JP2005009871A - 漏油センサ及び漏油検知システム - Google Patents

漏油センサ及び漏油検知システム Download PDF

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Tsutomu Tashiro
務 田代
Hiroshi Kamoshita
博史 鴨志田
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Abstract

【課題】簡易な構造であって小型化が可能で安価であり、しかも誤動作が少ない漏油センサを提供する。
【解決手段】油の存在により性質が変化する感油材と、該感油材の性質の変化を力学的変化に置換する置換部材と、該力学的性質の変化により電気的接点を開閉するスイッチ機構を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、絶縁油を用いた機器、ケーブル等の油漏れを早期に検出する漏油センサ及び漏油検知システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の漏油センサとしては、以下のものが知られている。
▲1▼油検知部に導電性プラスチック層、導電性ゴムを設けてこの部分の電気抵抗を測定することにより漏油を検知するもの(特許文献1、2)
▲2▼油検知部に吸油膨張材を用い、膨張により発生する圧力を用いて光ファイバケーブルに変形を与え、その部分の伝送損失を検出することにより漏油を検知するもの(特許文献3)
▲3▼油検知部に吸油膨張剤を用い、膨張により発生する圧力を用いて光ファイバケーブルに歪みを与え、ブリルアン散乱を利用して歪分布を測定し浸油箇所を検知するもの(特許文献4)
【0003】
【特許文献1】
実開平6−9339号公報
【特許文献2】
特開2002−255281号公報
【特許文献3】
実開平6−40846号公報
【特許文献4】
特開平7−280695号公報
【0004】
更に、上記漏油センサを利用した従来の漏油検知システムの一例を図10に示す。この漏油検知システムは、油の有無を検知して検知信号を伝送する油検知部111と、該油検知部111と電気的配線により接続され、該油検知部111からの信号を入力し所定の信号に変換して送信する検知・伝送装置112と、該検知・伝送装置112からの信号に基づいて設備を監視する設備監視システム113とから構成されている。ここで、油検知部111としては上述の漏油センサが用いられる。
【0005】
このような漏油検知システムをマンホール内の漏油検知システムに適用した例を図11(a)、(b)に示す。この漏油検知システムにおいては、マンホール121内のケーブル架台127に敷設された複数のケーブル124・・・の接続部128・・・及びマンホール121内の地面に、複数の油検知部125・・・が設けられている。また、ケーブル124・・・の上方には、油検知部125・・・からの検知信号を検知部リード線126・・・を経由して受信し、所定の信号に変換して送信する検知及び伝送装置122が設けられ、更にその検知及び伝送装置122から出力された信号を図示しない設備監視システムへ伝送する設備監視用信号線123が敷設されている。この漏油検知システムでは、油検知部125で油を検知すれば、検出部リード線126により検知及び伝送装置122へ検知信号が伝わり、所定の信号に変換されて設備監視用信号線123により信号が設備監視システムへと伝達されるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の漏油センサ及び漏油検知のシステムにおいては以下のような問題点があった。
【0007】
油検知部に導電性プラスチック層、導電性ゴムを設けてこの部分の電気抵抗を測定することにより漏油を検知する特許文献1、2記載の漏油センサでは、抵抗変化を測定する事になるため、例えばセンサ部に荷重が加わった場合や端子取付け部に腐食等を生じた場合等誤動作の要因があり、また、システムが高価となってしまう欠点があった。
【0008】
また、油検知部に吸油膨張材を用い、膨張により発生する機械力を用いて光ファイバケーブルに変形や歪みを与える特許文献3、4記載の漏油センサでは、吸油膨張材に接して光ファイバを内蔵させる必要があり、油検知部が複雑化、大型化するおそれがあった。
