JP2004538712A - パケット・データ通信システムでデータを送信するための方法および装置 - Google Patents

パケット・データ通信システムでデータを送信するための方法および装置 Download PDF

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Abstract

第1の期間内に第1の送話者側リンク電力レベルで、第1の移動局(MS)(102)からインフラストラクチャ(124)に第1のリンク(132)を通して、また第1の受話者側リンク電力レベルで、インフラストラクチャから第2のMS(104)に第2のリンク(134)を通してデータを送信する無線通信システム(100)。第1の各電力レベルは、間違って受信したデータを再送信しないですむように設計される。第1の期間が終了すると、低減した電力レベルで第1および第2のリンクを通してデータが送信され、間違って受信したデータを再送信することができる。本発明の他の実施形態の場合には、誤り率目標を第1の期間の終了後調整することができ、電力レベルおよび誤り率目標を、各リンクのRF負荷に基づいて、および/または各リンクに対して決定したエラー測定基準に基づいて、各リンク毎に個々に調整することができる。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、無線パケット・データ通信システムに関し、特に無線パケット・データ通信システムでのデータの送信に関する。
【背景技術】
【0002】
無線パケット・データ通信システムは周知のものであり、陸上移動無線、セルラー無線電話、パーソナル・コミュニケーション・システムを含む多くのタイプからなる。各通信システムの場合、データは、通常は周波数帯域である物理資源上で動作する通信チャネルを含む通信リソースを通して、送信通信装置と受信通信装置との間で送信される。
【0003】
典型的なパケット・データ通信システムの場合には、情報はデータ・パケットまたはデータ・フレームにより送信される。送信通信装置においては、長いデータ・ストリームは、通常複数のデータ・ブロックに再分割される。次に、各データ・ブロックは、データ・パケットを形成するためにヘッダと一緒にラップされる。各データ・パケットに対するヘッダには、データ・ストリーム内のデータ・ブロックの位置に対応する一連番号が含まれている。この一連番号により、受信通信装置は、任意の順序で複数のデータ・ブロックを含む複数のデータ・パケットを受信し、元のデータ・ストリームに再度組み立てることができる。
【0004】
受信通信装置は、再配列バッファまたはジッタ・バッファ内に受信したデータブロックを記憶する。この場合、データ・ブロックは、その正しい順序に再配列され、記憶される。ジッタ・バッファは所定の量のデータを記憶し、満杯になった場合、ユーザ・インタフェースを通して、記憶したデータを受信通信装置のユーザ、すなわち、受話者側に送る。
【0005】
典型的な無線リンク・プロトコル(RLP)無線通信システムの場合には、受信通信装置がNAKメッセージを送信することにより、間違って受信したデータパケットの肯定応答が行われる。NAKメッセージは、間違って受信したデータ・パケットの識別子を含む。送信されたデータ・パケットは、送信通信装置のメモリに記憶される。送信通信装置がNAKメッセージを受信した場合には、送信通信装置は、識別したデータ・パケットを再送信する。
【0006】
ジッタ・バッファ内にデータを記憶することにより、音声のギャップを避けることができる。上記ギャップは間違って受信したデータの再送信によるものである。例えば、送信通信装置から受信通信装置へ送られたデータ・ストリームは、「Do not place the order」という音声メッセージであってもよい。「not」という語に対応するデータ・パケットが間違って受信された場合には、これらパケット内のデータは、再送信が行われない場合受話者に届かない。その場合、受信したメッセージは、「Do place the order」の形で送られ、その場合、「not」という語のところにギャップができる。それ故、間違ったパケットの再送信の間、間違って受信したデータ・パケットの後で受信したすべてのデータを記憶するために、ジッタ・バッファが使用される。再送信されたパケットを受信した場合には、パケットは記憶しているデータの間のその正しい位置に挿入され、受話者側はそのデータを聞く。ジッタ・バッファは、通常、間違って受信したデータの肯定応答が行われ、再送信され、バッファ内に記憶しているデータ内に正しく挿入されるまで、間違って受信したデータの後で受信したすべてのデータを記憶することができるだけの十分な容量を有する。
【0007】
ジッタ・バッファの使用により、間違って受信したデータが再送信されるので、データ通信の信頼性は改善されたが、ジッタ・バッファを使用すると、ディスパッチ通信の設定の際に遅れが生じる。間違って受信したパケットの肯定応答および再送信により、音声通信のある場所にギャップができるのを防止するために、受信通信装置は、最初、ジッタ・バッファが満杯になるまで、受話者側に音声通信を送らない。会話の最初の時点でのシステムの遅延を生じることにより、後で間違ったパケットを受信し、その後で受信したデータを記憶しなければならない場合に、間違って受信したデータを再送信し、その後に音声のギャップを作らないですでに受信したデータ内に挿入することができる。
【0008】
1回の肯定応答および再送信を使用する通信システムの場合には、ジッタ・バッファ関連の遅延は、200msまたはそれ以上である。この遅延は、送信通信装置のユーザ、すなわち、送話者が、装置のキーパッド上のプッシュトーク(PTT)ボタンを押すというような呼出しを開始した時点と、送信通信装置内に送話者側の音声メッセージ入力が、受信通信装置のところの受話者側に送られる時点との間の他の呼出し設定遅延に追加される。同様に、受信通信装置のジッタ・バッファへのデータの記憶によるジッタ・バッファ遅延は、ディスパッチ通信での送話者が変わる度に発生する。
【0009】
送信通信装置に入力された音声メッセージが、受信通信装置のところの受話者側に送られるのに要する時間のすべての遅延がそうであるように、呼出し設定中のすべての遅延は望ましいものではない。ディスパッチ呼出しにジッタ・バッファ遅延を生じるもう1つの要因は、データ・パケットを送信するのに使用する電力レベルの増大がある。データ・パケットまたはフレーム誤り率(FER)とデータパケットが送信される電力レベルとの間に逆の関係があることは周知である。高い電力レベルでデータ・パケットを送信すると、伝搬環境の介入要因が送信と干渉し、送信したデータ・パケットをダメにする確率が減少する。電力レベルが十分高い場合には、許容できるFERを達成するために間違って受信したデータの再送信をもはや必要としないレベルにまで、FERを低減することができる。しかし、増大した電力レベルでデータ・パケットを送信することにより、送信が同じまたは隣接する周波数帯域を使用する他の通信と干渉する可能性は増大する。
【0010】
それ故、同じまたは隣接する周波数帯域を使用する他の通信への干渉を最低限度まで低減しながら、ジッタ・バッファ遅延を低減するための方法および装置の開発が待望されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
同一または隣接する周波数帯域を使用する他の通信への干渉を最低限度まで低減しながら、ジッタ・バッファ遅延を低減するための方法および装置に対するニーズを満たすために、本発明は、第1の期間中に第1の送話者側リンク電力レベルで、第1の移動局(MS)からインフラストラクチャに第1のリンクを通して、また第1の受話者側リンク電力レベルで、インフラストラクチャから第2のMSにデータを送信する無線通信システムを提供する。第1の各電力レベルは、間違って受信したデータを再送信しないですむように設計される。第1の期間が終了すると、低減した電力レベルで第1および第2のリンクを通してデータが送信されるが、この送信は間違って受信したデータの再送信を含む。データの送信の際に使用されるエラー目標も、第1の期間の終了後調整することができる。さらに、電力レベルおよび誤り率目標は、各リンクのRF負荷に基づいて、および/または各リンクに対して定められたエラー測定基準に基づいて、各リンク毎に個々に調整することができる。
【0012】
一般的に、本発明のある実施形態は、第1の期間中に、第1の電力レベルで第1の通信装置により、第1の組のデータを送信するステップを含むデータを送信するための方法を含む。この場合、第1の電力レベルは、第1の組のデータの一部の再送信を行わないで、許容できる誤り率で第1の組のデータが、第2の通信装置により受信されるようなレベルである。上記方法は、さらに、第1の期間が終了した際に、第2の電力レベルで第1の通信装置により第2の組のデータを送信するステップを含む。この場合、第2の電力レベルは第1の電力レベルよりも低く、第2の組のデータの一部が第2の通信装置により間違って受信された場合に、間違って受信したデータが再送信される。
【0013】
本発明のもう1つの実施形態には、無線通信システムでデータを送信するための方法を含む。この場合、通信システムは、第1の無線通信装置と、逆方向リンクを通して第1の通信装置と通信する無線インフラストラクチャと、順方向リンクを通してインフラストラクチャと通信する第2の無線通信装置とを含む。上記方法は、逆方向リンクのRF負荷に対応する第1の無線周波(RF)負荷測定基準を決定するステップと、順方向リンクのRF負荷に対応する第2のRF負荷測定基準を決定するステップとを含む。上記方法は、さらに、第1および第2のRF負荷測定基準に基づいて、順方向リンクの許容することができる誤り率を決定するステップと、第1および第2のRF負荷測定基準に基づいて、逆方向リンクの許容できる誤り率を決定するステップとを含む。
