JP2005010884A - 遠隔診断システム - Google Patents
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Abstract
【課題】診断依頼の条件に応じて配信する画像のサイズを適切に変更し、配信先で効率の良い診断を行う。
【解決手段】遠隔診断システムを用いて遠隔地の医師が連携して、医用画像の診断を行う場合に、依頼元病院10では、医療用の撮影装置11を用いて被検者の画像を撮影する。撮影された画像はデジタル化して依頼医が使用する依頼用端末12から読み出し可能な形態で格納される。依頼医は依頼用端末12を操作し、依頼条件入力画面により必要な情報、条件等の入力を行い、医用画像を添付した上で、特定の診断医30Aに対して診断依頼を行う。医用画像を含む診断依頼は、依頼用端末12と接続されている管理サーバ20に格納され、管理サーバ20では依頼用端末12から送信された情報に基づいて、診断医30Aに配信すべき医用画像のサイズを設定し、設定されたサイズに基づいてサイズ変更を行った配信用画像を作成後に、診断用端末31Aに配信用画像を配信する。
【選択図】 図1
【解決手段】遠隔診断システムを用いて遠隔地の医師が連携して、医用画像の診断を行う場合に、依頼元病院10では、医療用の撮影装置11を用いて被検者の画像を撮影する。撮影された画像はデジタル化して依頼医が使用する依頼用端末12から読み出し可能な形態で格納される。依頼医は依頼用端末12を操作し、依頼条件入力画面により必要な情報、条件等の入力を行い、医用画像を添付した上で、特定の診断医30Aに対して診断依頼を行う。医用画像を含む診断依頼は、依頼用端末12と接続されている管理サーバ20に格納され、管理サーバ20では依頼用端末12から送信された情報に基づいて、診断医30Aに配信すべき医用画像のサイズを設定し、設定されたサイズに基づいてサイズ変更を行った配信用画像を作成後に、診断用端末31Aに配信用画像を配信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の医師が連携して診断を行う遠隔診断システム、より詳しくは医用画像を含む診療情報を格納したデータベースを持つサーバと、そのサーバに接続した依頼用端末と診断用端末から成る遠隔診断システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から医師が患者の診断を行う場合に、多くは1人の患者に対して1人の医師が診断を行っている。しかし、病気の種類、患者の状態によっては、他の医師にセカンドオピニオンを求めたり、他の病院を紹介して診断を委託することが必要となる場合も多い。
【0003】
例えば、糖尿病の患者が内科医を訪れた場合に、糖尿病性網膜症の可能性があるために眼科の検査を行うことが望ましいが、同じ病院施設内に眼科がないときには、眼科医に紹介することとなる。その場合に、紹介状や検査データ票などを別途に作成しなければならず、また紹介先の相手とのやりとりが必要であり、多大な時間と労力が必要とされている。また、患者にとっても内科医と眼科医、別々に通院しなければならず面倒である。
【0004】
これを解決するために、一部の内科医では遠隔診断システムを利用し、ネットワークを介してデジタル化された医用画像を含む診療情報を眼科医とやりとりすることで、網膜症の読影、診断を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述の従来例においては、遠隔診断システムでは撮影し、デジタル化された医用画像をネットワーク上で配信するため、依頼医と診断医を結ぶネットワークの帯域幅によっては、配信に多大の時間が掛かってしまうと云う問題がある。
【0006】
特に、近年は医用画像のデジタル化技術の進歩によって、遠隔診断システムで配信される医用画像のサイズは肥大化する一方であり、診断に必要な情報量以上に大きなサイズの医用画像が配信されてしまう結果となっている。
【0007】
不必要に大きな医用画像の配信は、撮影から診断に掛かる時間の短縮という遠隔診断システムの利点を、大きく損ねてしまうだけでなく、遠隔診断システムに高価なハードウェアを必要とし、コストを引き上げてしまうという問題もある。
【0008】
また、この問題を回避するために、依頼医が手動で画像サイズの変更処理を行うと、枚数が多い場合に手間が掛かるという問題もある。
【0009】
