【0001】
この発明は植物を栽培する植物工場の養液供給装置に係り、詳しくはベッドへの養液供給のコントロールを図ることにある。
【0002】
【従来の技術】
従来植物工場等の植物栽培施設は上部に人工照明設備を、下部に栽培台を設け、部屋全体を植物の生育に適する条件に維持して植物を栽培していた。例えば特許文献1及び2に示すように上下方向に栽培台を積み上げて植物を多段で栽培することは公知である。この多段栽培は限られた部屋内の空間を利用するのにすこぶる有効ではあるが、植物を生育するために必要とする照明も養液の供給とその制御も重要である。
【0003】
養液の供給は、特許文献3に示され、養液は、養液タンクTから管路2を通って培地aに灌水装置cを介して供給され、余乗分は容器bに受水され、排水口dより排出され、回収槽eに回収される。この回収された養液は浄化装置wにて殺菌し清浄化され、再び使用するために養液自動混合装置5に送られ、前記した養液タンクTよりの養液と所定の率で混合される。
【0004】
この例では、各培地aに養液が各灌水装置cを介して供給されることは記述されているが、その養液量の制御は何ら記述されていなく、養液を充分に流し、余乗分は容器aに受け流しているにすぎず、養液の供給の制御は行われていない。
【0005】
【特許文献1】特開平3−232434
【特許文献2】特開平6−30660
【特許文献3】特許第3027575号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、上下方向に多数の栽培台を持つものでは、それぞれの栽培台に養液を供給しなければならず、例えば片側6段で両側にある場合は12の栽培台を持ち、且つそれらが横方向に多数個設置されている場合には、供給量も設置個数×12となり、多量となる。そこで、各栽培台への養液の供給量を必要にして充分な量以上を流すことでは、大きな養液供給装置(大容量のポンプ、太い配管等)をもたなければならず、装置の大形化となる欠点を有していた。
【0007】
即ち、養液の供給は、必要にて充分な量であることが好ましい。また上下に栽培台を持つものでは、養液に加わる重力の影響により、下方に行くにしたがって、同じ径からの流入量も差が生じている。その対策も各々特性を見ながら植物工場内で簡易に出来ることが望ましい。
【0008】
そこで、この発明は、各栽培台をなす各ベッドに供給する養液量を適切に制御すると共にベッドに注入する養液に流れ作り、且つ必要量を溜めておくことが出来る養液供給装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る植物栽培施設の養液供給装置は、部屋内に隙間を持つ一対の壁材を1つ又は複数横方向に設置し、この壁材に添って上下方向に設けられる複数の柱材に、横方向に突出するブラケットを上下方向に複数段取付け、このブラケット上に1つ又は複数の溝形のベッドを横方向に取付け、このベッド上に定植パネルを配した多段栽培台を持つ植物工場において、前記ベッドを傾斜を持たせてブラケットに設置すると共に、前記ベッドの一方から養液を注入し、その他方から養液を所定量内部に溜めたままで排出するようにしたことにある(請求項1)。したがって、ベッドの傾斜設置や、養液の注入、排出の位置から、該ベッド内で養液の流れを作り、淀みを防ぐと共に、ベッドに常に所定量が溜められ、水耕栽培に適するものとなる。
【0010】
前記ベッドの一方からの養液の注入は、養液供給管に接続のノズルにより行われ、ノズルの径の寸法により供給量を調整することにある(請求項2)。これにより、ノズルの径の選択するという簡単な手段にて、ベッドの上下方向の位置による流入量の変動を抑えることができる。
【0011】
前記ノズル径の選択は、ノズルを切断することで断面積が変更されることで行われることにある(請求項3)。これにより、植物栽培施設内にあって現実の注入量を見ながら、ノズルを切断して簡単に流量をコントロールできる。
【0012】
前記ベッドの他方からの養液の排出は、排出口を底面より所定の寸法を立ち上げ、該排出口からのオーバーフローにて行われるようにしている(請求項4)。これにより簡単に養液を溜めながら排出ができる。
【0013】
