JP2005027994A - 等粘性負荷による三次元運動療法装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】生体側の出力を計測する計測手段2,3及び該計測手段で計測された出力に応じてモータ1を制御するモータ制御手段11を備え、前記モータにより以下の式で表される等粘性負荷抵抗τを生成するとともに、前記モータにより生成された等粘性負荷抵抗を生体に伝達する伝達手段を設ける三次元運動療法装置。 τ=f(μ×v)(1) ただし、τは抵抗、μは粘性係数、vは速度を表す。
【選択図】 図1
Description
また、等尺性負荷は筋出力を随意的に調節できるが動的に行えないという運動負荷としての欠点がある。
さらに、等速性負荷は筋出力を随意的に調節できず、且つ機器が高価であり汎用性に乏しい。
さらに、運動中の筋力や運動速度などを定量的に計測できる装置は、大きく、設置が複雑なために医療機関やスポージムなどの特別な施設でしか設置できない。
また、従来の装置や器具では運動の関節角度や装置の設定など、運動を実施する生体の随意努力ではない環境要因によって運動負荷の程度が決定されるという問題があった。
等粘性負荷抵抗とは、τ=f(μ×v)で表される。ここで、τは抵抗、μは粘性係数、vは速度を示す。等粘性負荷抵抗は、感覚的には非常に滑らかだと感じる抵抗であり、自然界に存在するものの例としては、プール内で感じる水の抵抗や、粘土を握りつぶすときに感じる抵抗である。
等粘性負荷抵抗の特徴は、一定の粘性係数で与えられる粘性条件では、運動速度と応力が比例関係にあることである。従って、この抵抗下で運動する場合、随意の努力程度に対して運動速度と抵抗の両方が比例関係にある。このため、特に関節になんらかの障害を持つ人にとって安全な運動抵抗である。
本発明の等粘性負荷による三次元運動療法装置は、生体側の出力を計測する計測手段及び該計測手段で計測された出力に応じてモータを制御するモータ制御手段を備え、前記モータにより以下の式で表される等粘性負荷抵抗τを生成するとともに、前記モータにより生成された等粘性負荷抵抗を生体に伝達する伝達手段を設けることを特徴とする。
τ=f(μ×v) (1)
ただし、τは抵抗、μは粘性係数、vは速度を表す。
(1)従来の装置では運動の関節角度及び装置の設定等、運動を行う生体の随意努力ではない環境要因によって運動負荷の程度が決まってしまうのに対し、本発明の等粘性負荷抵抗によれば運動を行う生体の随意努力(運動速度)と負荷抵抗τが比例するため、装置の出力する運動負荷抵抗は生体側の運動発現の特徴に応じて決定される。
(2)粘性係数をあらかじめ設定し、その環境下で随意調節により筋出力と運動速度を変化させることができる。また、いずれの粘性係数の場合でも、最大随意努力下で運動速度が速く、かつ筋出力が高くなる。逆に、努力度が低ければ運動速度が遅く、かつ筋出力は低い。
(3)運動時に随意的に運動を中止した場合、自動的に負荷抵抗がなくなり、ワイヤが巻き戻される。
(4)運動負荷が等粘性抵抗負荷であるため、いきなり最大速度で運動したような場合でも生体に与えるストレスを小さくできる。
(5)身体機能が発達している者は、より激しいトレーニングを実施することができる一方、高齢者及び障害を持つ者には、安全で適切な負荷抵抗を与えることができる。
(6)等粘性運動抵抗時の運動速度及び筋出力を定量的に計測できるため、運動療法実施者の回復度合い等を的確に把握できる。
(7)本発明の装置は、携帯できる程度の大きさであり、設置が簡便であるため、特別な医療機関やスポーツジムではなく、利用者が自由に持ち運んで一般家庭でも使用できる。また、医療機関内では、患者が運動療法室へ移動しなくてもベッドサイドで使用することができる。
また、制御部11は、図3のブロック線図に示すように、モータ制御用インターフェース12、トルクセンサインターフェース13、回転角検出インターフェース14、キーボードディスプレイマウス15及び図示しない電源供給部からなる。制御部11は、本装置を簡易的に設置するため本体部20中に組み込んであるが、本体部20と独立して制御コンピュータ近くに置けるように外付けとすることもできる。
等粘性負荷抵抗とは、
τ=μv (1)
で表される。ここで、τは抵抗、μは粘性係数、vは速度である。
(1)式により、生体側が限りなく遅い速度で運動した場合には、抵抗τが限りなく0に近づく必要があるが、現実には機械の摩擦抵抗及びモータの抵抗などの自然抵抗などにより、サーボモータ1で抵抗を作り出さなくても、すでに生体側は抵抗を感じるものである。
