JP2005022583A - 車両用盗難防止方法及び盗難防止装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この発明は、複数の入力パターン中から選定した所定のパターンで入力することにより、エンジンを始動できるようにする車両用盗難防止方法において、リモコン又は携帯電話で車両用盗難防止装置をON、OFFできるようにしてあり、かつシートベルトを着用した後、予め選定した手順を順次行ってエンジンが始動できるようにすることを特徴とした車両用盗難防止方法により目的を達成した。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、シートベルトの着用と、所定の操作をしなければエンジンが始動しないようにすると共に、エンジン始動後も一定の点検(再操作)をしなければ警報を発するなどの異常を発信することにより車両の盗難を防止することを目的とした車両用盗難防止方法及び盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両の盗難は、高級自動車ばかりでなく、軽自動車や建設重機等にまで及び、しかも激増の傾向にある。そこで、従来の車両用盗難防止装置として、以下に示す様々なものが開発されている。例えば、車両への人の接近や侵入、車両の破壊等を検出する各種センサ(人検知センサ、振動検知センサ等)を備え、その各種センサで盗難行為を検出した際に、サイレン音やフラッシュ光等の警報を発生する警報発生タイプのものが知られている。また、GPS技術等を利用して盗難車両を追跡する追跡タイプのものが知られている。更に、車両のエンジンキーに内蔵されたICチップのIDコードと、予め車両側に記憶されているIDコードとが一致しないと、エンジンを始動できないイモビライザが知られている。
【0003】
【特許文献1】特開平6−270767
【0004】
【特許文献2】特公昭63−3785
【0005】
【発明により解決しようとする課題】
前記従来の各種盗難防止装置では、その機能が解除されて車両が盗難されているケースが少なくないことが知られている。特に、従来の各種盗難防止装置を備える車両であっても、その車両にエンジンキーを付けエンジンが始動したままの状態で盗難された際には、これを防止することができないという問題点があった。
【0006】
また、前記警報発生タイプの盗難防止装置では、動物や強風、地震等の影響で各種センサが誤作動を起こしやすく、その誤作動の際に発せられる大音量のサイレン音や、フラッシュ光により、近隣住民に迷惑をかけるおそれがある。更に、前記追跡タイプの盗難防止装置では、構造が複雑で、かつ高額なものとなり、追跡範囲にも限界がある。また、前記イモビライザでは、やはり、構造が複雑でかつ高額なものとなる問題点があった。
【0007】
この発明は、前記従来の各種問題点を悉く解決することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、シートベルトを着用することをエンジン始動の第1関門とし、ついで複数の入力パターン中から選定した所定のパターンで入力することによりエンジンを始動できるようにして、エンジン始動の第2関門とするものであるから、盗む者は前記第1、第2関門を解決しなければならないようにした。
【0009】
またリモコン又は携帯電話で車両用盗難防止装置をON、OFFできるようにし、かつ自動的にONできるようにしたものである。
【0010】
前記のようにセキュリティーの確実なこと、構成の簡易化と操作の容易化を達成し、前記従来の問題点を解決したのである。
【0011】
即ち方法の発明は、複数の入力パターン中から選定した所定のパターンで入力することにより、エンジンを始動できるようにする車両用盗難防止方法において、リモコン又は携帯電話で車両用盗難防止装置をON、OFFできるようにしてあり、かつシートベルトを着用した後、予め選定した手順を順次行ってエンジンが始動できるようにすることを特徴とした車両用盗難防止方法であり、複数の入力パターン中から選定した所定のパターンで入力することにより、エンジンを始動できるようにする車両用盗難防止方法において、リモコン又は携帯電話で車両用盗難防止装置をON、OFFできるようにしてあり、かつシートベルトを着用した後、予め選定した手順を順次行ってエンジンが始動できるようにし、次の条件の1つ又は複数を選択することを特徴とした車両用盗難防止方法である。
【0012】
