JP2005017621A - 画像形成装置 - Google Patents

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真治 加藤
Yuji Sawai
雄次 澤井
Hiromi Ogiyama
宏美 荻山
Shin Kayahara
伸 茅原
Atsushi Takehara
淳 竹原
Takeshi Yoshida
健 吉田
Kouko Fujiwara
香弘 藤原
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Abstract

【課題】安定したトナー付着量検出が可能な光反射濃度検出方法を提案し、小型で生産性が高く、信頼性の高い画像形成装置を提供する。
【解決手段】本発明の画像形成装置では、2次転写部で中間転写体10に対向して配置され、記録材を介さずに中間転写体10上に形成された基準パターン画像を直接転写する基準パターン検知用転写体(2次転写ローラ)24と、基準パターン検知用転写体上に転写された画像に対する光学的な基準パターン検知手段(反射濃度検知センサ)310を有し、該検知手段の検知結果に基づいて画像形成条件を変更する構成とした。これにより中間転写体の材料選択において光学的特性の制約事項が少ないため設計の自由度が増し画質の向上が図れる。また基準パターンに対する光反射濃度検知が安定して行えるため適切に画像形成条件を制御することができ、トナー飛散、地汚れ等の無い、安定性の高い画像形成装置を提供できる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンター、プロッター、ファクシミリ、印刷機等の画像形成装置に係り、特に複数の像担持体を並設したタンデム構成のカラー画像形成装置に関するものであり、より詳しくは、そのカラー画像形成装置におけるトナー付着量検知技術、及びそれを利用した画像濃度制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、カラー画像形成装置に対する高生産性の要求が高まっており、作像方式としては複数の像担持体及び現像装置を含む画像形成ユニットを転写ベルトあるいは中間転写体に対向させた位置に並列に並べ、像担持体上のトナー像を転写ベルトで担持した記録紙あるいは中間転写体上に順次転写させる構成のタンデム方式と呼ばれるカラー画像形成装置が主流を占めるようになってきた(例えば特許文献1等)。また、このような画像形成装置において、像担持体上や中間転写体上にトナーパタンを形成し、光学的なトナー濃度センサを用いてそのトナー付着量の測定結果に基づいて画像濃度制御を行う画像形成装置が実用化されている。さらに画像形成装置の小型化に伴い、このようなセンサも自由にレイアウトできないという問題があり、また、センサの数を最少にするためにも、最終画像に近い中間転写体上のトナーパタンを検知して、各種制御を行う方式が実用化されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−356541号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述のような制御を行う画像形成装置の問題点として、中間転写体としての中間転写ベルトは、感光体や記録紙、クリーニングブレード等と接触するため、傷が付き易く、検知対象の地肌面が傷つくと、同じ光センサの発光量に対して、反射光量が異なるために検知誤差となる。
また、これを防止するために硬度の高い中間転写ベルトを使用することが考えられるが、硬度の高いベルトは画像が散りやすい、カール癖がつきやすい等の問題がある。
さらに別の問題として、検知センサも検知精度を上げるためには、検知対象物との距離を余り広く取ることはできないため、検知対象物である中間転写ベルトの電位が高いと、検知センサとの電位差が広がり、センサにトナーが付着したり、センサ出力にノイズが乗ってしまったりする不具合が生じてしまう。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、上記のような課題に対して、安定したトナー付着量検出が可能なトナーに対する光反射濃度検出方法を提案し、この方法によって、小型で、生産性が高く、信頼性の高い画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
複数の像担持体に形成した画像(例えばトナー像)を中間転写体に重ね合わせて転写した後、2次転写部で記録材に転写して多色のカラー画像を得る画像形成装置において、中間転写体は、構成上、他部材との接触頻度が高いこと、チリやカール癖の点であまり硬度を高く出来ない等の制約があり、中間転写体上でトナーパターンの検知を行った場合、表面性の経時変化による検知誤差の増大や、また、中間転写体上には所定の電位が存在するため、検知部においてトナー飛散、トナーチリが発生することがある。そこで本発明では、中間転写体上に形成された画像を直接転写する基準パターン検知用転写体(2次転写ローラ)を設けて、基準パターン検知用転写体(2次転写ローラ)上のトナーを検出ができるようにすることでこれらの課題を解決するものである。
より具体的には、本発明の第1の構成の画像形成装置では、前記2次転写部で中間転写体に対向して配置され、記録材を介さずに中間転写体上に形成された基準パターン画像を直接転写する基準パターン検知用転写体(2次転写ローラ)と、該基準パターン検知用転写体上に転写された画像に対する光学的な基準パターン検知手段(例えば光反射濃度検知手段)を有し、該検知手段の検知結果に基づいて、画像形成条件を変更することを特徴とする。
このような構成とすることにより、中間転写体の材料選択において光学的特性の制約事項が少ないため設計の自由度が増し、画質の向上が図れる。また、基準パターン(トナーパターン)に対する光反射濃度検知が安定して行えるため、適切に画像形成条件を制御することができ、トナー飛散、地汚れ等の無い、安定性の高い画像形成装置を供給することが可能となる。
【0007】
ところで、基準パターン検知用転写体の電位が光反射濃度検知手段の基準電位(GND)に対して大きいと、光反射濃度検知手段に対して電気的なノイズを与えS/N比が悪化する。また、基準パターン検知用転写体の周辺で飛散したトナーが光反射濃度検知手段との電位差によって光反射濃度検知手段に付着し、光反射濃度検知手段が汚れやすくなる。そこで本発明では、以下の構成によってこれらの課題を解決するものである。
すなわち、本発明の第2の構成では、第1の構成の画像形成装置において、前記基準パターン検知用転写体は、基準パターンの転写時に電気的に接地された状態になっていることを特徴とする。
このような構成とすることにより、光反射濃度検知手段のS/N比が向上し、また、検知手段の汚れが発生しにくくなるため、トナーパターンに対する光反射濃度検知が安定して行える。このため、適切に画像形成条件を制御することができ、トナー飛散、地汚れ等の無い、安定性の高い画像形成装置を供給することが可能となる。
【0008】
また、第2の構成と同様に、基準パターン検知用転写体の電位を光反射濃度検知手段の基準電位(GND)と同程度にすると共に、中間転写体の裏面からトナーと同極性の転写電界を印加することによって、中間転写体から基準パターン検知用転写体への基準パターンの転写率を上げることができる。
そこで本発明の第3の構成では、第1または第2の構成の画像形成装置において、前記基準パターン検知用転写体に対向して、前記中間転写体の裏面に当接する2次転写対向部材(例えばバックアップローラ)に転写バイアス(転写電界)を印加させることを特徴とする。
このような構成とすることにより、第2の構成の効果に加えて、転写率が向上するため、精度の高い基準パターンに対する光反射濃度検知を行うことが可能となる。
