JP2005005575A - 電気機器収納用閉鎖パッケージハウス - Google Patents
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Abstract
【課題】筺体内に作業員が不意に立ち入って事故を起こすなどの不具合発生を確実に防止することができる電気機器収納用閉鎖パッケージハウスを提供する。
【解決手段】閉鎖空間が確保された筐体1内には、電気機器2、空調設備x、二酸化炭素ガスを広域放出して消火を行うガス放出消火設備yが設置される。また筐体1内の二酸化炭素ガス濃度を検出する二酸化炭素ガス濃度検出手段16と、筐体1内の換気を行う換気設備zと、二酸化炭素ガス濃度検出手段16で検出される検出値が予め設定された基準値以上である場合には換気設備zを起動するとともに警告を行う制御手段20とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】閉鎖空間が確保された筐体1内には、電気機器2、空調設備x、二酸化炭素ガスを広域放出して消火を行うガス放出消火設備yが設置される。また筐体1内の二酸化炭素ガス濃度を検出する二酸化炭素ガス濃度検出手段16と、筐体1内の換気を行う換気設備zと、二酸化炭素ガス濃度検出手段16で検出される検出値が予め設定された基準値以上である場合には換気設備zを起動するとともに警告を行う制御手段20とを備えている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば発電所などに設置される電気機器収納用閉鎖パッケージハウスに係り、特には安全性をより一層向上させるための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
発電所や変電所などにおいて、各種の電気機器を設置するために機器収納用のビルを新たに建設するのは建設費用が嵩むとともに工期も長くかかる。
そこで、短期間でかつ安価に電気機器を収納可能な建屋を建設できるものとして、従来より、組立式の電気機器収納用閉鎖パッケージハウスが提供されている(たとえば特許文献1参照)。
【0003】
この電気機器収納用閉鎖パッケージハウスにおいては、降雨や直射日光、さらには湿気の浸入による電気機器への影響を防止するために、筺体内に外気が浸入しないように内部を閉鎖空間とした上で、この筺体内に電気機器を集合させて設置するとともに、各電気機器の発熱による筺体内の温度上昇を防止するために空調設備を設けている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−252654号公報(第8頁、図10)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この種の従来の電気機器収納用閉鎖パッケージハウスにおいては、電気回路のショート等に起因して火災事故が発生する可能性があるので、そのような火災事故が生じた場合の早期の消火を行うために、電気機器に対して二酸化炭素ガスを筺体内に広域放出して消火を行うガス放出消火設備を設置することが検討されている。
【0007】
ここで、二酸化炭素ガスを消火剤として電気機器の消火を行う場合、二酸化炭素は、加圧によって容易に液化できるために装置が安価で、電気絶縁性に優れ、また、火災を一吹きで消し止めることができ、しかも、その後に何の痕跡も残さないという利点を有する。
【0008】
その反面、ガス放出消火設備に誤動作が生じたときには、人体に対する毒性の許容濃度を越える量の二酸化炭素が一時に放出されるため、作業員が二酸化炭素ガスが放出された筺体内に不意に立ち入ったときには、ガス中毒になる危険性がある。
【0009】
また、電気機器収納用閉鎖パッケージハウスは、上述のごとく湿気の浸入等を防止するために外気を遮断する構造になっているので、筺体内が長期間にわたって締め切り状態のままで保持されていると、塗装や断熱材からの発生ガス、あるいは電気機器の金属錆発生等に起因して、筺体内の酸素濃度が低下していることがある。その際、作業員が不意に筺体内に立ち入ったときには、酸欠状態になる恐れもある。
【0010】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、二酸化炭素ガスを消火剤としたガス放出消火設備の誤動作等に起因したガス中毒事故や、長期締め切り状態にされている筺体内に、作業員が不意に立ち入ったときの酸欠事故などの発生を確実に防止することができる電気機器収納用閉鎖パッケージハウスを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る電気機器収納用閉鎖パッケージハウスは、上記の目的を達成するために、閉鎖空間が確保された筐体内には、電気機器、空調設備、および二酸化炭素ガスを広域放出して消火を行うガス放出消火設備が設置される一方、上記筐体内の二酸化炭素ガス濃度を検出する二酸化炭素ガス濃度検出手段と、筐体内の換気を行う換気設備と、上記二酸化炭素ガス濃度検出手段で検出される検出値が予め設定された基準値以上である場合には上記換気設備を起動するとともに警告を行う制御手段と、が設けられていることを特徴としている。
【0012】
