−1は、デジタル値に変換した実際の電流値DIpvと目標電流値DIspとの差ΔDIを零とするように、スイッチング素子4−2のオン/オフをPWM制御する。目標電流値を上位装置よりデジタル信号として与えるようにしてもよい。
【選択図】 図2

Description

この発明は、電磁クラッチや電磁ブレーキなど連続または一時的にスリップしながらトルクを発生するアクチュエータに定電流を供給する定電流制御装置に関するものである。
従来より、電磁クラッチや電磁ブレーキなど(以下、総称して電磁クラッチ・ブレーキと呼ぶ)の発生トルクを高精度に制御するためには、定電流制御装置から定電流を供給するようにしている。例えば、電磁クラッチ・ブレーキを使用して、糸状物や帯状物に張力を加える場合、その張力を一定とするために電磁クラッチ・ブレーキに所望の張力に応じた一定の電流を供給するようにしている。
図18に従来の定電流制御装置の要部を示す(特許文献1参照)。この定電流制御装置1は、電圧比較器1−1と、ドライブトランジスタ1−2と、電流検出抵抗1−3とを備えている。定電流制御装置1の使用状態において、ドライブトランジスタ1−2のコレクタ・エミッタ間は、直流電源2からの電磁クラッチ・ブレーキ3への電流の供給路に接続される。
電圧比較器1−1は、電流検出抵抗1−3を介して検出される実際の電流値に応じた電圧値と目標とする電流値(目標電流値)に応じた電圧値とを比較し、その差が零となるようにドライブトランジスタ1−2へのベース電流IBを制御し、電磁クラッチ・ブレーキ3へ流れる電流Iを目標電流値に保つ。
電磁クラッチ・ブレーキ3は、通電によるコイルの温度上昇や環境温度の変化でコイルの抵抗値が変化するので、定電圧制御では電流値が変化してトルクが変化してしまう。このため、定電流制御とし、温度変化によるコイルの抵抗値の変化に拘わらず、常に一定のトルクを保持するようにする。
なお、図18では、直流電源2から電磁クラッチ・ブレーキ3へ直流電圧を印加する例を示したが、商用交流から変圧、整流、安定化回路等を経由して電磁クラッチ・ブレーキ3へ直流電圧を印加する場合もある。
特開昭49−92942号公報
しかしながら、図18に示した定電流制御装置1では、実際の電流値に応じた電圧値と目標とする電流値に応じた電圧値とを比較し、その差が零となるようにドライブトランジスタ1−2へのベース電流IBを調整し、電磁クラッチ・ブレーキ3へ流れる電流Iを目標電流値に保つ方式(アナログ方式)としているので、ドライブトランジスタ1−2のコレクタとエミッタとの間に休みなく電流が流れ、この電流による発熱によってドライブトランジスタ1−2の温度が上昇する。このため、大型の放熱器を必要とし、装置の大型化、高価格化が避けられなかった。
このような課題を解決するために本発明は、スリップしながらトルクを発生するアクチュエータに定電流を供給する定電流制御装置において、アクチュエータへの電流の供給路に設けられたスイッチング素子と、アクチュエータに供給している実際の電流値と設定される目標電流値とを比較する比較手段と、この比較手段の比較結果に基づき実際の電流値と目標電流値とが一致するようにスイッチング素子のオン/オフをPWM制御するPWM制御手段とを設けたものである。
この発明によれば、実際の電流値と目標電流値とが一致するように、スイッチング素子のオン/オフがPWM制御され、スイッチング素子に断続的に電流が流れ、発熱が休止する期間が生じる。
本発明によれば、実際の電流値と目標電流値とが一致するようにスイッチング素子のオン/オフがPWM制御されるので、スイッチング素子に断続的に電流が流れ、発熱が休止する期間が生じ、スイッチング素子の温度上昇が抑えられる。これにより、放熱器を小型化することができ、装置の小型化、低価格化を促進することができる。
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