【0009】
更に、図10に示す従来の漏油検知システムでは、油検知部111から検知・伝送装置112までの信号伝送には配線が必要不可欠となる。このため、図11(a)、(b)に示す従来のマンホール内の漏油検知システムにおいても、油検知部125から検知及び伝送装置122までの信号伝送には検出部リード線126が必要不可欠となり、設置に手間がかかる上、検知及び伝送装置122の配置が検出部リード線126により制限されるという問題もあった。
【0010】
従って、本発明の目的は、簡易な構造であって小型化が可能で安価であり、しかも誤動作が少ない漏油センサを提供することである。
【0011】
また、本発明の他の目的は、設置が容易であり、油検出部からの信号を受信する受信部の設置位置が配線によって制限されない漏油検知システムを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の漏油センサは、油の存在により性質が変化する感油材と、該感油材の性質の変化を力学的変化に置換する置換部材と、該力学的性質の変化により電気的接点を開閉するスイッチ機構を設けたことを特徴とする。
【0013】
前記スイッチ機構は、超音波発生回路、赤外線発生回路、電波発振回路、臭気発生回路のいずれかに接続されているものとすることができる。
【0014】
また、本発明の漏油センサは、底面を有する円筒状のケースにピストンがケースの軸方向に移動自在に内挿され、前記ケースの開口部側には前記ピストンに接して感油材が内挿され、前記ケース内の底面側には、前記ピストンと接続して形成されたロッドが前記ケースの底面を貫通し、その先端には第1の電気的接点が設けられ、前記ケースの外部には所定箇所に固定された第2の電気的接点が設けられた漏油センサであって、油が存在しない状態では前記第1の電気的接点と前記第2の電気的接点とが離間して設けられており、油の存在により前記感油材が膨潤または収縮することにより前記ピストンをケースの軸方向に移動させ、ピストンと接続して形成されたロッド先端の前記第1の電気的接点を移動させることにより前記第2の電気的接点と接触させて電気的接点を開閉することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の漏油センサは、底面を有する円筒状のケース内部の底面中央部に第1の接点が設けられ、底面の対向側のケース内部には移動板がスプリングを介してケースの軸方向に移動可能に設けられ、前記移動板のケース底面側中央には前記第1の接点に対応する位置に第2の接点が設けられ、移動板の反対面には油の存在により収縮する感油材が配置された漏油センサであって、油が存在しない状態では感油材が漏油検知部分に圧接されていることにより前記第1の接点と前記第2の接点とが接触しており、油の存在により前記感油材が収縮して移動板を漏油検知部分の方向に移動させることにより前記第1の接点と前記第2の接点とを切り離して電気的接点を開閉することを特徴とする。
【0016】
更に、本発明の漏油センサは、底面を有する円筒状のケースにスプリングを介してピストンがケースの軸方向に移動自在に内挿され、前記ケースの開口部側には前記ピストンに接して油の存在により膨潤する感油材が内挿され、前記ケース内の底面側には、前記ピストンと接続して形成されたロッドが前記ケースの底面を貫通し、その先端には荷重面が設けられ、前記ケースの外部にはラインスイッチが前記荷重面に接して設けられた漏油センサであって、油の存在しない状態では変形していない前記ラインスイッチが油の存在する状態では感油材が膨潤することにより前記荷重面がラインスイッチを変形させることによりスイッチを作動させることを特徴とする。
【0017】
また、本発明の漏油検知システムは、油の検知の有無によりON/OFF信号を発生させる油検知部と、該油検知部から入力したON/OFF信号により無線信号を発生させ該無線信号を送信する無線伝送システムと、該無線伝送システムからの無線信号を受信して電気的信号に変換する受信器と、該受信器からの電気的信号に基づいて設備を監視する設備監視システムとを有することを特徴とする。