これにより、ガス放出消火設備の誤動作等に起因して二酸化炭素ガスが筺体内に放出されて二酸化炭素ガス濃度が予め設定された基準値以上なると、筺体内の換気が行われるとともに、筺体内が危険状態にあることが警告されるため、筺体内に作業員が不意に立ち入ってガス中毒事故に見舞われるなどの危険性を確実に回避することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1における電気機器収納用閉鎖パッケージハウスを示すもので、同図(a)はその平面断面図、同図(b)はその縦断面図である。
【0014】
図1において、符号1は電気機器収納用閉鎖パッケージハウスを構成する筺体、2は筺体1内に設定された各種の電気機器である。
そして、筺体1内は、降雨や直射日光、さらには湿気の浸入による電気機器2への影響を防止するために、外気が浸入しない閉鎖空間として確保されている。
【0015】
3はエアコン室内機、4はエアコン室内機3のダクト、5はエアコン室外機、6はエアコン室内機3とエアコン室外機5とを接続する配管であり、上記のエアコン室内機3、ダクト4、エアコン室外機5、および配管6によって空調設備xが構成されている。
【0016】
7は照明器具、8は煙や火炎を検知する火災検知センサ、9は火災検知センサ8に接続された配線、10は各火災検知センサ8から配線9を介して取り込まれる検知信号に基づいて火災発生の有無を判断する火災監視装置である。
【0017】
11は筺体1内の上部の適宜箇所に配備された二酸化炭素ガス噴出ノズル、12は二酸化炭素ガス噴出ノズル11に接続された配管、13は二酸化炭素ガス減圧供給装置、14は二酸化炭素ガスボンベ、15は二酸化炭素ガス減圧供給装置13と二酸化炭素ガスボンベ14との間を接続する配管であり、上記の二酸化炭素ガス噴出ノズル11、配管12、二酸化炭素ガス減圧供給装置13、二酸化炭素ガスボンベ14、および配管15によってガス放出消火設備yが構成されている。
【0018】
16は筺体1内の二酸化炭素ガス濃度を検出する二酸化炭素ガス濃度検出センサ、17は二酸化炭素ガス濃度検出センサ16に接続された配線である。
また、18は筺体1内の酸素濃度を検出する酸素濃度検出センサ、19は酸素濃度検出センサ18に接続された配線である。
また、20は各二酸化炭素ガス濃度検出センサ16および酸素濃度検出センサ18から各配線17,19を介して取り込まれる検出信号に基づいて二酸化炭素ガス濃度および酸素濃度が基準値を越えているか否かを判断する二酸化炭素ガス濃度/酸素濃度監視装置である。
なお、上記の二酸化炭素ガス濃度検出センサ16は筺体1内の低位置に取り付けられ、また酸素濃度検出センサ18は人間のおよそ顔の高さに相当する位置に取り付けられる。
【0019】
21は排気ファンや排気モータを備えた排気装置、22は排気ファンや排気モータを備えた逆流防止機能を有する送風装置で、これらの排気装置21と送風装置22とで換気設備zが構成されている。
【0020】
23は筺体1の外壁等に配置された入室申告用ボタン、24は筺体1内部の環境状態を総合的に監視する総合監視表示装置である。この総合監視表示装置24は、特許請求の範囲における制御手段に相当するもので、マイクロコンピュータやディスプレイを備えて構成されている。
そして、この総合監視表示装置24は、前述の火災監視装置10および二酸化炭素ガス濃度/酸素濃度監視装置20で得られる情報をそれぞれ取り込むとともに、筺体1内の危険性の有無に応じて、換気設備zを構成する排気装置21や送風装置22の起動停止を行うとともに、ディスプレイに警告内容を表示するようになっている。
なお、25は作業員の出入口、26は電気機器2の搬出入口である。
【0021】
上記構成の電気機器収納用閉鎖パッケージハウスにおいて、電気機器2からの発熱は、空調設備xを構成するエアコン室外機5とエアコン室内機3とによって熱回収されて筺体1外部に放出される。
また、筺体1内に火災が発生した場合には、火災検知センサ8によって火災発生が検知され、その検知信号が火災監視装置10に送出される。
これに応答して火災監視装置10は、配管12の途中に設けられた図示しない二酸化炭素ガス開閉バルブを開く。
これにより、二酸化炭素ガスボンベ14からの二酸化炭素ガスが、配管15、二酸化炭素ガス減圧供給装置13、配管12を介して二酸化炭素ガス噴出ノズル11に供給されて二酸化炭素ガスが筺体1内に噴出される。
【0022】
一方、作業員が筺体1内に入室して電気機器2の点検やメンテナンス等の作業を行う場合には、まず、入室申告ボタン23を操作して入室申告を行う。また、退出時には申告解除を行う。
この入室申告ボタン23の操作に伴って発生される申告信号は、総合監視表示装置24に送信される。
【0023】
総合監視表示装置24は、入室申告ボタン23からの申告信号や、火災監視装置10および二酸化炭素ガス濃度/酸素濃度監視装置20の情報をそれぞれ取り込んで、火災発生の有無や、筺体1内の二酸化炭素ガス濃度および酸素濃度を調べる。
そして、筺体1内に作業員が立ち入ったときの危険性の有無に応じて換気設備zを構成する排気装置21や送風装置22の起動停止を行うとともに、警告の必要があるときにはディスプレイに警告内容を表示する。
【0024】
すなわち、図2に示すように、総合監視表示装置24の具体的な制御動作として、たとえば、二酸化炭素ガス濃度が基準値(たとえば2%)未満で、かつ筺体1内への入室申告があった場合には、排気装置21や送風装置22を起動するとともに、ディスプレイに対して筺体1内に作業員が入室中の旨を表示する。
