JP2005025389A - コンテンツ提供支援方法、コンテンツ提供支援プログラム及び管理コンピュータ - Google Patents
コンテンツ提供支援方法、コンテンツ提供支援プログラム及び管理コンピュータ Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ユーザの利便性を図りながら、コンテンツを効率的に提供することができるコンテンツ提供支援方法及び管理コンピュータを提供する。
【解決手段】ポータルシステム40は、検索照会システム30を用いて、コンテンツの提供者情報を収集する。そして、提供するコンテンツのメタ情報と、そのコンテンツを提供する提供者に関する情報とをメタ情報記憶部43に記憶する。利用者端末10からコンテンツの購入の指示を受信したポータルシステム40の管理コンピュータ41は、その利用者端末10に対して暗号化されたチケットを発行する。ユーザは、暗号化されたチケットをコンテンツ提供サーバ20に送信して、暗号化されたコンテンツの提供を受ける。コンテンツ提供サーバ20は、暗号化されたチケットの鍵をポータルシステム40から取得し、チケットの内容が正しければ、ユーザにコンテンツを復号するための復号鍵を送信する。
【選択図】 図1
【解決手段】ポータルシステム40は、検索照会システム30を用いて、コンテンツの提供者情報を収集する。そして、提供するコンテンツのメタ情報と、そのコンテンツを提供する提供者に関する情報とをメタ情報記憶部43に記憶する。利用者端末10からコンテンツの購入の指示を受信したポータルシステム40の管理コンピュータ41は、その利用者端末10に対して暗号化されたチケットを発行する。ユーザは、暗号化されたチケットをコンテンツ提供サーバ20に送信して、暗号化されたコンテンツの提供を受ける。コンテンツ提供サーバ20は、暗号化されたチケットの鍵をポータルシステム40から取得し、チケットの内容が正しければ、ユーザにコンテンツを復号するための復号鍵を送信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介してコンテンツを提供するコンテンツ提供支援方法及び管理コンピュータに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットの普及に伴って、これを介したコンテンツの提供が行われている。例えば、コンテンツ提供者は、ホームページなどに販売するコンテンツの情報を掲載する。そして、コンテンツの提供を受ける購入者は、掲載されたコンテンツの情報に基づいてコンテンツの購入を行うことがある。
【0003】
しかしながら、インターネットを介して提供される情報は膨大であり、ユーザは、自分が提供を希望するコンテンツを短時間で検索して取得することは難しかった。
【0004】
そこで、コンテンツをキーワードとともに蓄積して、集中管理するサーバを設けた技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。これによれば、キーワードに基づいて、ユーザは希望するコンテンツを、集中管理するサーバにおいて検索することにより、容易に所望のコンテンツを取得することができるとしている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−278979号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示されている技術においては、集中管理するサーバは、コンテンツ自体を記憶することによりコンテンツを管理している。このため、取り扱うコンテンツの量が多くなると、サーバに多大な負荷が加わる。一方、コンテンツの量を制限した場合、ユーザは、適切なコンテンツを効率的に取得することができなかった。
【0007】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされ、その目的は、ユーザの利便性を図りながら、コンテンツを効率的に提供することができるコンテンツ提供支援方法及び管理コンピュータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、コンテンツを提供するコンテンツ提供サーバ及びコンテンツの提供を希望するユーザの利用者端末にネットワークを介して接続され、コンテンツに関する検索情報及びそのコンテンツの提供者に関する提供者情報を含む提供コンテンツ情報を記憶したコンテンツ情報記憶手段を有した管理コンピュータを用いて、前記コンテンツを前記ユーザに提供するためのコンテンツ提供支援方法であって、前記管理コンピュータが、前記利用者端末から受信した検索依頼情報に基づいて、提供するコンテンツを前記コンテンツ情報記憶手段に記憶された情報から特定する特定段階と、前記特定されたコンテンツを前記ユーザが取得するためのチケットを、前記利用者端末に対して発行する発行段階とを備えたことを要旨とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコンテンツ提供支援方法において、前記チケットは、前記提供者情報を含む情報を前記管理コンピュータが保有する秘密鍵で暗号化したものであることを要旨とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のコンテンツ提供支援方法において、前記チケットは、ユーザ識別情報及びコンテンツ識別情報を含む情報を前記管理コンピュータが保有する秘密鍵で暗号化したものであることを要旨とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載のコンテンツ提供支援方法において、前記管理コンピュータは、さらに、コンテンツ提供者に関する信用保証情報を格納する検索照会システムに接続され、前記管理コンピュータが、前記検索照会システムから取得したコンテンツ提供者に関する信用保証情報に基づいて、コンテンツ情報を取得し、前記コンテンツ情報記憶手段に記憶する取得段階を更に備えたことを要旨とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載のコンテンツ提供支援方法において、前記管理コンピュータは、さらに、ユーザに関する信用保証情報を格納する検索照会システムに接続され、前記管理コンピュータが、前記検索照会システムから取得したユーザに関する信用保証情報に基づいて、ユーザのアクセスポイントに関する情報を取得する取得段階と、前記取得したアクセスポイントに、照合識別子情報を送信する照合識別子送信段階を更に備え、前記発行段階は、前記アクセスポイントから前記照合識別子の返信があった場合に、前記チケットを発行することを要旨とする。
【0013】
請求項6に記載の発明は、コンテンツを提供するコンテンツ提供サーバ及びコンテンツの提供を希望するユーザの利用者端末にネットワークを介して接続され、コンテンツに関する検索情報及びそのコンテンツの提供者に関する提供者情報を含む提供コンテンツ情報を記憶したコンテンツ情報記憶手段を有した管理コンピュータを用いて、前記コンテンツを前記ユーザに提供するためのコンテンツ提供支援プログラムであって、前記管理コンピュータを、前記利用者端末から受信した検索依頼情報に基づいて、提供するコンテンツを前記コンテンツ情報記憶手段に記憶された情報から特定する特定手段、及び前記特定されたコンテンツを前記ユーザが取得するためのチケットを、前記利用者端末に対して発行する発行手段として機能させることを要旨とする。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のコンテンツ提供支援プログラムにおいて、前記チケットは、前記提供者情報を含む情報を前記管理コンピュータが保有する秘密鍵で暗号化したものであることを要旨とする。
【0015】
請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載のコンテンツ提供支援プログラムにおいて、前記チケットは、ユーザ識別情報及びコンテンツ識別情報を含む情報を前記管理コンピュータが保有する秘密鍵で暗号化したものであることを要旨とする。
【0016】
請求項9に記載の発明は、請求項6〜8のいずれか1つに記載のコンテンツ提供支援プログラムにおいて、前記管理コンピュータは、さらに、コンテンツ提供者に関する信用保証情報を格納する検索照会システムに接続され、前記管理コンピュータを、前記検索照会システムから取得したコンテンツ提供者に関する信用保証情報に基づいて、コンテンツ情報を取得し、前記コンテンツ情報記憶手段に記憶する取得手段として更に機能させることを要旨とする。
【0017】
請求項10に記載の発明は、請求項6〜9のいずれか1つに記載のコンテンツ提供支援プログラムにおいて、前記管理コンピュータは、さらに、ユーザに関する信用保証情報を格納する検索照会システムに接続され、前記管理コンピュータを、前記検索照会システムから取得したユーザに関する信用保証情報に基づいて、ユーザのアクセスポイントに関する情報を取得する取得手段、及び前記取得したアクセスポイントに、照合識別子情報を送信する照合識別子送信手段として更に機能させ、前記発行手段は、前記アクセスポイントから前記照合識別子の返信があった場合に、前記チケットを発行するように機能させることを要旨とする。
【0018】
請求項11に記載の発明は、コンテンツを提供するコンテンツ提供サーバ及びコンテンツの提供を希望するユーザの利用者端末にネットワークを介して接続され、コンテンツに関する検索情報及びそのコンテンツの提供者に関する提供者情報を含む提供コンテンツ情報を記憶したコンテンツ情報記憶手段を有した管理コンピュータであって、前記管理コンピュータが、前記利用者端末から受信した検索依頼情報に基づいて、提供するコンテンツを前記コンテンツ情報記憶手段に記憶された情報から特定する特定手段、及び前記特定されたコンテンツを前記ユーザが取得するためのチケットを、前記利用者端末に対して発行する発行手段を備えたことを要旨とする。
【0019】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の管理コンピュータにおいて、前記チケットは、前記提供者情報を含む情報を前記管理コンピュータが保有する秘密鍵で暗号化したものであることを要旨とする。
【0020】
請求項13に記載の発明は、請求項11又は12に記載の管理コンピュータにおいて、前記チケットは、ユーザ識別情報及びコンテンツ識別情報を含む情報を前記管理コンピュータが保有する秘密鍵で暗号化したものであることを要旨とする。
【0021】
請求項14に記載の発明は、請求項11〜13のいずれか1つに記載の管理コンピュータにおいて、前記管理コンピュータは、さらに、コンテンツ提供者に関する信用保証情報を格納する検索照会システムに接続され、前記検索照会システムから取得したコンテンツ提供者に関する信用保証情報に基づいて、コンテンツ情報を取得し、前記コンテンツ情報記憶手段に記憶する取得手段を更に備えたことを要旨とする。
【0022】
