JP2005021309A - Cooling sheet for treating itch - Google Patents

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竹夫 石井
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a cooling sheet for effectively relieving an itch. <P>SOLUTION: The cooling sheet for treating an itch comprises a water solution 10 as a cooling body with a cooling effect and a cooling sheet with an outer bag body 30 including a cryogen 20 for providing the endothermic reaction in contact with the water solution 10. In addition, the cooling sheet also has an adhesive layer 40 including an antihistamine disposed on the outer surface of one side of the cooling body. The water solution 10 and the cryogen 20 are separately stored in storage parts which can communicate with each other by external pressure; the separation is released by the external pressure when necessary, and the water solution 10 and the cryogen 20 are mixed, so that the cooling effect is exhibited. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、痒みを治療するための冷却シート(本明細書中、単に「冷却シート」とも称する。)に関する。詳細には、冷却作用を発揮して、瞬時に効果を発揮させると同時に粘着層に含まれる痒みを抑える薬剤により効果を持続させることを可能にした痒みを緩和するための冷却シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、皮膚炎、じんましん、湿疹、あせも、虫さされなどによる痒みを緩和するために抗ヒスタミン薬含有の軟膏剤やスプレー剤などを用いるのが一般であった。しかし、軟膏剤は効果発現が遅く、またスプレー剤は効果が弱くまた持続しなかった。
【0003】
最近では、薬物を使用しない方法として患部を冷却する方法が注目されている。これは、皮膚の温度を32.8℃から29.7℃に冷却することで、感覚神経に影響を与える結果、ヒスタミン誘発の痒みを抑制するという報告(非特許文献1)や、氷で皮膚の温度を20℃以下に冷却することでヒスタミン誘発の痒みを消失させ、さらに紅斑も50%抑制するという報告(非特許文献2)などに基づいている。かかる方法としては、例えば、揮発性蒸気冷却剤を1〜2秒間皮膚にスプレーする方法が挙げられる。該方法によれば短時間に効果が発現し、痒み緩和効果が得ることができる。さらに、抗ヒスタミン薬を配合するものも考えられている(特許文献1)。
【0004】
しかしながら、前記揮発性蒸気冷却剤の噴射によって皮膚を瞬時に冷却する方法は、薬物を使用することなく皮下の神経の伝導を遮断することができる一方で、種々の問題点も有している。すなわち、スプレーによる急激な冷却によって患者がショック症状を起こす場合があり、また可燃性や麻酔作用を有していることから取扱いを慎重に行う必要がある。また、作用持続時間が短く、膝、手首などの露出している部分では冷却効果の減弱後、再度強く引っ掻いてしまい効果が半減してしまう。加えて該方法では、スプレー缶中の冷却剤の残量を確認することが困難であり、使用後には空き缶の処理も面倒である。
【0005】
ここで、前記揮発性蒸気冷却剤を使用せずに、短時間で冷却作用が得られる冷却剤としては、所定の塩類が水に溶解することで起こる吸熱反応を利用したものが知られている。例えば特許文献2には、水剤と、該水剤と接触して吸熱反応を生じる電解質を含む寒剤と、該吸熱反応を開始させる開始手段と、前記水剤と寒剤の混合電解液を吸液してゲル化するゲル化剤とを少なくとも含有してなる瞬間冷却材が開示されている。該文献2の瞬間冷却材は、ゲル化剤として所定の性質を有するものを使用することで、持続した冷却効果が得られるとしている。また、吸熱反応を開始させる手段としては、寒剤とゲル化剤とを含有する外袋体中に、水剤を含有する易破壊性袋体が収納される構造が例示されている。さらに、該易破壊性袋体に外圧を加えて破壊することで、水剤と寒剤とを接触させて吸熱反応を引き起こし、冷却作用が得られるとしている。
【0006】
一方、瞬間冷却剤よりは効果がマイルドではあるが、ヒトが発熱したときに頭部などに貼る熱さましに使用する冷却シートも紹介されている。特許文献3では、蒸発材層と冷却水を含有した保水材層と防水基材層を積層した冷却シートが開示されている。該文献は防水基材層を設けることで皮膚面からの放熱を防ぎ、ある程度持続可能な皮膚温低下(貼付部位と非貼付部位の温度差 4〜5℃)が得られるとしている。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−60471号広報
【特許文献2】
特開平8−280731号公報
【特許文献3】
特開平10−192332号公報
【非特許文献1】
Neurosci Lett vol.187(3),p.157−160,1995年
【非特許文献2】
Contact Dermatitis vol.21(3),p.179−183,1989年
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献2の瞬間冷却材を、痒み緩和の目的で皮膚面に適用して冷却すると、冷却材を手に持たなければならないという煩雑さの問題や、冷却材を保持している手と痒みの患部周辺の皮膚までもが冷却されてしまい、冷却感覚が不必要な程度にまで増大してしまうという問題があった。この原因は、該特許文献2の冷却材が接着手段を備えていないという点と、長時間にわたり広い面積を冷却することを目的としているために大量の冷却剤を使用しなければならないという点にある。
【0009】
また、前記特許文献3の冷却シートは痒みに使うには冷却効果が弱くまた持続性に欠け、痒みがひどい場合は十分な止痒効果は期待できない。
【0010】
そこで、本発明が目的とするところは、上記のような従来の瞬間冷却材や冷却シートの問題点を解決し、痒みを効果的に緩和することができる冷却シートを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の目的に鑑み検討を行い、鋭意研究を重ねた結果、水剤と寒剤とが混合することにより起こる吸熱反応あるいは水分の蒸発を利用した冷却シートにおいて、接着手段を設け、最小限度の量の冷却剤を使用することで、従来問題となっていた煩雑さと患部以外の不必要な冷却の問題を解決することができ、患部の痒い部位のみを瞬間的に冷却でき、なおかつ抗ヒスタミン薬などの痒みを抑制する薬剤を粘着部分に含有させることにより、持続効果をも付加することが可能になった。さらには、本発明を構成する外袋体をシート状にすることで引っ掻きによる皮膚の損傷を防ぐ効果も見いだし、本発明を完成させた。
【0012】
すなわち本発明は、冷却効果を有する冷却体と、該冷却体の片側外面に配置された痒みを抑える薬剤を有する粘着剤層とを有する痒み治療用冷却シートを提供するものである。
【0013】
前記冷却体は、水剤と、該水剤と接触して吸熱反応を与える寒剤とを含有する外袋体を有する冷却シートであって、該水剤と該寒剤とが、外圧により連通可能な収容部内に分離されてなることが好ましい。前記収容部は、前記外袋体の内面同士が弱接着されてなる仕切り部で分離されていることが好ましい。前記収容部は、前記外袋体の内側に封入された易破壊性袋体で分離されていることが好ましい。前記冷却体は、蒸発材層と、冷却水を含有した保水材層と、防水基材層をその順に積層してなることが好ましい。前記薬剤は、抗ヒスタミン薬、局所麻酔薬、止痒薬のすくなくとも1つであることが好ましい。前記粘着剤層の皮膚への接着面積は10〜40cmであることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0015】
