JP2004538069A - 靴底用ばね要素と該要素を有する靴底及び靴 - Google Patents

靴底用ばね要素と該要素を有する靴底及び靴 Download PDF

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ブラギン、イメネオ
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エスエスエル インターナショナル パブリック リミティド カンパニー
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    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
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Abstract

本発明は、少なくとも一つの弾性キャップ部材1からなる靴底用ばね要素に関する。本発明によれば、該要素は、該キャップ1を、その基部縁に沿って互いに連通する少なくとも四つの独立した区域4に分割するために、少なくとも一つの切欠き、とりわけ中央十字形状の切欠き2,3を有する。該切欠き2,3は該区域4の弾性範囲を限定する手段として作用し、これにより、ある一定の曲げの限界に到達した時、各区域4の縁は互いに接触して該弾性範囲を限定する。さらに、靴の内部の空気循環と外部との空気交換を良好にするためのポンピング手段22,122,222と、ドーム1のマッサージ作用を強めるための手段11が足裏上に設けられる。本発明は、そのような要素を有する靴底9,10及び靴にも関する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも一つの弾性的なキャップ状又はドーム状の部材からなる靴底用ばね要素に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばスポーツ用の履き物等の履き物に応用され、運動競技活動に由来する衝撃を吸収する目的を有する上記のようなばね要素には、様々なタイプのものがある。そのようなタイプの靴の他の例としては、長い期間着用されるべく設計された靴であり、いわゆる「リラックス」という特徴を有する靴である。
【0003】
排出システム、すなわち、運動系の低い方の部分にかかる超過ストレスを除去できるシステムは、関節、半月板、腱、筋肉や骨にかかるストレスを徹底的に減少させるための最良の解決策である。典型的には、一つ又は二つ以上の前記ばね要素が中底(insole)区域、すなわち、足下の部材と地面に接触する実際の靴底部材との間にはさまれた区域に設けられる。これらのばね要素は、典型的には、かかと区域と足底(plantar)区域、すなわち、最も大きい衝撃ひずみにさらされる区域に設けられる。
【0004】
特に単純な組み立て(arrangement)の場合、一つ又は二つ以上の弾性材料でできた一つ又は二つ以上の重ねられて接着された層を組み合わせて設けることにより、ばね効果が得られる。或いは、適切な性質を有する流体、すなわち空気を含む室(chamber)の形態を有する弾性インサート(elastic insert)が設けられる。これとは異なる組み立てにおいては、らせん状のばね、特に鋼鉄又はプラスチック製のらせん状のばね、あるいは弾性シリンダー、特にポリマー製の弾性シリンダーが用いられ、これにより、かなり良好な反応性を付与する。
【0005】
別の組み立てにおいては、ばね要素は、キャップ又はドームの形態を有するか、あるいは大きい中央穴を持つアーチ形のワッシャーの形態を有する。該キャップは比較的に弾性材料でできており、該中央穴は、ばね要素に比較的な弾性を付与するのに寄与する。
【0006】
弾性を増加させるために、他の方策においては、該穴は、揺動を増加させるための弾性タブのリングによって囲まれている。また、別の方策においては、ばね要素は、材料ブリッジにより互いに連結されている複数の中空部材(hollow member)で構成されており、特にエラストマー製のシリンダー形状を有する複数の中空部材で構成されている。
【0007】
各シリンダー要素は、二つの重なった室(chamber)を生成するような内部形状を有しており、これら二つの室は該室よりずっと小さい直径を持つダクトによって互いに連通しており、これにより、歩行活動に起因する圧力によって、一方の室から他方の室への空気の流れ速度を減少させ、望ましい衝撃吸収効果を発現させる。
【0008】
結合された弾性シリンダーは、その軸が靴底に対して垂直になるように、中底区域に配置される。改良された方策においては、適切な弾性を持つ固体材料でできた弾性パッドの形態で複数のドームが設けらる。
【0009】
単純な歩行やスポーツ活動において、従来から提案されてきた上記の様々な組み立ては、まずまず良好な衝撃吸収効果を奏するものであるが、幾つかの欠点を持っている。その第1の点は、これら提案されてきた組み立てのうちの殆どが、とりわけ特定の材料を使用するが故に、また、複雑な構造や空気クッションなどを備えなければならない故に、非常に高価で、かつ製造が難しいということである。
【0010】
また、特定の組み立ての場合は、広範囲にわたる使用により、前記クッションの効率が減少したり、クッションの上に穴ができたりすると靴の機能がすべて失われる可能性もある。さらに、従来の提案においては、前記衝撃吸収効率は不十分、又は過度なものである可能性がある。さらに、従来の組み立てのうちの殆どが、過度の衝撃吸収効果や、ばねのストロークを限定する手段がないせいで、歩行を不安定にしている可能性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
したがって本発明の目的は、単純で安価な手段により、機能性を高め、或いは改良した靴底用のばね要素を提供するとともに、上記の欠点を取り除いた靴底と靴を提供することであり、これにより、靴のダイナミックな挙動を生理学上の機能的ニーズに良く適合させることである。
【0012】