前記ベッドへの養液は、循環タンクから供給管路を通ってノズルから注入され、ベッドからオーバーフローした養液は前記循環タンクへ養液戻し管を介して戻される循環システムが採用されると共に、不足の養液が補充されるようにしたことにある(請求項5)。したがって、養液の自動的な注入制御が行われ、植物栽培施設の省力化に適している。ベッドへの養液の注入は、ベッドへの養液の注入は、養液供給管に接続のノズルにより行われ、ノズルの径の寸法により供給量を調量すると共に、ノズル径は切断により調節可能としたことを特徴とする植物栽培施設の養液供給装置に用いられる養液注入制御装置にあり、簡単な方法にて注入量を適宜調整ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3において、植物栽培施設である植物工場1の正面図、拡大図及び斜視図が示され、建物の内部には、植物を生育するための部屋2が形成されている。この部屋2内に下記する栽培台をなすベッド8a,8bが設けられている。このベッド8a,8bは、上下方向に段階的に設けられると共に、部屋2の奥行方向に広がり、且つ横方向に多数配されているもので、ベッド8a,8bを支える構造手段は、中心に隙間を有して対設の一対の壁材3a,3bと、その外側で上下方向に配される多数の柱材4a,4bと、その間をつなぐ繋ぎ材5と、ブラケット7より成っている。この例では前記対設の一対の壁材3a,3bは構造材となっており、これもベッド8a,8bを支える構造手段となる。
【0015】
この壁材3a,3bに関しては、壁式工法の採用で構造壁とする場合のみならず、軸組工法の採用で壁としての利用の場合があり、構造壁の採用時では、透明もしくは不透明の、無色、有色、シルバー、ミラー加工された樹脂板、木質板、金属板、ガラス板等が用いられ、その外側に透明もしくは不透明の、無色、有色、シルバー、ミラー加工されたフィルム、樹脂板、木質板、金属板、ガラス板等を添着することもできる。この壁材3a,3bが形成する隙間は、下記する空気通路22として用いられる。
【0016】
また壁材3a,3bが軸組工法方式時における壁としての場合は、図示しないが、該壁材3a,3bは、構造体である柱材4a,4bと繋ぎ材5の内側あるいは外側に、透明もしくは不透明の、無色、有色、シルバー、ミラー加工されたフィルム、樹脂板、木質板、金属板、ガラス板等の材質の板材を添着する。
【0017】
さらに、対設の一対の壁材3a,3bの片側のみにベッド8a,8bを設置する場合、壁材は前述の方式を採用するが、ベッド側の壁材のみを用い、その壁材に透明もしくは不透明の、無色、有色、シルバー、ミラー加工されたフィルム、樹脂板、本質板、金属板、ガラス板等を設置・添着する。ベッドの反対側には壁材を用いない場合には、生育棚を植物工場室内の壁に密着させる。
【0018】
また柱材4a,4bは、断面口、O、L形等の鋼材で、上下方向に伸び、天井固定金具11a,11bと床アンカーボルト12a,12bで固定され、前記壁材3a,3bをビス止めなどの固定手段に固定し支えている。この柱材4a,4bは横方向に設けられる繋材5にて補強され、上下方向の適宜な位置にブラケット7が横方向に突設している。このブラケット7は図示例では、6個設けられているが、実際の使用例では8〜10個となっている。
【0019】
ベッド8a,8bは、図3には詳しく示され、断面溝形で実施例では、2つのベッド8a,8bが前記構造壁材3a,3bに添って並設され、前記部屋2の前後方向に伸びた長いもので、その一方が高く、他方が低く、傾斜が持たされてブラケット繋ぎ材リップ溝形鋼10a,10bを介して前記ブラケット7に固定されている。したがって、ベッド8a,8bの内部に供給される養液の流れを作る働きをしている。このブラケット繋ぎ材リップ溝形鋼10a,10bは照明器具固定用材を兼ねている。なお、実施例では6つの上下方向に設けられ、上方から一段、二段・・・六段と称する。また、ベッド8a,8bは、上面が開口され、下記する栽培のための定植パネル13が載置する載台9a,9bがそれぞれ形成され、一方の載台9aには、上方へ伸びる立設部9cが形成されている。
【0020】
定植パネル13は、前記一方のベッド8aの載台9a,9b上に載置され、実施例では、細長い矩形の樹脂板で、その上に植物の栽培用穴14が千鳥状に穿設されている。この定植パネル13の栽培用穴14に植物が植えられる。なお植物の根は下方に伸び、前記したベッド8a,8b内の養液中に入り込んでいる。
【0021】
空調装置16は、エバポレータ26、コンデンサ27、コンプレッサ28等とより成る冷凍サイクルを持ち、部屋2の天井17の上方に空調空気吹出用ダクト18と戻し空気用ダクト19が配管され、一方の空調空気吹出用ダクト18の先端が前記構造壁材3a,3b間の空気通路22が接続されており、温度調節された温風又は冷風の空調空気は空気通路22に送風される。
