JP2005003623A - 信号解析装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バンドパスフィルタ10が組込まれた、一定周波数間隔ΔFで配列された複数のサブキャリア2からなる被測定信号aの周波数特性を測定する信号処理装置において、バンドパスフィルタの周波数を基準周波数に設定した状態と、基準周波数からサブキャリアの周波数間隔の整数倍の周波数だけシフトした状態とで被測定信号の周波数特性の測定を実施し、両方の測定結果からバンドパスフィルタの周波数特性を算出する。この周波数特性からバンドパスフィルタの各周波数に対する補正係数を算出する。そして、各補正係数を用いて被測定信号の周波数特性を補正する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばOFDM変調信号のように一定周波数間隔で配列された複数のサブキャリアからなる被測定信号の周波数特性を測定する信号解析装置(以下スペクトラムアナライザと言う)に関する。
【0002】
【従来の技術】
ケーブル(線)を使用しないLANとしての無線LANにおける通信媒体として電波を使用するシステムが実用化されている。この電波を用いる通信規格として、IEEE(米国電気電子技術者協会)で制定された規格IEEE802.11aにおいては、ネットワークの中継器と各端末との間の情報はOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing 直交周波数分割多重)変調されて電波で送受信される。
【0003】
図6はOFDM変調信号の特徴を示す図である。図6(a)はこのOFDM変調信号1を周波数を横軸として示す模式図である。このOFDM変調信号1は、一定の周波数間隔ΔF(=312.5kHz)で配列された複数(=52個)のサブキャリア2で構成されている。そして、各サブキャリア2に送受信される情報が組込まれている。周波数間隔ΔF(=312.5kHz)は、図6(b)に示すように、互いに隣接するサブキャリア2の周波数軸上の波形が互いに直交するように設定されている。そして、このOFDM変調信号1の全体の占有周波数帯域幅WSは、16.6MHzとなる。
【0004】
新規に無線LANを構築したり、無線LAN用の通信モジュール(無線LAN用カード)を新規に開発した場合には、送受信されるOFDM変調信号1の周波数特性を測定して信号品質を確認する必要がある。特に、OFDM変調信号1を構成する各サブキャリア2の信号レベルの各サブキャリア2間のバラツキが一定範囲に入っているか否かを確認して、特定のサブキャリア2の信号レベルが上下に大きく外れた場合は、通信モジュールの該当サブキャリア2に対応する回路のゲインを調整する必要がある。なお、OFDM変調信号1においては、この信号レベルの各サブキャリア2間のバラツキを周波数平坦性(周波数フラットネス)と称する。
【0005】
図6(c)は、スペクトラムアナライザで測定したOFDM変調信号1の周波数特性3である。
【0006】
一般に高周波信号の周波数特性を測定するスペクトラムアナライザは図7に示すように構成されている。
入力端子4から入力されたアナログの高周波の被測定信号aは、減衰器5で信号レベルが所定の信号レベルに変換されたのち、周波数変換部6の信号合成器7に入力される。この信号合成器7には局部発振器8から周波数信号が入力される。この局部発振器8における周波数信号の周波数は掃引部9から設定された測定周波数範囲に対応する周波数範囲内で掃引される。
【0007】
信号合成器7は、被測定信号aの周波数を局部発振器8から周波数信号を用いて中間周波数に変換する。この中間周波数に変換された被測定信号はバンドパスフィルタ(BPF)10で不要周波数成分が除去されて中間周波数信号bとして出力される。したがって、周波数変換部6から出力された中間周波数信号bの周波数は掃引部9にて掃引される。
【0008】
なお、バンドパスフィルタ(BPF)10は、例えば、被測定信号aが無線LANで採用されている5GHz帯の高周波のOFDM変調信号の場合、YTFフィルタが用いられる。
