JP2005027604A - 乗用式草焼き機 - Google Patents
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Abstract
【課題】水稲栽培等において、容易且つ確実に圃場の雑草を除去し、加えて、ガス障害の発生を防止することができる手段を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る乗用式草焼き機1は、乗用式の草焼き機本体2と、この草焼き機本体2の進行方向Dに直交して延びる連結部材13に取り付けられた複数のバーナー3とを備えてなる乗用式草焼き機1であって、草焼き機本体2は、外部空気を圧縮して圧縮空気を生成するコンプレッサ4と、燃料が内蔵され、コンプレッサ4から送り込まれた圧縮空気により燃料が加圧されてバーナー3へと送出される燃料タンク5と、バーナー3の動作を制御するバーナー制御手段6とを具備するものである。
【選択図】図1
【解決手段】本発明に係る乗用式草焼き機1は、乗用式の草焼き機本体2と、この草焼き機本体2の進行方向Dに直交して延びる連結部材13に取り付けられた複数のバーナー3とを備えてなる乗用式草焼き機1であって、草焼き機本体2は、外部空気を圧縮して圧縮空気を生成するコンプレッサ4と、燃料が内蔵され、コンプレッサ4から送り込まれた圧縮空気により燃料が加圧されてバーナー3へと送出される燃料タンク5と、バーナー3の動作を制御するバーナー制御手段6とを具備するものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、水稲栽培等において圃場の除草に用いられる乗用式草焼き機に関するものである。
水稲栽培を行う上では、水稲の生育の妨げとなる雑草への対策が重要である。特に、農薬を使用しない有機水稲栽培を行う場合、雑草の繁殖が旺盛となるので、除草作業に要する労力、時間は多大なものとなる。また、水稲栽培を行う上での別の問題としては、刈り残った稲株をバクテリア等が分解し、この際に放出されるガスが田植え直後の苗を傷める、いわゆるガス障害がある。
雑草対策の手段としては、従来、手押し除草機を使用して雑草を刈り取る方法や、臨時的に作業者を雇った上で手作業で雑草を抜くといった方法が用いられてきた。しかし、これらの方法では、多大な労力及びコストを要し、また、除草を行ってもすぐにまた雑草が生えてきてしまうという問題があった。
また、雑草対策の他の手段としては、携帯式の火炎放射草焼き機(不図示)が用いられているが、1人1台しか操作できないために、除草に時間に労力と時間を要するという問題がある。この問題を解決するための手段として、図7に示す運搬車付き火炎放射草焼き機40が従来提唱されている。運搬車付き火炎放射草焼き機40は、手押し式の運搬車41と、この運搬車41の上に配置され図示しない燃料が内蔵された燃料容器42と、この燃料容器42と燃料パイプ43を介して接続された複数の火炎放射草焼き機本体44とを具備してなるものである。この運搬車付き火炎放射草焼き機40を移動させながら火炎放射草焼き機本体44により雑草等を焼いて除草を行う。これにより、携帯式の火炎放射草焼き機に比べて、除草に要する労力を低減し、また、作業時間を短縮できるものとなっている(特許文献1参照)。
しかし、従来の運搬車付き火炎放射草焼き機40は、火炎放射草焼き機本体44が運搬車41に固定されているので、火炎放射草焼き機本体44の角度や地面からの高さを調節することができない。従って、進行方向に向かって一方の側を特に重点的に焼く必要がある場合にも、これに対処することができず、焼き残しが生じる等して圃場の雑草をむらなく焼くことができない場合あるという問題がある。また、火炎放射草焼き機本体44から噴射された炎が風の影響を受けやすく、焼き方にむらが生じたり、運搬車41が炎を被って故障の原因となる場合があるという問題がある。