JP2005026210A - 有機el素子 - Google Patents

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昌哉 中山
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Abstract

【課題】 電子輸送層から発光層への電子の注入効率を向上させ、さらに前記発光層中における電子の閉じ込め効率を向上させた、効率の高い有機EL素子、およびかかる有機EL素子を使った表示装置を提供する。
【解決手段】 有機EL素子は、正孔輸送層と、前記正孔輸送層上に形成された発光層と、前記発光層上に形成された電子輸送層よりなり、前記正孔輸送層は第1の電子親和力を有し、前記電子輸送層は、第2の、より大きな電子親和力を有し、前記発光層は、前記第1の電子親和力と第2の電子親和力との間の電子親和力を有し、前記発光層と前記正孔輸送層との間において、0.15eV以上の電子親和力差が存在し、前記電子輸送層と前記発光層との間において、0.15eV以下の電子親和力差が存在する。
【選択図】 図4

Description

本発明は一般に表示装置に係り、特に有機EL素子、およびこれを用いた有機EL表示装置に関する。
有機EL素子は自発光、高速応答などの特徴を有し、平面表示装置などへの応用が期待されている。
正孔輸送性有機膜と電子輸送性有機膜を積層した積層型素子の報告(C. W. Tang and S. A. VanSlyke, Applied Physics Letters vol.51, 913 (1987) )以来、有機EL素子は、10V以下の低電圧で発光する大面積発光素子として関心を集めている。この従来の有機EL素子は、緑色発光を示す。
図1は典型的な積層型有機EL素子10の構成を示す。
図1を参照するに、有機EL素子10は、ITO(In23・SnO2)など透明電極11Aを担持したガラスなどの透明基板11上に形成され、前記正孔輸送性有機膜よりなる正孔輸送層12と、発光層13と、前記電子輸送性有機膜よりなる電子輸送層14とを積層した構成を有し、前記電子輸送層14上にはAlなどの電極15が形成される。
そこで図1に示すように直流駆動電源16を設け、前記直流駆動電源16から前記電子輸送層14にコンタクトする電極15に負電圧を、また前記正孔輸送層12にコンタクトする電極11Aに正電圧を印加することにより、前記発光層13には前記正孔輸送層12を介して正孔が、また前記電子輸送層14を介して電子が注入され、前記発光層13中における電子および正孔の再結合により、所望の発光が、前記発光層13中において、前記発光層13のエネルギギャップに対応した波長で生じる。
このうち前記発光層13は、上述のTang and VanSlykeによる2層型素子の場合のように、正孔輸送層または電子輸送層がその機能を兼ねる構成も可能である。また、高発光効率の有機EL素子を得るために、発光層の構成として、1種類の材料で形成される単独膜に加えて、主成分であるホスト材料中に蛍光発光性の高い色素分子を少量ドープする色素ドープ膜が提案されている(C. W. Tang, S. A. VanSlyke, and C. H. Chen, Applied Physics Letters vol.65, 3610 (1989))。
このような有機EL素子において、高効率な素子を得るためには、発光層13中に電子と正孔が閉じ込められて再結合が促進されるように、正孔輸送層12と電子輸送層14の特性を最適に制御することが重要である。
図2は、図1の有機EL素子10のエネルギ構造を示す図である。
図2を参照するに、電極層11Aから前記正孔輸送層12に注入された正孔は、前記層12を通って前記発光層13に輸送され、蓄積される。同様に電極層15から電子輸送層14に注入された電子は、前記層14を通って前記発光層13に輸送され、蓄積される。
このように、図1の有機EL素子10では前記発光層13において電子および正孔が蓄積され、これらが再結合することにより、前記発光層13中におけるエネルギギャップEgに対応した波長において、発光が生じる。
特開2001−357915号公報 米国特許6392250号公報 特開平6−314594号公報 特開2003−68468号公報 C. W. Tang and S. A. VanSlyke, Applied Physics Letters vol.51, 913 (1987) C. W. Tang, S. A. VanSlyke, and C. H. Chen, Applied Physics Letters vol.65, 3610 (1989)