本発明の別の目的は、限定されたばねストロークを予め決めることであり、これにより、ばね要素に起因する局所的な不安定の影響を減少させることである。ばねストロークを限定することにより、非常に重要な付加的な目的が達成される。すなわち、それは足底(plantar)部分にかかる局所的な圧縮又はマッサージ的効果であり、これにより、疲労を減少させて微小循環(microcirculation)を助ける。この微小循環の速度が減少すると、しばしば疲労の原因となる。
【0013】
ある場合には、たとえば、糖尿病患者の重大な血管の問題などのように、血管の問題に対応するために、治療目的の靴を提供することが望まれる。特定のニーズや解剖学上の構造に関連して、少なくとも一定の制限の範囲内で、特別注文によるばね要素の設置が望まれる場合もある。
【0014】
本発明の他の目的は、靴の内部における空気の循環を増加させて、或いは外部との空気の交換を増加させて、着用者の足の快適性を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記の目的を達成するために、本発明のばね要素は、少なくとも一つの切欠きを有しており、好ましくは十字形状の切欠きを構成する少なくとも二つの横方向に延長した切欠きを有する。この切欠きは、キャップを少なくとも四つの独立した肢又は区域に分割する。これらの肢又は区域はキャップの基部縁(base edge)に沿って互いに連通されている。
【0016】
本発明の好ましい実施形態においては、この十字形状の切欠きはキャップの中央に位置しており、これにより、キャップを四つの等価な区域に分割する。さらに、該十字形状の切欠きを構成する二つの切欠きは、同じ幅を有していてもよい。
【0017】
好ましくは、ばね要素は、該十字形状の切欠きにより定められる区域の弾性範囲を限定する手段を有する。この手段により、ばね作用に起因する不安定な感覚を制限して、足底(plantar)部分にマッサージ的な回復作用がもたらされる。
【0018】
弾性範囲を限定する該手段とは、切欠きに沿った区域の相対向する縁と、切欠きの幅との組み合わせから成る手段であり、この手段によって弾性範囲が限定される。すなわち、以下に示す図から明らかなように、曲げの圧縮がかかった時、少なくとも幾つかの区域の縁又はすべての区域の縁が互いに接触して、これにより、「ドーム」効果、すなわち理想的な力の排出が実現され、弾性ストロークを終焉させる。
【0019】
ばね要素はどのようなサイズや形状であってもよい。たとえば、円錐体形状、先端を切ったような形の円錐体形状、円錐体形状を組み合わせた形状、複数の先端を切ったような形の円錐体形状、及び/又は球体又は回転楕円体のセクター(sector)の形状であってよい。好ましい一実施形態においては、ばね要素は回転楕円体のセクターの形状を持ち、延長した本質的に楕円形の平面図形状を有する。
【0020】
ばね要素の平面図形状は、長い対称軸と短い対称軸を有する。ここで、長い対称軸は靴の長手方向に、あるいは足の前後方向に方位していることが好ましい。特定の解剖学上のニーズ及び/又は治療上のニーズにより、一つ又は二つ以上の異なる方位が必要とされる場合もある。
【0021】
ばね要素の高さは、幅、すなわちベアリング基部(bearing base)に平行な寸法よりも大きい。これにより、適切な安定感覚が着用者に伝えられる。
【0022】
ばね要素は、一つ又は二つ以上の比較的剛性ではあるが本来的に弾性の材料、たとえばプラスチック及び/又は金属、特にハーモニック鋼(harmonic steel)又はそれらの材料の組み合わせからできている。
【0023】
特段の弾性挙動を得るために、ばね要素は多層の構成を有するか、又は単一の均質な材料からできている。
【0024】
好ましくは、ばね要素は靴底よりも小さく、ばね要素の厚みは、実質的に靴底の厚みと同等くらいの大きさである。
【0025】
本発明の有利な改良点として、ドーム状のばね要素は、平坦な基部縁(base edge)又は外周の環状のフランジを有しており、これにより、ばね要素は、接着などにより、靴底の上に設置及び/又は固定される。
【0026】
本発明の別の有利な改良点として、ばね要素は、可撓性を増加させる手段、すなわち一つ又は二つ以上の前記区域の弾性を増加させる手段を有する。これらの手段は、切欠きの端の、一つ又は二つ以上の横方向に延長する相対向する広がった部分又はくぼみからなる。これらのくぼみは、たとえば、多数の穴、特に四つの穴を設け、その各穴を、十字形状の切欠きを構成する各切欠きの端に設けることにより得られる。この穴の直径は各切欠きの幅よりもわずかに大きい。この穴は、各区域がドームの基部に連結している領域の角度方向への拡張を減少させ、各区域の曲げポテンシャルを増加させる。
【0027】
ばね要素は靴底との組み合わせにおいて設けられ、一つ又は二つ以上のばね要素が、予め決められたパターンで、二つの重ねられた靴底の層の間、すなわちいわゆる足の下と呼ばれる上層と実際の靴底を構成している下層との間に配置される。
【0028】
好ましくは、一つ又は二つ以上のばね要素は、足の下の方へ向かう凸状側に設けられ、これにより、望ましいマッサージ的作用が着用者の足の裏へかかるようにしている。
【0029】
靴底表面上の特定のひずみ及び/又は特別の治療上のマッサージの必要性に応じて、ばね要素は、靴底表面の上に平等に配置されるか、あるいは、靴底の幾つかの部分的領域に集中的又は独占的に配置される。とりわけ、ばね要素は、かかと及び/又は足底(plantar)部位に主に又は独占的に配置される。
【0030】
本発明の別の非常に有利な改良点として、ばね要素は、着用者の足の裏にかかるドームのマッサージ的作用を局所的に増加させる手段を有する。
【0031】
本発明の好ましい一実施形態においては、上記手段は、十字形状の切欠きを構成する二つの切欠きの交差点に配置された押しボタン的要素からなる。そのサイズは、各区域の角部の上に位置して、すべての区域に同時に作用するのに適合したサイズである。
【0032】
この押しボタンは、中間点から発している、とりわけ該押しボタンの底面の中央から発しているステムによって所定位置に保持される。このステムは下方に垂直に、本質的に区域の厚みに相当する長さだけ延長しており、区域の底面上に載っている幅広の保持ヘッドで終わっている。
【0033】
