JP2005012608A - 中継用パッシブアンテナシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】電源を必要としないようにする。
【解決手段】第1アンテナ部10のアンテナ10a,10b,10c,10dで受信されたスペクトル拡散されている受信信号は、それぞれ異なる遅延時間の遅延回路12a,12b,12c,12dで所定時間遅延されて第2アンテナ部11のアンテナ11b,11c,11dから再放射されるようになる。移動端末2で受信された時間軸上でオフセットされた4つのスペクトル拡散されている信号は、移動端末2においてレイク受信される。これにより、中継用パッシブアンテナシステム1は、増幅して再送信しなくても十分な利得の中継を行うことができるようになる。
【選択図】 図1
【解決手段】第1アンテナ部10のアンテナ10a,10b,10c,10dで受信されたスペクトル拡散されている受信信号は、それぞれ異なる遅延時間の遅延回路12a,12b,12c,12dで所定時間遅延されて第2アンテナ部11のアンテナ11b,11c,11dから再放射されるようになる。移動端末2で受信された時間軸上でオフセットされた4つのスペクトル拡散されている信号は、移動端末2においてレイク受信される。これにより、中継用パッシブアンテナシステム1は、増幅して再送信しなくても十分な利得の中継を行うことができるようになる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レイク受信を採用している無線通信システムにおける不感地帯解消用の中継用パッシブアンテナシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、携帯電話機が普及しているが、携帯電話機においては、ユーザがどのような地域や場所にいても移動通信網にアクセスできることが望まれている。携帯電話機が移動通信網にアクセスするためには、携帯電話機が位置している場所が移動通信網のサービスエリア内である必要がある。また、サービスエリア内であっても、地下街やビル内等の多くの不感地帯が存在する。このような不感地帯の中でも特にトラフィックの多いエリアにおいては、基地局が設けられたり増幅器を利用した中継器による不感地帯解消の対策がなされている。
また、PHS(Personal Handy−phone System)では、個人向けにチャンネル変換を行うことにより不感地帯を解消するようにした中継器が提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、サービスエリア内であっても個人住宅、小規模地下街や地下にある個人商店等のトラフィックが少ない不感地帯においてはそれを解消する対策がなされていないのが実状であり、サービスエリア内であっても屋内だけが不感になっているケースが多数存在しており、このような不感地帯においては携帯電話機が移動通信網にアクセスすることができないという問題点があった。また、不感地帯を解消するように中継器を設けることが考えられるが、従来の中継器は、増幅したりチャンネル変換をして中継しているため、中継器に技術適合認定や無線局申請が必要になるという問題点があった。
【0004】
そこで、本発明は技術適合認定や無線局申請を必要としない中継用パッシブアンテナシステムを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の中継用パッシブアンテナシステムは、受信可能エリアに設置する複数本のアンテナからなる第1アンテナ部と、不感地帯に設置する前記第1アンテナ部のアンテナと同数本のアンテナからなる第2アンテナ部と、前記第1アンテナ部の各アンテナと前記第2アンテナ部の各アンテナとを、それぞれ異なる遅延時間を有する伝送手段により接続する接続手段とを備えている。
【0006】
また、上記本発明の中継用パッシブアンテナシステムにおいて、前記伝送手段における遅延時間が、前記第2アンテナ部からの再放射によりマルチパスが形成される遅延時間とするのが好適である。
【0007】
このような本発明によれば、第1アンテナ部の各アンテナで受信された受信信号がそれぞれ異なる遅延時間遅延されて第2アンテナ部の各アンテナから再放射されるようになる。すなわち、第2アンテナ部からは擬似的なマルチパス信号が不感地帯に向けて放射されるようになる。従って、不感地帯に位置する移動端末は擬似的なマルチパス信号を受信してレイク受信することができるため、十分な受信電力で受信することができるようになる。また、チャンネル変換や増幅しておらず、遅延して再放射しているだけであるので技術適合認定や無線局申請を必要としないようになる。従って、煩雑な技術適合認定や無線局申請の業務を不要とすることのできる中継用パッシブアンテナシステムとすることができると共に、十分な中継利得を確保することができるようになる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態における中継用パッシブアンテナシステムを備える移動通信網における無線アクセスネットワークの概略構成を図1に示す。