1.セキュリティーが任意に設定できること。
【0013】
2.降車後セキュリティーが自動復帰すること。
【0014】
3.リモコン又は携帯電話でDIP SWによるシートベルト着用の設定を解除すること。
【0015】
4.セキュリティーの設定は任意又は自動で設定時にDIP SWにより選択できること。
【0016】
5.セキュリティーの解除後任意に設定した指定箇所を再操作しないと、エンジンスタートできないこと。
【0017】
6.エンジン始動後一定時間走行内に指定箇所を操作しないと警報を発すること。
【0018】
また他の発明は、複数の入力パターン中から選定した所定のパターンで入力することにより、エンジンを始動できるようにする車両用盗難防止方法において、リモコン又は携帯電話で車両用盗難防止装置をON、OFFできるようにしてあり、かつシートベルトを着用した後、予め選定した手順を順次行ってエンジンが始動できるように入力し、リモコンでエンジンスターターを始動させるようにすることを特徴とした車両用盗難防止方法である。
【0019】
また、複数の入力パターン中から選定した所定のパターンで入力することにより、エンジンを始動できるようにする車両用盗難防止方法において、リモコン又は携帯電話で車両用盗難防止装置をON、OFFできるようにしてあり、かつシートベルトを着用した後、予め選定した手順を順次行ってエンジンが始動できるようにし、かつECOドライブ走行を認識させるようにすることを特徴とした車両用盗難防止方法である。
【0020】
次に装置の発明は、請求項1又は2記載の方法を実施できる装置であって、複数の入力パターンを記憶する記憶手段と、前記記憶手段により記憶された入力パターンの中から1つの入力パターンを選択する選択手段と、選択された入力パターンの合否を判断する判定手段と、エンジン始動に関する検知手段と、始動用電力の断接手段とを備えたことを特徴とする車両用盗難防止装置であり、入力パターンは、随時変更できるようにしたことを特徴とするものである。
【0021】
更に、判定手段は、予め記憶されている入力パターンと、エンジン始動の為の入力パターンとの比較により合否を判断することを特徴としたものであり、検知手段はシートベルトの装着か否かを検知することを特徴としたものであり、始動用電力の断接手段は、エンジン始動についての各部が正しく機能した時に接続し、誤った操作の時に入力を遮断することを特徴としたものである。
【0022】
この発明の検知手段としては、車両の各種装置、例えば、ドアロック等の施錠機構、電動ウィンドウ等の開閉機構、ヘッドライト等の照明機構、電動ミラー調整機構、ワイパー機構、エアコン等の空調機構、シートベルト機構などにおけるスイッチ等の操作具の操作行為を検出する手段、可動体(例えばドア、サンルーフ、ブレーキペダル、アクセルペダル、ミラー、シフトレバー、シートウィンドガラス、その他各種)の移動行為を検出する手段である。
【0023】
この発明の複数の入力パターンとしては、前記検知手段からの検知信号の入力に基づいて決定される限り、その種類・設定個数(2つ以上)等は問わない。
【0024】
前記入力パターンとしては、検知手段からの検知信号が1回又は複数回入力されるパターン、検知手段から検知信号が設定時間(例えば1秒〜10秒)以上連続して入力される入力パターン、複数の検知信号が順不同又は所定の順序に入力される入力パターン等がある。
【0025】
前記入力パターンは、例えば複数の検知手段からの検知信号の入力が順序並びに検知手段からの検知信号の入力回数及び入力時間の3種類のうち1つ又は2つ以上の組み合わせを設定できるので、入力パターンが複雑多彩となり、この点だけで盗難防止装置(以下、セキュリティーという)の解読は不可能になる。
【0026】
例えば(1)シートベルト装着検知手段から検知信号が入力されると共に、他の可動体からの検知信号が入力されるパターン、(2)シートベルト装着検知手段から検知信号が入力されると共に、車両の各種装置からの1つ又は複数の検知信号が入力される入力パターン(前記における複数の検知信号は、その順序が設定通りでなくてはならない)、その他各種検知信号を組み合わせ、かつ信号の順序を決めることにより、到底解読不可能な入力パターンを設定することができる。
【0027】
然して、前記入力パターンは、ユーザーが適宜設定できるようにしてあるので、何等かの理由により、1つの入力パターンが第三者に知られたとしても、定期的に入力パターンを変更すれば、セキュリティーの安全確実性を更に向上させることができる。
