JP2005023666A - ゲート通過管理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】利便性とセキュリティを両立させる。複合型ICカードを使わない。
【解決手段】制御部7は、所持者番号5cおよび暗証番号5dが、手入力装置6eから入力されると、両方の対応が正当か否かを判定し、正当ならば対応する利用可否情報5bを「利用可」にする。制御部7は、マイクロ波ICカードリーダ4で読み取ったカード番号5aに対応する利用可否情報5bが「利用可」になっているならゲート通過許可信号7aを立ち上げる。
【効果】所持者識別子と暗証番号を入力できないマイクロ波ICカードの不正所持者のゲート通過を阻止でき、セキュリティを向上できる。設定された時間になるまでは、マイクロ波ICカードを所持しているだけでハンズフリーでゲート通過でき、利便性を向上できる。複合型ICカードを使わないため、構成が簡単かつ低コストになる。
【選択図】図1
【解決手段】制御部7は、所持者番号5cおよび暗証番号5dが、手入力装置6eから入力されると、両方の対応が正当か否かを判定し、正当ならば対応する利用可否情報5bを「利用可」にする。制御部7は、マイクロ波ICカードリーダ4で読み取ったカード番号5aに対応する利用可否情報5bが「利用可」になっているならゲート通過許可信号7aを立ち上げる。
【効果】所持者識別子と暗証番号を入力できないマイクロ波ICカードの不正所持者のゲート通過を阻止でき、セキュリティを向上できる。設定された時間になるまでは、マイクロ波ICカードを所持しているだけでハンズフリーでゲート通過でき、利便性を向上できる。複合型ICカードを使わないため、構成が簡単かつ低コストになる。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゲート通過管理装置に関し、さらに詳しくは、利便性とセキュリティとを両立させうると共に複合型ICカードを使わずに済むゲート通過管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、接触および非接触の両方でアクセス可能な複合型ICカードと暗証番号入力装置とを用い、入室時には接触式カードリーダで複合型ICカードを読み取ると共に暗証番号を入力させることで不正入室に対するセキュリティを高め、退室時には非接触式カードリーダで複合型ICカードを読み取るだけとすることで利便性を高めた入退室管理システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平2001−323695号公報([0023]、[0024]、[0035]〜[0048]、図4、図5)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の入退室管理システムでは、退室する時はハンズフリーであり、利便性が高い。また、1日に1回だけ入室するような者にとっては、1回だけ暗証番号を入力すればよいので、特に利便性が損なわれることもない。
しかし、1日に何回も入退室を繰り返す者にとっては、入室の毎に暗証番号を入力しなければならず、安全性は高いが、利便性が悪い問題点がある。
また、複合型ICカードは構成が複雑かつ高コストになる上に、カードリーダ側の構成も複雑かつ高コストになる問題点がある。
そこで、本発明の目的は、利便性とセキュリティとを両立させうると共に複合型ICカードを使わずに済むゲート通過管理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の観点では、本発明は、マイクロ波ICカード(2)のカード識別子(5a)と利用可否情報(5b)と所持者識別子(5c)と暗証番号(5d)とを記憶する管理情報記憶手段(5)と、所持者識別子(5c)と暗証番号(5d)とを手入力するための手入力手段(6e)と、設定時間内に入力された所持者識別子(5c)と暗証番号(5d)の対応が正当ならば対応する利用可否情報(5b)を「利用可」に設定する第1の施設利用判定手段(5)と、設定時間外になると利用可否情報(5b)を「利用不可」に設定する第2の施設利用判定手段(5)と、ゲート(1)の近傍に居る所持者が所持しているマイクロ波ICカード(2)からマイクロ波(3)を介してカード情報を読み取るマイクロ波ICカードリーダ(4)と、マイクロ波ICカードリーダ(4)で読み取ったカード情報に対応する利用可否情報(5b)を認証し「利用可」になっているならゲート通過許可信号(7a)を発生する通過許可信号発生手段(7)とを具備したことを特徴とするゲート通過管理装置(100)を提供する。
上記第1の観点によるゲート通過管理装置(100)では、必ず1回は所持者識別子(5c)と暗証番号(5d)とを入力しなければならないので、マイクロ波ICカード(4)の不正所持者のゲート通過を阻止でき、セキュリティを高めることが出来る。そして、所持者識別子(5c)と暗証番号(5d)とを1回入力したら、利用可否情報(5b)が「利用不可」に設定される時間になるまでは、マイクロ波ICカード(4)を所持しているだけでハンズフリーでゲート通過できるため、利便性を高めることが出来る。
また、複合型ICカードを使わないため、ICカード自体の構成が簡単かつ低コストになる上に、カードリーダ側の構成も簡単かつ低コストになる。
【0006】
第2の観点では、本発明は、上記構成のゲート通過管理装置(100)において、前記マイクロ波ICカードリーダ(4)は、円偏波アンテナ(8e,8i)によりマイクロ波ICカード(4)と通信することを特徴とするゲート通過管理装置(100)を提供する。
従来のマイクロ波ICカードリーダは直線偏波アンテナを使っているため、ICカードリーダの直線偏波アンテナの偏波方向とマイクロ波ICカード(2)のアンテナ(2c)の偏波方向とが一致しないと十分な送受信利得が保てず、マイクロ波ICカード(2)の傾きによりフェージングが生じて、安定した通信が行えない問題点があった。