【0014】
本発明のさらに他の実施形態は、第1の無線通信装置、第1の逆方向リンクおよび第1の順方向リンクを通して、第1の通信装置と通信している無線インフラストラクチャ、および第2の逆方向リンクおよび第2の順方向リンクを通して、インフラストラクチャと通信している第2の無線通信装置を含む、無線通信システムでデータを送信するための方法を含む。上記方法は、第1の逆方向リンクに対応する第1のエラー測定基準を決定するステップと、第1の順方向リンクに対応する第2のエラー測定基準を決定するステップと、第1のエラー測定基準および第2のエラー測定基準に基づいて、第1の逆方向リンクおよび第2の順方向リンクの中の1つまたはそれ以上の許容できるフレーム誤り率を決定するステップとを含む。
【0015】
図1〜図7Bを参照しながら本発明についてさらに詳細に説明する。図1は、本発明のある実施形態による無線パケット・データ通信システム100のブロック図である。通信システム100は、セルラーホンまたは無線電話のような複数の移動局(MS)102,104(2つだけ図示)を含む。各MS102,104は、各無線アクセス・ネットワーク(RAN)106,118の各基地サイト108,122からサービスを受ける。各基地サイトは、少なくとも1つの基地トランシーバ局(BTS)(図示せず)を含む。
【0016】
各基地サイト108,122は、基地サイトの通達範囲エリア内の移動ユニットに無線通信サービスを行う。すなわち、基地サイト108は、MS102に通信サービスを行い、基地サイト122は、MS104に通信サービスを行う。各RAN106,118は、さらに、各基地サイト108,122と通信する各中央基地局コントローラ(CBSC)110,120を含む。各RAN106,118は、各パケット・データ・サービス・ノード(PDSN)112,116と通信し、上記PDSNは、インターネットのようなデータ・ネットワーク114と通信する。本明細書においては、RAN106,118、PDSN112,116およびデータ・ネットワーク114は、一緒に、総括的に固定インフラストラクチャ124と呼ぶ。
【0017】
各RAN106,118は、RANの通達範囲エリア内の移動局に音声およびデータ通信サービスを行い、実質上任意の無線通信プロトコルによりこのサービスを行うことができる。好適には、通信システム100は、IS−2000通信システム用の互換性規格を規定する、本明細書に組み込んだTIA/EIA(米国電気通信工業会/米国電子工業会)IS−2000規格で動作する符号分割多元接続(CDMA)通信システムであることが好ましく、RAN106,118はそれぞれIS−2000アクセス・ネットワークであることが好ましい。しかし、通常の当業者であれば、通信システム100は、時分割多元接続(TDMA)、汎欧州デジタルセルラーシステム(GSM)または直交周波数分割多重化(OFDM)のような、複数の通信プロトコルのうちの任意のものを使用することができることを理解することができるだろう。
【0018】
基地サイト108は、順方向リンク130および逆方向リンク132を通してMS102と無線で通信する。同様に、基地サイト122は、順方向リンク134および逆方向リンク136を通してMS104と無線で通信する。各順方向リンク130,134および逆方向リンク132,136は、複数の通信チャネルを含む。通常、各リンクの複数の通信チャネルは、パイロット・チャネル、複数のページング・チャネル、および複数のトラヒック・チャネルを含む。好適には、通信システム100は、通信チャネルが送信したデータをカバーするために使用される直交コードを含む符号分割多元接続(CDMA)通信システムであることが好ましい。しかし、他の実施形態の場合には、システム100は、時分割多元接続(TDMA)または通信チャネルがタイムスロットを備える汎欧州デジタルセルラーシステム(GSM)通信システム、または周波数分割多元接続(FDMA)、または通信チャネルが周波数帯域を含む直交周波数分割多元接続(OFDM)であってもよい。
【0019】
図2は、本発明のある実施形態による固定インフラストラクチャ124の機能ブロック図である。インフラストラクチャ124は、それぞれが信号処理装置206と通信する受信機ユニット202および送信機ユニット204を含む。信号処理装置206の機能は、1つまたはそれ以上のマイクロプロセッサ、またはデジタル信号プロセッサ(DPS)により実行することができる。信号処理装置206は、受信機ユニット202を通して受信したデータを復号し、送信機ユニット204を通して送信するデータをコード化する無線リンク・プロトコル(RLP)コーダ/デコーダ(codec)208を含む。信号処理装置206は、さらに、好適には、再配列バッファまたはジッタ・バッファおよび入力バッファ212であることが好ましいRLPバッファ210を含む。しかし、本発明の他の実施形態の場合には、各RLPバッファ210、および入力バッファ212は、信号処理装置206に関連する記憶装置214に内蔵させることができる。
【0020】
図3は、本発明のある実施形態による、MS102およびMS104のような、移動局300のブロック図である。移動局300は、それぞれマイクロプロセッサまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)のような信号処理装置306と通信する受信機302および送信機304を含む。信号処理装置306は、ボコーダ328のような複数のアプリケーションおよび信号処理装置が記憶しているプログラム、または関連するメモリが記憶していて、移動局300が機能することができるプログラムを実行する。信号処理装置306、または別の方法としては信号処理装置に関連するメモリは、さらに、送信機304を通しての後からの送信のために、RLPフレームを記憶するRLP入力バッファ322、RLP再配列バッファまたは受信機302を通して受信したRLPフレームを記憶するジッタ・バッファ324、およびRLPジッタ・バッファ324内に記憶しているRLPフレームからのボコーダ・フレームを記憶するプレイアウト・バッファ326を含む。移動局300は、さらに、信号処理装置306と通信するアナログ−デジタル変換器(A/D)308およびデジタル−アナログ変換器(D/A)310と、各A/D308およびD/A310と通信するユーザ・インタフェース312とを含む。ユーザ・インタフェース312は、移動局300のユーザへのインタフェースを提供し、それによりユーザは、移動局に情報を入力したり、移動局が出力した情報を受信することができる。
【0021】
MS102のような移動局のユーザが、MS104のような目標移動局とディスパッチ通信をスタートしたい場合には、ユーザはユーザ・インタフェース312が内蔵するプッシュトーク(PTT)キーを押す。PTTキーを押すと、MS102は、好適には、アクセス・チャネル(ACH)であることが好ましい、逆方向リンク132内のチャネルを通してディスパッチ要求を送信する。ディスパッチ要求はMS102に一意に関連する識別子を含む。
【0022】
ディスパッチ要求を受信した場合、好適には、RAN106であることが好ましいインフラストラクチャ124は、各逆方向リンク132および順方向リンク130内のトラヒック・チャネルの使用をMS102に割り当てる。トラヒック・チャネルまたは送話者側無線周波(RF)リンクは、次に、周知のチャネル割当ておよび呼出し設定技術により、MS102とインフラストラクチャ124との間の各逆方向リンク132(すなわち、送話者側逆方向RFリンク)、および順方向リンク130(すなわち、送話者側順方向RFリンク)で設定される。送話者側RFリンクが形成された後、およびインフラストラクチャ124が、MS104からMS104の利用度を確認するページング・メッセージへの応答を受信した後で、RAN106は、送話者側逆方向RFリンクにより、MS102にビープ音のようなMSへの通話許可トーンを鳴らすことができることを示すメッセージを送り、MS102のユーザにユーザがMS102と会話をスタートすることができることを知らせる。好適には、このメッセージはCDMA信号を通して送信することが好ましい。次にMS102はTPTを鳴らす。
【0023】
さらに、MS102からディスパッチ要求を受信した場合には、インフラストラクチャ124は、RAN118を通して、順方向リンク134内のページング・チャネルにより、MS104にページング・メッセージを送る。ページング・メッセージを受信した場合には、MS104およびRAN118は、各順方向リンク134(受話者側順方向RFリンク)および逆方向リンク136(受話者側逆方向RFリンク)において、トラヒック・チャネルまたは受話者側RFリンクを設定するために、CDMA信号メッセージを交換する。受話者側RFリンクは、RAN118がMS104にRLPフレームを送信することができる無線(over−the−air)リンクを提供する。逆方向リンク132内に送話者側逆方向RFリンクを形成し、順方向リンク134内に受話者側順方向RFリンクを形成することにより、MS102と2つのRFレグまたはリンクを備えるMS104、すなわち、送話者側逆方向RFリンクと受話者側順方向RFリンクとの間に全順方向リンクが確立される。
【0024】
