JP2005007849A - インクジェット記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 支持体上にインク受容層を有するインクジェット記録媒体において、前記インク受容層が、スルホキシド系化合物の少なくとも1種と、水溶性多価金属塩の少なくとも1種とを含有するインクジェット記録媒体である。
【選択図】 なし
Description
これらの記録方法の中でも、インクジェット記録方法は、多種の被記録材料に記録可能なこと、ハード(機器)が比較的安価でコンパクトであること、騒音が少なく静粛性に優れること等の利点から、オフィスは勿論、所謂ホームユースにおいても広く用いられてきている。
このインクジェット記録用の記録シートに要求される特性としては、一般的に、(1)速乾性があること(インクの吸収速度が大きいこと)、(2)インクドットの径が適正で均一であること(ニジミのないこと)、(3)粒状性が良好であること、(4)ドットの真円性が高いこと、(5)色濃度が高いこと、(6)彩度が高いこと(くすみのないこと)、(7)印画部の耐水性や耐光性、耐オゾン性が良好なこと、(8)記録シートの白色度が高いこと、(9)記録シートの保存性が良好なこと(長期保存でも黄変着色を起こさないこと、長期保存で画像がにじまないこと、経時ニジミが良好なこと)、(10)変形し難く寸法安定性が良好であること(カールが十分小さいこと)、(11)ハード(機器)走行性が良好であること、等が挙げられる。
更に、いわゆる写真ライクな高画質記録物を得る目的で用いられるフォト光沢紙の用途においては、上記諸特性に加えて、光沢性や表面平滑性及び銀塩写真に類似した印画紙状の風合い等も要求される。
これらの記録用シート、特に、無機顔料微粒子としてシリカを用いた多孔質構造からなる色材受容層を設けたインクジェット記録用シートは、その多孔構造によりインク吸収性に優れ、高解像度の画像を形成し得る、高いインク受容性能を有し且つ高光沢を示すことができる。
しかしながら、上記いずれのインクジェット記録用シートにおいても、インク吸収性と表面亀裂の改善は保持しているが、長期にわたって画像ニジミ、耐光性、及び耐オゾン性をすべて十分満足できるハロゲン化銀写真材料レベルまで到達しているとは言えない。
本発明の目的は、記録面の表面平滑性及び光沢性を有し、経時でのニジミが少なく、高解像度で高濃度の画像形成が可能であり、かつ耐光性、耐オゾン性等の画像耐性に優れ、紙面の着色等の発生がないインクジェット記録媒体を提供することにある。
<1> 支持体上にインク受容層を有するインクジェット記録媒体において、
前記インク受容層が、スルホキシド系化合物の少なくとも1種と、水溶性多価金属塩の少なくとも1種とを含有することを特徴とするインクジェット記録媒体である。
本発明のインクジェット記録媒体は、支持体上にインク受容層を有するインクジェット記録媒体において、前記インク受容層が、スルホキシド系化合物の少なくとも1種と、水溶性多価金属塩の少なくとも1種とを含有することを特徴としている。
以下、本発明のインクジェット記録媒体の構成を詳細に説明する。
前述の通り、インク受容層には、少なくとも、スルホキシド系化合物の少なくとも1種と、水溶性多価金属塩の少なくとも1種とを含有する。
前記スルホキシド系化合物は、下記一般式(1)で表される構造を分子内に1個以上有することが好ましい。
また、R1とR3は同一でも異なってもよく、結合して環を形成してもよい。
また、スルホキシド系化合物はルイス塩基であり、チオエーテル化合物と比べ、水溶性が高く、より多くの添加が可能である。
また、本発明に係るスルホキシド系化合物が油溶性である場合、乳化分散あるいは有機溶剤として添加することで、微粒子及び水溶性樹脂を含有する塗布液あるいは塩基性溶液に添加して使用することが好ましい。
次いで、前記水溶性多価金属塩について説明する。前記スルホキシド系化合物と組合わせて用いられる水溶性多価金属塩としては、具体的には、以下のものが挙げられる。
即ち、酢酸カルシウム、塩化カルシウム、ギ酸カルシウム、硫酸カルシウム、酢酸バリウム、硫酸バリウム、リン酸バリウム、塩化マンガン、酢酸マンガン、ギ酸マンガン二水和物、硫酸マンガンアンモニウム六水和物、塩化第二銅、塩化アンモニウム銅(II)二水和物、硫酸銅、塩化コバルト、チオシアン酸コバルト、硫酸コバルト、硫酸ニッケル六水和物、塩化ニッケル六水和物、酢酸ニッケル四水和物、硫酸ニッケルアンモニウム六水和物、アミド硫酸ニッケル四水和物、硫酸アルミニウム、アルミニウムミョウバン、亜硫酸アルミニウム、チオ硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム九水和物、塩化アルミニウム六水和物、臭化第一鉄、塩化第一鉄、