JP2005027217A - 無線通信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 人体への影響を少なくする。
【解決手段】 アンテナ5を、通話時に使用するスピーカ、マイクの配置位置とは反対側の回路基板4に配置する。アンテナ5は、誘電体11と、導体箔12と、給電点13と、短絡板14と、からなる。このアンテナ5は、パッチアンテナを変形したものである。電流は、給電点13に供給され、給電点13から、短絡板14を介して、導体箔12に流れる。電流が導体箔12に流れることによって、導体箔12と回路基板4との間に電界が生じ、電界面と垂直方向に磁界が発生する。電磁波は、電界と磁界とは互いに誘導し合いながら大気中を伝播する。この電磁波は、回路基板4によって遮蔽され、さらに人体との距離が広がるため、人体への影響は低減される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、無線通信機に関する。
従来より、携帯電話機のような無線通信機が普及している。このような無線通信機では、信号電波を送受信するためのアンテナが必要である。
また、小型化のため、基板にアンテナを配置した無線通信機もある(例えば、特許文献1参照)。
特開平12−286634号公報(第3−7頁、図1)
しかし、このような従来の無線通信機では、アンテナを基板に配置すると、アンテナが無線通信機の利用者の頭部に近づくため、通話時、人体に悪影響を及ぼすことになる。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、人体への影響を少なくすることが可能な無線通信機を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る無線通信機は、
電磁波を放射するアンテナを備えた無線通信機において、
回路部品を搭載した回路基板が筐体内に内蔵され、
前記アンテナは、通話する者の音声を入出力する音声入出力部の配置位置とは反対側の前記回路基板上に配置されたものである。
前記アンテナは、
前記基板上に配置された誘電体と、
前記回路基板との間で電界を発生させるために、前記誘電体の表面に貼付された導体板と、
前記回路基板から前記導体板に電流を供給するための短絡板と、を備えたものであってもよい。
前記導体板は、流れる電流を分流し、分流した電流を再び合流させる間隙を設けたものであってもよい。
前記導体板は、反射損失を低下させるための切り欠き部を備えたものであってもよい。
前記導体板は、前記間隙によって分流した電流の流れを調整するためのスリットを設けたものであってもよい。
前記誘電体は、矩形のものからなり、
前記導体箔は、前記誘電体の縁に沿って折り曲げて形成されたものであってもよい。
本発明によれば、人体への影響を少なくすることができる。
以下、本発明の実施の形態に係る無線通信機を図面を参照して説明する。
尚、以下の実施例では、無線通信機として携帯電話機について説明する。
実施例1に係る携帯電話機1の構成を図1、2に示す。
実施例1に係る携帯電話機1は、図1に示すように、上部筐体2aと下部筐体2bとからなる2つ折りタイプのものである。
上部筐体2aの前面パネルには、図2に示すように、スピーカ2cと、液晶ディスプレイ2dと、が配置され、下部筐体2bの前面パネルには、複数のプッシュボタンが配置されたボタン操作部2eとマイク2fとが配置されている。スピーカ2dとマイク2fとは、携帯電話機1の利用者が通話の際の音声を入出力するためのものである。また、下部筐体2bは、電池(図示せず)を収納する。
下部筐体2bの前面パネルは、通話時、携帯電話機1の利用者の口腔部分の近傍に配置される。
上部筐体2aは、図1に示すように、電子回路部3を収納する。この電子回路部3は、図3に示すように、回路基板4と、アンテナ5と、を備える。
回路基板4は、無線信号を処理するための回路部品を搭載したものであり、回路基板4の片面又は両面には、各回路部品を配線するためのプリント配線が施されている。
アンテナ5は、図4(a)、(b)に示すように、幅Wに比較して長さLが長い矩形状のものであり、回路基板4の縁に沿って回路基板4上に配置される。
アンテナ5は、いわゆるパッチアンテナを変形したアンテナである。パッチアンテナは、原理的には、共振を利用したアンテナである。アンテナ5は、誘電体11と、導体箔12と、給電点13と、短絡板14と、からなる。
誘電体11は、棒状の矩形形状を有している。