【0009】
周波数変換部6から出力された中間周波数信号bは、RBWフィルタ11で中間周波数成分以外の周波数成分が除去されたのち、対数変換器(LOG)12で対数変換される。この対数変換器12で対数変換された中間周波数信号bは、次のVBWフィルタ13にて、図9に示すように、最終的に表示器18に周波数特性19として表示した場合における高周波成分が除去される。
【0010】
高周波成分が除去された中間周波数信号bは、次の検波器14にて包絡線検波されて直流の検波信号cとなり、A/D変換器15に入力される。A/D変換器15は、入力された直流の検波信号cを例えば所定のサンプリング周波数でA/D変換して、サンプリングされたデジタルの各データDを順次出力する。A/D変換器15から順次出力される各データDはデータメモリ16へ一旦記憶されたのち、データ処理部17にて読出されて、表示部18に、図9に示すように、被測定信号aの周波数特性19として表示出力される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図7に示すスペクトラムアナライザにおいてもまだ改良すべき次のような課題があった。
【0012】
すなわち、このスペクトラムアナライザにおける周波数変換部5に組込まれたバンドパスフィルタ(BPF)10の通過周波数帯域は、周波数変換された後の被測定信号aが有する周波数帯域に設定されている。したがって、このバンドパスフィルタ(BPF)10の周波数特性は、図8の実線で示すように、中心周波数fCを中心とする被測定信号aの周波数帯域を含む通過周波数帯域WB内において平坦な理想特性20であることが望ましい。
【0013】
しかしながら、現実には、バンドパスフィルタ(BPF)10の周波数特性は、図8の破線で示すように、通過周波数帯域WB内において平坦でない現実特性21となる場合が多い。しかも、このバンドパスフィルタ(BPF)10の現実特性21は、製品のバラツキに起因し、このバンドパスフィルタ(BPF)10が組込まれたスペクトラムアナライザ毎に異なると考えられる。
【0014】
このように、バンドパスフィルタ(BPF)10の周波数特性が、通過周波数帯域WB内において平坦な理想特性20でないと、このバンドパスフィルタ(BPF)10を介して出力される中間周波数信号cの信号レベルの変化が、被測定信号aが有する本来の周波数特性に起因する変化であるのか、バンドパスフィルタ(BPF)10の周波数特性に起因する変化であるのか、さらに、両方の周波数特性に起因する変化であるのかの区別がつかない。したがって、図9に示す表示部18に表示された被測定信号aの周波数特性19が正確に被測定信号aの周波数特性あるとは言えないので、スペクトラムアナライザの測定精度が低下する。
【0015】
特に、被測定信号aがOFDM変調信号1の場合、各サブキャリア2間の信号レベルのバラツキを示す周波数平坦性(周波数フラットネス)は重要な信号品質であるので、このバンドパスフィルタ(BPF)10の周波数特性に起因する測定精度の低下は重要な問題である。
【0016】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、バンドパスフィルタ(BPF)の周波数特性を被測定信号を用いて自動的に測定でき、この測定された周波数特性を用いて、測定された被測定信号の周波数特性を補正でき、被測定信号の周波数特性の測定精度を向上できる信号解析装置(スペクトラムアナライザ)を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一定周波数間隔で配列された複数のサブキャリアからなる被測定信号と局部発振器からの信号とを合成してバンドパスフィルタを介して中間周波数信号として出力する周波数変換部と、局部発振器の発振周波数を測定周波数範囲に対応した掃引範囲で掃引する掃引部と、周波数変換部から出力された中間周波数信号を検波して検波信号として出力する検波器と、この検波器から出力された検波信号をA/D変換するA/D変換器と、このA/D変換器から順次出力される各データに基づき被測定信号の周波数特性を表示する表示部とを有する信号解析装置(スペクトラムアナライザ)において、