【0028】
この発明の選択手段としては、複数の入力パターンのうちから、所定の入力パターンが選択可能である限り、その選択の方法、時期、順序等は特に問わない。前記選択手段による選択方法としては、例えば、手動により入力パターンを選択するもの、自動的に入力パターンを選択するもの等を挙げることができる。また、前記選択手段による選択時期としては、例えば、前記車両用盗難防止装置の起動時(又は停止時)に入力パターンを選択するもの、所定の設定時間(24時間、48時間、1日、1週間等)毎に入力パターンを自動選択するもの等を挙げることができる。
【0029】
前記選択手段による選択順序としては、例えば、所定の順序で入力パターンを選択するもの、順不同に入力パターンを選択するもの等を挙げることができる。前記選択手段と前記複数の入力パターンとを適宜組み合わせることによって、例えば、曜日毎に違う入力パターンを自動的に選択して、月曜から日曜まで違う手順を踏まないとエンジンがかけられないようにすることもできる。
【0030】
具体的には、月曜日はエアコンのスイッチ1回を押してからシートベルトを着けフォグのスイッチを1回押す、火曜日はハザードをつけてからシートベルトを着けワイパーを動かす、水曜日はエアコンのスイッチを2回押してからシートベルトを着けフォグのスイッチを2回押す、木曜日はハザードをつけてからシートベルトを着けワイパーを動かす、金曜日はエアコンのスイッチを5秒以上押してからシートベルトを着けフォグのスイッチを10秒以上押す、土曜日はハザードをつけてからシートベルトを着けワイパーを動かす、日曜日はシートベルトを着けてからハザードをつけ、ついでワイパーを動かす、というように、予め決められた手順を踏まないとエンジンがかからないように制御系のソフトを構成することができる。
【0031】
この発明における車両としては、例えば乗用車、トラック、建設重機、農業用トラクター、荷物運搬車、扛重機、自動二輪車、自動三輪車、その他エンジン付各車両がある。
【0032】
この発明に使用する制御系には、各種容量のコンピュータがあり、記憶手段としては、ROM、RAM、ハードディスク、メモリーチップ、その他通常機器に使用されている記憶媒体を使用することができる。その他電源、始動手段、検知手段その他は公知の機器を使用することができる。
【0033】
この発明は、予め定められた入力パターンに従って入力しないと、車両のエンジンが始動しないようにして車両の動力を断つことにより、盗難を防止するものである。従って、複数の入力パターンを設定しておけば、この設定パターンを見つけることができないので、エンジンを始動できず、従って車両を動かすことができなくなる。
【0034】
また最初の入力パターンによる入力から一定時間(例えば1分〜5分)経過すると、盗難警報その他を発信するようにしておけば、一定時間以上に亘って入力パターンを検出することもできないので、解読に時間を要することは許されない。
【0035】
前記入力パターンによる入力前に、隠れスイッチ(目立たない場所に設置)を押すことを条件にしておけば、入力パターンが見つかっても、スイッチを押さなければエンジンは始動しないことになる。
【0036】
またこのセキュリティーは、シートベルトを外し、通常の要領による扉の閉鎖により自動的にセットされ、リモコン又は携帯電話による解錠指示により、前記セキュリティーを解除できるようにしておけば、ユーザーは何等指示することなく、セキュリティーのONができる。
【0037】
前記における扉の閉鎖・施錠は通常の要領でよいけれども、解錠に際しては、車両特有の解錠発信の外に、ユーザーの選択できる暗証番号を予め選択記憶させておくことが好ましい。
【0038】
何故ならば、車両による施錠、解錠がパターン化されている為に、車種による解錠手段が犯人に判った場合であっても、前記暗証番号によりセキュリティーは守られるからである。
【0039】
前記のようにして、ユーザーが車を離れた時に、扉を閉めれば自動的にセキュリティーがセットされ、扉の施錠を忘れた際には、一定時間後(例えば5分後)自動的にセキュリティーがセットされるようにしておくことにより、事故を未然に防止することができる。
【0040】
前記において、自動セットは、運転席に人がいなくなったことを検出してから働くようにしてあり、かつ一時的に車両を離れた際にセキュリティーが働かないようにする必要がある。
【0041】
