JP2005011678A - 電子機器及び操作装置 - Google Patents
電子機器及び操作装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005011678A JP2005011678A JP2003174611A JP2003174611A JP2005011678A JP 2005011678 A JP2005011678 A JP 2005011678A JP 2003174611 A JP2003174611 A JP 2003174611A JP 2003174611 A JP2003174611 A JP 2003174611A JP 2005011678 A JP2005011678 A JP 2005011678A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- operation member
- tilt
- assembled
- holder
- directions
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Mechanisms For Operating Contacts (AREA)
- Switches With Compound Operations (AREA)
Abstract
【課題】操作方向が異なる操作装置を製造するための部品を共通化する。
【解決手段】電子機器50は、複数の操作箇所14a〜14dが設けられた操作部材10と、複数の操作箇所14a〜14dにそれぞれ対応する複数の操作方向に傾動可能に操作部材10が組み付けられ、かつ、操作部材10が複数の異なる組付方向に組付け可能な操作部材ホルダ20と、操作部材10と操作部材ホルダ20が複数の異なる組付方向のうちの所定の傾動制限組付方向に組み付けられたときに、複数の操作方向のうちの所定の傾動制限操作方向への操作部材10の傾動を制限するストッパ28とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】電子機器50は、複数の操作箇所14a〜14dが設けられた操作部材10と、複数の操作箇所14a〜14dにそれぞれ対応する複数の操作方向に傾動可能に操作部材10が組み付けられ、かつ、操作部材10が複数の異なる組付方向に組付け可能な操作部材ホルダ20と、操作部材10と操作部材ホルダ20が複数の異なる組付方向のうちの所定の傾動制限組付方向に組み付けられたときに、複数の操作方向のうちの所定の傾動制限操作方向への操作部材10の傾動を制限するストッパ28とを有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作方向に応じて異なる入力が可能な操作装置及び電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、操作方向に応じて異なる入力が可能な操作装置や電子機器が知られていた。このような電子機器の例として、特許文献1に記載のカメラを挙げることができる。この文献に記載されたカメラは、上下左右の4つの測距点から1つの測距点を選択するための測距点選択スイッチを有する。測距点選択スイッチの操作部材には、突起部で構成された操作箇所が設けられている。そして、操作部材を操作していずれかの操作箇所を押し下げることにより、押し下げた方向の測距点を選択することができる。
【0003】
特許文献1に記載された測距点スイッチは4方向に入力可能な操作装置であるが、このほかにも様々なタイプの操作装置が存在する。例えば、自動車のAV機器のフロントパネルに設けられる釦には4方向に操作可能な操作装置もあるが、2方向に操作可能な操作装置や3方向に操作可能な操作装置も存在する。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−307601号公報(第2〜3頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記したような操作装置においては、操作方向が異なる場合でも操作部材の形状が類似することがあった。例えば、自動車に設けられるオーディオやエアコンに適用される操作装置では、デザインの統一化を図るため操作部材の形状が類似する場合があった。また、電子機器のバージョンアップなどに伴って機能追加を行う際には、新たな機能を実現するための操作箇所を追加した操作部材と従前の操作部材は形状が類似する場合がある。
【0006】
しかし、操作部材の形状が類似していても操作方向の設定が異なれば、操作方向の違いに対応した異なる部品が操作装置に備えられる。例えば、4方向に操作可能な操作装置と3方向に操作可能な操作装置において同じ円形の操作部材が用いられるとしても、それぞれの製品には異なる部品が用いられていた。
【0007】
本発明は上記の背景を考慮して、操作方向が異なる操作装置の部品を共通化することが可能な電子機器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子機器は、複数の操作箇所が設けられた操作部材と、複数の操作箇所にそれぞれ対応する複数の操作方向に傾動可能に操作部材が組み付けられ、かつ、操作部材が複数の異なる組付方向に組付け可能な操作部材ホルダと、操作部材と操作部材ホルダとが複数の異なる組付方向のうちの所定の傾動制限組付方向に組み付けられたときに、複数の操作方向のうちの所定の傾動制限操作方向への操作部材の傾動を制限する傾動制限手段とを有する。
【0009】
この構成により、複数の異なる組付方向のうち傾動制限組付方向に操作部材と操作ホルダが組み付けられたときに傾動制限操作方向への操作部材の傾動が制限される。また、傾動制限組付方向ではない組付方向に組み付けられたときには操作部材の傾動が制限されない。これにより、操作部材と操作ホルダの組付方向に応じて傾動制限操作方向への傾動を制限するか否かを選択することができる。従って、一組の操作部材及び操作部材ホルダから、傾動制限操作方向への操作部材の傾動を制限した電子機器と傾動制限操作方向への操作部材の傾動を制限しない電子機器の両方を実現することができる。
【0010】
また、本発明の電子機器において、傾動制限手段は、操作部材と操作部材ホルダとが傾動制限組付方向と異なる傾動許容組付方向に組み付けられたときに傾動制限操作方向への操作部材の傾動を許容する構成とした。
【0011】
この構成により、操作部材と操作部材ホルダとの組付方向を傾動制限組付方向とするか傾動許容組付方向とするかによって、操作部材の傾動を制限するか許容するかを選択可能である。また、傾動制限組付方向と傾動許容組付方向とを反対に設定すれば、操作部材と操作部材ホルダの組み付け時に傾動制限組付方向に組み付けるかその反対の傾動許容組付方向に組み付けるかを選択すればよいので、組付作業を容易に行うことができる。
【0012】
また、本発明の電子機器において、操作部材は軸を有し、軸からずれた位置の操作箇所が操作されたときに軸回りの回動により傾動可能であり、かつ、軸上に配置された操作箇所が操作されたときに軸の角度変化により傾動可能であり、傾動制限手段は操作部材ホルダに設けられ、軸に当接して軸の角度変化による操作部材の傾動を制限する構成とした。
【0013】
この構成により、操作部材の傾動方向を決める操作部材の軸に、操作部材ホルダに設けられた傾動制限手段が当接して操作部材の傾動を制限することができる。傾動制限手段は、例えば操作ホルダに形成された当接部により構成される。
【0014】