従来、波長の長い赤色あるいは緑色の発光を行う有機EL素子においては、前記発光層13におけるエネルギギャップEgの値が比較的小さく、このため隣接する正孔輸送層12との間に比較的大きな電子親和力差ΔEaが、また隣接する電子輸送層14との間に比較的大きなイオン化ポテンシャル差ΔIpが確保される。換言すると、正孔輸送層12から発光層13に注入された正孔は、前記電子輸送層14が形成する高いポテンシャル障壁に遭遇し、電子輸送層14を超えて電極15へと逃げ出すことができない。同様に、電子輸送層14から発光層13に注入された電子は、正孔輸送層12が形成する高いポテンシャル障壁に遭遇し、正孔輸送層12を超えて電極11Aへと逃げ出すことができない。このため、赤色あるいは緑色に発光する有機EL素子では、従来比較的高い発光効率が実現されている。
これに対し、波長が500nmあるいはそれ以下の青色で発光する有機EL素子では、発光層13のエネルギギャップEgが増大するため、図3に示すように特に電子親和力側のポテンシャル障壁高さΔEaが非常に小さくなり、発光層13に注入された電子は正孔輸送層12へと容易に逃げてしまう。また電子輸送層14と発光層13との間のポテンシャル障壁高さΔEbは非常に大きくなり、前記電子輸送層14から発光層13への電子の注入が困難になる。その結果、前記発光層13における発光効率は低下し、有機EL素子から得られる光出力が著しく低下してしまう。
そこで、本発明は上記の問題点を解決した、新規で有用な有機EL素子を提供することを概括的課題とする。
本発明のより具体的な課題は、電子輸送層から発光層への電子の注入効率を向上させ、さらに前記発光層中における電子の閉じ込め効率を向上させた、効率の高い有機EL素子、およびかかる有機EL素子を使った表示装置を提供することにある。
本発明は上記の課題を、正極と負極間に、少なくとも発光層と、前記発光層の正極側に隣接する正孔輸送層と、前記発光層の負極側に隣接する電子輸送層とを含む、有機薄膜層を有する有機エレクトロルミネッセンス素子であって、前記発光層の電子親和力EaEMLと前記正孔輸送層の電子親和力EaHTLとの関係が、EaEML−EaHTL≧0.15eVあり、かつ、前記発光層の電子親和力EaEMLと前記電子輸送層の電子親和力EaETLとの関係が、EaETL−EaEML≦0.15eVであることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子により、解決する。
本発明はまた、上記の有機エレクトロルミネッセンス素子において、前記負極と前記電子輸送層との間に、前記電子輸送層の電子親和力EaETLよりも小さい仕事関数を有する金属元素を含む電子注入層を設ける。
本発明によれば、前記電子輸送層と前記発光層との間の電子親和力差が0.15eV以下であるため、前記電子輸送層から前記発光層に電子を注入する際のポテンシャル障壁高さが低減され、前記発光層に効率的に電子を注入できる。また前記発光層と前記正孔輸送層との間の電子親和力差が0.15eV以上あるため、前記電子輸送層から前記発光層に注入された電子は、前記正孔輸送層が形成する大きなポテンシャル障壁により、前記発光層中に閉じ込められる。その結果、前記発光層中における電子と正孔の再結合確率が増大し、有機EL素子の発光効率が向上する。
その際、前記前記負極と前記電子輸送層との間に、前記電子輸送層の電子親和力EaETLよりも小さい仕事関数を有する金属元素を含む電子注入層を設けることにより、前記負極から電子輸送層への電子注入効率が向上し、有機EL素子の駆動電圧が低下すると同時に輝度が向上する。
かかる本発明による有機EL素子の発光効率の向上は、特に短波長の発光を生じる青色発光素子において顕著であり、本発明によれば、発光効率の高い青色有機EL素子を得ることができる。また本発明によれば、基板上に、このようにして形成された青色有機EL発光素子を、赤色および緑色有機EL発光素子と共に配列することにより、フルカラー表示装置を構成することが可能になる。
[原理]
図4は、本発明の原理を示す図である。ただし図4中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図4を参照するに、本実施例においては正孔輸送層12および電子輸送層14の材料を、発光層13に対して最適化することにより、前記発光層13と正孔輸送層12との間に形成されるポテンシャル障壁ΔEa(=EaEML−EaHTL;EaEMLは発光層13の電子親和力、EaHTLは正孔輸送層12の電子親和力)を0.15eV以上に、また前記電子輸送層14と発光層13との間に形成されるポテンシャル障壁ΔEb(=EaETL−EaEML;EaETLは電子輸送層14の電子親和力)を0.15eV以下に設定する。図4では電子輸送層14の電子親和力EaETLの方が発光層13の電子親和力EaEMLよりも大きく描かれているが、前記ΔEb≦0.15eVの関係は、前記発光層13の電子親和力が電子輸送層14の電子親和力よりも大きい場合にも成立する。
