JP2005025941A - 光ピックアップ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、ローリングやピッチング、ヨーイング等の振動特性のばらつきが小さく、ワイヤをステータに取り付ける際に接着や半田づけ等を行わなくて良い、従って熱や体積収縮の問題が発生しない、信頼性の高い、高性能な光ピックアップを提供することを目的とする。
【解決手段】記録媒体に光を集光する集光手段を保持する集光手段保持部と、集光手段保持部を支持し駆動手段に電力を供給する複数の板状弾性部材と、板状弾性部材を支持固定する支持固定部材とを備え、板状弾性部材は支持固定部材もしくは集光手段保持部の少なくとも一方にモールドされて、支持固定部材もしくは集光手段保持部の少なくともどちらか一方と一体化されている光ピックアップであって、板状弾性部材のうち支持固定部材から集光手段保持部と反対側に突出している端部が前記支持固定部材の前記集光手段保持部と反対側の面に沿って折り曲げられている構成としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンピュータ等の外部記憶装置として用いられる光ディスクドライブや音楽用再生の光ディスク装置等に用いられる光ピックアップに関するものである。
図6は従来の光ピックアップ対物レンズ駆動装置の平面図、図7(a)は図6の対物レンズ駆動装置のX−X線断面図、図7(b)は図6の対物レンズ駆動装置のY−Y線断面図である。
図において、1は対物レンズ保持筒で、情報を記録された光ディスク2にレーザ光3を集光するための対物レンズ4が接着剤等の手段によって固定されている。また、対物レンズ保持筒1には、フォーカス方向(光ディスク2の面に垂直な方向)とトラッキング方向(光ディスク2の半径方向)に動作するためのフォーカスコイル5、トラッキングコイル6が接着剤等の手段によって固定されている。7a、7bは対物レンズ保持筒1をフォーカス方向及びトラッキング方向に駆動するための磁気回路を構成する永久磁石であって、対物レンズ4側にN極、反対側にS極が着磁されている。情報を記録された光ディスク2は、スピンドルモータ等(図示省略)によって回転する。
8は対物レンズ保持筒1を中立位置に保持する導電性の線状弾性部材で、フォーカスコイル5及びトラッキングコイル6に電力を供給している。また、マグネット7a、7bによって磁気的吸引力が働かないように非磁性の弾性部材である。9は対物レンズ保持筒1の両側に接着剤等の手段によって取り付けられている中継基板であって、フォーカスコイル5とトラッキングコイル6とに線状弾性部材8より電力を供給するための中継の基板であり、中継基板9上の各々のパターンが個々の線状弾性部材8に導電するように一端を半田付けによって接続されている。
10はサスペンションホルダーであって、一端に電力を供給するためのFPC(図示省略)が接着剤等によって固定され、さらに、対物レンズ4とは反対側の位置で線状弾性部材8が半田付けによって固定されている。また、サスペンションホルダー10は、光ディスク2の内周から外周まで移動可能なキャリッジ11に固定されている。12はダンピング部材であって、対物レンズ保持筒1を含む光学的可動部(アクチュエータ)と線状弾性部材8とで構成される系が有する一次共振のQ値を抑えるために用いられ、ダンピング部材12にはシリコンゲル等の低粘度の材料から選択される。
以上のように構成された対物レンズ駆動装置について、その動作を説明する。まず、電源からFPC(図示省略)を経て、線状弾性部材8及び中継基板9を介してフォーカスコイル5及びトラッキングコイル6に電力が供給される。フォーカスコイル5及びトラッキングコイル6に流れる電流は、永久磁石7a、7bが発生する磁界を受けフレミングの左手の法則に従って、それぞれフォーカスコイル5及びトラッキングコイル6に力が作用し、対物レンズ保持筒1を含む光ピックアップの可動部(アクチュエータ)が駆動される。この各々のコイルに流れる電流の方向と大きさを制御することにより、対物レンズ4によってレーザ光3を集光させた光学スポットを光ディスク2に常時合焦させ、かつ光ピットのトラックに追従(微少トラッキング)するように制御している。また、電力の供給を停止すると、線状弾性部材8のバネ力でフォーカス方向及びトラッキング方向に対し常に中立位置に戻るようになっている。
13は光学ユニットであって、レーザ光3の発光素子と受光素子を備え、光学ユニット