図1はこの発明の一実施の形態を示す定電流制御装置の要部を示す図である。この定電流制御装置4は、マイクロコンピュータ4−1と、ドライブトランジスタ(スイッチング素子)4−2と、電流検出器4−3とを備えている。定電流制御装置4の使用状態において、ドライブトランジスタ4−2のコレクタ・エミッタ間は、直流電源2から電磁クラッチ・ブレーキ3への電流の供給路に接続される。勿論、このドライブトランジスタ4−2はFET(電界効果トランジスタ)でもよい。
電流検出器4−3としては、例えば電磁クラッチ・ブレーキ3の抵抗値に比較して十分小さい抵抗器が用いられており、電磁クラッチ・ブレーキ3への出力電流(制御出力)Iを検出し、電磁クラッチ・ブレーキ3への実際の電流値Ipvとしてマイクロコンピュータ4−1へ与える。
また、定電流制御装置4に対しては、外部に目標値設定器5が設けられている。目標値設定器5は、電磁クラッチ・ブレーキ3への出力電流の目標値(目標電流値)Ispに対応する電圧値(アナログ電圧)Vspをマイクロコンピュータ4−1へ与える。アナログ電圧Vspは自由に調整することが可能である。
マイクロコンピュータ4−1は、本実施の形態特有の機能として、A/D変換機能、比較演算機能、PWM制御機能を有している。マイクロコンピュータ4−1における処理動作は、プロセッサや記憶装置からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して各種機能を実現させるプログラムとによって実現される。また、プログラムはハードウェアシステムに組み込まれている、または外部に接続される記憶装置に記憶された形で提供され、実行される。
〔マイクロコンピュータの処理動作〕
マイクロコンピュータ4−1は、電流検出器4−3により検出された電磁クラッチ・ブレーキ3への実際の電流値Ipvをデジタル値に変換し、DIpvとする。また、目標値設定器5からのアナログ電圧Vspをデジタル値に変換し、目標電流値Ispに対応するデジタル値DIspとする。この処理動作は、マイクロコンピュータ4−1のA/D変換機能によって実現される。
そして、マイクロコンピュータ4−1は、デジタル値に変換された実際の電流値DIpvと目標電流値DIspとを比較し、その比較結果としてDIpvとDIspとの差ΔDIを求める。この処理動作は、マイクロコンピュータ4−1の比較演算機能によって実現される。
次に、マイクロコンピュータ4−1は、比較演算機能によって求められたDIpvとDIspとの差ΔDIを零とするように、すなわち実際の電流値Ipvと目標電流値Ispとが一致するように、ドライブトランジスタ4−2のオン/オフをPWM制御する。PWM制御では、ドライブトランジスタ4−2が周期的にオン/オフされ、その1周期中のオン時間とオフ時間が調整される。これにより、ドライブトランジスタ4−2に断続的に電流が流れ、発熱が休止する期間が生じ、温度上昇が抑制される。この結果、放熱器を小型化することができ、装置の小型化、低価格化を促進することができるようになる。また、本実施の形態では、全てデジタル演算によって、目標値との比較、演算処理、PWM制御ができるので、高精度化、小型化、低価格化が可能になる。
なお、目標値設定器5からの定電流制御装置4へのアナログ電圧Vspは、定電流制御装置4に可変抵抗器を接続し、この可変抵抗器で分圧された電圧として与えるようにしてもよいし、上位装置から直接供給する電圧として与えるようにしてもよい。また、目標値設定器5は必ずしも定電流制御装置4の外部に設けなくてもよく、定電流制御装置4の内部に設けるようにしてもよい。例えば、定電流制御装置4に可変抵抗器を内蔵し、この内蔵した可変抵抗器で分圧された電圧を、マイクロコンピュータ4−1へのアナログ電圧Vspとするようにしてもよい。
〔実施の形態2〕
実施の形態1では、目標電流値Ispを設定するために、目標値設定器5から定電流制御装置4へアナログ電圧Vspを与えるようにした。これに対し、実施の形態2では、図2に示すように、上位装置からデジタル信号として与えることもできるようにする。この場合、マイクロコンピュータ4−1でのA/D変換が不要となるので、より正確に比較演算を行うことができる。