これに対して、上記第2の観点によるゲート通過管理装置(100)では、円偏波アンテナ(8e,8i)を使うため、例えば、所持者の胸部に着用したり、首から吊り下げて利用することにより、マイクロ波ICカード(2)のアンテナ(2c)の指向性が電波の送受信方向に対して概略一致していれば、送受信方向軸に関してマイクロ波ICカード(2)が回転しても送受信利得が変化しないためフェージングが生じにくく、安定した通信を行うことが出来る。
さらに、ゲート(1)の一方側および他方側にそれぞれ円偏波アンテナ(8e)および(8i)を設ければ、それらとマイクロ波ICカード(2)の通信順序により、マイクロ波ICカード(2)の通過方向および通過したか否かを検出可能になる。
【0007】
第3の観点では、本発明は、上記構成のゲート通過管理装置(100)において、外部のネットワーク(N)を介して外部の端末(ET)へ問い合わせを行うために、外部のネットワーク(N)と接続するための外部ネットワーク用インタフェース(9)を具備することを特徴とするゲート通過管理装置(100)を提供する。
上記第3の観点によるゲート通過管理装置(100)では、例えば関連施設や出先機関などに設置した外部の端末(ET)が外部のネットワーク(N)を介して接続されているので、関連施設や出先機関での利用者の在席確認、または、関連施設や出先機関への出張者の在席確認などを、容易にかつ低コストで行うこと出来る。
【0008】
第4の観点では、本発明は、上記構成のゲート通過管理装置(100)において、操作者が前記利用可否情報(5b)を削除するか又は前記利用可否情報(5b)を「使用停止」にするためのICカード使用停止手段(13)を具備したことを特徴とするゲート通過管理装置(100)を提供する。
上記第4の観点によるゲート通過管理装置(100)では、マイクロ波ICカード(2)を使用しなくなった時やマイクロ波ICカード(2)を紛失した時に、当該マイクロ波ICカード(2)の利用可否情報(5b)を「利用可」でなくするため、不正通過を防止できる。
【0009】
第5の観点では、本発明は、上記構成のゲート通過管理装置(100)において、前記利用可否情報(5b)を「利用可」にしうる年月日時間情報(5e)を記憶する管理情報記憶手段(5)を具備したことを特徴とするゲート通過管理装置(100)を提供する。
上記第5の観点によるゲート通過管理装置(100)では、ゲート(1)を通過しうる日時を予め登録しておくことにより、例えば無届けでの休日出勤を制限できる。
【0010】
第6の観点では、本発明は、上記構成のゲート通過管理装置(100)において、外部の警備装置(ES)と連結するための外部警備装置用インタフェース(10)を具備することを特徴とするゲート通過管理装置(100)を提供する。上記第6の観点によるゲート通過管理装置(100)では、外部警備装置用インタフェース(10)を介して通信することで、外部の警備装置(ES)へゲート(1)の運用を切り替えることが出来る。例えば夜間や休日などでは、外部警備装置用インタフェース(10)を介して外部の警備装置(ES)にゲート(1)の運用を任せることで、施設管理者の業務負担軽減が可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図に示す実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態にかかるゲート通過管理装置100を示すブロック図である。
このゲート通過管理装置100は、事業所の施設Cへの入退室を管理する装置であって、マイクロ波ICカードリーダ4、管理サーバ5、手入力装置6e、制御部7、円偏波アンテナ8e,8i、外部ネットワーク用インタフェース9、外部警備装置用インタフェース10、警報装置11,LAN12、サブ管理端末13および利用者端末14を具備している。
【0013】
管理サーバ5、制御部7、サブ管理端末13および利用者端末14は、LAN12に接続されている。
また、外部ネットワーク用インタフェース9は、外部のネットワークN(例えばインターネット)に接続されている。そして、外部のネットワークNには、外部端末ET(例えば、関連施設や出先機関に設置されたコンピュータ)が接続している。
また、外部警備装置用インタフェース10は、ゲート通過管理装置100とは別系統の外部警備装置ES(例えば警備会社の警備システムなど)に接続されている。
【0014】
ゲート1は、扉の施解錠機構15と、錠の施解状態を感知する施解錠センサ18と、扉が開状態か閉状態かを検出する開閉センサ16と、人がゲート1を通過したことを検出する通過センサ17とを備えている。通過センサ17は、ゲート1の構造に応じて、施設の外部側または内部側のいずれかに設置する。
【0015】
マイクロ波ICカードリーダ4は、ゲート1の近傍に居る者が所持しているマイクロ波ICカード2と円偏波アンテナ8e,8iにより通信し、マイクロ波3を介して、カード情報を読み取る。
【0016】
図2の(a)に示すように、マイクロ波ICカード2は、マイクロ波IDタグ2aを接着材2eに埋設し、これを表裏から樹脂板2d,2dで挟んで接着し、一体化した構造である。
また、図2の(b)に示すように、マイクロ波IDタグ2aは、樹脂フィルムからなる基材2fに、ICチップ2bおよびこれに接続されたアンテナ2cを形成した構造である。
ICチップ2bは、アンテナ2cで受信したマイクロ波3より電力を得る受電機能と、受電中でなくてもカード番号5aなどのカード情報を保持する情報記憶機能と、アンテナ2cを通じて所定のプロトコルで暗号通信する通信機能とを備えている。
アンテナ2cは、折返しダイポールアンテナである。
【0017】
図3は、ゲート1と円偏波アンテナ8e,8iの通信可能範囲8a,8bの位置関係の第1例を示す側面図である。
円偏波アンテナ8e,8iは、通信可能範囲8a,8bの向きを調節可能な取付機構81により、通信可能範囲8a,8bの向きを斜め下に向けて、施設Cの外壁面,内壁面に取り付けられている。
図4は、ゲート1と円偏波アンテナ8e,8iの通信可能範囲8a,8bの位置関係の第2例を示す側面図である。
