JP2005009670A - 電動弁 - Google Patents

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正明 利根川
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Abstract

【課題】 低コストの水回路用の電動弁を提供すること。
【解決手段】 水回路用制御弁としてバタフライ弁1を採用したことで、水回路用制御弁に用いられているボール弁に比較してコストを大幅に低減させ、バタフライ弁1とモータアクチュエータ2とを一体で形成した共通のボディ4を用いて部品点数およびコストを低減し、モータの停止をメカロックで行う構成にして弁体17の回転位置を検出するための検出素子などを不要にした。
【選択図】 図4

Description

本発明は電動弁に関し、特に給湯複合器の循環回路に用いられる開閉弁または切替弁として機能する電動弁に関する。
給湯複合器には、風呂水の追炊きのための循環回路が設けられており、その循環回路内には、一般に開閉弁として機能する電動弁が介挿配置されている。このような水回路の開閉を行う電動弁としては、ボール弁が知られている(たとえば、特許文献1参照。)。
ボール弁は、2つの出入口を有し、それらの間に中心を通る貫通孔が設けられたボール弁体を配置し、ボール弁体の貫通孔が出入口と連通する部位には、ボール弁体の周面に摺接する環状の弁座が設けられている。ボール弁体には、その中心を通って貫通孔とは直角の方向に延びる駆動軸が固定されており、その駆動軸には、ボール弁体を回転駆動させるためのモータアクチュエータが別体で設けられている。
ボール弁は、モータによってボール弁体を回転駆動させることで、出入口を連通または閉塞することができる。すなわち、ボール弁体を、その貫通孔が出入口と整合するように回転させることにより、ボール弁は、開状態になり、その開状態から90度ボール弁体を回転させると、ボール弁体の周面が環状の弁座に摺接する位置にきて弁座が閉じられ、ボール弁は、閉状態になる。このようにして、ボール弁体を回転させることにより、ボール弁の出入口が開閉され、循環回路を開閉制御することができる。
また、ボール弁を用いて流体流路を切替制御することができる電動弁も知られている(たとえば、特許文献2参照。)。この電動弁は、ボール弁体にT字型通路を備え、モータによってボール弁体を回転駆動することにより、3つの出入口の2つを選択的に連通させるようにしている。
特開2000−283306号公報(段落番号〔0017〕〜〔0019〕,図1) 特許第3208989号公報(図4)
しかしながら、開閉制御または切替制御に用いられているボール弁は、ボール弁体に高い真球度が要求され、弁座にはシール性、耐磨耗性および摺動性が必要なことから、たとえば弁座を構成するシール性の優れた環状のゴム部品の、ボール弁体が摺接する面に、耐磨耗性および摺動性の優れたポリテトラフルオロエチレンのような材料を焼付けするなどの加工が必要になり、また、ボール弁体を弁座部品を介して押さえ付けた状態で組み込まなければならないことから、ボディは2部品になるとともにボディ間をシールするシール材などが加わって部品点数が多く必要になり、さらに、ボール弁体が弁座部品を介してボディにより強く押さえ込まれているのと、閉じた状態にあるときには、ボール弁体が高水圧によって下流側の弁座部材に強く押し付けられることから、モータには高い駆動トルクが必要であり、このことから、ボール弁は必然的に高価になってしまうという問題点があった。また、ボール弁の開閉または切替位置は、ホール素子またはエンコーダなどの位置検出センサを用いて行われており、このため、位置信号を検出処理する回路などが必要になって、電動弁のコストが高くなっているという問題点があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、低コストの電動弁を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、水回路の制御弁として用いられる電動弁において、円筒形状の通路内に配置された楕円形状のプレートで構成された弁体を短径方向の軸を中心に回動させることにより前記通路の中で第1の位置と第2の位置との間で回動運動を行うバタフライ弁と、前記弁体に固定されたシャフトを回転駆動するものであって、前記バタフライ弁を前記第1の位置と第2の位置とではメカロックにて停止させるモータアクチュエータと、を備え、前記バタフライ弁のボディを前記モータアクチュエータのベースと一体にて形成したことを特徴とする電動弁が提供される。