また、運搬車41が手押し式であるために、広い圃場の除草を行う場合には作業者の身体的な負担が大きいという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、水稲栽培等において、容易且つ確実に圃場の雑草を除去し、加えて、ガス障害の発生を防止することができる手段を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1の発明は、乗用式の草焼き機本体と、この草焼き機本体の進行方向に直交して延びる連結部材に取り付けられた複数のバーナーとを備えてなる乗用式草焼き機であって、前記草焼き機本体は、外部空気を圧縮して圧縮空気を生成するコンプレッサと、燃料が内蔵され、前記コンプレッサから送り込まれた前記圧縮空気により前記燃料が加圧されて前記バーナーへと送出される燃料タンクと、前記バーナーの動作を制御するバーナー制御手段とを具備するものである。
請求項2の発明は、前記バーナー制御手段は、駆動側である第1プーリ及び被駆動側である第2プーリを備え、前記第1プーリに伝達されたモータの回転力を前記第2プーリへと段階的に速度を変化させながら伝達する変速機と、前記第2プーリの側面に取り付けられた第1アーム、及び一端が前記第1アームに回動自在に取り付けられ他端が前記連結部材の底部を下方から支持するとともに、その長手方向中間部が回動自在に支持された第2アームからなるクランクロッドと、前記連結部材をその中央部において草焼き機本体に回動自在に取り付ける規制ピンと、前記連結部材の長手方向一端部に取り付けられたおもりとを具備するものである。
請求項3の発明は、前記草焼き機本体に、前記バーナーの炎から前記草焼き機本体を防護するための防護板が立設されたものである。
請求項4の発明は、前記草焼き機本体に、前記バーナーが風の影響を受けるのを防止するための風よけ板が取り付けられたものである。
以上説明したように、本発明によれば、圃場に生えた雑草をその根ごと焼くことができるので、その後、圃場に雑草が生えにくくなる。また、雑草のみならず、刈り残った稲株も焼くことができるので、ガス障害の発生を防止することもできる。更に、圃場に生息する菌を死滅させるので、いもち病対策としても有効である。
また、本発明によれば、草焼き機本体を乗用式としたことにより、作業時間を短縮し、作業者の身体的負担を軽減することができる。また、草焼き機本体の進行方向最後部に防護板を立設したことにより、風の影響等で、草焼き機本体がバーナーの炎を被ることで故障が発生することを防止することができる。また、草焼き機本体の底部、及び、側部からバーナーの側方へと突出するようにして風よけ板を設けたことにより、バーナーの炎が風の影響を受けにくく、圃場の雑草をむらなく焼くことができるとともに、圃場の外周のあぜ道に張られたビニールシートを焼いてしまうことを防止することができる。
また、本発明によれば、バーナーの動作制御を可能としたことにより、圃場の地形が変化する場合や、風の影響を受ける場合等においても、圃場の雑草をむらなく焼くことができる。
圃場の雑草を容易且つ確実に除去するという目的を、最小の部品点数で、且つ、最小のコストで実現した。
以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。本実施例に係る乗用式草焼き機1は、図1に示すように、乗用式の草焼き機本体2と、この草焼き機本体2の進行方向Dの後部2Bに設けられた複数のバーナー3とを備えてなるものであって、草焼き機本体2は、圧縮空気を生成するコンプレッサ4と、燃料である図示しない灯油を内蔵する燃料タンク5と、バーナー3の動作を制御するバーナー制御手段6とを具備してなるものである。以下、各構成要素について更に詳細に説明する。
草焼き機本体2は、図示しないエンジンで駆動されるキャタピラ7によって走行するものであり、作業者が草焼き機本体2の進行方向Dの前部2Fに設けられた操縦席8に座ってレバー9を操作することにより走行させる乗用式のものである。もちろん、草焼き機本体2を走行させる手段はキャタピラ7に限られず、図示しないゴムタイヤ等により走行するものであってもよい。また、草焼き機本体2の前記後部2Bには、防護板10が立設されており、風の影響等で前記バーナー3の炎を草焼き機本体2が被ることにより故障が発生することを防止している。更に、草焼き機本体2の前記後部2Bには風よけ板11aが設けられ、バーナー3の炎が風の影響を受けにくくなっている。同様に、草焼き機本体2の側部2Sからバーナー3の側方へと突出するようにして風よけ板11bが設けられている。これにより、バーナー3の炎が風の影響を受けることで、圃場に溜めた水が外部へと流出しないように圃場の外周のあぜ道に張られた図示しないビニールシートを焼いてしまうことを防止している。