請求項15に記載の発明は、請求項11〜14のいずれか1つに記載の管理コンピュータにおいて、前記管理コンピュータは、さらに、ユーザに関する信用保証情報を格納する検索照会システムに接続され、前記検索照会システムから取得したユーザに関する信用保証情報に基づいて、ユーザのアクセスポイントに関する情報を取得する取得手段、及び前記取得したアクセスポイントに、照合識別子情報を送信する照合識別子送信手段を更に備え、前記発行手段は、前記アクセスポイントから前記照合識別子の返信があった場合に、前記チケットを発行することを要旨とする。
【0023】
(作用)
請求項1、6又は11に記載の発明によれば、管理コンピュータは、利用者端末から受信した検索依頼情報に基づいて特定されたコンテンツを提供するためのチケットを、利用者端末に対して発行する。このチケットは、利用者端末を介してコンテンツ提供サーバに送信されることにより、ユーザはコンテンツの提供を受けることができる。このため、管理コンピュータは、コンテンツに関する検索情報や提供者情報を管理するだけで、コンテンツ自体を管理する必要がないので、コンピュータに加わる負荷を小さくすることができる。従って、管理コンピュータは、より多くの提供コンテンツ情報を、効率的に提供することができ、さらにユーザの利便性を図ることもできる。また、ユーザはチケットに基づいてコンテンツの提供を受けることができるので、コンテンツそのものが電子化されている必要はない。このため、コンテンツ提供者は、より多種多様なコンテンツを提供することができ、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
【0024】
請求項2、7又は12に記載の発明によれば、発行されるチケットは、提供者情報を含む情報を管理コンピュータが保有する秘密鍵で暗号化したものである。このため、公開鍵で復号化することにより、チケットの発行元を特定できる。すなわち、利用者端末からチケットを受信したコンテンツ提供サーバは、管理コンピュータに関する公開鍵で復号化を行うことにより、発行元を特定できる。従って、公開鍵暗号方式を用いることにより、鍵を送信した管理コンピュータを運営する運営者の信用に基づいて、安心してコンテンツの提供を行うことができる。従って、コンテンツの流通を安全かつ効率的に行うことができる。
【0025】
請求項3、8又は13に記載の発明によれば、チケットは、ユーザ識別情報及びコンテンツ識別情報を含む情報を、前記管理コンピュータが保有する秘密鍵で暗号化したものである。このため、購入情報がチケットを介して代金回収サーバに提供され、この情報を用いて代金回収のための処理を行うことができる。従って、コンテンツ提供者は代金回収サーバを利用しながら、効率的に提供コンテンツに対する代金の回収を行うことができる。
【0026】
請求項4、9又は14に記載の発明によれば、管理コンピュータが検索照会システムから取得したコンテンツ提供者に関する信用保証情報に基づいて、コンテンツ情報を取得し、前記コンテンツ情報記憶手段に記憶する。このため、コンテンツ情報記憶手段には、特定の第三者による保証された提供者のコンテンツに関する情報だけを記憶することができる。このため、ユーザは、より安心してコンテンツの提供を受けることができる。
【0027】
請求項5、10又は15に記載の発明によれば、検索照会システムから取得したユーザに関する信用保証情報に基づいて、ユーザのアクセスポイントに関する情報を取得する。そして、取得したアクセスポイントに照合識別子情報を送信し、そのアクセスポイントから送信した照合識別子情報の返信があった場合に、チケットを発行する。照合識別子情報の返信を条件にチケットを発行するため、特定の第三者により確認されたユーザに対してコンテンツの提供を行うことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図1に示すように、複数の利用者端末10、複数のコンテンツ提供サーバ20、検索照会システム30、コンテンツ提供支援システムとしてのポータルシステム40及び代金回収代行システム50が、ネットワークとしてのインターネットIを介して接続されている。
【0029】
利用者端末10は、コンテンツの提供を希望するユーザが使用するコンピュータ端末である。この利用者端末10はコンテンツを検索するために必要なキーワードや条件を入力するための入力手段を備える。この入力手段としてはキーボードやマウスの他、音声入力やタブレットを用いてもよい。また、利用者端末10は、コンテンツの検索結果を出力するための出力手段を備える。この出力手段としては、ディスプレイの他、音声出力装置や点字出力装置を用いてもよい。なお、利用者端末10として携帯電話等を用いてもよい。
【0030】
コンテンツ提供サーバ20は、例えば通信教育や教育研修などのコンテンツを提供するサーバである。このコンテンツ提供サーバ20は、利用者端末10からコンテンツ提供の要求を受信すると、要求に応じたコンテンツを暗号化し、利用者端末10に送信する。また、本実施形態では、コンテンツ提供サーバ20は、後述する一定の場合に、利用者端末10に送信した暗号化したコンテンツを復号する鍵を、利用者端末10に送信する。なお、この鍵は、電子情報から構成されている。
【0031】
検索照会システム30は、本実施形態でのコンテンツ提供に関与する提供者やサービス等に関する情報の登録、検索を行うためのコンピュータシステムである。ここでは、公知のUDDI(Universal Description, Discovery, and Integration )を用いる。そして、検索照会システム30は、UDDIディレクトリ31を備えている。このUDDIディレクトリ31には、コンテンツ提供者のうち、登録審査が行われた者に関する提供者情報が記憶される。このため、検索照会システム30は、企業等の保証を行う者による審査のための機能や、提供者情報の登録のための機能等を有する。UDDIディレクトリ31に記憶されている提供者情報には、その提供者の業種のデータ、名称のデータ及びアクセスポイント情報などが含まれる。ここで、アクセスポイント情報とは、提供者のURLやメールアドレスなど、ネットワークを介してアクセス可能な手段に関する情報である。なお、本実施形態では、UDDIディレクトリ31には、各種サービスの提供者の他、保証を行う者によって審査されたその他の参加者(例えば、各種サービスのユーザ)に関する情報も登録される。
【0032】
一方、ポータルシステム40は、コンテンツの提供を支援するためのコンピュータシステムである。このポータルシステム40は、管理コンピュータ41、利用者情報記憶部42及びコンテンツ情報記憶手段としてのメタ情報記憶部43を備えている。管理コンピュータ41は、特定手段、発行手段、購入情報送信手段、取得手段及び照合識別子送信手段等として機能する。すなわち、管理コンピュータ41は、コンテンツ提供支援プログラムに従って、特定段階、発行段階、購入情報送信段階、取得段階及び照合識別子送信段階等を含む処理を行う。また、管理コンピュータ41は、利用者情報記憶部42及びメタ情報記憶部43に接続されており、これらから処理に必要な情報を取得する。
【0033】
利用者情報記憶部42は、利用者端末10を介してポータルシステム40を利用するユーザに関する利用者情報が記憶されている。利用者情報は、例えば、ユーザの識別番号、パスワード、利用者端末10のアドレス及びユーザの連絡先などの各種データを含む。管理コンピュータ41は、この利用者情報に基づいて、ユーザ認証を行う。
【0034】
メタ情報記憶部43は、ユーザに提供するコンテンツに関する提供コンテンツ情報が記憶されている。本実施形態では、「教育」に関連する教材についての提供コンテンツ情報を記憶する。この提供コンテンツ情報は、コンテンツを提供する提供者の情報、そのコンテンツを取得するためのアクセスポイント情報、そのコンテンツを検索するためのキーワード情報であるメタ情報、及びそのコンテンツの内容の概略情報(例えば中級者向きなどの程度の情報)などを含む。
【0035】
一方、代金回収代行システム50は、コンテンツの提供に伴う代金回収を行うシステムである。すなわち、代金回収代行システム50は、コンテンツの提供を受けた利用者に対して代金を回収するための処理を行う。そして、代金回収代行システム50は、回収した代金をコンテンツ提供者やポータルシステム40の管理者に分配する処理を行う。
【0036】
次に、本実施形態におけるコンテンツの提供方法について詳述する。
(コンテンツ提供者の登録)
まず、インターネットIを介してコンテンツの提供を希望する提供者は、コンテンツ提供サーバ20を用いて検索照会システム30に登録する。この処理を図2に従って説明する。詳述すると、提供者は、コンテンツ提供サーバ20を介して検索照会システム30にアクセスし、自己の業種のデータ、名称のデータ及びアクセスポイント情報などを含む提供者情報を検索照会システム30に送信する(ステップS1−1)。
【0037】
検索照会システム30は、コンテンツ提供サーバ20から受信した提供者情報に基づいて、提供者を審査する審査処理を行う(ステップS1−2)。この審査処理において、検索照会システム30は、提供者に関する各種情報を収集し、審査を行うための処理を行う。
【0038】
検索照会システム30は、審査処理を通じて、その提供者の信用保証が確保された場合、その提供者情報をUDDIディレクトリ31に登録を行う(ステップS1−3)。この提供者情報は、審査処理を通じて登録され、信用保証された情報(信用保証情報)として機能する。
【0039】
そして、検索照会システム30は、その登録が完了した旨を、提供者のコンテンツ提供サーバ20に送信して通知する(ステップS1−4)。以上により、検索照会システム30へのコンテンツ提供者の登録に関する処理を完了する。
【0040】
(提供コンテンツ情報の記憶)
一方、ポータルシステム40は、コンテンツ情報をメタ情報記憶部43に記憶する処理を行う。この処理を図3に従って説明する。まず、ポータルシステム40の管理コンピュータ41は、メタ情報記憶部43に蓄積する提供者情報についての情報を検索する(ステップS2−1)。本実施形態では、管理コンピュータ41は、検索照会システム30に対して、メタ情報記憶部43に蓄積するための「教育」に関する提供者情報についての検索指示を送信する。
【0041】
検索照会システム30は、ポータルシステム40からの検索指示に基づいて、該当する提供者情報を送信する(ステップS2−2)。この検索には、UDDIディレクトリ31が用いられる。ここでは、「教育」に関連する業務を行っている提供者に関する情報を抽出し、ポータルシステム40に送信する。
【0042】
ポータルシステム40の管理コンピュータ41は、コンテンツのメタ情報の収集を行う(ステップS2−3)。ここでは、管理コンピュータ41は、検索照会システム30から取得した提供者情報に含まれるアクセスポイント情報に基づいて、提供されるコンテンツのメタ情報や、そのコンテンツの内容の概略情報などを収集する。なお、ここで、管理コンピュータ41が、メタ情報記憶部43に記憶されている情報に対して、差分情報のみを収集するようにしてもよい。この場合、管理コンピュータ41は、検索照会システム30から取得した新たな提供者情報や、更新されたメタ情報等を特定して、コンテンツに関する情報を収集する。
【0043】
