JP2005015804A - ニトリル組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 増大した架橋密度を有し、特に耐熱性であるポリマーを生ずるポリマー複合物を提供する。
【解決手段】 少なくとも1種の任意に水素化されているカルボキシル化ニトリルゴムポリマー、少なくとも1種の塩基性化合物、少なくとも1種のポリハロゲン化炭化水素、任意に少なくとも1種のフィラーおよび任意に少なくとも1種の架橋剤を含む、ポリマー複合物。
【選択図】なし

Description

発明の分野
本発明は、任意に水素化されている少なくとも1種のカルボキシル化ニトリルゴムポリマー、少なくとも1種の塩基性化合物、少なくとも1種のポリハロゲン化炭化水素、任意に少なくとも1種のフィラーおよび任意に少なくとも1種の架橋剤を含むポリマー複合物、任意に水素化されている少なくとも1種のカルボキシル化ニトリルゴムポリマー、少なくとも1種の塩基性化合物、少なくとも1種のポリハロゲン化炭化水素、任意に少なくとも1種のフィラーおよび任意に少なくとも1種の架橋剤を混合する該ポリマー複合物の製造方法、並びに任意に水素化されている少なくとも1種のカルボキシル化ニトリルゴムポリマー、少なくとも1種の塩基性化合物および少なくとも1種のポリハロゲン化炭化水素の反応により形成されたジエステル橋を含む造形品に関する。
発明の背景
アクリロニトリル-ブタジエンゴム(ニトリルゴム;NBR、少なくとも1種の共役ジエン、少なくとも1種の不飽和ニトリルおよび任意にさらなるコモノマーを含むコポリマー)の選択水素化により調製される水素化ニトリルゴム(HNBR)は、非常に良好な耐熱性、優れた耐オゾン性および耐薬品性、並びに優れた耐油性を有する特殊ゴムである。そのゴムの高度の機械的性質(特に高い耐摩耗性)と結びついて、NBRおよびHNBRが、他のものの中で自動車(シール、ホース、支承パッド)、石油(固定子、ウェルヘッドシール、弁板)、電子(ケーブル外装)、機械工学(ホイール、ローラー)および造船(パイプシール、継手)産業において幅広い使用を見出していることは、驚くことではない。
発明の概要
1つの側面において本発明は、任意に水素化されている少なくとも1種のカルボキシル化ニトリルゴムポリマー、少なくとも1種の塩基性化合物、少なくとも1種のポリハロゲン化炭化水素、任意に少なくとも1種のフィラーおよび任意に少なくとも1種の架橋剤を含むポリマー複合物に関する。NBRは、完全または部分的に水素化されること(「HNBR」)が好ましい。特に本発明は、少なくとも1種の水素化カルボキシル化ニトリルゴムポリマー、少なくとも1種の塩基性化合物、少なくとも1種のポリハロゲン化炭化水素、任意に少なくとも1種のフィラーおよび任意に少なくとも1種の架橋剤を含むポリマー複合物に関する。
もう1つの側面において本発明は、少なくとも1種の水素化カルボキシル化ニトリルゴムポリマー、少なくとも1種の塩基性化合物、少なくとも1種のポリハロゲン化炭化水素、任意に少なくとも1種のフィラーおよび任意に少なくとも1種の架橋剤を混合する、前記ポリマー複合物の製造方法に関する。
さらにもう1つの側面において本発明は、任意に水素化されている少なくとも1種のカルボキシル化ニトリルゴムポリマー、少なくとも1種の塩基性化合物および少なくとも1種のポリハロゲン化炭化水素の反応により形成されたジエステル橋を含む造形品に関する。
発明を実施するための形態
発明の説明
本明細書中で使用される用語「ニトリルポリマー」またはNBRは、幅広い意味を有することが意図され、これは、少なくとも1種の共役ジエン、少なくとも1種のα,β-不飽和ニトリル、少なくとも1種のカルボキシル基含有モノマー、および任意にさらなる1種またはそれ以上の共重合性モノマーから誘導された反復単位を有するコポリマーを包含することを意味する。
