JP2005010573A - 画像表示装置の誤差拡散処理方法 - Google Patents

画像表示装置の誤差拡散処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】一部のサブフィールドをインターレース走査した場合にも、垂直方向に拡散する誤差拡散データが消失することがなく、低階調部の階調性を保つことができるようにする。
【解決手段】誤差拡散処理の拡散範囲を垂直方向に2ライン以上にすると共に、奇数ラインと偶数ラインで用いる誤差拡散係数を、インターレース走査が一巡する周期のn倍(nは1以上の整数)毎に入れ替え、更に奇数ラインと偶数ラインで用いる誤差拡散係数の拡散場所を、インターレース走査の1周期の2n倍毎に、夫々同一ライン内で入れ替えることにより、サブフィールドの一部をインターレース走査した場合でも、垂直方向に拡散する誤差拡散データの消失がなく、低階調部の階調性を保つことができるようになる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィールド内時分割駆動表示方法によりデジタル的に限られた中間調表示を行うプラズマ・ディスプレイ・パネル(以下PDPと記す)表示装置、デジタル・マイクロミラー・デバイス(以下DMDと記す)、フィールド・エミッション・ディスプレイ(以下FEDと記す)表示装置、エレクトロ・ルミネッセンス・ディスプレイ(以下ELと記す)等の表示デバイスにおける画像表示装置の誤差拡散処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
映像信号を表示する画像表示装置の中で、例えば1フィールドを複数のサブフィールドに分割して階調表示するPDP表示装置や、DMDを用いたディジタル・ライト・プロセシング(DLP)表示装置、パルス幅変調によって階調表示するFED表示装置、サブフィールドに分割して駆動したりパルス幅変調によって階調表示するEL表示装置等のマトリクス型表示装置においては、駆動方法によってはデジタル的に制限された階調数でしか表示することができない特質を有している。このため、このような表示装置で表現出来るビット数(階調数)よりも、入力映像信号のビット数が大きい場合が少なくない。
また受像側の表示部を陰極線管(以下CRTと記す)と想定して設計されているテレビジョン放送システム等では、受像側のCRTが有する逆ガンマ特性と組合わせてリニアな階調特性となるように、予め送信側でガンマ特性を施している。しかし、上記の表示装置はCRTとは異なり、表示装置自体はリニアな階調特性であるから、CRTと同様な階調特性で画像表示するには、入力映像信号に逆ガンマ補正処理を施し、リニアな階調特性に戻してから画像表示することが必要になる。この逆ガンマ補正処理では、極力階調が損なわれないようにするため、一旦ビット数を上げることが行われる。
【0003】
このように、入力された映像信号のビット数もしくは逆ガンマ補正回路より出力された映像信号のビット数(第1ビット数)が、表示装置によって表現するビット数(第2ビット数)よりも大きい場合には、ビット数を削減する必要が生じることになる。そして、ビット数を削減すれば階調が損なわれるので、画質を維持するためには何らかの多階調化処理が必要になり、従来その一例として誤差拡散法が用いられている。
この誤差拡散法による多階調化処理は、上記のデジタル的に制限された第2ビット数を超える第1ビット数に相当する階調表示を得るために次のように行う。
【0004】
図6において、Pは映像信号中の注目画素を構成するR,G,B信号3ドットの内の1つであり、第2ビット数では十分に表現できない階調数を有するドットである。Aは表示画面上で右隣のドット、Bは左下のドット、Cは真下のドット、Dは右下のドットである。誤差拡散法は同図に示すように、注目ドットPにおいて表現することができない第1ビット数と第2ビット数の差を、複数の周辺ドットA〜Dに一定の誤差拡散係数(重み)を付けて拡散することによって、見かけ上第1ビット数に相当する映像信号となるようにするものである。
これに具体的な数値を入れて説明すると、例えば、表示装置が8ビットの階調能力しかなく、12ビットのドットデータの上位8ビットにより階調表示する場合は、残りの下位4ビット分のドットデータに一定の重みを付けて、周辺ドットA〜Dに拡散することによって、視覚的な積分効果を利用して12ビット相当の階調表示を行う。図6において、周辺ドットA〜Dに添えた7/16、3/16、5/16、1/16は重み付けの程度を表す誤差拡散係数の一例である。なお、R,G,Bの3原色信号に対して共通の誤差拡散係数を用いる。
