JP2005027812A - ショーケース - Google Patents

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英行 金井
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Abstract

【課題】開閉扉の横幅が大きく、重量が重くなっても、スムーズな開閉を行うことができるショーケースを提供すること。
【解決手段】開閉扉9を開閉して陳列室2内に陳列した物品を顧客に面した側から出し入れ可能としたショーケースにおいて、開閉扉9の左右両側縁の背面に沿って設けられたラックギア21と、各ラックギア21に噛み合わされた左右の歯車22,22と、両歯車22,22を同期回転するように同軸に連結してケース本体に支持された連結ロッド23と、を備えたスライド同調機構20を設けた。
よって、開閉扉9を開閉スライドさせる時には、常に、左右が均等にスムーズに開閉する。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、開閉可能な扉を有したショーケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ショーケースとして、ガラス扉がケース本体にスライド可能に支持され、前記ガラス扉をスライドさせる扉開閉機構が設けられ、この扉開閉機構が、ガラス扉の中央後端に固定されたねじ部材と、このねじ部材に螺合された駆動棒と、この駆動棒に回転力を与えるモータとを備え、モータを正逆回転させると駆動棒が正逆回転し、ガラス扉が開方向および閉方向にスライドするよう構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】
特開平5−237023号公報(図4および詳細な説明段落番号0012〜0014)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のようなショーケースにあっては、陳列品の鮮度を守るために保温性を確保することが重要であり、また、陳列品が顧客からよく見えるようにするために開閉扉の透明性を確保することが重要である。
上述のような保温性および透明性を確保するためには、開閉扉を二重ガラスで構成するのが望ましい。
また、顧客自らが陳列品を手にとって選択する上では、陳列室の開口部を覆う開閉扉の横幅は大きい方がよいので、開閉扉は横幅を大きくして二重ガラスで構成するのが望ましい。
しかしながら、開閉扉の横幅を大きくして二重ガラスで構成すると、その重量が増加するとともに開閉扉の左右両側端が離れているため、摺動抵抗が増加するとともに開閉時に左右両側端の移動量に差が生じ易く、がたつきが生じ、開閉をスムーズに行うことが難しくなるという問題があった。
具体的には、上述の特許文献1に記載された技術を横幅が大きな重量の重い開閉扉に適用した場合、開閉扉の中央に駆動力を入力するため、横幅の大きい開閉扉の左右両側縁の摺動抵抗に差が生じると、左右の移動量を均等に保つのが難しく、開閉扉の左右にがたつきが生じてスムーズにスライドさせることができないおそれがある。
【0004】
本発明は、上述の従来の問題点に着目して成されたもので、開閉扉の横幅が大きく、重量が重くなっても、スムーズな開閉を行うことができるショーケースを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明は、
物品を収容する陳列室を囲んで形成されたケース本体と、
このケース本体に設けられ前記陳列室を外部に開口する開口部と、
前記ケース本体との間に設けられたスライド支持手段によりケース本体に対して前後に、斜め上下にまたは上下にスライド可能に支持され、このスライドに基づいて前記開口部を開閉する開閉扉と、
を備え、前記開閉扉を開閉して陳列室内に陳列した物品を顧客に面した側から出し入れ可能としたショーケースにおいて、
前記開閉扉の左右両側縁の背面に沿って設けられたラックギアと、各ラックギアに噛み合わされた左右の歯車と、両歯車を同期回転するように同軸に連結して前記ケース本体に支持された連結ロッドと、を備えたスライド同調機構を設けた手段とした。
