JP2005002892A - 自動冷却スピン制御装置及びこの自動冷却スピン制御装置を備えたガスタービンプラント - Google Patents
自動冷却スピン制御装置及びこの自動冷却スピン制御装置を備えたガスタービンプラント Download PDFInfo
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Abstract
【課題】本発明は、ガスタービン停止後のガスタービンのスピン動作とスタックダンパの開閉動作とを自動的に行うことができる自動冷却スピン制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】燃焼器1aの燃料供給を遮断した後、自動冷却スピン制御装置7がスタックダンパ4a及びモータ6を制御することによって、スタックダンパ4aを開いた後に所定時間ガスタービン1を回転させてガスタービン1の回転を停止するとともにスタックダンパ4aを閉じるというスピン動作を自動的に複数回繰り返すことができる。
【選択図】 図1
【解決手段】燃焼器1aの燃料供給を遮断した後、自動冷却スピン制御装置7がスタックダンパ4a及びモータ6を制御することによって、スタックダンパ4aを開いた後に所定時間ガスタービン1を回転させてガスタービン1の回転を停止するとともにスタックダンパ4aを閉じるというスピン動作を自動的に複数回繰り返すことができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスタービン停止時の冷却スピン動作を行うガスタービンプラントにおけるガスタービン及び当該ガスタービンプラントの冷却スピン動作を制御するための自動冷却スピン制御装置に関するもので、特に、HRSG(排ガスボイラ)にスタックダンパを備えたガスタービンプラント及び当該ガスタービンプラントに対する自動冷却スピン制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガスタービンプラントにおいて、ガスタービンの停止後、ガスタービンのケーシング内部には、ガスタービン駆動時の燃焼ガスによって昇温された高熱の空気が残留する。そして、このガスタービンのケーシング内部では、高温の空気層が上部に、又、低温の空気層が下部に溜まる。よって、ガスタービンのケーシング内部の上下に温度差ができるため、ケーシング及びガスタービンそれぞれの上部及び下部において冷却される度合いが異なり、その収縮率も異なる。このことより、ケーシング及びガスタービンそれぞれにひずみが生じ、ガスタービンを再起動させたとき、動翼と静翼とが接触するなどして、異常振動を発生することがある。
【0003】
停止後のケーシング内部の温度差が原因となるガスタービン及びケーシングのひずみを防ぐために、燃焼器への燃料供給を遮断してガスタービンを停止した後、ケーシング内部が十分に冷却されるまで、ガスタービンを定期的にモータなどで駆動するスピン動作が行われる。このようなスピン動作を行うことによって、ケーシング内部の空気を撹拌してケーシング内部の温度差を解消する。従来技術として、本出願人は、このようなスピン動作と燃焼器内に残留している燃料を空気で吹き飛ばすパージ運転とを同時に行うガスタービンの再起動方法を提供している(特許文献1参照)。
【0004】
又、図9のように、ガスタービン1と蒸気タービン2とを備えたコンバインドプラントにおいては、燃焼器1aの燃焼ガスにより回転するガスタービン1からの排ガスの熱を利用して蒸気タービン2に供給する蒸気を生成する排ガスボイラ(HRSG)4が排ガスダクト3を介して設けられる。又、HRSG4には、ガスタービン1の停止後、再起動時にできるだけ早く定格負荷に到達するために、HRSG4内部の熱が逃げないようにHRSG4の出口側を閉じるスタックダンパ4aが設けられる。又、燃焼器1aに圧縮空気を供給する圧縮機5がガスタービン1と同軸となるように設けられる。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−253030号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図9のように構成されるコンバインドプラントにおいて、ガスタービン1を停止した後、HRSG4におけるドラム内の水をできるだけ高温に保つために、スタックダンパ4aを閉じるが、このスタックダンパ4aを閉じたまま、上述のスピン動作を行うと、排ガスダクト3内の圧力が上昇し、排ガスダクト3を破損する恐れがある。尚、ガスタービン1は、クラッチ6aを介してモータ6の回転が伝達される。即ち、モータ6を駆動させることによって、クラッチ6aを介してガスタービン1にモータ6の回転が伝達して、ガスタービン1がスピン動作を行う。
【0007】
そのため、ガスタービン1のスピン動作を行うときには、まず、スタックダンパ4aを開いてから行う必要がある。そして、ガスタービン1のスピン動作を終了すると、HRSG4内の熱ができるだけ外部に逃げることを防ぐために、スタックダンパ4aを閉じる。ガスタービン1のスピン動作及びスタックダンパ4aの開閉動作は自動化されていないため、従来は、運転員が行う必要があった。又、このスピン動作の時間によってスタックダンパ4を開く時間が変更するため、HRSG4内部の熱に影響を与えるため、運転員は、スピン動作に対する時間管理を正確に行う必要がある。以上より、ガスタービン1の停止後のスピン動作を効率よく行うために、運転員に負担がかかる。
【0008】
このような問題を鑑みて、本発明は、ガスタービン停止後のガスタービンのスピン動作とスタックダンパの開閉動作とを自動的に行うことができる自動冷却スピン制御装置及び該自動冷却スピン制御装置を備えるガスタービンプラントを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の自動冷却スピン制御装置は、燃焼器への燃料供給を遮断してガスタービンの回転を停止させた後、該ガスタービンからの排ガスの熱より蒸気を発生する排ガスボイラからの排ガスの排出を防ぐスタックダンパを閉じるガスタービンプラントに設置される自動冷却スピン制御装置において、前記燃焼器への燃料供給の遮断を検出する燃料遮断検出部と、当該燃料遮断検出部で燃料供給の遮断が検出されたタイミングに基づいて、前記ガスタービンを前記燃焼器への燃料供給を行わずに回転させる回転機構の駆動及び停止を制御する第1制御信号を出力する回転機構制御部と、前記スタックダンパの開閉を制御する第2制御信号を出力するスタックダンパ制御部と、を備え、前記スタックダンパを開く前記第2制御信号を前記スタックダンパ制御部より出力した後、前記回転機構を駆動する前記第1制御信号を前記回転機構制御部から出力し、前記ガスタービンを回転させた後に第1所定時間が経過すると、前記回転機構を停止する前記第1制御信号を前記回転機構制御部から出力するとともに前記スタックダンパを閉じる前記第2制御信号を前記スタックダンパ制御部から出力することで、一時的に前記スタックダンパを開くとともに前記ガスタービンを回転させるスピン動作を制御するとともに、前記燃料遮断検出部により前記燃焼器への燃料供給の遮断を検出した後、第2所定時間毎に前記スピン動作の制御を複数回行うことを特徴とする。
【0010】
このようにすることで、前記ガスタービンプラントにおける前記スピン動作を自動的に行うことができるとともに、前記スピン動作を行う回数と、各回毎の前記第1所定時間及び前記第2所定時間とを適宜設定することによって、前記ガスタービンプラントにおいて効率の良い前記スピン動作を実施することができる。又、前記第1所定時間及び前記第2所定時間は、各回の前記スピン動作毎に異なる値に設定することができるものとしても構わない。又、前記スピン動作の回数を1回だけとしても構わない。
【0011】
このような自動冷却スピン制御装置において、請求項2に記載するように、前記第1所定時間が前記ガスタービンの回転速度が所定回転速度を超えたときからの時間であるものとして、前記ガスタービンの回転速度が前記所定回転速度を超えて、前記ガスタービンの排ガスを十分に撹拌する効果が現れてから前記第1所定時間が経過したか否かを確認することができる。
【0012】
又、請求項3に記載するように、前記スタックダンパを開く前記第2制御信号を前記スタックダンパ制御部より出力した後、第3所定時間が経過すると、前記回転機構を駆動する前記第1制御信号を前記回転機構制御部より出力するものとして、前記スタックダンパが十分開いて排ガスの排出が可能な状態とした後に前記ガスタービンを回転させるように制御することができる。又、前記第3所定時間は、各回の前記スピン動作毎に異なる値に設定することができるものとしても構わない。
【0013】
このとき、請求項4に記載するように、前記燃料遮断検出部が前記ガスタービンの燃料供給の遮断を検出したときに発生する燃料遮断検出信号を前記第2所定時間遅延させる第1遅延回路と、該第1遅延回路からの出力を前記第3所定時間遅延させる第2遅延回路と、前記ガスタービンの回転速度が所定回転速度になったことを通知する信号と前記第2遅延回路からの出力が入力されるAND回路と、前記AND回路からの出力を前記第1所定時間遅延させる第3遅延回路と、を備え、前記第1遅延回路からの出力をトリガとして、前記スタックダンパを開く前記第2制御信号を前記スタックダンパ制御部が出力し、前記第2遅延回路からの出力をトリガとして、前記回転機構を駆動する前記第1制御信号を前記回転機構制御部が出力し、前記第3遅延回路からの出力をトリガとして、前記回転機構を停止する前記第1制御信号を前記回転機構制御部が出力するとともに、前記スタックダンパを閉じる前記第2制御信号を前記スタックダンパ制御部が出力することで、1回目の前記スピン動作を制御するようにしても構わない。
【0014】