円偏波アンテナ8e,8iは、通信可能範囲8a,8bの向きを調節可能な取付機構81により、通信可能範囲8a,8bの向きを真横に向けて、ゲート1の扉面外側,扉面内側に取り付けられている。
【0018】
図3および図4に示すように、円偏波アンテナ8e,8iは鋭い指向性を有し、通信可能範囲8a,8b内では電界強度が高く、これを外れると急激に電界強度が低くなる。また、マイクロ波ICカード2は、図2に示すように、折り返しダイポール形式のアンテナ2bが平面部と平行に配設されているため、マイクロ波ICカード2の正面方向(すなわち、平面部の垂直軸の方向)では送受信利得が高く、端部方向(すなわち、平面部に沿った方向)では、送受信利得が低くなる。
このため、通信可能範囲8a,8b内において、所持者がマイクロ波ICカード2の正面を円偏波アンテナ8e,8iへ向けると、このマイクロ波ICカード2と円偏波アンテナ8e,8iとで良好に通信が行われる。しかし、マイクロ波ICカード2が通信可能範囲8a,8b内になかったり、通信可能範囲8a,8b内にあっても、所持者が、マイクロ波ICカード2の正面を円偏波アンテナ8e,8iへ向けないと、このマイクロ波ICカード2と円偏波アンテナ8e,8iとで通信は行われない。
こうして、入退室の意思のある所持者は、マイクロ波ICカード2を胸部に着用したり首から吊すことにより、その正面をゲート1に向けて通信を行わせることが出来、また、入退室の意思がなく、単に通過するだけの所持者は、マイクロ波ICカード2の端部方向がゲート1に向くだけであるので、不要な通信が行われるのを回避できる。
【0019】
図1に戻り、管理サーバ5は、マイクロ波ICカード2のカード番号5aと利用可否情報5bと所持者番号5cと暗証番号5dとを対応させて登録している。また、所持者番号5cに対応して、利用可否情報5bを「利用可」にしうる年月日時間情報5e(=利用可能開始年月日時刻/利用可能終了年月日時刻)を記憶している。また、所持者番号5cに対応して、入出時間情報5f(=施設Cに入った年月日時刻/施設Cから出た年月日時刻)を記憶している。また、所持者番号5cに対応して、就業時間情報5g(=就業開始年月日時刻/就業終了年月日時刻)を記憶している。これらの情報の登録/変更は、管理サーバ5またはサブ管理端末13から行うことが出来る。
【0020】
管理サーバ5は、施設利用判定機能を有し、施設利用時間が、例えば午前3時から午後10時に設定されている。管理サーバ5は、時刻が午前3時から午後10時の間は、利用可否情報5bが「利用不可」になっているカード番号5aの利用可否情報5bを「利用可」にセットできる。また、管理サーバ5は、時刻が午後10時になると、利用可否情報5bが「利用可」になっているカード番号5aの利用可否情報5bを「利用不可」にリセットする。また、例えば利用可否情報5bを「利用可」にセットしてから20時間が経過した時、当該カード番号5aの利用可否情報5bが「利用可」のままになっているなら「利用不可」にリセットする。
【0021】
また、管理サーバ5は、制御部7からカード番号入場通知を受け取ると、当該カード番号5aに対応する所持者番号5cの入出時間情報5fに施設Cに入った年月日時刻を登録する。また、制御部7からカード番号退場通知を受け取ると、当該カード番号5aに対応する所持者番号5cの入出時間情報5fに施設Cから出た年月日時刻を登録する。
【0022】
また、管理サーバ5は、サブ管理端末13からの「カード番号削除通知」に応じて当該カード番号5aの登録データを削除する。また、サブ管理端末13からの「カード番号使用停止通知」に応じて当該カード番号5aの利用可否情報5bを「使用停止」にし、「カード番号使用許可通知」に応じて当該カード番号5aの利用可否情報5bを「利用不可」にリセットする。また、利用可否情報5bを「使用停止」にしてから所定の猶予期間が経過しても「使用停止」のままなら、当該カード番号5aの登録データを削除する。
【0023】
手入力装置6eは、例えばタッチパネルであり、ゲート1の近傍の外部および内部に設置され、所持者番号5cと暗証番号5dとを手入力することが出来る。また、メッセージを表示できる。
【0024】
制御部7は、所持者番号5cおよび暗証番号5dが、手入力装置6eから入力されると、管理サーバ5に登録されている所持者番号5cと暗証番号5dの対応に合致しているか否かを判定し、合致しているならば、対応する利用可否情報5bを「利用可」にセットするように「利用可通知」を管理サーバ5へ送る。
【0025】
また、制御部7は、マイクロ波ICカードリーダ4で読み取ったカード情報に含まれるカード番号5aに対応する利用可否情報5bが「利用可」になっているか否かを管理サーバ5に照会し、「利用可」になっているなら、ゲート通過許可信号7aを立ち上げる。
施解錠機構15は、ゲート通過許可信号7aの立上りを検出するとゲート1の扉を解錠する。制御部7は、ゲート1が再び閉じ、開閉センサ16からの信号の立下がりを検知すると、ゲート通過許可信号7aを立下げる。そして、施解錠機構15は、ゲート通過許可信号7aの立下がりを検出するとゲート1の扉を施錠する。
また、施解錠機構15は、ゲート通過許可信号7aが立上るとゲート1の扉を解錠するが、例えば1分間、開閉センサ16からの信号が変化しないときは、制御部7は、ゲート通過許可信号7aを立下げるので、施解錠機構15によりゲート1が施錠される。
制御部7は、マイクロ波ICカードリーダ4によりマイクロ波ICカード2が認証されるとゲート通過許可信号7aを立上げて、施解錠機構15によりゲート1を解錠する。そして、通過センサ17が所持者を検知することにより、ゲート1からの入退室を判定する。なお、マイクロ波ICカード2の認証が施設C外の円偏波アンテナ8eからなされたときはカード番号入場通知を管理サーバ5へ送り、マイクロ波ICカード2の認証が施設C内の円偏波アンテナ8iからなされたときはカード番号退場通知を管理サーバ5へ送る。