【0005】
次にこのような誤差拡散処理回路を搭載しているPDP表示装置の従来例として、3電極型のAC方式PDP表示装置を例に説明する。
PDP表示装置は、動作状態を点灯か非点灯の2値表示として使用する。そして、画像表示用としての多階調表示を行うために、フィールド内時分割駆動表示方法による視覚積分効果を利用して中間調表示を実現させている。
図7は、一般的なAC方式PDP表示装置の一例を示すブロック図である。同図において、R,G,B信号よりなる3系統の映像信号は、外部より映像信号処理回路1に入力される。映像信号処理回路1は、これらの映像信号にディザ処理等の信号処理を施してから、逆ガンマ補正回路2に供給する。R,G,B信号は一例として8ビット(256階調)デジタル信号である。逆ガンマ補正回路2は、入力されたR,G,B信号に対し、夫々同じ特性の逆ガンマ補正処理を施し、一例として12ビット(4096階調)デジタル信号として出力する。8ビット信号を12ビット信号に増加して出力するのは、前記のように逆ガンマ補正処理によって階調数が損なわれるのを防ぐためである。逆ガンマ補正回路2より出力された R,G,B信号は、誤差拡散処理回路3に供給される。
【0006】
誤差拡散処理回路3は、入力されたR,G,B信号夫々に対し誤差拡散処理を施して出力する。即ち、図6で説明したように、12ビットデジタル信号の内の下位4ビットに一定の重みを付けた上で、上位8ビットに拡散して8ビットデジタル信号として出力する。
次のフレームメモリ4には誤差拡散処理された8ビットのR,G,B信号が供給される。フレームメモリ4は2つのフィールドメモリで構成されており、1フィールド毎に書き込みと読み出しが交互に切換わる。なお、画像信号の形態が入出力共にR,G,B信号別の3系統となっている場合には、フレームメモリは3つ必要であり、R,G,B信号が複合されて1系統となっている場合には、フレームメモリ4は1つで構成される。図7はフレームメモリ4の内部でR,G,B信号を複合して1系統とし、1つのフレームメモリで構成している例を示している。
【0007】
メモリ書き込み制御回路5は、フレームメモリ4に書き込み制御信号を供給して画像信号のフレームメモリ4への書き込みを制御する。メモリ読み出し制御回路6は、フレームメモリ4に読み出し制御信号を供給し、フレームメモリ4からのサブフィールド信号の読み出しを制御する。フレームメモリ4より読み出されたサブフィールド信号の画像ビット情報は、表示データ信号として次のアドレス電極駆動回路8に供給される。
一方、駆動パルス発生回路7は、PDP14を駆動するために、アドレス電極11、X電極12、Y電極13へ供給する各種駆動パルスを発生する。即ち、駆動パルス発生回路7は、アドレス電極駆動回路8にアドレス電極駆動パルスを供給し、更にX電極駆動回路9にX電極駆動パルスを、Y電極駆動回路10にY電極駆動パルスを夫々供給する。以上の動作により画面上にR,G,B信号を表示する。
【0008】
図8は、図7に示すPDP表示装置による表示動作を説明するための駆動波形の一例を示す図である。図8には、A1〜Amなるアドレス電極11と、XなるX電極12と、Y1〜YnなるY電極13に供給する駆動波形を示している。この図8に示すように、1サブフィールドは、リセット期間、アドレス期間、維持放電期間の3種類の期間によって構成されている。なお、サブフィールドとはフィールドの一部を構成するものであり、これについては後に詳述する。
【0009】
まずリセット期間においては、全画面一括消去、全画面一括書き込み、全画面一括消去の3段階の動作が順になされる。このように、リセット期間が3段階の動作によって構成されている主な理由は、リセット期間の次のアドレス期間における表示書き込み放電を安定化させるためと、駆動ドライバICの消費電力を抑え、低いアドレス電圧で高速に表示書き込み放電させるためである。なお、リセット期間は、サブフィールド毎に構成する場合とフィールドに1回ないし数回のみで構成する場合とがある。