送話者側RFリンクの設定プロセスは、通常、MS104へページング・メッセージが送信される前にスタートする。その結果、送話者側RFリンクの設定は、通常、受話者側RFリンクの設定が完了する前に完了する。従来技術の場合には、MS102のユーザ、すなわち、送話者側は、受話者側RFリンクが完了するまで会話をスタートすることができない。送話者側RFリンクの完了と受話者側RFリンクの完了との間の時間の長さは、400msまたはそれ以上になる場合がある。従来技術の場合には、MSが音声を再生する前に、MS104内のRLPジッタ・バッファ326が満杯になるには500msまたはそれ以上かかる場合があった。
【0025】
TPTが鳴ると、MS102のユーザは、会話をスタートすることができる。本発明の1つの実施形態の場合には、MS102がRF帯域幅の他は有意な音声活動を検出するまで、MS102はどんなボコーダで処理したフレームも形成しないし、どんなRLPフレームも送信しない。本発明の他の実施形態の場合には、MS102はTPTが時間切れになると、ボコーダで処理したフレームの形成をスタートする。後者の実施形態の場合には、MS102および特にボコーダ328は、送話者側が会話をスタートするまで無言のボコーダで処理されたフレームを発生し、送信する。
【0026】
MS102のユーザがMS内への音声の入力をスタートすると、デジタル・データを生成するために、音声情報はA/D308によりデジタル化される。MS102は、デジタル・データをMS102の信号処理装置306に経路指定し、信号処理装置306は、デジタル・データをボコーダ328に経路指定する。ボコーダ328は、複数のボコーダで処理したフレームを生成するために、多数の周知の音声圧縮アルゴリズムの中の任意の1つによりデジタル・データを圧縮する。好適には、ボコーダで処理した各フレームの長さは、45ms毎に発生するボコーダで処理したフレームを含む99ビットか、30ms毎に発生するボコーダで処理したフレームを含む128ビットである。ボコーダで処理した各フレームは、次に、RLP入力バッファ322に送られ、このバッファ内で、フレームをボコーダ328が出力した他のボコーダで処理したフレームと結合して、RLPフレームを生成するために、RLPヘッダと一緒にラップされる。次に、MS102は、コーデック(codec)320、送信機304および送話者側逆方向RFリンクを通して、RLPフレームをRAN106に送信する。
【0027】
図4は、本発明のある実施形態によるRLPフレーム400のブロック図である。RLPフレーム400は、1つまたはそれ以上のボコーダ・フレームからなるペイロード414を含み、さらにデータ・フィールド402〜412からなるヘッダを含む。ネットワーク容量データ・フィールド402は、ネットワークが動作する容量を表示する。好適には、このデータ・フィールドは、ネットワークが予め定義したしきい値より上で動作しているのか、下で動作しているのかを示すことが好ましい。シーケンス(SEQ)データ・フィールド404は、データ・フレーム一連番号の最下位ビットを含む。一連番号は、音声通信の一部としてMSが発生した他のRLPフレームに対する、そのRLPフレームの時間内の位置に対応する。一連番号により、受信通信装置は、任意の順序でRLPフレームを受信し、次に、フレームが生成された順序でフレームを再配列することができる。RLPフレームが再送信されると、元のRLPフレームのSEQ値が維持される。フレームが再送信されたデータ・フレームである場合には、再送信されたフレーム・データ・フィールド(REXMIT)406は「1」に設定され、そうでない場合には「0」に設定される。ボコーダで処理されたフレーム・データ・フィールド(VS)408は、RLPフレームに内蔵されているボコーダで処理されたフレームの数を示し、分割指数データ・フィールド(SPLT_INDX)410は、任意のボコーダで処理されたフレームを、複数のRLPフレーム間で分割しなければならないかどうかを示す。音声プレイアウト制御データ・フィールド(AUDIO_CTRL)412は、音声受信機が、任意の受信したコーデック・サンプルのプレイアウトをスタートすべきかどうかを示す。このフィールドは、プレイアウトをスタートすべき場合には「1」に設定され、プレイアウトをスタートすべきではなく、バッファ内への記憶を行うべきであることを表示すべき場合には「0」に設定される。
【0028】
ジッタ・バッファ遅延を最低限度まで短くし、MS102をMS104に接続しているRFリンクを最大限に使用するために、通信システム100は、RFリンク、すなわち、MS102とMS104との間の全順方向リンク内に内蔵されている、送話者側逆方向RFリンクおよび受話者側順方向RFリンクを通して、RLPフレームが送信される電力レベルを制御し調整し、各RFリンクの目標誤り率を調整する。図5は、本発明のある実施形態による、MS102とMS104との間でデータを交換する際に、システム100が実行するステップの論理フローチャート500である。論理フローチャート500は、MS102が逆方向リンク132内の送話者側逆方向RFリンクを通して、インフラストラクチャ124にRLPフレームの送信をスタートした場合にスタートする。MS102は、第1の送話者側リンク電力レベルでフレームを送信する(ステップ504)。第1の送話者側リンク電力レベルは、MS102およびMS104間の全順方向リンク用の初期の低いフレーム誤り率(LOW_FER)目標に基づいている。第1の送話者側リンク電力レベルは、目標移動局、すなわちMS104が受信したRLPフレームが、インフラストラクチャ124またはMS104によりRLPフレームを全然再送信しなくても、LOW_FER目標を達成するように、十分高い電力レベルに設計される。MS102は、送話者側が話を始めた後で、第1の電力レベルで、また第1の期間、すなわち、第1のバッファ・ビルド(BUFF_BUILD)期間用のLOW_FER目標に基づいてフレームを送信する。
【0029】
LOW_FER目標は、間違って受信したフレームの再送信を行わない場合の、受信したRLPフレームに対する望ましいフレーム誤り率(FER)である。この目標は、送信中のデータのタイプにより変化する場合がある。例えば、音声通信は、データ通信よりもエラーの影響を受けにくい。そのため、音声通信の場合にはもっと高いFERでもかまわない。もう1つの例を挙げると、この例は本発明の原理を単に説明するためだけのものであるが、音声通信に対する最低の許容できるFERが1パーセント(%)であり、NAK消去時間率がゼロ(0)パーセントであると仮定しよう。再送信を全然行わない場合、LOW_FER目標を、1%以下に設定しなければならない。しかし、再送信を1回行うことができ、望ましいFERが1%である場合には、FER目標を10%に設定することができる。FER目標を10%に設定することにより、10%×10%=1%(すなわち、0.10×0.10=0.01)の全誤り率の場合、最初に送信されたRLPフレームの約10%が間違って受信され、次に、再送信されたRLPフレームの約10%が間違って受信される。再送信を使用し、もっと高いFER(すなわち、10%)を目標にすることにより、RLPフレームをもっと低い電力レベルで送信することができ、それにより同一または隣接する帯域幅を使用する他の通信との干渉が最低限度まで低減する。しかし、再送信を使用することにより、追加のシステム100の帯域幅が消費され、システムの容量および効率が低減する。
【0030】
BUFF_BUILD期間は、RLPフレームを受信中のMSのRLPバッファ324が満杯になるのに要する時間の長さにほぼ等しい。好適には、ジッタ・バッファ324の容量は、間違って受信したデータRLPフレームの肯定応答の受信通信装置による送信から、再送信の所定の最大数の後で受信通信装置が正しく再送信されたフレームを受信するまで、または最後に発生するフレームを打ち切るまでに経過した時間の最大長さに、システム100の性能の変動を補正するための若干のスラック(slack)を加えたものにほぼ等しい。打切り(abort)は、単にシステム100がその特定のフレームを送信する試みを断念したことを示すだけである。打切りはIS−707規格にハッキリと定義されている。この規格は、TIA/EIAが公布するもので本明細書に組み込むものとする。間違って受信したRLPフレームの許可された再送信の回数が多ければ多いほど、ジッタ・バッファの容量は大きくなる。間違って受信したRLPフレームの再送信が1回しか許可されないと仮定した場合、BUFF_BUILD期間の好適なデフォールト値は300msである。
【0031】
送話者側RFリンクが形成された後であって、受話者側RFリンクの完成の前にインフラストラクチャ124が受信したRLPフレームは、インフラストラクチャ内のRLPバッファ210に記憶される。特定の信号処理装置206内のインフラストラクチャ124は、またそのフレームが正しく受信されたかどうかを判定するために、また受信した信号に対する誤り率のエラーを測定する測定基準を決定するために、各フレーム毎にエラー・チェックを行う。例えば、エラー測定基準は、受信した各RLPフレームのFERまたはビット誤り率(BER)であってもよいし、または受信した信号に対して決定され、各信号対雑音比(SNR)、搬送波対混信比(CIR)またはE/Iしきい値と比較されたS/N比、CIR、またはE/I比(1ビット当たりのエネルギー/(1ヘルツ当たりの)干渉電力密度)であってもよい。
【0032】
