JP2005008714A - メラミンフォームの砕片を含有するポリウレタンフォーム及びその製造方法 - Google Patents

メラミンフォームの砕片を含有するポリウレタンフォーム及びその製造方法 Download PDF

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清武 森本
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Abstract

【課題】従来産業廃棄物として処理されていたメラミンフォーム屑を有効利用することにより、汚れを落とし易く且つ、耐久性に優れたたわし等を提供することを課題とする。
【解決手段】メラミンフォームの砕片をポリウレタン発泡用の原液中に予め混合することによりメラミンフォームの砕片が均一に分散されたポリウレタンフォームを製造できることを見出して本発明を完成した。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は固体表面の汚れや錆を落とすため、あるいは表面を平滑化するために使われるプラスチックフォームからなるたわしや研磨材、バフ掛け材等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】固体表面の汚れや錆を落とすため、たわしと呼ばれるフォームあるいはスポンジ状のプラスチック、ゴム、セルロース等の多孔質体が一般に使用されている。その他、金属繊維や植物繊維及び合成繊維集合体からなるたわし等も使われている。それぞれの材質は用途に応じて使われてはいるが材質単独での性能に限界があるため、異質の材質を組み合わせて用いられることが多い。即ち、多孔質体同士の組み合わせや多孔質体と繊維集合体とを組み合わせて使われることが多い。しかし、組み合わせの多くは単に異なる材質を貼り合わせた場合が殆どである。
【0003】
たとえば、メラミンフォームとポリウレタンフォームを貼り合わせたたわしは、前者の汚れは落とすが脆くて裂け易いという短所を後者の丈夫で耐久性があるという長所で補ったものである。しかし、このように単に両材質を貼り合わせただけでは両材質の長所を十分に生かすことはできない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来産業廃棄物として処理されていたメラミンフォーム屑を有効利用することにより、汚れを落とし易く且つ、耐久性に優れたたわし等を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者はポリウレタンフォームがその製造工程で容易に他材料を混合できる特徴を有している点、即ちメラミンフォームの砕片をポリウレタン発泡用の原液中に予め混合しておくことにより、メラミンフォームの砕片が均一に分散されたポリウレタンフォームが容易に得られることを見い出し、本課題を達成した。
【0006】
本発明によりメラミンフォームの砕片を均一に含有するポリウレタンフォームが提供される。さらに本発明では固体の表面の汚れや錆を落としたり、固体の表面を平滑化する目的で使用されているたわし、バフ掛け材、艶出し材,研磨材などに最適なメラミンフォーム砕片を含有するポリウレタンフォームが提供される。
さらに本発明ではポリウレタン発泡用原液に予めメラミンフォームの砕片を混合後、発泡させることを特徴とするポリウレタンフォームの製造方法が提供される。
【0007】
本発明に使用するメラミンフォームとしてはBASF社製のメラミンフォーム(商品名バソテクト)を挙げることができる。砕片にするメラミンフォームは断熱材や吸音材用に加工された残材を使用することが望ましい。さらに望ましくは断熱材や吸音材として一旦使用したフォームを利用することである。なぜなら、これらは本来産業廃棄物として処理されるものだからである。勿論、未使用のブロック状フォームからも砕片が得られることは言うまでもない。
【0008】
メラミンフォームは硬くて脆い材質であるため、容易に砕片にすることができる。砕片にするためには市販されている種々の破砕機や粉砕機が利用できるが、実験室的には乳鉢も使用可能である。低温雰囲気下ではより容易にメラミンフォームを破砕や粉砕することができる。
【0009】
本発明に用いる砕片の大きさは特に限定されないが、平均粒径5mm以下が望ましい。これより大きい粒径ではたわしとして使用する際にメラミンフォームが脱落することがあるので好ましくない。また、ポリウレタン発泡用原液中への混合が困難になる等の問題も生じる。平均粒径の下限は特にないが、用途により平均粒径を変えることができる。
【0010】
本発明におけるメラミンフォーム砕片の含有率は特に限定されない。しかし、その上限は一般にはポリウレタン発泡用原液への砕片の混合可能な量によって決定される。混合可能な量はポリウレタン発泡用原液の粘度、混合可能時間(クリームタイム)及び混合する砕片の粒径等に依存する。
【0011】