【0022】
前記壁材3a,3bには、横方向に小さな空調空気吹出孔24が多数個穿設されている。この空調空気吹出孔24の位置は、前記定植パネル13上で栽培の植物にスポット送風が当たるに適する場所で、前記ベッド8a,8bに添った位置となる。そして空調空気吹出孔24の径は、上段(ダクトに近い側)では小さく直径8mm程、中段では直径10mm程、下段(遠く)では直径12mm程となっている。このように径の変更により、どの段にあっても吹出空気量を均一とすることができる。
【0023】
前記戻し空気用ダクト19は、前記した天井17に吹込口20が隣り合う壁材3a,3b間により区切られる空間に開口している。したがって、冷風が拡散しないうちに吸込まれ、空調装置に戻されることになり、冷房負荷を大きくしないうちに回収できる。
【0024】
図4乃至図8において、植物栽培施設である植物工場で用いられる養液供給装置30は、下記する養液調合及び送出装置31から養液が図4に示すように供給管32を介して各栽培用の各段のベッド8a,8bに送られる。ベッド8a,8bには、図5に示すように供給管32の分岐管32aに接続のホース32bの先端に取付られたノズル32cが挿入されている。
【0025】
したがって、養液はノズル32cよりベッド8a,8b内に流入する。流入量は、ノズル32cの径によって決定されている。この実施の形態では、上段の径が最も大きく、中段、下段にいくにつれて小さくなっている。これにより流入量をどの段も均等となる。しかし、実際の場合には、供給管32、分岐管32a、ホース32bの製造時の誤差、ゴミの付着による流入量の減少が起こることがしばしばで、その場合には、ノズル32cを変更したり、またノズル32cを切断して断面積を拡大することで増加させて対応することができる。
【0026】
養液はベッド8a,8b内を一方から他方へ流れ、他方端から排出されるもので、図6,図8に示すように、排出口35がベッド8a,8bの底面から所定の寸法A程突出されている。したがって、養液はベッド8a,8b内を流れて他端に至るが、所定寸法Aまで溜まらなければ、該排出口35から流出しない。即ち、常に所定量の養液はベッド8a,8b内に溜められている。排出口35から流出した養液は、分岐管36aを通って戻し管36に至り、図4に示す回収タンク38に戻される。
【0027】
図4に戻って、養液調合及び送出装置31は、循環タンク39を備え、その内部に溜まっている養液が第1のポンプ41を介して前記した供給管32に送られる。この循環タンク39内には、前記した回収タンク42から養液が第2のポンプ43を介して供給されると共に、新しい養液が調合される希釈タンク45から第3のポンプ47を介して供給される。そして所定量が、水位センサ46の監視にて保たれる。なお、51は循環ポンプコントローラで、前記した水位センサ46、温度、EC(電気伝導度)、PHを検出するセンサ50からの検出信号が入力され、所定のソフトに従って前記した第1及び第2のポンプ41,43を適宜駆動する。
【0028】
希釈タンク45は、第3のポンプ47が備えられていると共に、複数の原液タンク55a,55b,55cの原液が原液ポンプ56a,56b,56cを駆動することで供給されると共に、酸タンク57a,アルカリタンク57bの酸又はアルカリ液が酸ポンプ58a及びアルカリポンプ58bを駆動することで供給される。即ち、これらの原液や酸、アルカリ液と水注入管59からの水と混合され、植物の生育に最良の養液が新たに調合される。なお、61は定量ポンプコントローラで、温度、EC、PHセンサを検出するセンサ62、水位センサ63からの検出信号が入力され、所定のソフトに従って前記した原液ポンプ56a,56b,56c及び酸、アルカリポンプ58a,58b及び水バルブ64に駆動信号を出力する。これにより、希釈タンク45内には、養液が常時満たされることになる。なお、養液の供給量が多くなれば循環タンクの数も増加しなければならず、また原液の数が増せば原液タンクも増加することになることは勿論である。
【0029】
