JP2005025559A - 再生履歴管理方法及び装置、コンテンツ再生装置及びプログラム並びにコンテンツ再生プログラムを記録した記録媒体、再生履歴管理装置及びプログラム並びに再生履歴管理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ネットワークを介したコンテンツ再生においても適切な再生履歴を取得することができる装置等を提供する。
【解決手段】ユーザ端末200は、コンテンツ再生部202においてコンテンツ提供装置100から受信したコンテンツを再生すると、該コンテンツからコンテンツIDを抽出し、該コンテンツIDを含む再生履歴情報を記録し、該再生履歴情報を再生履歴管理装置300に送信する。再生履歴管理装置300は、再生履歴情報に含まれるコンテンツIDを用いて属性情報取得手段400からコンテンツの属性情報を取得する。また、分配額算出装置500を用いてコンテンツの視聴料の分配額を算出する。
【選択図】 図1
【解決手段】ユーザ端末200は、コンテンツ再生部202においてコンテンツ提供装置100から受信したコンテンツを再生すると、該コンテンツからコンテンツIDを抽出し、該コンテンツIDを含む再生履歴情報を記録し、該再生履歴情報を再生履歴管理装置300に送信する。再生履歴管理装置300は、再生履歴情報に含まれるコンテンツIDを用いて属性情報取得手段400からコンテンツの属性情報を取得する。また、分配額算出装置500を用いてコンテンツの視聴料の分配額を算出する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザ端末がコンテンツ提供装置からコンテンツを取得・再生した際にコンテンツの再生履歴を再生履歴管理装置で管理するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インターネットを利用してダウンロードコンテンツ又はストリーミングコンテンツを視聴する場合、サーバ側で利用者(消費者)によるダウンロード履歴を記録することにより、視聴料金を課している。
【0003】
一方、単一又は複数のコンテンツを格納したCDやDVD(以下、パッケージメディア)のコンテンツを再生する場合は、ディスクID及びその中のトラック番号を取得することにより、利用者端末で再生コンテンツの履歴を生成し、記録している(特許文献1参照)。このシステムにおいては、サーバ側で定期的に利用者端末のログを収集している。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−149693号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のような再生履歴の管理システムにおいては、次に示すような解決すべき課題がある。
【0006】
すなわち、インターネットによるコンテンツの配信形態において、利用者がダウンロードしてから再生するコンテンツがあるが、ダウンロードしたからといって必ずしも再生するとは限らない。したがって、サーバでダウンロード履歴を捕捉するだけでは不十分といえる。また、パッケージメディアと異なり、サーバからのダウンロードコンテンツにはディスクIDが存在しないため、利用者端末での再生履歴を記録することはできない。
【0007】
また、新たなコンテンツ再生の形態として、連携制御記述スクリプトによるコンテンツ再生も考えられている。連携制御記述スクリプトとは、複数のコンテンツがある特定の条件に合致する場合に、コンテンツ同士が連携して再生するような制御条件及びコンテンツを記述しておくスクリプトのことである。連携制御記述スクリプトの一例としては、SMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)で記述されたスクリプトが挙げられる。この連携制御記述スクリプトでは各コンテンツの存在場所をURL(Uniform Resource Locator)で指定する。このスクリプトを用いると、例えば、利用者のマウス操作に応じて再生するコンテンツを変化させる、あるいは、時間帯に応じて再生するコンテンツを変化させる、ということが可能となる。したがって、このスクリプトにコンテンツ(のURL)が記述されているからといって必ずしも全てが再生されるとは限らない。また、スクリプトを再生するたびに再生されるコンテンツが異なることもあり得る。
【0008】
このように連携制御記述スクリプトに基づくコンテンツ再生では、再生されたコンテンツを保有しているサーバ側で逐一再生コンテンツを捕捉し、利用者に課金・請求するようなシステムとすると、利用者は膨大な数のサーバ側から請求を受けることとなり、煩わしいと感じてしまうという問題点があった。
【0009】
一方、このような事態を避けるためには、すべての連携制御記述スクリプトに記述されているすべてのコンテンツを保有しているすべてのサーバを統括・管理するサーバを設置することが必要になるが、現実的とはいえない。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ネットワークを介したコンテンツ再生においても適切な再生履歴を取得することができる装置,方法,プログラム及び該プログラムを記録した媒体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願発明では、ネットワークを介してコンテンツ提供装置から取得したコンテンツをユーザ端末において再生するシステムにおいて、ユーザ端末における再生履歴を再生履歴管理装置で管理するにあたって、各コンテンツを一意に識別可能なコンテンツ識別情報が含まれるコンテンツの属性情報を属性情報管理装置で記憶管理しておき、ユーザ端末はコンテンツを再生すると該コンテンツにアクセスするためのアクセス情報を含む再生履歴情報を記録するとともに該再生履歴情報を再生履歴管理装置に送信し、ユーザ端末又は再生履歴管理装置は前記再生履歴情報のアクセス情報により取得されるコンテンツからコンテンツ識別情報を抽出して該再生履歴情報に含ませることを特徴とするものを提案する。
【0012】