【0025】
また、火災発生がなく、かつ、酸素濃度が基準値(たとえば18%)以下である場合には、排気装置21や送風装置22を起動するとともに、ディスプレイに対して筺体1内が酸欠状態にあることを表示して注意を促す。
これにより、筺体1内が長期間にわたって締め切り状態のままで保持されていると、塗装や断熱材からの発生ガス、あるいは電気機器2の金属錆発生等に起因して筺体1内の酸素濃度が低下していても、換気設備zが起動されるとともに、注意を促すことで作業員が筺体1内に不意に立ち入って酸欠状態になる危険性を回避することができる。
【0026】
火災発生がなく、かつ、二酸化炭素ガス濃度が基準値(たとえば2%)以上である場合には、排気装置21や送風装置22を起動するとともに、ディスプレイに対して筺体1内がガス中毒危険状態にあることを表示して注意を促す。
これにより、ガス放出消火設備yに誤動作が生じて多量の二酸化炭素が一時に放出された状態になっていても、換気設備zが起動されるとともに、注意を促すことで作業員が二酸化炭素ガスが放出された筺体1内に不意に立ち入ってガス中毒になる危険性を回避することができる。
【0027】
さらに、火災発生があり、かつ、筺体1内への入室申告がなく、しかも換気設備zが動作中であるときには、排気装置21および送風装置22を停止する。
これにより、二酸化炭素ガス噴出ノズル11から噴出される二酸化炭素ガスによって筺体1内の火災が短時間の内に消火される。
【0028】
このように、この実施の形態1におけるパッケージハウスは、筺体1内に作業員が不意に立ち入ったために、ガス放出消火設備yの誤動作等に起因したガス中毒事故に見舞われたり、筺体1内が長期間にわたって締め切り状態のままに保持されたことによる酸素濃度の低下によって酸欠状態になるなどの危険性を確実に回避することができる。
【0029】
実施の形態2.
図3は本発明の実施の形態2における電気機器収納用閉鎖パッケージハウスを示すもので、同図(a)はその平面断面図、同図(b)はその縦断面図である。なお、図3において図1に示した実施の形態1と対応する構成部分には同一の符号を付している。
【0030】
この実施の形態2における電気機器収納用閉鎖パッケージハウスの特徴は、筐体1内の相対湿度を検出する湿度検出センサ41が設けられるとともに、入室申告ボタン23からの申告信号に基づいて空調設備xによる相対湿度を変化させる湿度制御手段としての湿度制御コントローラ42を備えていることである。
【0031】
すなわち、上記の湿度制御コントローラ42は、入室申告ボタン23からの申告信号が出力されておらず筐体1内へ作業員が入室していないと判断される場合には、電気機器2の発錆を抑えることが可能な第1目標湿度(たとえば30%)を設定して、湿度検出センサ41で検出される相対湿度がこの第1目標湿度になるように空調設備xを制御し、また、入室申告ボタン23からの申告信号が出力されていて作業員の入室があると判断される場合には、第1目標湿度よりも高い第2目標湿度(たとえば60%)に設定して、湿度検出センサ41で検出される相対湿度がこの第2目標湿度になるように空調設備xを制御するようになっている。
【0032】
その他の構成は、図1に示した実施の形態1の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
【0033】
図4はこの実施の形態2における総合監視表示装置24、および湿度制御コントローラ42の制御内容の説明図である。
【0034】
総合監視表示装置24の具体的な制御動作は、実施の形態1の場合と同様である。したがって、ここでは詳しい説明は省略する。
【0035】
一方、湿度制御コントローラ42は、湿度検出センサ41の検出出力に基づいて筺体1内の相対湿度を常時監視している。
そして、入室申告ボタン23から申告信号が出力されていない場合には、筐体1内へ作業員が入室していないと判断し、第1目標湿度(たとえば30%)を設定して、湿度検出センサ41で検出される相対湿度がこの第1目標湿度になるように空調設備xを制御する。
これにより、筺体1内が低湿度に保たれるので、電気機器2の発錆を抑えることができるようになる。
【0036】
また、入室申告ボタン23からの申告信号が出力されている場合には、筺体1内へ作業員が入室しているものと判断し、第2目標湿度(たとえば60%)に設定して湿度検出センサ41で検出される相対湿度がこの第2目標湿度になるように空調設備xを制御する。これにより、筺体1内に作業員が立ち入った際に、乾燥による人体への障害を防止することができる。
【0037】
このように、この実施の形態2におけるパッケージハウスは、実施の形態1と同様に、筺体1内に作業員が不意に立ち入ったために、ガス放出消火設備yの誤動作等に起因したガス中毒事故に見舞われたり、筺体1内が長期間にわたって締め切り状態のままで放置されたことによる酸素濃度の低下によって酸欠状態になるなどの危険性を確実に回避することができる。
【0038】
さらに、この実施の形態2では、筐体1内へ作業員が入室していないときには、筺体1内が低湿度に保たれるので、筺体1内に設置された電気機器2の湿気過多による錆発生を確実に防止することができ、また、筐体1内へ作業員が入室したときには、筺体1内の湿度が高められるので、乾燥による人体への障害を防止することができる。
【0039】
実施の形態3.