【0018】
前記油検知部として、前記漏油センサを用いることができる。
【0019】
前記無線伝送システムとして、超音波発生装置、赤外線発生装置、電波発振装置、臭気発生装置のいずれかを用いることができる。
【0020】
前記油検知部と前記無線伝送システムとを一体化することもできる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の漏油センサ及び漏油検知システムの実施の形態について説明する。
【0022】
本発明の漏油センサは、油の存在により、▲1▼膨潤、▲2▼溶解収縮、▲3▼強度変化等、性質が変化する材料を用いて、このような性質の変化を力学的変化に置換して電気的接点を開閉することにより、低コストで漏油を検知できる機構を提供するものである。
【0023】
即ち、イ)漏油により膨潤する材料を用い、その膨潤に伴う体積変化をメカニカルな開閉出力に変換し、これをスイッチとして使用する。
ロ)漏油により溶解する材料を用い、その溶解に伴う体積変化をメカニカルな開閉出力に変換し、これをスイッチとして使用する。
ハ)漏油により強度が変化する材料を用い、その強度の変化をメカニカルな開閉出力に変換し、これをスイッチとして使用する。
なお、油にて膨潤もしくは溶解する材料には、水で溶けない性質をもつものを使用することで、水と油の違いを判別することができる。
【0024】
上記▲1▼〜▲3▼の性質を持つ材料としては、油により膨潤ないし溶解現象を示すプラスチック(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン、酢酸ビニル共重合物、ポリイソブチレン等)、ゴム系材料(例えば、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム、EDPM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)、天然ゴム等)、油を基材とするもの(例えば、コールタール、油粘土、ろう等)、油処理剤、油吸着剤等が挙げられる。
【0025】
また、上記イ)〜ハ)のスイッチを、例えば、a)臭気を発生させ、その臭気を感受するシステム、b)超音波を発生させ、その超音波を受信するシステム、c)赤外線を発生させ、その赤外線を受信するシステム、d)電波を発振させ、その電波を受信するシステム等に適用し、スイッチのON/OFFでこれらのシステムを動作させることにより、配線が不要にも拘わらず、外部から油の有無の検知が可能なシステムを構成することでき、従来手法と比較し、極めて安価なコストで多数点の漏油監視を可能とすることができる。
【0026】
以下、図面を参照して、本発明の漏油センサ及び漏油検知システムについて更に詳しく説明する。
【0027】
本発明の漏油センサの第一の実施形態を図1に示す。この漏油センサ1では、円筒状のケース3内にピストン7がOリング9を介して挿入され、該ピストン7と一体的に形成されたロッド15がケース3の中心軸を通りケース3外部にまで延伸されている。また、ケース3の開口部側には、ピストン7と接して配され、油により膨潤するゴム系材料よりなる感油材11が金網13によってケース3内に固定されている。一方、ケース3に嵌装された円筒状の外部ケース5の外側から外部ケース25内側の底部にかけてモールド材25を介してリード線23,23が挿入され、その先端に接続された接点21,21が外部ケース5の内面底部に固定されている。なおリード線23,23は超音波発生装置に接続され、超音波発生回路を構成している。また、ケース3の内面底部とピストン7とにより形成される空間内にスプリング17が配置され、ケース3の中心軸を通りケース3外部にまで延伸されたロッド15の先端部には接点19が形成されている。通常の状態では、ピストン7はスプリング17により感油材11の方向へ力を受け、接点21,21と接点19とが離れ、回路が開放された状態となっている。
【0028】
このような構造を有する漏油センサ1では、漏油により感油材11が膨潤すると、膨潤による圧力によりピストン7を図中左方向に移動させ、ピストン7と一体化されたロッド15の先端に形成された接点19がリード線23,23先端の接点21,21と接触して回路が閉じることになる。