塩化第二鉄、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、フェノールスルホン酸亜鉛、臭化亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛六水和物、硫酸亜鉛、四塩化チタン、テトライソプロピルチタネート、チタンアセチルアセトネート、乳酸チタン、ジルコニウムアセチルアセトネート、酢酸ジルコニル、硫酸ジルコニル、炭酸ジルコニウムアンモニウム、ステアリン酸ジルコニル、オクチル酸ジルコニル、硝酸ジルコニル、オキシ塩化ジルコニウム、ヒドロキシ塩化ジルコニウム、酢酸クロム、硫酸クロム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム六水和物、クエン酸マグネシウム九水和物、りんタングステン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムタングステン、12タングストリん酸n水和物、12タングストけい酸26水和物、塩化モリブデン、12モリブドリん酸n水和物、硝酸ガリウム、硝酸ゲルマニウム、硝酸ストロンチウム、酢酸イットリウム、塩化イットリウム、硝酸イットリウム、硝酸インジウム、硝酸ランタン、塩化ランタン、酢酸ランタン、安息香酸ランタン、塩化セリウム、硫酸セリウム、オクチル酸セリウム、硝酸プラセオジミウム、硝酸ネオジミウム、硝酸サマリウム、硝酸ユーロピウム、硝酸ガドリニウム、硝酸ジスプロシウム、硝酸エルビウム、硝酸イッテルビウム、塩化ハフニウム、硝酸ビスマス等が挙げられる。
本発明のインクジェット記録媒体では、そのインク受容層が、上述のスルホキシド系化合物と、水溶性多価金属塩と共に水溶性樹脂を含有することが好ましい。
また、解離性基としてカルボキシ基を有するポリアクリル酸塩、マレイン酸樹脂、アルギン酸塩、ゼラチン類等も利用することができる。
また、ポリビニルアルコール系樹脂以外の水溶性樹脂の例としては、特開平11-165461号公報の段落番号[0011〜0014]に記載の化合物等も挙げられる。
本発明のインクジェット記録媒体では、そのインク受容層が、スルホキシド系化合物と、水溶性多価金属塩と共に微粒子を含有する態様が好ましく、特に該微粒子と上記水溶性樹脂とを併用することがより好ましい。
この様にインク受容層が微粒子を含有することにより多孔質構造が得られ、これによりインクの吸収性能が向上する。特に、インク受容層における該微粒子の固形分含有量が50質量%以上、より好ましくは60質量%を超えていると、更に空隙率の高い多孔質構造を形成することが可能となり、十分なインク吸収性を備えたインクジェット記録媒体が得られるので好ましい。ここで、微粒子のインク受容層における固形分含有量とは、インク受容層を構成する組成物中の水以外の成分に基づき算出される含有量である。
本発明に用いる微粒子としては、有機微粒子及び無機微粒子を挙げることができるが、インク吸収性及び画像安定性の観点から、無機微粒子を含有する方が好ましい。
更に、平均一次粒径が20nm以下のシリカ微粒子、平均一次粒径が30nm以下のコロイダルシリカ、平均一次粒径が20nm以下のアルミナ微粒子、或いは平均細孔半径が2〜15nmの擬ベーマイトがより好ましく、特にシリカ微粒子、アルミナ微粒子、擬ベーマイトが好ましい。
また、アルミナ微粒子の中では気相法アルミナ微粒子が比表面積が大きく好ましい。該気相法アルミナの平均一次粒子径としては30nm以下が好ましく、20nm以下がより好ましい。
尚、透明性を保持する観点からは、微粒子特にシリカ微粒子に組み合わされる水溶性樹脂の種類が重要となる。上記気相法シリカを用いる場合には、該水溶性樹脂としては、ポリビニルアルコール系樹脂が好ましく、その中でも、鹸化度70〜100%のポリビニルアルコール系樹脂がより好ましく、特に鹸化度80〜99.5%のポリビニルアルコール系樹脂が好ましい。
インクジェット記録において、上記の様にして得られた多孔質のインク受容層は、毛細管現象によって急速にインクを吸収し、インク「にじみ」の発生しない真円性の良好なドットを形成することができる。
インクジェット記録媒体において、インク受容層内の上記微粒子(x)と前記水溶性樹脂(y)との質量含有比〔PB比(x/y)〕は、該インク受容層の膜構造及び膜強度に大きな影響を与える。即ち、該質量含有比〔PB比〕が大きくなると、空隙率や細孔容積、表面積(単位質量当り)が大きくなるが、密度や強度は低下する傾向にある。
本発明のインクジェット記録媒体のインク受容層は、前記水溶性樹脂を含む塗布層が更に該水溶性樹脂を架橋し得る架橋剤を含むことが好ましく、特に上記微粒子と前記水溶性樹脂とを併用し、更に架橋剤と水溶性樹脂との架橋反応によって硬化された多孔質層である態様が好ましい。
