JP2005025352A - カード読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】挿入方向の異なる2種類のカードの使用が想定される場合でも、1台の装置で対応することのできるカード読取装置を提供すること。
【解決手段】このカード読取装置は、平面視で縦横寸法の異なるカードを外部から挿入するためのカード挿入部4と、この挿入されたカードに縦横いずれかの方向性をもって記録されたデータ群を読み取るバーコードリーダー42とを備え、このカード挿入部4は、さらにデータ群の記録方向に応じて縦横いずれの方向からも挿入されうるカードに対し、バーコードリーダー42が当該データ群を読取可能となるように案内するガイド43を備えている。
【選択図】 図3
【解決手段】このカード読取装置は、平面視で縦横寸法の異なるカードを外部から挿入するためのカード挿入部4と、この挿入されたカードに縦横いずれかの方向性をもって記録されたデータ群を読み取るバーコードリーダー42とを備え、このカード挿入部4は、さらにデータ群の記録方向に応じて縦横いずれの方向からも挿入されうるカードに対し、バーコードリーダー42が当該データ群を読取可能となるように案内するガイド43を備えている。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポイントカード等の長方形のカードを挿入して、そのカードに記録されたデータを読み取るための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現代社会はカード社会であるといわれるほど、さまざまなカードが使用されている。例えばポイントカードの場合では、カードの表面又は裏面にデータ群を記録したバーコードが印刷等されており、このバーコードをカード読取装置で読み取ることによって、その装置とのデータ授受が行われるようになっている。
【0003】
このカード読取装置の基本原理は、光源よりカードに印刷等されたバーコードに光を照射して、その反射光を受光素子に集光させ、この受光素子からの電気信号をマイクロコンピュータ等によって構成される電気回路でデコード処理することにより、バーコードに記録されたデータ群を読み取るものである。
【0004】
そして、このカード読取装置は、一般に、人手でカードをスリット内で滑らせて記録内容を読み取るいわゆるスワイプタイプカードリーダーと、カードをカードリーダーの挿入口に人手で挿入して記録内容を読み取るいわゆるディップカードリーダーとに分類されるが、いずれも小型で安価な構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−057037号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図5はカード読取装置に挿入されるカードの基本的な構成を示す図であって、(a)はカードを縦方向に挿入するタイプ、(b)はカードを横方向に挿入するタイプを示している。
【0007】
図5(a),(b)に示すように、例えばカード200の表面に印刷されたバーコード100は、バーとスペースとの組み合わせからなっている。そして、図5(a)では、カード200の長辺とバーコード100のスタートコード104とストップコード106とを並列に配置しており、縦方向に挿入されるようになっている。この場合、カード読取装置内の受光素子(例えば、1DのCCDアレイ)302は、図示のように、バーコード100のスタートコード104とストップコード106とは垂直に配置される。
【0008】
一方、図5(b)では、カード200の短辺とバーコード100のスタートコード104とストップコード106とを並列に配置しており、横方向に挿入されるようになっている。この場合も、カード読取装置内の受光素子302は、図示のように、バーコード100のスタートコード104とストップコード106とは垂直に配置される。
【0009】
しかし、従来のカード読取装置は、縦横いずれか一方でしか挿入できないものであったので、上記図5(a),(b)に示したような2種類のカードの使用が想定される場合には、それらに対応させて2種類のカード読取装置を別個に用意する必要があった。したがって、装置の購入のための費用が倍額となり、その設置スペースも2倍となるといった問題があった。
【0010】
本発明は、こうした従来技術の課題を解決するものであり、挿入方向の異なる2種類のカードの使用が想定される場合でも、1台の装置で対応することのできるカード読取装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、平面視で縦横寸法の異なるカードを外部から挿入するためのカード挿入部と、この挿入されたカードに縦横いずれかの方向性をもって記録されたデータ群を読み取るデータ読取部とを備えたカード読取装置であって、カード挿入部は、データ群の記録方向に応じて縦横いずれの方向からも挿入されうるカードに対し、データ読取部が当該データ群を読取可能となるように案内するガイド手段を備えたことを特徴とするものである。