なお、前記実施の形態と異なり、希釈タンク45を用いずに、直接循環タンク39内で新しい養液を調合することができる。この場合、循環ポンプコントローラ51からの信号が原液ポンプ56a,56b,56c及び酸アルカリポンプ58a,58b及び水バルブ64に駆動信号も出力する。これにより循環タンク内には、養液が常時満たされることになる。また、この養液供給装置は植物工場ばかりでなく、ハウス栽培などの水耕栽培に適用できることは勿論である。
【0030】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、ベッドの傾斜設置や養液の注入、排出の位置から、該ベッド内で流れが作られ、淀みを防ぐことができるし、また、常時所定量の養液が溜められる(請求項1)。またベッドの一方からの養液の注入は、ノズルより行われ、該ノズルの径の選択によって注入量を調整できる(請求項2)。
【0031】
前記したノズル径の選択は、該ノズルを切断することで対応でき、現場での調整が容易となる(請求項3)。ベッド内に溜まる量の調整は、排出口の底面よりの高さ寸法にて決定される(請求項4)。さらに、養液はベッドへ注入され、余乗分は回収され、新しい養液と混合され、再びベッドへと供給される自動的な注入サイクルとなっている(請求項5)。ベッドへの養液の注入は、ノズルの径により、しかもノズルの径の切断にて仕意に注入量を変化させることができ、全ての植物栽培施設に採用ができる(請求項6)。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が用いられる植物栽培施設の正面図である。
【図2】同上の植物栽培施設の要部の斜視図である。
【図3】同上の植物栽培施設の要部でベッドから定植パネルを外した状態の拡大斜視図である。
【図4】養液調合及び送出装置から養液が植物栽培施設へ供給される構成を示した養液供給装置の構成図である。
【図5】養液を供給管よりベッド内へ注入する構成図である。
【図6】ベッド内に養液を所定量を溜めておくための説明図である。
【図7】ベッドから戻し管を介して養液が回収タンクへ戻す例を示す植物栽培施設の構成図である。
【図8】ベッドと養液を排出するための排出管との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 植物栽培施設である植物工場
3a,3b 壁材
4a,4b 柱材
7 ブラケット
13 定植パネル
30 養液供給装置
31 養液調合及び送出装置
32 供給管
32a 分岐管
32b ホース
32c ノズル
35 排出口
36 戻し管
36a 分岐管
38 回収タンク
39 循環タンク
52 希釈タンク[0001]
The present invention relates to a nutrient solution supply apparatus of a plant factory for cultivating plants, and more specifically, to control the nutrient solution supply to a bed.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, plant cultivation facilities such as plant factories have been cultivated by providing artificial lighting equipment at the top and a cultivation base at the bottom, maintaining the entire room in conditions suitable for plant growth. For example, as shown in Patent Documents 1 and 2, it is known to cultivate plants in multiple stages by stacking cultivation platforms in the vertical direction. Although this multi-stage cultivation is extremely effective in using the limited space in the room, the lighting, the supply of nutrient solution and its control necessary for growing plants are also important.