【0009】
次に、光反射濃度検知手段として正反射光検知型センサを用いた場合、この正反射光検知型センサに対して光沢度が低いと、トナー面と地肌(基準パターン検知用転写体)面の反射濃度差が少なくなり、場合によっては検知不可能となることがある。これを防止するには、回転方向に受・発光の向きを置くと誤差が大きくなるため、できるだけ平面に近い状態(軸方向)で測定するとよい。
そこで本発明の第4の構成では、第1〜3のいずれか一つの構成の画像形成装置において、前記基準パターン検知用転写体の表面軸方向の光沢度(GS)が約60以上であることを特徴とする。
このような構成とすることにより、正反射光検知型センサを用いた光反射濃度検知が可能となり、第1〜3の構成の効果が得られる。また、正反射光検知型センサは地肌に対する感度が高いため、地肌面を利用した光量調整が行えるという効果もある。
【0010】
次に、光反射濃度検知手段として拡散反射光検知型センサを用いた場合、この拡散反射光検知型センサに対して明度が高いと、トナー面と地肌(基準パターン検知用転写体)面の反射濃度差が少なくなり、場合によっては検知不可能となることがある。
そこでこの問題を防止するため、本発明の第5の構成では、第1〜4のいずれか一つの構成の画像形成装置において、前記基準パターン検知用転写体の表層、表面軸方向の明度(L*)は30以下であることを特徴とする。
このような構成とすることにより、拡散反射光検知型センサを用いた光反射濃度検知が可能となり、第1〜3の構成の効果が得られる。また、拡散反射光検知型センサは正反射光検知型センサに比較して、高付着量のトナーが検出できるという特徴を有する。そこで第4の構成と組み合わせる(1発光に対して正反射光と拡散反射光を受ける構成にする)ことによって光量調整と高付着量トナーの検出を両立することが可能となる。
【0011】
次に、2次転写部において記録材に転写する場合の転写バイアスを、基準パターン検知用転写体に基準トナーパターンを転写する場合にも印加すると、転写過多となり転写率が悪化する。このため、基準パターン検知用転写体に基準トナーパターンを転写する場合には、印加する転写バイアスを所定量小さくすることによって転写率悪化を防止することが可能となる。
そこで本発明の第6の構成では、第1〜5のいずれか一つの構成の画像形成装置において、前記中間転写体上の画像(基準トナーパターン)を基準パターン検知用転写体に転写する際には、2次転写部において記録材に転写する際の転写バイアスとは異なる転写バイアスを印加させることを特徴とする。
このような構成とすることにより、中間転写体の基準トナーパターンが高効率で基準パターン検知用転写体に転写されるため、記録材に転写されるトナー量に近い濃度を基準パターン検知用転写体で検知でき、第1〜5の構成の効果を得ることができる。
【0012】
次に、トナーチリを無くして、効率の良い転写を行うためには、中間転写体から記録材に転写する際に硬度の低いものでトナーを包み込み押し付けるような転写が理想的である。しかし、硬度を下げるにはゴムのような弾性体が必要となり、一般的にゴムは光沢度が低くなり、また、真円度も余り高くできないため、センサの検知精度は落ちる。そこで、中間転写体裏面に設けられる2次転写対向部材(例えばバックアップローラ)には硬度の低いものを使用し、また、基準パターン検知用転写体には硬度の高い物を使用することで表面性、耐久性が向上でき、両者の不具合を解消することが可能となる。
そこで本発明の第7の構成では、第1〜6のいずれか一つの構成の画像形成装置において、前記中間転写体裏面に設けられる2次転写対向部材(例えばバックアップローラ)の硬度は、前記基準パターン検知用転写体より低いことを特徴とする。
このような構成とすることにより、トナーチリが少なく、基準パターンの検知精度を高くして良好な画像品質を維持することができる画像形成装置を提供することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
以下、本発明の第一の実施形態として、画像形成装置の一例である電子写真複写機(以下、単に「複写機」と言う)に本発明を適用した一実施形態について説明する。本実施形態の複写機は、各色ごとに像担持体としての感光体ドラムを備えた、いわゆるタンデム型のカラー複写機であるが、本発明はこれに限られるものではない。
【0014】
まず、本実施形態に係る複写機全体の構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る複写機全体の概略構成図である。この複写機は、複写機本体100と、この複写機本体100を載置する給紙テーブル200と、その複写機本体上に取り付けるスキャナ300と、このスキャナの上部に取り付けられる原稿自動搬送装置(ADF)400とから構成されている。
【0015】
図2は、図1に示す複写機の複写機本体100部分の要部構成を示す拡大図である。複写機本体100には、像担持体としての複数の感光体ドラム20Y,20C,20M,20Kと、複数の感光体ドラム20Y,20C,20M,20Kに形成した画像(例えばトナー像)が重ね合わせて転写される中間転写体としての無端ベルト状の中間転写ベルト10が設けられている。この中間転写ベルト10は、図3に示すように、ベース層11、弾性層12及びコート層13の3層構造となっている。ベース層11は、例えば伸びの少ないフッ素系樹脂や、伸びの大きなゴム材料に帆布などの伸びにくい材料を組み合わせた材料で構成されている。また、弾性層12は、例えばフッ素系ゴムやアクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴムなどで構成され、ベース層11の上に形成される。また、コート層13は、弾性層12の表面に、例えばフッ素系樹脂がコーティングされることで形成される。そして、この中間転写ベルト10は、3つの支持ローラ14,15,16に張架された状態で、図2中時計回り方向に回転駆動される。
【0016】
3つの支持ローラ14,15,16のうちの第1支持ローラ14と第2支持ローラ15との間のベルト張架部分には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4つの画像形成ユニット18Y,18C,18M,18Kが並んで配置されている。これらの画像形成ユニット18Y,18C,18M,18Kの上方には、図1に示すように、露光装置21が設けられている。この露光装置21としては、例えばレーザ光源、カップリングレンズ、光偏向器(回転多面鏡等)、走査結像レンズやミラー等の光学系などから構成されるレーザ走査方式のものや、あるいは、発光ダイオード(LED)アレイと結像光学系を組み合わせたLED書込み方式のものなどが用いられ、スキャナ300で読み取った原稿の画像情報に基づいて書込み光Lを照射し、各画像形成ユニットに設けられる像担持体としての感光体ドラム20Y,20C,20M,20K上に静電潜像を形成するためのものである。また、支持ローラのうちの第3支持ローラ16は2次転写対向部材(バックアップローラ)として機能し、この第3支持ローラ(バックアップローラ)16に対向する位置には、2次転写ローラ24が設けられている。そして、中間転写ベルト10上のトナー像を記録材(例えば記録紙)上に2次転写する際には、2次転写ローラ24を第3支持ローラ(バックアップローラ)16に巻回された中間転写ベルト10部分に押し当てて2次転写を行う。また、2次転写装置の2次転写ローラ24による記録紙搬送方向下流側には、2つのローラ23a,23b間に無端ベルト状の搬送ベルト22を張架した構成を有する。また、このさらに搬送方向下流側には、記録紙上に転写されたトナー像を定着させるための定着装置25が設けられている。この定着装置25は、熱源を有する加熱ローラ26に加圧ローラ27を押し当てた構成となっている。また、中間転写ベルト10の支持ローラのうちの第2支持ローラ15に対向する位置には、ベルトクリーニング装置17が設けられている。このベルトクリーニング装置17は、記録材としての記録紙に中間転写ベルト10上のトナー像を転写した後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去するためのものである。