【0006】
【発明の作用および効果】
本発明のショーケースでは、開閉扉をスライドさせたときには、スライド同調機構にあっては、開閉扉と共に開閉扉の左右両側縁のラックギアがケース本体に対して移動するとともに、これらラックギアに噛み合う歯車が回転する。両歯車は連結ロッドにより連結されていて同期して回転するため、この歯車に噛み合うラックギアも同調して均等に移動する。よって、開閉扉は、常に、左右両側が均等にスライドする。
したがって、開閉扉が、横幅が大きく、重量を有してスライド抵抗が大きな構成であっても、開閉扉の左右両側が常に均等に移動し、開閉扉はがたつくことなくスムーズにスライドする。
また、本発明では、連結ロッドに駆動力を与えると、左右の歯車が回転して開閉扉を開閉させることができるものであり、自動化あるいは補助駆動化を図るのが容易であり、汎用性に優れる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1〜図10は実施の形態1のショーケースを示している。
図1は実施の形態1のショーケースを示す正面図、図2は実施の形態1のショーケースを示す平面図、図3は実施の形態1のショーケースを示す背面図、図4は実施の形態1のショーケースを示す側方から見た縦断面図、図5は実施の形態1のショーケースの枠体を示す斜視図、図6は実施の形態1のショーケースの枠体の要部を示す斜視図、図7は実施の形態1のショーケースの開閉扉を示す側面図、図8は実施の形態1のショーケースのスライド同調機構を示す正面から見た縦断面図、図9は実施の形態1のショーケースのスライド支持手段を示す正面から見た縦断面図、図10は実施の形態1のショーケースの駆動機構を示す側方から見た縦断面である。
【0008】
実施の形態1のショーケースは、図1〜図4に示すように、略直方体を成す基台1の上に、商品を陳列する陳列室2を形成するケース本体3を設けることで構成されている。なお、前記基台1には、前記陳列室2を冷却する冷却装置(図示省略)が格納されている。
前記ケース本体3は、前記基台1に図5に示す枠体30を固定し、前記陳列室2を囲んで、前記枠体30の周囲に左右一対の前壁4,4、左側壁5、右側壁6、左右一対の後壁7,7、左右一対の固定蓋8,8、左右一対の横幅の大きな開閉扉9,9を取り付けることで形成されている。なお、実施の形態1を説明するにあたり、図2において矢印FR方向をショーケース内の商品を顧客に展示する正面すなわち前方とし、また、矢印LS方向を左、矢印RS方向を右、矢印RR方向を販売員が配置される背面すなわち後方と表現することにする。
【0009】
前記ケース本体3の構成を説明するにあたり、まず、図5により前記枠体30について説明すると、この枠体30は、上下方向に立設されて前記基台1に固定される3本の左柱枠31a、中央柱枠31b、右柱枠31cと、各柱枠31a,31b,31cの上端部を連結した上枠32と、各柱枠31a,31b,31cの中間部を連結した後下段枠33a,33bと、前記陳列室2の前および左右を囲んで略コの字形状を成して前記左右柱枠31a,31cに連結された下枠34と、各柱枠31a,31b,31cの上端部と下枠34とを連結して前後方向に延びる左支持枠35a、中央支持枠35b、右支持枠35cとを備えている。
さらに、前記各支持枠35a,35b,35cの後部には、それぞれ後述するケース部36a,36b,36cが設けられ、各ケース部36a,36b,36cの間に、前側ケース連結枠37a,37bと、後側ケース連結枠38a,38bが掛け渡されている。
【0010】
前記一対の前壁4,4は、それぞれ前記下枠34と各支持枠35a,35b,35cの前端部により支持された高断熱かつ透明の二重ガラスにより構成されている。
前記左側壁5および右側壁6は、前記下枠34と左右支持枠35a,35cと、柱枠31a,31cとにより周囲を支持された高断熱かつ透明の二重ガラスにより構成されている。
