JP2005020500A - 電波伝搬シミュレータ及びその電波強度演算方法 - Google Patents

電波伝搬シミュレータ及びその電波強度演算方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電波伝搬空間の変化に対応でき、シミュレーション精度の低下を防止できる電波伝搬シミュレータを提供する。
【解決手段】パラメータをパラメータ設定手段1に設定し、電波強度を計算する計算式を計算式設定手段2に設定し、電波強度演算手段4において設定されたパラメータと計算式を基に電波強度を演算する。一方、実測値を実測値入力手段から入力し、演算結果比較手段5は電波強度演算手段4からの演算結果と実測値との比較を行い、演算結果と実測値との差が一定値以上であれば、設定パラメータを再設定し、あるいは、計算式を再設定し、再び電波強度を再演算し、再演算結果と実測値との差が一定値以下になるまで、再演算を繰り返す。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋内あるいは屋外の空間を伝搬する電波の状態をシミュレーションする電波伝搬シミュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】
電波の伝搬状態をシミュレーションする電波伝搬シミュレータとしては、例えば、特許文献1に記載の電波伝搬シミュレーション装置が知られている。この電波伝搬シミュレーション装置は、観測地点の電波強度の基準値を演算する基準値演算手段と、観測地点の電波強度の補正値を記憶する補正値記憶手段と、観測地点の電波強度の実測値を記憶する実測値記憶手段を設けている。この実測値記憶手段内に観測地点の電波強度の実測値が存在する場合は、基準値演算手段で演算された電波強度の基準値を観測地点の実測値に基づいて補正する。一方、実測値が存在しない場合は、基準値演算手段で演算された電波強度の基準値を、補正値記憶手段に記憶されている観測地点の補正値により補正して電波強度の推測値を演算する推測値演算手段を備えている。
【0003】
【特許文献1】
特許第3263191号公報(段落0005、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の電波伝搬シミュレーション装置では、電波を送受信するアンテナの効率や指向性などのアンテナ性能や、送信アンテナからの距離に対応して電波強度の減衰を表す計算式が予め判明していることが前提となっている。計算式の例としては、マクスウェル方程式から導出された放射電磁界における計算式や奥村カーブを基にした計算式などが挙げられる。
【0005】
しかし、性能が不明確なアンテナを使用する場合や、電波の周波数あるいは電波が伝搬する空間の構造により計算式が使用できない場合には、実測値が得られた地点以外の場所におけるシミュレーション精度が低下するという問題点がある。上記計算式が使用できない例としては、送信源と受信点の距離が電波の波長と同程度かあるいは電波の波長より短い場合や、送受信に用いるアンテナ構造が複雑で指向性や効率などの性能を解析できない場合などが挙げられる。
【0006】
本発明の目的は、従来技術の問題点に鑑み、従来の計算式が使用できない場合にも、シミュレーション精度の低下を防止できる電波伝搬シミュレータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明は、電波の送信源と受信アンテナとの空間の電波強度から、前記空間を伝播する電波の状態をシミュレーションする電波伝搬シミュレータにおいて、前記電波強度を計算する複数の計算式を選択可能に設定する計算式設定手段と、前記計算式におけるパラメータの一部を変更可能に設定するパラメータ設定手段と、設定された計算式と設定されたパラメータに基づいて前記電波強度を計算する電波強度演算手段と、前記空間の一部空間における電波強度の実測値を入力する実測値入力手段と、前記電波強度演算手段による電波強度と前記実測値入力手段による実測値とを比較する演算結果比較手段を設け、前記比較の結果に基づいて前記計算式または前記パラメータを最適化することを特徴とする。
【0008】
また、電波の送信源が複数ある場合は、送信源毎に前記計算式設定手段、前記パラメータ設定手段、前記電波強度演算手段を含む電波強度演算装置を設け、各電波強度演算装置の電波強度を合成したのち、前記演算結果比較手段による比較を行うことを特徴とする。