バンドパスフィルタの掃引範囲内の所定の周波数を基準周波数に設定した状態における被測定信号の各サブキャリアの信号レベルを各基準レベルとして求める基準状態測定手段と、バンドパスフィルタの基準周波数をサブキャリアの周波数間隔の整数倍の周波数だけシフトした状態における被測定信号の各サブキャリアの信号レベルを各シフトレベルとして求めるシフト状態測定手段と、各基準レベルと前記各シフトレベルとから前記バンドパスフィルタの各周波数に対する補正係数を算出する補正係数算出手段と、この各補正係数を用いてA/D変換器から順次出力される各データに基づいて被測定信号の周波数特性を算出する周波数特性算出手段とを備えている。
【0018】
このように構成された信号解析装置(スペクトラムアナライザ)においては、同一の被測定信号に対して、バンドパスフィルタの中心周波数を、例えば通常測定時の周波数である基準周波数状態、及びサブキャリアの周波数間隔の整数倍の周波数だけシフトした状態で、それぞれ周波数特性の測定を実施することによって、バンドパスフィルタの各周波数帯域を被測定信号における同一の周波数成分が通過することになる。
【0019】
したがって、例えば、同一の周波数成分が通過したバンドパスフィルタの二つの周波数帯域の出力の差は、バンドパスフィルタの二つの周波数帯域の周波数特性の差とみなすことができる。このようにして、バンドパスフィルタの各周波数帯域の周波数特性の差を求めて行くことにより、バンドパスフィルタ全体の相対的な周波数特性が得られる。
【0020】
バンドパスフィルタ全体の相対的な周波数特性が得られると、バンドパスフィルタの各周波数帯域の補正係数が求まる。したがって、この各補正係数を用いて測定された被測定信号の周波数特性が自動補正され、簡単に被測定信号の周波数特性の測定精度を向上できる。
【0021】
また別の発明は、上述した信号解析装置において、被測定信号における信号レベルが一定でかつ各サブキャリアのある区間を検出する処理区間検出部を備えている。そして、基準状態測定手段及びシフト状態測定手段は、被測定信号における処理区間検出部で検出された区間の各サブキャリアの信号レベルを求める。
【0022】
このように、被測定信号における信号レベルが一定でかつ各サブキャリアのある区間を用いることにより、周波数特性の測定精度を向上できる。
【0023】
また別の発明は、上述した信号解析装置において、周波数特性算出手段は、各基準レベルと各シフトレベルとに基づき、被測定信号の制御情報又は送信情報の区間における周波数特性の平坦度を算出する。
【0024】
また別の発明は、上述した信号解析装置において、被測定信号がOFDM変調信号であると、上述した作用効果がより顕著になる。
【0025】
さらに別の発明は、上述した信号解析装置において、掃引部における掃引範囲をシフトすることによって、バンドパスフィルタの中心周波数をシフトするようにしている。
【0026】
バンドパスフィルタの中心周波数をシフトすることは、掃引範囲をシフトして、バンドパスフィルタの同一周波数帯域に入力される被測定信号の周波数成分をシフトさせることと同等である。したがって、掃引範囲をシフトすることによって、簡単に、バンドパスフィルタの中心周波数のシフトが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る信号解析装置としてのスペクトラムアナライザの概略構成を示すブロック図である。図7に示す従来のスペクトラムアナライザと同一部分には同一符号を付して重複する部分の詳細説明は省略する。
【0028】
入力端子4から入力されたアナログの高周波の被測定信号aは、減衰器5で信号レベルが所定の信号レベルに変換され、YTFからなるバンドパスフィルタ(図示せず)を通過したのち、同期検出部33、及び周波数変換部6aの信号合成器7に入力される。
