JP2005012472A - コンテンツ配信方法及びコンテンツ配信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】MPEG−4のデータを構成するシーン記述情報に含まれるノードに付されたラベルを抽出し、抽出したラベルの情報をシーン記述情報と共に配信することにより、受信側における画面表示や音声出力等の変更を容易にしたコンテンツ配信方法及びコンテンツ配信システムを提供する。
【解決手段】配信側が、BIFSで記述されたシーン記述情報から、ノードに付されたラベルの情報を抽出したラベル情報を作成し、前記ラベル情報を、前記シーン記述情報を含むデータと共にを配信し、受信側が、前記ラベル情報と、前記シーン記述情報を含むデータを受信し、受信した前記ラベル情報を参照して、前記シーン記述情報に含まれる変更すべき特性データを検出し、検出した前記特性データを、入力手段で指定した入力データに基づいて変更すると共に、変更後の前記シーン記述情報に基づき、画面表示を行なうことを特徴とするコンテンツ配信方法。
【選択図】図1
【解決手段】配信側が、BIFSで記述されたシーン記述情報から、ノードに付されたラベルの情報を抽出したラベル情報を作成し、前記ラベル情報を、前記シーン記述情報を含むデータと共にを配信し、受信側が、前記ラベル情報と、前記シーン記述情報を含むデータを受信し、受信した前記ラベル情報を参照して、前記シーン記述情報に含まれる変更すべき特性データを検出し、検出した前記特性データを、入力手段で指定した入力データに基づいて変更すると共に、変更後の前記シーン記述情報に基づき、画面表示を行なうことを特徴とするコンテンツ配信方法。
【選択図】図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はコンテンツ配信方法及びコンテンツ配信システムに係り、特に、MPEG(Moving Picture Experts Group)−4フォーマットのデータを配信するコンテンツ配信方法及びコンテンツ配信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、動画像や音声などを含む複数のオブジェクトを含むマルチメディアデータをMPEG−4フォーマットに変換して単一のデータストリームとして伝送する手法が使用されている。
【0003】
このデータストリームにおいては、これまでの一般的なマルチメディアデータとは異なり、いくつものビデオシーンやビデオオブジェクトのデータが単一のストリーム上に独立して存在している。また、音声データについても、単一のストリーム上に独立して存在している。従って、複数のオブジェクトを、単一のストリーム上から復元することができる。
【0004】
このような特徴を有するMPEG−4におけるデータストリームには、複数のビデオシーン、ビデオオブジェクト、音声データ等のオブジェクトを合成するための情報として、シーン記述情報が含まれている。このシーン記述情報はBIFS(Binary Format Scenes)でシーンを記述したバイナリ−データの情報である。そして、このシーン記述情報には表示されるシーンの構成を示すツリー構造の情報が記述されており、MPEG−4における動画や音声等のオブジェクトは、このツリー構造を構成するノードによって表現されている。更に、このノードは、フィールドと呼ばれるデータを含んでおり、このデータによって表示位置や表示サイズ等の特性が決定される。従って、シーンの表示はツリー構造を構成するノードや、そのノードに含まれるフィールドによって決定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のMPEG−4のデータがサーバから配信され、それを受信したクライアントが画面表示や音声出力を行なう場合に、受信したデータをそのまま使用せずに、表示位置や表示サイズ等の特性に関わる情報を変更し、変更後のデータに基づいて画面表示や音声出力を行なうことがある。ここで、表示位置や表示サイズ等の特性に関わる情報は、シーン記述情報のノードに含まれるフィールドと呼ばれるデータに対応するので、係る特性を変更する場合には、シーン記述情報内の所望のノードについて記述されている箇所を検索し、検出したノードに含まれるフィールドを変更することになる。
【0006】
しかしながら、上記シーン記述情報はBIFS言語で記述されているため、所望のノードを検出し、検出したノードに含まれるフィールドを変更することは容易でなかった。
【0007】
そこで本発明は、MPEG−4のデータを構成するシーン記述情報に含まれるノードに付されたラベルを抽出し、抽出したラベルの情報をシーン記述情報と共に配信することにより、受信側における画面表示や音声出力等の変更を容易にしたコンテンツ配信方法及びコンテンツ配信システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る目的は、配信側が、BIFSで記述されたシーン記述情報から、ノードに付されたラベルの情報を抽出したラベル情報を作成し、
前記ラベル情報を、前記シーン記述情報を含むデータと共にを配信し、
受信側が、前記ラベル情報と、前記シーン記述情報を含むデータを受信し、
受信した前記ラベル情報を参照して、前記シーン記述情報に含まれる変更すべき特性データを検出し、
検出した前記特性データを、入力手段で指定した入力データに基づいて変更すると共に、変更後の前記シーン記述情報に基づき、画面表示を行なうことを特徴とするコンテンツ配信方法によって達成される。
【0009】
又、本発明によれば、前記ラベル情報が、バイナリデータとテキストデータのいずれか、又は双方で構成されていることが好ましい。
【0010】
又、本発明によれば、前記ラベル情報が、前記受信側で前記特性データが変更されるノードに付されたラベルの情報だけを含むようにしてもよい。
【0011】
又、本発明によれば、前記ラベル情報に含まれるラベルの情報が、前記受信側からの要求に基づいて決定されるようにしてもよい。
【0012】
又、本発明によれば、BIFS言語を使用せずに、上記特性データを変更するようにしてもよい。
【0013】
本発明に係る目的は、BIFSで記述されたシーン記述情報に含まれるノードに付されたラベルの情報を抽出したラベル情報を作成するラベル情報作成手段と前記ラベル情報と、前記シーン記述情報を含むデータを配信する配信手段とを備えた配信側と、
前記ラベル情報と、前記シーン記述情報を含むデータを受信する受信手段と、
入力データを指定する入力手段と、
