JP2005006385A - ディジタル保護継電器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ディジタル保護継電器1は、保護対象とする電気設備の電気量を入力してアナログ/ディジタル変換するアナログ入力ユニット2、アナログ入力ユニット2で入力した電気量に基づき保護リレー演算を行う演算ユニット3、外部情報の入力および保護リレー演算の結果の出力を行う入出力ユニット4、を備えている。アナログ入力ユニット2と演算ユニット3の間は、シリアル伝送路(第1の伝送部)5を介して接続されており、演算ユニット3と入出力ユニット4の間は、シリアル伝送路(第2の伝送部)6を介して接続されている。シリアル伝送路5,6は、伝送路として周知の技術である電線または光ケーブルにより構成されている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力系統などに使用される保護継電器に係り、特に、複数のユニット間で信号伝送を行うディジタル形の保護継電器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ディジタル形の保護継電器のハードウェア構成としては、電力系統などの電圧や電流を入力するアナログ入力ユニット、前記の電圧や電流に対して所定の保護継電演算を行う演算ユニット、遮断器の引き外し指令などの出力を行う出力ユニット、外部機器などの状態を入力する入力ユニット、などの複数のユニットから構成される。これらの複数のユニットは、システムバスに接続され、ユニット間はシステムバスを介した信号伝送によりデータの授受を行うようになっている(例えば、特許文献1、非特許文献1参照)。
【0003】
また、電力会社の変電所などの設備として導入される保護継電器は、通常の場合、20〜30年間に亘って使用されるが、その使用期間中に保護継電器に使われている部品の不良などにより保護継電器が故障する可能性がある。前記のハードウェア構成のディジタル保護継電器において、保護継電器が故障した場合には、保護継電器内の故障したユニットのみを正常なユニットと交換することによって保護継電器を修復させることが望ましい。
【0004】
【特許文献1】
特許第2694993号公報
【非特許文献1】
堀政夫、黒沢保広、稲垣順一、伊藤八大、「マルチプロセッサ方式デジタルリレーの開発」、昭和61年電気学会全国大会論文集、No.1319
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来のハードウェア構成のディジタル保護継電器においては、故障が発生した場合や保護機能増強の必要性が生じた場合に、故障したユニットや設計変更するユニットだけでなく、保護継電器全体を交換・設計変更しなければならないという問題点がある。以下にはこの問題点について説明する。
【0006】
まず、ディジタル保護継電器を構成するユニットは、主に電子回路で構成されるが、その回路中で使用される電子部品、ディジタルIC、あるいはマイクロプロセッサは、市場における需要量が減少すれば製造が打ち切られ、昨今では製造期間が数年という部品が少なくない。
【0007】
そのため、保護継電器の使用期間が前述したように20〜30年間に亘るのに対して、ディジタル保護継電器に使われる部品の製造期間は数年とはるかに短いため、前述したような保護継電器故障時における故障ユニットのみの交換を行うには問題が生じる。すなわち、故障時に故障ユニットのみの交換を行うためには、部品の製造が打ち切られた後でも、15〜25年間それらの部品を保有し続ける必要があり、品質面でも経済面でも現実的ではない。
【0008】
これに対して、製造が打ち切られた部品に対してほぼ同等の機能を持つ新しい部品を使用してほぼ同等の機能を有するユニットを新たに設計、製造することも可能である。しかし、その場合には、次の理由により他の全てのユニットに対しても設計変更を行わなければならない。
【0009】
まず、ディジタル保護継電器を構成する複数のユニット201が接続されているシステムバス202は、図14に示すように、複数のデータ線203、複数のアドレス線204、および複数の制御信号線205から構成されている。また、データ、アドレス、および制御信号は、精密な時間管理の下、各ユニットでの制御が必要である。すなわち、ユニット間はシステムバスを介して密結合状態にあると言える。そして、ある一つのユニットに対して設計変更を行う場合、複数のデータ線、複数のアドレス線、および複数の制御信号線を、全て元の動作様相に保つことは不可能である場合が多く、実際には他のユニットの設計変更も必要になることが多い。
【0010】
