JP2005017609A - 露光装置及び露光方法 - Google Patents

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Tamito Kagami
民人 加々美
Takashi Koizumi
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Abstract

【課題】記録媒体に対してアライメントマークの読取や記録媒体の搬送のみを行う時間を短縮し、記録媒体をステージ部材に装着してから露光が完了するまでの処理時間を短縮する。
【解決手段】レーザー露光装置100では、ステージ部材114に3個の装着面130,131,132が設けられており、ステージ部材114の走査方向への移動時に、何れか一の装着面130,131,132に対向するように支持されたCCDカメラ136,138が、一の装着面130,131,132に装着された基板材料からアライメントマーク198を読み取ると共に、他の装着面130,131,132に対向するように支持されたレーザースキャナ144が、ステージ部材の走査方向への移動時に、ステージ部材114の他の装着面130,131,132に装着された基板材料における描画領域を画像情報に基づき変調されたレーザビームにより露光して画像を形成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像情報に基づいて変調された光ビームによりプリント配線基板等の記録媒体における描画領域を露光して画像を形成する露光装置及び露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリント配線基板等の配線パターンを形成するためのレーザー露光装置としては、例えば、特許文献1に記載されているものが知られている。この特許文献1に記載された走査式描画装置では、基板搬送用テーブル上に載置されたプリント配線基板の四隅付近にそれぞれ設けられた位置合せ穴等のアライメントマークを、テーブルと共に副走査方向に沿って待機位置からCCDカメラによる測定位置へ移動させ、このCCDカメラによりプリント配線基板における各位置合せ穴を撮像し、この撮像に得られたプリント配線基板の位置に合わせて描画座標系中の描画対象領域をシフト(座標変換)することにより、描画情報に対するアライメント処理を実行すると共に、テーブルを待機位置に復帰させた後、このテーブルを副走査へ所定の画像形成速度で移動させつつ、レーザースキャナによる露光位置にて、描画情報に基づいて変調されつつ、ポリゴンミラーにより主走査方向へ偏向されるレーザービームによりプリント配線基板上に形成された感光性塗膜を走査、露光することにより、プリント配線基板における所定の領域(描画領域)に配線パターンに対応する潜像を形成する。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−275863号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載されているようなレーザー露光装置では、プリント配線基板における1個の描画領域に対する画像形成を行う際には、プリント配線基板を待機位置からアライメントマークの測定位置へ移動させ、プリント配線基板のアライメントマークの位置を測定した後、このプリント配線基板を待機位置に復帰させてからでなければ、プリント配線基板の描画領域に対する露光を開始できない。
【0005】
またプリント配線基板には、描画精度の向上のためそれぞれ独立して配線パターンが形成される複数の描画領域及び、これら複数の描画領域にそれぞれ対応する複数組のアライメントマークが設けられたものがある。このようなプリント配線基板における複数の描画領域に、上記特許文献1に記載されているようなレーザー露光装置により、それぞれ配線パターンを形成する場合には、1個の描画領域に対する露光が完了する毎に、プリント配線基板を露光位置から待機位置へ一旦復帰させ、1組のアライメントマークに対する位置測定を完了した後でなければ、プリント配線基板における次の描画領域に対する露光を開始できない。このため、このようなレーザー露光装置では、記録媒体におけるアライメントマークに対する読取開始から描画領域に対する露光終了までの時間(画像形成時間)が長くなり、またプリント配線基板に設けられた描画領域の個数が増加するに伴って、アライメントマークの位置測定に要する時間が増加し、1枚のプリント配線基板全体に対する画像形成時間も著しく増加してしまう。
【0006】
本発明の目的は、上記事実を考慮して、記録媒体に対してアライメントマークの読取や記録媒体の搬送のみを行う時間を短縮し、記録媒体をステージ部材に装着してから露光が完了するまでの処理時間を短縮できる露光装置及び露光方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る露光装置は、所定の領域に描画領域が設けられると共に、該描画領域に対応するアライメントマークが形成された記録媒体を所定の搬送経路に沿って移動させつつ、該記録媒体における描画領域を画像情報に基づいて変調された光ビームにより露光し、該描画領域に画像を形成する露光装置であって、記録媒体がそれぞれ装着可能な装着面が外周面に少なくとも3個設けられ、該装着面に装着された記録媒体を保持する略多角柱状のステージ部材と、前記ステージ部材を前記搬送経路に沿って移動させる搬送手段と、前記ステージ部材における一の装着面に対向するように支持され、前記搬送手段による前記ステージ部材の移動時に、前記一の装着面に装着された記録媒体からアライメントマークを読み取る読取手段と、前記ステージ部材における他の一の装着面に対向するように支持され、前記搬送手段による前記ステージ部材の移動時に、他の一の装着面に装着された記録媒体における描画領域を画像情報に基づき変調された光ビームにより露光して該描画領域に画像を形成する露光手段と、前記ステージ部材を、その中心軸を回転中心とする循環方向へ回転可能に支持し、前記ステージ部材が前記搬送経路の始端位置及び終端位置の何れかに達すると、前記循環方向に沿って複数の装着面の位置が互いに入れ替わるように、前記ステージ部材を回転させるステージ回転手段と、を有することを特徴とする。
【0008】
上記本発明に係る露光装置では、少なくとも3個の装着面が設けられたステージ部材における一の装着面に対向するように支持された読取手段が、搬送手段によるステージ部材の移動時に、ステージ部材の一の装着面に装着された記録媒体からアライメントマークを読み取ると共に、ステージ部材における他の一の装着面に対向するように支持された露光手段が、搬送手段によるステージ部材の移動時に、ステージ部材における他の一の装着面に装着された記録媒体における描画領域を画像情報に基づき変調された光ビームにより露光して描画領域に画像を形成することにより、一の装着面にアライメントマークが読み取られていない記録媒体を装着すると共に、他の一の装着面にアライメントマークの読取が完了した記録媒体を装着しておけば、搬送手段によりステージ部材を移動させつつ、読取手段により一方の装着面に装着された記録媒体からアライメントマークを読み取り、これと併行して露光手段により他の一の装着面に装着された記録媒体の描画領域を画像情報に基づいて変調された光ビームにより露光して描画領域に画像を形成できるので、一の装着面に装着された記録媒体からアライメントマークを読み取る読取処理の一部又は全部を、他の一の装着面に装着された記録媒体の描画領域を露光して画像を形成する露光処理の実行中に実行できる。
【0009】
この結果、本発明に係る露光装置によれば、複数枚の記録媒体に対して連続的にアライメントマークの読取処理及び画像の露光処理を行う場合には、1枚の記録媒体に対する読取処理の完了後に、続けて、この記録媒体の描画領域に対する露光処理を実行する場合と比較し、記録媒体をステージ部材に装着してから、その記録媒体に対する露光が完了するまでの全体の処理時間を、読取処理が露光処理と同時に行われている時間長に対応する時間だけ短縮できる。
【0010】
さらに本発明に係る露光装置では、ステージ回転手段がステージ部材を循環方向へ回転可能に支持し、ステージ部材が搬送経路の始端位置及び終端位置の何れかに達すると、循環方向に沿って複数の装着面の位置が互いに入れ替わるように、ステージ部材を回転させることにより、搬送経路に沿って移動するステージ部材における一の装着面に装着されてアライメントマークの読取が完了した記録媒体を、ステージ部材が搬送経路の始端位置及び終端位置の何れかに達した後に、ステージ部材と共に露光手段により露光可能な位置へ回転できるので、アライメントマークの読取が完了した記録媒体を読取時とは別のステージ部材に載せ替えたり、アライメントマークの読取が完了した位置とは別の位置(露光開始位置)へ搬送する場合と比較し、記録媒体に対するアライメントマークの読取完了から、この記録媒体に対する露光開始までの時間を短縮できる。
【0011】
また、上記のようにアライメントマークの読取が完了した記録媒体を、ステージ部材と共に露光手段により露光可能な位置へ回転するようにすれば、露光手段は、読取手段からのアライメントマークの読取情報に基づいて情報処理部により変換処理された画像情報に基づき変調された光ビームにより露光して描画領域に画像を形成できるので、記録媒体における描画領域に、露光により画像が形成される画像領域を精度良く一致させることができる。
【0012】
このとき、ステージ部材における他の一の装着面にアライメントマークの読取が完了していない記録媒体を装着しておけば、前記一の装着面に装着された記録媒体を露光手段により露光可能な位置へ回転させると同時に、前記他の一の装着面を読取手段によりアライメントマークの読取可能な位置へ回転できるので、ステージ部材を搬送経路に沿って移動させつつ、他の一の装着面に装着された基板材料からのアライメントマークの読取と、一の装着面に装着された記録媒体に対する露光とを同時に実行できる。
【0013】
また本発明に係る露光方法は、所定の領域に描画領域が設けられると共に、該描画領域に対応するアライメントマークが形成された記録媒体を所定の搬送経路に沿って移動させつつ、該記録媒体における描画領域を画像情報に基づいて変調された光ビームにより露光し、該描画領域に画像を形成する露光方法であって、多角柱状のステージ部材の外周面に少なくとも3個設けられた装着面にそれぞれ記録媒体を装着し、これらの装着面により記録媒体をそれぞれ保持した後、前記ステージ部材を前記搬送方向に沿って移動させつつ、一の装着面に対向するように支持された読取手段により該一の装着面に装着された記録媒体からアライメントマークを読み取ることと併行し、他の一の装着面に対向するように支持された露光手段により該他の一の装着面に装着された記録媒体の描画領域を画像情報に基づき変調された光ビームにより露光して該描画領域に画像を形成することを特徴とする。
【0014】
本発明の露光方法によれば、多角柱状のステージ部材の外周面に少なくとも3個設けられた装着面にそれぞれ記録媒体を装着し、これらの装着面により記録媒体をそれぞれ保持した後、ステージ部材を搬送経路に沿って移動させつつ、一の装着面に対向するように支持された読取手段により該一の装着面に装着された記録媒体からアライメントマークを読み取ることと併行し、他の一の装着面に対向するように支持された露光手段により該他の一の装着面に装着された記録媒体の描画領域を画像情報に基づき変調された光ビームにより露光して描画領域に画像を形成することにより、一の装着面に装着された記録媒体からアライメントマークを読み取る読取処理の一部又は全部を、他の一の装着面に装着された記録媒体の描画領域を露光して画像を形成する露光処理の実行中に実行できるので、複数枚の記録媒体に対して連続的に読取処理及び露光処理を行う場合には、1枚の記録媒体に対する読取処理の完了後に、この記録媒体の描画領域に対する露光処理を実行する場合と比較し、記録媒体をステージ部材に装着してから、その記録媒体に対する露光が完了するまでの全体の処理時間を、読取処理が露光処理と同時に行われている時間に対応する時間だけ短縮できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態に係るレーザー露光装置及び、このレーザー露光装置により実施される露光方法を詳細に説明する。
【0016】
(第1の実施形態)
[レーザー露光装置の構成]
図1には、本発明の第1の実施形態に係るレーザー露光装置が示されている。このレーザー露光装置100は、プリント配線基板の材料となる薄肉プレート状の基板材料102を画像情報により変調されたレーザービームにより露光し、この基板材料102にプリント配線基板の配線パターンに対応する画像(潜像)を形成するものである。
【0017】
