JP2005028966A - サンドイッチパネル及び反射鏡 - Google Patents

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Steve Haan
スティーブ ハーン
Takeshi Ozaki
毅志 尾崎
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Abstract

【課題】低熱膨張率であり、且つ熱膨張に関する特性について等方性を有し、軽量で高剛性のサンドイッチパネルを提供する。
【解決手段】隣り合うセル間の壁厚が全て均一なハニカムコア2と、ハニカムコア2のセル開口面を上下から被覆し、その熱歪による応力を相殺する熱応力を発生する表皮板3とからサンドイッチパネル1を構成する。これにより、セル開口面に対して平行な全ての方向についての熱膨張率が0±1×10−7/℃の低膨張率を実現する。また、当該サンドイッチパネルの表皮板上に反射鏡面を形成して反射鏡を作成する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、宇宙や地上で使用される望遠鏡の反射鏡背面構造や衛星構体などに使用するサンドイッチパネルに係り、特に熱膨張に関する特性について等方性を有し、且つ低熱膨張率のサンドイッチパネル及びこれを用いた反射鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の宇宙開発の進展に伴い、宇宙用等に使用される望遠鏡などの精密観測機器について高性能化が求められている。このため、精密観測機器内の支持構造や宇宙用望遠鏡の反射鏡背面構造などに用いるサンドイッチパネルに対して、軽量、高剛性及び低熱膨張などの要求が強まっている。
【0003】
サンドイッチパネルは、2枚の表皮板とこれらに挟み込まれるように設けられるコア構造体とから構成される。コア構造体は、アルミニウムのような金属リボンから製造されるハニカムコア及び発泡剤によるフォームコアの2種類が主に用いられている。特に、宇宙用の望遠鏡には、非常に軽いというメリットを有する前者のハニカムコアが用いられる。
【0004】
図8は、例えば非特許文献1に開示される従来のハニカムコアの構成方法を説明する図である。本コア構造体の製造方法としては、図に示すように、長さ方向(L−方向)に屏風状におられたリボン100を垂直方向(W−方向)に複数並べ、W−方向に突出した面がそれぞれ対向するように配置する(図中、矢印で示す)。そして、各矢印の始点に当たるリボン100の面を各矢印の終点に当たるリボン100の面に接着剤101によって接着する。この工程を繰り返すことにより、ハニカムコア102が形成される。
【0005】
このようにしてアルミニウムによるリボンから作成したハニカムコア102は、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic、炭素繊維強化プラスチック製)の表皮板によって上下から挟み込まれてサンドイッチパネルを構成する。上記非特許文献1には、リボンのL−及びW−方向の0〜50℃における各方向の平均熱膨張率として10−7オーダーの値が得られ、方向により熱膨張に関する特性について異なる結果が得られた旨が開示されている。
【0006】
また、このようなサンドイッチパネルの熱膨張特性の異方性については、例えば特許文献1にも報告がある。この文献によれば、衛星に搭載する光学機器用の光学架台などに使用するサンドイッチパネルのハニカムコアを、CFRPのリボンを利用して作成することにより、10−7オーダーの低熱膨張率を実現している。しかしながら、この場合でも、パネル方向により熱膨張に関する特性が異なる旨の結果が得られている。
【0007】
【非特許文献1】
S. KABASHIMA and T. OZAKI,”Numerical approach to calculate thermal expansion of honeycomb sandwich panel with composites face sheets”, Adv. Compos. Mater., Vol. 9, No4, pp 387−400 (2000).
