JP2005019588A - 電波吸収パネルとその施工法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の電波吸収パネルとその施工法は、電波反射板7とその前面に配置される桟型フェライト磁性体1及び桟型フェライト磁性体の外面を被覆する保護部材2から構成される電波吸収パネル4において、予め形成して成る保護部材2の装着溝3に桟型フェライト磁性体1を設置することを特徴としており、桟型フェライト磁性体を高精度かつ確実に設置して、荷重の集中を阻止すると共に構造を総体的に簡潔にして製造コストを削減している。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電波吸収パネルとその施工法に関し、特に、桟型フェライト磁性体の設置を高精度かつ確実にする電波吸収パネルとその施工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビ電波の反射障害は、影響する地域が遠距離、かつ広範囲になることから電波を反射させずに吸収する対策として電波吸収パネルを採用していた。(例えば、特許文献1を参照)
【0003】
従来の電波吸収パネルは、例えば、8×17×100mmの桟型フェライト磁性体を電波反射板の前面に長手方向に連続的に並べて構成する列を一定周期に配列しながら、全面を厚さ3mmのガラス繊維補強プラスチック板(以下、GFRPと称する。)で保護することで構成していたが、構造的に補強する必要があることや個々の桟型フェライト磁性体に接着材を付けて並べることは施工効率を極めて悪くすることからコストアップの要因となっていた。
【0004】
一方、施工効率を改善するために、図4に例示するようにポリ塩化ビニール(以下、PVCと称する。)から成る厚さ0.5mmで長さ1000mmのコ字型枠もしくは角筒5を予め製作しておいて、これに桟型フェライト磁性体1を挿入することで1m単位で扱えるようにして、その前面をGFRP製の保護板6で被覆して水分の浸入を防止しており、その後面に電波反射板7を配置してコンクリート基盤8と一体にすることで電波吸収パネル9を構成している。尚、両端部に位置する桟型フェライト磁性体は、防水材10で封鎖されることで水分の浸入を防止している。
【0005】
しかるに、この改善策は、コ字型枠もしくは角筒5内の桟型フェライト磁性体1が、接着材で拘束されていないことから下方にその重量を集中させて下部の桟型フェライト磁性体を破壊させたり、桟型フェライト磁性体1が不透水性のPVCで覆われているために侵入した水でその性能を劣化させる要因になっていた。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−115345号公報、(段落符号「0018」〜「0020」末行、「0033」〜「0039」末行、図1、3、4)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点に鑑みてその解消のために提案するものであり、桟型フェライト磁性体の設置を高精度かつ確実にすることで、構造を総体的に簡潔にして製造コストを削減する電波吸収パネルとその施工法を提供している。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による電波吸収パネルは、電波反射板とその前面に配置される桟型フェライト磁性体及び桟型フェライト磁性体の外面を被覆する保護部材から構成される電波吸収パネルにおいて、予め形成して成る保護部材の装着溝に桟型フェライト磁性体を設置することを特徴としており、桟型フェライト磁性体を高精度かつ確実に設置して、荷重の集中を阻止すると共に構造を総体的に簡潔にして製造コストを削減している。
【0009】
又、本発明による電波吸収パネルの施工法は、桟型フェライト磁性体の保護部材に所定深さの装着溝を規定の間隔で形成して置いて、保護部材の装着溝に桟型フェライト磁性体を設置し、しかる後に、桟型フェライト磁性体の後面に電波反射板を配置することを基本にし、保護部材を所定深さの装着溝を規定の間隔で形成した配列版として構成することを特徴としており、桟型フェライト磁性体を高精度かつ確実に設置して製造コストを削減している。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明による電波吸収パネルは、電波反射板とその前面に配置される桟型フェライト磁性体及び桟型フェライト磁性体の外面を被覆する保護部材から構成されており、予め形成して成る保護部材の装着溝に桟型フェライト磁性体を高精度かつ確実に設置している。
以下に、本発明による電波吸収パネルの実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明するが、理解を容易にするために、従来と同様の部位については同一の符号で表示している。