前記ラベル情報を参照して、前記シーン記述情報に含まれる変更すべき特性データを検出する検出手段と、
前記入力データに基づき前記特性データを変更する変更手段と
前記特性データが変更された前記シーン記述情報に基づいて画面表示を行なう表示手段とを備えたことを特徴とするコンテンツ配信システムによって達成される。
【0014】
又、本発明によれば、前記ラベル情報が、バイナリデータとテキストデータのいずれか、又は双方で構成されていることが好ましい。
【0015】
又、本発明によれば、前記ラベル情報作成手段が、前記変更手段により前記特性データが変更されるノード付されたラベルの情報だけを抽出するようにしてもよい。
【0016】
又、本発明によれば、前記受信側が、前記シーン記述情報から抽出するラベルを指定した要求情報を、前記配信側に送信する要求手段を備え、
前記配信側が、前記要求情報を受信する要求受信手段を備え、
前記ラベル情報作成手段が、前記要求情報に基づいて前記ラベル情報を作成するようにしてもよい。
【0017】
又、本発明によれば、前記変更手段が、BIFS言語を使用せずに、上記特性データを変更するようにしてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明に係るコンテンツ配信方法及びコンテンツ配信システムでは、MPEG−4システム(ISO/IEC14496−1)で定義されているデータ(後述するエレメンタリストリーム、シーン記述情報及びオブジェクト・ディスクリプタ等により構成されるデータ)をサーバ(配信側)からクライアント(受信側)に配信している。
【0019】
ここで、配信されるデータであるMPEG−4では、画像、音声、静止画等のデータであるエレメンタリストリーム(Elementary Stream)と、画像、音声、テキスト等の各オブジェクトの組み合わせがツリー構造で表現されたシーン記述情報が含まれている。又、このエレメンタリストリームとシーン記述情報はオブジェクト・ディスクリプタ(Object Descriptor)という情報によって関連付けされている。
【0020】
この関連付けのため、シーン記述情報では、各オブジェクトにオブジェクト・ディスクリプタIDが割り当てられるており、このオブジェクト・ディスクリプタIDにより対応するオブジェクト・ディスクリプタが識別される。更に、オブジェクト・ディスクリプタには各エレメンタリストリームとの関連付け情報が記述されているエレメンタリストリーム・ディスクリプタがあり、このエレメンタリストリーム・ディスクリプタにはエレメンタリストリームIDが記述されており、このエレメンタリストリームIDにより各エレメンタリストリームが識別される。
【0021】
又、上記ツリー構造で表現されたシーン記述情報において、その要素(ツリー構造の分岐点)はノードと呼ばれ、各ノードには、それに対応した各オブジェクトの時間的、空間的な相互関係や属性(光源、形状、材質、色および座標等)が記述され、各ノードの特性はフィールドと呼ばれるデータにより決定される。又、ツリー構造で表現されたシーン記述情報では、上位ノードの属性が下位ノードに継承されたり、下位ノードがグループ化されたりする。
【0022】
本発明に係るコンテンツ配信方法及びコンテンツ配信システムでは、MPEG−4のデータを構成するシーン記述情報から、各ノードに付されたラベル部分を抽出して、抽出したラベルの情報をシーン記述情報と共に配信している。ここで、ラベルの情報には、バイナリデータとテキストデータのいずれか、又は双方のデータで各各ノードに付されたラベルが記述されている。一方、受信側で各ノードの特性を変更する場合(フィールドと呼ばれるデータを変更する場合)は、上記ラベルの情報を参照することにより、変更したいフィールドが記述されている箇所を容易に見つけ出すことができる。
[コンテンツ配信方法及びコンテンツ配信システムの説明]
次に、本発明に係るコンテンツ配信方法及びコンテンツ配信システムについて図面を参照して説明する。図1は、本発明に係るコンテンツ配信システムの概要を示す概略図である。図1の配信側41はMPEG−4データ42をストーリミング配信するサーバ等の装置であり、受信側44は配信側41が配信するMPEG−4データ45を受信して利用するクライアント側の端末装置等である。
【0023】
まず、配信側41は、MPEG−4データ42を構成するシーン記述情報から、各ノードに付されたラベルの部分を抽出したラベル情報43を作成する。このラベル情報43は、各ノードに付されたラベルの一覧リストである。又、ラベル情報43にはテキストデータとバイナリデータでラベルの情報が併記されている。但し、テキストデータ又はバイナリデータのいずれかだけであってもよい。
【0024】
尚、ラベル情報43を作成する際に、シーン記述情報に含まれる全てのラベルを抽出してもよいが、受信側44で特性(フィールドのデータ)を変更するノードに付されたラベルだけを抽出してもよい。又、受信側44の要求を受けて、要求されたノードに付されたラベルだけを抽出してもよい。
【0025】
次に、配信側41は、ラベル情報43をMPEG−4データ42と共に配信する。一方、受信側44はMPEG−4データ45及びラベル情報46受信し、受信したMPEG−4データ45に基づき画面表示や音声出力等を行なう。この際、受信側44で、好みに合わせて画面表示や音声出力等の設定を変更する場合には、ラベル情報46に記述されているラベルに基づいてシーン記述情報の中を検索する。そして、特性(フィールドのデータ)を変更したいノードに関する情報が記述されている箇所を検出して、フィールドのデータを好みに合わせて変更する。
【0026】
例えば、画面表示のサイズを変更する場合、表示条件に対応するノードに付されているラベルをラベル情報46の中から拾い出す。次に、シーン記述情報の中を検索して、拾い出したラベルが記述されている箇所を見つけ出し、そのノード(拾い出したラベルに対応するノード)について記述されている箇所の表示サイズに対応するフィールドのデータを変更する。
【0027】
つまり、本発明においては、ノードの特性(フィールドのデータ)を変更するときに、そのノードに対応するラベルをラベル情報46から拾い出し、拾い出したラベルが記述されている箇所を検索している。従って、変更したいノードに関する情報が記述されている箇所を検出して、フィールドのデータを変更するという作業を簡単に行なうことができる。
【0028】