本発明によれば、従来のようにコンテンツ提供装置においてダウンロードした事を基準に履歴を作成するのではなく、実際にユーザ端末においてコンテンツが再生された事に基づき履歴が作成されるので、再生履歴管理装置では適切な履歴管理を行うことができる。また、本発明では、コンテンツの属性情報がコンテンツ識別情報に基づき属性情報管理装置で管理されている環境で、ユーザ端末又は再生履歴管理装置においてコンテンツ識別情報が抽出されるので、再生履歴管理装置ではコンテンツを一意に特定した適切な管理が可能となる。これにより、あるコンテンツが複数のコンテンツ提供装置から提供されている場合であってもコンテンツ単位での履歴管理を行うことができる。
【0013】
本発明の好適な態様の一例としては、本願では、前記ユーザ端末において、再生対象となる一以上のコンテンツのアクセス情報が含まれるスクリプトに基づき該スクリプトに含まれるコンテンツの一部又は全てを再生し、再生したコンテンツについてのみ前記再生履歴情報を記録するものが挙げられる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態に係る再生履歴管理システムについて図面を参照して説明する。図1は再生履歴管理システムの構成を示すブロック図である。
【0015】
図1に示す再生履歴管理システムは、コンテンツ提供装置100から静止画・動画・音楽などのコンテンツを受信・再生するユーザ端末200において実際に再生されたコンテンツの履歴を再生履歴管理装置300が管理するものである。本実施の形態では、連携制御スクリプトに基づきユーザ端末200においてコンテンツが再生した場合の、再生履歴の管理について説明する。具体的には、例えばRealNetworks社のRealOnePlayerなどを用いてSMILなどで記述された連携制御記述スクリプトをユーザ端末200において実行中に、実際に再生されたコンテンツの再生開始日時、再生終了日時、コンテンツID(後述する)などを取得し、それらを再生履歴情報として記録し、該再生履歴情報を管理装置300において管理する。
【0016】
ユーザ端末200は、コンテンツをダウンロード再生する際に該コンテンツを記憶するコンテンツ記憶部201と、コンテンツ提供装置100から受信したコンテンツを再生するコンテンツ再生部202と、コンテンツ再生部202で再生したコンテンツから各コンテンツを一意に識別するコンテンツIDを抽出するコンテンツID抽出部203と、コンテンツ再生部202における再生の履歴を再生履歴記憶部206に記録するとともに該再生履歴情報を再生履歴管理措置300に送信する再生履歴記録送信部204と、上記各部202〜204を制御する再生履歴取得制御部205とを備えている。
【0017】
コンテンツ再生部202は、コンテンツ提供装置100で提供するコンテンツをコンテンツ記憶部201にダウンロードし、該コンテンツを再生するダウンロード再生機能と、コンテンツ提供装置100からコンテンツを受信しながら再生するストリーミング再生機能を有している。なお、コンテンツ再生部202は、ストリーミング再生機能を実現するためにバッファリング処理を行っており、このため内部にバッファ(図示省略)を備えている。ここで、コンテンツ再生部202は、コンテンツにアクセスするための情報、具体的にはURLを指定することによりコンテンツの再生が可能である。また、コンテンツ再生部202は、コンテンツ又は他の連携制御記述スクリプトのURLが記述された連携制御記述スクリプトに基づきコンテンツの再生が可能である。連携制御記述スクリプトは、コンテンツと同様に、連携制御記述スクリプトにアクセスするための情報、具体的にはURLを指定することにより、コンテンツ提供装置100から受信・実行される。このように、連携制御記述スクリプトを単体のコンテンツと同様に扱うので、以降の説明では単に「コンテンツ」といった場合には連携制御記述スクリプトも含むものとする。
【0018】
コンテンツID抽出部203は、コンテンツ再生部202で再生されたコンテンツからコンテンツIDを抽出する。このコンテンツIDは、予めコンテンツに添付又は埋め込んであるものとする。添付又は埋め込みの手段としてはDCD(詳細は、http://www.cidf.org/を参照)や電子透かしなどが挙げられる。本実施の形態では、コンテンツIDとしてhttp://www.cidf.org/で提唱されているcIDを用いた。
【0019】
再生履歴記録送信部204は、コンテンツID抽出部203で抽出されたコンテンツIDと、後述する再生履歴取得制御部205で取得されたコンテンツ名(URL)、再生開始日時、再生終了日時等とを再生履歴情報として再生履歴記憶部206に記憶する。ここで、再生履歴情報は、コンテンツが連携制御記述スクリプトの場合には、当該スクリプト自体及び当該スクリプトの実行により実際に再生された単体のコンテンツ又は連携制御記述スクリプトについて記録される。また、再生履歴記録送信部204は、再生履歴記憶部206に記憶されている再生履歴情報を再生履歴管理装置300に送信する。再生履歴情報送信のタイミングとしては、再生履歴管理装置300からの要求があった場合、例えば毎週金曜日など予め定められたスケジュールに合致する場合、ユーザからの指示があった場合、などが挙げられる。
【0020】
再生履歴記録送信部204が記録・送信する再生履歴情報のデータ構造の一例を図2に示す。本実施形態では、図2に示すように、再生開始日時、再生終了日時、コンテンツID、コンテンツ名(URL)を記録している。
【0021】
再生履歴取得制御部205は、再生履歴情報を取得するために、コンテンツ再生部202,コンテンツID抽出部203,再生履歴記録送信部204を制御する。具体的には、コンテンツ再生部202においてコンテンツが再生されたときに、該コンテンツのコンテンツ名(URL)、再生開始日時、再生終了日時等を取得して再生履歴記録送信部204に渡すとともに、コンテンツID抽出部203にコンテンツIDの抽出を指示する。
【0022】
