JP2005011555A - 携帯電話機の電池逆入れ防止構造および携帯電話機 - Google Patents
携帯電話機の電池逆入れ防止構造および携帯電話機 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】電池パック2の端部に爪部21が設けられ、爪部21の内部には溝22が形成され、携帯電話機本体1における電池挿入部14の壁において電池パック2が電池挿入部14に装着されたときに爪部21に対向する位置に溝部11が設けられている。電池挿入部14における溝部11において電池パック2の爪部21における溝22に対応する位置にリブ12が設けられている。電池パック2の爪部21の高さは、天地逆に電池パック2を電池挿入部14に挿入しようとする場合に、電池パック2における爪部21が電池挿入部14におけるリブ12に当接したときに電池パック2が電池挿入部14に嵌り込まないような高さに設定される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電池パックを内蔵する携帯電話機に関し、特に、ユーザが電池パックを装着する際に表裏逆に電池パックを装着することを防止する携帯電話機の電池逆入れ防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
電池パックを内蔵する携帯電話機の構造が、例えば、特許文献1に記載されている。一般に、携帯電話機の本体(携帯電話機本体)に内蔵される電池パックの形状は、扁平な直方体である。そして、直方体における最も広い2つの平面のうちの一面が、携帯電話機において凹状に形成されている電池挿入部の底面に接するように、電池パックが電池挿入部に装着される。
【0003】
図6は、一般的な携帯電話機の電池パックの装着構造の他の例を示す断面図である。図6に示す構造では、直方体形状の電池パック2における一端面(最も広い平面に直交する平面であって、横幅の狭い方の2面のうちの一つ)に、凸状部分である爪部21が設けられ、携帯電話機本体1側に設けられている溝部11に嵌り合う構造である。なお、図6には、正規の挿入方法に対して、天地逆に電池パック2が電池挿入部14に挿入されている状態が示されている。天地逆とは、直方体における最も広い2つの平面のうち本来電池挿入部14の底面に接するべき面が、上側(天面)に位置している状態のことである。また、図6に示されている電池パック2に設けられている爪部21の内部には溝22が形成され、図6には、溝22を切るように切断された断面が示されている。
【0004】
爪部21が携帯電話機本体1側に設けられている溝部11に嵌り込む構造になっている場合には、ユーザが、天地逆に電池パック2が電池挿入部14に挿入しようとしたときでも、電池パック2における爪部21が設けられている面と逆の面(以下、後面ともいう。)が、図6においてBで示す箇所で止まらず、後面が電池挿入部14における凹部端面に嵌り込んでしまうことがある。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−78598号公報(図1,図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
天地逆にして電池パック2を電池挿入部14に嵌め込んでしまった場合に、ユーザが、嵌り込んだ状態から電池パック2を抜こうとしても抜けなくなってしまうことがある。さらに、電池パック2および電池挿入部14において電気的な接続のための端子の位置によっては、天地逆にして電池パック2を電池挿入部14に嵌め込んでしまうと端子間の短絡が生じてしまう。
【0007】
そこで、本発明は、電池パックに設けられている爪部が電池挿入部に設けられている溝部に嵌り合う構造の携帯電話機の電池パックの装着構造において、電池パックが天地逆に電池挿入部に嵌り込んでしまうことを防止する携帯電話機の電池逆入れ防止構造および携帯電話機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による携帯電話機の電池逆入れ防止構造および携帯電話機は、電池パックの端部に突出部が設けられ、突出部の内部には切欠部が形成され、携帯電話機本体における電池挿入部の壁において電池パックが電池挿入部に装着されたときに突出部に対向する位置に溝部が設けられ、電池挿入部における溝部において電池パックの突出部における切欠部に対応する位置にリブが設けられていることを特徴とする。
【0009】
リブには、電池パックの突出部における切欠部の上部の部分である係合部を誘導するための傾斜部が設けられていることが好ましい。
【0010】
電池パックの突出部の高さを、天地逆に電池パックを電池挿入部に挿入する場合に、電池パックにおける係合部が電池挿入部におけるリブに当接したときに電池パックが電池挿入部に嵌り込まないような高さに設定することによって、天地逆に電池パックを電池挿入部に挿入しようとしても、電池パックが電池挿入部に嵌り込むことはない。
【0011】
携帯電話機において、電池パックにおける突出部が設けられている面において電池パックの長手方向の中心線に対して対称な位置に端子が設けられ、電池挿入部における溝部が設けられている面において電池挿入部の長手方向の中心線に対して対称な位置に充電端子が設けられている場合に、上記の構成によれば、天地逆に電池パックを電池挿入部に挿入しようとしても、端子間の短絡が生じないようにすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明による電池逆入れ防止構造が用いられた折り畳み式の携帯電話機の本体(携帯電話機本体)1と電池パック2とを示す斜視図である。図2は、電池パック2が携帯電話機本体1に装着された状態を示す部分断面図である。なお、携帯電話機本体1とは、携帯電話機における電池パック2以外の部分である。