本発明のある実施形態の場合には、RLPバッファ210内に記憶されているフレームは再配列されず、受話者側MS104までの再配列のタスクとなる。本発明の他の実施形態の場合には、信号処理装置206は、RLPバッファ210のバッファ深さ、すなわち、バッファ内に記憶しているデータの量を決定する。次に、決定されたバッファ深さは、記憶装置214または信号処理装置206に関連するメモリ内に記憶しているバッファ深さのしきい値と比較される。決定したバッファ深さがバッファ深さのしきい値より大きい場合には、信号処理装置206は、バッファ210内に記憶しているフレームを再配列する。そうでない場合には、信号処理装置206は、記憶しているフレームを再配列しない。RLPフレームを再配列することにより、インフラストラクチャ124は、システム100に信頼性の測定値を追加し、受話者側MS104がMSがあるフレームを喪失中であるかどうかを判定することができる効率を改善する。判定したバッファ深さがバッファしきい値より大きい場合だけRLPフレームを再配列することにより、BUFF_BUILD期間中、特にRLPフレームが、RLPバッファ210が完全に満杯になる前に、インフラストラクチャ124によりMS104に送られる際に、MS102からMS104へRLPフレームを送る際の遅延が最低限度まで低減される。
【0033】
BUFF_BUILD期間中、第1の送話者側リンク電力レベルは、送話者側RFリンクに対してデータの再送信を必要としない十分高いレベルにすでに設定されている。その結果、本発明の1つの実施形態の場合には、インフラストラクチャ124は、受話者側RFリンクが形成されるとすぐに、その目的とする宛先、すなわちMS104にバッファ210内に記憶しているRLPフレームを送信する。本発明の他の実施形態の場合には、インフラストラクチャ124は、記憶しているフレームを送信する前に、RLPバッファ210のバッファ深さを決定する。次に、インフラストラクチャ124は、バッファ210のバッファ深さが、MS104内のプレイアウト・バッファ326のバッファ深さ目標に少なくとも等しいと判定した後でだけ、MS104に記憶しているフレームを送信する。バッファ深さ目標は、MS104が間違って受信したフレームの肯定応答を最初に送信した時点から、MSが再送信の所定の最大数の後で再送信されたフレームを正しく受信したか、または最後に発生したフレームを打ち切った時点までに経過した時間に、システム100の性能の変動を補正するための若干のスラックを加えたものにほぼ等しい。
【0034】
BUFF_BUILD期間中、インフラストラクチャ124は、受話者側順方向RFリンクにより、第1の受話者側リンク電力レベルで、MS104にRLPフレームを送信する(ステップ506)。第1の送話者側リンク電力レベルと同様に、第1の受話者側リンク電力レベルも、低いフレーム誤り率(LOW_FER)目標に基づいていて、データを再送信しなくてもLOW_FER目標をMS104のところで達成できる十分高い電力レベルである。好適には、LOW_FER目標は、システム100内に、特にインフラストラクチャ124内に予めプログラムすることが好ましい。送話者側RFリンクが形成された場合には、RAN106は、MS102にRLPフレームを最初に送信するのに必要な電力レベル、すなわち、第1の送話者側リンク電力レベルを通知する。好適には、当業者であれば周知のように、この電力レベルは、MS102とRAN106との間での前文により送ることが好ましい。別の方法としては、送話者側RFリンクの設定の際のCDMA信号中に、RAN106は、MS102に、インフラストラクチャが決定したように、LOW_FER目標が達成されるまで、送信した電力レベルを増減するように信号を送る。MS104およびRAN118が受話者側RFリンクを形成した場合には、RAN118は、MS104に、達成したいLOW_FER目標をMSに知らせるCDMA信号メッセージを送信する。別の方法としては、LOW_FER目標および/または第1の受話者側リンク電力レベルを、MS102および/またはMS104内に予めプログラムすることができる。次に、受話者側RFリンクの形成中に、CDMA信号の一部として、MS104は、RAN118に、MSが決定したようにLOW_FER目標が達成されるまで、送信した電力レベルを増減するように信号を送る。
【0035】
MS104が、インフラストラクチャ124からのRLPフレームの受信をスタートすると、MSは、MSが内蔵している信号処理装置306に各フレームを経路指定する。代わりに、信号処理装置306は、コーデック320にフレームを経路指定し、コーデックはフレームを復号し、復号したフレームをRLPジッタ・バッファ324に経路指定する。信号処理装置306は、また各RLPフレーム上でエラー・チェックを行い、そのフレームが正しく受信されたかどうかを判定し、順方向リンク134に対して、FER、BER、SNR、CIR、E/I比のようなエラー測定基準を決定する。次に、MS104は、インフラストラクチャ124にエラー情報を送ることができる。BUFF_BUILD期間中、間違って受信したRLPフレームは、MS104およびインフラストラクチャ124それぞれにより削除、または除去され、削除または除去されたフレームは再送信されない。
【0036】
MS104は、RLPジッタ・バッファ324内に正しく受信したRLPフレームを記憶する。このジッタ・バッファにおいては、フレームは、各フレームのRLPヘッダが内蔵している一連(SEQ)番号に基づいて再配列される。MS104の信号処理装置306は、RLPジッタ・バッファ324内に記憶している再配列したRLPフレームから、送信した順序で送信したボコーダで処理したフレームを抽出し、プレイアウト・バッファ326内にボコーダで処理したフレームを記憶する。MS104がボコーダで処理したフレームのプレイアウトのスタートを認可された場合には、信号処理装置306は、ボコーダで処理したフレームをボコーダ328に経路指定する。ボコーダにおいては、ボコーダで処理されたフレームが解凍され、D/A310およびユーザ・インタフェース312を通してMS104のユーザにプレイアウトされる。
【0037】
本発明の1つの実施形態の場合には、MS104は、MSがフレームを受信するやいなや、受信したRLPフレームが内蔵している音声情報をプレイアウトする認可をシステム設計またはインフラストラクチャ124から受ける。RLPバッファ210の深さがプレイアウト・バッファ326の目標とする深さに等しい深さに達する前に、インフラストラクチャ124が、MS104にRLPフレームを送信する本発明の他の実施形態の場合には、インフラストラクチャは、MS104に、受信したRLPフレームが内蔵する音声情報をプレイアウトする前に、バッファ210の深さとバッファ326の目標深さとの間の違いに等しい時間の長さだけ待つように指示することができる。後者の実施形態の場合には、インフラストラクチャ124は、自分がMS内のプレイアウト・バッファ326を満杯にするのに十分なデータを受信し、MS104に送信するまで音声のプレイアウトを遅らせる。
【0038】
好適には、インフラストラクチャ124は、MS102に、RLPフレームのAUDIO_CNTRLデータ・フィールドを通して音声情報のプレイアウトのスタートを指示するか、認可を与えることが好ましい。本発明の1つの実施形態の場合には、BUFF_BUILD期間中、MS102は、各データ・フレームのAUDIO_CTRLデータ・フィールドを「0」に設定する。インフラストラクチャ124がMS102からRLPフレームを受信した場合、およびMS104がインフラストラクチャ124からRLPフレームを受信した場合には、各インフラストラクチャ124およびMS104は、受信した各RLPフレームのAUDIO_CTRLデータ・フィールドが記憶している値をチェックする。その受信した各RLPフレームのAUDIO_CTRLデータ・フィールドが記憶している値が「0」である限りは、インフラストラクチャ124およびMS104は、それぞれ、間違って受信したフレームの肯定応答を送らないで受信した各RLPフレームを処理する。
【0039】
MS104が、受信したRLPフレームのAUDIO_CTRLデータ・フィールド内で「1」を検出した場合には、MSは、これを受信した音声情報をプレイアウトするための認可であると解釈する。それ故、インフラストラクチャ124が、MS104に音声情報のプレイアウトのスタートを指示したいか、認可したい場合には、インフラストラクチャは、RLPフレームのAUDIO_CTRLデータ・フィールドに「1」を挿入する。インフラストラクチャ124が、受話者側RFリンクが形成されるやいなや、音声情報のプレイアウトのスタートをMS104に指示したいか、認可したい場合には、インフラストラクチャはMSに送信したすべてのRLPフレームのAUDIO_CTRLデータ・フィールド内に「1」を挿入する。別の方法としては、インフラストラクチャ124が、MS104にRLPフレームの送信をスタートした時点で、RLPバッファ210の深さが、プレイアウト・バッファ326の目標の深さより浅い場合で、インフラストラクチャが、音声情報をプレイアウト前にバッファ深さの違いに等しい時間の長さだけ待つようにMS104に指示したい場合には、インフラストラクチャは、MS104に最初のRLPフレームを送信した後で、バッファ深さの違いに等しい時間が経過するまで、送信した各RLPフレームのAUDIO_CTRLデータ・フィールド内に「0」を挿入する。バッファ深さの違いに等しい時間が経過した場合には、インフラストラクチャ124は、MS104に送信したRLPフレームのAUDIO_CTRLデータ・フィールド内への「1」の挿入をスタートする。
【0040】