各後壁7,7は、前記上枠32と各柱枠31a,31b,31cと後下段枠33a,33bに囲まれて支持されている。また、各後壁7の下半分には、販売員用の後開口部(図示省略)が設けられ、各後開口部は、それぞれ左右にスライド可能に支持された一対の後扉71,71により開閉可能となっている。なお、各後扉71は、陳列室2側が鏡面で後方からは透けて見えるいわゆるマジックミラー式の二重ガラスにより構成され、高断熱に形成されている。
前記一対の固定蓋8,8は、それぞれ左支持枠35aと中央支持枠35bの間、および中央支持枠35bと右支持枠35cの間において、陳列室2の後半分の上方を覆って設けられ、それぞれ高断熱かつ透明の二重ガラスにより形成されている。なお、この固定蓋8は、図4に示すように、上方に僅かに膨らんだ湾曲形状に形成されている。
また、固定蓋8の上方には、商品などを載置できる一対の棚板10,10が固定されている。これらの棚板10は、透明の樹脂あるいはガラスにより形成されている。
さらに、各固定蓋8の前方には、顧客が前記陳列室2の陳列品を出し入れする左右一対の横幅の大きな上側開口部15が設けられ、この上側開口部15が横幅の大きな前記開閉扉9により開閉可能に覆われている。
【0011】
次に、前記開閉扉9の詳細について説明する。
前記開閉扉9は、図7および図8に示すように二重ガラス91と、この二重ガラス91の左右側縁および後縁を囲む枠体92と、前記二重ガラス91の前端縁を塞ぐパッキン93とを備えている。前記枠体92は、図7の断面図に示すように開閉扉9の後縁に設けられた後枠92aと、図8の断面図に示すように開閉扉9の左右側縁に設けられた側枠92bとを有している。
前記後枠92aは、略四角柱形状に形成され、二重ガラス91の後端面に当接されている。
また、前記側枠92bは、前記二重ガラス91の左右外側に配置される縦枠92cと、この縦枠92cの中間部から二重ガラス91の下面方向に突出されて二重ガラス91の左右両側縁の下面を支持する支持片92dとにより、略T字断面形状に形成されている。
【0012】
次に、前記開閉扉9を前後にスライド可能に支持するスライド支持手段11について説明する。
前記スライド支持手段11は、前記各支持枠35a,35b,35cに固定されたレールフレーム12と、このレールフレーム12に沿って移動するスライダ13および後側ローラ14により構成されている。
前記レールフレーム12は、断面が略正方形形状の押出材により形成され、図5に示すように、左支持枠35aの右側面と、中央支持枠35bの左右側面(左側面のものは図面に現れない)と、右支持枠35cの左側面(図面に現れない)とに前後方向の全長に亘って設けられている。なお、前記レールフレーム12は、図5および図6に示すように、中間位置(固定蓋8の前端の僅かに前方位置)において一部が切り欠かれて切欠部12cが設けられている。
前記スライダ13は、図7および図9(b)に示すように、前記開閉扉9の前部の左右に設けられ、前記切欠部12cよりも前方のレールフレーム12をスライドするもので、このスライダ13は、前記側枠92bの下端部に固定されたケース13aと、このケース13aに上下に離されて配置されて前記レールフレーム12の上面に沿って転動する上側ローラ13bおよび前記レールフレーム12の下面に沿って転動する下側ローラ13cとを備えている。
また、前記後側ローラ14は、図7および図9(a)に示すように、前記開閉扉9の後端の左右に設けられて、前記切欠部12cよりも後方のレールフレーム12をスライドするもので、前記後枠92aの左右両端部に固定されたブラケット14bにおいて左右に離れて対向する支持片14c,14cの間に回転自在に支持され、かつ、前記後側ローラ14は、前記レールフレーム12の上面を転動するよう配置されている。
したがって、前記開閉扉9は、上側ローラ13bおよび後側ローラ14を介してその重量が各レールフレーム12に支持された状態でレールフレーム12に沿って前後にスライド可能に前記ケース本体3の枠体30に支持されている。また、前記スライダ13において、上側ローラ13bおよび下側ローラ13cによりレールフレーム12の上下を挟むことで、開閉扉9の前部がレールフレーム12に対して上下するのが規制される。
【0013】