図1(B)及び(C)に示されるように、レーザー露光装置100には、肉厚プレート状に形成された支持基台104が設けられている。支持基台104は、その面形状が基板材料102に対する走査方向(矢印S方向)を長手方向とする略長方形とされており、フロア(図示省略)上に水平に保たれ、かつ振動が遮断されるように防振ゴム等を介してフロア上に設置されている。支持基台104の上面部には、細長いプレート状に形成された一対のレールベッド106が固定されている。これら一対のレールベッド106はそれぞれ長手方向が走査方向と平行となり、かつ幅方向が装置の高さ方向(矢印H方向)と平行となるように配置されている。
【0018】
図1(B)に示されるように、一対のレールベッド106の上面部には、それぞれ走査方向に沿って直線的に延在する一対のガイドレール108が固定されており、これら一対のガイドレール108上には、ステージフレーム110がガイド部材112(図1(C)参照)を介して走査方向に沿って移動可能に載置されている。ステージフレーム110には、図1(A)に示されるように略ロ字状の面形状を有しており、その内周側には、高さ方向(図1(B)の矢印H方向)へ貫通した矩形状の開口部が設けられている。
【0019】
ステージフレーム110の開口部内には、図1(C)に示されるように、幅方向に沿った断面形状が略正三角形状とされたステージ部材114が配置されている。ステージ部材114は全体の外形形状が略三角柱状に形成されており、その中心軸Lが走査方向と平行となるようにステージフレーム110により支持されている。ステージ部材114には、図2に示されるように、先後端面にそれぞれ中心軸Lに沿って突出するロッド状の支軸部116,118が設けられている。これら一対の支軸部116,118はその軸心が中心軸Lと一致している。
【0020】
ステージフレーム110には、図2に示されるように、走査方向に沿った先端側及び後端側(便宜上、図1(A)における、左側を先端側、右側を後端側とする。)の梁状部分の下面にそれぞれブロック状のブラケット111が固定されている。これらのブラケット111は、ステージフレーム110の幅方向中心に配置されており、その内部にそれぞれ軸受120を保持している。これら一対の軸受120は、それぞれステージ部材114における一対の支軸部116,118をそれぞれ軸支しており、ステージ部材114を中心としてステージフレーム110に回転可能に連結している。
【0021】
ステージフレーム110は、一対のガイドレール108により走査方向に沿って図1(A)で実線により示されるステージ回転位置と2点鎖線(想像線)により示されるロード・アンロード位置との範囲内で移動可能とされている。また一対のレールベッド106とステージ部材114との間には、ステージ部材114を走査方向へ駆動するためのリニアモータ124がそれぞれ配置されている。リニアモータ124は、図1(B)及び(C)に示されるように、走査方向に沿って細長いマグネット部125が設けられると共に、このマグネット部125により走査方向へスライド可能に支持されたキャリッジ部126が設けられている。ここで、マグネット部125はレールベッド106側面の上端側にそれぞれ固定され、キャリッジ部126は、ステーを介してステージフレーム110の下端部に連結固定されている。
【0022】
リニアモータ124は、後述する搬送制御部214(図23参照)により駆動電流及び駆動パルスが供給されると、マグネット部125及びキャリッジ部126に内蔵されたコイル(図示省略)がキャリッジ部126に電磁気的な駆動力を作用させ、キャリッジ部126をステージフレーム110と共に走査方向に沿って移動(前進又は後進)させる。またリニアモータ124には、リニアエンコーダ128(図23参照)が付設されており、このリニアエンコーダ128は、キャリッジ部126の移動方向に対応する極性のパルス信号を移動量に比例するパルス数だけ搬送制御部214へ出力する。
【0023】
図1(c)に示されるように、三角柱状のステージ部材114の外周部分には、それぞれ平面状に形成された3個の装着面130,131,132が設けられており、これらの装着面130,131,132には、それぞれ1枚の基板材料102(図22参照)が装着可能とされている。ここで、装着面130,131,132は、それぞれの法線を中心軸Lへ延ばすと、それら3本の法線が120°の交差角で交わるように設けられている。
【0024】
装着面130,131,132には、薄板状の基板材料102を負圧により吸着するための吸着溝(図示省略)が開口しており、この吸着溝には、装着面130,131,132上へ基板材料102が載置されると、真空ポンプ等の真空発生装置から負圧が供給される。これにより、装着面130,131,132上に載置された基板材料102が吸着溝内の負圧の作用により装着面130,131,132上に密着状態で固定される。ここで、基板材料102の表面部は、感光材料により薄膜状の感光性塗膜が成膜された露光面103とされている。この露光面103には、レーザー露光装置100による潜像形成後に、例えば、現像、エッチング等の所定の処理を受けることにより潜像に対応する配線パターンが形成される。
【0025】
図1(C)に示されるように、支持基台104の上面部には、一対のレールベッド106間にカメラ台134が固定されている。このカメラ台134は走査方向では支持基台104の中央付近に配置され、幅方向では片側(図1(C)では左側)のレールベッド106に隣接するように配置されている。カメラ台134には、その上端部に複数台(本実施形態では2台)のCCDカメラ136,138が配置されている。これら2台のCCDカメラ136,138は、それぞれカメラ台134によりステージ部材114の斜め下方を向いた1個の装着面130,131,132(図1(C)では装着面130)に正対するように支持されると共に、カメラ台134により装着面130に装着された基板材料102の基板幅方向(矢印B方向)に沿って位置調整可能に支持されている。
【0026】
ここで、CCDカメラ136,138としては、例えば、受光素子が基板材料102の基板幅方向に沿って直線的に配列されているものが用いられる。またCCDカメラ136,138は、撮像時の光源として1回の発光時間が極めて短いストロボ140(図23参照)を内蔵しており、このストロボ140の発光時のみ撮像が可能となるように、各CCDの受光感度が調整されている。
【0027】
CCDカメラ136,138は、その受光部の光軸上に位置する撮像位置をステージ部材114が通過する際に、所定のタイミングでストロボ140を発光させ、このストロボ140からの光の反射光を受光することにより、斜め下方を向いた1個の装着面130,131,132に装着された基板材料102におけるアライメントマーク198を含む撮像範囲をそれぞれ撮像する。ここで、CCDカメラ136,138は、基板材料102の基板幅方向に沿ってそれぞれ異なる領域を撮像範囲としており、撮像対象となる基板材料102に形成されたアライメントマーク198の位置に応じて基板幅方向に沿って予め位置調整される。
【0028】
図1(C)に示されるように、支持基台104の上面部には、の上側にガイドレール108上に載置されたステージ部材114を跨ぐように、下方へ向って開いた略コ字状に形成された支持ゲート142が設置されている。この支持ゲート142は走査方向に沿って支持基台104の中央付近に配置されており、支持ゲート142の内側には、ステージ部材114が通過可能な開口部が形成されている。支持ゲート142には、ステージ回転位置側の側面部にレーザースキャナ144が連結固定されている。このレーザースキャナ144は、その真下の露光位置を基板材料102が通過する時に、画像情報に基づいて変調された複数本のレーザービームを基板材料102の露光面103へ照射し、この露光面103にプリント配線基板の配線パターンに対応する画像(潜像)を形成する。ここで、レーザースキャナ144は、中心軸Lを中心とする周方向ではCCDカメラ136,138から120°だけ離間するように支持されている。
【0029】
図2に示されるように、ステージ部材114の一方の支軸部116は、その先端部をステージフレーム110の外側へ突出しており、この支軸部116の先端部にはロータリジョイント150が同軸的に連結されている。このロータリジョイント150は、支軸部116に対して相対的に回転可能に連結されており、その外側の端部にはホース、パイプ等が連結可能とされた3個のニップル部152が設けられている。これらのニップル部152は、ロータリジョイント150内部に設けられた3系統のガス配管にそれぞれ接続されている。
【0030】
ここで、支軸部116は中空パイプ状に形成されており、ロータリジョイント150内における3系統のガス配管は、支軸部116内を通ってステージ部材114内へ延長され、装着面130,131,132にそれぞれ設けられた吸着溝に接続され連通している。またロータリジョイント150の3個のニップル部152には、ホース、パイプ等を介して真空ポンプ等の真空発生装置(図示省略)がそれぞれ接続されている。これにより、3個の装着面130,131,132にそれぞれ設けられた吸着溝内には、真空発生装置により負圧が選択的に供給可能とされている。
【0031】
図2に示されるように、ステージ部材114の他方の支軸部118も、その先端部をステージフレーム110の外側へ突出させており、この支軸部118の先端部には、ステージ部材114の回転を制御するための回転制御ユニット154が同軸的に連結されている。この回転制御ユニット154には軸方向外側にプーリ156が設けられている。またステージフレーム110には、ブラケット(図示省略)を介して駆動モータ174が連結固定されており、この駆動モータ174は、幅方向に沿って回転制御ユニット154の側方に支持されている。駆動モータ174の出力軸にはプーリ176が取り付けられており、このプーリ176はベルト177を介して回転制御ユニット154のプーリ156に連結されている。これにより、ステージ部材114には、回転制御ユニット154を介して駆動モータ174がトルク伝達可能に連結され、この駆動モータ174からのトルクは、回転制御ユニット154によりステージ部材114へ伝達及び遮断可能となる。
【0032】
図2に示されるように、回転制御ユニット154には、その軸方向に沿ってステージ部材114側から順に、電磁ブレーキ160、減速位置センサ162、停止位置センサ164及び電磁クラッチ166が同軸的に設けられ、互いに連結されている。電磁ブレーキ160は、駆動電圧の印加により作動して支軸部118の回転を拘束し、駆動電圧の非印加時には支軸部118を解放する。
【0033】
減速位置センサ162及び停止位置センサ164には、それぞれ支軸部118と一体となって回転する回転板168,169及び、回転板168,169の外周部に対向するように支持されたフォトインタラプタ等からなるスリット検出部170,171が設けられている。ここで、回転板168には、ステージ部材114の所定の第1〜第3減速位置に対応する3個のスリット部(図示省略)が形成されており、また回転板169には、ステージ部材114の所定の第1〜第3回転停止位置に対応する3個のスリット部が形成されている。スリット検出部170,171は、それぞれ回転板168,169のスリット部を検出して検出信号を出力する。また電磁クラッチ166は、駆動電圧の印加によりオン状態となってモータユニット158と回転制御ユニット154をトルク伝達可能に連結し、また駆動電圧の非印加時にはオフ状態となって回転制御ユニット154をモータユニット158から切り離す。
【0034】
図2に示されるように、レーザー露光装置100には、ステージフレーム110における走査方向先端側の梁状部分にステージ部材114の位置決め機構178が設けられている。位置決め機構178は、ステージ部材114の先端面における幅方向に沿った一端部に正対するように配置されている。一方、ステージ部材114には、ステージ部材114の先端面における外周側に3個の装着面130,131,132にそれぞれ対応して3個の受け部材180が固定されている。これら3個の受け部材180はそれぞれプレート状に形成されている。ここで、ステージ部材114が第1〜第3停止位置の何れかに回転停止している状態では、その停止位置に対応する1個の受け部材180は、その中心が回転位置決め機構178の軸心P(図3参照)の位置と一致するように支持される。
【0035】
図3(A)に示されるように、位置決め機構178には、丸棒状のロッド部183を伸縮可能に支持したエアシリンダ182が設けられており、このエアシリンダ182のロッド部183には、その先端部に位置決めピン184が同軸的に連結されている。またロッド部183は、ステージフレーム110に複数のねじにより締結固定された肉厚円筒状のガイドブッシュ186内に挿入されており、このガイドブッシュ186により幅方向に沿って摺動可能に支持されている。ここで、ガイドブッシュ186としては、その内周面とロッド部183の外周面との間のクリアランスがゼロとなるようなものが選択されている。