共役ジエンは、あらゆる既知の共役ジエン、特にC4〜C6共役ジエンであり得る。好ましい共役ジエンは、ブタジエン、イソプレン、ピペリレン、2,3-ジメチルブタジエンおよびこれらの混合物である。さらに好ましいC4〜C6共役ジエンは、ブタジエン、イソプレンおよびこれらの混合物である。最も好ましいC4〜C6共役ジエンは、ブタジエンである。
α,β-不飽和ニトリルは、あらゆる既知のα,β-不飽和ニトリル、特にC3〜C5-α,β-不飽和ニトリルであり得る。好ましいC3〜C5-α,β-不飽和ニトリルは、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、エタクリロニトリルおよびこれらの混合物である。最も好ましいC3〜C5-α,β-不飽和ニトリルは、アクリロニトリルである。
少なくとも1つのカルボキシル基を有するモノマーは、ニトリルおよびジエンと共重合し得る少なくとも1つのカルボキシル基を有する、あらゆる既知のモノマーであり得る。
少なくとも1つのカルボキシル基を有する好ましいモノマーは、不飽和カルボン酸である。適当な不飽和カルボン酸の非限定例は、フマル酸、マレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸およびこれらの混合物である。
好ましくは、コポリマーは、1種またはそれ以上の共役ジエンから誘導された40〜85質量%の範囲の反復単位、1種またはそれ以上の不飽和ニトリルから誘導された15〜60質量%の範囲の反復単位、および1種またはそれ以上の少なくとも1つのカルボキシル基を有するモノマーから誘導された0.1〜15質量%の範囲の反復単位を含む。より好ましくは、コポリマーは、1種またはそれ以上の共役ジエンから誘導された55〜75質量%の範囲の反復単位、1種またはそれ以上の不飽和ニトリルから誘導された25〜40質量%の範囲の反復単位、および1種またはそれ以上の少なくとも1つのカルボキシル基を有するモノマーから誘導された1〜7質量%の範囲の反復単位を含む。
所望によりコポリマーは、1種またはそれ以上の共重合性モノマー、例えばアルキルアクリレート、スチレンから誘導された反復単位をさらに含み得る。1種またはそれ以上の共重合性モノマーから誘導された反復単位は、ニトリルゴムのニトリルまたはジエン部分のいずれかと置き換わることができ、上記数字は、100質量%の結果に調節される必要があることは当業者にとって明らかであろう。
好ましくは、本発明における水素化は、出発ニトリルポリマー/NBR中に存在する残留二重結合(RDB)の50%超が水素化されている、好ましくはRDBの90%超が水素化されている、より好ましくはRDBの95%超が水素化されている、最も好ましくはRDBの99%超が水素化されていることと理解される。
本発明は、水素化カルボキシル化NBRの特別な製造方法に限定されない。しかしながら本発明において好ましいHXNBRは、国際出願第01/77185号に開示されているように容易に入手できる。この手順を斟酌する管轄国(jurisdiction)のために、国際出願第01/77185号は、参照することにより、本明細書に組み込まれる。
XNBR、および本発明のポリマー複合物の好ましい成分を形成するHXNBRを、該技術で既知の標準的な技術により特性評価することができる。例えばポリマーの分子量分布は、Waters 2690 Separation Module(分離モジュール) および Waters Millennium ソフトウェア・バージョン3.05.01 を実行する Waters 410 Differential Refractometer(示差屈折計)を使用するゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により測定された。試料は、0.025%のBHTで安定化させたテトラヒドロフラン(THF)中に溶解させた。測定のために使用されるカラムは、Polymer Labs からの3つの連続混合Bゲルカラムであった。使用した参照標準は、American Polymer Standards Corp. からのポリスチレン標準であった。