又、ノードの特性(フィールドのデータ)の変更は、受信側44の入力装置からの入力データに基づいて行なわれる。つまり、受信側44の入力装置により、画面表示や音声出力等に対する変更を指示する入力があったときは、変更指示のあった画面表示や音声出力等に対応するノードの特性(フィールドのデータ)が、入力データに応じたデータに変更される。
【0029】
次に、受信したMPEG−4データ45に基づく画面表示や音声出力等を受信側44で変更する例について、受信側の画面表示を参照して説明する。尚、以下の例においても、ノードの特性(フィールドのデータ)を変更する際に、上述の通りラベル情報46を参照して特性(フィールドのデータ)を変更したいノードに関する情報が記述されている箇所を検出して、フィールドのデータを変更している。
[図2に示した画面表示の例]
図2は、本発明に係るコンテンツ配信システムの受信側の画面表示の例を示す図である。図2に示した画面11には、シーン記述情報に基づいて背景12、動画13、静止画14及びテキスト(文字表示)15が表示されている。又、背景12の背景色を設定するための背景色入力エリア16、動画13の再生速度を設定するための再生速度入力エリア17、静止画14の表示サイズを設定するためのサイズ入力エリア18、及びテキスト(文字表示)15の文字を設定するためのテキスト入力エリア19が画面11上に設定されている。又、マウスカーソル10は、ポインティングデバイスであるマウスの動きに連動して上下左右に移動する位置表示である。例えば、マウスカーソル10の矢印の先を指定したい位置(または入力データ)に合わせ、マウスのボタンをクリックするとその位置(または入力データ)が指定される。
【0030】
ここで、背景12の色を変更したい場合は、背景色入力エリア16に希望の背景色を入力して(例えば、背景色入力エリア16をプルダウンメニューにして背景色をマウスカーソルで選択する)、その入力データをシーン記述情報に基づく画面表示に反映させる処理を実行(例えば、キーボードのエンターキーを押すことにより処理を実行する)する。ここで、処理が実行されると背景12に対応するノード(シーン記述情報の中に記述されているノード)の背景色に対応するフィールドのデータが、背景色入力エリア16に入力された入力データに基づき更新される。その結果、背景色入力エリア16の入力データがシーン記述情報に基づく画面表示の背景12の色に反映される。
【0031】
又、動画13の再生速度を変更したい場合は、再生速度入力エリア17に希望の再生速度を入力して(例えば、再生速度入力エリア17をプルダウンメニューにして再生速度をマウスカーソルで選択する)、その入力データをシーン記述情報に基づく画面表示に反映させる処理を実行する。ここで、処理が実行されると動画13に対応するノード(シーン記述情報の中に記述されているノード)の再生速度に対応するフィールドのデータが、再生速度入力エリア17に入力された入力データに基づき更新される。その結果、再生速度入力エリア17の入力データがシーン記述情報に基づく画面表示の動画13の再生速度に反映される。
【0032】
又、静止画14の表示サイズを変更したい場合は、サイズ入力エリア18に希望の表示サイズを入力して(例えば、サイズ入力エリア18をプルダウンメニューにして表示サイズをマウスカーソルで選択する)、その入力データをシーン記述情報に基づく画面表示に反映させる処理を実行する。ここで、処理が実行されると静止画14の表示条件に対応するノード(シーン記述情報の中に記述されているノード)の表示サイズに対応するフィールドのデータが、サイズ入力エリア18に入力された入力データに基づき更新される。その結果、サイズ入力エリア18の入力データがシーン記述情報に基づく画面表示の静止画14の表示サイズに反映される。
【0033】
又、テキスト(文字表示)15の文字を変更したい場合は、テキスト入力エリア19に希望の文字を入力して(例えば、希望の文字をキーボードから入力する)、その入力データをシーン記述情報に基づく画面表示に反映させる処理を実行する。ここで、処理が実行されるとテキスト(文字表示)15に対応するノード(シーン記述情報の中に記述されているノード)の文字の内容に対応するフィールドのデータが、テキスト入力エリア19に入力された入力データに基づき更新される。その結果、テキスト入力エリア19がシーン記述情報に基づく画面表示のテキスト(文字表示)15の文字の表示に反映される。
【0034】
尚、背景色入力エリア16、再生速度入力エリア17、サイズ入力エリア18、及びテキスト入力エリア19の複数の入力エリアにデータを入力してから処理を実行してもよい。
【0035】
又、マウスで背景12、動画13、静止画14又はテキスト(文字表示)15を指定(例えば、マウスカーソル10の矢印の先を背景12、動画13、静止画14及びテキスト(文字表示)15に合わせて、マウスのボタンをクリックする)した時に、背景12の色、動画13の再生速度、静止画14の表示サイズ又はテキスト(文字表示)15の文字の現在の設定が各入力エリアに表示させる機能を加えてもよい。この場合、マウスで指定された背景12、動画13、静止画14の表示条件又はテキスト(文字表示)15に対応するノードのフィールドに記述されているデータが各入力エリアに表示される。
[図3に示した画面表示の例]
図3は、本発明に係るコンテンツ配信システムの受信側の画面表示の例を示す図である。図3に示した画面21には、シーン記述情報に基づいて背景22及び動画23が表示されている。又、動画23の再生速度を設定するための速度調整スクロールボックス24と動画23と同期して出力される音声の大きさを設定するための出力調整スクロールボックス25が画面21上に設定されている。この速度調整スクロールボックス24と出力調整スクロールボックス25は、マウスでドラック(マウスカーソル26の矢印の先で速度調整スクロールボックス24又は出力調整スクロールボックス25を指定して、更にボタンを押しながらマウスを動かす)して動かすことができる。
【0036】
ここで、画面21上に設定されている速度調整スクロールボックス24は、動画23に対応するノード(シーン記述情報の中に記述されているノード)の再生速度に対応するフィールドのデータに連動している。つまり、速度調整スクロールボックス24は、動画23に対応するノードの再生速度に対応するフィールドのデータに応じて左右に移動し、速度調整スクロールボックス24をマウスでドラックした場合は、移動させた位置に応じたデータに動画23に対応するノードの再生速度に対応するフィールドのデータが変更される。
【0037】
従って、例えば、速度調整スクロールボックス24が右に移動すると再生速度が早くなり、左に移動すると再生速度が遅くなるように設定すれば、速度調整スクロールボックス24をマウスで左右にドラックすることにより動画23の再生速度を調整することができる。