【0036】
図3(B)に示されるように、位置決めピン184は、その先端部に先端へ向って外径が縮小する略円錐台状に形成された嵌合部185が設けられている。一方、受け部材180には、その面央部に嵌合部185に対応する形状を有する嵌合穴181が形成されており、この嵌合穴181は、入口部から奥部へ向って内径が縮小するテーパ状に形成されており、その内周面の形状が嵌合部185の外周面の形状と略一致するものになっている。これにより、嵌合部185と嵌合穴181が互いに同軸的な位置にある状態で、嵌合部185が嵌合穴181内に挿入され加圧されると、嵌合部185の外周面と嵌合穴181の内周面との間には隙間が生じず、また嵌合部185と嵌合穴181が非同軸的な位置にある状態で、嵌合部185が嵌合穴181内に挿入され加圧されると、嵌合部185の外周面からの加圧力が嵌合穴181側には同軸的な位置へ駆動するように調心力として作用し、この調心力により受け部材180が嵌合部185と同軸的になるように、ステージ部材114と共に回転方向へ位置調整される。
【0037】
図3(A)に示されるように、エアシリンダ182の軸方向外側には、ロッド部183の位置を検出するための位置決め完了センサ188が配置されており、この位置決め完了センサ188は、嵌合部185を嵌合穴181内へ完全に挿入する嵌合位置までロッド部183が伸長すると、これを検出して位置決め完了信号を出力する。
【0038】
エアシリンダ182には、エアー配管190の一端部が接続されており、このエアー配管190の他端部は、高圧エアーを貯えたタンク等のエアー供給源(図示省略)に接続されている。エアー配管190のエアシリンダ182とエアー供給源との間には電磁バルブ192が配置されており、この電磁バルブ192は駆動電圧の印加時に開放し、エアー供給源をエアシリンダ182に連通させる。これにより、エアシリンダ182は、エアー配管を通して高圧エアーが供給されると、ロッド部183を伸長させて嵌合部185を嵌合位置まで移動させる。またエアシリンダ182は、エアー配管からの高圧エアーの供給が停止すると、ロッド部183を縮長させて嵌合位置にある嵌合部185をステージ部材114から離間させる待機位置へ移動させる。
【0039】
位置決め機構178は、エアシリンダ182によりロッド部183を嵌合位置まで伸長させて、位置決めピン184の嵌合部185をステージ部材114における受け部材180の嵌合穴181に嵌合することにより、ステージ部材114を第1〜第3停止位置の何れかに位置決めし、その位置でステージ部材114の回転を拘束する。
【0040】
ここで、ステージ部材114の第1停止位置は、図1(C)に示されるように、装着面130がCCDカメラ136,138へ正対し、かつ装着面131がレーザースキャナ144に正対する位置である。この第1停止位置では、ステージ部材114の走査方向に沿った移動時に、CCDカメラ136,138により装着面130に装着された基板材料102からのアライメントマーク198の読取が可能になり、これに併行して、レーザースキャナ144により装着面131に装着された基板材料102に対する露光が可能になる。
【0041】
またステージ部材114の第2停止位置は、装着面132がCCDカメラ136,138へ正対し、かつ装着面130がレーザースキャナ144に正対する位置であり、この第2停止位置では、ステージ部材114の走査方向に沿った移動時に、CCDカメラ136,138により装着面132に装着された基板材料102からのアライメントマーク198の読取が可能になり、これに併行して、レーザースキャナ144により装着面130に装着された基板材料102に対する露光が可能になる。
【0042】
また第3停止位置は、装着面131がCCDカメラ136,138へ正対し、かつ装着面132がレーザースキャナ144に正対する位置であり、この第3停止位置では、ステージ部材114の走査方向に沿った移動時に、CCDカメラ136,138により装着面131に装着された基板材料102からのアライメントマーク198の読取が可能になり、これに併行して、レーザースキャナ144により装着面131に装着された基板材料102に対する露光が可能になる。
【0043】
図1(A)に示されるように、レーザー露光装置100には、支持基台104に隣接して、ロード・アンロード位置に移動したステージ部材114に対して基板材料102を着脱するための搬入・搬出リフタ194が設けられると共に、この搬入・搬出リフタ194によりステージ部材114に装着され、又はステージ部材114から離脱した基板材料102が載置される搬入・搬出テーブル196が設けられている。搬入・搬出リフタ194は、搬入・搬出テーブル196上から1枚の基板材料102を持ち上げ、この基板材料102をロード・アンロード位置に移動してきたステージ部材114の上側を向いた装着面130,131,132上に載置し、あるいは上側を向いた装着面130,131,132上から1枚の基板材料102を持ち上げ、この基板材料102を搬入・搬出テーブル196上へ載置する。このとき、搬入・搬出リフタ194は、一定の誤差範囲内で、基板材料102をその面中心が装着面130の面中心と一致するように、装着面130上における装着位置に載置する。
【0044】
図22に示されるように、基板材料102には、その露光面103に予め配線パターンに対応する潜像が形成される複数の描画領域200が設定されると共に、これら複数の描画領域200にそれぞれ対応する複数組のアライメントマーク198が形成されている。この基板材料102には、1枚の基板材料102から、2枚の比較的大面積のプリント配線基板を製造する場合の描画領域200及びアライメントマーク198の配置が示されている。基板材料102では、1枚のプリント配線基板にそれぞれ1対1で対応する描画領域200が幅方向に沿って1行、走査方向に沿って2列設定されており、描画領域200の各コーナ部の外側に所定の間隔を空けてアライメントマーク198が形成されると共に、描画領域200の走査方向に沿った辺部中心点の外側に所定の間隔を空けてアライメントマーク198が形成されている。
【0045】
ここで、基板材料102の描画領域200は、描画領域200の辺部の外側に形成されたアライメントマーク198の位置を基準とし、走査方向に沿って2個の小領域200A,200Bに区画されている。なお、本実施形態のアライメントマーク198は、基板材料102の露光面103に円形の貫通穴又は凹部を設けることにより形成されているが、露光面103の下層に既に形成されている回路パターンの一部をアライメントマークとしても良い。
【0046】
次に、本実施形態に係るレーザー露光装置100に用いられるレーザースキャナ144について詳細に説明する。レーザースキャナ144は、図8及び図9(B)に示されるように、m行n列(例えば、3行5列)の略マトリックス状に配列された複数(例えば、14個)の露光ヘッド204を備えている。この例では、基板材料102の幅との関係で、3行目には4個の露光ヘッド204を配置した。なお、m行目のn列目に配列された個々の露光ヘッドを示す場合は、露光ヘッド204mnと表記する。
【0047】
露光ヘッド204による露光エリア206は、走査方向(矢印S方向)を短辺とする矩形状とされている。これにより、ステージ部材114がステージ移動方向に沿って前進(矢印M1方向へ移動)し、基板材料102が相対的に走査方向へ移動するに従って、基板材料102には露光ヘッド204毎に帯状の露光済み領域208が形成される。なお、m行目のn列目に配列された個々の露光ヘッドによる露光エリアを示す場合は、露光エリア206mnと表記する。
【0048】
また、図9(A)及び(B)に示されるように、帯状の露光済み領域208が走査方向と直交する方向に隙間無く並ぶように、ライン状に配列された各行の露光ヘッドの各々は、配列方向に所定間隔(露光エリアの長辺の自然数倍、本実施形態では2倍)ずらして配置されている。このため、1行目の露光エリア20611と露光エリア20612との間の露光できない部分は、2行目の露光エリア20621と3行目の露光エリア20631とにより露光することができる。
【0049】
露光ヘッド20411〜204mn各々は、図10、図11(A)及び(B)に示されるように、入射された光ビームを画像情報に応じて各画素毎に変調する空間変調素子として、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)50を備えている。
【0050】
レーザースキャナ144を駆動制御するスキャナ制御部212(図23参照)には、画像情報処理部とミラー駆動制御部とが組み込まれており、画像情報処理部では、コントローラ210から入力された画像情報に基づいて、各露光ヘッド204毎にDMD50の制御すべき領域内の各マイクロミラーを駆動制御する制御信号を生成する。なお、制御すべき領域については後述する。また、ミラー駆動制御部では、画像情報処理部で生成した制御信号に基づいて、各露光ヘッド204毎にDMD50の各マイクロミラーの角度を制御する。なお、反射面の角度の制御に付いては後述する。
【0051】
図10及び図11示されるように、DMD50の光入射側には、光ファイバの出射端部(発光点)が露光エリア206の長辺方向と対応する方向に沿って一列に配列されたレーザー出射部を備えたファイバアレイ光源66、ファイバアレイ光源66から出射されたレーザー光を補正してDMD50上に集光させるレンズ系67、レンズ系67を透過したレーザー光をDMD50に向けて反射するミラー69が順に配置されている。
【0052】
レンズ系67は、例えば、図11に示されるように、ファイバアレイ光源66から出射されたレーザー光を平行光化する1対の組合せレンズ71、平行光化されたレーザー光の光量分布が均一になるように補正する1対の組合せレンズ73、及び光量分布が補正されたレーザー光をDMD50上に集光する集光レンズ75で構成されている。組合せレンズ73は、レーザー出射端の配列方向に対しては、レンズの光軸に近い部分は光束を広げ且つ光軸から離れた部分は光束を縮め、且つこの配列方向と直交する方向に対しては光をそのまま通過させる機能を備えており、光量分布が均一となるようにレーザー光を補正する。
【0053】
また、DMD50の光反射側には、DMD50で反射されたレーザー光を基板材料102の露光面103上に結像する結像レンズ系54、58が配置されている。結像レンズ系54及び58は、DMD50と露光面103とが共役な関係となるように配置されている。
【0054】
DMD50は、図12に示されるように、SRAMセル(メモリセル)60上に、微小ミラー(マイクロミラー)62が支柱により支持されて配置されたものであり、画素(ピクセル)を構成する多数の(例えば、600個×800個)の微小ミラーを格子状に配列して構成されたミラーデバイスである。各ピクセルには、最上部に支柱に支えられたマイクロミラー62が設けられており、マイクロミラー62の表面にはアルミニウム等の反射率の高い材料が蒸着されている。なお、マイクロミラー62の反射率は90%以上である。また、マイクロミラー62の直下には、ヒンジ及びヨークを含む支柱を介して通常の半導体メモリの製造ラインで製造されるシリコンゲートのCMOSのSRAMセル60が配置されており、全体はモノリシック(一体型)に構成されている。
【0055】
DMD50のSRAMセル60にデジタル信号が書き込まれると、支柱に支えられたマイクロミラー62が、対角線を中心としてDMD50が配置された基板側に対して±α度(例えば±10度)の範囲で傾けられる。図13(A)は、マイクロミラー62がオン状態である+α度に傾いた状態を示し、図13(B)は、マイクロミラー62がオフ状態である−α度に傾いた状態を示す。従って、画像信号に応じて、DMD50の各ピクセルにおけるマイクロミラー62の傾きを、図13に示されるように制御することによって、DMD50に入射された光はそれぞれのマイクロミラー62の傾き方向へ反射される。
【0056】
なお、図12には、DMD50の一部を拡大し、マイクロミラー62が+α度又は−α度に制御されている状態の一例を示す。それぞれのマイクロミラー62のオンオフ制御は、コントローラ210からの指令を受けてスキャナ制御部212により行われる。なお、オフ状態のマイクロミラー62により光ビームが反射される方向には、光吸収体(図示せず)が配置されている。
【0057】
また、DMD50は、短辺が走査方向と所定角度θ(例えば、1°〜5°)を成すように僅かに傾斜させて配置するのが好ましい。図14(A)はDMD50を傾斜させない場合の各マイクロミラーによる反射光像(露光ビーム)53の走査軌跡を示し、図14(B)はDMD50を傾斜させた場合の露光ビーム53の走査軌跡を示している。