図1に示す無線アクセスネットワークでは、DS−CDMA(Direct sequence−Code Division Multiple Access)あるいはMC−CDMA(Multi−Carrier Code Division Multiple Access)等のスペクトル拡散技術が採用されている。DS−CDMA(直接拡散符号分割多元接続)およびMC−CDMA(マルチキャリア符号分割多元接続)では、スペクトル拡散技術により、同じ周波数帯域の信号を使って複数の通信を同時に行う技術である。DS−CDMAにおけるスペクトル拡散では、送信側ではデジタルデータを疑似雑音符号(PN符号)等の拡散符号を用いてスペクトル拡散することにより、広い周波数スペクトルの信号に変換して伝送している。受信側では受信信号を同じ拡散符号を使って逆拡散することにより元のデジタルデータを復元している。この場合、各チャネルに割り当てられる拡散符号は互いに直交している拡散符号とされている。
【0009】
また、MC−CDMAは、送信側では、デジタルデータを変調しパラレルとした変調シンボルを拡散符号を用いてそれぞれスペクトル拡散し、スペクトル拡散されたパラレルの拡散シンボルにそれぞれサブキャリアを割り当てて合成することにより、スペクトル拡散された信号を伝送している。この場合、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)技術を用いるとサブキャリアは互いに直交するようになることから、スペクトル拡散されたパラレルの拡散シンボルにIDFT(Inverse Discrete Fourier Transform)処理を施すことにより合成している。受信側では、受信信号をDFTすることによりスペクトル拡散されたパラレルの拡散シンボルを復元し、この拡散シンボルを同じ拡散符号を使って逆拡散することによりパラレルの変調シンボルを復元し、変調シンボルを復調してシリアルに変換することにより元のデジタルデータを復元している。
【0010】
このようなスペクトル拡散された伝送信号は、送信側からの送信波が直接受信側に到来する直接波と、建物等により反射されて受信側に到来する反射波とが受信側で受信されることになる。この場合、反射波の経路は多数あることから多数の経路のマルチパスの反射波が受信される。受信側で受信されるマルチパスの受信信号は、経路による伝播遅延時間を有して受信されるようになる。この場合、スペクトル拡散された受信信号についてみると、スペクトル拡散に用いられた拡散符号は直交符号とされているため、時間的にオフセットされると自己相関が取れなくなる。そこで、逆拡散部において、伝播遅延時間に対応した位相オフセットを拡散符号に与えて逆拡散を行うと、その位相オフセットに対応する伝搬遅延時間の受信信号だけに逆拡散処理が施され、他の受信信号には逆拡散処理が施されないようになる。すなわち、拡散符号に伝搬遅延時間に相当する位相オフセットを与えることにより、受信信号のそれぞれを相互に干渉を起こすことなく選択的に逆拡散処理を施すことができるようになるのである。
【0011】
そこで、逆拡散部を並列に複数設けてそれぞれの逆拡散部において、受信信号の伝播遅延時間に対応した位相オフセットを与えた拡散符号により逆拡散処理を行うことにより、受信された複数の受信信号を逆拡散して復調した復調信号を独立して得ることができるようになる。このようにして得た複数の復調信号を、合成部において所定の重みを与えて加算合成することにより、良好な復調信号を得ることができる。このようにしてスペクトル拡散信号を受信する方法がレイク受信であり、マルチパスの受信信号を選択的に逆拡散して合成できることから、パスダイバーシティ受信を行うことができるようになる。
【0012】
図1に示すスペクトル拡散技術を採用している無線アクセスネットワークにおいて、例えば携帯電話機とされる移動端末(MS)2はレイク受信処理部を備えており、室内等の不感地帯に位置しているものとする。そして、本発明の中継用パッシブアンテナシステム1は、第1アンテナ部10と第2アンテナ部11とを備えている。この場合、第1アンテナ部10は基地局(BS)3との間で送受信可能なエリアに位置しており、第2アンテナ部11はMS2と同じ不感地帯に位置している。すなわち、第2アンテナ部11はMS2と送受信可能となるが、第2アンテナ部11はBS3との間でほぼ送受信することはできない。