図5は本発明の実施の形態3における電気機器収納用閉鎖パッケージハウスを示すもので、同図(a)はその平面断面図、同図(b)はその縦断面図である。なお、図5において図1に示した実施の形態1と対応する構成部分には同一の符号を付している。
【0040】
この実施の形態3における電気機器収納用閉鎖パッケージハウスの特徴は、筐体1内に仕切り壁31を設けることにより、作業員が立ち入る作業員立入領域34と、電気機器2が設置される機器設置領域37とを区画している。
そして、仕切り壁31には電気機器2の点検作業用のアクセス用ドア33および作業員の出入口32が設けられるとともに、火災監視装置10、二酸化炭素ガス濃度/酸素濃度監視装置20、入室申告ボタン23、および総合監視表示装置24が配設されている。
【0041】
また、上記の作業員立入領域34内には、照明器具7が取り付けられるとともに、ポータブル粉末消火器35が設置されている。
一方、機器設置領域37には、電気機器2やエアコン室内機3の他、各種のセンサ8,16、18や二酸化炭素ガス噴出ノズル11などが設けられている。
さらに、排気装置21は機器設置領域37側に、送風装置22は作業員立入領域34側にそれぞれ設けられており、送風装置22と仕切り壁31との間はエアダクト36を介して接続され、エアダクト36の仕切り壁31側の端部は機器設置領域37内に開口している。
【0042】
その他の構成は、図1に示した実施の形態1の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
【0043】
上記構成において、総合監視表示装置24は、機器設置領域37内の環境状態を総合的に監視しており、その場合の具体的な制御動作は、図2に示した実施の形態1の場合と同様である。したがって、ここでは詳しい説明は省略する。
【0044】
また、この実施の形態3において、電気機器2の点検やメンテナンスを行う作業時には、仕切り壁31に設けたアクセス用ドア33から作業を実施する。
なお、作業員立入領域34に火災が生じた場合には、ポータブル粉末消火器35を用いて消火を行う。
【0045】
このように、この実施の形態3では、仕切り壁31によって筺体1内を作業員立入領域34と機器設置領域37とに区画した上で、専ら作業員立入領域34において電気機器2の点検やメンテナンスを行うので、ガス放出消火設備yの誤動作等に起因して機器設置領域37内に二酸化炭素ガスが放出された場合でもガス中毒事故に見舞われることがない。
また、機器設置領域37内が長期間にわたって締め切り状態のままに保持されて酸素濃度が低下していても酸欠状態になるなどの危険性を確実に回避することができる。
【0046】
【発明の効果】
本発明に係る電気機器収納用閉鎖パッケージハウスによれば、ガス放出消火設備の誤動作等に起因して二酸化炭素ガスが筺体内に放出されて二酸化炭素ガス濃度が予め設定された基準値以上なると、筺体内の換気が行われるとともに、筺体内が危険状態にあることが警告されるため、筺体内に作業員が不意に立ち入ってガス中毒事故に見舞われるなどの危険性を確実に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における電気機器収納用閉鎖パッケージハウスを示すもので、同図(a)はその平面断面図、同図(b)はその縦断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1における電気機器収納用閉鎖パッケージハウスに設けられている総合監視表示装置の制御内容の説明図である。
【図3】本発明の実施の形態2における電気機器収納用閉鎖パッケージハウスを示すもので、同図(a)はその平面断面図、同図(b)はその縦断面図である。
【図4】本発明の実施の形態2における電気機器収納用閉鎖パッケージハウスに設けられている総合監視表示装置、および湿度制御コントローラの制御内容の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態3における電気機器収納用閉鎖パッケージハウスを示すもので、同図(a)はその平面断面図、同図(b)はその縦断面図である。
【符号の説明】
1 筺体、2 電気機器、x 空調設備、y ガス放出消火設備、z 換気設備、8 火災検知センサ、16 二酸化炭素ガス濃度検出センサ、18 酸素濃度検出センサ、24 総合監視表示装置(制御手段)、31 仕切り壁、33 アクセス用ドア、34 作業員立入領域、37 機器設置領域、41 湿度検出センサ、42 湿度制御用コントローラ(湿度制御手段)。
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば発電所などに設置される電気機器収納用閉鎖パッケージハウスに係り、特には安全性をより一層向上させるための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
発電所や変電所などにおいて、各種の電気機器を設置するために機器収納用のビルを新たに建設するのは建設費用が嵩むとともに工期も長くかかる。
そこで、短期間でかつ安価に電気機器を収納可能な建屋を建設できるものとして、従来より、組立式の電気機器収納用閉鎖パッケージハウスが提供されている(たとえば特許文献1参照)。