【0058】
DMD50には、長手方向にマイクロミラーが多数個(例えば、800個)配列されたマイクロミラー列が、短手方向に多数組(例えば、600組)配列されているが、図14(B)に示されるように、DMD50を傾斜させることにより、各マイクロミラーによる露光ビーム53の走査軌跡(走査線)のピッチPが、DMD50を傾斜させない場合の走査線のピッチPより狭くなり、解像度を大幅に向上させることができる。一方、DMD50の傾斜角は微小であるので、DMD50を傾斜させた場合の走査幅Wと、DMD50を傾斜させない場合の走査幅Wとは略同一とみなせる。
【0059】
また、異なるマイクロミラー列により同じ走査線上に略が重ねて露光されることになる。このように、重ねて露光されることで、露光位置の微少量をコントロールすることができ、高精細な露光を実現することができる。また、主走査方向に配列された複数の露光ヘッド間のつなぎ目を微少量の露光位置制御により段差無くつなぐことができる。
【0060】
なお、DMD50を傾斜させる代わりに、各マイクロミラー列を走査方向と直交する方向に所定間隔ずらして千鳥状に配置しても、同様の効果を得ることができる。
【0061】
ファイバアレイ光源66は、図15(A)に示されるように、複数(例えば、6個)のレーザーモジュール64を備えており、各レーザーモジュール64には、マルチモード光ファイバ30の一端が結合されている。マルチモード光ファイバ30の他端には、コア径がマルチモード光ファイバ30と同一で且つクラッド径がマルチモード光ファイバ30より小さい光ファイバ31が結合され、図15(C)に示されるように、光ファイバ31の出射端部(発光点)が走査方向と直交する主走査方向に沿って1列に配列されてレーザー出射部68が構成されている。なお、図15(D)に示されるように、発光点を主走査方向に沿って2列に配列することもできる。
【0062】
光ファイバ31の出射端部は、図10に示されるように、表面が平坦な2枚の支持板65に挟み込まれて固定されている。また、図15(B)に示されるように、光ファイバ31の光出射側には、光ファイバ31の端面を保護するために、ガラス等の透明な保護板63が配置されている。保護板63は、光ファイバ31の端面と密着させて配置してもよく、光ファイバ31の端面が密封されるように配置してもよい。光ファイバ31の出射端部は、光密度が高く集塵し易く劣化し易いが、保護板63を配置することにより端面への塵埃の付着を防止することができると共に劣化を遅らせることができる。
【0063】
本実施形態では、クラッド径が小さい光ファイバ31の出射端を隙間無く1列に配列するために、クラッド径が大きい部分で隣接する2本のマルチモード光ファイバ30の間にマルチモード光ファイバ30を積み重ね、積み重ねられたマルチモード光ファイバ30に結合された光ファイバ31の出射端が、クラッド径が大きい部分で隣接する2本のマルチモード光ファイバ30に結合された2本の光ファイバ31の出射端間に挟まれるように配列されている。
【0064】
このような光ファイバは、例えば、図16に示されるように、クラッド径が大きいマルチモード光ファイバ30のレーザー光出射側の先端部分に、長さ1〜30cmのクラッド径が小さい光ファイバ31を同軸的に結合することにより得ることができる。2本の光ファイバは、光ファイバ31の入射端面が、マルチモード光ファイバ30の出射端面に、両光ファイバの中心軸が一致するように融着されて結合されている。上述した通り、光ファイバ31のコア31aの径は、マルチモード光ファイバ30のコア30aの径と同じ大きさである。
【0065】
また、長さが短くクラッド径が大きい光ファイバにクラッド径が小さい光ファイバを融着させた短尺光ファイバを、フェルールや光コネクタ等を介してマルチモード光ファイバ30の出射端に結合してもよい。コネクタ等を用いて着脱可能に結合することで、クラッド径が小さい光ファイバが破損した場合等に先端部分の交換が容易になり、露光ヘッドのメンテナンスに要するコストを低減できる。なお、以下では、光ファイバ31を、マルチモード光ファイバ30の出射端部と称する場合がある。
【0066】
マルチモード光ファイバ30及び光ファイバ31としては、ステップインデックス型光ファイバ、グレーテッドインデックス型光ファイバ、及び複合型光ファイバの何れでもよい。例えば、三菱電線工業株式会社製のステップインデックス型光ファイバを用いることができる。本実施形態では、マルチモード光ファイバ30及び光ファイバ31は、ステップインデックス型光ファイバであり、マルチモード光ファイバ30は、クラッド径=125μm、コア径=25μm、NA=0.2、入射端面コートの透過率=99.5%以上であり、光ファイバ31は、クラッド径=60μm、コア径=25μm、NA=0.2である。
【0067】
レーザーモジュール64は、図17に示される合波レーザー光源(ファイバ光源)によって構成されている。この合波レーザー光源は、ヒートブロック10上に配列固定された複数(例えば、7個)のチップ状の横マルチモード又はシングルモードのUV系半導体レーザーLD1,LD2,LD3,LD4,LD5,LD6,及びLD7と、UV系半導体レーザーLD1〜LD7の各々に対応して設けられたコリメータレンズ11,12,13,14,15,16,及び17と、1つの集光レンズ20と、1本のマルチモード光ファイバ30とから構成されている。UV系半導体レーザーLD1〜LD7は、発振波長及び最大出力が総て同じである。なお、半導体レーザーの個数は7個には限定されない。
【0068】
上記の合波レーザー光源は、図18及び図19に示されるように、他の光学要素と共に、上方が開口した箱状のパッケージ40内に収納されている。パッケージ40は、開口を閉じるよう作製されたパッケージ蓋41を備えており、脱気処理後に封止ガスを導入し、パッケージ40の開口をパッケージ蓋41で閉じることにより、パッケージ40とパッケージ蓋41とにより形成される密閉空間内に上記合波レーザー光源が気密封止されている。
【0069】
パッケージ40の底面にはベース板42が固定されており、このベース板42の上面には、前記ヒートブロック10と、集光レンズ20を保持する集光レンズホルダー45と、マルチモード光ファイバ30の入射端部を保持するファイバホルダー46とが取り付けられている。マルチモード光ファイバ30の出射端部は、パッケージ40の壁面に形成された開口からパッケージ外に引き出されている。
【0070】
また、ヒートブロック10の側面にはコリメータレンズホルダー44が取り付けられており、コリメータレンズ11〜17が保持されている。パッケージ40の横壁面には開口が形成され、この開口を通してUV系半導体レーザーLD1〜LD7に駆動電流を供給する配線47がパッケージ外に引き出されている。
【0071】
なお、図19においては、図の煩雑化を避けるために、複数のUV系半導体レーザーのうちUV系半導体レーザーLD7にのみ番号を付し、複数のコリメータレンズのうちコリメータレンズ17にのみ番号を付している。
【0072】
図20は、上記コリメータレンズ11〜17の取り付け部分の正面形状を示すものである。コリメータレンズ11〜17の各々は、非球面を備えた円形レンズの光軸を含む領域を平行な平面で細長く切り取った形状に形成されている。この細長形状のコリメータレンズは、例えば、樹脂又は光学ガラスをモールド成形することによって形成することができる。コリメータレンズ11〜17は、長さ方向がUV系半導体レーザーLD1〜LD7の発光点の配列方向(図20の左右方向)と直交するように、上記発光点の配列方向に密接配置されている。
【0073】
一方、UV系半導体レーザーLD1〜LD7としては、発光幅が2μmの活性層を備え、活性層と平行な方向、直角な方向の拡がり角が各々例えば10°、30°の状態で各々レーザービームB1〜B7を発するレーザーが用いられている。これらUV系半導体レーザーLD1〜LD7は、活性層と平行な方向に発光点が1列に並ぶように配設されている。
【0074】
従って、各発光点から発せられたレーザービームB1〜B7は、上述のように細長形状の各コリメータレンズ11〜17に対して、拡がり角度が大きい方向が長さ方向と一致し、拡がり角度が小さい方向が幅方向(長さ方向と直交する方向)と一致する状態で入射することになる。つまり、各コリメータレンズ11〜17の幅が1.1mm、長さが4.6mmであり、それらに入射するレーザービームB1〜B7の水平方向、垂直方向のビーム径は各々0.9mm、2.6mmである。また、コリメータレンズ11〜17の各々は、焦点距離f=3mm、NA=0.6、レンズ配置ピッチ=1.25mmである。
【0075】
集光レンズ20は、非球面を備えた円形レンズの光軸を含む領域を平行な平面で細長く切り取って、コリメータレンズ11〜17の配列方向、つまり水平方向に長く、それと直角な方向に短い形状に形成されている。この集光レンズ20は、焦点距離f=23mm、NA=0.2である。この集光レンズ20も、例えば、樹脂又は光学ガラスをモールド成形することにより形成される。
【0076】
次に、レーザー露光装置100における制御系の構成について説明する。図23に示されるように、レーザー露光装置100は、装置全体を制御するためのコントローラ210を備えており、このコントローラ210には、搬送制御部214、画像処理部216、スキャナ制御部212及び回転制御部218がそれぞれ接続されている。
【0077】
ここで、搬送制御部214は、レールベッド106上に配設されたリニアモータ124及びリニアエンコーダ128に接続され、ステージ部材114の移動時にリニアモータ124へ駆動電流及び駆動パルス信号を出力する。このとき、搬送制御部214は、リニアエンコーダ128からのパルス信号に基づいてリニアモータ124をフィードバック制御する。画像処理部216は、CCDカメラ136,138からの画像信号を処理し、各CCDカメラ136,138により撮像されたアライメントマーク198の位置に対応する位置情報をコントローラ210へ出力する。またスキャナ制御部212は、コントローラ210からのスキャナ駆動信号及び、配線パターンに対応する画像信号に基づいてレーザースキャナ144を制御する。
【0078】
回転制御部218には、モータユニット158における駆動モータ174が接続されると共に、回転制御ユニット154における電磁ブレーキ160、減速位置センサ162、停止位置センサ164及び電磁クラッチ166がそれぞれ接続されている。更に、回転制御部218には、位置決め機構178における位置決め完了センサ188及びエアー配管190に配置された電磁バルブ192が接続されている。回転制御部218は、ステージ部材114の回転時にコントローラ210からの制御信号を受け、この制御信号及びセンサ162,164,188からの検出信号に従って電磁ブレーキ160、電磁クラッチ166及び電磁バルブ192の作動をそれぞれ制御する。
【0079】
[レーザー露光装置の動作]
次に、上記のように構成された第1の実施形態に係るレーザー露光装置100の動作について説明する。
【0080】
先ず、レーザースキャナ144によるレーザ発光について説明する。レーザースキャナ144の各露光ヘッド204において、図17及び図18に示されるように、ファイバアレイ光源66の合波レーザー光源を構成するUV系半導体レーザーLD1〜LD7の各々から発散光状態で出射したレーザービームB1,B2,B3,B4,B5,B6,及びB7の各々は、対応するコリメータレンズ11〜17によって平行光化される。平行光化されたレーザービームB1〜B7は、集光レンズ20によって集光され、マルチモード光ファイバ30のコア30aの入射端面に収束する。
【0081】
本実施形態のレーザー露光装置100では、コリメータレンズ11〜17及び集光レンズ20によって集光光学系が構成され、その集光光学系とマルチモード光ファイバ30とによって合波光学系が構成されている。即ち、集光レンズ20によって上述のように集光されたレーザービームB1〜B7が、このマルチモード光ファイバ30のコア30aに入射して光ファイバ内を伝搬し、1本のレーザービームBに合波されてマルチモード光ファイバ30の出射端部に結合された光ファイバ31から出射する。
【0082】
各レーザーモジュールにおいて、レーザービームB1〜B7のマルチモード光ファイバ30への結合効率が0.85で、UV系半導体レーザーLD1〜LD7の各出力が30mWの場合には、アレイ状に配列された光ファイバ31の各々について、出力180mW(=30mW×0.85×7)の合波レーザービームBを得ることができる。従って、6本の光ファイバ31がアレイ状に配列されたレーザー出射部68での出力は約1W(=180mW×6)である。
【0083】