また、本発明の電子機器において、操作部材は誤組防止のための非対称部分を有し、傾動制限手段は、操作部材と操作部材ホルダが傾動制限組付方向に組み付けられたときに非対称部分に当接して、操作部材の傾動制限操作方向への傾動を制限する当接部を有する構成とした。
【0015】
この構成により、誤組防止のための非対称部分を有効に活用して、組み付けの向きに応じて傾動制限操作方向への操作部材の傾動を制限するか否かを選択可能である。
【0016】
本発明に係る操作装置は、複数の操作箇所が設けられた操作部材と、複数の操作箇所にそれぞれ対応する複数の操作方向に傾動可能に操作部材が組み付けられ、かつ、操作部材が複数の異なる組付方向に組付け可能な操作部材ホルダとを有し、前記操作部材ホルダは、操作部材が複数の異なる組付方向のうちの所定の傾動制限組付方向に組み付けられたときに、複数の操作方向のうちの所定の傾動制限操作方向への操作部材の傾動を制限する構成とした。
【0017】
この構成により、複数の異なる組付方向のうち傾動制限組付方向に操作部材と操作部材ホルダが組み付けられたときに傾動制限操作方向への操作部材の傾動が制限される。また、傾動制限組付方向ではない組付方向に組み付けられたときには操作部材の傾動が制限されない。これにより、操作部材と操作部材ホルダの組付方向に応じて傾動制限操作方向への傾動を制限するか否かを選択することができる。従って、一組の操作部材及び操作部材ホルダから、傾動制限操作方向への操作部材の傾動を制限した操作装置と傾動制限操作方向への操作部材の傾動を制限しない操作装置の両方を実現することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る電子機器及び操作装置について図面を参照しながら説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0019】
図1は、本発明の実施の形態に係る操作装置1を示す断面図である。操作装置1について説明する前に、図2を参照して本発明の実施の形態に係る操作装置1を含む電子機器について説明する。なお、本発明の実施の形態では、電子機器の例として、自動車の運転席と助手席との間に取り付けられるカーオーディオを取り上げる。
【0020】
図2は、本発明の実施の形態に係る電子機器であるカーオーディオ50を正面から見た図である。カーオーディオ50は、CDを挿入する挿入口51、挿入口の開閉釦52、演奏トラックを前後にスキップさせる釦53,57、演奏開始釦54、演奏停止釦55、一時停止釦56を有する。これらの釦はエスカッション40に設けられている。それぞれの釦が押されたときに実行されるオーディオ機能を実現する構成は図示しないが、カーオーディオ50に内蔵されている。また、カーオーディオ50には、操作部材10が設けられている。操作部材10の上下左右に設けられた操作箇所14a〜14dを押すことにより、例えば演奏のモードを切り替えることができる。この操作部材10を有する操作装置1について、以下詳細に説明する。
【0021】
図1を参照して本発明の実施の形態に係る操作装置1について説明する。以下の説明においては、図1において操作部材10のある側を上方向、基板30のある側を下方向とする。本発明の実施の形態に係る操作装置1は、操作箇所14a〜14dが設けられた操作部材10と、操作部材10が傾動可能に組み付けられた操作部材ホルダ20と、操作部材ホルダ20の下方に配置された基板30と、操作部材10及び操作部材ホルダ20が組み付けられたエスカッション40とを備える。
【0022】
操作部材10は、操作部材ホルダ20の上に載せられている。操作部材10と操作部材ホルダ20とは、図1に示す向きに組み付けることが可能であると共に、図1に示す向きと反対に組み付けることも可能である。
【0023】
操作部材10は、その両側から互いに反対方向に突出する軸13aおよび軸13bを有する。軸13aは、軸13bより長い。操作部材10は、軸13a、13bの角度変化による傾動と、軸13a、13bの回動による傾動が可能である。
【0024】
操作部材ホルダ20には、上方に向かって突出するストッパ28が、軸13bに対応する位置に設けられている。ストッパ28が設けられた位置は、図1に示すように軸13bに当接しない位置であると共に、操作部材10と操作部材ホルダ20とが図1に示す向きと反対に組み付けられた場合に、軸13bより長い軸13aに当接する位置である。ストッパ28は、操作部材10と操作部材ホルダ20とが図1に示す向きに組み付けられた場合には、操作部材10の傾動を制限しないが、図1に示す向きと反対に組み付けられた場合に、軸13aに当接して操作部材10の傾動を制限する役割を有する。
【0025】
以下、操作装置1を構成するそれぞれの構成要素について詳しく説明する。
【0026】
図3は、操作部材10の外観を示す斜視図である。図1及び図3に示されるように、操作部材10は、上面に操作箇所14a〜14dが設けられた円形のパネル11を有し、その下に略円筒状の円筒部12が連続した形状を有する。また、操作部材10の下面には、スイッチを押すためのスイッチ押し部15a〜15dが設けられている(図1及び後述の図4参照)。それぞれのスイッチ押し部15a〜15dは、操作箇所14a〜14dに対応した位置に設けられている。例えば、図1に示されるように操作箇所14bの下方にスイッチ押し部15bが設けられている。これにより、操作箇所14bが押されるとスイッチ押し部15bが基板30に向かって動き、ゴム接点33bを押す。他の操作箇所14a,14c,14d及びスイッチ押し部15a,15c,15dについても同様である。
【0027】
図4は、図2に示すカーオーディオ50のIV−IV断面図である。図4に示されるようにエスカッション40は湾曲しており、エスカッション40に取り付けられる操作部材10は基板30に対して傾いている。これに伴い、それぞれのスイッチ押し部15a〜15dが基板30の方向へ延びる長さは、そのスイッチ押し部が設けられた位置における操作部材10の下面と基板30との距離に応じて異なっている。例えば、スイッチ押し部15aが設けられた位置ではスイッチ押し部15cが設けられた位置に比べて、操作部材10の下面と基板30とが離れているのに応じて、スイッチ押し部15aの方がスイッチ押し部15cより長く延びている。これにより、操作箇所15aを押したときにスイッチがオンになるまでの操作部材10の傾動角度と操作箇所15cを押したときにスイッチがオンになるまでの操作部材10の傾動角度が同じになるように調整される。
【0028】
再び図1を参照すると、パネル11の下側の中央に、下方に延びる支点16が設けられている。この支点16が操作部材ホルダ20に当接することにより、操作部材10は傾動可能となる。また、支点16は、操作部材10が全体的に押し込まれてゴム接点33a〜33dのいくつかが同時にオンになることを防止する役割も有する。
【0029】
スイッチ押し部15b及びスイッチ押し部15dの付近には、円筒部12の半径方向外側に向かって延びる軸13a、軸13bが設けられている。軸13a,13bは、一の軸線に沿って延びている。また、軸13aの方が軸13bより、円筒部12から外側への突出量が大きい。以下、軸13aを長軸13a、軸13bを短軸13bという。操作部材10の組み付け時に、後述のガイド43a,43bによって軸13a,13bを案内することにより、操作部材10の組み付けの向きを固定することができる。
【0030】
なお、操作部材10はプラスチック製であり、上記したパネル11、円筒部12、軸13a,13b、支点16などは一体成形されている。
【0031】
