JP2005024045A - アクチュエータ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】組み立てや保守点検や制御が容易であり、コンパクトで静粛性に優れているとともに被操作部材を操作する速度が早く、さらに使用中でも例えば扉のような被操作部材を手動により容易に自由に操作することが可能なアクチュエータ装置を提供することである。
【解決手段】アクチュエータ装置28は、ボールねじ軸30と、ボールねじ軸30上に複数のボールを介して支持されているナット32と、ナットの長手方向に相互に離間した位置を回転自在に支持する2つの支持軸受34,36と、ナットを回転させ、ナットの一方向及び他方向の回転に伴ないボールねじ軸を上記長手方向に沿い一方向及び他方向に移動させる回転駆動源38と、を備えていて、ボールねじ軸の少なくとも一端部が被操作物40に連結されボールねじ軸の上記移動により被操作物を操作する。
【選択図】 図2
【解決手段】アクチュエータ装置28は、ボールねじ軸30と、ボールねじ軸30上に複数のボールを介して支持されているナット32と、ナットの長手方向に相互に離間した位置を回転自在に支持する2つの支持軸受34,36と、ナットを回転させ、ナットの一方向及び他方向の回転に伴ないボールねじ軸を上記長手方向に沿い一方向及び他方向に移動させる回転駆動源38と、を備えていて、ボールねじ軸の少なくとも一端部が被操作物40に連結されボールねじ軸の上記移動により被操作物を操作する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、被操作物に連結され被操作物を操作するアアクチュエータ装置に関係している。
【0002】
【従来の技術】
被操作物に連結され被操作物を操作するアアクチュエータ装置は従来から種々の構成が知られている。
【0003】
例えば自動車等の乗物においては、被操作物としての扉を開閉操作する為のアアクチュエータ装置が例えば特開2000−264067号公報や実開平6−49679号公報から代表的に広く知られている。
【0004】
特開2000−264067号公報には、1対の油圧式ピストン・シリンダ装置により自動車のバックドアを開閉駆動する構成が開示されている。そして、この構成においては1対の油圧式ピストン・シリンダ装置がアクチュエータ装置として被操作部材としてのバックドアを操作している。
【0005】
実開平6−49679号公報には、電動モータの回転力を複数の歯車及びリンク機構を介して車両の扉を開閉駆動する構成が開示されている。そして、この構成においては、電動モータと組み合わされた複数の歯車及びリンク機構がアクチュエータ装置として被操作部材としての扉を操作している。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−264067号公報
【0007】
【特許文献2】
実開平6−49679号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
組み立ての容易さや保守点検の容易さやコンパクトさや静粛性や制御の容易さに優れる等の理由により、近年では油圧式や空気圧式アクチュエータ装置に代わり電動式アクチュエータ装置に対する要求が高まっている。
【0009】
また、油圧式や空気圧式アクチュエータ装置では、油圧式や空気圧式アクチュエータ装置が使用されている間には、常に油圧や空気圧が油圧式や空気圧式アクチュエータ装置に負荷されている。従って、例えば扉のような被操作部材を手動により自由に操作しようとすると、油圧式や空気圧式アクチュエータ装置に負荷されている油圧や空気圧を一旦開放しなければならない。
【0010】
しかしながら、上述した如き従来の電動式アクチュエータ装置では、複数の歯車及びリンク機構を使用しているが故に被操作部材を操作する速度が遅いし、構成が複雑で外形寸法が大きい。しかもこのような従来の電動式アクチュエータ装置では、例えば扉のような被操作部材を手動により自由に操作しようとすると、複数の歯車及びリンク機構において比較的大きな摩擦抵抗が生じるので、被操作部材を手動により容易に自由に操作することが難しい。
【0011】
この発明は上記事情の下でなされ、この発明の目的は、組み立てや保守点検や制御が容易であり、しかもコンパクトで静粛性に優れているとともに被操作部材を操作する速度が早く、さらに使用中でも例えば扉のような被操作部材を手動により容易に自由に操作することが可能なアクチュエータ装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決する為の手段】
上述したこの発明の目的を達成する為に、この発明に従ったアクチュエータ装置は:
ボールねじ軸と;
ボールねじ軸の長手方向に相互に離間した少なくとも2つの位置を回転自在に支持する少なくとも2つの支持軸受と;
ボールねじ軸を回転させる回転駆動源と;そして、
ボールねじ軸上に複数のボールを介して支持されており、ボールねじ軸の一方向及び他方向の回転に伴ないボールねじ軸上を上記長手方向に沿い一方向及び他方向に移動するナットと;
を備えていて、
ナットが被操作物に連結され、ナットの上記移動により被操作物を操作することを特徴としている。
【0013】
上述したこの発明の目的を達成する為に、この発明に従った別のアクチュエータ装置は:
ボールねじ軸と;
ボールねじ軸上に複数のボールを介して支持されているナットと;
ナットの長手方向に相互に離間した少なくとも2つの位置を回転自在に支持する少なくとも2つの支持軸受と;
ナットを回転させ、ナットの一方向及び他方向の回転に伴ないボールねじ軸を上記長手方向に沿い一方向及び他方向に移動させる回転駆動源と;
を備えていて、
ボールねじ軸の少なくとも一端部が被操作物に連結され、ボールねじ軸の上記移動により被操作物を操作することを特徴としている。
【0014】
上述したこの発明の目的を達成する為に、この発明に従ったさらに別のアクチュエータ装置は:
ボールねじ軸と;
ボールねじ軸を回転自在に支持する少なくとも1つの支持軸受と;
ボールねじ軸を回転させる回転駆動源と;そして、
ボールねじ軸上に複数のボールを介して支持されており、ボールねじ軸の一方向及び他方向の回転に伴ないボールねじ軸上を上記長手方向に沿い一方向及び他方向に移動するナットと;
を備えていて、
ナットが被操作物に連結され、ナットの上記移動により被操作物を操作することを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の種々の実施の形態に従ったアクチュエータ装置を添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
[第1の実施の形態]
先ず最初に図1を参照しながら、この発明の第1の実施の形態に従ったアクチュエータ装置8を説明する。図1には、この発明の第1の実施の形態に従ったアクチュエータ装置8の概略的な縦断面図が示されている。