次に、前記開閉扉9がスライドするときに左右を同調してスライドさせるスライド同調機構20について説明する。
前記スライド同調機構20は、各開閉扉9の左右端縁部の下面に取り付けられた左右一対のラックギア21,21と、左右一対のラックギア21,21にそれぞれ噛み合った左右一対の歯車22,22と、左右の一対の歯車22,22を連結した連結ロッド23とを備えている。
【0014】
前記ラックギア21は、図8に示すように、前記側枠92bの支持片92dの下面に、支持ケース21aを介して支持片92dから左右方向にはみ出さないようにして固定されており、図7に示すように、前記スライダ13と後側ローラ14との間のほぼ全長に亘って前後方向に設けられている。
【0015】
前記歯車22は、前記ラックギア21に噛み合った状態で、各支持枠35a,35b,35cの後部に設けられたケース部36a,36b,36cに収容されている。すなわち、前記ケース部36a,36b,36cは、図6および図8に示すように、各支持枠35a,35b,35cから側板36dを左右方向に離して配置し、この側板36dと各支持枠35a,35b,35cの間の下面を下面カバー36fで覆って形成されている。
また、各側板36dの前端部には、同軸に支持穴36gが形成され、この支持穴36gに取り付けられた軸受24に前記連結ロッド23が回転自在に支持されている。そして、前記ケース部36a,36b,36cに配置された連結ロッド23の左右端部に、前記歯車22がラックギア21に噛み合った状態で固定されている。
したがって、前記連結ロッド23の左右に設けられた一対の歯車22,22は、常に同期回転し、この左右一対の歯車22,22に噛み合って1枚の開閉扉9の左右に設けられた一対のラックギア21,21は歯車22,22の回転量に応じた量だけ前後方向に相対変位する。
すなわち、前記スライド同調機構20は、前記開閉扉9が前後にスライドする際に、その開閉扉9の左右を常に同調して均等にスライドさせるものである。
また、前記連結ロッド23は、前記ケース部36a,36b,36cの前端部において左右方向に掛け渡されているが、詳細な図示は省略するが、前記固定蓋8の前端縁部には、図4に示すようにカバー81が全幅に亘って設けられ、このカバー81の下方に隠されている。なお、このカバー81には、前記連結ロッド23の下方位置に陳列品を照らす照明82も設けられている。
【0016】
また、本実施の形態1にあっては、各開閉扉9は、駆動機構40により自動的に前後に開閉スライドするもので、次に、駆動機構40について説明する。
前記駆動機構40は、従動スプロケット41と駆動スプロケット42とチェーン43とモータ44とを備えている。
前記従動スプロケット41は、前記左支持枠35aと右支持枠35bのケース部36a,36cの内部において、歯車22に隣接して連結ロッド23に固定されている。なお、図8ではケース部36aの内部のみを示しているが、ケース部36cにおいてもこれと左右対称に設けられている。
前記駆動スプロケット42は、図10に示すように、前記ケース部36a,36cの後端部であって左右柱枠31a,31cの上端部に設けられている。
そして、この駆動スプロケット42と前記従動スプロケット41とに、チェーン43が掛け渡されている。なお、前記ケース部36a,36cの中間部には、チェーン43に張りを与えるテンショナー45が設けられている。
また、前記モータ44は、前記駆動スプロケット42を回転させるもので、前記左右柱枠31a,31cの上端部にそれぞれ収容されている。
また、前記モータ44を駆動させる信号を与えるスイッチとして、図2に示すように、基台1の前端上面に顧客操作用の2つのオープンスイッチ46,46が設けられ、かつ、図3に示すように、各後壁7,7に販売員操作用のオープン・クローズスイッチ47が設けられている。
【0017】
次に、実施の形態1の作動を説明する。
顧客は、陳列室2に陳列されている商品を取り出したい場合には、基台1の前端上面に設けられているオープンスイッチ46を押す。
これにより、モータ44が開駆動方向に回転し、駆動スプロケット42および従動スプロケット41が回転し、これにより連結ロッド23が回転する。