導体箔12は、パッチアンテナの導体ストリップに相当するものであり、誘電体11上に細長く貼付される。導体箔12には、例えば、導電性に優れた金属が用いられる。
給電点13は、短冊状の形状を有する短絡板14を介して回路基板4から導体箔12に給電する点である。
アンテナ5は、パッチアンテナを変形し、薄型となっている。アンテナ5は、通話する者の音声を入出力するスピーカ2c、マイク2fの配置位置とは反対側の回路基板4の接地導体板(図示せず)上に配置され、通話時に、誘電体11と携帯電話機1の利用者の側頭部との間に回路基板4が介在するようになっている。
尚、回路基板4上の接地導体板は、回路基板4に搭載された全ての高周波対応部品と共用したものである。但し、一般的な無線機の回路基板は、信号を送受信するバス線と接地板層とを多層構造にて備えているため、この接地板層を利用することもできる。即ち、アンテナ5の下に接地導体板を配置して、このアンテナ5の接地導体板と回路基板の接地板層とを半田付け等により、短絡するように構成されることもできる。
次にアンテナ5の作用について説明する。
アンテナ5の給電点13には、電子回路部3から電流が供給される。電流は、給電点13から短絡板14を介して導体箔12に流れる。導体箔12に電流が流れることによって、導体箔12の縁部に電界が生じる。また、この電界によって電界面とは垂直方向に磁界が発生する。そして、その磁界が時間に従って変化すると、その磁界をとりまくように電界が発生する。その電界も時間に従って変化すると、この電界をとりまくように磁界が発生する。このように電界と磁界とが互いに誘導し合いながら、電磁波が大気中を伝播する。
電磁波は、導体箔12との距離が大きくなるにつれて、小さくなる。また、アンテナ5は、回路基板4を挟んで、スピーカ2c、マイク2fと近接させて通話する携帯電話機1の利用者頭部の反対側に位置するため、回路基板4が電磁波の遮蔽板として機能する。従って、携帯電話機1の利用者が通話する時、電磁波は、電磁波曝露量安全規格を十分に満足する程度に弱くなり、電磁波の人体への放射が抑制される。
このアンテナ5は、図5に示すような特性を有する。
図5に示す特性図の縦軸は、「反射損失」(dB)を示す。「反射損失」はアンテナ5への入力電力に対する反射電力の割合を示し、「反射損失」=10×常用対数(アンテナ入力電力/反射電力)(dB)の計算式に従って算出される。
また、横軸は、入力信号の周波数(M)を示す。アンテナ5の使用可能周波数は、「反射損失」=−10(dB)以下となる周波数幅で定義される。図中、A1は、第3代世界標準携帯電話規格IMT-2000で使用される周波数帯域幅を表している。また、図中、特性曲線C1は、図1に示すアンテナ5の入力特性を示す。
以上説明したように、本実施例1によれば、アンテナ5を、通話時に人体とは回路基板4を介して配置されるように、回路基板4の背面側に設けるようにした。
従って、電磁波の人体への放射が抑制され、電磁波の人体への吸収が低減されるため、効率もよくなる。
実施例2に係る携帯電話機は、導体箔に細い間隙を設けるようにしたものである。
実施例2に係る携帯電話機1の電子回路部3の構成を図6に示す。
実施例2に係る携帯電話機1の電子回路部3において、アンテナ5の導体箔12には、図6に示すように、間隙21が設けられている。この間隙21は、アンテナ5の長手方向に延びている。
このように間隙21を設けることにより、アンテナ5は、FMラジオ、テレビ放送受信用に用いられる折り返しダイポールアンテナとして機能する。
即ち、折り返しダイポールアンテナは、1本の導体棒による通常のダイポールアンテナに対し、これと平行に導体棒1本を配置し、各々の導体棒両端を電気的に短絡したものである。
アンテナ5において、導体箔12に流れる電流は、間隙21によって間隙21の一方の端部で分流し、導体箔12上を二股に分かれて流れる。そして、分流した電流は、間隙21の他方の端部で合流する。このように電流が流れることによって、アンテナ5は、折り返しダイポールアンテナとして機能する。
実施例2に係るアンテナ5は、図7の特性曲線C2で示す入力特性を有する。尚、破線の特性曲線C1は、実施例1に係るアンテナ5の特性を示す。実施例1に係るアンテナ5は、この図7に示すように、特性曲線C1が「反射損失」=−10以下となる周波数幅は、周波数帯域幅A1に比べて狭くなっている。
パッチアンテナは、原理的には、共振を利用しているので、一般的には狭帯域の特性を有する。しかし、間隙21を設けることにより、アンテナ5の使用可能周波数は、通常のダイポールアンテナよりも広帯域となる。