前記第1〜第3遅延回路を1段だけ設けることで、前記スピン動作を1回だけ制御するものとしても構わない。又、請求項5に記載するように、n(nは2以上の整数)回の前記スピン動作を制御するとともに、前記第1〜第3遅延回路をn段備え、n段目の前記第1遅延回路が、n−1段目の前記第3遅延回路の出力を前記第2所定時間遅延させるとともに、前記第2遅延回路及び前記第3遅延回路はそれぞれ、同一段の前記第1遅延回路及び前記AND回路からの出力が入力されるものとしても構わない。
【0015】
又、本発明のガスタービンプラントは、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の自動冷却スピン制御装置と、前記ガスタービンと、前記ガスタービンからの排ガスの熱により蒸気を発生する前記排ガスボイラと、前記ガスタービンを回転させる前記回転機構と、前記ガスタービンに燃焼ガスを供給する前記燃焼器と、閉じることにより前記排ガスボイラからの前記ガスタービンからの排ガスの排出を防ぐ前記スタックダンパと、前記排ガスボイラから発生する蒸気により回転する蒸気タービンと、を備え、前記ガスタービンへの燃料供給が遮断した後、前記自動冷却スピン制御装置からの前記第1制御信号により前記回転機構が制御されるとともに前記自動冷却スピン制御装置からの前記第2制御信号により前記スタックダンパが制御されることで、前記ガスタービンの前記スピン動作が制御されることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明における自動冷却スピン制御装置を備えたコンバインドプラントの構成を示すブロック図である。又、図2は、本実施形態における自動冷却スピン制御装置の内部構成を示すブロック回路図である。
【0017】
図1のコンバインドプラントは、燃焼器1aからの燃焼ガスによって回転するガスタービン1と、ガスタービン1の排ガスの熱により発生した蒸気によって回転する蒸気タービン2と、ガスタービン1を回転させた燃焼器1aからの燃焼ガスを排ガスとして排出する排ガスダクト3と、排ガスダクト3を通じて与えられるガスタービン1からの排ガスの熱を利用して蒸気タービン2に供給する蒸気を発生するHRSG4と、回転して外部の空気を圧縮するガスタービン1と同軸の圧縮機5と、ガスタービン1にスピン動作を行わせるためにクラッチ6aを介して回転を伝達するモータ6と、燃焼器1aへの燃料供給を遮断した後にガスタービン1の自動冷却スピン動作を制御する自動冷却スピン制御装置7と、プラント全体を制御するための全体制御装置8と、を備える。尚、ガスタービン1と蒸気タービン2とが同軸であっても構わないし、異なる軸に構成されるものであっても構わない。
【0018】
このようなコンバインドプラントにおいて、自動冷却スピン制御装置7では、図2のように、遅延回路D0において、ガスタービン1の燃焼器1aの燃料供給を遮断する燃料供給遮断信号が所定時間T0だけ遅延されて、RSフリップフロップRS0のセット入力端子に入力される。又、所定回数(本実施形態では3回)のスピン動作が行われる自動冷却スピン動作が完了したことを示す自動冷却スピン完了信号がRSフリップフロップRS0のリセット入力端子に入力される。そして、RSフリップフロップRS0の出力がAND回路A0の一方の入力端子に入力される。このAND回路A0の他方の入力端子には、自動冷却スピン動作を行うことを指示されたことを示す自動冷却スピン選択信号が全体制御装置8から入力される。
【0019】
又、ガスタービン1の通常動作が指示されたことを示す通常起動信号と自動冷却スピン動作の中止が指示されたことを示す自動冷却スピン中止信号とが、全体制御装置8よりOR回路O1に入力される。このOR回路O1からの出力がRSフリップフロップRS1のリセット入力端子に入力されるとともに、AND回路A0の出力がRSフリップフロップRS1のセット入力端子に入力される。このRSフリップフロップRS1からの出力が、自動冷却スピン動作の開始を示す自動冷却スピン開始信号として出力される。又、RSフリップフロップRS0,RS1の出力がAND回路A1に入力される。このAND回路A1からの出力が、自動冷却スピン動作が成される期間であることを示す自動冷却スピン期間信号として出力される。
【0020】
そして、RSフリップフロップRS1からの自動冷却スピン開始信号が遅延回路D1に入力されるとともにAND回路A2の一方の入力端子に入力される。遅延回路D1において所定時間T1だけ遅延された自動冷却スピン開始信号がパルス発生回路P1に入力される。又、この遅延回路D1で遅延された信号と、ガスタービン1の回転速度rが所定回転速度rxを超えたことを示す全体制御装置8から送信される回転速度確認信号とが、AND回路A3に入力され、このAND回路A3からの出力がRSフリップフロップRS2のセット入力端子に入力される。
【0021】
RSフリップフロップRS2の出力が遅延回路D2に入力されて所定時間T2だけ遅延されると、インバータI1及び遅延回路D3及びパルス発生回路P4に入力される。又、一方の入力端子に自動冷却スピン開始信号が入力されるAND回路A2の他方の入力端子には、インバータI1からの出力が入力され、その出力がOR回路O2の1つの入力端子に入力される。
【0022】
又、遅延回路D3で所定時間T3だけ遅延された信号が遅延回路D4に入力されるとともにAND回路A4の一方の入力端子に入力される。遅延回路D4において所定時間T4だけ遅延された信号がパルス発生回路P2に入力される。又、この遅延回路D4からの信号と全体制御装置8からの回転速度確認信号とがAND回路A5に入力され、このAND回路A5からの出力がRSフリップフロップRS3のセット入力端子に入力される。RSフリップフロップRS3の出力が遅延回路D5に入力されて所定時間T5だけ遅延されると、インバータI2及び遅延回路D6及びパルス発生回路P5に入力される。又、一方の入力端子に遅延回路D3からの信号が入力されるAND回路A4の他方の入力端子には、インバータI2からの出力が入力され、その出力がOR回路O2の1つの入力端子に入力される。
【0023】
又、遅延回路D6で所定時間T6だけ遅延された信号が遅延回路D7に入力されるとともにAND回路A6の一方の入力端子に入力される。遅延回路D7において所定時間T7だけ遅延された信号がパルス発生回路P3に入力される。又、この遅延回路D7からの信号と全体制御装置8からの回転速度確認信号とがAND回路A7に入力され、このAND回路A7からの出力がRSフリップフロップRS4のセット入力端子に入力される。RSフリップフロップRS4の出力が遅延回路D8に入力されて所定時間T8だけ遅延されると、インバータI3及び遅延回路D9及びパルス発生回路P6に入力される。又、一方の入力端子に遅延回路D6からの信号が入力されるAND回路A6の他方の入力端子には、インバータI3からの出力が入力され、その出力がOR回路O2の1つの入力端子に入力される。
【0024】
又、AND回路A1から出力される自動冷却スピン期間信号が、インバータI0に入力されて反転された後、RSフリップフロップRS2〜RS4のリセット入力端子に入力される。又、パルス発生回路P1〜P3それぞれからの出力がOR回路O3の入力端子に入力され、パルス発生回路P4〜P6それぞれからの出力がOR回路O4の入力端子に入力される。
【0025】
OR回路O3からの出力は、ガスタービン1のスピン動作の許可を与える全体制御装置8からのスピン許可信号とともにAND回路A8に入力され、このAND回路A8から出力されるパルス信号がガスタービン1のスピン動作の開始を指示するスピン動作開始信号としてモータ6に出力される。又、OR回路O4から出力されるパルス信号は、ガスタービン1のスピン動作の停止を指示するスピン動作停止信号としてモータ6に出力される。
【0026】
又、OR回路O2からの出力と全体制御装置8からのスタックダンパ4aの制御を許可するスタックダンパ制御許可信号とがAND回路A9に入力され、AND回路A9の出力がスタックダンパ4aを開くためのスタックダンパ開信号としてスタックダンパ4aに出力されるとともに、インバータI4に入力される。更に、インバータI4からは、AND回路A9からの出力を反転することによって、スタックダンパ4aを閉じるためのスタックダンパ閉信号をスタックダンパ4aに出力する。又、遅延回路D9から出力される信号が、自動冷却スピン完了信号としてRSフリップフロップRS0のリセット入力端子に入力される。
【0027】
このように構成される自動冷却スピン制御装置7の動作について、図3の時間とガスタービン1の回転速度rとの関係を表したグラフと、図4及び図5の自動冷却スピン制御装置7内の各部における信号の変遷を表したタイミングチャートとを参照して説明する。燃焼器1aへの燃料供給を遮断するために、燃焼器1aへの燃料供給を行う燃料供給弁(不図示)に図4(a)のようなパルス信号となる燃料供給遮断信号が全体制御装置8から与えられて燃料供給弁を閉じたとき、燃焼器1aへの燃料供給が遮断されるために、図3のように、ガスタービン1の回転速度rが徐々に低くなる。このとき、図3のように、スタックダンパ4aは開いた状態のままである。
【0028】
全体制御装置8では、ガスタービン1の回転速度rを確認し、その回転速度が所定回転速度ry(ry≦rx)を下回ったとき、図3のように、スタックダンパ4aを閉じるとともに、図4(b)のように、スタックダンパ制御許可信号をハイとする。よって、AND回路A9には、ハイとなるスタックダンパ制御許可信号が入力されることとなり、自動冷却スピン制御装置7からのスタックダンパ開閉信号によるスタックダンパ4aの開閉制御が行われるようになる。このとき、OR回路O2からの出力がローであるため、図5(a)のようにAND回路A9から出力されるスタックダンパ開信号がローであるとともに図5(b)のようにインバータI4から出力されるスタックダンパ閉信号がハイであるため、スタックダンパ4aは閉じたままである。
【0029】