図5(a)は操作部材ホルダ20を示す平面図、図5(b)は図5(a)に示す操作部材ホルダ20のB−B断面図である。操作部材ホルダ20は、ホルダ基部21と、エスカッション40に取り付けるための取付部26とを有する。ホルダ基部21は、略円形の平板22とこの平板22の中央に立設された柱23とを有する。柱23は、操作部材10の支点16との当接部分である。また、平板22には柱23を中心とする円筒状の壁24bが立設され、さらに柱23から半径方向に延びる4枚の壁24aが立設されている。この4枚の壁24aは、柱23の周りに90度ずつの間隔で配置されている。平板22には、壁24a,24bによって仕切られた4つの領域のそれぞれに1つずつ孔25が形成されている。このような構成により、操作部材ホルダ20と操作部材10との間の空間に孔25を通じて光を入射可能であると共に、壁24a,24bによって他の空間への光の漏れを制限できる。従って、操作箇所14a〜14dのそれぞれにパネル11の下面から個別に光を照射する構成を適切に実現できる。
【0032】
取付部26は、平板22を取り囲む略リング形状の部材であり、平板22と取付部26とは4本の橋27によって接続されている。平板22、取付部26および橋27によって囲まれた領域に後述するゴム接点33a〜33dが入る。
【0033】
また、取付部26には、操作部材ホルダ20をエスカッション40に取り付けるための取付用孔29a〜29dが設けられている。エスカッション40に設けられたボス部44a〜44dに取付用孔29a〜29dがネジで取り付けられる。
【0034】
取付用孔29aと取付用孔29c、取付用孔29bと取付用孔29dはそれぞれ、柱23を中心に点対称な位置に配置されている。これにより、柱23を中心に操作部材ホルダ20を180度回転させてエスカッション40に取り付けることが可能である。操作部材ホルダ20を180度回転させた状態でエスカッション40に取り付けることにより、操作部材ホルダ20と操作部材10との組付方向は反対になる。柱23を中心に回転するので、反対に組み付けたときにも操作部材10の支点16は柱23に当接し、操作部材10は操作部材ホルダ20に傾動可能に組み付けられる。なお、操作部材10は、軸13a、13bが図5(a)において横向きになるように組み付けられる。図1に示す向きに操作部材10を組み付ける場合には、短軸13bが図5(a)の右側を向けられ、長軸13aが図5(a)の左側を向けられる。
【0035】
また、取付部26は、操作部材10の組付方向に応じて操作部材10の傾動を制限するストッパ28を備える。ストッパ28は、組み付けられる操作部材10の軸13a、13bに沿う線上に位置する。以下、ストッパ28が設けられる位置について図6を参照しながら説明する。
【0036】
図6は、ストッパ28の位置と軸13a、13bの関係を示す図である。ストッパ28が短軸13bに近接する向きに操作部材ホルダ20が組み付けられた場合(図1に示す組付方向)に、ストッパ28は短軸13bに当接しない。すなわち、ストッパ28は短軸13bの先端の位置P1より柱23から離れた位置に設けられている。操作部材ホルダ20の組付方向を反対にすると、ストッパ28は長軸13aに近接する(図6に点線で示す)。このときに長軸13aに当接する位置に、ストッパ28は設けられている。すなわち、ストッパ28は、長軸13aの先端の位置P2より柱23に近い位置に配置されている。以上より、ストッパ28は、位置P1と位置P2との間に設けられている。
【0037】
図7(a)は基板30を示す平面図、図7(b)は図7(a)に示す基板30のB−B断面図である。基板30は、図示しない回路が形成された回路基板31を有し、その上面にゴムシート32が載せられている。ゴムシート32には、回路基板31に押し付けられることによってスイッチをオンするゴム接点33a〜33dが設けられている。また、ゴムシート32には、組み付けられる操作部材ホルダ20の孔25と一致する位置に孔34が形成されている。この孔34と操作部材ホルダ20の孔25は、回路基板31上の図示しない発光素子からの光を操作部材10側へ通過させる。
【0038】
図8(a)はエスカッション40の一部を基板30等の取り付け側から見た図、図8(b)は図8(a)に示すエスカッション40のB−B断面図である。図8(a)に示されるように、エスカッション40には、操作部材10を挿入するための孔42が形成され、その孔42を挟んで軸13a,13bを案内するガイド43a,43bが設けられている。ガイド部43a,43bは、エスカッション40から突出する2つの突起であり、突起の間に軸13a,13bを挟む。
【0039】
また、それぞれのガイド43a,43bを挟んで、操作部材ホルダ20を取り付けるためのボス部44a〜44dが形成されている。ボス部44a〜44dに、操作部材ホルダ20の取付用孔29a〜29dをネジで取り付けることにより、操作部材ホルダ20をエスカッション40に組み付ける。
【0040】
図9は、操作部材10が組み付けられたエスカッション40を正面から見た図である。図9に点線で示すように、軸13a,13bがガイド43a,43bによって案内されている。これにより、エスカッション40に対して操作部材10が回転して操作箇所14a〜14dの位置がずれることを防止できる。なお、操作部材10は、ガイド43aに長軸13aが案内され、ガイド43bに短軸13bが案内される向きでエスカッション40に組み付けられる。誤組防止機能は、図示しないエスカッション40の突起により実現される。操作部材10が誤って組み付けられると、長軸13aが突起に突き当たる。
【0041】
次に、操作装置1の動作について説明する。4つの操作箇所14a〜14dのいずれかを押すと、操作部材10は押された操作箇所が下がる向きに傾動する。ここで、操作部材10が4方向に傾動するしくみについて説明する。図4に示すように、軸13a,13bは、軸13a,13bが延びる方向を中心に回動可能である。従って、操作箇所14a又は操作箇所14cを押すとその操作箇所が下がる方向に操作部材10が傾動する。また、図4に示すように、ガイド43bは軸13bの側面を案内し、軸13bの上下動を許容している。ガイド43aについても同様であるので、軸13a、13bは角度変化が可能である。従って、操作箇所14b又は操作箇所14dを押すとその操作箇所が下がる方向に操作部材10が傾動する(図1参照)。すなわち、操作部材10は、4つの操作箇所のいずれかが押されると、それに対応した方向に傾動する。そして、操作部材10が傾動すると、操作箇所14a〜14dに対応して設けられたスイッチ押し部15a〜15dがゴム接点33a〜33dを押して、基板30に設けられたスイッチをオンにする。これにより、本発明の実施の形態に係る操作装置1は、操作部材10の入力方向により4つのスイッチを選択的にオンする機能を実現している。ただし、4方向に傾動できるのは、操作部材10と操作部材ホルダ20が図1に示す向きに組み付けられた場合である。この点について図10を参照しながら説明する。
【0042】
図10は、図1に示す操作装置1の動作を説明する図である。図10では基板30及びエスカッション40を省略しているが、これらは図1に示す場合と同様に取り付けられる。操作部材10と操作部材ホルダ20が図1に示す向きに組み付けられた場合には、短軸13bがストッパ28に近接する。この場合、図10に示すように、操作部材10の短軸13bはストッパ28に当接しない。すなわち、スイッチ押し部15dが基板(図示せず)に近づく方向への傾動が制限されない。これにより、操作部材10は、操作箇所14bが下がる方向および操作箇所14dが下がる方向の両方に傾動可能である。また、操作箇所14a,14cが下がる方向の傾動を制限する手段は存在しない。従って、操作部材10は、4方向に傾動可能となる。
【0043】
