【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、既設のサッシから障子を取り外してサッシ枠を原則的に残して、その既設のサッシ枠の室外側に持ち出して新規サッシに取替施工する建築物の屋外開口部のリフォーム構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、足腰の弱い高齢者や子供が躓かないように、また車椅子の走行の障害にならないように居住空間のバリアフリー化が推進されている。
最近では、このようなバリアフリー化のニーズは建築物の室内のみならず、例えばバルコニーと室内との出入口等の屋外開口部に対しても高まりつつある。
そこで、新築されるマンション、医療福祉施設、公共施設、教育施設等においては、屋外開口部の段差を無くしたバリアフリー工法が提案されている。
【０００３】
しかし、既設のマンションやアパート等の建築物の場合には、掃き出しタイプの窓が取り付けられているものの、バルコニー等の屋外と室内との仕切り部分に大きな段差があり、また、引違い障子の開口幅も既設のものは一般的に狭く開放感に劣るものであった。
【０００４】
このような背景の下に、本出願人は既設建築物の屋外開口部のバリアフリー化を図るリフォーム構造を検討した。
従来から、古いサッシの室外側に新たなサッシを取り付けるいわゆる持ち出し工法が知られている。
この持ち出し工法は既設のサッシ枠を残し、その室外側に躯体にアンカーボルト等でブラケットを取り付け、このブラケットを介して新規サッシを取り付ける工法で躯体側や外壁の損傷を少なくでき、工事費が比較的安価に抑えられる点で優れている（実開昭５５−４４９２８号公報）。
【０００５】
しかし、従来の持ち出し工法では、下枠に階段状の段差があるのが前提になっていて、バリアフリー化への対応が困難であった。
また、従来のリフォームはマンション、アパート等におけるスチールサッシからアルミサッシへの取替がねらいであったこともあり、引違い障子はそのまま新たな引違い障子に取替えるものであり、既設の古い障子幅は一般に狭く、障子を開けた際の開放感はそのままであった。
【０００６】
【特許文献１】
実開昭５５−４４９２８号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来技術に有する課題に鑑みて、既設サッシのリフォーム構造において、既設のサッシ枠を原則的に残し、その室外側にバリアフリー化の図れる下枠上面フラットの新規サッシが取り付けられ、障子開放幅が広く出来るリフォーム構造の提供を目的とする。
更には、屋外がバルコニー等の場合にガーデニング等の新しい空間の提供が出来ることも目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
請求項１記載の発明は、既設のサッシ枠から障子を取り外し、その室外側に新規サッシを取り付けるリフォーム構造において、既設のサッシ下枠から室外側方向に向けてブラケットを延在させ、ブラケットと新規サッシ用下枠を連結し、当該下枠の高さ調整が出来るように当該ブラケットに高さ調整手段を備え、略フラット面に形成された新規下枠上面と既設床面との高さがほぼ同じになるように設定した。
【０００９】
このように、高さ調整手段を備えたブラケットを用いて新たなサッシ下枠を取り付けたので、下枠の上面をフラットにした場合にも既設の床面との高さを同一に調整することが容易になる。
なお、既設のサッシ下枠から室外側方向に向けてブラケットを延在させるとは、原則としてスチール製等の既設の下枠を用い、その室外側に持ち出した新たなサッシ下枠をほぼ高さ面一に取り付けるのが目的である。
従って、既設のスチール製等の下枠からレール部分を削除したり一部切り欠くことは必要に応じて実施され、既設の下枠と持ち出した新たな下枠との間を額縁等を用いてつなぐことも適宜出来る。
また、既設の床面とは原則的に既設の床面高さに合わせての意味であり、フローリング等を取替えることに伴う高さ調整は適宜に行われる。
【００１０】
請求項２記載の発明は、新たな下枠とブラケットとの連結構造に関し、新規サッシの下枠にボルト取付溝をボルト頭部挿入可能に形成し、このボルト取付溝を介して下枠とブラケットとをボルトにて連結したものである。
【００１１】
下枠にボルト頭部挿入可能な取付溝を設けたことにより、この取付溝にボルトをスライドさせることができるので、既設の取付場所の状況に合わせて位置調整が可能になる。