【0013】
図1に示す構造において、直方体形状の電池パック2における一端面(最も広い平面に直交する平面であって、横幅の狭い方の2面のうちの一つ)における左右の端部に近い位置に、凸状部分である爪部(突出部)21が設けられている。また、携帯電話機本体1には、電池パック2を収納するための凹状の電池挿入部14が設けられている。凹状の電池挿入部14の壁の部分において、電池パック2が電池挿入部14に収納されたときに爪部21と対向する位置に、溝部11が設けられている。電池パック2が電池挿入部14に収納されたときには、爪部21は溝部11に嵌り込む構造である。
【0014】
電池パック2に設けられている爪部21の内部には溝(切欠部)22が形成され、図2には、溝22を切るように切断された断面が示されている。溝22は、爪部21の内部を切り欠いたように形成されている。また、図1および図2に示すように、携帯電話機本体1における溝部11の中央には、リブ(逆入れ防止リブ)12が設けられている。リブ12は、下部から立ち上がり、中程に平坦部が設けられ、平坦部の上部が斜面(傾斜部)13になっているような形状である。
【0015】
図1および図2に示すように、爪部21の側面Cの形状は、上部C1が広く、下部C2に向かって窄まっていくような形状である。従って、側面Cと直交する面C3は、直方体形状の電池パック2における端面(最も広い平面に直交する平面であって横幅の狭い方の面であって、爪部21が形成されている面)に対して斜めになっている。爪部21の側面Cの形状は、溝部11の側面Dの形状とほぼ相似し、側面Cは側面Dよりもやや小さい。
【0016】
図3は、電池パック2が携帯電話機本体1に装着される様子を示す部分断面図である。ユーザ等は、電池パック2を携帯電話機本体1に装着する場合に、電池パック2を、電池パック2における爪部21の位置と携帯電話機本体1における溝部11の位置とを合わせるようにして、携帯電話機本体1の電池挿入部14に対して斜めに電池パック2を挿入し、爪部21を溝部11に係り止めする。さらに、電池パック2が後面から押されると、電池パック2の上部E(図3参照)と電池挿入部14の壁の上部Fとが突き当たり、突き当たっている点を支点として、電池パック2は、図3において矢印Aで示すような回転運動を行う。
【0017】
このとき、リブ12の斜面13がガイドの役割を果たし、爪部21におけるリブ12と接する部分C4(図1参照)が斜面13に沿って滑らかに上っていき、結局、電池パック2の爪部21が滑らかに携帯電話機本体1における溝部11に嵌り込む。なお、爪部21における溝22の上部の部分(C4よりも上の部分)は、リブ12の斜面13によって誘導される係合部の役割を果たす。
【0018】
図4は、電池パック2が天地逆に携帯電話機本体1に装着される様子を示す部分断面図である。図4に示すように、ユーザ等が、天地逆に電池パック2を携帯電話機本体1に装着しようとすると、爪部21における切り欠かれていない部分(係合:図1に示すC4よりも上の部分)がリブ12に当たる。爪部21の幅(電池パック2を形成する直方体から突出した部分の高さ)は、図4に示すように、天地逆に電池パック2を携帯電話機本体1の電池挿入部14に挿入しようとしたときに、電池パック2が電池挿入部14の壁(溝部11が設けられている壁とは反対側の壁)から電池挿入部14に落ち込むことを阻止できるような長さである。すなわち、電池パック2の爪部21の高さは、天地逆に電池パック2を電池挿入部14に挿入する場合に、爪部21における係合部が電池挿入部14におけるリブ12に当接したときに電池パック2が電池挿入部14に嵌り込まないような高さに設定されている
【0019】
よって、爪部21がリブ12に当たることによって、電池パック2の長手方向の長さが電池挿入部14の長手方向の長さよりも相対的に長くなるので、電池パック2と電池挿入部14とは図4に示すB点で干渉し、電池パック2は、電池挿入部14に嵌り込まず、浮いた状態になる。なお、相対的に長くなるというのは、電池パック2の直方体部分の長手方向の長さと爪部21の幅との和を、電池挿入部14の長手方向の長さと比較した場合のことである。
【0020】
以上に説明したように、この実施の形態では、天地逆にして電池パック2を携帯電話機本体1に装着しようとしても、爪部21が逆入れ防止リブに当たって、電池パック2は電池挿入部14に嵌り込まない。また、天地逆にせず、すなわち正規の向きで電池パック2を携帯電話機本体1に装着する場合には、爪部21の溝がリブ12の斜面13を滑り上がっていくように作用するので、電池パック2は、円滑に電池挿入部14に装着される。
【0021】
次に、図5を参照して他の実施の形態を説明する。図5に示す携帯電話機において、図1に示された構造と同様に、電池パック2における一端面(最も広い平面に直交する平面であって、横幅の狭い方の2面のうちの一つ)における左右の端部に近い位置に凸状部分である爪部が設けられている。また、携帯電話機本体1において、凹状の電池挿入部14の壁には、電池パック2が電池挿入部14に収納されたときに爪部と対向する位置に溝部が設けられている。さらに、図1に示された構造と同様に、電池パック2の爪部には溝(図示せず)が設けられ、電池挿入部14の溝部には逆入れ防止リブ(図示せず)が設けられている。
【0022】
図5に示すように、電池パック2における爪部が設けられている面には、携帯電話機本体1との電気的な接続のための凹状の端子23が設けられている。また、電池挿入部14における溝部が設けられている面には、凸状の充電端子15が設けられている。充電端子15は、電池パック2が電池挿入部14に収納されたときに電池パック2における端子23と対向する位置に設けられている。また、充電端子15は、電池挿入部14の長手方向の中心線Sに対して対称な位置に設けられ、電池パック2における端子23は、電池パック2の長手方向の中心線Sに対して対称な位置に設けられている。