さらに、本発明の実施の形態に係る操作装置1では、既に説明したように、操作部材ホルダ20を図1に示す向きと反対にエスカッション40に組み付けることが可能である。次に、操作部材ホルダ20を反対に組み付けた操作装置1の動作について説明する。
【0044】
図11(a)は図1に示す場合と反対に組み付けた操作部材10と操作部材ホルダ20を示す平面図であり、図11(b)は図11(a)に示す組み付けのB−B断面図である。図11(a)及び図11(b)では基板30及びエスカッション40を省略しているが、これらは図1に示す場合と同様に取り付けられる。操作部材ホルダ20を反対に組み付けると、ストッパ28が図11(a)及び図11(b)における左側に位置する。このとき図11(b)に見られるように、操作部材10の長軸13aが操作部材ホルダ20のストッパ28に当接する。長軸13aがストッパ28に当接することにより、スイッチ押し部15bが下方の基板(図示せず)に近づく方向への傾動が制限される。つまり、図11(b)に示す向きに操作部材10と操作部材ホルダ20を組み付けることにより、スイッチ押し部15bを無効にして3方向に入力可能な操作装置を実現することができる。以上、本発明の実施の形態に係る操作装置1の動作について操作部材ホルダ20の組付方向と共に説明した。
【0045】
本発明の実施の形態に係るカーオーディオ50及び操作装置1によれば、操作部材10と操作部材ホルダ20の組み付けの向きに応じて3方向操作装置及び4方向操作装置の両方を実現可能である。すなわち、一組の操作部材10及び操作部材ホルダ20により、3方向操作装置と4方向操作装置を製造することができる。
【0046】
また、本発明の実施の形態では、誤組防止のための軸13a,13bの非対称性を利用して操作部材10の傾動を制限するか否かを選択可能な構成としたので、特別な構成を設ける必要がない。
【0047】
以上、本発明の電子機器及び操作装置について実施の形態を挙げて説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
【0048】
上記実施の形態では、3方向に操作可能な操作装置と4方向に操作可能な操作装置において部品を共通化した例について説明したが、他の方向に操作可能な操作装置に適用することも可能である。例えば、1方向に操作可能な操作装置と2方向に操作可能な操作装置を共通の部品により製造可能とすることもできる。1つの構成例としては、上記実施の形態において、軸13a,13bを中心とする回動による傾動を制限し、操作箇所14a,14cを無効とした構成が考えられる。これにより、操作部材10を1方向に傾動可能とするか、2方向に傾動可能とするかを選択することができる。もちろん、これ以外の構成により、組付方向に応じて傾動方向を選択可能とすることもできる。
【0049】
上記操作装置1では、パネル11の形状が円形であるものについて説明したが、操作部材は組み付けの向きを変えることができる形状であればよく、例えば、長方形やひし形でもよい。
【0050】
また、上記操作装置1では、軸13a,13bの非対称性を利用し、組み付けの向きに応じてストッパ28を機能させるか否かの切り替えを行ったが、他の部分の非対称性を利用して制限手段を実現してもよい。
【0051】
また、上記実施の形態では、操作部材10の傾動を制限するためのストッパ28を操作部材ホルダ20に設けているが、操作部材ホルダ20以外にストッパ28を設けることも可能である。例えば、操作部材にストッパを設け、組付方向に応じて操作部材ホルダの非対称部分に当接する構成とすることも可能である。また、操作部材および操作部材ホルダとは独立した箇所に傾動制限手段を設けることもできる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る電子機器は、組付方向に応じて傾動制限操作方向への傾動を制限するか否か選択することができるので、一組の操作部材及び操作部材ホルダから、傾動制限操作方向への傾動を制限した操作部材を有する電子機器と傾動制限方向への傾動を制限しない操作部材を有する電子機器の両方を実現することができるというすぐれた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る操作装置を示す図
【図2】本発明の実施の形態に係るカーオーディオを示す図
【図3】操作部材を示す斜視図
【図4】本発明の実施の形態に係るカーオーディオの一部断面図
【図5】(a)操作部材ホルダを示す平面図
(b)操作部材ホルダを示す断面図
【図6】ストッパの位置と軸との関係を示す図
【図7】(a)基板を示す平面図
(b)基板を示す断面図
【図8】(a)エスカッションを示す平面図
(b)エスカッションを示す断面図
【図9】エスカッションの平面図
【図10】本発明の実施の形態に係る操作装置の動作を説明する図
【図11】(a)組み付けの向きを変えた操作部材及び操作部材ホルダを示す平面図
(b)組み付けの向きを変えた操作部材及び操作部材ホルダを示す断面図
【符号の説明】
1 操作装置
10 操作部材
13a,13b 軸
14a〜14d 操作箇所
15a〜15d スイッチ押し部
20 操作部材ホルダ
28 ストッパ
30 基板
31 回路基板
32 ゴムシート
33a〜33d ゴム接点
40 エスカッション
43a,43b ガイド
50 カーオーディオ
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作方向に応じて異なる入力が可能な操作装置及び電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、操作方向に応じて異なる入力が可能な操作装置や電子機器が知られていた。このような電子機器の例として、特許文献1に記載のカメラを挙げることができる。この文献に記載されたカメラは、上下左右の4つの測距点から1つの測距点を選択するための測距点選択スイッチを有する。測距点選択スイッチの操作部材には、突起部で構成された操作箇所が設けられている。そして、操作部材を操作していずれかの操作箇所を押し下げることにより、押し下げた方向の測距点を選択することができる。
【0003】
特許文献1に記載された測距点スイッチは4方向に入力可能な操作装置であるが、このほかにも様々なタイプの操作装置が存在する。例えば、自動車のAV機器のフロントパネルに設けられる釦には4方向に操作可能な操作装置もあるが、2方向に操作可能な操作装置や3方向に操作可能な操作装置も存在する。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−307601号公報(第2〜3頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記したような操作装置においては、操作方向が異なる場合でも操作部材の形状が類似することがあった。例えば、自動車に設けられるオーディオやエアコンに適用される操作装置では、デザインの統一化を図るため操作部材の形状が類似する場合があった。また、電子機器のバージョンアップなどに伴って機能追加を行う際には、新たな機能を実現するための操作箇所を追加した操作部材と従前の操作部材は形状が類似する場合がある。
【0006】
しかし、操作部材の形状が類似していても操作方向の設定が異なれば、操作方向の違いに対応した異なる部品が操作装置に備えられる。例えば、4方向に操作可能な操作装置と3方向に操作可能な操作装置において同じ円形の操作部材が用いられるとしても、それぞれの製品には異なる部品が用いられていた。
【0007】