MS104が、最初に「1」に設定されたAUDIO_CTRLデータ・フィールドを含むRLPフレームを受信したことを検出した場合には、MS104の信号処理装置306が実行したディスパッチ・アプリケーションに、プレイアウト・バッファ326内に記憶しているボコーダで処理したフレームのプレイアウトをスタートするようにとの信号を送る。BUFF_BUILD期間が経過した後で、MS102は、送話者側のボタンが離されたこと(通話期間の終わり)を検出するまで、以降に送信したすべてのRLPフレームのAUDIO_CTRLデータ・フィールド内に「1」を挿入する。本発明のある実施形態の場合には、BUFF_BUILD期間の終了は、MSの信号処理装置306に結合しているタイマ314をチェックすることによりMS102が判定する。次に、インフラストラクチャ124は、受信したRLPフレームのAUDIO_CTRLデータ・フィールド内で「1」を検出することにより、BUFF_BUILD期間の終了を判定する。BUFF_BUILD期間の終了を判定した後で、インフラストラクチャ124は、また、以降に送信したすべてのRLPフレームのAUDIO_CTRLデータ・フィールド内に「1」を挿入する。次に、MS104は、受信したRLPフレームのAUDIO_CTRLデータ・フィールド内で「1」を検出することにより、BUFF_BUILD期間の終了を判定する。
【0041】
本発明の他の実施形態の場合には、BUFF_BUILD期間の終了は、信号処理装置206,306にそれぞれ結合しているタイマ216,314をチェックすることにより、MS102、インフラストラクチャ124およびMS104それぞれにより決定される。本発明のさらに他の実施形態の場合には、BUFF_BUILD期間の終了は、インフラストラクチャが、RLPバッファ210、ジッタ・バッファ324およびプレイアウト・バッファ326の中の1つまたはそれ以上が満杯になったと判定した時点に基づいて、インフラストラクチャ124により動的に判定される。インフラストラクチャ124は、MSの既知のバッファ容量、既知のFER、バッファにインフラストラクチャが送信したフレームの数、および既知のプレイアウト率に基づいて、バッファ324または326が満杯になった時を大体判定することができる。次に、インフラストラクチャ124は、MS102およびMS104それぞれのBUFF_BUILD期間の終了に関する情報を運ぶことができる。
【0042】
BUFF_BUILD期間が終了したことを判定した場合には、各インフラストラクチャ124およびMS104は、肯定応答(すなわち、NAK)を送信することにより、間違って受信したRLPフレームの肯定応答をスタートする(ステップ512)。インフラストラクチャ124は、順方向リンク130を通して、MS102に間違って受信した各フレームに対するNAKを送信し、MS104は、逆方向リンク136を通して、インフラストラクチャ124に間違って受信した各フレームに対するNAKを送信する。受信したNAKに基づいて、インフラストラクチャ124は、逆方向リンク136に対するフレーム誤り率(FER)を決定することができ、MS102は、順方向リンク130に対するフレーム誤り率(FER)を決定することができる。別の方法としては、インフラストラクチャ124およびMS102は、また、受信したNAKに基づいて、BER、SNR、CIRまたはE/I比のようなエラー測定基準を決定することができる。MS102は、次に、インフラストラクチャ124に、FER、BER、SNR、CIRおよびE/I比を送ることができる。
【0043】
BUFF_BUILD期間終了後、インフラストラクチャ124がMS102からRLPフレームを正しく受信した場合には、インフラストラクチャは、その意図する宛先、すなわちMS104にフレームを転送する。しかし、インフラストラクチャ124が、MS102から間違ったRLPフレームを受信した場合には、インフラストラクチャは、MS102に、間違ったフレームを識別し、RLPバッファ210内にMS102から以降に受信したRLPフレームを記憶するNAKを送信する。NAK内には間違って受信したフレームの識別子が含まれている。同様に、MS104が、BUFF_BUILD期間終了後にインフラストラクチャ124から間違ったRLPフレームを受信した場合には、MS104は、インフラストラクチャに、間違ったフレームを識別し、ジッタ・バッファ324内に、インフラストラクチャから以降に受信したRLPフレームを記憶するNAKを送信する。NAKは当業者にとって周知のものなので、本明細書においてはこれ以上の説明は省略する。
【0044】
MS102またはインフラストラクチャ124がNAKを受信した場合には、MS102またはインフラストラクチャ124は、NAKで識別したRLPフレームを送信し(ステップ514)、再送信したフレームの再送信したフレーム・データ・フィールド(REXMIT)を「1」に設定する。インフラストラクチャ124またはMS104が、再送信されたRLPフィールドを正しく受信した場合には、正しく受信したフレームが、各RLPバッファ210,324内にバッファしたRLPフレーム間のフレームのシーケンシャルな位置に挿入される。正しく再送信されたフレームを、バッファ210または324内に記憶しているフレームに追加した後で、インフラストラクチャ124またはMS104は、MS104により、それぞれ、MS104または受話者側にそのバッファされたフレームを送る。インフラストラクチャ124またはMS104が、所定の回数、好適には1回、再送信されたフレームを間違って受信した場合には、インフラストラクチャまたはMSは、そのフレームを打切り、間違ったフレームを入れないで、各バッファ210および324内に記憶しているフレームを送信する。通常の当業者であれば、打ち切る前にフレームが再送信される回数はシステムの設定者が決めるものであり、本発明の精神および範囲から逸脱することなしに、本発明で他の再送信回数も使用できることを理解することができるだろう。
【0045】
さらに、BUFF_BUILD期間が終了すると、各インフラストラクチャ124およびMS104は、RLPフレームを処理するために、もっと高いフレーム誤り率(HIGH_FER)目標に切り替わり、また各MS102およびインフラストラクチャ124は、対応するもっと低い送信電力レベルに切り替わる。すなわち、肯定応答がスタートした後で、各インフラストラクチャ124およびMS104は、1回のデータ送信毎にもっと高い百分率のエラーを許容することができる。何故なら、間違って受信したRLPフレームは肯定応答され、再送信されるからである。その結果、インフラストラクチャ124が、間違って受信したフレームの肯定応答をスタートすると、MS102は、第1の送話者側リンク電力レベルよりも低い第2の送話者側リンク電力レベルで、RLPフレームの送信をスタートする(ステップ508)。同様に、MS104が間違って受信したフレームの肯定応答をスタートすると、インフラストラクチャ124は、第1の送話者側リンク電力レベルよりも低い第2の受話者側リンク電力レベルで、RLPフレームの送信をスタートする(ステップ510)。
【0046】
間違って受信したフレームの肯定応答の必要性を最低限度まで低減する、もっと高い電力レベルでRLPフレームを送信することにより、また肯定応答を含まない通信に適しているLOW_FER目標をチェックすることにより、通信システム100は、BUFF_BUILD期間中のジッタ・バッファ324の使用を最低限度まで低減する。ジッタ・バッファ324の使用を最低限度まで低減することにより、通信システム100は、従来技術よりも速くMS104により受話者側に音声情報をプレイアウトすることができる。さらに、通信システム100を使用することにより、MS102を使用する送話者側は、受話者側RFリンクが形成される前でも話をすることができ、受話者側RFリンクが形成されるまで、インフラストラクチャ124内のバッファ210内に、送信されたRLPフレームを記憶することができる。受話者側RFリンクが形成された場合、バッファ210内に記憶しているRLPフレームを、MS104に直ちにダウンロードすることができ、MSにより直ちにプレイアウトすることができる。別の方法としては、インフラストラクチャ124は、MS104に、インフラストラクチャが、MS内のプレイアウト・バッファ326を満杯にするのに十分なデータを受信し、MS104に送信するまで、音声のプレイアウトを遅らせるように指示することができる。
【0047】
MS102のボコーダ328による音声圧縮により、またMS104のボコーダ328による解凍のために、音声情報は、MSがそれをプレイアウトすることができる時間より迅速にMS104により受信される。その結果、BUFF_BUILD期間中、通信システム100は、MSが音声情報をプレイアウトしている間に、MS104のジッタ・バッファ324を満杯にする。ジッタ・バッファ326が満杯になった後で、BUFF_BUILD期間が終了する。この時点で、MS104のジッタ・バッファ324は満杯になり、肯定応答および再送信が通信システム100で行われる。ジッタ・バッファが満杯になっているので、インフラストラクチャ124またはMS104が間違って受信したRLPフレームの肯定応答および再送信は、音声情報のプレイアウト中にギャップを形成しない。さらに、肯定応答および再送信を使用しているので、もっと高いFER目標が、MS102とMS104との間の全リンクに対して確立され、RLPフレームはもっと低い電力レベルで送信される。もっと低い電力レベルでRLPフレームを送信することにより、同一の帯域幅または隣接する帯域幅を共用する他の通信とのRF干渉が最低限度まで低減する。
【0048】