再生履歴管理装置300は、ユーザ端末200の再生履歴記録送信部204から再生履歴情報を受信し、該再生履歴情報を再生履歴記憶部302に蓄積するとともに種々の管理を行う再生履歴管理部301を備えている。再生履歴管理部301は、再生履歴情報の管理を行うためにネットワークを介して種々の装置と通信可能となっている。本実施の形態では、再生履歴管理の一項目としてコンテンツの権利者(コンテンツホルダ)へのコンテンツ視聴料(インセンティブ)を算出するために、コンテンツの属性情報を取得する属性情報取得装置400と、視聴料の分配額を算出する分配額算出装置500と接続可能となっている。再生履歴管理装置300は、属性情報取得装置400にコンテンツIDを渡すことによりコンテンツの属性情報を取得することができる。また、分配額算出装置500にコンテンツの属性情報を渡すことにより視聴料の分配額を取得することができる。
【0023】
属性情報取得装置400は、コンテンツのコンテンツID、著作者名、視聴料の分配率、コンテンツの利用条件などの属性情報を、属性情報管理装置600から取得する。再生履歴管理装置300がコンテンツの属性情報を取得するには、属性情報取得装置400にコンテンツIDを送信すればよい。
【0024】
分配額算出装置500は、コンテンツの属性情報を入力としてコンテンツの視聴料の分配額を算出する。すなわち、コンテンツが連携制御記述スクリプトの場合には、該連携制御スクリプトに対する視聴料を、該スクリプトに記述された各コンテンツの権利者に分配するのではなく、実際に再生されたコンテンツの権利者に対してのみ分配するように分配額を算出する。
【0025】
なお、上記各装置はコンピュータにプログラムをインストールすることにより実装される。プログラムは、FD、CD、DVD、HD、ZIP、半導体メモリ等の記録媒体からインストールしたり、ネットワークからダウンロードしてインストールすればよい。
【0026】
次に、本実施の形態に係る再生履歴管理システムによる再生履歴取得の動作について図3のフローチャートを参照して説明する。
【0027】
まず、コンテンツ再生部202は、再生履歴取得制御部205の指示によりコンテンツ提供装置100からコンテンツを取得する(ステップS1)。コンテンツ取得方法としては、前述のように、ダウンロードによる場合、ストリーミングによる場合、連携制御記述スクリプトに記述してある方法で取得する場合などがあり、何れの方法でも可能である。また、連携制御記述スクリプト自体もダウンロード、ストリーミングにより取得可能である。ダウンロードによる場合、コンテンツの最後まで取得し終えるまで再生は行えないため、取得完了を監視する必要がある。一方、ストリーミングの場合は、コンテンツのある一定サイズをバッファリングした時点で再生を開始する。
【0028】
再生履歴取得制御部205は、再生が開始されたかどうかを判定し(ステップS2)、再生開始を検出したら、コンテンツのコンテンツ名(URL)及び再生開始日時を取得する(ステップS3、S4)。再生開始日時は、後で履歴として記録するため、現時点では再生履歴取得制御部205においてメモリ、HDなどの記憶部(図示省略)に保存しておく。
【0029】
次に、コンテンツID抽出部203において、バッファ若しくはHD上に存在するコンテンツからIDを抽出し(ステップS5)。再生開始日時と同様に、再生履歴取得制御部205において保存しておく。次に、再生履歴取得制御部205は、コンテンツIDを抽出した後に当該コンテンツの再生終了を判定し(ステップS6)、再生終了を検出すると、コンテンツの再生終了日時を取得し、再生履歴取得制御部205に保存しておく(ステップS7)。次に、再生履歴記録送信部204は、再生開始・終了日時、コンテンツ名(URL)、コンテンツIDを再生履歴ファイルとして再生履歴記憶部206にログ出力する(ステップS8)。ここで、出力する再生履歴ファイルが既に存在していた場合は、末尾に追記したり、再生履歴ファイル名を変更して新たに出力すればよい。
【0030】
以上の処理で一つのコンテンツに関する再生履歴が取得できたことになる。したがって、利用者が単一のコンテンツを繰り返し視聴する場合は、上述のフロー(ステップS1からステップS8まで)が、再生するコンテンツの数だけ繰り返されることになる。同様に、連携制御記述スクリプトを再生することにより複数のコンテンツを再生する場合、一つのコンテンツが再生されるたびにステップS1からステップS8までを繰り返す。ただし、連携制御記述スクリプトに記述されているコンテンツは、利用者の操作状態や時間帯などに依存するため、必ずしも全てが再生されるとは限らず、そのような再生されないコンテンツの再生履歴は取得されない。
【0031】
上述のステップがすべて終了し、再生履歴が取得できると、再生履歴記録送信部204は、再生履歴ファイル及び連携制御記述スクリプト情報を再生履歴管理装置300へ渡す。
【0032】
次に、再生履歴管理装置300が実際に再生されたコンテンツの権利者へコンテンツ視聴料(インセンティブ)の分配額を再生履歴情報に基づいて算出する流れについて図4を参照して説明する。
【0033】
まず、再生履歴管理装置300は、実際に再生されたコンテンツ及び連携制御記述スクリプトに関する情報をユーザ端末200の再生履歴記録送信部204から取得する(ステップS11)。次に、連携制御記述スクリプトに対する課金額をチェックする(ステップS12)。この課金額から連携制御記述スクリプトを仲介することによって発生する料金(仲介料)を差し引く(ステップS13)。最後に、連携制御記述スクリプトに対する金額から仲介料を差し引いた額を、スクリプトに記述されているコンテンツのうち、実際に再生されたコンテンツに対して均等に割り当てる(ステップS14)。ここまでの計算が完了した後、コンテンツIDに基づいて各権利者へ分配額を視聴料としてメール等の手段を用いて通知する。ただし、通知に関しては、権利者へ直接行う場合、コンテンツホルダ経由で行う場合など、任意に決めることが可能である。
【0034】
なお、ここでは再生されたコンテンツに対してコンテンツ視聴料(インセンティブ)を均等に分配したが、これをさらに細かく分配することも可能である。例えば、連携制御記述スクリプトに記述されているあるコンテンツに対して、再生履歴情報に基づいて正確な再生時間を求め、その時間がコンテンツ全体の再生時間に占める割合を求めることにより分配額を決めてもよい。あるいは、コンテンツの属性情報に基づいて、メディア種別(映像、音楽、静止画、テキストなど)ごとに配分の比率を変えて分配額を決めてもよく、任意に構成可能である。
