JP2005018543A - 配当・株主優待割当システム - Google Patents
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Abstract
【課題】少ない資金により株式の購入を希望している個人投資家の投資意欲を喚起すると共に投資を促進させる配当・株主優待割当システムを提供する。
【解決手段】配当金又は株主優待を割り当てる顧客を決定するための抽籤パターンを設定し(ステップS10)、抽籤パターンが設定された抽籤に対して顧客がエントリー(応募)できるエントリー期間を設定する(ステップS11)。次に、エントリーが受け付けられた顧客について、顧客の保有株式数に基づく当選確率変数を算出し(ステップS18)、算出された当選確率変数に基づいて抽籤を行う(ステップS19)。そして、当選した顧客に対して当選した旨の通知を行い(ステップS21)、当選者が確定した場合には(ステップS23)、当選した顧客に対して配当金又は株主優待を割り当てる。
【選択図】 図4
【解決手段】配当金又は株主優待を割り当てる顧客を決定するための抽籤パターンを設定し(ステップS10)、抽籤パターンが設定された抽籤に対して顧客がエントリー(応募)できるエントリー期間を設定する(ステップS11)。次に、エントリーが受け付けられた顧客について、顧客の保有株式数に基づく当選確率変数を算出し(ステップS18)、算出された当選確率変数に基づいて抽籤を行う(ステップS19)。そして、当選した顧客に対して当選した旨の通知を行い(ステップS21)、当選者が確定した場合には(ステップS23)、当選した顧客に対して配当金又は株主優待を割り当てる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、単元未満の株式を保有している顧客に対して、配当金又は株主優待を割り当てる配当・株主優待割当システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、株式を保有している株主に対しては、保有している株式数に応じた配当金の支払いや、株式発行企業が提供しているサービスを受ける際又は株式発行企業が製造している製品を購入する際の優待券や割引券の提供等の株主優待が行われている。この配当金の支払い及び株主優待は、その株式を一単元以上保有する株主に対して提供されている。
【0003】
ここで、株式ミニ投資制度や株式累積投資制度を利用して株式を保有している顧客は、保有している株式のうち、単元未満株式については、直接、株式発行企業から配当金の支払い等を受けることはできない。即ち、株式ミニ投資制度や株式累積投資制度を利用して株式を保有している場合、株式の名義は株式ミニ投資制度等のサービスを提供している証券会社になっている。従って、配当金の支払い等は証券会社に対して行われることから、証券会社に支払われた配当金は、各顧客の株式保有割合に応じて分配されていた。また、証券会社に対して優待券等が配布されている場合には、それらの優待券等を換金した後、換金した金銭が各顧客の株式保有割合に応じて分配されていた。
【0004】
なお、顧客が所有する株式に基づく配当金の支払い処理を管理する配当金支払管理システムが存在する(例えば、特許文献1参照)。この配当金支払管理システムにおいては、まず、決算日を迎えた株式銘柄を抽出し、抽出された株式銘柄の配当単価を算出する。次に、算出された配当単価及び顧客が保有する株式単元に基づいて、顧客への配当金額を算出し、算出された配当金を口座振替等により顧客に支払っている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−279193号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、単元未満の株式を保有する顧客に対して、株式の保有割合に応じて配当金を配分している場合、1単元の株式に対する配当金の額はそれほど大きな額ではないため、実際に顧客が受け取る配当金の額が小さくなる。また、株主優待の場合には、換金することにより、実際に株主優待を用いて受けることができるサービス等の価格よりも低い額が顧客に対して配分されることとなる。従って、顧客に対して株式を保有することに対する利点を十分にアピールすることが困難になっており、株式投資に対する興味を十分に喚起できていない。そのため、株式ミニ投資制度や株式累積投資制度に興味はあるが、実際に投資するまでには至らない等の潜在的な顧客の需要を顕在化することができず、個人投資家の裾野が広がらないという問題がある。
【0007】
この発明の課題は、少ない資金で単元未満の株式を購入した顧客に対して、十分な配当金又は株主優待を得る機会を与え、個人投資家の投資意欲を喚起し、投資を促進させる配当・株主優待割当システムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の配当・株主優待割当システムは、単元未満株式を保有している顧客に対する配当金又は株主優待の割り当てを行う配当・株主優待割当システムにおいて、配当金又は株主優待を割り当てる顧客を決定するための抽籤パターンを設定する抽籤パターン設定手段と、前記抽籤パターン設定手段により設定された抽籤パターンの抽籤に対して顧客が応募できる応募期間を設定する応募期間設定手段と、前記応募期間設定手段により設定された応募期間内において、顧客の応募を受け付ける応募受付手段と、前記応募受付手段により応募が受け付けられた顧客の当選確率変数を、該顧客の保有株式数に基づいて算出する当選確率変数算出手段と、前記当選確率変数算出手段により算出された当選確率変数に基づいて抽籤を行う抽籤手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
この請求項1記載の配当・株主優待割当システムによれば、単元未満の株式(1株以下の株式である端株を含む)を保有する顧客の保有株式数に基づく当選確率変数により抽籤を行い、当選した顧客に対して配当金又は株主優待の割り当てを行っている。即ち、抽籤を行うことにより公平性を担保した状態で、顧客が保有している株式数に比較して十分な額の配当金又は株主優待を、単元未満の株式を保有している顧客に対して割り当てている。そのため、少ない資金で株式を保有することを希望している個人投資家の投資意欲を適切に喚起し、個人投資家の裾野を拡大することができる。
【0010】
また、請求項2記載の配当・株主優待割当システムは、前記応募受付手段が、前記抽籤パターン設定手段により設定された抽籤パターンの応募状況を、顧客に対して提供する応募状況提供手段を備えることを特徴とする。
【0011】
この請求項2記載の配当・株主優待割当システムによれば、例えば、応募状況を頻繁に確認する顧客に対して株式投資に関する情報を応募状況と併せて提供することにより、個人投資家の投資意欲を適切に刺激することができる。
【0012】
また、請求項3記載の配当・株主優待割当システムは、前記抽籤パターン設定手段が一の株式銘柄について複数の抽籤パターンを設定し、前記応募受付手段が前記抽籤パターン設定手段により設定された抽籤パターン毎に、顧客からの応募を受け付けることを特徴とする。
【0013】
この請求項3記載の配当・株主優待割当システムによれば、一の株式銘柄について複数の抽籤パターンを設定し、設定されたパターン毎に抽籤を受け付けることができる。従って、顧客は割り当てられる配当金の額が大きい抽籤パターン又は割り当てられる額は小さいが当選の可能性が高い抽籤パターン等、任意の抽籤パターンを選択して応募することができる。そのため、株式ミニ投資制度で投資した顧客の満足度を高く維持し、株式投資に対して更なる関心を抱かせるようにすることができる。
【0014】
また、請求項4記載の配当・株主優待割当システムは、前記応募受付手段が前記応募期間内において、応募する抽籤パターンの変更を受け付ける変更受付手段を備えることを特徴とする。
【0015】
この請求項4記載の配当・株主優待割当システムによれば、複数の抽籤パターンが設定されている場合、応募期間内であれば応募する抽籤パターンの変更を行うことができる。従って、顧客が抽籤パターンを変更する手続を行う際に、株式投資に関する情報を併せて提供することにより、顧客の投資意欲を適切に刺激することができる。