第1アンテナ部10は4本のアンテナ10a,10b,10c,10dを1つのケースに収納して構成されており、第2アンテナ部11も4本のアンテナ11a,11b,11c,11dを1つのケースに収納して構成されている。また、第2アンテナ部11において4本のアンテナ11a,11b,11c,11dは、それぞれ異なる遅延時間を有している4つの遅延回路12a,12b,12c,12dに接続されている。この4つの遅延回路12a,12b,12c,12dは、第2アンテナ部11のケース内に内蔵されており、4本の同軸ケーブル13a,13b,13c,13dによりそれぞれ4本のアンテナ10a,10b,10c,10dと接続されている。この4本の同軸ケーブル13a,13b,13c,13dは1本のケーブルになるように束ねられて被覆されていてもよい。
【0013】
このように、本発明にかかる中継用パッシブアンテナシステム1は、第1アンテナ部10のケースと第2アンテナ部11のケースと、その間を接続する束ねられたケーブルとから構成されるようになる。そして、中継用パッシブアンテナシステム1において、第1アンテナ部10のアンテナ10aで受信されたスペクトル拡散されている受信信号は、遅延回路12aで所定時間遅延されて第2アンテナ部11のアンテナ11aから再放射されるようになる。同様に、第1アンテナ部10のアンテナ10b,10c,10dで受信されたスペクトル拡散されている受信信号は、それぞれ遅延回路12b,12c,12dで所定時間遅延されて第2アンテナ部11のアンテナ11b,11c,11dから再放射されるようになる。この場合、4つの遅延回路12a,12b,12c,12dはそれぞれ異なる遅延時間を有していることから、時間軸上でオフセットされた4つのスペクトル拡散されている信号が第2アンテナ部11から送信されるようになる。この送信信号は移動端末2が受信するが、受信された時間軸上でオフセットされた4つのスペクトル拡散されている信号は上記したマルチパス信号と同等であることから移動端末2のレイク受信処理部においてレイク受信されるようになる。このように、中継用パッシブアンテナシステム1は、擬似的なマルチパス信号を生成して中継するようにしたので、移動端末2は等価的に複数の受信信号を加算して受信するレイク受信を行うことができ、受信電力を向上することができる。このように、本発明にかかる中継用パッシブアンテナシステム1は、増幅して再送信しなくても十分な利得の中継を行うことができるようになる。
【0014】
次に、本発明にかかる中継用パッシブアンテナシステム1の動作を図2および図3を参照して説明する。ただし、図2は4つの遅延回路12a,12b,12c,12dの出力を示す図であり、図3はレイク受信処理部におけるフィンガー数を4とした場合のレイク受信処理を示す図である。
図2において、中継信号Saは第1アンテナ部10のアンテナ10aで受信され遅延回路12aで遅延された中継信号である。この場合、遅延回路12aの遅延時間を「0」として遅延回路12aを省略することができる。中継信号Sbは第1アンテナ部10のアンテナ10bで受信され遅延回路12bで遅延された中継信号である。この場合、遅延回路12bの遅延時間は遅延回路12aの遅延時間より時間τ1だけ長くされている。中継信号Scは第1アンテナ部10のアンテナ10cで受信され遅延回路12cで遅延された中継信号である。この場合、遅延回路12cの遅延時間は遅延回路12aの遅延時間より時間τ2だけ長くされている。中継信号Sdは第1アンテナ部10のアンテナ10dで受信され遅延回路12dで遅延された中継信号である。この場合、遅延回路12dの遅延時間は遅延回路12aの遅延時間より時間τ3だけ長くされている。なお、中継信号間の遅延時間は約0.3μsec〜0.5μsecの範囲とされて、例えば0.26μsecとされている。
【0015】
図2に示す中継信号Saは第2アンテナ部11のアンテナ11aから放射され、同様に中継信号Sb,Sc,Scはそれぞれ第2アンテナ部11のアンテナ11b,11c,11dからそれぞれ放射される。従って、移動端末2の受信信号は図3に示すようにパスP0,P1,P2,P3の4つのパスを有するマルチパス信号となる。この場合、パスP1はパスP0より時間τ1だけ遅れており、パスP2はパスP0より時間τ2だけ遅れており、パスP3はパスP0より時間τ3だけ遅れている。この受信信号は、第1フィンガー22a、第2フィンガー22b、第3フィンガー22c、第4フィンガー22dにそれぞれ供給される。第1フィンガー部22a〜第4フィンガー22dは同様の構成とされており、逆拡散部と復調部とが備えられている。第1フィンガー部22aの逆拡散部にはオフセットされない拡散符号が供給され、直接波に対応するパスP0のみが逆拡散されて復調部で復調される。
【0016】
