JP2005029168A - 靴収納ケース - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(a)有底で、上部が開口し、対をなした片方の靴を収納できる大きさを有する第1の箱体と、
(b)有底で、上部が開口し、対をなした他方の靴を収納できる大きさを有する第2の箱体とを備え、該第1、第2の箱体は同一形状に形成され、該第1、第2の箱体の一方が180度回転されて、他方の箱体と互いに開口が合わさるように、該各箱体の一側壁端部がヒンジ機構で連結し、箱体の内周壁面の少なくとも一部に吸湿・消臭材を設ける。
【選択図】 図2
Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、靴収納ケースに関し、特に紳士靴等の靴カカト部がつま先部より高くなっている靴の輸送および保管用に好適な靴収納ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般の家庭において、下駄箱に収納しきれない靴は、購入時の包装箱に入れて保管される場合が多い。
この利用形態から、靴包装箱は、一般に靴の製造メーカーから販売店、販売店から顧客への輸送箱、さらに家庭での保管箱として、すなわち、輸送兼用収納箱として利用されている。そこで、この種の利用形態から靴の持ち運びがより便利になるように、また保管管理を容易にするような工夫が多くなされ、特許文献でも多く紹介されている。(特許文献1〜4参照)
【0003】
例えば、
(a)持ち運びを容易にするために、箱体の外面側に把手を着脱可能に枢着した靴容器(下記特許文献1参照)、
(b)通常の包装箱では収納されている靴の形や色を箱外から判断できないことから、
(b1)箱外からも見えるようにするために、引出しケースの前面に切り抜き窓を穿設したもの、
(b2)本体ケースを段ボール紙で作製し、上部の面および側面の一面に透明な合成樹脂製フィルムが貼付したもの(下記特許文献2、3参照)、
(c)本体ケースを透明プラスチック材で形成し、ケース全体を偏平に折り畳みできるようにして、多数個のケースを縦横に積み重ねた状態においても、内部の履物を簡単に識別でき、しかも、履物の出し入れが容易に行えるようにしたもの(下記特許文献4参照)、
などが知られている。
【0004】
【特許文献1】
実開平6−8238号
【特許文献2】
実開平6−53422号
【特許文献3】
登録実用新案第3042716号
【特許文献4】
登録実用新案第3020476号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の包装箱は、保管の際に以下の課題があることが判明した。すなわち、購入したばかりの新品の靴ではあまり問題にならないが、ある程度履き古した靴になると、靴の形状、材質等が経年変化することにより、変形し易くなっており、保管状態が悪いと直ぐ型崩れを起してしまう。例えば、収納箱内に靴が横向き(足を挿入する側を向かい合わせた状態)で箱に収められていると、重力あるいは対になった他の靴とがぶつかり合って変形し、原形復帰までには、多大な時間が掛かり、また、時間が経過してもときに復帰できない場合がある。また、保管の際に箱が密閉されたままだと、通気性がないため、靴にカビあるいは雑菌が繁殖してしまうので、時々、陰干し等が必要になるが、上記の包装箱の構造では、包装箱から取り出し、再び収納するという手間があり、面倒である。
【0006】
また、最近では、履き慣れた靴を定期的にクリーニングして使用されるようになって来た。この場合、通常、クリーニング専門店に靴が持ち込まれ、そこでクリーニングされる。クリーニング店に持ち込まれるような履き慣れた靴は、購入時の包装箱は古くなり、保管に適したものとは到底言える状態ではない場合が多いし、また、包装箱が破棄されてしまうことも度々ある。そのため、通常クリーニング店に持ち込まれる場合はビニール袋等で運ばれる。また、クリーニングされた靴は、ビニール袋あるいは紙袋等に入れて顧客へ引き渡されると、そのままでは靴の保管は難しく、さらに靴が変形してしまうおそれがある。そうかと言って、適当な靴箱を調達しようとしても、容易に見つからないことが多く、以って靴専用の包装箱の普及が期待されている。
【0007】
