JP2005016983A - アンテナ体及びこれを用いた埋設管の損傷監視システム - Google Patents

アンテナ体及びこれを用いた埋設管の損傷監視システム Download PDF

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Abstract

【課題】埋設管の損傷発生を監視することができ、損傷が発生したときにはその旨を知らせることができる埋設管の損傷監視システムを提供すること。
【解決手段】加圧気体を密封した埋設管2の圧力を検知する圧力センサ4と、圧力センサ4の検知圧力に基づいて異常を判定し、異常発生時に警報信号を生成する損傷監視ユニット18と、警報信号を送信するための送信手段8と、警報信号を受信する携帯電話10を備えた埋設管の損傷監視システム。損傷監視ユニット18はマンホール20内に設置され、送信手段8はマンホール蓋26に取り付けられるアンテナ体28を含み、アンテナ体28はマンホール蓋26の上面に取り付けられるアンテナ本体30と、アンテナ本体30に内蔵された送信アンテナ32を備えている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、埋設管の損傷を監視する損傷監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
宅地造成地などにおいては、道路工事の後に各家庭などに導くガス管(例えば、低圧ガス管)を埋設しようとすると、施工した道路を掘り返さなければならず、時間と費用とがかかるという問題があり、このようなことから、道路工事の前にガス管の埋設工事が行われている。このように道路工事に先行してガス管を埋設すると、道路工事中に埋設したガス管を損傷するおそれがある。
【0003】
ところが、道路工事中にガス管を損傷した場合、ガス管をガス本管(例えば、低圧ガス本管)に接続してガス漏れを確認するまでその損傷を確認することができず、損傷を確認した段階で補修しようとすると、イ)ガス管の施設長さが長いので、その損傷個所を地上から調査するのは難しい、ロ)ガス管の損傷個所の調査などのために道路を掘削などするには、道路管理官庁などへの申請が必要となるために、その申請手続きなどに手間がかかる、ハ)ガス管の損傷個所を特定したとしても、補修には道路を掘り起こさなければならず、補修に要する工事費用が高くなる、などの問題がある。
【0004】
一方、ガス管における切断結び工事における末端ガス圧監視システムとして、ガス圧が低下したときに異常信号を生成するようにした監視システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この監視システムにおいては、末端ガス圧を監視し、ガス圧が異常低下したときに警報信号を生成して工事監督者などの携帯電話に異常発生を知らせるものである。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−82900号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
末端ガス圧監視システムにおいては、切断結び工事中は常時に末端ガス圧を監視し、異常が発生したときに迅速に対応することができるようになっているが、宅地造成地などの先行埋設管(低圧ガス管)の損傷発生に関しては、上述したような監視システムがなく、先行埋設管をガス本管に接続してガス漏れ発生を検知することによって初めて損傷発生を知ることができ、末端ガス圧監視システムの如き監視システムの実現が望まれていた。
【0007】
本発明の目的は、埋設管の損傷発生を監視することができ、損傷が発生したときにはその旨を知らせることができる埋設管の損傷監視システムを提供することである。
【0008】
本発明の他の目的は、マンホール蓋に取り付けて用いることができ、埋設管の損傷監視システムに好都合に適用することができるアンテナ体を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の埋設管の損傷監視システムは、加圧気体を密封した埋設管の圧力を検知するための圧力検知手段と、前記圧力検知手段の検知信号に基づいて異常を判定するための異常判定手段と、前記異常判定手段が異常と判定したときに警報信号を生成する警報信号生成手段と、前記検知信号又は前記警報信号を送信するための送信手段と、前記送信手段により送信された前記検知信号又は前記警報信号を受信するための受信手段と、を備えた埋設管の損傷監視システムであって、