【0016】
また、請求項5記載の配当・株主優待割当システムは、前記抽籤手段が、当選した顧客に対して当選した旨を通知する当選通知手段と、前記当選通知手段により当選が通知された顧客からの当選確認通知を受け付ける確認通知受付手段と、前記確認通知受付手段により当選確認通知を受け付ける期間を設定する当選確認期間設定手段とを備え、前記当選確認期間設定手段により設定された当選確認期間内に、前記確認通知受付手段により当選した顧客からの当選確認通知が受け付けられていない場合には、再度、抽籤を行うことを特徴とする。
【0017】
この請求項5記載の配当・株主優待割当システムによれば、当選確認期間内に、当選者により確認が行われなかった場合には、再度抽籤が行われる。従って、顧客に対して自らが当選したか否かの確認を促し、顧客が確認を行う際に併せて株式投資に対する情報を提供することにより、顧客の投資意欲を適切に刺激することができる。
【0018】
また、請求項6記載の配当・株主優待割当システムは、前記抽籤手段が、前記当選通知手段により当選が通知された顧客からの当選辞退通知を受け付ける辞退通知受付手段と、前記辞退通知受付手段により当選辞退通知を受け付ける期間を設定する当選辞退期間設定手段とを備え、前記当選辞退期間設定手段により設定された当選辞退期間内に、前記辞退通知受付手段により当選した顧客からの当選辞退通知が受け付けられた場合には、再度、抽籤を行うことを特徴とする。
【0019】
この請求項6記載の配当・株主優待割当システムによれば、当選辞退期間内に、当選者により当選の辞退が行われた場合には、再度抽籤が行われる。従って、当選者による当選の辞退に基づく再度の抽籤が実施されるか否か、又は、再度の抽籤により自らが当選したか否かの確認を顧客に促し、顧客が確認を行う際に併せて株式投資に対する情報を提供することにより、顧客の投資意欲を適切に刺激することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、実施の形態に係る配当・株主優待割当システムについて説明する。なお、以下においては、証券会社が提供している株式ミニ投資制度を利用している顧客に対して、配当金又は株主優待の割り当てを行う場合を例として説明する。
【0021】
図1は、実施の形態に係る配当・株主優待割当システムを含むシステム全体のブロック構成図である。この図1に示すように、配当・株主優待割当システム2は、ネットワーク4を介して顧客端末6a、6b、6c…のそれぞれと接続されている。
【0022】
図2は、この発明の実施の形態に係る配当・株主優待割当システム2のブロック構成図である。配当・株主優待割当システム2は、証券会社に設置されており、図2に示すように、この配当・株主優待割当システム2におけるデータの処理を制御するデータ制御部10を備えている。このデータ制御部10には、顧客端末6a、6b、6c…それぞれとの間の通信を制御する通信制御部12が接続されている。また、データ制御部10には、株式ミニ投資制度を利用して株式を購入した顧客の氏名、保有株式銘柄等を含む顧客情報を記憶している顧客情報記憶部14及び株式ミニ投資制度により購入された株式等に関する株式情報を記憶する株式情報記憶部16が接続されている。また、データ制御部10には、配当金又は株主優待が割り当てられる顧客を決定するために行われる抽籤パターン等を記憶するデータ記憶部18及び株式ミニ投資制度を利用している顧客に対して投資している株式銘柄に関する情報等を提供するWebサイトを構成するWebページのデータを記憶するWebページデータ記憶部20が接続されている。
【0023】
顧客情報記憶部14には、顧客情報、即ち、株式ミニ投資制度を利用して株式を購入した顧客の氏名、住所、電話番号、保有株式銘柄、保有株式の割合、口座番号、顧客識別番号及びパスワード等を含む情報が記憶されている。なお、株式保有割合は、株式銘柄の単元に対して顧客が保有している株式の割合であり、口座番号は、顧客が証券取引に用いるために証券会社に開設している口座の番号である。また、顧客識別番号及びパスワードは、Webサイトにログインした顧客が本人であることを確認する際に用いられる。この顧客識別番号及びパスワードを用いて、本人確認、即ち、顧客が証券会社のWebサイトにログインする際に入力した顧客識別番号とパスワードを顧客情報記憶部14に記憶されている顧客識別番号とパスワードと照合することにより、顧客が本人であることの確認が行われる。
【0024】
また、株式情報記憶部16には、株式情報、即ち、株式ミニ投資制度により購入された株式に関する所定の情報が株式銘柄に対応させて記憶されている。この株式情報には、株式を市場において売買する際の最小単位であり、株式発行企業の定款により定められている1単元となる株式の数、証券会社の名義により保有されている保有単元数が含まれている。また、株式情報には、株式を購入する際に資金を拠出した顧客の顧客識別番号、購入時の株価及び、1単元当たりの配当金の金額(配当単価)や1単元当たりの株主優待の内容(配布される優待券の種類等)が含まれている。また、株式ミニ投資制度による購入対象となっているが、未購入の株式については、1単元となる株式数、その時点における株価、配当単価等及び株式発行企業の業績等に関する情報を含む株式情報が株式銘柄に対応させて記憶されている。
【0025】
また、データ記憶部18には、抽籤パターン、即ち、配当金又は株主優待が割り当てられる顧客を決定するために行われる抽籤のパターンが記憶される。例えば、鉄道会社の株主優待が保有株式1単元に対しては10枚組みの回数券が1組、5単元に対しては10枚組みの回数券が2組、10単元に対しては首都圏1日乗り放題チケットが2枚となっており、株式ミニ投資制度により証券会社の名義でこの鉄道会社の株式が10単元分保有されているとする。この場合に、1単元に対する株主優待が合計10人の顧客に割り当てられるように当選者を10人とする抽籤を行うか、5単元に対する株主優待が合計2人の顧客に割り当てられるように当選者を2人とする抽籤を行うか、または、10単元に対する株主優待が1人の顧客に割り当てられるように当選者を1人とする抽籤を行うか等の抽籤パターンが記憶される。また、証券会社の名義でこの鉄道会社の株式が20単元分保有されている場合には、10単元に対する株主優待を1人の顧客に割り当て、5単元に対する株主優待を2人の顧客に割り当てるように抽籤を行う、又は、10単元に対する株主優待を1人の顧客に、5単元に対する株主優待を1人の顧客に、1単元に対する株主優待を5人の顧客にそれぞれ割り当てるように抽籤を行うようにしてもよい。
【0026】
また、Webページデータ記憶部20には、証券会社のWebサイト、即ち、株式ミニ投資制度を利用して株式を保有している顧客に対して、各種の情報を提供するWebサイトを構成するWebページのデータが記憶されている。例えば、株式ミニ投資制度による新規投資対象の株式銘柄に関する情報、保有している株式の発行企業に関する情報及び、配当金又は株主優待を割り当てるために行われる抽籤(応募期間や抽籤パターン等)に関する情報等を提供するためのWebサイトを構成するWebページのデータが記憶されている。
【0027】
図3は、この発明の実施の形態に係る顧客端末6aのブロック構成図である。この図3に示すように、顧客端末6aは、顧客端末6aにおけるデータの処理を制御するデータ制御部30を備えている。このデータ制御部30には、配当・株主優待割当システム2との間の通信を制御する通信制御部32が接続されている。また、データ制御部30には、通信制御部32を介して取得されたWebサイトを構成するWebページのデータ等を記憶するデータ記憶部34及びデータ記憶部34に記憶されたWebページのデータに基づくWebページ等を表示する表示部36が接続されている。なお、顧客端末6b、6c…の構成は、顧客端末6aと同様の構成であるため説明を省略する。
【0028】
ここで、顧客は、顧客端末6a、6b、6c…を用いてネットワーク4を介して配当・株主優待割当システム2に接続し、顧客識別番号及びパスワードを用いて証券会社のWebサイトにログインすることによりWebサイトを閲覧することができる。例えば、顧客端末6aを介して送信した顧客識別番号及びパスワードと配当・株主優待割当システム2の顧客情報記憶部14に記憶されている顧客識別番号及びパスワードとが照合一致となり、顧客が本人であることが認証された場合にのみ、顧客はWebサイトの閲覧を行うことができる。