なお、上位装置からのデジタル信号は、パラレル方式のデジタル信号としてもよいし、シリアル方式のデジタル信号としてもよい。パラレル方式は、上位装置との親和性が良いので、接続が簡単で簡単なプログラムで高速通信できる。シリアル方式は、信号線の本数が少なくて済み、通信線や上位装置側の通信ポートを節約することができる。
また、上述した実施の形態1や2では、A/D変換機能、比較演算機能、PWM制御機能をマイクロコンピュータ4−1の処理機能として実現したが、マイクロコンピュータを使用せずに各機能をハード回路で構成するようにしてもよい。
〔実施の形態3〕
図3に実製品に近い定電流制御装置の外観を示す。図3(a)は正面図、図3(b)は側面図、図3(c)は平面図である。この定電流制御装置6は、モード選択スイッチM1,M2,M3,M4と、型式選択スイッチS1と、内蔵半固定抵抗器(内蔵可変抵抗器)VR1と、端子台TBとを備えている。なお、L1はパワーオン表示用のLED(緑色)、L2はオーバロード表示用のLED(赤色)である。モード選択スイッチM1,M2,M3,M4はオン(ON)およびオフ(OFF)の2モードに切り換えることができる。型式選択スイッチS1はロータリースイッチとされ、16の目盛が付されており、16段階に切り換えることができる。
図4は端子台TBにおける各端子の配置を示す図である。端子台TBには端子A1〜A6と端子B1〜B6が設けられている。図5に端子A1〜A6および端子B1〜B6の役割を示す。端子A1,A2は電源入力端子である。この端子A1,A2間にDC24Vの電源が接続される。端子A3,A4は制御出力端子である。この端子A3,A4間に電磁クラッチ・ブレーキが接続される。端子A5,A6はオーバロード検知出力端子である。オーバロードが生じた場合、オーバロード表示用のLED・L2が点灯するとともに、端子A5,A6間にオーバロード検知信号が発生する。
端子B1〜B3はアナログ電圧設定入力端子である。端子B1,B2,B3に、図6に示すように、可変抵抗器(外付け可変抵抗器)VR2を接続する。あるいは、端子B2,B3間に、図7に示すように、上位装置からのアナログ電圧を入力する。端子B1,B3は端子B4と合わせて電流モニタ出力端子を兼ねる。図8に2Vフルスケールのデジタル電圧計7を電流モニタとして接続した状態を示す。デジタル電圧計7には、モニタされる電流として、端子A3,A4間に接続される電磁クラッチ・ブレーキへの制御出力(出力電流)が%単位で表示される。
端子B5,B6はリモート入力端子である。この端子B5,B6間は通常はオンとされている。端子B5,B6間がオフとされると(リモート信号がオフとされると)、図1に示したドライブトランジスタ4−2に相当するスイッチング素子が強制的に遮断され、端子A3,A4間に接続される電磁クラッチ・ブレーキへの制御出力が遮断される。
図9は型式選択スイッチS1の目盛と対応型式との関係を示す図である。型式選択スイッチS1を回転すると、目盛「0」の位置では対応型式として「A」が選択され、目盛「1」では対応型式として「B」が選択される。以下、同様にして目盛「15」まで回転することによって、16個の対応型式を選択することができる。型式選択スイッチS1によって対応型式を選択すると、その選択された型式の負荷(電磁クラッチ・ブレーキ)の定格電流がその負荷への出力電流の目標値としてセットされる。すなわち、この定電流制御装置6には負荷の型式に対応してその定格電流値がプリセットされており、このプリセットされている定格電流値が型式選択スイッチS1の目盛位置に応じて選択され、目標電流値として自動的にセットされる。
図10はモード選択スイッチM1〜M4によって設定される機能および条件を示す図である。モード選択スイッチM1をオンとすれば、ノーマルモードからヒステリシスモードに切り替えられる。ヒステリシスモードについては後述する。モード選択スイッチM2をオンとすれば、型式選択スイッチS1による対応型式の選択が無効とされ、目標電流値が最大電流である例えば1.5Aとされる。