【0012】
この構成によれば、データ群の記録方向に応じて縦横いずれの方向からも挿入されうるカードに対し、データ読取部が当該データ群を読取可能となるように案内するようになっているので、挿入方向の異なる2種類のカードの使用が想定される場合でも、1台の装置で対応することができる。したがって、従来のように2台の装置を備えた場合に比べて、安価であり、かつ省スペースとなる。
【0013】
請求項2記載の発明のように、上記ガイド手段は、カードを縦方向に案内する第1のガイド部材と、カードを横方向に案内する第2のガイド部材とを有し、両ガイド部材は案内方向に先下がりに傾斜していることとすれば、外部から挿入されたカードは自重で滑っていき、所定位置に自動的にセットされるようになるので、外力を必要とせず極めて簡単な構成となる。
【0014】
請求項3記載の発明のように、上記第1のガイド部材と上記第2のガイド部材とは上下2段に一体形成されていることとすれば、コンパクトな構成となる。
【0015】
請求項4記載の発明のように、上記第1のガイド部材と上記第2のガイド部材とは装置本体に着脱自在に取り付けられていることとすれば、メンテナンス時に便利である。
【0016】
請求項5記載の発明のように、上記カード挿入部は、挿入されたカードを部分的に外部に露出させるカード取出手段を備えていることとすれば、カードの取り出しが容易になる。この構成は、請求項2に記載の発明のように傾斜したガイドを備えた場合に特に好適である。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の基本形態に係るカード読取装置の全体構成を示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図である。また、図2はカード挿入部周りを示す部分拡大図であって、(a)は装置本体の側断面図、(b)はカード挿入部の正面図、(c)はカード挿入部の平面図である。
【0018】
図1において、1は全体が横置きの三角柱状をなす装置本体であって、その正面側となる傾斜面の上部には液晶表示部2、同傾斜面の下部左側には紙出力部3、同傾斜面の下部右面にはカード挿入部4がそれぞれ備わっている。液晶表示部2は、装置の操作手順の説明や、カードの読取内容等を画面表示するものであり、紙出力部3は、読み取り内容に応じた明細等の紙出力を行うものである。
【0019】
カード挿入部4は、図2に示すように、さらに装置本体1の下部にはめ込まれた截頭三角台状の筐体41と、この筐体1の上方に設置されたカード読取部としてのバーコードリーダー42とを備えている。筐体41は図2(a)中の左側の開口411から操作者が手でカードをもったまま挿入できる程度の大きさに形成されている。バーコードリーダー42は市販のもので、図示しない光源と受光素子(例えば、1DのCCDアレイ)とを内蔵している。
【0020】
装置本体1の下部には開口11が形成されており、筐体41の開口411の周囲には、この開口11にはめ込んで取り付けるためのフランジ412を設けている。そして、フランジ412の適所に立設されたスタッド413で開口11の縁部に螺合されるようになっている。
【0021】
筐体41の上部には、バーコードリーダー42の光源からの光と、この光を照射されるカードからの反射光を通過させて、バーコードリーダー42の受光素子に受光させるための長四角形状の開口414が形成されている。すなわち、上記受光素子はこの開口414の長手方向に沿って配列されている。
【0022】
そして、図5(a),(b)に示したような、バーコード100を上向きにしたカード200を、この筐体41に開口411から手差しで挿入すると、バーコードリーダー42の受光素子302でバーコード100に記録されたデータ群を読み取ることができる。この場合、カード200の挿入方向は、操作者が任意に設定できるのであるが、その方向を誤ると読取エラーが発生してしまうことがある。
【0023】
そこで、本発明では、このカード挿入部4を改良して、図3に示すようなガイドを設けることとした。図3は本発明の一実施形態に係るカード読取装置のカード挿入部周りを示す部分拡大図であって、(a)は装置本体の側断面図、(b)はカード挿入部の正面図、(c)はカード挿入部の平面図である。
【0024】
図3に示すように、カード挿入部4は、上記図2で示したものと同様の筐体41と、バーコードリーダー42とを備えているが、ここでは、筐体41に、データ群の記録方向に応じて挿入されるカード200に対し、バーコードリーダー42が当該データ群を読取可能となるように案内するガイド(ガイド手段に相当する。)43を備えている。