したがって、部品の製造が打ち切られた結果としてユニットの再設計が必要となった時期以降において、ディジタル保護継電器の故障が発生した場合には、その故障したユニットを交換すると共に、前記の理由により他の全てのユニットも交換する必要がある。言い換えれば、ディジタル保護継電器全体を交換しなければならない。
【0011】
一方、ある時期に設備として導入された保護継電器に対して、例えば、導入から10年後に保護機能を増強することが必要となり、演算ユニット内のプログラムを変更することにより保護機能を増強するといった場合がある。その際に、演算ユニット内のマイクロプロセッサの処理能力上、プログラムの変更が不可能である場合もある。これに対して、10年経過すれば世に出るマイクロプロセッサの演算処理能力は飛躍的に向上するのが一般的であるため、そのような処理能力の高い新しいマイクロプロセッサを使用すれば、増強された機能を実現可能な場合が多い。
【0012】
したがって、この場合には、演算ユニットに使用するマイクロプロセッサを新しいものに変えて設計変更すればよいことになる。しかし、このように演算ユニットを設計変更する場合、部品の製造が打ち切られた場合と同様に、演算ユニットの設計変更に伴い、他の全てのユニットの設計変更も必要となる。結局、全てのユニットの交換、言い換えれば、保護継電器全体交換により保護機能を増強することになる。
【0013】
以上のように、従来のハードウェア構成の保護継電器においては、保護継電器を20〜30年の期間に亘って使用する間に、故障が発生した場合や保護機能増強の必要性が生じた場合に、故障したユニットや増強対象となるユニットだけでなく、他の全てのユニットを含む保護継電器全体を交換・設計変更しなければならなくなる。このことは、交換・設計変更に要する作業量を増大させると共に、交換用の部品や機器、資材などが多くなるため、経済性がよくないだけでなく、廃棄物が多く発生するので、環境保全面でも問題がある。
【0014】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、保護継電器を20〜30年の期間に亘って使用する間において、故障が発生した場合や保護機能増強の必要性が生じた場合に、交換・設計変更する部位を限定可能とすることにより、経済性に優れ、かつ環境保全を配慮したディジタル保護継電器を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するために、ユニット間を接続する伝送部の少なくとも一部をシリアル伝送路とすることにより、その部分におけるユニット間を疎結合としたものであり、それにより、特定ユニットの交換や設計変更の必要性が生じた場合でも、対象となるユニットを交換・設計変更するだけで、他のユニットはそのまま使用できるようにしたものである。
【0016】
請求項1の発明は、保護対象とする電気設備の電気量を入力して保護継電演算を行うディジタル保護継電器において、次のような特徴を有するものである。まず、保護対象とする電気設備の電気量を入力してアナログ/ディジタル変換するアナログ入力ユニットと、アナログ入力ユニットで入力した電気量に基づき保護リレー演算を行う演算ユニットと、外部情報の入力もしくは保護リレー演算の結果の出力を行う入出力ユニットを備える。また、アナログ入力ユニットと演算ユニットの間を接続する第1の伝送部と、演算ユニットと入出力ユニットの間を接続する第2の伝送部を備え、第1と第2の伝送部の少なくとも一方が、シリアル伝送路として構成される。
【0017】
この発明によれば、アナログ入力ユニットと演算ユニットの間を接続する第1の伝送部、および演算ユニットと入出力ユニットの間を接続する第2の伝送部、のいずれか一方または両方を疎結合とすることができる。そのため、保護継電器を20〜30年の期間に亘って使用する間において、故障が発生した場合や保護機能増強の必要性が生じた場合などの、特定ユニットの交換や設計変更の必要性が生じた場合でも、本来対象となるユニットを交換・設計変更するだけで、他のユニットはそのまま使用できる。
【0018】
請求項2の発明は、請求項1のディジタル保護継電器において、第1の伝送部、アナログ入力ユニット、および演算ユニットが、次のように構成されたことを特徴としている。すなわち、第1の伝送部はシリアル伝送路として構成される。
また、アナログ入力ユニットは、アナログ/ディジタル変換したデータを3重化して3重化データを生成し、生成した3重化データを含む信号を、第1の伝送部を介して前記演算ユニットにシリアル伝送するように構成される。そして、演算ユニットは、アナログ入力ユニットから受信した信号中の3重化データ中に2つ以上の等しいデータがあるか否かの一致確認を行い、2つ以上の等しいデータがある場合にそのデータを正常と判定するように構成される。