特性曲線C2で示す実施例2に係るアンテナ5は、間隙21が設けられることにより、実施例1に係るアンテナ5の特性と比較して、広い使用可能周波数帯域を有している。
以上説明したように、本実施例2によれば、導体箔12に間隙21を設け、アンテナ5を折り返しダイポールアンテナとして機能させるようにしたので、使用可能周波数帯域を広げることができる。
実施例3に係る携帯電話機のアンテナは、導体箔に切り欠き部を設けるように構成されたものである。
実施例3に係る携帯電話機1の電子回路部3の構成を図8に示す。
実施例3に係る携帯電話機1では、導体箔12の上下端に切り欠き部31を設ける。このような切り欠き部31を設けることにより、導体箔12の上下端は階段状になる。
このような実施例3に係るアンテナ5は、図9の特性曲線C3で示すような入力特性を有する。尚、縦軸は、図5に示す特性図と同様に、「反射損失」を示し、横軸は「周波数」を示す。
パッチアンテナと折り返しダイポールアンテナとの反射損失が最小となる周波数は高い方にずれる。また、特性曲線C3は、図5に示す特性曲線C1、図7に示す特性曲線C2よりもなだらかとなっている。従って、アンテナ5の使用可能周波数帯域が広くなり、使用可能周波数の広帯域化が実現される。
以上説明したように、本実施例3によれば、導体箔12に切り欠き部31を設けるようにしたので、使用可能周波数の広帯域化を実現することができる。
実施例4に係る携帯電話機は、さらに、低域周波数の反射損失特性が改善されるように、導体箔にスリットを設けるようにしたものである。
実施例4に係る携帯電話機1の電子回路部3の構成を図10に示す。
実施例4に係る携帯電話機1の導体箔12には、図10に示すように、スリット41が設けられている。導体箔12にこのようなスリット41が設けられることにより、低域周波数の反射損失特性が改善される。
一例として、図11に、実施例4に係るアンテナ5の各部分の寸法を示す。
BL:回路基板4の長さ
BW:回路基板4の幅
BT:電子回路4の厚さ
DH:誘電体11の奥行き
DW:誘電体11の幅
DL:誘電体11の長さ
EL1:折り返しダイポールアンテナ部の長さ
EW1:折り返しダイポールアンテナ部幅
EL2:アンテナ5の中間部の長さ
EW2:アンテナ5の中間部の幅
EL3:パッチアンテナ部の長さ
EW3:パッチアンテナ部の幅
SL:間隙21の長さ
SW:間隙21の幅
NL:切り込み部31の長さ
NW:切り込み部31の幅
SHL:短絡板14の長さ
SHW:短絡板14の幅
また、誘電体11の比誘電率を3.5とし、さらにアンテナ5の形状の寸法を、以下のように設定する。
BL=75mm、BW=40mm、BT=1mm、
DH=6mm、DW=6mm、DL=75mm
EL1=48mm、EW1:2mm
EL2=21mm、EW2=2mm
EL3=32mm、EW3=2mm
SL=46mm、SW1mm
NL=3mm、NW=2mm
SHL=5.5mm、SHW=1mm
このように構成された実施例4に係るアンテナ5は、図12の特性曲線C4で示すような入力特性を有する。尚、特性曲線C3は、実施例3に係るアンテナ5の入力特性を示す。この特性曲線C4で示すように、アンテナ5の使用可能周波数帯域幅は大幅に広がり、前記規格IMT-2000で使用される周波数帯域幅A1の約90%に達している。
以上説明したように、本実施例4によれば、導体箔12にスリット41を設けるようにしたので、低域周波数の反射損失特性を改善することができる。
実施例5に係る携帯電話機は、導体箔の端部を誘電体に沿って折り曲げるようにしたものである。
実施例5に係る携帯電話機1の電子回路部3の構成を図13に示す。
図11に示すように、アンテナ5の導体箔12の間隙21の淵は誘電体11の縁に合わせられ、導体箔12の端部は、誘電体11に沿って幅EWB1だけ、折り曲げられる。この幅EWB1は1mm程度とされる。
このように、導体箔12の端部が折り曲げられることにより、導体箔12の先端と回路基板4との間に容量性リアクタンスが生じ、図5に示す周波数帯域幅A1のうちの高周波側で、アンテナ5全体に生じる誘導性リアクタンスが打ち消される。従って、アンテナ5の入力特性は、より良好になる。
尚、この折り曲げ効果により、誘電体11の誘電率を様々な値に変更しても、入力特性は調整されて、入力特性を良好に保つことができる。