本発明のポリマー複合物は、少なくとも1種の塩基性化合物をさらに含む。塩基性化合物は限定されず、ゴム混合のために典型的に使用される条件下で、少なくとも1つのカルボキシル基を有するモノマーのカルボキシル基からプロトンを取り出すことができるあらゆる既知の塩基性化合物が適している。その非限定例は、アルカリ金属水酸化物(例えばLiOH、NaOH、KOH)およびアルカリ土類金属水酸化物(例えばCa(OH)2、Mg(OH)2)、アルカリ土類金属酸化物(例えばMgO、ZnO、CaO)、アルカリ金属の炭酸塩および重炭酸塩(例えばNa2CO3、K2CO3、NaHCO3)である。通常、塩基性化合物の部分は、ゴム混合のために典型的に使用される条件下で、ポリマーと塩を形成する(例えばNa塩)。
典型的なゴム混合手順において最終ポリマー複合物の成分は、一緒に、適当には25℃〜150℃の範囲にわたり得る高温で混合される。標準的に混合時間は、1時間を越えず、2〜30分の範囲の時間で通常充分である。混合は、適当には、密閉式ミキサー、例えばバンバリーミキサー、またはハーケ(Haake)若しくはブラベンダー小型密閉式ミキサー内で行われる。2本ロールミルミキサーも、エラストマー中での添加剤の良好な分散を提供する。押出機も良好な混合を提供し、より短い混合時間を可能にする。
本発明のポリマー複合物は、少なくとも1種のポリハロゲン化炭化水素をさらに含む。ポリハロゲン化炭化水素は限定されず、あらゆる既知のポリハロゲン化炭化水素は、塩基性化合物の部分およびポリマーにより形成されるポリマー塩と反応し、そうして2つのポリマー鎖間にジエステル橋を造ることができる。その非限定例は、ジハロアルカン、ジハロアルケン、ジハロアリールである。
好ましいポリハロゲン化炭化水素は、1,10-ジブロモデカン、1,6-ジブロモヘキサンおよび1,3-ジブロモプロパンである。
エステル橋の形成を増大させ、そうして架橋密度を増大させるために、ハロゲンを含むが、それに限定されない1つまたはそれ以上の追加の反応性基を有するポリハロゲン化炭化水素(例えばトリハロ炭化水素)を使用することが有利であり得る。
本発明のポリマー複合物は、さらに、少なくとも1種のフィラーを任意に含む。フィラーは、活性若しくは不活性フィラーまたはこれらの混合物であり得る。フィラーは、特に以下のものであり得る:
・例えばケイ酸塩溶液の析出またはハロゲン化ケイ素の火炎加水分解により調製され、5〜1000m2/gの範囲の比表面積、および10〜400nmの範囲の一次粒度を有する、高分散シリカ;該シリカは、任意に他の金属酸化物、例えばAl、Mg、Ca、Ba、Zn、ZrおよびTiのものとの混合酸化物としても存在し得る;
・20〜400m2/gの範囲のBET比表面積、および10〜400nmの範囲の一次粒径を有する、合成ケイ酸塩、例えばケイ酸アルミニウム、およびケイ酸マグネシウムまたはケイ酸カルシウムのようなアルカリ土類金属ケイ酸塩;
・天然ケイ酸塩、例えばカオリン、および他の天然に産出するシリカ;
・ガラス繊維およびガラス繊維製品(マット類、押出物)またはガラス微小球;
・カーボンブラック;ここで使用されるカーボンブラックは、ランプブラック、ファーネスブラックまたはガスブラック法により調製され、好ましくは20〜200m2/gの範囲のBET(DIN 66 131)比表面積を有し、例えばSAF、ISAF、HAF、FEFまたはGPFカーボンブラックである;
・ゴムゲル、特にポリブタジエン、ブタジエン/スチレンコポリマー、ブタジエン/アクリロニトリルコポリマーおよびポリクロロプレンをベースとするもの;
またはこれらの混合物。