【0019】
この発明によれば、3重化されたデータ中に2つ以上の等しいデータがあれば、そのデータを正常であると判定して演算ユニットで使用できるため、伝送データの一部に異常が生じた場合でも再送することなく正常なデータを抽出し、保護リレー演算を行うことができる。
【0020】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2のディジタル保護継電器において、第1の伝送部、演算ユニット、およびアナログ入力ユニットが、次のように構成されたことを特徴としている。すなわち、第1の伝送部はシリアル伝送路として構成される。また、演算ユニットは、アナログ入力ユニットにおけるサンプリングタイミングの基準となるサンプリングタイミング基準信号を生成し、生成したサンプリングタイミング基準信号を含む信号を、第1の伝送部を介して前記アナログ入力ユニットにシリアル伝送するように構成される。そして、アナログ入力ユニットは、演算ユニットから受信した信号中のサンプリングタイミング基準信号に基づくタイミングで電気量のサンプリングを行うように構成される。
【0021】
この発明によれば、演算ユニットでサンプリングタイミングを決定し、サンプリングタイミング基準信号としてアナログ入力ユニットへ与えることにより、演算ユニットでアナログ入力ユニットのサンプリングタイミングを管理できる。また、アナログ入力ユニットを複数にした場合には、演算ユニットでサンプリングタイミングを管理することにより、複数のアナログ入力ユニット間で全く同一のサンプリングタイミングでサンプリング可能となる。
【0022】
請求項4の発明は、請求項3のディジタル保護継電器において、サンプリングタイミング基準信号が、演算ユニットからアナログ入力ユニットにシリアル伝送される信号の伝送フォーマットのフレームヘッダに含まれることを特徴としている。
【0023】
この発明によれば、サンプリングタイミング基準信号を、伝送フォーマット中のフレームヘッダ中に含ませることにより、伝送フォーマットの構成を簡略化して、信号処理を簡略化することができる。
【0024】
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかのディジタル保護継電器において、第2の伝送部、演算ユニット、および入出力ユニットが、次のように構成されたことを特徴としている。すなわち、第2の伝送部はシリアル伝送路として構成される。また、演算ユニットは、入出力ユニットにシリアル伝送する信号の伝送フォーマットのフレームヘッダに、入出力ユニットに出力を行わせるための出力制御信号を含ませるように構成される。そして、入出力ユニットは、演算ユニットから受信した信号中の出力制御信号に応じて出力を行うように構成される。
【0025】
請求項6の発明は、請求項5のディジタル保護継電器において、演算ユニットが、通常状態においては入出力ユニットに対してアイドルデータを伝送し、入出力ユニットによる出力が必要となった時点で、入出力ユニットにシリアル伝送する信号の伝送フォーマットのフレームヘッダに出力制御信号を含ませるように構成されたことを特徴としている。
【0026】
以上のような発明によれば、演算ユニットから入出力ユニットへの伝送フォーマットにおいて、フレームヘッダ中に出力制御信号を含ませることにより、系統の事故が発生した場合に、演算ユニットから入出力ユニットへの出力制御信号の伝送における遅延を極力減らすことができる。具体的には、通常はアイドルデータを伝送し、事故があって出力が必要になった瞬間にフレームヘッダに出力制御信号を含ませることにより、系統の事故が発生した場合に遅延なく出力を行うことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
[構成]
図1は、本発明を適用した第1の実施形態に係るディジタル保護継電器を示すブロック構成図である。この図1に示すように、ディジタル保護継電器1は、構成ユニットとして、保護対象とする電気設備の電気量を入力してアナログ/ディジタル変換するアナログ入力ユニット2、アナログ入力ユニット2で入力した電気量に基づき保護リレー演算を行う演算ユニット3、外部情報の入力および保護リレー演算の結果の出力を行う入出力ユニット4、を備えている。
【0028】
そして、アナログ入力ユニット2と演算ユニット3の間は、シリアル伝送路(第1の伝送部)5を介して接続されており、また、演算ユニット3と入出力ユニット4の間は、シリアル伝送路(第2の伝送部)6を介して接続されている。なお、シリアル伝送路5,6は、伝送路として周知の技術である電線または光ケーブルにより構成されている。
【0029】