【0029】
このため、本実施の形態の漏油センサ1では、以下のような効果を奏することができる。
(ア)簡易なピストン型の構造を用いるだけで、漏油の有無をスイッチの開閉に
よる回路の動作により認識することが可能となる。
(イ)従来の漏油センサのように、吸油膨潤材料に接して光ファイバを敷設する
必要がなく、漏油センサが複雑化、大型化することがない。
(ウ)超音波発生装置だけでなく、必要に応じて、赤外線、電波、臭気等を発生させるシステムの回路と容易に組み合わせることができ、容易に漏油検知
システムの油検知部を構成することが可能となる。
【0030】
本発明の漏油センサの第二の実施形態を図2に示す。この漏油センサ30では、円筒状のケース31内にピストン7がOリング9を介して挿入され、該ピストン7と一体的に形成されたロッド39がケース31の中心軸を通り外部にまで延伸されている点は漏油センサ1と同様である。しかし、円筒状のケース3の開口部側には、漏油センサ1とは異なり、油により溶解するコールタール等の油脂材料よりなる感油材12がピストン7と接して配され、金網13によってケース31内に固定されている。一方、ケース31に嵌装された円筒状の外部ケース33の外側から外部ケース33内側の底部にかけてモールド材25を介してリード線45,45が挿入され、その先端に接続された接点37,37がケース31の外面上に固定されている。また、外部ケース33とケース31により形成される空間内にはロッド41がスプリング43によりその外部ケース33の中心軸に沿って移動自在に設けられ、その先端部に設けられた接点35が軸方向に移動可能になっている。通常の状態では、ロッド39が接点35を図中左方向に押さえつけることにより、接点37,37が開いている。
【0031】
このような構造を有する漏油センサ30では、感油材12が漏油により溶解するとスプリング43の伸びにより接点35が感油材12側に動き、接点37,37が閉じことになる。
【0032】
本実施の形態の漏油センサ30においても、漏油センサ1と同様の効果を奏することができる。
【0033】
本発明の漏油センサの第三の実施形態を図3に示す。この漏油センサ50は、漏油センサ30の変形例であり、円筒状のケース3内にピストン7がOリング9を介して挿入され、該ピストン7と一体的に形成されたロッド51がケース3の中心軸を通り外部にまで延伸され、円筒状のケース3の開口部側には、ピストン7と接して配され、コールタール等の油脂材料よりなる感油材12が金網13によってケース31内に固定されている点は、漏油センサ30と同様である。一方、ケース31に嵌装された円筒状の外部ケース33の外側からケース3外側に至るまでモールド材25を介してリード線45,45が挿入され、その先端に接続された接点53,53がケース3の外面上に固定されている。また、ケース3の底部とピストン7とにより形成される空間内にスプリング17が配置されており、ケース3の中心軸を通り外部にまで延伸されたロッド51の先端部には接点55が形成されている。通常の状態では、ケース3内でピストン7が感油材12により固定されており、接点53、53が開放されている。
【0034】
このような構造を有する漏油センサ50では、感油材12が漏油により溶解するとスプリング17によりピストン7が図中右方向に移動すると共にピストン7と一体的に形成されたロッド51も右方向に移動し、接点55が接点53,53と接触して回路が閉じことになる。
【0035】
本実施の形態の漏油センサ50においても漏油センサ30と同様の効果を奏することができる。
【0036】
本発明の漏油センサの第四の実施形態を図4に示す。この漏油センサ60は、円筒状のケース61の内側底面の中央部に接点63が設けられ、その底面の対向側のケース61内部には移動板66がスプリング65を介して取り付けられている。移動板66のケース61底面側の中央部には接点64が設けられ、反対面にはコールタール等の油脂材料からなる感油材67が接着されている。また、接点63、64にはそれぞれリード62,62が取り付けられ、防水処理部61aを介してケース61外部に取り出されている。なお、リード62,62は超音波発生装置に接続されて超音波発生回路を構成している。更に、感油材67の側面から延びた油吸着部69が押えフランジ68によりケース61上に固定されている。また、感油材67の他面には設置面67aが取り付けられている。
