JP2005027720A - 内服薬収納ストロー - Google Patents

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Abstract

【課題】ストローで液体を吸い上げるその力、さらに液体自身が有する濡れ作用を利用して、固形内服薬を飲み易くする内服薬収納ストローを提供する。
【解決手段】液体Wが固体表面から気体を押しのけて広がる濡れ現象を有する食物で形成されたチップ2又は膜3が、濡れのない状態で一定の保形力を有してストロー1内に間隔をあけてストロー断面を遮蔽するようにして係止され、且つその間隔があけられたストロー空間12内に所定量の固形内服薬5が充填され、ストロー1の基端部10を液体W内に置いてストロー先端部11を口につけ吸い上げることにより、前記チップ2又は膜3が濡れてその保形を失い、該チップ2又は膜3と前記内服薬5とを液体Wと一緒に口内9に吸い込めるようにした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は固形内服薬がストロー内に配設,収納された内服薬収納ストローに関する。
【0002】
【従来の技術】
経口投与に用いられる内服薬には、液体状のものの他に、粉末,顆粒状,錠剤,カプセルタイプ等の固形のものがある。粉末,顆粒状タイプは分包,小分けされるのが一般的である。これらの固形内服薬は水などと一緒に口内へ流し込まれてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、固形内服薬を飲む場合、先に内服薬を口に含んでから、水などの液体を飲むために、時間差があり、顆粒,粉末の内服薬の場合は苦味等を感じたり、ともすれば顆粒が歯と歯の隙間に挟まったりする不快感があった。また、カプセルタイプは飲むこと自体が困難な場合があった。
【0004】
一方、ストローに関しては従来、熱い飲み物を飲み易くしたり、幼児,子供の飲用意欲を高揚させたりするものが提案されるに留まっている(例えば、特許文献1,2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−253414公報
【特許文献2】
特開2001−258715公報
【0006】
本発明はストローで液体を吸い上げるその力、さらに液体自身が有する濡れ作用を利用して、固形内服薬を飲み易くする内服薬収納ストローを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、液体が固体表面から気体を押しのけて広がる濡れ現象を有する食物で形成されたチップ又は膜が、濡れのない状態で一定の保形力を有してストロー内に間隔をあけてストロー断面を遮蔽するようにして係止され、且つその間隔があけられたストロー空間内に所定量の固形内服薬が充填され、ストローの基端部を液体内に置いてストロー先端部を口につけ吸い上げることにより、前記チップ又は膜が濡れてその保形を失い、該チップ又は膜と前記内服薬とを液体と一緒に口内に吸い込めるようにしたことを特徴とする内服薬収納ストローにある。
ここで、「チップ又は膜がストロー内に間隔をあけてストロー断面を遮蔽するようにして係止され」は、片方のチップ又は膜がストローの基端開口を遮蔽するようにして係止される場合であっても、このチップ又は膜と間隔をあけて、他方のチップ又は膜がストロー内にストロー断面を遮蔽するようにして係止されておれば、これも含むものとする。
請求項2に記載の発明の要旨は、液体が固体表面から気体を押しのけて広がる濡れ現象を有する食物で形成された膜を使用し、且つその膜が濡れのない状態で所定量の固形内服薬を包み込んで、これをストロー内に配設し、ストローの基端部を液体内に置いてストロー先端部を口につけ吸い上げることにより、前記膜が濡れてその保形を失い、該膜と前記内服薬とを液体と一緒に口内に吸い込めるようにしたことを特徴とする内服薬収納ストローにある。
請求項3に記載の発明の要旨は、所定量の固形内服薬をカプセル内に充填し、該内服薬封入カプセルがストロー内に係止され、ストローの基端部を液体内に置いてストロー先端を口につけ吸い上げることにより、前記内服薬封入カプセルを液体と一緒に口内に吸い込めるようにしたことを特徴とする内服薬収納ストローにある。
【0008】