【0038】
又、画面21上に設定されている出力調整スクロールボックス25は、動画23と同期して出力される音声に対応するノードの音声の大きさに対応するフィールドのデータに連動している。つまり、出力調整スクロールボックス25は、動画23と同期して出力される音声に対応するノードの音声の大きさに対応するフィールドのデータに応じて左右に移動し、出力調整スクロールボックス25をマウスでドラックした場合は、移動させた位置に応じたデータに、動画23と同期して出力される音声に対応するノードの音声の大きさに対応するフィールドのデータが変更される。
【0039】
従って、例えば、出力調整スクロールボックス25が右に移動すると音声の大きさが大きくなり、左に移動すると音声の大きさが小さくなるように設定すれば、出力調整スクロールボックス25をマウスで左右アにドラックすることにより音声の大きさを調整することができる。
[図4に示した画面表示の例]
図4は、本発明に係るコンテンツ配信システムの受信側の画面表示の例を示す図である。図4に示した画面31には、シーン記述情報に基づいて背景32、動画33及び静止画34が表示されている。又、動画33の表示サイズを変更した動画33aと、動画33の表示位置を変更した動画33bと、静止画34の表示サイズを変更した静止画34aと、静止画34の表示位置を変更した静止画34bが点線で示されている。
【0040】
ここで、表示サイズを変更する場合、例えば画面31上の動画33のエッジをマウスでドラックして、表示サイズが動画33aの大きさになるところまで拡張させる。ここでドラックが完了すると、動画33の表示条件に対応するノード(シーン記述情報の中に記述されているノード)の表示サイズに対応するフィールドのデータが、動画33aの表示サイズに対応したデータに更新される。その結果、動画33は動画33aの表示サイズで画面31上に表示される。
【0041】
又、静止画34の表示サイズを変更する場合も、上記と同様に静止画34のエッジをマウスでドラックして、表示サイズが静止画34aの大きさになるところまで拡張させることにより行なうことができる。この場合、ドラックが完了すると、静止画34の表示条件に対応するノード(シーン記述情報の中に記述されているノード)の表示サイズに対応するフィールドのデータが、静止画34aの表示サイズに対応したデータに更新される。
【0042】
又、表示位置を変更する場合、例えば画面31上の動画33をマウスでドラックして、表示位置が動画33bの位置になるところまで移動させる。ここでドラックが完了すると、動画33の表示条件に対応するノード(シーン記述情報の中に記述されているノード)の表示位置に対応するフィールドのデータが、動画33bの表示位置に対応したデータに更新される。その結果、動画33は画面31上の動画33bの表示位置に表示される。
【0043】
又、静止画34の表示位置を変更する場合も、上記と同様に静止画34をマウスでドラックして、表示位置が静止画34bの位置になるところまで移動させることにより行なうことができる。この場合、ドラックが完了すると、静止画34の表示条件に対応するノード(シーン記述情報の中に記述されているノード)の表示位置に対応するフィールドのデータが、静止画34bの表示位置に対応したデータに更新される。
【0044】
図2から図4に示した例では、シーン記述情報の中に記述されているノードのフィールドのデータを、キーボードやマウス等の入力デバイスで指定したデータに基づき変更することにより、シーン記述情報に基づく画面表示や音声出力等を変更している。
【0045】
尚、フィールドのデータ変更は、BIFS言語で行なうことができるが、BIFS言語を使用せず、Visual Basic(登録商標)、Visual C++(登録商標)及びHTML(Hyper Text Markup Language)等の標準的なプログラミングツールで変更の対象となる特性(ノードのフィールド)のデータを変更することもできる。
【0046】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係るコンテンツ配信方法及びコンテンツ配信システムにおいては、MPEG−4のデータを構成するシーン記述情報に含まれるノードに付されたラベルを抽出し、抽出したラベルの情報をシーン記述情報と共に配信している。従って、受信側で各ノードの特性を変更する場合(フィールドと呼ばれるデータを変更する場合)には、上記ラベルの情報を参照することにより、変更したいフィールドが記述されている箇所を容易に見つけ出すことができるので、受信側での画面表示や音声出力等の変更を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンテンツ配信システムの概要を示す概略図である。
【図2】本発明に係るコンテンツ配信システムの受信側の画面表示の例を示す図である。
【図3】本発明に係るコンテンツ配信システムの受信側の画面表示の例を示す図である。
【図4】本発明に係るコンテンツ配信システムの受信側の画面表示の例を示す図である。
【符号の説明】
10、26、35 マウスカーソル
11、21、31 画面
12、22、32 背景
13、23、33 動画
14、34 静止画
16 背景色入力エリア
17 再生速度入力エリア
18 サイズ入力エリア
19 テキスト入力エリア
24 速度調整スクロールボックス
25 出力調整スクロールボックス
41 配信側
42、43、45 MPEG−4データ
44 受信側
46 シーン記述情報
【産業上の利用分野】
本発明はコンテンツ配信方法及びコンテンツ配信システムに係り、特に、MPEG(Moving Picture Experts Group)−4フォーマットのデータを配信するコンテンツ配信方法及びコンテンツ配信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、動画像や音声などを含む複数のオブジェクトを含むマルチメディアデータをMPEG−4フォーマットに変換して単一のデータストリームとして伝送する手法が使用されている。
【0003】
このデータストリームにおいては、これまでの一般的なマルチメディアデータとは異なり、いくつものビデオシーンやビデオオブジェクトのデータが単一のストリーム上に独立して存在している。また、音声データについても、単一のストリーム上に独立して存在している。従って、複数のオブジェクトを、単一のストリーム上から復元することができる。