【００１２】
請求項３記載の発明は、既設の引違い障子の外・内障子を取り外し、この外又は内障子の横幅よりも広い片引障子に取替え、片引障子を納めた残りの開口部を固定障子とした。
【００１３】
既設の引違い障子では外障子と内障子の横幅が原則として同じであり、開口幅は外障子又は内障子を片方に寄せた幅が最大であり、そのまま引違い障子に取替えたのでは障子の開けた際の開口幅は外障子又は内障子の幅となり、それ以上広くならない。
これに対して、本発明においては既設の外又は内障子の横幅よりも広い片引障子に取替えることにより、障子を開けた際の開放感は障子の幅を広くした分だけ大きくなる。
なお、持ち出し工法により室外側にサッシを取り付ける際に外壁の外側に引込み部を形成することができる。
また、新たな片引障子を納めた際に既設のサッシ枠に生じる開口部は、持ち出し工法により固定障子を取り付けることにより、そのまま、既設のサッシ枠を利用できる。
また、片引障子を納める際に換気装置や空調機配管用のスリーブを取り付けることも出来る。
【００１４】
既設のマンションやアパートにおいて、間取りとして洋室や和室に仕切り、それぞれの屋外側に掃き出しタイプの窓部が設けられている場合がある。
請求項４に記載の発明は、このような引違い障子が隣接して取り付けられている既設サッシをリフォームして新しいバルコニー空間等を創出することを目的になされたものである。
具体的には、隣接して備えられていた既設の２ヶ所の引違い障子から４枚の障子を取り外し、両引込み片引障子に取替え、引込み部の室外側にガーデニング等の加飾スペースを設けたものである。
【００１５】
既設の二組の引違い障子を取り外し、相互に中央部に引込む新たな片引障子を納めることにより生じた中央部の外壁にはガーデニングキット等の部品を組み込むことにより、バルコニー等に新しい生活空間を創出するリフォーム構造を実現出来たものである。
【００１６】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態例として、図６に横断面を示すスチールサッシの引違い障子が組み込まれた間取り構造を図１に外側外観を示し、図２に横断面を示すようにリフォームした場合について以下説明する。
リフォーム前は、図６に示すように例えば、洋室と和室に間取りされ、それぞれの屋外開口部に引違い障子（１００ａ、１００ｂ、１００ｃ、１００ｄ）が備えられていたとすると、障子を開口した場合の開口幅は引違い障子の横幅で決まる。
これに対して本発明は、片引障子１を納め、引込み側に嵌め殺し窓として固定障子２を組み込み、さらに中央部躯体７ａの室外側にサッシ枠を延長して収納部としたものである。
サッシ構造の詳細は後述するが、このように元の障子よりも横幅の広い片引障子１にしたことにより、障子を開けた際の開口幅を広くとることができる。
また、片引障子の閉じる側には外気を採り入れる自然換気装置４、暖房用配管スリーブ６、あるいは空調機用配管スリーブ５等を取り付けることも可能になり、躯体の外壁を取り壊すことなく施工ができる。
また、図１に示すように中央部外壁の外側に、例えば、プランターを吊り下げるガーデニングキット３を備えるとバルコニーに新たな空間が創出される。
【００１７】
次に、サッシ構造について説明する。
図３には片引障子１の部分の縦断面を示し、図４には嵌め殺し窓（固定障子）２の縦断面を示す。
また、図５に横断面図を示す。
図３及び図４にて下枠及び上枠の構造を説明する。
図３に示すように、リフォーム前はスチール製の下枠１０１と上枠１０２が用いられていた。
本発明においては、その室外側にブラケット３１の一端をアンカーボルト３１ａ等で固定し、他端にボルト３１ｃにて新たな下枠１０と連結したものである。
なお、既設の下枠を原則そのまま利用するが、不要な部分があれば一部取り除いて使用する。
下枠には、ボルト３１ｃの頭部がスライド挿入される取付溝１５が形成され、ブラケット３１には高さ調整ボルト３１ｂが取り付けられ、床面４５、下枠１０の上面、グレーチング８及びバルコニーデッキ９の上面がほぼ同じ高さになるように配置されている。
なお、既設の下枠１０１と、新たな下枠１０の上面の間は下額縁４１で連結されている。
【００１８】
下枠１０の上面は、フラットに構成され、細い条状のスライド溝１１が形成されている。