前記圧力検知手段は地面に設置されるマンホールに関連して設けられ、前記送信手段は前記マンホールを塞ぐマンホール蓋に取り付けられるアンテナ体を含み、前記アンテナ体は前記マンホール蓋の上面に取り付けられるアンテナ本体と、前記アンテナ本体に内蔵された送信アンテナを備え、前記アンテナ本体には前記マンホール蓋に設けられた開閉用孔に挿入される取付突部が設けられていることを特徴とする。
【0010】
この損傷監視システムにおいては、埋設管(例えば、道路の施工工事に先行して埋設されるガス管)に加圧気体、例えば加圧空気が密封され、圧力検知手段はこの埋設管内の圧力気体の圧力を検知する。加圧気体の圧力値は、埋設管に損傷などが生じないとほぼ一定に保たれているが、道路工事中に建設機械などによって破損すると、圧力気体が外部に漏れ、その圧力値、即ち圧力検知手段の検知圧力が低下する。このような破損監視(圧力低下の監視)は、常時行うようにしてもよく、或いは所定時間(例えば1〜10時間の適宜の時間であって、例えば6時間程度)の間隔で行うようにしてもよい。
【0011】
このように検知圧力が低下する(例えば、当初の圧力よりも所定値低下する、又は所定圧力まで低下する)と、異常判定手段は異常と判定し、警報信号生成手段が警報を生成する。マンホール蓋にはアンテナ体が取り付けられ、圧力検知手段からの圧力信号又は警報信号生成手段からの警報信号がアンテナ体から送信される。圧力信号が送信される場合、受信手段は圧力信号を受信し、受信した圧力信号に基づいて異常判定手段が異常か否かの判定を行う。一方、警報信号が送信される場合、警報信号が送信手段から受信手段に送信される。圧力検知手段はマンホールに関連して設けられ、送信手段のアンテナ体はマンホール蓋に取り付けられる。そして、アンテナ体の送信アンテナはマンホール蓋の上面に取り付けられるアンテナ本体に内蔵されるので、送信アンテナから送信信号(検知信号又は警報信号)を所要の通りに送信することができる。また、アンテナ本体には取付突部が設けられ、この取付突部がマンホール蓋の開閉用孔に挿入されるので、従来のマンホール蓋に改良を施すことなくアンテナ体を取り付けることができる。
【0012】
また、本発明の請求項2に記載の埋設管の損傷監視システムでは、前記異常判定手段及び前記警報信号生成手段は前記マンホール内に設置され、前記受信手段は警報受信手段であり、前記警報信号生成手段にて生成された前記警報信号が前記送信アンテナから前記警報受信手段に送信されることを特徴とする。
【0013】
この損傷監視システムにおいては、異常判定手段及び警報信号生成手段がマンホール内に設置されるので、これら異常判定手段などが道路工事中などにおいて邪魔にならず、宅地造成工事中を通して安全に管理することができる。
【0014】
また、本発明の請求項3に記載の埋設管の損傷監視システムでは、前記アンテナ体の前記取付突部の前記マンホール内に突出する部位には取付部が設けられ、前記マンホール蓋から前記アンテナ体が離脱するのを防止するための離脱防止部材が前記取付部に取り付けられることを特徴とする。
【0015】
この損傷監視システムにおいては、アンテナ体の取付突部に取付部が設けられ、マンホール蓋の開閉用孔を通して取付突部を挿入すると、その取付部がマンホール内に位置する。この取付部には離脱防止部材が取り付けられ、この離脱防止部材によって、アンテナ体のマンホール蓋からの離脱を確実に防止することができる。
【0016】
また、本発明の請求項4に記載のアンテナ体は、マンホール蓋に取り付けられるアンテナ体であって、
前記アンテナ体は前記マンホール蓋の上面に取り付けられるアンテナ本体と、前記アンテナ本体に内蔵された送信アンテナを備え、前記アンテナ本体には前記マンホール蓋に設けられた開閉用孔に挿入される取付突部が設けられていることを特徴とする。
【0017】
このアンテナ体においては、マンホール蓋の上面に取り付けられるアンテナ本体に送信アンテナが内蔵されているので、マンホールの外部にある送信アンテナを保護することができ、このようなアンテナ本体は例えば硬質の合成樹脂材料から形成することができる。また、アンテナ本体に設けられた取付突部がマンホール蓋の開閉用孔に挿入されるので、従来のマンホール蓋に改良を施すことなくアンテナ体を取り付けることができる。この送信アンテナは、例えば、アンテナ本体と一体的なるように埋設するようにしてもよく、或いは送信アンテナをユニット化してアンテナ本体に取り付けるようにしてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に従うアンテナ体及びこれを用いた埋設管の損傷監視システムの実施形態について説明する。図1は、一実施形態の損傷監視システムを簡略的に示す断面図であり、図2は、図1の損傷監視システムのアンテナ体をマンホール蓋に取り付けた状態を示す平面図であり、図3は、図2のアンテナ体を示す平面図であり、図4は、図3のアンテナ体を示す底面図であり、図5は、図3のアンテナ体を示す正面図であり、図6は、図1の損傷監視システムの制御系を示すブロック図であり、図7は、図6の制御系による埋設管の損傷監視の流れを示すフローチャートである。