そこで、本発明は、上記従来技術の課題解決および状況に鑑みてなされたものであり、この発明の第1の目的は、カカト部付近がつま先部より高くなっている紳士用靴等の運搬および保管に好適な、特に靴のカカト部付近の変形を起きないようにした靴収納ケースを提供することにある。
【0008】
この発明の第2の目的は、上記目的に加え、簡単な構成で湿気・悪臭を吸収できる調湿性および消臭性を備えた靴収納ケースを提供することにある。
【0009】
この発明の第3の目的は、積重ねることができるようにして保管を容易にした靴収納ケースを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記発明の目的は、以下の手段によって達成できる。すなわち、本発明の靴収納ケースは、
(1)有底で、上部が開口し、対をなした片方の靴を収納できる大きさを有する第1の箱体と、
(2)有底で、上部が開口し、対をなした他方の靴を収納できる大きさを有する第2の箱体と、
を備え、該第1、第2の箱体は同一形状に形成され、該第1、第2の箱体の一方が180度回転された状態で、他方の箱体と互いに開口が合わさるように、該各箱体の一側壁端部がヒンジ機構で連結されていることを特徴とする。
【0011】
この靴収納ケースによると、一対の箱体が同一形状のものを使用できるので、別々に製作するものに比べて、生産効率が向上すると共に、安価に製作できる。また、第1、第2の箱体うち一方の箱体を180度回転させて、他方の箱体と互いに開口を合わせ、各箱体の一側壁端部をヒンジ機構で連結されているので、この靴収納ケースにカカト部付近が高い靴を収納したとき、対をなしたもう一方の靴のカカト部付近とぶつかり合うことがなくなるので、この部分の変形を防止できる。また、箱体をプラスチック等で作製すると、長期間に亘って靴を変形等させずに保管できる。
【0012】
本発明の前記第1、第2の箱体は、それぞれ対をなす靴の一方の靴が180度回転された状態で収納できる形状に形成されていること、更に前記第1、第2の箱体は、それぞれ靴の形状に合わせた細長な直方形をなし、靴が収納された際に靴のカカト部が位置する面の側壁の高さが該靴のカカト部の高さより高くなっていることを特徴とする。
そして、前記第1、第2の箱体は、その底壁面上に収納される靴のカカト部を位置決めするカカト位置決め手段が設けられていること、また前記第1、第2の箱体は、それぞれの開口部の接合面の側壁が靴の側面に合わせカカト部からつま先部に向かって底壁方向に傾斜していることが好ましい。
【0013】
この構成によると、第1、第2の箱体は、開いた状態において、靴は上面を向いて収納されているので、この状態で陰干し等を行うことができる。また、陰干し後は、箱体を閉めるだけで保管できるので、従来のように靴を箱体から出し入れする手間を省くことができる。また、靴のカカト部が収納する際に片方の靴を180度回転させ、収納するようになっていることと、カカト部より長い側壁と、靴がずれてしまわないように備えられた位置決め構造と、長側壁が靴の形状に従って傾斜していること等により、靴の最も傷みやすいカカト部を保護し、さらに靴全体の形状を保持したまま収納することが可能であることから、靴を保管することで生じる靴の傷みを未然に防ぐことができるようになる。
【0014】
本発明の前記第1、第2の箱体は、少なくとも一方の箱体の内周壁面の少なくとも一部に吸湿・消臭材が設けられていること、そして、その吸湿・消臭材は、シリカゲルシート材、活性炭シート材炭層または炭シート材からなるシート状吸湿・消臭材であることを特徴とする。
【0015】
このような構成によると、これまで通気性のある容器を使用したり、あるいは袋等に詰められた乾燥剤や消臭剤を同時に包装容器内に詰めて吸湿・消臭を行っていたため、容器の強度やコストの問題や、乾燥剤や消臭剤が立体形状のため嵩張り、扱いが面倒であったが、箱体の内周壁面にシート状吸湿・消臭材等を設けるだけで、簡単に、湿気・悪臭から靴を守ることができるようになる。
【0016】
さらに本発明の前記シート状吸湿・消臭材は、前記第1、第2の箱体の一側壁端部に貼付され、ヒンジ機構の役目を兼ねるものであることを特徴とする。
【0017】
この構成によると、吸湿・消臭機能を有するシート状吸湿・消臭材でヒンジ機構を兼用できるので、新たにヒンジ機構を設ける必要がなく安価になる。更に、前記のように箱体内部あるいはヒンジ機構として吸湿・消臭材等を使用すると、本発明の形状から、上で述べたような陰干しを行う際に、靴と共に収納ケースも干すことができ、よって収納ケース内の吸湿・消臭材にたまった湿気等が外気に放出されるため、何度も吸湿・消臭機能を再生できる収納ケースを得ることができる。