又、燃料供給遮断信号が自動冷却スピン制御装置7の遅延回路D0にも入力される。尚、全体制御装置8からAND回路A0に入力される自動冷却スピン選択信号がハイであるとともに、全体制御装置8からOR回路O1に入力される通常起動信号及び自動冷却スピン中止信号がともにローである。そして、遅延回路D0で燃料供給遮断信号が所定時間T0だけ遅延されてRSフリップフロップRS0のセット入力端子に入力されるため、図4(c)のように、RSフリップフロップRS0からの出力が燃料供給遮断信号のパルスより所定時間T0だけ遅延してハイとなる。
【0030】
そして、このRSフリップフロップRS0からの出力がAND回路A0を通じてRSフリップフロップRS1のセット入力端子に入力されるため、RSフリップフロップRS1の出力である自動冷却スピン開始信号も、図4(d)のようにハイとなる。又、AND回路A1からの自動冷却スピン期間信号は、RSフリップフロップRS0,RS1の出力がハイとなるため、図4(e)のように、同様にハイとなる。このとき、遅延回路D1,D2で所定時間T1,T2だけ遅延された信号がインバータI1に入力されるまで、インバータI1へ入力される遅延回路D2からの出力はローである。
【0031】
よって、AND回路A2に入力されるインバータI1からの出力がハイであり、RSフリップフロップRS1の出力がハイとなると、図4(f)のように、AND回路A2の出力もハイとなる。このように、AND回路A2の出力がハイとなると、OR回路O2の出力がハイとなるためAND回路A9の出力がハイとなり、スタックダンパ開信号が図5(a)のようにハイとなるとともにスタックダンパ閉信号が図5(b)のようにローとなることで、スタックダンパ4aが図3のように開く。
【0032】
そして、遅延回路D1で所定時間T1だけ自動冷却スピン開始信号が遅延されてハイとなる信号がパルス発生回路P1に与えられるため、図5(c)のようなハイとなるパルス信号がパルス発生回路P1より出力され、AND回路A8より図5(i)のようにハイのパルス信号となるスピン動作開始信号が出力される。よって、図3のように、スタックダンパ4aが開いた後、所定時間T1が経過して完全に開くと、ガスタービン1の回転を開始する。
【0033】
その後、ガスタービン1の回転速度rが所定の回転速度rxを超えたことが確認されて回転速度確認信号が全体制御装置8からAND回路A3に入力されると、図4(g)のように、RSフリップフロップRS2の出力がハイとなり、そして、図4(h)のように、遅延回路D2で所定時間T2分だけ遅延されてハイとなる信号が出力される。よって、スピン動作開始信号が出力されてガスタービン1の回転速度rが所定の回転速度rxに至った後、所定時間T2が経過すると、図5(f)のようにパルス発生回路P4よりハイとなるパルス信号が出力され、図5(j)のようにOR回路O4よりハイのパルス信号となるスピン動作停止信号が出力される。即ち、図3のように、ガスタービン1の回転が開始して所定回転速度rxに至った後、所定時間T2が経過するとガスタービン1の回転を停止する。
【0034】
又、遅延回路D2からの出力がハイとなるため、インバータI1からの出力がローとなり、図4(f)のように、AND回路A2からの出力がローとなる。よって、図5(a),(b)のように、スタックダンパ開信号がローとなるとともに、スタックダンパ閉信号がハイとなり、図3のように、スタックダンパ4aが閉じる。更に、遅延回路D2からの出力がハイとなると、遅延回路D3からの出力は、所定時間T3だけ遅延してハイとなる。
【0035】
そのため、図4(i)のように、AND回路A4からの出力が、遅延回路D2からの出力がハイとなって所定時間T3が経過した後、ハイとなる。このようにAND回路A4からの出力がハイとなると、AND回路A2がハイとなったときと同様、図5(a)、(b)のように、スタックダンパ開信号がハイとなるとともにスタックダンパ閉信号がローとなる。よって、図3のように、ガスタービン1のスピン動作を停止した後に所定時間T3が経過すると、スタックダンパ4aが開く。
【0036】
又、遅延回路D3からの出力が遅延回路D4に入力されて、所定時間T4だけ遅延させてAND回路A5に入力される。そして、遅延回路D3の出力がハイとなってから所定時間T4が経過すると、まず、図5(d)のようにパルス発生回路P2よりハイとなるパルス信号が出力されて、図5(i)のようにAND回路A8からハイのパルス信号となるスピン動作開始信号が出力される。よって、図3のように、スタックダンパ4aが開いてから所定時間T4が経過すると、ガスタービン1がスピン動作を開始する。このようにしてガスタービン1がスピン動作を開始して、ガスタービン1の回転速度rが所定の回転速度rxに至ったとき、AND回路A5の出力がハイとなるため、RSフリップフロップRS3の出力が図4(j)のようにハイとなる。
【0037】
そして、RSフリップフロップRS3からの出力がハイとなってから所定時間T5が経過すると、図4(k)のように、遅延回路D5の出力がハイとなる。このとき、インバータI2を介して遅延回路D5の出力が入力されるAND回路A4の出力が図4(i)のようにローとなる。よって、AND回路A2がローとなったときと同様、図5(a)、(b)のように、スタックダンパ開信号がローとなるとともにスタックダンパ閉信号がハイとなる。
【0038】
又、遅延回路D5の出力が入力されるパルス発生回路P5より図5(g)のようにハイとなるパルス信号が発生して、図5(j)のように、OR回路O4よりハイのパルス信号となるスピン動作停止信号が出力される。よって、図3のように、ガスタービン1の回転速度rが所定の回転速度rxに至ってから所定時間T5が経過すると、スタックダンパ4aが閉じるとともにガスタービン1がスピン動作を停止する。
【0039】
その後、遅延回路D5よりハイの信号が出力されてから所定時間T6が経過すると、遅延回路D6の出力がハイとなるため、図4(l)のように、AND回路A6の出力がハイとなる。よって、AND回路A2,A4の出力がハイとなったときと同様、図5(a)、(b)のように、スタックダンパ開信号がハイとなるとともにスタックダンパ閉信号がローとなり、図3のように、スタックダンパ4aが開く。
【0040】
そして、所定時間T7が経過すると、遅延回路D7の出力がハイとなり、図5(e)のようにパルス発生回路P3よりハイとなるパルス信号が出力されて、図5(i)のようにAND回路A8からハイのパルス信号となるスピン動作開始信号が出力される。よって、スタックダンパ4aが開いてから所定時間T7が経過すると、図3のように、ガスタービン1がスピン動作を開始する。そして、ガスタービン1の回転速度rが所定の回転速度rxに至ると、AND回路A7の出力がハイとなり、図4(m)のように、RSフリップフロップRS4の出力がハイとなる。
【0041】
その後、所定時間T8が経過すると、図4(n)のように、遅延回路D8がハイとなり、図4(l)のように、遅延回路D8の出力がインバータI3で反転されて入力されるAND回路A6の出力がローとなる。よって、AND回路A2,A4の出力がローとなったときと同様、図5(a)、(b)のように、スタックダンパ開信号がローとなるとともにスタックダンパ閉信号がハイとなり、図3のように、スタックダンパ4aが閉じる。又、図5(h)のようにパルス発生回路P6よりハイとなるパルス信号が出力されて、図5(j)のようにOR回路O4からハイのパルス信号となるスピン動作停止信号が出力され、図3のように、ガスタービン1がスピン動作を停止する。
【0042】
その後、遅延回路D8からの出力がハイとなってから所定時間T9が経過すると、図4(o)のように、遅延回路D9から出力される自動冷却スピン完了信号がハイとなる。よって、自動冷却スピン完了信号がリセット入力端子に入力されるRSフリップフロップRS0の出力が図4(c)のようにローとなり、AND回路A1より出力される自動冷却スピン期間信号が図4(e)のようにローとなる。そのため、インバータI0からRSフリップフロップRS2〜RS4のリセット入力端子に、ハイとなる信号が入力され、RSフリップフロップRS2〜RS4の出力がそれぞれ、図4(g)、(j)、(m)のように、ローとなる。
【0043】
又、遅延回路D9から出力される自動冷却スピン完了信号は全体制御装置8にも入力され、自動冷却スピン動作が完了したことが通知され、全体制御装置8から出力される自動冷却スピン中止信号がハイとされるとともにスタックダンパ制御許可信号及びスピン許可信号がローとされる。そのため、OR回路O1を介してハイとなる自動冷却スピン中止信号がRSフリップフロップRS1のリセット入力端子に入力され、その出力である自動冷却スピン開始信号が図4(d)のようにローとなる。又、自動冷却スピン制御装置7のスタックダンパ開信号及びスタックダンパ閉信号がAND回路A9によって図5(a)、(b)のように無効とされるとともに、スピン動作開始信号がAND回路A8によって図5(i)のように無効とされる。
【0044】
このように、本実施形態においては、自動冷却スピン制御装置を図2のように構成することにより、図3のように、ガスタービン1の通常運転を停止した後、スタックダンパ4aを開いた後にガスタービン1のスピン動作を所定時間行ってスタックダンパ4aを閉じる動作を自動的に所定回数繰り返すことによって、自動冷却スピンを行う。
【0045】
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。図6は、本発明における自動冷却スピン制御装置を備えたコンバインドプラントの構成を示すブロック図である。又、図7は、本実施形態における自動冷却スピン制御装置の動作を示すフローチャートである。
【0046】
図6のコンバインドプラントは、図1のコンバインドプラントと異なり、自動冷却スピン制御装置7aが、スタックダンパ4a及びモータ6に制御信号を与える制御部71と、スタックダンパ4aの開閉タイミングやガスタービン1のスピン動作のタイミングを記憶したタイムデータテーブル72と、n回のスピン動作を計数するカウンタ73と、スピン動作を行う際の各タイミングの時間を計測するタイマ74と、を備える。