次にアドレス期間においては、各サブフィールドに割り当てられた表示データである画像ビット情報を各ライン毎に順に書き込む動作を行う。アドレス電極11では、表示するライン数の画像ビット情報を、Y1行から1行ずつシリアルデータとして順に出力する。このとき、各アドレス電極A1〜Amでは、表示させる放電セルのみにアドレスパルスを選択的に印加する。
【0010】
またY電極13には、アドレス電極11に印加されるシリアルデータに対応して、Y電極13における電極Y1から電極Ynに向かって1行ずつ順番に、アドレスパルスと同位相で、0Vの電圧にするスキャンパルスが印加される。これにより、アドレス電極11にアドレスパルスが印加されると共に、Y電極13にスキャンパルスが印加されている場合にのみ、画像ビット情報が書き込まれる。そして、維持放電期間では、Y電極13とX電極12に放電を維持させるためのサステインパルスを交互に印加する。このときアドレス電極11は0Vに固定しているが、アドレス期間において画像ビット情報が書き込まれた放電セルに残留している壁電荷とサステインパルスのみで再放電(維持放電)する。したがって、維持放電期間では、アドレス期間で画像ビット情報が書き込まれた放電セルのみ、サステインパルスを印加した回数だけ放電が持続する。
このように、AC方式PDP表示装置には、セル自体に壁電荷を残留させて、パネルにメモリ機能を持たせている。
【0011】
図9は、サブフィールド分割による中間調表示をする場合のサブフィールドの構成を示す一例であリ、縦軸Y1〜Ynは表示ライン数を、横軸は時間軸を表している。
同図では、256階調(8ビット)を得るために、1フィールドを輝度の相対比が異なる8個のサブフィールド(SF1〜SF8)に分割し、画像ビット情報のLSB(最下位ビット)からMSB(最上位ビット)まで順番にサブフィールドを構成している。このように、1フィールドをM個のサブフィールドに分割して、画像ビット情報に基づいたビットの重み付けによる視覚的な積分効果を利用して2のM乗の階調をPDP14に画像表現している。夫々のサブフィールドは図9で示すように、リセット期間、アドレス期間、維持放電期間で構成される。サブフィールド毎に維持放電期間の長さが異なっているのは、ビットの重み付けに相当した維持パルス(サステインパルス)数を印加しているためである。実際に印加される維持パルス数は、LSB側から1、2、4、8、… 128であり、発光輝度を得るため、更にそのN倍(Nは1以上の整数)のパルス数を印加するようにしている。
【0012】
以上は従来行われている誤差拡散処理方法とPDP表示装置の動作であるが、近年、PDP表示装置の発光効率が改善されて、維持パルス数1個分の輝度が上がり、画面全体の輝度が高くなってきた。これに伴い、低階調部分の出力輝度も大きくなり、その結果、誤差拡散特有の周期的なパターンノイズによる画質妨害が低階調部分で目立つという新たな問題が発生してきた。
このような問題を改善する技術として、低階調の輝度を下げるために、階調の重み付けが小さいサブフィールドへ印加する維持パルスを2回分につき1回へと、2分の1に減らして駆動する方法やそれと等価な方法が考案されている。その一例として下記特許文献1に低階調の輝度を下げる技術が開示されている。
この特許文献1の方法では、重み付けが最小の第1サブフィールドに対して、アドレス期間での駆動を変更し、第1サブフィールドに割り当てられた画像ビット情報を1ラインおきに書き込む動作を行っているのである。すなわち、ノンインターレース信号として処理してきた画像ビット情報を、第1サブフィールドのみ、フィールド毎に交互に奇数ラインと偶数ラインの放電セルに書き込むインターレース走査を行うことで2分の1の放電量として、出力輝度を押さえる駆動が行われている。
【0013】
【特許文献1】
特開2002−323872号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の誤差拡散方法では、上記のようにサブフィールドの一部をインターレース走査による書き込みを行うと、次のような問題が発生する。すなわち、インターレース走査による書き込みでは、図6における1ライン下のドットへの誤差拡散データが常に使われずに消失してしまうため、正常な多階調化表示が行われず、低階調部の画質劣化を引き起こしてしまうという問題点である。また、この問題の解決のため、ライン方向への誤差拡散を1ライン下ではなく、2ライン下にする方法もあるが、この場合には、第2サブフィールド以降のように、インターレース走査による書き込みをしないサブフィールドでは、反って誤差拡散パターンが目立つなどの画質妨害を引き起こす問題があって利用することが出来ない。