この連結ロッド23の回転に伴い、連結ロッド23の左右に設けられたスライド同調機構20を構成する歯車22,22が回転し、この歯車22に噛み合うラックギア21,21が相対的に後方へ送られ、開閉扉9が後方スライドする。
この時、スライド同調機構20により開閉扉9の左右に設けられたラックギア21,21は、それぞれ均等に同調してスライドするため、開閉扉9は、左右でがたつくことなくスムーズにスライドする。
なお、この開閉扉9の後方への開スライドは、図示を省略したリミットスイッチにより全開を検出した時点で自動的に停止される。また、この開閉扉9の後方への開スライドは、全開検出前の時点でもオープンスイッチ46を押すのを止めたら停止するようにしてもよい。また、この開閉扉9を開く操作は、後壁7に設けられたオープン・クローズスイッチ47をオープン操作することでも行うことができる。
【0018】
一方、前記開閉扉9を閉じる場合には、販売員が操作を行う。
すなわち、開閉扉9を閉じる場合には、後壁7に設けられたオープン・クローズスイッチ47をクローズ操作する。
これにより、モータ44が閉駆動方向に回転し、駆動スプロケット42および従動スプロケット41が上記開時とは逆に回転し、それにより連結ロッド23も開時とは逆に回転する。
この連結ロッド23の回転に伴い、連結ロッド23の左右に設けられたスライド同調機構20を構成する歯車22,22が回転し、この歯車22に噛み合うラックギア21,21が相対的に後方へ送られ、開閉扉9が前方スライドする。
この閉時にあっても、開閉扉9は、スライド同調機構20により左右でがたつくことなく均等にスムーズにスライドする。
なお、この開閉扉9の前方への閉スライドは、図示を省略したリミットスイッチにより全閉を検出した時点で自動的に停止される。
また、この開閉扉9の閉方向へのスライドは、オープン・クローズスイッチ47のクローズ操作を中止した場合、いつでも直ちに止められるようになっている。
【0019】
以上のように、本実施の形態1のショーケースにあっては、開閉扉9は横幅が大きく、二重ガラス91を使用して重量を有しているにも拘わらず、スライド同調機構20を設けたことにより、左右均等にがたつくことなくスムーズにスライドするという効果を奏する。
また、実施の形態1のショーケースにあっては、陳列室2の前上部の開閉扉9と陳列室2の後壁7に設けた後扉71とが開閉するので、開閉扉9を閉じたままで販売員が商品を手渡す対面販売と、顧客自らが陳列品を手にとって選択したり、混雑時など販売促進のために顧客自ら陳列品を出してもらったりするセルフ販売とを行うことができ、利便性に優れるという効果を奏する。
【0020】
さらに、本実施の形態1では、スライド同調機構20を構成するラックギア21を、開閉扉9の二重ガラス91を支持する側枠92bの支持片92dの下面に支持片92dからはみ出さないように配置し、また、スライド同調機構20を構成する歯車22は、陳列室2の後半部を覆う固定蓋8の左右に配置された各ケース部36a,36b,36cに収容し、さらに、スライド同調機構20を構成する連結ロッド23は、固定蓋8の前端縁に設けられたカバー81により照明82と一緒に覆い隠した構成とした。
したがって、スライド同調機構20は、開閉扉9および固定蓋8の透明な二重ガラス部分を遮ることなく隠されているもので、このスライド同調機構20が顧客の視線から隠され、高い陳列演出効果を得ることができる。
すなわち、本発明は、請求項1に記載のショーケースにおいて、前記開閉扉は、陳列室を覆う二重ガラスと、この二重ガラスの左右端縁部を支持する側枠とを有し、この側枠の下方にラックギアを配置したことを特徴とするショーケース(これを第2発明とする)とすることができる。
この第2発明にあっては、開閉扉をスムーズにスライドさせるための構成であるラックギアを、全長に亘り側枠の下方に配置して側枠で隠すため、顧客の視線からラックギアを隠して、高い陳列演出効果を奏する。