【0029】
次に、図4のフローチャートを参照して、この発明の実施の形態に係る配当・株主優待割当システムにより行われる配当・株主優待の割当処理について説明する。
【0030】
まず、配当金又は株主優待を割り当てる顧客を決定するための抽籤パターンを設定する(ステップS10)。例えば、証券会社の名義で20単元の株式が保有されている場合、10単元については、1単元毎に1人、合計10人の当選者を決定する抽籤パターン(1単元分の優待券が合計10人に当たる「1単元分の抽籤パターン」)と、他の10単元については、10単元に1人の当選者を決定する抽籤パターン(10単元分の優待券が1人に当たる「10単元の抽籤パターン」)を設定する。なお、設定された抽籤パターンは、株式銘柄に対応させてデータ記憶部18に記憶される。
【0031】
次に、配当金又は株主優待を割り当てる顧客を決定するための抽籤に対するエントリー(応募)を受け付けるエントリー期間を設定する(ステップS11)。なお、設定されたエントリー期間は、抽籤が行われる株式銘柄に対応させてデータ記憶部18に記憶される。
【0032】
次に、抽籤へのエントリーを受け付けるためのエントリー用Webページを作成する(ステップS12)。例えば、証券会社のWebサイトにログインした顧客からの抽籤へのエントリーを、Webサイト上において受け付けるためのWebページを作成する。なお、作成されたエントリー用Webページは、Webページデータ記憶部20に記憶される。また、エントリー用Webページが作成された場合には、Webサイトのトップページ(Webサイトを閲覧した際に最初に表示されるWebページ)にエントリー用Webページへのリンクが設けられる。
【0033】
ここで、顧客は、顧客端末6a、6b、6c…を用いてネットワーク4を介して証券会社のWebサイトにログインし、エントリー用Webページにおいて所定の処理を行うことにより抽籤にエントリーすることができる。例えば、顧客端末6aを用いて顧客が証券会社のWebサイトにログインし、トップページからのリンクを用いてエントリー用Webページにアクセスした場合、表示部36に図5に示すようなエントリー用Webページが表示される。この時、例えば、マウス等のポインティングデバイスを用いて「1単元分の抽籤パターン(当選者10名)」又は「10単元分の抽籤パターン(当選者1名)」の左側に表示されている「○」の内部をクリックすることによりエントリーする抽籤パターンを選択する。そして、抽籤パターンを選択した後に、エントリーボタン40をマウス等を用いて選択してクリックすることにより、抽籤へのエントリーを行うことができる。
【0034】
また、エントリー用Webページにおいては、その時点における顧客のエントリー状況が示される。例えば、図5に示すように、1単元分の抽籤パターンにエントリーした顧客数及び10単元分の抽籤パターンにエントリーした顧客数がグラフ形式により示される。ここで、例えば、1単元分の抽籤パターンにエントリーした顧客が14人、10単元分の抽籤パターンにエントリーした顧客が7人となっているとする。この場合、1単元分の抽籤パターンは当選者が10人であり、10単元分の抽籤パターンは当選者が1人であるため、1単元分の抽籤パターンにエントリーした方が当選する可能性が高くなる。従って、顧客は、表示されているエントリー状況を参考に抽籤パターンを選択してエントリーすることができる。
【0035】
配当・株主優待割当システム2においては、図4に示すように、顧客からの抽籤へのエントリーを受け付ける(ステップS13)。例えば、顧客端末6aにおいてエントリーボタン40がクリックされ、証券会社のWebサイトにログインしている顧客の顧客識別番号及びパスワードがエントリーデータとして顧客端末6aから送信される。従って、送信されたエントリーデータを受信することにより、顧客からの抽籤へのエントリーを受け付ける。
【0036】
次に、エントリーデータをデータ記憶部18に記憶する(ステップS14)。即ち、ステップS13においてエントリーを受け付けた顧客の顧客識別番号及びパスワードをエントリーデータとして、抽籤の対象になっている株式銘柄に対応させてデータ記憶部18に記憶する。
【0037】
次に、抽籤パターン毎にエントリーした顧客数の集計を行う(ステップS15)。例えば、1単元分の抽籤パターンにエントリーした顧客数の集計と、10単元分の抽籤パターンにエントリーした顧客数の集計とを行う。なお、それぞれの集計結果は、各抽籤パターンに対応させてデータ記憶部18に記憶される。
【0038】
次に、エントリー期間が終了したか否かを判断し(ステップS16)、エントリー期間が終了していない場合には(ステップS16)、エントリー用Webページを更新し(ステップS17)、ステップS13に戻り新たなエントリーを受け付ける。即ち、エントリー期間が終了していない場合には、ステップS15において集計された顧客数、即ち、新たにエントリーが受け付けられた顧客の数を加えたその時点における抽籤パターン毎の最新のエントリー状況を示すべくエントリー用Webページを更新し、新たなエントリーを受け付ける。
【0039】
一方、エントリー期間が終了している場合には(ステップS16)、各抽籤パターンにエントリーした顧客毎に顧客の保有株式割合に基づく当選確率変数を算出する(ステップS18)。例えば、0.3単元の株式を保有している顧客が、1単元分の株主優待を受ける顧客を決定する抽籤パターンにエントリーした場合、この顧客の当選確率が30%となるように当選確率変数が算出される。また、この顧客が10単元分の株主優待を受ける顧客を決定する抽籤パターンにエントリーした場合には、当選確率が3%となるように当選確率変数が算出される。なお、算出された当選確率変数は、各抽籤パターンにエントリーした顧客の顧客識別番号に対応させてデータ記憶部18に記憶される。
【0040】
次に、ステップS18において算出された当選確率変数に基づいて、配当金又は株主優待の割り当てを受ける株主を決定するための抽籤を抽籤パターン毎に行う(ステップS19)。なお、抽籤の形式は、当選確率変数に基づいて当選者が決定される形式であれば、例えば、ルーレット形式等どのような形式のものであってもよい。
【0041】
次に、抽籤の当選者に対して当選した旨を通知した場合に、当選者から送信される当選確認通知を受け付ける当選確認期間を設定する(ステップS20)。なお、設定された当選確認期間は、抽選が行われる株式銘柄に対応させてデータ記憶部18に記憶される。
【0042】
次に、抽籤の当選者に対して当選した旨の通知を行う(ステップS21)。即ち、当選した旨を通知する当選通知Webページを作成し、Webサイトにログインした顧客の顧客識別番号が当選した顧客の顧客識別番号と一致した場合には、当選通知Webページのデータを自動的にネットワーク4を介してその顧客の顧客端末に送信することにより、当選者に対して当選した旨を通知する。
【0043】
ここで、当選した顧客の顧客端末、例えば、顧客端末6aにおいては、通信制御部32を介して当選通知Webページのデータを取得し、取得した当選通知Webページのデータをデータ記憶部34に記憶すると共に、当選通知Webページを表示部36に表示する(図6参照)。そして、当選通知Webページにおいて表示されている当選確認ボタン42をマウス等のポインティングデバイスを用いて選択してクリックすることにより、当選を確認した旨の当選確認通知を配当・株主優待割当システム2に対して送信する。
【0044】
次に、当選した旨を通知した当選者から、当選したことを確認した旨の当選確認通知を受信する当選確認期間が経過しているか否かを判断する(ステップS22)。当選確認期間が経過していない場合には、ステップS20に戻り当選者に対する通知を行う。
【0045】
一方、当選確認期間が経過している場合には(ステップS22)、当選者が確定したか否かを判断する(ステップS23)。即ち、当選者からの当選確認通知が通信制御部12を介して受信されているか否かを判断する。そして、当選確認通知を受信しており、当選者が確定している場合には(ステップS23)、そのまま処理を終了する。
【0046】