押しボタンの底面と該底面が載る区域上の部分との間には、弾性的に圧縮可能な支持手段が配置されていて、この支持手段はゴム材料等でできており、特に、少なくとも一つのO−リング要素からできており、押しボタンと小さなドームの間の接触領域に弾性的接触をもたらすように、また不安定性を制限するように設計されている。
【0034】
押しボタンは、マイクロマッサージ作用を集中させるための如何なる適切な形状を有していてもよいが、好ましくは、押しボタンは頂部がドーム状の面を持ち、これにより、マッサージ的作用がより良く集中される。適切な歩行支持を得るためだけでなく、上記のようなマッサージ的作用をカスタマイズする(注文に応じて作る)ために、靴が持っているすべてのばね要素が押しボタンを備える場合もあるし、あるいは、一部のばね要素だけが押しボタンを備える場合もある。
【0035】
ばね要素は、予め決められた順序で互い違いになっていて、同じか又は異なる材料でできており、同じか又は異なる曲率(curvature)を有する二つ又は三つ以上のキャップ状の要素の組み合わせから構成されていてもよい。
【0036】
本発明の好ましい一実施形態として、靴の内部における空気の循環を増加させるためにポンピング手段を設けてもよい。このポンピング手段は、ばね要素の圧縮ストローク過程によって制御されることが好ましい。好ましくは、このポンピング手段は、比較的柔軟で気密性を持つ、たとえばゴム等の弾性材料からできている付加的なドーム状の要素からなる。
【0037】
このポンピング要素は、その形状において、ばね要素を補足するものであり、ばね要素の内面上に載るような仕方でばね要素の中に囲まれるものである。
【0038】
靴が持っているすべてのばね要素が上記のような内部ポンピング要素を備えていてもよいし、あるいは、一部のばね要素だけが上記のような内部ポンピング要素を備えていてもよい。
【0039】
以下に詳しく説明するように、本発明の好ましい一実施形態において、複合ばね要素は、上記した特性を持つ複数のばね要素から構成され、これら複数のばね要素がある構造によって互いに連結した形態を有する。
【0040】
この複合ばね要素は、靴底全体に沿って、あるいは靴底の一部だけに亘って、互いに連結されて、複合体、あるいは予め組み立てられたばね要素を構成してもよい。
【0041】
複合ばね要素は、異なる形状、及び/又は材料、及び/又は特性を有する複数のばね要素を含む複合ばね要素を重ね合わせて作製してもよい。一つの組み合わされたばね要素内においては、複数のばね要素は、個々のものとして、あるいはグループとして、材料や弾性的性質やサイズに関して、同一であったり、異なっていたりしてよい。これにより、たとえば、足底ゾーンの異なる領域に関して、スプリング作用がカスタマイズされる(注文に応じて作られる)。
【0042】
組み合わされた要素を構成するばね要素は、特にばね要素を構成する材料でできた平坦なリブ等の形態の材料のブリッジによって互いに連絡される。これにより、製造が単純になり、コストが削減される。しかしながら、これとは反対に、小さなドームは、個々の独立した要素として使用されてもよい。
【0043】
ばね要素同士を連絡するブリッジは、少なくとも部分的には、くぼみが下向きに配置されている、すなわち、ばね要素のくぼみの方位と同じくぼみの方位を持つ、連絡チャンネルのような溝として設置されてもよい。
【0044】
同様に、ポンピング要素のうち少なくとも幾つかは、該ポンピング要素と同じ材料でできたブリッジの或る構造によって相互に連絡されていてよい。
【0045】
ポンピング要素は、組み合わされた空気ポンピング要素を形成するために、ポンピング要素の方位と同じ方位のくぼみを持つ、連絡チャンネルの形態を有する溝ブリッジによって、相互に連絡されていてよい。このチャンネルは、一方のポンピング要素から他方のポンピング要素への通路を提供する機能を持ち、これにより、足の裏の下の様々な領域内における空気の存在にバランスをもたせる。それ以上の連結要素を設けなくてもよい。主な目的は、靴の内部における空気循環を向上させるために空気の流れをつくることである。さらに、靴の内部において、負の圧力と正の圧力を互い違いに生じさせ、これにより、靴の外部との空気の交換を増加させる。
【0046】
好ましくは、複合ばね要素と複合ポンピング要素は、互いに補足的な形状を有しており、前者が後者の上に載って、ポンピング作用を生じさせる。
【0047】
分離されたドームの形態、あるいはチャンネル状の連結要素を有する組み合わされたばね要素の形態のばね要素は、支持プレート上に配置されてよい。
【0048】
本発明の好ましい一実施形態において、この支持プレートは、靴底の上面に永久的に留められた別の支持ガイド部材に滑り係合するサドル部材であってよい。
【0049】
特に、支持プレートは、その二つの相対向する側縁の各々に、好ましくは本質的に平坦な形状を持つガイド部材の二つの相対向する側縁の一つに滑り係合するサドル部材を有していてよい。支持プレート及び/又は支持要素は、取り外し可能な位置係止手段を有していてよい。
【0050】
これらの係止手段は、少なくとも二つの出張り、好ましくは二列の出張りであり、好ましくは丸い形状を持ち、支持プレートの底面上に配置されている。各々の列は、二つのサドル状の側縁の一つの近傍に設けられる。この二列の出張りに対応して、二列の凹みが支持要素の上面に配置される。このような構成によって、支持プレートが予め決められた場所にぴったりはまり込み、これにより、ばね及び/又はマッサージ的作用に関してカスタマイズ(注文に応じて作ること)を可能にしている。
【0051】
支持要素は、靴底の囲い(enclosure)の内部に、特にかかと部分に安置されるべく配置される。この囲いは、滑りプレートが支持要素上を前後に滑ることができるようなサイズを有する。すなわち、長手方向において、後者よりもわずかに長いサイズを有する。
【0052】
支持要素は、支持プレートを滑らせるために、たとえば留め足部によって持ち上げられた位置で靴底に留められる。
【0053】
本発明は、少なくとも二つの重なった層の組み合わせにより形成された靴底の部分、すなわちいわゆる足の下と実際の靴底とからなる靴底の部分と、上方の部分とを含む靴にも関する。本発明は、靴底にも関する。
【0054】