ディスパッチ通信中に、受話者側へ音声情報のプレイアウトを送る上記プロセスは、またディスパッチ通信で話をしている人が変わった場合にも適用することができる。ディスパッチ通信の開始と同様に、話をしたいMS104のユーザのような、ディスパッチ通信に関連する移動局を使用する受話者側は、ユーザのMS上のPTTキーを押すことにより、逆方向リンク136および順方向リンク134のような逆方向リンクおよび順方向リンク内の逆方向トラヒック・チャネルを予約することができる。次に、逆方向リンク136および順方向リンク134それぞれでユーザが使用できるように送話者側RFリンクが確立され、順方向リンク130および逆方向リンク132で、受話者側、すなわち、MS102に対して受話者側RFリンクが確立される。別の方法としては、MS102およびMS104は、それぞれ、そのすでに確立したRFリンクを維持することができる。次に、MS104のユーザからMS102のユーザおよび好適には、そのジッタ・バッファがすべてリセットされることが好ましい、ディスパッチ呼出しの他の参加者への音声情報のプレイアウトを送るために上記プロセスを使用することができる。
【0049】
本発明の他の実施形態の場合には、MS102およびインフラストラクチャ124は、ディスパッチ通信中任意の時点で、フレーム誤り率(FER)目標およびMS102とMS104との間の順方向リンクのその各レグに対する、送信信号電力レベルの中の1つまたはそれ以上を調整することができる。図6Aおよび図6Bは、本発明の他の実施形態によるパケット・データ通信のFER目標および送信電力レベルを調整する際に、システム100が実行するステップの論理フローチャート600である。論理の流れ600は、インフラストラクチャ124が、送話者側逆方向RFリンクを含む逆方向リンク132のRF負荷に対応する第1の無線周波(RF)負荷測定基準を決定した(ステップ604)時にスタートする(ステップ602)。例えば、決定したRF負荷測定基準は、能動通信に現在割り当てられている逆方向リンク132内に存在するすべてのトラヒック・チャネルの百分率、または割り当てられていないで、割当てのために使用することができる逆方向リンク132内の存在するすべてのトラヒック・チャネルの百分率のような現在使用中の逆方向リンクRF容量の測定基準であってもよい。インフラストラクチャ124は、また、受話者側順方向RFリンクを含む順方向リンク134のRF負荷に対応する第2のRF負荷測定基準を決定する(ステップ606)。
【0050】
次に、第1および第2のRF負荷測定基準に基づいて、インフラストラクチャ124は、送話者側逆方向RFリンクに対するFER目標を決定し(ステップ608)、さらに、受話者側順方向RFリンクに対するFER目標を決定する(ステップ610)。FER目標は、各リンク上の通信が達成したいFERである。すでに詳細に説明したようにFER目標の設定は、間違って受信したフレームの許可された再送信の数により異なる。インフラストラクチャは、また送話者側逆方向RFリンクにより送信されたフレームを打ち切る前に、送話者側RFリンクに対する多数の再送信を決定することもできるし(ステップ612)、また、受話者側順方向RFリンク内の1つのフレームを打ち切る前に、試みることができる受話者側RFリンクに対する多数の再送信を決定することができる(ステップ614)。
【0051】
また、通常の当業者であれば理解することができると思うが、達成したFERは、RLPフレームを送信する際に使用した電力レベルに関連する。何故なら、もっと多数の再送信およびもっと高い送信電力レベルが、もっと低いFERに対応するからである。その結果、決定したFER目標に基づいて、インフラストラクチャ124は、また送話者側逆方向RFリンクに対する送信信号電力レベルの1つまたはそれ以上を決定することができ(ステップ616)、受話者側順方向RFリンクに対する送信信号電力レベルを決定することができ(ステップ618)、またBUFF_BUILDパラメータをゼロに設定することができ(ステップ620)、論理の流れが終了する(ステップ622)。
【0052】
例えば、本発明の原理を説明するためだけのものに過ぎないが、インフラストラクチャ124は、逆方向リンク132のRF負荷が、順方向リンク134のRF負荷より大きいと決定することができる。順方向リンク134は混雑の程度が低いので、インフラストラクチャ124は、順方向リンク134が、逆方向リンク132より消去したフレームのもっと多い再送信、もっと高い送信信号電力レベル、または両方をサポートすることができると判定することができる。その結果、インフラストラクチャ124は、1回ではなく、間違って受信したRLPフレームを2回肯定応答するような、送話者側RFリンク上の肯定応答(例えば、NAK)のもっと多くの層を使用することを決定することができる。別の方法としては、インフラストラクチャ124は、送話者側RFリンクが逆方向リンク134内のRF容量を解放し、および/または逆方向リンク上の干渉のレベルを低減するために、肯定応答のもっと少ない層、またはもっと低い送信信号電力を使用すべきであることを決定することができる。
【0053】
さらに、MS102からMS104へ送信した信号に対する全順方向リンクのFERは、MS102からインフラストラクチャ124へレグを通して送信した信号に対するFERと、インフラストラクチャ124からMS104へのレグを通して送信した信号に対するFERとの組合わせであるので、インフラストラクチャは、全順方向リンク(すなわち、MS102からMS104への)FER目標を維持するために、送話者側逆方向RFリンクおよび受話者側順方向RFリンクを通しての送信に対して同時に調整を行うことを決定することができる。例えば、インフラストラクチャ124は、全順方向リンクFER目標を維持しながら、もっと低いFER目標を受話者側順方向RFに対して採用し、もっと高いFER目標を受話者側逆方向RFリンクに対して採用することができる。別の方法としては、またはFER目標の調整の他に、インフラストラクチャ124は、全順方向リンクのFER目標を維持するために、受話者側順方向RFリンクに対して送信電力レベルを増大することを決定し、送話者側逆方向RFリンクに対する送信電力レベルを低減することを決定することができる。
【0054】
本発明のさらに他の実施形態の場合には、インフラストラクチャ124は、さらに、順方向リンク130のRF負荷に対応する第3のRF負荷測定基準を決定し(ステップ624)、逆方向リンク136のRF負荷に対応する第4のRF負荷測定基準を決定することができる(ステップ626)。次に、インフラストラクチャ124は、第1、第2、第3および第4の各RF負荷測定基準に基づいて、送話者側逆方向RFリンクおよび受話者側順方向RFリンクそれぞれに対して、FER目標を決定することができる(ステップ628,630)。さらに、第1、第2、第3および第4の各RF負荷測定基準に基づいて、インフラストラクチャ124は、また送話者側RFリンクおよび受話者側RFリンクそれぞれに対する再送信の最大数を決定することができ(ステップ632,634)、および/またはさらに、送話者側RFリンク132および受話者側順方向RFリンクそれぞれに対する送信信号電力レベルを決定することができる(ステップ636,638)。
【0055】
本発明のさらに他の実施形態の場合には、決定したRF負荷に基づいて、MS102とMS104との間のリンクの1つまたはそれ以上のレグに対するFER目標および/または送信信号電力レベルを調整する代わりに、各レグに対して決定したエラー測定基準に基づいて調整を行うことができる。図7Aおよび図7Bは、本発明の他の実施形態によるシステム100によるデータ送信の論理フローチャート700である。論理フローチャート700は、インフラストラクチャ124が、送話者側逆方向RFリンクに対応する第1のエラー測定基準を決定した(ステップ704)場合にスタートする(ステップ702)。好適には、エラー測定基準は、FERまたは打切り率であることが好ましい。しかし、通常の当業者であれば、RFリンクに対するエラー測定基準を決定するための多くの方法があることを理解することができるだろう。エラー測定基準は、ビット誤り率をベースとすることもできるし、所定のしきい値と信号電力対干渉比との比較をベースとすることもできる。打切り率は打ち切られたフレームの百分率に対応する。
【0056】
インフラストラクチャ124は、また受話者側順方向RFリンクに対応する第2のエラー測定基準を決定する(ステップ706)。第1および第2のエラー測定基準に基づいて、インフラストラクチャ124は、送話者側逆方向RFリンクに対するFER目標を決定し(ステップ708)、さらに、受話者側順方向RFリンクに対するFER目標を決定する(ステップ710)。インフラストラクチャは、また、送話者側RFリンクを通して送信したフレームを打ち切る前に、送話者側RFリンクに対する多数の再送信を決定することもできるし(ステップ712)、受話者側RFリンクを通して送信したフレームを打ち切る前に、試みることができる受話者側RFリンクに対する多数の再送信を決定することもできる(ステップ714)。第1および第2のエラー測定基準に基づいて、インフラストラクチャ124は、送話者側逆方向RFリンクに対する送信信号電力レベルの1つまたはそれ以上を決定することができ(ステップ716)、受話者側順方向RFリンクに対する送信信号電力レベルを決定することもでき(ステップ718)、またBUFF_BUILDパラメータをゼロに設定することもできる(ステップ720)。ここで論理の流れは終了する(ステップ722)。
【0057】