運動療法では、身体機能的に弱く、関節にリスクを有する人を対象にするため、非常に低い負荷で運動をすることが想定される。このため、生体が出力する力が機械の自然抵抗よりも低い場合には、上記(1)式にあてはまるように、生体が出力する力を支援する方向にサーボモータ1が回転し、自然抵抗を含んだ形で上記(1)式を満足するように運動を実現する。
生体運動が開始されると、モータ1の回転角検出部2で感知した信号を、回転角検出インターフェース14を介して図7の(イ)で示すように制御用コンピュータにフィードバックする。その際、回転角検出部2は、単位時間あたりにモータ1が回転した角度に応じてパルスを発信する。制御用コンピュータは回転角検出部2からのパルス数に応じて図7の(ロ)に示すように運動速度を計算する。
例えば、あらかじめ設定した粘性係数を0.2とする。すなわち、0.2Nmのトルクを出力するときに運動速度が1m/sになるという粘性負荷である。このような抵抗で運動している時に、生体が0.5Nmの力を出力していたにも拘わらず、運動速度が2m/sであったとする。(1)式に当てはめると、0.5=0.2×v となり、v=2.5m/sである。ここに0.5m/sの速度の違いが生じる。このため、サーボモータ1側の出力を低下させて速度を速めるように調節する必要があり、サーボモータ1の出力を低下させる信号を図7の(チ)に示すように操作部10にフィードフォワードする。
生体が運動中に出力している運動速度及びトルクは、定量的に計測され、装置が出力している駆動速度及びトルク等と併せて制御用コンピュータの保存されるとともにコンピュータ画面に表示される。また、トルクセンサ3からアナログ信号を出力させ、A/D変換されたデータをプログラムに表示することもできる。
なお、ワイヤ連結部8に運動する関節に応じて図示しないハンドル及び固定バンド等を装着する。
図6も、本装置の他の使用形態を示したもので、本体部20のサーボモータ1の駆動軸に軸結合部19を介して単関節運動用アタッチメント21を装着したものである。単関節運動用アタッチメント21のレバーアーム22には固定ストラップ23が2箇所設けられ、生体の前腕が固定ストラップ23により装着される。
2 回転角検出部
3 トルクセンサ
4 トルク伝働機構
5 ワイヤ巻取りリール
6 リールガイド
7 ワイヤ
8 ワイヤ連結部
10 操作部
11 制御用コンピュータの制御部
12 モータ制御用インターフェース
13 トルクセンサインターフェース
14 回転角検出インターフェース
15 キーボードディスプレイマウス
16 本体設置用ラック
17 滑車17
18 固定バンド
19 軸結合部
20 本体部
21 単関節運動用アタッチメント
22 レバーアーム
23 固定ストラップ
Claims (1)
- 生体側の出力を計測する計測手段及び該計測手段で計測された出力に応じてモータを制御するモータ制御手段を備え、前記モータにより以下の式で表される等粘性負荷抵抗τを生成するとともに、前記モータにより生成された等粘性負荷抵抗を生体に伝達する伝達手段を設けることを特徴とする等粘性負荷による三次元運動療法装置。
τ=f(μ×v) (1)
ただし、τは抵抗、μは粘性係数、vは速度を表す。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003272862A JP2005027994A (ja) | 2003-07-10 | 2003-07-10 | 等粘性負荷による三次元運動療法装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003272862A JP2005027994A (ja) | 2003-07-10 | 2003-07-10 | 等粘性負荷による三次元運動療法装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005027994A true JP2005027994A (ja) | 2005-02-03 |
Family
ID=34210289
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003272862A Pending JP2005027994A (ja) | 2003-07-10 | 2003-07-10 | 等粘性負荷による三次元運動療法装置 |
Country Status (1)
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2003
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