携帯電話機1単体を前記規格IMT-2000の中心周波数である2000MHzで動作させた場合の実施例5に係るアンテナ5の放射利得を図15に示す。この図15(a),(b)は、それぞれ、図14に示す実施例5に係る携帯電話機1のXYZ座標系のX−Y平面、Z−Y平面の360°の方向における放射利得を示す。
ここで、放射利得とは、アンテナ5に電力を注入した場合に、アンテナ5が放射する電力強度を表すものである。放射利得は、「放射利得(デシベル表示)」=10×常用対数(アンテナ放射電力強度/等方性アンテナ放射電力強度)(dB)の計算式に従って算出される。
図15(a)の特性曲線C5、図15(b)の特性曲線C6は、それぞれ、X−Y平面上、Z−Y平面上の360°の方向の放射利得を示すものである。実施例5に係るアンテナ5では、放射利得が低いため、利用者側に放射される電磁波が極めて少なくなることが、この図15(a)、(b)から判別される。
また、アンテナ5の最大放射利得は、周波数に従って、図16の特性曲線C7で示すように推移する。この特性曲線C7で示すように、最大放射利得は、前記規格IMT-2000の上側周波数帯において高い値のまま安定する。これは、アンテナ5が広帯域、高利得であることを示している。
次に、図17に示すように配置された実施例5に係るアンテナ5の人体に与える影響の度合いを調べる。
アンテナ5は、人体頭部に相当する半径Hhrの誘電体球42の表面から距離AHdだけ離れたところに配置される。
尚、誘電体球42の半径、誘電体球42と携帯電話機1との間隔を、それぞれ、Hhr=100mm、AHd=5mmとする。また、誘電体球42の比誘電率、導電率を、それぞれ、43.2、1.26S/mとする。この比誘電率、導電率の値は、米国連邦通信委員会が公表している値に基づいて設定された値である。
この状態で、アンテナ5を周波数2000MHzで動作させると、放射利得は、XYZ座標系のX−Y平面、Z−Y平面上の360°の方向にわたって、図18(a)、(b)に示すような特性になる。
図18(a)において、特性曲線C8は、誘電体球42が存在する場合にX−Y平面上の360°にわたって放射される電磁波の放射利得を示す。尚、特性曲線C9は、比較のために記載したものであり、誘電体球42がない場合のX−Y平面上の放射利得を示す。
誘電体球42の存在により、0度方向の放射は遮断され、放射利得は、若干、小さくなっている。しかし、最大放射方向、最大放射利得は、誘電体球42が存在してもあまり変化しない。
図18(b)において、特性曲線C10は、Z−Y平面上の放射利得を示す。尚、特性曲線C11は、比較のために記載したものであり、誘電体球42がない場合のZ−Y平面上の放射利得を示す。最大放射方向、最大放射利得は、あまり変化しない。このように、実施例5に係るアンテナ5では、図17に示すように配置された場合の人体への影響が少ないことが、この図18(a)、(b)から判別される。
尚、アンテナ5が人体に与える影響の度合いは、国際的な電磁波曝露指標として認められている「比吸収率」を用いて決められる。「比吸収率」は、人体組織1kg分の体積内に吸収される電力として表され、「比吸収率」=(組織の導電率)×(組織内電界強度)2÷(組織の密度)の計算式に従って算出される。
図19(a)に示すように、標準的な半波長ダイポールアンテナ5aを誘電体球42の近傍に配置した場合、AHd2=10mm、アンテナ5aへの入力電力を1W(ワット)とすると、実験によれば、「比吸収率」は、36.3[W/Kg]になる。
また、図19(b)に示すように、一般的な4分の1波長モノポールアンテナ5bを誘電体球42の近傍に配置した場合、アンテナ入力電力を同じく1Wとすると、実験によれば、「比吸収率」は、15.7[W/Kg]になる。この「比吸収率」の値は、半波長ダイポールアンテナ5aと比較して、50%程度に減少する。
しかし、実施例5に係るアンテナ5を図17に示すように誘電体球42の近傍に配置した場合、実験によれば、アンテナ5の「比吸収率」は、3.32[W/Kg]となる。この値は、半波長ダイポールアンテナ5aよりも10%以下になっており、4分の1波長モノポールアンテナ5bと比較しても、20%以下になっている。
このように実施例5に係るアンテナ5は、高利得、広帯域の特性を得ることができるとともに、人体に対する安全性も高くなる。
以上説明したように、本実施例5によれば、導体箔12の端部を誘電体11に沿って折り曲げるようにしたので、高利得、広帯域の特性を得ることができるとともに、人体に対する安全性も高くなり、携帯通信機用アンテナとしての有用性が高くなる。
尚、本発明を実施するにあたっては、種々の形態が考えられ、上記実施例に限られるものではない。