13から発光したレーザ光3はホログラムを構成した光学部品13aを通り、多層膜コーティングされた立ち上げミラー14の表面で完全反射し、対物レンズ4によって集光され、光ディスク2に光学スポットを結像する。また、光ディスク2から反射したレーザ光3は逆に立ち上げミラー14で反射し、ホログラムを構成した光学部品13aを通過し、受光素子(図示省略)に集光される。受光素子(図示省略)により電気信号に変換された受光信号に基づき、対物レンズ4を光ディスク2に合焦させ、かつ光ピットのトラックに追従するように制御する。
次に、以上のような光ピックアップの組立て方法について図に従って説明する。図8は中継基板と線状弾性部材との接続工程の説明図、図9はサスペンションホルダーと線状弾性部材との組み合わせ工程の説明図、および、図10は線状弾性部材の接続完了工程の説明図である。
まず図8において、対物レンズ保持筒1を含めた可動部(アクチュエータ)を治具A15に取り付け、給電用のFPC(図示省略)を接着等の手段によって張り付けたサスペンションホルダー10を治具B16に取り付ける。さらに線状弾性部材8は治具C17にエアー吸着等の手段によって、4本の線状弾性部材8が各々平行になるように取り付けられている。
この、初期状態では、サスペンションホルダー10が線状弾性部材8に接触しない位置まで治具B16をW方向に後退させ、治具C17を対物レンズ保持筒1を含めた可動部(アクチュエータ)側に所定の位置まで近づける。この状態の時、可動部(アクチュエータ)側の中継基板9に線状弾性部材8を半田付けによって4箇所固定する。
次に治具C17から線状弾性部材8の保持を解除させる。この状態では可動部(アクチュエータ)の中継基板9に線状弾性部材8は固定されているため落下することはない。
次に図9において、治具B16をW方向に移動させ所定の位置にセットする。このとき線状弾性部材8の先端は、サスペンションホルダー10に構成された小穴10aを貫通している。
次に図10において、サスペンションホルダー10の小穴10aを貫通した線状弾性部材8を半田付けし、円錐状の空間部をダンピング部材12で充填することで組み立てられている。
しかしながら、前記従来の光ピックアップに用いられていた4本の線状弾性部材を用いたアクチュエータにおいては、サスペンションの組立精度を高くできないため、ローリングやピッチング(面振れ、フォーカス系の二次共振)、ヨーイング(偏心、トラッキング系の二次共振)等の振動特性のばらつきが大きい。またアクチュエータの駆動に伴う対物レンズの傾斜が大きい等の問題点を有していた。
また、サスペンションホルダと線状弾性部材との固定に接着や半田付け等の方法を用いていたため、接着を用いた場合には硬化収縮が大きいため接着剤の使用量の管理や硬化中の位置ズレなどの問題が比較的大きな組立誤差を伴うという問題点や接着剤塗布や硬化に時間がかかるため組立工数が増加するという問題点を有していた。さらに半田付けを用い
た場合には、工程上サスペンションワイヤ及びサスペンションワイヤの取付部に熱を付加することになるため、サスペンションワイヤやサスペンションワイヤ取付部の熱変形等の弊害を生じる危険性を有するとともにサスペンションワイヤの取付精度を保つには半田コテの消耗に応じたコテ先位置の管理やコテ先へ付着する不純物の管理等も必要になるといった問題点を有していた。
本発明は前記従来の問題点を解決するもので、ローリングやピッチング、ヨーイング等の振動特性のばらつきが小さく、ワイヤをステータに取り付ける際に接着や半田づけ等を行わなくて良い、従って熱や体積収縮の問題が発生しない、信頼性の高い、高性能な光ピックアップを提供することを目的とする。
この目的を達成するために、記録媒体に光を集光する集光手段を保持する集光手段保持部と、その集光手段保持部をフォーカシング方向に駆動させるとともに集光手段保持部をトラッキング方向に駆動させる駆動手段と、集光手段保持部を支持するとともに駆動手段に電力を供給する複数の板状弾性部材と、板状弾性部材を支持固定する支持固定部材とを備え、板状弾性部材は支持固定部材もしくは集光手段保持部の少なくとも一方にモールドされて、支持固定部材もしくは集光手段保持部の少なくともどちらか一方と一体化されている光ピックアップであって、板状弾性部材のうち支持固定部材から集光手段保持部と反対側に突出している端部が前記支持固定部材の前記集光手段保持部と反対側の面に沿って折り曲げられている構成を備えている。