【0037】
このように構成された漏油センサ60の動作例を図5に示す。図中(a)は漏油検知したい箇所に漏油センサ60を取付けた状態を示しており、設置面67aが被検知物により押さえられることにより接点63,64が閉じている。一方、図中(b)は漏油により感油材67が溶け出して移動板66が設置面67a側に移動して接点63,64が開き、回路が開放された状態となる。
【0038】
本実施の形態の漏油センサ60では、以下のような効果を奏することができる。
(ア)簡易な構造で、漏油の有無をスイッチの開閉による回路の動作により認識することが可能となる。
(イ)従来の漏油センサのように、吸油膨潤材料に接して光ファイバを敷設する必要がなく、漏油センサが複雑化、大型化することがない。
(ウ)超音波発生装置だけでなく、必要に応じて、赤外線、電波、臭気等を発生させるシステムの回路と容易に組み合わせることができ、容易に漏油検知システムの油検知部を構成することが可能となる。
【0039】
本発明の漏油センサの第五の実施形態を図6(a),(b)に示す。この漏油センサ70は、図1に示す漏油センサ1の変形例であり、図1の漏油センサ1における接点21,21と接点19の代わりに、ラインスイッチ71を設けたものである。即ち、この漏油センサ70では、感油材11が油を検知すると膨潤し、ピストン7が図中左方向に動くとラインスイッチ71を押し付ける構造である。
【0040】
図7にラインスイッチ71の構造について示す。
このラインスイッチ71では、金属心線に導電ゴムを被覆した4本の高導電樹脂被覆電極線81・・・が長手方向に沿ってそれぞれ螺旋状に巻かれており、それらが強靱弾性絶縁ゴム83により被覆されている。通常、4本の高導電樹脂被覆電極線81・・・同士は空間85により絶縁されている(図7(a))。次に外部からの荷重により全体が変形すると、プラスとマイナスの電極線同士が接触して導通し、オン・オフ動作のケーブル状感圧スイッチとして機能する(図7(b))。
【0041】
このようなラインスイッチ71を用いた本実施の形態の漏油センサ70では、以下のような効果を奏することができる。
(ア)簡易なピストン型構造とラインスイッチを用いるだけで、漏油の有無をスイッチの開閉による回路の動作により認識することが可能となる。
(イ)超音波発生装置だけでなく、必要に応じて、赤外線、電波、臭気等を発生させるシステムの回路と容易に組み合わせることができ、容易に漏油検知システムの油検知部を構成することが可能となる。
【0042】
図8に本発明の漏油検知システムのブロック図を示す。この漏油検知システムは、油の検知の有無によりON/OFF信号を発生させる油検知部91と、該油検知部91から入力したON/OFF信号により無線信号を発生させ該無線信号を送信する無線伝送システム92と、該無線伝送システム92からの無線信号を受信して電気的信号に変換する受信器94と、該受信器94からの電気的信号に基づいて設備を監視する設備監視システム95とから構成されている。油検知部91には例えば前記第一乃至第五の実施態様の漏油センサを好適に用いることができる。無線伝送システム92としては、油検知部91からのON動作により超音波を発生する超音波発生装置を好適に用いることができる。また、超音波発生装置に代えて、赤外線発生装置、電波発振装置、臭気発生装置等を用いることもできる。また、図8に示すように、油検知部91と無線伝送システム92とを単独のユニット93内に設け、このようなユニット93を油検出箇所に多数設けることができる。受信器94としては、無線伝送システム92の発生装置に対応させ、例えば無線伝送システム92が超音波発生装置であれば、超音波受信装置とすることができる。
【0043】
このような漏油検知システムにおいては、油検知部91で油の有無をメカニカルな開閉出力にて出力しこれをスイッチとして用いて、無線伝送システム92の回路のON/OFFを行い、無線伝送システム92において無線信号を発生させて受信器94へ無線送信し、受信器94において無線伝送システム92からの無線信号を電気的信号に変換し、それにより設備監視システム95により設備監視が行なわれる。