【0009】
次に、本発明の動作を説明する。電波強度の演算に必要なパラメータをパラメータ設定手段に設定し、電波強度の演算に必要な計算式を計算式設定手段に設定し、電波強度演算手段において前記パラメータと前記計算式を基に電波強度を演算する。また、電波強度の実測値が存在すればその実測値を実測値入力手段から入力する。
【0010】
前記実測値が入力されていない場合は、演算結果比較手段は電波強度演算手段からの演算結果と実測値との比較を行わず、前記演算結果を演算結果出力手段へ送り、演算結果出力手段は前記演算結果を出力する。
【0011】
前記実測値が入力されている場合は、演算結果比較手段は電波強度演算手段からの演算結果と実測値との比較を行い、前記演算結果と前記実測値との差が基準値を超えていれば、パラメータ設定手段において設定パラメータの一部もしくは全部を再設定し、あるいは計算式設定手段において設定する計算式を再設定し、電波強度演算手段において再び電波強度を再演算する。演算結果比較手段は電波強度演算手段からの前記再演算の結果と実測値との比較を行う。
【0012】
以後、同様にして、再演算結果と前記実測値との差が基準値以下になるまで、パラメータの再設定あるいは計算式の再設定を行い再演算を繰り返す。前記再演算結果と前記実測値との差が一定値以下になった後は、そのとき設定されているパラメータや計算式を用いて電波伝搬シミュレータが最適化されるので、実測値の得られた地点以外の場所における電波強度を演算する。なお、上述の電波強度とは、例えば電界強度や電波受信電力などを示す。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明は、電波の送信源と受信アンテナとの空間の電波強度から、前記空間を伝播する電波の状態をシミュレーションする電波伝搬シミュレータである。以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0014】
図1は、第1実施形態による電波伝搬シミュレータの構成を示す。電波伝搬シミュレータは後述する演算装置や記憶装置により構成される。
【0015】
電波伝搬シミュレータは、電波強度の演算に必要なパラメータを設定するパラメータ設定手段1と、電波強度の演算に必要な計算式を設定する計算式設定手段2と、電波強度の実測値を入力する実測値入力手段3を有する。また、パラメータ設定手段1と計算式設定手段2において設定された情報を基に電波強度を演算する電波強度演算手段4と、電波強度演算手段4による演算結果と実測値入力手段3から入力された実測値を比較する演算結果比較手段5を有する。さらに、演算結果比較手段5による比較結果を基に、電波強度演算手段4の演算結果を出力する演算結果出力手段6を有して構成される。演算結果比較手段5は演算結果と実測値の差に基づいて、パラメータ再設定あるいは計算式再設定を指示するか、あるいは、演算結果を出力するかを判断する。
【0016】
なお、実測値入力手段3に実測値が入力されていない場合は、演算結果比較手段5は電波強度演算手段4からの演算結果の比較を行わず、演算結果出力手段6に電波強度演算手段4からの演算結果をそのまま出力させる。
【0017】
また、計算式設定手段2は、計算式を入力する計算式入力手段21と、入力した計算式を格納する複数の計算式格納手段22と、複数の計算式から電波強度演算手段4で使用する計算式を選択する計算式選択手段23から構成される。なお、本実施形態では、計算式選択手段23は送信源から受信地点までの距離に基づいて計算式を選択するものとする。
【0018】
次に、本実施形態の動作を説明する。図2は電波伝搬シミュレータの処理手順を示すフロー図である。電波強度の演算に必要なパラメータをパラメータ設定手段1から設定し(9001)、電波強度の演算に必要な計算式を計算式設定手段2から設定する(9002)。次に、電波強度の実測値の有無をチエックし(9003)、実測値が有ればその実測値を実測値入力手段3から取り込む(9006)。そして、電波強度演算手段4において前記パラメータと前記計算式を基に電波強度を演算する(9007)。
【0019】