本発明の目的は、上述の問題点を解消し、診断に必要な最低限の品質を保ちながら、医用画像の配信に必要な時間を短縮することができる遠隔診断システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る遠隔診断システムは、医用画像を含む診療情報を格納したデータベースを持つサーバと、該サーバに接続した依頼用端末と診断用端末から成る遠隔診断システムであって、依頼医が診断依頼条件を指定する依頼条件指示手段と、該依頼条件指示手段で指定した条件に応じて前記サーバから前記診断用端末に配信する医用画像のサイズを設定する画像サイズ設定手段と、前記サーバに格納した前記医用画像のサイズを前記画像サイズ設定手段により設定したサイズに変更する画像サイズ変更手段とを有することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態の遠隔診断システムの構成図を示している。10は依頼元の病院であり、眼底画像を撮影するための眼底カメラなどの撮影装置11と、撮影した画像と共に検査情報、患者情報などを記録して他の診断医に依頼を行うための依頼医用端末12、患者情報データベース13を持っている。患者情報データベース13には患者の受付時に登録した患者情報が格納されており、撮影装置11と依頼医用端末12に接続されていているので、画像撮影時又は診断依頼時に患者情報入力をこの患者情報データベース13から検索して行うこともできる。
【0012】
依頼用端末12はLANやインターネットなどネットワークを通じて管理サーバ20に接続され、管理サーバ20に診断依頼票を送信しデータの登録を行うことにより診断依頼を行うようになっている。管理サーバ20は、読影の診療情報データベース、診断依頼のオーダを管理するオーダ管理データベース、登録している医師のデータを管理する診断医データベース、課金・配金を管理する課金データベースなどを持つ管理データベース21を有し、ネットワークを通じて登録されている依頼元病院10、診断医30A、30B、30Cの診断用端末31A、31B、31Cなどから接続が可能とされている。
【0013】
管理サーバ20は依頼元病院10の施設内にあってもよいが、依頼元病院10とは別の個所にあるインターネットなど公共のネットワークでアクセス可能な施設であっても支障はない。
【0014】
診断医30A、30B、30Cは、それぞれの診断用端末31A、31B、31Cから管理サーバ20にネットワークを介してアクセスすることにより自分に課された診断依頼を閲覧し、診断結果を記入し、管理サーバ20に送信して診断結果のデータを登録することができる。
【0015】
診断用端末31は、電子署名、或いはパスワードなどで本人の確認を取ることにより、複数の診断医30が1台の診断用端末31を共有して使うことも可能である。また、診断に使用するアプリケーションをウェブベースとして標準のブラウザを用いて依頼、閲覧、診断報告等の必要な操作をできるようにしておけば、端末の種類、OSを選ばず、どのPCからでも依頼された診断を処理することができるため便利である。
【0016】
図2はこの遠隔診断システムを用いて遠隔地の医師が連携して、医用画像の診断を行う場合の作業のフローチャート図である。先ず、ステップS10で依頼元病院10では、医療用の撮影装置11を用いて被検者の画像を撮影する。撮影された画像はデジタル化され、依頼医が使用する依頼用端末12から読み出し可能な形態で格納される。
【0017】
入力ステップS11で、依頼医は依頼用端末12を操作し、図3に示すような依頼条件入力画面により、診断医30の選択、画像の種別、診断目的、診断部位、自動診断の有無などの医用画像の診断依頼に必要な情報、条件等の入力を行い、更にステップS12で撮影しデジタル化された医用画像を添付した上で、診断医30に対して診断依頼を行う。
【0018】
依頼元病院10で発生したこのような医用画像を含む診断依頼は、依頼用端末12と接続されている管理サーバ20に格納される。管理サーバ20は依頼用端末12から送信された医用画像の種別、診断の目的、診断する部位、診断を行う診断医30A〜30Cなどの情報に基づいて、ステップS13で診断医30Aに配信すべき医用画像のサイズを設定し、ステップS14で設定されたサイズに基づいてサイズ変更を行った配信用画像を作成した後に、ステップS15で診断用端末31Aに配信用画像を配信する。
【0019】