本発明における第一の実施形態としては、水剤と、該水剤と接触して吸熱反応を与える寒剤とを含有する外袋体と、該外袋体の片側外面に配置された抗ヒスタミン薬などの痒みを抑制する薬剤を含有の粘着剤層とを有する冷却シートであって、該水剤と該寒剤とが、外圧により連通可能な収容部内に分離されてなる、痒み治療用冷却シートが挙げられる。
【0016】
痒みを緩和する目的で従来用いられていた、ジフェンヒドラミン等の抗ヒスタミン薬を痒み部位に塗布する方法では、速効性がないという問題があった。一方、揮発性蒸気冷却剤をスプレーする方法では、急激な冷却によるショックの危険性や可燃性等の問題があった。また、従来の冷却材や冷却シートを痒み治療の目的で用いると痒い部位以外の皮膚まで不必要に冷却させてしまうことと、持続性がないという問題があり、これらの問題を解決することが望まれていた。この点、本発明者らは、水剤および寒剤を用いてこれらが起こす吸熱反応や、水分の蒸発を利用した冷却シートにおいて、抗ヒスタミン薬などの痒みを抑制する薬剤を含有の粘着層をもつ接着手段を設け、即効的な効果発現のために必要最小限の冷却剤の使用とその後の持続的な効果を発現させるための手段を設けることにより前記の問題が解決され、効率よく痒みを緩和できることを見出したのである。
【0017】
本発明の冷却シートによれば、極めて短時間に患部を冷却して効率よく痒みを緩和することが可能である。ここで、本発明の冷却シートは、痒み部位を好ましくは温度5〜30℃に5分以上、より好ましくは10〜25℃に10分以上維持することができるものである。該温度が5℃未満でなおかつ長時間の曝露は痒み部位が過度に冷却されて凍傷あるいは疼痛を引き起こしてしまう。一方、30℃を超えると、冷却による痒み緩和効果を充分に得ることができない。また、該時間が5分未満では患部が充分に冷却されないばかりか、冷却効果が減弱した後の抗ヒスタミン薬の効果も十分ではなく痒みを緩和できない場合がある。本発明の冷却シートを患部に貼付後、該部位が上記の温度に上記の時間維持されれば、早期には冷却が、その後は、抗ヒスタミン薬が痒みを効果的に緩和することができる。
【0018】
本発明の冷却体としては、水剤と、寒剤とを含有する冷却シートであって、該水剤と該寒剤とによって起こる吸熱反応を冷却手段として用いるものが例示できる。
【0019】
上述の水剤としては、寒剤と接触して吸熱反応を与えるものであれば特に制限されるものではないが、以下のものが例示される。すなわち、水のほか、炭酸ナトリウム10水和物、硫酸ナトリウム10水和物などが例示される。ここで、本発明の水剤としてはこれらのうち1種のみを単独で用いてもよく、また2種以上を併用してもよい。本発明においては、短時間で効果を発現させるという点で水を用いるのが好ましい。
【0020】
上述の寒剤としては、水と接触して吸熱反応を与えるものであれば特に制限されるものではなく、例えば以下のものが例示される。すなわち、硝酸アンモニウム、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、チオシアン酸銀、ホウ酸、塩化アンモニウム、炭酸アンモニウム等が例示される。寒剤についても同様に、これらのうち1種のみを単独で用いてもよく、また2種以上を併用してもよい。本発明においては、短時間で効果を発現させるという点で、特に硝酸アンモニウムが好ましい。これら寒剤の形態としては、特に制限されるものではないが、前記水剤との混合が容易になり、溶解速度を高められる等の点で、粉末状の形態で用いることが好ましい。
【0021】
ここで第一の実施形態は、前記水剤と前記寒剤とが反応する際に周囲の熱を奪う、すなわち吸熱反応することを利用し、冷却効果を得るものである。ここで例えば、前記水剤として200molの水を用い、前記寒剤として1molの硝酸アンモニウムを用いた場合には、25℃において、6.08kcalの熱を吸収することが知られている。よって本発明において、前記水剤および前記寒剤の適量を適当な温度で混合した際には、本発明の冷却シートの温度は氷点下、例えば−13〜−1℃程度にまで下降する。したがって、該冷却シートが使用時にかちかちに凍結し、使用感が悪化する場合も考えられる。
【0022】
よって第一の実施形態の冷却シートには、不凍剤を含有してもよい。該不凍剤としては、水剤と寒剤とが混合した際に該混合液を凍結させない機能を有するものであれば特に制限されず、無機性および/または有機性の不凍剤が好ましく用いられる。該無機性不凍剤としては、例えば、種々の塩類を用いることができる。好ましくは金属塩が用いられ、なかでも安全で、かつ安価に入手することができる点で、より好ましくはアルカリ金属の塩またはアルカリ土類金属の塩が用いられる。これらの塩としては、例えば、塩化リチウム、塩化カリウム、塩化ナトリウム、などが例示される。これらは1種のみを単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。本発明において前記無機性不凍剤を使用する場合に、該無機性不凍剤の形態は特に制限されるものではない。例えば前記水剤が液体の場合には該水剤に溶解していてもよく、該水剤が固体の場合には該水剤に混合されていてもよく、また前記寒剤に混合されていてもよい。ここで、固体の水剤または寒剤と混合している場合には、該無機性不凍剤は粉末状の形態であることが好ましい。
【0023】
前記有機性不凍剤としては、例えば、エチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなどが例示される。これらは1種のみを単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。本発明において前記有機性不凍剤を使用する場合に、該有機性不凍剤の形態は特に制限されるものではない。例えば前記水剤に混合されていてもよく、また前記寒剤に混合されていてもよい。
【0024】
第一の実施形態においては、前記不凍剤を含有することによりいわゆる凝固点降下現象が発現し、水剤と寒剤とが混合して冷却効果が現れて冷却シートの温度が氷点下に下降した場合においても、該冷却シートの凍結を防止することができる。したがって、取扱い性や使用感を悪化させることのない冷却シートを提供することが可能となる。
【0025】
また第一の実施形態の水剤および寒剤には、使用感を向上させ、持続した冷却効果を得る目的で、例えば特開平8−280731号公報に記載されているようなゲル化剤および重合体を添加してもよい。さらに、本発明の水剤および寒剤には、その他必要な添加剤として、例えば特開2002−233442号公報に記載されているような充填剤および界面活性剤や、その他安定剤、香料、着色料、使用感向上剤、高級脂肪酸エステル、防腐剤、保存剤、可塑剤、酸化防止剤、軟化剤、pH調整剤および劣化防止剤等を添加してもよい。
【0026】
第一の実施形態の冷却シートにおいて、水剤および寒剤は、外圧により連通可能な少なくとも2つの収容部内に分離して含有される。ここで、該水剤および該寒剤が分離して含有される各収容部の形態としては、保存中、使用時まで、各々がお互いに反応しないよう、すなわち吸熱反応を起こさないような形態であり、かつ使用時に外圧を加えることにより連通して各々を混合することが可能な形態であれば特に制限されるものではない。この形態としては例えば、外袋体の内面が弱接着されてなる仕切り部により、該外袋体が2以上の収容部に隔離される構造や、外袋体と該外袋体に封入された易破壊性袋体とから構成される二重袋構造などが例示される。また、外圧を加えて連通する方法も特に制限されるものではなく、使用時に例えば仕切り部または易破壊性袋体をたたく、押圧する、折り曲げる、引っ張る等により連通することができる。
【0027】
ここで、本発明の粘着剤層に含有する痒みを抑える薬剤としては、抗ヒスタミン薬、局所麻酔薬、止痒薬が挙げられる。抗ヒスタミン薬には、ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、イソチペンジルなどがあげられるが、特に好ましいものとしてはジフェンヒドラミンをあげることができる。局所麻酔薬としてはリドカイン、プロカイン、テトラカイン、ジブカイン、メピバカイン、プリロカイン、ブピバカインなどがあげられるが、特に好ましいものはリドカインである。その他止痒薬としてはクロタミトンがあげられる。
【0028】
前記薬剤は粘着剤層にほぼ均一に含有されているのが好ましいが、薬剤の含有率が高い層が粘着剤層の一部に設けられていてもよい。薬剤の含有率の低い(又は実質的にゼロ)層が体表面に密着するように表面側に存在し、内側に薬剤の含有率の高い層に存在することにより、薬剤の含有率の高い層より薬剤が徐放されて効き目が長続きする。
【0029】