【0035】
以上詳述したように、本実施の形態に係る再生履歴管理システムによれば、再生履歴管理装置300は、ユーザ端末200で実際に再生されたコンテンツについての再生履歴を取得・管理することができるので適切な履歴管理が可能となる。すなわち、上述のように連携制御記述スクリプトによるコンテンツ再生であっても実際に再生されたコンテンツのみを適切に認識できるので、連携制御記述スクリプトに対する視聴料を、実際に再生されたコンテンツの権利者のみに分配するような管理を適切に実施できる。
【0036】
以上、本発明の一実施の形態について詳述したが本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上記実施形態に係るシステムは、再生履歴管理装置300、属性情報取得装置400、分配額算出装置500をそれぞれ別装置とすることにより、各装置の負荷分散を実現できるという利点を有するとともに、再生履歴の管理や属性情報の取得を得意とする専門の組織によるビジネス参入を促進する場合に有効であるという利点をも有する。しかしながら、各装置の各機能部のネットワーク上の実装位置関係は不問である。
【0037】
例えば、図5に示すように、再生履歴管理装置300に属性情報取得部303及び分配額算出部304を実装するようにしてもよい。この場合には、実際に再生されたコンテンツの権利者情報を一元管理することが可能となり、ビジネスを独占する場合に有効である。
【0038】
また、上記実施の形態では、ユーザ端末100においてコンテンツIDを抽出するようにしたが、再生履歴管理装置300においてコンテンツIDを抽出するようにしてもよい。この場合、再生履歴管理装置300は、再生履歴情報に含まれるコンテンツのURLからコンテンツを取得し、該コンテンツに添付されたまたは埋め込まれたコンテンツIDを抽出すればよい。
【0039】
また、上記実施の形態では、再生履歴情報の管理項目の一例としてコンテンツ視聴料(インセンティブ)を分配について例示したが、他の管理項目についても利用できることはいうまでもない。例えば、連携制御記述スクリプトを再生した視聴者がどのようなコンテンツを好んで視聴するのかという情報を得るために用いることもできる。この場合には、当該情報に基づき視聴者に適した他のコンテンツの提供などを実現できる(レコメンデーション)。また、視聴者の性別・年齢層などの情報に基づいて再生コンテンツを分類することもできる。この場合には、どういう視聴者層にどのようなコンテンツが好まれるかを調査することが可能となる(マーケットリサーチ)。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、コンテンツ識別情報を抽出することにより再生履歴を捕捉するため、ストリーミング再生、ダウンロード後の再生、パッケージメディアの再生という区別をすることなくコンテンツの再生履歴を取得することが可能となる。また、本発明によれば、連携制御記述スクリプトのように、記述されているからといって必ずしも再生されるとは限らない場合においても、再生されたコンテンツのみを捕捉し、そのコンテンツの権利者を特定することができるため、確実にコンテンツ視聴料(インセンティブ)を分配することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】再生履歴管理システムのシステム構成図
【図2】再生履歴情報の一例を説明する図
【図3】再生履歴取得の流れを説明するフローチャート
【図4】視聴料の分配額を算出する流れを説明するフローチャート
【図5】他の例に係る再生履歴管理システムのシステム構成図
【符号の説明】
100…コンテンツ提供装置、200…ユーザ端末、201…コンテンツ記憶部、202…コンテンツ再生部、203…コンテンツID抽出部、204…再生履歴記録送信部、205…再生履歴取得制御部、206…再生履歴記憶部、300…再生履歴管理装置、301…再生履歴管理部、302…再生履歴記憶部、400…属性情報取得装置、500…分配額算出装置、600…属性情報管理装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザ端末がコンテンツ提供装置からコンテンツを取得・再生した際にコンテンツの再生履歴を再生履歴管理装置で管理するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インターネットを利用してダウンロードコンテンツ又はストリーミングコンテンツを視聴する場合、サーバ側で利用者(消費者)によるダウンロード履歴を記録することにより、視聴料金を課している。
【0003】
一方、単一又は複数のコンテンツを格納したCDやDVD(以下、パッケージメディア)のコンテンツを再生する場合は、ディスクID及びその中のトラック番号を取得することにより、利用者端末で再生コンテンツの履歴を生成し、記録している(特許文献1参照)。このシステムにおいては、サーバ側で定期的に利用者端末のログを収集している。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−149693号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のような再生履歴の管理システムにおいては、次に示すような解決すべき課題がある。
【0006】
すなわち、インターネットによるコンテンツの配信形態において、利用者がダウンロードしてから再生するコンテンツがあるが、ダウンロードしたからといって必ずしも再生するとは限らない。したがって、サーバでダウンロード履歴を捕捉するだけでは不十分といえる。また、パッケージメディアと異なり、サーバからのダウンロードコンテンツにはディスクIDが存在しないため、利用者端末での再生履歴を記録することはできない。
【0007】
