JP2005010850A - 学習支援装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】理科等の実験の計測データと該実験の理論値とを比較することのできる学習支援装置を実現する。
【解決手段】多機能関数電卓1200は、データ収集機1250を制御して実験の計測データを取得し、ユーザによって入力された実験の仮説式から取得した計測データに対応する予測データを算出する。そして、計測データと予測データとの差分を求めて、この差分から実験式を導出する。実験式と予め判明している理論式とを比較して、計測データと予測データとの差分が発生した要因を推定し分析する。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、実験の計測データを入力する計測データ入力手段を備えた学習支援装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、学校の授業や試験及び個人学習等において学習者をコンピュータでさまざまにサポートする学習支援装置や、学習支援装置をネットワークで接続してシステム化した学習支援システムと呼ばれるものが知られている。
例えば、学校教育現場における学習支援システムでは、生徒(学習者)の電卓やパソコンを学習支援装置とし、教師が管理する電卓やパソコン等をサーバとしてLANを形成する。生徒は、学習支援装置をLANに接続して、サーバから授業に用いる各種データや試験問題等を取得し、学習支援装置を用いて取得したデータの解析や試験問題の解答をすることができる。
【0003】
理科実験の授業を行った場合では、生徒は学習支援装置のコンピュータに、実験データの演算をさせたりグラフ描画させることが可能なので、手作業でデータの集計をしたりグラフを描く必要が無くなる。そのため、時間当りの作業効率が高まり、同じ授業時間でもより多くの実験を行うことができるようになる。
【0004】
学習支援システムの中には、生徒毎に試験問題の解答をサーバ等で集計して、学習分野毎の成績評価及び志望受験校の合格基準に基づいて補強すべき学習分野(弱点分野)を分析し、補強すべき学習分野の教材を自動的に学習支援装置に提供するものもある(例えば、特許文献1参照。)。この学習支援システムによれば、生徒は学習支援装置から目標とする志望受験校の合格のために必要な学習教材を、試験の結果に基づいて自動的に入手できるので効率的に学習を進めることができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−202711号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の学習支援装置では、実験のデータを解析することはできたが、実験のデータと実験の理論値とを直接的に比較する機能は実現されていなかった。
【0007】
本発明は、こうした課題を鑑みて成されたものであり、理科等の実験の計測データと該実験の理論値とを比較することのできる学習支援装置等を実現することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明の学習支援装置は、実験の仮説式を入力する仮説式入力手段(例えば、図1の操作入力キー1204、図3の入力部12、図8のステップS4)と、実験の計測データを入力する計測データ入力手段(例えば、図1のデータ収集機1250、図3のCPU10、通信制御部16、図8のステップS6〜S8)と、前記仮説式入力手段によって入力された仮説式に基づいて、前記計測データ入力手段によって入力された計測データに対応する予測データを算出する予測データ算出手段(例えば、図3のCPU10、図8のステップS12)と、この予測データ算出手段によって算出された予測データと、前記入力された計測データとの差分を求める差分算出手段(例えば、図3のCPU10、図8のステップS18)と、この差分算出手段によって算出された差分と前記入力された仮説式とに基づいて実験式を導出する実験式導出手段(例えば、図3のCPU10、図8のステップS20〜S24)と、この実験式導出手段によって導出された実験式に基づいて、前記差分が発生した要因を分析する分析手段(例えば、図3のCPU10、図8のステップS28)とを備える。
【0009】
請求項7に記載の発明のプログラムは、コンピュータに、実験の仮説式を入力する仮説式入力機能(例えば、図1の操作入力キー1204、図3の入力部12、図8のステップS4)と、実験の計測データを入力する計測データ入力機能(例えば、図1のデータ収集機1250、図3のCPU10、通信制御部16、図8のステップS6〜S8)と、前記仮説式入力機能によって入力された仮説式に基づいて、前記計測データ入力機能によって入力された計測データに対応する予測データを算出する予測データ算出機能(例えば、図3のCPU10、図8のステップS12)と、この予測データ算出機能によって算出された予測データと、前記入力された計測データとの差分を求める差分算出機能(例えば、図3のCPU10、図8のステップS18)と、この差分算出機能によって算出された差分と前記入力された仮説式とに基づいて実験式を導出する実験式導出機能(例えば、図3のCPU10、図8のステップS20〜S24)と、この実験式導出機能によって導出された実験式に基づいて、前記差分が発生した要因を分析する分析機能(例えば、図3のCPU10、図8のステップS28)と、を実現させる。
【0010】
仮説式とは、実験に際して事前に仮定する式であり、仮説式から算出される予測データは、仮説式から求められる計測データの理論予測値やシミュレーション値に相当する。
請求項1又は7に記載の発明によれば、実験の計測データを入力できるとともに、該実験の仮説式を入力して予測データを算出することができる。そして、計測データと予測データとの差分を求めて、この差分から実験式を導出し、差分が発生した要因を分析することができる。ここで言う分析とは、差分が発生した要因を推定することを含む。従って、請求項1に記載の学習支援装置を用いたり、請求項6に記載のプログラムを実行することによって、ユーザ(学習者、生徒)は理科等の実験の計測データと予測データとを比較することによって、学習がし易くなり学習効果も向上する。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の学習支援装置であって、前記実験の種類を入力する種類入力手段(例えば、図1の操作入力キー1204、図3の入力部12、図8のステップS2)と、実験の種類に対応する数式データを登録する登録手段(例えば、図3のROM22、図7の実験種類TBL236)とを更に備え、前記分析手段は、前記種類入力手段によって入力された実験の種類に対応する数式データの項と、前記導出された実験式の項とを比較して要因を分析する手段であることを特徴とする。
【0012】
ここで言う数式データは、例えば当該種類の実験について、事前に判明している理論式に相当し、例えば、計測データとして計測される物理量に作用する要因ごとの項を演算子等で連結したデータである。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、導出された実験式を構成する項と、実験の種類毎に予め登録されている数式を構成する項とを比較して、差分が生じた要因を分析することができる。
従って、実験の内容とその結果が予め把握される場合に数式データを適当に設定し登録しておくことによって、実験を通して学習するべき内容に必要十分な要因を容易に分析させ、学習効率の向上を図ることができる。
【0013】
請求項3に記載の発明の学習支援装置は、実験の仮説式を入力する仮説式入力手段と、前記入力された仮説式に作用する実験環境に関する可変要素を入力する可変要素入力手段(例えば、図11の操作入力キー1204、図12の入力部12、図15のステップS102)と、実験の計測データを入力する計測データ入力手段(例えば、図11のデータ収集機1280、図12の計測部27、計測器28、図15のステップS6〜S8)と、前記可変要素入力手段によって入力された可変要素に設定する値を可変させる可変手段(例えば、図12のCPU10、図15のステップS108、図16のステップS120〜S124)と、この可変手段によって可変された可変要素と、前記仮説式入力手段によって入力された仮説式とに基づいて、前記計測データ入力手段によって入力された計測データに対応する予測データを算出する予測データ算出手段(例えば、図12のCPU10、図15のステップS108、図16のステップS126)と、前記入力された計測データのグラフと、前記予測データ算出手段によって算出された予測データのグラフとを同一座標上に描画するグラフ描画手段(例えば、図12のCPU10、表示部14、図15のステップS10、S14、ステップS108、図16のステップS128〜S124)とを備える。