【0025】
ガイド43は、その下段に図5(a)に示したようなカード200を縦向きに案内する第1のガイド部材431をその案内方向に先下がりに傾斜させて配置するとともに、上段に図5(b)に示したようなカード200を横向きに案内する第2のガイド部材432をその案内方向(上記と同一角度)に先下がりに傾斜させて配置し、両者431,432を重ねて一体に形成している。そして、筐体41から両ガイド部431,432の手前側を若干突出させた状態でその筐体41に固定している。ガイド43の周囲には、美観上の理由等から適宜に塞板415,416を設けている。両ガイド部材431,432の傾斜角度は、カード200の自重による滑り状態を考慮して決定される。
【0026】
第1のガイド部材431は、カード200が挿入される手前側が開放された縦長の扁平な箱状に形成されており、その縦横高さ寸法は、各方向ともに縦向きのカード200の最大寸法に若干の余裕を加えた寸法に設定されている。また、第2のガイド部材432も、カード200が挿入される手前側が開放された横長の扁平な箱状に形成されており、その縦横高さ寸法は、各方向ともに横向きのカード200の最大寸法に若干の余裕を加えた寸法に設定されている。
【0027】
ただし、第2のガイド部材432の底板は、第1のガイド部材431の上方と重なる部分が切り欠かれることにより、両ガイド部材431,432が連通している(433)。また、第1のガイド部材431の底板も、筐体41から突出した部分の左右方向略中央部が半円状に切り欠かかれている。この切欠部分434と上記連通部分433とでもって、両ガイド部材431,432のいずれに挿入されたカード200が部分的に露出されて、カード200の取り出しを容易にしている(カード取出手段に相当する)。なお、この実施形態では、第1のガイド部材431と第2のガイド部材432とは筐体41を介して装置本体1に着脱自在に取り付けられているので、両ガイド部材431,432を装置本体1から適宜着脱させてメンテナンス等を行えるようになっている。
【0028】
そして、図5(a),(b)に示したようにバーコード100を上向きにしたカード200を、カード挿入部4の第1のガイド部材431にて縦向きに挿入するか、あるいは、第2のガイド部材432部材にて横向きに挿入することができる。
【0029】
すると、これらの挿入されたカード200は、挿入方向のいかんにかかわらず、両ガイド部材431,432の傾斜によって自重で滑り落ちていき、バーコードリーダー42によるバーコード100の所定の読取位置に自動的にセットされる。そこで図示しない光源よりカード200に印刷等されたバーコード100に光を照射して、その反射光を受光素子302に集光させ、この受光素子302からの電気信号をマイクロコンピュータ等によって構成される電気回路でデコード処理することにより、バーコード100に記録されたデータ群を確実に読み取ることができる。
【0030】
すなわち、この場合には、上記図2の場合と異なり、カード200の挿入方向とその先の案内方向とがガイド43の第1のガイド部材431、第2のガイド部材432のいずれかによって規制されているので、それらの方向を誤ることがなくなり、読取エラーが発生するおそれがなくなる。
【0031】
そして、必要に応じて、液晶表示部2にデータ群の読取内容が表示され、紙出力部3から明細が出力される。
【0032】
しかる後、カード200は、上記切欠部分434と上記連通部分433とでもって、両ガイド部材431,432のいずれに挿入されたカード200が部分的に露出されているから、操作者は手でそのカード200の露出部分をつかんで外部に取り出し、次のカード200が挿入可能な状態としておくことができる。
【0033】
以上説明したように、この実施形態のカード読取装置によれば、データ群の記録方向に応じて縦横いずれの方向からも挿入されうるカード200は、バーコードリーダー42が当該データ群を読取可能となるようにガイド43によって案内されるので、挿入方向の異なる2種類のカードの使用が想定される場合でも、1台の装置で対応することができる。したがって、従来のように2台の装置を備えた場合に比べて、安価であり、かつ省スペースとなる。また、ガイド43は、カード200を縦方向に案内する第1のガイド部材431と、カード200を横方向に案内する第2のガイド部材432とを有する極めて簡単な構成であり、両ガイド部材431,432を上下2段に一体形成することにより、コンパクトな構成となっているので、さらに安価で省スペースとなる。
【0034】