【0004】
このような特徴を有するMPEG−4におけるデータストリームには、複数のビデオシーン、ビデオオブジェクト、音声データ等のオブジェクトを合成するための情報として、シーン記述情報が含まれている。このシーン記述情報はBIFS(Binary Format Scenes)でシーンを記述したバイナリ−データの情報である。そして、このシーン記述情報には表示されるシーンの構成を示すツリー構造の情報が記述されており、MPEG−4における動画や音声等のオブジェクトは、このツリー構造を構成するノードによって表現されている。更に、このノードは、フィールドと呼ばれるデータを含んでおり、このデータによって表示位置や表示サイズ等の特性が決定される。従って、シーンの表示はツリー構造を構成するノードや、そのノードに含まれるフィールドによって決定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のMPEG−4のデータがサーバから配信され、それを受信したクライアントが画面表示や音声出力を行なう場合に、受信したデータをそのまま使用せずに、表示位置や表示サイズ等の特性に関わる情報を変更し、変更後のデータに基づいて画面表示や音声出力を行なうことがある。ここで、表示位置や表示サイズ等の特性に関わる情報は、シーン記述情報のノードに含まれるフィールドと呼ばれるデータに対応するので、係る特性を変更する場合には、シーン記述情報内の所望のノードについて記述されている箇所を検索し、検出したノードに含まれるフィールドを変更することになる。
【0006】
しかしながら、上記シーン記述情報はBIFS言語で記述されているため、所望のノードを検出し、検出したノードに含まれるフィールドを変更することは容易でなかった。
【0007】
そこで本発明は、MPEG−4のデータを構成するシーン記述情報に含まれるノードに付されたラベルを抽出し、抽出したラベルの情報をシーン記述情報と共に配信することにより、受信側における画面表示や音声出力等の変更を容易にしたコンテンツ配信方法及びコンテンツ配信システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る目的は、配信側が、BIFSで記述されたシーン記述情報から、ノードに付されたラベルの情報を抽出したラベル情報を作成し、
前記ラベル情報を、前記シーン記述情報を含むデータと共にを配信し、
受信側が、前記ラベル情報と、前記シーン記述情報を含むデータを受信し、
受信した前記ラベル情報を参照して、前記シーン記述情報に含まれる変更すべき特性データを検出し、
検出した前記特性データを、入力手段で指定した入力データに基づいて変更すると共に、変更後の前記シーン記述情報に基づき、画面表示を行なうことを特徴とするコンテンツ配信方法によって達成される。
【0009】
又、本発明によれば、前記ラベル情報が、バイナリデータとテキストデータのいずれか、又は双方で構成されていることが好ましい。
【0010】
又、本発明によれば、前記ラベル情報が、前記受信側で前記特性データが変更されるノードに付されたラベルの情報だけを含むようにしてもよい。
【0011】
又、本発明によれば、前記ラベル情報に含まれるラベルの情報が、前記受信側からの要求に基づいて決定されるようにしてもよい。
【0012】
又、本発明によれば、BIFS言語を使用せずに、上記特性データを変更するようにしてもよい。
【0013】
本発明に係る目的は、BIFSで記述されたシーン記述情報に含まれるノードに付されたラベルの情報を抽出したラベル情報を作成するラベル情報作成手段と前記ラベル情報と、前記シーン記述情報を含むデータを配信する配信手段とを備えた配信側と、
前記ラベル情報と、前記シーン記述情報を含むデータを受信する受信手段と、
入力データを指定する入力手段と、
前記ラベル情報を参照して、前記シーン記述情報に含まれる変更すべき特性データを検出する検出手段と、
前記入力データに基づき前記特性データを変更する変更手段と
前記特性データが変更された前記シーン記述情報に基づいて画面表示を行なう表示手段とを備えたことを特徴とするコンテンツ配信システムによって達成される。
【0014】
又、本発明によれば、前記ラベル情報が、バイナリデータとテキストデータのいずれか、又は双方で構成されていることが好ましい。
【0015】
又、本発明によれば、前記ラベル情報作成手段が、前記変更手段により前記特性データが変更されるノード付されたラベルの情報だけを抽出するようにしてもよい。
【0016】
又、本発明によれば、前記受信側が、前記シーン記述情報から抽出するラベルを指定した要求情報を、前記配信側に送信する要求手段を備え、
前記配信側が、前記要求情報を受信する要求受信手段を備え、
前記ラベル情報作成手段が、前記要求情報に基づいて前記ラベル情報を作成するようにしてもよい。
【0017】
又、本発明によれば、前記変更手段が、BIFS言語を使用せずに、上記特性データを変更するようにしてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明に係るコンテンツ配信方法及びコンテンツ配信システムでは、MPEG−4システム(ISO/IEC14496−1)で定義されているデータ(後述するエレメンタリストリーム、シーン記述情報及びオブジェクト・ディスクリプタ等により構成されるデータ)をサーバ(配信側)からクライアント(受信側)に配信している。
【0019】
ここで、配信されるデータであるMPEG−4では、画像、音声、静止画等のデータであるエレメンタリストリーム(Elementary Stream)と、画像、音声、テキスト等の各オブジェクトの組み合わせがツリー構造で表現されたシーン記述情報が含まれている。又、このエレメンタリストリームとシーン記述情報はオブジェクト・ディスクリプタ(Object Descriptor)という情報によって関連付けされている。
【0020】
この関連付けのため、シーン記述情報では、各オブジェクトにオブジェクト・ディスクリプタIDが割り当てられるており、このオブジェクト・ディスクリプタIDにより対応するオブジェクト・ディスクリプタが識別される。更に、オブジェクト・ディスクリプタには各エレメンタリストリームとの関連付け情報が記述されているエレメンタリストリーム・ディスクリプタがあり、このエレメンタリストリーム・ディスクリプタにはエレメンタリストリームIDが記述されており、このエレメンタリストリームIDにより各エレメンタリストリームが識別される。
【0021】