ホルムアルデヒド、グリオキザール、スクシンアルデヒド、グルタルアルデヒド、ジアルデヒドスターチ、植物ガムのジアルデヒド誘導体等のアルデヒド系化合物;ジアセチル、1,2−シクロペンタンジオン、3−ヘキセン−2,5−ジオン等のケトン系化合物;ビス(2−クロロエチル)尿素、ビス(2−クロロエチル)スルホン、2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジン・ナトリウム塩等の活性ハロゲン化合物;ジビニルスルホン、1,3−ビス(ビニルスルホニル)−2−プロパノール、N,N’−エチレンビス(ビニルスルホニルアセタミド)、ジビニルケトン、1,3−ビス(アクリロイル)尿素、1,3,5−トリアクリロイル−ヘキサヒドロ−s−トリアジン等の活性ビニル化合物;ジメチロ−ル尿素、メチロールジメチルヒダントイン等のN−メチロール化合物;トリメチロールメラミン、アルキル化メチロールメラミン、メラミン、ベンゾグアナミン、メラミン樹脂等のメラミン化合物;エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ジグリセリンポリグリシジルエーテル、スピログリコールジグリシジルエーテル、フェノール樹脂のポリグリシジルエーテル等のエポキシ化合物;
上記の架橋剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組合わせて用いることもできる。
上記架橋剤の付与は、ホウ素化合物を例にとると、下記の様に行われることが好ましい。即ち、インク受容層が、微粒子やポリビニルアルコールを含む水溶性樹脂を含有する塗布液(塗布液A)を塗布した塗布層を架橋硬化させた層である場合、該架橋硬化は、(1)上記塗布液を塗布して塗布層を形成すると同時、又は(2)上記塗布液を塗布して形成される塗布層の乾燥塗中であって該塗布層が減率乾燥速度を示す前、の何れかの時に、pHが7.1以上の塩基性溶液(塗布液B)を上記塗布層に付与することにより行われる。架橋剤たるホウ素化合物は、塗布液A、又は塗布液Bのいずれかに含有すればよく、塗布液A及び塗布液Bの両方に含有させておいてもよい。
本発明におけるインク受容層における上記架橋剤の使用量は、水溶性樹脂に対して1〜50質量%が好ましく、5〜40質量%がより好ましい。
本発明のインクジェット記録媒体においては、形成画像の耐水性及び耐経時ニジミの改善を図るために、インク受容層に媒染剤を含有するのが好ましい。前記水溶性多価金属塩は媒染剤として機能し得るが、前記水溶性多価金属塩とともに、該水溶性多価金属塩以外の他の媒染剤を含有しても構わない。そのような他の媒染剤としては有機媒染剤としてカチオン性のポリマー(カチオン性媒染剤)が好ましく、該媒染剤をインク受容層中に存在させることにより、アニオン性染料を色材として有する液状インクとの間で相互作用が働き色材を安定化し、耐水性や耐経時ニジミを向上させることができる。
上記カチオン性媒染剤としては、カチオン性基として、第1級〜第3級アミノ基、又は第4級アンモニウム塩基を有するポリマー媒染剤が好適に用いられるが、カチオン性の非ポリマー媒染剤も使用することができる。これら媒染剤は、インク受容層のインク吸収性を良化させる観点より、質量平均分子量が500〜100000の化合物が好ましい。
上記ポリマー媒染剤としては、第1級〜第3級アミノ基及びその塩、又は第4級アンモニウム塩基を有する単量体(媒染モノマー)の単独重合体や、該媒染モノマーと他のモノマー(以下、「非媒染モノマー」ということもある。)との共重合体又は縮重合体として得られるものが好ましい。また、これらのポリマー媒染剤は、水溶性ポリマー又は水分散性ラテックス粒子のいずれの形態でも使用できる。
その他、共重合可能なモノマーとして、N―ビニルイミダゾール、N―ビニル−2−メチルイミダゾール等も挙げられる。
上記非媒染モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸アルキルエステル;(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等の(メタ)アクリル酸シクロアルキルエステル;(メタ)アクリル酸フェニル等の(メタ)アクリル酸アリールエステル;(メタ)アクリル酸ベンジル等のアラルキルエステル;スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類;酢酸アリル等のアリルエステル類;塩化ビニリデン、塩化ビニル等のハロゲン含有単量体;(メタ)アクリロニトリル等のシアン化ビニル;エチレン、プロピレン等のオレフィン類、等が挙げられる。
中でも、メチルアクリレート、エチルアクリレート、メチルメタアクリレート、エチルメタアクリレート、ヒドロキシエチルメタアクリレート等が好ましい。