なお、下枠の上面に嵌着あるいはビス等で取り付けた上面部材１２を取り外すことで、下枠内の掃除が出来るようになっている。
このスライド溝１１には、片引障子１の下框１ａから垂下させた垂下片１ｅが嵌入した構造になっていて、雨水はこのスライド溝の部分から下枠凹部１３に流れ込み、さらにその下の中空部１４を経由して排水弁１４ａを介して屋外に排水される。
垂下片１ｅの室内側にはタイト材１ｆが取り付けられている。
図３に示す例では、垂下片１ｅが下框の室内側から垂下されているが、室外側から垂下させてもよく、内・外の両側から垂下させてもよい。
【００１９】
新たな上枠２１は、既設の上枠１０２から室外側に延在させたブラケット３２、３２ａを介して連結ボルト３２ｂ、３２ｃ、３２ｄで連結されている。
上枠２１にもボルト３２ｄの頭が挿入される取付溝２１ａが形成されている。
片引障子１は図３及び図５に示すように、下框１ａ、上框１ｂ、縦框１ｃ、１ｄで枠体を形成し、垂下片１ｅがスライド溝１１に嵌入した状態で、図５に示す引き込み側に収納されることで開閉可能になっている。
【００２０】
固定障子２は、図４及び図５に示すように下枠１０と上枠２１及び縦骨２ａ、２ｂで枠体を形成し、ガラス等が装着された嵌め殺し窓となっている。
【００２１】
図５に示すように、片引障子が閉じる側には縦枠２２とブラケット３３の間に自然換気装置２４が取り付けられている。
自然換気装置２４と縦枠２２は連結枠２３にて連結されている。
自然換気装置は、ハンドル２４ａの操作により屋外遮閉部２４ｃと室内遮閉部２４ｂが開閉するようになっている。
また、既設のサッシの縦枠１０３、１０４は額縁４３、４４にてカバーされている。
屋外側にグレーチング８が備えられ、必要に応じて排水孔８ａが設けられている。
図５には、排水孔の一部のみ表し、全部を表すのを省略してある。
網戸２５も必要に応じて取り付けられる。
【００２２】
【発明の効果】
本発明の持ち出し工法によれば、既設の開口部を利用してそのまま開口高さを確保でき、もとの障子幅より広い片引障子に取り替えることが出来ることにより、障子を開けた際の開口幅がもとより広くなり、大きな開放感が得られる。
特に既設の下枠と新たな下枠を高さ調整可能なブラケットにて連結したことにより、床面、下枠上面、バルコニー側上面とのフラット調整が容易になる。
また、片引障子の引込み側に直接ガーデニングキット等が取り付けられることにより、狭いバルコニーを有効に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるリフォーム後の屋外外観を示す。
【図２】リフォーム後の横断面図を示す。
【図３】片引障子部の縦断面図を示す。
【図４】はめ殺し部（固定障子部）の縦断面図を示す。
【図５】横断面拡大図を示す。
【図６】リフォーム前の間取り例を示す。
【符号の説明】
１ 片引障子
１ａ 下框
１ｂ 上框
１ｃ、１ｄ 縦框
１ｅ 下框垂下片
１ｆ タイト材
２ 固定障子
２ａ、２ｂ 縦骨
２ｃ ガラス
２ｄ クレセント
３ ガーデニングキット
４ 自然換気装置
５ 空調機用配管スリーブ
６ 暖房用配管スリーブ
７ 駆体
７ａ 駆体
８ グレーチング
８ａ 排水孔
９ バルコニーデッキ
１０ 下枠
１１ スライド溝
１２ 上面部材
１３ 排水凹部
１４ 中空部
１４ａ 排水弁
１５ 下枠の取付溝
２１ 上枠
２１ａ 上枠の取付溝
２２ 縦枠
２３ 縦枠と換気装置の連結枠
２４ 自然換気装置
２４ａ 開閉ハンドル
２４ｂ 室内側遮蔽部
２４ｃ 屋外側遮蔽部
２５ 網戸
３１ ブラケット
３１ａ アンカーボルト
３１ｂ 高さ調整ボルト
３１ｃ 連結ボルト
３２ ブラケット
３２ａ ブラケット
３２ｂ、３２ｃ、３２ｄ 連結ボルト
４１ 下額縁
４２ 上額縁
４３、４４ 額縁[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a renovation structure of an outdoor opening of a building in which a shoji is removed from an existing sash and a sash frame is left in principle, and is taken out to the outside of the existing sash frame and replaced with a new sash.