【0018】
本発明の第1、第2の箱体の底部は、船底状に形成されていることを特徴とする。この構成によると、箱体の底部が開口部よりも小さく形成されているため予め複数個の靴収納ケースを重ねて置くことが可能になり、収納ケースの保管スペースが少なくて済み、しかも靴の収納作業が容易になる。
【0019】
本発明の前記第1、第2の箱体には、外面側に把手が設けられていることを特徴とする。この構成によると、運搬および保管管理での扱いが簡単になる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための靴収納ケースを例示するものであって、本発明をこの靴収納ケースに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適用し得るものである。
図1は、本発明の靴収納ケースの一実施形態を示し、図1(a)は靴収納ケースの外観斜視図、図1(b)は図1(a)を別の観点からみた外観斜視図、図2は、図1の靴収納ケースを開いた状態を示す外観斜視図である。
【0021】
靴収納ケース10は、有底で上部が開口し対をなした靴の片方を収納できる大きさを有する第1の箱体20aと、同様に有底で上部が開口し対をなした靴の他方を収納できる大きさを有する第2の箱体20’aとを備え、該第1、第2の箱体20a、20’aは同一形状に形成され、該第1、第2の箱体うち、何れか一方の箱体20aを180度回転させて、互いの開口部を合わせ、かつ第1、第2の箱体の一側壁端部25、25’がヒンジ機構25aにより連結された構成からなっている。
なお、以下の説明では、第1、第2の箱体は、同一形状に形成されるので、第1の箱体20aについて説明し、第2の箱体20は、第1の箱体20aと同じ符号を用い、これにダッシュを付してその説明を省略する。
【0022】
図1及び図2において、第1の箱体20aは、収納される靴の大きさおよび形状に合わせて、ほぼ細長な直方体であって、紙、合成紙、プラスチック、木材等で形成される。収納される靴は、カカト部付近がつま先部分より高くなった靴、例えば紳士用革靴や婦人用革靴を意図しているが、これに限らず、通常の運動靴等にも用いることができる。この箱体20aは、底壁21a1と、この底壁面の外周囲から起立した各側壁21a2〜21a5を有し、上部が開口23を有している。底壁21a1の長さLおよび幅長Wは、収納される靴の長さおよび幅長より若干長めになっている。
【0023】
各側壁21a2〜21a5は、それぞれ対向した短側壁21a4、21a5と長側壁21a2、21a3とからなる。対向する短側壁21a4、21a5のうち、一方の短側壁21a4の高さHは、収納される靴のカカト部の高さより若干高くなっている。
短側壁21a4の高さHを靴カカト部の高さより高くすると、靴のカカト部に直接物が当たることがなくなるので、カカト部の変形を防止できる。また、後述するように、第1、第2の箱体20a、20’aが組み合わされた際にも、一方の靴のカカト部付近に他方の靴のカカト部付近が当たることがないので、対になった靴のカカト部付近の変形を防止できる。
【0024】
また、他の短側壁21a5は、靴のつま先部が面する側壁となり、この側壁の高さは靴のつま先部の高さより若干高く設定される。
また、この例では、対向する長側壁21a2、21a3のうち、一方の長側壁21a3の開口縁が高い短側壁21a4から低い短側壁21a5に向かって、中央部に段差が形成されて高さが低くなっている。すなわち、開口縁を形成する側縁は、高い部分221と、段差222と、低い部分223とからなるように切り欠かれており、この側縁の形状は、ほぼ靴の側面に合わせられている。なお、この部分の形状はカカト部がつま先部よりも高くなっていればよく、カカト部からつま先部に向かって高さが段階的に低くなっているものであっても、連続的に低くなっているものでも良い。
また、他方の長側壁21a2は、短側壁21a4の高さHの半分の高さを有している。
【0025】