【0047】
タイムデータテーブル72では、自動冷却スピン動作を行う際にn回のスピン動作を行うとき、n回のスピン動作それぞれに対して、図8のように、スタックダンパ4aを閉じてから開くまでの時間Tam(mは、1≦m≦nの整数)と、スタックダンパ4aを開いた後にガスタービン1がスピン動作を開始するまでの時間Tbmと、ガスタービン1がスピン動作を開始してからガスタービン1を停止するとともにスタックダンパ4aを閉じるまでの時間Tcmとを格納する。
【0048】
以下に、自動冷却スピン制御装置7aによる動作について、図7のフローチャートを参照して説明する。まず、ガスタービン1を停止した後、ガスタービン1の回転速度rが所定の回転速度ryを下回ったことを全体制御装置8が確認すると、自動冷却スピン制御装置7aに対して自動冷却スピン動作を開始するように指示する。このとき、第1の実施形態と同様、全体制御装置8によってスタックダンパ4aが閉じるように制御される。このように自動冷却スピン動作の開始が自動冷却スピン制御装置7aに対して指示されると、まず、カウンタ73の計数値kが1に初期化された後(STEP1)、タイマ74で計測される時間Tが0に初期化される(STEP2)。
【0049】
そして、タイムデータテーブル72より、スタックダンパ4aを閉じてから開くまでの時間Tkaが読み出されると(STEP3)、タイマ74によって計測される時間Tが時間Tkaを経過したか否かが確認される(STEP4)。その後、タイマ74による計測時間Tが時間Tkaとなったことが確認されると(Yes)、スタックダンパ4aを開くための信号をスタックダンパ4aに送信し、スタックダンパ4aを開く(STEP5)。尚、時間Tkaが経過するまで、STEP4においてタイマ74による計測時間Tが確認される。
【0050】
STEP5でスタックダンパ4aを開いた後、再び、タイマ74によって計測される時間Tを0に初期化した後(STEP6)、タイムデータテーブル72より、スタックダンパ4aを開いてからガスタービン1のスピン動作を開始するまでの時間Tkbを読み出すと(STEP7)、タイマ74によって計測される時間Tが時間Tkbを経過したか否かが確認される(STEP8)。その後、タイマ74による計測時間Tが時間Tkbとなったことが確認されると(Yes)、スピン動作を開始するための信号をモータ6に送信し、ガスタービン1によるスピン動作を開始する(STEP9)。尚、時間Tkbが経過するまで、STEP8においてタイマ74による計測時間Tが確認される。
【0051】
STEP9でガスタービン1のスピン動作を開始した後、ガスタービン1の回転速度rが所定の回転速度rxに至ったか否かが全体制御装置8によって確認されて回転速度rxに至ったことを示す回転速度確認信号が送信されたか否かが確認される(STEP10)。このとき、ガスタービン1の回転速度rが所定の回転速度rxとなって全体制御装置8から回転速度確認信号が送信されると(Yes)、再び、タイマ74によって計測される時間Tを0に初期化した後(STEP11)、ガスタービン1のスピン動作を開始してからガスタービン1のスピン動作を停止するとともにスタックダンパ4aを閉じるまでの時間Tkcを読み出す(STEP12)。尚、回転速度確認信号が与えられるまで、STEP10において、全体制御装置からの回転速度確認信号が確認される。
【0052】
STEP12でタイムデータテーブル72より時間Tkcが読み出されると、タイマ74によって計測される時間Tが時間Tkcを経過したか否かが確認される(STEP13)。その後、タイマ74による計測時間Tが時間Tkcとなったことが確認されると(Yes)、スピン動作を停止するための信号をモータ6に送信して、ガスタービン1によるスピン動作を停止する(STEP14)。その後、スタックダンパ4aを閉じるための信号をスタックダンパ4aに送信し、とともにスタックダンパ4aを閉じる(STEP15)。尚、時間Tkcが経過するまで、STEP13においてタイマ74による計測時間Tが確認される。
【0053】
STEP15でスタックダンパ4aを閉じた後、カウンタ73による計数値kがnに至ったか否かが確認される(STEP16)。このとき、カウンタ73の計数値kがnでない場合(No)、カウンタ73による計数値kを1つ計数した後(STEP17)、STEP2に移行し、STEP2以降の動作を再び行う。又、カウンタ73の計数値kがnである場合、自動冷却スピン動作を終了したことを示す自動冷却スピン完了信号を全体制御装置8に送信して(STEP18)、動作を終了する。
【0054】
本実施形態のように構成することによって、STEP16で制限するカウンタ73の計数値nとタイムデータテーブル72内の時間Tam、Tbm、Tcmをそれぞれ設定することによって、自動冷却スピン動作を行う際において、ガスタービン1のスピン動作を適切な回数で設定することができるとともに、スタックダンパ4aの開く時間及び閉じる時間を適切な時間に設定することができる。
【0055】
【発明の効果】
本発明によると、自動冷却スピン制御装置によって、ガスタービンのスピン動作を自動的に制御することができるため、従来のように、運転員によりスピン動作を行う必要がなくなる。又、このスピン動作を行う回数と、各回毎のスピン動作における第1所定時間及び前記第2所定時間及び第3所定時間とを適宜設定することで、ガスタービンのケーシング内部の温度差が小さくしてケーシングのひずみが生じすることを防止することができる。このとき、更に、排ガスボイラからの排出させる排ガスの量を適切な量に設定できるため、ガスタービンからの排ガスを排ガスボイラに排出する排ガスダクトなどの破壊を防ぐとともに、排ガスボイラ内の熱量をある程度保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のガスタービンプラントの構成を示すブロック図。
【図2】図1のガスタービンプラント内の自動冷却スピン制御装置の内部構成を示すブロック回路図。
【図3】自動冷却スピン動作時におけるガスタービンの回転速度の変遷を示すグラフ。
【図4】図2の自動冷却スピン制御装置の各部における信号の変遷を示すタイミングチャート。
【図5】図2の自動冷却スピン制御装置の各部における信号の変遷を示すタイミングチャート。
【図6】第2の実施形態のガスタービンプラントの構成を示すブロック図。
【図7】図6のガスタービンプラント内の自動冷却スピン制御装置の動作を示すフローチャート。
【図8】図6のガスタービンプラント内の自動冷却スピン制御装置が備えるタイムデータテーブル内の記憶状態を示す図。
【図9】従来のガスタービンプラントの構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 ガスタービン
1a 燃焼器
2 蒸気タービン
3 排ガスダクト
4 HRSG
4a スタックダンパ
5 圧縮機
6 モータ
6a クラッチ
7,7a 自動冷却スピン制御装置
8 全体制御装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスタービン停止時の冷却スピン動作を行うガスタービンプラントにおけるガスタービン及び当該ガスタービンプラントの冷却スピン動作を制御するための自動冷却スピン制御装置に関するもので、特に、HRSG(排ガスボイラ)にスタックダンパを備えたガスタービンプラント及び当該ガスタービンプラントに対する自動冷却スピン制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガスタービンプラントにおいて、ガスタービンの停止後、ガスタービンのケーシング内部には、ガスタービン駆動時の燃焼ガスによって昇温された高熱の空気が残留する。そして、このガスタービンのケーシング内部では、高温の空気層が上部に、又、低温の空気層が下部に溜まる。よって、ガスタービンのケーシング内部の上下に温度差ができるため、ケーシング及びガスタービンそれぞれの上部及び下部において冷却される度合いが異なり、その収縮率も異なる。このことより、ケーシング及びガスタービンそれぞれにひずみが生じ、ガスタービンを再起動させたとき、動翼と静翼とが接触するなどして、異常振動を発生することがある。
【0003】
停止後のケーシング内部の温度差が原因となるガスタービン及びケーシングのひずみを防ぐために、燃焼器への燃料供給を遮断してガスタービンを停止した後、ケーシング内部が十分に冷却されるまで、ガスタービンを定期的にモータなどで駆動するスピン動作が行われる。このようなスピン動作を行うことによって、ケーシング内部の空気を撹拌してケーシング内部の温度差を解消する。従来技術として、本出願人は、このようなスピン動作と燃焼器内に残留している燃料を空気で吹き飛ばすパージ運転とを同時に行うガスタービンの再起動方法を提供している(特許文献1参照)。
【0004】
又、図9のように、ガスタービン1と蒸気タービン2とを備えたコンバインドプラントにおいては、燃焼器1aの燃焼ガスにより回転するガスタービン1からの排ガスの熱を利用して蒸気タービン2に供給する蒸気を生成する排ガスボイラ(HRSG)4が排ガスダクト3を介して設けられる。又、HRSG4には、ガスタービン1の停止後、再起動時にできるだけ早く定格負荷に到達するために、HRSG4内部の熱が逃げないようにHRSG4の出口側を閉じるスタックダンパ4aが設けられる。又、燃焼器1aに圧縮空気を供給する圧縮機5がガスタービン1と同軸となるように設けられる。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−253030号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図9のように構成されるコンバインドプラントにおいて、ガスタービン1を停止した後、HRSG4におけるドラム内の水をできるだけ高温に保つために、スタックダンパ4aを閉じるが、このスタックダンパ4aを閉じたまま、上述のスピン動作を行うと、排ガスダクト3内の圧力が上昇し、排ガスダクト3を破損する恐れがある。尚、ガスタービン1は、クラッチ6aを介してモータ6の回転が伝達される。即ち、モータ6を駆動させることによって、クラッチ6aを介してガスタービン1にモータ6の回転が伝達して、ガスタービン1がスピン動作を行う。