さらに、本発明は、第2発明のショーケースにおいて、前記歯車を前記開閉扉の左右側縁から後方へ延在される支持枠に設けたケース部に収容し、前記連結ロッドは、前記開閉扉の後方で陳列室を覆う固定蓋の前端縁に設けたカバーで覆ったことを特徴とするショーケース(これを第3発明とする)とすることができる。この第3発明にあっては、開閉扉をスムーズにスライドさせるための構成であるラックギア、歯車、連結ロッドを顧客の視線から隠して、高い陳列演出効果を奏する。
【0021】
加えて、実施の形態1のショーケースにあっては、連結ロッド23に回転力を与える駆動機構40を設け、開閉扉9を自動開閉するようにしたため、高い利便性を得ることができる。
また、本実施の形態1にあっては、開閉扉9を自動開閉させるにあたり、スライド同調機構20の連結ロッド23に駆動力を与える構成としたため、スライド同調機構20を利用して、左右均等に駆動力を与えることができ、これにより、がたつくことのない左右均等なスライドによる自動開閉を達成することができるとともに、自動開閉化を容易に図ることができるという効果を奏する。
すなわち、本発明にあっては、請求項1、第2発明、第3発明のいずれかに記載のショーケースにおいて、前記連結ロッドに駆動力を入力して両歯車を回転させる駆動機構を設けたことを特徴とするショーケース(これを第4発明とする)とすることができる。
この第4発明にあっては、駆動機構を駆動させて歯車を回転させることで開閉扉を自動的に開閉させて利便性を向上させることができるとともに、この開閉自動化をスライド同調機構の構成を利用し、構成の簡略化を図りながら容易に自動化を達成できるという効果を奏する。
【0022】
さらに、本実施の形態1にあっては、自動化を達成するにあたり、ショーケースの前部の顧客が操作できるスイッチとしてオープンスイッチ46のみとし、開閉扉9のクローズ操作は、ショーケースの裏側のオープン・クローズスイッチ47により販売員が行うようにした。これにより、開閉扉9を閉じる際に物が挟み込まれるのを防止する確認は、顧客が行うことなく販売員が確実に行うことで、挟み込みを防止することができる。
なお、オープンスイッチ46に換えて、顧客が近づいたことを検出するセンサ、開閉扉9に手をかざしたり触ったりしたことを検出するセンサなどを設け、このセンサの検出で開駆動を行うようにしてもよい。
【0023】
また、実施の形態1では、後壁7の後扉71にマジックミラー式の二重ガラスを用いたため、顧客が陳列室2を覗いた場合に、陳列物が後扉71で反射して後壁7よりも奥まで物品が陳列されているかのように見えるもので、奥行きのある陳列とすることが可能となり、陳列演出効果が向上して顧客の商品購買意欲が増進されるとともに、ショーケースの後方の販売員からは、後扉71を通して陳列室2の様子を見ることができる。
【0024】
次に、実施の形態2および実施の形態3について説明する。
なお、実施の形態2,3を説明するにあたり、実施の形態1と同様の構成には実施の形態1と同じ符号を付けて説明を省略し、実施の形態1との相違点についてのみ説明することとする。
上記実施の形態2および3のショーケースは、開閉扉を斜め上下方向に移動させるようにし、駆動機構に換えてアシスト手段を設け、顧客が開閉扉を手動により開閉するのに必要な力を軽減させるようにしたものである。
【0025】
(実施の形態2)
まず、図11に示す実施の形態2のショーケースについて説明する。
基台1の上面に陳列室202を有したケース本体203が設けられている点は、実施の形態1と同様である。
前記陳列室202は、実施の形態1に比べて上下方向寸法が大きく形成され、柱枠231の中間部には、中棚204が取り付けられている。なお、前記柱枠231は、実施の形態1のように、左右に複数設けられているものとする。
なお、この中棚204の前端部には、照明205が格納されている。また、柱枠231から前方に延びる支持枠235には、実施の形態1と同様に、ケース部236が設けられている。なお、前記支持枠235も、柱枠231と同数設けられているものとする。
また、実施の形態2にあっては、固定蓋208の前方に設けられている開口部215が斜め上下方向に形成され、開閉扉209を、図において実線で示すように開閉扉209が陳列室202の前面で起立した全閉位置と、図において点線で示すように陳列室202の後上部に寝て配置される全開位置とで、斜め上下方向に移動させて開口部215を開閉する構成となっている。