そして、管理コンピュータ41は、収集したコンテンツの情報をメタ情報記憶部43に記憶する(ステップS2−4)。ポータルシステム40は、所定時間毎(例えば1日毎)にこの処理を行うことにより、定期的に提供コンテンツ情報を更新する。
【0044】
(コンテンツの提供)
次に、コンテンツが提供される方法について図4〜図6を参照して説明する。図4に示すように、コンテンツの提供を希望する利用者は、自分の利用者端末10を介して、ポータルシステム40に対してログインを行う(ステップS3−1)。具体的には、利用者端末10からユーザの利用者情報がポータルシステム40に送信されると、ポータルシステム40の管理コンピュータ41は、予め記憶されている利用者情報と比較して、ユーザ認証を行う。そして、利用者端末10から受信した情報が、利用者情報記憶部42に登録されている情報と一致した場合には、管理コンピュータ41は、ユーザ認証を完了し、ログインを許可する。これにより利用者端末10は、コンテンツの提供を受けることが可能となる。
【0045】
ログインが完了すると、利用者端末10は、ポータルシステム40に対して、提供を希望するコンテンツの検索依頼を行う(ステップS3−2)。この場合、利用者端末10は、検索依頼情報をポータルシステム40に送信する。この検索依頼情報には、例えば、「語学教材」や「コンピュータ教材」のように、「教育」に関して希望するコンテンツを特定するための情報が含まれる。
【0046】
ポータルシステム40の管理コンピュータ41は、利用者端末10から受信した検索依頼情報に基づいて、提供するコンテンツに関する情報を抽出する(ステップS3−3)。ここでは、管理コンピュータ41は、検索依頼に含まれる検索依頼情報と、メタ情報記憶部43に記憶しているメタ情報とを照合して、該当する提供コンテンツ情報を抽出する。
【0047】
そして、ポータルシステム40の管理コンピュータ41は、検出結果を利用者端末10に送信する(ステップS3−4)。この検索結果には、メタ情報記憶部43から抽出されたコンテンツの提供コンテンツ情報が含まれる。
【0048】
ユーザは、ポータルシステム40から受信した検索結果に基づいてコンテンツの購入を決定する。この場合、そのコンテンツの購入の指示を利用者端末10からポータルシステム40に対して行う(ステップS3−5)。この指示は、コンテンツを特定するための情報と、購入するユーザに関する利用者情報とが含まれる。
【0049】
ポータルシステム40の管理コンピュータ41は、コンテンツの購入指示情報を受信すると、コンテンツを購入するためのチケットの発行処理を行う(ステップS3−6)。このチケットは、チケットを識別するための識別データ、ポータルシステム40の識別データ、このユーザの利用者端末10の識別データ(ユーザ識別情報)、販売されるコンテンツの識別データ(コンテンツ識別情報)及び発行時刻データを含んで構成される。
【0050】
このチケットの発行について、図5を参照して詳述する。
まず、利用者端末10からコンテンツの購入指示を受けたポータルシステム40の管理コンピュータ41は、購入指示を行ったユーザについての確認処理を行う(ステップS4−1)。具体的には、管理コンピュータ41は、購入指示に含まれるユーザに関する利用者情報に基づいて、利用者情報記憶部42を用いて購入指示を行ったユーザを特定する。そして、管理コンピュータ41は、検索照会システム30にアクセスして、特定したユーザに関する情報を問い合わせる。検索照会システム30は、受信したユーザがUDDIディレクトリ31に登録されている場合には、その旨及びアクセスポイントの情報を管理コンピュータ41に返信する。そして、管理コンピュータ41は検索照会システム30から、ユーザに関するアクセスポイント情報を受信する。
【0051】
次に、管理コンピュータ41は、検索照会システム30から受信したアクセスポイントの情報に基づいて、利用者端末10にパスワード及び購入指示のあったコンテンツ購入確認情報を送信する(ステップS4−2)。このパスワードは照合識別子として機能し、具体的には、管理コンピュータ41が作成したランダムな数値を用いる。また、コンテンツ購入確認情報は、ユーザに対して購入指示をしたことを確認するための情報である。
【0052】
そして、パスワードを受信した利用者端末10は、受信したコンテンツ購入確認情報を確認し、受信したパスワードを用いてチケットの要求を行う(ステップS4−3)。
【0053】
管理コンピュータ41は、利用者端末10から受信したパスワードが、そのユーザのアクセスポイントに対して送信したパスワードと同じであった場合には、その利用者端末10に対してチケットを送信する(ステップS4−4)。この場合、管理コンピュータ41は、チケットを識別するための識別データ、ポータルシステム40の識別データ、ユーザの利用者端末10の識別データ、販売されるコンテンツの識別データ及び発行時刻データを、暗号化したチケットを生成する。この暗号化には、ポータルシステム40を管理する運営者の秘密鍵が用いられ、この秘密鍵は管理コンピュータ41が保有する。そして、管理コンピュータ41は、このチケットとともに、コンテンツを提供するコンテンツ提供サーバ20のアクセスポイント情報を利用者端末10に送信する。これにより、チケットの発行が完了する。
【0054】
次に、チケット発行以降の処理を図4に戻って説明する。発行されたチケットを受信した利用者端末10は、コンテンツ提供サーバ20に対して、インターネットIを介して、そのコンテンツのダウンロード要求を送信する(ステップS3−7)。この要求は、チケットともに受信したアクセスポイント情報に基づいて、コンテンツを提供するコンテンツ提供サーバ20に送信する。
【0055】
この要求に応じて、コンテンツ提供サーバ20は、暗号化したコンテンツを利用者端末10に送信する(ステップS3−8)。
そして、利用者端末10のユーザは、そのコンテンツを復号するための復号鍵のデータを取得するため、ステップ(S3−6)において発行されたチケットをコンテンツ提供サーバ20に送信する(ステップS3−9)。
【0056】
コンテンツ提供サーバ20は、利用者端末10から受信したチケットの復号化を行う(ステップS3−10)。この場合、コンテンツ提供サーバ20は、公開鍵暗号方式を利用してチケットを復号するために、ポータルシステム40を運営する運営者の公開鍵を取得する。
【0057】
コンテンツ提供サーバ20は、チケットの真正性を確認後、送信したコンテンツを復号するための復号鍵を、利用者端末10に送信する(ステップS3−11)。
【0058】
利用者端末10は、コンテンツ提供サーバ20より受信した復号鍵の情報に基づいてコンテンツの復号化を行う(ステップS3−12)。これにより、利用者端末10において、購買したコンテンツを利用することができる。
【0059】
(コンテンツの代金回収)
次に、代金回収処理について、図6を用いて説明する。図6に示すように、コンテンツ提供サーバ20は、利用者端末10から受信したチケットを、インターネットIを介して代金回収代行システム50に送信する(ステップS5−1)。
【0060】
そして、代金回収代行システム50は、購入情報の照合を行う(ステップS5−2)。具体的には、代金回収代行システム50は、受信したチケットに対応する購入情報をポータルシステム40から取得する。そして、代金回収代行システム50は、コンテンツ提供サーバ20から受信したチケットと、ポータルシステム40から取得した購入情報とを照合する。
【0061】
照合ができた場合、代金回収代行システム50は、コンテンツに関する請求情報を利用者端末10に送信する(ステップS5−3)。
そして、このユーザからコンテンツに関する代金を回収した後に、代金回収代行システム50は、コンテンツ提供者に送金を行うための処理を実行する。そして、コンテンツ提供サーバ20に対して、代金の支払いに関する代金支払情報を送信する(ステップS5−4)。
【0062】
また、代金回収代行システム50は、ポータルシステム40の運営者に中間手数料に関する送金を行うための処理を実行する。そして、ポータルシステム40に対して、中間手数料の支払いに関する手数料支払情報を送信する(ステップS5−5)。
【0063】
これにより、代金回収代行システム50による代金回収処理を終了する。このように、検索照会システム30を利用して、ポータルシステム40、コンテンツ提供サーバ20及び代金回収代行システム50が協働しながら、利用者端末10にコンテンツを提供するための処理が完了する。
【0064】
本実施形態のコンテンツの提供によれば、以下のような効果を得ることができる。
・本実施形態では、ポータルシステム40の管理コンピュータ41は、利用者端末10から送信されたコンテンツ購入の指示に基づいてチケットを発行する(ステップS3−6)。ユーザは、発行されたチケットをコンテンツ提供サーバ20に送信することにより、購入したコンテンツを受けることができる。このため、管理コンピュータ41は、コンテンツを検索するためのメタ情報と、コンテンツを提供する提供者情報のみを管理するだけで、コンテンツ自体を管理する必要がない。従って、ポータルシステム40の負荷を小さくしながら、より多くのコンテンツの提供を支援することができる。そして、ユーザは容易に希望するコンテンツを検索することができるので、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0065】
・本実施形態では、コンテンツ提供サーバ20においては、利用者端末10から受信した暗号化されたチケットを、ポータルシステム40の運営者の公開鍵によって復号する(ステップS3−10)。このため、コンテンツ提供サーバ20は、チケットの発行者を特定することができる。すなわち、チケットの内容が正しく復号できた場合には、鍵を発行した管理コンピュータ41の運営者に対する信用に基づいて、ユーザに対しコンテンツの提供を行うことができる。従って、チケットを送信した利用者端末10を使用するユーザに対する信用が不明であっても、コンテンツを、より安全かつ効率的に提供することができる。
【0066】
・本実施形態では、代金回収代行システム50は、代金回収の依頼を受けたコンテンツ提供サーバ20からのチケットと、ポータルシステム40からの購入情報とを照合する(ステップS5−2)。すなわち、代金回収を行う者は、チケットと、それに対応する購入情報とが一致する場合に代金回収を行う。すなわち、代金回収を行う者は、ポータルシステム40を介して、その代金請求の内容を確認することができる。このため、代金回収における誤請求等を低減することを期待でき、代金回収を効率的に行うことができる。
【0067】
一方、コンテンツ提供者にとっては、チケットを代金回収代行システム50に送信することにより、提供したコンテンツに対する代金の回収できる。従って、コンテンツ提供者は代金回収の手間を軽減でき、効率的にコンテンツを提供することができる。そして、コンテンツ提供者から多くのコンテンツに関する情報がポータルシステム40に提供されることにより、さらにコンテンツ流通基盤の拡大・促進を期待できる。
【0068】