その結果、前記電子輸送層14から発光層13へと電子を注入する際に電子が感じるポテンシャル障壁ΔEbの高さが低減し、あるいは消滅し、前記電子輸送層14から発光層13への電子の注入が効率的に生じる。また前記発光層13中に注入された電子は、前記正孔輸送層12との間のポテンシャル障壁ΔEaに阻まれてITO電極11Aへと逃げ出すことができず、このため前記発光層13中において効率的な電子の蓄積が生じる。
その結果、前記発光層13中においては、蓄積した電子および正孔の再結合により、波長が短い青色であっても効率的な発光が生じる。またその際に、正孔輸送層および電子輸送層として、前記発光層よりも大きなエネルギギャップEgを有する材料を使うことにより、正孔輸送層あるいは電子輸送層中における好ましくない発光が抑制され、得られるEL発光の色純度が向上する。
[第1実施例]
図5は、本発明の第1実施例による有機EL素子20の構成を示す。
図5を参照するに、ガラス基板21上にはITO電極21Aが形成されており、前記ITO電極21A上には、化学式
Figure 2005026210

で表される2−TNATA(4,4’,4”−トリス(2−ナフチルフェニルアミノ)トリフェニルアミン)よりなる正孔注入層22が、約40nmの厚さに形成され、さらに前記正孔注入層22上には、保土ヶ谷化学工業株式会社より、商品名EL−024として供給されているアミン系材料よりなる正孔輸送層23が、10nmの厚さに形成される。
さらに前記正孔輸送層22A上には、化学式
Figure 2005026210
で表されるCBP(4,4’−ビス(9−カルバゾリル)−(ビフェニル))よりなる発光層24が、約20nmの厚さに形成される。前記発光層24中には、化学式
Figure 2005026210
で表されるTPPY(1,3,6,8−テトラフェニルピレン)が、発光物質として、前記CBP分子90に対しTPPY10分子の割合で導入されている。
さらに前記発光層24上には、化学式
Figure 2005026210
を有するBCP(2,9−ジメチル−4.7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン)層が、電子輸送層25として、約30nmの厚さに形成されており、前記電子輸送層25上には、0.5nmの厚さのフッ化リチウム層(図示せず)を介してAl電極26が、約100nmの厚さに形成されている。
図5の有機EL素子20は、例えば前記ITO電極層21Aを形成されたガラス基板21に対して水、アセトン、イソプロピルアルコールを使った超音波洗浄を施し、さらにUVオゾン処理した後、真空蒸着装置中、1×10-6Torrの圧力下、室温において各層の真空蒸着を行うことにより、形成される。
図6は、図5の有機EL素子20のエネルギ構造を示す。
図6を参照するに、前記正孔注入層22,正孔輸送層23,発光層24,電子輸送層25は、それぞれ2.19eV,2.29eV,2.47eV,2.58eVの電子親和力Eaを有し、また5.19eV,5.43eV,5.90eV,6.20eVのイオン化ポテンシャルEpを有するが、前記電子親和力Eaの値は、各々の層を構成する材料について、イオン化ポテンシャルIpを標準的な大気雰囲気型紫外線光電子分析装置(理研計器株式会社製のAC−2型装置)により求め、さらに各々の材料について、長波長側光吸収端の測定よりギャップエネルギEgを求め、関係
Ea=Ip−Eg
を使って求めている。
図6の例では、前記正孔輸送層23,発光層24,電子輸送層25は、それぞれ3.14eV,2.92eV,3.62eVのギャップエネルギEgを有する。
図6中、前記発光層24中には先にも説明したように、実際に発光を生じるTPPYが含まれており、TPPYの電子親和力Eaは2.81eV,イオン化ポテンシャルIpは5.73eVである。
図7は、このようにして作製された有機EL素子20について、10mA/cm2の電流密度で駆動した場合に得られたELスペクトルを示す。
この有機EL素子20は4.0V以上の駆動電圧で青色発光を示し、図7よりわかるように10mA/cm2の電流密度における発光輝度は160cd/m2であった。また、得られたEL発光のCIE色座標はx=0.164,y=0.083であり、高色純度の青色発光が得られていることが確認された。なお、この青色発光は、前記発光層24中に含まれているTPPY本来の発光スペクトルに対応している。