本発明は上記の背景を考慮して、操作方向が異なる操作装置の部品を共通化することが可能な電子機器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子機器は、複数の操作箇所が設けられた操作部材と、複数の操作箇所にそれぞれ対応する複数の操作方向に傾動可能に操作部材が組み付けられ、かつ、操作部材が複数の異なる組付方向に組付け可能な操作部材ホルダと、操作部材と操作部材ホルダとが複数の異なる組付方向のうちの所定の傾動制限組付方向に組み付けられたときに、複数の操作方向のうちの所定の傾動制限操作方向への操作部材の傾動を制限する傾動制限手段とを有する。
【0009】
この構成により、複数の異なる組付方向のうち傾動制限組付方向に操作部材と操作ホルダが組み付けられたときに傾動制限操作方向への操作部材の傾動が制限される。また、傾動制限組付方向ではない組付方向に組み付けられたときには操作部材の傾動が制限されない。これにより、操作部材と操作ホルダの組付方向に応じて傾動制限操作方向への傾動を制限するか否かを選択することができる。従って、一組の操作部材及び操作部材ホルダから、傾動制限操作方向への操作部材の傾動を制限した電子機器と傾動制限操作方向への操作部材の傾動を制限しない電子機器の両方を実現することができる。
【0010】
また、本発明の電子機器において、傾動制限手段は、操作部材と操作部材ホルダとが傾動制限組付方向と異なる傾動許容組付方向に組み付けられたときに傾動制限操作方向への操作部材の傾動を許容する構成とした。
【0011】
この構成により、操作部材と操作部材ホルダとの組付方向を傾動制限組付方向とするか傾動許容組付方向とするかによって、操作部材の傾動を制限するか許容するかを選択可能である。また、傾動制限組付方向と傾動許容組付方向とを反対に設定すれば、操作部材と操作部材ホルダの組み付け時に傾動制限組付方向に組み付けるかその反対の傾動許容組付方向に組み付けるかを選択すればよいので、組付作業を容易に行うことができる。
【0012】
また、本発明の電子機器において、操作部材は軸を有し、軸からずれた位置の操作箇所が操作されたときに軸回りの回動により傾動可能であり、かつ、軸上に配置された操作箇所が操作されたときに軸の角度変化により傾動可能であり、傾動制限手段は操作部材ホルダに設けられ、軸に当接して軸の角度変化による操作部材の傾動を制限する構成とした。
【0013】
この構成により、操作部材の傾動方向を決める操作部材の軸に、操作部材ホルダに設けられた傾動制限手段が当接して操作部材の傾動を制限することができる。傾動制限手段は、例えば操作ホルダに形成された当接部により構成される。
【0014】
また、本発明の電子機器において、操作部材は誤組防止のための非対称部分を有し、傾動制限手段は、操作部材と操作部材ホルダが傾動制限組付方向に組み付けられたときに非対称部分に当接して、操作部材の傾動制限操作方向への傾動を制限する当接部を有する構成とした。
【0015】
この構成により、誤組防止のための非対称部分を有効に活用して、組み付けの向きに応じて傾動制限操作方向への操作部材の傾動を制限するか否かを選択可能である。
【0016】
本発明に係る操作装置は、複数の操作箇所が設けられた操作部材と、複数の操作箇所にそれぞれ対応する複数の操作方向に傾動可能に操作部材が組み付けられ、かつ、操作部材が複数の異なる組付方向に組付け可能な操作部材ホルダとを有し、前記操作部材ホルダは、操作部材が複数の異なる組付方向のうちの所定の傾動制限組付方向に組み付けられたときに、複数の操作方向のうちの所定の傾動制限操作方向への操作部材の傾動を制限する構成とした。
【0017】
この構成により、複数の異なる組付方向のうち傾動制限組付方向に操作部材と操作部材ホルダが組み付けられたときに傾動制限操作方向への操作部材の傾動が制限される。また、傾動制限組付方向ではない組付方向に組み付けられたときには操作部材の傾動が制限されない。これにより、操作部材と操作部材ホルダの組付方向に応じて傾動制限操作方向への傾動を制限するか否かを選択することができる。従って、一組の操作部材及び操作部材ホルダから、傾動制限操作方向への操作部材の傾動を制限した操作装置と傾動制限操作方向への操作部材の傾動を制限しない操作装置の両方を実現することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る電子機器及び操作装置について図面を参照しながら説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0019】
図1は、本発明の実施の形態に係る操作装置1を示す断面図である。操作装置1について説明する前に、図2を参照して本発明の実施の形態に係る操作装置1を含む電子機器について説明する。なお、本発明の実施の形態では、電子機器の例として、自動車の運転席と助手席との間に取り付けられるカーオーディオを取り上げる。
【0020】
図2は、本発明の実施の形態に係る電子機器であるカーオーディオ50を正面から見た図である。カーオーディオ50は、CDを挿入する挿入口51、挿入口の開閉釦52、演奏トラックを前後にスキップさせる釦53,57、演奏開始釦54、演奏停止釦55、一時停止釦56を有する。これらの釦はエスカッション40に設けられている。それぞれの釦が押されたときに実行されるオーディオ機能を実現する構成は図示しないが、カーオーディオ50に内蔵されている。また、カーオーディオ50には、操作部材10が設けられている。操作部材10の上下左右に設けられた操作箇所14a〜14dを押すことにより、例えば演奏のモードを切り替えることができる。この操作部材10を有する操作装置1について、以下詳細に説明する。
【0021】
図1を参照して本発明の実施の形態に係る操作装置1について説明する。以下の説明においては、図1において操作部材10のある側を上方向、基板30のある側を下方向とする。本発明の実施の形態に係る操作装置1は、操作箇所14a〜14dが設けられた操作部材10と、操作部材10が傾動可能に組み付けられた操作部材ホルダ20と、操作部材ホルダ20の下方に配置された基板30と、操作部材10及び操作部材ホルダ20が組み付けられたエスカッション40とを備える。
【0022】
操作部材10は、操作部材ホルダ20の上に載せられている。操作部材10と操作部材ホルダ20とは、図1に示す向きに組み付けることが可能であると共に、図1に示す向きと反対に組み付けることも可能である。
【0023】
操作部材10は、その両側から互いに反対方向に突出する軸13aおよび軸13bを有する。軸13aは、軸13bより長い。操作部材10は、軸13a、13bの角度変化による傾動と、軸13a、13bの回動による傾動が可能である。
【0024】
操作部材ホルダ20には、上方に向かって突出するストッパ28が、軸13bに対応する位置に設けられている。ストッパ28が設けられた位置は、図1に示すように軸13bに当接しない位置であると共に、操作部材10と操作部材ホルダ20とが図1に示す向きと反対に組み付けられた場合に、軸13bより長い軸13aに当接する位置である。ストッパ28は、操作部材10と操作部材ホルダ20とが図1に示す向きに組み付けられた場合には、操作部材10の傾動を制限しないが、図1に示す向きと反対に組み付けられた場合に、軸13aに当接して操作部材10の傾動を制限する役割を有する。
【0025】
以下、操作装置1を構成するそれぞれの構成要素について詳しく説明する。
【0026】