・本実施形態では、ポータルシステム40の管理コンピュータ41は、検索照会システム30に記憶されている提供者情報に基づいて、その提供者が提供するコンテンツに関する情報をメタ情報記憶部43に記憶した(ステップS2−4)。この検索照会システム30には、審査処理(ステップS1−2)を経た提供者情報が登録されている。このため、メタ情報記憶部43には、信用の保証された提供者が提供するコンテンツ情報だけが記憶されている。従って、コンテンツの提供を受けるユーザは、信頼性のより高いコンテンツの提供を受けることができる。
【0069】
一方、ポータルシステム40を運営する運営者は、検索照会システム30に記憶された情報を利用するため、提供者についての信用に関する審査を独自に行う必要がない。このため、効率的にコンテンツ情報を提供することができる。
【0070】
・本実施形態では、コンテンツ購入の指示をしたユーザに関する情報を、検索照会システム30において検索し、検索照会システム30に登録されたユーザのアクセスポイントに対してパスワードを送信した(ステップS4−2)。すなわち、管理コンピュータ41は、検索照会システム30に登録されているユーザに対して確認を行ってから、チケットを発行することができる。従って、ポータルシステム40は、コンテンツを希望するユーザに対して確実にチケットを発行することができる。すなわち、代金回収時に使用されるチケットの信頼性の高くすることができる。
【0071】
・本実施形態では、コンテンツの提供を希望したユーザを確認するために、検索照会システム30において特定されたユーザのアクセスポイントに対してパスワードを送信した。このパスワードは、ランダムな数値データから構成される。このため、コンテンツの購入の申し込みを行ったユーザとは異なるユーザの利用者端末10に、購入確認のためパスワードを送信したとしても、購入に関するコンテンツの情報が漏出することがない。
【0072】
・本実施形態では、ユーザは、コンテンツの提供を受けてから、代金回収代行システム50の代金回収者により代金の支払いを行う。このため、ユーザは、提供されるコンテンツを確認してから代金の支払いを行うことができ、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
【0073】
・本実施形態では、チケットは、暗号化されて利用者端末10及びコンテンツ提供サーバ20に送信される。このため、チケットの内容が送信途中で漏洩する可能性を、より低減することができる。
【0074】
・本実施形態では、コンテンツ提供サーバ20は、暗号化したコンテンツを送信した後、コンテンツを復号する復号鍵を送信した。このため、効率的にコンテンツの提供を行うことができる。例えば、容量の大きいコンテンツを暗号化して第1の媒体を用いて提供した後、チケットとの引き換えを条件に、容量の小さい復号鍵を第2の媒体を用いて提供することによりコンテンツの利用を許容することができる。
【0075】
・本実施形態では、コンテンツの提供はコンテンツ提供サーバ20を有する提供者が行い、代金の回収は代金回収代行システム50を有する代金回収業者が行う。このため、ポータルシステム40を運営する運営者は、コンテンツ自体の管理や代金回収の管理を行う必要がないため、より容易にポータルシステム40を運営することができる。
【0076】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○上記実施形態においては、コンテンツ提供サーバ20がチケットの復号化を行う際には、ポータルシステム40を運営する運営者の公開鍵を取得する。この場合、ポータルシステム40が、コンテンツ提供サーバ20にチケットの復号鍵を送信したり、また予め復号鍵の公開鍵サーバから取得したりするようにしてもよい。
【0077】
○上記実施形態においては、UDDIディレクトリ31には、コンテンツ提供者のうち、登録審査が行われた者に関する提供者情報が記憶される。さらに、UDDIディレクトリ31には、各種サービスの提供者の他、保証を行う者によって審査されたその他の参加者(例えば、各種サービスのユーザ)に関する情報も登録される。一つのUDDIディレクトリに登録されている必要はなく、複数のディレクトリに分散させて記憶された各々の信用保証情報を用いてもよい。
【0078】
○上記実施形態においては、コンテンツ提供サーバ20の提供者をUDDIディレクトリ31に登録する際の審査処理は、検索照会システム30において行った。検索照会システム30から抽出した情報をメタ情報記憶部43に記憶するときに審査処理を行ってもよいし、また検索照会システム30とは別のシステムにおいて審査処理を行ってもよい。
【0079】
○上記実施形態においては、利用者端末10は、検索依頼情報をポータルシステム40に送信する。この検索依頼情報には、例えば、「語学教材」や「コンピュータ教材」のように、「教育」に関して希望するコンテンツを特定するための情報が含まれる。検索依頼情報に含める情報はこれに限られるものではない。例えば、コンテンツ提供に関する金額等を用いて検索を行ってもよい。
【0080】
○上記実施形態においては、ポータルシステム40の管理コンピュータ41は、利用者端末10から受信したパスワードが送信したパスワードと同じである場合に、チケットを利用者端末10に送信した(ステップ4−4)。これに代えて、利用者端末10からパスワードを受信した後に、その利用者に関する信用情報などを更に確認してから、チケットを発行してもよい。これにより、ユーザの信用情報を確認する時間に余裕を持たせることができる。例えば、UDDIディレクトリ31における情報更新の遅れに対応することができ、臨機応変にサービスを提供することができる。
【0081】
○上記実施形態においては、代金回収代行システム50をポータルシステム40とは別のシステムとした。これに代えて、ポータルシステム40に代金回収代行システム50の機能を持たせてもよい。
【0082】
○上記実施形態においては、ポータルシステム40は、コンテンツを検索するための検索情報を記憶するコンテンツ情報記憶手段としてメタ情報記憶部43を備えた。ポータルシステム40は、提供するコンテンツが例えば教育講座や研修などの場合には、その講座の開講情報(日時や場所など)を記憶する記憶部を更に備えるようにしてもよい。
【0083】
○上記実施形態においては、コンテンツ提供サーバ20は、チケットの真正性を確認後、送信したコンテンツを復号するための復号鍵を、利用者端末10に送信する(ステップS3−11)。利用者端末10は、コンテンツ提供サーバ20より受信した復号鍵の情報に基づいてコンテンツの復号化を行う(ステップS3−12)。これに代えて、代金回収の確認後にコンテンツを復号するための復号鍵を、利用者端末10に送信してもよい。具体的には、コンテンツ提供サーバ20が、代金回収代行システム50から、代金の支払いに関する代金支払情報を受信した後で、復号鍵を利用者端末10送信する。これにより、コンテンツ提供者は、より確実に代金を回収ですることができる。
【0084】
○上記実施形態においては、ポータルシステム40においては、「教育」に関する教材のコンテンツを提供するとして説明した。これに代えて、デジタルコンテンツ一般や、コンサートなどの情報をメタ情報記憶部43に記憶させて、これらのコンテンツを提供するようにしてもよい。すなわち、コンテンツは、ポータルシステム40の管理コンピュータ41が発行するチケットに基づいてユーザに提供される。このため、提供されるコンテンツは、ユーザの利用者端末10を利用するコンテンツに限る必要はない。従って、管理コンピュータ41は、より多様なコンテンツをユーザに対して提供することができ、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
【0085】
【発明の効果】
本発明によれば、管理コンピュータがコンテンツを検索する検索情報及びコンテンツを提供する提供者に関する情報のみを管理することにより、コンピュータに加わる負荷を小さくすることができる。そして、効率的にコンテンツをユーザに提供することができ、コンテンツ流通基盤の拡大・促進を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるシステム構成概略図。
【図2】実施形態におけるコンテンツの提供者の登録手順を示す流れ図。
【図3】実施形態におけるメタ情報記憶部への記憶手順を示す流れ図。
【図4】実施形態におけるコンテンツ取得の手順を示す流れ図。
【図5】実施形態におけるチケット発行の手順を示す流れ図。
【図6】実施形態における代金回収の手順を示す流れ図。
【符号の説明】
10…利用者端末、20…コンテンツ提供サーバ、30…検索照会システム、40…コンテンツ提供支援システムとしてのポータルシステム、41…管理コンピュータ、43…コンテンツ情報記憶手段としてのメタ情報記憶部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介してコンテンツを提供するコンテンツ提供支援方法及び管理コンピュータに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットの普及に伴って、これを介したコンテンツの提供が行われている。例えば、コンテンツ提供者は、ホームページなどに販売するコンテンツの情報を掲載する。そして、コンテンツの提供を受ける購入者は、掲載されたコンテンツの情報に基づいてコンテンツの購入を行うことがある。
【0003】
しかしながら、インターネットを介して提供される情報は膨大であり、ユーザは、自分が提供を希望するコンテンツを短時間で検索して取得することは難しかった。
【0004】
そこで、コンテンツをキーワードとともに蓄積して、集中管理するサーバを設けた技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。これによれば、キーワードに基づいて、ユーザは希望するコンテンツを、集中管理するサーバにおいて検索することにより、容易に所望のコンテンツを取得することができるとしている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−278979号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示されている技術においては、集中管理するサーバは、コンテンツ自体を記憶することによりコンテンツを管理している。このため、取り扱うコンテンツの量が多くなると、サーバに多大な負荷が加わる。一方、コンテンツの量を制限した場合、ユーザは、適切なコンテンツを効率的に取得することができなかった。
