JP2005021485A - 低周波治療器における吸引式電極の接続構造、外部コネクタ構造および接続解除用治具 - Google Patents

低周波治療器における吸引式電極の接続構造、外部コネクタ構造および接続解除用治具 Download PDF

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Abstract

【課題】カップ側接続端子と外部コネクタとの接続の容易化と強固な接続の確保を共に満足させ、しかも電気的接続部位の腐食等を防止する。
【解決手段】吸引式電極Dに設けた導電性部材からなるカップ側接続端子20の外周面に、係合凹部23が形成される。低周波治療器本体TCに連なる外部コネクタ30には、導電性部材からなるリング状の係止部材44と、係止部材44よりも奥側においてシール部材46が保持される。端子20の外周にコネクタ30を嵌合させたとき、係合凹部23に係止部材44の内周縁部が係止されて、抜け止めが行われると共に電気的な接続が確保される。コネクタ30内の負圧通路36と端子20内の負圧通路21との接続部位が、シール部材46によってシールされる。コネクタ30に保持されたロック解除部材50を押し込むことにより、係止部材44の係合凹部23に対する係止が解除される。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は低周波治療器における接続構造、外部コネクタ構造および接続解除用治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
治療用の電気信号を利用して患者の患部に対してマッサージ等を行う治療器の中には、低周波治療器がある。この低周波治療器は、基本的に、患者の体表面のうち患部付近に電極を直接的あるいは間接的に接触させて、治療用の低周波電気信号を印加するものである。電極の患者体表面への通電を所定位置で確実に行うために、特許文献1に示すように、吸引カップ内に電極を配設して、この吸引カップ内を負圧を利用して吸引することによって、吸引カップを患者体表面に圧着させることが行われている。吸引カップ内の吸引負圧の大きさを変更することにより、マッサージ効果を得つつ、吸引カップが圧着される部位の鬱血を防止あるいは低減することも行われている。
【0003】
吸引カップ内の電極に治療用電気信号を印加するため、また吸引カップ内に吸引負圧を供給するために、吸引カップには、カップ側接続端子が設けられる。このカップ側接続端子は、金属等の導電性部材によって筒状に形成されて、その一端部が吸引カップ内の電極に電気的に接続されると共に、その内部のカップ側負圧通路が吸引カップ内と連通される。このようなカップ側接続端子の他端部は、吸引カップの外部に伸びている。
【0004】
上述のようなカップ側接続端子の外周に、低周波治療器本体から伸びるコードの先端部に接続した外部コネクタが嵌合される。つまり、外部コネクタを介して、カップ側接続端子に治療用電気信号が印加されると共に、外部コネクタ内の外部側負圧通路がカップ側接続端子内のカップ側負圧通路と連通されることになる。
【0005】
従来、カップ側接続端子と外部コネクタとを電気的に接続するために、外部コネクタの内周には、薄板状の小さな接点部材が固定されており、この接点部材の一部には、外部コネクタの径方向内方側へ突出する凸部が形成されている。そして、外部コネクタをカップ側接続端子の外周に嵌合させたときに、上記凸部がカップ側接続端子の外周面に当接して、電気的な接続が確保されるようになっている。
【0006】
一方、外部コネクタをカップ側接続端子の外周に嵌合させたときに、外部コネクタ内の外部側負圧通路とカップ側接続端子内のカップ側負圧通路とが連通されるが、両負圧通路間のシール漏れを防止するために、外部コネクタの内周にはOリング等のシール部材が保持されている。
【0007】
さらに、外部コネクタをカップ側接続端子の外周に嵌合させたときに、この嵌合状態を維持すべく、ストッパ機構が設けられる。このストッパ機構は、通常、カップ側接続端子の外周にその周方向全長に渡って伸びる環状の係合凹部と、外部コネクタの内周に形成されて上記係合凹部に嵌合つまり係止される係止部とから形成される。この係止部は、通常、外部コネクタの径方向内方側に向けて若干突出する突起部として構成されることが多く、この突起部がカップ側接続端子の係合凹部に嵌合することによって外部コネクタのカップ側接続端子からの嵌合はずれが防止される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
カップ側接続端子と外部コネクタとの従来の接続構造では、前述したストッパ機構およびシール部材が、外部コネクタの先端部付近に構成されると共に、接点部材が外部コネクタの奥部に位置されていた。しかしながら、このような従来のものでは、カップ側接続端子内のカップ側負圧通路と外部コネクタ内の外部側負圧通路との接続部分が外部からはシールされているものの、この両負圧通路と接点部材との間のシールを行うものとはなっていなかった。このため、患者体表面で発生される汗や老廃物等が、吸引負圧を受けることによってカップ側負圧通路を通して接点部材に到達して、接点部材が腐食されたり接触不良を生じる原因となっていた。
【0009】
また、従来のものでは、ストッパ機構は、外部コネクタそのものに対して抜き差し方向の外力を加えることのみによって、外部コネクタをカップ側接続端子に対して嵌合させ、また嵌合外れを行うものとなっていた。そして、ストッパ機構の係止力を、外部コネクタがカップ側接続端子から容易には外れないように大きなものに設定すると、嵌合させるときに大きな力を要することになってしまう。逆に、小さな力で嵌合できるように設定すると、外部コネクタがカップ側接続端子から不用意に外れてしまうこ原因となる。
【0010】
【特許文献1】
実開平2−55966号公報
【0011】