以下には、各ユニット2〜4の詳細、および、ユニット間で伝送される信号の伝送フォーマットの詳細について、図2〜図7を参照して順次説明する。
【0030】
図2は、アナログ入力ユニット2の詳細を示すブロック構成図である。この図2に示すように、アナログ入力ユニット2は、複数の変成器21、複数のフィルタ22、マルチプレクサ23、A/D変換器24、シリアル信号送信制御部25、などから構成されている。
【0031】
図3は、演算ユニット3の詳細を示すブロック構成図である。この図3に示すように、演算ユニット3は、シリアル信号受信制御部31、マイクロプロセッサ32、メモリ33、内部信号バス34、シリアル信号送信制御部35、シリアル信号受信制御部36、などから構成されている。
【0032】
図4は、入出力ユニット4の詳細を示すブロック構成図である。この図4に示すように、入出力ユニット4は、シリアル信号受信制御部41、シリアル信号送信制御部42、複数の出力部43、複数の入力部44、などから構成されている。ここで、出力部43や入力部44の構成は、自由に選択可能であるが、出力部43の代表例としては、周知の電磁式のリレーが挙げられ、また、入力部44の代表例としては、周知のフォトカプラが挙げられる。
【0033】
図5は、アナログ入力ユニット2からシリアル伝送路5を介して演算ユニット3に伝送される信号の伝送フォーマットを示す構成図である。この図5に示す伝送フォーマットにおいて、複数の変成器からのアナログ入力「CH1,CH2,…,CHn」に対応するA/D変換データ51,52,…,5nが、それぞれ複数ビットで構成され、伝送フォーマットの先頭と最後は、例えば、シリアル伝送では周知のフレームヘッダ101およびCRC(Cyclic Redundancy Check)102でそれぞれ構成される。
【0034】
図6は、演算ユニット3からシリアル伝送路6を介して入出力ユニット4に伝送される信号の伝送フォーマットを示す構成図である。この図6に示す伝送フォーマットのフレームヘッダ101とCRC102は、図5の伝送フォーマットと同等であり、その間に、入出力ユニット4の複数の出力部「OUT1,OUT2,…,OUTn」に対する出力データ61,62,…,6nが挟まれた形となっている。
【0035】
図7は、図6とは逆に、入出力ユニット4からシリアル伝送路6を介して演算ユニット3に伝送される信号の伝送フォーマットを示す構成図である。この図7に示す伝送フォーマットのフレームヘッダ101とCRC102は、図5の伝送フォーマットと同等であり、その間に、入出力ユニット4の複数の入力部「IN1,IN2,…,INn」からの入力データ71,72,…,7nが挟まれた形となっている。
【0036】
[動作]
以上のような構成を有する本実施形態のディジタル保護継電器の具体的な動作は次の通りである。
【0037】
保護対象とする電気設備の電圧または電流、すなわち電気量は、計器用変圧器または変流器を経由して、アナログ入力ユニット2の変成器21に入力される。変成器21では、入力された電圧や電流などの電気量が、電子回路で扱うことのできるレベルの電気量に変換され、フィルタ22に入力される。フィルタ22は、電気量の高調波成分を減衰させる、いわゆるサンプリング定理における前置フィルタの役割を果たしている。マルチプレクサ23は、複数のフィルタ22を介して入力される複数の信号を順次切り替えてA/D変換器24に入力する。A/D変換器24では、サンプリングとアナログ/ディジタル変換が行われる。
【0038】
なお、以上のような変成器21からA/D変換器24に至る一連の動作は、従来のディジタル保護継電器におけるアナログ入力部と同等である。また、A/D変換後のデータは、シリアル信号送信制御部25により、シリアル伝送信号に変換され、演算ユニット3に向けてシリアル伝送路5に送出される。このシリアル伝送信号の伝送フォーマットは、前述したように図5に示すとおりであり、アナログ入力「CH1,CH2,…,CHn」に対応するA/D変換データ51,52,…,5nが含まれている。
【0039】
アナログ入力ユニット2からシリアル伝送路5を介して演算ユニット3に送出されたシリアル伝送信号は、演算ユニット3のシリアル信号受信制御部31で受信されてマイクロプロセッサ32が扱えるデータに変換され、内部信号バス34上に供給可能な状態になる。
【0040】
一方、入出力ユニット4の入力部44に入力された外部機器情報は、シリアル信号送信制御部42によりシリアル伝送信号に変換され、演算ユニット3に向けてシリアル伝送路6に送出される。このシリアル伝送信号の伝送フォーマットは、前述したように図7に示すとおりであり、入出力ユニット4の複数の入力部「IN1,IN2,…,INn」からの入力データ71,72,…,7nが含まれている。
【0041】