痒みを効率よく緩和するため、前記粘着剤層には痒みを抑える薬物以外の種々の薬物を含有していてもよい。該薬物としては、本発明の目的の達成に効果的に寄与するものであれば特に制限されるものではない。該薬物としては例えば、インドメタシン、ピロキシカム、フェルビナク、ケトプロフェン、グリチルレチン酸、グリチルリチン、ブフェキサマク、サリチル酸メチルなどの抗炎症薬、プレドニゾロン、トリアムシロン、ベタメタゾン、ヒドロコルチゾン、デキサメサゾンなどのステロイド剤、スルフイソキサゾール、ペニシリン等の抗菌薬、クロロブタノール、エタノール、イソプロパノール、イソプロピルメチルフェノール等の殺菌・消毒薬等が例示される。なお、前記粘着剤層は、その他の止痒効果が期待できる薬物として例えばハッカ油、メントール、カンフル、ユーカリ油、ラベンダー油、ローズマリー油、オレンジ油などの芳香性の植物成分等を適宜含有していてもよい。これら植物成分を含有することで、冷却と抗ヒスタミン薬などによる止痒効果との相乗作用が期待できるためである。
【0030】
また、本発明の冷却体としては、蒸発材層と、冷却水を含有した保水材層と、防水基材層をその順に積層してなるものがある。
【0031】
前記蒸発材層を構成する蒸発材としては、親水性を有し、繊維状、多孔質または発泡状など、蒸発表面積が確保でき、さらに柔軟なものがよい。例えば、コットン、レーヨン等の不織布、織布等が好適である。
【0032】
前記保水材層を構成する保水材としては、親水性で保水性がよく、水との結合が弱いものがよい。保水された水の状態は自由水がもっとも好ましく、弱い結合状態である中間水とよばれるものも若干許容される。しかし、結合水とよばれる状態は好ましくなく、不適である。このような保水材としては、例えば、セルロース、パルプ、紙、綿等の粉末・細片・繊維状片・シート等がある。
【0033】
保水させる冷却水としては、水または、これに保湿剤、清涼剤、防腐剤、香料等を適宜加えたものが用いられる。
【0034】
前記防水基材層を構成する防水基材としては、各種合成フィルム等で防水性で薄層かつ柔軟性があり、若干の伸縮性があればなお好ましく、例えば、ポリエチレン、EVA、ナイロン等のフィルム等がある。
【0035】
本発明の冷却シートは、痒みを緩和することがその目的である。本発明の対象となる痒みの種類としては、例えば、皮膚炎、じんましん、湿疹、あせも、虫さされなど等が例示される。
【0036】
以下、図1,図2および図3を用いて、本発明の冷却シートの好ましい実施の形態について説明する。なお、図1、図2および図3は本発明の冷却シートの断面を示した図である。
【0037】
図1は前記第1の実施形態を示した図である。本実実施形態において、該外袋体30は、2枚のシートの四周辺部を強固にシールして形成した袋体であって、かつ、略半分割するようにほぼ中心線に沿って走る仕切り部31において、外部から力を負荷することにより剥離可能に接着して2つの収容部を隔離した袋体である。そして該収容部の一方には水剤10が収容され、他方には寒剤20が収容されている。また、前記外袋体30の片側外面には、抗ヒスタミン薬などの薬物を含有する粘着剤層40が形成され、該粘着剤層40を保護するため剥離シート50により被覆されている。使用時には、例えば、外圧を加えることにより仕切り部31を貫通させ、水剤10と寒剤20とを混合して吸熱反応の発生を確認した後、剥離シート50を剥離して患部に本発明の冷却シート1を貼付し、痒い患部に冷却と薬物を塗布することができる。
【0038】
本実施形態において、外袋体30は、柔軟で、かつ丈夫であり、内部に充填された内容物が漏出しないものであれば特に制限されるものではない。例えば、好ましくは従来気密性の袋体に使用されている樹脂が用いられ、具体的には、熱可塑性樹脂としては例えば、スチレン系樹脂(例えば、ポリスチレン、ブタジエン・スチレン共重合体など)、ABS樹脂、AES樹脂、AAS樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン樹脂、エチレン−エチルアクリレート樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリブテン、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンオキシド、ポリメチルメタクリレート、飽和ポリエステル樹脂(例えば、ポリ乳酸のようなヒドロキシカルボン酸縮合物、ポリブチレンサクシネートのようなジオールとジカルボン酸の縮合物など)、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリアリレート、ポリエーテルエーテルケトン、液晶ポリマー等が例示される。また、本発明の冷却シート1は使用時に低温になることから、該外袋体30はより好ましくは低温状態においても柔軟性に優れるものである。前記外袋体30は、目的に応じて2層以上の積層体であってもよく、これにより該外袋体30の柔軟性、粘着剤層40との接着性等を調整することができる。さらに、前記外袋体30を選択するにあたっては、ヒートシール性を有し、簡単に熱融着が可能なものを選択することが好ましい。これにより仕切り部31の形成が容易になるためである。
【0039】
本実施形態においては、外袋体30の片側外面に粘着剤層40が形成され、該粘着剤層40は剥離シート50により被覆されている。
【0040】
ここで、前記粘着剤層40としては例えば、アクリル酸エステル重合体、カルボキシメチルセルロースナトリウム、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、天然ゴム、ビニルエーテル共重合体、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリジメチルシロキサン、メタクリル酸エステル重合体等から選ばれる1種または2種以上をベースポリマーとする感圧性接着剤が例示される。本発明においては、該粘着剤層40は皮膚に直接接触するため、皮膚に対する刺激が少なく、安全性に優れるものであることが好ましい。ここで該粘着剤層40は、接着性だけでなく、薬物保持性、薬物放出性および安全性を調整するために、必要な添加剤、例えば安定剤、粘着性付与剤、放出調節剤、顔料、染料等から選ばれる1種または2種以上を含有していてもよい。
【0041】
ここで前記粘着剤層40の厚さとしては、特に制限されるものではないが、好ましくは100μm〜数mmである。
【0042】
また本実施形態において、前記剥離シート50としては、特に制限されず周知のものを適宜用いることができる。例えば、アルミニウム、セルロース、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等が例示され、さらにはこれらが積層されたものであってもよい。さらに、前記剥離シート50の表面をシリコン、界面活性剤またはフルオロカーボン等で処理したり、前記剥離シート50中に必要な添加剤を添加したり、あるいは前記剥離シート50の表面に凹凸をつけたりすることにより、粘着剤層40からの剥離性を調整することもできる。
【0043】
図1の実施形態において、前記水剤10と前記寒剤20とを収容する2以上の収容部を隔離するための仕切り部31を形成する方法としては、接着するためのヒートシール条件を変更する方法がある。具体的には、例えば、前記外袋体30の周囲をヒートシールする際の通常の条件よりも、ヒートシール時間を短縮したり、加熱温度を低下させたり、加圧する際の圧力を低下させたりする方法が挙げられる。また、前記仕切り部31に、他の部分と比較して仕切り幅が小さい部分を設ける方法も挙げられる。かかる構成により、連通する際に該部分に圧力がかかりやすく、該仕切り部31が開裂しやすくなるのである。なお、該仕切り幅が小さい部分を設ける態様と、上記のヒートシール条件を変更する態様とは、双方を同時に採用してもよいし、いずれか一方のみを採用してもよい。以上のように、前記外袋体30の内面を弱接着させることができる方法であれば、特に制限されず周知の方法を用いることができる。
【0044】
なお、前記仕切り部31の形態については、各収容部を確実に隔離できる形態であれば特に制限されないが、例えば直線状、波状、ジグザグ状、円状等が例示される。また、該仕切り部31の形態および数によって、水剤10および寒剤20の収容部の形態および数を規定することが可能である。さらに、該収容部の数および各収容部に収容される内容物の種類については特に制限されるものではない。本発明において好ましい形態は、図1に示すように外袋体30が1本の仕切り部31によって2つの収容部に隔離され、各収容部にそれぞれ水剤10と寒剤20とが収容される形態である。かかる形態とすることで、使用時に各収容部を連通して該水剤10および該寒剤20を混合させることが極めて容易となるためである。
【0045】