【0017】
この実施の形態に従ったアクチュエータ装置8は、ボールねじ軸10と、ボールねじ軸10の長手方向に相互に離間した少なくとも2つの位置を回転自在に支持する少なくとも2つの支持軸受12,14と、ボールねじ軸10を回転させる回転駆動源16と、を備えている。ボールねじ軸10は回転駆動源16の出力軸に対し直接又は公知の回転力伝達手段を介して間接的に連結されている。この実施の形態において回転駆動源16は電動モータにより構成されている。
【0018】
少なくとも2つの支持軸受12,14と回転駆動源16とは、図示されていない固定台座に固定されている。
【0019】
ボールねじ軸10上には、複数のボール18を循環式に保持しているナット20が複数のボール18を介して支持されている。ボールねじ軸10上のナット20は、ボールねじ軸10の一方向及び他方向への回転に伴ないボールねじ軸10上をボールねじ軸10の長手方向に沿い両方向矢印Aにより指摘されている一方向及び他方向に移動する。
【0020】
ナット20には、ナット20の上記移動により操作する被操作物22が連結されている。被操作物22は、この実施の形態のアクチュエータ装置8により操作される対象物である。
【0021】
このようなアクチュエータ装置8は、所謂公知のボールねじ装置により構成することが出来る。
【0022】
被操作物22は例えば扉であることが出来、しかも例えば自動車や鉄道車両や飛行機等の乗物において使用されている扉であることが出来る。扉の種類も、いわゆるスライド式であることが出来るし、蝶番を使用して開閉する揺動開閉式であることも出来る。揺動開閉式には、屏風のような中折れ型の揺動開閉式扉も含まれる。被操作物22が例えばスライド式扉である場合には、ナット20にスライド式扉の一部を直接連結することが出来る。また、被操作物22が例えば揺動開閉式扉の場合には、ボールねじ軸10上のナット20の往復直線移動に伴ない被操作物22の揺動開閉式扉が開閉できるよう構成された例えばリンク機構のような公知の機構を介してナット20に揺動開閉式扉を間接的に連結することが出来る。
【0023】
ボールねじ軸10とナット20との組み合わせは、回転駆動源16からの回転力がボールねじ軸10に負荷されていない間に、被操作物22に所定の方向、被操作物22が例えば扉の場合には扉を開放する方向、に向い所定以上の外力を手動により負荷させることにより、被操作物22を上記所定の方向に容易に自由に移動させることが出来るよう構成することが可能である。そして、このような場合には、回転駆動源16からの回転力がボールねじ軸10に負荷されていない間に、被操作物22を上記所定の方向に上記所定以上の外力が負荷されるまでは確実に移動させない機構を被操作物22或いはこの実施の形態のアクチュエータ装置8に組み合わせることも出来る。
【0024】
[第2の実施の形態]
次に、図2を参照しながら、この発明の第2の実施の形態に従ったアクチュエータ装置28を説明する。図2には、この発明の第2の実施の形態に従ったアクチュエータ装置28の概略的な縦断面図が示されている。
【0025】
この実施の形態に従ったアクチュエータ装置28は、ボールねじ軸30と、ボールねじ軸30上に図示されていない複数のボールを介して支持されているナット32と、ナット32の長手方向に相互に離間した少なくとも2つの位置を回転自在に支持する少なくとも2つの支持軸受34,36と、を備えている。
【0026】
この実施の形態に従ったアクチュエータ装置28はまた、ナット32を回転させ、ナット32の一方向及び他方向の回転に伴ないボールねじ軸30を上記長手方向に沿い一方向及び他方向に移動させる回転駆動源38も備えている。
【0027】
この実施の形態おいて回転駆動源38は電動モータにより構成されているが、ナット32は回転駆動源38の回転子の一部を構成している。より詳細には、ナット32が回転駆動源38の外装ハウジング38aの内部空間中に配置されていて、ナット32の為の少なくとも2つの支持軸受34,36が外装ハウジング38aの内部に支持されている。ナット32の外周面には、回転駆動源38の為のコイル38b及び整流子38cを保持した筒状の回転子本体38dの一端部が固定されていて、回転子本体38dの一端部と他端部が外装ハウジング38aの内部空間中にナット32の為の少なくとも2つの支持軸受34,36により回転自在に支持されている。外装ハウジング38aの内部空間中にはさらに、整流子38cに接触するブラシ38fや回転子本体38dのコイル38bに対面した永久磁石38gが配置されている。
【0028】
そして、ナット32に対して回転駆動源38の回転子本体38dとは反対側に位置しているボールねじ軸30の端部が外装ハウジング38aから外部空間に露出されている。
【0029】
なお、回転駆動源38は、ナット32から独立している電動モータにより構成することも出来、この場合には回転駆動源38とナット32の為の少なくとも2つの支持軸受34,36が図示されない台座に固定され、ナット32に回転駆動源38の出力軸が直接又は公知の回転力伝達手段を介して連結される。
【0030】
ナット32中のボールねじ軸30は、ナット32の一方向及び他方向への回転に伴ないナット32中をナット32の長手方向に沿い両方向矢印Bにより指摘されている一方向及び他方向に移動する。その結果、ボールねじ軸30の外端部が外装ハウジング38aから外部空間に突出する長さが変化する。
【0031】
図2には、ボールねじ軸30の外端部が外装ハウジング38aに対し最も引っ込んでいるボールねじ軸30の引っ込み位置が示されている。
【0032】
ボールねじ軸30の外端部には、ボールねじ軸30の上記移動により操作する被操作物40が連結されている。被操作物40は、この実施の形態のアクチュエータ装置28により操作される対象物である。
【0033】
このようなアクチュエータ装置28は、所謂公知のボールねじ装置により構成することが出来る。
【0034】
被操作物40は例えば扉であることが出来、しかも例えば自動車や鉄道車両や飛行機等の乗物において使用されている扉であることが出来る。扉の種類も、いわゆるスライド式であることが出来るし、蝶番を使用して開閉する揺動開閉式であることも出来る。揺動開閉式には、屏風のような中折れ型の揺動開閉式扉も含まれる。
【0035】
被操作物40が例えばスライド式扉である場合には、ボールねじ軸30の外端部にスライド式扉の一部を直接連結することが出来る。また、被操作物40が例えば揺動開閉式扉の場合には、ボールねじ軸30の外端部の往復直線移動に伴ない被操作物40の揺動開閉式扉が開閉できるよう構成された例えばリンク機構のような公知の機構を介してボールねじ軸30の外端部に揺動開閉式扉を間接的に連結することが出来る。或いは、ボールねじ軸30の外端部に揺動開閉式扉を直接連結することが出来る。
【0036】