また、制御部7は、マイクロ波ICカード2の認証がなされてから、施設Cへの入退室が行われず、例えば1分間、開閉センサ16が人を検知しなければ、ゲート通過許可信号7aを立ち下げ、ゲート1を施錠する。
【0026】
また、制御部7は、次の時に警報装置11から警報を発する。
(1)連れ込み/擦り抜け:「円偏波アンテナ8e,8iを通じマイクロ波ICカードリーダ4で認証されたマイクロ波ICカード2の数」と、「通過センサ17により通過を検知した人の数」が一致しなかった時。
(2)逆方向通過/パスバック:マイクロ波ICカード2が施設C外の円偏波アンテナ8eを通じマイクロ波ICカードリーダ4で認証され、所持者のゲート1通過が通過センサ17で検知された後、同一のマイクロ波ICカード2が再び施設C外の円偏波アンテナ8eを通じマイクロ波ICカードリーダ4で読み取られた時。または、マイクロ波ICカード2が施設C内の円偏波アンテナ8iを通じマイクロ波ICカードリーダ4で認証され、所持者のゲート1通過が通過センサ17で検知された後、同一のマイクロ波ICカード2が再び施設C内の円偏波アンテナ8iを通じマイクロ波ICカードリーダ4で読み取られた時。
【0027】
制御部7は、ゲート1を通過したマイクロ波ICカード2の通過方向および通過時刻を管理サーバ5に報告し、管理サーバ5は記録を残す。また、警報を発した時の状態および時刻を管理サーバ5に報告し、管理サーバ5は記録を残す。
【0028】
さらに、制御部7は、外部警備装置用インタフェース10を介し、外部警備装置ESから「外部警備装置運用開始信号」を受け取るとゲート1の管理を停止し、また、「外部警備装置運用停止信号」を受け取るとゲート1の管理を開始することにより、外部警備装置ESとの切替を行うことが出来る。
例えば施設Cで無人状態が継続する期間は、ゲート1の管理を外部警備装置ESに委ねて警備を行わせることで、施設Cの管理者の負担を軽減できる。
【0029】
あるマイクロ波ICカード2を使用しなくなった時は、サブ管理端末13から当該カード番号5aを指定した「カード番号削除通知」を管理サーバ5へ送る。
マイクロ波ICカード2を紛失した時は、サブ管理端末13から当該カード番号5aを指定した「カード番号使用停止通知」を管理サーバ5へ送る。また、紛失したマイクロ波ICカード2を所定の猶予期間内に発見した時は、サブ管理端末13から当該カード番号5aを指定した「カード番号使用許可通知」を管理サーバ5へ送る。
【0030】
あるマイクロ波ICカード2の所持者が施設C内に居るか否かを知りたい者は、サブ管理端末13または利用者端末14から、管理サーバ5にカード番号5aまたは所持者番号5cまたは所持者氏名を示して問い合わせる。管理サーバ5は、カード番号5aまたは所持者氏名なら所持者番号5cに変換し、所持者番号5cならそれを用いて、対応する入出時間情報5fを調べる。そして、施設Cに入った年月日時刻が登録されており且つそれに対応する施設Cから出た年月日時刻が登録されていないなら、施設C内に居る旨を回答する。それ以外なら、施設C内に居ない旨を回答する。
【0031】
マイクロ波ICカード2の所持者が施設Cの従業員である場合、施設Cに入った従業員は、就業開始時に利用者端末14から管理サーバ5へ就業開始を入力する。管理サーバ5は、その時刻を就業開始年月日時刻として就業時間5gに登録する。また、従業員は、就業終了時に利用者端末14から管理サーバ5へ就業終了を入力する。管理サーバ5は、その時刻を就業終了年月日時刻として就業時間5gに登録する。このようにして、従業員の就業時間5gを管理できる。
【0032】
【発明の効果】
本発明のゲート通過管理装置(100)によれば、必ず1回は所持者識別子(5c)と暗証番号(5d)とを入力しなければならないので、マイクロ波ICカード(4)の不正所持者のゲート通過を阻止でき、セキュリティを高めることが出来る。そして、所持者識別子(5c)と暗証番号(5d)とを1回入力したら、設定された時間になるまでは、マイクロ波ICカード(4)を所持しているだけでハンズフリーでゲート通過できるため、利便性を高めることが出来る。また、複合型ICカードを使わないため、ICカード自体の構成が簡単かつ低コストになる上に、カードリーダ側の構成も簡単かつ低コストになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるゲート通過管理装置を示すブロック図である。
【図2】マイクロ波ICカードの構成例を示す説明図である。
【図3】円偏波アンテナの設置例を示す側面図である。
【図4】円偏波アンテナの別の設置例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 ゲート
2 マイクロ波ICカード
3 マイクロ波
4 マイクロ波ICカードリーダ
5 管理サーバ
6e 手入力装置
7 制御部
8e,8i 円偏波アンテナ
9 外部ネットワーク用インタフェース
10 外部警備装置用インタフェース
11 警報装置
15 施解錠機構
17 通過センサ
100 ゲート通過管理装置
ES 外部警備装置
ET 外部端末
N ネットワーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゲート通過管理装置に関し、さらに詳しくは、利便性とセキュリティとを両立させうると共に複合型ICカードを使わずに済むゲート通過管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、接触および非接触の両方でアクセス可能な複合型ICカードと暗証番号入力装置とを用い、入室時には接触式カードリーダで複合型ICカードを読み取ると共に暗証番号を入力させることで不正入室に対するセキュリティを高め、退室時には非接触式カードリーダで複合型ICカードを読み取るだけとすることで利便性を高めた入退室管理システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平2001−323695号公報([0023]、[0024]、[0035]〜[0048]、図4、図5)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の入退室管理システムでは、退室する時はハンズフリーであり、利便性が高い。また、1日に1回だけ入室するような者にとっては、1回だけ暗証番号を入力すればよいので、特に利便性が損なわれることもない。