【0017】
次に、画像形成ユニット18Y,18C,18M,18Kの構成について説明する。以下の説明では、黒色のトナー像を形成する画像形成ユニット18Kを例に挙げて説明するが、他の画像形成ユニット18Y,18C,18Mも同様の構成を有する。
【0018】
図4は、隣り合う2つの画像形成ユニット18M,18Kの構成を示す拡大図である。なお、図中の符号では、色の区別を示す「M」及び「K」の記号を省略しており、以下の説明でも記号は適宜省略する。
画像形成ユニット18には、感光体ドラム20の周囲に、帯電装置60、現像装置61及び感光体クリーニング装置63が設けられている。また、感光体ドラム20に対して中間転写ベルト10を介して対向する位置には、1次転写装置62が設けられている。
【0019】
上記帯電装置60は、帯電ローラを採用した接触帯電方式のものであり、感光体ドラム20に接触して電圧を印加することにより感光体ドラム20の表面を一様に帯電する。この帯電装置60には、帯電ローラの他、帯電ブラシ等を採用することができ、また、非接触のスコロトロンチャージャなどを採用した非接触帯電方式のものも採用できる。
【0020】
上記現像装置61は、現像剤として、トナーのみからなる一成分現像剤を使用してもよいが、本実施形態では、磁性キャリアと非磁性トナーからなる二成分現像剤を使用している。この現像装置61は、攪拌部66と現像部67に大別できる。攪拌部66では、二成分現像剤(以下、単に「現像剤」という)が攪拌されながら搬送されて現像剤担持体としての現像スリーブ65上に供給される。この攪拌部66には、平行な2本のスクリュ68が設けられており、2本のスクリュ68の間には、両端部で互いが連通するように仕切るための仕切り板が設けられている。また、現像ケース70には現像装置内の現像剤のトナー濃度を検知するためのトナー濃度センサ71が取り付けられている。一方、現像部67では、現像スリーブ65に付着した現像剤のうちのトナーが感光体ドラム20に転移される。この現像部67には、現像ケース70の開口を通して感光体ドラム20と対向する現像スリーブ65が設けられており、その現像スリーブ65内には図示しないマグネットが固定配置されている。また、現像スリーブ65に先端が接近するようにドクタブレード73が設けられている。本実施形態では、このドクタブレード73と現像スリーブ65との間の最接近部における間隔が0.9mmとなるように設定されている。
【0021】
この現像装置61では、現像剤を2本のスクリュ68で攪拌しながら搬送循環し、現像スリーブ65に供給する。現像スリーブ65に供給された現像剤は、マグネットにより汲み上げて保持される。現像スリーブ65に汲み上げられた現像剤は、現像スリーブ65の回転に伴って搬送され、ドクタブレード73により適正な量に規制される。なお、規制された現像剤は攪拌部66に戻される。このようにして感光体ドラム20と対向する現像領域まで搬送された現像剤は、マグネットにより穂立ち状態となり、磁気ブラシを形成する。現像領域では、現像スリーブ65に印加されている現像バイアスにより、現像剤中のトナーを感光体ドラム20上の静電潜像部分に移動させる現像電界が形成される。これにより、現像剤中のトナーは、感光体ドラム20上の静電潜像部分に転移し、感光体ドラム20上の静電潜像は可視像化され、トナー像が形成される。現像領域を通過した現像剤は、マグネットの磁力が弱い部分まで搬送されることで現像スリーブ65から離れ、攪拌部66に戻される。このような動作の繰り返しにより、攪拌部66内のトナー濃度が薄くなると、それをトナー濃度センサ71が検出し、その検出結果に基づいて図示しないトナー補給部から攪拌部66にトナーが補給される。
【0022】
上記1次転写装置62には、1次転写ローラを採用しており、中間転写ベルト10を挟んで感光体ドラム20に押し当てるようにして設置されている。1次転写装置62は、ローラ形状のものでなくても、導電性のブラシ形状のものや、非接触のコロナチャージャなどを採用してもよい。
【0023】
上記感光体クリーニング装置63は、先端を感光体ドラム20に押し当てられるように配置される、例えばポリウレタンゴム製のクリーニングブレード75を備えている。また、本実施形態では、クリーニング性能を高めるために感光体ドラム20に接触する導電性のファーブラシ76を併用している。このファーブラシ76には、金属製の電界ローラ77からバイアスが印加されており、その電界ローラ77にはスクレーパ78の先端が押し当てられている。そして、クリーニングブレード75やファーブラシ76により感光体ドラム20から除去されたトナーは、感光体クリーニング装置63の内部に収容される。その後、収容されたトナーは、回収スクリュ79により感光体クリーニング装置63の片側に寄せられ、後述するトナーリサイクル装置80を通じて現像装置61へと戻され、再利用される。
また、除電装置64は、除電ランプで構成されており、光を照射して感光体ドラム20の表面電位を初期化する。
【0024】
次に本実施形態の具体的な設定について説明すると、感光体ドラム20の直径は60mmであり、感光体ドラム20を282mm/sの線速で駆動している。また、現像スリーブ65の直径は25mmであり、現像スリーブ65を564mm/sの線速で駆動している。また、現像領域に供給される現像剤中のトナーの帯電量は、およそ−(マイナス)10〜−30μC/gの範囲となるのが好適である。また、感光体ドラム20と現像スリーブ65との間隙である現像ギャップは、0.5〜0.3mmの範囲で設定でき、値を小さくすることで現像効率の向上を図ることが可能である。また、感光体ドラム20の感光層の厚みは30μmであり、露光装置21の光学系のビームスポット径は50×60μmであり、その光量は約0.47mWである。一例として帯電装置60により、感光体ドラム20の表面は−700Vに一様帯電され、露光装置21によりレーザが照射された静電潜像部分の電位は、−120Vとなる。これに対して、現像バイアスの電圧を−470Vとし、350Vの現像ポテンシャルを確保する。このようなプロセス条件は後述するプロセス制御の結果によって適時変更される。
【0025】
以上の構成をもつ画像形成ユニット18では、感光体ドラム20の回転とともに、まず帯電装置60で感光体ドラム20の表面を一様に帯電する。次いでスキャナ300により読み取った画像情報に基づいて露光装置21からレーザやLED等による書込み光Lを照射し、感光体ドラム20上に静電潜像を形成する。その後、現像装置61により静電潜像が可視像化されてトナー像が形成される。このトナー像は、1次転写装置62により中間転写ベルト10上に1次転写される。1次転写後に感光体ドラム20の表面に残留した転写残トナーは、感光体クリーニング装置63により除去され、その後、感光体ドラム20の表面は、除電装置64により除電されて、次の画像形成に供される。
【0026】
次に、感光体クリーニング装置63により回収された転写残トナーを現像装置61で再利用するためのトナーリサイクル装置80の構成及び動作について説明する。図6は、トナーリサイクル装置80の概略構成を示す説明図である。また、図7は、感光体クリーニング装置63の回収スクリュ79の一端部分の拡大図である。
【0027】