本発明の他の実施形態の場合には、インフラストラクチャ124は、さらに、送話者側順方向RFリンクに対応する第3のエラー測定基準を決定し(ステップ724)、受話者側逆方向RFリンクに対応する第4のエラー測定基準を決定することができる(ステップ726)。第3のエラー測定基準は、インフラストラクチャ124からMS102が受信したNAKに基づくことができ、第4のエラー測定基準は、MS104からインフラストラクチャ124が受信したNAKに基づくことができる。第1、第2、第3および第4の各エラー測定基準に基づいて、インフラストラクチャ124は、任意の1つまたはそれ以上の送話者側逆方向RFリンクおよび受話者側順方向RFリンクに対するFER目標を決定する(ステップ728,730)。さらに、第1、第2、第3および第4のエラー測定基準に基づいて、インフラストラクチャ124は、フレームを打ち切る前に、送話者側逆方向RFリンクおよび受話者側順方向RFリンクそれぞれに対する多数の再送信を決定することができ(ステップ732,734)、および/または送話者側逆方向RFリンクおよび受話者側順方向RFリンクそれぞれに対する送信信号電力レベルを決定することができる(ステップ736,738)。
【0058】
本発明のさらに他の実施形態の場合には、インフラストラクチャ124は、第1および第2のエラー測定基準またはさらに第3および第4のエラー測定基準に基づいて、MS102およびMS104からの送信のための全FER目標、または全打切り率のような全エラー目標を決定することができる(ステップ740)。次に、インフラストラクチャ124は、全エラー目標または打切り率をエラー目標または打切り率しきい値と比較し(ステップ742)、比較に基づいて送話者側RFリンクおよび受話者側RFリンクの中の1つまたはそれ以上に対するFER目標または送信信号電力レベルを調整する(ステップ744)。このようにして、インフラストラクチャ124は、リンクの各レグの性能を個々に調整しながら、MS102とMS104との間のリンクに対する全誤り率または打切り率を維持することができる。リンクの各レグを個々に調整することにより、再送信を最もよく提供することができるレグ上で再送信を使用することができ、送信と他の通信との干渉が最も少ないレグ上でもっと高い電力レベルで送信を行うことができる。
【0059】
例えば、この場合も、本発明の原理を説明するためだけのものであるが、インフラストラクチャ124は、1つまたはそれ以上のリンク130〜136の誤り率に適合させるために、下式を使用することができる。最初に、インフラストラクチャ124は、「Pr(AB)」を推定する。ここで、Pr(AB)=逆方向リンク132および順方向リンク134を横切る打切り確率。打切り確率は、それを直接測定することにより推定することもできるし、下式により推定することもできる。
【0060】
Pr(AB)=S_ABORT+(1−S_ABORT)*R_ABORT;
ここで、
S_ABORT=SF*(SN+(1−SN)*SF)SRNDS
R_ABORT=RF*(RN+(1−RN)*RF)RRNDS
SF=(逆方向リンク132に対する)送話者側(すなわち、MS102)のフレーム消去時間率、SN=(順方向リンク130に対する)送話者側のNAK消去時間率、SRNDS=(すべてを合計する)打切り前の送話者側のNAKの数、RF=(逆方向リンク136に対する)受話者側(すなわち、MS104)のフレーム消去時間率、RN=(順方向リンク134に対する)受話者側のNAK消去時間率、RRNDS=(すべてを合計する)打切り前の受話者側のNAKの数。インフラストラクチャ124は、また、各リンク130〜136に対するRF負荷も決定する。
【0061】
次に、インフラストラクチャ124は、「Pr(AB)」と打切り確率、すなわち、AB_Targetに対する目標レベルとを比較する。Pr(AB)がAB_Targetより大きい(「>」)場合には、インフラストラクチャ124は、最小残りRF容量でリンク130〜136上のFERを増大する。Pr(AB)がAB_Targetより小さい(「<」)場合には、インフラストラクチャ124は、最大残りRF容量でリンク130〜136上のFERを低減する。上式に基づいてFERを調整することにより、インフラストラクチャ124は、全呼出しを通して同じ実効RLPフレーム打切りを維持しながら、全順方向リンクのRFの影響を少なくすることができる。
【0062】
要するに、無線パケット・データ通信システム100は、第1の期間、すなわち、BUFF_BUILD期間中に、データを第1の移動局(すなわち、MS102)から、第1の送話者側リンク電力レベルでインフラストラクチャ124に送信し、インフラストラクチャ124から第1の受話者側リンク電力レベルで第2の移動局(すなわち、MS104)に送信する。好適には、第1の期間は、ジッタ・バッファの長さにほぼ等しいことが好ましい。第1の送話者側リンク電力レベルおよび第1の受話者側リンク電力レベルそれぞれは、間違って受信したデータを再送信しなくてもすむように設計される。再送信する必要がなくなったので、MS104のプレイアウト・バッファ326をもっと速く満杯にすることができ、音声通信を送話者側から受話者側にもっと迅速にリレーすることができる。第1の期間が終了した場合には、データは、低減した電力レベルで、MS102からインフラストラクチャ124に送信され、インフラストラクチャからMS104に送信される。この送信は間違って受信したデータの再送信を含む。その後も低減した電力レベルで動作することにより、現在行われている他の通信との干渉を最低限度まで低減することができる。
【0063】
データの送信中に使用するフレーム誤り率(FER)目標も、第1の期間終了後で調整することができる。さらに、電力レベルおよびFERを、各リンク上のRF負荷に基づいておよび/または各リンクに対して決定したエラー測定基準に基づいて、各リンク毎に個々に調整することができる。このようにして、各リンク内で現在行われている通信に対する干渉が最低限度まで低減する。一方、MS102からMS104へのデータの送信の場合には、エラー目標はそのまま維持される。
【0064】
特定の実施形態を参照しながら本発明を詳細に説明してきたが、当業者であれば本発明の精神および範囲から逸脱することなしに、種々の変更を行うことができること、および要素を等価物で置き換えることができることを理解することができるだろう。さらに、本発明の本質的な範囲から逸脱することなしに、本発明が教示している特定の状況または材料を適合させるために多くの修正を行うことができる。それ故、本発明は、本明細書に開示されている特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明は添付の特許請求の範囲に入るすべての実施形態を含む。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明のある実施形態による無線パケット・データ通信システムのブロック図である。
【図2】本発明のある実施形態による、図1のインフラストラクチャの機能ブロック図である。
【図3】本発明のある実施形態による、図1の移動通信装置のブロック図である。
【図4】本発明のある実施形態によるRLPフレームのブロック図である。
【図5】本発明のある実施形態による、データ・パケットを送信する際に通信システムが実行するステップの論理フローチャートである。
【図6A】本発明のもう1つの実施形態による、データ・パケットを送信する際に通信システムが実行するステップの論理フローチャートである。
【図6B】本発明のもう1つの実施形態による、データ・パケットを送信する際に通信システムが実行するステップの図6Aの論理フローチャートの続きである。
【図7A】本発明のもう1つの実施形態による、データ・パケットを送信する際に通信システムが実行するステップの論理フローチャートである。
【図7B】本発明のもう1つの実施形態による、データ・パケットを送信する際に通信システムが実行するステップの図7Aの論理フローチャートの続きである。

Claims (15)

  1. データを送信するための方法であって、
    第1の期間中に、第1の電力レベルで第1の組のデータを、第1の通信装置により送信するステップであって、前記第1の電力レベルが、前記第1の組のデータが、前記第1の組のデータの一部を再送信しないで、許容できる誤り率で第2の通信装置により受信されるような電力レベルであるステップと、
    前記第1の期間が終了した場合に、第2の電力レベルで第2の組のデータを前記第1の通信装置により送信するステップであって、前記第2の電力レベルが、前記第1の電力レベルよりも低いステップと、
    前記第2の組のデータの一部が、前記第2の通信装置により間違って受信された場合、前記間違って受信した部分を再送信するステップとを含む方法。
  2. 前記第1の電力レベルが、第1の送話者側リンク電力レベルを含み、前記第2の電力レベルが、第2の送話者側リンク電力レベルを含み、前記第2の通信装置が無線インフラストラクチャに内蔵され、前記方法が、さらに、
    前記第1の期間が終了した場合に、第1の受話者側リンク電力レベルで前記第1の組のデータを前記無線インフラストラクチャにより送信するステップであって、前記第1の受話者側リンク電力レベルが、前記第1の組のデータが、前記第1の組のデータの一部を再送信しないでも、許容できる誤り率で第3の通信装置により受信されるような電力レベルであるステップと、
    前記第1の期間が終了した場合に、第2の受話者側リンク電力レベルで前記第2の組のデータを前記無線インフラストラクチャにより送信するステップであって、前記第2の受話者側リンク電力レベルが、前記第1の受話者側リンク電力レベルよりも低いステップと、