【0019】
図1において、この埋設管の損傷管理システムは、宅地造成地などに埋設される埋設管2(例えば、道路工事などに先行して埋設されるガス管)内の圧力を検知するための圧力センサ4(圧力検知手段を構成する)と、圧力センサ4の検知信号を処理するためのマイコン6と、マイコン6からの警報信号を送信するための送信手段8と、送信手段8からの警報信号を受ける携帯電話10及びセンターシステム12とを備え、携帯電話10及びセンターシステム12は警報信号を受信する警報受信手段を構成する。
【0020】
埋設管2には、圧力を取り出すための例えばガス配管14が接続され、このガス配管14の端部にガスコック15が取り付けられている。このガスコック15にはチューブ16が接続され、このチューブ16の端部に圧力センサ4の検知部が接続されている。従って、ガスコック15を開状態にすると、埋設管2内の加圧気体がガス配管14、ガスコック15及びチューブ16を介して圧力センサ4に導かれる。埋設管2の損傷を監視する際には、埋設管2は密封状態に保たれ、密封状態の埋設管2内に圧力気体、例えば圧力空気が封入される。
【0021】
マイコン6及びバッテリ(図示せず)などを内蔵する損傷監視ユニット18は、道路の所定箇所に設けられるマンホール20内に設置され、この実施形態では、圧力センサ4も損傷監視ユニット18に内蔵されている。尚、埋設管2に圧力センサ4を取り付け、この圧力センサ4からの圧力信号を損傷監視ユニット18のマイコン6に送給するようにしてもよい。
【0022】
マンホール20は、コンクリートなどによって形成される底壁22及び周側壁24によって規定され、その上面開口にマンホール蓋26が開閉自在に取り付けられる。マンホール蓋26を開放することによって、このマンホール20内に損傷監視ユニット18を設置することができ、また、図1に示すようにマンホール蓋26を閉じることによって、損傷監視ユニット18を取り出すことができなくなり、宅地造成現場などにおいても、この損傷監視ユニット18を安全に保管することができる。特に、マンホール蓋26は、その開閉に特殊な開閉工具(図示せず)を必要とするので、一般の人は開閉することが非常に難しく、損傷開閉ユニット18を安全に保管することができる。
【0023】
送信手段8は、警報信号を送信するアンテナ体28を備え、このアンテナ体28がマンホール蓋26に取り付けられている。図1とともに図2〜図5を参照して、アンテナ体28及びそれに関連する構成について説明すると、図示のアンテナ体28は薄い円盤状のアンテナ本体30を備え、このアンテナ本体30内に送信アンテナ32が内蔵されている。アンテナ本体30は硬質の合成樹脂材料から形成され、送信アンテナ32はこのアンテナ本体30に内蔵されて外部に露出してなく、このように構成することによって、車両(工事車両、乗用車など)などがアンテナ本体30上を通過しても送信アンテナ32が損傷することがなく、この送信アンテナ32を保護することができる。
【0024】
マンホール蓋26には、通常、特殊開閉工具(図示せず)の先端部を挿入して開閉するための一対の開閉用孔34が設けられており、一対の開閉用孔34の一方に関連してアンテナ体28が取り付けられる。マンホール蓋26の開閉用孔34は例えば矩形状に形成され、マンホール蓋26を貫通して設けられる。また、アンテナ本体30の底部には下方に突出する取付突部36が設けられ、この取付突部36は開閉用孔34の形状に対応している。このアンテナ体28は、マンホール蓋26の上側から取付突部36を一方の開閉用孔34に挿入することによって、マンホール蓋26の上面に載置するように取り付けられる。このアンテナ本体30は、縦断面形状が薄い円弧状となっているので、マンホール蓋26の上面に大きく突出せず、またその突出も緩やかになっているので、車両などは容易に乗り越えることができ、また歩行者などがつまずくこともない。
【0025】
アンテナ体28の取付突部36の先端部には、取付部としての取付孔(図示せず)が設けられ、かかる取付孔に離脱防止部材としての離脱防止ピン40が取り付けられる。取付突部36をマンホール蓋26の開閉用孔34に挿入すると、その先端部(取付孔が設けられた部位)がマンホール20内に突出し、この突出する部位の取付孔に離脱防止ピン40が取り付けられる。この装着状態において、アンテナ体28をマンホール蓋26から上方に持ち上げようとすると、離脱防止ピン40がマンホール蓋26の内面に当接し、これによって、アンテナ体28のマンホール蓋26からの離脱を確実に防止することができる。