図7に示すように、トナーリサイクル装置80は、感光体クリーニング装置63の回収スクリュ79の一端に設けられるローラ部82を備えている。このローラ部82にはピン81が設けられている。このローラ部82は、回転軸86のローラ部87とともにベルト状の回収トナー搬送部材83を張架している。このとき、ローラ部82のピン81は、回収トナー搬送部材83に設けられる長孔84に入り込んだ状態になる。回収トナー搬送部材83の外周面には一定間隔おきに羽根85が設けられている。この回収トナー搬送部材83は、図6に示すように、回転軸86とともに搬送路ケース88内に収容されている。この搬送路ケース88は、画像形成ユニット18の構成部品の少なくとも一部を一体に収納するカートリッジケース89と一体成型されている。この搬送路ケース88の内部には、2本のスクリュ68のうちの1本が現像装置61内部から突出している。
【0028】
このような構成において、外部から駆動力を伝達して回収スクリュ79を回転するとともに、回収トナー搬送部材83を回転駆動する。これにより、感光体クリーニング装置63で回収したトナーは、搬送路ケース88内を通して現像装置61に向かって搬送され、スクリュ68により現像装置61の内部に収容される。その後、回収したトナーは、上述したように、2本のスクリュ68で現像装置61内の現像剤と一緒に攪拌されて循環し、再度現像に寄与することになる。
【0029】
次に、本実施形態における複写機の動作について説明する。上記構成をもつ複写機を用いて原稿のコピーをとる場合、まず、原稿自動搬送装置(ADF)400の原稿台30に原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じてそれで押さえる。その後、ユーザーが図示しないスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときには、原稿がコンタクトガラス32上に搬送される。そして、スキャナ300が駆動して第1走行体33および第2走行体34が走行を開始する。これにより、第1走行体33からの光がコンタクトガラス32上の原稿で反射し、その反射光が第2走行体34のミラーで反射されて、結像レンズ35を通じてCCD等の読取センサ36に案内される。このようにして原稿の画像情報を読み取る。
【0030】
また、ユーザーによりスタートスイッチが押されると、図示しない駆動モータが駆動し、支持ローラ14,15,16のうちの1つが回転駆動して中間転写ベルト10が回転駆動する。また、これと同時に、各画像形成ユニット18Y,18C,18M,18Kの感光体ドラム20Y,20C,20M,20Kも回転駆動する。その後、スキャナ300の読取センサ36で読み取った画像情報に基づいて、露光装置21から、各画像形成ユニット18Y,18C,18M,18Kの感光体ドラム20Y,20C,20M,20K上に書込み光Lがそれぞれ照射される。これにより、各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Kには、それぞれ静電潜像が形成され、現像装置61Y,61C,61M,61Kにより可視像化される。そして、各感光体ドラム20Y,20C,20M,20K上には、それぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナー像が形成される。このようにして形成された各色トナー像は、各1次転写装置62Y,62C,62M,62Kにより、順次中間転写ベルト10上に重なり合うようにそれぞれ1次転写される。これにより、中間転写ベルト10上には、各色のトナー像が重なり合った合成トナー像が形成される。なお、2次転写後の中間転写ベルト10上に残留した転写残トナーは、ベルトクリーニング装置17により除去される。
【0031】
また、ユーザーによりスタートスイッチが押されると、給紙テーブル200内の多段の給紙部43のうち、ユーザーが選択した記録紙に応じた給紙カセット44の給紙ローラ42が回転し、給紙カセット44の1つから記録紙が送り出される。送り出された記録紙は、分離ローラ45で1枚に分離して給紙路46に入り込み、搬送ローラ47により複写機本体100内の給紙路48まで搬送される。このようにして搬送された記録紙は、レジストローラ49に突き当たったところで止められる。なお、多段の給紙部43の給紙カセット44にセットされていない記録材を使用する場合、手差しトレイ51にセットされた記録材を給紙ローラ50により送り出し、分離ローラ52で1枚に分離した後、手差し給紙路53を通って搬送される。そして、同じくレジストローラ49に突き当たったところで止められる。
【0032】
レジストローラ49は、上述のようにして中間転写ベルト10上に形成された合成トナー画像が2次転写装置22の2次転写ローラ24に対向する2次転写部に搬送されるタイミングに合わせて回転を開始する。ここで、レジストローラ49は、一般的には接地されて使用されることが多いが、記録紙の紙粉除去のためにバイアスを印加するようにしてもよい。レジストローラ49により送り出された記録紙は、中間転写ベルト10と2次転写ローラ24との間に送り込まれ、2次転写装置により、中間転写ベルト10上の合成トナー像が記録紙上に2次転写される。より詳しく述べると、図5に示すように、2次転写位置における中間転写ベルト10の裏面側には、中間転写ベルト10を挟んで2次転写ローラ24に対向する2次転写対向部材としてのバックアップローラ(第3支持ローラ)16が配設されており、バックアップローラ16に接続された電圧印加手段500によってバックアップローラ16にトナー像を構成するトナーの帯電極性と同極性の転写バイアス(斥力バイアス)を印加すると、接地された2次転写ローラ24との間で転写電界が形成され、中間転写ベルト10に担持された未定着トナー像は2次転写位置において記録紙Sに静電転写され、2次転写が行なわれる。その後、記録紙Sは2次転写ローラ24から搬送ベルト22に移動し、搬送ベルト22に吸着した状態で定着装置25まで搬送され、定着装置25で熱と圧力が加えられてトナー像の定着処理が行われる。定着装置25を通過した記録紙は、排出ローラ56により排紙トレイ57に排出されスタックされる。なお、トナー像が定着された面の裏面にも画像形成を行う場合には、定着装置25を通過した記録紙の搬送経路を切換爪55により切り換える。そして、その記録紙は、2次転写装置の下方に位置するシート反転装置28に送り込まれ、そこで反転し、再び2次転写部に案内される。
【0033】
ここで、中央処理装置(CPU)やメモリ(ROM,RAM)、各種制御回路、クロック、タイマー、カウンタ、入出力装置などで構成されたメイン制御部(図示せず)による電位制御について図8乃至図12により説明する。図8はメイン制御部における電位制御ルーチンを示すフローチャート、図9は感光体ドラム上に形成するパッチパターンを説明する図、図10は電位制御時の電位データとトナー付着量データとの各潜像パターンにおける関係を示すグラフ、図11は電位制御時のトナー付着量データに対する電位データと制御電位データとの直線近似を示すグラフ、図12は電位制御時の電位制御テーブルである。なお、前記CPUは図示しないROMに格納されたプログラムに従ってRAMをワークエリアとして使用して処理を実行する。ROMにはCPUが実行するためのプログラムとCPUが使用するスタティックな情報が格納され、RAMは前述のようにCPUのワークエリアとして機能するとともにCPUが前記処理を実行するために使用されるダイナミックな情報が格納される。また、メイン制御部は、複写機全体の制御を行う制御手段に対応する。
【0034】