【0015】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、誤差拡散処理回路までをノンインターレース信号で処理した後に、一部のサブフィールドがインターレース走査による書き込みを行った場合にも、垂直方向に拡散する誤差拡散データが消失することがなく、低階調部の階調性を保つことができる画像表示装置の誤差拡散処理方法を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決する手段として以下の(1)〜(2)の手段から成る。すなわち、
(1)1画素が第1のビット数で構成されているディジタル映像信号を、この第1のビット数よりも小さい第2のビット数に削減するに際し、前記ディジタル映像信号の注目画素における、前記第1のビット数と前記第2のビット数との差に対応する下位ビットに、所定の誤差拡散係数を乗じて作成した誤差データを、前記注目画素の周辺の複数画素に拡散し、その後に前記第2のビット数に削減する方法であり、
更に各画素が前記第2のビット数に削減されたディジタル映像信号の1フィールドを、順次階調別の複数のサブフィールドに分割して表示し、且つ、前記複数のサブフィールドの少なくとも一部をインターレース走査で表示する画像表示装置の誤差拡散処理方法において、
前記第2のビット数に削減する誤差拡散処理は、前記注目画素の垂直方向の拡散範囲を2ライン以上とすると共に、奇数ラインと偶数ラインで用いる誤差拡散係数を、前記インターレース走査で一画面全体の情報を表示できる周期のn倍(nは1以上の整数)毎に入れ替えるようにしたことを特徴とする画像表示装置の誤差拡散処理方法。
(2)1画素が第1のビット数で構成されているディジタル映像信号を、この第1のビット数よりも小さい第2のビット数に削減するに際し、前記ディジタル映像信号の注目画素における、前記第1のビット数と前記第2のビット数との差に対応する下位ビットに、所定の誤差拡散係数を乗じて作成した誤差データを、前記注目画素の周辺の複数画素に拡散し、その後に前記第2のビット数に削減する方法であり、
更に各画素が前記第2のビット数に削減されたディジタル映像信号の1フィールドを、順次階調別の複数のサブフィールドに分割して表示し、且つ、前記複数のサブフィールドの少なくとも一部をインターレース走査で表示する画像表示装置の誤差拡散処理方法において、
前記第2のビット数に削減する誤差拡散処理は、前記注目画素の垂直方向の拡散範囲を2ライン以上とすると共に、奇数ラインと偶数ラインで用いる誤差拡散係数を、前記インターレース走査で一画面全体の情報を表示できる周期のn倍(nは1以上の整数)毎に入れ替えるようにし、更に前記奇数ラインと偶数ラインで用いる誤差拡散係数の拡散場所を、前記インターレース走査の1周期の2n倍毎に、夫々同一ライン内で入れ替えるようにしたことを特徴とする画像表示装置の誤差拡散処理方法。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の画像表示装置の実施形態につき、好ましい実施例により図面を参照して説明する。なお、従来例における構成と同一の構成については、同一の参照符号を付してある。
図1は、本発明における誤差拡散処理を用いた表示装置の実施例を示すブロック図。図2は、図1中の誤差拡散処理回路300の具体的構成例を示すブロック図。図3は、本発明における誤差拡散処理の動作を説明する図。図4は、本発明の実施例による誤差拡散処理の動作を説明するための図。図5は、本発明の他の実施例による誤差拡散処理の動作を説明するための図である。
【0018】
図1において、R,G,B信号よりなる3系統の映像信号は、外部より映像信号処理回路1に入力される。映像信号処理回路1は、これらの映像信号にディザ処理回路等の映像信号処理を施してから、逆ガンマ補正回路2に供給する。R,G,B信号は8ビット(256階調)のデジタル信号である。逆ガンマ補正回路2は、入力されたR,G,B信号に対し夫々同じ特性の逆ガンマ補正処理を施し、12ビット(4096階調)のデジタル信号として出力する。逆ガンマ補正回路2より出力されたR,G,B信号は、誤差拡散処理回路300に供給される。誤差拡散処理回路300は、入力されたR,G,B信号夫々に対し誤差拡散処理を施して出力する。即ち、12ビットデジタル信号の内の下位4ビットに一定の重みを付けた上で、上位8ビットに拡散して8ビットデジタル信号として出力する。この誤差拡散処理回路300の具体的構成や動作の詳細については後述する。