このような電動弁によれば、弁をバタフライ弁としたことで、ボール弁に比較してコストを大幅に低減でき、バタフライ弁およびモータアクチュエータのボディを一体で形成したことにより、部品点数が減って部品コスト、組み立てコストを低減させることができ、メカロック式の構造で弁の位置制御を行うようにしたことで、弁体の回転位置を検出するための検出素子などが不要になって、コストを低減させることができる。
以上説明したように、本発明では、水回路用制御弁としてバタフライ弁構造を採用し、そのバタフライ弁のボディとモータアクチュエータのベースとを一体で形成し、モータの停止をメカロックで行う構成にした。これにより、弁をバタフライ弁としたことで、ボール弁に比較してコストを大幅に低減でき、バタフライ弁およびモータアクチュエータのボディを一体で形成したことにより、部品点数が減ってコストを低減させることができ、メカロック式の構造で弁の位置制御を行うようにしたことで、弁体の回転位置を検出するための検出素子などが不要になり、コストを低減させることができる。
以下、本発明の実施の形態を、給湯複合器の循環回路における水回路用の制御弁に適用した場合を例に図面を参照して詳細に説明する。
図1は第1の実施の形態に係る電動弁の外観を示す側面図、図2は第1の実施の形態に係る電動弁の外観を示す部分破断平面図、図3は第1の実施の形態に係る電動弁のケースを取り除いた状態を示す平面面、図4は図3のA−A矢視断面図である。
この電動弁は、図1に示したように、水回路の配管に介挿配置されるバタフライ弁1とこのバタフライ弁1を開閉制御するモータアクチュエータ2とから構成されており、このモータアクチュエータ2は、コネクタ3を介して接続される外部制御装置により制御される。
モータアクチュエータ2は、バタフライ弁1と共通のボディ4に被せられているケース5の一部を取り除いた状態の図2に見られるように、モータ6を有し、その出力軸には、ウオーム7が設けられている。このウオーム7は、ウオームギヤ8に噛合され、ウオームギヤ8は、中間ギヤ9に噛合され、そして、この中間ギヤ9は、出力ギヤ10に噛合されて、減速装置を構成している。
出力ギヤ10は、図3に示したように、扇形状を有していて小型になっており、その円周方向の両端には当接面11,12を有している。この出力ギヤ10を回動可能に支持しているボディ4には、当接面11,12と対向する位置にストッパ13,14が一体に形成されている。これにより、出力ギヤ10は、時計回り方向に回転されたときに、当接面11がストッパ13に突き当たり、反時計回り方向に回転されたときには、当接面12がストッパ14に突き当たるようになって、出力ギヤ10の回動範囲を規制している。この出力ギヤ10は、バタフライ弁1を直接開閉駆動するよう構成されている。
バタフライ弁1は、図4に示したように、ボディ4によって円筒形状に形成された通路15を有し、その通路15は、ゴム製のスリーブ16によって内張りされている。そのスリーブ16内には、プレートによって形成された弁体17が配置されている。この弁体17は、通路15の中心を通って垂下されているシャフト18にスポット溶接により固着されており、シャフト18を中心として回動可能に構成されている。
弁体17は、楕円形状を有しており、その長径は、通路15の中心軸線に対して所定の角度にあるときにその中心軸線の方向からの投影形状が真円になるような寸法を有し、短径は、スリーブ16の内径よりも大きく形成されている。これにより、バタフライ弁1が閉じているときには、弁体17の短径方向両端がスリーブ16に食い込むことでシールし、それ以外の周縁部についてはスリーブ16に押し付けられることでシールすることになる。
弁体17を固定しているシャフト18は、これを回動自在に支持しているボディ4とのクリアランスを介して水が漏れるのを防ぐため、軸シール部によりシールされている。軸シール部は、Oリング19,20および平ワッシャ21,22を有し、これらをモータアクチュエータ2の側から止め輪23にて固定するようにしている。