本実施例においては、図6よりわかるように、発光層24と正孔輸送層23との間の電子親和力差ΔEaが、青色発光を実現するために発光層24が3.43eVと大きなギャップエネルギを有しているにもかかわらず0.18eVと大きな値を有し、このため前記発光層24中に注入された電子は、層24から逃げ出すことがなく、効果的に蓄積される。また前記電子輸送層25と発光層24との間の電子親和力差ΔEbは0.11eV程度であり、このため図5の有機EL素子では、電子輸送層25から発光層24への効率的な電子注入が実現される。図7の有機ELスペクトルは、このような本実施例による有機EL素子20における発光層24への効果的な電子注入および発光層24における効果的な電子閉じ込めの効果を反映しているものと考えられる。
なお、図6のエネルギ図において、前記正孔輸送層23を省略し、正孔注入層23を発光層24まで延長し、これを正孔輸送層として使うことにより、発光層24と正孔輸送層22との間にさらに大きな電子親和力段差ΔEaを形成することも考えられるが、この場合には、前記発光層24が有機EL素子の青色発光に対応して大きなエネルギギャップ、従って大きなイオン化ポテンシャルを有しているため、正孔輸送層22と発光層24との間に大きなイオン化ポテンシャル段差が生じる。このため、正孔輸送層22から発光層24への正孔の注入が実質的に不可能になってしまう。
本実施例による有機EL素子20では、前記正孔注入層22と発光層24との間に正孔輸送層23を設けることにより、前記発光層24を前記正孔注入層22上に直接に設けた場合に生じるイオン化ポテンシャルの段差が緩和され、その結果、前記発光層24への正孔の注入も促進される。
[比較例1]
次に本実施例の有機EL素子20に対する比較例として、図8に示すエネルギ構造を有する有機EL素子を作製した。ただしこの比較例による有機EL素子は、図5に示したものと同一の層構造を有している。
この比較例1では、前記正孔輸送層23として、前記EL024の代わりに化学式
Figure 2005026210
で表されるα−NPD(N,N’−ジナフチル−N,N’−ジフェニル[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジアミン)を使い、さらに前記電子輸送層25として化学式
Figure 2005026210
で表されるAlq3((トリス(8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウム)を使っている。
図8を参照するに、本実施例においては前記発光層24と正孔輸送層23との間の電子親和力差ΔEaがわずかに0.05eVであり、発光層24に注入された電子は容易に正孔輸送層23へと逃げてしまう。また電子輸送層25と発光層24との間の電子親和力差ΔEbは0.6Vに達し、電子輸送層25から発光層23への電子の注入が非常に困難になる。
これに伴い、上記比較例1による有機EL素子は、発光層23にTPPYを使うことにより4.0V以上の駆動電圧で駆動した場合には青色発光するものの、図5の素子20と同様に10mA/cm2の電流密度で駆動した場合、図9のスペクトルに示すように発光輝度は130cd/m2程度にしかならず、発光ピーク強度は図7の場合の1/3程度まで劣化してしまう。しかも、図9よりわかるように、ELスペクトルの長波長側にテールが現れている。ただし、図9の発光スペクトルは、先に図7で説明したスペクトルと発光強度のスケールを一致させてある。これは、電子輸送層25に使われたAlq3のエネルギギャップEgが小さいため、電子輸送層25に蓄積した電子が層25において550nm付近の長波長において発光を生じているためと考えられる。このように、比較例1の有機EL素子は、所望の波長以外の波長でも発光が生じるため色純度が劣り、これに対応して、CIE色座標もx=0.183,y=0.150程度の値に劣化することが確認された。
[比較例2]
次に本実施例の有機EL素子20に対する別の比較例として、図10に示すエネルギ構造を有する有機EL素子を作製した。ただしこの比較例による有機EL素子も、図5に示したものと同一の層構造を有している。
この比較例2では、前記正孔輸送層23として、前記EL024の代わりにNPDを使い、一方電子輸送層25としては、図5の素子20と同様にBCPを使った。
図10を参照するに、この比較例2の有機EL素子では、電子輸送層25と発光層24との間の電子親和力差ΔEbが0.11eVまで減少し、電子輸送層25から発光層24への電子の注入効率は改善される。一方、発光層24と正孔輸送層23との間の電子親和力差ΔEaは比較例1の場合と同じであり、従って、発光層24に注入された電子は容易に正孔輸送層23へと脱出している。