【0011】
図1は、本発明による電波吸収パネルの実施の形態を示す断面図(a)と部分断面の正面図(b)である。
本発明による電波吸収パネルの実施の形態では、電波吸収パネル4は、断面図(a)のように直方体の桟型フェライト磁性体1を電波反射板7の上に配置することで構成されている。
【0012】
本実施の形態の桟型フェライト磁性体1は、厚み8mm、高さ17mm及び長さ100mmに形成された直方体のフェライト磁性体であり、長手方向が同一方向になるように所定の間隔で並行に配列することで、入射する電波の磁界方向は、桟型フェライト磁性体2の長手方向と一致しており、電波の電界方向は、桟型フェライト磁性体1の長手方向と直交している。
【0013】
配列された桟型フェライト磁性体1は、その前面をGFRP製の保護板2で被覆することによって水分の浸入を防止すると共に、両端部の桟型フェライト磁性体1を防水材10で封鎖することで、電波吸収パネル4は防水状態に構成されている。
【0014】
図2は、本発明の電波吸収パネル4に採用する保護板2と他の構成部材との関係を詳細に示している。
本実施の形態では、桟型フェライト磁性体1の全面を厚さ3mmのGFRP製の保護板2で封鎖している。保護板2の内側には、桟型フェライト磁性体1の列を一定周期に配列する装着溝3を所定間隔に設けており、この装着溝3に桟型フェライト磁性体1を接着配置するだけで、桟型フェライト磁性体1は、長手方向に連続的に並べる列を一定周期に配列されて、高精度かつ確実に固定されることになる。
【0015】
しかして、桟型フェライト磁性体1の後面には、電波反射板7が配置しながらコンクリート基盤8を一体にして電波吸収パネル4を構成しているので、桟型フェライト磁性体1の荷重は、下方で集中するのを阻止されると共に、構造を総体的に簡潔にして製造コストを削減することができる。
【0016】
次に、本発明による電波吸収パネルの施工法について説明する。
本発明による電波吸収パネルの施工法は、桟型フェライト磁性体の保護部材に所定深さの装着溝を規定の間隔で形成して置いて、保護部材の装着溝に桟型フェライト磁性体を設置し、しかる後に、桟型フェライト磁性体の後面に電波反射板を配置しており、保護部材を所定深さの装着溝を規定の間隔で形成した配列版として構成することを特徴としている。
以下に、本発明による電波吸収パネルの施工法を、図3の実施の形態を示す工程図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
本実施の形態における施工法は、桟型フェライト磁性体1を被覆するGFRP製保護板2の内側に桟型フェライト磁性体1の装着溝3を形成して置き、この保護板2を図3(a)に示すように装着溝3を上向きにして型枠11の底部に配置する。
【0018】
次いでの工程は、図3(b)のように保護板2の装着溝3に接着剤12を塗布しながら、桟型フェライト磁性体1を順次に装備して行くものであり、桟型フェライト磁性体1と保護板2とを正規の位置に高精度で固定している。
【0019】
そして、図3(c)のように安定的に固定された桟型フェライト磁性体1の上面に接着剤13を一斉に塗布するもので、この上に電波反射板7を敷設するのを次いでの工程にしている。これによって、桟型フェライト磁性体1、保護板2及び電波反射板7は、堅固に一体化させることができると共に、その位置関係は、簡単な作業の下に高精度に確立されている。
次いで、電波反射板7には、コンクリート基盤8と一体に結合させる段階に備えて、アンカー等の結合部材を適宜に配置させる。
【0020】
次工程は、図3(d)のように型枠と電波反射板7に上にコンクリート基盤8を打設するものであり、これに継続させて所定の養生を経ることで電波吸収パネル4を脱型する。しかして、電波吸収パネル4は、周辺端の桟型フェライト磁性体1を防水材10で封鎖することによって、防水状態に構成されることになる。
【0021】
尚、上記実施の形態では、保護板とするためにGFRP製にしているが、表面を保護する必要のない電波吸収パネルの場合にあっては、保護板に換えて所定深さの装着溝を規定の間隔で形成したPVC製の配列版を構成することで、桟型フェライト磁性体の位置関係を簡単な作業の下に高精度に確立することも可能である。
【0022】
以上のように、本発明による電波吸収パネルの施工法は、実施の形態のように構成されることで、桟型フェライト磁性体を高精度かつ確実に設置して製造コストの削減を達成している。
【0023】
以上、本発明による電波吸収パネルとその施工法を、上記実施の形態に基づいて詳細に説明したが、本発明は、これらの実施の形態に何ら限定されるものでなく、その具体的な形状や材質等に関しては、発明の主旨を逸脱しない範囲において各種の変更が可能であることは当然のことである。
【0024】
【発明の効果】