なお、計算式設定手段2では送信源から受信地点までの距離と計算式を対応させておき、電波強度演算手段4では送信源から受信地点までの距離に応じて計算式を選択しながら(9015)、計算式による電波強度の演算を行い(9016)、全地点の演算終了まで9015、9016を繰り返す(9017)。
【0020】
一方、実測値が入力されていない場合は、電波強度演算手段4が電波強度の演算(9015−9017)を行うと、演算結果比較手段5は演算結果を演算結果出力手段6へ送り、演算結果出力手段6は演算結果を出力する(9012)。
【0021】
実測値が入力されている場合に電波強度の演算が終了すると、演算結果比較手段5は電波強度演算手段4からの演算結果と実測値との比較を行う(9008)。ここでの比較は、例えば、各実測値とそれに対応する演算結果との差を用いるが、具体的には、差の2乗値をそれぞれ計算し、2乗値の平均である2乗平均値を用いる。そして、演算結果と実測値との差の2乗平均値が最小化ないし基準値以下となるように、パラメータ設定手段1において設定パラメータの一部あるいは全部を再設定し、あるいは計算式設定手段2において計算式を再設定する(9010)。そして、電波強度演算手段4において再び電波強度を再演算し、演算結果比較手段5は電波強度演算手段4からの前記再演算結果と実測値との比較を行う。
【0022】
以後、同様にして、前記再演算結果と前記実測値との差の2乗平均値が最小または基準値以下になるまで、パラメータの再設定あるいは計算式の再設定を行い再演算を繰り返し、最小化された時に演算結果出力手段6から演算結果を出力する(9012)。
【0023】
図3に、パラメータ設定手段におけるパラメータ設定画面の例を示す。設定項目は、電波が伝搬する空間内に存在する壁などの反射物の情報1001、送信する電波の周波数や送信電力、電波送信源の位置やアンテナ効率など電波の送信源の情報1002、電波受信点の移動範囲(測定範囲)の情報1003である。
【0024】
情報1001では、反射物(壁などの平面)の位置指定方法として、3個の点の座標を指定し、前記3個の点を通る1平面を定義している。例えば、各面の壁や床や天井はそれぞれ3個の点を持ち、各点はx、y、z座標によって定義されている。また、各面の比誘電率、比透磁率、導電率も設定されている。
【0025】
情報1002では、送信周波数、送信電力、送信源の位置座標、送信アンテナ効率が設定されている。演算結果と実測値との比較結果によりパラメータの再設定の必要が生じた時のために、値を再設定するパラメータを予め指定しておいてもよい。本実施形態の場合は送信アンテナ効率Gtを再設定するパラメータとしている。
【0026】
情報1003では、受信点の位置の始点と終点及び測定点数(電波強度の計算位置)が設定されている。ここでは、x=0からx=50mの測定範囲に対し201点の測定点数が設定されている。
【0027】
図4に、計算式設定手段における計算式設定画面の例を示す。図4では、複数用意された計算式からシミュレーションの対象となる電波伝搬空間に適した計算式の候補を選択し、選択した各計算式の使用条件を入力する。ここでは、計算式の使用条件に、送信源から受信点までの距離dと送信電波の波長λの値により、3個の計算式を使い分ける例を示している。また、ユーザ指定式として、シミュレータのオペレータが計算式を直接入力できるようにしている。
【0028】
図4における計算式(1)は電波送信源と受信地点との間の距離が波長λに対して十分大きい場合の受信地点における受信電力を表している。計算式(2)はマクスウェル方程式から近似的に導出した式による受信地点における受信電力を表し、計算式(3)はユーザにより指定された経験式による受信地点における受信電力を表している。これらの計算式は送信源からの距離dの関数である使用条件に応じて自動的に選択される。
【0029】
上記計算式において、Wrは受信電力、dは電波送信源と受信地点との間の距離、Poは送信電力、Gtは送信アンテナの効率、kは波数、εoは真空中の誘電率、εrは比誘電率、θは極座標系において電波送信源と受信地点を結ぶ線分とz軸のなす角度を表す。
次に、本実施形態による計算例を示す。ここでは、まず、各使用条件毎に、候補として挙げた計算式を再設定しながら、その使用条件に最適な計算式を選択し、次に、設定パラメータである送信アンテナ効率Gtを再設定しながら計算していく例を示す。
【0030】