例えば、回路基板に、アンテナからの電磁波を遮蔽する導体を貼付するようにしてもよい。また、回路基板とは別に、前面パネル側に遮蔽板を備えるようにしてもよい。
誘電体は、棒状の矩形を有するものとは限らず、円柱状、断面が楕円の形状を有するものであってもよい。
アンテナを配置する位置は、必ずしも回路基板の縁部とは限らず、回路基板のほぼ中央であってもよい。
実施例2において、間隙21の形状は、直線とは限らず、アンテナがダイポールアンテナとして機能するのであれば、例えば、蛇行した形状であってもよい。
実施例3において、導体箔の縁部の切り欠き部は、1つであってもよいし、さらに、2つ以上設けてもよい。
実施例4において、導体箔のスリットは、1つであってもよいし、さらに、2つ以上設けてもよい。
実施例5において、折り曲げる導体箔の折り曲げ幅は、1mmに限定されるものではない。
本発明の実施例1に係る携帯電話機の構成を示す外観図である。 図1の携帯電話機の前面パネルの外観を示す説明図である。 図1の携帯電話機の電子回路部の構成を示す斜視図である。 図1の電子回路部の(a)正面図、(b)側面図である。 図1の電子回路部に配置されたアンテナの特性を示す説明図である。 本発明の実施例2に係る携帯電話機の電子回路部の構成を示す斜視図である。 図6の電子回路部に配置されたアンテナの特性を示す説明図である。 本発明の実施例3に係る携帯電話機の電子回路部の構成を示す斜視図である。 図8の電子回路部に配置されたアンテナの特性を示す説明図である。 本発明の実施例4に係る携帯電話機の電子回路部の構成を示す斜視図である。 図10の電子回路部の(a)正面図、(b)側面図である。 図10の電子回路部に配置されたアンテナの特性を示す説明図である。 本発明の実施例5に係る携帯電話機の電子回路部の構成を示す斜視図である。 図13の携帯電話機の外観を示す斜視図である。 図13のアンテナの放射利得を示す説明図である。 図13の電子回路部に配置されたアンテナの特性を示す説明図である。 図13の携帯電話機のアンテナと人体頭部との相互作用を説明するための説明図である。 図13の携帯電話機のアンテナを周波数2000MHzで動作させた場合の放射利得を示す説明図である。 従来の(a)半波長ダイポールアンテナ、(b)4分の1波長モノポールアンテナの配置例を示す説明図である。
符号の説明
1 携帯電話機
2 筐体
2a 上部筐体
2b 下部筐体
2c スピーカ
2f マイク
3 電子回路部
4 回路基板
5 アンテナ
11 誘電体
12 導体箔
13 給電点
14 短絡板
21 間隙
31 切り欠き部
41 スリット

Claims (6)

  1. 電磁波を放射するアンテナを備えた無線通信機において、
    回路部品を搭載した回路基板が筐体内に内蔵され、
    前記アンテナは、通話する者の音声を入出力する音声入出力部の配置位置とは反対側の前記回路基板上に配置された、
    ことを特徴とする無線通信機。
  2. 前記アンテナは、
    前記基板上に配置された誘電体と、
    前記回路基板との間で電界を発生させるために、前記誘電体の表面に貼付された導体板と、
    前記回路基板から前記導体板に電流を供給するための短絡板と、を備えたものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信機。
  3. 前記導体板は、流れる電流を分流し、分流した電流を再び合流させる間隙を設けたものである、
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信機。
  4. 前記導体板は、反射損失を低下させるための切り欠き部を備えたものである、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の無線通信機。
  5. 前記導体板は、前記間隙によって分流した電流の流れを調整するためのスリットを設けたものである、
    ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の無線通信機。
  6. 前記誘電体は、矩形のものからなり、
    前記導体箔は、前記誘電体の縁に沿って折り曲げて形成されたものである、
    ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の無線通信機。
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