入出力ユニット4からシリアル伝送路6を介して演算ユニット3に送出されたシリアル伝送信号は、演算ユニット3のシリアル信号受信部36で受信されてマイクロプロセッサ32が扱えるデータに変換され、内部信号バス34上に供給可能な状態になる。
【0042】
演算ユニット3のマイクロプロセッサ32は、メモリ33に記憶された所定の保護リレー演算プログラムに従い、アナログ入力ユニット2からのA/D変換データと入出力ユニット4からの入力データに基づき保護リレー演算を行い、遮断器引き外し指令などを出力する。これらの出力データは、演算ユニット3のシリアル信号送信制御部35においてシリアル伝送信号に変換され、入出力ユニット4に向けてシリアル伝送路6に送出される。このシリアル伝送信号の伝送フォーマットは、前述したように図6に示すとおりであり、入出力ユニット4の複数の出力部「OUT1,OUT2,…,OUTn」に対する出力データ61,62,…,6nが含まれている。
【0043】
演算ユニット3からシリアル伝送路6を介して入出力ユニット4に送出されたシリアル伝送信号は、入出力ユニット4のシリアル信号受信制御部41で受信されて出力先の外部機器が扱えるデータに変換され、出力部43から外部機器に対して出力される。
【0044】
[作用・効果]
以上のような本実施形態のディジタル保護継電器によれば、次のような作用・効果が得られる。
【0045】
まず、シリアル伝送は、一般的に複雑な協調は必要なく、プロトコルを決めれば標準化が容易に可能となる。すなわち、本実施形態において、シリアル伝送路5,6でそれぞれ結合されたアナログ入力ユニット2と演算ユニット3との間、および演算ユニット3と入出力ユニット4の間は、いずれも疎結合であると言える。このように、本実施形態において、アナログユニット2、演算ユニット3、および入出力ユニット4の各ユニット間は疎結合であるので、部品の製造が打ち切られたり、ユニットの機能を増強する必要性が生じたりしたときでも、本来対象となるユニットのみの設計変更をするだけでよい。
【0046】
すなわち、保護継電器を20〜30年の期間に亘って使用する間において、故障が発生した場合や保護機能増強の必要性が生じた場合などの、特定ユニットの交換や設計変更の必要性が生じた場合でも、本来対象となるユニットを交換・設計変更するだけで、他のユニットはそのまま使用できる。したがって、交換・設計変更する部位を限定することができるため、交換・設計変更に要する作業量を少なくすると共に、交換用の部品や機器、資材などを少なくすることができる上、廃棄物も少なくすることができるため、経済性に優れ、かつ環境保全を配慮したディジタル保護継電器を提供することができる。
【0047】
[第2の実施形態]
[構成・動作]
本発明を適用した第2の実施形態は、図1に示すアナログ入力ユニット2と演算ユニット3の機能を若干変更して、アナログ入力ユニット2から演算ユニット3に伝送する信号の伝送フォーマットを変更することにより、その一部のデータが異常になっても正常なデータを抽出できるように構成するものである。本実施形態の詳細について以下に説明する。
【0048】
まず、図8は、本実施形態において、図1に示すアナログ入力ユニット2からシリアル伝送路5を介して演算ユニット3に伝送される信号の伝送フォーマットを示す構成図である。この図8に示すように、本実施形態のアナログ入力ユニット2のシリアル信号送信制御部25においては、演算ユニット3に向けて伝送する信号を生成する際に、伝送フォーマット中のA/Dデータをそれぞれ3重化して3重化データ81,82,…,8nを生成し、生成した3重化データを含む信号を、シリアル伝送路5を介して演算ユニット3に伝送する。ここで、3重化データは、図8に示すように、同一のデータ81をNo.1データ81a,No.2データ81b,No.3データ81c、のように3重化したものである。
【0049】
演算ユニット3のシリアル信号受信制御部31では、各3重化データ81,82,…,8nについて、その3重化データ中の3データ中に2つ以上の等しいデータがあるか否かの一致確認を行う。
【0050】
例えば、3重化データ81の3データ81a,81b,81cが全て等しい場合は、そのデータ81a,81b,81cが正常であると判定し、保護リレー演算を行うマイクロプロセッサ32にそのデータを渡す。また、3重化データ81の3データ81a,81b,81c中、2データ81a,81bが等しく、1データ81cが異なる場合は、等しい2データ81a,81bが正常であると判定し、このデータ81a,81bをマイクロプロセッサ32に渡す。これに対して、3重化データ81の3データ81a,81b,81cの全てが異なる場合は、データ異常と判定し、マイクロプロセッサ32にはデータ異常である旨を通知し、マイクロプロセッサ32ではリレー演算をブロックする。