シャフト18は、モータアクチュエータ2側の先端がL字形状に曲げられて一体に形成されたレバー24を有し、このレバー24は、出力ギヤ10のバタフライ弁1側の面(下面)に凹設された半径方向に長い溝部25に嵌められている。これにより、出力ギヤ10の回動運動がレバー24を介してシャフト18に伝達され、弁体17がスリーブ16の内側でシャフト18を中心に回動運動をすることになる。
また、弁体17およびシャフト18は、それぞれステンレス鋼で構成され、これによって、水に対する耐腐食性を有している。
次に、この電動弁を構成するボディ4の構造について説明する。
図5は第1の実施の形態に係る電動弁のボディを示す平面図、図6は図5のB−B矢視断面図、図7は図5のC−C矢視断面図、図8は第1の実施の形態に係る電動弁のボディを示す背面図、図9は図7のD−D矢視断面図である。
この電動弁のボディ4は、バタフライ弁1の通路15を形成する筒状部分およびモータアクチュエータ2の収容部を形成するベース部分を一体に形成している。すなわち、図5〜図8に示したように、ボディ4の上面には、モータ6を保持するモータ保持部26と、ウオームギヤ8、中間ギヤ9および出力ギヤ10が配置されるギヤ保持部27とを有し、このギヤ保持部27には、ウオームギヤ8および中間ギヤ9を回動自在に保持する軸28,29が突設され、出力ギヤ10を回動自在に保持する軸受部30が凹設されている。出力ギヤ10の軸受部30は、図7に示されるように、順次縮径された段付き穴が通路15まで貫通していて、軸受部30の直下がシャフト18の軸シール部の構成部材が収容される部分を構成し、通路15に開口する部分がシャフト18の軸受部31を構成している。ボディ4は、また、通路15を挟んで軸受部31に対向する位置にシャフト18の先端を保持する軸受部32が凹設されている。
バタフライ弁1の通路15を成す筒状部分のボディ4は、図9に示したように、図の上部の通路径が小さく、図の下部の通路径が大きく形成されている。通路15の大径の通路部分は、スリーブ16が図の下方から挿入されて配置される部分になる。スリーブ16の挿入方向先端は、ボディ4と一体に形成された環状突起部33によって固定されるようになっており、図の上部開口部から水が流入した場合に、水の流れによって、スリーブ16の先端が内側に捲れてしまうのを防止している。なお、スリーブ16の挿入側の先端は、水の流れ方向が図の上から下の方向と決まっている場合は、敢えて固定する必要はないが、流れ方向が決まっていない場合には、固定する必要がある。その場合、スリーブ16を挿入した後に、環状の押さえ部材を挿入して先端を固定しておくか、あるいは、配管時にボディ4の筒状部分に挿入される相手部品がスリーブ16の挿入側先端を固定する形状を有していて、相手部品を挿入したときにスリーブ16の挿入側先端が固定されるようにしてもよい。
次に、この電動弁の動作を図10ないし図13を参照して説明する。
図10は電動弁が開弁動作したときのモータアクチュエータの状態を示す図、図11は電動弁が開弁動作したときのバタフライ弁の状態を示す図、図12は電動弁が閉弁動作したときのモータアクチュエータの状態を示す図、図13は電動弁が閉弁動作したときのバタフライ弁の状態を示す図である。
まず、この電動弁を開くときは、モータ6をある回転方向に回転させて出力ギヤ10を図中時計回り方向に回転駆動する。これにより、出力ギヤ10は、時計回り方向に回転していき、図10に示したように、その当接面11がストッパ13に突き当たった時点で回転停止される。このとき、出力ギヤ10にリンクされたシャフト18も連動して回転し、図11に示したように、シャフト18に固定された弁体17が通路15の方向(すなわち、水の流れ方向)と同じ方向に向いた時点で停止され、電動弁は、全開状態に保持される。なお、モータ6を回転駆動するための給電は、回転駆動開始から所定時間行われ、所定時間経過後は給電停止される。この所定時間は、出力ギヤ10がストッパ13によってメカロックされるまでに必要な時間よりも多少長い時間に設定されている。