この実施形態のスペクトラムアナライザに入力される被測定信号aは、図6で示した規格IEEE802.11aに準拠する無線LANで採用される、一定の周波数間隔ΔF(=312.5kHz)で配列された複数(=52個)のサブキャリア2で構成されているOFDM変調信号1である。このOFDM変調信号1の搬送波の周波数帯域は5GH帯域である。
【0029】
そして、この被測定信号aとしてのOFDM変調信号1においては、図2に示すように、各パケット22がバースト状に組込まれており、各パケット22のフレーム構成は、先頭にショートトレーニング23aとロングトレーニング23bとからなるプリアンブル23が設定され、このプリアンブル23に続いて各種の制御情報及び送信情報24が設定され、最後にFCS25が設定されている。プリアンブル23は、全てのパケット22に亘って、同一のデータが設定される。そして、ロングトレーニング23bにおいては、1シンボル当たり52本のサブキャリア2が使用され、各サブキャリア2の振幅は等しい。
【0030】
図1における信号合成器7には局部発振器8から周波数信号が入力される。この局部発振器8における周波数信号の周波数は、掃引部としての掃引信号発生部26から出力される掃引信号に応じて変化する。この周波数信号の掃引範囲は掃引範囲設定部27にて指定される。通常、掃引範囲設定部27は、被測定信号aの測定周波数範囲に対応する掃引範囲(Es〜Ee)を掃引信号発生部26に設定する。測定周波数範囲に対する掃引所要時間は、被測定信号aのロングトレーニング23bの継続時間に比較して格段に短い。
【0031】
信号合成器7は、被測定信号aの周波数を局部発振器8からの周波数信号を用いて5GHz帯から低下する。この周波数が低下された被測定信号はバンドパスフィルタ(BPF)10で不要周波数成分が除去されて、次段の信号合成器29へ入力される。この信号合成器29は、局部発振器23からの周波数信号を用いて被測定信号aの周波数をさらに中間周波数に低下する。局部発振器23からの周波数信号の周波数は局部発振器8の発振周波数に連動するので、最終的に被測定信号aは周波数変換部6aから中間周波数信号bに変換されて出力される。
【0032】
タイミング発生部31は、掃引所要時間が経過する毎に、掃引信号発発生部26へ掃引開始信号を送出するとともに、検波器14及びA/D変換器15へ起動信号を送出する。したがって、被測定信号aは繰返し掃引される。
【0033】
周波数変換部6aから出力された中間周波数信号bは、RBWフィルタ11で中間周波数成分以外の周波数成分が除去されたのち、対数変換器(LOG)12で対数変換される。この対数変換器12で対数変換された中間周波数信号bは、次のVBWフィルタ13にて、最終的に表示器18に周波数特性として表示した場合における高周波成分が除去される。
【0034】
高周波成分が除去された中間周波数信号bは、次の検波器14にて包絡線検波されて直流の検波信号cとなり、A/D変換器15に入力される。A/D変換器15は、入力された直流の検波信号cを所定のサンプリング周波数でA/D変換して、サンプリングされたデジタルの各データDを順次出力する。A/D変換器28から順次出力される各データDはデータメモリ16へ一旦記憶されたのち、ゲート部32へ入力される。
【0035】
同期検出部33は、減衰器5から出力された被測定信号aの立上り位置から被測定信号aのパケット22の先頭位置(バーストの立上り位置)を検出して、処理区間検出部34へ送出する。処理区間検出部34は、パケット22の先頭位置に基づいて、ロングトレーニング23bの継続区間(継続時間)を検出して、ゲート部32へ送出する。ゲート部32は、データメモリ16から順次出力される各データDのうち、ロングトレーニング23bの継続時間内の各データDをフィルタ特性補正部35及び周波数特性算出部36へ送出する。
【0036】
したがって、フィルタ特性補正部35及び周波数特性算出部36には、被測定信号aのロングトレーニング23b期間における信号の繰り返し掃引されて得られる各周波数成分の信号レベルを示すデータDが入力される。言い換えれば、このスペクトラムアナライザは、ゲート部32を稼働させることにより、被測定信号aのロングトレーニング23b期間のみ周波数分析することになる。