[0002]
[Prior art]
In recent years, barrier-free living spaces have been promoted so that elderly people and children with weak legs do not crawl and do not hinder wheelchair travel.
Recently, the need for such barrier-free has been increasing not only in the interior of buildings, but also in outdoor openings such as entrances and exits between balconies and indoors.
Therefore, barrier-free construction methods that eliminate steps in outdoor openings have been proposed for newly built condominiums, medical welfare facilities, public facilities, educational facilities, and the like.
[0003]
However, in the case of buildings such as existing condominiums and apartments, although sweep-out type windows are installed, there is a large step in the partition between the outside, such as a balcony, and the interior, and there is a sliding door opening. Existing widths were generally narrow and inferior to the sense of openness.
[0004]
Against this background, the present applicant examined a renovation structure for making the outdoor opening of an existing building barrier-free.
Conventionally, a so-called take-out method for attaching a new sash to the outdoor side of an old sash is known.
This take-out method leaves the existing sash frame, attaches brackets to the chassis with anchor bolts on the outside of the room, and attaches new sashes via this bracket, reducing damage to the chassis and outer walls, and comparing construction costs It is excellent in that it can be kept inexpensive (Japanese Utility Model Publication No. 55-44928).
[0005]
However, the conventional carry-out method is based on the premise that there is a stepped step in the lower frame, and it has been difficult to cope with barrier-free construction.
In addition, conventional remodeling was aimed at replacing steel sashes in apartments, apartments, etc. with aluminum sashes, and the sliding shoji screen was replaced with a new sliding shoji screen. Was generally narrow, and the feeling of opening when the shoji was opened remained the same.
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Utility Model Publication No. 55-44928
[Problems to be solved by the invention]
In view of the problems of the prior art, the present invention has the existing sash renovation structure, in which the existing sash frame is left in principle, and a lower sash upper surface flat sash that can be barrier-free is attached to the outdoor side, The purpose is to provide a renovation structure that can widen the shoji opening width.
Another object of the present invention is to provide a new space such as gardening when the outside is a balcony or the like.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In the reform structure in which the shoji is removed from the existing sash frame and the new sash is attached to the outdoor side of the invention, the bracket is extended from the existing sash lower frame toward the outdoor side. The lower frame for the sash is connected, and the bracket is provided with a height adjusting means so that the height of the lower frame can be adjusted. The height of the upper surface of the new lower frame formed on a substantially flat surface and the existing floor surface is almost the same. Set to be the same.
[0009]
In this way, since a new sash lower frame is attached using a bracket equipped with a height adjustment means, even when the upper surface of the lower frame is made flat, the height with the existing floor surface can be adjusted to be the same. Becomes easier.
Note that the extension of the bracket from the existing sash lower frame toward the outdoor side means that, in principle, the existing lower frame made of steel or the like is used, and the new sash lower frame taken out to the outdoor side is almost the same height. The purpose is to be flush.
Therefore, it is necessary to delete the rail part from the existing steel frame or cut it out as necessary, and use a frame or the like between the existing frame and the new frame taken out. They can be connected as appropriate.
In addition, the existing floor surface basically means the height of the existing floor surface, and the height adjustment accompanying the replacement of the flooring or the like is appropriately performed.
[0010]
The invention according to claim 2 relates to a new connecting structure of the lower frame and the bracket, and a bolt mounting groove is formed in the lower frame of the new sash so that the bolt head can be inserted, and the lower frame and the bracket are interposed via the bolt mounting groove. Are connected with bolts.
[0011]
Since the bolt can be slid in the mounting groove by providing the mounting groove in the lower frame where the bolt head can be inserted, the position can be adjusted in accordance with the situation of the existing mounting location.