また、第2フィンガー部22bの逆拡散部には時間τ1のオフセットが与えられた拡散符号が供給され、対応する遅延時間τ1のパスP1のみが逆拡散されて復調部において復調される。さらに、第3フィンガー部22cの逆拡散部には時間τ2のオフセットが与えられた拡散符号が供給され、対応する遅延時間τ2のパスP2のみが逆拡散されて復調部において復調される。さらにまた、第4フィンガー部22dの逆拡散部には時間τ3のオフセットが与えられた拡散符号が供給され、対応する遅延時間τ3のパスP3のみが逆拡散されて復調部において復調される。このように、第1フィンガー部22a〜第4フィンガー22dからは、パスP0〜P3の内の1つのパスから得られた復調シンボルがそれぞれ出力されるようになる。第1フィンガー部22a〜第4フィンガー22dからの4つの復調シンボルは、合成器23において例えば最大比合成されてRAKE受信出力として出力される。これにより、受信信号における4つのパスP0,P1,P2,P3のレベルがほぼ同じ場合は、RAKE受信出力は1本のアンテナで受信した場合に比較して6dBだけ利得が向上するようになる。
【0017】
以上の説明では、レイク受信処理部におけるフィンガー数を4としたが、本発明はこれに限るものではなくフィンガー数を2あるいは3、もしくは5以上としても良い。その場合は、第1アンテナ部10および第2アンテナ部11のアンテナの本数をフィンガー数に対応する本数とする。また、遅延回路12a〜12dを第2アンテナ部11のケースに内蔵するようにしたが、本発明はこれに限るものではなく第1アンテナ部10のケースに内蔵したり、同軸ケーブル13a〜13dの中途に挿入するようにしても良い。
【0018】
なお、第1アンテナ部10における4本のアンテナ10a,10b,10c,10d、および、第2アンテナ部11における4本のアンテナ11a,11b,11c,11dは、ケースに収納することなく利得が向上するような間隔をもって相互に離隔されて配置するようにしてもよい。
また、遅延回路12a〜12dとしては、パッシブタイプのディレイラインやアクティブタイプのディレイラインを用いることができる。アクティブタイプのディレイラインは、電源が必要となるもののロスを小さくすることのできる特徴を有している。
【0019】
【発明の効果】
上記説明したように本発明は、第1アンテナ部の各アンテナで受信された受信信号がそれぞれ異なる遅延時間遅延されて第2アンテナ部の各アンテナから再放射されるようになる。すなわち、第2アンテナ部からは擬似的なマルチパス信号が不感地帯に向けて放射されるようになる。従って、不感地帯に位置する移動端末は擬似的なマルチパス信号を受信してレイク受信することができるため、十分な受信電力で受信することができるようになる。また、チャンネル変換や増幅しておらず、遅延して再放射しているだけであるので技術適合認定や無線局申請を必要としないようになる。従って、煩雑な技術適合認定や無線局申請の業務を不要とすることのできる中継用パッシブアンテナシステムとすることができると共に、十分な中継利得を確保することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における中継用パッシブアンテナシステムを備える移動通信網における無線アクセスネットワークの概略構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態の中継用パッシブアンテナシステムにおける4つの遅延回路の出力を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態の中継用パッシブアンテナシステムにおけるレイク受信処理部におけるフィンガー数を4とした場合のレイク受信処理を示す図である。
【符号の説明】
1 中継用パッシブアンテナシステム
10 第1アンテナ部
10a,10b,10c,10d アンテナ
11 第2アンテナ部
11a,11b,11c,11d アンテナ
12a,12b,12c,12d 遅延回路
13a,13b,13c,13d 同軸ケーブル
21 遅延線
22a,22b,22c,22d 復調部
23 加算器
a1,a2,a3,a4 係数
P0,P1,P2,P3 パス
Sa,Sb,Sc,Sc 中継信号
【発明の属する技術分野】
本発明は、レイク受信を採用している無線通信システムにおける不感地帯解消用の中継用パッシブアンテナシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、携帯電話機が普及しているが、携帯電話機においては、ユーザがどのような地域や場所にいても移動通信網にアクセスできることが望まれている。携帯電話機が移動通信網にアクセスするためには、携帯電話機が位置している場所が移動通信網のサービスエリア内である必要がある。また、サービスエリア内であっても、地下街やビル内等の多くの不感地帯が存在する。このような不感地帯の中でも特にトラフィックの多いエリアにおいては、基地局が設けられたり増幅器を利用した中継器による不感地帯解消の対策がなされている。