上記非媒染モノマーも、1種単独で又は2種以上を組合せて使用できる。
本発明のインクジェット記録媒体は、必要に応じて、更に各種の公知の添加剤、例えば酸、紫外線吸収剤、酸化防止剤、蛍光増白剤、モノマー、重合開始剤、重合禁止剤、にじみ防止剤、防腐剤、粘度安定剤、消泡剤、界面活性剤、帯電防止剤、マット剤、カール防止剤、耐水化剤等を含有することができる。
上記の酸は金属塩(例えばナトリウム、カリウム、カルシウム、セシウム、亜鉛、銅、鉄、アルミニウム、ジルコニウム、ランタン、イットリウム、マグネシウム、ストロンチウム、セリウムなどの塩)、又はアミン塩(例えばアンモニア、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピペラジン、2−メチルピペラジン、ポリアリルアミンなど)等の形態で使用してもよい。
上記ノニオン系界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルおよびポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリーコールジエチルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等)、オキシエチレン・オキシプロピレンブロックコポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノオレート、ソルビタントリオレート等)、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンソルビタントリオレート等)、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル類(例えば、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット等)、グリセリン脂肪酸エステル類(例えば、グリセロールモノオレート等)、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル類(モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン、モノオレイン酸ポリオキシエチレングリセリン等)、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノラウレート、ポリエチレングリコールモノオレート等)、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アセチレングリコール類(例えば、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、及び該ジオールのエチレンオキサイド付加物、プロピレンオキサイド付加物等)等が挙げられ、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類が好ましい。該ノニオン系界面活性剤は、後述する塗布液(A)及び塗布液(B)において使用することができる。また、上記ノニオン系界面活性剤は、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
上記カチオン系界面活性剤としては、アルキルアミン塩、第4級アンモニウム塩、ピリジニウム塩、イミダゾリウム塩等が挙げられる。
例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物、パーフルオロアルキルトリアルキルアンモニウム塩、パーフルオロアルキル基含有オリゴマー、パーフルオロアルキルリン酸エステル等が挙げられる。
具体的には、芳香族カルボン酸エステル類(例えば、フタル酸ジブチル、フタル酸ジフェニル、安息香酸フェニルなど)、脂肪族カルボン酸エステル類(例えば、アジピン酸ジオクチル、セバシン酸ジブチル、ステアリン酸メチル、マレイン酸ジブチル、フマル酸ジブチル、アセチルクエン酸トリエチルなど)、リン酸エステル類(例えば、リン酸トリオクチル、リン酸トリクレジルなど)、エポキシ類(例えば、エポキシ化大豆油、エポキシ化脂肪酸メチルなど)、アルコール類(例えば、ステアリルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、グリセリン、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(DEGMBE)、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、グリセリンモノメチルエーテル、1,2,3−ブタントリオール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,4−ペンタントリオール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、トリエタノールアミン、ポリエチレングリコールなど)、植物油(例えば、大豆油、ヒマワリ油など)高級脂肪族カルボン酸(例えば、リノール酸、オレイン酸など)等が挙げられる。