なお、上記実施形態では、ガイド43を装置本体1に着脱自在に取り付けているが、図4に示すように、そのガイドを装置本体1に一体に形成することとしてもよい。図4においては、装置本体1、液晶表示部2及び紙出力部3については、上記とまったく同様の構成となっているが、カード挿入部4において、ガイドが外観に表出しておらず美観に優れ、ガイド着脱用のねじ部品等が省略できるので、さらなるコストダウンを図る上で有利である。
【0035】
また、上記実施形態では、図5(a),(b)に示したようなバーコード100を印刷したカード100について説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、互いに直交する方向に挿入される可能性のあるカードであれば、磁気カード、光カード、ICカード等のあらゆる種類のカードにも適用することができる。
【0036】
また、上記実施形態では、ガイド43として、第1のガイド部材431を上段に配置し、第2のガイド部材432を下段に配置したが、上下逆配置としてもよいし、その需要があれば、左右配置としてもよい。また、第1のガイド431と、第2のガイド部材432とを一体化しているが、バーコードリーダー42による読取に支障のない範囲であれば、両者間にある程度の距離をおいてもよい。また、バーコードリーダー42の配置についても、必ずしもガイド43の上方に設ける必要はなく、下方に設けてもよい。そのようにして、ガイド43等の装置本体1への組み込みの自由性を持たせることができる。
【0037】
また、上記実施形態では、ガイド43の両ガイド部材431,432を先下がりに傾斜配置させて、カード200を自重で滑らすことにより、所定位置に自動的にセットさせるようにしているが、両ガイド部材431,432を逆傾斜とならない範囲で配置することとしてもよい。その場合には、カード200の案内中に人手でカード200を押してやる必要があるものの、わざわざ切欠部434を設けなくてもカード200を取り出すことがさほど困難とはならないといったメリットもある。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、挿入方向の異なる2種類のカードの使用が想定される場合でも、1台の装置で対応することができる。したがって、従来のように2台の装置を備えた場合に比べて、安価であり、かつ省スペースとなる。
【0039】
請求項2記載の発明によれば、より簡単な構成となる。
【0040】
請求項3記載の発明によれば、よりコンパクトな構成となる。
【0041】
請求項4記載の発明によれば、メンテナンス時に便利な構成となる。
【0042】
請求項5記載の発明によれば、カードの取り出しが容易な構成となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本形態に係るカード読取装置の全体構成を示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図2】本基本形態に係るカード挿入部周りを示す部分拡大図であって、(a)は装置本体の側断面図、(b)はカード挿入部の正面図、(c)はカード挿入部の平面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るカード読取装置のカード挿入部周りを示す部分拡大図であって、(a)は装置本体の側断面図、(b)はカード挿入部の正面図、(c)はカード挿入部の平面図である。
【図4】本発明の変形例に係るカード読取装置の全体構成を示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図5】カード読取装置に挿入されるカードの基本的な構成を示す図であって、(a)はカードを縦向きに挿入するタイプ、(b)はカードを横向きに挿入するタイプを示している。
【符号の説明】
1 装置本体
2 液晶表示部
3 紙出力部
4 カード挿入部
41 筐体
42 バーコードリーダー(データ読取部に相当する。)
43 ガイド(ガイド手段に相当する。)
431 第1のガイド部材
432 第2のガイド部材
433 連通部分(カード取出手段に相当する。)
434 切欠部分(カード取出手段に相当する。)
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポイントカード等の長方形のカードを挿入して、そのカードに記録されたデータを読み取るための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現代社会はカード社会であるといわれるほど、さまざまなカードが使用されている。例えばポイントカードの場合では、カードの表面又は裏面にデータ群を記録したバーコードが印刷等されており、このバーコードをカード読取装置で読み取ることによって、その装置とのデータ授受が行われるようになっている。
【0003】