図3には、上述した如く構成されているこの発明の第2の実施の形態に従ったアクチュエータ装置28が車両42の中折れ型の揺動開閉式扉44の開閉操作の為に適用されている例が概略的に示されている。
【0037】
このような中折れ型の揺動開閉式扉44は、例えばバスの乗客乗り降り口に良く用いられている。この場合、アクチュエータ装置28のボールねじ軸30の外端部或いはアクチュエータ装置28の回転駆動手段38の外装ハウジング38aにおいてボールねじ軸30の外端部とは反対側に位置する部分のいずれか一方が中折れ型の揺動開閉式扉44の基端側の扉部分にピン等の公知の回動連結部材46を介して回動自在に連結されるとともに、ボールねじ軸30の外端部或いは回転駆動手段38の外装ハウジング38aの上記反対側部分のいずれか他方がピン等の公知の回動連結部材48を介して車両42の車体42aの一部に回動自在に連結されている。
【0038】
図4には、上述した如く構成されているこの発明の第2の実施の形態に従ったアクチュエータ装置28が車両50の上下揺動開閉式扉52の開閉操作の為に適用されている例が概略的に示されている。
【0039】
このような上下揺動開閉式扉52は、例えば所謂ワンボックス型の自動車の後部荷室扉やトラックの密閉型荷室の後部荷室扉に良く用いられている。この場合、アクチュエータ装置28のボールねじ軸30の外端部或いは回転駆動手段38の外装ハウジング38aにおいてボールねじ軸30の外端部とは反対側に位置する部分のいずれか一方が上下揺動開閉式扉52の上下方向の中間部分にピン等の公知の回動連結部材54を介して回動自在に連結されているとともに、ボールねじ軸30の外端部或いは回転駆動手段38の外装ハウジング38aの反対側部分のいずれか他方がピン等の公知の回動連結部材56を介して車両50の車体50aの一部に回動自在に連結されている。
【0040】
ボールねじ軸30とナット32との組み合わせは、回転駆動源38からの回転力がナット32に負荷されていない間に、被操作物40に所定の方向、被操作物40が例えば扉の場合には扉を開放する方向、に向い所定以上の外力を手動により負荷させることにより、被操作物40を上記所定の方向に容易に自由に移動させることが出来るよう構成することが可能である。そして、このような場合には、回転駆動源38からの回転力がナット32に負荷されていない間に、被操作物40を上記所定の方向に上記所定以上の外力が負荷されるまでは確実に移動させない機構を被操作物40或いはこの実施の形態のアクチュエータ装置28に組み合わせることも出来る。
【0041】
[第3の実施の形態]
次に、図5を参照しながら、この発明の第3の実施の形態に従ったアクチュエータ装置60を説明する。図5には、この発明の第3の実施の形態に従ったアクチュエータ装置60の概略的な縦断面図が示されている。
【0042】
この実施の形態に従ったアクチュエータ装置28は、ボールねじ軸62と、ボールねじ軸62を回転自在に支持する少なくとも1つの支持軸受64と、ボールねじ軸62上に図示されていない複数のボールを介して支持されているナット66と、を備えている。ナット66は上記図示されていない複数のボールを循環式に保持している。ボールねじ軸62は回転駆動源68の出力軸に対し直接又は公知の回転力伝達手段を介して間接的に連結されている。この実施の形態において回転駆動源68は電動モータにより構成されている。
【0043】
少なくとも1つの支持軸受64と回転駆動源68とは、図示されていない固定台座に固定されている。
【0044】
ボールねじ軸62上のナット66は、ボールねじ軸62の一方向及び他方向への回転に伴ないボールねじ軸62上をボールねじ軸62の長手方向に沿い両方向矢印Cにより指摘されている一方向及び他方向に移動する。
【0045】
ナット66には、ナット66の上記移動により操作する被操作物70が連結されている。被操作物70は、この実施の形態のアクチュエータ装置60により操作される対象物である。
【0046】
より詳細に説明すると、第3の実施の形態に従ったアクチュエータ装置60は、ボールねじ軸62と上記少なくとも1つの支持軸受64とナット66とを収容した内部空間を有したねじ軸/ナット保持部材72をさらに備えている。この実施の形態においてねじ軸/ナット保持部材72はボールねじ軸62に沿って延出する筒形状をしており、その一端部に回転駆動源68が着脱可能に固定されている。
【0047】
そして上記少なくとも1つの支持軸受64は、ねじ軸/ナット保持部材72の内部空間の内周面に着脱可能に支持されている。なお、ねじ軸/ナット保持部材72の内部空間の内周面においてボールねじ軸62を回転自在に支持する支持軸受64は、上記内部空間の内周面においてボールねじ軸62の長手方向に相互に離間した複数の位置に配置することも出来る。
【0048】
即ち、この実施の形態において少なくとも1つの支持軸受64は、ねじ軸/ナット保持部材72を介して、或いはさらに回転駆動源68を介して、図示されていない固定台座に固定される。さらに、回転駆動源68は、直接或いはねじ軸/ナット保持部材72を介して、図示されていない固定台座に固定される。
【0049】
ねじ軸/ナット保持部材72の上記内部空間中にはさらに、ボールねじ軸62を収容した内部空間を有した筒形状をしている連結部材74も収容されている。この実施の形態において連結部材74の一端部はナット66に連結されており、連結部材74の他端部はねじ軸/ナット保持部材72の他端部の開口から外部空間に突出し上記外部空間において被操作物70に連結されている。即ち、この実施の形態では、ナット66は連結部材74を介して被操作物70に連結されている。連結部材74は、ボールねじ軸62上のナット66の上記移動に伴ないねじ軸/ナット保持部材72に対しボールねじ軸62の長手方向に相対的に移動可能である。
【0050】
ねじ軸/ナット保持部材72の上記内部空間中にはまたさらに、筒形状の連結部材74の外周面をボールねじ軸62の長手方向に移動可能に支持する支持部材76が配置されている。この実施の形態において、支持部材76は、ねじ軸/ナット保持部材72の上記他端部において内部空間に内表面に固定されているスラスト軸受により構成されている。しかしながら、支持部材76は、ねじ軸/ナット保持部材72の内部空間の内表面においてボールねじ軸62の長手方向に相互に離間した複数の位置に配置することも出来る。
【0051】
ねじ軸/ナット保持部材72の上記内部空間中のナット66がボールねじ軸62の一方向及び他方向への回転に伴ない上記内部空間中でボールねじ軸62の長手方向に沿い両方向矢印Cにより指摘されている一方向及び他方向に移動すると、連結部材74の上記他端部がねじ軸/ナット保持部材72の上記他端部の開口から外部空間に突出する長さが変化する。
【0052】