電動弁を閉じるときには、モータ6を逆転させて出力ギヤ10を図中反時計回り方向に回転駆動する。これにより、出力ギヤ10は、反時計回り方向に回転していき、図12に示したように、その当接面12がストッパ14に突き当たった時点で回転停止される。このとき、出力ギヤ10にリンクされたシャフト18も連動して回転し、図13に示したように、シャフト18に固定された弁体17の周縁部がスリーブ16に多少食い込むような状態になった時点で停止され、したがって、電動弁は、全閉状態に保持されることになる。この全閉動作のとき、出力ギヤ10の当接面12がストッパ14に突き当たる直前に、弁体17がゴム製のスリーブ16に押し付けられるようなタイミングに設定しておくことで、出力ギヤ10がストッパ14によってメカロックされるときの衝撃を吸収することができる。
弁体17は、その中心をシャフト18によって固定されているため、その弁体17には、弁体17を開けようとする水圧と閉めようとする水圧とが均等にかかることになり、水圧がシャフト18を回転させるような力は発生しない。このため、この電動弁は、高い水圧の水回路用制御弁としても使用することができる。このとき、水圧は、シャフト18の軸受部31,32で受けることになるが、ここでの摺動部分はボール弁に比較してはるかに小さく、摺動抵抗も小さいので、バタフライ弁1の必要駆動トルクも小さくなり、その分、モータ6を小型化することができる。
図14は第2の実施の形態に係る電動弁のケースを取り除いた状態を示す平面図、図15は図14のE−E矢視断面図、図16は図14のF−F矢視断面図である。なお、図14ないし図16において、図1ないし図5に示した構成要素と同じまたは同等の機能を有する構成要素には、同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
この電動弁は、第1の実施の形態に係る電動弁と比較して、モータアクチュエータ2の構成を変更している。すなわち、モータアクチュエータ2は、図14および図15に示したように、モータ6と、その出力軸に設けられたピニオン34と、円形で大径の出力ギヤ10とを有している。出力ギヤ10は、その上面に案内溝35を有している。この案内溝35は、出力ギヤ10が回転するにつれてその中心からの距離が連続的に変わるように形成されていて、出力ギヤ10の中心に最も近い位置と出力ギヤ10の中心とを通る線に対して線対称に形成されている。
バタフライ弁1は、図16に示したように、第1の実施の形態に係る電動弁と同じ構成を有している。しかし、弁体17が固定されたシャフト18は、水平方向に折り曲げられたレバー24とその先端をさらに折り曲げて垂下させられたピン36とが一体に形成されている。レバー24は、長さを長くして、弁体17をスリーブ16に押し当てて閉弁するときの駆動トルクを小さくしている。このため、モータアクチュエータ2のギヤ比を大きくしなくてもよいので、中間ギヤを用いることなく、ピニオン34および出力ギヤ10だけで減速装置を構成している。
また、レバー24の先端に形成されたピン36は、出力ギヤ10に形成された案内溝35に嵌められている。したがって、出力ギヤ10がモータ6によって回転駆動されると、案内溝35に嵌められたピン36は、図14に示した中立位置からレバー24の長さを半径とする円弧の軌跡を描くように動く。そして、出力ギヤ10を回動させることにより、弁体17は、シャフト18を中心に回動運動するようになる。
次に、このような電動弁の動作を図17および図18を参照して説明する。
図17は電動弁が開弁動作したときのモータアクチュエータの状態を示す図、図18は電動弁が閉弁動作したときのモータアクチュエータの状態を示す図である。
電動弁が開弁動作するときは、図7に示したように、モータ6を図の時計回り方向へ回転させて出力ギヤ10を反時計回り方向へ回転させる。これにより、レバー24の先端のピン36が出力ギヤ10の案内溝35に倣って移動し、シャフト18を中心にレバー24を時計回り方向へ回転させる。ピン36が案内溝35の一方の端まで案内されると、出力ギヤ10は、ピン36によってメカロックされて回転停止される。このとき、レバー24の回動に連動してシャフト18も回転し、図11に示したように、シャフト18に固定された弁体17は、水の流れ方向と同じ向の状態で停止され、電動弁は、全開状態に保持される。