しかし、1日に何回も入退室を繰り返す者にとっては、入室の毎に暗証番号を入力しなければならず、安全性は高いが、利便性が悪い問題点がある。
また、複合型ICカードは構成が複雑かつ高コストになる上に、カードリーダ側の構成も複雑かつ高コストになる問題点がある。
そこで、本発明の目的は、利便性とセキュリティとを両立させうると共に複合型ICカードを使わずに済むゲート通過管理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の観点では、本発明は、マイクロ波ICカード(2)のカード識別子(5a)と利用可否情報(5b)と所持者識別子(5c)と暗証番号(5d)とを記憶する管理情報記憶手段(5)と、所持者識別子(5c)と暗証番号(5d)とを手入力するための手入力手段(6e)と、設定時間内に入力された所持者識別子(5c)と暗証番号(5d)の対応が正当ならば対応する利用可否情報(5b)を「利用可」に設定する第1の施設利用判定手段(5)と、設定時間外になると利用可否情報(5b)を「利用不可」に設定する第2の施設利用判定手段(5)と、ゲート(1)の近傍に居る所持者が所持しているマイクロ波ICカード(2)からマイクロ波(3)を介してカード情報を読み取るマイクロ波ICカードリーダ(4)と、マイクロ波ICカードリーダ(4)で読み取ったカード情報に対応する利用可否情報(5b)を認証し「利用可」になっているならゲート通過許可信号(7a)を発生する通過許可信号発生手段(7)とを具備したことを特徴とするゲート通過管理装置(100)を提供する。
上記第1の観点によるゲート通過管理装置(100)では、必ず1回は所持者識別子(5c)と暗証番号(5d)とを入力しなければならないので、マイクロ波ICカード(4)の不正所持者のゲート通過を阻止でき、セキュリティを高めることが出来る。そして、所持者識別子(5c)と暗証番号(5d)とを1回入力したら、利用可否情報(5b)が「利用不可」に設定される時間になるまでは、マイクロ波ICカード(4)を所持しているだけでハンズフリーでゲート通過できるため、利便性を高めることが出来る。
また、複合型ICカードを使わないため、ICカード自体の構成が簡単かつ低コストになる上に、カードリーダ側の構成も簡単かつ低コストになる。
【0006】
第2の観点では、本発明は、上記構成のゲート通過管理装置(100)において、前記マイクロ波ICカードリーダ(4)は、円偏波アンテナ(8e,8i)によりマイクロ波ICカード(4)と通信することを特徴とするゲート通過管理装置(100)を提供する。
従来のマイクロ波ICカードリーダは直線偏波アンテナを使っているため、ICカードリーダの直線偏波アンテナの偏波方向とマイクロ波ICカード(2)のアンテナ(2c)の偏波方向とが一致しないと十分な送受信利得が保てず、マイクロ波ICカード(2)の傾きによりフェージングが生じて、安定した通信が行えない問題点があった。
これに対して、上記第2の観点によるゲート通過管理装置(100)では、円偏波アンテナ(8e,8i)を使うため、例えば、所持者の胸部に着用したり、首から吊り下げて利用することにより、マイクロ波ICカード(2)のアンテナ(2c)の指向性が電波の送受信方向に対して概略一致していれば、送受信方向軸に関してマイクロ波ICカード(2)が回転しても送受信利得が変化しないためフェージングが生じにくく、安定した通信を行うことが出来る。
さらに、ゲート(1)の一方側および他方側にそれぞれ円偏波アンテナ(8e)および(8i)を設ければ、それらとマイクロ波ICカード(2)の通信順序により、マイクロ波ICカード(2)の通過方向および通過したか否かを検出可能になる。
【0007】
第3の観点では、本発明は、上記構成のゲート通過管理装置(100)において、外部のネットワーク(N)を介して外部の端末(ET)へ問い合わせを行うために、外部のネットワーク(N)と接続するための外部ネットワーク用インタフェース(9)を具備することを特徴とするゲート通過管理装置(100)を提供する。
上記第3の観点によるゲート通過管理装置(100)では、例えば関連施設や出先機関などに設置した外部の端末(ET)が外部のネットワーク(N)を介して接続されているので、関連施設や出先機関での利用者の在席確認、または、関連施設や出先機関への出張者の在席確認などを、容易にかつ低コストで行うこと出来る。
【0008】
第4の観点では、本発明は、上記構成のゲート通過管理装置(100)において、操作者が前記利用可否情報(5b)を削除するか又は前記利用可否情報(5b)を「使用停止」にするためのICカード使用停止手段(13)を具備したことを特徴とするゲート通過管理装置(100)を提供する。
上記第4の観点によるゲート通過管理装置(100)では、マイクロ波ICカード(2)を使用しなくなった時やマイクロ波ICカード(2)を紛失した時に、当該マイクロ波ICカード(2)の利用可否情報(5b)を「利用可」でなくするため、不正通過を防止できる。
【0009】
第5の観点では、本発明は、上記構成のゲート通過管理装置(100)において、前記利用可否情報(5b)を「利用可」にしうる年月日時間情報(5e)を記憶する管理情報記憶手段(5)を具備したことを特徴とするゲート通過管理装置(100)を提供する。
上記第5の観点によるゲート通過管理装置(100)では、ゲート(1)を通過しうる日時を予め登録しておくことにより、例えば無届けでの休日出勤を制限できる。
【0010】