【特許文献1】
特開2003−81199号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来のサンドイッチパネルは、上述したように熱膨張に関する特性についてコア構造体が異方性を有しており、雰囲気の温度差による熱ひずみによって熱膨張率が大きい方向に反りや歪みを生じ易い。このため、従来のサンドイッチパネルでは、温度差の激しい過酷な環境で高精度の観測が望まれる次世代の宇宙用望遠鏡などの光学用途には使用することができないという課題があった。
【0009】
一方、フォームコアの場合、熱膨張率を含む特性に異方性が認められない。しかしながら、発泡剤が密に充填されるフォームコアは、ハニカム構造によって軽量化されているハニカムコアと比べてかなり重く、宇宙用の望遠鏡等には適さない。
【0010】
また、将来の光学構造においては、異方性の他にも熱膨張率自体に対する要求がより厳しくなってきており、現状より1桁程度低い値が望まれている。
【0011】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、低熱膨張率であり、且つ熱膨張に関する特性について等方性(以下、等方と称す)を有したハニカムコアを用いて、宇宙用の望遠鏡等での使用に好適な軽量で高剛性のサンドイッチパネルを得ることを目的とする。
【0012】
また、この発明は、パネル面内における熱膨張性が等方で、熱膨張率の値が0±1×10−7/℃の範囲内で極力ゼロに近いサンドイッチパネルを得ることを目的とする。
【0013】
さらに、この発明は、熱膨張に関する特性について等方で、且つ低熱膨張率のサンドイッチパネルを用いた高性能の反射鏡を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るサンドイッチパネルは、管状のセルを複数束ねてなり、隣り合うセル間の壁厚が全て均一なコア構造体と、コア構造体のセル開口面を被覆する表皮板とを備えるものである。
【0015】
この発明に係る反射鏡は、上記サンドイッチパネルの表皮板上に反射鏡面を形成して構成されるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
上述したサンドイッチパネルおける熱膨張に関する特性の異方性について、発明者がその要因を解析・検討した。この結果、当該異方性は、図8に示すように、屏風状に折ったリボン100を逐次貼り合わせるため、ハニカムコア102を構成する各セル壁の厚さが接着に係る面と接着に係わらない面とで異なることに主に起因することを見出した。
【0017】
そこで、本発明では、各セル間の壁厚が均一なハニカムコアを構成する。
図1はこの発明の実施の形態1によるサンドイッチパネルの断面図であり、図2は図1のサンドイッチパネルを構成するハニカムコアを示す斜視図である。本サンドイッチパネル1のハニカムコア(コア構造体)2は、例えば図2に示すように、個々に作成したセル5を複数束ね、各セル5の全ての外周面を接着面として接合して構成される。つまり、隣り合うセル5間の全ての面を接合面として接合する。このようにすることで、図2中のA−A線での断面図である図3に示すように、隣り合うセル5のセル壁7間に接着剤6が介在する均一な壁厚のハニカムコア2を作成することができる。
【0018】
さらに、このハニカムコア2には、図1中に拡大して示すように、そのセルの開口面を被覆するように接着剤4によって上下2枚の表皮板3が接合される。これにより、サンドイッチパネル1が構成される。これら表皮板3は、面内の各方向の熱膨張に関する特性が等方であり、且つ、パネル1全体での熱膨張率が極力ゼロに近くなるようにハニカムコア2との熱歪(温度変化による面内方向の伸び縮みと面外変形)が釣り合うように選定される。
【0019】
ここで、熱歪が釣り合うということは、表皮板3に熱歪を生じさせる熱応力がハニカムコア2に熱歪を生じさせる熱応力を相殺してサンドイッチパネル1全体として熱歪が生じないことを意味する。以下に、本実施の形態によるサンドイッチパネルの実施例を説明する。
【0020】
実施例1−1.