【0014】
また、請求項8に記載のプログラムは、コンピュータに、実験の仮説式を入力する仮説式入力機能(例えば、図11の操作入力キー1204、図12の入力部12、図15のステップS102)と、前記入力された仮説式に作用する実験環境に関する可変要素を入力する可変要素入力機能(例えば、図11の操作入力キー1204、図12の入力部12、図15のステップS102)と、実験の計測データを入力する計測データ入力機能(例えば、図11のデータ収集機1280、図12の計測部27、計測器28、図15のステップS6〜S8)と、前記可変要素入力機能によって入力された可変要素に設定する値を可変させる可変機能(例えば、図12のCPU10、図15のステップS108、図16のステップS120〜S124)と、この可変機能によって可変された可変要素と、前記仮説式入力機能によって入力された仮説式とに基づいて、前記計測データ入力機能によって入力された計測データに対応する予測データを算出する予測データ算出機能(例えば、図12のCPU10、図15のステップS108、図16のステップS126)と、前記入力された計測データのグラフと、前記予測データ算出機能によって算出された予測データのグラフとを同一座標上に描画するグラフ描画機能(例えば、図12のCPU10、表示部14、図15のステップS10、S14、ステップS108、図16のステップS128〜S124)と、を実現させる。
【0015】
仮説式に作用する実験環境に関する可変要素とは、主たる実験内容とは別に実験に作用する要素であって、実験前にはその大きさや作用の程度が判明していないものや、変化する可能性のあるものである。例えば、落下実験に対する風の影響、電気回路の実験で使用された抵抗素子の抵抗値の変動分などがこれに該当する。
【0016】
請求項3又は8に記載の発明によれば、実験の仮説式と、仮説式に作用する可変要素を入力し、可変要素に設定する値を可変させることができる。そして、可変された可変要素と仮説式とに基づいて予測データを算出し、この予測データと計測データとを同じ座標上に描画することができる。
従って、ユーザ(学習者、生徒)は実験の計測データと、可変要素が作用する該実験の理論値とをグラフを見て比較することによって、学習がし易くなり学習効果も向上する。
【0017】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の学習支援装置であって、前記入力された計測データと前記予測データ算出手段によって算出された予測データとの差分を算出する差分算出手段(例えば、図12のCPU10、図15のステップS108、図16のステップS130)と、この差分算出手段によって算出された差分が所定条件を満たすか否かを判定する判定手段(例えば、図12のCPU10、図15のステップS108、図16のステップS132)とを備え、前記可変手段は、この判定手段によって条件を満たすと判定されるまで、前記可変要素の値を自動的に可変させる手段であり、前記判定手段が条件を満たすと判定した場合に、当該可変要素と前記入力された仮説理論とに基づいて実験式を導出する実験式導出手段(例えば、図12のCPU10、図15のステップS108、図16のステップS134)と、この実験式導出手段によって導出された実験式を表示する表示手段(例えば、図12のCPU10、表示部14、図15のステップS110)とを備えることを特徴とする。
【0018】
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、計測データと予測データとの差分を求め、差分が所定の条件を満たさずに、当初設定された仮説式が計測データに不適当である場合、差分が所定条件を満たすまで可変要素に設定する値を自動的に可変させる事ができる。すなわち、可変要素を含む予測式が、計測データを適当に記述していると判断される可変要素を求めることができる。そして、この時の可変要素と仮説式とから実験式を導出し表示することができる。
【0019】
また、例えば可変手段が、ユーザの操作入力に応じて可変要素に設定する値を可変する手段を有するとしても良く、この場合にはユーザ自身が考えながら可変要素の値を変更することができるので、ユーザが「この場合はどうなる」といった試行錯誤をして学習意欲を高める効果が期待できる。
【0020】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の学習支援装置であって、前記計測データ入力手段は、距離、速度及び加速度のうち少なくとも一つを計測可能なセンサ手段(例えば、図1の計測プローブ1260,1262)を有し、このセンサ手段によって計測されたデータを入力することを特徴とする。
【0021】
請求項5に記載の発明によれば、学習支援装置が実験を計測するセンサ手段を有するので、学習支援装置一つで実験の計測データの収集から、計測データと仮説式に基づく予測データとの比較までを一括して実現することができるようになり使い勝手が良くなる。
【0022】
請求項6の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の学習支援装置であって、前記計測データ入力手段(例えば、図19のデータ収集機1250−3、図21のCPU10、通信制御部16)は、画像を撮像する撮像手段(例えば、図19のカメラ1270、図21のCPU10、画像取得部46、撮像部48、図25のステップS206)と、この撮像手段によって撮影された画像データを基に計測データを求める計測データ算出手段(例えば、図21のCPU10、図25のステップS210〜S216)と、を有することを特徴とする。
【0023】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、実験の様子を撮影した画像データを入力し、この画像データから計測データを算出することによって、計測データの入力をすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕
次に、本発明を適用した第1の実施の形態として、学習支援装置を放物運動の理科実験で使用する場合を例に挙げて説明する。
【0025】
[構成の説明]
図1は、本実施の形態における構成の一例を示した図である。同図に示すように、本実施の形態における学習支援装置1000は、多機能関数電卓1200と、データ計測機能を備えるデータ収集機1250とが、データ転送ケーブルKによって互いにデータ通信自在に接続されて構成されている。
【0026】
多機能関数電卓1200は、文字や数式・図形等を表示するLCD(Liquid Crystal Display)1202と、ユーザが数値や関数、演算操作等の種々の入力をするための操作入力キー1204と、演算処理を行う演算ユニット1206と、内蔵電池や太陽電池等の電源(図示省略)とを備え、金属や樹脂によって例えばカード形状にケーシングされている。
【0027】
LCD1202は、ドットによって文字・記号・画像などを表示できる表示パネル及びそのドライバ回路によって実現される。表示素子はLCDに限らず、例えばELD(Electronic Luminescent Display)やCRT(Cathode Ray Tube)、PDP(Plasma Display Panel)などでも良い。また、LCD1202は、複数の表示パネルで構成しても良いし、適宜LCD1202の表示面上にはタッチパネルを設け、所定のスタイラスペンによるタッチ等で各種の操作を入力することができる構成としても良い。
【0028】
操作入力キー1204は、ユーザが演算に必要な数値や関数、演算記号、及び各種操作を入力する手段であって、例えばボタンスイッチ(ハードキー)、タッチパネルなどによって実現される。
【0029】
演算ユニット1206は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、各種ICメモリ、SOC(System On Chip)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等によって実現され、各種ICメモリ等に記憶されている各種処理プログラムを読出して演算処理することによって多機能関数電卓1200を統合的に制御する。
【0030】
また、多機能関数電卓1200は、記憶メディア1210用のスロット1208と、データ転送ケーブルKと接続するコネクタ1212とを備える。
【0031】
