JP2004536118A - 脂溶性物質を含む粒状物およびそれらの調製法 - Google Patents

脂溶性物質を含む粒状物およびそれらの調製法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004536118A
JP2004536118A JP2003511797A JP2003511797A JP2004536118A JP 2004536118 A JP2004536118 A JP 2004536118A JP 2003511797 A JP2003511797 A JP 2003511797A JP 2003511797 A JP2003511797 A JP 2003511797A JP 2004536118 A JP2004536118 A JP 2004536118A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
substance
soluble
granules
surfactant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003511797A
Other languages
English (en)
Inventor
レイナー,アルベルト
Original Assignee
エイピーアール・アプライド・フアルマ・リサーチ・ソシエテ・アノニム
フイデイア・フアルマセウテイシ・ソチエタ・ペル・アチオニ
イプセン・ソチエタ・ペル・アチオニ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エイピーアール・アプライド・フアルマ・リサーチ・ソシエテ・アノニム, フイデイア・フアルマセウテイシ・ソチエタ・ペル・アチオニ, イプセン・ソチエタ・ペル・アチオニ filed Critical エイピーアール・アプライド・フアルマ・リサーチ・ソシエテ・アノニム
Publication of JP2004536118A publication Critical patent/JP2004536118A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/14Particulate form, e.g. powders, Processes for size reducing of pure drugs or the resulting products, Pure drug nanoparticles
    • A61K9/16Agglomerates; Granulates; Microbeadlets ; Microspheres; Pellets; Solid products obtained by spray drying, spray freeze drying, spray congealing,(multiple) emulsion solvent evaporation or extraction
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/0087Galenical forms not covered by A61K9/02 - A61K9/7023
    • A61K9/0095Drinks; Beverages; Syrups; Compositions for reconstitution thereof, e.g. powders or tablets to be dispersed in a glass of water; Veterinary drenches
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/14Particulate form, e.g. powders, Processes for size reducing of pure drugs or the resulting products, Pure drug nanoparticles
    • A61K9/16Agglomerates; Granulates; Microbeadlets ; Microspheres; Pellets; Solid products obtained by spray drying, spray freeze drying, spray congealing,(multiple) emulsion solvent evaporation or extraction
    • A61K9/1605Excipients; Inactive ingredients
    • A61K9/1617Organic compounds, e.g. phospholipids, fats