【0003】
この電気機器収納用閉鎖パッケージハウスにおいては、降雨や直射日光、さらには湿気の浸入による電気機器への影響を防止するために、筺体内に外気が浸入しないように内部を閉鎖空間とした上で、この筺体内に電気機器を集合させて設置するとともに、各電気機器の発熱による筺体内の温度上昇を防止するために空調設備を設けている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−252654号公報(第8頁、図10)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この種の従来の電気機器収納用閉鎖パッケージハウスにおいては、電気回路のショート等に起因して火災事故が発生する可能性があるので、そのような火災事故が生じた場合の早期の消火を行うために、電気機器に対して二酸化炭素ガスを筺体内に広域放出して消火を行うガス放出消火設備を設置することが検討されている。
【0007】
ここで、二酸化炭素ガスを消火剤として電気機器の消火を行う場合、二酸化炭素は、加圧によって容易に液化できるために装置が安価で、電気絶縁性に優れ、また、火災を一吹きで消し止めることができ、しかも、その後に何の痕跡も残さないという利点を有する。
【0008】
その反面、ガス放出消火設備に誤動作が生じたときには、人体に対する毒性の許容濃度を越える量の二酸化炭素が一時に放出されるため、作業員が二酸化炭素ガスが放出された筺体内に不意に立ち入ったときには、ガス中毒になる危険性がある。
【0009】
また、電気機器収納用閉鎖パッケージハウスは、上述のごとく湿気の浸入等を防止するために外気を遮断する構造になっているので、筺体内が長期間にわたって締め切り状態のままで保持されていると、塗装や断熱材からの発生ガス、あるいは電気機器の金属錆発生等に起因して、筺体内の酸素濃度が低下していることがある。その際、作業員が不意に筺体内に立ち入ったときには、酸欠状態になる恐れもある。
【0010】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、二酸化炭素ガスを消火剤としたガス放出消火設備の誤動作等に起因したガス中毒事故や、長期締め切り状態にされている筺体内に、作業員が不意に立ち入ったときの酸欠事故などの発生を確実に防止することができる電気機器収納用閉鎖パッケージハウスを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る電気機器収納用閉鎖パッケージハウスは、上記の目的を達成するために、閉鎖空間が確保された筐体内には、電気機器、空調設備、および二酸化炭素ガスを広域放出して消火を行うガス放出消火設備が設置される一方、上記筐体内の二酸化炭素ガス濃度を検出する二酸化炭素ガス濃度検出手段と、筐体内の換気を行う換気設備と、上記二酸化炭素ガス濃度検出手段で検出される検出値が予め設定された基準値以上である場合には上記換気設備を起動するとともに警告を行う制御手段と、が設けられていることを特徴としている。
【0012】
これにより、ガス放出消火設備の誤動作等に起因して二酸化炭素ガスが筺体内に放出されて二酸化炭素ガス濃度が予め設定された基準値以上なると、筺体内の換気が行われるとともに、筺体内が危険状態にあることが警告されるため、筺体内に作業員が不意に立ち入ってガス中毒事故に見舞われるなどの危険性を確実に回避することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1における電気機器収納用閉鎖パッケージハウスを示すもので、同図(a)はその平面断面図、同図(b)はその縦断面図である。
【0014】
図1において、符号1は電気機器収納用閉鎖パッケージハウスを構成する筺体、2は筺体1内に設定された各種の電気機器である。
そして、筺体1内は、降雨や直射日光、さらには湿気の浸入による電気機器2への影響を防止するために、外気が浸入しない閉鎖空間として確保されている。
【0015】
3はエアコン室内機、4はエアコン室内機3のダクト、5はエアコン室外機、6はエアコン室内機3とエアコン室外機5とを接続する配管であり、上記のエアコン室内機3、ダクト4、エアコン室外機5、および配管6によって空調設備xが構成されている。
【0016】
7は照明器具、8は煙や火炎を検知する火災検知センサ、9は火災検知センサ8に接続された配線、10は各火災検知センサ8から配線9を介して取り込まれる検知信号に基づいて火災発生の有無を判断する火災監視装置である。
【0017】
11は筺体1内の上部の適宜箇所に配備された二酸化炭素ガス噴出ノズル、12は二酸化炭素ガス噴出ノズル11に接続された配管、13は二酸化炭素ガス減圧供給装置、14は二酸化炭素ガスボンベ、15は二酸化炭素ガス減圧供給装置13と二酸化炭素ガスボンベ14との間を接続する配管であり、上記の二酸化炭素ガス噴出ノズル11、配管12、二酸化炭素ガス減圧供給装置13、二酸化炭素ガスボンベ14、および配管15によってガス放出消火設備yが構成されている。
【0018】
16は筺体1内の二酸化炭素ガス濃度を検出する二酸化炭素ガス濃度検出センサ、17は二酸化炭素ガス濃度検出センサ16に接続された配線である。