このカード読取装置の基本原理は、光源よりカードに印刷等されたバーコードに光を照射して、その反射光を受光素子に集光させ、この受光素子からの電気信号をマイクロコンピュータ等によって構成される電気回路でデコード処理することにより、バーコードに記録されたデータ群を読み取るものである。
【0004】
そして、このカード読取装置は、一般に、人手でカードをスリット内で滑らせて記録内容を読み取るいわゆるスワイプタイプカードリーダーと、カードをカードリーダーの挿入口に人手で挿入して記録内容を読み取るいわゆるディップカードリーダーとに分類されるが、いずれも小型で安価な構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−057037号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図5はカード読取装置に挿入されるカードの基本的な構成を示す図であって、(a)はカードを縦方向に挿入するタイプ、(b)はカードを横方向に挿入するタイプを示している。
【0007】
図5(a),(b)に示すように、例えばカード200の表面に印刷されたバーコード100は、バーとスペースとの組み合わせからなっている。そして、図5(a)では、カード200の長辺とバーコード100のスタートコード104とストップコード106とを並列に配置しており、縦方向に挿入されるようになっている。この場合、カード読取装置内の受光素子(例えば、1DのCCDアレイ)302は、図示のように、バーコード100のスタートコード104とストップコード106とは垂直に配置される。
【0008】
一方、図5(b)では、カード200の短辺とバーコード100のスタートコード104とストップコード106とを並列に配置しており、横方向に挿入されるようになっている。この場合も、カード読取装置内の受光素子302は、図示のように、バーコード100のスタートコード104とストップコード106とは垂直に配置される。
【0009】
しかし、従来のカード読取装置は、縦横いずれか一方でしか挿入できないものであったので、上記図5(a),(b)に示したような2種類のカードの使用が想定される場合には、それらに対応させて2種類のカード読取装置を別個に用意する必要があった。したがって、装置の購入のための費用が倍額となり、その設置スペースも2倍となるといった問題があった。
【0010】
本発明は、こうした従来技術の課題を解決するものであり、挿入方向の異なる2種類のカードの使用が想定される場合でも、1台の装置で対応することのできるカード読取装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、平面視で縦横寸法の異なるカードを外部から挿入するためのカード挿入部と、この挿入されたカードに縦横いずれかの方向性をもって記録されたデータ群を読み取るデータ読取部とを備えたカード読取装置であって、カード挿入部は、データ群の記録方向に応じて縦横いずれの方向からも挿入されうるカードに対し、データ読取部が当該データ群を読取可能となるように案内するガイド手段を備えたことを特徴とするものである。
【0012】
この構成によれば、データ群の記録方向に応じて縦横いずれの方向からも挿入されうるカードに対し、データ読取部が当該データ群を読取可能となるように案内するようになっているので、挿入方向の異なる2種類のカードの使用が想定される場合でも、1台の装置で対応することができる。したがって、従来のように2台の装置を備えた場合に比べて、安価であり、かつ省スペースとなる。
【0013】
請求項2記載の発明のように、上記ガイド手段は、カードを縦方向に案内する第1のガイド部材と、カードを横方向に案内する第2のガイド部材とを有し、両ガイド部材は案内方向に先下がりに傾斜していることとすれば、外部から挿入されたカードは自重で滑っていき、所定位置に自動的にセットされるようになるので、外力を必要とせず極めて簡単な構成となる。
【0014】
請求項3記載の発明のように、上記第1のガイド部材と上記第2のガイド部材とは上下2段に一体形成されていることとすれば、コンパクトな構成となる。
【0015】
請求項4記載の発明のように、上記第1のガイド部材と上記第2のガイド部材とは装置本体に着脱自在に取り付けられていることとすれば、メンテナンス時に便利である。
【0016】
請求項5記載の発明のように、上記カード挿入部は、挿入されたカードを部分的に外部に露出させるカード取出手段を備えていることとすれば、カードの取り出しが容易になる。この構成は、請求項2に記載の発明のように傾斜したガイドを備えた場合に特に好適である。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の基本形態に係るカード読取装置の全体構成を示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図である。また、図2はカード挿入部周りを示す部分拡大図であって、(a)は装置本体の側断面図、(b)はカード挿入部の正面図、(c)はカード挿入部の平面図である。