本実施例では、ハニカムコア2における個々のセル5として、六角形断面を有するアルミニウム製の管状の押し出し品を用いる(図2のセル5参照)。この押し出し品を複数個束ね、各押し出し品の全ての外周面を接着面として接着剤6により接合することでハニカムコア2を構成する。また、接着剤6としては、FM−96U(Cytec社製)を用いた。このように構成することで、図3に示すように、ハニカムコア2の全てのセル5間が均一な壁厚となる。これにより、ハニカムコア2の面内(表皮面3に平行な面内)の各方向における熱膨張に関する特性が等しくなる。
【0021】
また、表皮板3は、炭素繊維K13A(三菱化学製)及びエポキシ樹脂934(Fiberite社製)からなるCFRP材を等方配向して作成する。この表皮板3は、ハニカムコア2の上下用に2枚用意し、コア2の上下を挟み込むように、即ちセルの開口面を被覆するように接着される。ここで、接着剤4としては、FM−96U(Cytec社製)を用いた。また、表皮板3は、パネル1全体での熱膨張率が極力ゼロに近くなるように、ハニカムコア2との熱歪が釣り合うよう構成の変更などを加えて最終品を選定する。
【0022】
具体的には、ハニカムコア2及び表皮板3に対して非特許文献1に示すような熱歪解析を実施して、両者の熱歪の釣り合い状態を仮選定する。このあと、サンドイッチパネル1について熱膨張に関する特性の評価試験を実施する。このとき、評価結果が許容範囲になかった場合、表皮板3の材料(炭素繊維又はエポキシ樹脂)を変更する他、炭素繊維とエポキシ樹脂の比率を変更したり、炭素繊維とエポキシ樹脂による積層構成を変更する。このような変更を実施したパネル1のうち、上記評価試験により高精度に低熱膨張率が確認されたもの(熱膨張率が極力ゼロになったもの)を最終的に選定する。
【0023】
このようにして試作したサンドイッチパネル1について、図8に示したL−及びW−方向での熱膨張率を測定したところ、両方向ともに熱膨張率が−3.6×10−7/℃であった。一方、非特許文献1で示した屏風状に折ったアルミニウム製リボンからなるコア102を有するパネルでは、L−方向における熱膨張率が−2.9×10−7/℃、W−方向の熱膨張率が−3.7×10−7/℃であり、面内で熱膨張に関して異方性を示している。
【0024】
なお、上記実施例では、アルミニウムにてハニカムコア2を作成したが、他の軽量金属材料を用いてもよい。また、表皮板3をCFRPにて作成したが、C−C(炭素繊維強化炭素)を用いてもよい。さらに、ハニカムコア2と表皮板3とを接着剤4により接合したが、接着剤を使用せず、半硬化状態のCFRPをハニカムコア2に貼り合わせて硬化、接合させたものを表皮板3としてもよい。
【0025】
また、上記実施例では、ハニカムコア2のセル5としてアルミニウムの押し出し品を用いたが、板金を折り曲げて閉じた管状構成物を用いてもよい。また、六角形断面の代わりに、三角形、四角形等の断面の管状品を用いてもよい。
【0026】
実施例1−2.
図4は実施の形態1によるサンドイッチパネルの他の構造を示す断面図であり、図5は図4のサンドイッチパネルを構成するハニカムコアの作成方法を説明するための斜視図である。本サンドイッチパネル8のハニカムコア9は、例えば図5に示すように、個々に作成したセル13を複数束ね、各セル13の全ての外周面を接着面として接合して構成される。このとき、本実施例では、セル13間の接合に接着剤を使用せず、セル13の構成材で直接接合する。このようにすることで、図5中のB−B線での断面図である図6に示すように、隣り合うセル壁14の和からなる均一な壁厚のハニカムコア9を作成することができる。
【0027】
さらに、このハニカムコア9は、図4中に拡大して示すように、接着剤11によって上下2枚の表皮板10がセル13の開口面を被覆するように接合される。これにより、サンドイッチパネル8が構成される。これら表皮板10は、面内の各方向の熱膨張に関する特性が等方であり、且つ、パネル8全体での熱膨張率が極力ゼロに近くなるようにハニカムコア9の熱歪と自己の熱歪が釣り合うよう選定される。
【0028】
本実施例では、ハニカムコア9を炭素繊維XN50(Nippon Graphite Fiber社製)とシアネートエステル樹脂EX1515(Bryte Techonologies社製)からなるCFRP材13aで構成する。その製造方法としては、図5に示すように、六角形断面の成形型12に半硬化状態の帯状のCFRP材13aを1つずつ巻いたものをセル13として用い、これらを複数個束ねて硬化させる。このあと、各セル13についての成形型12をそれぞれ抜き取る。このようにして、図6に示すように、コア9の全てのセル13間を均一な壁厚に構成する。これにより、コア2の面内(表皮板10に平行な面内)の各方向における熱膨張に関する特性が等しくなる。