電動弁が閉弁動作するときは、図18に示したように、モータ6を図の反時計回り方向へ回転させて出力ギヤ10を時計回り方向へ回転させる。これにより、レバー24の先端のピン36が出力ギヤ10の案内溝35に倣って移動していき、シャフト18を中心にしてレバー24を反時計回り方向へ回転させる。ピン36が案内溝35の他方の端の直前まで案内されると、レバー24の回動に連動してシャフト18に固定された弁体17が回転してその周縁部がゴム製のスリーブ16に当たり、これによって通路15が閉じられる。出力ギヤ10がさらに回転されると、弁体17はスリーブ16をさらに押し付け、弁体17の周縁部がスリーブ16に食い込んだとき、ピン36が案内溝35の他方の端に当たって出力ギヤ10がメカロックされる。その後、モータ6は、給電が止められてフリー状態になる一方、弁体17は、スリーブ16の弾性反発力により、開弁方向に回転されようとするが、ピン36が弁体17の開弁方向に対して案内溝35の側壁によりブロックされているため、弁体17は、その周縁部がスリーブ16に食い込んだ状態を維持し、電動弁は、通路を完全に閉塞した全閉状態に保持される。
図19は第3の実施の形態に係る電動弁のバタフライ弁の部分を示す断面図である。なお、図19において、図9、図11および図13に示した構成要素と同じまたは同等の機能を有する構成要素には、同じ符号を付してある。
この電動弁は、そのバタフライ弁1の部分に関して、第1および第2の実施の形態に係る電動弁が弁体17によって通路15を開閉する二方弁の構成を有しているのに対し、三方切替弁の構成を有している点で相違する。バタフライ弁1を駆動制御するモータアクチュエータ2については、第1または第2の実施の形態に係る電動弁のモータアクチュエータ2が用いられる。
バタフライ弁1のボディ4は、2つの筒状体を直交させた形状を有し、それらの交差中央位置に弁体17が回動自在に配置されている。水の出入口を構成する継手37,38,39は、図の上部と左右部とに設けられ、図の下部は、開口部に蓋40が取り付けられていて閉止されている。スリーブ16は、継手37の延長線上にある通路15内に配置され、図の下端部にはフランジ形状のシール部41が一体に形成されていて、蓋40がボディ4に取り付けられたときに、それらに圧接されるようにしている。これにより、バタフライ弁1は、スリーブ16と弁体17とによって内部漏れを防止し、外部漏れについては、別部品のOリングを必要とせずに、スリーブ16と一体のシール部41で防止するようにしている。
モータアクチュエータ2によりメカロックするまで弁体17をたとえば反時計回り方向に回転駆動した場合、弁体17は図示の位置にある。この状態では、継手37と継手39とが連通状態になり、継手38が閉塞状態になる。逆に、弁体17を時計回り方向にメカロックするまで回転駆動した場合には、継手37と継手38とが連通状態に、継手39が閉塞状態に切り替わることになる。
このように、三方切替弁構成のバタフライ弁1は、継手37に導入された水を継手38または継手39へ振り分けたり、継手38および継手39に導入された水の一方を継手37に流すように切り替えることができる。
図20は第4の実施の形態に係る電動弁のバタフライ弁の部分を示す断面図である。なお、図20において、図19に示した構成要素と同じまたは同等の機能を有する構成要素には、同じ符号を付してある。
この電動弁は、第3の実施の形態に係る電動弁がそのボディ4を後述する四方切替弁のボディと共用できるのに対し、ボディ4は三方切替弁専用の構造を有している。
すなわち、直角方向に向いた2つの継手37,38が形成されているボディ4の、継手37と反対側に継手42が取り付けられている。これにより、弁体17がたとえば図示の位置にある状態では、継手38と継手42とが連通状態、継手37が閉塞状態になる。逆に、弁体17が図の時計回り方向にメカロックするまで回転駆動された場合には、継手37と継手38とが連通状態、継手42が閉塞状態に切り替わることになる。
図21は第5の実施の形態に係る電動弁のバタフライ弁の部分を示す断面図であって、(A)は第1の切替状態を示し、(B)は第2の切替状態を示している。なお、図21において、図19および図20に示した構成要素と同じまたは同等の機能を有する構成要素には、同じ符号を付してある。
この電動弁は、第3および第4の実施の形態に係る電動弁が三方切替弁の構造を有しているのに対し、四方切替弁の構造を有している。すなわち、バタフライ弁1のボディ4の形状は、図19に示した三方切替弁の形状と同じであり、これに継手42が取り付けられている。