【0037】
フィルタ特性補正部35は、一種のコンピュータで構成されており、内部に、基準状態測定部37、基準レベルメモリ38、シフト状態測定部39、シフトレベルメモリ40、相対特性算出部41、補正係数算出部42、補正係数メモリ43が形成されている。
【0038】
次に、このフィルタ特性補正部35で周波数変換部6aに組込まれバンドパスフィルタ(BPF)10の相対的な周波数特性及びこのバンドパスフィルタ(BPF)10の補正係数の算出原理を図3、図4を用いて説明する。
【0039】
図3(a)において、被測定信号aにおける任意の周波数成分(サブキャリア)の信号レベルをAiとし、周波数ΔFだけ上下に離れた周波数成分(サブキャリア)の信号レベルをAi−1、Ai+1とする。したがって、被測定信号aがn本のサブキャリア2で構成されていた場合は、各周波数成分(サブキャリア)の信号レベルは[A1、A2、…、Ai、…An]となる。
【0040】
同様に、バンドパスフィルタ(BPF)10の周波数特性における任意の周波数の信号レベルをBiとし、周波数ΔFだけ上下に離れた周波数の信号レベルをBi−1、Bi+1とする。したがって、バンドパスフィルタ(BPF)10の周波数特性が互いに周波数ΔFだけ離れたn個の周波数帯域で構成されていた場合は、各周波数帯域の信号レベルは[B1、B2、…、Bi、…Bn]となる。
【0041】
このバンドパスフィルタ(BPF)10を介して周波数分析を実行して得られた周波数特性(出力特性44)の各周波数帯域の信号レベルは[C1、C2、…、Ci、…Cn]となるとする。
【0042】
この場合、出力特性44のi番目の周波数帯域の信号レベルCiは
Ci=Ai×Bi …(1)
となる。
【0043】
この状態で、バンドパスフィルタ(BPF)10の中心周波数fCを周波数ΔFだけ低下させると、図3(b)に示すように、i番目の周波数帯域の信号レベルは一つ小さい方の信号レベルBi−1となるので、バンドパスフィルタ(BPF)10の各周波数帯域の信号レベルは[B0、B1、…、Bi−1、Bi、…Bn−1]となる。
【0044】
中心周波数fCが周波数ΔFだけ下方にシフトしたバンドパスフィルタ(BPF)10を介して周波数分析を実行して得られた周波数特性(出力特性44)の各周波数帯域の信号レベルは[C1a、C2a、…、Cia、…Cna]となるとする。
【0045】
この場合、出力特性44のi番目の周波数帯域の信号レベルCiaは
Cia=Ai×Bi−1 …(2)
となる。
【0046】
同様に、バンドパスフィルタ(BPF)10の中心周波数fCを周波数ΔFだけ上昇させると、図3(c)に示すように、i番目の周波数帯域の信号レベルは一つ大きい方の信号レベルBi+1となるので、バンドパスフィルタ(BPF)10の各周波数帯域の信号レベルは[B2、…、Bi、Bi+1、…Bn+1]となる。
【0047】
中心周波数fCが周波数ΔFだけ上方にシフトしたバンドパスフィルタ(BPF)10を介して周波数分析を実行して得られた周波数特性(出力特性44)の各周波数帯域の信号レベルは[C1b、C2b、…、Cib、…Cnb]となるとする。
【0048】
この場合、出力特性44のi番目の周波数帯域の信号レベルCibは
Cib=Ai×Bi+1 …(3)
となる。
【0049】
(1)、(2)式から
Bi/Bi−1=Ci/Cia
(1)、(3)式から
Bi/Bi+1=Ci/Cib…(4)
が得られる。この(4)式はバンドパスフィルタ(BPF)10の周波数特性における隣接する周波数帯域の信号レベルの相対値が算出できるので、全ての隣接する周波数帯域の信号レベルの相対値を求めることによって、図4に示すように、このバンドパスフィルタ(BPF)10の周波数特性における各周波数帯域の相対信号レベル[B1R、B2R、…、BiR、…BnR]が求まる。よって、このバンドパスフィルタ(BPF)10の相対的な周波数特性45が得られる。
【0050】