又、上記ツリー構造で表現されたシーン記述情報において、その要素(ツリー構造の分岐点)はノードと呼ばれ、各ノードには、それに対応した各オブジェクトの時間的、空間的な相互関係や属性(光源、形状、材質、色および座標等)が記述され、各ノードの特性はフィールドと呼ばれるデータにより決定される。又、ツリー構造で表現されたシーン記述情報では、上位ノードの属性が下位ノードに継承されたり、下位ノードがグループ化されたりする。
【0022】
本発明に係るコンテンツ配信方法及びコンテンツ配信システムでは、MPEG−4のデータを構成するシーン記述情報から、各ノードに付されたラベル部分を抽出して、抽出したラベルの情報をシーン記述情報と共に配信している。ここで、ラベルの情報には、バイナリデータとテキストデータのいずれか、又は双方のデータで各各ノードに付されたラベルが記述されている。一方、受信側で各ノードの特性を変更する場合(フィールドと呼ばれるデータを変更する場合)は、上記ラベルの情報を参照することにより、変更したいフィールドが記述されている箇所を容易に見つけ出すことができる。
[コンテンツ配信方法及びコンテンツ配信システムの説明]
次に、本発明に係るコンテンツ配信方法及びコンテンツ配信システムについて図面を参照して説明する。図1は、本発明に係るコンテンツ配信システムの概要を示す概略図である。図1の配信側41はMPEG−4データ42をストーリミング配信するサーバ等の装置であり、受信側44は配信側41が配信するMPEG−4データ45を受信して利用するクライアント側の端末装置等である。
【0023】
まず、配信側41は、MPEG−4データ42を構成するシーン記述情報から、各ノードに付されたラベルの部分を抽出したラベル情報43を作成する。このラベル情報43は、各ノードに付されたラベルの一覧リストである。又、ラベル情報43にはテキストデータとバイナリデータでラベルの情報が併記されている。但し、テキストデータ又はバイナリデータのいずれかだけであってもよい。
【0024】
尚、ラベル情報43を作成する際に、シーン記述情報に含まれる全てのラベルを抽出してもよいが、受信側44で特性(フィールドのデータ)を変更するノードに付されたラベルだけを抽出してもよい。又、受信側44の要求を受けて、要求されたノードに付されたラベルだけを抽出してもよい。
【0025】
次に、配信側41は、ラベル情報43をMPEG−4データ42と共に配信する。一方、受信側44はMPEG−4データ45及びラベル情報46受信し、受信したMPEG−4データ45に基づき画面表示や音声出力等を行なう。この際、受信側44で、好みに合わせて画面表示や音声出力等の設定を変更する場合には、ラベル情報46に記述されているラベルに基づいてシーン記述情報の中を検索する。そして、特性(フィールドのデータ)を変更したいノードに関する情報が記述されている箇所を検出して、フィールドのデータを好みに合わせて変更する。
【0026】
例えば、画面表示のサイズを変更する場合、表示条件に対応するノードに付されているラベルをラベル情報46の中から拾い出す。次に、シーン記述情報の中を検索して、拾い出したラベルが記述されている箇所を見つけ出し、そのノード(拾い出したラベルに対応するノード)について記述されている箇所の表示サイズに対応するフィールドのデータを変更する。
【0027】
つまり、本発明においては、ノードの特性(フィールドのデータ)を変更するときに、そのノードに対応するラベルをラベル情報46から拾い出し、拾い出したラベルが記述されている箇所を検索している。従って、変更したいノードに関する情報が記述されている箇所を検出して、フィールドのデータを変更するという作業を簡単に行なうことができる。
【0028】
又、ノードの特性(フィールドのデータ)の変更は、受信側44の入力装置からの入力データに基づいて行なわれる。つまり、受信側44の入力装置により、画面表示や音声出力等に対する変更を指示する入力があったときは、変更指示のあった画面表示や音声出力等に対応するノードの特性(フィールドのデータ)が、入力データに応じたデータに変更される。
【0029】
次に、受信したMPEG−4データ45に基づく画面表示や音声出力等を受信側44で変更する例について、受信側の画面表示を参照して説明する。尚、以下の例においても、ノードの特性(フィールドのデータ)を変更する際に、上述の通りラベル情報46を参照して特性(フィールドのデータ)を変更したいノードに関する情報が記述されている箇所を検出して、フィールドのデータを変更している。
[図2に示した画面表示の例]
図2は、本発明に係るコンテンツ配信システムの受信側の画面表示の例を示す図である。図2に示した画面11には、シーン記述情報に基づいて背景12、動画13、静止画14及びテキスト(文字表示)15が表示されている。又、背景12の背景色を設定するための背景色入力エリア16、動画13の再生速度を設定するための再生速度入力エリア17、静止画14の表示サイズを設定するためのサイズ入力エリア18、及びテキスト(文字表示)15の文字を設定するためのテキスト入力エリア19が画面11上に設定されている。又、マウスカーソル10は、ポインティングデバイスであるマウスの動きに連動して上下左右に移動する位置表示である。例えば、マウスカーソル10の矢印の先を指定したい位置(または入力データ)に合わせ、マウスのボタンをクリックするとその位置(または入力データ)が指定される。
【0030】
ここで、背景12の色を変更したい場合は、背景色入力エリア16に希望の背景色を入力して(例えば、背景色入力エリア16をプルダウンメニューにして背景色をマウスカーソルで選択する)、その入力データをシーン記述情報に基づく画面表示に反映させる処理を実行(例えば、キーボードのエンターキーを押すことにより処理を実行する)する。ここで、処理が実行されると背景12に対応するノード(シーン記述情報の中に記述されているノード)の背景色に対応するフィールドのデータが、背景色入力エリア16に入力された入力データに基づき更新される。その結果、背景色入力エリア16の入力データがシーン記述情報に基づく画面表示の背景12の色に反映される。
【0031】
又、動画13の再生速度を変更したい場合は、再生速度入力エリア17に希望の再生速度を入力して(例えば、再生速度入力エリア17をプルダウンメニューにして再生速度をマウスカーソルで選択する)、その入力データをシーン記述情報に基づく画面表示に反映させる処理を実行する。ここで、処理が実行されると動画13に対応するノード(シーン記述情報の中に記述されているノード)の再生速度に対応するフィールドのデータが、再生速度入力エリア17に入力された入力データに基づき更新される。その結果、再生速度入力エリア17の入力データがシーン記述情報に基づく画面表示の動画13の再生速度に反映される。