[0003]
The supply of the nutrient solution is shown in Patent Document 3, the nutrient solution is supplied from the nutrient solution tank T through the pipe line 2 to the culture medium a through the irrigation device c, and the remainder is received by the container b. The water is discharged from the drain port d and collected in the collection tank e. The collected nutrient solution is sterilized and purified by the purification device w, sent to the nutrient solution automatic mixing device 5 for reuse, and mixed with the nutrient solution from the nutrient solution tank T at a predetermined rate. The
[0004]
In this example, it is described that the nutrient solution is supplied to each medium a via each irrigation device c, but there is no description of the control of the nutrient solution amount. The loading is only received in the container a, and the supply of nutrient solution is not controlled.
[0005]
[Patent Document 1] JP-A-3-232434
[Patent Document 2] JP-A-6-30660
[Patent Document 3] Japanese Patent No. 3027575
[Problems to be solved by the invention]
As described above, in the case of having a large number of cultivation stands in the vertical direction, the nutrient solution must be supplied to each cultivation stand, for example, when there are six stages on one side and twelve cultivation stands on both sides, and When a large number of them are installed in the horizontal direction, the supply amount is also the installation number × 12, which is a large amount. Therefore, in order to supply a sufficient amount of nutrient solution to each cultivation stand and to flow more than a sufficient amount, a large nutrient solution supply device (large capacity pump, thick pipe, etc.) must be provided. It had the disadvantage of becoming large.
[0007]
That is, it is preferable that the nutrient solution is supplied in a necessary and sufficient amount. Moreover, in the thing which has a cultivation stand up and down, the inflow amount from the same diameter has arisen as it goes below by the influence of the gravity added to a nutrient solution. It is desirable that the countermeasures can be easily performed in the plant factory while observing the characteristics.
[0008]
Therefore, the present invention provides a nutrient solution supply device that can appropriately control the amount of nutrient solution supplied to each bed constituting each cultivation stand and make it flow into the nutrient solution injected into the bed and store the necessary amount. It is to provide.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
A nutrient solution supply apparatus for a plant cultivation facility according to the present invention has a plurality of pillar members provided in a vertical direction along one or more of a pair of wall members having a gap in a room. In addition, a horizontal projecting bracket is mounted in multiple stages in the vertical direction, one or more groove-shaped beds are mounted in the horizontal direction on this bracket, and a plant having a multi-stage cultivation table with a fixed planting panel arranged on this bed In the factory, the bed is installed on the bracket with an inclination, the nutrient solution is injected from one side of the bed, and the nutrient solution is discharged from the other side while being stored in a predetermined amount ( Claim 1). Therefore, it should be suitable for hydroponics, because it creates a nutrient solution flow in the bed from the inclined position of the bed, injecting and discharging nutrient solution, preventing itching and keeping a predetermined amount in the bed at all times. Become.
[0010]
The nutrient solution is injected from one of the beds by a nozzle connected to the nutrient solution supply pipe, and the supply amount is adjusted by the size of the nozzle diameter. Thereby, the fluctuation | variation of the inflow amount by the position of the up-down direction of a bed can be suppressed with the simple means of selecting the diameter of a nozzle.
[0011]
The selection of the nozzle diameter is performed by changing the cross-sectional area by cutting the nozzle (Claim 3). Thus, the flow rate can be easily controlled by cutting the nozzle while viewing the actual injection amount in the plant cultivation facility.
[0012]
The nutrient solution is discharged from the other side of the bed by raising a predetermined size from the bottom of the discharge port and overflowing from the discharge port (Claim 4). Thereby, it can discharge | emit, storing a nutrient solution easily.