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その第1の目的は、外部コネクタをカップ側接続端子に対して容易に嵌合できるようにしつつ、嵌合外れを確実に防止することができ、しかも接点部材の負圧通路に対するシールをも行えるようにした低周波治療器における接続構造を提供することにある。
本発明の第2の目的は、上記第1の目的を達成するために用いる低周波治療器における外部コネクタ構造を提供することにある。
本発明の第3の目的は、上記第1の目的を達成する接続構造において、外部コネクタをカップ側接続端子から外すときに用いて好適な低周波治療器における接続解除用治具を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
吸引カップに設けた筒状のカップ側接続端子の外周に外部コネクタを嵌合させることによって、該カップ側接続端子と外部コネクタとが電気的に接続されると共に、該カップ側接続端子内のカップ側負圧通路と該外部コネクタ内の外部側負圧通路とが連通されるようにした低周波治療器における接続構造であって、
前記カップ側接続端子の外周に、係合部が形成され、
前記外部コネクタにおける本体筒部の内周に、リング状のシール部材が保持されると共に、該シール部材よりも先端側において電気的接点を兼用した係止部材が保持され、
前記本体筒部には、前記係止部材よりも先端側において、該本体筒部の先端から外部へ突出する操作部を有すると共に前記係止部材に臨む押圧部を有するロック解除部材がスライド可能に保持され、
前記外部コネクタを前記カップ側接続端子に嵌合させたときに、前記係止部材が前記係合部に係止されて嵌合外れが防止される共に、該係止部材が該カップ側接続端子の外周に接触した電気的接続状態とされ、しかも前記シール部材が前記カップ側接続端子の外周に嵌合されることによって前記各負圧通路間でのシール漏れが防止され、
前記ロック解除部材を前記外部コネクタの基端部側に向けて押し込む操作を行うことによって、前記係止部材が該ロック解除部材からの押圧力を受けて前記係合凹部から強制的に係合解除される、
ようにしてある。
【0013】
上記解決手法によれば、カップ側接続端子に対して外部コネクタを嵌合させたとき、係止部材がカップ側接続端子の外周に接触されて、電気的接続関係が確保される。そして、負圧通路と電気的接点を構成する係止部材とがシール部材によってシールされているために、患者体表面で発生した汗や老廃物等が負圧通路を通して係止部材へ到達することが防止され、係止部材の腐食や接触不良が防止される。
【0014】
また、カップ側接続端子に対して外部コネクタを嵌合させたとき、係止部材が係合部に係止されるので、嵌合外れを確実に防止することができる。この係止部材と係合部との係止時の節度が適度なクリック感を与えることになって、外部コネクタがカップ側接続端子に対して確実に嵌合されていることの確認を得ることもできる。勿論、カップ側接続端子と外部コネクタとは、スムーズに嵌合できるように寸法設定できるので、係止部材が係合部に係止されるまでは嵌合そのものは極めて軽やかに行えると共に、嵌合を進めていく最後の時点で、係止部材が係合部に係止させる力を加えるだけでよく、嵌合作業そのものも容易となる。
【0015】
さらに、カップ側接続端子に対して外部コネクタが嵌合されている状態(係止部材が係合部に係止されている状態)において、ロック解除部材を押圧操作することによって、係止部材が係合部から強制的に係合解除されて、外部コネクタをカップ側接続端子からスムーズに取外すことができる。さらにまた、係止部材は、カップ側接続端子に対する電気的接点部材を兼用するので、部品点数削減の上でも好ましいものとなる。
【0016】
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2〜請求項9に記載のとおりである。すなわち、
前記係合部は、前記カップ側接続端子の周方向全長に渡って伸びる環状凹部として形成され、
前記係止部材は、板ばね材によってリング状に形成されて、その内周縁部が前記係合部に係止される、
ようにすることができる(請求項2対応)。この場合、係止部材のより具体的な構造と、これに関連した係合部とのより具体的な構造が提供される。とりわけ、係止部材は、板ばね材によってリング状に形成するだけでよいので、極めて簡単な構造ですむことになる。また、外部コネクタをカップ側接続端子に対して相対回転可能として、外部コネクタが連なるケーブルのねじれ等をこの相対回転でもって補償つまり吸収する上でも好ましいものとなる。
【0017】
前記リング状とされた係止部材は、その内周部分に周方向略等間隔に複数の係止爪部が形成されて、該各係止爪部が前記係合部に係止され、
前記ロック解除部材における前記押圧部が筒状とされている、
ようにすることができる(請求項3対応)。この場合、係合部に係合される部分を係止爪部とすることにより、その弾性変形を十分に利用して、係止爪部を係合部に係合させることの容易化と、ロック解除部材による押圧作用によって係止爪部を係合部から容易に係合解除させる上で好ましいものとなる。勿論、係止爪部は複数有するので、確実な係止作用を得ることができる。さらに、ロック解除部材の押圧部は筒状とされているので、ロック解除部材の本体筒部に対する相対回転位置を問わず、ロック解除部材によって全ての係止爪部を確実に押圧することができる。
【0018】
前記係止部材は、その外周縁部と内周縁部とが軸線方向にオフセットされた皿状に形成されて、該外周縁部が内周縁部よりも前記本体筒部の先端側に位置されており
前記係止部材の前記外周縁部は、前記本体筒部の内周に形成された第1係止段部によって該本体筒部の先端側への移動が規制されている、
ようにすることができる(請求項4対応)。この場合、リング状とされた係止部材は、その外周縁部から内周縁部に向かうにつれて徐々に本体筒部の奥側(基端側)に向かうように傾斜設定されることになるので、傾斜部材を係合部に対してスムーズに係止させることができ、またロック解除部材によって係止を解除するのをスムーズに行うことができる。これに加えて、外部コネクタがカップ側接続端子から外れる方向の外力が作用したときに、本体筒部側においては係止部材の外周縁部が当接する第1係止段部でこの外力を受けることになるが、係止段部という簡単な構造ですむばかりでなく、係止部材を本体筒部へ組み込む作業の容易化の上でも好ましいものとなる。