図11は、この比較例2の有機EL素子を10mA/cm2の駆動電流密度で駆動した場合に得られるELスペクトルを示す。
この比較例2の有機EL素子も4.0V以上の駆動電圧で駆動した場合には青色発光を示し、図11のスペクトルよりわかるように前記電子親和力差ΔEbが0.11eVまで減少したことにより、電子輸送層25中における長波長での発光は消滅し、これに伴ってELスペクトルの形状はよりシャープになり、また色純度も、CIE色座標でx=0.161、y=0.086と、前記実施例1と同程度まで向上しているのがわかる。
一方、先に説明した前記発光層24における電子の閉じ込め効率が低い事情を反映して、発光強度およびELピーク強度は低く、例えば電流密度が10mA/cm2の場合の発光輝度は134cd/m2程度にしかならない。またスペクトルピーク強度も、前記比較例1の場合に比べると2倍程度まで改善されているものの、先の実施例1の場合に比べると2/3程度に留まっている。
以下の表1に、本実施例、比較例1および比較例2の構成および発光特性をンまとめて示す。
Figure 2005026210
表1より、前記電子親和力差ΔEaが0.15eV以上で、また前記電子親和力差ΔEbが0.15eV以下である場合、強い発光輝度と大きな発光ピーク強度、さらに高い色純度の発光が得られることがわかる。
また 、本実施例では、正孔輸送層23のエネルギギャップEg(23)および電子輸送層25のエネルギギャップEg(25)は、いずれも発光層24のエネルギギャップEg(24)よりも大きく、このため層23あるいは25におけるキャリア再結合による発光が生じないことがわかる。
[第2実施例]
図12は、本発明の第2実施例による平面表示装置40の構成を示す。
図12を参照するに、平面表示装置40は、ガラス基板41と、前記ガラス基板41上に行列状に配列された、赤(R)、緑(G)および(B)の有機EL素子42R,42G,42Bを含み、前記有機EL素子42Bとしては、先に図5,6で説明したものが使われる。
一方、有機EL素子42Rは図5の素子と同様な層構造を有するが、前記正孔輸送層23としてα−NPDを、発光層24として、化学式
Figure 2005026210
を有するDCJTB(4-(dicyanomethylene)-2-t-butyl-6-(1,1,7,7,-tetramethyljulolidyl-9-enyl)-4H-pyran)を発光物質として1%添加したAlqを使い、さらに電子輸送層25としてAlqを使う。また前記有機EL素子42Gも図5の素子と同様な層構造を有するが、前記正孔輸送層23としてα−NPDを、発光層24として、化学式
Figure 2005026210
を有するジメチルクナクリドンを1%添加したAlqを、さらに電子輸送層25としてAlqを使う。
また前記ガラス基板41上には走査電極41Sとデータ電極41Dとが延在し、前記走査電極41Sとデータ電極41Dの交差点には薄膜トランジスタTR,TG,TBが、前記有機EL素子42R,42G,42Bにそれぞれ対応して形成されている。
前記薄膜トランジスタTR,TG,TBの各々は、前記走査電極41S上の走査信号により選択され、データ電極上の駆動信号に従って対応する有機EL素子42R,42G,42Bを駆動する。
このように、図12の平面表示装置40は、赤色有機EL素子42Rおよび緑色有機EL素子42Gの他に、高効率で駆動される青色有機EL素子42Bを含んでおり、その結果、高い効率で、フルカラー表示を行うことが可能である。
以上、本発明を好ましい実施例について説明したが、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨内において様々な変形・変更が可能である。
また本発明は必ずしも青色有機EL素子に限定されるものではなく、緑色あるいは赤色の有機EL素子であっても、発光層とこれに隣接する層との間のエネルギ関係が本発明の範囲内であれば、同様な効果が得られる。
さらに本発明は、発光層が電子輸送層および正孔輸送層に直接に狭持される場合に限定されるものではなく、例えば図4の構成において電子輸送層14と発光層13との間に電子注入層を設ける場合、あるいは正孔輸送層12と発光層13との間に正孔注入層を設ける場合などをも含むものである。
[第3実施例]
ところで、図6のエネルギ構造を有する本発明の有機EL素子では、前記電子輸送層25から発光層24への電子注入効率が、前記電子輸送層25としてBCPを使うことにより大きく改善され、発光効率が向上するが、かかるBCP電子輸送層25の使用に伴い、前記負極26と電子輸送層25との間には電子準位(LUMO:lowest unoccupied molecular orbital)に大きな段差が生じ、これにより負極26から電子輸送層25への電子の注入効率が低下することがある。このような電子の注入効率の低下は、駆動電圧の増大として現れる。