また、新たなコンテンツ再生の形態として、連携制御記述スクリプトによるコンテンツ再生も考えられている。連携制御記述スクリプトとは、複数のコンテンツがある特定の条件に合致する場合に、コンテンツ同士が連携して再生するような制御条件及びコンテンツを記述しておくスクリプトのことである。連携制御記述スクリプトの一例としては、SMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)で記述されたスクリプトが挙げられる。この連携制御記述スクリプトでは各コンテンツの存在場所をURL(Uniform Resource Locator)で指定する。このスクリプトを用いると、例えば、利用者のマウス操作に応じて再生するコンテンツを変化させる、あるいは、時間帯に応じて再生するコンテンツを変化させる、ということが可能となる。したがって、このスクリプトにコンテンツ(のURL)が記述されているからといって必ずしも全てが再生されるとは限らない。また、スクリプトを再生するたびに再生されるコンテンツが異なることもあり得る。
【0008】
このように連携制御記述スクリプトに基づくコンテンツ再生では、再生されたコンテンツを保有しているサーバ側で逐一再生コンテンツを捕捉し、利用者に課金・請求するようなシステムとすると、利用者は膨大な数のサーバ側から請求を受けることとなり、煩わしいと感じてしまうという問題点があった。
【0009】
一方、このような事態を避けるためには、すべての連携制御記述スクリプトに記述されているすべてのコンテンツを保有しているすべてのサーバを統括・管理するサーバを設置することが必要になるが、現実的とはいえない。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ネットワークを介したコンテンツ再生においても適切な再生履歴を取得することができる装置,方法,プログラム及び該プログラムを記録した媒体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願発明では、ネットワークを介してコンテンツ提供装置から取得したコンテンツをユーザ端末において再生するシステムにおいて、ユーザ端末における再生履歴を再生履歴管理装置で管理するにあたって、各コンテンツを一意に識別可能なコンテンツ識別情報が含まれるコンテンツの属性情報を属性情報管理装置で記憶管理しておき、ユーザ端末はコンテンツを再生すると該コンテンツにアクセスするためのアクセス情報を含む再生履歴情報を記録するとともに該再生履歴情報を再生履歴管理装置に送信し、ユーザ端末又は再生履歴管理装置は前記再生履歴情報のアクセス情報により取得されるコンテンツからコンテンツ識別情報を抽出して該再生履歴情報に含ませることを特徴とするものを提案する。
【0012】
本発明によれば、従来のようにコンテンツ提供装置においてダウンロードした事を基準に履歴を作成するのではなく、実際にユーザ端末においてコンテンツが再生された事に基づき履歴が作成されるので、再生履歴管理装置では適切な履歴管理を行うことができる。また、本発明では、コンテンツの属性情報がコンテンツ識別情報に基づき属性情報管理装置で管理されている環境で、ユーザ端末又は再生履歴管理装置においてコンテンツ識別情報が抽出されるので、再生履歴管理装置ではコンテンツを一意に特定した適切な管理が可能となる。これにより、あるコンテンツが複数のコンテンツ提供装置から提供されている場合であってもコンテンツ単位での履歴管理を行うことができる。
【0013】
本発明の好適な態様の一例としては、本願では、前記ユーザ端末において、再生対象となる一以上のコンテンツのアクセス情報が含まれるスクリプトに基づき該スクリプトに含まれるコンテンツの一部又は全てを再生し、再生したコンテンツについてのみ前記再生履歴情報を記録するものが挙げられる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態に係る再生履歴管理システムについて図面を参照して説明する。図1は再生履歴管理システムの構成を示すブロック図である。
【0015】
図1に示す再生履歴管理システムは、コンテンツ提供装置100から静止画・動画・音楽などのコンテンツを受信・再生するユーザ端末200において実際に再生されたコンテンツの履歴を再生履歴管理装置300が管理するものである。本実施の形態では、連携制御スクリプトに基づきユーザ端末200においてコンテンツが再生した場合の、再生履歴の管理について説明する。具体的には、例えばRealNetworks社のRealOnePlayerなどを用いてSMILなどで記述された連携制御記述スクリプトをユーザ端末200において実行中に、実際に再生されたコンテンツの再生開始日時、再生終了日時、コンテンツID(後述する)などを取得し、それらを再生履歴情報として記録し、該再生履歴情報を管理装置300において管理する。
【0016】
ユーザ端末200は、コンテンツをダウンロード再生する際に該コンテンツを記憶するコンテンツ記憶部201と、コンテンツ提供装置100から受信したコンテンツを再生するコンテンツ再生部202と、コンテンツ再生部202で再生したコンテンツから各コンテンツを一意に識別するコンテンツIDを抽出するコンテンツID抽出部203と、コンテンツ再生部202における再生の履歴を再生履歴記憶部206に記録するとともに該再生履歴情報を再生履歴管理措置300に送信する再生履歴記録送信部204と、上記各部202〜204を制御する再生履歴取得制御部205とを備えている。
【0017】
コンテンツ再生部202は、コンテンツ提供装置100で提供するコンテンツをコンテンツ記憶部201にダウンロードし、該コンテンツを再生するダウンロード再生機能と、コンテンツ提供装置100からコンテンツを受信しながら再生するストリーミング再生機能を有している。なお、コンテンツ再生部202は、ストリーミング再生機能を実現するためにバッファリング処理を行っており、このため内部にバッファ(図示省略)を備えている。ここで、コンテンツ再生部202は、コンテンツにアクセスするための情報、具体的にはURLを指定することによりコンテンツの再生が可能である。また、コンテンツ再生部202は、コンテンツ又は他の連携制御記述スクリプトのURLが記述された連携制御記述スクリプトに基づきコンテンツの再生が可能である。連携制御記述スクリプトは、コンテンツと同様に、連携制御記述スクリプトにアクセスするための情報、具体的にはURLを指定することにより、コンテンツ提供装置100から受信・実行される。このように、連携制御記述スクリプトを単体のコンテンツと同様に扱うので、以降の説明では単に「コンテンツ」といった場合には連携制御記述スクリプトも含むものとする。