請求項1の発明のごとく、濡れ現象を有する食物で形成されたチップ又は膜が、濡れのない状態で一定の保形力を有してストロー内に間隔をあけてストロー断面を遮蔽するようにして係止され、且つその間隔があけられたストロー空間内に所定量の固形内服薬が充填されると、必要な内服薬の量の内服薬収納ストロー本数を持ち運べば、通常のストローを使用する感覚で気軽るに内服薬を服用できる。外出先等でも水があればコップ等がなくても服用できる。ストローの基端部を液体内に置いてストロー先端部を口につけ吸い上げることにより、濡れ現象を有するチップ又は膜が濡れてその保形を失い、該チップ又は膜と前記内服薬とを液体と一緒に口内に吸い込めるようになる。液体の濡れ作用で、濡れ現象を有するチップ又は膜が自然に破けるので、チップ,膜を別途、切開処理などしなくて済む。使い勝手が極めて良い。そして、ストローで吸った液体と一緒に一瞬のうちに内服薬が口内に取り込まれるので、飲み易く且つむせたりもしない。薬の苦味などを感じることも少ない。内服薬が顆粒であっても、ストローに吸われて喉もとを瞬時に通り過ぎてしまうので、歯と歯との間に挟まる不具合もなくなる。
請求項2の発明で、液体が固体表面から気体を押しのけて広がる濡れ現象を有する食物で形成された膜を使用し、且つその膜が濡れのない状態で所定量の固形内服薬を包み込んで、これをストロー内に配設した場合も、前記請求項1と同様の作用が得られる。
請求項3の発明で、所定量の固形内服薬をカプセル内に充填し、該内服薬封入カプセルがストロー内に係止されるようにした内服薬収納ストローも、前記請求項1と同様の作用が得られる。また固形内服薬をカプセル内に充填したものはとかく飲みづらかったが、本内服薬収納ストローによれば、喉を潤しながら液体と同時進行でストローを通して口内へ取り込まれるので、楽に服用できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る内服薬収納ストローについて詳述する。
(1)実施形態1
図1〜図4は本発明の内服薬収納ストローの一形態で、図1はその斜視図、図2は図1の縦断面図、図3は他態様の縦断面図、図4は内服薬収納ストローを使用して患者が内服薬を服用する様子を示す説明図である。
【0010】
本実施形態の内服薬収納ストローは、ストロー1とチップ2と固形内服薬5とを具備する。
ストロー1は公知の細長円筒形で、長手方向等断面形状のストレート品である。基端部10が液体W(飲み物)に浸かる部分で、先端部11は口をつける部分になる。ストロー1は先端部寄りに曲げ易くする蛇腹部分を形成してもよい。
【0011】
チップ2は液体Wが固体表面から気体を押しのけて広がる濡れ現象を有する食物で形成され、ストロー1の長手方向の所定箇所で、ストロー1を横切ってストロー断面を遮蔽するようにして係止される比較的小さな詰物である。ここでのチップ2は、麩で形成され、その底面がストロー断面径に等しい円柱体の形とする。麩の円柱体の側壁がストロー1の内壁に当接し摩擦力でもってストロー1内の所定位置に係止,固定される。
液体Wが固体表面から気体を押しのけて広がる濡れ現象を有する食物で、チップ2を形成するのは、本内服薬収納ストローを使って、その基端部10を例えばコップC内の飲料水に浸け、口から吸い込もうとしたときに、チップ2が濡れて保形を失いストロー1内に通り道ができ、上手く飲料水を口内9に導くことができるからである。液体Wが固体表面から気体を押しのけて広がる濡れ現象を有する食物には、麩の他にパン,がんもどき,カステラ等がある。チップ2は濡れ現象があるだけでなく、軟らかくポーラスなスポンジ状体がより好ましい。チップ2がスポンジ状体であると、濡れて保形を失うと同時にしぼんで体積が縮小しやすくなり、ストロー1内により大きな通り道ができ、弱い吸引力で吸っても飲料水さらにチップ2及び内服薬5を飲むことができるからである。勿論、スポンジ状のチップ2にあっては、粉や顆粒の内服薬5が通過しない孔径或いは独立気泡タイプの気泡が必要である。また長期間に亘って衛生的で且つカビなどが生えないことも重要で、こうしたことを考えると、麩は好適なチップ2の形成材料になる。
【0012】
固形内服薬5は経口投与に用いられる内服薬5のうち、粉末,顆粒状,錠剤,カプセルタイプ等の固形の薬である。本発明における固形内服薬5の薬の種類は問わない。
【0013】
内服薬収納ストローには濡れのない状態で一定の保形力を有してストロー1内に間隔をあけてストロー断面を遮蔽するように配設固定された前記チップ2,2で、その間隔があけられたストロー空間12内に所定量の固形内服薬5が充填される。そして、ストロー1の基端部10を液体W内に置いてストロー先端部11を口につけ吸い上げることにより、チップ2が濡れてその保形を失って内服薬5を液体Wと一緒に口内9に吸い込めるようにしている。
【0014】