【0007】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされ、その目的は、ユーザの利便性を図りながら、コンテンツを効率的に提供することができるコンテンツ提供支援方法及び管理コンピュータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、コンテンツを提供するコンテンツ提供サーバ及びコンテンツの提供を希望するユーザの利用者端末にネットワークを介して接続され、コンテンツに関する検索情報及びそのコンテンツの提供者に関する提供者情報を含む提供コンテンツ情報を記憶したコンテンツ情報記憶手段を有した管理コンピュータを用いて、前記コンテンツを前記ユーザに提供するためのコンテンツ提供支援方法であって、前記管理コンピュータが、前記利用者端末から受信した検索依頼情報に基づいて、提供するコンテンツを前記コンテンツ情報記憶手段に記憶された情報から特定する特定段階と、前記特定されたコンテンツを前記ユーザが取得するためのチケットを、前記利用者端末に対して発行する発行段階とを備えたことを要旨とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコンテンツ提供支援方法において、前記チケットは、前記提供者情報を含む情報を前記管理コンピュータが保有する秘密鍵で暗号化したものであることを要旨とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のコンテンツ提供支援方法において、前記チケットは、ユーザ識別情報及びコンテンツ識別情報を含む情報を前記管理コンピュータが保有する秘密鍵で暗号化したものであることを要旨とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載のコンテンツ提供支援方法において、前記管理コンピュータは、さらに、コンテンツ提供者に関する信用保証情報を格納する検索照会システムに接続され、前記管理コンピュータが、前記検索照会システムから取得したコンテンツ提供者に関する信用保証情報に基づいて、コンテンツ情報を取得し、前記コンテンツ情報記憶手段に記憶する取得段階を更に備えたことを要旨とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載のコンテンツ提供支援方法において、前記管理コンピュータは、さらに、ユーザに関する信用保証情報を格納する検索照会システムに接続され、前記管理コンピュータが、前記検索照会システムから取得したユーザに関する信用保証情報に基づいて、ユーザのアクセスポイントに関する情報を取得する取得段階と、前記取得したアクセスポイントに、照合識別子情報を送信する照合識別子送信段階を更に備え、前記発行段階は、前記アクセスポイントから前記照合識別子の返信があった場合に、前記チケットを発行することを要旨とする。
【0013】
請求項6に記載の発明は、コンテンツを提供するコンテンツ提供サーバ及びコンテンツの提供を希望するユーザの利用者端末にネットワークを介して接続され、コンテンツに関する検索情報及びそのコンテンツの提供者に関する提供者情報を含む提供コンテンツ情報を記憶したコンテンツ情報記憶手段を有した管理コンピュータを用いて、前記コンテンツを前記ユーザに提供するためのコンテンツ提供支援プログラムであって、前記管理コンピュータを、前記利用者端末から受信した検索依頼情報に基づいて、提供するコンテンツを前記コンテンツ情報記憶手段に記憶された情報から特定する特定手段、及び前記特定されたコンテンツを前記ユーザが取得するためのチケットを、前記利用者端末に対して発行する発行手段として機能させることを要旨とする。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のコンテンツ提供支援プログラムにおいて、前記チケットは、前記提供者情報を含む情報を前記管理コンピュータが保有する秘密鍵で暗号化したものであることを要旨とする。
【0015】
請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載のコンテンツ提供支援プログラムにおいて、前記チケットは、ユーザ識別情報及びコンテンツ識別情報を含む情報を前記管理コンピュータが保有する秘密鍵で暗号化したものであることを要旨とする。
【0016】
請求項9に記載の発明は、請求項6〜8のいずれか1つに記載のコンテンツ提供支援プログラムにおいて、前記管理コンピュータは、さらに、コンテンツ提供者に関する信用保証情報を格納する検索照会システムに接続され、前記管理コンピュータを、前記検索照会システムから取得したコンテンツ提供者に関する信用保証情報に基づいて、コンテンツ情報を取得し、前記コンテンツ情報記憶手段に記憶する取得手段として更に機能させることを要旨とする。
【0017】
請求項10に記載の発明は、請求項6〜9のいずれか1つに記載のコンテンツ提供支援プログラムにおいて、前記管理コンピュータは、さらに、ユーザに関する信用保証情報を格納する検索照会システムに接続され、前記管理コンピュータを、前記検索照会システムから取得したユーザに関する信用保証情報に基づいて、ユーザのアクセスポイントに関する情報を取得する取得手段、及び前記取得したアクセスポイントに、照合識別子情報を送信する照合識別子送信手段として更に機能させ、前記発行手段は、前記アクセスポイントから前記照合識別子の返信があった場合に、前記チケットを発行するように機能させることを要旨とする。
【0018】
請求項11に記載の発明は、コンテンツを提供するコンテンツ提供サーバ及びコンテンツの提供を希望するユーザの利用者端末にネットワークを介して接続され、コンテンツに関する検索情報及びそのコンテンツの提供者に関する提供者情報を含む提供コンテンツ情報を記憶したコンテンツ情報記憶手段を有した管理コンピュータであって、前記管理コンピュータが、前記利用者端末から受信した検索依頼情報に基づいて、提供するコンテンツを前記コンテンツ情報記憶手段に記憶された情報から特定する特定手段、及び前記特定されたコンテンツを前記ユーザが取得するためのチケットを、前記利用者端末に対して発行する発行手段を備えたことを要旨とする。
【0019】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の管理コンピュータにおいて、前記チケットは、前記提供者情報を含む情報を前記管理コンピュータが保有する秘密鍵で暗号化したものであることを要旨とする。
【0020】
請求項13に記載の発明は、請求項11又は12に記載の管理コンピュータにおいて、前記チケットは、ユーザ識別情報及びコンテンツ識別情報を含む情報を前記管理コンピュータが保有する秘密鍵で暗号化したものであることを要旨とする。
【0021】
請求項14に記載の発明は、請求項11〜13のいずれか1つに記載の管理コンピュータにおいて、前記管理コンピュータは、さらに、コンテンツ提供者に関する信用保証情報を格納する検索照会システムに接続され、前記検索照会システムから取得したコンテンツ提供者に関する信用保証情報に基づいて、コンテンツ情報を取得し、前記コンテンツ情報記憶手段に記憶する取得手段を更に備えたことを要旨とする。
【0022】
請求項15に記載の発明は、請求項11〜14のいずれか1つに記載の管理コンピュータにおいて、前記管理コンピュータは、さらに、ユーザに関する信用保証情報を格納する検索照会システムに接続され、前記検索照会システムから取得したユーザに関する信用保証情報に基づいて、ユーザのアクセスポイントに関する情報を取得する取得手段、及び前記取得したアクセスポイントに、照合識別子情報を送信する照合識別子送信手段を更に備え、前記発行手段は、前記アクセスポイントから前記照合識別子の返信があった場合に、前記チケットを発行することを要旨とする。
【0023】
(作用)
請求項1、6又は11に記載の発明によれば、管理コンピュータは、利用者端末から受信した検索依頼情報に基づいて特定されたコンテンツを提供するためのチケットを、利用者端末に対して発行する。このチケットは、利用者端末を介してコンテンツ提供サーバに送信されることにより、ユーザはコンテンツの提供を受けることができる。このため、管理コンピュータは、コンテンツに関する検索情報や提供者情報を管理するだけで、コンテンツ自体を管理する必要がないので、コンピュータに加わる負荷を小さくすることができる。従って、管理コンピュータは、より多くの提供コンテンツ情報を、効率的に提供することができ、さらにユーザの利便性を図ることもできる。また、ユーザはチケットに基づいてコンテンツの提供を受けることができるので、コンテンツそのものが電子化されている必要はない。このため、コンテンツ提供者は、より多種多様なコンテンツを提供することができ、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
【0024】
請求項2、7又は12に記載の発明によれば、発行されるチケットは、提供者情報を含む情報を管理コンピュータが保有する秘密鍵で暗号化したものである。このため、公開鍵で復号化することにより、チケットの発行元を特定できる。すなわち、利用者端末からチケットを受信したコンテンツ提供サーバは、管理コンピュータに関する公開鍵で復号化を行うことにより、発行元を特定できる。従って、公開鍵暗号方式を用いることにより、鍵を送信した管理コンピュータを運営する運営者の信用に基づいて、安心してコンテンツの提供を行うことができる。従って、コンテンツの流通を安全かつ効率的に行うことができる。
【0025】
請求項3、8又は13に記載の発明によれば、チケットは、ユーザ識別情報及びコンテンツ識別情報を含む情報を、前記管理コンピュータが保有する秘密鍵で暗号化したものである。このため、購入情報がチケットを介して代金回収サーバに提供され、この情報を用いて代金回収のための処理を行うことができる。従って、コンテンツ提供者は代金回収サーバを利用しながら、効率的に提供コンテンツに対する代金の回収を行うことができる。
【0026】
請求項4、9又は14に記載の発明によれば、管理コンピュータが検索照会システムから取得したコンテンツ提供者に関する信用保証情報に基づいて、コンテンツ情報を取得し、前記コンテンツ情報記憶手段に記憶する。このため、コンテンツ情報記憶手段には、特定の第三者による保証された提供者のコンテンツに関する情報だけを記憶することができる。このため、ユーザは、より安心してコンテンツの提供を受けることができる。
【0027】
請求項5、10又は15に記載の発明によれば、検索照会システムから取得したユーザに関する信用保証情報に基づいて、ユーザのアクセスポイントに関する情報を取得する。そして、取得したアクセスポイントに照合識別子情報を送信し、そのアクセスポイントから送信した照合識別子情報の返信があった場合に、チケットを発行する。照合識別子情報の返信を条件にチケットを発行するため、特定の第三者により確認されたユーザに対してコンテンツの提供を行うことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図1に示すように、複数の利用者端末10、複数のコンテンツ提供サーバ20、検索照会システム30、コンテンツ提供支援システムとしてのポータルシステム40及び代金回収代行システム50が、ネットワークとしてのインターネットIを介して接続されている。
【0029】
利用者端末10は、コンテンツの提供を希望するユーザが使用するコンピュータ端末である。この利用者端末10はコンテンツを検索するために必要なキーワードや条件を入力するための入力手段を備える。この入力手段としてはキーボードやマウスの他、音声入力やタブレットを用いてもよい。また、利用者端末10は、コンテンツの検索結果を出力するための出力手段を備える。この出力手段としては、ディスプレイの他、音声出力装置や点字出力装置を用いてもよい。なお、利用者端末10として携帯電話等を用いてもよい。