また、PHS(Personal Handy−phone System)では、個人向けにチャンネル変換を行うことにより不感地帯を解消するようにした中継器が提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、サービスエリア内であっても個人住宅、小規模地下街や地下にある個人商店等のトラフィックが少ない不感地帯においてはそれを解消する対策がなされていないのが実状であり、サービスエリア内であっても屋内だけが不感になっているケースが多数存在しており、このような不感地帯においては携帯電話機が移動通信網にアクセスすることができないという問題点があった。また、不感地帯を解消するように中継器を設けることが考えられるが、従来の中継器は、増幅したりチャンネル変換をして中継しているため、中継器に技術適合認定や無線局申請が必要になるという問題点があった。
【0004】
そこで、本発明は技術適合認定や無線局申請を必要としない中継用パッシブアンテナシステムを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の中継用パッシブアンテナシステムは、受信可能エリアに設置する複数本のアンテナからなる第1アンテナ部と、不感地帯に設置する前記第1アンテナ部のアンテナと同数本のアンテナからなる第2アンテナ部と、前記第1アンテナ部の各アンテナと前記第2アンテナ部の各アンテナとを、それぞれ異なる遅延時間を有する伝送手段により接続する接続手段とを備えている。
【0006】
また、上記本発明の中継用パッシブアンテナシステムにおいて、前記伝送手段における遅延時間が、前記第2アンテナ部からの再放射によりマルチパスが形成される遅延時間とするのが好適である。
【0007】
このような本発明によれば、第1アンテナ部の各アンテナで受信された受信信号がそれぞれ異なる遅延時間遅延されて第2アンテナ部の各アンテナから再放射されるようになる。すなわち、第2アンテナ部からは擬似的なマルチパス信号が不感地帯に向けて放射されるようになる。従って、不感地帯に位置する移動端末は擬似的なマルチパス信号を受信してレイク受信することができるため、十分な受信電力で受信することができるようになる。また、チャンネル変換や増幅しておらず、遅延して再放射しているだけであるので技術適合認定や無線局申請を必要としないようになる。従って、煩雑な技術適合認定や無線局申請の業務を不要とすることのできる中継用パッシブアンテナシステムとすることができると共に、十分な中継利得を確保することができるようになる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態における中継用パッシブアンテナシステムを備える移動通信網における無線アクセスネットワークの概略構成を図1に示す。
図1に示す無線アクセスネットワークでは、DS−CDMA(Direct sequence−Code Division Multiple Access)あるいはMC−CDMA(Multi−Carrier Code Division Multiple Access)等のスペクトル拡散技術が採用されている。DS−CDMA(直接拡散符号分割多元接続)およびMC−CDMA(マルチキャリア符号分割多元接続)では、スペクトル拡散技術により、同じ周波数帯域の信号を使って複数の通信を同時に行う技術である。DS−CDMAにおけるスペクトル拡散では、送信側ではデジタルデータを疑似雑音符号(PN符号)等の拡散符号を用いてスペクトル拡散することにより、広い周波数スペクトルの信号に変換して伝送している。受信側では受信信号を同じ拡散符号を使って逆拡散することにより元のデジタルデータを復元している。この場合、各チャネルに割り当てられる拡散符号は互いに直交している拡散符号とされている。
【0009】
また、MC−CDMAは、送信側では、デジタルデータを変調しパラレルとした変調シンボルを拡散符号を用いてそれぞれスペクトル拡散し、スペクトル拡散されたパラレルの拡散シンボルにそれぞれサブキャリアを割り当てて合成することにより、スペクトル拡散された信号を伝送している。この場合、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)技術を用いるとサブキャリアは互いに直交するようになることから、スペクトル拡散されたパラレルの拡散シンボルにIDFT(Inverse Discrete Fourier Transform)処理を施すことにより合成している。受信側では、受信信号をDFTすることによりスペクトル拡散されたパラレルの拡散シンボルを復元し、この拡散シンボルを同じ拡散符号を使って逆拡散することによりパラレルの変調シンボルを復元し、変調シンボルを復調してシリアルに変換することにより元のデジタルデータを復元している。