【0026】
このようにアンテナ体28はマンホール蓋26の開閉用孔34を利用して取り付けられるので、従来のマンホール蓋26に改良を施すことなくそのまま用いることができる。尚、取付部として取付ねじ孔などから構成してもよく、この場合、取付ねじ孔に離脱防止部材としての離脱防止ねじが螺着される。
【0027】
損傷監視ユニット18とアンテナ体28(即ち、これに内蔵される送信アンテナ32)とはケーブル44を介して電気的に接続されている。このケーブル44については、図1に示すように、アンテナ本体30に設けられた取付突部36に内蔵され、例えば取付突部36に形成された孔を通して送信アンテナ32に接続されている。このように構成されているので、アンテナ体28をマンホール蓋26に取り付けることによって、ケーブル44をマンホール蓋26の開閉用孔34を通してマンホール20内に導き、損傷監視ユニット10の端子部に所要の通りに接続することができる。また、ケーブル44は取付突部36に内蔵されているので、開閉用孔34内及びその近傍においては外部に露出することがなく、従って、このケーブル44がマンホール蓋26に直接的に接触するのを防止し、その損傷を防止することができる。
【0028】
警報受信手段としての携帯電話10は、例えば、宅地造成地を管理する担当者(埋設管を管理する管理者の担当者)が所持し、埋設管2が損傷したときに、後述するようにして損傷監視ユニット18から送信される警報信号を受信し、現場担当者はこの警報信号によって埋設管2に破損が生じたことを知ることができる。また、警報受信手段としてのセンターシステム12は、例えば、ガス供給の管理センターに設置されたシステムコンピュータから構成され、埋設管2が損傷したときに、損傷監視ユニット18から送信される警報信号を受信し、管理センターにおいても埋設管2が破損したことを知ることができる。尚、このような警報信号の通知は、現場担当者及び管理センターのいずれか一方でもよく、或いは宅地造成工事の現場担当者などの他の担当者にも行うようにしてもよい。
【0029】
次に、図1とともに図6を参照して、損傷監視ユニット28に内蔵されるマイコン6などについて説明する。この実施形態では、マイコン6は、圧力演算手段52及び異常判定手段56を有している。圧力演算手段52は圧力センサ4からの検知信号に基づいて埋設管2内の圧力気体の圧力値を演算し、異常判定手段56は圧力センサ4の検知圧力が当初の圧力値よりも所定圧力値以上低下したときに異常と判定する。
【0030】
マイコン6は、メール作成手段58及びメール発報手段60を含んでいる。メール作成手段58は異常判定手段56が異常と判定したときに警報信号としての警報メールを作成し、メール発報手段60は作成された警報メールを送信手段8の送信アンテナ32から携帯電話10及びセンターシステム12に送信する。このように警報メールを利用することによって、埋設管2の異常を簡単に且つ判りやすく知らせることができる。
【0031】
このマイコン6は、更に、計時手段62、第1メモリ64及び第2メモリ66を含んでいる。計時手段62は時刻を計時し、第1メモリ64には埋設管情報、異常内容情報、圧力を検知する時間間隔、異常判定手段56の判定条件となる所定圧力値及び警報メールの送信先情報などが記憶され、第2メモリ66には圧力センサ4の検知圧力値などが記憶される。メール作成手段58が警報メールを作成するときには第1メモリ64に記憶された情報が用いられ、作成される警報メールには、例えば、時刻情報、埋設管情報、異常内容情報、送信先情報などが含まれる。
【0032】
また、携帯電話10は、信号を送受信するための送受信手段72と、送受信信号を処理するための信号処理手段74と、信号情報を表示するための表示手段76と、警報を発する警報手段78を有している。送受信手段72は例えば送受信アンテナから構成され、信号処理手段74は例えばマイクロプロセッサから構成され、表示手段76は例えば液晶表示装置から構成され、警報手段78は例えばスピーカから構成される。更に、センターシステム12は、装置自体は大型であるが、携帯電話10と同様に、送受信手段82、信号処理手段84、表示手段86及び警報手段88を有している。
【0033】
上述した損傷監視システムによる埋設管2の監視は、図7に示すフローチャートに沿って行われる。主として図6及び図7を参照して、例えば、宅地造成地などにおいて道路工事に先行して埋設された埋設管2の損傷管理を行うには、まず、埋設管2を密封状態にしてその内部に加圧気体(例えば、加圧空気)を封入する(ステップS1)。そして、圧力検知を行う所定時刻になる(例えば、6時間経過する毎に)と、ステップS2からステップS3に進み、圧力センサ4による圧力検知が行われる。圧力センサ4からの検知信号は第1ケーブル42を介してマイコン6に送給され、圧力演算手段52はこの検知信号に基づき埋設管2内の圧力(圧力気体の圧力)を演算する。