被操作物70は例えば扉であることが出来、しかも例えば自動車や鉄道車両や飛行機等の乗物において使用されている扉であることが出来る。扉の種類も、いわゆるスライド式であることが出来るし、蝶番を使用して開閉する揺動開閉式であることも出来る。揺動開閉式には、屏風のような中折れ型の揺動開閉式扉も含まれる。
【0053】
被操作物70が例えばスライド式扉である場合には、連結部材74の上記他端部にスライド式扉の一部を直接連結することが出来る。また、被操作物70が例えば揺動開閉式扉の場合には、ナット66に連結されている連結部材74の往復直線移動に伴ない被操作物70の揺動開閉式扉が開閉できるよう構成された例えばリンク機構のような公知の機構を介して連結部材74の上記他端部に揺動開閉式扉を間接的に連結することが出来る。或いは、連結部材74の上記他端部に揺動開閉式扉を直接連結することが出来る。
【0054】
このように構成されている第3の実施の形態に従ったアクチュエータ装置60は、図3中に示されている車両42の中折れ型の揺動開閉式扉44や図4中に示されている車両50の上下揺動開閉式扉52の開閉操作の為に、図2中に示されているこの発明の第2の実施の形態に従ったアクチュエータ装置28に代わり、使用することができる。
【0055】
そして第3の実施の形態に従ったアクチュエータ装置60が前者の開閉操作の為に使用される場合には、アクチュエータ装置60のねじ軸/ナット保持部材72の上記一端部及び回転駆動源68のいずれか一方、或いはアクチュエータ装置60の連結部材74の上記他端部が中折れ型の開閉式扉44の基端側の扉部分にピン等の公知の回動連結部材46を介して回動自在に連結されるとともに、アクチュエータ装置60のねじ軸/ナット保持部材72の上記一端部及び回転駆動源68のいずれか他方、或いはアクチュエータ装置60の連結部材74の上記他端部がピン等の公知の回動連結部材48を介して車両42の車体42aの一部に回動自在に連結されている。
【0056】
第3の実施の形態に従ったアクチュエータ装置60が後者の開閉操作の為に使用される場合には、アクチュエータ装置60のねじ軸/ナット保持部材72の上記一端部及び回転駆動源68のいずれか一方、或いはアクチュエータ装置60の連結部材74の上記他端部が上下揺動開閉式扉52の上下方向の中間部分にピン等の公知の回動連結部材54を介して回動自在に連結されているとともに、アクチュエータ装置60のねじ軸/ナット保持部材72の上記一端部及び回転駆動源68のいずれか他方、或いはアクチュエータ装置60の連結部材74の上記他端部がピン等の公知の回動連結部材56を介して車両50の車体50aの一部に回動自在に連結されている。
【0057】
第3の実施の形態のアクチュエータ装置60においても、ボールねじ軸62とナット66との組み合わせは、回転駆動源68からの回転力がボールねじ軸62に負荷されていない間に、被操作物70に所定の方向、被操作物70が例えば扉の場合には扉を開放する方向、に向い所定以上の外力を手動により負荷させることにより、被操作物70を上記所定の方向に容易に自由に移動させることが出来るよう構成することが可能である。そして、このような場合には、回転駆動源68からの回転力がボールねじ軸62に負荷されていない間に、被操作物70を上記所定の方向に上記所定以上の外力が負荷されるまでは確実に移動させない機構を被操作物70或いはこの実施の形態のアクチュエータ装置60に組み合わせることも出来る。
【0058】
【発明の効果】
以上詳述したことから明らかなように、この発明に従ったアクチュエータ装置によれば、組み立てや保守点検や制御が容易であり、しかもコンパクトで静粛性に優れているとともに被操作部材を操作する速度が早く、さらに使用中でも例えば扉のような被操作部材を手動により容易に自由に操作することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に従ったアクチュエータ装置の概略的な縦断面図である。
【図2】この発明の第2の実施の形態に従ったアクチュエータ装置の概略的な縦断面図である。
【図3】図2のアクチュエータ装置が車両の中折れ型の揺動開閉式扉の開閉操作の為に適用されている例を概略的に示す斜視図である。
【図4】図2のアクチュエータ装置が車両の上下揺動開閉式扉の開閉操作の為に適用されている例を概略的に示す斜視図である。
【図5】この発明の第3の実施の形態に従ったアクチュエータ装置の概略的な縦断面図である。
【符号の説明】
8,28,60…アクチュエータ装置、10,30,62…ボールねじ軸、12,14,34,36,64…支持軸受、16,38,68…回転駆動源、18…ボール、20,32,66…ナット、22,40,70…被操作物、38a…外装ハウジング、38d…回転子本体、38g…固定子,72…ねじ軸/ナット保持部材,74…連結部材,76…支持部材。
【発明の属する技術分野】
この発明は、被操作物に連結され被操作物を操作するアアクチュエータ装置に関係している。
【0002】
【従来の技術】
被操作物に連結され被操作物を操作するアアクチュエータ装置は従来から種々の構成が知られている。
【0003】
例えば自動車等の乗物においては、被操作物としての扉を開閉操作する為のアアクチュエータ装置が例えば特開2000−264067号公報や実開平6−49679号公報から代表的に広く知られている。
【0004】
特開2000−264067号公報には、1対の油圧式ピストン・シリンダ装置により自動車のバックドアを開閉駆動する構成が開示されている。そして、この構成においては1対の油圧式ピストン・シリンダ装置がアクチュエータ装置として被操作部材としてのバックドアを操作している。
【0005】
実開平6−49679号公報には、電動モータの回転力を複数の歯車及びリンク機構を介して車両の扉を開閉駆動する構成が開示されている。そして、この構成においては、電動モータと組み合わされた複数の歯車及びリンク機構がアクチュエータ装置として被操作部材としての扉を操作している。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−264067号公報
【0007】
【特許文献2】
実開平6−49679号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
組み立ての容易さや保守点検の容易さやコンパクトさや静粛性や制御の容易さに優れる等の理由により、近年では油圧式や空気圧式アクチュエータ装置に代わり電動式アクチュエータ装置に対する要求が高まっている。
【0009】
また、油圧式や空気圧式アクチュエータ装置では、油圧式や空気圧式アクチュエータ装置が使用されている間には、常に油圧や空気圧が油圧式や空気圧式アクチュエータ装置に負荷されている。従って、例えば扉のような被操作部材を手動により自由に操作しようとすると、油圧式や空気圧式アクチュエータ装置に負荷されている油圧や空気圧を一旦開放しなければならない。
【0010】