上記のような特性を備えた一つ又は二つ以上のばね要素が、足の下と靴底の間に設けられてもよい。これらの要素は、靴底の下層に対して持ち上げられた位置で、本質的にその弾性範囲に対応する程度に延長していてよい。
【0055】
好ましくは、少なくとも移動可能なばね要素の囲いの領域において、足の下は靴底に取り外し可能に固定されており、これによって、囲いの移動や調節がなされる。
【0056】
靴は、靴底又は靴を傾斜させるかかとを有していてよい。この場合、特にかかとの領域において、ばね要素自体が水平ベアリング表面に対して傾斜していてよく、とりわけ、靴底と同じ傾斜を有していてよく、これにより、靴上の足の傾斜が、部分的に又は全体的に補償される。ばね要素が、靴底に対して異なった傾斜、とりわけ反対の傾斜を有する場合もある。
【0057】
上記の説明から明らかなように、本発明の利点は、有効なばねシステム及び衝撃吸収システムを有する靴を提供できることであり、興味深くかつ有効な治療上の応用に供され得ることである。本発明において用いられるばね要素は、簡単にかつ安価に製造され、歩行を快適にするものであり、その一方で、従来のばね要素を含む靴がかかえていた不安定さの問題を解決するものである。
【0058】
本発明のさらなる特性や改良点は、従属の請求項の主題となっている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0059】
以下に、図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明するが、本発明はそのような実施形態に限定されない。
【0060】
図1に示すように、本発明のばね要素は、キャップ、ドーム、又はアーチ形のワッシャーのような部材1を含む。勿論、その形状は特に限定されない。ばね要素は、回転楕円体形状であってもよく、あるいは円錐体、先端を切ったような形の円錐体、又は組み合わされた円錐体のようなアーチ形の非円形の形状であってもよい。ドーム形の部材1は、一つ又は二つ以上の比較的剛性ではあるが弾性の材料、たとえばプラスチック又は金属でできている。
【0061】
図示された好ましい実施形態は、回転楕円体のセクターの形状を有しており、延長した平面図形状を有する。この平面図形状は長い対称軸と短い対称軸を有しており、図1において、それぞれAA’とBB’で示されている。図6〜図12に示されているように、このばね要素が靴の中に挿入されたとき、長軸AA’は靴の長手方向(longitudinal direction)に合わせられ、着用者の足の前後方向に合わせられる。特定のばねのニーズ及び/又は特定の靴構造に対応するために、これとは異なった方位合わせ(orientation)が可能なことは勿論である。
【0062】
キャップ1の中央には、外形がそれぞれ前記二つの対称軸AA’、BB’に実質対応する二つの横方向に延長した切欠き2,3が設けられて、十字形状の切欠きを構成している。この十字形状の切欠き2,3は、キャップ1を四つの独立した同様の区域4に分割している。区域4はキャップ1の基部縁(base edge)に沿って互いに連結されている。区域4が曲がると、ばね要素はその衝撃吸収機能を果たす。
【0063】
図1に示された十字形状の切欠き2,3の位置は一例に過ぎず、これとは異なった外形及び/又は位置が可能なことは勿論である。このようなものの一例として、図1において、切欠き2,3を別角度で配置した別の実施態様の切欠き5が破線で示されている。これら以外にも異なった配置が可能である。たとえばドーム1を、十字形状ではなくY字又はT字形状の切欠きで三つの区域に分割することもできる。
【0064】
前記二つの切欠き2,3は、区域4の弾性領域限界を定める一定の幅を有する。ドーム1は平坦な基部縁、すなわち、図2と図3において参照符号6で示される外周の環状のフランジを有しており、これにより、ばね要素は、靴底又は支持プレート7(図6,7参照)の上面に設置及び/又は固定される。着用者の生理学上の特徴や靴の特定の使用に適合して、各部材は靴底面に如何なる仕方で配置されてもよく、予め決められたパターンに従ってもよい。
【0065】
区域4の柔軟性をさらに増大させるために、十字形状の切欠きを構成している各切欠き2,3の各端に、切欠き2,3の幅よりもわずかに長い直径を有する穴8が設けられ、これにより、切欠き2,3の端に一対の横方向に広がった、又は窪んだ部分を形成している。この構成により、各区域4を局所的に弱め、区域4の弾性を増加させて、各区域4をドーム1の基部に連結させる領域の角度方向への拡張を減少させている。
【0066】
図2,3は、ばね要素の圧縮時の挙動を示している。図2,3において、ばね要素は圧縮表面9、すなわち一般的には着用者の足の下、との組み合わせで、圧縮表面9の下に示されている。実際、上記のように、ばね要素は、実際の靴底10と足の下9との間にある中底の中に挿入されるように設計されている。
【0067】
図2には、本質的に非圧縮状態にあるばね要素が示されており、切欠き3に沿った区域4の相対向する二つの縁が実質的に平行になっている。図3に矢印で示すように、ばね要素に圧縮力、すなわち典型的には足の下9へ足の圧力がかかった時は、切欠き3の幅は減少し、区域4の相対向する縁は、少なくとも部分的には互いに接触して、これにより、弾性範囲を限定する。
【0068】
圧縮ストロークが終焉する状態においては、真のドーム効果が再現され、これにより、それ以上の弾力性が発現されない。この構成により、足の裏に、快適なマッサージ的効果としての回復効果がもたらされる。
【0069】
図4,5に示されているのは本発明のきわめて有利な改良点であり、それは、足の裏におけるドーム1のマイクロマッサージ作用を局所的に増加させる機能を持つ押しボタン要素11である。この押しボタンは円形であり、実質的に平坦な底面111を持っている。この底面111は各領域4の角部に載り、すべての領域4に対して同時に作用する。
【0070】
これに対して、押しボタンの上面112はドーム形状を持ち、これにより、マッサージ的作用がより良く集中される。押しボタン11の底面111とこの底面111が載る区域4上の部分との間にはO−リング部材12が配置されており、このO−リング部材12は、ゴム等のような弾性的に圧縮可能な材料からできている。
【0071】