    前記第2の組のデータの一部が、前記第3の通信装置により間違って受信された場合に、前記間違って受信した部分を前記無線インフラストラクチャにより再送信するステップとを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1の期間が、前記第1の通信装置と前記インフラストラクチャとの間のトラヒック・リンクの設定の完了と、前記インフラストラクチャと前記第3の通信装置との間のトラヒック・リンクの設定の完了との間に終了する時間を含み、さらに、前記第1の組のデータの少なくとも一部を受信した場合に、前記第1の組のデータの少なくとも一部を、前記第3の通信装置によりプレイアウトするステップを含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記第3の通信装置が、プレイアウト・バッファを含み、前記第1の期間が、前記プレイアウト・バッファに対するバッファ深さ目標にほぼ等しい期間を含み、さらに、前記第1の組のデータの少なくとも一部を受信した場合に、前記第1の組のデータの少なくとも一部を、前記第3の通信装置によりプレイアウトするステップを含む、請求項2に記載の方法。
  5. 前記第1の期間の長さを前記インフラストラクチャにより決定するステップと、
    前記第1の通信装置および前記第3の通信装置それぞれに、前記第1の期間の決定した長さを前記インフラストラクチャにより送信するステップとをさらに含む、請求項4に記載の方法。
  6. 前記第1の期間の長さを前記インフラストラクチャにより決定するステップと、
    無線リンク・プロトコル(RLP)ヘッダ内のデータ・フィールドにより、前記第1の期間の終了に関する情報を、前記インフラストラクチャより、前記第3の通信装置に送信するステップとをさらに含む、請求項2に記載の方法。
  7. 前記第1の電力レベルが、第1の送話者側リンク電力レベルを含み、前記第2の電力レベルが、第2の送話者側リンク電力レベルを含み、前記第2の通信装置が無線インフラストラクチャに内蔵され、前記方法が、さらに、
    前記第1の期間が終了した場合に、第1の受話者側リンク電力レベルで前記第1の組のデータを前記無線インフラストラクチャにより送信するステップであって、前記第1の受話者側リンク電力レベルが、前記第1の組のデータが、前記第1の組のデータの一部を再送信しないでも、許容できる誤り率で第3の通信装置により受信されるような電力レベルであるステップと、
    前記第1の期間中に、第2の受話者側リンク電力レベルで前記第2の組のデータを前記無線インフラストラクチャにより送信するステップであって、前記第2の受話者側リンク電力レベルが、前記第1の受話者側リンク電力レベルよりも低いステップと、
    前記第2の組のデータの一部が、前記第3の通信装置により間違って受信された場合に、前記間違って受信した部分を前記無線インフラストラクチャにより再送信するステップとを含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記第3の通信装置が、プレイアウト・バッファを含み、前記第1の期間が、前記プレイアウト・バッファに対するバッファ深さ目標にほぼ等しい期間を含み、さらに、前記第1の期間が終了した場合に、前記第1の組のデータの少なくとも一部を、前記第3の通信装置によりプレイアウトするステップを含む、請求項7に記載の方法。
  9. 無線通信システムでデータを送信するための方法であって、前記通信システムが、第1の無線通信装置と、逆方向リンクにより前記第1の通信装置と通信している無線インフラストラクチャと、順方向リンクにより前記インフラストラクチャと通信している第2の無線通信装置とを備え、前記方法が、
    前記逆方向リンクのRF負荷に対応する第1の無線周波(RF)負荷測定基準を決定するステップと、
    前記順方向リンクのRF負荷に対応する第2のRF負荷測定基準を決定するステップと、
    前記第1および第2のRF負荷測定基準に基づいて、前記順方向リンクに対する許容できる誤り率を決定するステップと、
    前記第1および第2のRF負荷測定基準に基づいて、前記逆方向リンクに対する許容できる誤り率を決定するステップとを含む方法。
  10. 前記無線インフラストラクチャが、第1の逆方向リンクおよび第1の順方向リンクにより、前記第1の通信装置と通信し、前記無線インフラストラクチャが、第2の逆方向リンクおよび第2の順方向リンクにより、前記第2の通信装置と通信し、第1の無線周波(RF)負荷測定基準を決定するステップが、前記第1の逆方向リンクに対応する第1のRF負荷測定基準を決定するステップを含み、第2のRF負荷測定基準を決定するステップが、前記第2の順方向リンクに対応する第2のRF負荷測定基準を決定するステップを含み、さらに、
    前記第1の順方向リンクのRF負荷に対応する第3のRF負荷測定基準を決定するステップと、
    前記第2の逆方向リンクのRF負荷に対応する第4のRF負荷測定基準を決定するステップとを含み、
    第1、第2、第3および第4のRF負荷測定基準に基づいて、許容できる誤り率が、前記第1の順方向リンク、前記第1の逆方向リンク、前記第2の順方向リンク、および前記第2の逆方向リンクそれぞれに対して決定される、請求項9に記載の方法。
  11. 無線通信システムでデータを送信するための方法であって、前記通信システムが、第1の
    無線通信装置と、第1の逆方向リンクおよび第1の順方向リンクにより、前記第1の通信装置と通信している無線インフラストラクチャと、第2の逆方向リンクと第2の順方向リンクにより、前記インフラストラクチャと通信している第2の無線通信装置とを備え、前記方法が、
    前記第1の逆方向リンクに対応する第1のエラー測定基準を決定するステップと、
    前記第1の順方向リンクに対応する第2のエラー測定基準を決定するステップと、
    前記第1のエラー測定基準および前記第2のエラー測定基準に基づいて、前記第1の逆方向リンクおよび前記第2の順方向リンクのうちの1つまたはそれ以上の許容できるフレーム誤り率を決定するステップとを含む方法。
  12. 前記第2の逆方向リンクに対応する第3のエラー測定基準を決定するステップと、
    前記第2の順方向リンクに対応する第4のエラー測定基準を決定するステップと、
    前記第1、第2、第3および第4のエラー測定基準に基づいて、前記第1の逆方向リンクおよび前記第2の順方向リンクのうちの1つまたはそれ以上の許容できるフレーム誤り率を決定するステップとをさらに含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記第2の逆方向リンクに対応する第3のエラー測定基準を決定するステップと、
    前記第2の順方向リンクに対応する第4のエラー測定基準を決定するステップと、
    打切り確率を生成するために、前記第1、第2、第3および第4のエラー測定基準に基づいて、前記第1の通信装置から前記第2の通信装置へのデータの送信を打ち切る確率を決定するステップと、
    比較を生成するために、前記打切り確率と打切り確率しきい値とを比較するステップと、
    前記比較に基づいて、前記第1の逆方向リンク、前記第1の順方向リンク、前記第2の逆方向リンクおよび前記第2の順方向リンクの中の1つまたはそれ以上の許容できる誤り率を調整するステップとをさらに含む、請求項11に記載の方法。
  14. 前記第1の逆方向リンクのRF負荷に対応する第1の無線周波(RF)負荷測定基準を決定するステップと、
    前記第1の順方向リンクのRF負荷に対応する第2のRF負荷測定基準を決定するステップと、
    前記第2の逆方向リンクのRF負荷に対応する第3のRF負荷測定基準を決定するステップと、
    前記第2の順方向リンクのRF負荷に対応する第4のRF負荷測定基準を決定するステップと、
    前記第1の逆方向リンク、前記第1の順方向リンク、前記第2の逆方向リンクおよび前記第2の順方向リンクの中から、前記第1、第2、第3および第4のRF負荷測定基準に基づいて、最大のRF負荷を有するリンクを決定するステップとをさらに含み、
    許容できる誤り率を調整する前記ステップが、前記打切り確率が前記打切り確率のしきい値より大きい場合に、前記最大のRF負荷を有する前記リンクの許容できる誤り率を低減するステップを含む、請求項11に記載の方法。
  15. 前記第1の逆方向リンクのRF負荷に対応する第1の無線周波(RF)負荷測定基準を決定するステップと、
    前記第1の順方向リンクのRF負荷に対応する第2のRF負荷測定基準を決定するステップと、
    前記第2の逆方向リンクのRF負荷に対応する第3のRF負荷測定基準を決定するステップと、
    前記第2の順方向リンクのRF負荷に対応する第4のRF負荷測定基準を決定するステップと、
    前記第1の逆方向リンク、前記第1の順方向リンク、前記第2の逆方向リンクおよび前記第2の順方向リンクの中から、前記第1、第2、第3および第4のRF負荷測定基準に基づいて、最低の利用率を有するリンクを決定するステップとをさらに含み、
    許容できる誤り率を調整する前記ステップが、前記打切り確率が前記打切り確率のしきい値より小さい場合に、前記最低のRF負荷を有する前記リンクの許容できる誤り率を増大するステップを含む、請求項11に記載の方法。
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