バンドパスフィルタ(BPF)10の周波数特性45が求まると、被測定信号aがこのバンドパスフィルタ(BPF)10の各周波数領域を通過することに起因して信号レベルが変化することを補償するn個の各周波数領域の補正係数[K1、K2、…、Ki、…、Kn]が求まる。但し、
Ki=1/BiR …(5)
したがって、バンドパスフィルタ(BPF)10を介して周波数分析を実行して得られた周波数特性(出力特性44)の各周波数帯域の信号レベル[C1、C2、…、Ci、…Cn]に各補正係数[K1、K2、…、Ki、…、Kn]を乗算した値[K1・C1、K2・C2、…、Ki・Ci、…、Kn・Cn]が補正後の信号レベルとなる。
【0051】
次に、フィルタ特性補正部35の全体動作を図5の流れ図を用いて説明する。基準状態測定部37が起動して、バンドパスフィルタ(BPF)10の中心周波数fCが例えば通常測定時の周波数である基準周波数であることを掃引範囲設定部27へ確認する(S1)。
【0052】
なお、バンドパスフィルタ(BPF)10の中心周波数fCをシフトすることは、掃引範囲(Es〜Ee)をシフトして、バンドパスフィルタ(BPF)10の同一周波数帯域に入力される被測定信号aの周波数成分をシフトさせることと同等である。したがって、この実施形態のスペクトラムアナライザにおいては、掃引範囲(Es〜Ee)をシフトさせることによって、バンドパスフィルタ(BPF)10の中心周波数fCをシフトさせている。
【0053】
バンドパスフィルタ(BPF)10の基準状態において、被測定信号aのロングトレーニング23b部分の周波数特性の測定を実施して(S2)、得られた周波数特性44における各周波数領域である各サブキャリア2の信号レベル[C1、C2、…、Ci、…Cn]を読取り(S3)、基準レベルメモリ38へ書込む(S4)。
【0054】
シフト状態測定部39が起動して、バンドパスフィルタ(BPF)10の中心周波数fCを周波数ΔFだけ上方へシフトさせる。具体的には、掃引範囲(Es〜Ee)をΔEだけシフトさせる(S5)。バンドパスフィルタ(BPF)10のシフト状態において、被測定信号aのロングトレーニング23b部分の周波数特性の測定を実施して(S6)、得られた周波数特性44における各周波数領域である各サブキャリア2の信号レベル[C1a、C2a、…、Cia、…Cna]を読取り(S7)、シフトレベルメモリ40へ書込む(S8)。
【0055】
次に、相対特性算出部41が起動して、バンドパスフィルタ(BPF)10の周波数特性における隣接する周波数帯域の信号レベルの相対値を算出する(S9)。
【0056】
Bi/Bi−1=Ci/Cia
そして、バンドパスフィルタ(BPF)10の周波数特性における各周波数帯域の相対信号レベル[B1R、B2R、…、BiR、…BnR]からなる相対的な周波数特性45を算出する(S10)。
【0057】
この相対的な周波数特性45から、バンドパスフィルタ(BPF)10の各補正係数[K1、K2、…、Ki、…、Kn]を求めて(S11)、補正係数メモリ43へ書込む(S12)。その後、バンドパスフィルタ(BPF)10の中心周波数fCを元の基準周波数に戻す。すなわち、掃引範囲を元に戻す(S13)。
【0058】
このようにして、補正係数メモリ43に各補正係数[K1、K2、…、Ki、…、Kn]が書込まれた状態において、被測定信号aに対する周波数特性の測定を実施すると、ゲート部32を経由したロングトレーニング23b部分の各周波数成分の各データDは周波数特性算出部36へ入力される。
【0059】
周波数特性算出部36は、入力された各周波数帯域の信号レベル[C1、C2、…、Ci、…Cn]に各補正係数[K1、K2、…、Ki、…、Kn]を乗算した値[K1・C1、K2・C2、…、Ki・Ci、…、Kn・Cn]を補正後の各信号レベルとして、表示部18へ送出する。表示部18は、入力された補正後の各信号レベルを被測定信号aの周波数特性として表示する。
【0060】
このように構成されたスペクトラムアナライザにおいては、周波数変換部6a内に組込まれたバンドパスフィルタ(BPF)10自体の周波数特性をスペクトラムアナライザ内に組込まれたフィルタ特性補正部35で自動的に実施している。