【0019】
前記本体筒部内には、前記シール部材が該本体筒部の奥側に移動するのを規制する第2係止段部が形成されており、
前記本体筒部内には、前記シール部材と係止部材との間に挟持されて、該シール部材の弾性によって該係止部材を前記第1係止段部に当接させておく位置決め部材が配設されている、
ようにすることができる(請求項5対応)。この場合、シール部材の弾性を有効に利用して、位置決め部材を介して係止部材の外周縁部の位置決めを行うことができる。このことは、係止部材の本体筒部への組込み作業の容易化の上でも好ましいものとなる。
【0020】
前記カップ側接続端子の基端部外周には、リング状の反力受け部材が取付けられている、ようにすることができる(請求項6対応)。この場合、ロック解除部材を押圧するときに、その反力を柔らかい吸引カップではなくて反力受け部材によって効果的に受け止めることができる。特に、後述する接続解除用治具を用いてロック解除部材を押圧操作するときに好ましいものとなる。
【0021】
前記反力受け部材の外周面が、前記外部コネクタの外周面に施されている色と同色となるように色付けされている、ようにすることができる(請求項7対応)。この場合、特定のカップ側接続端子に対して接続されるべき特定の外部コネクタの対応関係を色によって明確に識別することが可能となる。
【0022】
前記吸引カップが、内部に複数の電極を有すると共に、該複数の電極の数に対応した数の複数の前記カップ側接続端子を有し、
前記複数のカップ側接続端子の基端部に対してそれぞれ前記反力受け部材が取付けられ、
前記複数の反力受け部材の外周面の色が互いに相違するように色分けされ、
前記外部コネクタが、前記複数のカップ側接続端子に対して個々独立して接続されるように複数設けられ、
前記複数の外部コネクタの外周面の色が、前記複数の反力受け部材に施された複数種の色を用いて互いに相違するように色分けされている、
ようにすることができる(請求項8対応)。この場合、複数のカップ側接続端子と複数の外部コネクタとを、色によって明確に区別して、対応関係にあるカップ側接続端子と外部コネクタとを間違いなく接続することが可能となる。
【0023】
前記係止部材および本体筒部が、それぞれ導電性部材によって形成され、
前記係止部材の外周縁部が、常時前記本体筒部に接触されており、
前記本体筒部に対して、治療用電気信号を伝達するためのリード線が接続されている、
ようにすることができる(請求項9対応)。この場合、リード線からの治療用電気信号を、本体筒部を介して係止部材に伝達することができ、電気信号の伝達系路の容易化を図る上で好ましいものとなる。。
【0024】
前記第2の目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項10に記載のように、
吸引カップに設けられた筒状のカップ側接続端子の外周に対して嵌合される低周波治療器における吸引式電極用の外部コネクタであって、
前記外部コネクタにおける本体筒部の内周に、リング状のシール部材が保持されると共に、該シール部材よりも先端側において電気的接点を兼用した板ばね材からなるリング状の係止部材が保持され、
前記本体筒部には、前記係止部材よりも先端側において、該本体筒部の先端から外部へ突出する操作部を有すると共に前記係止部材の内周縁部に臨む押圧部を有するロック解除部材がスライド可能に保持されており、
前記ロック解除部材を前記外部コネクタの基端部側に向けて押し込む操作を行うことによって、前記係止部材の内周縁部が該ロック解除部材からの押圧力を受けて拡径するように弾性変形される、
ようにしてある。上記解決手法によれば、特許請求の範囲における請求項1、請求項2に記載の接続構造に用いる外部コネクタが提供される。
【0025】
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項11〜請求項14下に記載のとおりである。すなわち、
前記リング状とされた係止部材は、その内周部分に周方向略等間隔に複数の係止爪部が形成されて、該各係止爪部が前記ロック解除部材における前記押圧部から押圧力を受けるようにされ、
前記ロック解除部材における前記押圧部が筒状とされている、
ようにすることができる(請求項11対応)。この場合、請求項3の接続構造に用いる外部コネクタが提供される。
【0026】
前記係止部材は、その外周縁部と内周縁部とが軸線方向にオフセットされた皿状に形成されて、該外周縁部が内周縁部よりも前記本体筒部の先端側に位置されており
前記係止部材の前記外周縁部は、前記本体筒部の内周に形成された第1係止段部によって該本体筒部の先端側への移動が規制されている、
ようにすることができる(請求項12対応)。この場合、請求項4の接続構造に用いる外部コネクタが提供される。
【0027】
前記本体筒部内には、前記シール部材が該本体筒部の奥側に移動するのを規制する第2係止段部が形成されており、
前記本体筒部内には、前記シール部材と係止部材との間に挟持されて、該シール部材の弾性によって該係止部材を前記第1係止段部に当接させておく位置決め部材が配設されている、
ようにすることができる(請求項13対応)。この場合、請求項5の接続構造に用いる外部コネクタが提供される。
【0028】
前記係止部材および本体筒部が、それぞれ導電性部材によって形成され、
前記係止部材の外周縁部が、常時前記本体筒部に接触されており、
前記本体筒部に対して、治療用電気信号を伝達するためのリード線が接続されている、
ようにすることができる(請求項14対応)。この場合、請求項9の接続構造に用いる外部コネクタが提供される。
【0029】
前記第3の目的を達成するため、本発明は次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項15に記載のように、