まず、使用条件が「d<λ」である場合の最適な計算式を、計算式候補の中から選択する。図4によれば、使用条件「d<λ」における計算式候補は計算式(2)と計算式(3)である。最初に計算式(2)により演算を行い、その演算結果を図22に示す。次に、計算式を計算式(3)に再設定し演算を行い、その演算結果を図23に示す。図22と図23の実線の計算値6701、6801と△印の実測値6710の差の2乗平均値を計算し、値の小さい方、すなわち候補の計算式の中で2乗平均値が最小値となった計算式(3)を使用条件「d<λ」の最適な計算式と決定する。
【0031】
なお、2乗平均値が基準値(例えば10の−6乗)以下となる計算式を選ぶという方法でもよいが、複数の計算式の中から一つを選ぶ方法としては2乗平均値が最小のものを選ぶ方がより精度が高いため、以下、2乗平均値が最小となる計算式を選ぶ方法で述べる。
【0032】
他の使用条件においても同様の手順で計算式を決定し、その結果、使用条件「λ≦d<10λ」では計算式(2)、使用条件「10λ≦d」では計算式(1)が最適と決定されたとし、それらを繋ぎ合わせた結果が図5であるとする。ただし、各計算式のグラフを繋ぎ合わせる際に、d=λやd=10λのような繋ぎ目でグラフが連続するように、各計算式の係数を調節するものとする。
【0033】
次にパラメータを最適化する。図5は、図3に示す設定パラメータ(Gt=0)において、図4に示す使用条件に従って計算した結果である。図5におけるグラフ6000の横軸は送信源から受信点までの距離、縦軸は電波強度(ここでは受信電力)を表す。
【0034】
実線の計算値6001と△印の実測値6010との差の2乗平均値をさらに小さくするために、送信アンテナ効率Gtを小さくして、例えば値を1だけデクリメントして再演算を繰り返す。
【0035】
図6に、送信アンテナ効率Gtを小さくしながら再演算を繰り返し、2乗平均値が最小になった時の計算結果を示す。このとき、Gt=−33であったとすると、ここで使用した送信アンテナの効率は−33dBであると決定し、これを最適値とする。そして、他の地点(図6であれば実測値の存在しない、電波送信源から40m以上離れた地点)の電波強度はこの送信アンテナ効率(Gt=−33)を用いて計算する。
【0036】
ここで、図1に示す各手段を実現するハードウェアを説明する。図21は電波伝搬シミュレータのハードウェアを示している。図1におけるパラメータ設定手段1や計算式設定手段2や実測値入力手段3は、キーボード8001やディスクドライブ8005で実現される。図1の計算式格納手段22や、実測値入力手段3の中に含まれ、入力した実測値を記憶する手段や、パラメータ設定手段1の中に含まれ、入力したパラメータを記憶する手段は、記憶装置8002やディスクドライブ8005で実現される。また、図1における計算式選択手段23や電波強度演算手段4や演算結果比較手段5は演算装置8000で、図1における演算結果出力装置6はディスプレイ8003やプリンタ8004やディスクドライブ8005で実現される。
【0037】
また、大型計算機や計測器に組込まれた演算装置など、その他のコンピュータ類あるいは計算装置を使用して実現することも可能である。
【0038】
第1の実施形態によれば、送信源と受信点の距離に応じて計算式が選択でき、また、性能が不明なアンテナのパラメータを可変できるので、広い適用性がある。また、得られた電波強度と実績値の差を最小化するので、精度の良い電波強度を求めることができる。
【0039】
上述の第1の実施形態では、図4に示すように複数の計算式を使用条件によって使い分けるものであった。これに対し、送信源と受信地点との間の距離dの範囲が狭く、条件分けをしないで全区間の演算を同一の計算式によって行う場合もある。そこで、受信点が移動する全範囲において同一の計算式で演算する第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態の限定されたケースである。
【0040】
図7に第2の実施形態による電波伝搬シミュレータの構成を示す。計算式選択手段231以外は図1と同一である。相違点は計算式選択手段231が複数の計算式から使用する計算式を1個選択する機能を持つことである。本実施形態でのパラメータ設定手段1におけるパラメータ設定画面は図3と同様である。
【0041】