【0019】
次のフレームメモリ4には誤差拡散処理された8ビットのR,G,B信号が供給される。フレームメモリ4は2つのフィールドメモリで構成されており、1フィールド毎に書き込みと読み出しが交互に切換わる。メモリ書き込み制御回路5は、フレームメモリ4に書き込み制御信号を供給して画像信号のフレームメモリ4への書き込みを制御する。メモリ読み出し制御回路6は、フレームメモリ4に読み出し制御信号を供給し、フレームメモリ4より読み出されたサブフィールド信号の画像ビット情報は、表示データ信号として次のアドレス電極駆動回路8に供給される。
このとき、フレームメモリ4からは第1サブフィールド用の画像ビット情報のみ1ラインおきに読み出される。例えば、あるフィールドで奇数ラインの画像ビット情報を読み出し、次のフィールドでは、偶数ラインの画像ビット情報を読み出すという方法である。このような読み出しを行うことで、第1サブフィールドはインターレース走査による表示が可能となり、このサブフィールドの輝度を2分の1にすることが出来る。
なお、サブフィールドのインターレース走査は、この実施例のようにフレームメモリ4の読み出しで行うほか、アドレス電極駆動回路8からPDP14へ書き込むときに1ラインおきに行うことでも可能である。
一方、駆動パルス発生回路7は、PDP14を駆動するために、アドレス電極11、X電極12、Y電極13へ供給する各種駆動パルスを発生する。即ち、駆動パルス発生回路7は、アドレス電極駆動回路8にアドレス電極駆動パルスを供給し、更にX電極駆動回路9にX電極駆動パルスを、Y電極駆動回路10にY電極駆動パルスを夫々供給する。こうして各種駆動パルスで制御されたPDP14は、画面上にR,G,B信号を画像表示する。
【0020】
次に誤差拡散処理回路300の具体的構成について、図2を用いて説明する。誤差拡散処理回路300は、R用誤差拡散処理回路300R、G用誤差拡散処理回路300G、B用誤差拡散処理回路300Bより構成され、R,G,B信号は夫々の誤差拡散処理回路300R、300G、300Bに供給される。誤差拡散処理回路300R、300G、300Bは、入力されたR,G,B信号夫々に対し誤差拡散処理を施して出力する。即ち12ビットのデジタル映像信号の下位4ビットに一定の誤差拡散係数を乗じた上で複数の隣接画素に拡散して、最終的には8ビットのデジタル信号として出力する。
なお、R用誤差拡散処理回路300R、G用誤差拡散処理回路300G、B用誤差拡散処理回路300Bは、全て同一の構成であるので、G用誤差拡散処理回路300GとB用誤差拡散処理回路300Bの動作説明は省略する。
【0021】
図2において、図1の逆ガンマ補正回路2より供給された12ビットのR信号は、後述する加算器306、リミッタ307を経て出力され、リミッタ307より出力された12ビットのデータの内、下位4ビットがラインメモリ301および1画素右方向へ拡散するための乗算器303に供給される。この下位4ビットは、12ビットのデジタル信号(4096階調)を8ビットのデジタル信号(256階調)に削減することにより失われる階調の差分(誤差データ)に相当するものである。ラインメモリ301は、下位4ビットの誤差データを1ライン分より若干短い時間だけ遅延してラインメモリ302に供給すると共に、1ライン下の隣接3画素へ拡散するための乗算器304に供給する。
ラインメモリ302は、ラインメモリ301より入力された4ビットの誤差データを1ライン分遅延して2ライン下の隣接3画素へ拡散するための乗算器305に供給する。
【0022】
乗算器303、304、305は、入力された4ビットの誤差データに夫々所定の誤差拡散係数を乗じた上で、加算器306に夫々供給する。なお、乗算器303、304、305で乗じる7種類の誤差拡散係数は、合計すると1になるように設定する。乗算器304、305には、2フィールド毎にハイとローが切換わる切換信号が供給される。この切換信号による動作説明は後述する。
加算器306は、12ビットの入力信号と乗算器303、304、305からの夫々の誤差拡散データとを加算する。即ち、加算器306は、図3(a)の注目ドットP′に対し、周辺ドットA′〜G′に夫々の誤差拡散係数を乗じた誤差拡散データが加算される。