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/14Particulate form, e.g. powders, Processes for size reducing of pure drugs or the resulting products, Pure drug nanoparticles
    • A61K9/16Agglomerates; Granulates; Microbeadlets ; Microspheres; Pellets; Solid products obtained by spray drying, spray freeze drying, spray congealing,(multiple) emulsion solvent evaporation or extraction
    • A61K9/1605Excipients; Inactive ingredients
    • A61K9/1617Organic compounds, e.g. phospholipids, fats
    • A61K9/1623Sugars or sugar alcohols, e.g. lactose; Derivatives thereof; Homeopathic globules
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P15/00Drugs for genital or sexual disorders; Contraceptives
    • A61P15/18Feminine contraceptives
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Endocrinology (AREA)
  • Reproductive Health (AREA)
  • Gynecology & Obstetrics (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Edible Oils And Fats (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

脂溶性および疎水性物質、好ましくはステロイド系物質を含み、そして迅速および優れた分散性を現す粒状物の調製法を記載する。この方法は:a)表面活性剤(B)の存在下で水中に物質(A)の分散、b)造粒可能なペースト状の塊が得られるまで水性分散物中に水溶性のポリヒドロキシル化固体賦形剤(C)の包含、およびc)塊の造粒を含んでなる。そのように得られた粒状物は、栄養用、化粧用または好ましくは製薬用に使用する安定でしかも均一な水性懸濁液を使用時に調製するために適している。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は脂溶性物質を含む粒状物の調製法に関し、そしてより詳細には脂溶性物質を含み、そして水中で即座の分散性を示し、それゆえに栄養用、化粧用または好ましくは製薬学用の目的に使用される安定な、しかも均一な水性分散物の使用時の調製に適する粒状物の調製法に関する。
【背景技術】
【0002】
発明の技術分野
水溶性が良くない疎水性物質の中には、栄養、化粧または製薬の分野であるかどうかにかかわらずそれらの安定な水性分散物の調製に特に問題を生じるものが多い。
【0003】
特に製薬学的分野では、ある種の化合物の顕著な脂溶性が時折、改善された条件下で患者に薬剤を提供する目的で製造でき、そして改善された薬理学的特性を持ち、治療的な実使用に大きな利点がある製剤の研究および開発を妨げることがある。有効成分の溶解性の改善は一般に、恐らくはより一層短時間で得られるインビボでのより高い血液レベルの達成、および薬剤の生物利用性が良くない時に上記のすべてに生じるより低い吸収変動性の両方に大きく対応する。
【0004】
粒子の表面張力を下げるために役立つ表面活性剤を使用することにより、一般に脂溶性物質を水に分散させて、比較的安定した偽(pseudo)−溶液、懸濁液または乳液を与えることが可能となる。
【0005】
しかしある種の化合物、例えばステロイド系物質、そして特に酢酸メゲストロールは特有の疎水性を示す。
【0006】
上に挙げた酢酸メゲストロールは、避妊薬および抗−腫瘍薬の両分野で広く使用され、そしてブリストルマイヤーズスクイブ(Bristol Myers Squibb)からMegace(商標)という名で販売されている(メルクインデックス:Merck Index、1996、no.5849)プロゲスチンである。治療用、化粧用または栄養用に使用するために、様々な他の物質のように酢酸メゲストロールは疎水性化合物であり、これは極めて悪い水溶性(2μg/ml)に加えて高い接触張力が特徴であり、したがって湿潤させることが難しい。
【0007】