しかしながら、上述した如き従来の電動式アクチュエータ装置では、複数の歯車及びリンク機構を使用しているが故に被操作部材を操作する速度が遅いし、構成が複雑で外形寸法が大きい。しかもこのような従来の電動式アクチュエータ装置では、例えば扉のような被操作部材を手動により自由に操作しようとすると、複数の歯車及びリンク機構において比較的大きな摩擦抵抗が生じるので、被操作部材を手動により容易に自由に操作することが難しい。
【0011】
この発明は上記事情の下でなされ、この発明の目的は、組み立てや保守点検や制御が容易であり、しかもコンパクトで静粛性に優れているとともに被操作部材を操作する速度が早く、さらに使用中でも例えば扉のような被操作部材を手動により容易に自由に操作することが可能なアクチュエータ装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決する為の手段】
上述したこの発明の目的を達成する為に、この発明に従ったアクチュエータ装置は:
ボールねじ軸と;
ボールねじ軸の長手方向に相互に離間した少なくとも2つの位置を回転自在に支持する少なくとも2つの支持軸受と;
ボールねじ軸を回転させる回転駆動源と;そして、
ボールねじ軸上に複数のボールを介して支持されており、ボールねじ軸の一方向及び他方向の回転に伴ないボールねじ軸上を上記長手方向に沿い一方向及び他方向に移動するナットと;
を備えていて、
ナットが被操作物に連結され、ナットの上記移動により被操作物を操作することを特徴としている。
【0013】
上述したこの発明の目的を達成する為に、この発明に従った別のアクチュエータ装置は:
ボールねじ軸と;
ボールねじ軸上に複数のボールを介して支持されているナットと;
ナットの長手方向に相互に離間した少なくとも2つの位置を回転自在に支持する少なくとも2つの支持軸受と;
ナットを回転させ、ナットの一方向及び他方向の回転に伴ないボールねじ軸を上記長手方向に沿い一方向及び他方向に移動させる回転駆動源と;
を備えていて、
ボールねじ軸の少なくとも一端部が被操作物に連結され、ボールねじ軸の上記移動により被操作物を操作することを特徴としている。
【0014】
上述したこの発明の目的を達成する為に、この発明に従ったさらに別のアクチュエータ装置は:
ボールねじ軸と;
ボールねじ軸を回転自在に支持する少なくとも1つの支持軸受と;
ボールねじ軸を回転させる回転駆動源と;そして、
ボールねじ軸上に複数のボールを介して支持されており、ボールねじ軸の一方向及び他方向の回転に伴ないボールねじ軸上を上記長手方向に沿い一方向及び他方向に移動するナットと;
を備えていて、
ナットが被操作物に連結され、ナットの上記移動により被操作物を操作することを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の種々の実施の形態に従ったアクチュエータ装置を添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
[第1の実施の形態]
先ず最初に図1を参照しながら、この発明の第1の実施の形態に従ったアクチュエータ装置8を説明する。図1には、この発明の第1の実施の形態に従ったアクチュエータ装置8の概略的な縦断面図が示されている。
【0017】
この実施の形態に従ったアクチュエータ装置8は、ボールねじ軸10と、ボールねじ軸10の長手方向に相互に離間した少なくとも2つの位置を回転自在に支持する少なくとも2つの支持軸受12,14と、ボールねじ軸10を回転させる回転駆動源16と、を備えている。ボールねじ軸10は回転駆動源16の出力軸に対し直接又は公知の回転力伝達手段を介して間接的に連結されている。この実施の形態において回転駆動源16は電動モータにより構成されている。
【0018】
少なくとも2つの支持軸受12,14と回転駆動源16とは、図示されていない固定台座に固定されている。
【0019】
ボールねじ軸10上には、複数のボール18を循環式に保持しているナット20が複数のボール18を介して支持されている。ボールねじ軸10上のナット20は、ボールねじ軸10の一方向及び他方向への回転に伴ないボールねじ軸10上をボールねじ軸10の長手方向に沿い両方向矢印Aにより指摘されている一方向及び他方向に移動する。
【0020】
ナット20には、ナット20の上記移動により操作する被操作物22が連結されている。被操作物22は、この実施の形態のアクチュエータ装置8により操作される対象物である。
【0021】
このようなアクチュエータ装置8は、所謂公知のボールねじ装置により構成することが出来る。
【0022】
被操作物22は例えば扉であることが出来、しかも例えば自動車や鉄道車両や飛行機等の乗物において使用されている扉であることが出来る。扉の種類も、いわゆるスライド式であることが出来るし、蝶番を使用して開閉する揺動開閉式であることも出来る。揺動開閉式には、屏風のような中折れ型の揺動開閉式扉も含まれる。被操作物22が例えばスライド式扉である場合には、ナット20にスライド式扉の一部を直接連結することが出来る。また、被操作物22が例えば揺動開閉式扉の場合には、ボールねじ軸10上のナット20の往復直線移動に伴ない被操作物22の揺動開閉式扉が開閉できるよう構成された例えばリンク機構のような公知の機構を介してナット20に揺動開閉式扉を間接的に連結することが出来る。
【0023】
ボールねじ軸10とナット20との組み合わせは、回転駆動源16からの回転力がボールねじ軸10に負荷されていない間に、被操作物22に所定の方向、被操作物22が例えば扉の場合には扉を開放する方向、に向い所定以上の外力を手動により負荷させることにより、被操作物22を上記所定の方向に容易に自由に移動させることが出来るよう構成することが可能である。そして、このような場合には、回転駆動源16からの回転力がボールねじ軸10に負荷されていない間に、被操作物22を上記所定の方向に上記所定以上の外力が負荷されるまでは確実に移動させない機構を被操作物22或いはこの実施の形態のアクチュエータ装置8に組み合わせることも出来る。
【0024】
[第2の実施の形態]
次に、図2を参照しながら、この発明の第2の実施の形態に従ったアクチュエータ装置28を説明する。図2には、この発明の第2の実施の形態に従ったアクチュエータ装置28の概略的な縦断面図が示されている。
【0025】
この実施の形態に従ったアクチュエータ装置28は、ボールねじ軸30と、ボールねじ軸30上に図示されていない複数のボールを介して支持されているナット32と、ナット32の長手方向に相互に離間した少なくとも2つの位置を回転自在に支持する少なくとも2つの支持軸受34,36と、を備えている。
【0026】
この実施の形態に従ったアクチュエータ装置28はまた、ナット32を回転させ、ナット32の一方向及び他方向の回転に伴ないボールねじ軸30を上記長手方向に沿い一方向及び他方向に移動させる回転駆動源38も備えている。
【0027】