【0007】
そのため、ガスタービン1のスピン動作を行うときには、まず、スタックダンパ4aを開いてから行う必要がある。そして、ガスタービン1のスピン動作を終了すると、HRSG4内の熱ができるだけ外部に逃げることを防ぐために、スタックダンパ4aを閉じる。ガスタービン1のスピン動作及びスタックダンパ4aの開閉動作は自動化されていないため、従来は、運転員が行う必要があった。又、このスピン動作の時間によってスタックダンパ4を開く時間が変更するため、HRSG4内部の熱に影響を与えるため、運転員は、スピン動作に対する時間管理を正確に行う必要がある。以上より、ガスタービン1の停止後のスピン動作を効率よく行うために、運転員に負担がかかる。
【0008】
このような問題を鑑みて、本発明は、ガスタービン停止後のガスタービンのスピン動作とスタックダンパの開閉動作とを自動的に行うことができる自動冷却スピン制御装置及び該自動冷却スピン制御装置を備えるガスタービンプラントを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の自動冷却スピン制御装置は、燃焼器への燃料供給を遮断してガスタービンの回転を停止させた後、該ガスタービンからの排ガスの熱より蒸気を発生する排ガスボイラからの排ガスの排出を防ぐスタックダンパを閉じるガスタービンプラントに設置される自動冷却スピン制御装置において、前記燃焼器への燃料供給の遮断を検出する燃料遮断検出部と、当該燃料遮断検出部で燃料供給の遮断が検出されたタイミングに基づいて、前記ガスタービンを前記燃焼器への燃料供給を行わずに回転させる回転機構の駆動及び停止を制御する第1制御信号を出力する回転機構制御部と、前記スタックダンパの開閉を制御する第2制御信号を出力するスタックダンパ制御部と、を備え、前記スタックダンパを開く前記第2制御信号を前記スタックダンパ制御部より出力した後、前記回転機構を駆動する前記第1制御信号を前記回転機構制御部から出力し、前記ガスタービンを回転させた後に第1所定時間が経過すると、前記回転機構を停止する前記第1制御信号を前記回転機構制御部から出力するとともに前記スタックダンパを閉じる前記第2制御信号を前記スタックダンパ制御部から出力することで、一時的に前記スタックダンパを開くとともに前記ガスタービンを回転させるスピン動作を制御するとともに、前記燃料遮断検出部により前記燃焼器への燃料供給の遮断を検出した後、第2所定時間毎に前記スピン動作の制御を複数回行うことを特徴とする。
【0010】
このようにすることで、前記ガスタービンプラントにおける前記スピン動作を自動的に行うことができるとともに、前記スピン動作を行う回数と、各回毎の前記第1所定時間及び前記第2所定時間とを適宜設定することによって、前記ガスタービンプラントにおいて効率の良い前記スピン動作を実施することができる。又、前記第1所定時間及び前記第2所定時間は、各回の前記スピン動作毎に異なる値に設定することができるものとしても構わない。又、前記スピン動作の回数を1回だけとしても構わない。
【0011】
このような自動冷却スピン制御装置において、請求項2に記載するように、前記第1所定時間が前記ガスタービンの回転速度が所定回転速度を超えたときからの時間であるものとして、前記ガスタービンの回転速度が前記所定回転速度を超えて、前記ガスタービンの排ガスを十分に撹拌する効果が現れてから前記第1所定時間が経過したか否かを確認することができる。
【0012】
又、請求項3に記載するように、前記スタックダンパを開く前記第2制御信号を前記スタックダンパ制御部より出力した後、第3所定時間が経過すると、前記回転機構を駆動する前記第1制御信号を前記回転機構制御部より出力するものとして、前記スタックダンパが十分開いて排ガスの排出が可能な状態とした後に前記ガスタービンを回転させるように制御することができる。又、前記第3所定時間は、各回の前記スピン動作毎に異なる値に設定することができるものとしても構わない。
【0013】
このとき、請求項4に記載するように、前記燃料遮断検出部が前記ガスタービンの燃料供給の遮断を検出したときに発生する燃料遮断検出信号を前記第2所定時間遅延させる第1遅延回路と、該第1遅延回路からの出力を前記第3所定時間遅延させる第2遅延回路と、前記ガスタービンの回転速度が所定回転速度になったことを通知する信号と前記第2遅延回路からの出力が入力されるAND回路と、前記AND回路からの出力を前記第1所定時間遅延させる第3遅延回路と、を備え、前記第1遅延回路からの出力をトリガとして、前記スタックダンパを開く前記第2制御信号を前記スタックダンパ制御部が出力し、前記第2遅延回路からの出力をトリガとして、前記回転機構を駆動する前記第1制御信号を前記回転機構制御部が出力し、前記第3遅延回路からの出力をトリガとして、前記回転機構を停止する前記第1制御信号を前記回転機構制御部が出力するとともに、前記スタックダンパを閉じる前記第2制御信号を前記スタックダンパ制御部が出力することで、1回目の前記スピン動作を制御するようにしても構わない。
【0014】
前記第1〜第3遅延回路を1段だけ設けることで、前記スピン動作を1回だけ制御するものとしても構わない。又、請求項5に記載するように、n(nは2以上の整数)回の前記スピン動作を制御するとともに、前記第1〜第3遅延回路をn段備え、n段目の前記第1遅延回路が、n−1段目の前記第3遅延回路の出力を前記第2所定時間遅延させるとともに、前記第2遅延回路及び前記第3遅延回路はそれぞれ、同一段の前記第1遅延回路及び前記AND回路からの出力が入力されるものとしても構わない。
【0015】
又、本発明のガスタービンプラントは、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の自動冷却スピン制御装置と、前記ガスタービンと、前記ガスタービンからの排ガスの熱により蒸気を発生する前記排ガスボイラと、前記ガスタービンを回転させる前記回転機構と、前記ガスタービンに燃焼ガスを供給する前記燃焼器と、閉じることにより前記排ガスボイラからの前記ガスタービンからの排ガスの排出を防ぐ前記スタックダンパと、前記排ガスボイラから発生する蒸気により回転する蒸気タービンと、を備え、前記ガスタービンへの燃料供給が遮断した後、前記自動冷却スピン制御装置からの前記第1制御信号により前記回転機構が制御されるとともに前記自動冷却スピン制御装置からの前記第2制御信号により前記スタックダンパが制御されることで、前記ガスタービンの前記スピン動作が制御されることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明における自動冷却スピン制御装置を備えたコンバインドプラントの構成を示すブロック図である。又、図2は、本実施形態における自動冷却スピン制御装置の内部構成を示すブロック回路図である。
【0017】
図1のコンバインドプラントは、燃焼器1aからの燃焼ガスによって回転するガスタービン1と、ガスタービン1の排ガスの熱により発生した蒸気によって回転する蒸気タービン2と、ガスタービン1を回転させた燃焼器1aからの燃焼ガスを排ガスとして排出する排ガスダクト3と、排ガスダクト3を通じて与えられるガスタービン1からの排ガスの熱を利用して蒸気タービン2に供給する蒸気を発生するHRSG4と、回転して外部の空気を圧縮するガスタービン1と同軸の圧縮機5と、ガスタービン1にスピン動作を行わせるためにクラッチ6aを介して回転を伝達するモータ6と、燃焼器1aへの燃料供給を遮断した後にガスタービン1の自動冷却スピン動作を制御する自動冷却スピン制御装置7と、プラント全体を制御するための全体制御装置8と、を備える。尚、ガスタービン1と蒸気タービン2とが同軸であっても構わないし、異なる軸に構成されるものであっても構わない。
【0018】
このようなコンバインドプラントにおいて、自動冷却スピン制御装置7では、図2のように、遅延回路D0において、ガスタービン1の燃焼器1aの燃料供給を遮断する燃料供給遮断信号が所定時間T0だけ遅延されて、RSフリップフロップRS0のセット入力端子に入力される。又、所定回数(本実施形態では3回)のスピン動作が行われる自動冷却スピン動作が完了したことを示す自動冷却スピン完了信号がRSフリップフロップRS0のリセット入力端子に入力される。そして、RSフリップフロップRS0の出力がAND回路A0の一方の入力端子に入力される。このAND回路A0の他方の入力端子には、自動冷却スピン動作を行うことを指示されたことを示す自動冷却スピン選択信号が全体制御装置8から入力される。
【0019】
又、ガスタービン1の通常動作が指示されたことを示す通常起動信号と自動冷却スピン動作の中止が指示されたことを示す自動冷却スピン中止信号とが、全体制御装置8よりOR回路O1に入力される。このOR回路O1からの出力がRSフリップフロップRS1のリセット入力端子に入力されるとともに、AND回路A0の出力がRSフリップフロップRS1のセット入力端子に入力される。このRSフリップフロップRS1からの出力が、自動冷却スピン動作の開始を示す自動冷却スピン開始信号として出力される。又、RSフリップフロップRS0,RS1の出力がAND回路A1に入力される。このAND回路A1からの出力が、自動冷却スピン動作が成される期間であることを示す自動冷却スピン期間信号として出力される。
【0020】
そして、RSフリップフロップRS1からの自動冷却スピン開始信号が遅延回路D1に入力されるとともにAND回路A2の一方の入力端子に入力される。遅延回路D1において所定時間T1だけ遅延された自動冷却スピン開始信号がパルス発生回路P1に入力される。又、この遅延回路D1で遅延された信号と、ガスタービン1の回転速度rが所定回転速度rxを超えたことを示す全体制御装置8から送信される回転速度確認信号とが、AND回路A3に入力され、このAND回路A3からの出力がRSフリップフロップRS2のセット入力端子に入力される。