押しボタン11は、押しボタン11の底面111の中央から発しているステム13によって所定位置に保持される。このステム13は下方に垂直に、本質的に区域4の厚みに相当する長さだけ延長しており、区域4の底面上に載っている幅広の保持ヘッド14で終わっている。
【0072】
押しボタン11は一体物であり、下方向への圧入の力を受けるようになっていてもよい。あるいは、押しボタン11は二体からできており、ステム作製後に幅広のヘッド14を組み合わせて、たとえば接着等、任意の仕方で固定してもよい。
【0073】
図6〜図12は本発明の好ましい実施形態を示しており、上記した特性を持つ複数のばね要素を含む、組み合わされたばね要素の形態を示している。このばね要素は、特にかかと(heel)部分15に適用されるべく設計されており、支持プレート7の上に配置された複数の(図示例では三つの)キャップ1を含む。
【0074】
複数のキャップ1は、ドーム1のくぼみの方位と同じ方位を持つ溝16を介して互いに連通している。プレート7と、ドーム1と、溝16とから構成されるばね要素は、単純な金型成形(molding)の後に、プレート7の一方の面には負の変形、反対の面には正の変形を施し、その後、ドーム1に切り欠きと穴開けを施して得られる。ばね要素は、これとは別のプロセスでも得ることができる。
【0075】
支持プレート7は、その相対向する二つの側縁に、支持ガイド部材17すなわち別のプレート17の相対向する二つの側縁に滑り係合するスライド部材107を備える。
【0076】
支持プレート7の裏面上には、丸い出張り18が二列設けられている。その各列は、側部にあるサドル状の縁部(スライド部材107の近傍)に配置される。支持ガイド部材17は、その上面に、該丸い出張り18に対応するべく設計された凹み117が二列設けられており、これにより、支持プレート7が予め決められた場所にぴったりはまり込む。
【0077】
この配置により、マッサージ的作用が、着用者の個々のニーズに応じて、都合良くあつらえられる。図10において、上記支持プレート7が、靴のかかと部分15内に設けられた囲い(enclosure)19の内部に示されている。支持ガイド部材17が、ばねドーム1を備えたプレート7が前後方向に滑るのを助ける足部20にフィットする。その調節は、足の下9を上方に持ち上げることによりなされる。
【0078】
反対に、図11においては、かかととは異なった材料、たとえば、ばね作用を包括的に増大させるために柔軟な材料でできた追加的な層21が、ばね要素とハウジング19の下面との間に設けられる。図12は、上記のように構成されたものが、傾斜したかかと15を持つ靴とも組み合わせ可能なことを示している。
【0079】
図6,7には本発明のきわめて有利な改良点が示されている。それは、靴の内部の空気循環と外部との空気交換を良好にするという改良点である。組み合わされた空気ポンピング要素22が設けられている。この空気ポンピング要素は、たとえばゴム等の比較的柔軟で気密性の弾性材料でできた複数(図示例では三つ)のポンピングドーム122から構成されている。
【0080】
これらのポンピングドーム122は、連結チャンネルを構成する溝ブリッジ222によって互いに連絡しており、この溝ブリッジ222のくぼみはポンピングドーム122と同じ方位を有している。ポンピングドーム122は、ばねドーム1に対して補足的な形状をしており、ポンピングドーム122を相互に連絡する溝ブリッジ222は、支持プレート7の溝16に対して補足的な形状をしている。
【0081】
したがって、組み合わされたポンピング要素22は、支持プレート7のすべてのくぼみに対して補足的な形状をしていることになり、これにより、ポンピング要素22は支持プレート7の下に挿入可能であり、これにより、ばねドーム1が変形すると、空気ポンピングドーム122も同時に変形する。ポンピング要素22は単純に支持プレート7の下に設置され、支持ガイド部材17の上面に載る。溝ブリッジ222は、一つのドーム122から他のドーム122への通行を可能にし、全般的なバランスを向上させる。
【0082】
また、上記とは異なって、互いに分離されたばねドーム1と組み合わせて、互いに分離されたポンピングドーム122とすることもできる。この場合、ばねドーム1は支持プレート7上には固定されないことになる。
【0083】
ばね要素は分離されていてもよく、あるいは、予め決められた位置及び/又は配置で一つ又は二つ以上の複合ばね要素の形態で組み合わされていてもよい。位置や配置については、上記で述べた以外の位置や配置でもよい。靴底は、組み合わせとして、多層の積層物の形態で、あるいは幾つかの異なった部分からなる要素の形態で、他の個々の層あるいは組み合わせた層を有していてもよい。
【0084】
また、組み合わせとして、本発明の靴底は、剛性や衝撃吸収性など、特定の機能的特徴を付与するために、一つ又は二つ以上のインサートを有していてもよい。
【0085】
以上、本発明を好ましい実施形態を用いて説明したが、本発明はそのような実施形態に限定されるものではなく、上記の説明と請求項に記載された指導原理から逸脱しない範囲で様々な変更が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明のばね要素を上から見た平面図である。
【図2】本質的に非圧縮状態における、図1に示されたばね要素の短い対称軸に関する断面図である。
【図3】圧縮ストローク状態の終点におけるばね要素の、図2と同様な断面図である。
【図4】押しボタン適用エリアの詳細を示す断面図である。
【図5】押しボタンを有するばね要素を上から見た平面図である。
【図6】組み合わされたばね要素と、組み合わされたポンピング要素と、対応する滑動支持要素(支持ガイド部材)の、分解した状態における斜視図である。
【図7】組み合わされたばね要素と、組み合わされたポンピング要素と、対応する滑動支持要素(支持ガイド部材)の、分解した状態における別の斜視図である。
【図8】図6,7と同じ要素を、一部組み立てた状態で示す斜視図である。
【図9】図6,7と同じ要素を、組み立てた状態で示す斜視図である。
【図10】図6,7に示された要素を挿入した靴のかかと部分の断面図である。
【図11】ばね要素を異なった仕方で締めた、図10と同様な断面図である。
【図12】靴底が傾斜した外形を有する靴のかかと部分の断面図である。