ここで行う医用画像のサイズ変更は、図4(a)に示すように非可逆圧縮或いは可逆圧縮による画像圧縮でもよいし、図4(b)に示すように画像全体を縮小して画素数を減じたものであってもよい。また、図4(c)に示されるように診断に必要な部位のみをトリミングした画像を作成することもできる。
【0020】
例えば、画角45度の無散瞳眼底カメラで撮影されたデジタル画像を診断する場合に、糖尿病性網膜症のスクリーニングを目的として行う場合には、眼底像全体を必要とする代りに、全体の解像度はさほど要求されない。一方、緑内障の診断を目的とする場合には、乳頭部のみの画像でよい代りに、比較的高解像度の画像が必要となる。
【0021】
また、医用画像を診断する診断医30A、30B、30Cが持つ診断用端末31A、31B、31Cと管理サーバ20間のネットワーク帯域は、診断医30A、30B、30Cごとに異なるため、画像の配信先によって画像のサイズを変更することで、個々の診断医30が診断を開始するまでの待ち時間を減らすことができる。
【0022】
更に、自動診断システムと組み合わせることによって、自動診断の診断結果に基づいて、異常の見られなかった画像のサイズを縮小することで、送信すべき画像のデータ量を現象することもできる。
【0023】
このように本実施の形態による遠隔診断システムでは、診断の目的や種別、部位、診断医30の選択、或いは自動診断システムの診断結果利用の有無などに応じて、診断に必要となる医用画像のサイズを変更するため、依頼元病院10で撮影された医用画像に対して、診断に必要な品質を保ちながら可能な限り小さくすることができる。
【0024】
このようにして、管理サーバ20から診断用端末31に画像を配信する時間が短縮でき、診断依頼を発行されてから、実際に診断を行うまでの工程が滞ることを防止できる。
【0025】
更に、条件が同一であれば、常に同一サイズの配信用画像が診断用端末31A、31B、31Cに配信されるため、診断医30A、30B、30Cは同じ種類の診断を常に同じサイズの画像で診断することができ、診断の精度向上にも寄与することができる。
【0026】
上述した実施の形態では、依頼用端末12から管理サーバ20に診断依頼が送信された後に、管理サーバ20上で配信用画像サイズの設定とサイズ変更を行っているが、診断医30に配信すべき画像のサイズの判断と、配信用画像の作成を依頼用端末12で行い、サイズを変更した配信用画像をサーバに送信することもできる。
【0027】
例えば、依頼医が別の画像サーバに撮影した医用画像の原本を保管している場合には、診断に必要なサイズ以上の画像を管理サーバ20に送信する必要はない。
【0028】
このような場合に、依頼用端末12から管理サーバ20に送信される時点で、診断に必要な最低限の画像サイズに変更することによって、診断依頼の送信に要する時間を短縮することができ、遠隔診断の効率を更に高めることができる。
【0029】
更に、本発明の実施の形態の幾つかを、次に列挙する。
【0030】
[実施の形態1] 医用画像を含む診療情報を格納したデータベースを持つサーバと、該サーバに接続した依頼用端末と診断用端末から成る遠隔診断システムであって、依頼医が診断依頼条件を指定する依頼条件指示手段と、該依頼条件指示手段で指定した条件に応じて前記サーバから前記診断用端末に配信する医用画像のサイズを設定する画像サイズ設定手段と、前記サーバに格納した前記医用画像のサイズを前記画像サイズ設定手段により設定したサイズに変更する画像サイズ変更手段とを有することを特徴とする遠隔診断システム。
【0031】
[実施の形態2] 前記依頼条件指示手段によって指定する条件は、前記医用画像の種別であることを特徴とする実施の形態1に記載の遠隔診断システム。
【0032】
[実施の形態3] 前記依頼条件指示手段によって指定する条件は、診断する部位であることを特徴とする実施の形態1に記載の遠隔診断システム。
【0033】
[実施の形態4] 前記依頼条件指示手段によって指定する条件は、診断医の選択であることを特徴とする実施の形態1に記載の遠隔診断システム。
【0034】
[実施の形態5] 前記依頼条件指示手段によって指定する条件は、前記医用画像を自動診断する自動診断手段の診断結果の利用の有無であることを特徴とする実施の形態1に記載の遠隔診断システム。
【0035】