前記発明において、個人認識の為に、指紋、声紋、虹彩、顔面などを登録しておき、これにより認識照合させることもできる。この認識照合の出力をコンピュータに入力することにより、総てが始動するようにする。
【0042】
【発明の実施の形態】
この発明の車両用盗難防止方法は、CPU及びメモリよりなる制御系を備えており、前記メモリには予め設定した複数の入力パターンを記憶させてある。そして、ユーザーの設定により、複数の入力パターンの中の1つが動作し制御できるようになっている。
【0043】
また前記入力パターンは、まず隠しスイッチをONにしてから入力しなければならないようになっており、隠しスイッチは、車両購入時に、ユーザーの希望によりセット位置を変えることができる、又は隠しスイッチを2つ設け、その押す順序によりスイッチONができるようにすることもできる。
【0044】
更に選択する入力パターンに応じ前記隠しスイッチの押圧回数の制御することもできる。
【0045】
要するに、単に隠しスイッチを押すだけでは、正しく入力パターンの入力をしても、エンジンは始動しないようにしてある。
【0046】
この発明は、リモコン又は携帯電話で車両用盗難防止装置がON、OFFできるようにしてあるが、携帯電話の場合には、予め記憶してある番号を入力することにより前記ON、OFFによりができるようにしてある。
【0047】
例えば、自家用車の場合にA、B、Cの三人で使用することが決まっておれば、A、B、Cの三人の暗証番号を記憶させておくことにより、夫々が自由に使用することができる。
【0048】
この発明の車両用盗難防止方法は、短時間の解除が不可能な程二重・三重のセキュリティーが考慮されているが、これをOFFすれば、普通の操作によりエンジンが始動できるので、煩わしさは一切ない。
【0049】
またリモコンでOFFができるけれども、車積によりリモコンの発信は決まっているので、車両購入後、ユーザーが暗証番号を記憶させる必要があり、要すれば、暗証番号を適宜変更できるようにする必要がある。
【0050】
この発明においては、セキュリティーが自動的にONになるようにしてあるので、セキュリティーセットを忘れるおそれがない。例えば、施錠を忘れた場合であっても、自動的にセキュリティーセットされるが、リモコン又は携帯電話で解錠操作を行えば、セキュリティーも自動的に解除されるので、エンジンの始動に前記隠しスイッチを押したり、予め定めたパターンによる入力をする必要はない。
【0051】
要するに、通常の使用方法により、自由に使用し、セキュリティーのONも自動的に行われ、かつセキュリティーが解読されてエンジンが始動した場合においても、入力パターンの解読実施である限りにおいては、セキュリティーが解除されないので、一定時間内に適切な処置をとらないと、警報を発するなどの異常信号を発することになる。
【0052】
例えば、盗難建設機械により、夜間金庫を破壊しようとしても、その作業中に警報が発せられるようなことである。この場合に警報の電気回路を遮断すれば、警報は停止するが、それと同時に制御系も遮断されて運転不能になるなど、少なくとも複数のセキュリティーに保護されている。
【0053】
この発明においては、入力パターンを始めとし、リモコンのON、OFFなども、自由選択により変更できるようにしてあるので、車種による特質を知っている盗人により、リモコンのON、OFFを解読されるおそれはない。例えば、数種のリモコンを使用しても、暗証番号がわからなければ、セキュリティーのOFFはできない。
【0054】
【実施例1】
この発明の実施例を図1について説明する。セキュリティーONの場合に、エンジンを始動するには、始動SW1を入れると制御系2が始動される。この場合に、シートベルトスイッチ3、隠しスイッチ4、シートスイッチ5、その他のスイッチXが入らないと、作動しない(第1制御)。
【0055】
ついで入力パターンI6a、入力パターンII6b、入力パターンIII6cの何れかを入力し(第2制御)、この入力パターンが設定と合致した時のみ(第3制御)出力回路7へ出力し、リレー回路8を動作させて、モータ回路9をONにし、モータ10を始動してエンジン11を始動する。前記制御系2において、入出力は総てCPU12によって自動処理される。
【0056】
また制御系2内のメモリー13には、リモコン14からの入力番号、携帯電話15からの入力番号が記憶されているので、前記入力番号と、記憶された登録番号とが比較され、正しい指示(入力)の時のみ制御系をON、OFFする。
【0057】