好ましい鉱物フィラーの例は、シリカ、ケイ酸塩、粘土、例えばベントナイト、石膏、アルミナ、二酸化チタン、タルク、これらの混合物などを含む。これらの鉱物粒子は、それらの表面上にヒドロキシル基を有し、それらを親水性および疎油性にする。これは、フィラー粒子およびゴムの間の良好な相互作用を達成することの難しさを悪化させる。多くの目的のために好ましい鉱物は、シリカ、特にケイ酸ナトリウムの二酸化炭素析出により製造されたシリカである。本発明に従い使用するために適当な乾燥非晶質シリカ粒子は、1〜100ミクロンの範囲、好ましくは10〜50ミクロンの間、最も好ましくは10〜25ミクロンの間の平均凝集粒度を有し得る。寸法において5ミクロン未満または50ミクロンを超えている凝集粒子が、10体積%未満であることが好ましい。適当な非晶質乾燥シリカは、さらに通常、DIN (ドイツ工業規格) 66131 に従い測定される50〜450m2/gの範囲のBET表面積、および DIN 53601 に従い測定されるような150〜400g/シリカ100gの範囲のDBP吸収、および DIN ISO 787/11 により測定されるような0〜10質量%の範囲の乾燥減量を有する。適当なシリカフィラーは、商品名 HiSil(商標) 210、HiSil(商標) 233 および HiSil(商標) 243 で PPG Industries Inc. から入手できる。また適当なものは、Bayer AG からの Vulkasil(商標) S および Vulkasil(商標) N である。
しばしば、フィラーとしてカーボンブラックを使用することは有利である。カーボンブラックは、ポリマー複合物中に、通常20〜200質量部、好ましくは30〜150質量部、より好ましくは40〜100質量部の範囲の量で存在する。さらに、カーボンブラックおよび鉱物フィラーの組合せを本発明のポリマー複合物中で使用することが有利であり得る。この組合せにおいてカーボンブラックに対する鉱物フィラーの比は、通常0.05〜20、好ましくは0.1〜10の範囲である。
ポリマー複合物は、有利に、他の天然または合成ゴム、例えばBR(ポリブタジエン)、ABR(ブタジエン/アクリル酸-C1〜C4-アルキルエステルコポリマー)、CR(ポリクロロプレン)、IR(ポリイソプレン)、1〜60質量%の範囲のスチレン含有量を有するSBR(スチレン/ブタジエンコポリマー)、5〜60質量%のアクリロニトリル含有量を有するNBR(ブタジエン/アクリロニトリルコポリマー)、少なくとも30のムーニー粘度(ML1+4、100℃、ASTM 試験 D1646)を有するHNBR(部分または完全水素化NBRゴム)、EPDM(エチレン/プロピレン/ジエンコポリマー)、FKM(フルオロポリマーまたはフルオロゴム)、オレフィン-酢酸ビニルコポリマー(例えば LEVAPRENTM)、オレフィン-ビニルアクリレートコポリマー(例えば VAMAC(商標))および与えられたポリマーの混合物をさらに含み得る。通常のHNBRとの慎重なブレンドは、加工性を犠牲にせずに、ポリマー複合物のコストをしばしば減少させる。通常のHNBRおよび/または他の天然若しくは合成ゴムの量は、造形品の製造中に適用される作業条件に依存し、少数の予備実験により容易に得られる。
ポリマー複合物は、さらに、1種またはそれ以上の架橋剤または硬化系を任意に含む。本発明は特別な硬化系に限定されないが、パーオキシド硬化系が好ましい。さらに本発明は、特別なパーオキシド硬化系に限定されない。例えば無機または有機パーオキシドが適当である。好ましいものは、有機パーオキシド、例えばジアルキルパーオキシド、ケタールパーオキシド、アラルキルパーオキシド、パーオキシドエーテル、パーオキシドエステル、例えばジ-t-ブチルパーオキシド、ビス-(t-ブチルパーオキシイソプロピル)-ベンゼン、ジクミルパーオキシド、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルパーオキシ)-ヘキサン、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルパーオキシ)-ヘキサン、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルパーオキシ)-ヘキセン-(3)、1,1-ビス-(t-ブチルパーオキシ)-3,3,5-トリメチル-シクロヘキサン、ベンゾイルパーオキシド、t-ブチルクミルパーオキシドおよびt-ブチルペルベンゾエートである。