本発明は、板状弾性部材は支持固定部材もしくは集光手段保持部の少なくとも一方にモールドされて、支持固定部材もしくは集光手段保持部の少なくともどちらか一方と一体化されていることにより、板状弾性部材の形状をストレートだけではなく途中にクランク部を設けたり部分的に線幅を変えるなどが可能になり、板状弾性部材に発生するローリングやピッチング、ヨーイングを任意にコントロールすることが出来る。さらに板状弾性部材のうち支持固定部材から集光手段保持部と反対側に突出している端部が折り曲げられていることにより、従来垂直に飛び出していた端子が占めていた空間を有効に活用することができるので、光ピックアップをより小型化することができる。
また複数の板状弾性部材のうち支持固定部材から集光手段保持部と反対側に突出している端部がすべて同一方向に折り曲げられていることにより、外部との接続が容易に行え、生産性を向上させることができるとともに外部との接続手段の電極形状も直線状でそれぞれの電極部分が分割されていないものを用いることができるので、外部との接続手段と端子との接続を容易に行え、組立が簡単にできる。さらに折り曲げられている複数の板状弾性部材の端部にフレキシブルプリントサーキットを接続したことにより、組立工程を簡略化できるとともに光ピックアップの動作に対してフレキシブルに対応できる。
また支持固定部材において、板状弾性部材のモールド方向と平行な方向に厚さを部分的に異ならせたことにより、振動特性や対物レンズの姿勢保持特性を向上させることができるとともに振動吸収材を充填する空間を簡単に形成することができるので、対物レンズ駆動装置の組立工程を簡略化し、高い生産性を実現することができるとともに低コスト化も実現することができる。
請求項1に記載の発明は、記録媒体に光を集光する集光手段を保持する集光手段保持部と、その集光手段保持部をフォーカシング方向に駆動させるとともに集光手段保持部をトラッキング方向に駆動させる駆動手段と、集光手段保持部を支持するとともに駆動手段に
電力を供給する複数の板状弾性部材と、板状弾性部材を支持固定する支持固定部材とを備え、板状弾性部材は支持固定部材もしくは集光手段保持部の少なくとも一方にモールドされて、支持固定部材もしくは集光手段保持部の少なくともどちらか一方と一体化されている光ピックアップであって、板状弾性部材のうち支持固定部材から集光手段保持部と反対側に突出している端部が前記支持固定部材の前記集光手段保持部と反対側の面に沿って折り曲げられていることにより、従来垂直に飛び出していた端子が占めていた空間を有効に活用することができるので、光ピックアップをより小型化することができる。
請求項2に記載の発明は、複数の板状弾性部材のうち支持固定部材から集光手段保持部と反対側に突出している端部がすべて同一方向に折り曲げられていることにより、外部との接続が容易に行え、生産性を向上させることができるとともに外部との接続手段の電極形状も直線状でそれぞれの電極部分が分割されていないものを用いることができるので、外部との接続手段と端子との接続を容易に行え、組立が簡単にできる。
請求項3に記載の発明は、折り曲げられている複数の板状弾性部材の端部にフレキシブルプリントサーキットを接続したことにより、組立工程を簡略化できるとともに光ピックアップの動作に対してフレキシブルに対応できる。
請求項4に記載の発明は、複数の板状弾性部材のうち記録媒体側に位置する第一の板状弾性部材群と記録媒体と反対側に位置する第二の板状弾性部材群において、第一の板状弾性部材群に属する板状弾性部材の長さと第二の板状弾性部材群に属する板状弾性部材との長さを異ならせたことにより、それぞれの板状弾性部材を同一方向に折り曲げた際の板状弾性部材間の長さの差を小さくすることができ、外部との接続手段と端子の端部を接続する際の作業性を良好することができる。
請求項5に記載の発明は、第一の板状弾性部材群に属する板状弾性部材の長さと第二の板状弾性部材群に属する板状弾性部材との長さの差を第一の板状弾性部材群と第二の板状弾性部材群との間の距離にほぼ等しくしたことにより、一方方向に弾性部材の端部を折り曲げた際の端部の高さを同一にすることができる。
請求項6に記載の発明は、複数の板状弾性部材の幅を部分的に異ならせたことにより、ローリングやピッチング、ヨーイング等の振動特性のばらつきを低減することができ、非常に追従性の高い高性能な光ピックアップを実現することができる。
請求項7に記載の発明によれば、板状弾性部材が非磁性材料で形成されていることにより、永久磁石による磁気的吸引力の影響を無くすことができる。