ファイバアレイ光源66のレーザー出射部68には、高輝度の発光点が走査方向に直交する方向に沿って一列に配列されている。単一の半導体レーザーからのレーザー光を1本の光ファイバに結合させる従来のファイバ光源は低出力であるため、多数列配列しなければ所望の出力を得ることができなかったが、本実施形態で使用する合波レーザー光源は高出力であるため、少数列、例えば1列でも所望の出力を得ることができる。
【0084】
配線パターンに応じた画像情報がコントローラ210に入力されると、コントローラ210内のフレームメモリに一旦記憶される。この画像情報は、画像を構成する各画素の濃度を2値(ドットの記録の有無)で表したデータである。スキャナ制御部212は、フレームメモリに記憶された画像情報を読み出し、この画像情報に基づいてレーザースキャナ144を制御する。
【0085】
次に、レーザー露光装置100におけるステージ部材114の回転動作について説明する。レーザー露光装置100は、その構造上、ステージ部材114が走査方向におけるステージ回転位置及びロード・アンロード位置の何れかに停止している時にのみ支軸部116,118を中心として回転可能になる。従って、ステージ部材114を第1〜第3停止位置の何れかの一つの位置から他の位置へ回転させる場合には、ステージ部材114をステージ回転位置及びロード・アンロード位置の何れかの位置に移動させる必要がある。
【0086】
回転制御部218は、ステージ部材114が第1〜第3回転位置の何れかに停止しているときに、回転制御ユニット154を停止状態に制御すると共に、位置決め機構178をロック状態に制御し、この停止状態及びロック状態を維持する。回転制御ユニット154は、停止状態に制御されると電磁ブレーキ160を作動させてステージ部材114の回転を拘束すると共に、電磁クラッチ166をオフ状態としてステージ部材114を駆動モータ174から切り離す。また位置決め機構178は、ロック状態に制御されると電磁バルブ192が開放され、エアシリンダ182により位置決めピン184が嵌合位置に保持される。このとき、位置決め完了センサ188は、ロッド部183が嵌合位置にあることを検出して検出信号を回転制御部218へ継続的に出力する。
【0087】
次に、回転制御部218によるステージ部材114を回転させる際の制御動作について説明する。コントローラ210は、ステージ部材114がステージ回転位置からロード・アンロード位置に達し、又はロード・アンロード位置からステージ回転位置に達して停止すると、回転制御部218に対して回転開始信号及び回転制御信号を出力する。この回転開始信号及び回転制御信号を受けた、回転制御部218は、回転制御ユニット154の電磁ブレーキ160をオフしてステージ部材114を回転可能とすると同時に、位置決め機構178の電磁バルブ192を閉鎖し、エアシリンダ182により位置決めピン184を嵌合位置から離間位置へ復帰させる。これに同期して、位置決め完了センサ188はオフして回転制御部218への検出信号の出力を停止する。
【0088】
回転制御部218は、位置決め完了センサ188からの検出信号の停止に同期し、電磁クラッチ166をオンして駆動モータ174をステージ部材114に接続する。これにより、駆動モータ174からステージ部材114へのトルク伝達が可能になる。電磁クラッチ166のオン完了後、回転制御部218は、駆動モータ174に回転制御信号に対応する極性(正又は負の極性)を有する駆動電流を供給すると共に、その回転を高速に制御するために速度制御信号として高速信号を駆動モータ174へ出力する。これにより、駆動モータ174は、電磁クラッチ166を介してステージ部材114にトルクを伝達し、支軸部116,118を中心としてステージ部材114を高速で、駆動電流の極性に対応する正転方向又は逆転方向へ回転開始させる。
【0089】
なお、図1(C)で、ステージ部材114が時計方向へ回転する場合をステージ部材114の正転方向への回転とし、反時計方向へ回転する場合をステージ部材114の逆転方向へ回転として、以下の説明を行う。
【0090】
回転制御部218は、減速位置センサ162がオンするまで高速信号の出力を継続し、ステージ部材114が停止位置から所定角度手前の減速位置に達して、減速位置センサ162がオンすると、これに同期して速度制御信号を高速信号から低速信号に切り換える。これにより、駆動モータ174はステージ部材114の回転速度を減速しステージ部材114を低速で回転させる。ステージ部材114が減速位置から所定角度だけ回転し、ステージ部材114が第1〜第3回転位置に達すると、停止位置センサ164がオンして検出信号を回転制御部218へ出力する。これと同時に、回転制御部218は、駆動モータ174への駆動電流の供給を停止すると同時に、電磁ブレーキ160を作動させてステージ部材114の回転を強制的に停止させる。これにより、ステージ部材114が第1〜第3回転位置の何れかに精度良く停止する。
【0091】
ステージ部材114の回転停止後、回転制御部218は、電磁クラッチ166をオフしてステージ部材114を駆動モータ174から切り離すと同時に、位置決め機構178の電磁バルブ192を開放し、エアシリンダ182によりロッド部183を伸長させる。これにより、位置決めピン184の嵌合部185がステージ部材114に固定された受け部材180の嵌合穴181内へ挿入され、エアシリンダ182からの加圧力により嵌合部185が嵌合穴181内の嵌合位置へ押し込まれ、ステージ部材114が第1〜第3回転位置の何れかに位置決めされ、その回転位置に拘束される。また、このステージ部材114の位置決めの完了と同時に、位置決め完了センサ188がオンして検出信号を回転制御部218へ出力する。この検出信号を受けた回転制御部218は、電磁ブレーキ160をオンして支軸部118を介してステージ部材114を拘束すると共に、ステージ部材114が回転開始前とは異なる回転位置に回転されたことを判断し、回転完了信号をコントローラ210へ出力する。
【0092】
次に、レーザー露光装置100における基板材料102に対する読取動作及び露光動作について説明する。基板材料102のアライメントマーク読取動作及び露光動作については、図4に示される装置の露光開始時における動作と、図5及び図6に示される装置の定常露光時の動作と、図7に示される装置の露光終了時の動作とに分けることができる。
【0093】
なお、図4〜図7に示された基板材料102において、実線により示されているものは、アライメントマーク198の読取及び画像露光の何れもが完了していない基板材料を表し、破線により示されているものは、アライメントマーク198の読取のみが完了している基板材料を表し、一点鎖線により示されているものは、アライメントマーク198の読取及び画像露光の双方が完了している基板材料を表している。また、ステージ部材114の側方に記載された白抜きの矢印のうち、斜め上方を向いているものはステージ部材114のロード・アンロード位置からステージ回転位置への移動を示し、また斜め下方を向いているものはステージ部材114のステージ回転位置からロード・アンロード位置への移動を示している。
【0094】
先ず、図4に基づいて装置の露光開始時における基板材料102に対するアライメントマーク読取動作及び露光動作について説明する。
【0095】
装置の露光開始時には、ステージ部材114が走査方向ではロード・アンロード位置にあり、かつ回転方向では装着面130が上方を向いた第2回転位置にあるとする。これにより、搬入・搬出リフタ194は、装着面130に基板材料102を装着可能となる。この状態から、図4(A)▲1▼〜▲5▼に示されるように、コントローラ210は、ステージ部材114を第2回転位置から第3回転位置へ、第3回転位置から第1回転位置へ順次回転(正転)させ、これに連動して、搬入・搬出リフタ194により装着面130、装着面131及び装着面132へ1枚の基板材料102を順次装着する。これらの基板材料102は、それぞれ装着面130,131,132に負圧の作用により吸着保持される。
【0096】
図4(B)に示されるように、コントローラ210は、リニアモータ124によりステージ部材114をロード・アンロード位置からステージ回転位置へ移動させる。このとき、コントローラ210は、リニアエンコーダ128からのパルス信号に基づいてリニアモータ124の駆動速度をフィードバック制御してステージ部材114を所定の走査速度で移動させる。
【0097】
コントローラ210は、走査方向に沿ったステージ部材114の移動時に、リニアエンコーダ128からのパルス信号によりステージ部材114の位置を判断すると共に、予め入力された画像情報に基づいて基板材料102における各アライメントマーク198の位置を判断する。このとき、コントローラ210は、基板材料102が装着面130,132上に装着位置に位置誤差なく装着されていると仮定し、装着面130,132上における基板材料102の位置を判断する。
【0098】
コントローラ210は、装着面130に装着された基板材料102のアライメントマーク198がCCDカメラ136,138の撮像位置に達すると、ストロボ140を発光させると共に、CCDカメラ136,138によりアライメントマーク198を含む撮像領域を撮像させる。このとき、CCDカメラ136,138により得られた撮像情報は画像処理部216へ出力される。画像処理部216は、撮像情報をアライメントマーク198の走査方向及び幅方向に沿った位置に対応する位置情報に変換し、この位置情報をコントローラ210へ出力する。
【0099】
コントローラ210は、画像処理部216からのアライメントマーク198の位置情報に基づき、1個の描画領域200に対応して設けられた複数個のアライメントマーク198の位置をそれぞれ判断し、これらのアライメントマーク198の位置から描画領域200の走査方向及び幅方向に沿った位置及び描画領域200の走査方向に対する傾き量をそれぞれ判断する。
【0100】
この後、コントローラ210は、図4(C)▲1▼〜▲2▼に示されるように、ステージ部材114がステージ回転位置に達すると、直ちに、ステージ部材114を第1回転位置から第2回転位置へ回転させる。これにより、アライメントマーク198の読取が完了した基板材料102が装着面130と共に上方を向き、かつアライメントマーク198の読取が完了していない基板材料102が装着面132と共にCCDカメラ136,138に正対する状態となる。
【0101】
また、上記のステージ部材114の回転動作と併行して、コントローラ210は、基板材料102における描画領域200の幅方向に沿った位置及び走査方向に対する傾き量に基づいて配線パターンに対応する画像情報に対する変換処理を実行し、変換処理した画像情報をフレームメモリ内に格納する。
【0102】
ここで、変換処理の内容としては、座標原点を中心として画像情報を回転させる座標変換処理、走査方向に沿った画像の回転処理、幅方向に対応する座標軸に沿って画像情報を平行移動させる座標変換処理が含まれる。更に必要に応じて、コントローラ210は、描画領域200の幅方向及び走査方向に沿った伸長量及び縮長量に対応させて画像情報を伸長又は縮長させる歪み補正処理を実行する。
【0103】
また、図22に示されるように、基板材料102における描画領域200がアライメントマーク198により走査方向に沿って複数の小領域200A,200Bに更に分割されている場合には、コントローラ210は、各小領域200A,200B毎に位置及び傾きを判断し、それぞれの小領域200A,200Bに対応する画像情報毎に上記の変換処理を実行するようにしても良い。
【0104】
コントローラ210は、図4(D)に示されるように、ステージ部材114を第2回転位置に回転させた後、リニアモータ124によりステージ部材114をステージ回転位置からロード・アンロード位置側へ移動開始させる。このとき、コントローラ210は、リニアエンコーダ128からのパルス信号によりステージ部材114の位置及び速度を判断すると共に、ステージ部材114の移動速度が所定の走査速度となるようにリニアモータ124をフィードバック制御する。
【0105】
ステージ部材114のロード・アンロード位置側への移動開始後、コントローラ210は、装着面130に装着された基板材料102における描画領域200先端がレーザースキャナ144の露光位置に達するタイミングに同期し、露光開始信号をスキャナ制御部212へ出力する。これにより、スキャナ制御部212は、フレームメモリに記憶された画像情報を複数ライン分ずつ順次読み出し、データ処理部により読み出した画像情報に基づいて各露光ヘッド204毎に制御信号を生成すると共に、ミラー駆動制御部により生成された制御信号に基づいて各露光ヘッド204毎にDMD50のマイクロミラーの各々がオンオフ制御する。
【0106】
