JP2005000617A - 包丁ホールダー - Google Patents

Abstract

【目的】安全性、利便性、衛生面、コストを満足させる包丁ホールダーを提供する。
【解決手段】弾力性のあるプラスチックまたはプラスチック・コーティングした線材で作られた包丁ホールダーは３個の支持部をもち、これで包丁の側面をホールドする。包丁の刃部は外枠や支持部に接触することなく安全に保持され切れ味を長持ちさせる。 全体がオープン構造であるため乾燥性に富み清潔を保ちやすい。さらにコンパクトに設計できるため設置の場所を選ばす大幅にコストダウンが可能となる。本発明は複数の問題を一括して解決する技術である。
【選択図】図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は包丁および刃物全般を簡易に且つ安全に収納するための考案である。
【０００２】
【従来の技術】
包丁は日常最も頻繁に使われる道具であるが危険を伴うため安全性、利便性、衛生面に十分な注意が注がれなければならないが、従来の包丁収納器（包丁ケース、包丁置き、包丁ラック、ナイフトレイ）は衛生面、利便性、製造コストなどに一長一短がある。
【０００３】
本発明に最も近い技術として
【特許文献１】実用新案公開平５−９１５５６があるが利用範囲が限られている。以下タイプ別に述べる。
【０００４】
包丁掛け・包丁ラック−
【特許文献２】（実用新案公開平５−４８８４７参照）刃部を下方にぶら下げる方法は安全ではあるが出し入れが不自由で設置場所が限られる。
【０００５】
包丁置き（台）−
【特許文献３】（登録実用新案第３０８７６１６参照）簡便ではあるが刃部をカバーし本体の安定を図るため台座部分が大きくとってあり狭いキッチンカウンターでは場所を取りすぎる。
【０００６】
マグネティックホールダー −
【特許文献４】（実用新案公開平６−４６６４８参照）見通しは良いがマグネットの強度によりずれ落ちたり着脱に力を必要とする可能性が高く家庭用ホールダーとしては不適。
【０００７】
ナイフブロック−
【特許文献５】（実用新案公開平５−６８４５３参照）クローズされた収納器の中に刃部が差し込まれているため見通しが悪くまた乾燥し難くケース内部の掃除に手間がかかる。
【０００８】
ナイフトレイ − ホールド性が悪く刃部を傷める。また複数をルースに収納しておくのは危険である。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
従来のナイフホールダーは安定性に欠けるため刃部を傷めまた取り扱いの際に危険である。
【００１０】
またカバーやシールされた部分は乾燥性が悪くバクテリアやカビが発生しやすく衛生面で好ましくないうえ掃除がしにくい。
【００１１】
また包丁本体に比べて収納器が比較的大きく狭いキッチンでは場所を取りすぎる。
【００１２】
また構造が複雑で製造コストが高くつく。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため 図１で見るように３個の弾力性に富む支持部で確実に包丁をはさみ安定性を図る。
【００１４】
万一包丁が下方にずれ落ちた場合でも包丁が抜けたり刃部が台に接触しないよう第一支持部・第三支持部と第二支持部の下方部分が中央線を挟んで交差していて包丁を受け止める。（図２）
【００１５】
３個の支持部はいずれにも対峙しないので全体がオープンで水やゴミが溜まらず乾燥性に優れているので衛生的である。また掃除もし易い。
【００１６】
本考案によるシンプルな構造は全体をコンパクトにしまた製造コストの引き下げを可能にする。
【００１７】
【発明の実施の形態】
以下本考案を第一実施例（図１）に基づき詳細を説明する。
【００１８】
【実施例】図１はプラスチックで成型された水切りカゴ用の包丁ホールダー１０の全体斜視図で外枠１１と第一支持部２１、第二支持部２２と第三支持部２３が主要構成部分である。
【００１９】
第一支持部２１と第三支持部２３は台部１７の中央線１８を挟んで同じ側に位置し、第二支持部２２は中央線１８を挟んで反対側に設置され互いに対峙にする部分はない。