一端部が薄板状の作業部とされると共に、他端部が手指によって把持される操作部とされており、
前記薄板状とされた作業部には、吸引カップに設けられたカップ側接続端子の外周に嵌合可能な切欠凹部が形成されている、
ようにしてある。上記接続解除用治具にあっては、請求項1に記載された接続構造の接続解除に用いることができる。具体的には、カップ側接続端子に外部コネクタが接続(嵌合)されている状態で、外部コネクタと吸引カップとの間に作業部を挿入して、その係止凹部をカップ側接続端子の外周に嵌合させる。この状態で、操作部を把持して、作業部がロック解除部材の操作部を押圧するような外力を与える方向に操作すれば、作業部がロック解除部材の操作部を押圧することになる。作業部は薄板状なので、外部コネクタ(から突出するロック解除部材の操作部)と吸引カップ(反力受け部材がある場合は反力受け部材)との間に容易に挿入できる。また、係合凹部がカップ側接続端子の外周に嵌合されるので、その位置決めが確実に行われた状態で、ロック解除部材の操作部を押圧することができる。勿論、全体的に極めて簡単な構造(形状)に設定することができる。
【0030】
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項16、請求項17に記載のとおりである。すなわち、
前記作業部と操作部との間に、中間部を有し、
前記作業部は前記中間部に対して所定方向に略直角に屈曲されて伸びており、
前記把持部は、前記中間部に対して、前記所定方向とは反対方向にわずかに傾斜するように伸びている、
ようにすることができる(請求項16対応)。この場合、中間部を外部コネクタに沿って伸びるようにしつつ、把持部を外部コネクタの外周面から適度に離間させて、この把持部の把持を外部コネクタに邪魔されることなく行って、ロック解除部材の操作部を押圧するための操作を行うことができる。特に、外部コネクタ(カップ側接続端子)の直径方向に大きな作業空間を有しない場合に好ましいものとなる。
【0031】
全体的に1枚の薄板材によって形成されている、ようにすることができる(請求項17対応)。この場合、接続解除用治具を極めて簡単に構成することができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、外部コネクタをカップ側接続端子に対して容易に嵌合できるようにしつつ、嵌合外れを確実に防止することができ、しかも接点部材の負圧通路に対するシールをも行えるようにした低周波治療器における接続構造を提供することができる。
また、本発明によれば、上記接続構造に用いる外部コネクタを提供することができる。
さらに、本発明によれば、上記接続構造に用いる接続解除用治具を提供することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
図1において、Kは患者、TCは低周波治療器である。図1では、患者Kの腕部に対して2個一対の吸引式電極(吸引式電極装置)Dが装着されている。一対の吸引式電極Dに対しては、ケーブルCを介して、低周波治療器TCから治療用電気信号が印加されて、一対の電極D間の部位(特に電極装着部位)に対する治療が行われる。また、ケーブルCは、中空構造とされて、低周波治療器本体TCからの吸引負圧を、吸引式電極Dに伝達する機能をも有する。
【0034】
各吸引式電極Dは、それぞれ同様の構造とされて、図2に示すように、弾性部材によって構成された吸引カップ1と電部材極10とを有する。吸引カップ1は、ほぼ平坦とされた上壁部2と、上壁部2の周縁部から下方に伸びるスカート状の脚部3とを有する。そして、実施形態では、吸引カップ1の先端開口縁部(脚部3の先端開口縁部)4の形状が、円形とされている。
【0035】
吸引カップ1の内面のうち、上壁部2の中央下面には、下方に向けてシール筒部(エア止め筒部)5が突設されている。シール筒部5には、電極部材10が配設されている。また、吸引カップ1のうち上壁部2からは、シール筒部5と対応した位置において、上方に向けて保持用筒部6が突設されている。保持用筒部6は、シール筒部5と同心状に形成されて、その下部はシール筒部5に連なっている。そして、保持用筒部6には、その内部と吸引カップ1の外部とを連通させる取付孔7が形成されている。
【0036】
前記電極部材10は、円板状とされた電極部11と、電極部11の中心から上方へ伸びる軸部12を有する。電極部11は、シール筒部5内に密着して嵌合されている。軸部12は、保持用筒部6内に伸びており、軸部12の先端部(上端部)に形成された大径部が、保持用筒部6にきつく嵌合されている。このような電極部材10は、全体的に金属(例えば銅やステンレス)等の導電性材料によって形成されている。
【0037】
軸部12には、吸引負圧伝達用の連通路13が形成されている。電極部材10の電極部11をシール筒部5内に嵌合させて状態では、シール筒部5内には、電極部11の上方において空間8が形成され、この空間8に対して、上記連通路13が常時連通されている。
【0038】
吸引カップ1には、カップ側接続端子20が取付けられている。すなわち、カップ側接続端子20は、金属(例えばステンレス等)の等の導電性部材によって筒状に細長く形成されて、その一端部は、前記取付孔7を通して軸部12に螺合されている。カップ側接続端子20内のカップ側負圧通路21は、軸部12内の連通路13(つまり空間8)に対して常時連通されている。
【0039】
カップ側接続端子20のうち吸引カップ1の外部に伸びる他端部には、その先端部付近において、係合凹部23が形成されている。係合凹部23は、カップ側接続端子20の周方向全長に渡って伸びる環状凹部として形成されている。このような係合凹部23は、後述する係止部材の嵌合(係止)用である。
【0040】
カップ側接続端子20の外周には、吸引カップ1の外部でかつ吸引カップ1の外周面直近において、硬質の合成樹脂等の絶縁性部材からなるリング状の反力受け部材25が嵌合されている。カップ側接続端子20と反力受け部材25とは、例えば接着剤等によって一体化されている。この反力受け部材25は、後述する外部コネクタの接続解除時に利用するために設けられたものであるが、電気信号が流れるカップ側接続端子20を極力外部に露出させないようにする上でも好ましいものとなる。