【0018】
図1において、1は全体が横置きの三角柱状をなす装置本体であって、その正面側となる傾斜面の上部には液晶表示部2、同傾斜面の下部左側には紙出力部3、同傾斜面の下部右面にはカード挿入部4がそれぞれ備わっている。液晶表示部2は、装置の操作手順の説明や、カードの読取内容等を画面表示するものであり、紙出力部3は、読み取り内容に応じた明細等の紙出力を行うものである。
【0019】
カード挿入部4は、図2に示すように、さらに装置本体1の下部にはめ込まれた截頭三角台状の筐体41と、この筐体1の上方に設置されたカード読取部としてのバーコードリーダー42とを備えている。筐体41は図2(a)中の左側の開口411から操作者が手でカードをもったまま挿入できる程度の大きさに形成されている。バーコードリーダー42は市販のもので、図示しない光源と受光素子(例えば、1DのCCDアレイ)とを内蔵している。
【0020】
装置本体1の下部には開口11が形成されており、筐体41の開口411の周囲には、この開口11にはめ込んで取り付けるためのフランジ412を設けている。そして、フランジ412の適所に立設されたスタッド413で開口11の縁部に螺合されるようになっている。
【0021】
筐体41の上部には、バーコードリーダー42の光源からの光と、この光を照射されるカードからの反射光を通過させて、バーコードリーダー42の受光素子に受光させるための長四角形状の開口414が形成されている。すなわち、上記受光素子はこの開口414の長手方向に沿って配列されている。
【0022】
そして、図5(a),(b)に示したような、バーコード100を上向きにしたカード200を、この筐体41に開口411から手差しで挿入すると、バーコードリーダー42の受光素子302でバーコード100に記録されたデータ群を読み取ることができる。この場合、カード200の挿入方向は、操作者が任意に設定できるのであるが、その方向を誤ると読取エラーが発生してしまうことがある。
【0023】
そこで、本発明では、このカード挿入部4を改良して、図3に示すようなガイドを設けることとした。図3は本発明の一実施形態に係るカード読取装置のカード挿入部周りを示す部分拡大図であって、(a)は装置本体の側断面図、(b)はカード挿入部の正面図、(c)はカード挿入部の平面図である。
【0024】
図3に示すように、カード挿入部4は、上記図2で示したものと同様の筐体41と、バーコードリーダー42とを備えているが、ここでは、筐体41に、データ群の記録方向に応じて挿入されるカード200に対し、バーコードリーダー42が当該データ群を読取可能となるように案内するガイド(ガイド手段に相当する。)43を備えている。
【0025】
ガイド43は、その下段に図5(a)に示したようなカード200を縦向きに案内する第1のガイド部材431をその案内方向に先下がりに傾斜させて配置するとともに、上段に図5(b)に示したようなカード200を横向きに案内する第2のガイド部材432をその案内方向(上記と同一角度)に先下がりに傾斜させて配置し、両者431,432を重ねて一体に形成している。そして、筐体41から両ガイド部431,432の手前側を若干突出させた状態でその筐体41に固定している。ガイド43の周囲には、美観上の理由等から適宜に塞板415,416を設けている。両ガイド部材431,432の傾斜角度は、カード200の自重による滑り状態を考慮して決定される。
【0026】
第1のガイド部材431は、カード200が挿入される手前側が開放された縦長の扁平な箱状に形成されており、その縦横高さ寸法は、各方向ともに縦向きのカード200の最大寸法に若干の余裕を加えた寸法に設定されている。また、第2のガイド部材432も、カード200が挿入される手前側が開放された横長の扁平な箱状に形成されており、その縦横高さ寸法は、各方向ともに横向きのカード200の最大寸法に若干の余裕を加えた寸法に設定されている。
【0027】
ただし、第2のガイド部材432の底板は、第1のガイド部材431の上方と重なる部分が切り欠かれることにより、両ガイド部材431,432が連通している(433)。また、第1のガイド部材431の底板も、筐体41から突出した部分の左右方向略中央部が半円状に切り欠かかれている。この切欠部分434と上記連通部分433とでもって、両ガイド部材431,432のいずれに挿入されたカード200が部分的に露出されて、カード200の取り出しを容易にしている(カード取出手段に相当する)。なお、この実施形態では、第1のガイド部材431と第2のガイド部材432とは筐体41を介して装置本体1に着脱自在に取り付けられているので、両ガイド部材431,432を装置本体1から適宜着脱させてメンテナンス等を行えるようになっている。