図3は、操作部材10の外観を示す斜視図である。図1及び図3に示されるように、操作部材10は、上面に操作箇所14a〜14dが設けられた円形のパネル11を有し、その下に略円筒状の円筒部12が連続した形状を有する。また、操作部材10の下面には、スイッチを押すためのスイッチ押し部15a〜15dが設けられている(図1及び後述の図4参照)。それぞれのスイッチ押し部15a〜15dは、操作箇所14a〜14dに対応した位置に設けられている。例えば、図1に示されるように操作箇所14bの下方にスイッチ押し部15bが設けられている。これにより、操作箇所14bが押されるとスイッチ押し部15bが基板30に向かって動き、ゴム接点33bを押す。他の操作箇所14a,14c,14d及びスイッチ押し部15a,15c,15dについても同様である。
【0027】
図4は、図2に示すカーオーディオ50のIV−IV断面図である。図4に示されるようにエスカッション40は湾曲しており、エスカッション40に取り付けられる操作部材10は基板30に対して傾いている。これに伴い、それぞれのスイッチ押し部15a〜15dが基板30の方向へ延びる長さは、そのスイッチ押し部が設けられた位置における操作部材10の下面と基板30との距離に応じて異なっている。例えば、スイッチ押し部15aが設けられた位置ではスイッチ押し部15cが設けられた位置に比べて、操作部材10の下面と基板30とが離れているのに応じて、スイッチ押し部15aの方がスイッチ押し部15cより長く延びている。これにより、操作箇所15aを押したときにスイッチがオンになるまでの操作部材10の傾動角度と操作箇所15cを押したときにスイッチがオンになるまでの操作部材10の傾動角度が同じになるように調整される。
【0028】
再び図1を参照すると、パネル11の下側の中央に、下方に延びる支点16が設けられている。この支点16が操作部材ホルダ20に当接することにより、操作部材10は傾動可能となる。また、支点16は、操作部材10が全体的に押し込まれてゴム接点33a〜33dのいくつかが同時にオンになることを防止する役割も有する。
【0029】
スイッチ押し部15b及びスイッチ押し部15dの付近には、円筒部12の半径方向外側に向かって延びる軸13a、軸13bが設けられている。軸13a,13bは、一の軸線に沿って延びている。また、軸13aの方が軸13bより、円筒部12から外側への突出量が大きい。以下、軸13aを長軸13a、軸13bを短軸13bという。操作部材10の組み付け時に、後述のガイド43a,43bによって軸13a,13bを案内することにより、操作部材10の組み付けの向きを固定することができる。
【0030】
なお、操作部材10はプラスチック製であり、上記したパネル11、円筒部12、軸13a,13b、支点16などは一体成形されている。
【0031】
図5(a)は操作部材ホルダ20を示す平面図、図5(b)は図5(a)に示す操作部材ホルダ20のB−B断面図である。操作部材ホルダ20は、ホルダ基部21と、エスカッション40に取り付けるための取付部26とを有する。ホルダ基部21は、略円形の平板22とこの平板22の中央に立設された柱23とを有する。柱23は、操作部材10の支点16との当接部分である。また、平板22には柱23を中心とする円筒状の壁24bが立設され、さらに柱23から半径方向に延びる4枚の壁24aが立設されている。この4枚の壁24aは、柱23の周りに90度ずつの間隔で配置されている。平板22には、壁24a,24bによって仕切られた4つの領域のそれぞれに1つずつ孔25が形成されている。このような構成により、操作部材ホルダ20と操作部材10との間の空間に孔25を通じて光を入射可能であると共に、壁24a,24bによって他の空間への光の漏れを制限できる。従って、操作箇所14a〜14dのそれぞれにパネル11の下面から個別に光を照射する構成を適切に実現できる。
【0032】
取付部26は、平板22を取り囲む略リング形状の部材であり、平板22と取付部26とは4本の橋27によって接続されている。平板22、取付部26および橋27によって囲まれた領域に後述するゴム接点33a〜33dが入る。
【0033】
また、取付部26には、操作部材ホルダ20をエスカッション40に取り付けるための取付用孔29a〜29dが設けられている。エスカッション40に設けられたボス部44a〜44dに取付用孔29a〜29dがネジで取り付けられる。
【0034】
取付用孔29aと取付用孔29c、取付用孔29bと取付用孔29dはそれぞれ、柱23を中心に点対称な位置に配置されている。これにより、柱23を中心に操作部材ホルダ20を180度回転させてエスカッション40に取り付けることが可能である。操作部材ホルダ20を180度回転させた状態でエスカッション40に取り付けることにより、操作部材ホルダ20と操作部材10との組付方向は反対になる。柱23を中心に回転するので、反対に組み付けたときにも操作部材10の支点16は柱23に当接し、操作部材10は操作部材ホルダ20に傾動可能に組み付けられる。なお、操作部材10は、軸13a、13bが図5(a)において横向きになるように組み付けられる。図1に示す向きに操作部材10を組み付ける場合には、短軸13bが図5(a)の右側を向けられ、長軸13aが図5(a)の左側を向けられる。
【0035】
また、取付部26は、操作部材10の組付方向に応じて操作部材10の傾動を制限するストッパ28を備える。ストッパ28は、組み付けられる操作部材10の軸13a、13bに沿う線上に位置する。以下、ストッパ28が設けられる位置について図6を参照しながら説明する。
【0036】
図6は、ストッパ28の位置と軸13a、13bの関係を示す図である。ストッパ28が短軸13bに近接する向きに操作部材ホルダ20が組み付けられた場合(図1に示す組付方向)に、ストッパ28は短軸13bに当接しない。すなわち、ストッパ28は短軸13bの先端の位置P1より柱23から離れた位置に設けられている。操作部材ホルダ20の組付方向を反対にすると、ストッパ28は長軸13aに近接する(図6に点線で示す)。このときに長軸13aに当接する位置に、ストッパ28は設けられている。すなわち、ストッパ28は、長軸13aの先端の位置P2より柱23に近い位置に配置されている。以上より、ストッパ28は、位置P1と位置P2との間に設けられている。
【0037】
図7(a)は基板30を示す平面図、図7(b)は図7(a)に示す基板30のB−B断面図である。基板30は、図示しない回路が形成された回路基板31を有し、その上面にゴムシート32が載せられている。ゴムシート32には、回路基板31に押し付けられることによってスイッチをオンするゴム接点33a〜33dが設けられている。また、ゴムシート32には、組み付けられる操作部材ホルダ20の孔25と一致する位置に孔34が形成されている。この孔34と操作部材ホルダ20の孔25は、回路基板31上の図示しない発光素子からの光を操作部材10側へ通過させる。
【0038】
図8(a)はエスカッション40の一部を基板30等の取り付け側から見た図、図8(b)は図8(a)に示すエスカッション40のB−B断面図である。図8(a)に示されるように、エスカッション40には、操作部材10を挿入するための孔42が形成され、その孔42を挟んで軸13a,13bを案内するガイド43a,43bが設けられている。ガイド部43a,43bは、エスカッション40から突出する2つの突起であり、突起の間に軸13a,13bを挟む。
【0039】
また、それぞれのガイド43a,43bを挟んで、操作部材ホルダ20を取り付けるためのボス部44a〜44dが形成されている。ボス部44a〜44dに、操作部材ホルダ20の取付用孔29a〜29dをネジで取り付けることにより、操作部材ホルダ20をエスカッション40に組み付ける。
【0040】