記憶メディア1210は、例えばICメモリカード、MOなど、プログラムやデータを記憶する着脱自在な情報記憶媒体である。スロット1208は、記憶メディア1210に対してデータの読み書きができる装置であって、記憶メディア1210の種類に応じて適宜選択される。記憶メディア1210が、MOなどの場合にはMOドライブ装置などの外部装置と接続可能なIEEE1394(Institute of Electronic and Electronic Engineers 1394)やUSB(Universal Serial Bus)などの接続端子としても良い。
【0032】
コネクタ1212は、通信回線や外部装置(例えば、クレードル、計測器、データ収集機、プリンタ、モデム、携帯電話、パソコンなど)、ケーブル類が接続可能な端子とその制御部である。例えば、USB、IEEE1394、RJ−45などの種々の形式が適宜選択される。図1では、データ転送ケーブルKによる有線接続の例を示しているが、赤外線等の無線を利用してデータの送受を実現しても良い。この場合には、コネクタ1212は無線の送受信モジュール及び無線送受信端子とする。
【0033】
データ収集機1250は、日常及び自然界のデータを計測して収集(サンプリング)する機能を有する。その動作は、内蔵された演算ユニット1252によって制御され、多機能関数電卓1200から各種のコマンドを送ることによってリモコン操作することができる。
【0034】
具体的には、データ収集機1250は、プローブコネクタ1256に接続された各種の計測プローブ1260及び1262の出力電圧を測定し、測定電圧を計測プローブ1260及び1262の種類に応じて予め設定されている変換式で変換して計測データを求める。そして、計測データを第1コネクタ1254に接続されたデータ転送ケーブルKで、多機能関数電卓1200に転送する。
【0035】
本実施の形態における計測プローブ1260及び1262は、測定対象に音波や赤外線等の電磁波を照射してその反射を受けることによって、測定対象までの距離を測定することのできるセンサである。測定の原理は特に問わない。
【0036】
図2は、本実施の形態における放物運動の実験の概略を説明するための図である。同図に示すように、斜面Dから水平方向に放出されるボールBの位置を計測プローブ1260及び1262で測定する。複数の計測プローブ1262は、ボールBの落下が予測されるコースをカバーするように同図X軸方向に沿って複数配置され、同様に同図Y軸方向に複数の計測プローブ1260が同図Y軸方向に沿って複数配置される。
【0037】
データ収集機1250は、複数の計測プローブ1262でほぼ同時に計測し、計測値のうち最も小さい計測値を所定基準位置からのボールBの落下方向(Y軸方向)の距離とする。また同様に、複数の計測プローブ1260で同時に計測し、計測値のうち最も小さい計測値を所定基準位置からのボールBの水平方向(X軸方向)の距離とする。尚、計測プローブ1260及び1262の計測における基準位置の設定及びキャリブレーションは適宜実施するものとする。
【0038】
[機能ブロックの説明]
図3は、本実施の形態における学習支援装置1000の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0039】
多機能関数電卓1200は、CPU10と、入力部12と、表示部14と、通信制御部16と、記憶媒体読取部18と、RAM(Random Access Memory)20と、ROM(Read Only Memory)22と、これら各構成要素間をデータ送受信可能に接続するバス24とを有する。
【0040】
CPU10は、各機能ブロックの制御及び各種の演算処理を実行し、多機能関数電卓1200を統合的に制御する。その機能は、従来の関数電卓と同様にRAM20やROM22に記憶される各種のプログラム及びデータを適宜読出して演算処理することによって実現される。図1では、CPU10はRAM20やROM22とともに演算ユニット1206として内蔵されている。
【0041】
入力部12は、数字や文字、関数式の入力や種々の操作を入力し、操作信号をCPU10に出力する。入力部12は、プッシュスイッチ、キーボード、マウスやタブレット、タッチパネルなどによって実現される。図1における操作入力キー1204がこれに該当する。
【0042】
表示部14は、CPU10からの指示に従って数値、関数式、図形及び各種の操作画面等を表示する手段であって、画像表示可能な表示素子とそのドライバ回路等によって実現される。図1ではLCD1202がこれに該当する。
【0043】
通信制御部16は、通信回線26を介して他の装置とのデータの送受信を制御する手段であり、例えば、所定のプログラムや通信制御用LSI及び接続端子などによって実現される。図1のコネクタ1212はこれに該当する。
【0044】
通信回線26は、有線/無線によるデータの送受信が可能な通信媒体であって、例えば、LAN(Local Area Network)、インターネット、携帯電話網、及び周辺機器との直接的なケーブル接続等がこれに該当する。図1ではデータ転送ケーブルKがこれに該当する。
【0045】
記憶媒体読取部18は、例えば、ICメモリカード、CD−ROM、MO、DVD−RAM、FD(登録商標)、ハードディスクなどの記憶媒体19にデータを読み書きする手段である。図1ではスロット1208が記憶媒体読取部18に該当し、記憶メディア1210が記憶媒体19に該当する。
【0046】
RAM20は、CPU10の作業領域としてプログラムや各種データを一時的に記憶する。図4(a)は、本実施の形態におけるRAM20の記憶領域の構成の一例を示す図である。同図に示すように、本実施の形態では、▲1▼実験の種類を示す種類データを記憶する種類データ記憶領域200Rと、▲2▼実験の仮説式データを記憶する仮説式データ記憶領域202Rと、▲3▼実験の計測データを記憶する計測データ記憶領域204Rと、▲4▼仮説式データから求められる実験の予測値である予測データを記憶する予測データ記憶領域206Rと、▲5▼計測データと予測データの差分値である差分データを記憶する予測データ記憶領域208Rと、▲6▼計測データや予測データを表示部14にグラフ表示させるための情報であるグラフデータを記憶するグラフデータ記憶領域210Rと、▲7▼実験式データを記憶する事件式記憶データ記憶領域212Rとを備えている。
【0047】
ROM22は、多機能関数電卓1200の制御や演算処理及び周辺機器とのデータの送受に必要なプログラムやデータを記憶している。例えば、システムプログラムやドライバソフト、画面表示のフォントや表示枠などのグラフィックデータなどが予めここに記憶されている。図4(b)は、本実施の形態におけるROM22の記憶領域の構成の一例を示す図である。本実施の形態では、多機能関数電卓1200を学習支援装置として機能させるための学習支援プログラム220を記憶している。
【0048】
学習支援プログラム220は、更に、▲1▼CPU10に実験の種類に関する情報である種類データの入力機能を実現させる種類入力プログラム221と、▲2▼仮説式データの入力機能を実現させる仮説式入力プログラム222と、▲3▼データ収集機1250に実験の計測を実施させデータ収集機1250から計測データを取得する機能を実現させる計測プログラム224と、▲4▼仮説式データから計測データに対応する予測データを算出する機能を実現させる予測値算出プログラム226と、▲5▼計測データと予測データとの差分を求める機能を実現させる差分算出プログラム228と、▲6▼計測データ等のグラフを表示部14に描画させる機能を実現するグラフ描画プログラム230と、▲7▼実験式データを導出する機能を実現させる実験式導出プログラム232と、▲8▼導出された実験式データから計測データと予測データとの差分が生じた要因を推定する要因分析プログラム234と、▲9▼差分が生じた要因を推定するための情報を登録する実験種類TBL236とを記憶している。
【0049】
種類データ記憶領域200Rに記憶された種類データ200は、例えば図5(a)に示すように、放物運動の実験であることを示す所定の情報(例えば、所定のコードやフラグ)を格納する。その他の実験の種類としては、例えば、カートを傾斜面で走行させてカートの速度や加速度を測定する傾斜走行運動の実験や、振り子諸元を変えて振幅や周波数を測定する振り子運動の実験、シリンダ内の気体の体積と温度の関係を見る熱膨張の実験、弦の長さや節の数を変えて弦を弾いた際の周波数を調べる実験など、適宜設定可能である。
【0050】