これに対し、図13は、上記の課題を解決した、本発明の第3実施例による有機EL素子のエネルギ構造を示す。
図13を参照するに、本実施例では前記電子輸送層25とAl電極26との間に電子注入層25Aを設け、電子注入障壁ΔEcを減少させる。
電子注入層25A自体は公知であり、従来は前記電子輸送層25として使われるAlq3層と組み合わせて、LiF層がかかる電子注入層25Aとして使われていた。その際、Li自体は化学的に不安定な元素であるが、フッ化物とすることで電子注入層25Aを安定に形成でき、さらにLiF電子注入層25AをAl電極26と組み合わせることで、膜中のFを、有機EL素子の積層構造を形成後、前記Al電極26に吸収させることができ、前記電子注入層25Aを金属Liよりなる層に変化させることができる好ましい特徴が得られる。なお、この場合には前記Al電極26と電子注入層25Aとの界面にAlF中間層が形成されるため、かかる電子注入層25Aは非常に薄く、典型的には0.5〜1nm程度の膜厚に形成される。
しかし、このような従来の電子注入層25AではLiの仕事関数が2.9eVであり、電子輸送層25として電子親和力が3.07eVのAlq3を使っている限りは電子注入障壁ΔEcを実質的にゼロ(ΔEc=−0.17eV)にすることができるが、本実施例のように電子輸送層25から発光層24への電子注入効率を向上させるため、電子輸送層25として電子親和力が2.58eVのBCPを使った場合、電子注入障壁ΔEcは+0.32eVまで増大してしまい、電子注入層25Aから電子輸送層25への、従って前記Al電極26から電子輸送層25への電子の注入効率が低下してしまう問題が生じる。
そこで、本実施例では前記電子注入層25Aとして、仕事関数の小さいセシウム(Cs)を、フッ化物の形で使用する。その際、電子注入層25Aの膜厚は、従来と同様に0.5〜1nm程度に設定する。Csは仕事関数が2.14eVであり、これはBCP電子輸送層25の電子親和力よりも小さく、従って図13における電子注入障壁ΔEcは−0.44eVとなり、電子注入の障壁は実質的に消滅する。なお、本実施例においても、前記電子注入層25Aはフッ化物層の形で形成されているため、電子注入層中のF(フッ素)は前記Al電極26に吸収され、フッ化物のみならず、金属状態のCsも前記BCP電子輸送層25に接触する好ましい特徴が得られる。なお、前記電子注入層25Aとしては、セシウム(Cs)以外にも、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)、ストロンチウム(Sr)等のBCP電子輸送層25の電子親和力よりも小さい仕事関数を持つ金属およびそれらの金属フッ化物を使用してもよい。
以下の表2は、図6の実施例において前記BCP電子輸送層25とAl電極26との間に膜厚が1nmのCsF電子注入層を挿入した本実施例(実施例3)による有機EL素子の電気特性および発光特性を、図6の実施例において前記BCP電子輸送層25とAl電極26との間に膜厚が0.5nmのLiF電子注入層を挿入した場合(実施例1)、および図8の比較例において前記電子輸送層25として従来のAlq3を使い、Al電極26との間に膜厚が0.5nmのLiF電極層を挿入した場合(比較例)と比較して示す。
Figure 2005026210
表2より、本実施例(実施例3)によれば、10mA/cm2の駆動条件での駆動電圧が5.2Vまで低下しているが、これは明らかに電子注入障壁ΔEcの値が減少したことによるものと考えられる。この駆動電圧値は、比較例のものよりもさらに低いことに注意すべきである。さらに、本実施例によれば、上記駆動条件下における発光輝度も、167cd/m2と、最も高くなっているのがわかる。
図14は、本実施例による有機EL素子の発光スペクトルを示す。
図14を参照するに、発光スペクトルは図7のものと同様であり、本実施例の有機EL素子は青色で発光していることがわかる。これはまた前記表2の色度の値からも確認される。
以上、本発明を好ましい実施例について説明したが、本発明は上記の特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨内において様々な変形・変更が可能である。
(付記1) 正極と負極間に、少なくとも発光層と、前記発光層の正極側に隣接する正孔輸送層と、前記発光層の負極側に隣接する電子輸送層とを含む、有機薄膜層を有する有機エレクトロルミネッセンス素子であって、
前記発光層の電子親和力EaEMLと前記正孔輸送層の電子親和力EaHTLとの関係が、