また車両の施錠又はユーザーが車両を離れて一定時間経過すると(タイマー使用)、制御系の始動SWがONになり、制御系を作動させるようになっている。
【0058】
前記のように、盗難防止装置がONになっていると、車両を動かすには前記第1制御〜第3制御を通過しなくてはならないので、事実上車両の移動はきわめてむつかしくなる。図中21はアラーム、22はランプ1、23はランプ2である。
【0059】
前記における入力側に、個人の認識照合32を、指紋、声紋、虹彩、顔面などを登録しておき、これを認識面に対向させて、照合させることができる。
【0060】
前記におけるモータ回路をONにする点につき図2で説明する。前記においてパターン入力6がなされた場合には、当該パターンが設定パターンに一致するか否かをパターン検出16し、正しいパターン入力の場合のみ、CPU12が指示して出力回路7へ出力し、リレー回路8を作動してモータ回路9をONとして、モータ10を始動する。
【0061】
また前記において、仮に第1制御〜第3制御を通過した場合であっても、エンジン始動後、一定時間経過前に、別の入力指示(例えばスイッチを入れる)をしなければ、自動的に警報を発するようにしてある。
【0062】
この点を図3について説明する。エンジン始動の為に入力し、制御系2で検出した結果、登録と一致した入力の場合には、パターンI、パターンII又はパターンIIIとして出力し、リレー回路8を経てモータ回路9を完結し、モータ10を始動し、ついでエンジン11を始動するので、車両は移動する。このような場合に一定時間経過する前に、タイマー17が働き、スイッチを入れるなどの新指示18がない場合には、アラーム19が働き警報を発する。
【0063】
従って、盗人が何等かの理由により、車両を移動し得たとしても、一定時間内の新指示がないと、当該車両は警報を発したまま走行することになる共に、イグニッション回路20を遮断し、エンジンを停止させる。
【0064】
【実施例2】
この発明の装置の実施例を図4について説明すると、リモコン14又は携帯電話の暗証番号とパターンとを記憶手段13に記憶させ、CPU12の入力側に接続する。前記CPU12には、選択手段24、判定手段25、検知手段26、断接手段27を内蔵している。
【0065】
前記選択手段24は、選定指示28によってパターンI、II、IIIを自由に選択してCPU12に登録する。また判定手段25は、入力パターンと、登録されている記憶パターンとを比較し、入力パターンの正否を判定する。
【0066】
前記検知手段26は、各部スイッチ29を検知してそのON、OFFを検知し、その結果必要な発信をして、モータ回路の完結の正否を定める。
【0067】
前記断接手段27は、各種情報30を集め、要件の該当の当否により、モータ回路又はイグニッション回路を断接して正当な動作をさせ、目的を達成する。
【0068】
前記のようにして正しく動作した場合には出力回路7に出力し、リレー回路8を経てモータ回路9を完結し、モータ10を始動してエンジン11を駆動する。
【0069】
前記実施例において、盗難防止装置31がセットされ、各部がONになっている場合には、前記各種判断及び操作を経て完結するのであるから、これを全部完了するのは極めてむつかしいことである。従って、盗難を確実に防止することができる。
【0070】
【発明の効果】
この発明によれば、エンジンを始動するには、パターン入力をしなければならないので、この入力パターンがわからなければ、エンジンは始動できず、従って車両を動かすことができないので、盗難を防止することができる効果がある。
【0071】
またリモコン又は携帯電話でセキュリティーのON、OFFができるので、ユーザーは極めて簡単にセット又は解除することができる。従って、運転その他に支障を来すおそれはない。例えば、リモコン又は携帯電話の暗証番号を登録(メモリーへ)しておけば、第三者のON、OFFは不可能となるから、前記パターン入力と相俟って二重の盗難防止(セキュリティー)となる効果がある。
【0072】
次に入力に際してはシートベルトの着用その他スイッチを入れるとか、いくつかの条件を付しているので、前記の何れか1つを欠如するのみでエンジンの始動は不可能になる効果がある。
【0073】
前記の外、隠しスイッチを設けたり、走行開始後の条件を設けたりするので、これらを何れも処理しなければ、エンジンの始動ができないか、又はエンジンの始動後、継続して走行することができないなどの諸効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のブロック図。