図8は第2の実施形態による処理手順を示すフロー図である。図2とほぼ同一であるが、図8では送受信地点間の距離に応じて計算式を選択する手順(9015)が存在しない。電波強度の演算(9057)は、選択された計算式による演算(9016)を、全地点の演算終了まで繰り返す(9017)。
【0042】
図9は第2の実施形態による計算式設定画面の例を示す。個々の計算式に関しては図4と同様である。ただし、図9では複数用意された計算式からシミュレーションの対象となる電波伝搬空間に適した計算式の候補をユーザが指定する。図9では、計算式(1)(2)(3)を候補として選んでいる。また、図4と同様に、シミュレータのオペレータが計算式を直接入力できるようにしてもよい。
【0043】
次に、第2の実施形態における計算例を示す。ただし、本実施形態では設定パラメータである送信アンテナ効率Gtは第1の実施形態と同様の手順で既に決定している(例えばGt=−33)とし、計算式を再設定しながら収斂計算していく例を示す。
【0044】
図10に、図9で選んだ計算式(1)を使用して計算した結果6500を示す。本図におけるグラフ6500の横軸は送信源から受信点までの距離、縦軸は電波強度(本実施形態では受信電力)を表す。この演算結果を基に実線の計算値6501と△印の実測値6510の差の2乗平均値を求める。次に他の計算式候補(2)を再設定し同様の演算を行い、計算値と実測値の差の2乗平均値を求める。さらに計算式候補(3)に関しても同様の演算を行い、計算値と実測値の差の2乗平均値を求める。
【0045】
その結果、計算式(2)の使用時に図11の計算値6601が得られ、計算値6601と実測値6510の差の2乗平均値が最小になったとする。この結果、本実施形態で使用すべき計算式は(2)が最適であると判断し、他の地点の電波強度も計算式(2)を用いて計算する。
【0046】
次に、実測値から近似曲線を導出し、近似曲線を計算式として使用する第3の実施形態について説明する。
【0047】
図12に、第3の実施形態による電波伝搬シミュレータの構成を示す。この構成では、実測値入力手段3へ入力された実測値を基にして近似曲線を導出する近似曲線導出手段7を設けている。近似曲線導出手段7において導出された近似曲線を計算式設定手段2へ出力し、計算式設定手段2において選択される計算式の一つとして追加される。
【0048】
実測値から近似曲線を導出する方法は、例えば回帰分析法などが挙げられる。予め近似曲線の次数を決めておき、各項の係数の決定に回帰分析法を使用する。図13に実測値から近似曲線を導出した例を示す。グラフ6900では近似曲線の次数を5次と決めておいて、実測値6910から求めた近似曲線が6901である。
【0049】
図14に第3の実施形態による計算式設定画面の例を示す。図14では、算出された近似曲線(3)を計算式選択の候補に挙げている。
【0050】
第3の実施形態によれば、実測値を基にして近似曲線を導出するので、適当な計算式がない場合にも、実測値に基づいた近似式を得ることができ、シミュレーション精度の低下を防止できる。
【0051】
次に、第4の実施形態として、複数の送信源から送信される電波の影響を推定する場合に、本発明を適用する方法を説明する。
【0052】
図15に第4の実施形態による電波伝搬シミュレータの構成を示す。第1の実施形態と異なる点は、パラメータ設定手段1と計算式設定手段2と電波強度演算手段4を組にした電波強度演算装置91を送信源に対応して備え、電波強度演算装置91からの電波強度を演算結果合成手段8において合成する点である。
【0053】
図16に第4の実施形態の動作を示す。図16が第1の実施形態(図2)と異なる点は、電波強度の演算(9007)を各送信源毎に行い、各演算結果を合成する(9071)点である。
【0054】
また、各計算式設定手段2における計算式設定画面の例は第1の実施形態の図4あるいは第2の実施形態の図9と同様であり、異なる点は、複数ある計算式設定手段2毎に図4あるいは図9の画面が存在する点である。
【0055】
図17にパラメータ設定手段におけるパラメータ設定画面の例を示す。反射物の情報1001および電波受信点の移動範囲の情報1003に関しては第1の実施形態の図3と同様である。しかし、電波送信源の情報1302は送信源毎に設定されている。
【0056】