当選確認通知を受信しておらず、当選者が確定していない場合には(ステップS23)、当選者以外の顧客により再度、配当金又は株主優待の割り当てを受ける顧客を決定するための抽籤を再度行う。なお、配当金又は株主優待を受ける顧客を決定するための抽籤は、当選者が確定するまで行われる。
【0047】
この発明の実施の形態に係る配当・株主優待割当システムによれば、配当金又は株主優待を割り当てる顧客を決定するための抽籤パターンを設定し、設定された抽籤パターンにエントリーした顧客毎に顧客の保有株式数に基づく当選確率変数を算出し、算出された当選確率変数に基づいて抽籤を行っている。従って、単元未満の株式を保有している顧客であっても、例えば、1単元の株式を保有している場合に得られる配当金の全額を抽籤により得ることができる。そのため、株式ミニ投資制度等を利用して単元未満の株式を保有している顧客であっても、株式を保有する利点を実感することができ、少ない資金を投資することにより株式の購入を希望する個人投資家に対して投資を適切に促すことができる。
【0048】
また、この発明の実施の形態に係る配当・株主優待割当システムによれば、保有株式数に基づく当選確率変数により抽籤を行うことができる。即ち、保有株式数に対応させて当選確率を高くすることにより、より多くの投資を行っている顧客の当選確率を高めることができる。従って、公平性を担保した状態において顧客に対して配当金又は株主優待を割り当てることができ、顧客に対して株式を保有する利点を的確にアピールすることができる。
【0049】
また、この発明の実施の形態に係る配当・株主優待割当システムによれば、他の顧客のエントリー状況を参考にして抽籤パターンを選択してエントリーを行うことができる。従って、より好適な抽籤パターンを選択すべく、エントリー用Webページが頻繁に閲覧されるため、例えば、投資に適した株式銘柄の情報をエントリー用Webページに掲載する等により、顧客の投資意欲を適切に刺激することができる。
【0050】
また、この発明の実施の形態に係る配当・株主優待割当システムによれば、当選確認期間内に、当選者により当選したことの確認が行われなかった場合には、当選者以外の顧客により再度、抽籤が行われている。従って、少ない資金を投資することにより株式を購入した場合であっても、保有している株式数に比較して高い配当を得る機会を有していることをアピールすることにより、投資意欲を有している一方で実際の投資は行っていない潜在的な顧客の需要を顕在化させ、個人投資家の裾野を広げることができる。また、当選したか否かを確認すべくWebサイトにアクセスすることを顧客に促すことができるため、顧客に対して適切な投資情報を提供する機会を的確に得ることができる。
【0051】
なお、上述の実施の形態に係る配当・株主優待割当システムにおいては、エントリー用Webページにおいて抽籤へのエントリーを受け付けているが、電話や書面によりエントリーを受け付けるようにしてもよい。例えば、抽籤が行われることを顧客に対して書面により通知し、顧客からの電話やファックス等によりエントリーを受け付けるようにしてもよい。
【0052】
また、上述の実施の形態に係る配当・株主優待割当システムにおいては、他の顧客のエントリー状況を参照してエントリーする抽籤パターンを選択しているが、一度エントリーした後に、抽籤パターンを変更するようにしてもよい。例えば、1単元分の抽籤パターンにエントリーしたが、その後、1単元分の抽籤パターンに対するエントリーが増加し、逆に、10単元分の抽籤パターンに対するエントリーが減少しているとする。この場合において、エントリーした抽籤パターンを1単元分の抽籤パターンから10単元分の抽籤パターンに変更するようにしてもよい。この場合、顧客は、自らがエントリーした抽籤パターンへのエントリー状況を確認すべく、頻繁にWebサイトにアクセスするため、顧客に対して新たな投資対象の株式銘柄に関する情報等を適切に提供することができ、顧客の新たな投資意欲を喚起することができる。
【0053】
また、上述の配当・株主優待割当システムにおいては、当選の確認を当選通知Webページにおいて行っているが、電話や書面等により当選の確認を行うようにしてもよい。例えば、当選者に対して当選した旨の書面を送付し、当選者からの電話又はファックスを受領することにより、当選者を確定するようにしてもよい。
【0054】
また、上述の配当・株主優待割当システムにおいては、当選確認期間内に当選者による確認が行われなかった場合に、当選者以外の顧客を対象として再度抽籤を行っているが、再抽選に対するエントリーを行うようにしてもよい。即ち、当選者以外の顧客が証券会社のWebサイトにアクセスした場合には、再抽選に対するエントリーを行うか否かを確認するWebページが表示され、確認を行った顧客の中から抽籤により当選者を決定するようにしてもよい。
【0055】
また、上述の配当・株主優待割当システムにおいては、当選者による当選確認が行われているが、当選者による当選の辞退を行うことができるようにしてもよい。即ち、図6に示す当選通知Webページにおいて、当選確認ボタンに加えて当選辞退ボタンを表示し、この当選辞退ボタンがマウス等のポインティングデバイスを用いて選択されクリックされた場合には、当選を辞退した旨の当選辞退通知が配当・株主優待割当システムに受信されるようにしてもよい。この場合には、当選者による当選の辞退に基づいて、例えば、当選者以外の顧客を対象とした再度の抽籤を迅速に行うことができる。なお、再抽籤に対するエントリーを行い、エントリーを行った顧客を対象に抽籤を行うようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】
この発明によれば、単元未満の株式を保有する顧客の保有株式数に基づく当選確率変数により抽籤を行い、当選した顧客に対して配当金又は株主優待の割り当てを行っている。即ち、抽籤を行うことにより公平性を担保した状態で、単元未満の株式を保有している顧客に対する配当金又は株主優待を割り当てている。従って、少ない資金で株式を保有することを希望している個人投資家の投資意欲を適切に喚起し、個人投資家の裾野を拡大することができる。また、単元未満の株式を保有している場合であっても、1単元以上の株式を保有している場合と同等の配当金又は株主優待を得ることができるため、株式投資に対する関心を抱いている顧客の投資意欲を適切に刺激し、個人投資家の裾野を着実に広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る配当・株主優待割当システムを含むシステム全体のブロック構成図である。
【図2】この発明の実施の形態に係る配当・株主優待割当システムのブロック構成図である。
【図3】この発明の実施の形態に係る顧客端末のブロック構成図である。
【図4】この発明の実施の形態に係る配当・株主優待割当システムによる割当処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】この発明の実施の形態に係るエントリー用Webページの一例を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態に係る当選通知Webページの一例を示す図である。
【符号の説明】
2…配当・株主優待割当システム、4…ネットワーク、6a、6b、6c…顧客端末、10…データ制御部、12…通信制御部、14…顧客情報記憶部、16…株式情報記憶部、18…データ記憶部、20…Webページデータ記憶部、30…データ制御部、32…通信制御部、34…データ制御部、36…表示部、40…エントリーボタン、42…当選確認ボタン。
【発明の属する技術分野】
この発明は、単元未満の株式を保有している顧客に対して、配当金又は株主優待を割り当てる配当・株主優待割当システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、株式を保有している株主に対しては、保有している株式数に応じた配当金の支払いや、株式発行企業が提供しているサービスを受ける際又は株式発行企業が製造している製品を購入する際の優待券や割引券の提供等の株主優待が行われている。この配当金の支払い及び株主優待は、その株式を一単元以上保有する株主に対して提供されている。
【0003】