モータアクチュエータ2によりメカロックするまで弁体17をたとえば時計回り方向に駆動した場合、弁体17は図20の(A)に示した位置にある。この状態では、継手37と継手38とが連通状態になり、継手42と継手39とが連通状態になる。逆に、弁体17をたとえば反時計回り方向にメカロックするまで駆動した場合には、弁体17は図20の(B)に示した位置まで回転し、継手37と継手39とが連通状態、継手42と継手38とが連通状態に切り替わることになる。
以上、本発明をその好適な実施の形態について詳述したが、本発明はこの特定に実施の形態に限定されるものではない。たとえば、第1の実施の形態では、弁体を駆動するシャフトと出力ギヤとの連結を、シャフトの先端をL字形状に曲げることで行っているが、シャフトと出力ギヤの回転軸とをピンまたはねじで止めたり、Dカットまたはセレーションのような回り止めの付いた嵌合形状をもって行ってもよい。また、ゴム製のスリーブは、弾力性のあるものであれば、他の材料を使用してもよい。弾力性のあるスリーブを用いる代わりに、弁体の周縁部に弾力性のある材料を焼付けまたは嵌め込みによって被着するようにしてもよい。さらに、弁体を金属ではなく、樹脂にしてDカットされたシャフトを貫通により固定するようにしてもよい。もちろん、電動弁に閉止機能が要求されない漏洩形の場合には、スリーブのない構成にし、弁体を通路の内壁に当接する位置でメカロックさせることにより開閉制御または切替制御するようにしてもよい。
本発明による電動弁は、上記した給湯複合器の循環回路における水回路用の制御弁のみならず、たとえば自動車用の冷却水回路の開閉弁または切替弁としての用途にも適用することができる。
第1の実施の形態に係る電動弁の外観を示す側面図である。 第1の実施の形態に係る電動弁の外観を示す部分破断平面図である。 第1の実施の形態に係る電動弁のケースを取り除いた状態を示す平面面である。 図3のA−A矢視断面図である。 第1の実施の形態に係る電動弁のボディを示す平面図である。 図5のB−B矢視断面図である。 図5のC−C矢視断面図である。 第1の実施の形態に係る電動弁のボディを示す背面図である。 図7のD−D矢視断面図である。 電動弁が開弁動作したときのモータアクチュエータの状態を示す図である。 電動弁が開弁動作したときのバタフライ弁の状態を示す図である。 電動弁が閉弁動作したときのモータアクチュエータの状態を示す図である。 電動弁が閉弁動作したときのバタフライ弁の状態を示す図である。 第2の実施の形態に係る電動弁のケースを取り除いた状態を示す平面図である。 図14のE−E矢視断面図である。 図14のF−F矢視断面図である。 電動弁が開弁動作したときのモータアクチュエータの状態を示す図である。 電動弁が閉弁動作したときのモータアクチュエータの状態を示す図である。 第3の実施の形態に係る電動弁のバタフライ弁の部分を示す断面図である。 第4の実施の形態に係る電動弁のバタフライ弁の部分を示す断面図である。 第5の実施の形態に係る電動弁のバタフライ弁の部分を示す断面図であって、(A)は第1の切替状態を示し、(B)は第2の切替状態を示している。
符号の説明
1 バタフライ弁
2 モータアクチュエータ
3 コネクタ
4 ボディ
5 ケース
6 モータ
7 ウオーム
8 ウオームギヤ
9 中間ギヤ
10 出力ギヤ
11,12 当接面
13,14 ストッパ
15 通路
16 スリーブ
17 弁体
18 シャフト
19,20 Oリング
21,22 平ワッシャ
23 止め輪
24 レバー
25 溝部
26 モータ保持部
27 ギヤ保持部
28,29 軸
30,31,32 軸受部
33 環状突起部
34 ピニオン
35 案内溝
36 ピン
37,38,39 継手
40 蓋
41 シール部
42 継手

Claims (14)

  1. 水回路の制御弁として用いられる電動弁において、
    円筒形状の通路内に配置された楕円形状のプレートで構成された弁体を短径方向の軸を中心に回動させることにより前記通路の中で第1の位置と第2の位置との間で回動運動を行うバタフライ弁と、
    前記弁体に固定されたシャフトを回転駆動するものであって、前記バタフライ弁を前記第1の位置と第2の位置とではメカロックにて停止させるモータアクチュエータと、