第4の実施形態では、電波送信源の情報1302として、送信アンテナ効率の他に位相オフセットを再設定するパラメータとしている。位相オフセットとは送信源において送信する電波の初期位相である。また、計算式は送信源と受信地点との距離に応じて使い分ける方法(第1の実施形態と同じ)を使用しているものとする。
【0057】
なお、本実施形態では各送信源の各使用条件における計算式は、第1の実施形態と同様の方法で既に決定済みとし、以下、設定パラメータの決定に関してのみ述べる。
【0058】
図18に、第4の実施形態における計算例を示す。各送信源の送信アンテナ効率を全て0、位相オフセットを全て0にして演算し、全送信源からの演算結果を合成した合成波で、実線が計算値6201、△印が実測値6210である。
【0059】
図18の状態から、まず送信アンテナ効率を送信源毎に独立に1ずつインクリメント、あるいは1ずつデクリメントさせて変化させ、合成波の実測値と計算値の差の2乗平均値が最小になる送信アンテナ効率の組合せを決定する。図19は2乗平均値が最小になる結果である。具体的には、送信源No.1,No.2、No.3の送信アンテナ効率はそれぞれ−33,−43,−43となっている。
【0060】
図19において実線が合成波の計算値6301、△印が合成波の実測値6210である。この状態から、位相オフセットを送信源毎に独立に1度ずつインクリメント、あるいは1度ずつデクリメントさせて変化させ、合成波の実測値と合成波の計算値の差の2乗平均値が最小になる位相オフセットの組合せを決定する。
【0061】
図20は第4の実施形態で2乗平均値が最小になるときの計算例である。実線が合成波の計算値6401、△印が合成波の実測値6210である。送信源No.1,No.2、No.3の位相オフセットはそれぞれ−90度、0度、0度となっている。
【0062】
第4の実施形態によれば、複数の送信源から送信される電波の合成波に関して、各送信源毎に独立にパラメータや計算式を再設定しながら、合成波の実測値と合成波の計算値の差の2乗平均値が最小になる電波強度を演算することができ、複数の送信源による電波伝搬をシミュレーションできる。
【0063】
【発明の効果】
本発明によれば、送信源と受信点の距離に応じて計算式が選択でき、また、性能が不明なアンテナのパラメータを可変できるので、適用性の広い電波伝搬シミュレータを提供できる。また、計算による電波強度と実測値の差を最小化するので、電波強度の精度を向上できる。また、複数の送信源による電波伝搬をシミュレーションできる。
【0064】
また、実測値に基づいた近似式を導出したり、ユーザ指定の計算式を使用できるので、性能が不明確なアンテナを使用する場合や、電波の周波数あるいは電波が伝搬する空間の構造により従来の計算式が使用できない場合などでも、シミュレーション精度の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による電波伝搬シミュレータの構成を示すブロック図。
【図2】第1の実施形態による電波伝搬シミュレータの動作を示すフロー図。
【図3】第1の実施形態によるパラメータ設定画面の例を示す説明図。
【図4】第1の実施形態による計算式設定画面の例を示す説明図。
【図5】第1の実施形態による演算結果の例を示すグラフ。
【図6】第1の実施形態による収束した演算結果の例を示すグラフ。
【図7】本発明の第2の実施形態による電波伝搬シミュレータの構成を示すブロック図。
【図8】第2の実施形態による電波伝搬シミュレータの動作を示すフロー図。
【図9】第2の実施形態による計算式設定画面の例を示す説明図。
【図10】第2の実施形態による演算結果の例を示すグラフ。
【図11】第2の実施形態による収束した演算結果の例を示すグラフ。
【図12】本発明の第3の実施形態による電波伝搬シミュレータの構成を示すブロック図。
【図13】第3の実施形態による近似曲線の導出例を示す説明図。
【図14】第3の実施形態による計算式設定画面の例を示す説明図。
【図15】本発明の第4の実施形態による電波伝搬シミュレータの構成を示すブロック図。
【図16】第4の実施形態による電波伝搬シミュレータの動作を示すフロー図。
【図17】第4の実施形態によるパラメータ設定画面の例を示す説明図。
【図18】第4の実施形態による演算結果の例を示すグラフ。
【図19】第4の実施形態による収束途中の演算結果の例を示すグラフ。
【図20】第4の実施形態による収束した演算結果の例を示すグラフ。