【0034】
そして、異常判定手段56は、埋設管2内の圧力が所定値以上低下したかを判定する(ステップS4)。埋設管2が損傷を受けると、内部の加圧気体が外部に漏れ、埋設管2内の圧力が低下して大気圧に近づくようになり、このようなことから、埋設管2内の圧力が当初の圧力値(初期圧力値)から所定圧力値以上低下すると、埋設管2が損傷して加圧気体が漏れているとして異常判定手段56は異常発生と判定し(ステップS5)、ステップS6に進む。一方、埋設管2内の圧力低下がないと、埋設管2に損傷が発生していないとしてステップS2に戻り、上述した圧力検知による損傷監視が繰り返し行われる。尚、この形態では、初期圧力とから所定圧力値以上低下した時点で異常と判定してしているが、これに代えて、埋設管2内の圧力が所定値まで低下したときに異常と判定するようにしてもよい。
【0035】
異常判定手段56が異常と判定してステップS6に進むと、メール作成手段58が宅地造成地にて埋設管2の損傷が発生した旨の警報メールを作成し、メール発報手段60は作成された警報メールを携帯電話10及びセンターシステム12に送信する(ステップS7)。この警報メールの送信は、警報情報を含む送信信号がマイコン6からケーブル44を介してアンテナ体28の送信アンテナ32に送給され、この送信アンテナ32から送信される。マンホール蓋26は一般に鋳鉄から形成され、送信信号を通し難く、マンホール20内からの送信信号の送信は難しいが、送信アンテナ32がマンホール蓋26の上面に取り付けられたアンテナ本体30に内蔵されているので、送信信号を所要の通りに送信することができる。
【0036】
このように送信された送信信号は、携帯電話10及びセンターシステム12で受信され(ステップS8)、携帯電話10を所持する現場担当者は、表示手段76に表示された内容を見ることによって、宅地造成地の埋設管2に損傷が発生したことを知ることができ、またセンターシステム12を管理する管理者も、表示手段86に表示された内容を見ることによって、埋設管2の損傷発生を知ることができる。このように損傷発生を知らされた現場担当者(及び管理者)は、埋設管2の損傷発生に対応し(ステップS9)、埋設管2の損傷個所の補修を行うようになる(ステップS10)。上述したように埋設管2の損傷監視を定期的に行い、損傷が発生した時点で迅速に対応すると、現場工事の特定が容易で、どの工事現場の工事中に埋設管2の破損が発生したかを容易に判断することができ、従って、補修のために掘り返す個所も少なく、容易に補修することができ、そのための工事コストも少なくすることができる。
【0037】
マンホール蓋26に取り付けられるアンテナ体28Aは、例えば、図8〜図10に示すように構成することもできる。図8は、変形形態のアンテナ体を示す平面図であり、図9は、図8のアンテナ体を示す底面図であり、図10は図8のアンテナ体を示す正面図である。
【0038】
図8〜図10において、変形形態のアンテナ体28Aは薄い矩形盤状のアンテナ本体30Aを備え、このアンテナ本体30Aの縦断面形状が薄い台形状に形成されている。このアンテナ本体30Aの内部に送信アンテナ32が内蔵され、その底部にマンホール蓋26の開閉用孔に挿入される取付突部36が設けられている。変形形態のアンテナ体28Aの基本的構成は、図3〜図5に示すアンテナ体28と実質上同一であり、その形状が異なっているのみである。このようなアンテナ体28Aを用いても上述したと同様の作用効果を達成することができる。
【0039】
以上、本発明に従うアンテナ体及びこれを用いた埋設管の損傷監視システムの実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
【0040】
例えば、上述した実施形態では、警報信号としての警報メールを送信アンテナ32から送信しているが、このような構成に代えて、圧力センサ4からの検知圧力信号を送信アンテナ32から送信し、受信した検知圧力信号に基づいて異常判定手段が異常の有無の判定を行うようにしてもよい。
【0041】
また、例えば、上述した実施形態では、アンテナ体28(28A)を埋設管2の損傷監視システムに適用しているが、このようなアンテナ体28(28A)は、このような損傷監視システムに限定されることなく、その他のシステム、例えば末端ガス圧監視システムなどにも適用することができる。