他の欠点は粒子の表面が空気を吸着そしてトラップし、これにより生成物が水の表面上で浮遊するという事実である。これらの性質により、酢酸メゲストロールそしてより一般的には類似の性質を有する物質の水性媒質中の分散には溶解が難しいという問題がある。実際には通常、単なる表面活性剤の添加または超微粉化により水中で満足かつ十分に安定な分散を得ることは不可能であり:超微粉化の場合は実際には溶解性の悪化が観察され、これは化合物の微粉化が粒子の表面積を大きく上昇させ、それゆえに空気を包含し、そして浮く傾向になる事実による。
【0008】
これらすべての欠点は該物質の水性製剤の調製の断念を余儀なくする一方、様々な応用でそれらを水に十分に分散することに成功すれば特に有利となる。
【0009】
例えば製薬学的分野では、酢酸メゲストロールのようなある種の特に疎水性の物質を経口経路により水性の液体製剤の形態で、特に患者が固体剤形を飲み込むことが難しいか、または処置が多数の錠剤またはカプセルの摂取を必要とする高投薬用量を提供する時のような状況で投与することができれば有用となる。
【0010】
例えばAIDSに罹患している患者に現れる悪液質の処置は、酢酸メゲストロールの高投薬用量を使用する典型的な処置形態である(特許文献1)。
【0011】
様々な配合実験が行われて、水溶性が良くない物質の水中の溶解性が改善されてきたが、我々が知るかぎりにおいて、酢酸メゲストロールの経口投与用の水性製剤で唯一知られている例は、シロップである(特許文献2および特許文献3)。
【0012】
これらのシロップは発明者により、水中に酢酸メゲストロール、ポリソルベート(polysorbate)80のような表面活性剤およびポリエチレングリコール、グリコール、プロピレングリコール、グリセロールまたはソルビトールのような5%〜30%濃度の親水性ポリマーの混合物を分散することにより調製した「綿状の固まりになった(flocculated)懸濁液」と特定されている。しかし酢酸メゲストロールが部分的に懸濁し、そして部分的に綿状の固まりになった、およびボトルの底で層になった上記の懸濁液は、たとえそれらが適切に撹拌されても有効成分の均一な分散を、故に信頼性のある、しかも再現性のある投薬用量を確実とはしないので、正しい経口投与用の理想的な状態では全くない。
【0013】
我々は今、驚くべきことには酢酸メゲストロールのような湿潤性ではなく、そして水に浮く脂溶性物を、完全に、迅速に、しかも均一な様式で造粒することにより水中に分散させ、すなわち栄養物、化粧品そして特に製薬の分野において問題なく有用な、使用時に安定な水性製剤を調製することが可能であることを見いだした。
【0014】
本発明の粒状物はそれらが時間の経過に対しても安定であり、扱いおよび輸送し易く、しかも嵩張らないことから従来技術のシロップに比べて特に有利である。それらは有利なことには、使用時に化合物を水中に分散させることができ、これにより使用時に均一で安定な水性調製物を正確に、そして必要ならば脂溶性物質の高投薬用量を提供することを可能とする。
【特許文献1】
欧州特許第338404号明細書
【特許文献2】
欧州特許第519351号明細書
【特許文献3】
米国特許第6028065号明細書
【発明の開示】
【0015】
発明の記述
したがって本発明は、迅速で優れた水−分散性を現し、しかも脂溶性および疎水性物質を含む粒状物の調製法に関し、この方法は:
a)表面活性剤(B)の存在下で水中に物質(A)を分散させること、
b)造粒可能なペースト状の塊が得られるまで水性分散物中に水溶性のポリヒドロキシル化固体賦形剤(C)を取込むこと、ならびに
c)塊を造粒すること、
を含んでなる。
【0016】
本発明はいったん水性媒質中に置けば、脂溶性化合物が即座に湿潤させるだけでなく、水中に優れた様式で拡散して適当な乳液を生じる(lactescent)微懸濁液を提供する固体の、そして安定な粒状物の調製を可能とする。
【0017】
本発明の方法は、物質が栄養用、化粧用または好ましくは製薬学用の使用であるかどうかにかかわらず、脂溶性の、そして疎水性物質(A)の粒状化に関する。
【0018】
本内容において、脂溶性物質は非常に乏しい水溶性、好ましくは20℃で20μg/ml未満の水溶性を示すそれら物質、特にそれら有効成分を意味すると理解されている。加えてこれらの物質は特に疎水性であり、いわゆる実際には非湿潤性である。
【0019】
本発明に従い配合できる物質は、一般にそれらが栄養物質、化粧品または製薬のいずれの分野で使用されるかどうかにかかわらず、低い溶解性および湿潤性を特徴とする。
【0020】
製薬学的分野では、ステロイド系そして好ましくは酢酸メゲストロールを非限定的な例として挙げることができる。
【0021】
本発明が関連する方法は、最初に物質(B)の存在下で水中に水不溶性物質の分散させることを含んでなる。
【0022】
使用する表面活性剤は一般に、例えばポロキサマー(poloxamer)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチレングリコールヒドロキシステアレートおよびポリオキシエチレンソルビタンまたはポリソルベートの脂肪酸エステルのような非イオン性表面活性剤を含んでなる。非イオン性表面活性剤の好適な群には、ポリソルベート20、40、60、65、80および85、そしてより好ましくはポリソルベート80(Tween80(商標))のようなポリソルベート類を含んでなる。