本発明の冷却シート1全体の形状については、特に制限されるものではなく、種々の目的に応じて適宜決定することができる。本発明の冷却シート1の形状としては、例えば正方形、略正方形、長方形、略長方形、円形、楕円形等が例示される。また、本発明の冷却シート1が例えば正方形の場合には、その大きさは好ましくは32〜63mm四方である。さらに、本発明の冷却シート1が例えば円形の場合には、その直径は好ましくは35〜71mmである。また、冷却シート1の大きさとして、前記粘着剤層40の皮膚への接着面積は、好ましくは10〜40cm2である。かかる範囲の大きさとすることで、充分に冷却による止痒効果を得ることができ、一方で取扱いが簡便で、使用後にも皮膚面から容易に剥離することができる。
【0046】
なお、本発明の冷却シート1は、上記の実施形態とは異なり図2に示すように、外袋体30の内部に易破壊性袋体70を有する二重袋構造とすることにより2つの収容部を形成し、各収容部に水剤10と寒剤20とを隔離して収容する形態とすることも可能である。
【0047】
この第2の実施形態においては、上記の構造とすること以外は図1の態様と基本的に異なることはなく、水剤10、寒剤20、外袋体30、粘着剤層40、剥離シート50等の各構成単位の性質、原料等は図1の態様と同様のものが用いられる。
【0048】
図2の実施形態においては、外袋体30の内部に易破壊性袋体70が封入されており、該易破壊性袋体70中には水剤10および樹脂ビーズが収容されている。また、寒剤20については、前記易破壊性袋体70とともに外袋体30中に収容されており、前記水剤10と隔離されている。なお、前記易破壊性袋体70中に寒剤20が収容され、該易破壊性袋体70とともに水剤10が前記外袋体30中に収容される構造とすることもできる。ここで、前記外袋体30の容積は、内部に収容されている収容物の体積よりも大きいことが好ましい。これにより、該外袋体30に圧力を加えた際に、易破壊性袋体70にその圧力が伝わりやすくなる。
【0049】
本実施形態において、外袋体30中に封入された易破壊性袋体70は、他の部分と比較して薄い薄肉部71をその一部に有している点に特徴がある。これにより、本発明の冷却シート1を使用する際には、外圧を加えて該易破壊性袋体70を破裂させることによりその内容物を吐出させ、水剤10と寒剤20とを混合させて、上記同様冷却効果を得ることができる。
【0050】
前記易破壊性袋体70としては、前記外袋体30として例示されたものを同様に用いることができる。また、該易破壊性袋体70の形状および大きさも、特に制限されることなく、目的に応じて適宜決定することができる。
【0051】
図2の実施形態において、前記易破壊性袋体70に形成される薄肉部71の態様については特に制限されず、外圧により破裂して収容物を吐出できる態様であればよい。該薄肉部71の形状としては、例えば直線状、波状、ジグザグ状、円状等が例示される。該薄肉部71の厚さは、保存時の通常の取扱いでは破裂せず、使用時には外圧により容易に破裂する程度の厚さであれば特に制限されない。なお、前記易破壊性袋体70に前記薄肉部71を形成する方法については、該易破壊性袋体70の形成時に予め設けたり、形成後にスタンプ等を使用して設けるなど、特に制限されず周知の方法が用いられる。
【0052】
なお、易破壊性袋体70に薄肉部71を設ける態様について説明したが、該薄肉部71の替わりに、前述したようなヒートシール条件を変更して易破壊部分を設ける態様も可能である。すなわち、易破壊性袋体70の大部分または一部に、他の部分よりも接着強度が弱い部分を設けて、使用時に圧力を加えた際に開裂しやすくすることができる。さらに、該易破壊性袋体70のシール部分全体において、接着強度を通常よりも弱くする態様も可能である。
【0053】
図3は、本発明の第3の実施形態を示す図である。この第3の実施形態の冷却体としては、蒸発材層100と、冷却水を含有した保水材層120と、防水基材層130をその順に積層している。防水基材層130の下面には痒みを抑える薬剤を含有する粘着剤40と剥離シート50が設けられている。本実施形態の冷却シート1では、保水材層120に水分を保水できるので、水分の蒸発潜熱による冷却が行え、痒みを抑える薬剤を含有する粘着剤40との相乗効果により痒みを効果的に抑えることができる。水分を透過しにくい外袋の中に冷却シート1を収納しても良い。長期間の保存が可能となる。
【0054】
次に、本発明の第1及び第2の実施形態に使用される寒剤と水剤を用いた試験について説明する。
【0055】
(冷却温度測定試験)
以下の方法により、寒剤としての硝酸アンモニウムと、水剤としての水とを混合させたときの経時的温度変化を測定した。
【0056】
20mLビーカーに硝酸アンモニウム(和光純薬工業(株)製)と蒸留水とを、合計量が15gとなるように種々の配合比で卓上で攪拌しながら混合し、デジタル温度計(model 2455:横河電気(株)製)を用いてその温度変化を経時的に5分間測定した。なお、水の温度は23℃で実施し、室温は23℃であった。結果を表1に示す。
【0057】
【表1】

Figure 2005021309
表1からわかるように、硝酸アンモニウムと水との混合比が1:1のときに温度低下が最大となった。
【0058】
(皮膚冷却試験)
以下の方法により、水剤と寒剤との混合による冷却後の皮膚温の経時的変化を測定した。
【0059】
ボランティアの前腕部の皮膚上にビーカー(直径3cm)を設置し、上記の冷却温度測定試験と同様の方法により、寒剤としての硝酸アンモニウムと、水剤としての水とを混合させ、混合後攪拌しながらビーカーを皮膚上に一定時間(1分、3分、5分、7分、10分、15分、20分)放置した。なお、用いた水の温度は23℃であった。該一定時間経過後、ビーカーを除去し、放射温度計(Infrared thermometer model 5500:共立電気計器(株)製)を用いて、除去直後の皮膚温を測定した。結果を表2に示す。
【0060】
【表2】
Figure 2005021309
表2からわかるように、痒み緩和に有効な25℃以下の皮膚温を10分以上保つことができた。また、混合前との皮膚温の温度差は1分後では20℃にもなり、単なる蒸発熱を利用した冷却シート(温度差 4〜5℃)よりも冷却効果がかなり強いことがわかった。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、冷却部と痒みを抑える薬剤を利用した痒み治療用冷却シートが提供される。また本発明によれば、患部を本発明の痒みを抑える薬剤を含有の冷却シートを用いて冷却することで、極めて効果的に痒みを緩和することができる。さらに、従来の軟膏剤や冷却スプレー剤の遅効性や持続しないなどの問題が解決され、極めて迅速に冷却効果が発現しそして持続する痒み緩和を発揮することができる。また、冷却シート中に不凍剤および/または樹脂ビーズを含有することで、使用感に優れ、より迅速な冷却効果が発揮される。さらには、従来の冷却スプレーのようにガスを排出することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の痒み治療用冷却シートの一の実施態様を示す図である。
【図2】図2は、本発明の痒み治療用冷却シートの一の実施態様を示す図である。
【図3】図3は、本発明の痒み治療用冷却シートの一の実施態様を示す図である。
【符号の説明】
冷却シート 1
水剤 10
寒剤 20
外袋体 30
仕切り部 31
粘着剤層 40
剥離シート 50
易破壊袋体 70
薄肉部 71
蒸発材層 100
保水材層 120
防水基材層 130[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a cooling sheet for treating itch (also referred to herein simply as “cooling sheet”). More specifically, the present invention relates to a cooling sheet for alleviating stagnation, which exhibits a cooling action and instantly exerts an effect, and at the same time allows the effect to be sustained by a drug that suppresses stagnation contained in an adhesive layer.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, it has been common to use an antihistamine-containing ointment or spray to relieve itching caused by dermatitis, urticaria, eczema, rash and insect bites. However, the ointment had a slow onset of effect, and the spray was weak and did not last.