第6の観点では、本発明は、上記構成のゲート通過管理装置(100)において、外部の警備装置(ES)と連結するための外部警備装置用インタフェース(10)を具備することを特徴とするゲート通過管理装置(100)を提供する。上記第6の観点によるゲート通過管理装置(100)では、外部警備装置用インタフェース(10)を介して通信することで、外部の警備装置(ES)へゲート(1)の運用を切り替えることが出来る。例えば夜間や休日などでは、外部警備装置用インタフェース(10)を介して外部の警備装置(ES)にゲート(1)の運用を任せることで、施設管理者の業務負担軽減が可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図に示す実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態にかかるゲート通過管理装置100を示すブロック図である。
このゲート通過管理装置100は、事業所の施設Cへの入退室を管理する装置であって、マイクロ波ICカードリーダ4、管理サーバ5、手入力装置6e、制御部7、円偏波アンテナ8e,8i、外部ネットワーク用インタフェース9、外部警備装置用インタフェース10、警報装置11,LAN12、サブ管理端末13および利用者端末14を具備している。
【0013】
管理サーバ5、制御部7、サブ管理端末13および利用者端末14は、LAN12に接続されている。
また、外部ネットワーク用インタフェース9は、外部のネットワークN(例えばインターネット)に接続されている。そして、外部のネットワークNには、外部端末ET(例えば、関連施設や出先機関に設置されたコンピュータ)が接続している。
また、外部警備装置用インタフェース10は、ゲート通過管理装置100とは別系統の外部警備装置ES(例えば警備会社の警備システムなど)に接続されている。
【0014】
ゲート1は、扉の施解錠機構15と、錠の施解状態を感知する施解錠センサ18と、扉が開状態か閉状態かを検出する開閉センサ16と、人がゲート1を通過したことを検出する通過センサ17とを備えている。通過センサ17は、ゲート1の構造に応じて、施設の外部側または内部側のいずれかに設置する。
【0015】
マイクロ波ICカードリーダ4は、ゲート1の近傍に居る者が所持しているマイクロ波ICカード2と円偏波アンテナ8e,8iにより通信し、マイクロ波3を介して、カード情報を読み取る。
【0016】
図2の(a)に示すように、マイクロ波ICカード2は、マイクロ波IDタグ2aを接着材2eに埋設し、これを表裏から樹脂板2d,2dで挟んで接着し、一体化した構造である。
また、図2の(b)に示すように、マイクロ波IDタグ2aは、樹脂フィルムからなる基材2fに、ICチップ2bおよびこれに接続されたアンテナ2cを形成した構造である。
ICチップ2bは、アンテナ2cで受信したマイクロ波3より電力を得る受電機能と、受電中でなくてもカード番号5aなどのカード情報を保持する情報記憶機能と、アンテナ2cを通じて所定のプロトコルで暗号通信する通信機能とを備えている。
アンテナ2cは、折返しダイポールアンテナである。
【0017】
図3は、ゲート1と円偏波アンテナ8e,8iの通信可能範囲8a,8bの位置関係の第1例を示す側面図である。
円偏波アンテナ8e,8iは、通信可能範囲8a,8bの向きを調節可能な取付機構81により、通信可能範囲8a,8bの向きを斜め下に向けて、施設Cの外壁面,内壁面に取り付けられている。
図4は、ゲート1と円偏波アンテナ8e,8iの通信可能範囲8a,8bの位置関係の第2例を示す側面図である。
円偏波アンテナ8e,8iは、通信可能範囲8a,8bの向きを調節可能な取付機構81により、通信可能範囲8a,8bの向きを真横に向けて、ゲート1の扉面外側,扉面内側に取り付けられている。
【0018】
図3および図4に示すように、円偏波アンテナ8e,8iは鋭い指向性を有し、通信可能範囲8a,8b内では電界強度が高く、これを外れると急激に電界強度が低くなる。また、マイクロ波ICカード2は、図2に示すように、折り返しダイポール形式のアンテナ2bが平面部と平行に配設されているため、マイクロ波ICカード2の正面方向(すなわち、平面部の垂直軸の方向)では送受信利得が高く、端部方向(すなわち、平面部に沿った方向)では、送受信利得が低くなる。
このため、通信可能範囲8a,8b内において、所持者がマイクロ波ICカード2の正面を円偏波アンテナ8e,8iへ向けると、このマイクロ波ICカード2と円偏波アンテナ8e,8iとで良好に通信が行われる。しかし、マイクロ波ICカード2が通信可能範囲8a,8b内になかったり、通信可能範囲8a,8b内にあっても、所持者が、マイクロ波ICカード2の正面を円偏波アンテナ8e,8iへ向けないと、このマイクロ波ICカード2と円偏波アンテナ8e,8iとで通信は行われない。
こうして、入退室の意思のある所持者は、マイクロ波ICカード2を胸部に着用したり首から吊すことにより、その正面をゲート1に向けて通信を行わせることが出来、また、入退室の意思がなく、単に通過するだけの所持者は、マイクロ波ICカード2の端部方向がゲート1に向くだけであるので、不要な通信が行われるのを回避できる。
【0019】
図1に戻り、管理サーバ5は、マイクロ波ICカード2のカード番号5aと利用可否情報5bと所持者番号5cと暗証番号5dとを対応させて登録している。また、所持者番号5cに対応して、利用可否情報5bを「利用可」にしうる年月日時間情報5e(=利用可能開始年月日時刻/利用可能終了年月日時刻)を記憶している。また、所持者番号5cに対応して、入出時間情報5f(=施設Cに入った年月日時刻/施設Cから出た年月日時刻)を記憶している。また、所持者番号5cに対応して、就業時間情報5g(=就業開始年月日時刻/就業終了年月日時刻)を記憶している。これらの情報の登録/変更は、管理サーバ5またはサブ管理端末13から行うことが出来る。
【0020】