【図21】本発明の第1の実施形態による電波伝搬シミュレータのハード構成図。
【図22】第1の実施形態で、計算式(2)による演算結果の例を示すグラフ。
【図23】第1の実施形態で、計算式(3)による再演算結果の例を示すグラフ。
【符号の説明】
1…パラメータ設定手段、2…計算式設定手段、21…計算式入力手段、22…計算式格納手段、23,231…計算式選択手段、3…実測値入力手段、4…電波強度演算手段、5…演算結果比較手段、6…演算結果出力手段、7…近似曲線導出手段、8…演算結果合成手段、91…電波強度演算装置、8000…演算装置、8001…キーボード、8002…記憶装置、8003…ディスプレイ、8004…プリンタ、8005…ディスクドライブ。

Claims (8)

  1. 電波の送信源と受信アンテナとの空間の電波強度から、前記空間を伝播する電波の状態をシミュレーションする電波伝搬シミュレータにおいて、
    前記電波強度を計算する複数の計算式を選択可能に設定する計算式設定手段と、前記計算式におけるパラメータの一部を変更可能に設定するパラメータ設定手段と、設定された計算式と設定されたパラメータに基づいて前記電波強度を計算する電波強度演算手段と、前記空間の一部空間における電波強度の実測値を入力する実測値入力手段と、前記電波強度演算手段による電波強度と前記実測値入力手段による実測値とを比較する演算結果比較手段を設け、前記比較の結果に基づいて前記計算式または前記パラメータを最適化することを特徴とする電波伝搬シミュレータ。
  2. 電波の複数の送信源と受信アンテナとの空間の電波強度から、前記空間を伝播する電波の状態をシミュレーションする電波伝搬シミュレータにおいて、
    前記電波強度を計算する複数の計算式を選択可能に設定する計算式設定手段と、前記計算式におけるパラメータの一部を変更可能に設定するパラメータ設定手段と、設定された計算式と設定されたパラメータに基づいて前記電波強度を計算する電波強度演算手段とを含む前記送信源毎の電波強度演算装置と、
    各電波強度演算装置による電波強度を合成する演算結果合成手段と、前記空間の一部空間における電波強度の実測値を入力する実測値入力手段と、
    前記演算結果合成手段による電波強度と前記実測値入力手段による実測値とを比較する演算結果比較手段を設け、前記比較の結果に基づいて前記計算式または前記パラメータを最適化することを特徴とする電波伝搬シミュレータ。
  3. 請求項1または2において、
    前記演算結果比較手段は、前記電波強度と前記実測値との差が最小または基準値以下となるように、前記計算式または前記パラメータの設定を変更することを特徴とする電波伝搬シミュレータ。
  4. 請求項1または2において、
    前記計算式設定手段は、送信電波の波長と送受信間距離との関係に応じて設定する計算式を選択することを特徴とする電波伝搬シミュレータ。
  5. 請求項1または2において、
    前記計算式設定手段は、前記複数の計算式の一部にユーザ指定式を取り込み可能に構成されていることを特徴とする電波伝搬シミュレータ。
  6. 請求項1または2において、
    前記実測値から近似式を導く近似曲線導出手段を設け、導出された近似式を前記計算式設定手段に設定することを特徴とする電波伝搬シミュレータ。
  7. 電波の送信源と受信アンテナとの空間の電波強度から、前記空間を伝播する電波の状態をシミュレーションする電波伝搬シミュレータの電波強度演算方法において、
    前記電波強度を計算する複数の計算式から1つの計算式を選択すると共に、前記計算式におけるパラメータのうち、変更可能なパラメータの値を設定し、設定された計算式とパラメータに基づいて前記電波強度を計算し、この演算結果の電波強度と前記空間の一部空間における電波強度の実測値とを比較し、電波強度と実測値の差が最小または基準値以下となるまで、前記パラメータまたは前記計算式の再設定を行い前記電波強度の計算を繰り返すことを特徴とする電波伝搬シミュレータの電波強度演算方法。
  8. 請求項7において、
    前記電波強度の計算は、全地点の演算終了まで電波の送受信地点間の距離に応じて前記計算式を選択しながら行うことを特徴とする電波伝搬シミュレータの電波強度演算方法。
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