【0044】
このような漏油検知システムにおいては、以下の効果を奏することができる。
(ア)無線伝送システム92を用いているため、配線が不要となり、設置が容易かつ安価なコストで油の漏洩の有無の検知を行なうことができるものとなる。
(イ)油検知部91と無線伝送システム92とが単独のユニット93内で設けられているため、測定箇所への設置が極めて容易となる。
(ウ)配線が不要なため、多数のユニット93をそれぞれ多数の測定箇所に設置することが容易となり、一度に多数点の測定が容易となる。
【0045】
図9に、本発明の漏油検知システムの適用例を示す。この漏油検知システム100においては、マンホール101内のケーブル架台106に敷設された複数のケーブル104・・・の接続部107・・・及びマンホール101内の地面に、ユニット105・・・が設けられている。これらのユニット105・・・内には、ケーブル104の漏油を検出する油検知部とその漏油の有無の信号を無線で伝送する無線信号発生システムが備えられている。ケーブル104の上部にはユニット105からの無線信号を受信し、電気的信号に変換する受信器103と、その受信器103からの電気的信号を設備監視システムへ伝送する設備監視用信号線102が配置されている。
【0046】
この漏油検知システムでは、ユニット105で油を検知すれば、無線により受信器103へ信号が伝わり、設備監視用信号線102により信号が設備監視システムへ伝達されることになる。
【0047】
この漏油検知システムにおいては、以下の効果を奏することができる。
(ア)無線伝送システムを内蔵したユニット105を用いているため、配線が不要となり、設置が容易かつ安価なコストで油の漏洩の有無の検知を行なうことができるものとなる。
(イ)油検知部と無線伝送システムとを単独のユニット105内に設けているため、測定箇所への設置が極めて容易となる。
(ウ)配線が不要なため、多数のユニット105をそれぞれ多数の測定箇所に設置することが容易となり、一度に多数点の測定が可能となる。
【0048】
【発明の効果】
本発明の漏油センサによれば、油の存在により性質が変化する感油材と、該感油材の性質の変化を力学的変化に置換する置換部材と、該力学的性質の変化により電気的接点を開閉するスイッチ機構とを設けているので、簡易な構造であって小型化が可能で、安価であり、しかも誤動作が少ないものとなる。
【0049】
また、本発明の漏油検知システムによれば、油検知部と、無線伝送システムと、受信器と、設備監視システムとを設けているので、設置が容易であり、受信部の設置位置が配線によって制限されないものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の漏油センサの第一の実施形態を示す断面図である。
【図2】本発明の漏油センサの第二の実施形態を示す断面図である。
【図3】本発明の漏油センサの第三の実施形態を示す断面図である。
【図4】本発明の漏油センサの第四の実施形態を示す断面図である。
【図5】本発明の漏油センサの第四の実施形態の動作例を示す断面図であり、(a)は取付時で接点が閉じられているもの、(b)は溶解時で接点が開放されているものである。
【図6】本発明の漏油センサの第五の実施形態を示す図であり、(a)は平面断面図、(b)は側面断面図である。
【図7】本発明の漏油センサの第五の実施形態に用いられるラインスイッチを説明する断面図であり、(a)は通常状態のもの、(b)は荷重が負荷された状態のものである。
【図8】本発明の漏油検知システムの一例を示すブロック図である。
【図9】図8に示す漏油検知システムをマンホール内の漏油検知システムに適用した例を示す概略図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。
【図10】従来の漏油検知システムを示すブロック図である。
【図11】図10に示す漏油検知システムをマンホール内の漏油検知システムに適用した例を示す概略図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。
【符号の説明】
1 漏油センサ
3 ケース
7 ピストン(置換部材)
11 感油材
12 感油材