管理サーバ5は、施設利用判定機能を有し、施設利用時間が、例えば午前3時から午後10時に設定されている。管理サーバ5は、時刻が午前3時から午後10時の間は、利用可否情報5bが「利用不可」になっているカード番号5aの利用可否情報5bを「利用可」にセットできる。また、管理サーバ5は、時刻が午後10時になると、利用可否情報5bが「利用可」になっているカード番号5aの利用可否情報5bを「利用不可」にリセットする。また、例えば利用可否情報5bを「利用可」にセットしてから20時間が経過した時、当該カード番号5aの利用可否情報5bが「利用可」のままになっているなら「利用不可」にリセットする。
【0021】
また、管理サーバ5は、制御部7からカード番号入場通知を受け取ると、当該カード番号5aに対応する所持者番号5cの入出時間情報5fに施設Cに入った年月日時刻を登録する。また、制御部7からカード番号退場通知を受け取ると、当該カード番号5aに対応する所持者番号5cの入出時間情報5fに施設Cから出た年月日時刻を登録する。
【0022】
また、管理サーバ5は、サブ管理端末13からの「カード番号削除通知」に応じて当該カード番号5aの登録データを削除する。また、サブ管理端末13からの「カード番号使用停止通知」に応じて当該カード番号5aの利用可否情報5bを「使用停止」にし、「カード番号使用許可通知」に応じて当該カード番号5aの利用可否情報5bを「利用不可」にリセットする。また、利用可否情報5bを「使用停止」にしてから所定の猶予期間が経過しても「使用停止」のままなら、当該カード番号5aの登録データを削除する。
【0023】
手入力装置6eは、例えばタッチパネルであり、ゲート1の近傍の外部および内部に設置され、所持者番号5cと暗証番号5dとを手入力することが出来る。また、メッセージを表示できる。
【0024】
制御部7は、所持者番号5cおよび暗証番号5dが、手入力装置6eから入力されると、管理サーバ5に登録されている所持者番号5cと暗証番号5dの対応に合致しているか否かを判定し、合致しているならば、対応する利用可否情報5bを「利用可」にセットするように「利用可通知」を管理サーバ5へ送る。
【0025】
また、制御部7は、マイクロ波ICカードリーダ4で読み取ったカード情報に含まれるカード番号5aに対応する利用可否情報5bが「利用可」になっているか否かを管理サーバ5に照会し、「利用可」になっているなら、ゲート通過許可信号7aを立ち上げる。
施解錠機構15は、ゲート通過許可信号7aの立上りを検出するとゲート1の扉を解錠する。制御部7は、ゲート1が再び閉じ、開閉センサ16からの信号の立下がりを検知すると、ゲート通過許可信号7aを立下げる。そして、施解錠機構15は、ゲート通過許可信号7aの立下がりを検出するとゲート1の扉を施錠する。
また、施解錠機構15は、ゲート通過許可信号7aが立上るとゲート1の扉を解錠するが、例えば1分間、開閉センサ16からの信号が変化しないときは、制御部7は、ゲート通過許可信号7aを立下げるので、施解錠機構15によりゲート1が施錠される。
制御部7は、マイクロ波ICカードリーダ4によりマイクロ波ICカード2が認証されるとゲート通過許可信号7aを立上げて、施解錠機構15によりゲート1を解錠する。そして、通過センサ17が所持者を検知することにより、ゲート1からの入退室を判定する。なお、マイクロ波ICカード2の認証が施設C外の円偏波アンテナ8eからなされたときはカード番号入場通知を管理サーバ5へ送り、マイクロ波ICカード2の認証が施設C内の円偏波アンテナ8iからなされたときはカード番号退場通知を管理サーバ5へ送る。
また、制御部7は、マイクロ波ICカード2の認証がなされてから、施設Cへの入退室が行われず、例えば1分間、開閉センサ16が人を検知しなければ、ゲート通過許可信号7aを立ち下げ、ゲート1を施錠する。
【0026】
また、制御部7は、次の時に警報装置11から警報を発する。
(1)連れ込み/擦り抜け:「円偏波アンテナ8e,8iを通じマイクロ波ICカードリーダ4で認証されたマイクロ波ICカード2の数」と、「通過センサ17により通過を検知した人の数」が一致しなかった時。
(2)逆方向通過/パスバック:マイクロ波ICカード2が施設C外の円偏波アンテナ8eを通じマイクロ波ICカードリーダ4で認証され、所持者のゲート1通過が通過センサ17で検知された後、同一のマイクロ波ICカード2が再び施設C外の円偏波アンテナ8eを通じマイクロ波ICカードリーダ4で読み取られた時。または、マイクロ波ICカード2が施設C内の円偏波アンテナ8iを通じマイクロ波ICカードリーダ4で認証され、所持者のゲート1通過が通過センサ17で検知された後、同一のマイクロ波ICカード2が再び施設C内の円偏波アンテナ8iを通じマイクロ波ICカードリーダ4で読み取られた時。
【0027】
制御部7は、ゲート1を通過したマイクロ波ICカード2の通過方向および通過時刻を管理サーバ5に報告し、管理サーバ5は記録を残す。また、警報を発した時の状態および時刻を管理サーバ5に報告し、管理サーバ5は記録を残す。
【0028】
さらに、制御部7は、外部警備装置用インタフェース10を介し、外部警備装置ESから「外部警備装置運用開始信号」を受け取るとゲート1の管理を停止し、また、「外部警備装置運用停止信号」を受け取るとゲート1の管理を開始することにより、外部警備装置ESとの切替を行うことが出来る。
例えば施設Cで無人状態が継続する期間は、ゲート1の管理を外部警備装置ESに委ねて警備を行わせることで、施設Cの管理者の負担を軽減できる。
【0029】
あるマイクロ波ICカード2を使用しなくなった時は、サブ管理端末13から当該カード番号5aを指定した「カード番号削除通知」を管理サーバ5へ送る。
マイクロ波ICカード2を紛失した時は、サブ管理端末13から当該カード番号5aを指定した「カード番号使用停止通知」を管理サーバ5へ送る。また、紛失したマイクロ波ICカード2を所定の猶予期間内に発見した時は、サブ管理端末13から当該カード番号5aを指定した「カード番号使用許可通知」を管理サーバ5へ送る。
【0030】