また、18は筺体1内の酸素濃度を検出する酸素濃度検出センサ、19は酸素濃度検出センサ18に接続された配線である。
また、20は各二酸化炭素ガス濃度検出センサ16および酸素濃度検出センサ18から各配線17,19を介して取り込まれる検出信号に基づいて二酸化炭素ガス濃度および酸素濃度が基準値を越えているか否かを判断する二酸化炭素ガス濃度/酸素濃度監視装置である。
なお、上記の二酸化炭素ガス濃度検出センサ16は筺体1内の低位置に取り付けられ、また酸素濃度検出センサ18は人間のおよそ顔の高さに相当する位置に取り付けられる。
【0019】
21は排気ファンや排気モータを備えた排気装置、22は排気ファンや排気モータを備えた逆流防止機能を有する送風装置で、これらの排気装置21と送風装置22とで換気設備zが構成されている。
【0020】
23は筺体1の外壁等に配置された入室申告用ボタン、24は筺体1内部の環境状態を総合的に監視する総合監視表示装置である。この総合監視表示装置24は、特許請求の範囲における制御手段に相当するもので、マイクロコンピュータやディスプレイを備えて構成されている。
そして、この総合監視表示装置24は、前述の火災監視装置10および二酸化炭素ガス濃度/酸素濃度監視装置20で得られる情報をそれぞれ取り込むとともに、筺体1内の危険性の有無に応じて、換気設備zを構成する排気装置21や送風装置22の起動停止を行うとともに、ディスプレイに警告内容を表示するようになっている。
なお、25は作業員の出入口、26は電気機器2の搬出入口である。
【0021】
上記構成の電気機器収納用閉鎖パッケージハウスにおいて、電気機器2からの発熱は、空調設備xを構成するエアコン室外機5とエアコン室内機3とによって熱回収されて筺体1外部に放出される。
また、筺体1内に火災が発生した場合には、火災検知センサ8によって火災発生が検知され、その検知信号が火災監視装置10に送出される。
これに応答して火災監視装置10は、配管12の途中に設けられた図示しない二酸化炭素ガス開閉バルブを開く。
これにより、二酸化炭素ガスボンベ14からの二酸化炭素ガスが、配管15、二酸化炭素ガス減圧供給装置13、配管12を介して二酸化炭素ガス噴出ノズル11に供給されて二酸化炭素ガスが筺体1内に噴出される。
【0022】
一方、作業員が筺体1内に入室して電気機器2の点検やメンテナンス等の作業を行う場合には、まず、入室申告ボタン23を操作して入室申告を行う。また、退出時には申告解除を行う。
この入室申告ボタン23の操作に伴って発生される申告信号は、総合監視表示装置24に送信される。
【0023】
総合監視表示装置24は、入室申告ボタン23からの申告信号や、火災監視装置10および二酸化炭素ガス濃度/酸素濃度監視装置20の情報をそれぞれ取り込んで、火災発生の有無や、筺体1内の二酸化炭素ガス濃度および酸素濃度を調べる。
そして、筺体1内に作業員が立ち入ったときの危険性の有無に応じて換気設備zを構成する排気装置21や送風装置22の起動停止を行うとともに、警告の必要があるときにはディスプレイに警告内容を表示する。
【0024】
すなわち、図2に示すように、総合監視表示装置24の具体的な制御動作として、たとえば、二酸化炭素ガス濃度が基準値(たとえば2%)未満で、かつ筺体1内への入室申告があった場合には、排気装置21や送風装置22を起動するとともに、ディスプレイに対して筺体1内に作業員が入室中の旨を表示する。
【0025】
また、火災発生がなく、かつ、酸素濃度が基準値(たとえば18%)以下である場合には、排気装置21や送風装置22を起動するとともに、ディスプレイに対して筺体1内が酸欠状態にあることを表示して注意を促す。
これにより、筺体1内が長期間にわたって締め切り状態のままで保持されていると、塗装や断熱材からの発生ガス、あるいは電気機器2の金属錆発生等に起因して筺体1内の酸素濃度が低下していても、換気設備zが起動されるとともに、注意を促すことで作業員が筺体1内に不意に立ち入って酸欠状態になる危険性を回避することができる。
【0026】
火災発生がなく、かつ、二酸化炭素ガス濃度が基準値(たとえば2%)以上である場合には、排気装置21や送風装置22を起動するとともに、ディスプレイに対して筺体1内がガス中毒危険状態にあることを表示して注意を促す。
これにより、ガス放出消火設備yに誤動作が生じて多量の二酸化炭素が一時に放出された状態になっていても、換気設備zが起動されるとともに、注意を促すことで作業員が二酸化炭素ガスが放出された筺体1内に不意に立ち入ってガス中毒になる危険性を回避することができる。
【0027】
さらに、火災発生があり、かつ、筺体1内への入室申告がなく、しかも換気設備zが動作中であるときには、排気装置21および送風装置22を停止する。
これにより、二酸化炭素ガス噴出ノズル11から噴出される二酸化炭素ガスによって筺体1内の火災が短時間の内に消火される。
【0028】
このように、この実施の形態1におけるパッケージハウスは、筺体1内に作業員が不意に立ち入ったために、ガス放出消火設備yの誤動作等に起因したガス中毒事故に見舞われたり、筺体1内が長期間にわたって締め切り状態のままに保持されたことによる酸素濃度の低下によって酸欠状態になるなどの危険性を確実に回避することができる。
【0029】
実施の形態2.