図9は、操作部材10が組み付けられたエスカッション40を正面から見た図である。図9に点線で示すように、軸13a,13bがガイド43a,43bによって案内されている。これにより、エスカッション40に対して操作部材10が回転して操作箇所14a〜14dの位置がずれることを防止できる。なお、操作部材10は、ガイド43aに長軸13aが案内され、ガイド43bに短軸13bが案内される向きでエスカッション40に組み付けられる。誤組防止機能は、図示しないエスカッション40の突起により実現される。操作部材10が誤って組み付けられると、長軸13aが突起に突き当たる。
【0041】
次に、操作装置1の動作について説明する。4つの操作箇所14a〜14dのいずれかを押すと、操作部材10は押された操作箇所が下がる向きに傾動する。ここで、操作部材10が4方向に傾動するしくみについて説明する。図4に示すように、軸13a,13bは、軸13a,13bが延びる方向を中心に回動可能である。従って、操作箇所14a又は操作箇所14cを押すとその操作箇所が下がる方向に操作部材10が傾動する。また、図4に示すように、ガイド43bは軸13bの側面を案内し、軸13bの上下動を許容している。ガイド43aについても同様であるので、軸13a、13bは角度変化が可能である。従って、操作箇所14b又は操作箇所14dを押すとその操作箇所が下がる方向に操作部材10が傾動する(図1参照)。すなわち、操作部材10は、4つの操作箇所のいずれかが押されると、それに対応した方向に傾動する。そして、操作部材10が傾動すると、操作箇所14a〜14dに対応して設けられたスイッチ押し部15a〜15dがゴム接点33a〜33dを押して、基板30に設けられたスイッチをオンにする。これにより、本発明の実施の形態に係る操作装置1は、操作部材10の入力方向により4つのスイッチを選択的にオンする機能を実現している。ただし、4方向に傾動できるのは、操作部材10と操作部材ホルダ20が図1に示す向きに組み付けられた場合である。この点について図10を参照しながら説明する。
【0042】
図10は、図1に示す操作装置1の動作を説明する図である。図10では基板30及びエスカッション40を省略しているが、これらは図1に示す場合と同様に取り付けられる。操作部材10と操作部材ホルダ20が図1に示す向きに組み付けられた場合には、短軸13bがストッパ28に近接する。この場合、図10に示すように、操作部材10の短軸13bはストッパ28に当接しない。すなわち、スイッチ押し部15dが基板(図示せず)に近づく方向への傾動が制限されない。これにより、操作部材10は、操作箇所14bが下がる方向および操作箇所14dが下がる方向の両方に傾動可能である。また、操作箇所14a,14cが下がる方向の傾動を制限する手段は存在しない。従って、操作部材10は、4方向に傾動可能となる。
【0043】
さらに、本発明の実施の形態に係る操作装置1では、既に説明したように、操作部材ホルダ20を図1に示す向きと反対にエスカッション40に組み付けることが可能である。次に、操作部材ホルダ20を反対に組み付けた操作装置1の動作について説明する。
【0044】
図11(a)は図1に示す場合と反対に組み付けた操作部材10と操作部材ホルダ20を示す平面図であり、図11(b)は図11(a)に示す組み付けのB−B断面図である。図11(a)及び図11(b)では基板30及びエスカッション40を省略しているが、これらは図1に示す場合と同様に取り付けられる。操作部材ホルダ20を反対に組み付けると、ストッパ28が図11(a)及び図11(b)における左側に位置する。このとき図11(b)に見られるように、操作部材10の長軸13aが操作部材ホルダ20のストッパ28に当接する。長軸13aがストッパ28に当接することにより、スイッチ押し部15bが下方の基板(図示せず)に近づく方向への傾動が制限される。つまり、図11(b)に示す向きに操作部材10と操作部材ホルダ20を組み付けることにより、スイッチ押し部15bを無効にして3方向に入力可能な操作装置を実現することができる。以上、本発明の実施の形態に係る操作装置1の動作について操作部材ホルダ20の組付方向と共に説明した。
【0045】
本発明の実施の形態に係るカーオーディオ50及び操作装置1によれば、操作部材10と操作部材ホルダ20の組み付けの向きに応じて3方向操作装置及び4方向操作装置の両方を実現可能である。すなわち、一組の操作部材10及び操作部材ホルダ20により、3方向操作装置と4方向操作装置を製造することができる。
【0046】
また、本発明の実施の形態では、誤組防止のための軸13a,13bの非対称性を利用して操作部材10の傾動を制限するか否かを選択可能な構成としたので、特別な構成を設ける必要がない。
【0047】
以上、本発明の電子機器及び操作装置について実施の形態を挙げて説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
【0048】
上記実施の形態では、3方向に操作可能な操作装置と4方向に操作可能な操作装置において部品を共通化した例について説明したが、他の方向に操作可能な操作装置に適用することも可能である。例えば、1方向に操作可能な操作装置と2方向に操作可能な操作装置を共通の部品により製造可能とすることもできる。1つの構成例としては、上記実施の形態において、軸13a,13bを中心とする回動による傾動を制限し、操作箇所14a,14cを無効とした構成が考えられる。これにより、操作部材10を1方向に傾動可能とするか、2方向に傾動可能とするかを選択することができる。もちろん、これ以外の構成により、組付方向に応じて傾動方向を選択可能とすることもできる。
【0049】
上記操作装置1では、パネル11の形状が円形であるものについて説明したが、操作部材は組み付けの向きを変えることができる形状であればよく、例えば、長方形やひし形でもよい。
【0050】
また、上記操作装置1では、軸13a,13bの非対称性を利用し、組み付けの向きに応じてストッパ28を機能させるか否かの切り替えを行ったが、他の部分の非対称性を利用して制限手段を実現してもよい。
【0051】
また、上記実施の形態では、操作部材10の傾動を制限するためのストッパ28を操作部材ホルダ20に設けているが、操作部材ホルダ20以外にストッパ28を設けることも可能である。例えば、操作部材にストッパを設け、組付方向に応じて操作部材ホルダの非対称部分に当接する構成とすることも可能である。また、操作部材および操作部材ホルダとは独立した箇所に傾動制限手段を設けることもできる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る電子機器は、組付方向に応じて傾動制限操作方向への傾動を制限するか否か選択することができるので、一組の操作部材及び操作部材ホルダから、傾動制限操作方向への傾動を制限した操作部材を有する電子機器と傾動制限方向への傾動を制限しない操作部材を有する電子機器の両方を実現することができるというすぐれた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る操作装置を示す図
【図2】本発明の実施の形態に係るカーオーディオを示す図
【図3】操作部材を示す斜視図
【図4】本発明の実施の形態に係るカーオーディオの一部断面図
【図5】(a)操作部材ホルダを示す平面図
(b)操作部材ホルダを示す断面図
【図6】ストッパの位置と軸との関係を示す図
【図7】(a)基板を示す平面図
(b)基板を示す断面図
【図8】(a)エスカッションを示す平面図
(b)エスカッションを示す断面図
【図9】エスカッションの平面図
【図10】本発明の実施の形態に係る操作装置の動作を説明する図
【図11】(a)組み付けの向きを変えた操作部材及び操作部材ホルダを示す平面図
(b)組み付けの向きを変えた操作部材及び操作部材ホルダを示す断面図
【符号の説明】
1 操作装置
10 操作部材
13a,13b 軸
14a〜14d 操作箇所