【0021】
RSフリップフロップRS2の出力が遅延回路D2に入力されて所定時間T2だけ遅延されると、インバータI1及び遅延回路D3及びパルス発生回路P4に入力される。又、一方の入力端子に自動冷却スピン開始信号が入力されるAND回路A2の他方の入力端子には、インバータI1からの出力が入力され、その出力がOR回路O2の1つの入力端子に入力される。
【0022】
又、遅延回路D3で所定時間T3だけ遅延された信号が遅延回路D4に入力されるとともにAND回路A4の一方の入力端子に入力される。遅延回路D4において所定時間T4だけ遅延された信号がパルス発生回路P2に入力される。又、この遅延回路D4からの信号と全体制御装置8からの回転速度確認信号とがAND回路A5に入力され、このAND回路A5からの出力がRSフリップフロップRS3のセット入力端子に入力される。RSフリップフロップRS3の出力が遅延回路D5に入力されて所定時間T5だけ遅延されると、インバータI2及び遅延回路D6及びパルス発生回路P5に入力される。又、一方の入力端子に遅延回路D3からの信号が入力されるAND回路A4の他方の入力端子には、インバータI2からの出力が入力され、その出力がOR回路O2の1つの入力端子に入力される。
【0023】
又、遅延回路D6で所定時間T6だけ遅延された信号が遅延回路D7に入力されるとともにAND回路A6の一方の入力端子に入力される。遅延回路D7において所定時間T7だけ遅延された信号がパルス発生回路P3に入力される。又、この遅延回路D7からの信号と全体制御装置8からの回転速度確認信号とがAND回路A7に入力され、このAND回路A7からの出力がRSフリップフロップRS4のセット入力端子に入力される。RSフリップフロップRS4の出力が遅延回路D8に入力されて所定時間T8だけ遅延されると、インバータI3及び遅延回路D9及びパルス発生回路P6に入力される。又、一方の入力端子に遅延回路D6からの信号が入力されるAND回路A6の他方の入力端子には、インバータI3からの出力が入力され、その出力がOR回路O2の1つの入力端子に入力される。
【0024】
又、AND回路A1から出力される自動冷却スピン期間信号が、インバータI0に入力されて反転された後、RSフリップフロップRS2〜RS4のリセット入力端子に入力される。又、パルス発生回路P1〜P3それぞれからの出力がOR回路O3の入力端子に入力され、パルス発生回路P4〜P6それぞれからの出力がOR回路O4の入力端子に入力される。
【0025】
OR回路O3からの出力は、ガスタービン1のスピン動作の許可を与える全体制御装置8からのスピン許可信号とともにAND回路A8に入力され、このAND回路A8から出力されるパルス信号がガスタービン1のスピン動作の開始を指示するスピン動作開始信号としてモータ6に出力される。又、OR回路O4から出力されるパルス信号は、ガスタービン1のスピン動作の停止を指示するスピン動作停止信号としてモータ6に出力される。
【0026】
又、OR回路O2からの出力と全体制御装置8からのスタックダンパ4aの制御を許可するスタックダンパ制御許可信号とがAND回路A9に入力され、AND回路A9の出力がスタックダンパ4aを開くためのスタックダンパ開信号としてスタックダンパ4aに出力されるとともに、インバータI4に入力される。更に、インバータI4からは、AND回路A9からの出力を反転することによって、スタックダンパ4aを閉じるためのスタックダンパ閉信号をスタックダンパ4aに出力する。又、遅延回路D9から出力される信号が、自動冷却スピン完了信号としてRSフリップフロップRS0のリセット入力端子に入力される。
【0027】
このように構成される自動冷却スピン制御装置7の動作について、図3の時間とガスタービン1の回転速度rとの関係を表したグラフと、図4及び図5の自動冷却スピン制御装置7内の各部における信号の変遷を表したタイミングチャートとを参照して説明する。燃焼器1aへの燃料供給を遮断するために、燃焼器1aへの燃料供給を行う燃料供給弁(不図示)に図4(a)のようなパルス信号となる燃料供給遮断信号が全体制御装置8から与えられて燃料供給弁を閉じたとき、燃焼器1aへの燃料供給が遮断されるために、図3のように、ガスタービン1の回転速度rが徐々に低くなる。このとき、図3のように、スタックダンパ4aは開いた状態のままである。
【0028】
全体制御装置8では、ガスタービン1の回転速度rを確認し、その回転速度が所定回転速度ry(ry≦rx)を下回ったとき、図3のように、スタックダンパ4aを閉じるとともに、図4(b)のように、スタックダンパ制御許可信号をハイとする。よって、AND回路A9には、ハイとなるスタックダンパ制御許可信号が入力されることとなり、自動冷却スピン制御装置7からのスタックダンパ開閉信号によるスタックダンパ4aの開閉制御が行われるようになる。このとき、OR回路O2からの出力がローであるため、図5(a)のようにAND回路A9から出力されるスタックダンパ開信号がローであるとともに図5(b)のようにインバータI4から出力されるスタックダンパ閉信号がハイであるため、スタックダンパ4aは閉じたままである。
【0029】
又、燃料供給遮断信号が自動冷却スピン制御装置7の遅延回路D0にも入力される。尚、全体制御装置8からAND回路A0に入力される自動冷却スピン選択信号がハイであるとともに、全体制御装置8からOR回路O1に入力される通常起動信号及び自動冷却スピン中止信号がともにローである。そして、遅延回路D0で燃料供給遮断信号が所定時間T0だけ遅延されてRSフリップフロップRS0のセット入力端子に入力されるため、図4(c)のように、RSフリップフロップRS0からの出力が燃料供給遮断信号のパルスより所定時間T0だけ遅延してハイとなる。
【0030】
そして、このRSフリップフロップRS0からの出力がAND回路A0を通じてRSフリップフロップRS1のセット入力端子に入力されるため、RSフリップフロップRS1の出力である自動冷却スピン開始信号も、図4(d)のようにハイとなる。又、AND回路A1からの自動冷却スピン期間信号は、RSフリップフロップRS0,RS1の出力がハイとなるため、図4(e)のように、同様にハイとなる。このとき、遅延回路D1,D2で所定時間T1,T2だけ遅延された信号がインバータI1に入力されるまで、インバータI1へ入力される遅延回路D2からの出力はローである。
【0031】
よって、AND回路A2に入力されるインバータI1からの出力がハイであり、RSフリップフロップRS1の出力がハイとなると、図4(f)のように、AND回路A2の出力もハイとなる。このように、AND回路A2の出力がハイとなると、OR回路O2の出力がハイとなるためAND回路A9の出力がハイとなり、スタックダンパ開信号が図5(a)のようにハイとなるとともにスタックダンパ閉信号が図5(b)のようにローとなることで、スタックダンパ4aが図3のように開く。
【0032】
そして、遅延回路D1で所定時間T1だけ自動冷却スピン開始信号が遅延されてハイとなる信号がパルス発生回路P1に与えられるため、図5(c)のようなハイとなるパルス信号がパルス発生回路P1より出力され、AND回路A8より図5(i)のようにハイのパルス信号となるスピン動作開始信号が出力される。よって、図3のように、スタックダンパ4aが開いた後、所定時間T1が経過して完全に開くと、ガスタービン1の回転を開始する。
【0033】
その後、ガスタービン1の回転速度rが所定の回転速度rxを超えたことが確認されて回転速度確認信号が全体制御装置8からAND回路A3に入力されると、図4(g)のように、RSフリップフロップRS2の出力がハイとなり、そして、図4(h)のように、遅延回路D2で所定時間T2分だけ遅延されてハイとなる信号が出力される。よって、スピン動作開始信号が出力されてガスタービン1の回転速度rが所定の回転速度rxに至った後、所定時間T2が経過すると、図5(f)のようにパルス発生回路P4よりハイとなるパルス信号が出力され、図5(j)のようにOR回路O4よりハイのパルス信号となるスピン動作停止信号が出力される。即ち、図3のように、ガスタービン1の回転が開始して所定回転速度rxに至った後、所定時間T2が経過するとガスタービン1の回転を停止する。
【0034】
又、遅延回路D2からの出力がハイとなるため、インバータI1からの出力がローとなり、図4(f)のように、AND回路A2からの出力がローとなる。よって、図5(a),(b)のように、スタックダンパ開信号がローとなるとともに、スタックダンパ閉信号がハイとなり、図3のように、スタックダンパ4aが閉じる。更に、遅延回路D2からの出力がハイとなると、遅延回路D3からの出力は、所定時間T3だけ遅延してハイとなる。
【0035】
そのため、図4(i)のように、AND回路A4からの出力が、遅延回路D2からの出力がハイとなって所定時間T3が経過した後、ハイとなる。このようにAND回路A4からの出力がハイとなると、AND回路A2がハイとなったときと同様、図5(a)、(b)のように、スタックダンパ開信号がハイとなるとともにスタックダンパ閉信号がローとなる。よって、図3のように、ガスタービン1のスピン動作を停止した後に所定時間T3が経過すると、スタックダンパ4aが開く。
【0036】
又、遅延回路D3からの出力が遅延回路D4に入力されて、所定時間T4だけ遅延させてAND回路A5に入力される。そして、遅延回路D3の出力がハイとなってから所定時間T4が経過すると、まず、図5(d)のようにパルス発生回路P2よりハイとなるパルス信号が出力されて、図5(i)のようにAND回路A8からハイのパルス信号となるスピン動作開始信号が出力される。よって、図3のように、スタックダンパ4aが開いてから所定時間T4が経過すると、ガスタービン1がスピン動作を開始する。このようにしてガスタービン1がスピン動作を開始して、ガスタービン1の回転速度rが所定の回転速度rxに至ったとき、AND回路A5の出力がハイとなるため、RSフリップフロップRS3の出力が図4(j)のようにハイとなる。