この実施の形態おいて回転駆動源38は電動モータにより構成されているが、ナット32は回転駆動源38の回転子の一部を構成している。より詳細には、ナット32が回転駆動源38の外装ハウジング38aの内部空間中に配置されていて、ナット32の為の少なくとも2つの支持軸受34,36が外装ハウジング38aの内部に支持されている。ナット32の外周面には、回転駆動源38の為のコイル38b及び整流子38cを保持した筒状の回転子本体38dの一端部が固定されていて、回転子本体38dの一端部と他端部が外装ハウジング38aの内部空間中にナット32の為の少なくとも2つの支持軸受34,36により回転自在に支持されている。外装ハウジング38aの内部空間中にはさらに、整流子38cに接触するブラシ38fや回転子本体38dのコイル38bに対面した永久磁石38gが配置されている。
【0028】
そして、ナット32に対して回転駆動源38の回転子本体38dとは反対側に位置しているボールねじ軸30の端部が外装ハウジング38aから外部空間に露出されている。
【0029】
なお、回転駆動源38は、ナット32から独立している電動モータにより構成することも出来、この場合には回転駆動源38とナット32の為の少なくとも2つの支持軸受34,36が図示されない台座に固定され、ナット32に回転駆動源38の出力軸が直接又は公知の回転力伝達手段を介して連結される。
【0030】
ナット32中のボールねじ軸30は、ナット32の一方向及び他方向への回転に伴ないナット32中をナット32の長手方向に沿い両方向矢印Bにより指摘されている一方向及び他方向に移動する。その結果、ボールねじ軸30の外端部が外装ハウジング38aから外部空間に突出する長さが変化する。
【0031】
図2には、ボールねじ軸30の外端部が外装ハウジング38aに対し最も引っ込んでいるボールねじ軸30の引っ込み位置が示されている。
【0032】
ボールねじ軸30の外端部には、ボールねじ軸30の上記移動により操作する被操作物40が連結されている。被操作物40は、この実施の形態のアクチュエータ装置28により操作される対象物である。
【0033】
このようなアクチュエータ装置28は、所謂公知のボールねじ装置により構成することが出来る。
【0034】
被操作物40は例えば扉であることが出来、しかも例えば自動車や鉄道車両や飛行機等の乗物において使用されている扉であることが出来る。扉の種類も、いわゆるスライド式であることが出来るし、蝶番を使用して開閉する揺動開閉式であることも出来る。揺動開閉式には、屏風のような中折れ型の揺動開閉式扉も含まれる。
【0035】
被操作物40が例えばスライド式扉である場合には、ボールねじ軸30の外端部にスライド式扉の一部を直接連結することが出来る。また、被操作物40が例えば揺動開閉式扉の場合には、ボールねじ軸30の外端部の往復直線移動に伴ない被操作物40の揺動開閉式扉が開閉できるよう構成された例えばリンク機構のような公知の機構を介してボールねじ軸30の外端部に揺動開閉式扉を間接的に連結することが出来る。或いは、ボールねじ軸30の外端部に揺動開閉式扉を直接連結することが出来る。
【0036】
図3には、上述した如く構成されているこの発明の第2の実施の形態に従ったアクチュエータ装置28が車両42の中折れ型の揺動開閉式扉44の開閉操作の為に適用されている例が概略的に示されている。
【0037】
このような中折れ型の揺動開閉式扉44は、例えばバスの乗客乗り降り口に良く用いられている。この場合、アクチュエータ装置28のボールねじ軸30の外端部或いはアクチュエータ装置28の回転駆動手段38の外装ハウジング38aにおいてボールねじ軸30の外端部とは反対側に位置する部分のいずれか一方が中折れ型の揺動開閉式扉44の基端側の扉部分にピン等の公知の回動連結部材46を介して回動自在に連結されるとともに、ボールねじ軸30の外端部或いは回転駆動手段38の外装ハウジング38aの上記反対側部分のいずれか他方がピン等の公知の回動連結部材48を介して車両42の車体42aの一部に回動自在に連結されている。
【0038】
図4には、上述した如く構成されているこの発明の第2の実施の形態に従ったアクチュエータ装置28が車両50の上下揺動開閉式扉52の開閉操作の為に適用されている例が概略的に示されている。
【0039】
このような上下揺動開閉式扉52は、例えば所謂ワンボックス型の自動車の後部荷室扉やトラックの密閉型荷室の後部荷室扉に良く用いられている。この場合、アクチュエータ装置28のボールねじ軸30の外端部或いは回転駆動手段38の外装ハウジング38aにおいてボールねじ軸30の外端部とは反対側に位置する部分のいずれか一方が上下揺動開閉式扉52の上下方向の中間部分にピン等の公知の回動連結部材54を介して回動自在に連結されているとともに、ボールねじ軸30の外端部或いは回転駆動手段38の外装ハウジング38aの反対側部分のいずれか他方がピン等の公知の回動連結部材56を介して車両50の車体50aの一部に回動自在に連結されている。
【0040】
ボールねじ軸30とナット32との組み合わせは、回転駆動源38からの回転力がナット32に負荷されていない間に、被操作物40に所定の方向、被操作物40が例えば扉の場合には扉を開放する方向、に向い所定以上の外力を手動により負荷させることにより、被操作物40を上記所定の方向に容易に自由に移動させることが出来るよう構成することが可能である。そして、このような場合には、回転駆動源38からの回転力がナット32に負荷されていない間に、被操作物40を上記所定の方向に上記所定以上の外力が負荷されるまでは確実に移動させない機構を被操作物40或いはこの実施の形態のアクチュエータ装置28に組み合わせることも出来る。
【0041】
[第3の実施の形態]
次に、図5を参照しながら、この発明の第3の実施の形態に従ったアクチュエータ装置60を説明する。図5には、この発明の第3の実施の形態に従ったアクチュエータ装置60の概略的な縦断面図が示されている。
【0042】
この実施の形態に従ったアクチュエータ装置28は、ボールねじ軸62と、ボールねじ軸62を回転自在に支持する少なくとも1つの支持軸受64と、ボールねじ軸62上に図示されていない複数のボールを介して支持されているナット66と、を備えている。ナット66は上記図示されていない複数のボールを循環式に保持している。ボールねじ軸62は回転駆動源68の出力軸に対し直接又は公知の回転力伝達手段を介して間接的に連結されている。この実施の形態において回転駆動源68は電動モータにより構成されている。
【0043】
少なくとも1つの支持軸受64と回転駆動源68とは、図示されていない固定台座に固定されている。
【0044】
ボールねじ軸62上のナット66は、ボールねじ軸62の一方向及び他方向への回転に伴ないボールねじ軸62上をボールねじ軸62の長手方向に沿い両方向矢印Cにより指摘されている一方向及び他方向に移動する。
【0045】