Claims (71)

  1. 少なくとも一つの弾性的なキャップ状又はドーム状の部材(1)からなる、靴底用ばね要素であって、該ばね要素は、少なくとも一つの切欠きを有しており、好ましくは、十字形状の切欠きを構成する二つの横方向に延長した切欠き(2,3)を有しており、該切欠き(2,3)は、前記キャップ状の部材(1)を少なくとも四つの独立した肢又は区域(4)に分割しており、該肢又は区域(4)は前記キャップ状の部材(1)の基部縁に沿って互いに連通していることを特徴とするばね要素。
  2. 前記十字形状の切欠き(2,3)は、前記キャップ状の部材(1)を四つの同等の区域(4)に分割するために、前記キャップ状の部材(1)の中央に位置していることを特徴とする請求項1記載のばね要素。
  3. 前記十字形状の切欠きを構成する前記二つの切欠き(2,3)は同じ幅を有することを特徴とする請求項1又は2記載のばね要素。
  4. 前記十字形状の切欠き(2,3)により定められる前記区域(4)の弾性範囲を限定する手段(11)を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項記載のばね要素。
  5. 弾性範囲を限定する前記手段(11)は、前記切欠き(2,3)に沿った前記区域(4)の相対向する縁と、前記切欠き(2,3)の幅との組み合わせから成る手段であり、曲げの圧縮がかかった時、少なくとも幾つかの又はすべての前記区域(4)の縁が互いに接触することにより、弾性範囲を限定することを特徴とする請求項4記載のばね要素。
  6. どのようなサイズや形状であってもよいが、特に、回転楕円体のセクターの形状を持ち、延長した本質的に楕円形の平面図形状を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちいずれか1項記載のばね要素。
  7. 長い対称軸(AA’)と短い対称軸(BB’)を持つ平面図形状を有し、好ましくは、該長い対称軸(AA’)は靴の長手方向又は足の前後方向に方位していることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちいずれか1項記載のばね要素。
  8. 円錐体形状、先端を切ったような形の円錐体形状、円錐体形状を組み合わせた形状、複数の先端を切ったような形の円錐体形状、及び/又は球体又は回転楕円体のセクターの形状を有することを特徴とする請求項1乃至請求項7のうちいずれか1項記載のばね要素。
  9. 高さ寸法が、長さ寸法、すなわちベアリング基部に平行な寸法よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至請求項8のうちいずれか1項記載のばね要素。
  10. 一つ又は二つ以上の比較的剛性で本来的に弾性の材料、たとえばプラスチック及び/又は金属からできていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のうちいずれか1項記載のばね要素。
  11. 多層の構成を有するか、又は単一の均質な材料からできていることを特徴とする請求項1乃至請求項10のうちいずれか1項記載のばね要素。
  12. 靴底(9,10)よりも小さい寸法を有することを特徴とする請求項1乃至請求項11のうちいずれか1項記載のばね要素。
  13. 厚みが、実質的に靴底(9,10)の厚みと同等の大きさであることを特徴とする請求項1乃至請求項12のうちいずれか1項記載のばね要素。
  14. 前記ばね要素を支持及び/又は留めるための平坦な基部縁又は外周の環状のフランジ(6)を有することを特徴とする請求項1乃至請求項13のうちいずれか1項記載のばね要素。
  15. 一つ又は二つ以上の前記区域(4)の可撓性を増加させる手段(8)を有することを特徴とする請求項1乃至請求項14のうちいずれか1項記載のばね要素。
  16. 可撓性を増加させる前記手段(8)は、前記切欠き(2,3)の端の、一つ又は二つ以上の横方向に延長する相対向する広がった部分又はくぼみからなることを特徴とする請求項15記載のばね要素。
  17. 前記くぼみは、多数の穴(8)、特に四つの穴を設け、その各穴を、前記十字形状の切欠きを構成する各切欠き(2,3)の端に設けることにより得られ、該穴の直径は各切欠き(2,3)の幅よりもわずかに大きいことを特徴とする請求項16記載のばね要素。
  18. ばね要素が靴底(9,10)との組み合わせにおいて設けられ、一つ又は二つ以上のばね要素が、予め決められたパターンで、二つの重ねられた靴底の層(9,10)の間、すなわち、いわゆる足の下(9)と呼ばれる上層と実際の靴底(10)を構成している下層との間に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項17のうちいずれか1項記載のばね要素。
  19. 足の下(9)の方へ向かう凸状側に設けられ、これにより、望ましいマッサージ的作用が着用者の足の裏へかかるようにしていることを特徴とする請求項1乃至請求項18のうちいずれか1項記載のばね要素。
  20. 靴底(9,10)の表面上へのひずみのかかり方、及び/又は特別の治療上のマッサージの必要性に応じて、靴底(9,10)の表面上に平等に配置されるか、あるいは、靴底(9,10)の幾つかの部分的領域に集中的又は独占的に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項19のうちいずれか1項記載のばね要素。
  21. かかと(10)及び/又は足底部位に、主に又は独占的に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項20のうちいずれか1項記載のばね要素。
  22. 着用者の足の裏にかかる前記ドーム状の部材(1)のマッサージ的作用を局所的に増加させる手段(11)を有することを特徴とする請求項1乃至請求項21のうちいずれか1項記載のばね要素。
  23. マッサージ的作用を局所的に増加させる前記手段(11)は、前記十字形状の切欠きを構成する二つの前記切欠き(2,3)の交差点に配置された押しボタン的要素(11)からなり、そのサイズは、各区域(4)の角部に横たわり、すべての区域(4)に同時に作用するのに適合したサイズであることを特徴とする請求項22記載のばね要素。