前記開閉扉209は、実施の形態1と同様に、二重ガラスを備えているが、実施の形態1に比べて、湾曲がきつい形状に形成されている。
また、図示は省略するが、実施の形態1と同様に、前記開閉扉209の左右端縁部と各支持枠235との間に、スライド支持手段11が設けられているとともに、実施の形態1と同様のスライド同調機構20が設けられている。
【0026】
さらに、前記開閉扉209の後端部には、アシスト手段として、牽引ワイヤ241を介してバランスウエイト242が連結されている。このバランスウエイト242は、前記柱枠231内に収容され、前記開閉扉209を引き上げる力を十分に軽減できる重量を有している。また、前記柱枠231の上端部には牽引ワイヤ241を支持する滑車243が設けられている。なお、前記牽引ワイヤ241の摩擦抵抗を低減させるために支持枠236の途中にも滑車を追加してもよい。
【0027】
したがって、実施の形態2のショーケースにあっては、顧客が手動で開閉扉209を開閉するが、バランスウエイト242を設けているため、二重ガラスを使用した重量の重い開閉扉209であっても、軽い力で開閉することができる。
また、この実施の形態2にあっても、実施の形態1と同様に、スライド同調機構20を設けているため、開閉扉209は、がたつくことなく左右均等にスムーズにスライドする。
【0028】
(実施の形態3)
図12に示す実施の形態3のショーケースについて説明する。
この実施の形態3のショーケースは、実施の形態2の変形例であり、その基本的な構成は実施の形態2と同様であり、開閉扉209を手動で上下にスライドさせるよう構成され、前記開閉扉209とケース本体203との間には、実施の形態1で示したスライド支持手段11ならびにスライド同調機構20が設けられている。
この実施の形態3では、アシスト手段として、アシストスプリング341が設けられている。このアシストスプリング341は、一端が連結ロッド23に取り付けられているとともに他端が支持枠235に取り付けられているもので、例えば、図8に示すケース部36bにおいて、両歯車22と両側板36dとの間にコンパクトに収容することができる。
また、前記アシストスプリング341は、連結ロッド23が支持枠235に対して相対回転することで巻き量が変化するもので、このアシストスプリング341は、図示の開閉扉全閉状態において、最も巻き締められて連結ロッド23を開時の回転方向に回転付勢する構成となっている。
【0029】
したがって、実施の形態3のショーケースにあっては、顧客が手動で開閉扉209を開閉するが、開閉扉を上方に開スライドさせる際には、アシストスプリング341の付勢力で軽い力でスライドさせることができる。このアシスト力は、開閉扉209が上方に移動するに連れて軽くなるが、この実施の形態3では、開閉扉209が上方に移動すると次第に寝た姿勢に変化して、閉スライド方向に作用する重量が小さくなるため、アシスト力が変化しても必要な操作力が重くなることはない。
逆に、開閉扉209を閉じる際には、開閉扉209が全閉位置に近づくに連れてアシストスプリング341の巻き量が多くなって、開方向への付勢力が次第に大きくなる。よって、全閉時に開閉扉209と基台1に大きな衝撃が発生しないようにできる。
以上のように実施の形態3のショーケースにあっては、アシストスプリング341を設けているため、二重ガラスを使用した重量の重い開閉扉であっても、軽い力で開閉することができる。
また、アシストスプリング341は、ケース部36bの内部などに、顧客から見えないようにコンパクトに収めることができ、設置が容易であるという効果、ならびに、カバーなどを新たに設置することなく安価に顧客から隠して外観品質を高めることができるという効果を奏する。
また、この実施の形態3にあっても、実施の形態1と同様に、スライド同調機構20を設けているため、がたつくことなく左右均等にスムーズにスライドする。
【0030】