モード選択スイッチM3をオンとすれば、内蔵半固定抵抗器VR1によるスパン調整(後述)が可能となる。モード選択スイッチM4をオンとすれば、外付け可変抵抗器VR2または上位装置からのアナログ電圧入力による目標電流値の調整が可能となる。モード選択スイッチM4をオフとすれば、内蔵半固定抵抗器VR1による目標電流値の調整が可能となる。
〔目標電流値の設定〕
今、この定電流制御装置6の端子A3,A4間に、型式「A」の電磁クラッチ・ブレーキを接続するものとする。この場合、型式選択スイッチS1を回転させ、目盛「0」の位置とする。これにより、自動的に、その選択された型式「A」の電磁クラッチ・ブレーキの定格電流値が目標電流値としてセットされる。
〔目標電流値の調整〕
セットされた目標電流値は調整することが可能である。例えば、今、モード選択スイッチM4がオフとされているとする。この場合、内蔵半固定抵抗器VR1の抵抗値を調整することによって、目標電流値を調整することができる。モード選択スイッチM4をオンとすれば、外付け可変抵抗器VR2の抵抗値を調整することによって、あるいは上位装置から供給するアナログ電圧を調整することによって、目標電流値を調整することができる。この目標電流値の調整によって、型式選択スイッチS1で選択することができない型式以外の負荷についても、目標電流値を設定することが可能である。
〔スパン調整〕
モード選択スイッチM3をオンとすると、内蔵半固定抵抗器VR1の抵抗値の調整によって、制御出力のスパン調整を行うことができる(図11参照)。
〔ヒステリシスモード〕
モード選択スイッチM1をオンとすると、ヒステリシスモードとされる。ヒステリシスモードでは、目標電流値が変更されたり、ドライブトランジスタが強制遮断されたような場合、制御出力の変化に時定数を持たせることができる。
図12にヒステリシスモードとされている時のタイムチャートを示す。図12(a)は制御出力、図12(b)は目標電流値、図12(c)はリモート入力端子B5,B6間に与えられるリモート信号である。
図12では、t1点において目標電流値が変更され、t2点でリモート信号がオフとされている。例えば、t1点において目標電流値が下げられると、すぐに制御出力が下げられるのではなく、図示点線で示すように徐々に下げられて行く。また、t2においてリモート信号がオフとされると、すぐに制御出力が零とはされず、図示点線で示すように徐々に零とされて行く。
電磁クラッチ・ブレーキは、急激な電流低下により、残留トルク(コッキング)を発生する場合がある。この実施の形態では、モード選択スイッチM1をオンとし、ヒステリシスモードとしておくと、目標電流値が変更されたり、リモート信号のオン/オフが切り替えられた時、徐々に制御出力が変化するので、残留トルクの発生を防止することができる。また、このヒステリシスモードを利用して、クッションスタートも可能である。
なお、この実施の形態において、制御出力の変化に持たせる時定数(緩衝動作時間)は、内蔵半固定抵抗器VR1で約10〜30sec の範囲に設定することができるようになっている。緩衝動作時間を変えることにより、コッキング特性の異なる複数種類の負荷に対して、適切に残留トルクによるコッキング現象の発生を防止することができる。
〔実施の形態4〕
図13に実製品に近い別の定電流制御装置の外観を示す。図13(a)は正面図、図13(b)は側面図、図13(c)は平面図である。この定電流制御装置8にはコネクタCN1とCN2が設けられている。コネクタCN1には上位装置からの信号線が接続される。この信号線を介して定電流制御装置8に目標電流値を調整するためのデジタル信号(デジタル設定値)が送られてくる。また、このデジタル設定値とともに、セレクト信号が送られてくる。セレクト信号については後述する。
図14はモード選択スイッチM1〜M4によって設定される機能および条件を示す図である。モード選択スイッチM1をオンとすれば、ノーマルモードからヒステリシスモードに切り替えられる。モード選択スイッチM2をオンとすれば、型式選択スイッチS1による対応型式の選択が無効とされ、目標電流値が最大電流である例えば1.5Aとされる。