【0051】
[作用・効果]
以上のような本実施形態のディジタル保護継電器においては、3重化されたデータ中に2つ以上の等しいデータがあれば、そのデータを正常であると判定して演算ユニットで使用できるため、伝送データの一部に異常が生じた場合でも再送することなく正常なデータを抽出し、保護リレー演算を行うことができる。
【0052】
すなわち、保護継電器は、電力系統に事故が生じた場合に高速に動作する責務がある。そのためにアナログ入力ユニット1から演算ユニット3への伝送において、データが異常になった場合に、通常の伝送で行われる再送を行うと動作遅れに繋がるので再送は許されない。本実施形態においては、前述したように、伝送データの一部に異常が生じた場合でも再送することなく正常なデータを抽出し、保護リレー演算を行うことができるため、事故時における保護継電器の高速動作責務に十分に対応することができる。
【0053】
[第3の実施形態]
[構成・動作]
本発明を適用した第3の実施形態は、図1に示すアナログ入力ユニット2と演算ユニット3の機能を若干変更して、演算ユニット3からアナログ入力ユニット2に向けて、サンプリングタイミングの基準となるサンプリングタイミング基準信号を伝送するように構成するものである。本実施形態の詳細について以下に説明する。
【0054】
図9は、本実施形態におけるアナログ入力ユニット2の詳細を示すブロック構成図である。この図9に示すように、図2に示したアナログ入力ユニット2の構成に対して、演算ユニット3からの信号を受信するシリアル信号受信制御部26が追加されている。また、図10は、本実施形態における演算ユニット3の詳細を示すブロック構成図である。この図10に示すように、図3に示した演算ユニット3の構成に対して、アナログ入力ユニット2に向けて信号を送信するシリアル信号送信制御部37が追加されている。
【0055】
さらに、図11は、演算ユニット3からシリアル伝送路5を介してアナログ入力ユニット2に伝送される信号の伝送フォーマットを示す構成図である。この図11に示す伝送フォーマットにおいて、フレームヘッダ101には、サンプリングタイミングの基準となるサンプリングタイミング基準信号1101が含まれている。なお、このサンプリングタイミング基準信号1101は、フレームヘッダそのものでもよい。また、フレームヘッダ101とCRC102の間には、アナログ入力ユニット2を制御する制御信号1102が挟まれている。
【0056】
保護継電器においては、系統電気量の定格周波数(50Hzもしくは60Hz)の12倍の周波数(すなわち、600Hzもしくは720Hz)でサンプリングするのが通常であるが、本実施形態では、演算ユニット3のシリアル信号送信制御部37において、サンプリング周波数に基づく周期でサンプリングタイミング基準信号1101を含むフレームヘッダ101を送信する。アナログ入力ユニット2のシリアル信号受信制御部26では、フレームヘッダ101の受信と同期したサンプリング信号をA/D変換器24やサンプリングを制御する回路へ与える。
【0057】
[作用・効果]
以上のような本実施形態のディジタル保護継電器によれば、演算ユニット3でサンプリングタイミングを決定し、サンプリングタイミング基準信号1101をアナログ入力ユニット2へ与えることにより、演算ユニット3でサンプリングタイミングを管理できる。
【0058】
本実施形態は、図1に示すようにアナログ入力ユニット2を単数のみ設けた場合でも有用であるが、特に、図12に示すように、アナログ入力ユニット2を複数設けた場合には、演算ユニット3でサンプリングタイミングを管理することにより、複数のアナログ入力ユニット2間で全く同一のサンプリングタイミングでサンプリング可能となる。すなわち、演算ユニット3においては、系統の3相の電圧、電流などの複数の電気量を同時に使用した演算を行う関係から、複数のアナログ入力ユニット2間でサンプリングタイミングを同一に管理することは重要である。
【0059】
また、サンプリングタイミング基準信号を、伝送フォーマット中のフレームヘッダ中に含ませることにより、伝送フォーマットの構成を簡略化して、信号処理を簡略化することができる。サンプリングタイミング基準信号1101をフレームヘッダそのものとすれば、構成や処理をより簡略化することができる。
【0060】
[第4の実施形態]
[構成・動作]
本発明を適用した第3の実施形態は、図1に示す演算ユニット3と入出力ユニット4の機能を若干変更して、演算ユニット3から入出力ユニット4に伝送する信号の伝送フォーマットを変更し、図13に示すように、そのフレームヘッダ101中に出力制御信号1301,1302,…,130nを含ませた構成とするものである。