【0041】
前述したケーブルCの先端部には、外部コネクタ30が接続され、この外部コネクタ30を介して、カップ側接続端子20に治療用電気信号と吸引負圧とが伝達される。この外部コネクタ30の詳細について、図3〜図5を参照しつつ以下に詳述する。
【0042】
まず、外部コネクタ30は、細長い本体筒部31を有する。この本体筒部30は、軸線方向に分割された複数の筒状部材32〜34を互いに螺合、接着、圧入等適宜の手法によって一体化することによって構成されている。このような本体筒部31を構成する各筒状部材32〜34は、それぞれ金属(例えばステンレス等)等の導電性部材によって構成されて、互いに電気的な接続関係が確保されている。
【0043】
本体筒部31内は、ケーブルC内の負圧通路に連なる外部側負圧通路36とされている。本体筒部31のうち、その基端部(図3右方側端部)には、ケーブルCから伸びる治療用電気信号伝達用のリード線37が接続されている。そして、本体筒部31の外周は、全体的に、合成樹脂あるいはゴム等の絶縁部材からなるカバー部材38によって被覆されている。
【0044】
本体筒部31の先端部付近には、その内面に、第1係止段部41が形成されると共に、該第1係止段部41よりも若干基端部よりの位置において第2係止段部42が形成されている。第1係止段部41と第2係止段部42との間には、外部コネクタ31の先端側から基端側へ順次、係止部材44、位置決め部材45,シール部材46が配設されている。係止部材44、位置決め部材45、シール部材46はそれぞれリング状とされている。
【0045】
係止部材44の外周縁部が、第1係止段部41に対して本体筒部31の基端部側から当接して、それ以上本体筒部31の先端側へ変位するのが規制されている。また、シール部材46は、Oリングとされて、第2係止段部42に対して本体筒部31の先端側から当接して、これ以上本体筒部31の基端部側へ変位するのが規制されている。そして、位置決め部材45が、シール部材46からの弾性力を受け手係止部材44を本体筒部31の基端部側から若干押圧するようにしている。これにより、シール部材46の弾性を利用して、係止部材44の外周縁部が第1係止段部41に当接する状態が保持されると共に、シール部材46が第2係止段部42に当接する状態が保持される。
【0046】
係止部材44は、電気的接点を構成するものであり、このため、金属(例えばステンレス等)等の導電性部材によって形成されている。この係止部材44は、その外周縁部が内周縁部よりも本体筒部31の先端側にオフセットされた皿状とされている。そして、係止部材44の内周縁部には、その周方向略等間隔に複数の係止爪部44aが形成されている。係止部材44の径のうち、係止爪部44aの基端部での径は、カップ側接続端子20の外形よりも若干大きく設定され、係止爪部44aの先端位置での径はカップ側接続端子20の外形よりも若干小さく設定されている。
【0047】
本体筒部31の先端部には、ロック解除部材50が取付けられている。このロック解除部材50は、全体的に筒状とされて、本体筒部31内にその軸線方向にスライド可能に保持されている。すなわち、ロック解除部材50のうち小径部50aが本体筒部31内に対して軸線方向にスライド可能に嵌合される一方、その先端部に構成された操作部としての大径部50bが、本体筒部31の先端よりも外部に突出して位置されている。大径部50bの外径は本体筒部31の内径よりも大きく設定されていて、ロック解除部材50を本体筒部31内に押し込んでいったとき、所定位置で大径部50bが本体筒部31の先端面に当接して、それ以上の押し込みが規制される。
【0048】
ロック解除部材50の小径部50aの先端部(本体筒部31の基端部側)外周には、係止爪部50cが形成されて、この係止爪部50cが、本体筒部31の内周面に形成された第3係止段部43に本体筒部31の基端部側から当接することによって、その抜け止めが行われている。このような小径部50aの先端面が、前記係止部材44(の係止爪部44a)に対して本体筒部31の先端側から臨む押圧部を構成している。
【0049】
次に、外部コネクタ30をカップ側接続端子20に接続、接続解除する手順について説明する。まず、外部コネクタ30の本体筒部31を、カップ側接続端子20の外周に対して嵌合させる。嵌合の進行に伴ってやがて、係止部材44の内周縁部つまり係止爪部44aが係合凹部23に係止(係合、嵌合)されると共に、同時期にシール部材46がカップ側接続端子20の外周に嵌合される。これにより、外部コネクタ30のカップ側接続端子20に対する接続が完了される(図4参照)。この接続完了状態において、カップ側接続端子20の先端面が、本体筒部31内に形成された第4係止段部47に軽く当接あるいは直近に位置されて、カップ側接続端子20がそれ以上奥深く外部コネクタ30内に挿入されるのが規制され、この状態では、反力受け部材25とロック解除部材50の大径部50bとの間に、所定の隙間が形成される。なお、接続完了状態において、カップ側接続端子20と外部コネクタ30とは互いに相対回転可能なので、ケーブルCのねじれ等が、外部コネクタ30がカップ側接続端子20に対して相対回転することによって補償される。
【0050】
カップ側接続端子20の外径は、外部コネクタ30(の本体筒部31)の内径に対して若干小さい寸法に設定しておくことにより、係止部材44が係合凹部23に係止されるまでは、軽やかに嵌合が進行することになり、係止部材44を係合凹部23に係止させるタイミングのときに若干大きな外力を付与するだけで接続が完了される。係止部材44が係合凹部23に係止されるときの節度感つまりクリック感が、接続完了状態であることを接続を行う作業者に知らせることになる。
【0051】