加算器306より出力されたデータは、リミッタ307に供給される。リミッタ307は、注目ドットP′に対する誤差拡散データの加算処理によって得たデータの値が上位12ビットを超えた分(オーバーフロー)を制限すると共に、加算後の出力を上位12ビットにして出力する。リミッタ307より出力された12ビットのデータの内、更に下位4ビットがラインメモリ301に供給され、以上の動作が繰り返される。
【0023】
以上のように、注目ドットP′に対する誤差データの加算処理をドット毎に順次行うことは、結果として、図3(b)に示すように、注目ドットPにおける下位4ビット分のデータに夫々誤差拡散係数を乗じて周辺ドットA〜Gに拡散することと等価である。
【0024】
次に、乗算器304、305に供給される切換信号の動作を図4及び図5を用いて説明する。図4(A)と(B)は、2フィールド毎に切換わる切換信号に応じて注目ドットPより拡散される拡散方法を示したものである。なお、説明の便宜上、図4と図5では、A〜Gは周辺ドットの位置情報ではなく、その位置にあるドットへ乗じる夫々の誤差拡散係数を表すものとする。
一部のサブフィールドでインターレース走査による書き込みが行われた場合には、図4(A)の誤差拡散のみを行っていると、誤差拡散係数B、C、Dは拡散されることが無く、常時消失してしまう。そこで、インターレース走査が一巡する2フィールド毎に、図4(B)のように、注目ドットPから1ライン下方向へ拡散する誤差拡散係数を夫々2ライン下方向へ、また、注目ドットPから2ライン下方向へ拡散する誤差拡散係数を夫々1ライン下方向へ移動するようにする。このようにして、インターレース走査が一巡する周期で1ライン下と2ライン下の誤差拡散係数を入れ替えるような誤差拡散処理を行うことで、一部のサブフィールドでインターレース走査による書き込みが行われた場合でも、常に同じ誤差拡散データが消失しないようようになり、誤差拡散処理の効果が維持される。
なお、本実施例では、誤差拡散係数の入れ替えを、インターレース走査が一巡する周期で行っているが、使用するPDP表示装置の性能や駆動方法によっては、この周期を変えた方が画面上で低階調部の画質劣化が改善される場合がある。したがって誤差拡散係数の入れ替えは、本実施例に限ることなく、インターレース走査が一巡する周期のn倍(nは1以上の整数)の周期で、画質劣化が最も改善されるところに設定すれば良い。
【0025】
次に、図5は、図4による誤差拡散処理内容に加えて、更に同一ラインに拡散する誤差拡散係数を入れ替えるという操作を加えた実施例である。
同図では、(A)から(B)への変化は図4と同じであるが、(C)は(A)に更に同一ライン上で誤差拡散係数を入れ替える変化を加えたもの、(D)は同じく(B)に同一ライン上で誤差拡散係数を入れ替える変化を加えたものである。なお、(A)(B)(C)(D)の順に切換わる各誤差拡散係数は、インターレース走査が一巡する周期の2n倍の周期で繰り返すようにする。
このような誤差拡散処理を施せば、誤差拡散の規則性がランダム化されることになり、周期性のノイズ感が更に減少し、より好ましい誤差拡散処理効果が得られることになる。
【0026】
なお、これまで述べた上記実施例は、1対2インターレースであるので、垂直方向へは2ラインまでの範囲の誤差拡散処理を示したが、1対3やそれ以上の比率のインターレースであるならば、3ライン以上の範囲にわたって垂直方向へ誤差拡散処理を施すことで適応可能であり、本発明では、インターレースの比率に合せて、一画面全体が表示されるインターレースの周期毎に誤差拡散係数を入れ替え処理すれば同様の効果が得られることになる。
【0027】
また、本実施例では、画像表示装置をPDPの場合で説明したが、これに限定されることは無く、フィールド内時分割駆動表示方法によりデジタル的に限られた中間調表示を行う画像表示装置であれば全てに適応できる。
更に一部のサブフィールドでインターレース走査による書き込みが行われた場合について記述したが、それに限定されることは無く、例えばサブフィールドをインターレース走査する目的が異なる場合で、誤差拡散までをノンインターレース信号で処理した後に、全てのサブフィールドでインターレース走査による書き込みが行われる場合等についても当然適応可能である。