【0018】
コンテンツID抽出部203は、コンテンツ再生部202で再生されたコンテンツからコンテンツIDを抽出する。このコンテンツIDは、予めコンテンツに添付又は埋め込んであるものとする。添付又は埋め込みの手段としてはDCD(詳細は、http://www.cidf.org/を参照)や電子透かしなどが挙げられる。本実施の形態では、コンテンツIDとしてhttp://www.cidf.org/で提唱されているcIDを用いた。
【0019】
再生履歴記録送信部204は、コンテンツID抽出部203で抽出されたコンテンツIDと、後述する再生履歴取得制御部205で取得されたコンテンツ名(URL)、再生開始日時、再生終了日時等とを再生履歴情報として再生履歴記憶部206に記憶する。ここで、再生履歴情報は、コンテンツが連携制御記述スクリプトの場合には、当該スクリプト自体及び当該スクリプトの実行により実際に再生された単体のコンテンツ又は連携制御記述スクリプトについて記録される。また、再生履歴記録送信部204は、再生履歴記憶部206に記憶されている再生履歴情報を再生履歴管理装置300に送信する。再生履歴情報送信のタイミングとしては、再生履歴管理装置300からの要求があった場合、例えば毎週金曜日など予め定められたスケジュールに合致する場合、ユーザからの指示があった場合、などが挙げられる。
【0020】
再生履歴記録送信部204が記録・送信する再生履歴情報のデータ構造の一例を図2に示す。本実施形態では、図2に示すように、再生開始日時、再生終了日時、コンテンツID、コンテンツ名(URL)を記録している。
【0021】
再生履歴取得制御部205は、再生履歴情報を取得するために、コンテンツ再生部202,コンテンツID抽出部203,再生履歴記録送信部204を制御する。具体的には、コンテンツ再生部202においてコンテンツが再生されたときに、該コンテンツのコンテンツ名(URL)、再生開始日時、再生終了日時等を取得して再生履歴記録送信部204に渡すとともに、コンテンツID抽出部203にコンテンツIDの抽出を指示する。
【0022】
再生履歴管理装置300は、ユーザ端末200の再生履歴記録送信部204から再生履歴情報を受信し、該再生履歴情報を再生履歴記憶部302に蓄積するとともに種々の管理を行う再生履歴管理部301を備えている。再生履歴管理部301は、再生履歴情報の管理を行うためにネットワークを介して種々の装置と通信可能となっている。本実施の形態では、再生履歴管理の一項目としてコンテンツの権利者(コンテンツホルダ)へのコンテンツ視聴料(インセンティブ)を算出するために、コンテンツの属性情報を取得する属性情報取得装置400と、視聴料の分配額を算出する分配額算出装置500と接続可能となっている。再生履歴管理装置300は、属性情報取得装置400にコンテンツIDを渡すことによりコンテンツの属性情報を取得することができる。また、分配額算出装置500にコンテンツの属性情報を渡すことにより視聴料の分配額を取得することができる。
【0023】
属性情報取得装置400は、コンテンツのコンテンツID、著作者名、視聴料の分配率、コンテンツの利用条件などの属性情報を、属性情報管理装置600から取得する。再生履歴管理装置300がコンテンツの属性情報を取得するには、属性情報取得装置400にコンテンツIDを送信すればよい。
【0024】
分配額算出装置500は、コンテンツの属性情報を入力としてコンテンツの視聴料の分配額を算出する。すなわち、コンテンツが連携制御記述スクリプトの場合には、該連携制御スクリプトに対する視聴料を、該スクリプトに記述された各コンテンツの権利者に分配するのではなく、実際に再生されたコンテンツの権利者に対してのみ分配するように分配額を算出する。
【0025】
なお、上記各装置はコンピュータにプログラムをインストールすることにより実装される。プログラムは、FD、CD、DVD、HD、ZIP、半導体メモリ等の記録媒体からインストールしたり、ネットワークからダウンロードしてインストールすればよい。
【0026】
次に、本実施の形態に係る再生履歴管理システムによる再生履歴取得の動作について図3のフローチャートを参照して説明する。
【0027】
まず、コンテンツ再生部202は、再生履歴取得制御部205の指示によりコンテンツ提供装置100からコンテンツを取得する(ステップS1)。コンテンツ取得方法としては、前述のように、ダウンロードによる場合、ストリーミングによる場合、連携制御記述スクリプトに記述してある方法で取得する場合などがあり、何れの方法でも可能である。また、連携制御記述スクリプト自体もダウンロード、ストリーミングにより取得可能である。ダウンロードによる場合、コンテンツの最後まで取得し終えるまで再生は行えないため、取得完了を監視する必要がある。一方、ストリーミングの場合は、コンテンツのある一定サイズをバッファリングした時点で再生を開始する。
【0028】
再生履歴取得制御部205は、再生が開始されたかどうかを判定し(ステップS2)、再生開始を検出したら、コンテンツのコンテンツ名(URL)及び再生開始日時を取得する(ステップS3、S4)。再生開始日時は、後で履歴として記録するため、現時点では再生履歴取得制御部205においてメモリ、HDなどの記憶部(図示省略)に保存しておく。
【0029】