【0028】
そして、図5(a),(b)に示したようにバーコード100を上向きにしたカード200を、カード挿入部4の第1のガイド部材431にて縦向きに挿入するか、あるいは、第2のガイド部材432部材にて横向きに挿入することができる。
【0029】
すると、これらの挿入されたカード200は、挿入方向のいかんにかかわらず、両ガイド部材431,432の傾斜によって自重で滑り落ちていき、バーコードリーダー42によるバーコード100の所定の読取位置に自動的にセットされる。そこで図示しない光源よりカード200に印刷等されたバーコード100に光を照射して、その反射光を受光素子302に集光させ、この受光素子302からの電気信号をマイクロコンピュータ等によって構成される電気回路でデコード処理することにより、バーコード100に記録されたデータ群を確実に読み取ることができる。
【0030】
すなわち、この場合には、上記図2の場合と異なり、カード200の挿入方向とその先の案内方向とがガイド43の第1のガイド部材431、第2のガイド部材432のいずれかによって規制されているので、それらの方向を誤ることがなくなり、読取エラーが発生するおそれがなくなる。
【0031】
そして、必要に応じて、液晶表示部2にデータ群の読取内容が表示され、紙出力部3から明細が出力される。
【0032】
しかる後、カード200は、上記切欠部分434と上記連通部分433とでもって、両ガイド部材431,432のいずれに挿入されたカード200が部分的に露出されているから、操作者は手でそのカード200の露出部分をつかんで外部に取り出し、次のカード200が挿入可能な状態としておくことができる。
【0033】
以上説明したように、この実施形態のカード読取装置によれば、データ群の記録方向に応じて縦横いずれの方向からも挿入されうるカード200は、バーコードリーダー42が当該データ群を読取可能となるようにガイド43によって案内されるので、挿入方向の異なる2種類のカードの使用が想定される場合でも、1台の装置で対応することができる。したがって、従来のように2台の装置を備えた場合に比べて、安価であり、かつ省スペースとなる。また、ガイド43は、カード200を縦方向に案内する第1のガイド部材431と、カード200を横方向に案内する第2のガイド部材432とを有する極めて簡単な構成であり、両ガイド部材431,432を上下2段に一体形成することにより、コンパクトな構成となっているので、さらに安価で省スペースとなる。
【0034】
なお、上記実施形態では、ガイド43を装置本体1に着脱自在に取り付けているが、図4に示すように、そのガイドを装置本体1に一体に形成することとしてもよい。図4においては、装置本体1、液晶表示部2及び紙出力部3については、上記とまったく同様の構成となっているが、カード挿入部4において、ガイドが外観に表出しておらず美観に優れ、ガイド着脱用のねじ部品等が省略できるので、さらなるコストダウンを図る上で有利である。
【0035】
また、上記実施形態では、図5(a),(b)に示したようなバーコード100を印刷したカード100について説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、互いに直交する方向に挿入される可能性のあるカードであれば、磁気カード、光カード、ICカード等のあらゆる種類のカードにも適用することができる。
【0036】
また、上記実施形態では、ガイド43として、第1のガイド部材431を上段に配置し、第2のガイド部材432を下段に配置したが、上下逆配置としてもよいし、その需要があれば、左右配置としてもよい。また、第1のガイド431と、第2のガイド部材432とを一体化しているが、バーコードリーダー42による読取に支障のない範囲であれば、両者間にある程度の距離をおいてもよい。また、バーコードリーダー42の配置についても、必ずしもガイド43の上方に設ける必要はなく、下方に設けてもよい。そのようにして、ガイド43等の装置本体1への組み込みの自由性を持たせることができる。
【0037】
また、上記実施形態では、ガイド43の両ガイド部材431,432を先下がりに傾斜配置させて、カード200を自重で滑らすことにより、所定位置に自動的にセットさせるようにしているが、両ガイド部材431,432を逆傾斜とならない範囲で配置することとしてもよい。その場合には、カード200の案内中に人手でカード200を押してやる必要があるものの、わざわざ切欠部434を設けなくてもカード200を取り出すことがさほど困難とはならないといったメリットもある。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、挿入方向の異なる2種類のカードの使用が想定される場合でも、1台の装置で対応することができる。したがって、従来のように2台の装置を備えた場合に比べて、安価であり、かつ省スペースとなる。