請求項8に記載の発明によれば、板状弾性部材を形成する非磁性材料が黄銅,リン青銅,ベリリウム銅のうちの少なくともいずれか1の材料を含有していることにより、経時劣化を抑制しつつ低消費電力の光ピックアップを実現することができる。
(実施の形態1)
以下本発明の一実施の形態について図を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施の形態におけるレンズ保持部材の斜視図である。図1において、101は対物レンズで、対物レンズ101は、図1の下方から上方に向かって対物レンズ101を透過する光を収束させて記録媒体(図示せず)にビームスポットを形成する働きを有している。対物レンズ101を形成する材料としては樹脂やガラス等が一般的に用いられることが多い。樹脂製の対物レンズを用いた場合には、非常に軽量であるので、可動部重量を小さくすることが出来、駆動感度の向上、消費電力の低減、耐衝撃性能の向上等が可能になる。またガラス製の対物レンズを用いた場合には、複屈折の発生がないので光学特性が良好な光ピック
アップを実現することができる。
102はレンズホルダで、レンズホルダ102には対物レンズ保持部102a、フォーカスコイル・トラッキングコイル設置部102bが設けられている。対物レンズ保持部102aには対物レンズ101が接着等の方法により嵌着されており、さらに光源(図示せず)から導かれてきた光が透過する部分については開口部(図示せず)が設けられている。またフォーカスコイル・トラッキングコイル設置部102bには、フォーカスコイル105及びトラッキングコイル106が設けられている。さらにここでは図示していないが、フォーカスコイル・トラッキングコイル設置部102bの開口部にはトラッキングコイル106及びフォーカスコイル105を挟むように永久磁石が設けられている。
そしてレンズホルダ102は4本の弾性部材103a,103b,103c及び103d(以下特に必要がない限り弾性部材103と称す)によりステータ104に対して弾性的に支持されている。
ここで、弾性部材103とステータ104及びレンズホルダ102とを接続する製造工程について説明する。
図2は本発明の一実施の形態におけるレンズ保持部材と弾性部材の組立工程を示す図である。図2において、まず凹部102cが設けてあるスライドコア112aと凹部102dが設けられているスライドコア112bの上面と下面に沿うように、それぞれに2本の弾性部材103が形成されている2枚のサスペンションシート113を金型に装填する(工程1)。そして、スライドコア112aとスライドコア112bを弾性部材103の長手方向に対して平行にスライドさせ、スライドコア112a及びスライドコア112bを所定の位置でほぼ接触させる(工程2)。このときスライドコア112a,112bの凹部が対向するようにし、接触した状態でスライドに貫通部112eが存在するように配置する。つぎに、スライドコア112aとスライドコア112bに対し上下(図中の矢指方向)から型を組み合わせステータ104とレンズホルダ102を成形するための空間を形成するとともに弾性部材103をスライドコア112a、112bと上下型(図示せず)でクランプする(工程3)。そして、この空間に樹脂を注入しステータ104とレンズホルダ102を成形すると同時に弾性部材103の一部をステータ104、レンズホルダ102の内部にインサート成形する(工程4)。上下型とスライドコア112a、112bを外す(工程5)。弾性部材103をサスペンションシート113から切り離す(工程6)。
上述のようにスライドコア112aと112bを弾性部材103の長手方向にスライドさせることにより、スライドコア112a,112bのスライド時に弾性部材103に曲げが発生しないので、弾性部材103の精度を維持することが出来る。また、弾性部材103を上下型とスライドコア112a,スライドコア112bで挟むので上下型の移動方向から見て弾性部材103が重なった状態でも成形が出来、弾性部材103の間隔を上下で異ならせる必要が無く、不要共振を防止することが出来る。
ここで弾性部材103は、厚さ0.1mm以下の薄板を打ち抜きまたはエッチング等で所定の形状に成形されていることが、十分な強度を得ることができるとともに必要なばね定数を容易に実現できるので好ましい。さらにこのような方法で弾性部材103を形成することにより、弾性部材103を高精度に形成することができるので、弾性部材103の長さ等のばらつきを防止できるのでレンズの傾き等の発生を抑制できる。そして弾性部材103はステータ104に対して離間した状態のレンズホルダ102を弾性的に保持するもので、その一端はステータ104に固定され、もう一端はレンズホルダ102に固定されている。