ポリマー複合物中のパーオキシド量は、通常1〜10phr(=ゴム100部あたり)、好ましくは4〜8phrの範囲である。その後の硬化は、通常100〜200℃、好ましくは130〜180℃の範囲の温度で行われる。パーオキシドを、有利に、ポリマー結合形態で適用し得る。適当な系は、市販されており、例えば Rhein Chemie Rheinau GmbH, D からの Polydispersion(ポリ分散物) T(VC) D-40 P(=ポリマー結合ジ-t-ブチルパーオキシイソプロピルベンゼン)である。
本発明のゴム組成物は、さらに、ゴム用補助製品、例えば反応促進剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、酸化防止剤、起泡剤、老化防止剤、熱安定剤、光安定剤、オゾン安定剤、加工助剤、可塑剤、粘着付与剤、発泡剤、染料、顔料、ワックス、エキステンダー、有機酸、阻害剤、金属酸化物、および活性化剤、例えばトリエタノールアミン、ポリエチレングリコール、ヘキサントリオールなどを含有することができ、これらは、ゴム産業で知られている。ゴム助剤は、とりわけ目的用途に依存して、通常の量で使用される。通常量は、例えばゴムを基準に0.1〜50phrである。好ましくは、該組成物は、0.1〜20phrの範囲の有機酸を補助製品として、好ましくは分子中に1つ、2つまたはそれ以上の炭素二重結合を有する不飽和脂肪酸を含み、これは、より好ましくは、その分子中に少なくとも1つの共役炭素-炭素二重結合を有する共役ジエン10質量%またはそれ以上を含む。それらの脂肪酸は、好ましくは8〜22個、より好ましくは12〜18個の範囲の炭素原子を有する。その例は、ステアリン酸、パルミチン酸およびオレイン酸、並びにそれらのカルシウム、亜鉛、マグネシウム、カリウムおよびアンモニウム塩を含む。
好ましくは、該組成物は、5〜50phrの範囲のアクリレートを補助製品として含む。適当なアクリレートは、欧州特許出願公開第0 319 320号、特に第3頁第16行〜35行、米国特許第5 208 294号、特に第2欄第25行〜40行、および米国特許第4 983 678号、特に第2欄第45行〜62行から知られている。特に、アクリル酸亜鉛、二アクリル酸亜鉛若しくは二メタクリル酸亜鉛または液状アクリレート、例えば例えばトリメチロールプロパントリメタクリレート(TRIM)、ブタンジオールジメタクリレート(BDMA)およびエチレングリコールジメタクリレート(EDMA)が言及される。異なるアクリレートおよび/またはそれらの金属塩の組合せを使用することが有利であり得る。しばしば、特に有利なことは、金属アクリル酸塩を、スコーチ防止剤、例えば立体傷害フェノール(例えばメチル置換アミノアルキルフェノール、特に2,6-ジ-t-ブチル-4-ジメチルアミノメチルフェノール)と組み合わせて使用することである。
最終ポリマー複合物の成分は、一緒に、適当には25〜200℃の範囲にわたり得る高温で混合される。標準的に混合時間は1時間を越えず、2〜30分の範囲の時間で通常充分である。混合は、適当には、密閉式ミキサー、例えばバンバリーミキサー、またはハーケ若しくはブラベンダー小型密閉式ミキサー内で行われる。2本ロールミルミキサーも、エラストマー中での添加剤の良好な分散を提供する。押出機も良好な混合を提供し、より短い混合時間を可能にする。2つまたはそれ以上の工程で混合を行うことができ、混合を、異なる装置、例えば密閉式ミキサーで1工程を、押出機中で1工程を行うことができる。しかしながら望ましくない前架橋(=スコーチ)が混合工程中に起こらないこと、しかしその条件が、ポリマー、塩基性化合物およびポリハロゲン化炭化水素を含む望ましいエステル化プロセスのために適していることを注意すべきである。配合および加硫のために Encyclopedia of Polymer Science and Engineering, 第4巻, 第66頁以降 (配合) および第17巻, 第666頁以降 (加硫) も参照されたい。