[0003]
Recently, a method of cooling the affected area has attracted attention as a method not using a drug. As a result of cooling the skin temperature from 32.8 ° C. to 29.7 ° C., it affects the sensory nerves, and as a result, suppresses histamine-induced itching (Non-patent Document 1), and the skin with ice This is based on a report that the histamine-induced itch is eliminated by cooling the temperature to 20 ° C. or lower, and erythema is further suppressed by 50% (Non-patent Document 2). Examples of such a method include a method of spraying a volatile vapor coolant onto the skin for 1 to 2 seconds. According to this method, an effect is exhibited in a short time, and a stagnation mitigation effect can be obtained. Furthermore, what mix | blends an antihistamine is also considered (patent document 1).
[0004]
However, the method of instantly cooling the skin by injecting the volatile vapor coolant can block the conduction of subcutaneous nerves without using a drug, but has various problems. That is, the patient may develop shock symptoms due to rapid cooling by spraying, and must be handled with care because it has flammability and anesthetic action. In addition, the duration of action is short, and exposed parts such as knees and wrists are scratched again after the cooling effect is attenuated, and the effect is halved. In addition, in this method, it is difficult to check the remaining amount of the coolant in the spray can, and the treatment of the empty can after use is troublesome.
[0005]
Here, as a coolant capable of obtaining a cooling action in a short time without using the volatile vapor coolant, one using an endothermic reaction that occurs when a predetermined salt is dissolved in water is known. . For example, Patent Document 2 discloses a liquid medicine, a cryogen containing an electrolyte that generates an endothermic reaction upon contact with the liquid medicine, a starting means for initiating the endothermic reaction, and a mixed electrolyte solution of the liquid medicine and the cryogen. Thus, an instantaneous coolant comprising at least a gelling agent that gels is disclosed. The instantaneous cooling material of Document 2 is said to provide a sustained cooling effect by using a gelling agent having a predetermined property. Further, as a means for initiating the endothermic reaction, there is exemplified a structure in which an easily breakable bag containing a liquid medicine is accommodated in an outer bag containing a cryogen and a gelling agent. Furthermore, by applying an external pressure to the easily breakable bag body for destruction, the liquid medicine and the cryogen are brought into contact with each other to cause an endothermic reaction, thereby obtaining a cooling action.
[0006]
On the other hand, although the effect is milder than the instantaneous coolant, a cooling sheet is also introduced that is used to heat the head when it generates heat. Patent Document 3 discloses a cooling sheet in which an evaporating material layer, a water retaining material layer containing cooling water, and a waterproof base material layer are laminated. According to this document, by providing a waterproof base material layer, heat radiation from the skin surface is prevented, and a somewhat sustainable skin temperature decrease (temperature difference between the applied site and the non-applied site of 4 to 5 ° C.) is obtained.
[0007]
[Patent Document 1]
Japanese Laid-Open Patent Publication No. 11-60471
[Patent Document 2]
JP-A-8-280731
[Patent Document 3]
JP-A-10-192332
[Non-Patent Document 1]
Neurosci Lett vol. 187 (3), p. 157-160, 1995
[Non-Patent Document 2]
Contact Dermatis vol. 21 (3), p. 179-183, 1989
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the instant coolant of Patent Document 2 is applied to the skin surface for cooling for the purpose of mitigating itchiness, the problem of complications that the coolant must be held in the hand, and the hand holding the coolant. Even the skin around the affected area of the itch is cooled, and there is a problem that the cooling sensation increases to an unnecessary level. The cause of this is that the coolant of Patent Document 2 does not have an adhesive means and that a large amount of coolant must be used because it is intended to cool a wide area over a long period of time. is there.
[0009]
In addition, the cooling sheet of Patent Document 3 is weak in cooling effect for use in stagnation and lacks sustainability, and if the stagnation is severe, a sufficient stopping effect cannot be expected.
[0010]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a cooling sheet that solves the problems of the conventional instantaneous coolant and cooling sheet as described above and can effectively reduce stagnation.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have conducted studies in view of the above-mentioned object, and as a result of intensive research, the adhering means is provided in the cooling sheet utilizing the endothermic reaction or the evaporation of water caused by mixing the liquid medicine and the cryogen. By using the minimum amount of coolant, it is possible to solve the troubles of the conventional problem and unnecessary cooling problems other than the affected part, and only the ugly part of the affected part can be instantaneously cooled, In addition, it has become possible to add a sustained effect by including a drug that suppresses itch such as an antihistamine in the adhesive part. Furthermore, the effect which prevents the damage of the skin by scratching by making the outer bag body which comprises this invention into a sheet form was also found, and this invention was completed.
[0012]
That is, the present invention provides a cooling sheet for treating itch, which has a cooling body having a cooling effect and an adhesive layer having a drug for suppressing itch placed on one outer surface of the cooling body.
[0013]
The cooling body is a cooling sheet having an outer bag body containing a liquid medicine and a cryogen that contacts the liquid medicine and gives an endothermic reaction, and the liquid medicine and the cryogen can communicate with each other by an external pressure. It is preferable that it is separated in the accommodating portion. It is preferable that the accommodating part is separated by a partition part in which inner surfaces of the outer bag body are weakly bonded to each other. It is preferable that the accommodating portion is separated by an easily breakable bag body enclosed inside the outer bag body. The cooling body is preferably formed by laminating an evaporating material layer, a water retaining material layer containing cooling water, and a waterproof base material layer in that order. The drug is preferably at least one of an antihistamine, a local anesthetic, and an antidiarrheal. The adhesive area of the adhesive layer to the skin is 10 to 40 cm. 2 It is preferable that
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below.
[0015]
As a first embodiment of the present invention, an outer bag body containing a liquid medicine, a cryogen that contacts the liquid medicine and gives an endothermic reaction, and an antihistamine disposed on one outer surface of the outer bag body A cooling sheet having a pressure-sensitive adhesive layer containing a drug that suppresses itch such as the liquid medicine and the cryogen is separated into a housing portion that can communicate with each other by external pressure. Can be mentioned.
[0016]
The method of applying an antihistamine such as diphenhydramine to the itch site, which has been used for the purpose of alleviating itch, has a problem that it is not fast-acting. On the other hand, the method of spraying a volatile vapor coolant has problems such as the risk of shock due to rapid cooling and flammability. In addition, when conventional cooling materials and cooling sheets are used for the purpose of itching treatment, there is a problem that the skin other than the ugly site is unnecessarily cooled and there is no sustainability, and these problems can be solved. It was desired. In this regard, the present inventors have an adhesive layer containing a drug that suppresses stagnation such as an antihistamine drug in a cooling sheet using an endothermic reaction caused by a liquid medicine and a cryogen or evaporation of water. By providing a means of adhesion and using the minimum amount of coolant necessary for immediate effects, and by providing means for realizing the subsequent sustained effects, the above-mentioned problems are solved, and itching is effectively reduced. I found what I could do.
[0017]
According to the cooling sheet of the present invention, it is possible to cool the affected part in an extremely short time and to relieve the itch efficiently. Here, the cooling sheet | seat of this invention can maintain a stagnation site | part preferably at the temperature of 5-30 degreeC for 5 minutes or more, More preferably, at 10-25 degreeC for 10 minutes or more. If the temperature is less than 5 ° C. and the exposure is continued for a long time, the itch site is excessively cooled, causing frostbite or pain. On the other hand, if it exceeds 30 ° C., the effect of mitigating stagnation due to cooling cannot be obtained sufficiently. In addition, when the time is less than 5 minutes, the affected area is not sufficiently cooled, and the effect of the antihistamine after the cooling effect is attenuated is not sufficient, and itching may not be relieved. After the cooling sheet of the present invention is applied to the affected area, if the site is maintained at the above temperature for the above time, cooling can be effected early, and thereafter, the antihistamine can effectively relieve itching.
[0018]
Examples of the cooling body of the present invention include a cooling sheet containing a liquid medicine and a cryogen, which uses an endothermic reaction caused by the liquid medicine and the cryogen as a cooling means.