仮説式データ記憶領域202Rに記憶された仮説式データ202は、例えば図5(b)に示すように、実験の仮説に基づくボールBのX軸方向速度Vx及びY軸方向速度Vyの各算出式202aと、算出式202aで使用される変数や定数の文字種202bと、変数や定数及び可変要素の何れであるかを示す用途202cと、設定値202dとが対応づけられ予め登録されている。同図の例では、Vx、Vy及びtは変数として設定されおり、参照テーブル等でその単位設定が対応付けられている。V及びgは定数として設定され、同様に参照テーブル等でその単位が対応付けられている。そして、定数値は、ユーザが入力可能であり仮説式データ記憶領域202Rに格納される。尚、Vは初速であって、傾斜DとボールBの諸元から予め計算された値、gは重力加速度である。
【0051】
計測データ記憶領域204Rに記憶された計測データ204は、例えば図5(c)に示すように、計測時間204a(単位;sec)と、計測プローブ1260によって測定された結果であるX座標方向距離204b(単位;mm)と、計測プローブ1262によって測定された結果であるY座標方向距離204c(単位;mm)とを対応付けて格納する。
【0052】
予測データ記憶領域206Rに記憶された予測データ206は、例えば図5(d)に示すように、計測データ204の計測時間204aに対応する計測時間206aと、仮説式データ202から求められる予測値であるX座標方向予測値206b(単位;mm)及びY座標方向予測値206c(単位;mm)とを対応づけて格納する。
【0053】
差分データ記憶領域208Rに記憶された差分データ208は、例えば図5(e)に示すように、計測時間208aと、X座標方向距離204bとX座標方向予測値206bとの差分であるX座標方向差分208bと、Y座標方向距離204cとY座標方向予測値206cとの差分であるY座標方向差分208cとを対応づけて格納する。
【0054】
グラフデータ記憶領域210Rに記憶されたグラフデータ210は、グラフを表示部14に描画するための情報であって、例えば、座標軸のレンジやスケールといった設定、グラフ線を描画するための関数などを適宜格納する。
【0055】
実験式データ記憶領域212Rに記憶された実験式データ212は、例えば図6に示すように、実験式212aと、仮説式データ202の算出式202aとして入力された当初仮説式に対して追加された変更項212bとを対応付けて格納する。
【0056】
実験種類TBL236は、仮説式と実験式との差異が生じた要因を推定する際に参照する情報であって、例えば図7に示すように、実験種類236aと、当該実験種類において想定される理論式である理論式236bと、理論式236bに含まれる項に対応して当該項の意味するところを示す要因236cとを対応付けて格納する。
同図の場合、X軸方向の速度の理論式236bはVx=V+V+Eであって、その内の項「V」は、定数であり要因236cから「風の影響」であることが分かる。また項「E」は、変動する値であり要因236cから「測定誤差」であることが分かる。尚、本実施の形態では、実験種類TBL236は予め登録されているものとするが、実験前にユーザが登録する、或いは記憶メディア1210から読み込む構成としても良い。
【0057】
理論式236bは、仮説式データ202で使用可能な文字の定義にしたがって設定されている。従って、仮説式データ202と理論式236bは式の構成を比較することができる。
【0058】
尚、ここで言う理論式とは、該当する種類の実験において予め求められている理論式である。必ずしも厳密に現象を記述するものに限らず、当該実験において生徒が理解や考察すべき事象・現象を含めば良く、適宜記述を簡略するとしても良い。例えば、同図の場合、風の影響は厳密な空気抵抗の算出式として記述せずに、実験で期待される計測の精度と生徒が考察すべき内容との観点から、定数Vとして記述してある。
【0059】
図3に示すように、データ収集機1250は、CPU30と、通信制御部32と、計測部34と、RAM40と、ROM42と、これら各構成要素間をデータ送受信可能に接続するバス44とを有する。
【0060】
CPU30は、各機能ブロックの制御及び各種の演算処理を実行し、データ収集機1250を統合的に制御する。その機能は、RAM40やROM42に記憶される各種のプログラム及びデータを適宜読出して演算処理することによって実現される。また、多機能関数電卓1200から送られる所定のコマンドによっても種々の機能が実現される。例えば、コマンドによって計測時間間隔や計測レンジなど計測諸元の設定、計測の実行/停止、計測プローブ1260及び1262の計測値を計測データに変換する変換式の設定ができる。図1では、CPU30はRAM40やROM42とともに演算ユニット1252として内蔵されている。
【0061】
通信制御部32は、通信回線26を介して多機能関数電卓1200とのデータの送受信を確立し制御する手段であって、例えば、データ通信用のプログラムやLSI及び接続端子などによって実現される。図1では、通信制御部32は第1コネクタ1254に該当する。
【0062】
計測部34は、各種の物理量を検知するための計測器36からの測定値(例えば、測定電圧)を測定しCPU30に出力する。計測部34は、計測器36の種類に応じて公知の技術を適宜用いて実現することができる。図1では計測部34はプローブコネクタ1256に該当し、計測器36は計測プローブ1260及び1262に該当する。
【0063】
尚、データ収集機1250は、公知のデータ収集装置等によって実現可能であるので詳細な説明は省略する。
【0064】
[処理の流れの説明]
次に、本実施の形態における処理の流れについて説明する。図8は、本実施の形態における処理の流れを説明するためのフローチャートである。同図で説明される処理は、多機能関数電卓1200のCPU10が学習支援プログラム220を実行することによって実現される。
【0065】
同図に示すように、先ず、学習支援プログラム220のうち種類入力プログラム221を実行して、ユーザによる操作に基づいて種類データ200を入力し(ステップS2)、次いで仮説式入力プログラム222を実行して、仮説式データ202を入力する(ステップS4)。
【0066】
具体的には、例えば図9(a)に示すように、LCD1202に所定の実験条件設定画面W1を表示する。同画面には、実験種類の入力欄1aと、仮説式の入力欄1bとが設けられおり、ユーザは操作入力キー1204を操作してそれぞれの内容を入力する。尚、同画面下部には、操作入力キー1204の所定キー(例えば、ファンクションキーなど)に割り当てられた各種の処理内容が表示されている。例えば、「再入力」に該当するキーを操作すると、実験条件の設定を始めからやりなおすことができるとしても良い。(以降、同様の画面例の図面において、下部における同様の表記が有る場合は、表示内容の実行を操作入力キー1204の所定キーから入力して実行させることができるものとし、フローチャートにおける表記は省略する。)
【0067】
次に、CPU10は、所定の計測実行の操作が入力されたならば(ステップS6;YES)、計測プログラム224を実行してデータ収集機1250に実験の計測を実行させて計測データ204を取得する(ステップS8)。
【0068】
そして、計測データ204の取得が完了したならば、グラフ描画プログラム230を実行して、計測データ204のグラフをLCD1202に表示させる(ステップS10)。
【0069】
具体的には、例えば図9(b)に示すように、グラフ表示画面W2においてXY座標軸2aのレンジを自動設定して描画し、計測時間204aごとの計測データの値がマークM1で描画される。この際、マークM1はアニメーション表示されて、あたかも座標原点を出発点として移動するように表示されるとしても良い。また、個々の計測データから回帰計算で求められる回帰式を求めてグラフ線L1を描画するとしても良い。尚、同図のマークM3は、マークM1の通過後に計測データの値の位置に表示される。
【0070】
次に、予測値算出プログラム226を実行して、先に入力された仮説式データ202に基づいて予測データ206を算出する(ステップS12)。具体的には、計測データ204の計測時間204aを予測データ206の計測時間206aとして、計測時間206a毎にX座標方向予測値206bと、Y座標方向予測値206cとを求める。尚、速度の算出式から距離を求める方法は公知であるので説明は省略する。
【0071】
予測データ206が求められたならば、次に、グラフ描画プログラム230を実行して、予測データ206をLCD1202にグラフ表示させる(ステップS14)。
【0072】
具体的には、例えば図9(c)に示すように、グラフ表示画面W3において先に描画された計測データ204のグラフ上に、個々の予測データの値がマークM2で描画される。この際、マークM2はマークM1とともにアニメーション表示されて、あたかも座標原点を出発点として移動するように表示されるとしても良い。また、個々の計測データから回帰計算でもとめられる回帰式を求めてグラフ線L2を描画するとしても良い。