EaEML−EaHTL≧0.15eV
であり、
かつ、前記発光層の電子親和力EaEMLと前記電子輸送層の電子親和力EaETLとの関係が、
EaETL−EaEML≦0.15eV
であることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
(付記2) 前記負極と電子輸送層との間には電子注入層が設けられ、前記電子注入層は、前記電子輸送層の電子親和力EaETLよりも小さい仕事関数を有する金属元素を含むことを特徴とする付記1記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
(付記3) 前記電子注入層は、前記金属元素を含む金属、合金あるいは化合物よりなることを特徴とする付記2記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
(付記4) 前記電子注入層は、前記金属元素のフッ化物よりなることを特徴とする付記2または3記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
(付記5) 前記金属元素はセシウムであることを特徴とする付記2〜4のうち、いずれか一項記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
(付記6) 前記電子注入層はフッ化セシウムよりなり、前記負極はアルミニウムよりなることを特徴とする付記2〜5のうち、いずれか一項記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
(付記7) 前記有機EL素子は、青色発光素子である付記1〜6のうち、いずれか一項記載の有機EL素子。
(付記8) 前記発光層は、青色発光する有機分子が添加されている付記1〜7のうち、いずれか一項記載の有機EL素子。
(付記9) 前記発光層は、4,4’−ビス(9−カルバゾリル)−ビフェニルよりなり、1,3,6,8−テトラフェニルピレンを含む付記8記載の有機EL素子。
(付記10) 前記電子輸送層は、2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリンよりなる付記1〜9のうち、いずれか一項記載の有機EL素子。
(付記11) 前記正孔輸送層は、アミン系有機材料よりなる付記1〜10のうち、いずれか一項記載の有機EL素子。
(付記12) 前記発光層と前記正孔輸送層との間には、0.18eV以上の電子親和力差が存在する付記1〜11のうち、いずれか一項記載の有機EL素子。
(付記13) 前記発光層と前記正孔輸送層との間には、0.11eV以下の電子親和力差が存在する付記1〜12のうち、いずれか一項記載の有機EL素子。
(付記14) 前記正孔輸送層は第1のイオン化ポテンシャルを有し、前記電子輸送層は第2の、より大きなイオン化ポテンシャルを有し、前記発光層は、前記第1のイオン化ポテンシャルと前記第2のイオン化ポテンシャルとの間のイオン化ポテンシャルを有する付記1〜13のうち、いずれか一項記載の有機EL素子。
(付記15) 前記発光層は、前記正孔輸送層および電子輸送層のいずれよりも小さなギャップエネルギを有する付記1〜13のうち、いずれか一項記載の有機EL素子。
(付記16) 基板と、
前記基板上に形成された、赤色有機EL素子と緑色有機EL素子と青色有機EL素子とを含む有機EL素子アレイを備えたフルカラー平面表示装置において、
前記青色有機EL素子は、正極と負極間に、少なくとも発光層と、前記発光層の正極側に隣接する正孔輸送層と、前記発光層の負極側に隣接する電子輸送層とを含み、
前記発光層の電子親和力EaEMLと前記正孔輸送層の電子親和力EaHTLとの関係が、
EaEML−EaHTL≧0.15eV
であり、
かつ、前記発光層の電子親和力EaEMLと前記電子輸送層の電子親和力EaETLとの関係が、
EaETL−EaEML≦0.15eV
であることを特徴とするフルカラー平面表示装置。
(付記17) 少なくとも前記青色有機EL素子は、前記電子輸送層と前記負極との間に電子注入層を有し、前記電子注入層は前記電子輸送層の電子親和力EaETLよりも小さい仕事関数を有する金属元素を含むことを特徴とする付記16記載のフルカラー平面表示装置。
(付記18) 前記電子注入層は、前記金属元素を含む金属、合金あるいは化合物よりなることを特徴とする付記17記載のフルカラー平面表示装置。
(付記19) 前記電子注入層は、前記金属元素のフッ化物よりなることを特徴とする付記17または18記載のフルカラー平面表示装置。
(付記20) 前記金属元素はセシウムであることを特徴とする付記17〜20のうち、いずれか一項記載のフルカラー平面表示装置。