ここで、株式ミニ投資制度や株式累積投資制度を利用して株式を保有している顧客は、保有している株式のうち、単元未満株式については、直接、株式発行企業から配当金の支払い等を受けることはできない。即ち、株式ミニ投資制度や株式累積投資制度を利用して株式を保有している場合、株式の名義は株式ミニ投資制度等のサービスを提供している証券会社になっている。従って、配当金の支払い等は証券会社に対して行われることから、証券会社に支払われた配当金は、各顧客の株式保有割合に応じて分配されていた。また、証券会社に対して優待券等が配布されている場合には、それらの優待券等を換金した後、換金した金銭が各顧客の株式保有割合に応じて分配されていた。
【0004】
なお、顧客が所有する株式に基づく配当金の支払い処理を管理する配当金支払管理システムが存在する(例えば、特許文献1参照)。この配当金支払管理システムにおいては、まず、決算日を迎えた株式銘柄を抽出し、抽出された株式銘柄の配当単価を算出する。次に、算出された配当単価及び顧客が保有する株式単元に基づいて、顧客への配当金額を算出し、算出された配当金を口座振替等により顧客に支払っている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−279193号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、単元未満の株式を保有する顧客に対して、株式の保有割合に応じて配当金を配分している場合、1単元の株式に対する配当金の額はそれほど大きな額ではないため、実際に顧客が受け取る配当金の額が小さくなる。また、株主優待の場合には、換金することにより、実際に株主優待を用いて受けることができるサービス等の価格よりも低い額が顧客に対して配分されることとなる。従って、顧客に対して株式を保有することに対する利点を十分にアピールすることが困難になっており、株式投資に対する興味を十分に喚起できていない。そのため、株式ミニ投資制度や株式累積投資制度に興味はあるが、実際に投資するまでには至らない等の潜在的な顧客の需要を顕在化することができず、個人投資家の裾野が広がらないという問題がある。
【0007】
この発明の課題は、少ない資金で単元未満の株式を購入した顧客に対して、十分な配当金又は株主優待を得る機会を与え、個人投資家の投資意欲を喚起し、投資を促進させる配当・株主優待割当システムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の配当・株主優待割当システムは、単元未満株式を保有している顧客に対する配当金又は株主優待の割り当てを行う配当・株主優待割当システムにおいて、配当金又は株主優待を割り当てる顧客を決定するための抽籤パターンを設定する抽籤パターン設定手段と、前記抽籤パターン設定手段により設定された抽籤パターンの抽籤に対して顧客が応募できる応募期間を設定する応募期間設定手段と、前記応募期間設定手段により設定された応募期間内において、顧客の応募を受け付ける応募受付手段と、前記応募受付手段により応募が受け付けられた顧客の当選確率変数を、該顧客の保有株式数に基づいて算出する当選確率変数算出手段と、前記当選確率変数算出手段により算出された当選確率変数に基づいて抽籤を行う抽籤手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
この請求項1記載の配当・株主優待割当システムによれば、単元未満の株式(1株以下の株式である端株を含む)を保有する顧客の保有株式数に基づく当選確率変数により抽籤を行い、当選した顧客に対して配当金又は株主優待の割り当てを行っている。即ち、抽籤を行うことにより公平性を担保した状態で、顧客が保有している株式数に比較して十分な額の配当金又は株主優待を、単元未満の株式を保有している顧客に対して割り当てている。そのため、少ない資金で株式を保有することを希望している個人投資家の投資意欲を適切に喚起し、個人投資家の裾野を拡大することができる。
【0010】
また、請求項2記載の配当・株主優待割当システムは、前記応募受付手段が、前記抽籤パターン設定手段により設定された抽籤パターンの応募状況を、顧客に対して提供する応募状況提供手段を備えることを特徴とする。
【0011】
この請求項2記載の配当・株主優待割当システムによれば、例えば、応募状況を頻繁に確認する顧客に対して株式投資に関する情報を応募状況と併せて提供することにより、個人投資家の投資意欲を適切に刺激することができる。
【0012】
また、請求項3記載の配当・株主優待割当システムは、前記抽籤パターン設定手段が一の株式銘柄について複数の抽籤パターンを設定し、前記応募受付手段が前記抽籤パターン設定手段により設定された抽籤パターン毎に、顧客からの応募を受け付けることを特徴とする。
【0013】
この請求項3記載の配当・株主優待割当システムによれば、一の株式銘柄について複数の抽籤パターンを設定し、設定されたパターン毎に抽籤を受け付けることができる。従って、顧客は割り当てられる配当金の額が大きい抽籤パターン又は割り当てられる額は小さいが当選の可能性が高い抽籤パターン等、任意の抽籤パターンを選択して応募することができる。そのため、株式ミニ投資制度で投資した顧客の満足度を高く維持し、株式投資に対して更なる関心を抱かせるようにすることができる。
【0014】
また、請求項4記載の配当・株主優待割当システムは、前記応募受付手段が前記応募期間内において、応募する抽籤パターンの変更を受け付ける変更受付手段を備えることを特徴とする。
【0015】
この請求項4記載の配当・株主優待割当システムによれば、複数の抽籤パターンが設定されている場合、応募期間内であれば応募する抽籤パターンの変更を行うことができる。従って、顧客が抽籤パターンを変更する手続を行う際に、株式投資に関する情報を併せて提供することにより、顧客の投資意欲を適切に刺激することができる。
【0016】
また、請求項5記載の配当・株主優待割当システムは、前記抽籤手段が、当選した顧客に対して当選した旨を通知する当選通知手段と、前記当選通知手段により当選が通知された顧客からの当選確認通知を受け付ける確認通知受付手段と、前記確認通知受付手段により当選確認通知を受け付ける期間を設定する当選確認期間設定手段とを備え、前記当選確認期間設定手段により設定された当選確認期間内に、前記確認通知受付手段により当選した顧客からの当選確認通知が受け付けられていない場合には、再度、抽籤を行うことを特徴とする。
【0017】
この請求項5記載の配当・株主優待割当システムによれば、当選確認期間内に、当選者により確認が行われなかった場合には、再度抽籤が行われる。従って、顧客に対して自らが当選したか否かの確認を促し、顧客が確認を行う際に併せて株式投資に対する情報を提供することにより、顧客の投資意欲を適切に刺激することができる。
【0018】
また、請求項6記載の配当・株主優待割当システムは、前記抽籤手段が、前記当選通知手段により当選が通知された顧客からの当選辞退通知を受け付ける辞退通知受付手段と、前記辞退通知受付手段により当選辞退通知を受け付ける期間を設定する当選辞退期間設定手段とを備え、前記当選辞退期間設定手段により設定された当選辞退期間内に、前記辞退通知受付手段により当選した顧客からの当選辞退通知が受け付けられた場合には、再度、抽籤を行うことを特徴とする。
【0019】
この請求項6記載の配当・株主優待割当システムによれば、当選辞退期間内に、当選者により当選の辞退が行われた場合には、再度抽籤が行われる。従って、当選者による当選の辞退に基づく再度の抽籤が実施されるか否か、又は、再度の抽籤により自らが当選したか否かの確認を顧客に促し、顧客が確認を行う際に併せて株式投資に対する情報を提供することにより、顧客の投資意欲を適切に刺激することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、実施の形態に係る配当・株主優待割当システムについて説明する。なお、以下においては、証券会社が提供している株式ミニ投資制度を利用している顧客に対して、配当金又は株主優待の割り当てを行う場合を例として説明する。
【0021】
図1は、実施の形態に係る配当・株主優待割当システムを含むシステム全体のブロック構成図である。この図1に示すように、配当・株主優待割当システム2は、ネットワーク4を介して顧客端末6a、6b、6c…のそれぞれと接続されている。