【0061】
ここで、図13は、本実施形態において、図1に示す演算ユニット3からシリアル伝送路6を介して入出力ユニット4に伝送される信号の伝送フォーマットを示す構成図である。この図13に示すように、入出力ユニットへの出力指令がない通常状態では、アイドルデータ1300を伝送する。アイドルデータとは、例えば、「00000−−−」のように「0」からなるデータである。演算ユニット3は、出力が必要になった時点でフレームヘッダ101に出力制御信号1301,1302,…,130nを含ませて伝送する。この出力制御信号は、例えば、データ「1」に引き続き、「OUT1の出力有無」、「OUT2の出力有無」、…、「OUTnの出力有無」というデータとする。
【0062】
[作用・効果]
以上のような本実施形態のディジタル保護継電器によれば、演算ユニット3から入出力ユニット4への伝送フォーマットにおいて、フレームヘッダ101中に出力制御信号を含ませることにより、系統の事故が発生した場合に、演算ユニット3から入出力ユニット4への出力制御信号の伝送における遅延を極力減らすことができる。
【0063】
すなわち、保護継電器においては、系統の事故を検出した場合に遅延なく出力をしなければならない。したがって、演算ユニット3から入出力ユニット4への伝送においても遅延を極力減らす必要がある。これに対して、本実施形態においては、通常はアイドルデータを伝送し、事故があって出力が必要になった瞬間にフレームヘッダに出力制御信号を含ませることにより、出力制御信号の伝送における遅延を極力減らすことができるため、系統の事故が発生した場合に遅延なく出力を行うことができる。
【0064】
[他の実施形態]
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で他にも多種多様な変形例が実施可能である。
【0065】
まず、図1の構成において、アナログ入力ユニット2と演算ユニット3の間のみをシリアル伝送路5で接続し、演算ユニット3と入出力ユニット4の間は、従来のシステムバスで接続する変形例が考えられる。逆に、演算ユニット3と入出力ユニット4の間のみをシリアル伝送路6で接続し、アナログ入力ユニット2と演算ユニット3の間は、従来のシステムバスで接続する変形例も考えられる。
【0066】
これらの変形例の構成を適用した場合、前記各実施形態に比べると、交換・設計変更するユニットの範囲は広がるものの、保護継電器全体を交換・設計変更する必要はないため、構成ユニットの全体をシステムバスで接続していた従来技術に比べれば、前記各実施形態に準ずる程度の十分な作用効果が得られるものである。
【0067】
また、前記各実施形態において、入出力ユニット4は、外部機器に出力を行う出力部43と、外部機器情報を入力する入力部44の両方を持つように構成したが、これに限らず、出力部43と入力部44のいずれか一方のみを持つ構成でもよい。この場合にも、前記各実施形態と同様の作用、効果が得られるものである。
【0068】
さらに、前記各実施形態において、演算ユニット3は、単数のマイクロプロセッサ32のみを備えたものとして示したが、演算ユニット3を複数のマイクロプロセッサ32で構成する変形例も可能である。この場合にも、前記各実施形態と同様の作用、効果が得られるものである。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ユニット間を接続する伝送部の少なくとも一部をシリアル伝送路とすることにより、その部分におけるユニット間を疎結合とすることができるため、特定ユニットの交換や設計変更の必要性が生じた場合でも、対象となるユニットを交換・設計変更するだけで、他のユニットはそのまま使用できる。したがって、保護継電器を20〜30年の期間に亘って使用する間において、故障が発生した場合や保護機能増強の必要性が生じた場合に、交換・設計変更する部位を限定可能とすることにより、経済性に優れ、かつ環境保全を配慮したディジタル保護継電器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るディジタル保護継電器を示すブロック構成図。
【図2】図1に示すアナログ入力ユニットの詳細を示すブロック構成図。
【図3】図1に示す演算ユニットの詳細を示すブロック構成図。
【図4】図1に示す入出力ユニットの詳細を示すブロック構成図。
【図5】図1に示すアナログ入力ユニットからシリアル伝送路を介して演算ユニットに伝送される信号の伝送フォーマットを示す構成図。
【図6】図1に示す演算ユニットからシリアル伝送路を介して入出力ユニットに伝送される信号の伝送フォーマットを示す構成図。