コンプレッサ4は、図1に示すように、草焼き機本体2の上に設置されたエアタンク4Aと、このエアタンク4Aの上に設置されたコンプレッサ本体4Bからなるものであり、図に詳細は示さないが、コンプレッサ本体4B内のシリンダの内部に入った外部空気が、モータで上下動するピストンによりシリンダ内で圧縮され、その圧縮された空気がエアタンク4A内に溜められるものとなっている。また、エアタンク4Aには、空気用配管P1の一端が接続されており、エアタンク4A内に溜まった図示しない圧縮空気が空気用配管P1からエアタンク4A外へと送出されるものとなっている。
燃料タンク5は、バーナー3に使用される燃料である灯油を内蔵するためのものであり、図1に示すように、草焼き機本体2の上に設置されている。燃料タンク5を配置する位置は、特に限定されるものではないが、燃料タンク5の温度が上昇するのを防止するために、バーナー3からなるべく離れた位置に設置するのが好適である。また、図に示すように、燃料タンク5の頂部5Tには、コンプレッサ4のエアタンク4Aに一端が接続された前記空気用配管P1の他端が接続されている。これにより、エアタンク4Aから送出された圧縮空気が、空気用配管P1を通って燃料タンク5の内部へと送り込まれ、燃料タンク5の内部の灯油が圧縮空気によって加圧されるものとなっている。更に、燃料タンク5の下部5Bには、分岐手段12が設けられている。分岐手段12は、6個の配管接続口12aを備え、燃料タンク5内で加圧された灯油を、各配管接続口12aから均等に送出するものであり、この配管接続口12aに6本の燃料用配管P2の一端がそれぞれ接続されている。また、本実施形態では、配管接続口12aの数をバーナー3の数に合わせて6個としたが、バーナー3の数に応じて適宜設計変更が可能である。尚、燃料は灯油に限定されないが、本実施形態のように灯油とすることでコスト節減を図ることができる。
バーナー3は、図1に示すように、草焼き機本体2の後部2Bに設けられた連結部材13に略30cm間隔で6個が横一列に取り付けられており、幅略2mの幅に渡って圃場の雑草Zを焼くことが可能となっている。図2は、バーナー3の構成を示す概略断面図であるが、図に示すように、バーナー3は、両端が開口された中空の円筒部材14と、この円筒部部材14の上端に被せるように取り付けられた蓋部材15と、この蓋部材15を貫通して取り付けられるとともに、前記燃料用配管P2の他端が接続され、燃料用配管P2内を流れる灯油の流れの向きを切り替える切替手段16と、円筒部材14の内部に設けられ、一端P3aが切替手段16の一方の端部16aに接続されるとともに、他端P3bに噴射ノズル17が設けられた小径燃料用配管P3とを具備してなるものである。尚、連結部材13の長手方向寸法、及びバーナー3を設ける間隔は、本実施形態に限られず、任意に設計変更が可能である。
円筒部材14は、金属等からなるものであり、図2に示すように、その周面14Aには、空気供給孔18が周面14Aを貫通して所定の個数だけ設けられている。これにより、バーナー3の燃焼時に、この空気供給孔18から円筒部材14の内部に空気が供給されるものとなっている。
小径燃料用配管P3は、図2に示すように、一端P3aが切替手段16に接続されてそこから下方へと伸び、その長手方向中間部に、円筒部材14の周方向に沿って螺旋状に巻回されてなる螺旋部P3cが形成され、更にそこから上方へと伸びて設けられている。また、小径燃料用配管P3の前記他端P3bは下方へと折り返され、他端P3bに設けられた噴射ノズル17が鉛直下方を向くようになっている。尚、図において19は、小径燃料用配管P3の前記他端P3bの位置決めをするための位置決め板19である。バーナー3を点火する際には、まず、切替手段16を切り替えて、燃料用配管P2内を流れる灯油を切替手段16の他方の端部16bへと流し、この他方の端部16bに設けられた噴射ノズルNから霧状の灯油が噴霧される状態とした上で、バーナー3に点火する。これにより、炎で螺旋部P3cが十分に熱せられた状態となる。この状態において、切替手段16を切り替えて、灯油を切替手段16の一方の端部16aへと流す。この場合、螺旋部P3cが十分に熱せられていることにより、小径燃料配管P3を流れる灯油は螺旋部P3cにおいて気化された上で噴射ノズル17から噴霧されるので、バーナー3に容易に点火することができる。一旦着火した後は、炎が前記螺旋部P3cを熱することで小径燃料用配管P3内を流れる灯油が気化されるので、連続的な燃焼が可能となっている。