ここで弾性部材103の線幅及び板厚の決定について説明する。図5(a)及び図5(c)はいずれも本発明の一実施の形態における板厚とバネ定数の変化を示す図であり、図5(b)及び図5(d)はいずれも本発明の一実施の形態における線幅とバネ定数の変化を示す図である。
弾性部材103の線幅はトラッキング方向及びフォーカス方向の変形に対するバネ定数を決定する重要なパラメータであり、図5(b)及び図5(d)に示すように線幅のばらつきが20%を越えるとトラッキング方向の変形に対するバネ定数が50%以上変化するとともにフォーカス方向の変形に対するバネ定数が20%以上変化してしまうので、共振点や駆動感度等の緒特性が設計と大きく異なることになり、正確なフォーカシング及びトラッキング動作を行うことが難しくなってしまう。よって、線幅のばらつきは線幅の20%以下に抑えることが望ましい。
また、弾性部材103の板厚も線幅と同様にフォーカス方向の変形に対するバネ定数を決定する重要なパラメータである。図5(a)及び図5(c)に示すように線幅のばらつきが20%を越えるとトラッキング方向の変形に対するバネ定数が20%以上変化するとともにフォーカス方向の変形に対するバネ定数が50%以上変化してしまうので、共振点や駆動感度等の緒特性が設計と大きく異なることになり、正確なフォーカシング及びトラッキング動作を行うことが難しくなってしまう。よって、線幅のばらつきは設計線幅の20%以下に抑えることが望ましい。
このような板部材を弾性部材103として用いることにより、弾性部材103の形状をストレートだけではなく途中にクランク部を設けたり部分的に線幅を変えるなどが可能になり、弾性部材103の形状によりローリングやピッチング、ヨーイングを任意にコントロールすることが出来る。従って非常に追従性の高い高性能な対物レンズ駆動装置を実現することができる。また弾性部材103はまたフォーカスコイル105及びトラッキングコイル106に電力を供給する機能も有しているので、弾性部材103を形成する材料としては、高い弾性と導電性を有するものが好ましい。さらにこれらの材料の中でも非磁性材料を用いることが永久磁石による磁気的吸引力が働かないので好ましい。このような条件を満たす材料しては電気抵抗が小さい銅系の合金が好ましい。銅系の合金の中でも特に酸化しにくく腐食による欠陥を抑制することができる、黄銅、リン青銅、ベリリウム銅等の銅の合金を用いることが好ましい。さらに、これらの中でも特にベリリウム銅は黄銅やリン青銅に比べ弾性率が高いため、同じ強度でも黄銅やリン青銅より細い弾性部材103が構成できる。しかも、これらの比重はほぼ同じであるため、弾性部材103の固有振動をより低く抑えることが出来、追従性の高い高性能な対物レンズ駆動装置を実現することが出来る。
次に図3を用いて、弾性部材103のステータ104側の端部の構成について説明する。弾性部材103a,弾性部材103b,弾性部材103c及び弾性部材103dのステータ104を貫通している部分は、端子110a,端子110b,端子110c及び端子110d(以下特に必要ない限り端子110と称す)としてFPC109と接続されている。ここで端子110のa,b,c,dは弾性部材103のa,b,c,dに対応している。この端子110はステータ104の面104aにほぼ沿うように弾性部材103と面104aとが交わる部分近傍で折り曲げられて、面104bの上部でFPC109の電極と半田等の方法で接続されている。このような構成とすることにより、従来ステータ104の面104aに垂直に飛び出していた端子110が占めていた空間を有効に活用することができるので、光ピックアップをより小型化することができる。また折り曲げた端子110が直線状に並んでいることで、FPC109との接続が容易に行え、生産性を向上させることができるとともにFPC109の電極形状も直線状でそれぞれの電極部分が分割
されていないものを用いることができるので、FPC109と端子110との接続を容易に行え、組立が簡単にできる。