【0022】
図2は、この発明の実施の形態に係る配当・株主優待割当システム2のブロック構成図である。配当・株主優待割当システム2は、証券会社に設置されており、図2に示すように、この配当・株主優待割当システム2におけるデータの処理を制御するデータ制御部10を備えている。このデータ制御部10には、顧客端末6a、6b、6c…それぞれとの間の通信を制御する通信制御部12が接続されている。また、データ制御部10には、株式ミニ投資制度を利用して株式を購入した顧客の氏名、保有株式銘柄等を含む顧客情報を記憶している顧客情報記憶部14及び株式ミニ投資制度により購入された株式等に関する株式情報を記憶する株式情報記憶部16が接続されている。また、データ制御部10には、配当金又は株主優待が割り当てられる顧客を決定するために行われる抽籤パターン等を記憶するデータ記憶部18及び株式ミニ投資制度を利用している顧客に対して投資している株式銘柄に関する情報等を提供するWebサイトを構成するWebページのデータを記憶するWebページデータ記憶部20が接続されている。
【0023】
顧客情報記憶部14には、顧客情報、即ち、株式ミニ投資制度を利用して株式を購入した顧客の氏名、住所、電話番号、保有株式銘柄、保有株式の割合、口座番号、顧客識別番号及びパスワード等を含む情報が記憶されている。なお、株式保有割合は、株式銘柄の単元に対して顧客が保有している株式の割合であり、口座番号は、顧客が証券取引に用いるために証券会社に開設している口座の番号である。また、顧客識別番号及びパスワードは、Webサイトにログインした顧客が本人であることを確認する際に用いられる。この顧客識別番号及びパスワードを用いて、本人確認、即ち、顧客が証券会社のWebサイトにログインする際に入力した顧客識別番号とパスワードを顧客情報記憶部14に記憶されている顧客識別番号とパスワードと照合することにより、顧客が本人であることの確認が行われる。
【0024】
また、株式情報記憶部16には、株式情報、即ち、株式ミニ投資制度により購入された株式に関する所定の情報が株式銘柄に対応させて記憶されている。この株式情報には、株式を市場において売買する際の最小単位であり、株式発行企業の定款により定められている1単元となる株式の数、証券会社の名義により保有されている保有単元数が含まれている。また、株式情報には、株式を購入する際に資金を拠出した顧客の顧客識別番号、購入時の株価及び、1単元当たりの配当金の金額(配当単価)や1単元当たりの株主優待の内容(配布される優待券の種類等)が含まれている。また、株式ミニ投資制度による購入対象となっているが、未購入の株式については、1単元となる株式数、その時点における株価、配当単価等及び株式発行企業の業績等に関する情報を含む株式情報が株式銘柄に対応させて記憶されている。
【0025】
また、データ記憶部18には、抽籤パターン、即ち、配当金又は株主優待が割り当てられる顧客を決定するために行われる抽籤のパターンが記憶される。例えば、鉄道会社の株主優待が保有株式1単元に対しては10枚組みの回数券が1組、5単元に対しては10枚組みの回数券が2組、10単元に対しては首都圏1日乗り放題チケットが2枚となっており、株式ミニ投資制度により証券会社の名義でこの鉄道会社の株式が10単元分保有されているとする。この場合に、1単元に対する株主優待が合計10人の顧客に割り当てられるように当選者を10人とする抽籤を行うか、5単元に対する株主優待が合計2人の顧客に割り当てられるように当選者を2人とする抽籤を行うか、または、10単元に対する株主優待が1人の顧客に割り当てられるように当選者を1人とする抽籤を行うか等の抽籤パターンが記憶される。また、証券会社の名義でこの鉄道会社の株式が20単元分保有されている場合には、10単元に対する株主優待を1人の顧客に割り当て、5単元に対する株主優待を2人の顧客に割り当てるように抽籤を行う、又は、10単元に対する株主優待を1人の顧客に、5単元に対する株主優待を1人の顧客に、1単元に対する株主優待を5人の顧客にそれぞれ割り当てるように抽籤を行うようにしてもよい。
【0026】
また、Webページデータ記憶部20には、証券会社のWebサイト、即ち、株式ミニ投資制度を利用して株式を保有している顧客に対して、各種の情報を提供するWebサイトを構成するWebページのデータが記憶されている。例えば、株式ミニ投資制度による新規投資対象の株式銘柄に関する情報、保有している株式の発行企業に関する情報及び、配当金又は株主優待を割り当てるために行われる抽籤(応募期間や抽籤パターン等)に関する情報等を提供するためのWebサイトを構成するWebページのデータが記憶されている。
【0027】
図3は、この発明の実施の形態に係る顧客端末6aのブロック構成図である。この図3に示すように、顧客端末6aは、顧客端末6aにおけるデータの処理を制御するデータ制御部30を備えている。このデータ制御部30には、配当・株主優待割当システム2との間の通信を制御する通信制御部32が接続されている。また、データ制御部30には、通信制御部32を介して取得されたWebサイトを構成するWebページのデータ等を記憶するデータ記憶部34及びデータ記憶部34に記憶されたWebページのデータに基づくWebページ等を表示する表示部36が接続されている。なお、顧客端末6b、6c…の構成は、顧客端末6aと同様の構成であるため説明を省略する。
【0028】
ここで、顧客は、顧客端末6a、6b、6c…を用いてネットワーク4を介して配当・株主優待割当システム2に接続し、顧客識別番号及びパスワードを用いて証券会社のWebサイトにログインすることによりWebサイトを閲覧することができる。例えば、顧客端末6aを介して送信した顧客識別番号及びパスワードと配当・株主優待割当システム2の顧客情報記憶部14に記憶されている顧客識別番号及びパスワードとが照合一致となり、顧客が本人であることが認証された場合にのみ、顧客はWebサイトの閲覧を行うことができる。
【0029】
次に、図4のフローチャートを参照して、この発明の実施の形態に係る配当・株主優待割当システムにより行われる配当・株主優待の割当処理について説明する。
【0030】
まず、配当金又は株主優待を割り当てる顧客を決定するための抽籤パターンを設定する(ステップS10)。例えば、証券会社の名義で20単元の株式が保有されている場合、10単元については、1単元毎に1人、合計10人の当選者を決定する抽籤パターン(1単元分の優待券が合計10人に当たる「1単元分の抽籤パターン」)と、他の10単元については、10単元に1人の当選者を決定する抽籤パターン(10単元分の優待券が1人に当たる「10単元の抽籤パターン」)を設定する。なお、設定された抽籤パターンは、株式銘柄に対応させてデータ記憶部18に記憶される。
【0031】
次に、配当金又は株主優待を割り当てる顧客を決定するための抽籤に対するエントリー(応募)を受け付けるエントリー期間を設定する(ステップS11)。なお、設定されたエントリー期間は、抽籤が行われる株式銘柄に対応させてデータ記憶部18に記憶される。
【0032】
次に、抽籤へのエントリーを受け付けるためのエントリー用Webページを作成する(ステップS12)。例えば、証券会社のWebサイトにログインした顧客からの抽籤へのエントリーを、Webサイト上において受け付けるためのWebページを作成する。なお、作成されたエントリー用Webページは、Webページデータ記憶部20に記憶される。また、エントリー用Webページが作成された場合には、Webサイトのトップページ(Webサイトを閲覧した際に最初に表示されるWebページ)にエントリー用Webページへのリンクが設けられる。
【0033】
ここで、顧客は、顧客端末6a、6b、6c…を用いてネットワーク4を介して証券会社のWebサイトにログインし、エントリー用Webページにおいて所定の処理を行うことにより抽籤にエントリーすることができる。例えば、顧客端末6aを用いて顧客が証券会社のWebサイトにログインし、トップページからのリンクを用いてエントリー用Webページにアクセスした場合、表示部36に図5に示すようなエントリー用Webページが表示される。この時、例えば、マウス等のポインティングデバイスを用いて「1単元分の抽籤パターン(当選者10名)」又は「10単元分の抽籤パターン(当選者1名)」の左側に表示されている「○」の内部をクリックすることによりエントリーする抽籤パターンを選択する。そして、抽籤パターンを選択した後に、エントリーボタン40をマウス等を用いて選択してクリックすることにより、抽籤へのエントリーを行うことができる。