ここでは、底面円径がストロー1の内径に等しい円柱形チップ2を、ストロー1の基端開口101より少し奥まった所で、チップ2の円柱側面がストロー1内壁に当接し、該チップ2がストロー1の貫通孔1bを遮蔽するようにして係止,固定される。そして、該チップ2よりさらに奥のストロー1先端側に該チップ2と略同形のチップ2がストロー1の貫通孔1bを遮蔽するようにして係止,固定される。両チップ2,2間のストロー空間12に所定量の固形内服薬5が充填され、所望の内服薬収納ストローが出来上がる。なお、基端開口101側のチップ2をストロー1の基端開口101より少し奥まった所に配するのは、ストロー基端部10が不用意に水に濡れても、チップ2を濡らさないようにするためである。
【0015】
斯る構成の内服薬収納ストローは例えば次のようにして造ることができる。基台上に所定厚みの麩を載せ、該麩を目掛けて上からストロー1を降ろす。そうすると、ストロー1の基端開口縁が麩をストロー1の断面形に切り取るカッターの役目を果たし、ストロー1内にストロー1の断面径で麩の厚み分に相当する高さの円柱形チップ2を取り込む。次に、棒などを使ってストロー1の基端開口101にあるチップ2にストロー1内壁との摩擦抵抗以上の力を加え、チップ2を所定深さになるようストロー1内部へ押し込む。続いて、基端開口101を上にしストロー1を立てた状態にし、粉末,顆粒状等の固形内服薬5をストロー1の基端開口101からストロー1内に充填する。ストロー1内のチップ2とストロー基端部10とで有底円筒部が形成され、内服薬5はこの有底円筒部内に収まる。その後、該ストロー1を立てたまま、上方から麩をストロー1に押し当て、そのまま下方へ降ろす。すると、ストロー1の基端開口101から前記チップ2と同様のチップ2がストロー1内に取り込まれる。しかる後、ストロー1基端開口101にあるチップ2に棒などを使って、該チップ2,内服薬5,先のチップ2が保有する摩擦抵抗以上の力を加え、該チップ2を奥へ押すと、図1,図2のような所望の内服薬収納ストローが完成する。該内服薬収納ストローは、ストロー1の基端部10を液体W内に置いてストロー先端部11を口につけ吸い上げることにより、前記チップ2又は膜3が濡れてその保形を失い、該チップ2と前記内服薬5とを液体Wと一緒に口内9に吸い込めるようになる。ここで、前述の棒などを使って基端開口101にあるチップ2を奥へ押したときに、チップ2が必要以上に奥まった所に配設されないよう、ストッパとなる係止突起14(図7参照)がストロー1内に形成されると、製造し易くなりより好ましくなる。
【0016】
図3(イ)は他態様の内服薬収納ストローを示す。図1,図2のチップ2及び内服薬5の全体を基端開口101側に寄せたものである。濡れ防止のための保護シール6が基端開口101を塞ぐようにして該基端開口101周りの外周面に固着される。基端開口101にチップ2の一面があり、その部分のチップ2が濡れた場合に該チップ2は保形を失うので、保護シール6を貼着しこれを防いでいる。図3(ロ)はストロー1の内服薬5が充填される部分を他の所に比し拡径にして、内服薬5の充填量を多くできるようにした内服薬収納ストローである。
【0017】
このように構成した内服薬収納ストローは、例えば図4のようにストロー1の基端部10をコップC内の液体W(例えば飲料水)内に置いて、ストロー先端部11を口につけ吸い上げると、チップ2が濡れてその保形を失うので、該チップ2と内服薬5が液体Wと一緒に一瞬のうちに口内9へと吸い込まれる。瞬時に喉もと91を過ぎ、食道内に入り込む。舌などの味覚を感知する神経に当たらないので、内服薬5がたとえ苦くてもそれを感じさせない。患者の好みのジュース等の液体Wを、ストローを使って飲む感覚で該内服薬収納ストローを使用すれば、苦手な内服薬をより一層楽に飲むことができる。また液体Wで喉を潤しながら喉もと91を通り過ぎるので、粉薬等の内服薬5であってもむせることがない。ストロー1で飲むために液体W,内服薬5が口から喉もと91へと顔のほぼ中心線を走り、歯に触れることもないので、顆粒からなる内服薬5であっても、その顆粒が歯と歯の隙間に挟まり不快感を招いたりさらに歯に挟まり傷みを誘発させたりすることもない。飲みづらい内服薬5をいとも簡単に飲むことができるようになり、とりわけ幼児,高齢者、或いは体の不自由な人達にとって頗る重宝なものになる。これまで、内服薬5の粉薬等は口を上にして大きく開けて飲まねばならず、女性にとって抵抗があったが、本内服薬収納ストローを利用すればスマートに飲むことができ、斯る面からも有用なものになる。
【0018】