【００２０】
各支持部は弾力性と反復力に富み容易に包丁をホールドする。包丁の先端をガイドスリット１４にそって第一支持部２１と第二支持部２２の間に差し入れ全体を下方に押し込むと３個の支持部は包丁側面３４をホールドする。
【００２１】
さらに各支持部の取付け部分は外枠１１の台部中央線１８を挟んで交差するように配置され包丁が下方にずれても第一支持部２１と第二支持部２２の下方部分にホールドされ刃部３１が外枠台部１７や支持部に触れるのを防ぐ。（図２、図３）
【００２２】
さらに水きりカゴの側面に取り付けるためのハンガーフック１２、１３が外枠１１上部外側に設けられている。
【００２３】
さらに包丁３０がスムースに挿入されるようガイドスリット１４が第一支持部２１の上部に設けられている。
【００２４】
さらに刃先３３が外枠からはみ出るのを防ぐため刃先ストッパー１５が設けられている
【００２５】
さらに包丁の柄部３２を支え包丁全体が本ホールダーにバランスよく納まるように柄ホールダー１６が設けられている。
【００２６】
さらに各支持部は包丁３０の挿入を容易にし、また包丁側面３４との接触を最小限にするため上下左右に凸状に設計されている。
【００２７】
【発明の効果】
本発明はコンパクトな構造で且つ本体の厚みが薄いため小さな水切りカゴにでも設置でき、包丁を水洗いするだけで拭かずに置く場所を提供し短時間で自然乾燥出来る。
【００２８】
３個の弾力性のある支持部により刃部に触れることなく安定して包丁がホールドされ刃部の損傷を防ぐばかりでなく取り扱い上も安全である。
【００２９】
構造が簡単でオープン、重なり合った部分および隠れた部分がないので清潔、掃除が簡単、乾燥性がよいなど衛生面で優れている。
【００３０】
さらに構造が簡単でオープンであることはプラスチック一体成型を可能にしてコストダウンを図れる。
【００３１】
【産業上の利用分野】
本発明は水切りカゴ用包丁ホールダー以外にも商品パッケージ兼包丁収納ケースとして適用される。（図４）
【００３２】
またステーキナイフ・セット用収納トレイおよびキャビネット引き出し内部に装着する包丁トレイにも適用される。（図５）
【００３３】
またキッチンカウンター奥に取付ける開閉式包丁ラックにも利用できる。（図６）
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の水切りかご用包丁ホールダーの全体斜視図である。
【図２】中央断面図
【図３】中央断面図下方部分の拡大図
【図４】商品パッケージ兼包丁収納ケース
【図５】ステーキナイフ・セット用収納トレイ
【図６】開閉式包丁ラック
【符号の説明】
２ 中央断面部分（図２）
３ 中央断面図下方部分（図３）
１０ 本体
１１ 外枠
１２ ハンガーフック
１３ ハンガーフック
１４ ガイドスリット
１５ 刃先ストッパー
１６ 柄部サポート
１７ 外枠台部
１８ 台部中央線
２１ 第一支持部
２２ 第二支持部
２３ 第三支持部
３０ 包丁
３１ 包丁刃部
３２ 包丁柄部
３３ 包丁刃先
３４ 包丁側面

Claims (4)

1. 本発明は弾力性と反復力を持つ３個の支持部とそれを備えた台または外枠で構成される。 第一支持部と第三支持部は台の中央線を挟んで同じ側に、第二支持部は中央線を挟んでその反対側の第一支持部寄りに取付けられ合計３個の支持部で包丁刃部の側面を挟んでホールドする包丁ホールダー。包丁は側面を支持部ではさまれた状態で保持されるので刃部が支持部分や台または外枠には接触しない。
2. 支持部の内側は包丁の側面に触れる面積が少なく且つ包丁の挿入が容易になるように局面または凸面に設計されている。
3. ホールドされるべき包丁が下方にずれても３本の支持部が中央線をまたいで下方で交差しているので刃部が直接支持部や台部または外枠に当たることはなくホールドされる。
4. ３個の支持部分は相互に対峙することなく、またクローズされた部分が無いオープン構造である。

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