外部コネクタ30のカップ側接続端子20に対する接続が完了した状態では、カップ側接続端子20内のカップ側負圧通路21と外部コネクタ30内の外部側負圧通路36連通される。両負圧通路21と36との接続部位は、シール部材46によって外部とシールされて、気密性が確保される。これにより、低周波治療器本体TCからの吸引負圧が吸引カップ1の空間8内に常時作用される。そして、吸引カップ1を患者体表面に押しつけ変形させたときに、シール筒部5が拡径変形されて、空間8内と吸引カップ1内とが連痛されて、吸引カップ1そのものが吸引負圧によって患者体表面に吸着され続けるることになる。
【0052】
シール部材46によって、両負圧通路21、36が係止部材44とシールされることになる。つまり、吸引カップ1内を負圧通路21、36を介して吸引したとき、患者体表面からの汗や老廃物が、各負圧通路21、36へ到達してしまう事態が多々生じるが、シール部材46によって、汗や老廃物が係止部材44に到達することが防止されて、係止部材44の腐食や接触不良発生が防止される。
【0053】
係止部材44が、第1係合凹部23に係止つまりカップ側接続端子20の外周面に接触することにより、カップ側接続端子20(つまり吸引カップ1内の電極部材11)に治療用電気信号が伝達されることになる。つまり、リード線37からの治療用電気信号は、導電性部材からなる本体筒部31より、係止部材44の外周縁部から内周縁部を経て、カップ側接続端子20に伝達されることになる。
【0054】
カップ側接続端子20と外部コネクタ30との接続状態から、接続を解除するには、まずロック解除部材50を押圧操作することから始まる。すなわち、ロック解除部材50の操作部となる大径部50bを、外部コネクタ30の基端部側に向けて押圧する。これにより、ロック解除部材50の小径部50aの先端面となる押圧部が、係止部材44の内周縁部にある係止爪部44aを外部コネクタ30の基端部側に押圧して、係止爪部44aが、係合凹部23から係合解除された状態となる。この状態で、外部コネクタ30をカップ側接続端子20から引き抜く外力を付与することにより、外部コネクタ30がカップ側接続端子20から取外される。なお、本体筒部31内に所定分押し込まれたロック解除部材50は、押し込みの外力が解除されると、係止部材44からの弾性復元力によって、元の位置に復帰される。なお、このようなロック解除部材50の元の位置への復帰は、シール部材46の弾性復元力を利用することもできる。
【0055】
ロック解除部材50の操作部となる大径部50bと反力受け部材25との間の間隙が小さいので、大径部50bの押圧操作は指先で行うことになる。このとき、反力受け部材25を反力受けとして有効に利用することにより、指先でもって効果的に大径部50bを押圧することができる。
【0056】
ロック解除部材50の大径部50bを押圧するのに用いて好適な接続解除用治具60の一例が、図が6に示される。この治具60は、実施形態では、例えば鉄板等の薄い金属板を曲げ加工することにより形成されている。すなわち、治具60は、細長い中間部61と、中間部61の一端部側に構成された作業部62と、中間部61の他端部側に構成された操作部63とを有する。
【0057】
上記作業部61は、中間部61に対して略直角に折曲されており、その先端面開口するように切欠凹部64が形成されている。この切欠凹部64の開口幅は、カップ側接続端子20の外径よりも若干大きく設定されている。また、操作部63は、作業部62の曲げ方向とは反対方向に若干傾斜して伸びている。操作部63は、手指で把持するのに適した長さおよび幅とされている。
【0058】
治具60の使用は、次のようにして行われる。すなわち、図4に示すカップ側接続端子20と外部コネクタ30との接続状態において、治具60の作業部62が、ロック解除部材50の大径部50bと反力受け部材25との間の隙間に挿入され、その切欠凹部64をカップ側接続端子20の外周に嵌合させる。この状態では、治具60の中間部61が外部コネクタ30の外周面にほぼ沿うように伸び、操作部63は外部コネクタ30の外周面から離れる方向に伸びることになる(図4では中間部61の途中から操作部63については図示略)。
【0059】
この状態から、把持した操作部63を外部コネクタ30の径方向外方側へ向かうように操作することによって(図4一点鎖線矢印参照)、作業部62の基端部側が反力受け部材25に当接しつつ、作業部62の先端部側がロック解除部材50の大径部50bを押圧することになる。このように、治具60を用いることによって、ロック解除部材50の操作が極めて容易となる。勿論、切欠凹部64がカップ側接続端子20に嵌合していることによって、操作中に作業部62が位置ずれしてしまうことが防止される。
【0060】
反力受け部材25によって、治具60からの操作力を効果的にロック解除部材50に伝達することができるのみならず、作業部62によって弾性部材からなる吸引カップ1の外周面を不用意にこすってしまう事態が防止されることになる。
【0061】
なお、治具60は、切欠凹部64を有する作業部62がもっとも重要となる機能を果たすものであり、中間部61は、操作部63との位置関係において、適宜の形状とすることができる。例えば、中間部61と操作部63とを、作業部62の延長方向に存在させるようにすることもできる(中間部61と作業部62との間で曲げが無しあるいは殆ど無し)。つまり、切欠凹部64をカップ側接続端子20の外周に嵌合させた状態で、治具60が、外部コネクタ30の径方向外方側にほぼまっすぐ伸びるような形状に設定される等、適宜の形状設定とすることが可能である。
【0062】
ここで、例えば多チャンネル式の低周波治療器等にあっては、ケーブルC(つまり外部コネクタ30)と、吸引カップ1内の電極(つまり反力受け部材25)との関係を、所定の関係に設定する必要性が多々生じる。すなわち、ある特定の治療用電気信号を印加すべき電極(吸引カップ1)については、これに対応した特定の外部コネクタ30のみを接続することが要求される場合がある。このような要求に対応するために、反力受け部材25の外周面の色と、これに対応した外部コネクタ30(カバー部材36又はロック解除部材50の台形部50b)の外周面との色とを、同じ色に設定することができる。