バーナー制御手段6は、バーナー3が取り付けられた連結部材13を動作制御することによりバーナー3の向きや地面からの高さを変化させるものである。図3は、バーナー制御手段6について拡大した拡大斜視図である。図に示すように、バーナー制御手段6は、駆動側である第1プーリ20及び被駆動側である第2プーリ21を備える変速機22と、第2プーリ21の側面21aに回動自在に取り付けられたクランクロッド23と、連結部材13をその中央部13aにおいて草焼き機本体2に回動自在に取り付ける規制ピン24と、連結部材13の長手方向一端部13bに取り付けられたおもり25とを具備するものである。
変速機22は、図3に示すように、駆動側である第1プーリ20と、被駆動側である第2プーリ21を備えたものであり、図に詳細は示さないが、モータによって回転駆動される駆動プーリからベルト26を介して第1プーリ20へと回転力が伝達され、この回転力が、変速機22の内部に設けられた図示しないギアの組合わせを変えることにより、回転数を段階的に変化させて取り出されて、第2プーリ21へと伝達されるものとなっている。
クランクロッド23は、第2プーリ21の回転力を直線往復運動へと変換して連結部材13へと伝達するものであり、図3に示すように、前記第2プーリ21の側面21aに取り付けられた第1アーム27と、一端28aが第1アーム27に回動自在に取り付けられ、他端28bが連結部材13の底部13cを支持する第2アーム28とを具備してなるものである。また、草焼き機本体2の防護板10の近傍には、支持板29が立設されており、第2アーム28の長手方向中間部28cが、この支持板29にボルト締めで回動自在に取り付けられて支持されている。これにより、第2プーリ21の回転に伴って、第2アーム28は、支持板29に取り付けられた箇所を中心として回転し、第2アーム28の前記他端28bが連結部材13を上方へと持ち上げることが可能となっている。なお、防護板10には長孔10aが形成されており、第2アーム28をこの長孔10aを貫通させることで、第2アーム28と防護板10とが干渉することを防止している。
規制ピン24は、連結部材13の動きを規制するためのものであり、図3に示すように、連結部材13の上面13Aにおける略中央部13aに、連結部材13の幅方向に沿ってスライド自在に取り付けられている。この規制ピン24を、草焼き機本体2の後部2Bに配設された横材30の上面30Aに設けられた差込金具31に挿通させることにより、連結部材13はその中央部13aにおいて横材30に回動自在に取り付けられ、その動きが規制されるものとなっている。
おもり25は、金属等からなるものであり、図3に示すように、連結部材13の上面13Aにおける進行方向左側の端部13bに溶接等により固定されている。これにより、連結部材13は、その底部13cを支持するクランクロッド23から上方向への力を受けない場合には、図5に示すように、おもり25の重みによって、規制ピン24を支点として左下がりに傾斜するものとなっている。
以下、バーナー3の動作制御について説明する。まず、バーナー3の点火時においては、規制ピン24を差込金具31から抜き、連結部材13を草焼き機本体2から分離させる。この状態において、作業者は、レバー9を操作して図示しないモータを駆動させる。これにより、第2アーム28が回転してその前記他端28bが上昇し、連結部材13の底部13cに当接して上方へと持ち上げることにより、連結部材13は、その上面13Aを草焼き機本体2側に向けるように立上がりながら上昇する。作業者は、図4に示すように、連結部材13が地面Gに対して90°の角度をなして立ち上がった時、すなわち、バーナー3がその噴射口3aを進行方向Dの後方に向けて地面Gと水平となった時に前記モータを停止させ、この状態においてバーナー3を点火する。