図8に示す電位制御のルーチンでは、基本的に装置起動時、予め定められたコピー枚数の複写毎、一定時間毎等必要に応じて行うようになっている。ここでは早期起動時の実行動作について説明する。まず電源オン時の状態をジャム等の異常処理時と区別するために、ステップS1で電位制御の実行条件として定着装置25の定着温度を検知する。定着温度センサからの入力信号を基に、定着装置25の定着温度が100℃を越えているか否かを判断し、定着装置25の定着温度が100 ℃を越えている場合には異常と判定して電位制御は行わない。
【0035】
定着装置25の定着温度が100℃を越えていない場合には、ステップS2に進み、図4に示す表面電位センサ320により、感光体ドラム20の所定条件で一様に帯電された表面電位のチェックを行い、所定範囲に無い場合、表面電位異常をシステムに通知する。次に、ステップS3においてVsg調整を行う。このVsg調整では、図13に示すように、光反射濃度検知手段である赤外光反射型センサで構成された反射濃度センサ310の発光素子310aから2次転写ローラ24に光を照射し、2次転写ローラ24からの反射光を受光素子310bで受光して、2次転写ローラ24の地肌部に対する出力値を取り込み、反射濃度センサ310から2次転写ローラ24の地肌部へ照射された光の反射光が一定値になるように反射濃度センサ310の発光素子310aの発光量を調整する。
【0036】
ステップS4ではステップS2〜S3で異常が無いかどうかチェックする。異常がある場合はステップS17へ進む。ステップS5では、電位制御方式が自動に設定されているか、固定に設定されているかを判断する。なお、先のステップS3〜S4では、電位制御方式に関わらず、他のトナー補給制御等で使用するためにステップS6に先立って動作を行ったものである。ステップS5で電位制御方式が固定であった場合は、ステップS17でエラーコードを設定してセルフチェックを終了し、電位制御方式が自動であった場合は、ステップS6〜S7の動作を行う。
【0037】
ステップS6では、感光体ドラム20上に潜像パターンであるパッチパターンを形成する。潜像パターンは、図9に示すように感光体ドラム20の幅方向に対して色毎に4箇所ずらして作像し、例えば図9に示すようにN個の階調濃度を持つ静電潜像(N個の静電潜像パターン)301、302、303・・・を感光体ドラム20の回転方向に沿って所定の間隔で形成する。この実施形態においては、16個の相異なる階調濃度を持つ各辺が15×20mmである矩形の潜像パターン301、302、303・・・を感光体ドラム20の回転方向に対して、10mmの間隔をおいて形成している。
【0038】
次のステップS7では、これらの静電潜像301、302、303・・・の電位に対する表面電位センサ320の出力値を読み込んでメイン制御部に接続されたRAM (図示せず)に格納する。そして、例えばイエロー(Y)の16個の潜像パターン301、302、303・・・を感光体ドラム20上に所定の間隔をおいて形成した後、感光体上の潜像パターンを現像装置のトナーで顕像化する。そして、このようにして形成された感光体上のトナー像(基準パターン)は、1次転写装置62Yにより中間転写ベルト10上に1次転写され、その後、2次転写ローラ24に転写される。なお、この際、2次転写ローラ24が基準パターン検知用転写体として機能する。また、2次転写ローラ24に転写された基準パターン301、302、303・・・に対する反射濃度センサ310の位置関係は図13に示す通りである。
【0039】
次いで、上記メイン制御部は、ステップS8においてのパターンセンサ検知(以下、Pセンサ検知と称する)を行う。このPセンサ検知では、感光体ドラム20上のYの潜像パターン301、302、303・・・をイエロー現像装置20Yで現像させて顕像化させることによりトナー像(基準パターン)とし、先に示したように基準パターン検知用転写体としての2次転写ローラ24上に転写し、このトナー像に対する反射濃度センサ310の出力値を各色毎にVpi(i=1〜N)として上記RAMに格納する。
【0040】
次に、メイン制御部は、ステップS9においてトナーの付着量を算出する。すなわち、上記RAMに格納した反射濃度センサ310の出力値を、メイン制御部に接続されたROM(図示しない)に予め格納されているテーブルを参照して単位面積当りのトナー付着量に換算し、RAMに再び格納する。そして、ステップS10〜S12を実行する。以下、これらのステップについて詳細に説明する。
【0041】
図10は、ステップS7で得られた電位データとステップS8〜S9で得られたトナー付着量データとの各潜像パターンにおける関係をX−Y平面上にプロットしたものである。X軸は電位ポテンシャル(現像バイアス電位Vと感光体ドラム20の表面電位との差 )(単位V)を示し、Y軸は単位面積当りのトナー付着量(mg/cm)を示している。この実施形態においては赤外光反射型センサのような光学方式のセンサで反射濃度センサ310を構成しており、赤外光正反射型センサは、一般的に、図10に示すように、トナー付着量が多い多付着部において飽和特性を示し、得られた検出値が実際のトナー付着量に対応しなくなる。このため、多付着部において得られた反射濃度センサ310の検出値をそのまま用いてトナー付着量を算出してしまうと、実際の付着量とは異なった付着量を得ることになり、このトナー付着量を基に行うトナー補給制御を正確に行うことができなくなってしまう。そこで、この実施形態におけるメイン制御部は、各色の潜像パターン毎に、表面電位センサ320と反射濃度センサ310から得られた潜像パターンの電位と、その顕像化後のトナー付着量のデータとを後述のように電位データXn(n=1〜10)とトナー付着量データYnとの関係(現像装置の現像γ特性)の直線区間だけ選択し、この区間のデータに対して最小自乗法を適用することにより各現像装置の現像特性の直線近似を後述するような方法によって行い、現像特性の近似直線方程式(E)を各色毎に得、この近似直線方程式(E)により各色毎に制御電位を計算するようにしている。
【0042】
なお、最小自乗法の計算は次の式を用いる。
Xave=ΣXn/k ・・・(1)
Yave=ΣYn/k ・・・(2)
Sx=Σ(Xn−Xave)×(Xn−Xave) ・・・(3)
Sy=Σ(Yn−Yave)×(Yn−Yave) ・・・(4)
Sxy=Σ(Xn−Xave)×(Yn−Yave) ・・・(5)
表面電位センサ320と反射濃度センサ310から得られた潜像パターンの電位、顕像化後のトナー付着量のデータから求まる近似直線方程式(E)を、
Y=A1×X+B1
としたとき、係数A1、B1は上記変数を用いて
A1=Sxy/Sx ・・・(6)
B1=Yave−A1×Xave ・・・(7)
と表せる。
【0043】
また、近似直線方程式(E)の相関係数Rは、
R×R=(Sxy×Sxy)/(Sx×Sy) ・・・(8)
と表わせる。本実施形態では、上記メイン制御部は、ステップS9において、各色毎に表面電位センサ320と反射濃度センサ310とから得られた潜像パターンの電位データXn、顕像化後のトナー付着量のデータYnの数値が若い方から5個のデータの組、
(X1〜X5、Y1〜Y5)
(X2〜X6、Y2〜Y6)
(X3〜X7、Y3〜Y7)
(X4〜X8、Y4〜Y8)
(X5〜X9、Y5〜Y9)
(X6〜X10、Y6〜Y10)
を取り出し、上述した式(1)〜(8)に従って直線近似計算を行うとともに、相関係数Rを算出して下記のような6組の近似直線方程式および相関係数(9)〜(14)を得る。
【0044】
Y11=A11×X+B11;R11 ・・・(9)
Y12=A12×X+B12;R12 ・・・(10)
Y13=A13×X+B13;R13 ・・・(11)
Y14=A14×X+B14;R14 ・・・(12)
Y15=A15×X+B15;R15 ・・・(13)
Y16=A16×X+B16;R16 ・・・(14)
【0045】