    を備え、前記バタフライ弁のボディを前記モータアクチュエータのベースと一体にて形成したことを特徴とする電動弁。
  2. 前記ボディは、前記モータアクチュエータの減速用のギヤを回動自在に保持する軸および軸受部と、モータを保持するモータ保持部とが一体に形成されていることを特徴とする請求項1記載の電動弁。
  3. 前記通路の内側に弾力性を有するスリーブが配置され、前記弁体との弾性接触により閉止機能を持たせたことを特徴とする請求項1記載の電動弁。
  4. 前記弁体は、周囲に弾力性を有する材料が被着され、前記通路の内壁面との弾性接触により閉止機能を持たせたことを特徴とする請求項1記載の電動弁。
  5. 前記モータアクチュエータは、前記シャフトを回転駆動する扇形状の出力ギヤを有していることを特徴とする請求項1記載の電動弁。
  6. 前記出力ギヤは、円周方向の両端面を前記ボディに一体に形成されたストッパにて突き当てることにより前記第1の位置と第2の位置との間の回動範囲を規制するようにしたことを特徴とする請求項5記載の電動弁。
  7. 前記シャフトは、前記モータアクチュエータの側から挿置して止め輪により固定される軸シール部によってシールされていることを特徴とする請求項1記載の電動弁。
  8. 前記シャフトは、前記モータアクチュエータ側の先端をL字形状に曲げて形成されたレバーを有し、前記レバーを出力ギヤの前記バタフライ弁側の面に凹設された半径方向に延びる溝部に嵌めることで前記モータアクチュエータの駆動力が伝達されることを特徴とする請求項1記載の電動弁。
  9. 前記モータアクチュエータは、非動作時にモータが反転しないようウオームを有していることを特徴とする請求項8記載の電動弁。
  10. 前記モータアクチュエータは、モータと、前記モータの出力軸に設けられたピニオンと、回転軸に対する直交平面上に時計回りおよび反時計回り方向に回転するにつれて回転中心からの距離が連続的に大きくなるように半径方向の線に対して線対称に案内溝が凹設されていて前記ピニオンとは噛合されている出力ギヤとを有し、前記バタフライ弁の前記シャフトを曲げて延長されたレバーの先端を前記出力ギヤの前記案内溝に嵌めることで前記モータアクチュエータの駆動力を前記バタフライ弁に伝達するようにしたことを特徴とする請求項1記載の電動弁。
  11. 前記バタフライ弁は、前記通路の中で、前記弁体が前記通路の中心軸線上に位置する前記第1の位置と前記通路の内壁に当接する前記第2の位置との間で回動されることにより、前記通路を開閉制御する二方弁であることを特徴とする請求項1記載の電動弁。
  12. 前記バタフライ弁は、一端が閉止された前記通路の他端に形成された第1の継手と、前記弁体が配置された位置にて前記通路の中心軸線に直交する方向にそれぞれ形成された第2および第3の継手とを有し、前記弁体が前記通路の対向する内壁にそれぞれ当接する前記第1の位置および第2の位置の間で回動されることにより、前記第2および第3の継手を前記第1の継手に選択的に連通させるよう切替制御する三方切替弁であることを特徴とする請求項1記載の電動弁。
  13. 前記バタフライ弁は、前記通路の両端に形成された第1および第2の継手と、前記弁体が配置された位置にて前記通路の中心軸線に直交する方向に形成された第3の継手とを有し、前記弁体が前記通路の対向する内壁にそれぞれ当接する前記第1の位置および第2の位置の間で回動されることにより、前記第1および第2の継手を前記第3の継手に選択的に連通させるよう切替制御する三方切替弁であることを特徴とする請求項1記載の電動弁。
  14. 前記バタフライ弁は、前記通路の両端に形成された第1および第2の継手と、前記弁体が配置された位置にて前記通路の中心軸線に直交する方向にそれぞれ形成された第3および第4の継手とを有し、前記弁体が前記通路の対向する内壁にそれぞれ当接する前記第1の位置および第2の位置の間で回動されることにより、前記第1の継手と前記第3の継手とが連通し、前記第2の継手と前記第4の継手とが連通する第1の切替状態と、前記第1の継手と前記第4の継手とが連通し、前記第2の継手と前記第3の継手とが連通する第2の切替状態とに切り替わる四方切替弁であることを特徴とする請求項1記載の電動弁。
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