メラミンフォーム砕片はポリオール系のポリウレタン発泡用原液に混合するのが一般的であるがイソシアネート系のポリウレタン発泡用原液への混合も可能である。後者の場合には混合すべきメラミンフォーム砕片に含まれている水分を予め十分除去しておく必要がある。場合によりポリオール系及びイソシアネート系の両原液にメラミンフォーム砕片を混合したポリウレタン発泡用原液を使用することもできる。
【0012】
さらに特許文献1に記載のごとく、ポリウレタン発泡用原液を混合直後、急冷して凍結し、粉体にしてからメラミンフォームの砕片と混合すれば多量のメラミンフォームの砕片を混合することができる。
【特許文献1】
公開特許公報 昭54−142295
【0013】
次に基材となるポリウレタンフォームであるが、軟質タイプであっても硬質タイプであっても良い。前者を用いる場合は通常のスポンジ製たわしの用途に適しているが、後者を用いる場合は、金属、陶器、ガラス等の硬い材質の強固に付着した油汚れや錆を取るのに適している。また、硬質タイプは油などで汚れた手足の汚れ落としにも使用できる。自動車の塗装表面などの汚れ落としには塗装表面を傷つけないため半硬質タイプの使用が適している。
【0014】
次に実施例により本発明を説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
【実施例】
実施例1
吸音材用に加工した残材のメラミンフォーム(BASF社製、商品名:バソテクト)を乳鉢でつぶした。砕片の最大の粒径は2mmであった。
この砕片10gを軟質ポリウレタン発泡用のポリオール系原液(ポリオール、発泡剤、触媒、整泡剤を含む)100gにガラス棒で攪拌して混合した。
次いで、軟質ポリウレタン発泡用のイソシアネート系原液(TDI系プレポリマー)とイソシアネートインデックスが95となるように両原液を簡易型攪拌混合機で十分混合した。 クリームタイム前に発泡用の蓋のない木箱(30cm×30cm×30cm)に投入したところ5分後に発泡が終了し、約30倍に膨らんだ。なお,すべての工程は室温20Cで行った。
得られたフォームを翌日切断したところ、メラミンフォームの砕片が均一に分散していた。このフォームを直方体に切断加工して、アルミ鍋の汚れ落としに用いた所、軟質ポリウレタンフォーム単体からなるたわしに比較して良好に汚れが落ちた。またメラミンフォーム単体のたわしとは異なり繰り返しの使用にも耐えた。
【0015】
実施例2
実施例1と同様の方法で、さらに加えて破砕時に液体窒素を直接流し込んで冷却することによりメラミンフォームの残材をさらに細かく破砕した。このようにして平均粒径0.1mm程度の粉末を得た。 この粉末10gを硬質ポリウレタン発泡用のポリオール原液(ポリオール、発泡剤、触媒、整泡剤を含む)100gにガラス棒で攪拌して混合した。次いで硬質ポリウレタン発泡用のイソシアネート系原液(MDI)100gに対して、十分に乾燥させた該粉末10gを混合した。イソシアネートインデックスが105となるように両原液を計量して、簡易型攪拌混合機で十分に混合した。クリームタイム前に発泡用の木箱(30cm×30cm×30cm)に投入した。3分後に発泡が終了し、約20倍に膨らんだ。なお,すべての工程は室温20Cで行った。
得られたフォームを翌日切断したところ、メラミンフォームの粉末が均一に分散していた。このフォームを直方体に切断加工して、鉄板のさび落とし用に使った所、硬質ポリウレタンフォーム単体からなるたわしに比較して良好なさび落とし効果が得られた。メラミンフォーム単体のたわしとは異なり繰り返しの使用にも耐えた。
【0016】
実施例3
実施例2においてメラミンフォーム粉末の混合量を多くする試みを行った。最初に粉末を混合しない状態でポリオール系並びにイソシアネート系ポリウレタン発泡用原液を所定量混合し、直後に液体窒素を投入して反応を凍結させた。
この凍結したポリウレタン発泡用原液を乳鉢で擂り潰して粉末にした。 次いで200gの該粉末に対して50gの冷却したメラミン粉末を加えて十分に攪拌混合した。凍結状態のまま木箱に投入して40Cの雰囲気中に置いた。
発泡は徐々に始まり、10分後に発泡が終了して約10倍に膨らんだ。得られたフォームを翌日切断したところ、メラミンフォームの粉末が均一分散していた。このフォームを直方体に切断加工して、鉄板のさび落とし用に使った所、実施例2で得られたフォームに比較してより良好なさび落とし効果が認められた。

Claims (3)

  1. メラミンフォームの砕片を均一に含有するポリウレタンフォーム
  2. 固体表面の汚れや錆を落としたり、固体表面を平滑化する目的で使用されることを特徴とする請求項1記載のポリウレタンフォーム
  3. ポリウレタン発泡用原液に予めメラミンフォームの砕片を混合後、発泡させることを特徴とする請求項1及び請求項2記載のポリウレタンフォームの製造方法
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JP5478779B2 (ja) * 2011-04-27 2014-04-23 株式会社イノアックコーポレーション マットとその製造方法

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