本発明に用いる支持体としては、プラスチック等の透明材料よりなる透明支持体、紙等の不透明材料からなる不透明支持体のいずれをも使用できる。インク受容層の透明性を生かす上では、透明支持体又は高光沢性の不透明支持体を用いることが好ましい。また、CD−ROM、DVD−ROM等の読み出し専用光ディスク、CD−R、DVD−R等の追記型光ディスク、更には書き換え型光ディスクを支持体として用い、レーベル面側にインク受容層を付与することができる。
上記透明支持体の厚みとしては、特に制限はないが、取り扱い易い点で、50〜200μmが好ましい。
白色顔料含有発泡ポリエステルフィルム(例えば、ポリオレフィン微粒子を含有させ、延伸により空隙を形成した発泡PET)も好適に挙げることができる。更に銀塩写真用印画紙に用いられるレジンコート紙も好ましい。
該原紙としては、木材パルプを主原料とし、必要に応じて木材パルプに加えてポリプロピレンなどの合成パルプ、或いはナイロンやポリエステルなどの合成繊維を用いて抄紙される。上記木材パルプとしては、LBKP、LBSP、NBKP、NBSP、LDP、NDP、LUKP、NUKPのいずれも用いることができるが、短繊維分の多いLBKP、NBSP、LBSP、NDP、LDPをより多く用いることが好ましい。
但し、LBSP及び/又はLDPの含有率としては、10質量%〜70質量%が好ましい。
更に、原紙剛度としては、JIS P−8143に規定される条件で20〜200gが好ましい。
原紙のpHは、JIS P−8113で規定された熱水抽出法により測定される値で、5〜9であることが好ましい。
バックコート層に含有される上記白色顔料としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、珪藻土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有機顔料等が挙げられる。
バックコート層に含有されるその他の成分としては、消泡剤や抑泡剤、染料、蛍光増白剤、防腐剤、耐水化剤等が挙げられる。
本発明のインクジェット記録媒体のインク受容層は、例えば、支持体表面に少なくとも微粒子と水溶性樹脂を含む塗布液Aを塗布し、(1)前記塗布液を塗布して塗布層を形成すると同時、または(2)前記塗布液を塗布して形成される塗布層の乾燥途中であって該塗布層が減率乾燥速度を示す前のいずれかに、pHが7.1以上の塗布液B(塩基性溶液)を付与し、かつ前記塗布液A及び/又は前記塗布液Bに架橋剤を添加することによって、該塗布液Bを付与した塗布層を架橋硬化させる方法(Wet−on−Wet法)により形成されるのが好ましい。ここで、本発明に係るスルホキシド系化合物と水溶性多価金属塩は、上記第1の塗布液(塗布液A)或いは第2の塗布液(塗布液B)の少なくとも一方に含有されるか、上記第1の塗布液(塗布液A)にスルホキシド系化合物が、第2の塗布液(塗布液B)に水溶性多価金属塩が含有されるか、上記第1の塗布液(塗布液A)に水溶性多価金属塩が、第2の塗布液(塗布液B)にスルホキシド系化合物が含有されるのが好ましい。また、上記水溶性樹脂を架橋し得る架橋剤も、上記塗布液A或いは塗布液Bの少なくとも一方に含有されるのが好ましい。前記塗布液Bは(塩基性溶液)は、上述の通りpH=7.1以上の液を使用することが好ましく、pH=7.5〜10.0の間にあることがより好ましい。
この様にして架橋硬化させたインク受容層を設けることは、インク吸収性や膜のヒビ割れ防止などの観点から好ましい。
気相法シリカ微粒子と分散剤を水中に添加して(例えば、水中のシリカ微粒子は10〜20質量%)、高速回転湿式コロイドミル(例えば、エム・テクニック(株)製の「クレアミックス」)を用いて、例えば10000rpm(好ましくは5000〜20000rpm)の高速回転の条件で、例えば20分間(好ましくは10〜30分間)かけて分散させた後、架橋剤(ホウ素化合物)、ポリビニルアルコール(PVA)水溶液(例えば、上記気相法シリカの1/3程度の質量のPVAとなる様に)を加え、上記と同じ回転条件で分散を行なうことにより調製することができる。得られた塗布液は均一なゾル状態であり、これを下記の塗布方法で支持体上に塗布し乾燥させることにより、三次元網目構造を有する多孔質構造のインク受容層を形成することができる。