本発明による電波吸収パネルは、電波反射板とその前面に配置される桟型フェライト磁性体及び桟型フェライト磁性体の外面を被覆する保護部材から構成される電波吸収パネルにおいて、予め形成して成る保護部材の装着溝に桟型フェライト磁性体を設置することを特徴としているので、桟型フェライト磁性体を高精度かつ確実に設置して、荷重の集中を阻止すると共に構造を総体的に簡潔にして製造コストを削減できる効果を発揮している。
【0025】
又、本発明による電波吸収パネルの施工法は、桟型フェライト磁性体の保護部材に所定深さの装着溝を規定の間隔で形成して置いて、保護部材の装着溝に桟型フェライト磁性体を設置し、しかる後に、桟型フェライト磁性体の後面に電波反射板を配置することを基本にして、保護部材を所定深さの装着溝を規定の間隔で形成した配列版として構成することを特徴としているので、桟型フェライト磁性体を高精度かつ確実に設置して製造コストを削減できる効果を発揮している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電波吸収パネルの実施の形態を示す断面図(a)と正面図(b)
【図2】本発明の電波吸収パネルに採用する保護板の実施の形態図
【図3】本発明による電波吸収パネルの施工法に関する実施の形態を示す工程図
【図4】従来の電波吸収パネル図
【符号の説明】
1 桟型フェライト磁性体、 2 保護板、 3 装着溝、
4 電波吸収パネル、 5 角筒、 6 保護板、 7 電波反射板、
8 コンクリート基盤、 9 電波吸収パネル、 10 防水材、
11 型枠、 12、13 接着剤、
Claims (3)
- 電波反射板と該電波反射板の前面に配置される桟型フェライト磁性体及び該桟型フェライト磁性体の外面を被覆する保護部材から構成される電波吸収パネルであって、予め形成して成る保護部材の装着溝に桟型フェライト磁性体を設置することを特徴とする電波吸収パネル。
- 桟型フェライト磁性体の保護部材に所定深さの装着溝を規定の間隔で形成して置き、該保護部材の装着溝に桟型フェライト磁性体を設置して、しかる後に、桟型フェライト磁性体の後面に電波反射板を配置する電波吸収パネルの施工法。
- 保護部材が、所定深さの装着溝を規定の間隔で形成した配列版として構成されることを特徴とする請求項2に記載の電波吸収パネルの施工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003180640A JP2005019588A (ja) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | 電波吸収パネルとその施工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003180640A JP2005019588A (ja) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | 電波吸収パネルとその施工法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2005019588A true JP2005019588A (ja) | 2005-01-20 |
Family
ID=34181571
Family Applications (1)
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JP2003180640A Pending JP2005019588A (ja) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | 電波吸収パネルとその施工法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2005019588A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9078455B2 (en) | 2010-03-25 | 2015-07-14 | Conopco, Inc. | Process for manufacturing tea products |
-
2003
- 2003-06-25 JP JP2003180640A patent/JP2005019588A/ja active Pending
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US9078455B2 (en) | 2010-03-25 | 2015-07-14 | Conopco, Inc. | Process for manufacturing tea products |
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