【0034】
また、エントリー用Webページにおいては、その時点における顧客のエントリー状況が示される。例えば、図5に示すように、1単元分の抽籤パターンにエントリーした顧客数及び10単元分の抽籤パターンにエントリーした顧客数がグラフ形式により示される。ここで、例えば、1単元分の抽籤パターンにエントリーした顧客が14人、10単元分の抽籤パターンにエントリーした顧客が7人となっているとする。この場合、1単元分の抽籤パターンは当選者が10人であり、10単元分の抽籤パターンは当選者が1人であるため、1単元分の抽籤パターンにエントリーした方が当選する可能性が高くなる。従って、顧客は、表示されているエントリー状況を参考に抽籤パターンを選択してエントリーすることができる。
【0035】
配当・株主優待割当システム2においては、図4に示すように、顧客からの抽籤へのエントリーを受け付ける(ステップS13)。例えば、顧客端末6aにおいてエントリーボタン40がクリックされ、証券会社のWebサイトにログインしている顧客の顧客識別番号及びパスワードがエントリーデータとして顧客端末6aから送信される。従って、送信されたエントリーデータを受信することにより、顧客からの抽籤へのエントリーを受け付ける。
【0036】
次に、エントリーデータをデータ記憶部18に記憶する(ステップS14)。即ち、ステップS13においてエントリーを受け付けた顧客の顧客識別番号及びパスワードをエントリーデータとして、抽籤の対象になっている株式銘柄に対応させてデータ記憶部18に記憶する。
【0037】
次に、抽籤パターン毎にエントリーした顧客数の集計を行う(ステップS15)。例えば、1単元分の抽籤パターンにエントリーした顧客数の集計と、10単元分の抽籤パターンにエントリーした顧客数の集計とを行う。なお、それぞれの集計結果は、各抽籤パターンに対応させてデータ記憶部18に記憶される。
【0038】
次に、エントリー期間が終了したか否かを判断し(ステップS16)、エントリー期間が終了していない場合には(ステップS16)、エントリー用Webページを更新し(ステップS17)、ステップS13に戻り新たなエントリーを受け付ける。即ち、エントリー期間が終了していない場合には、ステップS15において集計された顧客数、即ち、新たにエントリーが受け付けられた顧客の数を加えたその時点における抽籤パターン毎の最新のエントリー状況を示すべくエントリー用Webページを更新し、新たなエントリーを受け付ける。
【0039】
一方、エントリー期間が終了している場合には(ステップS16)、各抽籤パターンにエントリーした顧客毎に顧客の保有株式割合に基づく当選確率変数を算出する(ステップS18)。例えば、0.3単元の株式を保有している顧客が、1単元分の株主優待を受ける顧客を決定する抽籤パターンにエントリーした場合、この顧客の当選確率が30%となるように当選確率変数が算出される。また、この顧客が10単元分の株主優待を受ける顧客を決定する抽籤パターンにエントリーした場合には、当選確率が3%となるように当選確率変数が算出される。なお、算出された当選確率変数は、各抽籤パターンにエントリーした顧客の顧客識別番号に対応させてデータ記憶部18に記憶される。
【0040】
次に、ステップS18において算出された当選確率変数に基づいて、配当金又は株主優待の割り当てを受ける株主を決定するための抽籤を抽籤パターン毎に行う(ステップS19)。なお、抽籤の形式は、当選確率変数に基づいて当選者が決定される形式であれば、例えば、ルーレット形式等どのような形式のものであってもよい。
【0041】
次に、抽籤の当選者に対して当選した旨を通知した場合に、当選者から送信される当選確認通知を受け付ける当選確認期間を設定する(ステップS20)。なお、設定された当選確認期間は、抽選が行われる株式銘柄に対応させてデータ記憶部18に記憶される。
【0042】
次に、抽籤の当選者に対して当選した旨の通知を行う(ステップS21)。即ち、当選した旨を通知する当選通知Webページを作成し、Webサイトにログインした顧客の顧客識別番号が当選した顧客の顧客識別番号と一致した場合には、当選通知Webページのデータを自動的にネットワーク4を介してその顧客の顧客端末に送信することにより、当選者に対して当選した旨を通知する。
【0043】
ここで、当選した顧客の顧客端末、例えば、顧客端末6aにおいては、通信制御部32を介して当選通知Webページのデータを取得し、取得した当選通知Webページのデータをデータ記憶部34に記憶すると共に、当選通知Webページを表示部36に表示する(図6参照)。そして、当選通知Webページにおいて表示されている当選確認ボタン42をマウス等のポインティングデバイスを用いて選択してクリックすることにより、当選を確認した旨の当選確認通知を配当・株主優待割当システム2に対して送信する。
【0044】
次に、当選した旨を通知した当選者から、当選したことを確認した旨の当選確認通知を受信する当選確認期間が経過しているか否かを判断する(ステップS22)。当選確認期間が経過していない場合には、ステップS20に戻り当選者に対する通知を行う。
【0045】
一方、当選確認期間が経過している場合には(ステップS22)、当選者が確定したか否かを判断する(ステップS23)。即ち、当選者からの当選確認通知が通信制御部12を介して受信されているか否かを判断する。そして、当選確認通知を受信しており、当選者が確定している場合には(ステップS23)、そのまま処理を終了する。
【0046】
当選確認通知を受信しておらず、当選者が確定していない場合には(ステップS23)、当選者以外の顧客により再度、配当金又は株主優待の割り当てを受ける顧客を決定するための抽籤を再度行う。なお、配当金又は株主優待を受ける顧客を決定するための抽籤は、当選者が確定するまで行われる。
【0047】
この発明の実施の形態に係る配当・株主優待割当システムによれば、配当金又は株主優待を割り当てる顧客を決定するための抽籤パターンを設定し、設定された抽籤パターンにエントリーした顧客毎に顧客の保有株式数に基づく当選確率変数を算出し、算出された当選確率変数に基づいて抽籤を行っている。従って、単元未満の株式を保有している顧客であっても、例えば、1単元の株式を保有している場合に得られる配当金の全額を抽籤により得ることができる。そのため、株式ミニ投資制度等を利用して単元未満の株式を保有している顧客であっても、株式を保有する利点を実感することができ、少ない資金を投資することにより株式の購入を希望する個人投資家に対して投資を適切に促すことができる。
【0048】
また、この発明の実施の形態に係る配当・株主優待割当システムによれば、保有株式数に基づく当選確率変数により抽籤を行うことができる。即ち、保有株式数に対応させて当選確率を高くすることにより、より多くの投資を行っている顧客の当選確率を高めることができる。従って、公平性を担保した状態において顧客に対して配当金又は株主優待を割り当てることができ、顧客に対して株式を保有する利点を的確にアピールすることができる。
【0049】
また、この発明の実施の形態に係る配当・株主優待割当システムによれば、他の顧客のエントリー状況を参考にして抽籤パターンを選択してエントリーを行うことができる。従って、より好適な抽籤パターンを選択すべく、エントリー用Webページが頻繁に閲覧されるため、例えば、投資に適した株式銘柄の情報をエントリー用Webページに掲載する等により、顧客の投資意欲を適切に刺激することができる。
【0050】
また、この発明の実施の形態に係る配当・株主優待割当システムによれば、当選確認期間内に、当選者により当選したことの確認が行われなかった場合には、当選者以外の顧客により再度、抽籤が行われている。従って、少ない資金を投資することにより株式を購入した場合であっても、保有している株式数に比較して高い配当を得る機会を有していることをアピールすることにより、投資意欲を有している一方で実際の投資は行っていない潜在的な顧客の需要を顕在化させ、個人投資家の裾野を広げることができる。また、当選したか否かを確認すべくWebサイトにアクセスすることを顧客に促すことができるため、顧客に対して適切な投資情報を提供する機会を的確に得ることができる。