また弾性部材103bと弾性部材103dの長さは、弾性部材103aと弾性部材103cの長さよりも長く形成しておくことが好ましい。なぜならばこのようにすることにより、端子110を面104b方向に折り曲げたときに折り曲げた端子110の端部を面104bよりも上部に位置させることができるので、FPC109の端子110への接続を容易に行うことができるからである。さらにこのときの端子110a,110cと端子110b,110dとの長さの差は、端子110aと端子110bとの距離にほぼ等しくすることが好ましい。このようにすることにより、端子110の面104bよりも上部に出ている長さをほぼ同一にすることができ、FPC109の端子110への取付を更に容易に行うことができ、光ピックアップの生産性の大幅な向上が見込める。
なお本実施の形態においては端子110はステータ104の面104b側に曲げられていたが、面104aに沿うように曲げるのであればどの方向に曲げても空間の有効利用が可能になる。
また、端子110a,110cの向きと端子110b,110dとの向きを反対向きにすれば端子110の長さを異ならせなくても上述した効果を得ることが可能である。
以上弾性部材103の端部を折り曲げた場合の実施の形態について説明してきたが、弾性部材103の端部は図4に示すようにモールドした状態のままFPCを接続するような構成としてもよい。この場合アクチュエータの厚みを薄くすることができ、これを搭載している光ディスク装置の厚みを薄く構成することができる。
また弾性部材103に減衰効果を付加するため弾性部材103の一部をダンピング材で埋めるかまたは弾性部材103の一部にダンピング材を塗布するかまたは弾性部材103の一部にダンパーテープを貼るかのいずれかを行うことにより、効率よく弾性部材103の振動を減衰させることができるので好ましい。この中でも特に弾性部材103の一部をダンピング部材に埋める方法が、高い減衰効果を得ることができるとともに組み立てコストを低減することができるので望ましい。弾性部材103をステータ104にインサート成形する場合、ダンピング部材を充填するための凹部をステータ104の成型時に設けることは非常に困難であるので、ステータ104に凹部を設けるにはダンピング保持部が必要である。このダンピング保持部は、好ましくはステータ104のレンズホルダ102に対向する面の中央部に凸部を予め設けてステータ104の中央部の厚さ(t1)を弾性部材103が設けられている部分の厚さ(t2)よりも厚くすることにより、ステータ104の両側部に凹部104cを設ける。更に凹部104cにゲル保持部材111bを取り付け、ステータ104とゲル保持部材111bで囲まれた空間にダンピング部材を充填することにより、弾性部材103の一部をダンピング部材に埋めることができるように構成すること好ましい。このような構成を用いることにより、ダンピング部材を充填する空間を簡単に形成することができるので、対物レンズ駆動装置の組立工程を簡略化し、高い生産性を実現することができるとともに低コスト化も実現することができる。
さらに、従来のように4本ワイヤを引き抜き線材でサスペンションを構成する場合、サスペンション部の長さLは樹脂成形部の間隔で決まるため、成形収縮のばらつきやバリなどによりサスペンション部の長さLが安定しないという問題があったが、これに対して本発明では薄板からの打ち抜きなどによって得られる線材を弾性部材103として用いているので、線材の幅を部分的に変えることができる。従って弾性部材103のサスペンション部の長さを抜き取り形状で規制でき、サスペンション部が成形収縮やバリの影響を受けないので、サスペンション部の長さLが均一な弾性部材103を供給することができる。
これによりサスペンション部の長さのばらつき等に起因するロール、ピッチ等の発生を防止することができるので、対物レンズ駆動装置の性能を向上させることができる。
以上示してきたような構成を有する光ピックアップは、特にデジタルバーサタイルディスク(以下DVDと称す)等の高密度光ディスクを記録再生することができる光ピックアップとして特に有効である。以下その理由について説明する。
高密度光ディスクにおいては非常に記録密度が大きく、これにしたがってトラックの線幅が非常に小さくなっているため対物レンズの光ディスクに対する傾き(以下レンズチルトと称す)についての許容量が小さくなっている。従ってアクチュエータの特性に起因するレンズチルトの発生を低率に抑制することが高密度光ディスクに要求されているのである。レンズチルトの発生は主に弾性部材の加工精度と弾性部材間の平行度に起因することが多い。したがって本実施の形態で示してきたように、打ち抜きやエッチング等で形成された板状の弾性部材は、非常に高精度に加工されており、各弾性部材間での長さや幅等にばらつきが少なくレンズチルトを低率に抑制することができるので、高密度光ディスクに用いられる光ピックアップに好ましい構成である。また弾性部材をステータにモールド成形したことにより、従来の半田付け等のように熱等による体積収縮の発生を抑制できるので、弾性部材の平行度を極めて高い精度で保つことができる。したがってレンズチルトを低率に抑制することができるので高密度光ディスクに用いられる光ピックアップに好ましい構成である。