【0010】
このようなスペクトル拡散された伝送信号は、送信側からの送信波が直接受信側に到来する直接波と、建物等により反射されて受信側に到来する反射波とが受信側で受信されることになる。この場合、反射波の経路は多数あることから多数の経路のマルチパスの反射波が受信される。受信側で受信されるマルチパスの受信信号は、経路による伝播遅延時間を有して受信されるようになる。この場合、スペクトル拡散された受信信号についてみると、スペクトル拡散に用いられた拡散符号は直交符号とされているため、時間的にオフセットされると自己相関が取れなくなる。そこで、逆拡散部において、伝播遅延時間に対応した位相オフセットを拡散符号に与えて逆拡散を行うと、その位相オフセットに対応する伝搬遅延時間の受信信号だけに逆拡散処理が施され、他の受信信号には逆拡散処理が施されないようになる。すなわち、拡散符号に伝搬遅延時間に相当する位相オフセットを与えることにより、受信信号のそれぞれを相互に干渉を起こすことなく選択的に逆拡散処理を施すことができるようになるのである。
【0011】
そこで、逆拡散部を並列に複数設けてそれぞれの逆拡散部において、受信信号の伝播遅延時間に対応した位相オフセットを与えた拡散符号により逆拡散処理を行うことにより、受信された複数の受信信号を逆拡散して復調した復調信号を独立して得ることができるようになる。このようにして得た複数の復調信号を、合成部において所定の重みを与えて加算合成することにより、良好な復調信号を得ることができる。このようにしてスペクトル拡散信号を受信する方法がレイク受信であり、マルチパスの受信信号を選択的に逆拡散して合成できることから、パスダイバーシティ受信を行うことができるようになる。
【0012】
図1に示すスペクトル拡散技術を採用している無線アクセスネットワークにおいて、例えば携帯電話機とされる移動端末(MS)2はレイク受信処理部を備えており、室内等の不感地帯に位置しているものとする。そして、本発明の中継用パッシブアンテナシステム1は、第1アンテナ部10と第2アンテナ部11とを備えている。この場合、第1アンテナ部10は基地局(BS)3との間で送受信可能なエリアに位置しており、第2アンテナ部11はMS2と同じ不感地帯に位置している。すなわち、第2アンテナ部11はMS2と送受信可能となるが、第2アンテナ部11はBS3との間でほぼ送受信することはできない。第1アンテナ部10は4本のアンテナ10a,10b,10c,10dを1つのケースに収納して構成されており、第2アンテナ部11も4本のアンテナ11a,11b,11c,11dを1つのケースに収納して構成されている。また、第2アンテナ部11において4本のアンテナ11a,11b,11c,11dは、それぞれ異なる遅延時間を有している4つの遅延回路12a,12b,12c,12dに接続されている。この4つの遅延回路12a,12b,12c,12dは、第2アンテナ部11のケース内に内蔵されており、4本の同軸ケーブル13a,13b,13c,13dによりそれぞれ4本のアンテナ10a,10b,10c,10dと接続されている。この4本の同軸ケーブル13a,13b,13c,13dは1本のケーブルになるように束ねられて被覆されていてもよい。
【0013】
このように、本発明にかかる中継用パッシブアンテナシステム1は、第1アンテナ部10のケースと第2アンテナ部11のケースと、その間を接続する束ねられたケーブルとから構成されるようになる。そして、中継用パッシブアンテナシステム1において、第1アンテナ部10のアンテナ10aで受信されたスペクトル拡散されている受信信号は、遅延回路12aで所定時間遅延されて第2アンテナ部11のアンテナ11aから再放射されるようになる。同様に、第1アンテナ部10のアンテナ10b,10c,10dで受信されたスペクトル拡散されている受信信号は、それぞれ遅延回路12b,12c,12dで所定時間遅延されて第2アンテナ部11のアンテナ11b,11c,11dから再放射されるようになる。この場合、4つの遅延回路12a,12b,12c,12dはそれぞれ異なる遅延時間を有していることから、時間軸上でオフセットされた4つのスペクトル拡散されている信号が第2アンテナ部11から送信されるようになる。この送信信号は移動端末2が受信するが、受信された時間軸上でオフセットされた4つのスペクトル拡散されている信号は上記したマルチパス信号と同等であることから移動端末2のレイク受信処理部においてレイク受信されるようになる。このように、中継用パッシブアンテナシステム1は、擬似的なマルチパス信号を生成して中継するようにしたので、移動端末2は等価的に複数の受信信号を加算して受信するレイク受信を行うことができ、受信電力を向上することができる。このように、本発明にかかる中継用パッシブアンテナシステム1は、増幅して再送信しなくても十分な利得の中継を行うことができるようになる。