(付記21) 前記電子注入層はフッ化セシウムよりなり、前記負極はアルミニウムよりなることを特徴とする付記17〜20のうち、いずれか一項記載のフルカラー平面表示装置。
従来の有機EL素子の構成を示す図である。 従来の有機EL素子のエネルギ図である。 従来の有機EL素子の課題を説明するエネルギ図である。 本発明の原理を説明するエネルギ図である。 本発明の第1実施例による有機EL素子の構成を示す図である。 図5の有機EL素子のエネルギ図である。 図5の有機EL素子で得られたELスペクトルを示す図である。 第1の比較例による有機EL素子のエネルギ図である。 図8の有機EL素子で得られたELスペクトルを示す図である。 第2の比較例による有機EL素子のエネルギ図である。 図10の有機EL素子のELスペクトルを示す図である。 本発明の第2実施例によるフルカラー平面表示装置を示す図である。 本発明の第3実施例による有機EL素子のエネルギ図である。 図13の有機EL素子で得られたELスペクトルを示す図である。
符号の説明
10,20 有機EL素子
11,21,41 基板
11A,21A 透明電極
12,23 正孔輸送層
13,24 発光層
14,25 電子輸送層
15,26 電極
16 直流駆動電源
22 正孔注入層
25A 電子注入層
40 平面表示装置
41D データ電極
41S 走査電極
42R,42G,42B 有機EL素子
TR,TG,TB 薄膜トランジスタ

Claims (9)

  1. 正極と負極間に、少なくとも発光層と、前記発光層の正極側に隣接する正孔輸送層と、前記発光層の負極側に隣接する電子輸送層とを含む、有機薄膜層を有する有機エレクトロルミネッセンス素子であって、
    前記発光層の電子親和力EaEMLと前記正孔輸送層の電子親和力EaHTLとの関係が、
    EaEML−EaHTL≧0.15eV
    であり、
    かつ、前記発光層の電子親和力EaEMLと前記電子輸送層の電子親和力EaETLとの関係が、
    EaETL−EaEML≦0.15eV
    であることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
  2. 前記負極と電子輸送層との間には電子注入層が設けられ、前記電子注入層は、前記電子輸送層の電子親和力EaETLよりも小さい仕事関数を有する金属元素を含むことを特徴とする付記1記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  3. 前記金属元素はセシウムであることを特徴とする請求項2記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  4. 前記発光層は、青色発光する有機分子が添加されている請求項1〜3のうち、いずれか一項記載の有機EL素子。
  5. 前記発光層は、4,4’−ビス(9−カルバゾリル)−ビフェニルよりなり、1,3,6,8−テトラフェニルピレンを含む請求項4記載の有機EL素子。
  6. 前記電子輸送層は、2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリンよりなる請求項1〜5のうち、いずれか一項記載の有機EL素子。
  7. 前記正孔輸送層は第1のイオン化ポテンシャルを有し、前記電子輸送層は第2の、より大きなイオン化ポテンシャルを有し、前記発光層は、前記第1のイオン化ポテンシャルと前記第2のイオン化ポテンシャルとの間のイオン化ポテンシャルを有する請求項1〜6のうち、いずれか一項記載の有機EL素子。
  8. 前記発光層は、前記正孔輸送層および電子輸送層のいずれよりも小さなギャップエネルギを有する請求項1〜7のうち、いずれか一項記載の有機EL素子。
  9. 基板と、
    前記基板上に形成された、赤色有機EL素子と緑色有機EL素子と青色有機EL素子とを含む有機EL素子アレイを備えたフルカラー平面表示装置において、
    前記青色有機EL素子は、正極と負極間に、少なくとも発光層と、前記発光層の正極側に隣接する正孔輸送層と、前記発光層の負極側に隣接する電子輸送層とを含み、
    前記発光層の電子親和力EaEMLと前記正孔輸送層の電子親和力EaHTLとの関係が、
    EaEML−EaHTL≧0.15eV
    であり、
    かつ、前記発光層の電子親和力EaEMLと前記電子輸送層の電子親和力EaETLとの関係が、
    EaETL−EaEML≦0.15eV
    であることを特徴とするフルカラー平面表示装置。
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