【0039】
請求項2記載の発明によれば、より簡単な構成となる。
【0040】
請求項3記載の発明によれば、よりコンパクトな構成となる。
【0041】
請求項4記載の発明によれば、メンテナンス時に便利な構成となる。
【0042】
請求項5記載の発明によれば、カードの取り出しが容易な構成となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本形態に係るカード読取装置の全体構成を示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図2】本基本形態に係るカード挿入部周りを示す部分拡大図であって、(a)は装置本体の側断面図、(b)はカード挿入部の正面図、(c)はカード挿入部の平面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るカード読取装置のカード挿入部周りを示す部分拡大図であって、(a)は装置本体の側断面図、(b)はカード挿入部の正面図、(c)はカード挿入部の平面図である。
【図4】本発明の変形例に係るカード読取装置の全体構成を示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図5】カード読取装置に挿入されるカードの基本的な構成を示す図であって、(a)はカードを縦向きに挿入するタイプ、(b)はカードを横向きに挿入するタイプを示している。
【符号の説明】
1 装置本体
2 液晶表示部
3 紙出力部
4 カード挿入部
41 筐体
42 バーコードリーダー(データ読取部に相当する。)
43 ガイド(ガイド手段に相当する。)
431 第1のガイド部材
432 第2のガイド部材
433 連通部分(カード取出手段に相当する。)
434 切欠部分(カード取出手段に相当する。)
Claims (5)
- 平面視で縦横寸法の異なるカードを外部から挿入するためのカード挿入部と、この挿入されたカードに縦横いずれかの方向性をもって記録されたデータ群を読み取るデータ読取部とを備えたカード読取装置であって、
カード挿入部は、データ群の記録方向に応じて縦横いずれの方向からも挿入されうるカードに対し、データ読取部が当該データ群を読取可能となるように案内するガイド手段を備えたことを特徴とするカード読取装置。 - 上記ガイド手段は、カードを縦方向に案内する第1のガイド部材と、カードを横方向に案内する第2のガイド部材とを有し、両ガイド部材は案内方向に先下がりに傾斜していることを特徴とする請求項1記載のカード読取装置。
- 上記第1のガイド部材と上記第2のガイド部材とは上下2段に一体形成されていることを特徴とする請求項2記載のカード読取装置。
- 上記第1のガイド部材と上記第2のガイド部材とは装置本体に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項2又は3記載のカード読取装置。
- 上記カード挿入部は、挿入されたカードを部分的に外部に露出させるカード取出手段を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のカード読取装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003188229A JP2005025352A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | カード読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2005025352A true JP2005025352A (ja) | 2005-01-27 |
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ID=34186834
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005025352A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010061640A (ja) * | 2008-09-02 | 2010-03-18 | Ncr Corp | 多重開口撮像バーコード・リーダ |
-
2003
- 2003-06-30 JP JP2003188229A patent/JP2005025352A/ja not_active Withdrawn
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