15a〜15d スイッチ押し部
20 操作部材ホルダ
28 ストッパ
30 基板
31 回路基板
32 ゴムシート
33a〜33d ゴム接点
40 エスカッション
43a,43b ガイド
50 カーオーディオ
Claims (5)
- 複数の操作箇所が設けられた操作部材と、
前記複数の操作箇所にそれぞれ対応する複数の操作方向に傾動可能に前記操作部材が組み付けられ、かつ、前記操作部材が複数の異なる組付方向に組付け可能な操作部材ホルダと、
前記操作部材と前記操作部材ホルダとが前記複数の異なる組付方向のうちの所定の傾動制限組付方向に組み付けられたときに、前記複数の操作方向のうちの所定の傾動制限操作方向への前記操作部材の傾動を制限する傾動制限手段と、
を有することを特徴とする電子機器。 - 前記傾動制限手段は、前記操作部材と前記操作部材ホルダとが前記傾動制限組付方向と異なる傾動許容組付方向に組み付けられたときに前記傾動制限操作方向への前記操作部材の傾動を許容することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記操作部材は軸を有し、前記軸からずれた位置の操作箇所が操作されたときに前記軸回りの回動により傾動可能であり、かつ、前記軸上に配置された操作箇所が操作されたときに前記軸の角度変化により傾動可能であり、
前記傾動制限手段は前記操作部材ホルダに設けられ、前記軸に当接して前記軸の角度変化による前記操作部材の傾動を制限することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記操作部材は誤組防止のための非対称部分を有し、
前記傾動制限手段は、前記操作部材と前記操作部材ホルダが前記傾動制限組付方向に組み付けられたときに前記非対称部分に当接して、前記操作部材の前記傾動制限操作方向への傾動を制限する当接部を有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 複数の操作箇所が設けられた操作部材と、
前記複数の操作箇所にそれぞれ対応する複数の操作方向に傾動可能に前記操作部材が組み付けられ、かつ、前記操作部材が複数の異なる組付方向に組付け可能な操作部材ホルダとを有し、前記操作部材ホルダは、
前記操作部材が前記複数の異なる組付方向のうちの所定の傾動制限組付方向に組み付けられたときに、前記複数の操作方向のうちの所定の傾動制限操作方向への前記操作部材の傾動を制限することを特徴とする操作装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003174611A JP2005011678A (ja) | 2003-06-19 | 2003-06-19 | 電子機器及び操作装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003174611A JP2005011678A (ja) | 2003-06-19 | 2003-06-19 | 電子機器及び操作装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005011678A true JP2005011678A (ja) | 2005-01-13 |
Family
ID=34098047
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003174611A Pending JP2005011678A (ja) | 2003-06-19 | 2003-06-19 | 電子機器及び操作装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005011678A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010135100A (ja) * | 2008-12-02 | 2010-06-17 | Honda Motor Co Ltd | 車両用スイッチ |
WO2012023194A1 (ja) * | 2010-08-19 | 2012-02-23 | Necディスプレイソリューションズ株式会社 | 操作スイッチ構造および電子機器 |
JP2012124178A (ja) * | 2012-02-23 | 2012-06-28 | Honda Motor Co Ltd | 車両用スイッチ |
-
2003
- 2003-06-19 JP JP2003174611A patent/JP2005011678A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010135100A (ja) * | 2008-12-02 | 2010-06-17 | Honda Motor Co Ltd | 車両用スイッチ |
US8578815B2 (en) | 2008-12-02 | 2013-11-12 | Honda Motor Co., Ltd. | Switch for vehicle |
WO2012023194A1 (ja) * | 2010-08-19 | 2012-02-23 | Necディスプレイソリューションズ株式会社 | 操作スイッチ構造および電子機器 |
JP2012124178A (ja) * | 2012-02-23 | 2012-06-28 | Honda Motor Co Ltd | 車両用スイッチ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1524680B1 (en) | Joystick input device | |
US6762372B2 (en) | Multidirectional input device | |
US20100147663A1 (en) | Interface device | |
KR960008882A (ko) | 회전조작형 스위치 및 다방향입력장치 | |
JP2007317393A (ja) | スイッチ装置及びそれを用いたステアリングスイッチ装置 | |
JP2004039592A (ja) | スイッチ構造 | |
JP2009004140A (ja) | 多方向操作部品 | |
JPH1050178A (ja) | 多方向作動スイッチ | |
EP2555215B1 (en) | Switch unit | |
JPH11249753A (ja) | 多機能ジョイスティック装置 | |
JP2005011678A (ja) | 電子機器及び操作装置 | |
JP3934330B2 (ja) | 多方向入力装置 | |
JP2005174651A (ja) | 操作装置 | |
US20090166166A1 (en) | Switch Device | |
US20050193857A1 (en) | Operation device | |
JP3763044B2 (ja) | 多方向スイッチ | |
JP4908103B2 (ja) | 多方向操作スイッチ構造 | |
JP2003016878A (ja) | スイッチ構造 | |
JP4268537B2 (ja) | 多方向入力装置 | |
JP2008041317A (ja) | 揺動操作型入力装置 | |
JP2004071416A (ja) | 車両用ミラーコントロールスイッチ | |
JP2011171186A (ja) | 揺動型多方向スイッチ装置 | |
JP2007059339A (ja) | シーソー式スイッチ | |
JP2599929Y2 (ja) | 多方向スイッチ | |
JP4176541B2 (ja) | 入力装置 |