メイン制御部は、得られた6組の近似直線方程式のうちから相関係数R11〜R16内の最大値のものに対応する1組の近似直線方程式を近似直線方程式(E)として選択する。
【0046】
次に、メイン制御部は、ステップS10で、各色毎に上述の選択した近似直線方程式(E)において、図11に示すようにYの値が必要最大トナー付着量Mmaxとなる時のXの値、すなわち現像ポテンシャルの値Vmaxを算出する。イエロー現像装置20Yの現像バイアス電位Vと感光体ドラム20上のY色の画像露光による表面電位(露光電位)Vとは上述の式から次の式(15)、(16)で与えられる。
【0047】
Vmax=(Mmax−B1)/A1 ・・・(15)
−V=Vmax=(Mmax−B1)/A1 ・・・(16)
とVとの関係は近似直線方式(E)の係数を用いて表わすことができる。したがって(16)式は、
Mmax=A1×Vmax+B1 ・・・(17)
となる。
【0048】
ここで、感光体ドラム20の露光前の帯電電位Vと現像バイアス電位Vとの関係は、図11に示すような直線方程式、すなわち、
Y=A2×X+B2 ・・・(18)
とX軸との交点のX座標VK(現像装置の現像開始電圧Vk)と、実験的に求めた地汚れ余裕電圧Vαとから、
−V=Vk+Vα ・・・(19)
で与えられる。
【0049】
したがって、Vmax、V、V、Vの関係は(16)、(19)式により決まる。この例ではVmaxを参照値として、これと各制御電圧V、V、Vの関係をあらかじめ実験等によって求め、図12に示すようにテーブル化して上記ROMに格納しておく。そして、メイン制御部はステップ711で、各色毎に上記算出したVmaxに最も近いVmaxを有するテーブルを選択し、その選択したテーブルに対応した各制御電圧V、V、Vを目標電位とする。
【0050】
次に、メイン制御部は、ステップS12で、露光装置21の例えばレーザ発光駆動制御部を介して半導体レーザ(図示せず) のレーザ発光パワーを最大光量となるように制御し、表面電位センサ320の出力値を取り込むことにより感光体ドラム20の残留電位を検出する。そして、ステップS13で、その残留電位が0でない時には上記のテーブルにより決定した目標電位V、V、Vに対してその残留電位分の補正を行って目標電位とする。
ステップS14では、Y、C、M、Kの各色について上記ステップS6〜S13の動作が順次終了するまで分岐し、全色終了すれば、ステップS15の電位制御に進む。
【0051】
ステップS15では、各色並行して感光体ドラム20の帯電ローラ60による帯電電位が上記目標電位Vになるように電源回路を調整し、レーザ光学系制御部を介してレーザ光学系におけるレーザ発光パワーを感光体ドラム20の露光電位が上記目標電位Vになるように調整し、かつ、黒現像装置20K、シアン現像装置20C、マゼンタ現像装置20M、イエロー現像装置20Yの各現像バイアス電圧がそれぞれ上記目標電位Vになるように電源回路を調整する。
【0052】
ステップS16では以上のステップS6〜S15においてエラーが無いかどうか判断する。ここで1色でもエラーがあった場合は他の色だけ制御を行っても画像濃度変動が大きくるために、エラーコードをセットして終了する。この場合は作像条件は更新せず、次回セルフチェックが成功するまで前回と同じ作像条件で作像する。
以上のような電位制御は画像品質を一定に維持するために特にカラー画像形成装置においては重要な制御である。
【0053】
この実施形態においては、以上のような特殊ジョブの実行が、以下のa乃至cの条件に当てはまった時に実行され、その内容は上述のセルフチェックと同様である。
a.電源投入時、定着温度が所定温度以下であった場合。
b.前回のセルフチェック(電位制御)から所定枚数作像された場合。
c.前回のセルフチェック(電位制御)から所定時間経過した場合。
【0054】
なお、反射濃度センサ310をタンデムシステムの画像形成装置に配置するために、本実施形態においては反射濃度センサ310の小型化を図っている。この小型化に重要なのは受・発光素子の構成部分をいかに小さくできるかがポイントとなる。一般的に受・発光素子が小型化するにつれて、発光強度、並びに受光感度(S/N比)は低下する。そこで本実施形態においては、基準パターン検知用転写体である2次転写ローラ24の表面軸方向の光沢度(GS)をGS>60とした。
そしてまた、本実施形態においては4色に対して電位センサ320、反射濃度センサ310の出力を高速に処理するために、各チャンネルで独立したサンプリング周期4msecのA/Dコンバータを採用している。
【0055】
(実施形態2)
次に本発明の第2の実施形態を説明する。なお、画像形成装置(複写機)の基本的な構成は実施形態1と同様である。
本実施形態においては、実施形態1の画像形成装置の反射濃度センサ310を、図16に示すような、1つの発光素子310aと2つの受光素子310b,310cからなる近赤外の正反射+拡散反射検知センサとしたものである。
図14および図15は、前述の図8におけるステップS7で得られた電位データとステップS8〜S9で得られたトナー付着量データとの各潜像パターンにおける関係をX−Y平面上にプロットしたものである。X軸は電位ポテンシャル(現像バイアス電位Vと感光体ドラム20の表面電位との差)(単位V)を示し、Y軸は単位面積当りのカラートナー(図14)と黒トナー(図15)のトナー付着量(mg/cm)を示している。この実施形態においては赤外の正反射+拡散反射光検知センサのような光学方式のセンサで反射濃度センサ310を構成しており、赤外拡散反射型センサは、一般的に、図14に示すように、カラートナー付着量が多い付着部においても飽和しない特性を示す。しかしながら黒トナーにおいては赤外発光を吸収してしまうため図15のような特性となる。
そこで本実施形態では、正反射光検知を黒トナーの濃度検知と地肌部に対する発光量の調整用として用い、拡散反射光検知を先のカラートナーの濃度検知に利用している。
【0056】
図16は基準パターン検知用転写体である2次転写ローラ24と反射濃度検知センサ310の配置構成例を、図17は反射濃度検知センサ310に対する2次転写ローラ24の反射成分の代表例を示している。図16,17に示す反射濃度検知センサ310は1つの発光素子310aと2つの受光素子310b,310cを備えており、発光素子310aから2次転写ローラ24に光が照射され、2次転写ローラ24からの反射光のうち、正反射成分を受光素子310bで受光し、拡散反射成分を受光素子310cで受光するものである。
図18は明度(L*)と、2次転写ローラ地肌部に対する反射濃度検知センサ310の出力電圧の関係を示したものである。なお、図18において、破線で囲んだAの検出値は、2次転写ローラの光沢度(GS)がGS≧60の場合の正反射光の出力であり、Bの検出値はGS<60の場合の正反射光の出力である。また、図18中のIは拡散光でのカラートナーベタ画像に対する出力、IIは正反射光でのカラートナーベタ画像に対する出力、IIIは正反射光での黒トナーベタ画像に対する出力である。
【0057】
一般に正反射光の検知は地肌に対する反射光がトナーによって遮られ低下することを利用する。従ってS/N比の向上のためには、地肌部に対する正反射光が高く、トナーに対する反射光が低くなる条件が好ましい。これは図18に示すように明度が高いか、明度が低く、光沢度が高い場合であることがわかる。
また、拡散反射光での検知は、地肌部に対する反射光に対して、カラートナーが付着することで拡散した光が増えることを利用する。従ってS/N比の向上のためには、地肌部に対する拡散反射光が低く、カラートナーに対する拡散反射光が高くなる条件が好ましい。これは図18に示すように明度が低い場合であることがわかる。
【0058】