【0063】
より具体的には、例えば、吸引カップ1が複数存在して、外部コネクタ30の数も吸引カップ1の数に対応した複数の数とされている場合について説明する。この場合、複数の吸引カップ1の反力受け部材25を互いに相違する色に色分けする。例えば、吸引カップ1が4個の場合、各吸引カップ1の反力受け部材25の外周面の色を、例えば、赤色、黄色、緑色、黒色の4色で色分けする。これに対応して、赤色の反力受け部材25に対応した外部コネクタ30の外周面の色を赤色に設定し、同様に、黄色の反力受け部材25に対応した外部コネクタ30の外周面の色を黄色に設定し、緑色の反力受け部材25に対応した外部コネクタ30の外周面の色を緑色に設定し、黒色の反力受け部材25に対応した外部コネクタ30の外周面の色を黒色に設定すればよい。上述したような色分けは、吸引カップ1が複数の場合に限らず、1つの吸引カップ1内に複数の電極部材10を配設した場合、つまり1つの吸引カップ1について複数のカップ側接続端子20が存在する場合にも、同様である。なお、外部コネクタ30の色分けは、小物部材であるロック解除部材50で行うのが好ましく、この場合、大型部材となる複数のカバー部材36を互いに同色としてその共通化を図る上で好ましいものとなる。
【0064】
以上実施形態について説明したが、本発明はこれに限らず、例えば次のような場合をも含むものである。係止部材44が係止される係合部としては、係合凹部23のように凹部として構成する他、例えばカップ側接続端子20の外周面に環状に突出する環状突起部として構成することもできる。係止部材44は、皿状でなく、平板状として形成することもできる。係止部材44に対するリード線35の電気的接続手法は適宜のものを採択することができ、例えば、本体筒部31内に、シール部材46をバイパスして係止部材44の外周縁部にまで到達する配設通路を形成して、この配設通路内にリード線35を配設して、リード線35の先端部を係止部材44に電気的に接続する等のこともできる。
【0065】
電極部材10は、直接患者体表面に接触されるものであってもよい。低周波治療器としては、対となる電極間に低周波電流(低周波電流に搬送波としての高周波電流を重畳させたものを含む)を流すものに限らず、それぞれ高周波電流が流される対となる電極を複数組設けて、この複数組の電極の間での高周波の周波数を若干相違させて、その相互の干渉によって得られる低周波成分を利用した治療を行う干渉式の低周波治療器であってもよい。とりわけ、干渉式の低周波治療器にあっては、吸引カップ内の吸引負圧変更を積極的に行ってマッサージ効果を得るようにすることが多いので、本発明を適用して好適となる。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】低周波治療を行っている状態を示す簡略斜視図。
【図2】吸引カップの一例を示す断面図。
【図3】外部コネクタの一例を示す拡大断面図。
【図4】カップ側接続端子と外部コネクタとの接続完了状態を示す拡大断面図。
【図5】係止部材の詳細を示す正面図。
【図6】ロック解除用治具の一例を示す斜視図。
【符号の説明】
K:患者
TC:低周波治療器本体
D:吸引式電極
C:ケーブル
1:吸引カップ
10:電極部材
11:電極部
12:軸部
13:連通路
20:カップ側接続端子
21:カップ側負圧通路
23:係合凹部(係合部で係止部材用)
25:反力受け部材
30:外部コネクタ
31:本体筒部
36:外部側負圧通路
37:リード線
41:第1係止段部
42:第2係止段部
44:係止部材
44a:係止爪部
45:位置決め部材
46:シール部材
50:ロック解除部材
50a:小径部(押圧部)
50b:大径部(操作部)
60:ロック解除用治具
61:中間部
62:作業部
63:操作部
64:切欠凹部

Claims (17)

  1. 吸引カップに設けた筒状のカップ側接続端子の外周に外部コネクタを嵌合させることによって、該カップ側接続端子と外部コネクタとが電気的に接続されると共に、該カップ側接続端子内のカップ側負圧通路と該外部コネクタ内の外部側負圧通路とが連通されるようにした低周波治療器における接続構造であって、
    前記カップ側接続端子の外周に、係合部が形成され、
    前記外部コネクタにおける本体筒部の内周に、リング状のシール部材が保持されると共に、該シール部材よりも先端側において電気的接点を兼用した係止部材が保持され、
    前記本体筒部には、前記係止部材よりも先端側において、該本体筒部の先端から外部へ突出する操作部を有すると共に前記係止部材に臨む押圧部を有するロック解除部材がスライド可能に保持され、
    前記外部コネクタを前記カップ側接続端子に嵌合させたときに、前記係止部材が前記係合部に係止されて嵌合外れが防止される共に、該係止部材が該カップ側接続端子の外周に接触した電気的接続状態とされ、しかも前記シール部材が前記カップ側接続端子の外周に嵌合されることによって前記各負圧通路間でのシール漏れが防止され、
    前記ロック解除部材を前記外部コネクタの基端部側に向けて押し込む操作を行うことによって、前記係止部材が該ロック解除部材からの押圧力を受けて前記係合凹部から強制的に係合解除される、
    ことを特徴とする低周波治療器における接続構造。
  2. 請求項1において、
    前記係合部は、前記カップ側接続端子の周方向全長に渡って伸びる環状凹部として形成され、
    前記係止部材は、板ばね材によってリング状に形成されて、その内周縁部が前記係合部に係止される、ことを特徴とする低周波治療器における接続構造。
  3. 請求項2において、
    前記リング状とされた係止部材は、その内周部分に周方向略等間隔に複数の係止爪部が形成されて、該各係止爪部が前記係合部に係止され、
    前記ロック解除部材における前記押圧部が筒状とされている、
    ことを特徴とする低周波治療器における接続構造。
  4. 請求項2または請求項3において、