バーナー3の点火後、作業者は、レバー9を操作して図示しないモーターを駆動させる。これにより、第2アーム28の前記他端28bが連結部材13の底部13cを支持しながら下方へと降下することにより、連結部材13は、その上面13Aを鉛直上方に向けるように回転しながら下降する。作業者は、図1に示すように、連結部材13が地面Gに対して水平となったとき、すなわち、バーナー3がその噴射口3aを鉛直下方に向けて地面Gと垂直となったときに前記モータを停止させる。この状態において、連結部材13上の規制ピン24を横材30上の差込金具31に挿通させ、連結部材13をその中央部13aにおいて草焼き機本体2に固定する。その後、草焼き機本体2を進行方向Dに沿って前方へと走行させることにより、幅2m内に生えた雑草Zをむらなく焼くことができる。
進行方向Dに向かって左側に生えた雑草Zを特に重点的に焼きたい場合、連結部材13を、進行方向Dに向かって左側が下がるように傾斜させ、連結部材13の左側に位置するバーナー3程、噴射口3aと地面Gとの距離を近くすることで対処することが可能である。この場合、作業者は、規制ピン24が差込金具31に挿通されて連結部材13の中央部13aが草焼き機本体2に取り付けられた状態において、図示しないモータを駆動させ、図1に示す状態から第2アーム28の前記他端28bを降下させる。この時、連結部材13は、前記おもり25の重みにより、図5に示すように、第2アーム28の下降に伴って、規制ピン24を中心として左回りに回転する。作業者は、連結部材13が所望の角度だけ傾斜したときに前記モータを停止させ、草焼き機本体2を進行方向Dに沿って前方へと走行させることにより、進行方向Dに向かって左側の雑草を重点的に焼くことができる。なお、連結部材13を地面Gに対して水平となる位置へと戻す場合は、前記モータを駆動させて第2アーム28の前記他端28bを上昇させる。これにより、第2アーム28の他端28bが連結部材13の底部13cに当接して上方へと持ち上げ、且つ、連結部材13はその中央部13aにおいて草焼き機本体2に取り付けられているので、連結部材13は規制ピン24を中心として右回りに回転する。作業者は、連結部材13が地面Gに水平となったときに前記モータを停止させればよい。
進行方向Dに向かって右側に生えた雑草Zを特に重点的に焼きたい場合、連結部材13を進行方向Dに向かって右側が下がるように傾斜させ、連結部材13の右側に位置するバーナー3程、噴射口3aと地面Gとの距離を近くすることで対処することが可能である。この場合、作業者は、規制ピン24が差込金具31に挿通されて連結部材13が草焼き機本体2に取り付けられた状態において、図示しないモータを駆動させ、図1示す状態から第2アーム28の他端28bを上昇させる。これにより、第2アーム28の他端28bが連結部材13の底部13cに当接して上方へと持ち上げ、且つ、連結部材13はその中央部13aにおいて草焼き機本体2に固定されているので、図6に示すように、連結部材13は規制ピン24を中心として右回りに回転する。作業者は、連結部材13が所望の角度だけ傾斜したときに前記モータを停止させ、草焼き機本体2を進行方向Dに沿って前方へと走行させることにより、進行方向Dに向かって右側の雑草Zを重点的に焼くことができる。なお、連結部材13を地面Gに対して水平となる位置へと戻す場合には、前記モータを駆動させて第2アーム28の他端28bを下降させる。この時、連結部材13は、前記おもり25の重みにより、第2アーム28の下降に伴って、規制ピン24を中心として左回りに回転する。作業者は、連結部材13が地面Gに水平となったときに前記モータを停止させればよい。
尚、本乗用式草焼き機1は、風向き等の条件によっては、草焼き機本体2の進行方向Dを逆向きにすることも可能である。この場合、バーナー3で焼いた圃場を上から踏んでいくこととなるが、草焼き機本体2をキャタピラ7によって走行するものとしたことにより、圃場の熱の影響を受けることなく草焼き機本体2を走行させることが可能である。