【0023】
水不溶性物質が選択された可溶性ポリアルコール中で均一に分配されることを確実とすることに加えて、これらの表面活性剤は、コンパクトで、そして重いが粒状物が水に置かれた時、すぐに脂溶性物質が均一に分散される特性を有する最終的な粒状物を得ることを可能とする。
【0024】
水中の脂溶性物質の分散は一般に20℃〜60℃、好ましくは25℃〜40℃の温度で行われる。
【0025】
本発明に従い、脂溶性物質、好ましくは酢酸メゲストロールは表面活性剤の存在下で水性媒質に優れた様式で分散され、そして次に粒状化可能なペースト状の塊が得られるまで水溶性ポリヒドロキシル化固体賦形剤(C)が加えられる。
【0026】
賦形剤は一般に、マンニトールまたはソルビトール、および/または例えばラクトースまたはフルクトースのような糖およびそれらの混合物のような可溶性ポリアルコール類から選択される固体の水溶性ポリヒドロキシル化化合物である。本内容では、マンニトールが特に好適である。
【0027】
水不溶性物質、特に酢酸メゲストロールの可溶化剤および分散剤として選択されるポリヒドロキシル化化合物(C)は、可溶化される物質(A)に対する重量で一般に1:1〜6:1、そして好ましくは3:1〜5:1の量で使用され、一方、使用する選択した表面活性剤(B)の量は、ここでも水不溶性物質(A)に対して計算される0.013:1〜0.7:1、より有利には0.02:1〜0.33:1の範囲である。
【0028】
本発明が関係する方法には、最初に表面活性剤の存在下で水中に水不溶性物質を分散することが必要である。使用する水の量は大変自由に変動することができるので、有効成分の良好な分散、そして続いてポリヒドロキシル化賦形剤の漸次取込みにより、流れすぎず、しかも過度に固体ではない、造粒に適するペースト状の塊の生産の両方を心に留めおけば特に重要なパラメーターではない。一般に操作は水不溶性物質(A)に対する重量で表して0.2:1〜1:1、好ましくは0.5:1〜0.7:1の水の量で行われる。水溶性のポリヒドロキシル化固体賦形剤の取込みは、一般に最高に可能な分散を与え、しかも所望の粘稠度を有するペースト状の塊を得るために、連続的希釈法に従い撹拌しながら数回に分けて行う。
【0029】
最終的にそのように調製された塊を造粒、好ましくは適当なメッシュ造粒機にかける。
【0030】
また本発明は上記方法を使用して得られる粒状物およびそれら粒状物を使用して調製することができる製剤に関する。
【0031】
本発明の粒状物はそのままで使用することができ、または好ましくは使用時に安定性および正確な薬量学的含量を特徴とする経口水性分散物を調製するために使用することができ、あるいは粒状物をそうではなく配合することができる。
【0032】
使用時に経口投与用の溶液を調製するためのこれら粒状物は一般に、最終粒状物中に5〜50重量%、好ましくは15〜25重量%の、そして5〜180μm、好ましくは30〜160μmの粒子サイズの脂溶性物質、好ましくは酢酸メゲストロールの含量を有する。使用時に調製される本発明の水性分散物は、一般に粒状物を、粒状物1グラムあたり少なくとも80mlに等しいの水の量と混合し、そして粒状物が完全に溶解するまで撹拌することにより調製される。
【0033】
これら粒状物はさらに大量の脂溶性物質の経口投与に特に適している。
【0034】
酢酸メゲストロールの特別な場合では、例えば有効成分を一般に320mgまで、場合により一層大量で、そして好ましくは約160mgの量での単回投与に使用することが可能である。
【0035】
本発明の粒状物は場合により懸濁液の嗜好性を向上し、または崩壊を促進する例えば発泡性混合物、崩壊剤、滑剤、甘味剤および風味剤のような他の製薬学的に許容されうる賦形剤を加えて小包、発泡性小包、使用時に調製するシロップ、錠剤、発泡性錠剤、迅速に溶解する舌下錠の形態に配合することができる。
【0036】
例えば甘味剤、好ましくはサッカリン、アセスルファム、アスパルテーム、シクラメートまたはそれらの混合物のような合成甘味料を本発明の経口製剤に一般に使用する。
【0037】
しかし上記のさらなる賦形剤は独特な水分散性を特徴とする粒状物にその特性を付与するために絶対に必要であるものではないことを強調することが重要である。
【0038】
本発明の好適な態様では、予め定めた量の水およびポリソルベート80を適当なミキサーに導入し、そして全体を完全に混合し、そして25℃〜40℃の温度で水中で可溶化されるまで撹拌する。
【0039】
その時点で酢酸メゲストロールを数部に分けて撹拌しながら加えて、完全に均一な懸濁液を得る。
【0040】
酢酸メゲストロールが完全に懸濁された時、マンニトールを少量づつ導入し始める。
【0041】