[0019]
The above-mentioned liquid medicine is not particularly limited as long as it gives an endothermic reaction upon contact with a cryogen, but the following are exemplified. That is, sodium carbonate decahydrate, sodium sulfate decahydrate and the like are exemplified in addition to water. Here, as the liquid medicine of the present invention, only one of these may be used alone, or two or more may be used in combination. In the present invention, it is preferable to use water in terms of exhibiting the effect in a short time.
[0020]
The above-mentioned cryogen is not particularly limited as long as it is in contact with water and gives an endothermic reaction, and examples thereof include the following. That is, ammonium nitrate, potassium nitrate, sodium nitrate, silver thiocyanate, boric acid, ammonium chloride, ammonium carbonate and the like are exemplified. Similarly, only one of these cryogens may be used alone, or two or more may be used in combination. In the present invention, ammonium nitrate is particularly preferable in that the effect is exhibited in a short time. The form of these cryogens is not particularly limited, but is preferably used in the form of a powder from the viewpoint of easy mixing with the liquid medicine and increasing the dissolution rate.
[0021]
Here, in the first embodiment, a cooling effect is obtained by utilizing deprivation of the surrounding heat when the liquid medicine and the cryogen react, that is, endothermic reaction. Here, for example, when 200 mol of water is used as the liquid agent and 1 mol of ammonium nitrate is used as the cryogen, it is known to absorb 6.08 kcal of heat at 25 ° C. Therefore, in the present invention, when appropriate amounts of the liquid medicine and the cryogen are mixed at an appropriate temperature, the temperature of the cooling sheet of the present invention falls below freezing point, for example, about −13 to −1 ° C. Therefore, there may be a case where the cooling sheet freezes at the time of use and the feeling of use deteriorates.
[0022]
Therefore, the cooling sheet of the first embodiment may contain an antifreeze agent. The antifreeze is not particularly limited as long as it has a function of not freezing the mixed solution when a liquid medicine and a cryogen are mixed, and an inorganic and / or organic antifreeze is preferably used. . As the inorganic antifreeze, for example, various salts can be used. A metal salt is preferably used, and an alkali metal salt or an alkaline earth metal salt is more preferably used because it is safe and can be obtained at low cost. Examples of these salts include lithium chloride, potassium chloride, sodium chloride, and the like. These may be used alone or in combination of two or more. In the present invention, when the inorganic antifreeze is used, the form of the inorganic antifreeze is not particularly limited. For example, when the liquid medicine is liquid, it may be dissolved in the liquid medicine, and when the liquid medicine is solid, it may be mixed with the liquid medicine, or may be mixed with the cryogen. Good. Here, when mixed with a solid liquid medicine or cryogen, the inorganic antifreeze is preferably in the form of a powder.
[0023]
Examples of the organic antifreeze include ethylene glycol, glycerin, propylene glycol, polyethylene glycol and the like. These may be used alone or in combination of two or more. In the present invention, when the organic antifreeze is used, the form of the organic antifreeze is not particularly limited. For example, it may be mixed with the liquid medicine or may be mixed with the cryogen.
[0024]
In the first embodiment, when the antifreezing agent is contained, a so-called freezing point depressing phenomenon appears, and when the liquid medicine and the cryogen are mixed, a cooling effect appears and the temperature of the cooling sheet falls below the freezing point. Also, the cooling sheet can be prevented from freezing. Therefore, it is possible to provide a cooling sheet that does not deteriorate the handleability and the usability.
[0025]
In addition, the liquid agent and cryogen of the first embodiment have a gelling agent and a polymer as described in, for example, JP-A-8-280731 for the purpose of improving the feeling of use and obtaining a sustained cooling effect. May be added. Furthermore, for the liquid preparation and cryogen of the present invention, other necessary additives include, for example, fillers and surfactants described in JP-A-2002-233442, other stabilizers, fragrances, and coloring agents. , Use feeling improvers, higher fatty acid esters, preservatives, preservatives, plasticizers, antioxidants, softeners, pH adjusters and deterioration inhibitors may be added.
[0026]
In the cooling sheet of the first embodiment, the liquid medicine and the cryogen are separately contained in at least two accommodating portions that can communicate with each other by external pressure. Here, the form of each container containing the liquid medicine and the cryogen separately is such that they do not react with each other during storage and use, that is, do not cause an endothermic reaction. And if it is a form which can communicate and mix each by applying an external pressure at the time of use, it will not restrict | limit in particular. As this form, for example, the outer bag body is enclosed in the outer bag body and the outer bag body, or a structure in which the outer bag body is separated into two or more housing parts by a partition portion formed by weakly bonding the inner surface of the outer bag body. The double bag structure etc. comprised from an easily destructible bag body are illustrated. Moreover, the method of communicating by applying external pressure is not particularly limited, and can be communicated by hitting, pressing, bending, pulling, or the like, for example, by hitting the partition portion or the easily breakable bag at the time of use.
[0027]
Here, examples of the agent for suppressing the itch contained in the pressure-sensitive adhesive layer of the present invention include antihistamines, local anesthetics and antidiarrheals. Examples of antihistamines include diphenhydramine, chlorpheniramine, and isothipentyl. Particularly preferred are diphenhydramine. Examples of local anesthetics include lidocaine, procaine, tetracaine, dibucaine, mepivacaine, prilocaine, and bupivacaine, with lidocaine being particularly preferred. Other antidiarrheal agents include crotamiton.
[0028]
The drug is preferably contained almost uniformly in the pressure-sensitive adhesive layer, but a layer having a high drug content may be provided in a part of the pressure-sensitive adhesive layer. A layer with a high drug content rate by having a layer with a low drug content (or substantially zero) on the surface side so as to be in close contact with the body surface and a layer with a high drug content inside. The drug is released more slowly and the effect lasts longer.
[0029]
In order to reduce the itch efficiently, the pressure-sensitive adhesive layer may contain various drugs other than the drug that suppresses the itch. The drug is not particularly limited as long as it effectively contributes to the achievement of the object of the present invention. Examples of the drug include anti-inflammatory drugs such as indomethacin, piroxicam, ferbinac, ketoprofen, glycyrrhetinic acid, glycyrrhizin, bufexamac, and methyl salicylate; And antibacterial agents such as chlorobutanol, ethanol, isopropanol, isopropylmethylphenol and the like. The pressure-sensitive adhesive layer appropriately contains, for example, aromatic plant components such as mint oil, menthol, camphor, eucalyptus oil, lavender oil, rosemary oil, orange oil, etc. It may be. This is because the inclusion of these plant components can be expected to produce a synergistic effect between cooling and antipruritic effects by antihistamines and the like.
[0030]
Moreover, as a cooling body of this invention, there exists a thing formed by laminating | stacking the evaporating material layer, the water retention material layer containing the cooling water, and the waterproof base material layer in that order.
[0031]
The evaporating material constituting the evaporating material layer preferably has a hydrophilic property, can secure an evaporating surface area such as fibrous, porous or foamed material, and is more flexible. For example, nonwoven fabrics such as cotton and rayon, and woven fabrics are suitable.
[0032]
The water retaining material constituting the water retaining material layer is preferably hydrophilic, has good water retention, and has a weak bond with water. The state of the retained water is most preferably free water, and what is called intermediate water, which is a weakly bound state, is allowed to some extent. However, a state called bound water is not preferable and unsuitable. Examples of such a water retaining material include powder, fine pieces, fibrous pieces, sheets, etc., such as cellulose, pulp, paper, and cotton.
[0033]
As the cooling water to be retained, water or water to which a humectant, a refreshing agent, a preservative, a fragrance, etc. are appropriately added is used.
[0034]
As the waterproof base material constituting the waterproof base material layer, various synthetic films and the like are waterproof, thin and flexible, and preferably have some elasticity, for example, films of polyethylene, EVA, nylon, etc. Etc.
[0035]
The purpose of the cooling sheet of the present invention is to alleviate stagnation. Examples of the type of itching that is the subject of the present invention include dermatitis, urticaria, eczema, rash, insect bites and the like.
[0036]
Hereinafter, a preferred embodiment of the cooling sheet of the present invention will be described with reference to FIGS. 1, 2, and 3. In addition, FIG.1, FIG.2 and FIG.3 is the figure which showed the cross section of the cooling sheet | seat of this invention.