ファイバアレイ光源66からDMD50にレーザー光が照射されると、DMD50のマイクロミラーがオン状態のときに反射されたレーザー光は、レンズ系54、58により基板材料102の露光面103上に結像される。このようにして、ファイバアレイ光源66から出射されたレーザー光が画素毎にオンオフされて、基板材料102の描画領域200がDMD50の使用画素数と略同数の画素単位(露光エリア206)で露光される。また、基板材料102がステージ部材114と共に一定の走査速度で移動されることにより、基板材料102がレーザースキャナ144によりステージ移動方向と反対の方向に走査され、各露光ヘッド204毎に帯状の露光済み領域208(図8及び図9参照)が形成される。
【0107】
図21(A)及び(B)に示されるように、本実施形態では、DMD50には、主走査方向にマイクロミラーが800個配列されたマイクロミラー列が、副走査方向に600組配列されているが、本実施形態では、コントローラにより一部のマイクロミラー列(例えば、800個×100列)だけが駆動されるように制御する。
【0108】
図21(A)に示されるように、DMD50の中央部に配置されたマイクロミラー列を使用してもよく、図21(B)に示されるように、DMD50の端部に配置されたマイクロミラー列を使用してもよい。また、一部のマイクロミラーに欠陥が発生した場合は、欠陥が発生していないマイクロミラー列を使用するなど、状況に応じて使用するマイクロミラー列を適宜変更してもよい。
【0109】
DMD50のデータ処理速度には限界があり、使用する画素数に比例して1ライン当りの変調速度が決定されるので、一部のマイクロミラー列だけを使用することで1ライン当りの変調速度が速くなる。一方、連続的に露光ヘッドを露光面に対して相対移動させる露光方式の場合には、副走査方向の画素を全部使用する必要はない。
【0110】
例えば、600組のマイクロミラー列の内、300組だけ使用する場合には、600組全部使用する場合と比較すると1ライン当り2倍速く変調することができる。また、600組のマイクロミラー列の内、200組だけ使用する場合には、600組全部使用する場合と比較すると1ライン当り3倍速く変調することができる。即ち、副走査方向に500mmの領域を17秒で露光できる。更に、100組だけ使用する場合には、1ライン当り6倍速く変調することができる。即ち、副走査方向に500mmの領域を9秒で露光できる。
【0111】
使用するマイクロミラー列の数、即ち、副走査方向に配列されたマイクロミラーの個数は、10以上で且つ200以下が好ましく、10以上で且つ100以下がより好ましい。1画素に相当するマイクロミラー1個当りの面積は15μm×15μmであるから、DMD50の使用領域に換算すると、12mm×150μm以上で且つ12mm×3mm以下の領域が好ましく、12mm×150μm以上で且つ12mm×1.5mm以下の領域がより好ましい。
【0112】
上記の露光動作に併行して、コントローラ210は、装着面132に装着された基板材料102のアライメントマーク198がCCDカメラ136,138の撮像位置に達すると、ストロボ140を発光させると共にCCDカメラ136,138によりアライメントマーク198を含む撮像領域を撮像させる。このときも、CCDカメラ136,138により得られた撮像情報は画像処理部216へ出力される。画像処理部216は、撮像情報をアライメントマーク198の走査方向及び幅方向に沿った位置に対応する位置情報に変換し、この位置情報をコントローラ210へ出力する。これにより、コントローラ210は、装着面132に装着された描画領域200の位置、傾き量等をそれぞれ判断する。
【0113】
この後、コントローラ210は、図4(E)▲1▼〜▲3▼に示されるように、ステージ部材114がロード・アンロード位置に達すると、搬入・搬出リフタ194により装着面130に装着された露光済みの基板材料102を搬入・搬出テーブル196上へ搬出した後、搬入・搬出テーブル196上に用意された新しい基板材料102を装着面130に装着する。このとき、装着面130の吸着溝に対しては、搬入・搬出リフタ194の搬出動作に連動して負圧の供給が停止し、搬入・搬出リフタの基板材料102の装着動作に連動して負圧が供給される。
【0114】
装着面130へ基板材料102が装着されると、コントローラ210は、ステージ部材114を第2回転位置から第3回転位置へ回転させた後、図4(F)に示されるように、ステージ部材114をロード・アンロード位置からステージ回転位置へ移動させる。このロード・アンロード位置からステージ回転位置への移動途中に、CCDカメラ136,138により装着面131に装着された基板材料102のアライメントマーク198が読み取られ、これに併行して、レーザースキャナ144により装着面132に装着された基板材料102の描画領域200に対する露光が行われる。
【0115】
ステージ部材114がステージ回転位置に達すると、図4(G)に示されるように、コントローラ210は、ステージ部材114を第3回転位置から第1回転位置ヘ回転させ、図4(H)に示されるように、ステージ部材114をステージ回転位置からロード・アンロード位置へ移動させつつ、その途中でCCDカメラ136,138により装着面130に装着された基板材料102からアライメントマーク198を読み取ると共に、レーザースキャナ144により装着面131に装着された基板材料102を露光して画像を形成する。
【0116】
ステージ部材114がロード・アンロード位置に達すると、コントローラ210は、図4(I)▲1▼〜▲5▼に示されるように、搬入・搬出リフタ194により装着面131に装着された基板材料102を搬入・搬出テーブル196上へ搬出した後、搬入テーブル上に用意された新しい基板材料102を装着面131へ装着する。この装着面131への基板材料102の装着が完了すると、コントローラ210は、ステージ部材114を第1回転位置から第2回転位置へ回転(逆転)させた後、搬入・搬出リフタ194により装着面130に装着された基板材料102を搬入・搬出テーブル196上へ搬出した後、搬入テーブル上に用意された新しい基板材料102を装着面130へ装着する。更に、コントローラ210は、ステージ部材114を第2回転位置から第1回転位置へ逆転させる。
【0117】
以上で、装置の露光開始時における基板材料102に対するアライメントマーク読取動作及び露光動作が完了する。次に、装置の定常時における基板材料102に対するアライメントマークの読取動作及び露光動作を図5及び図6に基づいて説明する。
【0118】
図4(I)▲5▼に示されるように、ステージ部材114が第1回転位置に逆転すると、コントローラ210は、図5(A)に示されるように、ステージ部材114をロード・アンロード位置からステージ回転位置へ移動させつつ、その途中でCCDカメラ136,138により装着面131に装着された基板材料102からアライメントマーク198を読み取ると共に、レーザースキャナ144により装着面130に装着された基板材料102を露光して画像を形成する。
【0119】
ステージ部材114がステージ回転位置に達すると、コントローラ210は、図5(B)〜(C)に示されるように、ステージ部材114を第1回転位置から第2回転位置へ回転(正転)させ、ステージ部材114をステージ回転位置からロード・アンロード位置へ移動させつつ、その途中でCCDカメラ136,138により装着面132に装着された基板材料102からアライメントマーク198を読み取ると共に、レーザースキャナ144により装着面130に装着された基板材料102を露光して画像を形成する。
【0120】
ステージ部材114がロード・アンロード位置に達すると、コントローラ210は、図5(D)▲1▼〜▲6▼に示されるように、搬入・搬出リフタ194により装着面130に装着された基板材料102を搬入・搬出テーブル196上へ搬出した後、搬入テーブル上に用意された新しい基板材料102を装着面130へ装着する。この装着面130への基板材料102の装着が完了すると、コントローラ210は、ステージ部材114を第2回転位置から第1回転位置へ逆転させた後、搬入・搬出リフタ194により装着面131に装着された基板材料102を搬入・搬出テーブル196上へ搬出した後、搬入テーブル上に用意された新しい基板材料102を装着面131へ装着する。更に、コントローラ210は、ステージ部材114を第1回転位置から第3回転位置へ逆転させる。
【0121】
ステージ部材114が第3回転位置に逆転すると、コントローラ210は、図5(E)に示されるように、ステージ部材114をロード・アンロード位置からステージ回転位置へ移動させつつ、その途中でCCDカメラ136,138により装着面131に装着された基板材料102からアライメントマーク198を読み取ると共に、レーザースキャナ144により装着面132に装着された基板材料102を露光して画像を形成する。
【0122】
ステージ部材114がステージ回転位置に達すると、コントローラ210は、図5(F)▲1▼〜▲2▼及び(G)に示されるように、ステージ部材114を第3回転位置から第1回転位置へ正転させた後、ステージ部材114をステージ回転位置からロード・アンロード位置へ移動させつつ、その途中でCCDカメラ136,138により装着面130に装着された基板材料102からアライメントマーク198を読み取ると共に、レーザースキャナ144により装着面131に装着された基板材料102を露光して画像を形成する。
【0123】
ステージ部材114がロード・アンロード位置に達すると、コントローラ210は、図5(H)▲1▼〜▲6▼に示されるように、搬入・搬出リフタ194により装着面131に装着された基板材料102を搬入・搬出テーブル196上へ搬出した後、搬入テーブル上に用意された新しい基板材料102を装着面131へ装着する。この装着面130への基板材料102の装着が完了すると、コントローラ210は、ステージ部材114を第1回転位置から第3回転位置へ逆転させた後、搬入・搬出リフタ194により装着面132に装着された基板材料102を搬入・搬出テーブル196上へ搬出した後、搬入テーブル上に用意された新しい基板材料102を装着面132へ装着する。更に、コントローラ210は、ステージ部材114を第3回転位置から第2回転位置へ逆転させる。
【0124】
ステージ部材114が第2回転位置に逆転すると、コントローラ210は、図6(I)に示されるように、ステージ部材114をロード・アンロード位置からステージ回転位置へ移動させつつ、その途中でCCDカメラ136,138により装着面132に装着された基板材料102からアライメントマーク198を読み取ると共に、レーザースキャナ144により装着面130に装着された基板材料102を露光して画像を形成する。
【0125】
ステージ部材114がステージ回転位置に達すると、コントローラ210は、図6(J)▲1▼〜▲2▼及び(K)に示されるように、ステージ部材114を第2回転位置から第3回転位置へ正転させた後、ステージ部材114をステージ回転位置からロード・アンロード位置へ移動させつつ、その途中でCCDカメラ136,138により装着面131に装着された基板材料102からアライメントマーク198を読み取ると共に、レーザースキャナ144により装着面132に装着された基板材料102を露光して画像を形成する。
【0126】
ステージ部材114がロード・アンロード位置に達すると、コントローラ210は、図6(L)▲1▼〜▲6▼に示されるように、搬入・搬出リフタ194により装着面132に装着された基板材料102を搬入・搬出テーブル196上へ搬出した後、搬入テーブル上に用意された新しい基板材料102を装着面132へ装着する。この装着面132への基板材料102の装着が完了すると、コントローラ210は、ステージ部材114を第3回転位置から第2回転位置へ逆転させた後、搬入・搬出リフタ194により装着面130に装着された基板材料102を搬入・搬出テーブル196上へ搬出した後、搬入テーブル上に用意された新しい基板材料102を装着面130へ装着する。更に、コントローラ210は、ステージ部材114を第3回転位置から第2回転位置へ逆転させる。
【0127】
コントローラ210は、以上の定常時の動作を処理すべき基板材料102が停止するまで繰り返し実行する。
【0128】
最後に、装置の動作完了時における基板材料102に対するアライメントマークの読取動作及び露光動作を図7に基づいて説明する。この図7には、図5(C)の動作が完了した時点から新しい基板材料102が供給されなった場合における図5(C)以降の装置が示されている。
【0129】