【0061】
そして、得られたバンドパスフィルタ(BPF)10全体の相対的な周波数特性[B1R、B2R、…、BiR、…BnR]に基づいて、バンドパスフィルタ(BPF)10の各周波数帯域の補正係数[K1、K2、…、Ki、…、Kn]が求まる。したがって、この各補正係数を用いて測定された被測定信号aの周波数特性が自動補正され、簡単に被測定信号aの周波数特性の測定精度を向上できる。
【0062】
さらに、この実施形態のスペクトラムアナライザにおいては、バンドパスフィルタ(BPF)10の中心周波数fCを基準周波数からシフトさせる手法として、掃引範囲(Es〜Ee)をシフトして、バンドパスフィルタ(BPF)10の同一周波数帯域に入力される被測定信号aの周波数成分をシフトする手法を採用している。したがって、簡単に、バンドパスフィルタ(BPF)10の中心周波数fCをシフトできるので、バンドパスフィルタ(BPF)10の周波数特性を簡単に補正できる。
【0063】
さらに、この実施形態のスペクトラムアナライザにおいては、被測定信号aにおける、全てのパケット22に亘って、同一のデータが設定されるロングトレーニング23b部分の信号を用いて周波数特性を測定しているので、周波数特性の測定精度をさらに向上できる。
【0064】
なお、被測定信号aにおいて、各サブキャリア2の信号レベルが一定レベルである区間がない場合でも、複数回のパケット22に亘り披測定信号aの信号レベルを、基準レベルメモリ38及びシフトレベルメモリ40に複数記憶し、その平均化処理をすることによっても、バンドパスフィルタ10の周波数特性の補正係数を求めることもできる。
【0065】
先ず、披測定信号aのパケット22を受信し、周波数特性算出部36は、バンドパスフィルタ10の周波数特性の補正係数を算出する。次に周波数特性算出部36は、次のパケット22で、制御情報又は送信情報の区間で基準状態測定部37、及びシフト状態測定部39で求めた各信号レベルに基いて、披測定信号aの制御情報又は送信情報の区間における周波数特性の平坦度を算出する。
【0066】
また、1つのパケット22で、処理区間検出部34がプリアンブル23、制御情報又は送信情報の区間24、25を検出し、ゲート部32により、それぞれ信号レベルを求め、基準レベルメモリ38、シフトメモリ40に記憶する。それにより、リアルタイムで、バンドパスフィルタ10の周波数特性の補正係数を求め、披測定信号aの周波数平坦度を算出することができる。
【0067】
このように、この実施形態のスペクトラムアナライザにおいては、1つのフィルタ特性補正部35で、バンドパスフィルタ10の周波数特性の補正係数の算出、及び披測定信号aの周波数平坦度の算出をすることができる。
【0068】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
実施形態においては、バンドパスフィルタ(BPF)10の中心周波数fCを基準周波数からサブキャリア2の周波数間隔ΔFだけシフトしたが、周波数間隔ΔFの2倍の周波数、又は周波数間隔ΔFの3倍の周波数だけシフトさせることも可能である。
【0069】
さらに、被測定信号aは、図6に示したOFDM変調信号1に限定されるものではない。一定周波数間隔で配列された複数のサブキャリアが含まれる信号であればよい。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の信号解析装置(スペクトラムアナライザ)においては、内部に組込まれたバンドパスフィルタ(BPF)の周波数特性を被測定信号を用いて自動的に測定している。したがって、この測定された周波数特性を用いて、測定された被測定信号の周波数特性を補正し、バンドパスフィルタの周波数特性の影響を除去でき、被測定信号の周波数特性の測定精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るスペクトラムアナライザの概略構成を示すブロック図