【0032】
又、静止画14の表示サイズを変更したい場合は、サイズ入力エリア18に希望の表示サイズを入力して(例えば、サイズ入力エリア18をプルダウンメニューにして表示サイズをマウスカーソルで選択する)、その入力データをシーン記述情報に基づく画面表示に反映させる処理を実行する。ここで、処理が実行されると静止画14の表示条件に対応するノード(シーン記述情報の中に記述されているノード)の表示サイズに対応するフィールドのデータが、サイズ入力エリア18に入力された入力データに基づき更新される。その結果、サイズ入力エリア18の入力データがシーン記述情報に基づく画面表示の静止画14の表示サイズに反映される。
【0033】
又、テキスト(文字表示)15の文字を変更したい場合は、テキスト入力エリア19に希望の文字を入力して(例えば、希望の文字をキーボードから入力する)、その入力データをシーン記述情報に基づく画面表示に反映させる処理を実行する。ここで、処理が実行されるとテキスト(文字表示)15に対応するノード(シーン記述情報の中に記述されているノード)の文字の内容に対応するフィールドのデータが、テキスト入力エリア19に入力された入力データに基づき更新される。その結果、テキスト入力エリア19がシーン記述情報に基づく画面表示のテキスト(文字表示)15の文字の表示に反映される。
【0034】
尚、背景色入力エリア16、再生速度入力エリア17、サイズ入力エリア18、及びテキスト入力エリア19の複数の入力エリアにデータを入力してから処理を実行してもよい。
【0035】
又、マウスで背景12、動画13、静止画14又はテキスト(文字表示)15を指定(例えば、マウスカーソル10の矢印の先を背景12、動画13、静止画14及びテキスト(文字表示)15に合わせて、マウスのボタンをクリックする)した時に、背景12の色、動画13の再生速度、静止画14の表示サイズ又はテキスト(文字表示)15の文字の現在の設定が各入力エリアに表示させる機能を加えてもよい。この場合、マウスで指定された背景12、動画13、静止画14の表示条件又はテキスト(文字表示)15に対応するノードのフィールドに記述されているデータが各入力エリアに表示される。
[図3に示した画面表示の例]
図3は、本発明に係るコンテンツ配信システムの受信側の画面表示の例を示す図である。図3に示した画面21には、シーン記述情報に基づいて背景22及び動画23が表示されている。又、動画23の再生速度を設定するための速度調整スクロールボックス24と動画23と同期して出力される音声の大きさを設定するための出力調整スクロールボックス25が画面21上に設定されている。この速度調整スクロールボックス24と出力調整スクロールボックス25は、マウスでドラック(マウスカーソル26の矢印の先で速度調整スクロールボックス24又は出力調整スクロールボックス25を指定して、更にボタンを押しながらマウスを動かす)して動かすことができる。
【0036】
ここで、画面21上に設定されている速度調整スクロールボックス24は、動画23に対応するノード(シーン記述情報の中に記述されているノード)の再生速度に対応するフィールドのデータに連動している。つまり、速度調整スクロールボックス24は、動画23に対応するノードの再生速度に対応するフィールドのデータに応じて左右に移動し、速度調整スクロールボックス24をマウスでドラックした場合は、移動させた位置に応じたデータに動画23に対応するノードの再生速度に対応するフィールドのデータが変更される。
【0037】
従って、例えば、速度調整スクロールボックス24が右に移動すると再生速度が早くなり、左に移動すると再生速度が遅くなるように設定すれば、速度調整スクロールボックス24をマウスで左右にドラックすることにより動画23の再生速度を調整することができる。
【0038】
又、画面21上に設定されている出力調整スクロールボックス25は、動画23と同期して出力される音声に対応するノードの音声の大きさに対応するフィールドのデータに連動している。つまり、出力調整スクロールボックス25は、動画23と同期して出力される音声に対応するノードの音声の大きさに対応するフィールドのデータに応じて左右に移動し、出力調整スクロールボックス25をマウスでドラックした場合は、移動させた位置に応じたデータに、動画23と同期して出力される音声に対応するノードの音声の大きさに対応するフィールドのデータが変更される。
【0039】
従って、例えば、出力調整スクロールボックス25が右に移動すると音声の大きさが大きくなり、左に移動すると音声の大きさが小さくなるように設定すれば、出力調整スクロールボックス25をマウスで左右アにドラックすることにより音声の大きさを調整することができる。
[図4に示した画面表示の例]
図4は、本発明に係るコンテンツ配信システムの受信側の画面表示の例を示す図である。図4に示した画面31には、シーン記述情報に基づいて背景32、動画33及び静止画34が表示されている。又、動画33の表示サイズを変更した動画33aと、動画33の表示位置を変更した動画33bと、静止画34の表示サイズを変更した静止画34aと、静止画34の表示位置を変更した静止画34bが点線で示されている。
【0040】
ここで、表示サイズを変更する場合、例えば画面31上の動画33のエッジをマウスでドラックして、表示サイズが動画33aの大きさになるところまで拡張させる。ここでドラックが完了すると、動画33の表示条件に対応するノード(シーン記述情報の中に記述されているノード)の表示サイズに対応するフィールドのデータが、動画33aの表示サイズに対応したデータに更新される。その結果、動画33は動画33aの表示サイズで画面31上に表示される。
【0041】
又、静止画34の表示サイズを変更する場合も、上記と同様に静止画34のエッジをマウスでドラックして、表示サイズが静止画34aの大きさになるところまで拡張させることにより行なうことができる。この場合、ドラックが完了すると、静止画34の表示条件に対応するノード(シーン記述情報の中に記述されているノード)の表示サイズに対応するフィールドのデータが、静止画34aの表示サイズに対応したデータに更新される。
【0042】
又、表示位置を変更する場合、例えば画面31上の動画33をマウスでドラックして、表示位置が動画33bの位置になるところまで移動させる。ここでドラックが完了すると、動画33の表示条件に対応するノード(シーン記述情報の中に記述されているノード)の表示位置に対応するフィールドのデータが、動画33bの表示位置に対応したデータに更新される。その結果、動画33は画面31上の動画33bの表示位置に表示される。