[0013]
The nutrient solution to the bed is injected from the nozzle through the supply line from the circulation tank, and the nutrient solution overflowed from the bed is returned to the circulation tank through the nutrient solution return pipe, and a circulation system is adopted. The shortage of nutrient solution is replenished (claim 5). Therefore, automatic feeding control of nutrient solution is performed, which is suitable for labor saving in plant cultivation facilities. The nutrient solution is injected into the bed using a nozzle connected to the nutrient solution supply pipe. The supply amount is adjusted according to the nozzle diameter, and the nozzle diameter is adjusted by cutting. It exists in the nutrient solution injection | pouring control apparatus used for the nutrient solution supply apparatus of the plant cultivation facility characterized by having made it possible, and can adjust the injection | pouring amount suitably with a simple method.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In FIG. 1 thru | or FIG. 3, the front view, enlarged view, and perspective view of the plant factory 1 which is a plant cultivation facility are shown, and the room 2 for growing a plant is formed in the inside of a building. In this room 2, beds 8a and 8b forming a cultivation table described below are provided. The beds 8a and 8b are provided in a stepwise manner in the vertical direction, and are spread in the depth direction of the room 2 and are arranged in a large number in the horizontal direction. The structural means for supporting the beds 8a and 8b has a gap at the center. And a pair of wall members 3a and 3b, a large number of column members 4a and 4b arranged in the vertical direction on the outside thereof, a connecting member 5 connecting between them, and a bracket 7. In this example, the pair of wall members 3a and 3b provided as a pair are structural members, which also serve as structural means for supporting the beds 8a and 8b.
[0015]
The wall materials 3a and 3b are not only used as a structural wall by adopting a wall-type construction method, but may be used as a wall by adopting a shaft construction method. Colorless, colored, silver, mirrored resin plate, wood board, metal plate, glass plate, etc. are used, transparent or opaque outside, colorless, colored, silver, mirrored film, resin plate, A wooden board, a metal plate, a glass plate, etc. can also be attached. The gap formed by the wall materials 3a and 3b is used as an air passage 22 described below.
[0016]
Further, when the wall materials 3a and 3b are used as walls at the time of the shaft assembly method, the wall materials 3a and 3b are arranged on the inside or outside of the column materials 4a and 4b and the connecting material 5 which are structures, Transparent or opaque, colorless, colored, silver, mirrored film, resin plate, wood plate, metal plate, glass plate, etc. are attached.
[0017]
Further, when the beds 8a and 8b are installed only on one side of the pair of wall materials 3a and 3b, the wall material adopts the above-described method, but only the wall material on the bed side is used and the wall material is transparent. Alternatively, opaque, colorless, colored, silver, mirrored film, resin plate, essential plate, metal plate, glass plate, etc. are installed and attached. When no wall material is used on the opposite side of the bed, the growth shelf is brought into close contact with the wall in the plant factory room.
[0018]
The column members 4a and 4b are steel members having a cross-sectional opening, O, L shape, etc., extending in the vertical direction and fixed by ceiling fixing brackets 11a and 11b and floor anchor bolts 12a and 12b, and the wall members 3a and 3b are screwed. It is fixed and supported by fixing means such as a stopper. The column members 4a and 4b are reinforced by a connecting member 5 provided in the horizontal direction, and a bracket 7 projects in the horizontal direction at an appropriate position in the vertical direction. Although six brackets 7 are provided in the illustrated example, the number is 8 to 10 in an actual usage example.
[0019]
The beds 8a and 8b are shown in detail in FIG. 3 and have a cross-sectional groove shape. In the embodiment, the two beds 8a and 8b are juxtaposed along the structural wall materials 3a and 3b, and in the longitudinal direction of the room 2. It is an elongated long one, one of which is high, the other is low, and has an inclination, and is fixed to the bracket 7 via bracket connecting material lip groove steels 10a and 10b. Therefore, it serves to create a flow of nutrient solution supplied into the bed 8a, 8b. The bracket connecting material lip groove steels 10a and 10b also serve as a fixture for fixing the lighting fixture. In addition, in an Example, it is provided in six up-down directions, and is called the 1 step | paragraph, 2 steps | paragraphs ... 6 steps | paragraphs from upper direction. Moreover, bed 8a, 8b is opened by the upper surface, and the mounting bases 9a and 9b in which the fixed planting panel 13 for cultivation mentioned below is each formed are formed in one mounting base 9a. 9c is formed.