図3は本発明の実施の形態2における電気機器収納用閉鎖パッケージハウスを示すもので、同図(a)はその平面断面図、同図(b)はその縦断面図である。なお、図3において図1に示した実施の形態1と対応する構成部分には同一の符号を付している。
【0030】
この実施の形態2における電気機器収納用閉鎖パッケージハウスの特徴は、筐体1内の相対湿度を検出する湿度検出センサ41が設けられるとともに、入室申告ボタン23からの申告信号に基づいて空調設備xによる相対湿度を変化させる湿度制御手段としての湿度制御コントローラ42を備えていることである。
【0031】
すなわち、上記の湿度制御コントローラ42は、入室申告ボタン23からの申告信号が出力されておらず筐体1内へ作業員が入室していないと判断される場合には、電気機器2の発錆を抑えることが可能な第1目標湿度(たとえば30%)を設定して、湿度検出センサ41で検出される相対湿度がこの第1目標湿度になるように空調設備xを制御し、また、入室申告ボタン23からの申告信号が出力されていて作業員の入室があると判断される場合には、第1目標湿度よりも高い第2目標湿度(たとえば60%)に設定して、湿度検出センサ41で検出される相対湿度がこの第2目標湿度になるように空調設備xを制御するようになっている。
【0032】
その他の構成は、図1に示した実施の形態1の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
【0033】
図4はこの実施の形態2における総合監視表示装置24、および湿度制御コントローラ42の制御内容の説明図である。
【0034】
総合監視表示装置24の具体的な制御動作は、実施の形態1の場合と同様である。したがって、ここでは詳しい説明は省略する。
【0035】
一方、湿度制御コントローラ42は、湿度検出センサ41の検出出力に基づいて筺体1内の相対湿度を常時監視している。
そして、入室申告ボタン23から申告信号が出力されていない場合には、筐体1内へ作業員が入室していないと判断し、第1目標湿度(たとえば30%)を設定して、湿度検出センサ41で検出される相対湿度がこの第1目標湿度になるように空調設備xを制御する。
これにより、筺体1内が低湿度に保たれるので、電気機器2の発錆を抑えることができるようになる。
【0036】
また、入室申告ボタン23からの申告信号が出力されている場合には、筺体1内へ作業員が入室しているものと判断し、第2目標湿度(たとえば60%)に設定して湿度検出センサ41で検出される相対湿度がこの第2目標湿度になるように空調設備xを制御する。これにより、筺体1内に作業員が立ち入った際に、乾燥による人体への障害を防止することができる。
【0037】
このように、この実施の形態2におけるパッケージハウスは、実施の形態1と同様に、筺体1内に作業員が不意に立ち入ったために、ガス放出消火設備yの誤動作等に起因したガス中毒事故に見舞われたり、筺体1内が長期間にわたって締め切り状態のままで放置されたことによる酸素濃度の低下によって酸欠状態になるなどの危険性を確実に回避することができる。
【0038】
さらに、この実施の形態2では、筐体1内へ作業員が入室していないときには、筺体1内が低湿度に保たれるので、筺体1内に設置された電気機器2の湿気過多による錆発生を確実に防止することができ、また、筐体1内へ作業員が入室したときには、筺体1内の湿度が高められるので、乾燥による人体への障害を防止することができる。
【0039】
実施の形態3.