ユーザは、このグラフ表示画面W3を見ることによって、計測データ204と仮説式とを直接的に比較して、なぜその差が生じたかを考察することができる。
【0073】
次に、CPU10は、所定の分析実行の操作が入力されたならば(ステップS16;YES)、差分算出プログラム228を実行して、計測データ204と予測データ206との差分を算出し(ステップS18)、実験式導出プログラム232を実行して、算出された差分と計測データ204とから実験式を導き出す(ステップS20〜S24)。
【0074】
実験式を導き出す過程では、先ず差分データ208のX座標方向差分208bとY座標方向差分208cそれぞれについて、差分の値がほぼ一定であるか否かを判定する(ステップS20)。
【0075】
X座標方向差分208bとY座標方向差分208cそれぞれの差分の値がほぼ一定であると判定された場合(ステップS20;YES)、仮説式データ202に差分の平均値を追加して実験式データ212とする(ステップS22)。例えば、X座標方向差分208bがほぼ一定の値であると判定された場合、差分平均値δmxを算出して、仮説式データ202のX座標方向速度の算出式に、差分平均値δmxを新しい項として、加算するように挿入する。結果、仮説式「Vx=V」から実験式212a「Vx=V+δmx」が求められ、「+δmx」が変更項212bに格納される。Y座標方向差分208cがほぼ一定の値であると判定された場合についても、前記X座標の場合と同様の処理を行う。
【0076】
一方、差分の値がほぼ一定ではないと判定された場合(ステップS20;NO)、すなわちバラツキが有る場合には、当該差分を実験誤差であると判断して、仮設式データ202に、誤差を示す誤差変数Eを加算するように挿入する(ステップS24)。例えば、Y座標方向差分208cがほぼ一定ではないと判定された場合、実験式212a「Vy=gt+E」が求められ、「+E」が変更項212bに格納される。X座標方向差分208bがほぼ一定でないと判定された場合についても、前記Y座標の場合と同様の処理を行う。
【0077】
実験式データ212が求められたならば、CPU10は、実験式データ212をLCD1202に表示させる(ステップS26)。そして、要因分析プログラム234を実行して、実験種類TBL236を参照して差分が生じた要因を推定し(ステップS28)、推定される要因をLCD1212に表示させる(ステップS30)。
【0078】
具体的には、ステップS28において、実験式データ212と、種類データ200に対応する理論式236bとを比較し、当初入力された仮説式データ202に加えられた変更項212bが、理論式236bの何れの項に合致するかを判定する。例えば、図5及び図6の例では、X座標方向速度Vxの算出式について比較した場合、実験式データ212の第2項として追加された差分平均値δmxは、理論式236bの第2項目Vに相当することが分かる。そして、変更項212bに対応する項の要因236cを参照して、計測データ204と予測データ206との差が生じた要因の推定結果、すなわち本実施の形態におけるところの分析の結果とする。
【0079】
そして、ステップS30において、例えば図10に示す分析結果表示W4のように分析結果を表示する。分析結果表示W4では、実験式表示欄4aに実験式データ212を表示し、要因表示欄4bにステップS26で推定した要因236cを表示する。同図の場合では、X座標方向速度Vxについては、差分平均値δmx=−2.52の風の影響が推定され、Y座標方向速度Vyについては、計測誤差が有ることが表示されている。
ユーザはこの表示を見て、実験時にX軸正方向からボールBに向かい風が当って可能性があることを知ることができる。また、ユーザは、この分析結果と、先に計測データ204と仮説式とのグラフ表示による比較から自身で考察した結果とをつき合わせて、考察の筋道が適切であったのかを判断することができる。
【0080】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明を適用した第2の実施の形態を説明する。本実施の形態は、基本的に第1の実施の形態と同様の構成要素によって実現されるが、計測結果に含まれると予想される可変要素を含む仮設式をユーザが設定する点と、この可変要素を可変させて実験式を求める点において特徴的である。尚、第1の実施の形態と同様の構成要素については同じ符合を付けて説明を省略するものとする。
【0081】
[構成の説明]
図11は、本実施の形態における構成の一例を示す図である。本実施の形態における学習支援装置1002は、多機能関数電卓1200に一体的にデータ収集機1280が設けられている。データ収集機1280は、第1の実施の形態におけるデータ収集機1250に相当し、プローブコネクタ1256に接続された各種の計測プローブ1260及び1262の出力電圧を測定して、CPU10に転送することができる。CPU10では、測定電圧を計測プローブ1260及び1262の種類に応じて予め設定されている変換式で変換して計測データ204を算出することができる。
【0082】
[機能ブロックの説明]
図12は、本実施の形態における機能構成の一例を示す機能ブロック図である。同図に示すように、学習支援装置1002は、CPU10と、入力部12と、表示部14と、記憶媒体読取部18と、RAM(Random Access Memory)20と、ROM(Read Only Memory)22と、計測部27と、これら各構成要素間をデータ送受信可能に接続するバス24とを有する。
【0083】
計測部27は、第1の実施の形態における計測部34に相当し、計測器36からの測定値(例えば、測定電圧)を測定しCPU10に出力する。図11では計測部27はデータ計測機1280に該当する。
【0084】
図13は、本実施の形態におけるRAM20の記憶領域の構成の一例を示す図である。同図(a)に示すように、本実施の形態におけるRAM20は、第1の実施の形態における仮説式データ記憶領域202Rに記憶された仮説式データ202に相当するデータを記憶する仮説式データ記憶領域203Rを備える。
【0085】
仮説式データ記憶領域203Rに記憶する仮説式データ203は、仮説式に実験の環境要因によって影響を及ぼす可変要素を設定することができる。具体的には、同図(b)に示すように、可変要素「f」を含む形で算出式203aが設定される。そして、可変要素として使用可能な文字種は、他の変数や定数と同様にして、文字種203bと、変数や定数及び可変要素の何れであるかを示す用途203cと、設定値203dとが対応づけられ予め決められている。同図の場合、「f」が可変要素に定義されており、その初期値は「0」に設定されていることを示している。
【0086】
また、本実施の形態におけるROM22は、図14に示すように、仮説式データ203に含まれる可変要素に設定する値を、計測データ204に適合するように決定するフィッティングプログラム233が、実験式導出プログラム232に含まれている。ここで言う適合とは、可変された可変要素による仮説式データ203から求められる予測データ206と計測データ204との差分が、実験における測定精度等を考慮して許容される誤差範囲内に収まることを意味し、その判定基準は適宜設定する。
【0087】
[処理の流れの説明]
図15は、本実施の形態における処理の流れを説明するためのフローチャートである。尚、第1の実施の形態と比べて特徴的な処理については、100番台の符合を付けている。
【0088】
同図に示すように、先ずCPU10は学習支援プログラム220のうち仮説式入力プログラム222を実行して、可変要素と仮説式を入力する(ステップS102)。具体的には、例えば図17(a)に示すように、LCD1202に所定の実験条件設定画面W5を表示する。同画面には、仮説式の入力欄5aと、可変要素設定欄5bと、可変要素の初期値設定欄5cとが設けられおり、ユーザは操作入力キー1204を操作してそれぞれの内容を入力する。
【0089】
次に、CPU10は、所定の計測実行の操作が入力されたならば(ステップS6;YES)、計測プログラム224を実行してデータ収集機1280に実験の計測を実行させて計測データ204を取得する(ステップS8)。
そして、計測データ204の取得が完了したならば、グラフ描画プログラム230を実行して、計測データ204のグラフをLCD1202に表示させる(ステップS10)。
【0090】
次に、可変要素に初期値を設定し(ステップS104)、予測値算出プログラム226を実行して、先に入力された仮説式データ203に基づいて予測データ206を算出する(ステップS12)。そして、予測データ206が求められたならば、次に、グラフ描画プログラム230を実行して、予測データ206をLCD1202にグラフ表示させる(ステップS14)。