気相法シリカは分散剤を用いた水分散物として用いると、インクジェット記録媒体の光沢性が更に良好になるので好ましい。
上記の気相法シリカと分散剤とを混合した後、該混合液を分散機を用いて細粒化することで、平均粒子径50〜300nmの水分散液を得ることができる。該水分散液を得るために用いる分散機としては、高速回転分散機や媒体撹拌型分散機(ボールミル、サンドミルなど)、超音波分散機、コロイドミル分散機、高圧分散機等の従来より公知の各種分散機を使用することができるが、形成されるダマ状微粒子の分散を効率的に行い得るという観点から、撹拌型分散機、コロイドミル分散機又は高圧分散機が好ましい。
その際は、経時ニジミの防止の為に、I/O値が2.0以下の分散剤化合物から選ばれる少なくとも1種の分散剤を用いることが好ましい。ここで、上記のI/O値とは、化合物あるいは置換基の親水性/親油性の尺度を表すパラメーターであり、甲田善生著「有機概念図」(三共出版、1984年)にその詳細な解説がある。Iは無機性をOは有機性を表し、I/O値が大きいほど無機性が大きい(極性が高く親水性が大きい)ことを示す。
上記分散剤の微粒子に対する添加量は、0.1%〜30%が好ましく、1%〜10%がより好ましい。
LBKP100部からなる木材パルプをダブルディスクリファイナーによりカナディアンフリーネス300mlまで叩解し、エポキシ化ベヘン酸アミド0.5部、アニオンポリアクリルアミド1.0部、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン0.1部、カチオンポリアクリルアミド0.5部を、いずれもパルプに対する絶乾質量比で添加し、長網抄紙機により秤量し170g/m2の原紙を抄造した。
(インク受容層用塗布液Aの調製)
下記組成中の(1)気相法シリカ微粒子、(2)イオン交換水、(3)「シャロールDC−902P」を混合し、(株)シンマルエンタープライゼス製の分散機「KD−P」を用いて分散させた後、(4)下記本発明に係るスルホキシド系化合物、(5)水溶性多価金属塩としてポリ塩化アルミニウム、(6)酢酸ジルコニルを加え、更に分散機「KD−P」を用いて分散させた。次いで、(7)ポリビニルアルコール、(8)ホウ酸、(9)界面活性剤「オルフィンPD−101」、(10)イオン交換水を含む溶液を加え、インク受容層用塗布液(A)を調製した。
ここで、シリカ微粒子と水溶性樹脂との質量比(PB比=(1)/(7))は4.5/1であり、該インク受容層用塗布液(A)のpHは3.3で酸性を示した。
(1)気相法シリカ微粒子(無機微粒子) 10部
((株)トクヤマ製の「レオロシールQS-30」、平均一次粒子径7nm)
(2)イオン交換水 51.5部
(3)分散剤 1部
(シャロールDC−902P、51%水溶液、第一工業製薬(株)製)
(4)本発明に係るスルホキシド系化合物(前記例示化合物A−2) 0.3部
(5)ポリ塩化アルミニウム 0.6部
(40%水溶液、基本構造:Al2(OH)5Cl、塩基度83%、媒染剤)
(6)酢酸ジルコニル(25%水溶液、媒染剤) 0.3部
(7)ポリビニルアルコール(8%水溶液、水溶性樹脂) 27.8部
((株)クラレ製の「PVA235」、鹸化度88モル%、重合度3500)
(8)ホウ酸水(5%水溶液、架橋剤) 8部
(9)界面活性剤(オルフィンPD−101、日信化学工業(株)製)0.1部
(10)イオン交換水 25.4部
前記支持体のオモテ面にコロナ放電処理を行なった後、上記で得たインク受容層用塗布液(A)を、支持体のオモテ面にエクストルージョン・ダイコーターを用いて200ml/m2の塗布量で塗布し(塗布工程)、熱風乾燥機にて80℃(風速3〜8m/秒)で塗布層の固形分濃度が20%になるまで乾燥させた。この塗布層は、この間は恒率乾燥速度を示した。その直後、下記組成の媒染剤塗布液(B)(pH:9.2)に30秒間浸漬して上記塗布層上にその20g/m2を付着させ(媒染剤溶液を付与する工程)、更に80℃下で10分間乾燥させた(乾燥工程)。これにより、乾燥膜厚が32μmのインク受容層が設けられた実施例1のインクジェット記録用シート(インクジェット記録媒体)を作製した。
(1)ホウ酸(架橋剤) 0.65部
(2)炭酸ジルコニウムアンモニウム 6.5部
(第一稀元素化学工業(株)製の「ジルコゾールAC−7」28%水溶液)
(3)炭酸アンモニウム 6.0部
(4)イオン交換水 83.8部
(5)界面活性剤 0.2部
(メカリファックF−1405 大日本インキ化学工業(株)製)
実施例1の(インク受容層用塗布液Aの調製)において、インク受容層用塗布液Aの組成中のスルホキシド系化合物(例示化合物A−2)を例示化合物A−4に変更したこと以外は実施例1と同様にして実施例2のインクジェット記録用シートを作製した。