次に、コンテンツID抽出部203において、バッファ若しくはHD上に存在するコンテンツからIDを抽出し(ステップS5)。再生開始日時と同様に、再生履歴取得制御部205において保存しておく。次に、再生履歴取得制御部205は、コンテンツIDを抽出した後に当該コンテンツの再生終了を判定し(ステップS6)、再生終了を検出すると、コンテンツの再生終了日時を取得し、再生履歴取得制御部205に保存しておく(ステップS7)。次に、再生履歴記録送信部204は、再生開始・終了日時、コンテンツ名(URL)、コンテンツIDを再生履歴ファイルとして再生履歴記憶部206にログ出力する(ステップS8)。ここで、出力する再生履歴ファイルが既に存在していた場合は、末尾に追記したり、再生履歴ファイル名を変更して新たに出力すればよい。
【0030】
以上の処理で一つのコンテンツに関する再生履歴が取得できたことになる。したがって、利用者が単一のコンテンツを繰り返し視聴する場合は、上述のフロー(ステップS1からステップS8まで)が、再生するコンテンツの数だけ繰り返されることになる。同様に、連携制御記述スクリプトを再生することにより複数のコンテンツを再生する場合、一つのコンテンツが再生されるたびにステップS1からステップS8までを繰り返す。ただし、連携制御記述スクリプトに記述されているコンテンツは、利用者の操作状態や時間帯などに依存するため、必ずしも全てが再生されるとは限らず、そのような再生されないコンテンツの再生履歴は取得されない。
【0031】
上述のステップがすべて終了し、再生履歴が取得できると、再生履歴記録送信部204は、再生履歴ファイル及び連携制御記述スクリプト情報を再生履歴管理装置300へ渡す。
【0032】
次に、再生履歴管理装置300が実際に再生されたコンテンツの権利者へコンテンツ視聴料(インセンティブ)の分配額を再生履歴情報に基づいて算出する流れについて図4を参照して説明する。
【0033】
まず、再生履歴管理装置300は、実際に再生されたコンテンツ及び連携制御記述スクリプトに関する情報をユーザ端末200の再生履歴記録送信部204から取得する(ステップS11)。次に、連携制御記述スクリプトに対する課金額をチェックする(ステップS12)。この課金額から連携制御記述スクリプトを仲介することによって発生する料金(仲介料)を差し引く(ステップS13)。最後に、連携制御記述スクリプトに対する金額から仲介料を差し引いた額を、スクリプトに記述されているコンテンツのうち、実際に再生されたコンテンツに対して均等に割り当てる(ステップS14)。ここまでの計算が完了した後、コンテンツIDに基づいて各権利者へ分配額を視聴料としてメール等の手段を用いて通知する。ただし、通知に関しては、権利者へ直接行う場合、コンテンツホルダ経由で行う場合など、任意に決めることが可能である。
【0034】
なお、ここでは再生されたコンテンツに対してコンテンツ視聴料(インセンティブ)を均等に分配したが、これをさらに細かく分配することも可能である。例えば、連携制御記述スクリプトに記述されているあるコンテンツに対して、再生履歴情報に基づいて正確な再生時間を求め、その時間がコンテンツ全体の再生時間に占める割合を求めることにより分配額を決めてもよい。あるいは、コンテンツの属性情報に基づいて、メディア種別(映像、音楽、静止画、テキストなど)ごとに配分の比率を変えて分配額を決めてもよく、任意に構成可能である。
【0035】
以上詳述したように、本実施の形態に係る再生履歴管理システムによれば、再生履歴管理装置300は、ユーザ端末200で実際に再生されたコンテンツについての再生履歴を取得・管理することができるので適切な履歴管理が可能となる。すなわち、上述のように連携制御記述スクリプトによるコンテンツ再生であっても実際に再生されたコンテンツのみを適切に認識できるので、連携制御記述スクリプトに対する視聴料を、実際に再生されたコンテンツの権利者のみに分配するような管理を適切に実施できる。
【0036】
以上、本発明の一実施の形態について詳述したが本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上記実施形態に係るシステムは、再生履歴管理装置300、属性情報取得装置400、分配額算出装置500をそれぞれ別装置とすることにより、各装置の負荷分散を実現できるという利点を有するとともに、再生履歴の管理や属性情報の取得を得意とする専門の組織によるビジネス参入を促進する場合に有効であるという利点をも有する。しかしながら、各装置の各機能部のネットワーク上の実装位置関係は不問である。
【0037】
例えば、図5に示すように、再生履歴管理装置300に属性情報取得部303及び分配額算出部304を実装するようにしてもよい。この場合には、実際に再生されたコンテンツの権利者情報を一元管理することが可能となり、ビジネスを独占する場合に有効である。
【0038】
また、上記実施の形態では、ユーザ端末100においてコンテンツIDを抽出するようにしたが、再生履歴管理装置300においてコンテンツIDを抽出するようにしてもよい。この場合、再生履歴管理装置300は、再生履歴情報に含まれるコンテンツのURLからコンテンツを取得し、該コンテンツに添付されたまたは埋め込まれたコンテンツIDを抽出すればよい。
【0039】
また、上記実施の形態では、再生履歴情報の管理項目の一例としてコンテンツ視聴料(インセンティブ)を分配について例示したが、他の管理項目についても利用できることはいうまでもない。例えば、連携制御記述スクリプトを再生した視聴者がどのようなコンテンツを好んで視聴するのかという情報を得るために用いることもできる。この場合には、当該情報に基づき視聴者に適した他のコンテンツの提供などを実現できる(レコメンデーション)。また、視聴者の性別・年齢層などの情報に基づいて再生コンテンツを分類することもできる。この場合には、どういう視聴者層にどのようなコンテンツが好まれるかを調査することが可能となる(マーケットリサーチ)。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、コンテンツ識別情報を抽出することにより再生履歴を捕捉するため、ストリーミング再生、ダウンロード後の再生、パッケージメディアの再生という区別をすることなくコンテンツの再生履歴を取得することが可能となる。また、本発明によれば、連携制御記述スクリプトのように、記述されているからといって必ずしも再生されるとは限らない場合においても、再生されたコンテンツのみを捕捉し、そのコンテンツの権利者を特定することができるため、確実にコンテンツ視聴料(インセンティブ)を分配することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】再生履歴管理システムのシステム構成図