第1、第2の箱体20a、20’aは、各長側壁21a2、21’a2の上部側端において、各箱体の開口23が合わされ、開閉自在な結合手段25aにより連結される。この結合手段25aは、各長側壁21a2、21’a2の側壁端部25、25’で連結され、この連結部は、ヒンジ手段により結合される。このヒンジ手段としては、シート状部材を貼り付けてもよく、あるいは薄肉部材で一体に連結してもよく、或いはいくつかの公知のヒンジ機構を付設形成してもよい。
【0026】
また、第1、第2の箱体20a、20’aは、一方または双方の箱体の内壁面の全部あるいは一部に木炭、竹炭、活性炭、シリカゲルなどからなる吸湿・消臭材が塗布等される。これらの吸湿・消臭材等は、所定の結合剤を用いて壁面に直接塗布してもよく、あるいは、シート状にしたものを貼付してもよい。
【0027】
このシート状吸湿・消臭材は、木炭、竹炭、活性炭、シリカゲル等を所定の結着剤で結合して、不織布上に層状に塗布したシート材である。第1、第2の箱体20a、20’aは、その内壁面に吸湿・消臭材が塗布されることにより、従来は、通気性のある容器を使用したり、あるいは袋等に詰められた乾燥剤や消臭剤を同時に包装容器内に詰めたりということを行っていたが、容器自体のコストや強度、あるいは乾燥剤等が嵩張る事による面倒な取扱いを行う必要がなく、通気性のない箱を使用したとしても簡単に湿気・悪臭から靴を守ることができる。そして、この収納ケースを靴と共に陰干しすることで、吸湿・消臭材が吸い取った湿気や臭気も外気に放出することから、何度も吸湿・消臭機能を再生できる収納ケースを得ることができる。
【0028】
さらに、図2の細線25bで示されるように、このシート状吸湿・消臭材を使用する場合、第1、第2の箱体の一側壁端部25、25’に貼付してヒンジ機構を兼用することもできる。
【0029】
上記のように構成した第1、第2の箱体20a、20’aに対をなした靴を収納する。その収納に際しては、第1の箱体20aには、靴のカカト部が短側壁21a1に位置するように、一方第2の箱体20’aも短側壁21’a1に他方の靴のカカト部が位置するように収納する。ちなみに、靴S1、S2(図3参照)が箱体内部でずれないようにカカト部を支える位置決めストッパー28、28’を箱体の底壁面21a1、21’a1にそれぞれ備えても良い。ちなみに位置決めストッパー28、28’は高さ5〜10mm程度の棒状の突起としたが、カカト部の位置決め手段であれば、収納する靴の底部の形状に合わせて適宜変更できるものとする。
【0030】
図3は本発明の靴収納ケースの一実施形態において、図2の靴収納ケースに実際に靴を収納した状態を示す外観斜視図である。ちなみにこの収納ケース本体10は図2で示した収納ケース10と同一のものであるので、詳しい記号は省略し、大まかな記号のみを記してある。このような収納状態は、対をなした靴の一方が180度回転して配置されたことを示している。
【0031】
図3のような開口部の開いた状態から、第1、第2の箱体20a、20’aの開口が合わさるように、ヒンジ機構25aを利用して一方の開口に他方の開口を合わせ、図1(a)のような直方体形状に締めることもでき、このまま包装紙で箱体をラッピングしてもよく、あるいは他の手提げ袋等に入れてもよく、さらに、運搬を手軽にするために、ホルダ26を付設してもよい。
【0032】
ちなみに図中のホルダ26は、箱体の長側壁21a3、21’a3の外部側面に1つずつ備えつけられているが、これはホルダ26を持って運搬を行う場合に、運搬中に開口部が開き、収納されている靴が出てこないような構成となっており、長側壁21a3、21’a3以外にも短側壁21a4、21’a5あるいは短側壁21’a4、21a5にそれぞれ備えていても同様の効果が得られるが、このような構成以外にもホルダ26は適宜取り付け箇所を変更しても差し支えない。
【0033】
この収納ケース10の開口部には、止め具27、27’が備えつけられている。この止め具27、27’は各箱体20a、20’aの長側壁に備えつけられ、止め具27、27’に糸28を巻きつけることにより開口部を支えているが、他にもフック状の金具やボタンのようなものによって支えていてもよく、ユーザの好みによって適宜変更が可能である。
【0034】