【0091】
具体的には、例えば図17(b)のグラフ表示画面W6に示すように、計測データ204のマークM1及びグラフ線L1と、予測データ206のマークM2及びグラフ線L2とが、同じ座標軸6a上に表示される。また、この時の可変要素に設定されている値が可変要素設定値表示欄6bに表示される。ユーザは、このグラフ表示を見て自身が初期設定した可変要素の値がどの程度、実験結果にマッチしているかを知ることができる。
【0092】
次に、CPU10は、所定のフィッティング実行の操作が入力されたならば(ステップS106;YES)、実験式導出プログラム232及びフィッティングプログラム233を実行して、可変要素の値を可変させて計測データ204に適合する実験式を求めるフィッティング処理を行う(ステップS108)。
【0093】
図16は、本実施の形態におけるフィッティング処理の流れを説明するためのフローチャートである。先ず、計測データ204と予測データ206を比較し、予測データ206の方が大きい場合(ステップS120;YES)、可変要素の設定値を現在設定されている値から所定量だけ減算する(ステップS124)。一方、予測データ206の方が小さい場合(ステップS120;NO)、可変要素の設定値を所定量だけ加算する(ステップS122)。
【0094】
そして、可変された可変要素の値を適用して仮説式データ203から予測データ206を再算出し(ステップS126)、再算出された予測データ206のグラフをLCD1202に再描画する(ステップS128)。また、この時可変要素設定値表示欄6b(図17(b))を更新する(ステップS129)。すなわち、先に描画されていた予測データ206のグラフが更新され、可変された可変要素の値に基づくグラフが表示される。
【0095】
次に、CPU10は差分算出プログラム228を実行して、計測データ204と、再算出された予測データ206との差分データ208を再算出し(ステップS130)、差分の平均値が所定基準値より小さいか否かを判定して、該予測データ206と計測データ204との差分が、実験における測定精度等を考慮して許容される誤差範囲内に収まるか否かを判断する(ステップS132)。
【0096】
差分平均値が所定基準値より小さくない場合(ステップS132;NO)、まだ該予測データ206と計測データ204との差分が大きいと判断して、ステップS120に戻って可変要素の設定値を変更する。
差分平均値が所定基準より小さい場合(ステップS132;YES)、この時の可変要素の値を仮説式データ203の算出式203aに代入して実験式データ212を決定し(ステップS134)、フィッティング処理を終了する。
【0097】
すなわち、予測データ206と計測データ204との差分が、実験における測定精度等を考慮して許容される誤差範囲内に収まると判断されるまで、繰り返し予測データ206が再算出されるとともに予測データ206のグラフが再描画される。従って、例えば図17(c)のグラフ表示画面W7に示すように、初期設定値の可変要素で算出された予測データ206のグラフ(マークM2及びグラフ線L2)が、計測データ204のグラフ(マークM1及びグラフ線L1)に徐々に近づいていくように表示される。
【0098】
フィッティング処理を終了したならば、図15において、CPU10は導出された実験式データ212を表示する(ステップS110)。
具体的には、例えば図18の画面W8に示すように、実験式表示8aに実験式データ212が表示され、可変要素数値表示欄8bに可変要素の数値が表示される。尚、同図では算出式203a(図13参照)に含まれる可変要素fには数値が代入され表示されているが、可変要素を示す文字「f」で表示するとしても良い。ユーザは画面W8を見て、実際にどの程度可変要素が影響したかを知ることができる。
【0099】
尚、本実施の形態では、可変要素に設定する値を自動的に可変して決定するとしたが、ユーザが可変要素に設定する値の増減を入力する構成としても良い。
具体的には、フィッティング処理におけるステップS120〜S124の代わりに、ユーザによる可変要素の設定値の入力ステップを設ける。例えば図17(b)のグラフ表示画面W6において、可変要素設定値表示欄6bに操作入力キー1204から数値を入力可能とする。この場合、この場合にはユーザ自身が考えながら可変要素の値を変更することができるので、ユーザが「この場合はどうなる」といった試行錯誤をすることで学習意欲を高める効果が期待できる。
【0100】
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明を適用した第3の実施の形態として、実験の様子を画像撮影して計測データを取得する場合を例に挙げて説明する。尚、本実施の形態は、基本的に第1〜第2の実施の形態と同様の構成要素によって実現することができるので、第1〜第2の実施の形態と同様の構成要素には同じ符合をつけ、その説明は省略する。
【0101】
[構成の説明]
図19は、本実施の形態における構成の一例を示した図である。同図に示すように、本実施の形態における学習支援装置1000は、多機能関数電卓1200と、カメラ1270で撮影された画像の取り込み機能を備えるデータ収集機1250−3とが、データ転送ケーブルKによって互いにデータ通信自在に接続されて構成されている。
【0102】
カメラ1270は、例えば、デジタルカメラやビデオカメラなどで実現され、データ通信ケーブルLを解してデータ収集機1250−3とデータ通信することができる。また、データ収集機1250−3から所定のコマンドやリモート操作信号等を受信することによって、撮影の実行や停止、撮影した画像データの送信等の処理を実行することができる。
【0103】
図20は、本実施の形態における実験装置の概要を示す図である。同図に示すように、カメラ1270は、撮影面Fが鉛直となるように据えられ、斜面Dから放出されるボールBが水平放物運度する軌跡全体を撮影する。カメラ1270は、所定時間間隔(例えば、1/60秒)毎に撮影を実行し、撮影した画像を連番が付された静止画像である画像データP0,P1,P2…として内蔵する記憶装置や記憶メディアに一旦記憶する。
【0104】
そして、データ収集機1250−3は、カメラ1270で記憶された画像データP0,P1,P2…を読み出して記憶し、多機能関数電卓1200から受信したコマンドに従って、画像データP0,P1,P2…を多機能関数電卓1200に送信する。
【0105】
尚、カメラ1270は、撮影した画像データを記憶する機能を有しない単なる撮像素子(例えば、CCDカメラ)などであっても良い。その場合には、データ収集機1250−3は、カメラ1270から出力される画像信号をキャプチャーして画像データとして記憶する。
【0106】
[機能ブロックの説明]
図21は、本実施の形態における機能構成の一例を示す機能ブロック図である。同図に示すように、データ収集機1250−3は、画像取得部46を備え、撮像部48で撮影された画像を取得する。
【0107】
画像取得部46は、撮像部48で撮影された画像データを読み出すためのデータ通信装置、或いは撮像部48から出力される映像信号をフレーム単位で静止画像に分割して記憶するビデオキャプチャー装置などによって実現され、取得した画像信号をCPU30等に出力する。図19では、演算ユニット1252及び第1コネクタ1254がこれに該当する。
【0108】
撮像部48は、例えば、デジタルカメラやビデオカメラなどによって実現される。図19では、カメラ1270がこれに該当する。
【0109】
図22(a)は、本実施の形態におけるRAM20の記憶領域の構成の一例を示す図である。同図に示すように、本実施の形態では画像原点の座標値を格納する画像原点座標記憶領域214Rと、カメラセッティングデータ記憶領域216Rとを備える。
【0110】
画像原点座標とは、カメラ1270で撮影された画像データの画像座標系において、何れの位置を原点としてボールBの移動距離を計測するか、その基準となる点の座標値である。具体的には、例えば図22(b)に示すように、斜面Dの放出端にボールBが位置する画像データP0を第1枚目の画像データとし、そのときのボールBの中心位置座標G(Xp0,Yp0)を画像原点座標とする。すなわち、実験を撮影した第2枚目以降の画像データP1,P2…では、撮影されているボールBの中心位置の画像座標系における座標値と画像原点座標との座標値の差からボールBの移動距離を求める。画像座標系の座標値から移動距離を求める変換レートは、カメラセッティングデータ記憶領域216Rに記憶されるカメラ1270のレンズ諸元や、実験装置における配置位置から求める。
【0111】