[0012]
The invention according to claim 3 removes the outer / inner shoji of the existing sliding shoji and replaces it with a one-shoulder wider than the width of the outer or inner shoji, and the remaining opening containing the one shoji shoji is fixed It was.
[0013]
In the existing sliding shoji, the width of the outer shoji and the inner shoji is the same in principle, and the width of the opening is the maximum when the outer shoji or inner shoji is moved to one side. When opened, the opening width is the width of the external shoji or internal shoji, and does not become any larger.
On the other hand, in the present invention, the feeling of opening when the shoji is opened is increased by increasing the width of the shoji by replacing it with a one-side shoji shoji wider than the width of the existing outside or inner shoji.
In addition, when attaching a sash to an outdoor side by a carrying-out construction method, a drawing-in part can be formed in the outer side of an outer wall.
Moreover, the opening part which arises in the existing sash frame when a new one-sided shoji is put can use an existing sash frame as it is by attaching a fixed shoji by a carrying-out construction method.
In addition, a ventilator or a sleeve for air conditioner piping can be attached when the one-way sliding door is placed.
[0014]
In existing condominiums and apartments, there are cases where a room is divided into a Western-style room or a Japanese-style room, and a sweep-out type window is provided on each outdoor side.
The invention described in claim 4 aims to renovate an existing sash to which such a sliding shoji is attached adjacently to create a new balcony space or the like.
Specifically, remove the four shojis from the two existing sliding shojis that were installed adjacent to each other, replace them with one pull-in shoji, and provide a decoration space such as gardening on the outside of the pull-in part It is a thing.
[0015]
New living space on balconies, etc. by incorporating parts such as gardening kits on the outer wall of the central part, which is created by removing the existing two sets of sliding shoji and placing a new one-sided shoji that is pulled into the center part of each other Reform structure that creates
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
As an embodiment of the present invention, a floor plan structure in which a sliding sash of a steel sash whose cross section is shown in FIG. 6 is incorporated is shown in FIG. 1 and the outer appearance is shown in FIG. This will be described below.
Before renovation, as shown in FIG. 6, for example, the layout is divided into a Western-style room and a Japanese-style room, and each outdoor opening has a sliding shoji (100a, 100b, 100c, 100d). The opening width is determined by the width of the sliding shoji.
On the other hand, this invention accommodates the one-sided shoji 1 and incorporates the fixed shoji 2 as a sashing window on the retracting side, and further extends the sash frame to the outside of the central housing 7a to form a housing portion. .
Although details of the sash structure will be described later, the opening width when opening the shoji can be widened by using the one-side shoji shoji 1 having a wider width than the original shoji.
In addition, it is possible to attach a natural ventilation device 4 for taking outside air, a heating piping sleeve 6 or an air conditioning piping sleeve 5 to the closed side of the one-sided shoji, so that construction can be performed without breaking the outer wall of the housing. .
Moreover, as shown in FIG. 1, if the gardening kit 3 which suspends a planter is provided in the outer side of the center part outer wall, a new space will be created in a balcony.
[0017]
Next, the sash structure will be described.
FIG. 3 shows a longitudinal section of the part of the one-sided shoji 1, and FIG. 4 shows a longitudinal section of the fitting window (fixed shoji) 2.
FIG. 5 shows a cross-sectional view.
The structure of the lower frame and the upper frame will be described with reference to FIGS.
As shown in FIG. 3, a steel lower frame 101 and an upper frame 102 were used before the reforming.
In the present invention, one end of the bracket 31 is fixed to the outdoor side with an anchor bolt 31a or the like, and the other end is connected to a new lower frame 10 with a bolt 31c.
In principle, the existing lower frame is used as it is, but if there are unnecessary parts, they will be removed and used.
A mounting groove 15 into which the head of the bolt 31c is slid and inserted is formed on the lower frame, and a height adjusting bolt 31b is mounted on the bracket 31, and the floor surface 45, the upper surface of the lower frame 10, the grating 8, and the balcony deck. The upper surface of 9 is arranged so as to have substantially the same height.
The existing lower frame 101 and the upper surface of the new lower frame 10 are connected by a lower frame 41.
[0018]
The upper surface of the lower frame 10 is configured to be flat, and a thin strip-shaped slide groove 11 is formed.