この方法は、ポリマー鎖間に耐熱性で柔軟な架橋を与える。この新しい架橋系を、カルボキシル化ポリマーが使用される用途、例えばロール、シール、ベルト、O-リングにおいて使用することができる。
さらに本発明は、ジエステル橋を含む前記の本発明のポリマー複合物を含む造形品を提供する。好ましい造形品は、シール、ホース、ベルト、ローラー、支承パッド、固定子、ウェルヘッドシール、弁板、ケーブル外装またはパイプシールである。
さらに本発明のポリマー複合物は、ワイヤおよびケーブル製造のために非常に良く適している。
実施例1〜4
ポリマー複合物を、ブラベンダー小型密閉式ミキサー内で一混合工程で混合した(全ての成分は手順の初めに含まれる、6分の混合サイクル、55rpm、開始温度30℃、最大温度125℃)。この評価において使用する配合物は、表1の簡略化された処方に基づく。
ArmeenTM 18d は、AkzoNobel から入手できるオクタデシルアミンであり、コンパウンドの金属への粘着性を減少させるために使用される。
Figure 2005015804
ポリマー複合物の特性
表2は、実施例1〜4のポリマー複合物特性の要約を示す。実施例1〜2は、比較用である。MDR硬化特性(160℃、1°アーク、1.7Hz、60分)。トルクの全グラフは図1に示す。
Figure 2005015804
デルタMH−MLは、架橋密度の指標を与える。実施例3〜4から、塩基(例えばNaOH)およびポリハロゲン化炭化水素(例えば1,10-ジブロモデカン)の両方の存在が必要であることは明らかである。両成分が存在する結果として、硬化密度のかなりの増加が生ずる。
実施例1〜4のコンパウンドについて、1°アークおよび160℃での硬化の、初めの1時間におけるトルク(S')(dN.m)を示す図である。

Claims (10)

  1. 少なくとも1種の任意に水素化されているカルボキシル化ニトリルゴムポリマー、少なくとも1種の塩基性化合物、少なくとも1種のポリハロゲン化炭化水素、任意に少なくとも1種のフィラーおよび任意に少なくとも1種の架橋剤を含む、ポリマー複合物。
  2. カルボキシル化ニトリルゴムポリマーが、水素化カルボキシル化ニトリルゴムである請求項1に記載の複合物。
  3. 塩基性化合物が、アルカリ金属の水酸化物、酸化物、炭酸塩若しくは重炭酸塩、またはアルカリ土類金属の水酸化物、酸化物若しくは炭酸塩である請求項1または2に記載の複合物。
  4. ポリハロゲン化炭化水素が、ポリハロゲン化アルカン、ポリハロゲン化アルケンまたはポリハロゲン化アリールである請求項1〜3のいずれかに記載の複合物。
  5. ポリハロゲン化炭化水素が、ジブロモアルカンである請求項1〜4のいずれかに記載の複合物。
  6. ポリマー複合物が、パーオキシド、樹脂または硫黄硬化系を含む請求項1〜5のいずれかに記載の複合物。
  7. ポリマー複合物が、NBR、HNBR、オレフィン-ビニルアクリレートコポリマーおよびオレフィン-酢酸ビニルコポリマーからなる群から選ばれる少なくとも1種のポリマーをさらに含む請求項1〜5のいずれかに記載の複合物。
  8. 少なくとも1種の任意に水素化されているカルボキシル化ニトリルゴムポリマー、少なくとも1種の塩基性化合物、少なくとも1種のポリハロゲン化炭化水素、任意に少なくとも1種のフィラーおよび任意に少なくとも1種の架橋剤を混合する、請求項1〜6のいずれかに記載のポリマー複合物の製造方法。
  9. ジエステル橋により架橋された少なくとも1種の任意に水素化されているカルボキシル化ニトリルゴムポリマーを含む造形品。
  10. 造形品が、シール、ホース、ベルト、ローラー、支承パッド、固定子、ウェルヘッドシール、弁板、ケーブル外装またはパイプシールである請求項9に記載の造形品。
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