モード選択スイッチM3をオンとすれば、外付け可変抵抗器VR2によるスパン調整が可能となる。モード選択スイッチM3をオフとすれば、内蔵半固定抵抗器VR1によるスパン調整が可能となる。
モード選択スイッチM4をオンとすれば、外付け可変抵抗器VR2または上位装置からのアナログ電圧入力による目標電流値の調整(アナログセッティング)が可能となり、モード選択スイッチM4をオフとすれば、コネクタCN1からのデジタル信号で目標電流値の調整(デジタルセッティング)が可能となる。
〔目標電流値の設定〕
今、この定電流制御装置8の端子A3,A4間に、型式「A」の電磁クラッチ・ブレーキを接続するものとする。この場合、型式選択スイッチS1を回転させ、目盛「0」の位置とする。これにより、自動的に、その選択された型式「A」の電磁クラッチ・ブレーキの定格電流値が目標電流値としてセットされる。
〔目標電流値の調整〕
セットされた目標電流値は調整することが可能である。例えば、今、モード選択スイッチM4がオフとされているとする。この場合、上位装置からコネクタCN1を介してデジタル信号(デジタル設定値)を与えることによって、目標電流値を調整することができる。モード選択スイッチM4をオンとすれば、外付け可変抵抗器VR2の抵抗値を調整することによって、あるいは上位装置からアナログ電圧を与えることによって、目標電流値を調整することができる。この目標電流値の調整によって、型式選択スイッチS1で選択することができない型式以外の負荷についても、目標電流値を設定することが可能である。
〔スパン調整〕
モード選択スイッチM3をオフとすると、内蔵半固定抵抗器VR1の抵抗値の調整によって、制御出力のスパン調整を行うことができる。モード選択スイッチM3をオンとすると、外付け可変抵抗器VR2の抵抗値の調整によって、制御出力のスパン調整を行うことができる。
〔ヒステリシスモード〕
モード選択スイッチM1をオンとするとヒステリシスモードとされる。ヒステリシスモードでは、目標電流値が変更されたり、ドライブトランジスタが強制遮断された場合、制御出力の変化に時定数を持たせることができる。
図15にヒステリシスモードとされている時のタイムチャートを示す。図15(a)は制御出力、図15(b)は上位装置から送られてくるデジタル設定値、図15(c)はデジタル設定値とともに送られてくるセレクト信号、図15(d)はリモート入力端子B5,B6間に与えられるリモート信号である。
定電流制御装置8は、上位装置からのセレクト信号が10msec 以上あった場合、このセレクト信号とともに送られてきたデジタル設定値を取り込む。図15では、t1点においてデジタル設定が取り込まれ、t2点でリモート信号がオフとされている。例えば、t1点において取り込まれたデジタル設定値により目標電流値が下げられると、すぐに制御出力が下げられるのではなく、図示点線で示すように徐々に下げられて行く。また、t2においてリモート信号がオフとされると、すぐに制御出力が零とはされず、図示点線で示すように徐々に零とされて行く。これにより、残留トルクの発生が防止される。
図16に上位装置から複数台の定電流制御装置8(8−1〜8−n)へデジタル信号を送る場合の配線接続例を示す。図17にそのタイムチャートを示す。デジタル信号とともにセレクト信号を送るようにすることによって、図16,図17に示されるように複数台の定電流制御装置8における目標電流値を並列配線で調整あるいは設定することができるようになり、配線資材と配線工数を節約することができる。