あるマイクロ波ICカード2の所持者が施設C内に居るか否かを知りたい者は、サブ管理端末13または利用者端末14から、管理サーバ5にカード番号5aまたは所持者番号5cまたは所持者氏名を示して問い合わせる。管理サーバ5は、カード番号5aまたは所持者氏名なら所持者番号5cに変換し、所持者番号5cならそれを用いて、対応する入出時間情報5fを調べる。そして、施設Cに入った年月日時刻が登録されており且つそれに対応する施設Cから出た年月日時刻が登録されていないなら、施設C内に居る旨を回答する。それ以外なら、施設C内に居ない旨を回答する。
【0031】
マイクロ波ICカード2の所持者が施設Cの従業員である場合、施設Cに入った従業員は、就業開始時に利用者端末14から管理サーバ5へ就業開始を入力する。管理サーバ5は、その時刻を就業開始年月日時刻として就業時間5gに登録する。また、従業員は、就業終了時に利用者端末14から管理サーバ5へ就業終了を入力する。管理サーバ5は、その時刻を就業終了年月日時刻として就業時間5gに登録する。このようにして、従業員の就業時間5gを管理できる。
【0032】
【発明の効果】
本発明のゲート通過管理装置(100)によれば、必ず1回は所持者識別子(5c)と暗証番号(5d)とを入力しなければならないので、マイクロ波ICカード(4)の不正所持者のゲート通過を阻止でき、セキュリティを高めることが出来る。そして、所持者識別子(5c)と暗証番号(5d)とを1回入力したら、設定された時間になるまでは、マイクロ波ICカード(4)を所持しているだけでハンズフリーでゲート通過できるため、利便性を高めることが出来る。また、複合型ICカードを使わないため、ICカード自体の構成が簡単かつ低コストになる上に、カードリーダ側の構成も簡単かつ低コストになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるゲート通過管理装置を示すブロック図である。
【図2】マイクロ波ICカードの構成例を示す説明図である。
【図3】円偏波アンテナの設置例を示す側面図である。
【図4】円偏波アンテナの別の設置例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 ゲート
2 マイクロ波ICカード
3 マイクロ波
4 マイクロ波ICカードリーダ
5 管理サーバ
6e 手入力装置
7 制御部
8e,8i 円偏波アンテナ
9 外部ネットワーク用インタフェース
10 外部警備装置用インタフェース
11 警報装置
15 施解錠機構
17 通過センサ
100 ゲート通過管理装置
ES 外部警備装置
ET 外部端末
N ネットワーク
Claims (6)
- マイクロ波ICカード(2)のカード識別子(5a)と利用可否情報(5b)と所持者識別子(5c)と暗証番号(5d)とを記憶する管理情報記憶手段(5)と、所持者識別子(5c)と暗証番号(5d)とを手入力するための手入力手段(6e)と、設定時間内に入力された所持者識別子(5c)と暗証番号(5d)の対応が正当ならば対応する利用可否情報(5b)を「利用可」に設定する第1の施設利用判定手段(5)と、設定時間外になると利用可否情報(5b)を「利用不可」に設定する第2の施設利用判定手段(5)と、ゲート(1)の近傍に居る所持者が所持しているマイクロ波ICカード(2)からマイクロ波(3)を介してカード情報を読み取るマイクロ波ICカードリーダ(4)と、マイクロ波ICカードリーダ(4)で読み取ったカード情報に対応する利用可否情報(5b)を認証し「利用可」になっているならゲート通過許可信号(7a)を発生する通過許可信号発生手段(7)とを具備したことを特徴とするゲート通過管理装置(100)。
- 請求項1に記載のゲート通過管理装置(100)において、前記マイクロ波ICカードリーダ(4)は、円偏波アンテナ(8e,8i)によりマイクロ波ICカード(2)と通信することを特徴とするゲート通過管理装置(100)。
- 請求項1または請求項2に記載のゲート通過管理装置(100)において、外部のネットワーク(N)を介して外部の端末(ET)へ問い合わせを行うために、外部のネットワーク(N)と接続するための外部ネットワーク用インタフェース(9)を具備することを特徴とするゲート通過管理装置(100)。
- 請求項1から請求項3のいずれかに記載のゲート通過管理装置(100)において、操作者が前記利用可否情報(5b)を削除するか又は前記利用可否情報(5b)を「使用停止」にするためのICカード使用停止手段(13)を具備したことを特徴とするゲート通過管理装置(100)。
- 請求項1から請求項4のいずれかに記載のゲート通過管理装置(100)において、前記利用可否情報(5b)を「利用可」にしうる年月日時間情報(5e)を記憶する管理情報記憶手段(5)を具備したことを特徴とするゲート通過管理装置(100)。
- 請求項1から請求項5のいずれかに記載のゲート通過管理装置(100)において、外部の警備装置(ES)と連結するための外部警備装置用インタフェース(10)を具備することを特徴とするゲート通過管理装置(100)。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2007052371A1 (ja) * | 2005-11-02 | 2007-05-10 | Totoku Electric Co., Ltd. | アンテナ装置 |
JP2009157706A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Mitsubishi Electric Corp | 通過管理装置及び受付管理システム |
JP2019027115A (ja) * | 2017-07-28 | 2019-02-21 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 電気錠制御システム、電気錠システム、及び電気錠制御システムに用いる通信システム |
-
2003
- 2003-07-03 JP JP2003190920A patent/JP2005023666A/ja active Pending
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