ナット66には、ナット66の上記移動により操作する被操作物70が連結されている。被操作物70は、この実施の形態のアクチュエータ装置60により操作される対象物である。
【0046】
より詳細に説明すると、第3の実施の形態に従ったアクチュエータ装置60は、ボールねじ軸62と上記少なくとも1つの支持軸受64とナット66とを収容した内部空間を有したねじ軸/ナット保持部材72をさらに備えている。この実施の形態においてねじ軸/ナット保持部材72はボールねじ軸62に沿って延出する筒形状をしており、その一端部に回転駆動源68が着脱可能に固定されている。
【0047】
そして上記少なくとも1つの支持軸受64は、ねじ軸/ナット保持部材72の内部空間の内周面に着脱可能に支持されている。なお、ねじ軸/ナット保持部材72の内部空間の内周面においてボールねじ軸62を回転自在に支持する支持軸受64は、上記内部空間の内周面においてボールねじ軸62の長手方向に相互に離間した複数の位置に配置することも出来る。
【0048】
即ち、この実施の形態において少なくとも1つの支持軸受64は、ねじ軸/ナット保持部材72を介して、或いはさらに回転駆動源68を介して、図示されていない固定台座に固定される。さらに、回転駆動源68は、直接或いはねじ軸/ナット保持部材72を介して、図示されていない固定台座に固定される。
【0049】
ねじ軸/ナット保持部材72の上記内部空間中にはさらに、ボールねじ軸62を収容した内部空間を有した筒形状をしている連結部材74も収容されている。この実施の形態において連結部材74の一端部はナット66に連結されており、連結部材74の他端部はねじ軸/ナット保持部材72の他端部の開口から外部空間に突出し上記外部空間において被操作物70に連結されている。即ち、この実施の形態では、ナット66は連結部材74を介して被操作物70に連結されている。連結部材74は、ボールねじ軸62上のナット66の上記移動に伴ないねじ軸/ナット保持部材72に対しボールねじ軸62の長手方向に相対的に移動可能である。
【0050】
ねじ軸/ナット保持部材72の上記内部空間中にはまたさらに、筒形状の連結部材74の外周面をボールねじ軸62の長手方向に移動可能に支持する支持部材76が配置されている。この実施の形態において、支持部材76は、ねじ軸/ナット保持部材72の上記他端部において内部空間に内表面に固定されているスラスト軸受により構成されている。しかしながら、支持部材76は、ねじ軸/ナット保持部材72の内部空間の内表面においてボールねじ軸62の長手方向に相互に離間した複数の位置に配置することも出来る。
【0051】
ねじ軸/ナット保持部材72の上記内部空間中のナット66がボールねじ軸62の一方向及び他方向への回転に伴ない上記内部空間中でボールねじ軸62の長手方向に沿い両方向矢印Cにより指摘されている一方向及び他方向に移動すると、連結部材74の上記他端部がねじ軸/ナット保持部材72の上記他端部の開口から外部空間に突出する長さが変化する。
【0052】
被操作物70は例えば扉であることが出来、しかも例えば自動車や鉄道車両や飛行機等の乗物において使用されている扉であることが出来る。扉の種類も、いわゆるスライド式であることが出来るし、蝶番を使用して開閉する揺動開閉式であることも出来る。揺動開閉式には、屏風のような中折れ型の揺動開閉式扉も含まれる。
【0053】
被操作物70が例えばスライド式扉である場合には、連結部材74の上記他端部にスライド式扉の一部を直接連結することが出来る。また、被操作物70が例えば揺動開閉式扉の場合には、ナット66に連結されている連結部材74の往復直線移動に伴ない被操作物70の揺動開閉式扉が開閉できるよう構成された例えばリンク機構のような公知の機構を介して連結部材74の上記他端部に揺動開閉式扉を間接的に連結することが出来る。或いは、連結部材74の上記他端部に揺動開閉式扉を直接連結することが出来る。
【0054】
このように構成されている第3の実施の形態に従ったアクチュエータ装置60は、図3中に示されている車両42の中折れ型の揺動開閉式扉44や図4中に示されている車両50の上下揺動開閉式扉52の開閉操作の為に、図2中に示されているこの発明の第2の実施の形態に従ったアクチュエータ装置28に代わり、使用することができる。
【0055】
そして第3の実施の形態に従ったアクチュエータ装置60が前者の開閉操作の為に使用される場合には、アクチュエータ装置60のねじ軸/ナット保持部材72の上記一端部及び回転駆動源68のいずれか一方、或いはアクチュエータ装置60の連結部材74の上記他端部が中折れ型の開閉式扉44の基端側の扉部分にピン等の公知の回動連結部材46を介して回動自在に連結されるとともに、アクチュエータ装置60のねじ軸/ナット保持部材72の上記一端部及び回転駆動源68のいずれか他方、或いはアクチュエータ装置60の連結部材74の上記他端部がピン等の公知の回動連結部材48を介して車両42の車体42aの一部に回動自在に連結されている。
【0056】
第3の実施の形態に従ったアクチュエータ装置60が後者の開閉操作の為に使用される場合には、アクチュエータ装置60のねじ軸/ナット保持部材72の上記一端部及び回転駆動源68のいずれか一方、或いはアクチュエータ装置60の連結部材74の上記他端部が上下揺動開閉式扉52の上下方向の中間部分にピン等の公知の回動連結部材54を介して回動自在に連結されているとともに、アクチュエータ装置60のねじ軸/ナット保持部材72の上記一端部及び回転駆動源68のいずれか他方、或いはアクチュエータ装置60の連結部材74の上記他端部がピン等の公知の回動連結部材56を介して車両50の車体50aの一部に回動自在に連結されている。
【0057】
第3の実施の形態のアクチュエータ装置60においても、ボールねじ軸62とナット66との組み合わせは、回転駆動源68からの回転力がボールねじ軸62に負荷されていない間に、被操作物70に所定の方向、被操作物70が例えば扉の場合には扉を開放する方向、に向い所定以上の外力を手動により負荷させることにより、被操作物70を上記所定の方向に容易に自由に移動させることが出来るよう構成することが可能である。そして、このような場合には、回転駆動源68からの回転力がボールねじ軸62に負荷されていない間に、被操作物70を上記所定の方向に上記所定以上の外力が負荷されるまでは確実に移動させない機構を被操作物70或いはこの実施の形態のアクチュエータ装置60に組み合わせることも出来る。
【0058】
【発明の効果】
以上詳述したことから明らかなように、この発明に従ったアクチュエータ装置によれば、組み立てや保守点検や制御が容易であり、しかもコンパクトで静粛性に優れているとともに被操作部材を操作する速度が早く、さらに使用中でも例えば扉のような被操作部材を手動により容易に自由に操作することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に従ったアクチュエータ装置の概略的な縦断面図である。