【0030】
コンテンツ提供サーバ20は、例えば通信教育や教育研修などのコンテンツを提供するサーバである。このコンテンツ提供サーバ20は、利用者端末10からコンテンツ提供の要求を受信すると、要求に応じたコンテンツを暗号化し、利用者端末10に送信する。また、本実施形態では、コンテンツ提供サーバ20は、後述する一定の場合に、利用者端末10に送信した暗号化したコンテンツを復号する鍵を、利用者端末10に送信する。なお、この鍵は、電子情報から構成されている。
【0031】
検索照会システム30は、本実施形態でのコンテンツ提供に関与する提供者やサービス等に関する情報の登録、検索を行うためのコンピュータシステムである。ここでは、公知のUDDI(Universal Description, Discovery, and Integration )を用いる。そして、検索照会システム30は、UDDIディレクトリ31を備えている。このUDDIディレクトリ31には、コンテンツ提供者のうち、登録審査が行われた者に関する提供者情報が記憶される。このため、検索照会システム30は、企業等の保証を行う者による審査のための機能や、提供者情報の登録のための機能等を有する。UDDIディレクトリ31に記憶されている提供者情報には、その提供者の業種のデータ、名称のデータ及びアクセスポイント情報などが含まれる。ここで、アクセスポイント情報とは、提供者のURLやメールアドレスなど、ネットワークを介してアクセス可能な手段に関する情報である。なお、本実施形態では、UDDIディレクトリ31には、各種サービスの提供者の他、保証を行う者によって審査されたその他の参加者(例えば、各種サービスのユーザ)に関する情報も登録される。
【0032】
一方、ポータルシステム40は、コンテンツの提供を支援するためのコンピュータシステムである。このポータルシステム40は、管理コンピュータ41、利用者情報記憶部42及びコンテンツ情報記憶手段としてのメタ情報記憶部43を備えている。管理コンピュータ41は、特定手段、発行手段、購入情報送信手段、取得手段及び照合識別子送信手段等として機能する。すなわち、管理コンピュータ41は、コンテンツ提供支援プログラムに従って、特定段階、発行段階、購入情報送信段階、取得段階及び照合識別子送信段階等を含む処理を行う。また、管理コンピュータ41は、利用者情報記憶部42及びメタ情報記憶部43に接続されており、これらから処理に必要な情報を取得する。
【0033】
利用者情報記憶部42は、利用者端末10を介してポータルシステム40を利用するユーザに関する利用者情報が記憶されている。利用者情報は、例えば、ユーザの識別番号、パスワード、利用者端末10のアドレス及びユーザの連絡先などの各種データを含む。管理コンピュータ41は、この利用者情報に基づいて、ユーザ認証を行う。
【0034】
メタ情報記憶部43は、ユーザに提供するコンテンツに関する提供コンテンツ情報が記憶されている。本実施形態では、「教育」に関連する教材についての提供コンテンツ情報を記憶する。この提供コンテンツ情報は、コンテンツを提供する提供者の情報、そのコンテンツを取得するためのアクセスポイント情報、そのコンテンツを検索するためのキーワード情報であるメタ情報、及びそのコンテンツの内容の概略情報(例えば中級者向きなどの程度の情報)などを含む。
【0035】
一方、代金回収代行システム50は、コンテンツの提供に伴う代金回収を行うシステムである。すなわち、代金回収代行システム50は、コンテンツの提供を受けた利用者に対して代金を回収するための処理を行う。そして、代金回収代行システム50は、回収した代金をコンテンツ提供者やポータルシステム40の管理者に分配する処理を行う。
【0036】
次に、本実施形態におけるコンテンツの提供方法について詳述する。
(コンテンツ提供者の登録)
まず、インターネットIを介してコンテンツの提供を希望する提供者は、コンテンツ提供サーバ20を用いて検索照会システム30に登録する。この処理を図2に従って説明する。詳述すると、提供者は、コンテンツ提供サーバ20を介して検索照会システム30にアクセスし、自己の業種のデータ、名称のデータ及びアクセスポイント情報などを含む提供者情報を検索照会システム30に送信する(ステップS1−1)。
【0037】
検索照会システム30は、コンテンツ提供サーバ20から受信した提供者情報に基づいて、提供者を審査する審査処理を行う(ステップS1−2)。この審査処理において、検索照会システム30は、提供者に関する各種情報を収集し、審査を行うための処理を行う。
【0038】
検索照会システム30は、審査処理を通じて、その提供者の信用保証が確保された場合、その提供者情報をUDDIディレクトリ31に登録を行う(ステップS1−3)。この提供者情報は、審査処理を通じて登録され、信用保証された情報(信用保証情報)として機能する。
【0039】
そして、検索照会システム30は、その登録が完了した旨を、提供者のコンテンツ提供サーバ20に送信して通知する(ステップS1−4)。以上により、検索照会システム30へのコンテンツ提供者の登録に関する処理を完了する。
【0040】
(提供コンテンツ情報の記憶)
一方、ポータルシステム40は、コンテンツ情報をメタ情報記憶部43に記憶する処理を行う。この処理を図3に従って説明する。まず、ポータルシステム40の管理コンピュータ41は、メタ情報記憶部43に蓄積する提供者情報についての情報を検索する(ステップS2−1)。本実施形態では、管理コンピュータ41は、検索照会システム30に対して、メタ情報記憶部43に蓄積するための「教育」に関する提供者情報についての検索指示を送信する。
【0041】
検索照会システム30は、ポータルシステム40からの検索指示に基づいて、該当する提供者情報を送信する(ステップS2−2)。この検索には、UDDIディレクトリ31が用いられる。ここでは、「教育」に関連する業務を行っている提供者に関する情報を抽出し、ポータルシステム40に送信する。
【0042】
ポータルシステム40の管理コンピュータ41は、コンテンツのメタ情報の収集を行う(ステップS2−3)。ここでは、管理コンピュータ41は、検索照会システム30から取得した提供者情報に含まれるアクセスポイント情報に基づいて、提供されるコンテンツのメタ情報や、そのコンテンツの内容の概略情報などを収集する。なお、ここで、管理コンピュータ41が、メタ情報記憶部43に記憶されている情報に対して、差分情報のみを収集するようにしてもよい。この場合、管理コンピュータ41は、検索照会システム30から取得した新たな提供者情報や、更新されたメタ情報等を特定して、コンテンツに関する情報を収集する。
【0043】
そして、管理コンピュータ41は、収集したコンテンツの情報をメタ情報記憶部43に記憶する(ステップS2−4)。ポータルシステム40は、所定時間毎(例えば1日毎)にこの処理を行うことにより、定期的に提供コンテンツ情報を更新する。
【0044】
(コンテンツの提供)
次に、コンテンツが提供される方法について図4〜図6を参照して説明する。図4に示すように、コンテンツの提供を希望する利用者は、自分の利用者端末10を介して、ポータルシステム40に対してログインを行う(ステップS3−1)。具体的には、利用者端末10からユーザの利用者情報がポータルシステム40に送信されると、ポータルシステム40の管理コンピュータ41は、予め記憶されている利用者情報と比較して、ユーザ認証を行う。そして、利用者端末10から受信した情報が、利用者情報記憶部42に登録されている情報と一致した場合には、管理コンピュータ41は、ユーザ認証を完了し、ログインを許可する。これにより利用者端末10は、コンテンツの提供を受けることが可能となる。
【0045】
ログインが完了すると、利用者端末10は、ポータルシステム40に対して、提供を希望するコンテンツの検索依頼を行う(ステップS3−2)。この場合、利用者端末10は、検索依頼情報をポータルシステム40に送信する。この検索依頼情報には、例えば、「語学教材」や「コンピュータ教材」のように、「教育」に関して希望するコンテンツを特定するための情報が含まれる。
【0046】
ポータルシステム40の管理コンピュータ41は、利用者端末10から受信した検索依頼情報に基づいて、提供するコンテンツに関する情報を抽出する(ステップS3−3)。ここでは、管理コンピュータ41は、検索依頼に含まれる検索依頼情報と、メタ情報記憶部43に記憶しているメタ情報とを照合して、該当する提供コンテンツ情報を抽出する。
【0047】
そして、ポータルシステム40の管理コンピュータ41は、検出結果を利用者端末10に送信する(ステップS3−4)。この検索結果には、メタ情報記憶部43から抽出されたコンテンツの提供コンテンツ情報が含まれる。
【0048】
ユーザは、ポータルシステム40から受信した検索結果に基づいてコンテンツの購入を決定する。この場合、そのコンテンツの購入の指示を利用者端末10からポータルシステム40に対して行う(ステップS3−5)。この指示は、コンテンツを特定するための情報と、購入するユーザに関する利用者情報とが含まれる。
【0049】
ポータルシステム40の管理コンピュータ41は、コンテンツの購入指示情報を受信すると、コンテンツを購入するためのチケットの発行処理を行う(ステップS3−6)。このチケットは、チケットを識別するための識別データ、ポータルシステム40の識別データ、このユーザの利用者端末10の識別データ(ユーザ識別情報)、販売されるコンテンツの識別データ(コンテンツ識別情報)及び発行時刻データを含んで構成される。
【0050】
このチケットの発行について、図5を参照して詳述する。
まず、利用者端末10からコンテンツの購入指示を受けたポータルシステム40の管理コンピュータ41は、購入指示を行ったユーザについての確認処理を行う(ステップS4−1)。具体的には、管理コンピュータ41は、購入指示に含まれるユーザに関する利用者情報に基づいて、利用者情報記憶部42を用いて購入指示を行ったユーザを特定する。そして、管理コンピュータ41は、検索照会システム30にアクセスして、特定したユーザに関する情報を問い合わせる。検索照会システム30は、受信したユーザがUDDIディレクトリ31に登録されている場合には、その旨及びアクセスポイントの情報を管理コンピュータ41に返信する。そして、管理コンピュータ41は検索照会システム30から、ユーザに関するアクセスポイント情報を受信する。
【0051】
次に、管理コンピュータ41は、検索照会システム30から受信したアクセスポイントの情報に基づいて、利用者端末10にパスワード及び購入指示のあったコンテンツ購入確認情報を送信する(ステップS4−2)。このパスワードは照合識別子として機能し、具体的には、管理コンピュータ41が作成したランダムな数値を用いる。また、コンテンツ購入確認情報は、ユーザに対して購入指示をしたことを確認するための情報である。
【0052】
そして、パスワードを受信した利用者端末10は、受信したコンテンツ購入確認情報を確認し、受信したパスワードを用いてチケットの要求を行う(ステップS4−3)。
【0053】