【図7】図1に示す入出力ユニットからシリアル伝送路を介して演算ユニットに伝送される信号の伝送フォーマットを示す構成図。
【図8】本発明の第2の実施形態において、アナログ入力ユニットからシリアル伝送路を介して演算ユニットに伝送される信号の伝送フォーマットを示す構成図。
【図9】本発明の第3の実施形態におけるアナログ入力ユニットの詳細を示すブロック構成図。
【図10】本発明の第3の実施形態における演算ユニットの詳細を示すブロック構成図。
【図11】本発明の第3の実施形態において、演算ユニットからシリアル伝送路を介してアナログ入力ユニットに伝送される信号の伝送フォーマットを示す構成図。
【図12】本発明の第3の実施形態の変形例に係るディジタル保護継電器を示すブロック構成図。
【図13】本発明の第4の実施形態において、演算ユニットからシリアル伝送路を介して入出力ユニットに伝送される信号の伝送フォーマットを示す構成図。
【図14】公知のディジタル保護継電器におけるシステムバスを示す模式図。
【符号の説明】
1...ディジタル保護継電器
2...アナログ入力ユニット
3...演算ユニット
4...入出力ユニット
5,6...シリアル伝送路
21…変成器
22…フィルタ
23…マルチプレクサ
24…A/D変換器
25,35,37,42…シリアル信号送信制御部
26,31,36,41…シリアル信号受信制御部
32…マイクロプロセッサ
33…メモリ
34…内部バス
43…出力部
44…入力部
Claims (6)
- 保護対象とする電気設備の電気量を入力して保護継電演算を行うディジタル保護継電器において、
前記保護対象とする電気設備の電気量を入力してアナログ/ディジタル変換するアナログ入力ユニットと、
前記アナログ入力ユニットで入力した電気量に基づき保護リレー演算を行う演算ユニットと、
外部情報の入力もしくは前記保護リレー演算の結果の出力を行う入出力ユニットと、
前記アナログ入力ユニットと前記演算ユニットの間を接続する第1の伝送部と、
前記演算ユニットと前記入出力ユニットの間を接続する第2の伝送部を備え、前記第1と第2の伝送部の少なくとも一方が、シリアル伝送路として構成された、
ことを特徴とするディジタル保護継電器。 - 前記第1の伝送部はシリアル伝送路として構成され、
前記アナログ入力ユニットは、前記アナログ/ディジタル変換したデータを3重化して3重化データを生成し、生成した3重化データを含む信号を、前記第1の伝送部を介して前記演算ユニットにシリアル伝送するように構成され、
前記演算ユニットは、前記アナログ入力ユニットから受信した前記信号中の前記3重化データ中に2つ以上の等しいデータがあるか否かの一致確認を行い、2つ以上の等しいデータがある場合にそのデータを正常と判定するように構成された、
ことを特徴とする請求項1に記載のディジタル保護継電器。 - 前記第1の伝送部はシリアル伝送路として構成され、
前記演算ユニットは、前記アナログ入力ユニットにおけるサンプリングタイミングの基準となるサンプリングタイミング基準信号を生成し、生成したサンプリングタイミング基準信号を含む信号を、前記第1の伝送部を介して前記アナログ入力ユニットにシリアル伝送するように構成され、
前記アナログ入力ユニットは、前記演算ユニットから受信した前記信号中の前記サンプリングタイミング基準信号に基づくタイミングで電気量のサンプリングを行うように構成された、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のディジタル保護継電器。 - 前記サンプリングタイミング基準信号は、前記演算ユニットから前記アナログ入力ユニットにシリアル伝送される前記信号の伝送フォーマットのフレームヘッダに含まれる、ことを特徴とする請求項3に記載のディジタル保護継電器。
- 前記第2の伝送部はシリアル伝送路として構成され、
前記演算ユニットは、前記入出力ユニットにシリアル伝送する信号の伝送フォーマットのフレームヘッダに、入出力ユニットに出力を行わせるための出力制御信号を含ませるように構成され、
前記入出力ユニットは、前記演算ユニットから受信した前記信号中の前記出力制御信号に応じて出力を行うように構成された、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のディジタル保護継電器。 - 前記演算ユニットは、通常状態においては前記入出力ユニットに対してアイドルデータを伝送し、前記入出力ユニットによる出力が必要となった時点で、入出力ユニットにシリアル伝送する信号の伝送フォーマットのフレームヘッダに前記出力制御信号を含ませるように構成された、ことを特徴とする請求項5に記載のディジタル保護継電器。
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