【0042】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の埋設管の損傷監視システムによれば、埋設管に加圧気体を密封し、圧力検知手段によってその加圧気体の圧力変化を監視するので、埋設管の損傷発生を迅速に且つ確実に検知することができる。送信手段の送信アンテナはマンホール蓋の上面に取り付けられるアンテナ本体に内蔵されるので、警報信号を所要の通りに送信することができる。また、アンテナ体の取付突部がマンホール蓋の開閉用孔に挿入されるので、従来のマンホール蓋に改良を施すことなくアンテナ体を取り付けることができる。
【0043】
また、本発明の請求項2に記載の埋設管の損傷監視システムにおいては、異常判定手段及び警報信号生成手段がマンホール内に設置されるので、これら異常判定手段などが道路工事中などにおいて邪魔にならず、宅地造成工事中を通して安全に管理することができる。
【0044】
また、本発明の請求項3に記載の埋設管の損傷監視システムによれば、アンテナ体の取付部には離脱防止部材が取り付けられるので、この離脱防止部材によって、アンテナ体のマンホール蓋からの離脱を確実にすることができる。
【0045】
また、本発明の請求項4に記載のアンテナ体によれば、マンホール蓋の上面に取り付けられるアンテナ本体に送信アンテナが内蔵されているので、マンホールの外部にある送信アンテナを保護することができる。また、従来のマンホール蓋に改良を施すことなくアンテナ体を取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う損傷監視システムの一実施形態を簡略的に示す断面図である。
【図2】図1の損傷監視システムのアンテナ体をマンホール蓋に取り付けた状態を示す平面図である。
【図3】図2のアンテナ体を示す平面図である。
【図4】図3のアンテナ体を示す底面図である。
【図5】図3のアンテナ体を示す正面図である。
【図6】図1の損傷監視システムの制御系を示すブロック図である。
【図7】図6の制御系による埋設管の損傷監視の流れを示すフローチャートである。
【図8】変形形態のアンテナ体を示す平面図である。
【図9】図8のアンテナ体を示す底面図である。
【図10】図8のアンテナ体を示す正面図である。
【符号の説明】
2 埋設管
4 圧力センサ
6 マイコン
8 送信手段
10 携帯電話
12 センターシステム
18 損傷監視ユニット
20 マンホール
26 マンホール蓋
28,28A アンテナ体
30,30A アンテナ本体
32 送信アンテナ
34 開閉用孔
36 取付突部
40 離脱防止ピン
44 ケーブル
52 圧力演算手段
56 異常判定手段
58 メール作成手段
60 メール発報手段

Claims (4)

  1. 加圧気体を密封した埋設管の圧力を検知するための圧力検知手段と、前記圧力検知手段の検知信号に基づいて異常を判定するための異常判定手段と、前記異常判定手段が異常と判定したときに警報信号を生成する警報信号生成手段と、前記検知信号又は前記警報信号を送信するための送信手段と、前記送信手段により送信された前記検知信号又は前記警報信号を受信するための受信手段と、を備えた埋設管の損傷監視システムであって、
    前記圧力検知手段は地面に設置されるマンホールに関連して設けられ、前記送信手段は前記マンホールを塞ぐマンホール蓋に取り付けられるアンテナ体を含み、前記アンテナ体は前記マンホール蓋の上面に取り付けられるアンテナ本体と、前記アンテナ本体に内蔵された送信アンテナを備え、前記アンテナ本体には前記マンホール蓋に設けられた開閉用孔に挿入される取付突部が設けられていることを特徴とする埋設管の損傷監視システム。
  2. 前記異常判定手段及び前記警報信号生成手段は前記マンホール内に設置され、前記受信手段は警報受信手段であり、前記警報信号生成手段にて生成された前記警報信号が前記送信アンテナから前記警報受信手段に送信される請求項1に記載の埋設管の損傷監視システム。
  3. 前記アンテナ体の前記取付突部の前記マンホール内に突出する部位には取付部が設けられ、前記マンホール蓋から前記アンテナ体が離脱するのを防止するための離脱防止部材が前記取付部に取り付けられる請求項1又は2に記載の埋設管の損傷監視システム。
  4. マンホール蓋に取り付けられるアンテナ体であって、
    前記アンテナ体は前記マンホール蓋の上面に取り付けられるアンテナ本体と、前記アンテナ本体に内蔵された送信アンテナを備え、前記アンテナ本体には前記マンホール蓋に設けられた開閉用孔に挿入される取付突部が設けられていることを特徴とするアンテナ体。
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