【図2】再生履歴情報の一例を説明する図
【図3】再生履歴取得の流れを説明するフローチャート
【図4】視聴料の分配額を算出する流れを説明するフローチャート
【図5】他の例に係る再生履歴管理システムのシステム構成図
【符号の説明】
100…コンテンツ提供装置、200…ユーザ端末、201…コンテンツ記憶部、202…コンテンツ再生部、203…コンテンツID抽出部、204…再生履歴記録送信部、205…再生履歴取得制御部、206…再生履歴記憶部、300…再生履歴管理装置、301…再生履歴管理部、302…再生履歴記憶部、400…属性情報取得装置、500…分配額算出装置、600…属性情報管理装置
Claims (12)
- ネットワークを介してコンテンツ提供装置から取得したコンテンツをユーザ端末において再生するシステムにおいて、ユーザ端末における再生履歴を再生履歴管理装置で管理する方法であって、
各コンテンツを一意に識別可能なコンテンツ識別情報が含まれるコンテンツの属性情報を属性情報管理装置で記憶管理しておき、
ユーザ端末はコンテンツを再生すると該コンテンツにアクセスするためのアクセス情報を含む再生履歴情報を記録するとともに該再生履歴情報を再生履歴管理装置に送信し、
ユーザ端末又は再生履歴管理装置は前記再生履歴情報のアクセス情報により取得されるコンテンツからコンテンツ識別情報を抽出して該再生履歴情報に含ませる
ことを特徴とする再生履歴管理方法。 - 前記ユーザ端末は、再生対象となる一以上のコンテンツのアクセス情報が含まれるスクリプトに基づき該スクリプトに含まれるコンテンツの一部又は全てを再生し、再生したコンテンツについてのみ前記再生履歴情報を記録する
ことを特徴とする請求項1記載の再生履歴管理方法。 - 前記再生履歴管理装置は、再生履歴情報に含まれるコンテンツ識別情報に基づき前記属性情報管理装置からコンテンツの属性情報を取得し、該属性情報に基づきスクリプトの視聴料を各再生コンテンツに対して分割して割り当てることにより各再生コンテンツの視聴料を算出する
ことを特徴とする請求項2記載の再生履歴管理方法。 - ネットワークを介してコンテンツ提供装置から取得したコンテンツをユーザ端末において再生するとともにユーザ端末における再生履歴を再生履歴管理装置で管理するシステムにおいて、
各コンテンツを一意に識別可能なコンテンツ識別情報が含まれるコンテンツの属性情報を記憶管理する属性情報管理装置を備え、
ユーザ端末は、コンテンツを再生すると該コンテンツにアクセスするためのアクセス情報を含む再生履歴情報を記録する手段と、該再生履歴情報を再生履歴管理装置に送信する手段とを備え、
ユーザ端末又は再生履歴管理装置は、前記再生履歴情報のアクセス情報により取得されるコンテンツからコンテンツ識別情報を抽出して該再生履歴情報に含ませる手段を備えた
ことを特徴とする再生履歴管理システム。 - ネットワークを介してコンテンツ提供装置から取得したコンテンツを再生するコンテンツ再生装置において、
ユーザ端末は、コンテンツを再生すると該コンテンツにアクセスするためのアクセス情報を含む再生履歴情報を記録する手段と、該再生履歴情報を再生履歴管理装置に送信する手段とを備えた
ことを特徴とするコンテンツ再生装置。 - 各コンテンツを一意に識別可能なコンテンツ識別情報を再生履歴情報のアクセス情報により取得されるコンテンツから抽出して該再生履歴情報に含ませる手段を備えた
ことを特徴とする請求項5記載のコンテンツ再生装置。 - コンピュータを、ネットワークを介してコンテンツ提供装置から取得したコンテンツを再生する手段と、コンテンツを再生すると該コンテンツにアクセスするためのアクセス情報を含む再生履歴情報を記録する手段と、該再生履歴情報を再生履歴管理装置に送信する手段として機能させる
ことを特徴とするコンテンツ再生プログラム。 - ネットワークを介してコンテンツ提供装置から取得したコンテンツをユーザ端末において再生するシステムにおいて、ユーザ端末における再生履歴を管理する再生履歴管理装置であって、
各コンテンツを一意に識別可能なコンテンツ識別情報を含む再生履歴情報をユーザ端末から受信する手段と、
該コンテンツ識別情報を用いて再生履歴情報を管理する手段とを備えた
ことを特徴とする再生履歴管理装置。 - ネットワークを介してコンテンツ提供装置から取得したコンテンツをユーザ端末において再生するシステムにおいて、ユーザ端末における再生履歴を管理する再生履歴管理装置であって、
コンテンツにアクセスするためのアクセス情報を含む再生履歴情報をユーザ端末から受信する手段と、
各コンテンツを一意に識別可能なコンテンツ識別情報を前記再生履歴情報のアクセス情報により取得されるコンテンツから抽出する手段と、
該コンテンツ識別情報を用いて再生履歴情報を管理する手段とを備えた
ことを特徴とする再生履歴管理装置。 - コンピュータを、ネットワークを介してコンテンツ提供装置から取得したコンテンツを再生したユーザ端末から各コンテンツを一意に識別可能なコンテンツ識別情報を含む再生履歴情報を受信する手段と、該コンテンツ識別情報を用いて再生履歴情報を管理する手段として機能させる
ことを特徴とする再生履歴管理プログラム。 - コンピュータを、ネットワークを介してコンテンツ提供装置から取得したコンテンツを再生したユーザ端末からコンテンツにアクセスするためのアクセス情報を含む再生履歴情報を受信する手段と、各コンテンツを一意に識別可能なコンテンツ識別情報を前記再生履歴情報のアクセス情報により取得されるコンテンツから抽出する手段と、該コンテンツ識別情報を用いて再生履歴情報を管理する手段として機能させる
ことを特徴とする再生履歴管理プログラム。 - 請求項7,10,11何れか1項記載のプログラムを記録した記録媒体。
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