管理コンピュータ41は、利用者端末10から受信したパスワードが、そのユーザのアクセスポイントに対して送信したパスワードと同じであった場合には、その利用者端末10に対してチケットを送信する(ステップS4−4)。この場合、管理コンピュータ41は、チケットを識別するための識別データ、ポータルシステム40の識別データ、ユーザの利用者端末10の識別データ、販売されるコンテンツの識別データ及び発行時刻データを、暗号化したチケットを生成する。この暗号化には、ポータルシステム40を管理する運営者の秘密鍵が用いられ、この秘密鍵は管理コンピュータ41が保有する。そして、管理コンピュータ41は、このチケットとともに、コンテンツを提供するコンテンツ提供サーバ20のアクセスポイント情報を利用者端末10に送信する。これにより、チケットの発行が完了する。
【0054】
次に、チケット発行以降の処理を図4に戻って説明する。発行されたチケットを受信した利用者端末10は、コンテンツ提供サーバ20に対して、インターネットIを介して、そのコンテンツのダウンロード要求を送信する(ステップS3−7)。この要求は、チケットともに受信したアクセスポイント情報に基づいて、コンテンツを提供するコンテンツ提供サーバ20に送信する。
【0055】
この要求に応じて、コンテンツ提供サーバ20は、暗号化したコンテンツを利用者端末10に送信する(ステップS3−8)。
そして、利用者端末10のユーザは、そのコンテンツを復号するための復号鍵のデータを取得するため、ステップ(S3−6)において発行されたチケットをコンテンツ提供サーバ20に送信する(ステップS3−9)。
【0056】
コンテンツ提供サーバ20は、利用者端末10から受信したチケットの復号化を行う(ステップS3−10)。この場合、コンテンツ提供サーバ20は、公開鍵暗号方式を利用してチケットを復号するために、ポータルシステム40を運営する運営者の公開鍵を取得する。
【0057】
コンテンツ提供サーバ20は、チケットの真正性を確認後、送信したコンテンツを復号するための復号鍵を、利用者端末10に送信する(ステップS3−11)。
【0058】
利用者端末10は、コンテンツ提供サーバ20より受信した復号鍵の情報に基づいてコンテンツの復号化を行う(ステップS3−12)。これにより、利用者端末10において、購買したコンテンツを利用することができる。
【0059】
(コンテンツの代金回収)
次に、代金回収処理について、図6を用いて説明する。図6に示すように、コンテンツ提供サーバ20は、利用者端末10から受信したチケットを、インターネットIを介して代金回収代行システム50に送信する(ステップS5−1)。
【0060】
そして、代金回収代行システム50は、購入情報の照合を行う(ステップS5−2)。具体的には、代金回収代行システム50は、受信したチケットに対応する購入情報をポータルシステム40から取得する。そして、代金回収代行システム50は、コンテンツ提供サーバ20から受信したチケットと、ポータルシステム40から取得した購入情報とを照合する。
【0061】
照合ができた場合、代金回収代行システム50は、コンテンツに関する請求情報を利用者端末10に送信する(ステップS5−3)。
そして、このユーザからコンテンツに関する代金を回収した後に、代金回収代行システム50は、コンテンツ提供者に送金を行うための処理を実行する。そして、コンテンツ提供サーバ20に対して、代金の支払いに関する代金支払情報を送信する(ステップS5−4)。
【0062】
また、代金回収代行システム50は、ポータルシステム40の運営者に中間手数料に関する送金を行うための処理を実行する。そして、ポータルシステム40に対して、中間手数料の支払いに関する手数料支払情報を送信する(ステップS5−5)。
【0063】
これにより、代金回収代行システム50による代金回収処理を終了する。このように、検索照会システム30を利用して、ポータルシステム40、コンテンツ提供サーバ20及び代金回収代行システム50が協働しながら、利用者端末10にコンテンツを提供するための処理が完了する。
【0064】
本実施形態のコンテンツの提供によれば、以下のような効果を得ることができる。
・本実施形態では、ポータルシステム40の管理コンピュータ41は、利用者端末10から送信されたコンテンツ購入の指示に基づいてチケットを発行する(ステップS3−6)。ユーザは、発行されたチケットをコンテンツ提供サーバ20に送信することにより、購入したコンテンツを受けることができる。このため、管理コンピュータ41は、コンテンツを検索するためのメタ情報と、コンテンツを提供する提供者情報のみを管理するだけで、コンテンツ自体を管理する必要がない。従って、ポータルシステム40の負荷を小さくしながら、より多くのコンテンツの提供を支援することができる。そして、ユーザは容易に希望するコンテンツを検索することができるので、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0065】
・本実施形態では、コンテンツ提供サーバ20においては、利用者端末10から受信した暗号化されたチケットを、ポータルシステム40の運営者の公開鍵によって復号する(ステップS3−10)。このため、コンテンツ提供サーバ20は、チケットの発行者を特定することができる。すなわち、チケットの内容が正しく復号できた場合には、鍵を発行した管理コンピュータ41の運営者に対する信用に基づいて、ユーザに対しコンテンツの提供を行うことができる。従って、チケットを送信した利用者端末10を使用するユーザに対する信用が不明であっても、コンテンツを、より安全かつ効率的に提供することができる。
【0066】
・本実施形態では、代金回収代行システム50は、代金回収の依頼を受けたコンテンツ提供サーバ20からのチケットと、ポータルシステム40からの購入情報とを照合する(ステップS5−2)。すなわち、代金回収を行う者は、チケットと、それに対応する購入情報とが一致する場合に代金回収を行う。すなわち、代金回収を行う者は、ポータルシステム40を介して、その代金請求の内容を確認することができる。このため、代金回収における誤請求等を低減することを期待でき、代金回収を効率的に行うことができる。
【0067】
一方、コンテンツ提供者にとっては、チケットを代金回収代行システム50に送信することにより、提供したコンテンツに対する代金の回収できる。従って、コンテンツ提供者は代金回収の手間を軽減でき、効率的にコンテンツを提供することができる。そして、コンテンツ提供者から多くのコンテンツに関する情報がポータルシステム40に提供されることにより、さらにコンテンツ流通基盤の拡大・促進を期待できる。
【0068】
・本実施形態では、ポータルシステム40の管理コンピュータ41は、検索照会システム30に記憶されている提供者情報に基づいて、その提供者が提供するコンテンツに関する情報をメタ情報記憶部43に記憶した(ステップS2−4)。この検索照会システム30には、審査処理(ステップS1−2)を経た提供者情報が登録されている。このため、メタ情報記憶部43には、信用の保証された提供者が提供するコンテンツ情報だけが記憶されている。従って、コンテンツの提供を受けるユーザは、信頼性のより高いコンテンツの提供を受けることができる。
【0069】
一方、ポータルシステム40を運営する運営者は、検索照会システム30に記憶された情報を利用するため、提供者についての信用に関する審査を独自に行う必要がない。このため、効率的にコンテンツ情報を提供することができる。
【0070】
・本実施形態では、コンテンツ購入の指示をしたユーザに関する情報を、検索照会システム30において検索し、検索照会システム30に登録されたユーザのアクセスポイントに対してパスワードを送信した(ステップS4−2)。すなわち、管理コンピュータ41は、検索照会システム30に登録されているユーザに対して確認を行ってから、チケットを発行することができる。従って、ポータルシステム40は、コンテンツを希望するユーザに対して確実にチケットを発行することができる。すなわち、代金回収時に使用されるチケットの信頼性の高くすることができる。
【0071】
・本実施形態では、コンテンツの提供を希望したユーザを確認するために、検索照会システム30において特定されたユーザのアクセスポイントに対してパスワードを送信した。このパスワードは、ランダムな数値データから構成される。このため、コンテンツの購入の申し込みを行ったユーザとは異なるユーザの利用者端末10に、購入確認のためパスワードを送信したとしても、購入に関するコンテンツの情報が漏出することがない。
【0072】
・本実施形態では、ユーザは、コンテンツの提供を受けてから、代金回収代行システム50の代金回収者により代金の支払いを行う。このため、ユーザは、提供されるコンテンツを確認してから代金の支払いを行うことができ、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
【0073】
・本実施形態では、チケットは、暗号化されて利用者端末10及びコンテンツ提供サーバ20に送信される。このため、チケットの内容が送信途中で漏洩する可能性を、より低減することができる。
【0074】
・本実施形態では、コンテンツ提供サーバ20は、暗号化したコンテンツを送信した後、コンテンツを復号する復号鍵を送信した。このため、効率的にコンテンツの提供を行うことができる。例えば、容量の大きいコンテンツを暗号化して第1の媒体を用いて提供した後、チケットとの引き換えを条件に、容量の小さい復号鍵を第2の媒体を用いて提供することによりコンテンツの利用を許容することができる。
【0075】
・本実施形態では、コンテンツの提供はコンテンツ提供サーバ20を有する提供者が行い、代金の回収は代金回収代行システム50を有する代金回収業者が行う。このため、ポータルシステム40を運営する運営者は、コンテンツ自体の管理や代金回収の管理を行う必要がないため、より容易にポータルシステム40を運営することができる。
【0076】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○上記実施形態においては、コンテンツ提供サーバ20がチケットの復号化を行う際には、ポータルシステム40を運営する運営者の公開鍵を取得する。この場合、ポータルシステム40が、コンテンツ提供サーバ20にチケットの復号鍵を送信したり、また予め復号鍵の公開鍵サーバから取得したりするようにしてもよい。
【0077】
○上記実施形態においては、UDDIディレクトリ31には、コンテンツ提供者のうち、登録審査が行われた者に関する提供者情報が記憶される。さらに、UDDIディレクトリ31には、各種サービスの提供者の他、保証を行う者によって審査されたその他の参加者(例えば、各種サービスのユーザ)に関する情報も登録される。一つのUDDIディレクトリに登録されている必要はなく、複数のディレクトリに分散させて記憶された各々の信用保証情報を用いてもよい。
【0078】
○上記実施形態においては、コンテンツ提供サーバ20の提供者をUDDIディレクトリ31に登録する際の審査処理は、検索照会システム30において行った。検索照会システム30から抽出した情報をメタ情報記憶部43に記憶するときに審査処理を行ってもよいし、また検索照会システム30とは別のシステムにおいて審査処理を行ってもよい。