[実施の形態6] 医用画像を含む診療情報の診断依頼を行う依頼用端末と、前記依頼用端末に接続した診断用端末から成る遠隔診断システムであって、依頼医が診断依頼条件を指定する依頼条件指示手段と、該依頼条件指示手段で指定した条件に応じて前記依頼用端末から前記診断用端末に配信する前記医用画像のサイズを設定する画像サイズ設定手段と、前記医用画像のサイズを前記画像サイズ設定手段により設定したサイズに変更する画像サイズ変更手段とを有することを特徴とする遠隔診断システム。
【0036】
[実施の形態7] 前記依頼条件指示手段によって指定する条件は、前記医用画像の種別であることを特徴とする実施の形態6に記載の遠隔診断システム。
【0037】
[実施の形態8] 前記依頼条件指示手段によって指定する条件は、前記診断する部位であることを特徴とする実施の形態6に記載の遠隔診断システム。
【0038】
[実施の形態9] 前記依頼条件指示手段によって指定する条件は、前記診断医の選択であることを特徴とする実施の形態6に記載の遠隔診断システム。
【0039】
[実施の形態10] 前記依頼条件指示手段によって指定する条件は、前記医用画像を自動診断する自動診断手段の診断結果の利用の有無であることを特徴とする実施の形態6に記載の遠隔診断システム。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る遠隔診断システムは、医用画像の遠隔診断を高精度で効率良く行うことができる。特に、高解像度で撮影可能な医療用撮影装置を用いて医用画像を撮影した場合や、依頼用端末や診断用端末とサーバ間のネットワーク帯域が狭い場合に、最適な画像サイズで医用画像を配信することにより、短時間で確実な遠隔診断を行うことが可能となる。
【0041】
また、変更される画像のサイズは依頼医が入力する診断依頼条件に応じて適切に設定できるようにすることにより、遠隔診断システムを操作するユーザの操作を減らすことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のシステム構成図である。
【図2】医用画像の診断依頼のフローチャート図である。
【図3】診断依頼の条件入力画面の説明図である。
【図4】医用画像のサイズ変更方法の説明図である。
【符号の説明】
10 依頼元病院
11 撮影装置
12 依頼用端末
13 患者情報データベース
20 管理サーバ
21 管理データベース
30A、30B、30C 診断医
31A、31B、31C 診断用端末
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の医師が連携して診断を行う遠隔診断システム、より詳しくは医用画像を含む診療情報を格納したデータベースを持つサーバと、そのサーバに接続した依頼用端末と診断用端末から成る遠隔診断システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から医師が患者の診断を行う場合に、多くは1人の患者に対して1人の医師が診断を行っている。しかし、病気の種類、患者の状態によっては、他の医師にセカンドオピニオンを求めたり、他の病院を紹介して診断を委託することが必要となる場合も多い。
【0003】
例えば、糖尿病の患者が内科医を訪れた場合に、糖尿病性網膜症の可能性があるために眼科の検査を行うことが望ましいが、同じ病院施設内に眼科がないときには、眼科医に紹介することとなる。その場合に、紹介状や検査データ票などを別途に作成しなければならず、また紹介先の相手とのやりとりが必要であり、多大な時間と労力が必要とされている。また、患者にとっても内科医と眼科医、別々に通院しなければならず面倒である。
【0004】
これを解決するために、一部の内科医では遠隔診断システムを利用し、ネットワークを介してデジタル化された医用画像を含む診療情報を眼科医とやりとりすることで、網膜症の読影、診断を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述の従来例においては、遠隔診断システムでは撮影し、デジタル化された医用画像をネットワーク上で配信するため、依頼医と診断医を結ぶネットワークの帯域幅によっては、配信に多大の時間が掛かってしまうと云う問題がある。
【0006】
特に、近年は医用画像のデジタル化技術の進歩によって、遠隔診断システムで配信される医用画像のサイズは肥大化する一方であり、診断に必要な情報量以上に大きなサイズの医用画像が配信されてしまう結果となっている。
【0007】