[0037]
FIG. 1 is a diagram showing the first embodiment. In the present embodiment, the outer bag 30 is a bag formed by firmly sealing the four peripheral portions of two sheets, and runs substantially along the center line so as to be substantially divided into two. In the partition part 31, it is the bag body which bonded | attached so that peeling was possible by applying force from the outside and isolate | separated two accommodating parts. And the liquid medicine 10 is accommodated in one side of this accommodating part, and the cryogen 20 is accommodated in the other. Further, an adhesive layer 40 containing a drug such as an antihistamine is formed on one outer surface of the outer bag body 30, and is covered with a release sheet 50 to protect the adhesive layer 40. At the time of use, for example, the external pressure is applied to penetrate the partition portion 31, the liquid medicine 10 and the cryogen 20 are mixed and the endothermic reaction is confirmed. Sheet 1 can be affixed and cooling and drug can be applied to the affected area.
[0038]
In the present embodiment, the outer bag 30 is not particularly limited as long as it is flexible and strong, and the contents filled therein do not leak. For example, a resin conventionally used for an airtight bag is preferably used. Specifically, examples of the thermoplastic resin include a styrene resin (for example, polystyrene, butadiene / styrene copolymer, etc.), ABS, and the like. Resin, AES resin, AAS resin, polyethylene, polypropylene, ethylene-propylene resin, ethylene-ethyl acrylate resin, polyvinyl chloride, polyvinylidene chloride, polybutene, polycarbonate, polyacetal, polyphenylene oxide, polymethyl methacrylate, saturated polyester resin (for example, Hydroxycarboxylic acid condensate such as polylactic acid, diol and dicarboxylic acid condensate such as polybutylene succinate), polyamide resin, fluororesin, polysulfone, polyethersulfone, polyarylate, Riete ether ketone, liquid crystal polymer and the like. In addition, since the cooling sheet 1 of the present invention has a low temperature during use, the outer bag body 30 is more excellent in flexibility even in a low temperature state. The outer bag body 30 may be a laminate of two or more layers depending on the purpose, whereby the flexibility of the outer bag body 30 and the adhesiveness with the pressure-sensitive adhesive layer 40 can be adjusted. Further, when selecting the outer bag body 30, it is preferable to select one having heat sealing properties and capable of being easily heat-sealed. This is because the partition portion 31 can be easily formed.
[0039]
In the present embodiment, an adhesive layer 40 is formed on one outer surface of the outer bag body 30, and the adhesive layer 40 is covered with a release sheet 50.
[0040]
Here, examples of the pressure-sensitive adhesive layer 40 include acrylate polymer, sodium carboxymethyl cellulose, styrene-isoprene-styrene block copolymer, natural rubber, vinyl ether copolymer, sodium polyacrylate, polydimethylsiloxane, methacrylic acid. Examples thereof include a pressure-sensitive adhesive having one or more selected from acid ester polymers as a base polymer. In the present invention, since the pressure-sensitive adhesive layer 40 is in direct contact with the skin, it is preferable that there is little irritation to the skin and it is excellent in safety. Here, the pressure-sensitive adhesive layer 40 is not only adhesive but also necessary additives for adjusting drug retention, drug release and safety, such as stabilizers, tackifiers, release regulators, pigments. In addition, one or more selected from dyes and the like may be contained.
[0041]
Here, the thickness of the pressure-sensitive adhesive layer 40 is not particularly limited, but is preferably 100 μm to several mm.
[0042]
Moreover, in this embodiment, as the said peeling sheet 50, it does not restrict | limit in particular, A well-known thing can be used suitably. For example, aluminum, cellulose, polyester, polyethylene, polypropylene and the like are exemplified, and further, these may be laminated. Further, the surface of the release sheet 50 is treated with silicon, a surfactant, fluorocarbon, or the like, a necessary additive is added to the release sheet 50, or the surface of the release sheet 50 is made uneven. Thereby, the peelability from the adhesive layer 40 can also be adjusted.
[0043]
In the embodiment of FIG. 1, as a method of forming the partition portion 31 for isolating two or more storage portions that store the liquid medicine 10 and the cryogen 20, a method of changing a heat seal condition for bonding There is. Specifically, for example, the heat sealing time is shortened, the heating temperature is lowered, or the pressure at the time of pressurization is lowered than the normal conditions for heat sealing the periphery of the outer bag body 30. The method of doing is mentioned. Moreover, the method of providing the said partition part 31 with a part with a small partition width compared with another part is also mentioned. With such a configuration, it is easy to apply pressure to the portion when communicating, and the partition portion 31 is easily cleaved. In addition, both the aspect which provides a part with this small partition width | variety, and the aspect which changes said heat sealing conditions may employ | adopt both simultaneously, and may employ | adopt only any one. As described above, any known method can be used as long as the inner surface of the outer bag 30 can be weakly bonded.
[0044]
The form of the partition part 31 is not particularly limited as long as each housing part can be reliably separated, and examples thereof include a straight line shape, a wave shape, a zigzag shape, and a circular shape. In addition, the form and number of the container for the liquid medicine 10 and the cryogen 20 can be defined by the form and number of the partition part 31. Further, the number of the storage units and the type of contents stored in each storage unit are not particularly limited. In the preferred embodiment of the present invention, as shown in FIG. 1, the outer bag body 30 is separated into two housing parts by one partition part 31, and the liquid medicine 10 and the cryogen 20 are housed in the respective housing parts. It is. This is because it is extremely easy to communicate each container and mix the liquid medicine 10 and the cryogen 20 during use.
[0045]
The shape of the entire cooling sheet 1 of the present invention is not particularly limited, and can be appropriately determined according to various purposes. Examples of the shape of the cooling sheet 1 of the present invention include a square, a substantially square, a rectangle, a substantially rectangle, a circle, and an ellipse. Moreover, when the cooling sheet 1 of this invention is square, for example, the magnitude | size becomes like this. Preferably it is 32-63 mm square. Furthermore, when the cooling sheet 1 of the present invention is circular, for example, the diameter is preferably 35 to 71 mm. Moreover, as the size of the cooling sheet 1, the adhesive area of the pressure-sensitive adhesive layer 40 to the skin is preferably 10 to 40 cm2. By setting the size within such a range, it is possible to obtain a sufficient antistatic effect by cooling. On the other hand, the handling is simple and the skin surface can be easily peeled off after use.
[0046]
Unlike the above embodiment, the cooling sheet 1 of the present invention has two housings by adopting a double bag structure having an easily breakable bag 70 inside the outer bag 30 as shown in FIG. The liquid medicine 10 and the cryogen 20 can be separated and housed in each housing part.
[0047]
In the second embodiment, there is basically no difference from the embodiment of FIG. 1 except for the above structure, and the liquid medicine 10, the cryogen 20, the outer bag body 30, the adhesive layer 40, and the release sheet 50 are used. The same properties as those of the embodiment shown in FIG.
[0048]
In the embodiment of FIG. 2, an easily breakable bag body 70 is enclosed in the outer bag body 30, and the liquid medicine 10 and resin beads are accommodated in the easily breakable bag body 70. Further, the cryogen 20 is accommodated in the outer bag 30 together with the easily breakable bag 70 and is isolated from the liquid medicine 10. The cryogen 20 may be housed in the easily breakable bag body 70, and the liquid medicine 10 may be housed in the outer bag body 30 together with the easily breakable bag body 70. Here, it is preferable that the volume of the outer bag body 30 is larger than the volume of the contents accommodated therein. Thereby, when a pressure is applied to the outer bag body 30, the pressure is easily transmitted to the easily breakable bag body 70.
[0049]
In the present embodiment, the easily breakable bag body 70 enclosed in the outer bag body 30 is characterized in that it has a thin portion 71 that is thinner than other parts. Thereby, when using the cooling sheet 1 of the present invention, external pressure is applied to rupture the easily breakable bag 70 to discharge the contents, and the liquid 10 and the cryogen 20 are mixed. The cooling effect can be obtained as described above.