【0014】
次に、本発明にかかる中継用パッシブアンテナシステム1の動作を図2および図3を参照して説明する。ただし、図2は4つの遅延回路12a,12b,12c,12dの出力を示す図であり、図3はレイク受信処理部におけるフィンガー数を4とした場合のレイク受信処理を示す図である。
図2において、中継信号Saは第1アンテナ部10のアンテナ10aで受信され遅延回路12aで遅延された中継信号である。この場合、遅延回路12aの遅延時間を「0」として遅延回路12aを省略することができる。中継信号Sbは第1アンテナ部10のアンテナ10bで受信され遅延回路12bで遅延された中継信号である。この場合、遅延回路12bの遅延時間は遅延回路12aの遅延時間より時間τ1だけ長くされている。中継信号Scは第1アンテナ部10のアンテナ10cで受信され遅延回路12cで遅延された中継信号である。この場合、遅延回路12cの遅延時間は遅延回路12aの遅延時間より時間τ2だけ長くされている。中継信号Sdは第1アンテナ部10のアンテナ10dで受信され遅延回路12dで遅延された中継信号である。この場合、遅延回路12dの遅延時間は遅延回路12aの遅延時間より時間τ3だけ長くされている。なお、中継信号間の遅延時間は約0.3μsec〜0.5μsecの範囲とされて、例えば0.26μsecとされている。
【0015】
図2に示す中継信号Saは第2アンテナ部11のアンテナ11aから放射され、同様に中継信号Sb,Sc,Scはそれぞれ第2アンテナ部11のアンテナ11b,11c,11dからそれぞれ放射される。従って、移動端末2の受信信号は図3に示すようにパスP0,P1,P2,P3の4つのパスを有するマルチパス信号となる。この場合、パスP1はパスP0より時間τ1だけ遅れており、パスP2はパスP0より時間τ2だけ遅れており、パスP3はパスP0より時間τ3だけ遅れている。この受信信号は、第1フィンガー22a、第2フィンガー22b、第3フィンガー22c、第4フィンガー22dにそれぞれ供給される。第1フィンガー部22a〜第4フィンガー22dは同様の構成とされており、逆拡散部と復調部とが備えられている。第1フィンガー部22aの逆拡散部にはオフセットされない拡散符号が供給され、直接波に対応するパスP0のみが逆拡散されて復調部で復調される。
【0016】
また、第2フィンガー部22bの逆拡散部には時間τ1のオフセットが与えられた拡散符号が供給され、対応する遅延時間τ1のパスP1のみが逆拡散されて復調部において復調される。さらに、第3フィンガー部22cの逆拡散部には時間τ2のオフセットが与えられた拡散符号が供給され、対応する遅延時間τ2のパスP2のみが逆拡散されて復調部において復調される。さらにまた、第4フィンガー部22dの逆拡散部には時間τ3のオフセットが与えられた拡散符号が供給され、対応する遅延時間τ3のパスP3のみが逆拡散されて復調部において復調される。このように、第1フィンガー部22a〜第4フィンガー22dからは、パスP0〜P3の内の1つのパスから得られた復調シンボルがそれぞれ出力されるようになる。第1フィンガー部22a〜第4フィンガー22dからの4つの復調シンボルは、合成器23において例えば最大比合成されてRAKE受信出力として出力される。これにより、受信信号における4つのパスP0,P1,P2,P3のレベルがほぼ同じ場合は、RAKE受信出力は1本のアンテナで受信した場合に比較して6dBだけ利得が向上するようになる。
【0017】
以上の説明では、レイク受信処理部におけるフィンガー数を4としたが、本発明はこれに限るものではなくフィンガー数を2あるいは3、もしくは5以上としても良い。その場合は、第1アンテナ部10および第2アンテナ部11のアンテナの本数をフィンガー数に対応する本数とする。また、遅延回路12a〜12dを第2アンテナ部11のケースに内蔵するようにしたが、本発明はこれに限るものではなく第1アンテナ部10のケースに内蔵したり、同軸ケーブル13a〜13dの中途に挿入するようにしても良い。
【0018】
なお、第1アンテナ部10における4本のアンテナ10a,10b,10c,10d、および、第2アンテナ部11における4本のアンテナ11a,11b,11c,11dは、ケースに収納することなく利得が向上するような間隔をもって相互に離隔されて配置するようにしてもよい。
また、遅延回路12a〜12dとしては、パッシブタイプのディレイラインやアクティブタイプのディレイラインを用いることができる。アクティブタイプのディレイラインは、電源が必要となるもののロスを小さくすることのできる特徴を有している。
【0019】
【発明の効果】