本発明は、ローリングやピッチング、ヨーイング等の振動特性のばらつきが小さく、ワイヤをステータに取り付ける際に接着や半田づけ等を行わなくて良い、従って熱や体積収縮の問題が発生しない、信頼性の高い、高性能な光ピックアップに利用できる。
本発明の一実施の形態におけるレンズ保持部材の斜視図 本発明の一実施の形態におけるレンズ保持部材と弾性部材の組立工程を示す図 本発明の一実施の形態における弾性部材の端部の構成図 本発明の一実施の形態における弾性部材の端部の構成図 (a)本発明の一実施の形態における板厚とバネ定数の変化を示す図、(b)本発明の一実施の形態における線幅とバネ定数の変化を示す図、(c)本発明の一実施の形態における板厚とバネ定数の変化を示す図、(d)本発明の一実施の形態における線幅とバネ定数の変化を示す図 従来の光ピックアップ対物レンズ駆動装置の平面図 (a)従来の対物レンズ駆動装置のX−X線断面図、(b)従来の対物レンズ駆動装置のY−Y線断面図 従来の中継基板と線状弾性部材との接続工程の説明図 従来のサスペンションホルダーと線状弾性部材との組み合わせ工程の説明図 従来の線状弾性部材の接続完了工程の説明図
符号の説明
101 対物レンズ
102 レンズホルダ
102a 対物レンズ保持部
102b フォーカスコイル・トラッキングコイル設置部
102c 凹部
102d 凹部
102e 貫通部
103 弾性部材
103a 弾性部材
103b 弾性部材
103c 弾性部材
103d 弾性部材
104 ステータ
104a 面
104b 面
104c 凹部
105 フォーカスコイル
106 トラッキングコイル
107 磁束
110 端子
111b ゲル保持部材
112a スライドコア
112b スライドコア
113 サスペンションシート

Claims (8)

  1. 記録媒体に光を集光する集光手段を保持する集光手段保持部と、前記集光手段保持部をフォーカス方向に駆動させるとともに前記集光手段保持部をトラッキング方向に駆動させる駆動手段と、前記集光手段保持部を支持するとともに前記駆動手段に電力を供給する複数の板状弾性部材と、前記板状弾性部材を支持固定する支持固定部材とを備え、前記板状弾性部材は前記支持固定部材もしくは前記集光手段保持部の少なくとも一方にモールドされている光ピックアップであって、前記板状弾性部材のうち前記支持固定部材から前記集光手段保持部と反対側に突出している端部が前記支持固定部材の前記集光手段保持部と反対側の面に沿って折り曲げられていることを特徴とする光ピックアップ。
  2. 複数の板状弾性部材のうち支持固定部材から集光手段保持部と反対側に突出している端部はすべて同一方向に折り曲げられていることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ。
  3. 折り曲げられている複数の板状弾性部材の端部にフレキシブルプリントサーキットを接続したことを特徴とする請求項1,2いずれか1記載の光ピックアップ。
  4. 複数の板状弾性部材のうち記録媒体側に位置する第一の板状弾性部材群と記録媒体と反対側に位置する第二の板状弾性部材群において、前記第一の板状弾性部材群に属する板状弾性部材の長さと前記第二の板状弾性部材群に属する板状弾性部材との長さを異ならせたことを特徴とする請求項1〜3いずれか1記載の光ピックアップ。
  5. 第一の板状弾性部材群に属する板状弾性部材の長さと第二の板状弾性部材群に属する板状弾性部材との長さの差が第一の板状弾性部材群と第二の板状弾性部材群との間の距離とほぼ等しいことを特徴とする請求項4記載の光ピックアップ。
  6. 複数の板状弾性部材の幅が部分的に異なることを特徴とする請求項1〜5いずれか1記載の光ピックアップ。
  7. 板状弾性部材が非磁性材料で形成されていることを特徴とする請求項1〜6いずれか1記載の光ピックアップ。
  8. 板状弾性部材を形成する非磁性材料が黄銅,リン青銅,ベリリウム銅のうちの少なくともいずれか1の材料を含有していることを特徴とする請求項8記載の光ピックアップ。
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