さらに、本内服薬収納ストローはコップCがなくても水道蛇口から直かに飲むことができる。外出先でも抵抗なく使用できる。旅行に際してもこの内服薬収納ストローを個別包装して必要本数用意すれば足りる。しかも、旅行等の外出先では、手を洗わずに飲まねばならないことが多いが、本発明にあっては薬に直接触れずに服用できるので衛生的である。乗り物に乗っていて振動があっても、また風が吹いている戸外であっても、大切な薬をこぼしたりせずに服用できる。
加えて、分包された粉薬などは、包装紙に粉薬が残ったりするが、本内服薬収納ストローは、その内服薬5がストロー1から順次吸込まれる飲料水等の液体Wによって洗い流され全て口内9に取り込まれるので、内服薬5を無駄なく服用できるなど数々の利点がある。
【0019】
(2)実施形態2
本実施形態は図5ごとくの内服薬収納ストローで、実施形態1のストロー1の基端開口101側のチップ2に代えて膜3を用いたものである。
該膜3は、前記チップ2と同様、液体Wが固体表面から気体を押しのけて広がる濡れ現象を有する食物で形成されるが、チップ2と違ってシート状又はフィルム状にしている。該膜3は濡れのない状態で一定の保形力を有してストロー断面を遮蔽することができる。膜3には例えばオブラート3bがある。オブラート3bは馬鈴薯でんぷんを煮糊状にしこれを薄く延ばしたシートであり、扱い易い。
図5の内服薬収納ストローは、基台上に所定厚みの麩を載せ、該麩を目掛けて上からストロー1を降ろし、ストロー1内にストロー1の断面径で麩の厚み分に相当する高さの円柱形チップ2を取り込む。次いで、棒などを使ってストロー1の基端開口101にあるチップ2を所定深さになるようストロー1内へ押し込む。続いて、基端開口101を上にしストロー1を立てた状態にし、粉末,顆粒状等の固形内服薬5をストロー1の基端開口101からストロー1内に充填する。その後、オブラート3b等の膜3で基端開口101に蓋をする。膜3の周囲32を基端部10の外周面102に接着し、内服薬収納ストローが完成する。
このように構成した内服薬収納ストローは、ストロー基端部10を濡らしてしまうと、膜3が濡れてその保形を失い、内服薬5がこぼれ出る虞れがあるものの、他は実施形態1と同様の優れた効果が得られる。
【0020】
(3)実施形態3
本実施形態は図6ごとくの内服薬収納ストローである。所定量の固形内服薬5を袋状膜3aに収納して、その袋状膜3aの開口周縁32をストロー1基端開口101の外周面102に被着,一体化させ(図6のイ)、さらにその袋状開口の上から膜3を被せて封をして所定量の固形内服薬5が膜3で包み込まるようにし、該内服薬5をストロー1内に配設したものである(図6のロ)。そして、ストロー1の基端部10を液体W内に置いてストロー先端部11を口につけ吸い上げることにより、前記膜3が濡れてその保形を失い、該膜3と前記内服薬5とを液体Wと一緒に口内9に吸い込めるようにしている。該膜3は液体Wが固体表面から気体を押しのけて広がる濡れ現象を有する食物で形成されるシート状体又はフィルム状体である。ここでの膜3はオブラート3bである。
このように構成した内服薬収納ストローも、ストロー基端部10を濡らしてしまうと、膜3が濡れてその保形を失い、内服薬5がこぼれ出る虞れがあるものの、他は実施形態1と同様の優れた効果が得られる。
【0021】
(4)実施形態4
本実施形態は図7のごとく、液体Wが固体表面から気体を押しのけて広がる濡れ現象を有する食物で形成された膜3で、且つその膜3が濡れのない状態で、所定量の固形内服薬5を包み込み、この包み込んだものをストロー1内に配設したものである。ストロー1の内壁の所定位置には突起14が形成され、膜3で包み込まれた固形内服薬5は該突起14に係止され、ストロー1内に配設,固定される。そして、ストロー1の基端部10を液体W内に置いてストロー先端部11を口につけ吸い上げることにより、前記膜3が濡れてその保形を失い、該膜3と前記内服薬5とを液体Wと一緒に口内9に吸い込めるようになっている。
このように構成した内服薬収納ストローも、実施形態1と同様の優れた効果が得られる。
【0022】
(5)実施形態5
本実施形態は図8のごとく、所定量の固形内服薬5をゼラチン製カプセル4内に充填し、該内服薬5封入カプセル4がストロー1内に係止され、ストロー1の基端部10を液体W内に置いてストロー1先端を口につけ吸い上げることにより、カプセル4と内服薬5とを液体Wと一緒に口内9に吸い込めるようにした内服薬収納ストローである。ストロー1内で内服薬5封入カプセル4の両サイドを、実施形態1と同じく麩からなるチップ2で係止し、内服薬5を封入したカプセル4がストロー1内に配設される。ストロー1内壁に図7のような突起14を形成し、これに内服薬5封入カプセル4を係止させてもよい。