上記説明したように本発明は、第1アンテナ部の各アンテナで受信された受信信号がそれぞれ異なる遅延時間遅延されて第2アンテナ部の各アンテナから再放射されるようになる。すなわち、第2アンテナ部からは擬似的なマルチパス信号が不感地帯に向けて放射されるようになる。従って、不感地帯に位置する移動端末は擬似的なマルチパス信号を受信してレイク受信することができるため、十分な受信電力で受信することができるようになる。また、チャンネル変換や増幅しておらず、遅延して再放射しているだけであるので技術適合認定や無線局申請を必要としないようになる。従って、煩雑な技術適合認定や無線局申請の業務を不要とすることのできる中継用パッシブアンテナシステムとすることができると共に、十分な中継利得を確保することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における中継用パッシブアンテナシステムを備える移動通信網における無線アクセスネットワークの概略構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態の中継用パッシブアンテナシステムにおける4つの遅延回路の出力を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態の中継用パッシブアンテナシステムにおけるレイク受信処理部におけるフィンガー数を4とした場合のレイク受信処理を示す図である。
【符号の説明】
1 中継用パッシブアンテナシステム
10 第1アンテナ部
10a,10b,10c,10d アンテナ
11 第2アンテナ部
11a,11b,11c,11d アンテナ
12a,12b,12c,12d 遅延回路
13a,13b,13c,13d 同軸ケーブル
21 遅延線
22a,22b,22c,22d 復調部
23 加算器
a1,a2,a3,a4 係数
P0,P1,P2,P3 パス
Sa,Sb,Sc,Sc 中継信号
Claims (2)
- 受信可能エリアに設置する複数本のアンテナからなる第1アンテナ部と、
不感地帯に設置する前記第1アンテナ部のアンテナと同数本のアンテナからなる第2アンテナ部と、
前記第1アンテナ部の各アンテナと前記第2アンテナ部の各アンテナとを、それぞれ異なる遅延時間を有する伝送手段により接続する接続手段と、
を備えることを特徴とする中継用パッシブアンテナシステム。 - 前記伝送手段における遅延時間が、前記第2アンテナ部からの再放射によりマルチパスが形成される遅延時間とされていることを特徴とする請求項1記載の中継用パッシブアンテナシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003176001A JP2005012608A (ja) | 2003-06-20 | 2003-06-20 | 中継用パッシブアンテナシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003176001A JP2005012608A (ja) | 2003-06-20 | 2003-06-20 | 中継用パッシブアンテナシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005012608A true JP2005012608A (ja) | 2005-01-13 |
Family
ID=34098995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003176001A Withdrawn JP2005012608A (ja) | 2003-06-20 | 2003-06-20 | 中継用パッシブアンテナシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005012608A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2019087525A1 (ja) * | 2017-11-01 | 2020-11-12 | 住友電気工業株式会社 | 基地局装置用アンテナ、再放射器、通信システム、及び基地局装置 |
-
2003
- 2003-06-20 JP JP2003176001A patent/JP2005012608A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2019087525A1 (ja) * | 2017-11-01 | 2020-11-12 | 住友電気工業株式会社 | 基地局装置用アンテナ、再放射器、通信システム、及び基地局装置 |
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