【0023】
図5(a)には、電池パック2が正しく携帯電話機本体1に装着される状態が示され、図5(b)には、天地逆に電池パック2が携帯電話機本体1に装着される状態が示されている。図5(b)に示す状態において電池パック2が携帯電話機本体1に装着されると、端子間の短絡が生じてしまう。しかし、天地逆にして電池パック2を携帯電話機本体1に装着しようとしても、電池パック2の爪部が逆入れ防止リブに当たって、電池パック2は電池挿入部14に嵌り込まない。従って、端子間の短絡は生じない。
【0024】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、携帯電話機本体における電池挿入部の壁において電池パックが電池挿入部に装着されたときに突出部に対向する位置に溝部が設けられ、電池挿入部における溝部において電池パックの突出部における切欠部に対応する位置にリブが設けられているので、天地逆にして電池パックを携帯電話機本体に装着しようとしても、電池パックが電池挿入部に嵌り込まないようにすることができる。また、正規の向きで電池パックを携帯電話機本体に装着する場合に、電池パックを円滑に電池挿入部に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電池逆入れ防止構造が用いられた折り畳み式の携帯電話機を示す斜視図である。
【図2】電池パックが携帯電話機本体に装着された状態を示す部分断面図である。
【図3】電池パックが携帯電話機本体に装着される様子を示す部分断面図である。
【図4】電池パックが天地逆に携帯電話機本体に装着される様子を示す部分断面図である。
【図5】携帯電話機の他の実施の形態を示す正面図である。
【図6】一般的な携帯電話機の電池パックの装着構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 携帯電話機本体
2 電池パック
11 溝部
12 リブ
13 斜面
21 爪部
22 溝
Claims (7)
- 携帯電話機本体に設けられた凹状の電池挿入部に電池パックを装着する際の逆入れを防止する携帯電話機の電池逆入れ防止構造であって、
前記電池パックの端部に突出部が設けられ、突出部の内部には切欠部が形成され、
前記携帯電話機本体における前記電池挿入部の壁の、前記電池パックが前記電池挿入部に装着されたときに前記突出部に対向する位置に溝部が設けられ、
前記電池挿入部における溝部の、前記電池パックの突出部における切欠部に対応する位置に、リブが設けられている
ことを特徴とする携帯電話機の電池逆入れ防止構造。 - リブには、電池パックの突出部における切欠部の上部の部分である係合部を誘導するための傾斜部が設けられている
請求項1記載の携帯電話機の電池逆入れ防止構造。 - 電池パックの突出部の高さは、天地逆に電池パックを電池挿入部に挿入する場合に、前記電池パックにおける係合部が電池挿入部におけるリブに当接したときに前記電池パックが前記電池挿入部に嵌り込まないような高さに設定されている
請求項2記載の携帯電話機の電池逆入れ防止構造。 - 携帯電話機本体と、携帯電話機本体に内蔵される電池パックとを含む携帯電話機において、
前記電池パックの端部に突出部が設けられ、突出部の内部には切欠部が形成され、
前記携帯電話機本体における前記電池挿入部の壁の、前記電池パックが前記電池挿入部に装着されたときに前記突出部に対向する位置に溝部が設けられ、
前記電池挿入部における溝部の、前記電池パックの突出部における切欠部に対応する位置に、リブが設けられている
ことを特徴とする携帯電話機。 - リブには、電池パックの突出部における切欠部の上部の部分である係合部を誘導するための傾斜部が設けられている
請求項4記載の携帯電話機。 - 電池パックの突出部の高さは、天地逆に電池パックを電池挿入部に挿入する場合に、前記電池パックにおける係合部が電池挿入部におけるリブに当接したときに前記電池パックが前記電池挿入部に嵌り込まないような高さに設定されている
請求項5記載の携帯電話機。 - 電池パックにおける突出部が設けられている面の、電池パックの長手方向の中心線に対して対称な位置に端子が設けられ、
電池挿入部における溝部が設けられている面の、電池挿入部の長手方向の中心線に対して対称な位置に充電端子が設けられている。
請求項4から請求項5のうちのいずれか1項に記載の携帯電話機。
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JP2003171538A JP3838996B2 (ja) | 2003-06-17 | 2003-06-17 | 携帯電話機の電池逆入れ防止装置および携帯電話機 |
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JP2008218017A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-09-18 | Sanyo Electric Co Ltd | パック電池 |
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- 2003-06-17 JP JP2003171538A patent/JP3838996B2/ja not_active Expired - Fee Related
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