  24. 前記押しボタン(11)は、中間点から発している、特に該押しボタン(11)の底面(111)の中央から発しているステム(13)によって所定位置に保持され、該ステム(13)は下方に垂直に、本質的に前記区域(4)の厚みに相当する長さだけ延長しており、前記区域(4)の底面上に載っている幅広の保持ヘッド(14)で終わっていることを特徴とする請求項23記載のばね要素。
  25. 前記押しボタン(11)の底面(111)と該底面が載る前記区域(4)上の部分との間に、弾性的に圧縮可能な支持手段が設けられ、該支持手段はゴム材料等でできており、特に、少なくとも一つのO−リング要素からできていることを特徴とする請求項23又は24記載のばね要素。
  26. 前記押しボタン(11)は如何なる適切な形状を有していてもよく、好ましくは、頂部がドーム状の面(211)を持ち、これにより、マッサージ的作用がより良く集中されることを特徴とする請求項23乃至請求項25のうちいずれか1項記載のばね要素。
  27. 予め決められた順序で互い違いになっていて、同じか又は異なる材料でできており、同じか又は異なる曲率を有する二つ又は三つ以上のキャップ状の要素の組み合わせから構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項26のうちいずれか1項記載のばね要素。
  28. 靴の内部における空気の循環を増加させるためのポンピング手段が設けられ、該ポンピング手段は、ばね要素の圧縮ストローク過程によって制御されることを特徴とする請求項1乃至請求項27のうちいずれか1項記載のばね要素。
  29. 前記ポンピング手段は、比較的柔軟で気密性を持つ、たとえばゴム等の弾性材料からできている付加的なドーム状のポンピング要素(122)からなることを特徴とする請求項28記載のばね要素。
  30. 前記ポンピング要素(122)は、その形状において、ばね要素(1)を補足するものであり、ばね要素(1)の内面上に載るような仕方でばね要素の中に囲まれることを特徴とする請求項29記載のばね要素。
  31. 靴底(9,10)のすべてのばね要素又は一部のばね要素が前記ポンピング要素(122)を備えることを特徴とする請求項29又は30記載のばね要素。
  32. 請求項1乃至請求項31のうちいずれか1項記載のばね要素を複数組み合わせて構成した複合ばね要素であって、複数のばね要素がある構造によって互いに連結されていることを特徴とする複合ばね要素。
  33. 複数の前記ばね要素は互いに連結されて、靴底(9,10)の全体又は一部に亘って、複合されたばね要素を構成することを特徴とする請求項32記載の複合ばね要素。
  34. 各ばね要素は、異なる材料でできているか又は異なる特性及び/又は形状を有する二つ又は三つ以上の異なるキャップ又はドームを重ねて形成されており、あるいは、複合ばね要素は、異なる形状、及び/又は材料、及び/又は特性を有する複数のばね要素を含む複合ばね要素を重ね合わせて形成されることを特徴とする請求項32又は33記載の複合ばね要素。
  35. 複合されたばね要素において、前記ばね要素は個々のものとして、あるいはグループとして、材料と弾性的性質とサイズに関して、同じか又は異なることを特徴とする請求項32乃至請求項34のうちいずれか1項記載の複合ばね要素。
  36. 複合ばね要素を構成するばね要素は、特にばね要素を構成する材料でできた平坦なリブ等の形態の材料のブリッジによって互いに連結されていることを特徴とする請求項32乃至請求項35のうちいずれか1項記載の複合ばね要素。
  37. ばね要素同士を連絡する前記ブリッジは、少なくとも部分的には、くぼみが下向きに配置されている、すなわち、ばね要素のくぼみの方位と同じくぼみの方位を持つ連絡チャンネル(16)状の溝として設置されていることを特徴とする請求項32乃至請求項36のうちいずれか1項記載の複合ばね要素。
  38. 前記ポンピング要素(122)のうち少なくとも幾つかは、該ポンピング要素(122)と同じ材料でできたブリッジ(222)の或る構造によって相互に連絡されていることを特徴とする請求項32乃至請求項37のうちいずれか1項記載の複合ばね要素。
  39. 前記ポンピング要素(122)は、組み合わされた空気ポンピング要素(22)を形成するために、ポンピング要素(122)の方位と同じ方位のくぼみを持つ連絡チャンネル(222)の形態を有する溝ブリッジによって、相互に連絡されていることを特徴とする請求項32乃至請求項38のうちいずれか1項記載の複合ばね要素。
  40. 複合ばね要素と複合ポンピング要素(22)は互いに補足的な形状を有しており、これにより、前者が後者の上に載って、ポンピング作用を生じさせることを特徴とする請求項32乃至請求項39のうちいずれか1項記載の複合ばね要素。
  41. 一つ又は二つ以上の前記ばね要素が支持プレート(7)上に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項31のうちいずれか1項記載のばね要素。
  42. チャンネル状の連結要素を有する前記複合ばね要素が支持プレート(7)上に配置されることを特徴とする請求項32乃至請求項40のうちいずれか1項記載の複合ばね要素。
  43. 前記支持プレート(7)は、靴底(10)の上面に永久的に留められた別の支持ガイド部材(17)に滑り係合するサドル部材であることを特徴とする請求項41又は42記載のばね要素。
  44. 前記支持プレート(7)は、その二つの相対向する側縁の各々に、好ましくは本質的に平坦な形状を持つ前記支持ガイド部材(17)の二つの相対向する側縁の一つに滑り係合するサドル部材(107)を有することを特徴とする請求項41乃至請求項43のうちいずれか1項記載のばね要素。
  45. 前記支持プレート(7)及び/又は前記支持ガイド部材(17)は、前記支持プレート(7)の位置を取り外し可能に係止する手段(18,117)を有することを特徴とする請求項41乃至請求項44のうちいずれか1項記載のばね要素。