【0051】
なお、上述の実施の形態に係る配当・株主優待割当システムにおいては、エントリー用Webページにおいて抽籤へのエントリーを受け付けているが、電話や書面によりエントリーを受け付けるようにしてもよい。例えば、抽籤が行われることを顧客に対して書面により通知し、顧客からの電話やファックス等によりエントリーを受け付けるようにしてもよい。
【0052】
また、上述の実施の形態に係る配当・株主優待割当システムにおいては、他の顧客のエントリー状況を参照してエントリーする抽籤パターンを選択しているが、一度エントリーした後に、抽籤パターンを変更するようにしてもよい。例えば、1単元分の抽籤パターンにエントリーしたが、その後、1単元分の抽籤パターンに対するエントリーが増加し、逆に、10単元分の抽籤パターンに対するエントリーが減少しているとする。この場合において、エントリーした抽籤パターンを1単元分の抽籤パターンから10単元分の抽籤パターンに変更するようにしてもよい。この場合、顧客は、自らがエントリーした抽籤パターンへのエントリー状況を確認すべく、頻繁にWebサイトにアクセスするため、顧客に対して新たな投資対象の株式銘柄に関する情報等を適切に提供することができ、顧客の新たな投資意欲を喚起することができる。
【0053】
また、上述の配当・株主優待割当システムにおいては、当選の確認を当選通知Webページにおいて行っているが、電話や書面等により当選の確認を行うようにしてもよい。例えば、当選者に対して当選した旨の書面を送付し、当選者からの電話又はファックスを受領することにより、当選者を確定するようにしてもよい。
【0054】
また、上述の配当・株主優待割当システムにおいては、当選確認期間内に当選者による確認が行われなかった場合に、当選者以外の顧客を対象として再度抽籤を行っているが、再抽選に対するエントリーを行うようにしてもよい。即ち、当選者以外の顧客が証券会社のWebサイトにアクセスした場合には、再抽選に対するエントリーを行うか否かを確認するWebページが表示され、確認を行った顧客の中から抽籤により当選者を決定するようにしてもよい。
【0055】
また、上述の配当・株主優待割当システムにおいては、当選者による当選確認が行われているが、当選者による当選の辞退を行うことができるようにしてもよい。即ち、図6に示す当選通知Webページにおいて、当選確認ボタンに加えて当選辞退ボタンを表示し、この当選辞退ボタンがマウス等のポインティングデバイスを用いて選択されクリックされた場合には、当選を辞退した旨の当選辞退通知が配当・株主優待割当システムに受信されるようにしてもよい。この場合には、当選者による当選の辞退に基づいて、例えば、当選者以外の顧客を対象とした再度の抽籤を迅速に行うことができる。なお、再抽籤に対するエントリーを行い、エントリーを行った顧客を対象に抽籤を行うようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】
この発明によれば、単元未満の株式を保有する顧客の保有株式数に基づく当選確率変数により抽籤を行い、当選した顧客に対して配当金又は株主優待の割り当てを行っている。即ち、抽籤を行うことにより公平性を担保した状態で、単元未満の株式を保有している顧客に対する配当金又は株主優待を割り当てている。従って、少ない資金で株式を保有することを希望している個人投資家の投資意欲を適切に喚起し、個人投資家の裾野を拡大することができる。また、単元未満の株式を保有している場合であっても、1単元以上の株式を保有している場合と同等の配当金又は株主優待を得ることができるため、株式投資に対する関心を抱いている顧客の投資意欲を適切に刺激し、個人投資家の裾野を着実に広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る配当・株主優待割当システムを含むシステム全体のブロック構成図である。
【図2】この発明の実施の形態に係る配当・株主優待割当システムのブロック構成図である。
【図3】この発明の実施の形態に係る顧客端末のブロック構成図である。
【図4】この発明の実施の形態に係る配当・株主優待割当システムによる割当処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】この発明の実施の形態に係るエントリー用Webページの一例を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態に係る当選通知Webページの一例を示す図である。
【符号の説明】
2…配当・株主優待割当システム、4…ネットワーク、6a、6b、6c…顧客端末、10…データ制御部、12…通信制御部、14…顧客情報記憶部、16…株式情報記憶部、18…データ記憶部、20…Webページデータ記憶部、30…データ制御部、32…通信制御部、34…データ制御部、36…表示部、40…エントリーボタン、42…当選確認ボタン。
Claims (6)
- 単元未満株式を保有している顧客に対する配当金又は株主優待の割り当てを行う配当・株主優待割当システムにおいて、
配当金又は株主優待を割り当てる顧客を決定するための抽籤パターンを設定する抽籤パターン設定手段と、
前記抽籤パターン設定手段により設定された抽籤パターンの抽籤に対して顧客が応募できる応募期間を設定する応募期間設定手段と、
前記応募期間設定手段により設定された応募期間内において、顧客の応募を受け付ける応募受付手段と、
前記応募受付手段により応募が受け付けられた顧客の当選確率変数を、該顧客の保有株式数に基づいて算出する当選確率変数算出手段と、
前記当選確率変数算出手段により算出された当選確率変数に基づいて抽籤を行う抽籤手段と
を備えることを特徴とする配当・株主優待割当システム。 - 前記応募受付手段は、
前記抽籤パターン設定手段により設定された抽籤パターンの応募状況を、顧客に対して提供する応募状況提供手段を備えることを特徴とする請求項1記載の配当・株主優待割当システム。 - 前記抽籤パターン設定手段は、
一の株式銘柄について複数の抽籤パターンを設定し、
前記応募受付手段は、
前記抽籤パターン設定手段により設定された抽籤パターン毎に、顧客からの応募を受け付けることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の配当・株主優待割当システム。 - 前記応募受付手段は、
前記応募期間内において、応募する抽籤パターンの変更を受け付ける変更受付手段を備えることを特徴とする請求項3記載の配当・株主優待割当システム。 - 前記抽籤手段は、
当選した顧客に対して当選した旨を通知する当選通知手段と、
前記当選通知手段により当選が通知された顧客からの当選確認通知を受け付ける確認通知受付手段と、
前記確認通知受付手段により当選確認通知を受け付ける期間を設定する当選確認期間設定手段とを備え、
前記当選確認期間設定手段により設定された当選確認期間内に、前記確認通知受付手段により当選した顧客からの当選確認通知が受け付けられていない場合には、再度、抽籤を行うことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の配当・株主優待割当システム。 - 前記抽籤手段は、
前記当選通知手段により当選が通知された顧客からの当選辞退通知を受け付ける辞退通知受付手段と、
前記辞退通知受付手段により当選辞退通知を受け付ける期間を設定する当選辞退期間設定手段とを備え、
前記当選辞退期間設定手段により設定された当選辞退期間内に、前記辞退通知受付手段により当選した顧客からの当選辞退通知が受け付けられた場合には、再度、抽籤を行うことを特徴とする請求項5記載の配当・株主優待割当システム。
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2003
- 2003-06-27 JP JP2003184103A patent/JP2005018543A/ja active Pending
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