拡散反射光での検知は地肌部に対して出力が低いために発光量調整には不向きであるが、カラートナーの高付着量検知に有利であり、正反射光での検知は地肌部に対して感度が高いため、発光量調整および黒トナーの付着量検知に有利である。従って、この2つを両立し、正反射光での地肌部に対する黒トナー出力、拡散反射光での地肌部に対するカラートナー出力のS/N比が10以上あると安定した検知を行うことができることがわかった。この条件を図18から導くと、光沢度≧60、明度<30、より好ましくは明度≦25であった。
【0059】
以上、本発明の実施形態について説明したが、基準パターン検知用転写体である2次転写ローラ24に基準パターンを転写して反射濃度検知センサ310で検知する場合に、2次転写ローラ24の電位が反射濃度検知センサ310の基準電位(GND)に対して大きいと、反射濃度検知センサ310に対して電気的なノイズを与えS/N比が悪化する。また、2次転写ローラ24の周辺で飛散したトナーが反射濃度検知センサ310との電位差によって反射濃度検知センサ310に付着し、反射濃度検知センサ310が汚れやすくなる。そこで本発明では、2次転写ローラ24は、図5に示したように、基準パターンの転写時に電気的に接地された状態になっている。このような構成とすることにより、反射濃度検知センサ310のS/N比が向上し、また、センサの汚れが発生しにくくなるため、トナーパターンに対する光反射濃度検知が安定して行える。このため、適切に画像形成条件を制御することができ、トナー飛散、地汚れ等の無い、安定性の高い画像形成装置を提供することができる。
【0060】
また、上記の構成のように、2次転写ローラ24の電位を反射濃度検知センサ310の基準電位(GND)と同程度にすると共に、中間転写ベルト10の裏面からトナーと同極性の転写電界を印加することによって、中間転写ベルト10から2次転写ローラ24への基準パターンの転写率を上げることができる。具体的には、図5に示したように、2次転写ローラ24に対向して、中間転写ベルト10の裏面に当接する2次転写対向部材(ここではバックアップローラ)16に転写電界を印加させる。より詳しく述べると、2次転写位置における中間転写ベルト10の裏面側には、中間転写ベルト10を挟んで2次転写ローラ24に対向する2次転写対向部材としてのバックアップローラ16が配設されており、バックアップローラ16に接続された電圧印加手段500によってバックアップローラ16にトナー像を構成するトナーの帯電極性と同極性の転写バイアス(斥力バイアス)を印加すると、接地された2次転写ローラ24との間で転写電界が形成され、中間転写ベルト10に担持されたトナー像は2次転写位置において2次転写ローラ24に静電転写され、2次転写ローラ24に基準パターンが形成される。このような構成とすることにより、転写率が向上するため、精度の高い基準パターンに対する光反射濃度検知を行うことができる。なお、2次転写ローラ24には、2次転写ローラクリーニング装置24aが設けられており、反射濃度検出後の基準パターンは、2次転写ローラクリーニング装置24aにより2次転写ローラ24から除去される。
【0061】
ところで、反射濃度検知センサ310として図13に示したような正反射光検知型センサを用いた場合、この正反射光検知型センサに対して光沢度が低いと、トナー面と地肌面(2次転写ローラ表面)の反射濃度差が少なくなり、場合によっては検知不可能となることがある。これを防止するには、回転方向に受・発光の向きを置くと誤差が大きくなるため、できるだけ平面に近い状態(軸方向)で測定するとよい。そこで本発明では、前述したように、2次転写ローラ24の表面軸方向の光沢度(GS)を約60以上としている。このような構成とすることにより、正反射光検知型センサを用いた反射濃度検知センサ310が可能となる。また、正反射光検知型センサは2次転写ローラ24の地肌面に対する感度が高いため、地肌面を利用した光量調整が行えるという効果もある。
【0062】
次に反射濃度検知センサ310として拡散反射光検知型センサを用いた場合、この拡散反射光検知型センサに対して明度が高いと、トナー面と地肌面(2次転写ローラ表面)の反射濃度差が少なくなり、場合によっては検知不可能となることがある。そこでこの問題を防止するため、本発明では、前述したように、2次転写ローラ24の表層、表面軸方向の明度(L*)が30以下、より好ましくは明度≦25となるようにした。このような構成とすることにより、拡散光検知型センサを用いた光反射濃度検知が可能となる。また、拡散光検知型センサは正反射光検知型センサに比較して、高付着量のトナーが検出できるという特徴を有する。そこで図16に示したように、正反射光検知型センサと組み合わせる(1つの発光素子310aに対して正反射光と拡散反射光を受光する受光素子310b、310cを設ける)ことによって光量調整と高付着量トナーの検出を両立することができる。
【0063】
ところで、2次転写部において記録材に転写する場合の転写バイアスを、2次転写ローラ24に基準トナーパターンを転写する場合にも印加すると、転写過多となり転写率が悪化する。このため、2次転写ローラ24に基準トナーパターンを転写する場合には、印加する転写バイアスを所定量小さくすることによって転写率悪化を防止することが可能となる。そこで本発明では、中間転写ベルト10上の画像(基準トナーパターン)を2次転写ローラ24に転写する際には、2次転写部において記録材に印加される転写バイアスとは異なる転写バイアスを印加させる。このような構成とすることにより、中間転写ベルト10上の基準トナーパターンが高効率で2次転写ローラ24に転写されるため、記録材に転写されるトナー量に近い濃度を2次転写ローラ24で検知でき、基準パターンの検知精度を向上することができる。
【0064】
また、トナーチリを無くして、効率の良い転写を行うためには、中間転写ベルト10から記録材に転写する際に硬度の低いものでトナーを包み込み押し付けるような転写が理想的である。しかし、硬度を下げるにはゴムのような弾性体が必要となり、一般的にゴムは光沢度が低くなり、また、真円度も余り高くできないため、センサの検知精度は落ちる。そこで、中間転写ベルト10の裏面に設けられるバックアップローラ16には硬度の低いものを使用し、また、2次転写ローラ24には硬度の高い物を使用することで表面性、耐久性が向上でき、両者の不具合を解消することが可能となる。従って本発明では、中間転写ベルト10の裏面に設けられるバックアップローラ16の硬度は、2次転写ローラ24の硬度より低い構成とする。このような構成とすることにより、トナーチリが少なく、基準パターンの検知精度を高くして良好な画像品質を維持することができる画像形成装置を提供することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の第1の構成の画像形成装置では、2次転写部で中間転写体に対向して配置され、記録材を介さずに中間転写体上に形成された基準パターン画像を直接転写する基準パターン検知用転写体(2次転写ローラ)と、該基準パターン検知用転写体上に転写された画像に対する光学的な基準パターン検知手段(例えば光反射濃度検知手段)を有し、該検知手段の検知結果に基づいて画像形成条件を変更する構成としたことにより、中間転写体の材料選択において光学的特性の制約事項が少ないため設計の自由度が増し、画質の向上が図れる。また、基準パターンに対する光反射濃度検知が安定して行えるため、適切に画像形成条件を制御することができ、トナー飛散、地汚れ等の無い、安定性の高い画像形成装置を提供することができる。
【0066】