  46. 前記係止手段は、少なくとも二つの出張り(18)、好ましくは二列の出張り(18)であり、好ましくは丸い形状を持ち、前記支持プレート(7)の底面上に配置され、各々の列は、二つのサドル状の側縁(107)の一つの近傍に設けられ、該二列の出張りに対応して、二列の凹み(117)が支持要素(107)の上面に配置され、これにより、前記支持プレート(7)が予め決められた場所にぴったりはまり込むことを特徴とする請求項45記載のばね要素。
  47. 前記支持ガイド部材(17)は、靴底(10)の囲い(19)の内部に、特にかかと部分(15)に安置されるべく配置され、該囲い(19)は、前記支持プレート(7)が前後に滑ることができるようなサイズを有することを特徴とする請求項43乃至請求項46のうちいずれか1項記載のばね要素。
  48. 前記支持ガイド部材(17)は、前記支持プレート(7)を滑らせるために、特に留め足部(20)によって持ち上げられた位置で靴底(10)に留められることを特徴とする請求項43乃至請求項47のうちいずれか1項記載のばね要素。
  49. 少なくとも二つの重なった層の組み合わせにより形成された靴底の部分、すなわちいわゆる足の下(9)と実際の靴底(10)とからなる靴底の部分と、上方の部分とを含む靴であって、請求項1乃至請求項48のうちいずれか1項記載の一つ又は二つ以上のばね要素が、該足の下(9)と該靴底(10)の間に設けられていることを特徴とする靴。
  50. 一つ又は二つ以上の前記ばね要素の長軸が、靴の長手方向又は着用者の足の前後方向に方位されていることを特徴とする請求項49記載の靴。
  51. 前記ばね要素は、靴底(10)の表面上へのひずみのかかり方、及び/又は特別の治療上のマッサージの必要性に応じて、靴底(10)の表面上に平等に配置されるか、あるいは、靴底(10)の幾つかの部分的領域に集中的又は独占的に配置されることを特徴とする請求項49又は50記載の靴。
  52. 前記ばね要素は、かかと(15)及び/又は足底部位に、主に又は独占的に配置されることを特徴とする請求項49乃至請求項51のうちいずれか1項記載の靴。
  53. 前記ばね要素は、靴底の下方の層(10)に対して持ち上げられた位置で、実質的に該ばね要素の弾性範囲に相当するだけ延長していることを特徴とする請求項49乃至請求項52のうちいずれか1項記載の靴。
  54. 前記ばね要素は、少なくともその一部が、靴底(10)のくぼんでいる囲い(19)又はくぼみの中に設けられていることを特徴とする請求項49乃至請求項53のうちいずれか1項記載の靴。
  55. 前記ばね要素は、少なくともその一部が、マイクロマッサージ作用をカスタマイズするために、特に前後方向に移動できるように留められていることを特徴とする請求項49乃至請求項54のうちいずれか1項記載の靴。
  56. 少なくとも移動可能な前記ばね要素の前記囲い(19)の領域において、足の下(9)は靴底(10)に取り外し可能に固定されており、これにより、該囲い(19)の移動や調節がなされることを特徴とする請求項49乃至請求項55のうちいずれか1項記載の靴。
  57. 靴底(10)と靴を傾斜させるかかと(15)を有することを特徴とする請求項49乃至請求項56のうちいずれか1項記載の靴。
  58. 前記ばね要素は、特にかかとの領域(15)において水平ベアリング表面に対して傾斜しており、特に靴底(10)と同じ傾斜を有することを特徴とする請求項49乃至請求項57のうちいずれか1項記載の靴。
  59. 前記ばね要素は、靴底(10)に対して異なった傾斜、特に反対の傾斜を有することを特徴とする請求項49乃至請求項58のうちいずれか1項記載の靴。
  60. いわゆる足の下(9)と実際の靴底(10)の二つの重なった層を含む靴底であって、請求項1乃至請求項48のうちいずれか1項記載の一つ又は二つ以上のばね要素が、該二つの層(9,10)の間に設けられていることを特徴とする靴底。
  61. 一つ又は二つ以上の前記ばね要素の長軸が、靴の長手方向に方位されていることを特徴とする請求項60記載の靴底。
  62. 前記ばね要素は、靴底(10)の表面上へのひずみのかかり方、及び/又は特別の治療上のマッサージの必要性に応じて、靴底(10)の表面上に平等に配置されるか、あるいは、靴底(10)の幾つかの部分的領域に集中的又は独占的に配置されることを特徴とする請求項60又は61記載の靴底。
  63. 前記ばね要素は、かかと(15)及び/又は足底部位に、主に又は独占的に配置されることを特徴とする請求項60乃至請求項62のうちいずれか1項記載の靴底。
  64. 前記ばね要素は、靴底の下方の層(10)に対して持ち上げられた位置で、実質的に該ばね要素の弾性範囲に相当するだけ延長していることを特徴とする請求項60乃至請求項63のうちいずれか1項記載の靴底。
  65. 前記ばね要素は、少なくともその一部が、靴底(10)のくぼんでいる囲い(19)又はくぼみの中に設けられていることを特徴とする請求項60乃至請求項64のうちいずれか1項記載の靴底。
  66. 前記ばね要素は、少なくともその一部が、マイクロマッサージ作用をカスタマイズするために、特に前後方向に移動できるように留められていることを特徴とする請求項60乃至請求項65のうちいずれか1項記載の靴底。
  67. 少なくとも移動可能な前記ばね要素の前記囲い(19)の領域において、足の下(9)は実際の靴底(10)に取り外し可能に固定されており、これにより、該囲い(19)の移動や調節がなされることを特徴とする請求項60乃至請求項66のうちいずれか1項記載の靴底。
  68. 靴底(10)と靴を傾斜させるかかと(15)を有することを特徴とする請求項60乃至請求項67のうちいずれか1項記載の靴底。
  69. 前記ばね要素は、特にかかとの領域(15)において水平ベアリング表面に対して傾斜しており、特に靴底(10)と同じ傾斜を有することを特徴とする請求項60乃至請求項68のうちいずれか1項記載の靴底。
  70. 前記ばね要素は、靴底(10)に対して異なった傾斜、特に反対の傾斜を有することを特徴とする請求項60乃至請求項69のうちいずれか1項記載の靴底。
  71. 全体的に又は部分的に、記載されて説明され、かつ記載された目的のための、靴底用のばね要素、靴底、及び靴。
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