[0050]
As the easily breakable bag body 70, those exemplified as the outer bag body 30 can be similarly used. Further, the shape and size of the easily breakable bag body 70 are not particularly limited, and can be appropriately determined according to the purpose.
[0051]
In the embodiment of FIG. 2, the aspect of the thin portion 71 formed in the easily breakable bag body 70 is not particularly limited as long as it can be ruptured by an external pressure and discharged. Examples of the shape of the thin portion 71 include a straight shape, a wave shape, a zigzag shape, and a circular shape. The thickness of the thin-walled portion 71 is not particularly limited as long as it does not rupture by normal handling during storage and can be easily ruptured by external pressure during use. The method for forming the thin-walled portion 71 in the easily breakable bag 70 is not particularly limited, such as being provided in advance when the easily breakable bag 70 is formed, or using a stamp or the like after formation. A well-known method is used.
[0052]
In addition, although the aspect which provides the thin part 71 in the easily breakable bag 70 was demonstrated, the aspect which provides the easily breakable part by changing the heat seal conditions as mentioned above instead of this thin part 71 is also possible. In other words, most or a part of the easily breakable bag body 70 can be provided with a portion having a lower adhesive strength than the other portions, and can be easily cleaved when pressure is applied during use. Furthermore, the aspect which makes adhesive strength weaker than usual in the whole seal part of this easily breakable bag 70 is also possible.
[0053]
FIG. 3 is a diagram showing a third embodiment of the present invention. As the cooling body of the third embodiment, an evaporating material layer 100, a water retaining material layer 120 containing cooling water, and a waterproof base material layer 130 are laminated in that order. On the lower surface of the waterproof base material layer 130, an adhesive 40 containing a drug that suppresses stagnation and a release sheet 50 are provided. In the cooling sheet 1 of the present embodiment, moisture can be retained in the water retaining material layer 120, so that it can be cooled by the evaporation latent heat of moisture, and the stagnation can be effectively suppressed by a synergistic effect with the adhesive 40 containing the agent that suppresses stagnation. be able to. The cooling sheet 1 may be housed in an outer bag that is less permeable to moisture. Long-term storage is possible.
[0054]
Next, a test using a cryogen and a liquid agent used in the first and second embodiments of the present invention will be described.
[0055]
(Cooling temperature measurement test)
By the following method, the temperature change over time when ammonium nitrate as a cryogen and water as a liquid agent were mixed was measured.
[0056]
In a 20 mL beaker, ammonium nitrate (manufactured by Wako Pure Chemical Industries, Ltd.) and distilled water were mixed with various mixing ratios while stirring on a table so that the total amount was 15 g, and a digital thermometer (model 2455: Yokogawa) was mixed. The temperature change was measured over time for 5 minutes using an electric company. In addition, the temperature of water was implemented at 23 degreeC and room temperature was 23 degreeC. The results are shown in Table 1.
[0057]
[Table 1]
Figure 2005021309
As can be seen from Table 1, the temperature drop was maximized when the mixing ratio of ammonium nitrate and water was 1: 1.
[0058]
(Skin cooling test)
By the following method, the time-dependent change of the skin temperature after cooling by mixing liquid medicine and cryogen was measured.
[0059]
Place a beaker (3 cm in diameter) on the skin of the volunteer's forearm, mix ammonium nitrate as a cryogen and water as a liquid agent by the same method as the cooling temperature measurement test described above, and stir after mixing. The beaker was left on the skin for a certain time (1 minute, 3 minutes, 5 minutes, 7 minutes, 10 minutes, 15 minutes, 20 minutes). In addition, the temperature of the used water was 23 degreeC. After the fixed time, the beaker was removed, and the skin temperature immediately after removal was measured using a radiation thermometer (Infrared thermometer model 5500: manufactured by Kyoritsu Electric Meter Co., Ltd.). The results are shown in Table 2.
[0060]
[Table 2]
Figure 2005021309
As can be seen from Table 2, a skin temperature of 25 ° C. or lower effective for mitigating itching could be maintained for 10 minutes or longer. Moreover, the temperature difference of the skin temperature before mixing became 20 ° C. after 1 minute, and it was found that the cooling effect was considerably stronger than the cooling sheet (temperature difference 4-5 ° C.) using simple evaporation heat.
[0061]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the cooling sheet for a itch treatment using the cooling part and the chemical | medical agent which suppresses a itch is provided. Further, according to the present invention, it is possible to relieve the itch very effectively by cooling the affected part using the cooling sheet containing the medicine for suppressing the itch of the present invention. Furthermore, problems such as the slow-acting effect and non-sustainability of conventional ointments and cooling sprays can be solved, and the cooling effect can be exhibited very quickly and sustained stagnation can be exhibited. In addition, by including an antifreeze and / or resin beads in the cooling sheet, the feeling of use is excellent, and a quicker cooling effect is exhibited. Furthermore, the gas is not discharged as in the conventional cooling spray.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view showing one embodiment of a cooling sheet for treating itch according to the present invention.
FIG. 2 is a view showing an embodiment of a cooling sheet for treating itchiness according to the present invention.
FIG. 3 is a view showing one embodiment of the cooling sheet for treating itch according to the present invention.
[Explanation of symbols]
Cooling sheet 1
Liquid medicine 10
Cryogen 20
Outer bag body 30
Partition 31
Adhesive layer 40
Release sheet 50
Easily breakable bag 70
Thin part 71
Evaporating material layer 100
Water retention material layer 120
Waterproof base material layer 130

Claims (7)

冷却効果を有する冷却体と、該冷却体の片側外面に配置された痒みを抑える薬剤を有する粘着剤層とを有する痒み治療用冷却シート。A cooling sheet for treating itch, comprising a cooling body having a cooling effect and an adhesive layer having a drug for suppressing itch disposed on one outer surface of the cooling body. 前記冷却体は、水剤と、該水剤と接触して吸熱反応を与える寒剤とを含有する外袋体を有する冷却シートであって、該水剤と該寒剤とが、外圧により連通可能な収容部内に分離されてなる請求項1に記載の痒み治療用冷却シート。The cooling body is a cooling sheet having an outer bag body containing a liquid medicine and a cryogen that contacts the liquid medicine and gives an endothermic reaction, and the liquid medicine and the cryogen can communicate with each other by an external pressure. The cooling sheet for treating itchiness according to claim 1, wherein the cooling sheet is separated into a container. 前記収容部は、前記外袋体の内面同士が弱接着されてなる仕切り部で分離されている請求項2に記載の痒み治療用冷却シート。The cooling sheet for itch treatment according to claim 2, wherein the housing part is separated by a partition part in which inner surfaces of the outer bag body are weakly bonded to each other. 前記収容部は、前記外袋体の内側に封入された易破壊性袋体で分離されている請求項2に記載の痒み治療用冷却シート。The cooling sheet for itch treatment according to claim 2, wherein the housing portion is separated by an easily breakable bag body enclosed inside the outer bag body. 前記冷却体は、蒸発材層と、冷却水を含有した保水材層と、防水基材層をその順に積層してなる請求項1に記載の痒み治療用冷却シート。The cooling body for itch treatment according to claim 1, wherein the cooling body is formed by laminating an evaporating material layer, a water retaining material layer containing cooling water, and a waterproof base material layer in that order. 前記薬剤は、抗ヒスタミン薬、局所麻酔薬、止痒薬のすくなくとも1つである請求項1に記載の痒み治療用冷却シート。The cooling sheet for treating itch according to claim 1, wherein the drug is at least one of an antihistamine, a local anesthetic, and an antipruritic drug. 前記粘着剤層の皮膚への接着面積は10〜40cmである、請求項1に記載の痒み治療用冷却シート。The cooling sheet for treating itch according to claim 1, wherein an adhesive area of the pressure-sensitive adhesive layer to the skin is 10 to 40 cm 2 .
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