実施例1の(インク受容層用塗布液Aの調製)において、インク受容層用塗布液Aの組成中のスルホキシド系化合物(例示化合物A−2)を例示化合物A−12に変更したこと以外は実施例1と同様にして実施例3のインクジェット記録用シートを作製した。
実施例1の(インク受容層用塗布液Aの調製)において、インク受容層用塗布液Aの組成中のスルホキシド系化合物(例示化合物A−2)を例示化合物A−16に変更したこと以外は実施例1と同様にして実施例4のインクジェット記録用シートを作製した。
実施例1の(インク受容層用塗布液Aの調製)において、インク受容層用塗布液Aの組成中のスルホキシド系化合物(例示化合物A−2)を例示化合物A−21に変更したこと以外は実施例1と同様にして実施例5のインクジェット記録用シートを作製した。
実施例1の(インク受容層用塗布液Aの調製)において、インク受容層用塗布液Aの組成中のスルホキシド系化合物(例示化合物A−2)を例示化合物A−39に変更したこと以外は実施例1と同様にして実施例6のインクジェット記録用シートを作製した。
実施例1の(インク受容層用塗布液Aの調製)において、インク受容層用塗布液Aの組成中のスルホキシド系化合物(例示化合物A−2)を例示化合物A−40に変更したこと以外は実施例1と同様にして実施例7のインクジェット記録用シートを作製した。
実施例1の(インク受容層用塗布液Aの調製)において、インク受容層用塗布液Aの組成中のスルホキシド系化合物(例示化合物A−2)を、媒染剤塗布液(B)に25部添加したこと以外は実施例1と同様にして実施例8のインクジェット記録用シートを作製した。
実施例1の(インク受容層用塗布液Aの調製)において、インク受容層用塗布液Aの組成中のスルホキシド系化合物(例示化合物A−2)を例示化合物A−41に変更したこと以外は実施例1と同様にして実施例9のインクジェット記録用シートを作製した。
実施例1の(インク受容層用塗布液Aの調製)において、インク受容層用塗布液Aの組成中のスルホキシド系化合物(例示化合物A−2)を除いたこと以外は実施例1と同様にして比較例1のインクジェット記録用シートを作製した。
実施例1の(インク受容層用塗布液Aの調製)において、インク受容層用塗布液Aの組成中の媒染剤であるポリ塩化アルミニウム及び酢酸ジルコニル、及び媒染剤塗布液(B)の組成中の炭酸ジルコニウムアンモニウムを除いたこと以外は実施例1と同様にして比較例2のインクジェット記録用シートを作製した。
実施例1の(インク受容層用塗布液Aの調製)において、インク受容層用塗布液Aの組成中の媒染剤であるポリ塩化アルミニウム及び酢酸ジルコニルを除いたこと、及び媒染剤塗布液(B)の組成中の炭酸ジルコニウムアンモニウムをポリアリルアミン(「PAA−10C」10%水溶液、日東紡(株)製)25部に変更したこと以外は実施例1と同様にして比較例3のインクジェット記録用シートを作製した。
実施例1の(インク受容層用塗布液Aの調製)において、インク受容層用塗布液Aの組成中のスルホキシド系化合物(例示化合物A−2)を下記化合物に変更したこと以外は実施例1と同様にして比較例4のインクジェット記録用シートを作製した。
上記より得られたインクジェット記録用シートにつき、下記の評価試験を行ない、その結果を下記の表1に示した。
(1)画像ニジミ試験
各インクジェット記録用シートを、セイコーエプソン(株)製のインクジェットプリンター「PM−950C」の給紙部に装填して、「PM−950C」用の黒色インクを用いて、4個の3cm×3cmの正方形パターンを夫々1mmの白地隙間を開けて「田」の字を形成する様に並べて印字パターンを作成し、この画像サンプルを温度25℃湿度90%RHの環境下に72時間保存した後、白地隙間における黒インクのニジミを目視で観察して、印字直後に対する白地の黒濃度の増加が、ステータスAのBkフィルターにおいて0.01以下の場合を(A)、0.01〜0.05の場合を(B)、0.05以上の場合を(C)と評価した。
各インクジェット記録用シートを、セイコーエプソン(株)製のインクジェットプリンター「PM−950C」の給紙部に装填して、「PM−950C」用のインクセットを用いて、マゼンタのベタ画像を印画した後、365nm以下の波長領域の紫外線をカットするフィルターを通して、Xenon Weather−ometer「Ci65A」(ATLAS社製)を用いて、温度25℃湿度32%RHの環境条件下で3.8時間ランプを点灯し、その後ランプを消した状態で、温度20℃相対湿度91%の環境条件下に1時間放置するサイクルを168時間かけて行なった。この試験の前後のマゼンタ画像の濃度を、Xrite社製の反射濃度計「Xrite938」にて測定し、マゼンタの残存率を算出して、下記の評価基準に従って評価した。更に、目視によって試験前後でのマゼンタ画像の変色の有無を確認した。
〔基準〕