【図2】同じくパターン入力の一例を示す実施例のブロック図。
【図3】同じくパターン入力から制御系を介し、検出した後エンジン始動までの実施例のブロック図。
【図4】同じく装置の実施例のブロック図。
【符号の説明】
1 始動スイッチ
2 制御系
3 シートベルトスイッチ
4 隠しスイッチ
5 シートスイッチ
6 パターン入力
7 出力回路
8 リレー
9 モータ回路
10 モータ
11 エンジン
12 CPU
13 メモリー
14 リモコン
15 携帯電話
Claims (9)
- 複数の入力パターン中から選定した所定のパターンで入力することにより、エンジンを始動できるようにする車両用盗難防止方法において、リモコン又は携帯電話で車両用盗難防止装置をON、OFFできるようにしてあり、かつシートベルトを着用した後、予め選定した手順を順次行ってエンジンが始動できるようにすることを特徴とした車両用盗難防止方法。
- 複数の入力パターン中から選定した所定のパターンで入力することにより、エンジンを始動できるようにする車両用盗難防止方法において、リモコン又は携帯電話で車両用盗難防止装置をON、OFFできるようにしてあり、かつシートベルトを着用した後、予め選定した手順を順次行ってエンジンが始動できるようにし、次の条件の1つ又は複数を選択することを特徴とした車両用盗難防止方法。
1.セキュリティーが任意に設定できること。
2.降車後セキュリティーが自動復帰すること。
3.リモコン又は携帯電話でDIP SWによるシートベルト着用の設定を解除すること。
4.セキュリティーの設定は任意又は自動で設定時にDIP SWにより選択できること。
5.セキュリティーの解除後任意に設定した指定箇所を操作しないと、エンジンスタートできないこと。
6.エンジン始動後一定時間走行内に指定箇所を操作しないと警報を発すること。 - 複数の入力パターン中から選定した所定のパターンで入力することにより、エンジンを始動できるようにする車両用盗難防止方法において、リモコン又は携帯電話で車両用盗難防止装置をON、OFFできるようにしてあり、かつシートベルトを着用した後、予め選定した手順を順次行ってエンジンが始動できるように入力し、リモコンでエンジンスターターを始動させるようにすることを特徴とした車両用盗難防止方法。
- 複数の入力パターン中から選定した所定のパターンで入力することにより、エンジンを始動できるようにする車両用盗難防止方法において、リモコン又は携帯電話で車両用盗難防止装置をON、OFFできるようにしてあり、かつシートベルトを着用した後、予め選定した手順を順次行ってエンジンが始動できるようにし、かつECOドライブ走行を認識させるようにすることを特徴とした車両用盗難防止方法。
- 請求項1又は2記載の方法を実施できる装置であって、複数の入力パターンを記憶する記憶手段と、前記記憶手段により記憶された入力パターンの中から1つの入力パターンを選択する選択手段と、選択された入力パターンの合否を判断する判定手段と、エンジン始動に関する検知手段と、始動用電力の断接手段とを備えたことを特徴とする車両用盗難防止装置。
- 入力パターンは、随時変更できるようにしたことを特徴とする請求項5記載の車両用盗難防止装置。
- 判定手段は、予め記憶されている入力パターンと、エンジン始動の為の入力パターンとの比較により合否を判断することを特徴とした請求項5記載の車両用盗難防止装置。
- 検知手段はシートベルトの装着か否かを検知することを特徴とした請求項5記載の車両盗難防止装置。
- 始動用電力の断接手段は、エンジン始動についての各部が正しく機能した時に接続し、誤った操作の時に入力を遮断することを特徴とした請求項5記載の車両用盗難防止装置。
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JP2021107220A (ja) * | 2018-03-14 | 2021-07-29 | 株式会社シマノ | 制御装置および制御装置を備えるシステム |
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2003
- 2003-07-04 JP JP2003192296A patent/JP2005022583A/ja active Pending
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