ステージ部材114がロード・アンロード位置に達すると、コントローラ210は、図7(D)▲1▼〜▲6▼に示されるように、搬入・搬出リフタ194により装着面130に装着された基板材料102を搬入・搬出テーブル196上へ搬出した後、ステージ部材114を第2回転位置から第1回転位置へ逆転させ、さらに搬入・搬出リフタ194により装着面131に装着された基板材料102を搬入・搬出テーブル196上へ搬出した後、ステージ部材114を第1回転位置から第3回転位置へ逆転させる。次いで、コントローラ210は、ステージ部材114をロード・アンロード位置からステージ回転位置側へ移動させつつ、レーザースキャナ144により装着面132に装着された基板材料102を露光して画像を形成し、ステージ回転位置に達した後、直ちにステージ部材114をロード・アンロード位置側へ移動させる。ステージ部材114がロード・アンロード位置に復帰すると、コントローラ210は、搬入・搬出リフタ194により装着面132に装着された基板材料102を搬入・搬出テーブル196上へ搬出する。
【0130】
以上の動作で、ステージ部材114における全ての装着面130,131,132から基板材料102が離脱し、レーザー露光装置100による一連の動作が完了する。
【0131】
以上説明した本実施形態に係るレーザー露光装置100では、3個の装着面130,131,132が設けられたステージ部材114における一の装着面130,131,132に対向するように支持されたCCDカメラ136,138が、ステージ部材114の移動時に、ステージ部材114の一の装着面130,131,132に装着された基板材料102からアライメントマーク198を読み取ると共に、ステージ部材114における他の一の装着面130,131,132に対向するように支持されたレーザースキャナ144が、ステージ部材114の移動時に、ステージ部材114における他の一個の装着面130,131,132に装着された基板材料102における描画領域200を画像情報に基づき変調されたレーザビームにより露光して画像を形成することにより、一の装着面130,131,132にアライメントマーク198が読み取られていない基板材料102を装着すると共に、他の一の装着面130,131,132にアライメントマーク198の読取が完了した基板材料102を装着しておけば、ステージ部材114を走査方向へ移動させつつ、CCDカメラ136,138により一方の装着面130,131,132に装着された基板材料102からアライメントマーク198を読み取り、これと併行して、レーザースキャナ144により他の一の装着面130,131,132に装着された基板材料102の描画領域200を画像情報に基づいて変調された光ビームにより露光して画像を形成できるので、一の装着面130,131,132に装着された基板材料102からアライメントマーク198を読み取る読取処理を、他の一の装着面130,131,132に装着された基板材料102の描画領域200を露光して画像を形成する露光処理の実行中に実行できる。
【0132】
この結果、本実施形態に係るレーザー露光装置100によれば、複数枚の基板材料102に対して連続的に画像の露光を行う場合には、1枚の基板材料102に対する読取処理の完了後に、続けて、この基板材料102の描画領域200に対する露光処理を実行する場合と比較し、基板材料102をステージ部材114に装着してから、その基板材料102に対する露光が完了するまでの全体の処理時間を、読取処理が露光処理と同時に行われている時間長に対応する時間だけ短縮できる。
【0133】
さらに本実施形態に係るレーザー露光装置100では、ステージフレーム110により回転可能に支持されたステージ部材114がロード・アンロード位置及びステージ回転位置の何れかに達すると、3個の装着面130,131,132の位置が互いに入れ替わるように、ステージ部材114を回転させることにより、走査方向に沿って移動するステージ部材114における一の装着面130,131,132に装着されてアライメントマーク198の読取が完了した基板材料102を、ステージ部材114がロード・アンロード位置及びステージ回転位置の何れかに達した後に、ステージ部材114と共にレーザースキャナ144により露光可能な位置へ回転できるので、アライメントマークの読取が完了した基板材料を読取時とは別のステージ部材に載せ替えたり、アライメントマークの読取が完了した位置とは別の位置(露光開始位置)へ搬送する場合と比較し、基板材料102に対するアライメントマーク198の読取完了から、この基板材料102に対する露光開始までの時間を短縮できる。
【0134】
このとき、ステージ部材114における他の一の装着面130,131,132にアライメントマーク198の読取が完了していない基板材料102を装着しておけば、一の装着面130,131,132に装着された基板材料102ををレーザースキャナ144により露光可能な位置へ回転させると同時に、他の一の装着面130,131,132をCCDカメラ136,138によりアライメントマーク198の読取可能な位置へ回転できるので、ステージ部材114を走査方向に沿って移動させつつ、他の一の装着面130,131,132に装着された基板材料102からのアライメントマーク198の読取と、一の装着面130,131,132に装着された基板材料102に対する露光とを同時に実行できる。
【0135】
(第2の実施形態)
図24には、本発明の第2の実施形態に係るレーザー露光装置が示されている。このレーザー露光装置250は、第1の実施形態に係るレーザー露光装置100と同様に、プリント配線基板の材料となる薄肉プレート状の基板材料102を画像情報により変調されたレーザービームにより露光し、この基板材料102にプリント配線基板の配線パターンに対応する画像(潜像)を形成するものである。なお、本実施形態に係るレーザー露光装置250においては、第1の実施形態に係るレーザー露光装置100と共通の部分に同一符合を付して説明を省略する。
【0136】
図24(B)に示されるように、レーザー露光装置250には、支持基台(図示省略)上に走査方向(矢印S方向)に沿って延在する一対のガイドレール252が固定されており、これら一対のガイドレール252上には、長尺プレート状のリフタベース254が走査方向に沿って移動可能に配置されている。リフタベース254の下面部には、長手方向中央部にボールねじ256が取り付けられている。ボールねじ256には、リフタベース254に固定された雌ねじ部材258及び、この雌ねじ部材258のねじ穴へねじ込まれているねじ軸258が設けられている。ねじ軸258は、その両端部がそれぞれ支持基台上に固定された軸受により支持されると共に、進退用の駆動モータ(図示省略)が連結されている。これにより、ねじ軸258が駆動モータからのトルクにより回転すると、リフタベース254は、走査方向に沿ってねじ軸258の回転方向に対応する方向へ移動する。このとき、ねじ軸258が所定の正転方向へ回転すると、リフタベース254が前進方向(図24(B)で左から右へ向う方向)へ移動し、またねじ軸258が正転方向とは反対の逆転方向へ回転すると、リフタベース254が後退方向(図24(B)で右から左へ向う方向)へ移動するものとする。
【0137】
図24(A)に示されるように、リフタベース254には、ステージ部材14に対向する上面部にステージ部材114に対して基板材料102を着脱するための搬入・搬出リフタ262が配置されている。この搬入・搬出リフタ262は、リフタベース254によりその長手方向に沿って移動可能に支持されている。この搬入・搬出リフタ262は昇降用の駆動モータを内蔵しており、この駆動モータは、コントローラ(図示省略)により制御信号を受けて搬入・搬出リフタ262をリフタベース254上における任意の位置へ移動させる。ここで、リフタベース254は、その長手方向がステージ部材114におけるレーザースキャナ144及びCCDカメラ136,138に正対していない1個の装着面130,131,132(図24では装着面132)と平行となるように支持されている。
【0138】
なお、本実施形態のレーザー露光装置250では、走査方向に沿ってステージ部材114が実線で示される第1ロード・アンロード位置と2点鎖線で示される第2ロード・アンロード位置との間で移動可能とされており、第1ロード・アンロード位置と第2ロード・アンロード位置との中央位置にレーザースキャナ144及びCCDカメラ136,138が配置されている。
【0139】
レーザー露光装置250には、走査方向に沿ってステージ部材114の第1ロード・アンロード位置に対して外側となる部位に搬入テーブル264及び搬出テーブル266がそれぞれ設けられている。搬入テーブル264及び搬出テーブル266は、それぞれ上面部が基板材料102の載置面とされている。搬出テーブル266は、その載置面が高さ方向(矢印H方向)に沿ってステージ部材114下端より僅かに下側に位置している。また搬入テーブル264は、リフタベース254の長手方向に沿って搬出テーブル266の斜め下方に位置している。
【0140】
ボールねじ256におけるねじ軸258に連結された進退用の駆動モータは、コントローラからの制御信号を受けてリフタベース254を第1着脱位置P1、第2着脱位置P2及び搬入・搬出位置PCの何れかの位置へ移動させる。このとき、進退用駆動モータは、ステージ部材114の走査方向に沿った移動速度よりも高速でリフタベース254を移動させる。
【0141】
ここで、リフタベース254が搬入・搬出位置PCに移動すると、搬入・搬出リフタ262により搬入テーブル114上に載置された基板材料102を吸着して搬送することが可能になると共に、搬入・搬出リフタ262により吸着している基板材料102を搬出テーブル264上へ載置することが可能になる。またリフタベース254が第1着脱位置P1に移動すると、搬入・搬出リフタ262により第1ロード・アンロード位置に位置するステージ部材114における所定の1個の装着面130,131,132(図24では装着面132)に対して基板材料102の着脱が可能になり、リフタベース254が第2着脱位置P2に移動すると、搬入・搬出リフタ262により第2ロード・アンロード位置に位置するステージ部材114における所定の1個の装着面130,131,132(図24では装着面132)に対して基板材料102の着脱が可能になる。
【0142】
次に、上記のように構成された第2の実施形態に係るレーザー露光装置250による基板材料102に対する読取動作及び露光動作について説明する。
【0143】
なお、図25に示された基板材料102において、実線により示されているものは、アライメントマーク198(図22参照)の読取及び画像露光の何れもが完了していない基板材料を表し、破線により示されているものは、アライメントマーク198の読取のみが完了している基板材料を表し、一点鎖線により示されているものは、アライメントマーク198の読取及び画像露光の双方が完了している基板材料を表している。また、ステージ部材114の側方に記載された白抜きの矢印のうち、斜め上方を向いているものはステージ部材114の第1ロード・アンロード位置から第2ロード・アンロード位置への移動を示し、また斜め下方を向いているものはステージ部材114の第2ロード・アンロード位置から第1ロード・アンロード位置への移動を示している。
【0144】
装置の露光開始時には、ステージ部材114が走査方向では第1ロード・アンロード位置にあり、かつ回転方向では装着面132がレーザースキャナ144と正対する第3回転位置にあるとする。また搬入・搬出リフタ262は、搬入テーブル264上に載置されていた基板材料102を吸着し、第1装着位置P1に移動しているとする。これにより、図25(A)▲1▼に示されるように、搬入・搬出リフタ262は、装着面130に基板材料102を装着することが可能となる。この状態から、図25(A)▲1▼〜▲2▼に示されるように、コントローラは、搬入・搬出リフタ262により基板材料102を装着面130に装着し、ステージ部材114を第3回転位置から第2回転位置へ回転(正転)させた後、ステージ部材114を第1ロード・アンロード位置から第2ロード・アンロード位置へ移動開始させる。
【0145】
コントローラは、走査方向に沿ったステージ部材114の移動時に、装着面130に装着された基板材料102がCCDカメラ136,138による撮像位置に達すると、ストロボ140を発光させると共に、CCDカメラ136,138によりアライメントマーク198(図22参照)を含む撮像領域を撮像させる。このとき、CCDカメラ136,138により得られた撮像情報は画像処理部へ出力される。画像処理部は、撮像情報をアライメントマーク198の走査方向及び幅方向に沿った位置に対応する位置情報に変換し、この位置情報をコントローラへ出力する。
【0146】
コントローラは、画像処理部からのアライメントマーク198の位置情報に基づき、1個の描画領域200(図22参照)に対応して設けられた複数個のアライメントマーク198の位置をそれぞれ判断し、これらのアライメントマーク198の位置から描画領域200の走査方向及び幅方向に沿った位置及び描画領域200の走査方向に対する傾き量をそれぞれ判断する。
【0147】