【図2】この発明の第2の実施の形態に従ったアクチュエータ装置の概略的な縦断面図である。
【図3】図2のアクチュエータ装置が車両の中折れ型の揺動開閉式扉の開閉操作の為に適用されている例を概略的に示す斜視図である。
【図4】図2のアクチュエータ装置が車両の上下揺動開閉式扉の開閉操作の為に適用されている例を概略的に示す斜視図である。
【図5】この発明の第3の実施の形態に従ったアクチュエータ装置の概略的な縦断面図である。
【符号の説明】
8,28,60…アクチュエータ装置、10,30,62…ボールねじ軸、12,14,34,36,64…支持軸受、16,38,68…回転駆動源、18…ボール、20,32,66…ナット、22,40,70…被操作物、38a…外装ハウジング、38d…回転子本体、38g…固定子,72…ねじ軸/ナット保持部材,74…連結部材,76…支持部材。
Claims (15)
- ボールねじ軸と;
ボールねじ軸の長手方向に相互に離間した少なくとも2つの位置を回転自在に支持する少なくとも2つの支持軸受と;
ボールねじ軸を回転させる回転駆動源と;そして、
ボールねじ軸上に複数のボールを介して支持されており、ボールねじ軸の一方向及び他方向の回転に伴ないボールねじ軸上を上記長手方向に沿い一方向及び他方向に移動するナットと;
を備えていて、
ナットが被操作物に連結され、ナットの上記移動により被操作物を操作することを特徴とするアクチュエータ装置。 - 上記被操作物が扉であり、ナットの上記移動により被操作物の扉が開閉する、ことを特徴とする請求項1に記載の記載のアクチュエータ装置。
- 上記扉は乗物の扉である、ことを特徴とする請求項2に記載の記載のアクチュエータ装置。
- 上記回転駆動源が電動モータを含んでいる、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の記載のアクチュエータ装置。
- ボールねじ軸と;
ボールねじ軸上に複数のボールを介して支持されているナットと;
ナットの長手方向に相互に離間した少なくとも2つの位置を回転自在に支持する少なくとも2つの支持軸受と;
ナットを回転させ、ナットの一方向及び他方向の回転に伴ないボールねじ軸を上記長手方向に沿い一方向及び他方向に移動させる回転駆動源と;
を備えていて、
ボールねじ軸の少なくとも一端部が被操作物に連結され、ボールねじ軸の上記移動により被操作物を操作することを特徴とするアクチュエータ装置。 - 上記被操作物が扉であり、ボールねじ軸の上記移動により被操作物の扉が開閉する、ことを特徴とする請求項5に記載の記載のアクチュエータ装置。
- 上記扉は乗物の扉である、ことを特徴とする請求項6に記載の記載のアクチュエータ装置。
- 上記回転駆動源が電動モータを含んでいる、ことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の記載のアクチュエータ装置。
- 回転駆動源が、外装ハウジングと、外装ハウジングの内部空間に配置された回転子と、外装ハウジングの内部空間に配置され回転子に対向した固定子と、を備えた電動モータにより構成されていて、
外装ハウジングの内部空間にはナットも配置されていて、ナットが回転子に固定されており、上記少なくとも2つの支持軸受が回転子を介してナットを外装ハウジングに対し回転自在に支持しており、
ボールねじ軸の少なくとも一端部が外装ハウジングから外部空間に露出されていて、ボールねじ軸はナットの一方向及び他方向への回転により外装ハウジングから上記一端部を大きく突出させた突出位置と外装ハウジングからの上記一端部の突出を小さくさせた引っ込み位置との間で上記長手方向に沿い移動可能であり、上記一端部に上記被操作物が連結されている、
ことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載のアクチュエータ装置。 - ボールねじ軸と;
ボールねじ軸を回転自在に支持する少なくとも1つの支持軸受と;
ボールねじ軸を回転させる回転駆動源と;そして、
ボールねじ軸上に複数のボールを介して支持されており、ボールねじ軸の一方向及び他方向の回転に伴ないボールねじ軸上を上記長手方向に沿い一方向及び他方向に移動するナットと;
を備えていて、
ナットが被操作物に連結され、ナットの上記移動により被操作物を操作することを特徴とするアクチュエータ装置。 - 上記被操作物が扉であり、ナットの上記移動により被操作物の扉が開閉する、ことを特徴とする請求項10に記載の記載のアクチュエータ装置。
- 上記扉は乗物の扉である、ことを特徴とする請求項11に記載の記載のアクチュエータ装置。
- 上記回転駆動源が電動モータを含んでいる、ことを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項に記載の記載のアクチュエータ装置。
- ボールねじ軸と上記少なくとも1つの支持軸受とナットとを収容した内部空間を有したねじ軸/ナット保持部材と;
ねじ軸/ナット保持部材の上記内部空間中に配置され、ボールねじ軸を収容した内部空間を有した筒形状をしていて、ナット及び上記被操作物に連結されており、ボールねじ軸上のナットの上記移動に伴ないねじ軸/ナット保持部材に対しボールねじ軸の長手方向に移動可能である連結部材と;
をさらに備えていることを特徴とする請求項10乃至13のいずれか1項に記載の記載のアクチュエータ装置。 - ねじ軸/ナット保持部材の上記内部空間中には、筒形状の連結部材の外周面をボールねじ軸の長手方向に移動可能に支持する支持部材が配置されている、ことを特徴とする請求項14に記載のアクチュエータ装置。
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WO2010053062A1 (ja) * | 2008-11-04 | 2010-05-14 | 株式会社 ニイテック | 扉状部材の自動開閉装置 |
JP2012047336A (ja) * | 2010-07-27 | 2012-03-08 | Nsk Ltd | 駆動装置 |
KR200469754Y1 (ko) | 2011-11-25 | 2013-11-05 | 첨단기어공업주식회사 | 모터 직결구조를 갖는 실린더 |
CN107780751A (zh) * | 2017-11-30 | 2018-03-09 | 无锡典聚科技有限公司 | 一种三厢车电动尾门撑杆 |
CN111852244A (zh) * | 2019-04-28 | 2020-10-30 | 长城汽车股份有限公司 | 后背门开启装置及汽车 |
-
2003
- 2003-07-04 JP JP2003192203A patent/JP2005024045A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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