【0043】
又、静止画34の表示位置を変更する場合も、上記と同様に静止画34をマウスでドラックして、表示位置が静止画34bの位置になるところまで移動させることにより行なうことができる。この場合、ドラックが完了すると、静止画34の表示条件に対応するノード(シーン記述情報の中に記述されているノード)の表示位置に対応するフィールドのデータが、静止画34bの表示位置に対応したデータに更新される。
【0044】
図2から図4に示した例では、シーン記述情報の中に記述されているノードのフィールドのデータを、キーボードやマウス等の入力デバイスで指定したデータに基づき変更することにより、シーン記述情報に基づく画面表示や音声出力等を変更している。
【0045】
尚、フィールドのデータ変更は、BIFS言語で行なうことができるが、BIFS言語を使用せず、Visual Basic(登録商標)、Visual C++(登録商標)及びHTML(Hyper Text Markup Language)等の標準的なプログラミングツールで変更の対象となる特性(ノードのフィールド)のデータを変更することもできる。
【0046】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係るコンテンツ配信方法及びコンテンツ配信システムにおいては、MPEG−4のデータを構成するシーン記述情報に含まれるノードに付されたラベルを抽出し、抽出したラベルの情報をシーン記述情報と共に配信している。従って、受信側で各ノードの特性を変更する場合(フィールドと呼ばれるデータを変更する場合)には、上記ラベルの情報を参照することにより、変更したいフィールドが記述されている箇所を容易に見つけ出すことができるので、受信側での画面表示や音声出力等の変更を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンテンツ配信システムの概要を示す概略図である。
【図2】本発明に係るコンテンツ配信システムの受信側の画面表示の例を示す図である。
【図3】本発明に係るコンテンツ配信システムの受信側の画面表示の例を示す図である。
【図4】本発明に係るコンテンツ配信システムの受信側の画面表示の例を示す図である。
【符号の説明】
10、26、35 マウスカーソル
11、21、31 画面
12、22、32 背景
13、23、33 動画
14、34 静止画
16 背景色入力エリア
17 再生速度入力エリア
18 サイズ入力エリア
19 テキスト入力エリア
24 速度調整スクロールボックス
25 出力調整スクロールボックス
41 配信側
42、43、45 MPEG−4データ
44 受信側
46 シーン記述情報
Claims (10)
- 配信側が、BIFSで記述されたシーン記述情報から、ノードに付されたラベルの情報を抽出したラベル情報を作成し、
前記ラベル情報を、前記シーン記述情報を含むデータと共にを配信し、
受信側が、前記ラベル情報と、前記シーン記述情報を含むデータを受信し、
受信した前記ラベル情報を参照して、前記シーン記述情報に含まれる変更すべき特性データを検出し、
検出した前記特性データを、入力手段で指定した入力データに基づいて変更すると共に、変更後の前記シーン記述情報に基づき、画面表示を行なうことを特徴とするコンテンツ配信方法。 - 前記ラベル情報が、バイナリデータとテキストデータのいずれか、又は双方で構成されていることを特徴とする請求項1記載のコンテンツ配信方法。
- 前記ラベル情報が、前記受信側で前記特性データが変更されるノードに付されたラベルの情報だけを含むことを特徴とする請求項1又は2記載のコンテンツ配信方法。
- 前記ラベル情報に含まれるラベルの情報が、前記受信側からの要求に基づいて決定されることを特徴とする請求項1乃至3記載のコンテンツ配信方法。
- BIFS言語を使用せずに、上記特性データを変更することを特徴とする請求項1乃至4記載のコンテンツ配信方法。
- BIFSで記述されたシーン記述情報に含まれるノードに付されたラベルの情報を抽出したラベル情報を作成するラベル情報作成手段と
前記ラベル情報と、前記シーン記述情報を含むデータを配信する配信手段とを備えた配信側と、
前記ラベル情報と、前記シーン記述情報を含むデータを受信する受信手段と、
入力データを指定する入力手段と、
前記ラベル情報を参照して、前記シーン記述情報に含まれる変更すべき特性データを検出する検出手段と、
前記入力データに基づき前記特性データを変更する変更手段と
前記特性データが変更された前記シーン記述情報に基づいて画面表示を行なう表示手段とを備えたことを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 前記ラベル情報が、バイナリデータとテキストデータのいずれか、又は双方で構成されていることを特徴とする請求項6記載のコンテンツ配信システム。
- 前記ラベル情報作成手段が、前記変更手段により前記特性データが変更されるノード付されたラベルの情報だけを抽出することを特徴とする請求項6又は7記載のコンテンツ配信システム。
- 前記受信側が、前記シーン記述情報から抽出するラベルを指定した要求情報を、前記配信側に送信する要求手段を備え、
前記配信側が、前記要求情報を受信する要求受信手段を備え、
前記ラベル情報作成手段が、前記要求情報に基づいて前記ラベル情報を作成することを特徴とする請求項6乃至8記載のコンテンツ配信システム。 - 前記変更手段が、BIFS言語を使用せずに、上記特性データを変更することを特徴とする請求項6乃至9記載のコンテンツ配信システム。
Priority Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100744785B1 (ko) | 2005-11-21 | 2007-08-02 | 엘지전자 주식회사 | Bifs 채널을 통한 데이터 서비스 방법, 및 디지털멀티미디어 방송수신 단말기 |
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-
2003
- 2003-06-18 JP JP2003173981A patent/JP2005012472A/ja not_active Withdrawn
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