【0037】
そして、RSフリップフロップRS3からの出力がハイとなってから所定時間T5が経過すると、図4(k)のように、遅延回路D5の出力がハイとなる。このとき、インバータI2を介して遅延回路D5の出力が入力されるAND回路A4の出力が図4(i)のようにローとなる。よって、AND回路A2がローとなったときと同様、図5(a)、(b)のように、スタックダンパ開信号がローとなるとともにスタックダンパ閉信号がハイとなる。
【0038】
又、遅延回路D5の出力が入力されるパルス発生回路P5より図5(g)のようにハイとなるパルス信号が発生して、図5(j)のように、OR回路O4よりハイのパルス信号となるスピン動作停止信号が出力される。よって、図3のように、ガスタービン1の回転速度rが所定の回転速度rxに至ってから所定時間T5が経過すると、スタックダンパ4aが閉じるとともにガスタービン1がスピン動作を停止する。
【0039】
その後、遅延回路D5よりハイの信号が出力されてから所定時間T6が経過すると、遅延回路D6の出力がハイとなるため、図4(l)のように、AND回路A6の出力がハイとなる。よって、AND回路A2,A4の出力がハイとなったときと同様、図5(a)、(b)のように、スタックダンパ開信号がハイとなるとともにスタックダンパ閉信号がローとなり、図3のように、スタックダンパ4aが開く。
【0040】
そして、所定時間T7が経過すると、遅延回路D7の出力がハイとなり、図5(e)のようにパルス発生回路P3よりハイとなるパルス信号が出力されて、図5(i)のようにAND回路A8からハイのパルス信号となるスピン動作開始信号が出力される。よって、スタックダンパ4aが開いてから所定時間T7が経過すると、図3のように、ガスタービン1がスピン動作を開始する。そして、ガスタービン1の回転速度rが所定の回転速度rxに至ると、AND回路A7の出力がハイとなり、図4(m)のように、RSフリップフロップRS4の出力がハイとなる。
【0041】
その後、所定時間T8が経過すると、図4(n)のように、遅延回路D8がハイとなり、図4(l)のように、遅延回路D8の出力がインバータI3で反転されて入力されるAND回路A6の出力がローとなる。よって、AND回路A2,A4の出力がローとなったときと同様、図5(a)、(b)のように、スタックダンパ開信号がローとなるとともにスタックダンパ閉信号がハイとなり、図3のように、スタックダンパ4aが閉じる。又、図5(h)のようにパルス発生回路P6よりハイとなるパルス信号が出力されて、図5(j)のようにOR回路O4からハイのパルス信号となるスピン動作停止信号が出力され、図3のように、ガスタービン1がスピン動作を停止する。
【0042】
その後、遅延回路D8からの出力がハイとなってから所定時間T9が経過すると、図4(o)のように、遅延回路D9から出力される自動冷却スピン完了信号がハイとなる。よって、自動冷却スピン完了信号がリセット入力端子に入力されるRSフリップフロップRS0の出力が図4(c)のようにローとなり、AND回路A1より出力される自動冷却スピン期間信号が図4(e)のようにローとなる。そのため、インバータI0からRSフリップフロップRS2〜RS4のリセット入力端子に、ハイとなる信号が入力され、RSフリップフロップRS2〜RS4の出力がそれぞれ、図4(g)、(j)、(m)のように、ローとなる。
【0043】
又、遅延回路D9から出力される自動冷却スピン完了信号は全体制御装置8にも入力され、自動冷却スピン動作が完了したことが通知され、全体制御装置8から出力される自動冷却スピン中止信号がハイとされるとともにスタックダンパ制御許可信号及びスピン許可信号がローとされる。そのため、OR回路O1を介してハイとなる自動冷却スピン中止信号がRSフリップフロップRS1のリセット入力端子に入力され、その出力である自動冷却スピン開始信号が図4(d)のようにローとなる。又、自動冷却スピン制御装置7のスタックダンパ開信号及びスタックダンパ閉信号がAND回路A9によって図5(a)、(b)のように無効とされるとともに、スピン動作開始信号がAND回路A8によって図5(i)のように無効とされる。
【0044】
このように、本実施形態においては、自動冷却スピン制御装置を図2のように構成することにより、図3のように、ガスタービン1の通常運転を停止した後、スタックダンパ4aを開いた後にガスタービン1のスピン動作を所定時間行ってスタックダンパ4aを閉じる動作を自動的に所定回数繰り返すことによって、自動冷却スピンを行う。
【0045】
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。図6は、本発明における自動冷却スピン制御装置を備えたコンバインドプラントの構成を示すブロック図である。又、図7は、本実施形態における自動冷却スピン制御装置の動作を示すフローチャートである。
【0046】
図6のコンバインドプラントは、図1のコンバインドプラントと異なり、自動冷却スピン制御装置7aが、スタックダンパ4a及びモータ6に制御信号を与える制御部71と、スタックダンパ4aの開閉タイミングやガスタービン1のスピン動作のタイミングを記憶したタイムデータテーブル72と、n回のスピン動作を計数するカウンタ73と、スピン動作を行う際の各タイミングの時間を計測するタイマ74と、を備える。
【0047】
タイムデータテーブル72では、自動冷却スピン動作を行う際にn回のスピン動作を行うとき、n回のスピン動作それぞれに対して、図8のように、スタックダンパ4aを閉じてから開くまでの時間Tam(mは、1≦m≦nの整数)と、スタックダンパ4aを開いた後にガスタービン1がスピン動作を開始するまでの時間Tbmと、ガスタービン1がスピン動作を開始してからガスタービン1を停止するとともにスタックダンパ4aを閉じるまでの時間Tcmとを格納する。
【0048】
以下に、自動冷却スピン制御装置7aによる動作について、図7のフローチャートを参照して説明する。まず、ガスタービン1を停止した後、ガスタービン1の回転速度rが所定の回転速度ryを下回ったことを全体制御装置8が確認すると、自動冷却スピン制御装置7aに対して自動冷却スピン動作を開始するように指示する。このとき、第1の実施形態と同様、全体制御装置8によってスタックダンパ4aが閉じるように制御される。このように自動冷却スピン動作の開始が自動冷却スピン制御装置7aに対して指示されると、まず、カウンタ73の計数値kが1に初期化された後(STEP1)、タイマ74で計測される時間Tが0に初期化される(STEP2)。
【0049】
そして、タイムデータテーブル72より、スタックダンパ4aを閉じてから開くまでの時間Tkaが読み出されると(STEP3)、タイマ74によって計測される時間Tが時間Tkaを経過したか否かが確認される(STEP4)。その後、タイマ74による計測時間Tが時間Tkaとなったことが確認されると(Yes)、スタックダンパ4aを開くための信号をスタックダンパ4aに送信し、スタックダンパ4aを開く(STEP5)。尚、時間Tkaが経過するまで、STEP4においてタイマ74による計測時間Tが確認される。
【0050】
STEP5でスタックダンパ4aを開いた後、再び、タイマ74によって計測される時間Tを0に初期化した後(STEP6)、タイムデータテーブル72より、スタックダンパ4aを開いてからガスタービン1のスピン動作を開始するまでの時間Tkbを読み出すと(STEP7)、タイマ74によって計測される時間Tが時間Tkbを経過したか否かが確認される(STEP8)。その後、タイマ74による計測時間Tが時間Tkbとなったことが確認されると(Yes)、スピン動作を開始するための信号をモータ6に送信し、ガスタービン1によるスピン動作を開始する(STEP9)。尚、時間Tkbが経過するまで、STEP8においてタイマ74による計測時間Tが確認される。
【0051】
STEP9でガスタービン1のスピン動作を開始した後、ガスタービン1の回転速度rが所定の回転速度rxに至ったか否かが全体制御装置8によって確認されて回転速度rxに至ったことを示す回転速度確認信号が送信されたか否かが確認される(STEP10)。このとき、ガスタービン1の回転速度rが所定の回転速度rxとなって全体制御装置8から回転速度確認信号が送信されると(Yes)、再び、タイマ74によって計測される時間Tを0に初期化した後(STEP11)、ガスタービン1のスピン動作を開始してからガスタービン1のスピン動作を停止するとともにスタックダンパ4aを閉じるまでの時間Tkcを読み出す(STEP12)。尚、回転速度確認信号が与えられるまで、STEP10において、全体制御装置からの回転速度確認信号が確認される。
【0052】
STEP12でタイムデータテーブル72より時間Tkcが読み出されると、タイマ74によって計測される時間Tが時間Tkcを経過したか否かが確認される(STEP13)。その後、タイマ74による計測時間Tが時間Tkcとなったことが確認されると(Yes)、スピン動作を停止するための信号をモータ6に送信して、ガスタービン1によるスピン動作を停止する(STEP14)。その後、スタックダンパ4aを閉じるための信号をスタックダンパ4aに送信し、とともにスタックダンパ4aを閉じる(STEP15)。尚、時間Tkcが経過するまで、STEP13においてタイマ74による計測時間Tが確認される。
【0053】
STEP15でスタックダンパ4aを閉じた後、カウンタ73による計数値kがnに至ったか否かが確認される(STEP16)。このとき、カウンタ73の計数値kがnでない場合(No)、カウンタ73による計数値kを1つ計数した後(STEP17)、STEP2に移行し、STEP2以降の動作を再び行う。又、カウンタ73の計数値kがnである場合、自動冷却スピン動作を終了したことを示す自動冷却スピン完了信号を全体制御装置8に送信して(STEP18)、動作を終了する。