以上、本発明の実施の形態を図面に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施の形態1〜3では、開閉扉として二重ガラスを有した透明なものを示したが、二重ガラス以外の透明および不透明な部材により構成されたものを適用してもよい。
また、実施の形態1では、開閉扉9が前後方向にスライドするものを、実施の形態2,3では、開閉扉209が斜め上下方向にスライドするものを示したが、開閉扉が上下にスライドするものにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のショーケースを示す正面図である。
【図2】実施の形態1のショーケースを示す平面図である。
【図3】実施の形態1のショーケースを示す背面図である。
【図4】実施の形態1のショーケースを示す側方から見た縦断面図である。
【図5】実施の形態1のショーケースの枠体を示す斜視図である。
【図6】実施の形態1のショーケースの枠体の要部を示す斜視図である。
【図7】実施の形態1のショーケースの開閉扉を示す側面図である。
【図8】実施の形態1のショーケースのスライド同調機構を示す正面から見た縦断面図である。
【図9】実施の形態1のショーケースのスライド支持手段を示す正面から見た縦断面図である。
【図10】実施の形態1のショーケースの駆動機構を示す側方から見た縦断面である。
【図11】実施の形態2のショーケースを示す側方から見た縦断面図である。
【図12】実施の形態3のショーケースを示す側方から見た縦断面図である。
【符号の説明】
1 基台
2 陳列室
3 ケース本体
4 前壁
5 左側壁
6 右側壁
7 後壁
8 固定蓋
9 開閉扉
10 棚板
11 スライド支持手段
12 レールフレーム
12c 切欠部
13 スライダ
13a ケース
13b 上側ローラ
13c 下側ローラ
14 後側ローラ
14b ブラケット
14c 支持片
15 上側開口部
20 スライド同調機構
21 ラックギア
21a 支持ケース
22 歯車
23 連結ロッド
24 軸受
30 枠体
31a 左柱枠
31b 中央柱枠
31c 右柱枠
32 上枠
33a,33b 後下段枠
34 下枠
35a 左支持枠
35b 中央支持枠
35c 右支持枠
36a,36b,36c ケース部
36d 側板
36f 下面カバー
36g 支持穴
37a,37b 前側ケース連結枠
38a,38b 後側ケース連結枠
40 駆動機構
41 従動スプロケット
42 駆動スプロケット
43 チェーン
44 モータ
45 テンショナー
46 オープンスイッチ
47 オープン・クローズスイッチ
71 後扉
81 カバー
82 照明
91 二重ガラス
92 枠体
92a 後枠
92b 側枠
92c 縦枠
92d 支持片
93 パッキン
202 陳列室
203 ケース本体
204 中棚
205 照明
208 固定蓋
209 開閉扉
215 開口部
231 柱枠
235 支持枠
236 ケース部
236 支持枠
241 牽引ワイヤ
242 バランスウエイト
243 滑車
341 アシストスプリング

Claims (1)

  1. 物品を収容する陳列室を囲んで形成されたケース本体と、
    このケース本体に設けられ前記陳列室を外部に開口する開口部と、
    前記ケース本体との間に設けられたスライド支持手段によりケース本体に対して前後に、斜め上下にまたは上下にスライド可能に支持され、このスライドに基づいて前記開口部を開閉する開閉扉と、
    を備え、前記開閉扉を開閉して陳列室内に陳列した物品を顧客に面した側から出し入れ可能としたショーケースにおいて、
    前記開閉扉の左右両側縁の背面に沿って設けられたラックギアと、
    各ラックギアに噛み合わされた左右の歯車と、
    両歯車を同期回転するように同軸に連結して前記ケース本体に支持された連結ロッドと、
    を備えたスライド同調機構を設けたことを特徴とするショーケース。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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