この後、コントローラ210は、図25(B)▲1▼〜▲3▼に示されるように、ステージ部材114が第2ロード・アンロード位置に達すると、直ちに、搬入・搬出リフタ262により予め搬入テーブル264から吸着しておいた基板材料102を装着面132に装着し、ステージ部材114を第2回転位置から第1回転位置へ回転させた後、ステージ部材114を第2ロード・アンロード位置から第1ロード・アンロード位置へ移動開始させる。
【0148】
コントローラは、ステージ部材114の第2ロード・アンロード位置から第1ロード・アンロード位置への移動時に、レーザースキャナ144からのレーザ光により装着面130に装着された基板材料102における描画領域200(図22参照)露光すると共に、これに併行して、装着面132に装着された基板材料102のアライメントマーク198をCCDカメラ136,138により撮像させる。
【0149】
ステージ部材114が第1ロード・アンロード位置に達すると、コントローラは、図25(C)▲1▼〜▲4▼に示されるように、搬入・搬出リフタ262により予め搬入テーブル264から吸着しておいた基板材料102を装着面131に装着した後、ステージ部材114を第1回転位置から第3回転位置へ回転させ、搬入・搬出リフタ262により装着面130に装着されている露光済みの基板材料102を吸着し、装着面130から離脱させ、ステージ部材114を第1ロード・アンロード位置から第2ロード・アンロード位置へ移動開始させる。また搬入・搬出リフタ262は、ステージ部材114の第2ロード・アンロード位置への移動時に、第1装着位置P1から搬入・搬出位置PCへ移動し、この搬入・搬出位置PCで装着面130上から吸着した基板材料102を搬出テーブル266上へ載置した後、搬入テーブル264上の基板材料102を吸着し、搬入・搬出位置PCから第2装着位置P2へ移動開始する。
【0150】
コントローラは、ステージ部材114の第1ロード・アンロード位置から第2ロード・アンロード位置への移動時に、レーザースキャナ144からのレーザ光により装着面132に装着された基板材料102における描画領域200(図22参照)露光すると共に、これに併行して、装着面131に装着された基板材料102のアライメントマーク198をCCDカメラ136,138により撮像させる。
【0151】
ステージ部材114が第2ロード・アンロード位置に達すると、コントローラは、図25(D)▲1▼〜▲4▼に示されるように、搬入・搬出リフタ262により予め搬入テーブル264から吸着しておいた基板材料102を装着面130に装着した後、ステージ部材114を第3回転位置から第2回転位置へ回転させ、搬入・搬出リフタ262により装着面132に装着されている露光済みの基板材料102を吸着し、装着面132から離脱させ、ステージ部材114を第2ロード・アンロード位置から第1ロード・アンロード位置へ移動開始させる。また搬入・搬出リフタ262は、ステージ部材114の第1ロード・アンロード位置への移動時に、第2装着位置P1から搬入・搬出位置PCへ移動し、この搬入・搬出位置PCで装着面132上から吸着した基板材料102を搬出テーブル266上へ載置した後、搬入テーブル264上の基板材料102を吸着し、搬入・搬出位置PCから第1装着位置P1へ移動開始する。コントローラ210は、以上の基板材料102に対する露光動作を基板材料102が搬入テーブル264に供給されなくなるまで繰り返し実行する。
【0152】
【実施例】
また、下記の[表1]には、本発明の第1の実施形態に係るレーザー露光装置100により2枚の基板材料102に対して連続的に画像を形成した場合のタイムスケジュールの一例が示され、[表2]には、従来のレーザー露光装置により1枚の基板材料102に対して画像を形成した場合のタイムスケジュールの一例が示されている。
【0153】
【表1】
Figure 2005017609
【0154】
【表2】
Figure 2005017609
上記[表1]と[表2]との比較から明らかなように、本発明のレーザー露光装置100により複数枚の基板材料102に対して連続的に画像を形成する場合には、1枚の基板材料102に対するトータル処理時間は、(53秒/2)=26.5秒となり、その際、トータル処理時間に対して露光時間の占める時間比率は56.6%になる。
【0155】
一方、従来のレーザー露光装置により基板材料102に対して画像を形成する場合には、基板材料102の処理枚数に影響されることなく、常にトータル処理時間として40秒を要し、その際、トータル処理時間に対して露光時間の占める時間比率は37.5%に過ぎない。
【0156】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る露光装置によれば、記録媒体に対してアライメントマークの読取や記録媒体の搬送のみを行う時間を短縮し、記録媒体をステージ部材に装着してから露光が完了するまでの処理時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るレーザー露光装置の構成を示す平面図、側面図及び正面図である。
【図2】図1に示されるレーザー露光装置におけるステージフレーム及びステージ部材の構成示す平面図である。
【図3】図1に示されるようにレーザー露光装置におけるステージ部材に対する位置決め機構の構成を示す斜視図及び側面断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るレーザー露光装置による基板材料に対する露光開始時の動作を示す正面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係るレーザー露光装置の定常時における基板材料に対する露光時の動作を示す正面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係るレーザー露光装置の定常時における基板材料に対する露光時の動作を示す正面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係るレーザー露光装置の動作終了時における基板材料に対する露光時の動作を示す側面図である。
【図8】本発明の実施形態に係る露光装置のスキャナの構成を示す斜視図である。
【図9】(A)は感光材料に形成される露光済み領域を示す平面図であり、(B)は各露光ヘッドによる露光エリアの配列を示す図である。
【図10】本発明の実施形態に係るレーザー露光装置の露光ヘッドの概略構成を示す斜視図である。
【図11】(A)は図8に示す露光ヘッドの構成を示す光軸に沿った走査方向の断面図であり、(B)は(A)の側面図である。
【図12】デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)の構成を示す部分拡大図である。
【図13】(A)及び(B)はDMDの動作を説明するための説明図である。
【図14】(A)及び(B)は、DMDを傾斜配置しない場合と傾斜配置する場合とで、露光ビームの配置及び走査線を比較して示す平面図である。
【図15】(A)はファイバアレイ光源の構成を示す斜視図であり、(B)は(Aの部分拡大図であり、(C)及び(D)はレーザー出射部における発光点の配列を示す平面図である。
【図16】マルチモード光ファイバの構成を示す図である。
【図17】合波レーザー光源の構成を示す平面図である。
【図18】レーザーモジュールの構成を示す平面図である。
【図19】図13に示すレーザーモジュールの構成を示す側面図である。
【図20】図13に示すレーザーモジュールの構成を示す部分側面図である。
【図21】(A)及び(B)は、DMDの使用領域の例を示す図である。
【図22】本発明に係るレーザー露光装置により画像が形成される基板材料の構成を示す平面図である。
【図23】本発明の実施形態に係るレーザー露光装置における制御系の概略構成を示すブロックである。
【図24】本発明の第2の実施形態に係るレーザー露光装置の構成を示す正面図及び側面図である。
【図25】本発明の第2の実施形態に係るレーザー露光装置による基板材料に対する露光時の動作を示す正面図である。
【符号の説明】
100 レーザー露光装置
102 基板材料(記録媒体)
103 露光面
110 ステージフレーム(回転手段)
114 ステージ部材
124 リニアモータ
130、131、132 装着面
136、138 CCDカメラ(読取手段)
144 レーザースキャナ(露光手段)
154 回転制御ユニット(回転手段)
158 モータユニット(回転手段)
178 位置決め機構
198 アライメントマーク
200 描画領域
204 露光ヘッド(露光手段)
210 コントローラ(情報処理手段)
212 スキャナ制御部(露光手段)
216 画像処理部(情報処理手段)
218 回転制御部(回転手段)
250 レーザー露光装置

Claims (5)

  1. 所定の領域に描画領域が設けられると共に、該描画領域に対応するアライメントマークが形成された記録媒体を所定の搬送経路に沿って移動させつつ、該記録媒体における描画領域を画像情報に基づいて変調された光ビームにより露光し、該描画領域に画像を形成する露光装置であって、
    記録媒体がそれぞれ装着可能な装着面が外周面に少なくとも3個設けられ、該装着面に装着された記録媒体を保持する略多角柱状のステージ部材と、
    前記ステージ部材を前記搬送経路に沿って移動させる搬送手段と、
    前記ステージ部材における一の装着面に対向するように支持され、前記搬送手段による前記ステージ部材の移動時に、前記一の装着面に装着された記録媒体からアライメントマークを読み取る読取手段と、
    前記ステージ部材における他の一の装着面に対向するように支持され、前記搬送手段による前記ステージ部材の移動時に、他の一の装着面に装着された記録媒体における描画領域を画像情報に基づき変調された光ビームにより露光して該描画領域に画像を形成する露光手段と、
    前記ステージ部材を、その中心軸を回転中心とする循環方向へ回転可能に支持し、前記ステージ部材が前記搬送経路の始端位置及び終端位置の何れかに達すると、前記循環方向に沿って複数の装着面の位置が互いに入れ替わるように、前記ステージ部材を回転させるステージ回転手段と、
    を有することを特徴とする露光装置。
  2. 前記ステージ回転手段は、前記読取手段により前記一の装着面に装着された記録媒体からのアライメントマークの読取が完了した後、前記ステージ部材が前記搬送経路の始端位置及び終端位置の何れかに達すると、前記ステージ部材を、前記一の装着面が前記露光手段に対向するように回転させることを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  3. 前記読取手段からのアライメントマークの読取情報に基づいて描画領域に画像を形成するための画像情報に対する変換処理を行う情報処理手段を有し、
    前記露光手段は、前記情報処理部により変換処理された画像情報に基づき変調された光ビームにより露光して該描画領域に画像を形成することを特徴とする
    請求項1又は2記載の露光装置。
  4. 所定の領域に描画領域が設けられると共に、該描画領域に対応するアライメントマークが形成された記録媒体を所定の搬送経路に沿って移動させつつ、該記録媒体における描画領域を画像情報に基づいて変調された光ビームにより露光し、該描画領域に画像を形成する露光方法であって、
    多角柱状のステージ部材の外周面に少なくとも3個設けられた装着面にそれぞれ記録媒体を装着し、これらの装着面によりそれぞれ記録媒体を保持した後、
    前記ステージ部材を前記搬送経路に沿って移動させつつ、一の装着面に対向するように支持された読取手段により該一の装着面に装着された記録媒体からアライメントマークを読み取ることと併行し、他の一の装着面に対向するように支持された露光手段により該他の一の装着面に装着された記録媒体の描画領域を画像情報に基づき変調された光ビームにより露光して該描画領域に画像を形成することを特徴とする露光方法。
  5. 前記読取手段により前記一の装着面に装着された記録媒体からのアライメントマークの読取が完了すると共に、前記露光手段により他の一の装着面に装着された記録媒体に対する露光が完了した後、前記ステージ部材が前記搬送経路の始端位置及び終端位置の何れかに達すると、
    前記他の一の装着面に装着された記録媒体を未露光のものに交換し、前記ステージ部材を、その中心軸を中心とする循環方向へ回転可能に支持したステージ回転手段により前記一の装着面が前記露光手段に対向し、かつ前記他の一の装着面とは異なる装着面が前記読取手段に対向するように回転させ、前記一の装着面に装着された記録媒体に対する露光及び、前記他の一の装着面とは異なる装着面に装着された記録媒体からのアライメントマークの読取を開始することを特徴とする請求項4記載の露光方法。
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