A:マゼンタ画像の濃度残存率が90%を超えていた。
B:マゼンタ画像の濃度残存率が80〜90%であった。
C:マゼンタ画像の濃度残存率が70〜80%であった。
D:マゼンタ画像の濃度残存率が70%未満であった。
各インクジェット記録用シートを、セイコーエプソン(株)製のインクジェットプリンター「PM−950C」の給紙部に装填して、「PM−950C」用の黒色インクを用いて、3cm×3cmの正方形のベタ印刷を行った。この黒印画部の光沢性を目視で観察して、下記の評価基準に従って評価した。
[評価基準]
○:光沢が高く良好な品質であった。
△:光沢が上記に比べてやや劣った。
×:光沢が低く不良であった。
印画後のインクジェット記録用シートをファイルに入れ、温度40℃で相対湿度90%の恒温恒湿槽に4日間保管した後、常温常湿下(23℃、65%RH)に3日間放置した。以上の処理を行った紙面の白色度を目視で観察し、下記評価基準に従って評価した。
[評価基準]
○:インク受容層の着色は認められなかった。
△:わずかにインク受容層の着色が認められた。
×:インク受容層の着色が著しかった。
各インクジェット記録用シートをセイコーエプソン(株)製のインクジェットプリンター「PM−950C」の給紙部に装填して、「PM−950C」用のインクセットを用いて、マゼンタ、シアンのベタ画像を印字し、さらに人物及び風景の画像を印画し、濃度3ppmのオゾン雰囲気下で12時間放置した後、各画像における各色の彩色及び濃度褪色の程度を目視により観察して下記評価基準に従い評価した。
[評価基準]
◎:ほとんど褪色は認められなかった。
○:僅かに褪色が認められた。
△:かなりの褪色が認められた。
×:褪色の程度が著しかった。
Claims (12)
- 支持体上にインク受容層を有するインクジェット記録媒体において、
前記インク受容層が、スルホキシド系化合物の少なくとも1種と、水溶性多価金属塩の少なくとも1種とを含有することを特徴とするインクジェット記録媒体。 - 前記水溶性多価金属塩が、水溶性アルミニウム化合物及び/又は水溶性ジルコニウム化合物であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録媒体。
- 前記スルホキシド系化合物が、親水性基を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のインクジェット記録媒体。
- 前記スルホキシド系化合物が、下記一般式(2)で表される化合物であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のインクジェット記録媒体。
- 前記インク受容層が、水溶性樹脂を含有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のインクジェット記録媒体。
- 前記水溶性樹脂が、ポリビニルアルコール系樹脂、セルロース系樹脂、エーテル結合を有する樹脂、カルバモイル基を有する樹脂、カルボキシ基を有する樹脂、及びゼラチン類からなる群より選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録媒体。
- 前記インク受容層が、前記水溶性樹脂を架橋し得る架橋剤を含有することを特徴とする請求項6または7に記載のインクジェット記録媒体。
- 前記インク受容層が、さらに微粒子を含有することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のインクジェット記録媒体。
- 前記微粒子が、シリカ微粒子、コロイダルシリカ、アルミナ微粒子、及び擬ベーマイトからなる群より選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項9に記載のインクジェット記録媒体。
- 前記微粒子が気相法シリカ微粒子であって、該気相法シリカ微粒子と分散剤とを含む気相法シリカの水分散液としてインク受容層に用いられることを特徴とする請求項10に記載のインクジェット記録媒体。
- 前記インク受容層が、少なくとも、微粒子及び水溶性樹脂を含有する塗布液を塗布した塗布層を架橋硬化させた層であり、前記架橋硬化が、(1)前記塗布液を塗布して塗布層を形成すると同時、(2)前記塗布液を塗布して形成される塗布層の乾燥途中であって該塗布層が減率乾燥を示す前のいずれかのときに、pH7.1以上の塩基性溶液を前記塗布層に付与し、かつ前記塗布液及び/又は前記塩基性溶液に架橋剤を添加することにより行われることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載のインクジェット記録媒体。
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