    前記係止部材は、その外周縁部と内周縁部とが軸線方向にオフセットされた皿状に形成されて、該外周縁部が内周縁部よりも前記本体筒部の先端側に位置されており
    前記係止部材の前記外周縁部は、前記本体筒部の内周に形成された第1係止段部によって該本体筒部の先端側への移動が規制されている、
    ことを特徴とする低周波治療器における接続構造。
  5. 請求項4において、
    前記本体筒部内には、前記シール部材が該本体筒部の奥側に移動するのを規制する第2係止段部が形成されており、
    前記本体筒部内には、前記シール部材と係止部材との間に挟持されて、該シール部材の弾性によって該係止部材を前記第1係止段部に当接させておく位置決め部材が配設されている、
    ことを特徴とする低周波治療器における接続構造。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、
    前記カップ側接続端子の基端部外周には、リング状の反力受け部材が取付けられている、ことを特徴とする低周波治療器における接続構造。
  7. 請求項6において、
    前記反力受け部材の外周面が、前記外部コネクタの外周面に施されている色と同色となるように色付けされている、ことを特徴とする低周波治療器における接続構造。
  8. 請求項6において、
    前記吸引カップが、内部に複数の電極を有すると共に、該複数の電極の数に対応した数の複数の前記カップ側接続端子を有し、
    前記複数のカップ側接続端子の基端部に対してそれぞれ前記反力受け部材が取付けられ、
    前記複数の反力受け部材の外周面の色が互いに相違するように色分けされ、
    前記外部コネクタが、前記複数のカップ側接続端子に対して個々独立して接続されるように複数設けられ、
    前記複数の外部コネクタの外周面の色が、前記複数の反力受け部材に施された複数種の色を用いて互いに相違するように色分けされている、
    ことを特徴とする低周波治療器における接続構造。
  9. 請求項2ないし請求項5のいずれか1項において、
    前記係止部材および本体筒部が、それぞれ導電性部材によって形成され、
    前記係止部材の外周縁部が、常時前記本体筒部に接触されており、
    前記本体筒部に対して、治療用電気信号を伝達するためのリード線が接続されている、
    ことを特徴とする低周波治療器における接続構造。
  10. 吸引カップに設けられた筒状のカップ側接続端子の外周に対して嵌合される低周波治療器における吸引式電極用の外部コネクタであって、
    前記外部コネクタにおける本体筒部の内周に、リング状のシール部材が保持されると共に、該シール部材よりも先端側において電気的接点を兼用した板ばね材からなるリング状の係止部材が保持され、
    前記本体筒部には、前記係止部材よりも先端側において、該本体筒部の先端から外部へ突出する操作部を有すると共に前記係止部材の内周縁部に臨む押圧部を有するロック解除部材がスライド可能に保持されており、
    前記ロック解除部材を前記外部コネクタの基端部側に向けて押し込む操作を行うことによって、前記係止部材の内周縁部が該ロック解除部材からの押圧力を受けて拡径するように弾性変形される、
    ことを特徴とする低周波治療器における外部コネクタ構造。
  11. 請求項10において、
    前記リング状とされた係止部材は、その内周部分に周方向略等間隔に複数の係止爪部が形成されて、該各係止爪部が前記ロック解除部材における前記押圧部から押圧力を受けるようにされ、
    前記ロック解除部材における前記押圧部が筒状とされている、
    ことを特徴とする低周波治療器における外部コネクタ構造。
  12. 請求項10または請求項11において、
    前記係止部材は、その外周縁部と内周縁部とが軸線方向にオフセットされた皿状に形成されて、該外周縁部が内周縁部よりも前記本体筒部の先端側に位置されており
    前記係止部材の前記外周縁部は、前記本体筒部の内周に形成された第1係止段部によって該本体筒部の先端側への移動が規制されている、
    ことを特徴とする低周波治療器における外部コネクタ構造。
  13. 請求項112において、
    前記本体筒部内には、前記シール部材が該本体筒部の奥側に移動するのを規制する第2係止段部が形成されており、
    前記本体筒部内には、前記シール部材と係止部材との間に挟持されて、該シール部材の弾性によって該係止部材を前記第1係止段部に当接させておく位置決め部材が配設されている、
    ことを特徴とする低周波治療器における外部コネクタ構造。
  14. 請求項10ないし請求項13のいずれか1項において、
    前記係止部材および本体筒部が、それぞれ導電性部材によって形成され、
    前記係止部材の外周縁部が、常時前記本体筒部に接触されており、
    前記本体筒部に対して、治療用電気信号を伝達するためのリード線が接続されている、
    ことを特徴とする低周波治療器における外部コネクタ構造。
  15. 一端部が薄板状の作業部とされると共に、他端部が手指によって把持される操作部とされており、
    前記薄板状とされた作業部には、吸引カップに設けられたカップ側接続端子の外周に嵌合可能な切欠凹部が形成されている、
    ことを特徴とする低周波治療器における接続解除用治具。
  16. 請求項15において、
    前記作業部と操作部との間に、中間部を有し、
    前記作業部は前記中間部に対して所定方向に略直角に屈曲されて伸びており、
    前記把持部は、前記中間部に対して、前記所定方向とは反対方向にわずかに傾斜するように伸びている、
    ことを特徴とする低周波治療器における接続解除用治具。
  17. 請求項14または請求項15において、
    全体的に1枚の薄板材によって形成されている、ことを特徴とする低周波治療器における接続解除用治具。
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