以上のように、この収納ケースは、包装箱、運搬用箱、あるいは保管用の箱として利用でき、特に、保管用として利用する場合は、単に第1、第2の箱体を開けるだけで、ケースから取り出す必要がなく、靴箱等に容易に保管することが可能であるため、扱いが極めて簡単になる。陰干しの際にも箱から取り出すこともなく、開口部を閉じ直方体形状にすれば、靴をそのまま持ち運ぶよりも多くの量を一度に運ぶことができ、かつ、箱体のまま陰干しできるため、箱体の内部側面に炭シート材等の吸湿・消臭材を塗布した場合には、陰干しの際に炭シート材が吸収した湿気等も外気に排出され、吸湿・消臭効果をいつまでも維持することができるようになる。さらに、下駄箱等の収納スペースがない場合には、そのまま開口部を閉じれば直方体となるため保管スペースを有効に使用できるようになる。
【0035】
さらに、運搬用としては、ホルダを備えることにより、クリーニング等に出した場合にも、袋等を別途使用しなくても持ち運びが便利になる上、包装用としては、ケースに入れた状態で展示等ができるため、小売店での販売を行う場合でも、従来必要であった靴とは別の収納ケース用保管スペースが不要となり、省スペース化を実現できる。
【0036】
次に図4、図5を参照して、本発明の他の実施形態の説明を以下に述べる。
図4は、本発明の他の実施形態を示し、開口部が閉じている場合の靴収納ケースの外観斜視図であり、図5は本発明の他の実施形態を示し、開口部が開いている場合の靴収納ケースの外観斜視図である。ちなみに図4,5では図1〜3に示された番号と重複する部分に関しては番号を省略し、本発明の一実施形態と異なる部分のみに番号を付してある。
【0037】
他の実施形態の収納ケース10Aは、1つ目の実施形態と比べて、長側壁21a3、21’a3の開口部23、23’の形状が異なり、1つ目の実施形態では緩やかな曲線によってカカト部からつま先部への傾斜が設けられていたが、他の実施形態においては、長側壁21a3、21’a3の開口部23、23’側の形状は中心部で垂直に切断され、階段状になるように成形してある。
【0038】
このような構成とすれば、箱体20a、20’aの成形がより簡単に行えるようになり、箱体の加工をより安価で行うことができるようになる。
【0039】
図6、7、8は、本発明のさらに他の実施形態を示す図であり、図6はこの実施形態における靴収納ケースの開口部が開いている場合の外観斜視図であり、図7はこの実施形態における靴収納ケースを開口部が開いた状態で積み重ねた状態を示す外観斜視図であり、図8はこの実施形態における靴収納ケースをそれぞれの箱体に分解し、積み重ねた状態を示す外観斜視図である。これらは図1〜5に示された番号と重複する部分に関しては番号を省略し異なる部分のみに番号を付してある。
【0040】
この靴収納ケース10Bは、図6に示すように、第1、第2の箱体は、それぞれの隅部が開口から底壁に向かって拡大した傾斜面31a〜31d、31a’〜31d’を設け、船底形状に形成されており、底部が開口部よりも小さくなっているため、第1、第2の箱体20a1、20’a1が他の前記第1、第2の箱体20a2、20’a2に積み重ねて収納できるようになっている。
【0041】
各箱体の底部を船底形状にすることにより、図7に示すように第1、第2の箱体20a2、20’a2は、その底部から他の第1、第2の箱体20a1、20’a1の開口部へ挿入し、各箱体を重ねることが可能となる。このため収納ケースの保管のスペースが少なくて済み、しかも靴の収納作業が容易になる。
【0042】
この靴収納ケースは、使用する場合は図6、7に示すように第1、第2の箱体20a、20’aが連結されているが、第1、第2の箱体20a、20’aは同形状の箱体を180度回転させて連結させたものであるため、図8に示すように、第1、第2の箱体20a、20’aを連結せずに重ねて置き、靴を収納する際に連結してもよい。このようにすれば、箱体の形状で保管することができ、使用する際に組み立てるようにすれば狭い隙間などにも保管することが可能になる。
【0043】
【発明の効果】
以上述べたとおり、本発明によれば、一対の箱体が同一形状のものを使用できるので別々に製作するものに比べて、生産効率が向上すると共に安価に製作でき、また、収納時に靴のカカト部がぶつかり合わないように収納できることでカカト部がぶつかって発生する変形を防止することができる。さらに、収納ケースを開いた状態で、靴が上面を向いて収納されるので箱から取り出すことなくこのまま陰干しができ、陰干しを行わない場合には箱体の開口部を閉じるだけで保管ができる。
【0044】