In addition, the inside of the lower frame can be cleaned by removing the upper surface member 12 that is fitted to the upper surface of the lower frame or attached with screws or the like.
The slide groove 11 has a structure in which a hanging piece 1e suspended from the lower arm 1a of the one-sided sliding door 1 is fitted, and rainwater flows into the lower frame recess 13 from the slide groove portion, and further below it. The water is discharged to the outside through the hollow portion 14 and the drain valve 14a.
A tight material 1f is attached to the indoor side of the hanging piece 1e.
In the example shown in FIG. 3, the hanging piece 1e is hung from the indoor side of the lower eyelid, but it may be hung from the outdoor side or from both the inside and outside.
[0019]
The new upper frame 21 is connected by connecting bolts 32b, 32c, and 32d via brackets 32 and 32a extending from the existing upper frame 102 to the outdoor side.
The upper frame 21 is also formed with a mounting groove 21a into which the head of the bolt 32d is inserted.
As shown in FIGS. 3 and 5, the one-sided shoji 1 forms a frame with a lower rod 1 a, an upper rod 1 b, a vertical rod 1 c, 1 d, and the hanging piece 1 e is fitted in the slide groove 11, It can be opened and closed by being housed on the pull-in side shown in FIG.
[0020]
As shown in FIGS. 4 and 5, the fixed shoji 2 forms a frame body with the lower frame 10, the upper frame 21, and the vertical bones 2 a and 2 b, and serves as a fitting window fitted with glass or the like.
[0021]
As shown in FIG. 5, a natural ventilation device 24 is attached between the vertical frame 22 and the bracket 33 on the side where the one-sided sliding door is closed.
The natural ventilation device 24 and the vertical frame 22 are connected by a connection frame 23.
The natural ventilator is configured to open and close the outdoor shielding part 24c and the indoor shielding part 24b by operating the handle 24a.
Further, the existing sash vertical frames 103 and 104 are covered with frame frames 43 and 44.
A grating 8 is provided on the outdoor side, and a drain hole 8a is provided as necessary.
In FIG. 5, only a part of the drainage holes is shown, and the whole part is omitted.
The screen door 25 is also attached as needed.
[0022]
【The invention's effect】
According to the carrying-out method of the present invention, the opening height can be secured as it is using the existing opening, and it can be replaced with a one-sided shoji that is wider than the original shoji width, thereby opening the shoji. The width becomes wider from the beginning, and a great sense of openness is obtained.
In particular, by connecting the existing lower frame and the new lower frame with a bracket whose height can be adjusted, the flat adjustment of the floor surface, the lower frame upper surface, and the balcony side upper surface becomes easy.
In addition, by attaching a gardening kit or the like directly to the retracting side of the one-sided sliding door, a narrow balcony can be used effectively.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows the exterior appearance after renovation according to the present invention.
FIG. 2 shows a cross-sectional view after reforming.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view of a one-way sliding door part.
FIG. 4 is a longitudinal sectional view of a fitting killing part (fixed shoji part).
FIG. 5 shows an enlarged cross-sectional view.
FIG. 6 shows an example of floor plan before renovation.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Single sliding shoji 1a Lower arm 1b Upper arm 1c, 1d Longitudinal shaft 1e Lower arm hanging piece 1f Tight material 2 Fixed shoji 2a, 2b Long bone 2c Glass 2d Crescent 3 Gardening kit 4 Natural ventilation device 5 Air conditioner piping sleeve 6 Heating Piping sleeve 7 Driving body 7a Driving body 8 Grating 8a Drain hole 9 Balcony deck 10 Lower frame 11 Slide groove 12 Upper surface member 13 Drain recess 14 Hollow part 14a Drain valve 15 Lower frame mounting groove 21 Upper frame 21a Upper frame mounting groove 22 Vertical frame 23 Connection frame 24 between vertical frame and ventilator 24 Natural ventilation device 24a Open / close handle 24b Indoor side shielding part 24c Outdoor side shielding part 25 Screen door 31 Bracket 31a Anchor bolt 31b Height adjustment bolt 31c Connection bolt 32 Bracket 32a Bracket 32b, 32c, 32d Connecting bolt 41 Lower frame 42 Upper frame 43, 44