本発明に係る定電流制御装置の一実施の形態(実施の形態1)の要部を示す図である。 本発明に係る定電流制御装置の他の実施の形態(実施の形態2)の要部を示す図である。 実製品に近い定電流制御装置(実施の形態3)の正面図,側面図および平面図である。 この定電流制御装置に設けられている端子台における各端子の配置を示す図である。 この端子台における各端子の役割を示す図である。 この端子台におけるアナログ電圧設定入力端子への外付け可変抵抗器の接続状態を示す図である。 この端子台におけるアナログ電圧設定入力端子への上位装置からのアナログ電圧の入力状態を示す図である。 この端子台における電流モニタ出力端子への電流モニタの接続状況を示す図である。 この定電流制御装置に設けられている型式選択スイッチの目盛と対応型式との関係を示す図である。 この定電流制御装置に設けられているモード選択スイッチによって設定される機能および条件を示す図である。 内蔵半固定抵抗器による制御出力のスパン調整を説明する図である。 この定電流制御装置におけるヒステリシスモードとされた時のタイムチャートである。 実製品に近い別の定電流制御装置(実施の形態4)の正面図,側面図および平面図である。 この定電流制御装置に設けられているモード選択スイッチによって設定される機能および条件を示す図である。 この定電流制御装置におけるヒステリシスモードとされた時のタイムチャートである。 上位装置から複数台の定電流制御装置へデジタル信号を送る場合の配線接続例を示す図である。 上位装置から複数台の定電流制御装置へデジタル信号を送る場合のタイムチャートである。 従来の定電流制御装置の要部を示す図である。
符号の説明
2…直流電源、3…電磁クラッチ・ブレーキ、4…定電流制御装置、4−1…マイクロコンピュータ、4−2…ドライブトランジスタ(スイッチング素子)、4−3…電流検出器、5…目標値設定器、6…定電流制御装置、M1〜M4…モード選択スイッチ、S1…型式選択スイッチ、TB…端子台、A1〜A6、B1〜B6…端子、VR1…内蔵半固定抵抗器(内蔵可変抵抗器)、VR2…可変抵抗器(外付け可変抵抗器)、L1,L2…LED、7…デジタル電圧計(電流モニタ)、8…定電流制御装置、CN1,CN2…コネクタ。

Claims (9)

  1. 連続、または一時的にスリップしながらトルクを発生するアクチュエータに定電流を供給する定電流制御装置において、
    前記アクチュエータへの電流の供給路に設けられたスイッチング素子と、
    前記アクチュエータへの実際の電流値と設定される目標電流値とを比較する比較手段と、
    この比較手段の比較結果に基づき前記実際の電流値と前記目標電流値とが一致するように前記スイッチング素子のオン/オフをPWM制御するPWM制御手段と
    を備えたことを特徴とする定電流制御装置。
  2. 請求項1に記載された定電流制御装置において、
    前記目標電流値は、アナログ電圧によって設定されることを特徴とする定電流制御装置。
  3. 請求項1に記載された定電流制御装置において、
    前記目標電流値は、デジタル信号によって設定されることを特徴とする定電流制御装置。
  4. 請求項2に記載された定電流制御装置において、
    前記アナログ電圧は、外部に接続される可変抵抗器で分圧された電圧、内蔵された可変抵抗器で分圧された電圧、外部から直接供給される電圧の何れかであることを特徴とする定電流制御装置。
  5. 請求項3に記載された定電流制御装置において、
    前記デジタル信号は、パラレル方式のデジタル信号、シリアル方式のデジタル信号の何れかであることを特徴とする定電流制御装置。
  6. 請求項3に記載された定電流制御装置において、
    前記デジタル信号は、所定のセレクト信号が確認された場合に取り込まれることを特徴とする定電流制御装置。
  7. 請求項1に記載された定電流制御装置において、
    前記比較手段および前記PWM制御手段はマイクロコンピュータに搭載されていることを特徴とする定電流制御装置。
  8. 請求項1に記載された定電流制御装置において、
    前記目標電流値は、プリセットされている多種類の目標電流値から選択されることを特徴とする定電流制御装置。
  9. 請求項1に記載された定電流制御装置において、
    前記目標電流値の変更および前記スイッチング素子の強制遮断に際して前記実際の電流値の変化に時定数を持たせる手段を備えたことを特徴とする定電流制御装置。
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