[0020]
The planting panel 13 is placed on the platforms 9a, 9b of the one bed 8a. In the embodiment, the planting panel 13 is a long and narrow resin plate, and the plant cultivation holes 14 are formed in a zigzag pattern on it. Yes. A plant is planted in the cultivation hole 14 of the fixed planting panel 13. The roots of the plant extend downward and enter the nutrient solution in the beds 8a and 8b.
[0021]
The air conditioner 16 has a refrigeration cycle composed of an evaporator 26, a condenser 27, a compressor 28, and the like, and an air conditioned air blowing duct 18 and a return air duct 19 are piped above the ceiling 17 of the room 2, and one conditioned air is provided. The air duct 22 between the structural wall materials 3 a and 3 b is connected to the tip of the blowout duct 18, and the temperature-controlled hot or cold conditioned air is blown into the air passage 22.
[0022]
The wall members 3a and 3b are provided with a plurality of small conditioned air blowing holes 24 in the lateral direction. The position of the air-conditioning air blowing hole 24 is a place suitable for spot blasting on the cultivated plant on the fixed planting panel 13, and is a position along the beds 8a and 8b. The diameter of the air-conditioning air outlet 24 is as small as about 8 mm in diameter at the upper stage (side closer to the duct), about 10 mm in diameter at the middle stage, and about 12 mm at the lower stage (far). Thus, by changing the diameter, the amount of blown air can be made uniform regardless of the stage.
[0023]
The return air duct 19 is open to a space defined by the wall member 3 a, 3 b adjacent to the above-described ceiling 17 and the air inlet 20. Therefore, the cool air is sucked in before being diffused and returned to the air conditioner, and can be recovered before the cooling load is increased.
[0024]
4 to 8, the nutrient solution supply device 30 used in the plant factory which is a plant cultivation facility has a nutrient solution supplied from the nutrient solution preparation and delivery device 31 described below via the supply pipe 32 as shown in FIG. 4. It is sent to the beds 8a and 8b of each stage for cultivation. As shown in FIG. 5, a nozzle 32c attached to the tip of a hose 32b connected to the branch pipe 32a of the supply pipe 32 is inserted into the beds 8a and 8b.
[0025]
Therefore, the nutrient solution flows into the beds 8a and 8b from the nozzle 32c. The inflow amount is determined by the diameter of the nozzle 32c. In this embodiment, the diameter of the upper stage is the largest and becomes smaller as going to the middle and lower stages. As a result, the inflow is equalized at every stage. However, in actual cases, an error in manufacturing the supply pipe 32, the branch pipe 32a, and the hose 32b and a decrease in the amount of inflow due to adhesion of dust often occur. In this case, the nozzle 32c may be changed. Further, it is possible to cope with the problem by increasing the sectional area by cutting the nozzle 32c.
[0026]
The nutrient solution flows in the beds 8a and 8b from one side to the other and is discharged from the other end. As shown in FIGS. 6 and 8, the discharge port 35 has a predetermined dimension A from the bottom surface of the beds 8a and 8b. It is protruding. Accordingly, the nutrient solution flows in the beds 8a and 8b and reaches the other end, but does not flow out from the discharge port 35 unless it accumulates to a predetermined dimension A. That is, a predetermined amount of nutrient solution is always stored in the beds 8a and 8b. The nutrient solution flowing out from the discharge port 35 reaches the return pipe 36 through the branch pipe 36a and is returned to the recovery tank 38 shown in FIG.
[0027]
Returning to FIG. 4, the nutrient solution preparation and delivery device 31 includes a circulation tank 39, and the nutrient solution accumulated therein is sent to the supply pipe 32 via the first pump 41. In the circulation tank 39, the nutrient solution is supplied from the recovery tank 42 via the second pump 43 and supplied from the dilution tank 45 where a new nutrient solution is prepared via the third pump 47. Is done. A predetermined amount is maintained by monitoring the water level sensor 46. Reference numeral 51 denotes a circulation pump controller which receives detection signals from the water level sensor 46, the temperature, EC (electrical conductivity), and the sensor 50 for detecting PH, and the first and second described above according to predetermined software. Pumps 41 and 43 are appropriately driven.