本発明の第2の構成では、第1の構成の画像形成装置において、前記基準パターン検知用転写体は、基準パターンの転写時に電気的に接地された状態になっている構成としたことにより、光反射濃度検知手段のS/N比が向上し、また、検知手段の汚れが発生しにくくなるため、基準パターンに対する光反射濃度検知が安定して行える。このため、適切に画像形成条件を制御することができ、トナー飛散、地汚れ等の無い、安定性の高い画像形成装置を供給することができる。
また、本発明の第3の構成では、第1または2の構成の画像形成装置において、前記基準パターン検知用転写体に対向して、前記中間転写体の裏面に当接する2次転写対向部材(例えばバックアップローラ)に転写バイアスを印加させる構成としたことにより、第2の構成の効果に加えて、転写率が向上するため、精度の高い基準パターンに対する光反射濃度検知を行うことができる。
【0067】
本発明の第4の構成では、第1〜3のいずれか一つの構成の画像形成装置において、前記基準パターン検知用転写体の表面軸方向の光沢度(GS)が約60以上であるような構成としたことにより、正反射光検知型センサを用いた光反射濃度検知が可能となり、第1〜3の構成の効果が得られる。また、正反射光検知型センサは地肌に対する感度が高いため、地肌面を利用した光量調整が行えるという効果もある。
また、本発明の第5の構成では、第1〜4のいずれか一つの構成の画像形成装置において、前記基準パターン検知用転写体の表層、表面軸方向の明度(L*)は30以下であるような構成としたことにより、拡散光検知型センサを用いた光反射濃度検知が可能となり、第1〜3の構成の効果が得られる。また、拡散光検知型センサは正反射光検知型センサに比較して、高付着量のトナーが検出できるという特徴を有する。そこで第4の構成と組み合わせる(1発光に対して正反射と拡散反射光を受ける構成にする)ことによって光量調整と高付着量トナーの検出を両立することができる。
【0068】
本発明の第6の構成では、第1〜5のいずれか一つの構成の画像形成装置において、前記中間転写体上の画像(基準トナーパターン)を基準パターン検知用転写体に転写する際には、2次転写部において記録材に印加する転写バイアスとは異なる転写バイアスを印加させる構成としたことにより、中間転写体の基準トナーパターンが高効率で基準パターン検知用転写体に転写されるため、記録材に転写されるトナー量に近い濃度を基準パターン検知用転写体で検知でき、第1〜5の構成の効果を得ることができる。
また、本発明の第7の構成では、第1〜6のいずれか一つの構成の画像形成装置において、前記中間転写体裏面に設けられる2次転写対向部材(例えばバックアップローラ)の硬度は、前記基準パターン検知用転写体の硬度より低い構成とすることにより、トナーチリが少なく、基準パターンの検知精度を高くして良好な画像品質を維持することができる画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る複写機全体の概略構成図である。
【図2】図1に示す複写機の複写機本体部分の要部構成を示す拡大図である。
【図3】中間転写ベルトの構造の一例を示す部分断面図である。
【図4】図1に示す複写機の隣り合う2つの画像形成ユニットの構成例を示す拡大図である。
【図5】図1に示す複写機の2次転写部の構成例を示す要部拡大図である。
【図6】図1に示す複写機のトナーリサイクル装置の概略構成を示す説明図である。
【図7】図1に示す複写機の感光体クリーニング装置の回収スクリュの一端部分の拡大図である。
【図8】第1の実施形態に係る複写機のメイン制御部における電位制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】第1の実施形態に係る複写機の感光体ドラム上に形成するパッチパターンを説明する図である。
【図10】第1の実施形態に係る複写機の電位制御時の電位データとトナー付着量データとの各潜像パターンにおける関係を示す図である。
【図11】第1の実施形態に係る複写機の電位制御時のトナー付着量データに対する電位データと制御電位データとの直線近似を示す図である。
【図12】第1の実施形態に係る複写機の電位制御時の電位制御テーブルの一例を示す図である。
【図13】2次転写ローラに対する反射濃度検知センサの配置構成の一例を示す図である。
【図14】電位ポテンシャルとカラートナー付着量の関係を示す図である。
【図15】電位ポテンシャルと黒トナー付着量の関係を示す図である。
【図16】2次転写ローラに対する反射濃度検知センサの配置構成の別の例を示す図である。
【図17】反射濃度検知センサに対する2次転写ローラの反射成分の代表例を示す図である。
【図18】明度と、2次転写ローラ地肌部に対する反射濃度検知センサの出力電圧の関係を示す図である。
【符号の説明】
10:中間転写ベルト(中間転写体)
16:バックアップローラ(2次転写対向部材)
17:中間転写ベルトクリーニング装置
18(18Y,18M,18C,18K):画像形成ユニット
20(20Y,20M,20C,20K):感光体ドラム(像担持体)
24:2次転写ローラ(基準パターン検知用転写体)
24a:2次転写ローラクリーニング装置
25:定着装置
49:レジストローラ
61(61Y,61M,61C,61K):現像装置
62(62Y,62M,62C,62K):1次転写装置
65:現像スリーブ
100:複写機本体
200:給紙テーブル
300:スキャナ
310:反射濃度検知センサ(基準パターン検知手段)
310a:発光素子
310b:正反射光受光素子
310c:拡散反射光受光素子
400:原稿自動搬送装置(ADF)
500:電圧印加手段
S:記録紙(記録材)

Claims (7)

  1. 複数の像担持体に形成した画像を中間転写体に重ね合わせて転写した後、2次転写部で記録材に転写して多色のカラー画像を得る画像形成装置において、
    前記2次転写部で中間転写体に対向して配置され、記録材を介さずに中間転写体上に形成された基準パターン画像を直接転写する基準パターン検知用転写体と、該基準パターン検知用転写体上に転写された画像に対する光学的な基準パターン検知手段を有し、該検知手段の検知結果に基づいて画像形成条件を変更することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記基準パターン検知用転写体は、基準パターンの転写時に電気的に接地された状態になっていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2記載の画像形成装置において、
    前記基準パターン検知用転写体に対向して、前記中間転写体の裏面に当接する2次転写対向部材に転写バイアスを印加させることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一つに記載の画像形成装置において、
    前記基準パターン検知用転写体の表面軸方向の光沢度が約60以上であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一つに記載の画像形成装置において、
    前記基準パターン検知用転写体の表層、表面軸方向の明度は30以下であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一つに記載の画像形成装置において、
    前記中間転写体上の画像を基準パターン検知用転写体に転写する際には、2次転写部において記録材に転写する際の転写バイアスとは異なる転写バイアスを印加させることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一つに記載の画像形成装置において、
    前記中間転写体裏面に設けられる2次転写対向部材の硬度は、前記基準パターン検知用転写体より低いことを特徴とする画像形成装置。
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