【図2】被測定信号のパケット構成を示す図
【図3】同実施形態のスペクトラムアナライザにおけるバンドパスフィルタの周波数特性の測定原理を示す図
【図4】同実施形態のスペクトラムアナライザで測定されるバンドパスフィルタの周波数特性を示す図
【図5】同実施形態のスペクトラムアナライザにおけるフィルタ特性補正部の動作を示す流れ図
【図6】一般的なOFDM変調信号の構成を示す図
【図7】従来のスペクトラムアナライザの概略構成を示すブロック図
【図8】スペクトラムアナライザに組込まれたバンドパスフィルタの周波数特性を示す図
【図9】同従来のスペクトラムアナライザで測定された被測定信号の周波数特性を示す図
【符号の説明】
1…OFDM変調信号、2…サブキャリア、5…減衰器、6a…周波数変換部、7,29…信号合成器、8,30…局部発振器、10…バンドパスフィルタ、12…対数変換器、14…検波器、15…A/D変換器、16…データメモリ、18…表示部、22…パケット、23b…ロングトレーニング、26…掃引信号発生部、27…掃引範囲設定部、31…タイミング発生部、32…ゲート部、33…同期検出部、34…処理区間検出部、35…フィルタ特性補正部、36…周波数特性算出部、37…基準状態測定部、38…基準レベルメモリ、39…シフト状態測定部、40…シフトレベルメモリ、41…相対特性算出部、42…補正係数算出部、43…補正係数メモリ
Claims (5)
- 一定周波数間隔で配列された複数のサブキャリア(2)からなる被測定信号(a)と局部発振器(8)からの信号とを合成してバンドパスフィルタ(10)を介して中間周波数信号として出力する周波数変換部(6a)と、
前記局部発振器の発振周波数を測定周波数範囲に対応した掃引範囲で掃引する掃引部(26)と、
前記周波数変換部から出力された中間周波数信号を検波して検波信号として出力する検波器(14)と、
この検波器から出力された検波信号をA/D変換するA/D変換器(15)と、
このA/D変換器から順次出力される各データに基づき前記被測定信号の周波数特性を表示する表示部(18)と
を有する信号解析装置において、
前記バンドパスフィルタの前記掃引範囲内の所定の周波数を基準周波数に設定した状態における前記被測定信号の各サブキャリアの信号レベルを各基準レベルとして求める基準状態測定手段(37)と、
前記バンドパスフィルタの前記基準周波数を前記サブキャリアの周波数間隔の整数倍の周波数だけシフトした状態における前記被測定信号の各サブキャリアの信号レベルを各シフトレベルとして求めるシフト状態測定手段(39)と、
前記各基準レベルと前記各シフトレベルとから前記バンドパスフィルタの各周波数に対する補正係数を算出する補正係数算出手段(41、42)と、
この各補正係数を用いて前記A/D変換器から順次出力される各データに基づいて前記被測定信号の周波数特性を算出する周波数特性算出手段(36)と
を備えたことを特徴とする信号解析装置。 - 前記被測定信号における信号レベルが一定でかつ各サブキャリアのある区間を検出する処理区間検出部(34)を備え、
前記基準状態測定手段及び前記シフト状態測定手段は、前記被測定信号における前記処理区間検出部で検出された区間の各サブキャリアの信号レベルを求めることを特徴とする請求項1記載の信号解析装置。 - 前記周波数特性算出手段は、前記各基準レベルと前記各シフトレベルとに基づき、前記被測定信号の制御情報又は送信情報の区間における周波数特性の平坦度を算出することを特徴とする請求項1又は2記載の信号解析装置。
- 前記被測定信号はOFDM変調信号(1)であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の信号解析装置。
- 前記掃引部における掃引範囲をシフトすることによって、前記バンドパスフィルタの中心周波数をシフトすることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の信号解析装置。
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