このように構成した内服薬収納ストローも、実施形態1と同様の優れた効果が得られる。またカプセル4は水等の飲み物があってもカプセル4の経口と飲み物の経口とに時間差があるため、飲み込めない場合がある。しかるに、本内服薬収納ストローを用いれば液体Wとカプセル4が一緒に口内に流れ込むので、容易に経口できる。
【0023】
(6)実施形態6
本実施形態は図9のごとく、液体Wが固体表面から気体を押しのけて広がる濡れ現象を有する食物で形成された膜3が、濡れのない状態で一定の保形力を有してストロー1内に間隔をあけてストロー断面を遮蔽するようにして係止され、且つその間隔があけられたストロー空間12内に所定量の固形内服薬5が充填され、ストロー1の基端部10を液体W内に置いてストロー先端部11を口につけ吸い上げることにより、前記膜3が濡れてその保形を失い、該膜3と前記内服薬5とを液体Wと一緒に口内9に吸い込めるようにした内服薬収納ストローである。膜3の外周縁32をストロー1内部の内壁に接着し、次に両膜3のストロー空間12内に固形内服薬5を充填し、その後、ストロー基端開口101の外周に膜3の外周縁32を接着して基端開口101を該膜3で蓋したものである。ここでの膜3はオブラート3bとする。
このように構成した内服薬収納ストローも、実施形態1と同様の優れた効果が得られる。
【0024】
尚、本発明においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。ストロー1,チップ2,膜3,固形内服薬5等の形状,大きさ,個数,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。
【0025】
【発明の効果】
以上のごとく本発明の内服薬収納ストローは、ストローで液体を吸い上げるその力、さらにその液体自身の有する濡れ作用によってチップ又は膜を破り、且つ液体で喉の潤しながら固形内服薬を容易に飲むことができるので、極めて有益となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の内服薬収納ストローの斜視図である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】図1の内服薬収納ストローとは異なる他態様の内服薬収納ストローの縦断面図である。
【図4】内服薬収納ストローを使用して患者が内服薬を服用する様子を示す説明図である。
【図5】実施形態2の内服薬収納ストローの縦断面図である。
【図6】実施形態3の内服薬収納ストローの縦断面図である。
【図7】実施形態4の内服薬収納ストローの縦断面図である。
【図8】実施形態5の内服薬収納ストローの縦断面図である。
【図9】実施形態6の内服薬収納ストローの縦断面図である。
【符号の説明】
1 ストロー
12 ストロー空間
2 チップ
3 膜
4 カプセル
5 固形内服薬(内服薬)
9 口内
W 液体(飲み物)

Claims (3)

  1. 液体が固体表面から気体を押しのけて広がる濡れ現象を有する食物で形成されたチップ又は膜が、濡れのない状態で一定の保形力を有してストロー内に間隔をあけてストロー断面を遮蔽するようにして係止され、且つその間隔があけられたストロー空間内に所定量の固形内服薬が充填され、ストローの基端部を液体内に置いてストロー先端部を口につけ吸い上げることにより、前記チップ又は膜が濡れてその保形を失い、該チップ又は膜と前記内服薬とを液体と一緒に口内に吸い込めるようにしたことを特徴とする内服薬収納ストロー。
  2. 液体が固体表面から気体を押しのけて広がる濡れ現象を有する食物で形成された膜を使用し、且つその膜が濡れのない状態で所定量の固形内服薬を包み込んで、これをストロー内に配設し、ストローの基端部を液体内に置いてストロー先端部を口につけ吸い上げることにより、前記膜が濡れてその保形を失い、該膜と前記内服薬とを液体と一緒に口内に吸い込めるようにしたことを特徴とする内服薬収納ストロー。
  3. 所定量の固形内服薬をカプセル内に充填し、該内服薬封入カプセルがストロー内に係止され、ストローの基端部を液体内に置いてストロー先端を口につけ吸い上げることにより、前記内服薬封入カプセルを液体と一緒に口内に吸い込めるようにしたことを特徴とする内服薬収納ストロー。
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