不必要に大きな医用画像の配信は、撮影から診断に掛かる時間の短縮という遠隔診断システムの利点を、大きく損ねてしまうだけでなく、遠隔診断システムに高価なハードウェアを必要とし、コストを引き上げてしまうという問題もある。
【0008】
また、この問題を回避するために、依頼医が手動で画像サイズの変更処理を行うと、枚数が多い場合に手間が掛かるという問題もある。
【0009】
本発明の目的は、上述の問題点を解消し、診断に必要な最低限の品質を保ちながら、医用画像の配信に必要な時間を短縮することができる遠隔診断システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る遠隔診断システムは、医用画像を含む診療情報を格納したデータベースを持つサーバと、該サーバに接続した依頼用端末と診断用端末から成る遠隔診断システムであって、依頼医が診断依頼条件を指定する依頼条件指示手段と、該依頼条件指示手段で指定した条件に応じて前記サーバから前記診断用端末に配信する医用画像のサイズを設定する画像サイズ設定手段と、前記サーバに格納した前記医用画像のサイズを前記画像サイズ設定手段により設定したサイズに変更する画像サイズ変更手段とを有することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態の遠隔診断システムの構成図を示している。10は依頼元の病院であり、眼底画像を撮影するための眼底カメラなどの撮影装置11と、撮影した画像と共に検査情報、患者情報などを記録して他の診断医に依頼を行うための依頼医用端末12、患者情報データベース13を持っている。患者情報データベース13には患者の受付時に登録した患者情報が格納されており、撮影装置11と依頼医用端末12に接続されていているので、画像撮影時又は診断依頼時に患者情報入力をこの患者情報データベース13から検索して行うこともできる。
【0012】
依頼用端末12はLANやインターネットなどネットワークを通じて管理サーバ20に接続され、管理サーバ20に診断依頼票を送信しデータの登録を行うことにより診断依頼を行うようになっている。管理サーバ20は、読影の診療情報データベース、診断依頼のオーダを管理するオーダ管理データベース、登録している医師のデータを管理する診断医データベース、課金・配金を管理する課金データベースなどを持つ管理データベース21を有し、ネットワークを通じて登録されている依頼元病院10、診断医30A、30B、30Cの診断用端末31A、31B、31Cなどから接続が可能とされている。
【0013】
管理サーバ20は依頼元病院10の施設内にあってもよいが、依頼元病院10とは別の個所にあるインターネットなど公共のネットワークでアクセス可能な施設であっても支障はない。
【0014】
診断医30A、30B、30Cは、それぞれの診断用端末31A、31B、31Cから管理サーバ20にネットワークを介してアクセスすることにより自分に課された診断依頼を閲覧し、診断結果を記入し、管理サーバ20に送信して診断結果のデータを登録することができる。
【0015】
診断用端末31は、電子署名、或いはパスワードなどで本人の確認を取ることにより、複数の診断医30が1台の診断用端末31を共有して使うことも可能である。また、診断に使用するアプリケーションをウェブベースとして標準のブラウザを用いて依頼、閲覧、診断報告等の必要な操作をできるようにしておけば、端末の種類、OSを選ばず、どのPCからでも依頼された診断を処理することができるため便利である。
【0016】
図2はこの遠隔診断システムを用いて遠隔地の医師が連携して、医用画像の診断を行う場合の作業のフローチャート図である。先ず、ステップS10で依頼元病院10では、医療用の撮影装置11を用いて被検者の画像を撮影する。撮影された画像はデジタル化され、依頼医が使用する依頼用端末12から読み出し可能な形態で格納される。
【0017】
入力ステップS11で、依頼医は依頼用端末12を操作し、図3に示すような依頼条件入力画面により、診断医30の選択、画像の種別、診断目的、診断部位、自動診断の有無などの医用画像の診断依頼に必要な情報、条件等の入力を行い、更にステップS12で撮影しデジタル化された医用画像を添付した上で、診断医30に対して診断依頼を行う。
【0018】