【0079】
○上記実施形態においては、利用者端末10は、検索依頼情報をポータルシステム40に送信する。この検索依頼情報には、例えば、「語学教材」や「コンピュータ教材」のように、「教育」に関して希望するコンテンツを特定するための情報が含まれる。検索依頼情報に含める情報はこれに限られるものではない。例えば、コンテンツ提供に関する金額等を用いて検索を行ってもよい。
【0080】
○上記実施形態においては、ポータルシステム40の管理コンピュータ41は、利用者端末10から受信したパスワードが送信したパスワードと同じである場合に、チケットを利用者端末10に送信した(ステップ4−4)。これに代えて、利用者端末10からパスワードを受信した後に、その利用者に関する信用情報などを更に確認してから、チケットを発行してもよい。これにより、ユーザの信用情報を確認する時間に余裕を持たせることができる。例えば、UDDIディレクトリ31における情報更新の遅れに対応することができ、臨機応変にサービスを提供することができる。
【0081】
○上記実施形態においては、代金回収代行システム50をポータルシステム40とは別のシステムとした。これに代えて、ポータルシステム40に代金回収代行システム50の機能を持たせてもよい。
【0082】
○上記実施形態においては、ポータルシステム40は、コンテンツを検索するための検索情報を記憶するコンテンツ情報記憶手段としてメタ情報記憶部43を備えた。ポータルシステム40は、提供するコンテンツが例えば教育講座や研修などの場合には、その講座の開講情報(日時や場所など)を記憶する記憶部を更に備えるようにしてもよい。
【0083】
○上記実施形態においては、コンテンツ提供サーバ20は、チケットの真正性を確認後、送信したコンテンツを復号するための復号鍵を、利用者端末10に送信する(ステップS3−11)。利用者端末10は、コンテンツ提供サーバ20より受信した復号鍵の情報に基づいてコンテンツの復号化を行う(ステップS3−12)。これに代えて、代金回収の確認後にコンテンツを復号するための復号鍵を、利用者端末10に送信してもよい。具体的には、コンテンツ提供サーバ20が、代金回収代行システム50から、代金の支払いに関する代金支払情報を受信した後で、復号鍵を利用者端末10送信する。これにより、コンテンツ提供者は、より確実に代金を回収ですることができる。
【0084】
○上記実施形態においては、ポータルシステム40においては、「教育」に関する教材のコンテンツを提供するとして説明した。これに代えて、デジタルコンテンツ一般や、コンサートなどの情報をメタ情報記憶部43に記憶させて、これらのコンテンツを提供するようにしてもよい。すなわち、コンテンツは、ポータルシステム40の管理コンピュータ41が発行するチケットに基づいてユーザに提供される。このため、提供されるコンテンツは、ユーザの利用者端末10を利用するコンテンツに限る必要はない。従って、管理コンピュータ41は、より多様なコンテンツをユーザに対して提供することができ、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
【0085】
【発明の効果】
本発明によれば、管理コンピュータがコンテンツを検索する検索情報及びコンテンツを提供する提供者に関する情報のみを管理することにより、コンピュータに加わる負荷を小さくすることができる。そして、効率的にコンテンツをユーザに提供することができ、コンテンツ流通基盤の拡大・促進を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるシステム構成概略図。
【図2】実施形態におけるコンテンツの提供者の登録手順を示す流れ図。
【図3】実施形態におけるメタ情報記憶部への記憶手順を示す流れ図。
【図4】実施形態におけるコンテンツ取得の手順を示す流れ図。
【図5】実施形態におけるチケット発行の手順を示す流れ図。
【図6】実施形態における代金回収の手順を示す流れ図。
【符号の説明】
10…利用者端末、20…コンテンツ提供サーバ、30…検索照会システム、40…コンテンツ提供支援システムとしてのポータルシステム、41…管理コンピュータ、43…コンテンツ情報記憶手段としてのメタ情報記憶部。
Claims (15)
- コンテンツを提供するコンテンツ提供サーバ及びコンテンツの提供を希望するユーザの利用者端末にネットワークを介して接続され、コンテンツに関する検索情報及びそのコンテンツの提供者に関する提供者情報を含む提供コンテンツ情報を記憶したコンテンツ情報記憶手段を有した管理コンピュータを用いて、前記コンテンツを前記ユーザに提供するためのコンテンツ提供支援方法であって、
前記管理コンピュータが、
前記利用者端末から受信した検索依頼情報に基づいて、提供するコンテンツを前記コンテンツ情報記憶手段に記憶された情報から特定する特定段階と、
前記特定されたコンテンツを前記ユーザが取得するためのチケットを、前記利用者端末に対して発行する発行段階と
を備えたことを特徴とするコンテンツ提供支援方法。 - 前記チケットは、前記提供者情報を含む情報を前記管理コンピュータが保有する秘密鍵で暗号化したものであることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ提供支援方法。
- 前記チケットは、ユーザ識別情報及びコンテンツ識別情報を含む情報を前記管理コンピュータが保有する秘密鍵で暗号化したものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンテンツ提供支援方法。
- 前記管理コンピュータは、さらに、コンテンツ提供者に関する信用保証情報を格納する検索照会システムに接続され、
前記管理コンピュータが、
前記検索照会システムから取得したコンテンツ提供者に関する信用保証情報に基づいて、コンテンツ情報を取得し、前記コンテンツ情報記憶手段に記憶する取得段階を更に備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のコンテンツ提供支援方法。 - 前記管理コンピュータは、さらに、ユーザに関する信用保証情報を格納する検索照会システムに接続され、
前記管理コンピュータが、
前記検索照会システムから取得したユーザに関する信用保証情報に基づいて、ユーザのアクセスポイントに関する情報を取得する取得段階と、
前記取得したアクセスポイントに、照合識別子情報を送信する照合識別子送信段階を更に備え、
前記発行段階は、前記アクセスポイントから前記照合識別子の返信があった場合に、前記チケットを発行することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のコンテンツ提供支援方法。 - コンテンツを提供するコンテンツ提供サーバ及びコンテンツの提供を希望するユーザの利用者端末にネットワークを介して接続され、コンテンツに関する検索情報及びそのコンテンツの提供者に関する提供者情報を含む提供コンテンツ情報を記憶したコンテンツ情報記憶手段を有した管理コンピュータを用いて、前記コンテンツを前記ユーザに提供するためのコンテンツ提供支援プログラムであって、
前記管理コンピュータを、
前記利用者端末から受信した検索依頼情報に基づいて、提供するコンテンツを前記コンテンツ情報記憶手段に記憶された情報から特定する特定手段、及び
前記特定されたコンテンツを前記ユーザが取得するためのチケットを、前記利用者端末に対して発行する発行手段
として機能させることを特徴とするコンテンツ提供支援プログラム。 - 前記チケットは、前記提供者情報を含む情報を前記管理コンピュータが保有する秘密鍵で暗号化したものであることを特徴とする請求項6に記載のコンテンツ提供支援プログラム。
- 前記チケットは、ユーザ識別情報及びコンテンツ識別情報を含む情報を前記管理コンピュータが保有する秘密鍵で暗号化したものであることを特徴とする請求項6又は7に記載のコンテンツ提供支援プログラム。
- 前記管理コンピュータは、さらに、コンテンツ提供者に関する信用保証情報を格納する検索照会システムに接続され、
前記管理コンピュータを、
前記検索照会システムから取得したコンテンツ提供者に関する信用保証情報に基づいて、コンテンツ情報を取得し、前記コンテンツ情報記憶手段に記憶する取得手段として更に機能させることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1つに記載のコンテンツ提供支援プログラム。 - 前記管理コンピュータは、さらに、ユーザに関する信用保証情報を格納する検索照会システムに接続され、
前記管理コンピュータを、
前記検索照会システムから取得したユーザに関する信用保証情報に基づいて、ユーザのアクセスポイントに関する情報を取得する取得手段、及び
前記取得したアクセスポイントに、照合識別子情報を送信する照合識別子送信手段として更に機能させ、
前記発行手段は、前記アクセスポイントから前記照合識別子の返信があった場合に、前記チケットを発行するように機能させることを特徴とする請求項6〜9のいずれか1つに記載のコンテンツ提供支援プログラム。 - コンテンツを提供するコンテンツ提供サーバ及びコンテンツの提供を希望するユーザの利用者端末にネットワークを介して接続され、コンテンツに関する検索情報及びそのコンテンツの提供者に関する提供者情報を含む提供コンテンツ情報を記憶したコンテンツ情報記憶手段を有した管理コンピュータであって、
前記利用者端末から受信した検索依頼情報に基づいて、提供するコンテンツを前記コンテンツ情報記憶手段に記憶された情報から特定する特定手段、及び
前記特定されたコンテンツを前記ユーザが取得するためのチケットを、前記利用者端末に対して発行する発行手段
を備えたことを特徴とする管理コンピュータ。 - 前記チケットは、前記提供者情報を含む情報を前記管理コンピュータが保有する秘密鍵で暗号化したものであることを特徴とする請求項11に記載の管理コンピュータ。
- 前記チケットは、ユーザ識別情報及びコンテンツ識別情報を含む情報を前記管理コンピュータが保有する秘密鍵で暗号化したものであることを特徴とする請求項11又は12に記載の管理コンピュータ。
- 前記管理コンピュータは、さらに、コンテンツ提供者に関する信用保証情報を格納する検索照会システムに接続され、
前記検索照会システムから取得したコンテンツ提供者に関する信用保証情報に基づいて、コンテンツ情報を取得し、前記コンテンツ情報記憶手段に記憶する取得手段を更に備えたことを特徴とする請求項11〜13のいずれか1つに記載の管理コンピュータ。 - 前記管理コンピュータは、さらに、ユーザに関する信用保証情報を格納する検索照会システムに接続され、
前記検索照会システムから取得したユーザに関する信用保証情報に基づいて、ユーザのアクセスポイントに関する情報を取得する取得手段、及び
前記取得したアクセスポイントに、照合識別子情報を送信する照合識別子送信手段を更に備え、
前記発行手段は、前記アクセスポイントから前記照合識別子の返信があった場合に、前記チケットを発行することを特徴とする請求項11〜14のいずれか1つに記載の管理コンピュータ。
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