本乗用式草焼き機1によって、圃場に生えた雑草Zを焼いた場合、地中の根ごと雑草Zを焼くことができるので、その後圃場に雑草Zが生えにくくなり、2年間に渡って焼くことで圃場の雑草Zをほぼ全滅させることができる。また、雑草Zのみならず、刈り残った稲株等も焼くことができるので、前記ガス障害の発生を防止することもできる。また、圃場に生息する菌を死滅させるので、いもち病対策としても有効である。更に、草焼き機本体2が乗用式であるので、作業時間を短縮し、且つ、作業者の身体的負担を軽減することができる。
水稲栽培に限られず、農地全般に対する除草手段として利用可能である。
1 乗用式草焼き機
2 草焼き機本体
3 バーナー
4 コンプレッサ
5 燃料タンク
6 バーナー制御手段
10 防護板
11a,11b 風よけ板
13 連結部材
13b 一端部
13c 底部
20 第1プーリ
21 第2プーリ
21a 側面
23 クランクロッド
24 規制ピン
25 おもり
27 第1アーム
28 第2アーム
28a 一端
28b 他端
28c 中間部
D 進行方向
2 草焼き機本体
3 バーナー
4 コンプレッサ
5 燃料タンク
6 バーナー制御手段
10 防護板
11a,11b 風よけ板
13 連結部材
13b 一端部
13c 底部
20 第1プーリ
21 第2プーリ
21a 側面
23 クランクロッド
24 規制ピン
25 おもり
27 第1アーム
28 第2アーム
28a 一端
28b 他端
28c 中間部
D 進行方向
Claims (4)
- 乗用式の草焼き機本体と、この草焼き機本体の進行方向に直交して延びる連結部材に取り付けられた複数のバーナーとを備えてなる乗用式草焼き機であって、
前記草焼き機本体は、外部空気を圧縮して圧縮空気を生成するコンプレッサと、燃料が内蔵され、前記コンプレッサから送り込まれた前記圧縮空気により前記燃料が加圧されて前記バーナーへと送出される燃料タンクと、前記バーナーの動作を制御するバーナー制御手段とを具備することを特徴とする乗用式草焼き機。 - 前記バーナー制御手段は、駆動側である第1プーリ及び被駆動側である第2プーリを備え、前記第1プーリに伝達されたモータの回転力を前記第2プーリへと段階的に速度を変化させながら伝達する変速機と、前記第2プーリの側面に取り付けられた第1アーム、及び一端が前記第1アームに回動自在に取り付けられ他端が前記連結部材の底部を下方から支持するとともに、その長手方向中間部が回動自在に支持された第2アームからなるクランクロッドと、前記連結部材をその中央部において草焼き機本体に回動自在に取り付ける規制ピンと、前記連結部材の長手方向一端部に取り付けられたおもりとを具備することを特徴とする請求項1記載の乗用式草焼き機。
- 前記草焼き機本体に、前記バーナーの炎から前記草焼き機本体を防護するための防護板が立設されたことを特徴とする請求項1又は2記載の乗用式草焼き機。
- 前記草焼き機本体に、前記バーナーが風の影響を受けるのを防止するための風よけ板が取り付けられたことを特徴とする請求項1乃至3記載の乗用式草焼き機。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003272878A JP2005027604A (ja) | 2003-07-10 | 2003-07-10 | 乗用式草焼き機 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2005027604A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210014320A (ko) * | 2019-07-30 | 2021-02-09 | 배남열 | 화염 제초기 |
WO2023197697A1 (zh) * | 2022-04-14 | 2023-10-19 | 浙江普莱得电器股份有限公司 | 一种烧草机 |
-
2003
- 2003-07-10 JP JP2003272878A patent/JP2005027604A/ja active Pending
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