【0029】
また、表皮板10は、炭素繊維M60J(東レ製)及びシアネートエステル樹脂EX1515(Bryte Techonologies社製)からなるCFRP材を等方配向して作成する。この表皮板10は、ハニカムコア9の上下用に2枚用意し、コア9の上下を挟み込むように、即ちセル13の開口面を被覆するように接着される。ここで、接着剤11としては、REDUX312UL(HEXCEL社製)を用いた。また、表皮板10は、パネル8全体での熱膨張率が極力ゼロに近くなるように、その熱歪とハニカムコア9の熱歪とが釣り合うよう構成の変更などを加えて最終品を選定する。具体的には、上記実施例1−1と同様の方法で選定する。
【0030】
サンドイッチパネル8について、図8に示したL−及びW−方向での熱膨張率を測定したところ、両方向ともに熱膨張率が4.7×10−8/℃であった。一方、下記参考文献に示した屏風状に折ったCFRP材製リボンからなるコアを有するパネルでは、L−方向の熱膨張率が4.3×10−8/℃、W−方向の熱膨張率が16.9×10−8/℃であり、面内で熱膨張に関して異方性を示している。
参考文献;S.Hahn and T.OZAKI, ”Precise zero CTE sandwich structures for optical applications”, 2002 SAMPE Symposium & Exhibition.
【0031】
以上のように、熱膨張率が比較的大きいアルミニウムなどの軽金属材料をコア材とせず、炭素繊維XN50とシアネートエステル樹脂とからなる熱膨張率が小さいCFRP材13aにてコア9を構成することで、コア9のセル壁厚の均一化によりサンドイッチパネル8の面内各方向での熱膨張率の値を0±1×10−7/℃の範囲内にすることができた。
【0032】
なお、上記実施例では、炭素繊維XN50とシアネートエステル樹脂EX1515からなるCFRP材13aにてハニカムコア9を作成したが、C−C(炭素繊維強化炭素)や炭素繊維強化セラミックス(CFRC;Carbon Fiber Reinforced Ceramics)等を用いてもよい。また、ハニカムコア9と表皮板10をC−CやCFRCで作成した場合、これらの接合に使用する接着剤も含めて炭素化、セラミックス化させることも可能である。さらに、ハニカムコア9と表皮板10との接合に接着剤11を使用せず、半硬化状態のCFRPをハニカムコア9に貼り合わせて硬化、接合させたものを表皮板10としてもよい。
【0033】
また、上記実施例では、半硬化状態のCFRP材13aを六角形断面の成形型12に1つずつ巻いたものをコア9の構成要素として用いたが、これに限られるものではない。例えば、炭素繊維からなる織物や編物を成形型に巻いたものを束ねて、これらに母材樹脂を含浸してコア9を作成しても良い。また、成形型12で炭素繊維の織物等と樹脂により個々のセルを形成してから複数個を束ねて接着剤で装着してもよい。さらに、六角形断面の代わりに、三角形や四角形等の断面の成形型を用いてもよい。
【0034】
以上のように、この実施の形態1によれば、ハニカム構造を有するコア2について、その各セル5間の壁厚を均一に構成したので、軽量化することができると共に、熱膨張に関する特性を面内で等方にすることができる。また、表皮板3をコア2との熱歪が釣り合うように選定することで、サンドイッチパネル1全体として等方的に熱膨張率を極力ゼロに近づけることができる。これにより、従来では実現できなかった等方、且つ低熱膨張率のサンドイッチパネル1を提供することができる。
【0035】
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2による反射鏡の構成を示す断面図である。反射鏡19は、上記実施の形態1と同様にセル壁厚を均一にしたサンドイッチパネル15を背面構造に使用している。光学反射面は、金属層(反射鏡面)16により表皮板17の表面を被覆して構成する。反射鏡19の背面構造となるサンドイッチパネル15は、上記実施の形態1と同様にしてコア18との熱歪が釣り合うように表皮板17を選定して等方配向させる。
以下に本実施の形態による反射鏡の実施例を説明する。
【0036】
実施例2−1.