そして、収納ケース内に炭シート材等の吸湿・消臭材を設ければ、箱体自体の通気性や、別途乾燥剤、消臭剤を靴箱に入れる必要もなくなり、またこの炭シート剤を収納ケースのヒンジ手段とすれば、新たにヒンジ機構を設ける必要がなくなり、より安価に製造できるほか、運搬用に収納ケース外部に把手を設けることで持ち運びをより簡単にすることもできる。さらに各箱体を重ねることができるので、収納ケースの保管のスペースが少なくて済み、しかも靴の収納作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の靴収納ケースの一実施形態を示し、同図(a)は靴収納ケースの外観斜視図、同図(b)は同図(a)を別の観点からみた外観斜視図、
【図2】図1の靴収納ケースを開いた状態を示す外観斜視図、
【図3】本発明の靴収納ケースの一実施形態を示し、図2の靴収納ケースに実際に靴を収納した状態を示す外観斜視図、
【図4】本発明の他の実施形態を示し、開口部が閉じている場合の靴収納ケースの外観斜視図、
【図5】本発明の他の実施形態を示し、開口部が開いている場合の靴収納ケースの外観斜視図。
【図6】本発明のさらに他の実施形態を示し、開口部が開いている場合の靴収納ケースの外観斜視図、
【図7】本発明のさらに他の実施形態を示し、開口部が開いた状態で複数個積み重ねた靴収納ケースの外観斜視図、
【図8】本発明のさらに他の実施形態を示し、収納ケースの形状にする前の箱体を積み重ねた状態を示す外観斜視図。
【符号の説明】
10 収納ケース
20a、20’a 箱体
21a1〜21a5 第1の箱体の側壁
21’a1〜21’a5 第2の箱体の側壁
22 接合部
23、23’ 開口部
24 炭シート材
25、25’ 側壁端部
25a ヒンジ手段(ヒンジ機構)
25b ヒンジ手段(炭シート材)
26、26’ ホルダ
27、27’ 止め具
28、28’ 位置決めストッパー
Claims (10)
- (1)有底で、上部が開口し、対をなした片方の靴を収納できる大きさを有する第1の箱体と、
(2)有底で、上部が開口し、対をなした他方の靴を収納できる大きさを有する第2の箱体と、
を備え、該第1、第2の箱体は同一形状に形成され、該第1、第2の箱体の一方が180度回転された状態で、他方の箱体と互いに開口が合わさるように、該各箱体の一側壁端部がヒンジ機構で連結されていることを特徴とする靴収納ケース。 - 前記第1、第2の箱体は、それぞれ対をなす靴の一方の靴が180度回転された状態で収納できる形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の靴収納ケース。
- 前記第1、第2の箱体は、それぞれ靴の形状に合わせた細長な直方形をなし、靴が収納された際に靴のカカト部が位置する面の側壁の高さが該靴のカカト部の高さより高くなっていることを特徴とする請求項1又は2記載の靴収納ケース。
- 前記第1、第2の箱体は、その底壁面上に収納される靴のカカト部を位置決めするカカト位置決め手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の靴収納ケース。
- 前記第1、第2の箱体は、それぞれの開口部の接合面の側壁が靴の側面に合わせカカト部からつま先部に向かって段階的に又は連続的に傾斜していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の靴収納ケース。
- 前記第1、第2の箱体は、少なくとも一方の箱体の内周壁面の少なくとも一部に吸湿・消臭材が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の靴収納ケース。
- 前記吸湿・消臭材は、シリカゲルシート材、活性炭シート材、炭層または炭シート材からなるシート状吸湿・消臭材であることを特徴とする請求項6記載の靴収納ケース。
- 前記吸湿・消臭材は、前記第1、第2の箱体の一側壁端部にまたがって貼付され、ヒンジ機構の役目を兼ねるものであることを特徴とする請求項7記載の靴収納ケース。
- 前記第1、第2の箱体の底部は、船底状に形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の靴収納ケース。
- 前記第1、第2の箱体には、外面側に把手が設けられていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の靴収納ケース。
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