図22(c)は、カメラセッティングデータ記憶領域216Rに記憶されるカメラセッティングデータ216の一例を示す図である。同図に示すように、カメレラ1270のレンズ諸元216aと、生成される画像データの画素サイズを撮影画像サイズ216bと、カメラ1270から撮影面Fまでの距離を格納する撮影面距離216cとを格納する。そして、これらから幾何学的に算出された画像座標系から移動距離を算出するための座標変換レート216dを格納する。レンズ諸元216a、撮影画像サイズ216b及び撮影面距離216cは、別途所定の設定操作によってユーザによって設定され、座標変換レート216dはレンズ諸元216a等の設定とともに、CPU10によって自動的に算出される。
【0112】
図23は、本実施の形態におけるROM22に記憶されるデータの構成の一例を示す図である。同図に示すように、ROM22は、第1の実施の形態に置ける計測プログラム224に代えて計測プログラム224−3を記憶している。
また、計測プログラム224−3は、画像データを画像解析して撮影されたボールBの中心位置の画像座標系における座標値を算出する機能を実現させる画像解析プログラム225を含む。画像解析プログラム225を読み出して実行することによって、例えば、画像データから背景色に対して異なる色やコントラストを有する略円形の画素領域をボールBと判定し、該画素領域の中心位置をボールBの座標値として算出することができる。そして、画像毎に算出されたボールBの座標値の差を求め、座標変換レート216dによってボールBの移動した距離に換算することができる。
【0113】
図24は、本実施の形態における処理の流れを説明するためのフローチャートである。同図に示すように、CPU10は、所定の計測実行の操作が入力されたならば(ステップS6;YES)、計測プログラム224−4読み出して実行し、計測データ取得処理を実行する(ステップS200)。
【0114】
図25は、本実施の形態における計測データ取得処理の流れを説明するためのフローチャートである。先ずCPU10は、所定の入力画面を表示させてカメラセッティングデータ216をユーザに入力させる(ステップS202)。そして、入力されたレンズ諸元216a等から座標変換レート216dを算出する(ステップS204)。
【0115】
次に、CPU10は、データ収集機1250−3に所定のコマンドを送信してカメラ1270に撮影を開始させる(ステップS206)。カメラ1270は、データ収集機1250−3からコマンドを受信し撮影を実行し、撮影した画像を画像データP0,P1,P2…として記憶して、データ収集機1250−3に送信する。
【0116】
次に、CPU10は、データ収集機1250−3からカメラ1270から受信した画像データを読み出し(ステップS208)、第1枚目の画像から画像原点座標値を算出し、画像原点座標記憶領域214Rに格納する(ステップS210)。具体的には、画像解析プログラム225を呼び出して、画像データの第1枚目に撮影されたボールBの中心位置の画像座標系における座標値を算出する。
【0117】
次いで、第2枚目以降の画像データについても、撮影されたボールBの中心位置の画像座標系における座標値を算出する(ステップS212)。そして、第2枚目以降の画像データから算出した座標値と画像原点座標とから、X座標値の差及びY座標値の差を求め、座標変換レート216dに照らして各画像データにおけるボールBのX座標方向距離とY座標方向距離とを算出する(ステップS214)。そして、算出した各画像データにおけるX座標方向距離とY座標方向距離とを、画像データの撮影順に計測データ204として計測データ記憶領域204Rに格納する(ステップS216)。すなわち、第n枚目(nは自然数)の画像データにおけるボールBのX座標方向距離とY座標方向距離が、第n版目のデータ組として計測データ204に格納される。
【0118】
以上の処理によって、カメラ1270で撮影された画像から計測データ204を求めることができる。そして、以下第1の実施の形態と同様にして、この計測データ204に基づいて実験式を求め、仮説式との比較を実現することができる。
【0119】
尚、多数の画像データのうち、何れを第1枚目の画像データとするかは、例えば、ステップS208の後に、データ収集機1250−3から読み出した画像データをLCD1202に一覧表示させて、ユーザによって選択させる構成としても良い。
また、画像データから計測データを求める処理を、多機能関数電卓1200で実行するとしたが、データ収集機1250−3で行うとしても良い。その場合は、画像解析プログラム225をデータ収集機1250−3のROM40に記憶させ、計測データ取得処理のステップS208〜S216をCPU30で処理する。そして、計測データ204をデータ収集機1250−3から多機能関数電卓1200に送信する。
【0120】
以上、本発明を適用した第1〜第3の実施の形態について説明したが、本発明の適用がこれらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、適宜構成要素の追加・省略・変更をして構わない。
【0121】
例えば、学習支援装置を実現する構成は、多機能関数電卓による構成に限らず、同様の機能を備えたパソコンやPDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)とデータ収集機1250とによって構成しても良い。
【0122】
また、実験の内容は放物運動の実験に限定されるものではない。例えば、2軸方向の移動を計測する実験においてその外乱の影響を推定し分析する場合には、見かけ上の現象が異なっても、第1〜第2の実施の形態を同様に適用することができる。計測対象は速度や加速度に限らず、温度や周波数、電圧など他の物理量であってもよい。
【0123】
【発明の効果】
請求項1又は6に記載の発明によれば、実験の計測データを入力できるとともに、該実験の仮説式を入力して予測データを算出することができる。そして、計測データと予測データとの差分を求めて、この差分から実験式を導出し、差分が発生した要因を分析することができる。従って、ユーザ(学習者、生徒)は理科等の実験の計測データと予測データとを比較することによって、学習がし易くなり学習効果も向上する。
【0124】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、導出された実験式を構成する項と、実験の種類毎に予め登録されている数式を構成する項とを比較して、差分が生じた要因を分析することができる。従って、実験の内容とその結果が予め把握される場合に数式データを適当に設定し登録しておくことによって、実験を通して学習するべき内容に必要十分な要因を容易に分析させ、学習効率の向上を図ることができる。
【0125】
請求項3又は7に記載の発明によれば、実験の仮説式と、仮説式に作用する可変要素を入力し設定し、可変要素に設定する値を可変させることができる。そして、可変された可変要素と仮説式とに基づいて予測データを算出し、この予測データと計測データとを同時に同じ座標上に描画することができる。従って、ユーザは実験の計測データと、可変要素が作用する該実験の理論値とをグラフを見て比較することによって、学習がし易くなり学習効果も向上する。
【0126】
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、計測データと予測データとの差分を求め、差分が所定の条件満たさずに、当初設定された仮説式が計測データに不適当である場合、差分が所定条件を満たすまで可変要素に設定する値を自動的に可変させる事ができる。すなわち、可変要素を含む予測式が、計測データを適当に記述していると判断される可変要素を求めることができる。そして、この時の可変要素と仮説式とから実験式を導出し表示することができる。
【0127】
更に、請求項5に記載の発明によれば、学習支援装置が実験を計測するセンサ手段を有するので、学習支援装置一つで実験の計測データの収集から仮説式との比較までを一括して実現することができるようになり使い勝手が良くなる。
【0128】
また、請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、実験の様子を撮影した画像データを入力し、この画像データから計測データを算出することによって、計測データの入力をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における構成の一例を示した図。
【図2】放物運動の実験の概略を説明するための図。
【図3】第1の実施の形態における学習支援装置1000の機能構成の一例を示す機能ブロック図。