[0028]
The dilution tank 45 is provided with a third pump 47, and the stock solutions of the stock solution tanks 55a, 55b, and 55c are supplied by driving the stock solution pumps 56a, 56b, and 56c, and the acid tanks 57a, The acid or alkali solution in the alkali tank 57b is supplied by driving the acid pump 58a and the alkali pump 58b. That is, these stock solutions, acids, alkali solutions and water from the water injection tube 59 are mixed to newly prepare the best nutrient solution for plant growth. Reference numeral 61 denotes a metering pump controller which receives a detection signal from a sensor 62 for detecting temperature, EC, and PH sensors, and a water level sensor 63, and the above-described stock solution pumps 56a, 56b and 56c and acid and alkali pumps according to predetermined software. Drive signals are output to 58a, 58b and the water valve 64. Thereby, the nutrient solution is always filled in the dilution tank 45. Of course, if the supply amount of nutrient solution is increased, the number of circulation tanks must be increased, and if the number of stock solutions is increased, the stock solution tanks are increased.
[0029]
Unlike the above embodiment, a new nutrient solution can be prepared directly in the circulation tank 39 without using the dilution tank 45. In this case, the signal from the circulation pump controller 51 also outputs drive signals to the stock solution pumps 56a, 56b, 56c, the acid / alkaline pumps 58a, 58b, and the water valve 64. Thereby, the nutrient solution is always filled in the circulation tank. Moreover, this nutrient solution supply apparatus can be applied not only to plant factories but also to hydroponics such as house cultivation.
[0030]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to prevent the stagnation from flowing in the bed from the position where the bed is inclined and the feeding and discharging of the nutrient solution, and a predetermined amount of feeding is always possible. The liquid is stored (claim 1). The nutrient solution is injected from one of the beds from a nozzle, and the injection amount can be adjusted by selecting the diameter of the nozzle.
[0031]
The selection of the nozzle diameter described above can be dealt with by cutting the nozzle, and adjustment on site is easy (Claim 3). The adjustment of the amount accumulated in the bed is determined by the height dimension from the bottom surface of the discharge port. Furthermore, the nutrient solution is injected into the bed, and the surplus is collected, mixed with a new nutrient solution, and supplied to the bed again (claim 5). The nutrient solution can be injected into the bed according to the diameter of the nozzle, and the injection amount can be changed by cutting the nozzle diameter. This can be adopted in all plant cultivation facilities (Claim 6).
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a plant cultivation facility in which the present invention is used.
FIG. 2 is a perspective view of the main part of the plant cultivation facility.
FIG. 3 is an enlarged perspective view showing a state in which the fixed planting panel is removed from the bed in the main part of the plant cultivation facility.
FIG. 4 is a configuration diagram of a nutrient solution supply apparatus showing a configuration in which a nutrient solution is supplied from a nutrient solution preparation and delivery device to a plant cultivation facility.
FIG. 5 is a configuration diagram in which nutrient solution is injected into a bed from a supply pipe.
FIG. 6 is an explanatory diagram for storing a predetermined amount of nutrient solution in the bed.
FIG. 7 is a configuration diagram of a plant cultivation facility showing an example in which nutrient solution is returned from a bed to a recovery tank through a return pipe.
FIG. 8 is an explanatory diagram showing a relationship between a bed and a discharge pipe for discharging nutrient solution.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Plant factory 3a, 3b which is plant cultivation facilities Wall material 4a, 4b Column material 7 Bracket 13 Fixed planting panel 30 Nutrient solution supply device 31 Nutrient solution preparation and delivery device 32 Supply pipe 32a Branch pipe 32b Hose 32c Nozzle 35 Outlet 36 Return Pipe 36a Branch pipe 38 Recovery tank 39 Circulation tank 52 Dilution tank