15 ロッド(置換部材)
17 スプリング
19 接点(スイッチ機構)
21 接点(スイッチ機構)
30 漏油センサ
35 接点
37 接点
39 ロッド
41 ロッド
43 スプリング
50 漏油センサ
51 ロッド
53 接点
55 接点
60 漏油センサ
61 ケース
63 接点
64 接点
65 スプリング
67 感油材
70 漏油センサ
71 ラインスイッチ
73 荷重面
91 油検知部
92 無線伝送システム
93 ユニット
94 受信器
95 設備監視システム
100 漏油検知システム

Claims (9)

  1. 油の存在により性質が変化する感油材と、該感油材の性質の変化を力学的変化に置換する置換部材と、該力学的性質の変化により電気的接点を開閉するスイッチ機構を設けたことを特徴とする漏油センサ。
  2. 前記スイッチ機構は、超音波発生回路、赤外線発生回路、電波発振回路、臭気発生回路のいずれかに接続されているものであることを特徴とする請求項1記載の漏油センサ。
  3. 底面を有する円筒状のケースにピストンがケースの軸方向に移動自在に内挿され、前記ケースの開口部側には前記ピストンに接して感油材が内挿され、前記ケース内の底面側には、前記ピストンと接続して形成されたロッドが前記ケースの底面を貫通し、その先端には第1の電気的接点が設けられ、前記ケースの外部には所定箇所に固定された第2の電気的接点が設けられた漏油センサであって、油が存在しない状態では前記第1の電気的接点と前記第2の電気的接点とが離間して設けられており、油の存在により前記感油材が膨潤または収縮することにより前記ピストンをケースの軸方向に移動させ、ピストンと接続して形成されたロッド先端の前記第1の電気的接点を移動させることにより前記第2の電気的接点と接触させて電気的接点を開閉することを特徴とする漏油センサ。
  4. 底面を有する円筒状のケース内部の底面中央部に第1の接点が設けられ、底面の対向側のケース内部には移動板がスプリングを介してケースの軸方向に移動可能に設けられ、前記移動板のケース底面側中央には前記第1の接点に対応する位置に第2の接点が設けられ、移動板の反対面には油の存在により収縮する感油材が配置された漏油センサであって、油が存在しない状態では感油材が漏油検知部分に圧接されていることにより前記第1の接点と前記第2の接点とが接触しており、油の存在により前記感油材が収縮して移動板を漏油検知部分の方向に移動させることにより前記第1の接点と前記第2の接点とを切り離して電気的接点を開閉することを特徴とする漏油センサ。
  5. 底面を有する円筒状のケースにスプリングを介してピストンがケースの軸方向に移動自在に内挿され、前記ケースの開口部側には前記ピストンに接して油の存在により膨潤する感油材が内挿され、前記ケース内の底面側には、前記ピストンと接続して形成されたロッドが前記ケースの底面を貫通し、その先端には荷重面が設けられ、前記ケースの外部にはラインスイッチが前記荷重面に接して設けられた漏油センサであって、油の存在しない状態では変形していない前記ラインスイッチが油の存在する状態では感油材が膨潤することにより前記荷重面がラインスイッチを変形させることによりスイッチを作動させることを特徴とする漏油センサ。
  6. 油の検知の有無によりON/OFF信号を発生させる油検知部と、該油検知部から入力したON/OFF信号により無線信号を発生させ該無線信号を送信する無線伝送システムと、該無線伝送システムからの無線信号を受信して電気的信号に変換する受信器と、該受信器からの電気的信号に基づいて設備を監視する設備監視システムとを有することを特徴とする漏油検知システム。
  7. 前記油検知部として、請求項1乃至請求項5記載の漏油センサを用いることを特徴とする請求項6記載の漏油検知システム。
  8. 前記無線伝送システムとして、超音波発生装置、赤外線発生装置、電波発振装置、臭気発生装置のいずれかを用いたものであることを特徴とする請求項6記載の漏油検知システム。
  9. 前記油検知部と前記無線伝送システムとが一体化されていることを特徴とする請求項6記載の漏油検知システム。
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