【図4】(a)第1の実施の形態におけるRAM20の記憶領域の構成の一例を示す図。
(b)本実施の形態におけるROM22の記憶領域の構成の一例を示す図。
【図5】第1の実施の形態における各データの構成の一例を示す図であって、(a)種類データ200、(b)仮説式データ202、(c)計測データ204、(d)予測データ206、(e)差分データ208を示す。
【図6】実験式データ212のデータ構成の一例を示す図。
【図7】実験種類TBL236はのデータ構成の一例を示す図。
【図8】第1の実施の形態における処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図9】(a)ステップS2〜S4における実験条件設定画面の一例を示す図。(b)ステップS10におけるグラフ表示画面の一例を示す図。(c)ステップS14におけるグラフ表示画面の一例を示す図。
【図10】ステップS30における分析結果表示W4の一例を示す図。
【図11】第2の実施の形態における構成の一例を示す図。
【図12】第2の実施の形態における機能構成の一例をしめす機能ブロック図。
【図13】第2の実施の形態におけるRAM20の記憶領域の構成の一例を示す図。
【図14】第2の実施の形態におけるROM22の記憶領域の構成の一例を示す図。
【図15】第2の実施の形態における処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図16】フィッティング処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図17】(a)ステップS102における実験条件設定画面W5の一例を示す図。(b)第2の実施の形態におけるステップS14のグラフ表示画面W6の一例を示す図。(c)フィッティング処理におけるグラフ表示画面W7の一例を示す図。
【図18】ステップS110における画面W8の一例を示す図。
【図19】第3の実施の形態における構成の一例を示した図。
【図20】第3の実施の形態における実験装置の概要を示す図。
【図21】第3の実施の形態における機能構成の一例を示す機能ブロック図。
【図22】(a)第3の実施の形態におけるRAM20の記憶領域の構成の一例を示す図。
(b)画像座標減点を説明する図。(c)カメラセッティングデータ記憶領域に記憶されるカメラセッティングデータ216の一例を示す図。
【図23】第3の実施の形態におけるROM22に記憶されるデータの構成の一例を示す図。
【図24】第3の実施の形態における処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図25】第3の実施の形態における計測データ取得処理の流れを説明するためのフローチャート。
【符合の説明】
10 CPU
20 RAM
202 仮説式データ
204 計測データ
206 予測データ
208 差分データ
210 グラフデータ
212 実験式データ
22 ROM
220 学習支援プログラム
222 仮説式入力プログラム
224 計測プログラム
226 予測値算出プログラム
228 差分算出プログラム
232 実験式導出プログラム
233 フィッティングプログラム
234 要因分析プログラム
236 実験種類TBL
236a 実験種類
236b 理論式
236c 要因
1000 学習支援装置
1200 多機能関数電卓
1250 データ収集機
1256 プローブコネクタ
1260,1262 計測プローブ
1270 カメラ

Claims (8)

  1. 実験の仮説式を入力する仮説式入力手段と、
    実験の計測データを入力する計測データ入力手段と、
    前記仮説式入力手段によって入力された仮説式に基づいて、前記計測データ入力手段によって入力された計測データに対応する予測データを算出する予測データ算出手段と、
    この予測データ算出手段によって算出された予測データと、前記入力された計測データとの差分を求める差分算出手段と、
    この差分算出手段によって算出された差分と前記入力された仮説式とに基づいて実験式を導出する実験式導出手段と、
    この実験式導出手段によって導出された実験式に基づいて、前記差分が発生した要因を分析する分析手段と、
    を備える学習支援装置。
  2. 前記実験の種類を入力する種類入力手段と、
    実験の種類に対応する数式データを登録する登録手段とを更に備え、
    前記分析手段は、前記種類入力手段によって入力された実験の種類に対応する数式データの項と、前記導出された実験式の項とを比較して要因を分析する手段である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の学習支援装置。
  3. 実験の仮説式を入力する仮説式入力手段と、
    前記入力された仮説式に作用する実験環境に関する可変要素を入力する可変要素入力手段と、
    実験の計測データを入力する計測データ入力手段と、
    前記可変要素入力手段によって入力された可変要素に設定する値を可変させる可変手段と、
    この可変手段によって可変された可変要素と、前記仮説式入力手段によって入力された仮説式とに基づいて、前記計測データ入力手段によって入力された計測データに対応する予測データを算出する予測データ算出手段と、
    前記入力された計測データのグラフと、前記予測データ算出手段によって算出された予測データのグラフとを同一座標上に描画するグラフ描画手段と、
    を備える学習支援装置。
  4. 前記入力された計測データと前記予測データ算出手段によって算出された予測データとの差分を算出する差分算出手段と、
    この差分算出手段によって算出された差分が所定条件を満たすか否かを判定する判定手段とを備え、
    前記可変手段は、この判定手段によって条件を満たすと判定されるまで、前記可変要素の値を自動的に可変させる手段であり、
    前記判定手段が条件を満たすと判定した場合に、当該可変要素と前記入力された仮説理論とに基づいて実験式を導出する実験式導出手段と、
    この実験式導出手段によって導出された実験式を表示する表示手段と、
    を備えることを特徴とする請求項3に記載の学習支援装置。
  5. 前記計測データ入力手段は、距離、速度及び加速度のうち少なくとも一つを計測可能なセンサ手段を有し、このセンサ手段によって計測されたデータを入力することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の学習支援装置。
  6. 前記計測データ入力手段は、画像を撮像する撮像手段と、
    この撮像手段によって撮影された画像データを基に計測データを求める計測データ算出手段と、
    を有すること特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の学習支援装置。
  7. コンピュータに、
    実験の仮説式を入力する仮説式入力機能と、
    実験の計測データを入力する計測データ入力機能と、
    前記仮説式入力機能によって入力された仮説式に基づいて、前記計測データ入力機能によって入力された計測データに対応する予測データを算出する予測データ算出機能と、
    この予測データ算出機能によって算出された予測データと、前記入力された計測データとの差分を求める差分算出機能と、
    この差分算出機能によって算出された差分と前記入力された仮説式とに基づいて実験式を導出する実験式導出機能と、
    この実験式導出機能によって導出された実験式に基づいて、前記差分が発生した要因を分析する分析機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  8. コンピュータに、
    実験の仮説式を入力する仮説式入力機能と、
    前記入力された仮説式に作用する実験環境に関する可変要素を入力する可変要素入力機能と、
    実験の計測データを入力する計測データ入力機能と、
    前記可変要素入力機能によって入力された可変要素に設定する値を可変させる可変機能と、
    この可変機能によって可変された可変要素と、前記仮説式入力機能によって入力された仮説式とに基づいて、前記計測データ入力機能によって入力された計測データに対応する予測データを算出する予測データ算出機能と、
    前記入力された計測データのグラフと、前記予測データ算出機能によって算出された予測データのグラフとを同一座標上に描画するグラフ描画機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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