依頼元病院10で発生したこのような医用画像を含む診断依頼は、依頼用端末12と接続されている管理サーバ20に格納される。管理サーバ20は依頼用端末12から送信された医用画像の種別、診断の目的、診断する部位、診断を行う診断医30A〜30Cなどの情報に基づいて、ステップS13で診断医30Aに配信すべき医用画像のサイズを設定し、ステップS14で設定されたサイズに基づいてサイズ変更を行った配信用画像を作成した後に、ステップS15で診断用端末31Aに配信用画像を配信する。
【0019】
ここで行う医用画像のサイズ変更は、図4(a)に示すように非可逆圧縮或いは可逆圧縮による画像圧縮でもよいし、図4(b)に示すように画像全体を縮小して画素数を減じたものであってもよい。また、図4(c)に示されるように診断に必要な部位のみをトリミングした画像を作成することもできる。
【0020】
例えば、画角45度の無散瞳眼底カメラで撮影されたデジタル画像を診断する場合に、糖尿病性網膜症のスクリーニングを目的として行う場合には、眼底像全体を必要とする代りに、全体の解像度はさほど要求されない。一方、緑内障の診断を目的とする場合には、乳頭部のみの画像でよい代りに、比較的高解像度の画像が必要となる。
【0021】
また、医用画像を診断する診断医30A、30B、30Cが持つ診断用端末31A、31B、31Cと管理サーバ20間のネットワーク帯域は、診断医30A、30B、30Cごとに異なるため、画像の配信先によって画像のサイズを変更することで、個々の診断医30が診断を開始するまでの待ち時間を減らすことができる。
【0022】
更に、自動診断システムと組み合わせることによって、自動診断の診断結果に基づいて、異常の見られなかった画像のサイズを縮小することで、送信すべき画像のデータ量を現象することもできる。
【0023】
このように本実施の形態による遠隔診断システムでは、診断の目的や種別、部位、診断医30の選択、或いは自動診断システムの診断結果利用の有無などに応じて、診断に必要となる医用画像のサイズを変更するため、依頼元病院10で撮影された医用画像に対して、診断に必要な品質を保ちながら可能な限り小さくすることができる。
【0024】
このようにして、管理サーバ20から診断用端末31に画像を配信する時間が短縮でき、診断依頼を発行されてから、実際に診断を行うまでの工程が滞ることを防止できる。
【0025】
更に、条件が同一であれば、常に同一サイズの配信用画像が診断用端末31A、31B、31Cに配信されるため、診断医30A、30B、30Cは同じ種類の診断を常に同じサイズの画像で診断することができ、診断の精度向上にも寄与することができる。
【0026】
上述した実施の形態では、依頼用端末12から管理サーバ20に診断依頼が送信された後に、管理サーバ20上で配信用画像サイズの設定とサイズ変更を行っているが、診断医30に配信すべき画像のサイズの判断と、配信用画像の作成を依頼用端末12で行い、サイズを変更した配信用画像をサーバに送信することもできる。
【0027】
例えば、依頼医が別の画像サーバに撮影した医用画像の原本を保管している場合には、診断に必要なサイズ以上の画像を管理サーバ20に送信する必要はない。
【0028】
このような場合に、依頼用端末12から管理サーバ20に送信される時点で、診断に必要な最低限の画像サイズに変更することによって、診断依頼の送信に要する時間を短縮することができ、遠隔診断の効率を更に高めることができる。
【0029】
更に、本発明の実施の形態の幾つかを、次に列挙する。
【0030】
[実施の形態1] 医用画像を含む診療情報を格納したデータベースを持つサーバと、該サーバに接続した依頼用端末と診断用端末から成る遠隔診断システムであって、依頼医が診断依頼条件を指定する依頼条件指示手段と、該依頼条件指示手段で指定した条件に応じて前記サーバから前記診断用端末に配信する医用画像のサイズを設定する画像サイズ設定手段と、前記サーバに格納した前記医用画像のサイズを前記画像サイズ設定手段により設定したサイズに変更する画像サイズ変更手段とを有することを特徴とする遠隔診断システム。
【0031】
[実施の形態2] 前記依頼条件指示手段によって指定する条件は、前記医用画像の種別であることを特徴とする実施の形態1に記載の遠隔診断システム。
【0032】
[実施の形態3] 前記依頼条件指示手段によって指定する条件は、診断する部位であることを特徴とする実施の形態1に記載の遠隔診断システム。
【0033】
[実施の形態4] 前記依頼条件指示手段によって指定する条件は、診断医の選択であることを特徴とする実施の形態1に記載の遠隔診断システム。