表皮板17及びハニカムコア18はともに炭素母材に炭素繊維T300(東レ製)を強化材として取り入れたC−C(炭素繊維強化炭素)材料を使用し、上記実施の形態1と同様にして等方、且つ低熱膨張のサンドイッチパネル15を作成した。表皮板17は、コア18との熱歪が釣り合うように等方配向させた。また、光学反射面は、ニッケルメッキ層を金属層16として表皮板17の表面に被覆して形成した。これにより、直径4mの高性能反射鏡19に仕上げた。
【0037】
このように試作した反射鏡19について、図8に示したL−及びW−方向での熱膨張率を測定したところL−及びW−方向ともに2.7×10−8/℃であり、面内各方向における熱膨張率の値が0±1×10−7/℃の範囲内であった。これは、従来のゼロ熱膨張ガラスと同等の値である。ゼロ膨張ガラスは、ガラスの結晶化度合の制御によりある温度範囲で上記のような低熱膨張率の実現が可能な材料である。しかしながら、比較的重く、軽量化が望まれる宇宙用光学機器用途には適さない。
【0038】
具体的には、ゼロ熱膨張ガラスで製造した直径4mの反射鏡は、熱膨張に関する特性が等方であるものの、重量が2000kg以上となる。このため、軽量性が求められる宇宙望遠鏡用等の反射鏡には適さない。一方、上記実施例による反射鏡19の重量は、宇宙用等に十分使用可能な330kgであり、大幅に軽量化されている。
【0039】
以上のように、この実施の形態2によれば、熱膨張に関する特性が等方であり、且つ低熱膨張率のサンドイッチパネル15を反射鏡19の背面構造に使用したので、軽量、低熱歪や高剛性などの特徴を備えた高性能反射鏡を実現することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、管状のセルを複数束ねてなり、隣り合うセル間の壁厚が全て均一なコア構造体と、コア構造体のセル開口面を被覆する表皮板とを備えたので、熱膨張に関する特性についてセル開口面に平行な全ての方向で等方性を有し、軽量で高剛性のサンドイッチパネルを得ることができるという効果がある。また、このサンドイッチパネルを反射鏡の背面構造に利用することで、軽量、低熱歪、高剛性などの特徴を備えた高性能な反射鏡を実現することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるサンドイッチパネルの断面図である。
【図2】図1のサンドイッチパネルを構成するハニカムコアを示す斜視図である。
【図3】図2中のA−A線での断面図である。
【図4】実施の形態1によるサンドイッチパネルの他の構造を示す断面図である。
【図5】図4のサンドイッチパネルを構成するハニカムコアの作成方法を説明するための斜視図である。
【図6】図5中のB−B線での断面図である。
【図7】この発明の実施の形態2による反射鏡の断面図である。
【図8】従来のハニカムコアの構成方法を説明する図である。
【符号の説明】
1,8,15 サンドイッチパネル、2,9,18 ハニカムコア(コア構造体)、3,10,17 表皮板、4,6,11 接着剤、5,13 セル、7,14 セル壁、12 成形型、13a CFRP材、16 金属層、19 反射鏡。

Claims (3)

  1. 管状のセルを複数束ねてなり、隣り合うセル間の壁厚が全て均一なコア構造体と、上記コア構造体のセル開口面を被覆する表皮板とを備えたサンドイッチパネル。
  2. セル開口面に対して平行な全ての方向についての熱膨張率が0±1×10−7/℃であることを特徴とする請求項1記載のサンドイッチパネル。
  3. 管状のセルを複数束ねてなり、隣り合うセル間の壁厚が全て均一なコア構造体と、上記コア構造体のセル開口面を被覆する表皮板とを有するサンドイッチパネルを備え、上記サンドイッチパネルの表皮板上に反射鏡面を形成してなる反射鏡。
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