【0054】
本実施形態のように構成することによって、STEP16で制限するカウンタ73の計数値nとタイムデータテーブル72内の時間Tam、Tbm、Tcmをそれぞれ設定することによって、自動冷却スピン動作を行う際において、ガスタービン1のスピン動作を適切な回数で設定することができるとともに、スタックダンパ4aの開く時間及び閉じる時間を適切な時間に設定することができる。
【0055】
【発明の効果】
本発明によると、自動冷却スピン制御装置によって、ガスタービンのスピン動作を自動的に制御することができるため、従来のように、運転員によりスピン動作を行う必要がなくなる。又、このスピン動作を行う回数と、各回毎のスピン動作における第1所定時間及び前記第2所定時間及び第3所定時間とを適宜設定することで、ガスタービンのケーシング内部の温度差が小さくしてケーシングのひずみが生じすることを防止することができる。このとき、更に、排ガスボイラからの排出させる排ガスの量を適切な量に設定できるため、ガスタービンからの排ガスを排ガスボイラに排出する排ガスダクトなどの破壊を防ぐとともに、排ガスボイラ内の熱量をある程度保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のガスタービンプラントの構成を示すブロック図。
【図2】図1のガスタービンプラント内の自動冷却スピン制御装置の内部構成を示すブロック回路図。
【図3】自動冷却スピン動作時におけるガスタービンの回転速度の変遷を示すグラフ。
【図4】図2の自動冷却スピン制御装置の各部における信号の変遷を示すタイミングチャート。
【図5】図2の自動冷却スピン制御装置の各部における信号の変遷を示すタイミングチャート。
【図6】第2の実施形態のガスタービンプラントの構成を示すブロック図。
【図7】図6のガスタービンプラント内の自動冷却スピン制御装置の動作を示すフローチャート。
【図8】図6のガスタービンプラント内の自動冷却スピン制御装置が備えるタイムデータテーブル内の記憶状態を示す図。
【図9】従来のガスタービンプラントの構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 ガスタービン
1a 燃焼器
2 蒸気タービン
3 排ガスダクト
4 HRSG
4a スタックダンパ
5 圧縮機
6 モータ
6a クラッチ
7,7a 自動冷却スピン制御装置
8 全体制御装置
Claims (6)
- 燃焼器への燃料供給を遮断してガスタービンの回転を停止させた後、該ガスタービンからの排ガスの熱より蒸気を発生する排ガスボイラからの排ガスの排出を防ぐスタックダンパを閉じるガスタービンプラントに設置される自動冷却スピン制御装置において、
前記燃焼器への燃料供給の遮断を検出する燃料遮断検出部と、
当該燃料遮断検出部で燃料供給の遮断が検出されたタイミングに基づいて、前記ガスタービンを前記燃焼器への燃料供給を行わずに回転させる回転機構の駆動及び停止を制御する第1制御信号を出力する回転機構制御部と、
前記スタックダンパの開閉を制御する第2制御信号を出力するスタックダンパ制御部と、
を備え、
前記スタックダンパを開く前記第2制御信号を前記スタックダンパ制御部より出力した後、前記回転機構を駆動する前記第1制御信号を前記回転機構制御部から出力し、前記ガスタービンを回転させた後に第1所定時間が経過すると、前記回転機構を停止する前記第1制御信号を前記回転機構制御部から出力するとともに前記スタックダンパを閉じる前記第2制御信号を前記スタックダンパ制御部から出力することで、一時的に前記スタックダンパを開くとともに前記ガスタービンを回転させるスピン動作を制御するとともに、
前記燃料遮断検出部により前記燃焼器への燃料供給の遮断を検出した後、第2所定時間毎に前記スピン動作の制御を複数回行うことを特徴とする自動冷却スピン制御装置。 - 前記第1所定時間が前記ガスタービンの回転速度が所定回転速度を超えたときからの時間であることを特徴とする請求項1に記載の自動冷却スピン制御装置。
- 前記スタックダンパを開く前記第2制御信号を前記スタックダンパ制御部より出力した後、第3所定時間が経過すると、前記回転機構を駆動する前記第1制御信号を前記回転機構制御部より出力することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動冷却スピン制御装置。
- 前記燃料遮断検出部が前記ガスタービンの燃料供給の遮断を検出したときに発生する燃料遮断検出信号を前記第2所定時間遅延させる第1遅延回路と、
該第1遅延回路からの出力を前記第3所定時間遅延させる第2遅延回路と、
前記ガスタービンの回転速度が所定回転速度になったことを通知する信号と前記第2遅延回路からの出力が入力されるAND回路と、
前記AND回路からの出力を前記第1所定時間遅延させる第3遅延回路と、
を備え、
前記第1遅延回路からの出力をトリガとして、前記スタックダンパを開く前記第2制御信号を前記スタックダンパ制御部が出力し、
前記第2遅延回路からの出力をトリガとして、前記回転機構を駆動する前記第1制御信号を前記回転機構制御部が出力し、
前記第3遅延回路からの出力をトリガとして、前記回転機構を停止する前記第1制御信号を前記回転機構制御部が出力するとともに、前記スタックダンパを閉じる前記第2制御信号を前記スタックダンパ制御部が出力することで、
1回目の前記スピン動作を制御することを特徴とする請求項3に記載の自動冷却スピン制御装置。 - n(nは2以上の整数)回の前記スピン動作を制御するとともに、
前記第1〜第3遅延回路をn段備え、
n段目の前記第1遅延回路が、n−1段目の前記第3遅延回路の出力を前記第2所定時間遅延させるとともに、
前記第2遅延回路及び前記第3遅延回路はそれぞれ、同一段の前記第1遅延回路及び前記AND回路からの出力が入力されることを特徴とする請求項4に記載の自動冷却スピン制御装置。 - 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の自動冷却スピン制御装置と、
前記ガスタービンと、
前記ガスタービンからの排ガスの熱により蒸気を発生する前記排ガスボイラと、
前記ガスタービンを回転させる前記回転機構と、
前記ガスタービンに燃焼ガスを供給する前記燃焼器と、
閉じることにより前記排ガスボイラからの前記ガスタービンからの排ガスの排出を防ぐ前記スタックダンパと、
前記排ガスボイラから発生する蒸気により回転する蒸気タービンと、
を備え、
前記ガスタービンへの燃料供給が遮断した後、前記自動冷却スピン制御装置からの前記第1制御信号により前記回転機構が制御されるとともに前記自動冷却スピン制御装置からの前記第2制御信号により前記スタックダンパが制御されることで、前記ガスタービンの前記スピン動作が制御されることを特徴とするガスタービンプラント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003167526A JP2005002892A (ja) | 2003-06-12 | 2003-06-12 | 自動冷却スピン制御装置及びこの自動冷却スピン制御装置を備えたガスタービンプラント |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003167526A JP2005002892A (ja) | 2003-06-12 | 2003-06-12 | 自動冷却スピン制御装置及びこの自動冷却スピン制御装置を備えたガスタービンプラント |
Publications (1)
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JP2005002892A true JP2005002892A (ja) | 2005-01-06 |
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JP2003167526A Withdrawn JP2005002892A (ja) | 2003-06-12 | 2003-06-12 | 自動冷却スピン制御装置及びこの自動冷却スピン制御装置を備えたガスタービンプラント |
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JP (1) | JP2005002892A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2995801A4 (en) * | 2013-05-08 | 2016-12-28 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | HEAT EXCHANGER THERMAL STORAGE MECHANISM |
-
2003
- 2003-06-12 JP JP2003167526A patent/JP2005002892A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2995801A4 (en) * | 2013-05-08 | 2016-12-28 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | HEAT EXCHANGER THERMAL STORAGE MECHANISM |
US10539075B2 (en) | 2013-05-08 | 2020-01-21 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Heat storage mechanism of heat exchanger |
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