【0034】
[実施の形態5] 前記依頼条件指示手段によって指定する条件は、前記医用画像を自動診断する自動診断手段の診断結果の利用の有無であることを特徴とする実施の形態1に記載の遠隔診断システム。
【0035】
[実施の形態6] 医用画像を含む診療情報の診断依頼を行う依頼用端末と、前記依頼用端末に接続した診断用端末から成る遠隔診断システムであって、依頼医が診断依頼条件を指定する依頼条件指示手段と、該依頼条件指示手段で指定した条件に応じて前記依頼用端末から前記診断用端末に配信する前記医用画像のサイズを設定する画像サイズ設定手段と、前記医用画像のサイズを前記画像サイズ設定手段により設定したサイズに変更する画像サイズ変更手段とを有することを特徴とする遠隔診断システム。
【0036】
[実施の形態7] 前記依頼条件指示手段によって指定する条件は、前記医用画像の種別であることを特徴とする実施の形態6に記載の遠隔診断システム。
【0037】
[実施の形態8] 前記依頼条件指示手段によって指定する条件は、前記診断する部位であることを特徴とする実施の形態6に記載の遠隔診断システム。
【0038】
[実施の形態9] 前記依頼条件指示手段によって指定する条件は、前記診断医の選択であることを特徴とする実施の形態6に記載の遠隔診断システム。
【0039】
[実施の形態10] 前記依頼条件指示手段によって指定する条件は、前記医用画像を自動診断する自動診断手段の診断結果の利用の有無であることを特徴とする実施の形態6に記載の遠隔診断システム。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る遠隔診断システムは、医用画像の遠隔診断を高精度で効率良く行うことができる。特に、高解像度で撮影可能な医療用撮影装置を用いて医用画像を撮影した場合や、依頼用端末や診断用端末とサーバ間のネットワーク帯域が狭い場合に、最適な画像サイズで医用画像を配信することにより、短時間で確実な遠隔診断を行うことが可能となる。
【0041】
また、変更される画像のサイズは依頼医が入力する診断依頼条件に応じて適切に設定できるようにすることにより、遠隔診断システムを操作するユーザの操作を減らすことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のシステム構成図である。
【図2】医用画像の診断依頼のフローチャート図である。
【図3】診断依頼の条件入力画面の説明図である。
【図4】医用画像のサイズ変更方法の説明図である。
【符号の説明】
10 依頼元病院
11 撮影装置
12 依頼用端末
13 患者情報データベース
20 管理サーバ
21 管理データベース
30A、30B、30C 診断医
31A、31B、31C 診断用端末
Claims (1)
- 医用画像を含む診療情報を格納したデータベースを持つサーバと、該サーバに接続した依頼用端末と診断用端末から成る遠隔診断システムであって、依頼医が診断依頼条件を指定する依頼条件指示手段と、該依頼条件指示手段で指定した条件に応じて前記サーバから前記診断用端末に配信する医用画像のサイズを設定する画像サイズ設定手段と、前記サーバに格納した前記医用画像のサイズを前記画像サイズ設定手段により設定したサイズに変更する画像サイズ変更手段とを有することを特徴とする遠隔診断システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003171661A JP2005010884A (ja) | 2003-06-17 | 2003-06-17 | 遠隔診断システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003171661A JP2005010884A (ja) | 2003-06-17 | 2003-06-17 | 遠隔診断システム |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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2003
- 2003-06-17 JP JP2003171661A patent/JP2005010884A/ja active Pending
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