【0028】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の画像表示装置の誤差拡散処理方法は、誤差拡散処理までをノンインターレース信号で処理した後に、サブフィールドの一部をインターレース走査した場合でも、垂直方向に拡散する誤差拡散データが消失することがなく、低階調部の階調性を保つことができると共に、インターレース走査していないサブフィールドでも、誤差拡散パターンなどの画質妨害を引き起こしてしまうことなく、ノイズ感のない良好な画像表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像表示装置の実施例を示すブロック図である。
【図2】図1中の誤差拡散処理回路300の具体的構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明における誤差拡散処理の動作を説明する図である。
【図4】本発明の実施例による誤差拡散処理の動作を説明するための図である。
【図5】本発明の他の実施例による誤差拡散処理の動作を説明するための図である。
【図6】従来の誤差拡散処理による動作を説明するための図である。
【図7】従来のPDP表示装置の一例を示すブロック図である。
【図8】従来のPDP表示動作を説明するための駆動波形の一例を示す図である。
【図9】サブフィールド分割によって中間調表示をする構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 映像信号処理回路
2 逆ガンマ補正回路
3 誤差拡散処理回路
300 誤差拡散処理回路
4 フレームメモリ
5 メモリ書き込み制御回路
6 メモリ読み出し制御回路
7 駆動パルス発生回路
8 アドレス電極駆動回路
9 X電極駆動回路
10 Y電極駆動回路
11 アドレス電極
12 X電極
13 Y電極
14 PDP(プラズマ・ディスプレイ・パネル)

Claims (2)

  1. 1画素が第1のビット数で構成されているディジタル映像信号を、この第1のビット数よりも小さい第2のビット数に削減するに際し、前記ディジタル映像信号の注目画素における、前記第1のビット数と前記第2のビット数との差に対応する下位ビットに、所定の誤差拡散係数を乗じて作成した誤差データを、前記注目画素の周辺の複数画素に拡散し、その後に前記第2のビット数に削減する方法であり、
    更に各画素が前記第2のビット数に削減されたディジタル映像信号の1フィールドを、順次階調別の複数のサブフィールドに分割して表示し、且つ、前記複数のサブフィールドの少なくとも一部をインターレース走査で表示する画像表示装置の誤差拡散処理方法において、
    前記第2のビット数に削減する誤差拡散処理は、前記注目画素の垂直方向の拡散範囲を2ライン以上とすると共に、奇数ラインと偶数ラインで用いる誤差拡散係数を、前記インターレース走査で一画面全体の情報を表示できる周期のn倍(nは1以上の整数)毎に入れ替えるようにしたことを特徴とする画像表示装置の誤差拡散処理方法。
  2. 1画素が第1のビット数で構成されているディジタル映像信号を、この第1のビット数よりも小さい第2のビット数に削減するに際し、前記ディジタル映像信号の注目画素における、前記第1のビット数と前記第2のビット数との差に対応する下位ビットに、所定の誤差拡散係数を乗じて作成した誤差データを、前記注目画素の周辺の複数画素に拡散し、その後に前記第2のビット数に削減する方法であり、
    更に各画素が前記第2のビット数に削減されたディジタル映像信号の1フィールドを、順次階調別の複数のサブフィールドに分割して表示し、且つ、前記複数のサブフィールドの少なくとも一部をインターレース走査で表示する画像表示装置の誤差拡散処理方法において、
    前記第2のビット数に削減する誤差拡散処理は、前記注目画素の垂直方向の拡散範囲を2ライン以上とすると共に、奇数ラインと偶数ラインで用いる誤差拡散係数を、前記インターレース走査で一画面全体の情報を表示できる周期のn倍(nは1以上の整数)毎に入れ替えるようにし、更に前記奇数ラインと偶数ラインで用いる誤差拡散係数の拡散場所を、前記インターレース走査の1周期の2n倍毎に、夫々同一ライン内で入れ替えるようにしたことを特徴とする画像表示装置の誤差拡散処理方法。
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