図5は本発明の実施の形態3における電気機器収納用閉鎖パッケージハウスを示すもので、同図(a)はその平面断面図、同図(b)はその縦断面図である。なお、図5において図1に示した実施の形態1と対応する構成部分には同一の符号を付している。
【0040】
この実施の形態3における電気機器収納用閉鎖パッケージハウスの特徴は、筐体1内に仕切り壁31を設けることにより、作業員が立ち入る作業員立入領域34と、電気機器2が設置される機器設置領域37とを区画している。
そして、仕切り壁31には電気機器2の点検作業用のアクセス用ドア33および作業員の出入口32が設けられるとともに、火災監視装置10、二酸化炭素ガス濃度/酸素濃度監視装置20、入室申告ボタン23、および総合監視表示装置24が配設されている。
【0041】
また、上記の作業員立入領域34内には、照明器具7が取り付けられるとともに、ポータブル粉末消火器35が設置されている。
一方、機器設置領域37には、電気機器2やエアコン室内機3の他、各種のセンサ8,16、18や二酸化炭素ガス噴出ノズル11などが設けられている。
さらに、排気装置21は機器設置領域37側に、送風装置22は作業員立入領域34側にそれぞれ設けられており、送風装置22と仕切り壁31との間はエアダクト36を介して接続され、エアダクト36の仕切り壁31側の端部は機器設置領域37内に開口している。
【0042】
その他の構成は、図1に示した実施の形態1の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
【0043】
上記構成において、総合監視表示装置24は、機器設置領域37内の環境状態を総合的に監視しており、その場合の具体的な制御動作は、図2に示した実施の形態1の場合と同様である。したがって、ここでは詳しい説明は省略する。
【0044】
また、この実施の形態3において、電気機器2の点検やメンテナンスを行う作業時には、仕切り壁31に設けたアクセス用ドア33から作業を実施する。
なお、作業員立入領域34に火災が生じた場合には、ポータブル粉末消火器35を用いて消火を行う。
【0045】
このように、この実施の形態3では、仕切り壁31によって筺体1内を作業員立入領域34と機器設置領域37とに区画した上で、専ら作業員立入領域34において電気機器2の点検やメンテナンスを行うので、ガス放出消火設備yの誤動作等に起因して機器設置領域37内に二酸化炭素ガスが放出された場合でもガス中毒事故に見舞われることがない。
また、機器設置領域37内が長期間にわたって締め切り状態のままに保持されて酸素濃度が低下していても酸欠状態になるなどの危険性を確実に回避することができる。
【0046】
【発明の効果】
本発明に係る電気機器収納用閉鎖パッケージハウスによれば、ガス放出消火設備の誤動作等に起因して二酸化炭素ガスが筺体内に放出されて二酸化炭素ガス濃度が予め設定された基準値以上なると、筺体内の換気が行われるとともに、筺体内が危険状態にあることが警告されるため、筺体内に作業員が不意に立ち入ってガス中毒事故に見舞われるなどの危険性を確実に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における電気機器収納用閉鎖パッケージハウスを示すもので、同図(a)はその平面断面図、同図(b)はその縦断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1における電気機器収納用閉鎖パッケージハウスに設けられている総合監視表示装置の制御内容の説明図である。
【図3】本発明の実施の形態2における電気機器収納用閉鎖パッケージハウスを示すもので、同図(a)はその平面断面図、同図(b)はその縦断面図である。
【図4】本発明の実施の形態2における電気機器収納用閉鎖パッケージハウスに設けられている総合監視表示装置、および湿度制御コントローラの制御内容の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態3における電気機器収納用閉鎖パッケージハウスを示すもので、同図(a)はその平面断面図、同図(b)はその縦断面図である。
【符号の説明】
1 筺体、2 電気機器、x 空調設備、y ガス放出消火設備、z 換気設備、8 火災検知センサ、16 二酸化炭素ガス濃度検出センサ、18 酸素濃度検出センサ、24 総合監視表示装置(制御手段)、31 仕切り壁、33 アクセス用ドア、34 作業員立入領域、37 機器設置領域、41 湿度検出センサ、42 湿度制御用コントローラ(湿度制御手段)。
Claims (4)
- 閉鎖空間が確保された筐体内には、電気機器、空調設備、および二酸化炭素ガスを広域放出して消火を行うガス放出消火設備が設置される一方、上記筐体内の二酸化炭素ガス濃度を検出する二酸化炭素ガス濃度検出手段と、筐体内の換気を行う換気設備と、上記二酸化炭素ガス濃度検出手段で検出される検出値が予め設定された基準値以上である場合には上記換気設備を起動するとともに警告を行う制御手段と、が設けられていることを特徴とする電気機器収納用閉鎖パッケージハウス。
- 上記筐体内の酸素濃度を検出する酸素濃度検出手段が設けられる一方、上記制御手段は、さらに上記酸素濃度検出手段で検出される検出値が予め設定された基準値以下である場合には上記換気設備を起動するとともに警告を行うものであることを特徴とする請求項1記載の電気機器収納用閉鎖パッケージハウス。
- 上記筐体内の相対湿度検出する湿度検出手段と、筐体内へ作業員が入室していない場合には電気機器の発錆を抑えることが可能な第1目標湿度を設定して上記湿度検出手段で検出される相対湿度がこの第1目標湿度になるように上記空調設備を制御し、また、作業員の入室がある場合には第1目標湿度よりも高い第2目標湿度に設定して上記湿度検出手段で検出される相対湿度がこの第2目標湿度になるように上記空調設備を制御する湿度制御手段と、を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気機器収納用閉鎖パッケージハウス。
- 上記筐体内に仕切り壁を設けて作業員が立ち入る作業員立入領域を確保するとともに、上記仕切り壁には上記電気機器の点検作業用のアクセス用ドアが設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の電気機器収納用閉鎖パッケージハウス。
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