ゆっくり撹拌している間に、造粒できる粘稠度の最終的な塊が得られるまでマンニトールの添加を続行する。
【0042】
塊を造粒機に移し、そしてメッシュで造粒する。
【0043】
最後に得られた粒状物を空気浴中で乾燥する。
【0044】
今ここで以下の実施例は、本発明を限定せずによりよく具体的に説明する目的で与える。
【実施例1】
【0045】
粒状物の調製
酢酸メゲストロールに基づく粒状物を調製するための標準的手順は、これから記載する幾つかの工程に分けられる。
第I工程
約2.5リットルの水、およびポリソルベート80(100g)は、逆回転掻き取り刃およびタービンを備え、そして20リットルの容量を有する適当なミキサーに導入し、そして全体を水中で完全な可溶化が起こるまで撹拌した。
【0046】
その時点で3kgの酢酸メゲストロール(Farmabios、粒子サイズ:150μm 88.21%;36μm 49.66%)を数部に分けて撹拌しながら導入して、完全に均一な懸濁液を得た。酢酸メゲストロールが完全に懸濁した時、マンニトール(4kg、Carlo Erba)を少量づつ導入し始めた。
【0047】
撹拌は均一な混合物が得られるまで続行し、しかしこれは適当な最終的粒状物を得るために加えることが望ましいマンニトールの量を含むために、十分なサイズのミキサーに容易に移すことができるような密度を有した。
第II工程
第I工程で得られた混合物を提供されたミキサーに入れた。さらに13kgのマンニトールをゆっくりと撹拌しながら加えた。撹拌は粘稠で、造粒することができる最終的な塊が得られるまで約1時間続行した。
第III工程
第II工程で得た混合物を取り出し、そして0.63mmメッシュで、または適当な造粒機中、例えば回転刃またはスクリューによる押出しで造粒した。
第IV工程
得られた粒状物を空気浴中で乾燥させた。
【0048】
酢酸メゲストロールの分布を検査し(HPLC、標準法薬局方 USP24、ed.2000、1030〜1032頁)、そして98.5%〜101.5%であることが分かった。
【実施例2】
【0049】
使用時の水性分散物の調製
実施例1に従い調製した粒状物(900mg)を水(100〜150ml)を含むビーカーに入れ、そして急激に撹拌した。即座に、しかも均一な粒状物の分散が観察され、経口使用に適する乳液を生じるミクロ懸濁液を形成した。
【0050】
そのように調製した分散物は、本発明の粒状物が水中に脂溶性および疎水性物質を迅速かつ均一に懸濁するために理想的であることを示す。従来技術のシロップとは異なり、有効成分の分離または綿状の固まりは観察されない。
【実施例3】
【0051】
溶解試験
実施例1に従い調製した粒状物と酢酸メゲストロール粉末との間で比較溶解試験を行った(粒子サイズ:150μm 88.21%;36μm 49.66%)
操作条件は以下の通りであった;
媒質: 水(900ml)
装置 パドル
刃の回転速度 100rpm
温度 37℃
読み取り波長 280nm
添付する図1は粒状物が水性媒質中で最適かつ迅速な分散性を特徴とし、したがって使用時に水性製剤を調製するために特に適することを示す。
【0052】
これから与える実施例4〜7は、実施例1の粒状物を含んでなり、酢酸メゲストロールの経口投与に適する固体の製剤形の常法に従う調製を具体的に説明する。
【実施例4】
【0053】
普通の小包
900mgの総重量を有する各小包は以下の組成を有する:
酢酸メゲストロール: 160.0mg
ポリソルベート80: 5.0mg
マンニトール: 640.0mg
アスパルテーム: 45.0mg
ストロベリー風味剤: 50.0mg(デキストロース、マルトデキストリン、E414アラビアガムに支持された3.5%の蒸留性精油)
【実施例5】
【0054】
発泡性小包
各小包は以下の組成を有する:
酢酸メゲストロール: 160.0mg
ポリソルベート: 5.0mg
マンニトール: 640.0mg
アスパルテーム: 40.0mg
クエン酸: 292.5mg
重炭酸ナトリウム: 309.0mg
レモン風味剤: 100.0mg
【実施例6】
【0055】
発泡性錠剤
各発泡性錠剤は以下の組成を有する:
酢酸メゲストロール: 160.0mg
ポリソルベート80: 5.0mg
マンニトール: 640.0mg
アスパルテーム: 43.0mg
クエン酸: 390.0mg
重炭酸ナトリウム: 412.0mg
レモン風味剤: 100.0mg
【実施例7】
【0056】
急速に溶解する舌下錠剤
各錠剤は以下の組成を有する:
酢酸メゲストロール: 160.0mg
マンニトール: 390.0mg
アスパルテーム: 45.0mg
ストロベリー風味剤: 50.0mg
ポリソルベート80: 5.0mg
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】図1は、本発明に従う粒状物が、水性媒質中で最適かつ迅速な分散性を有することを示すグラフである。

Claims (13)

  1. 迅速で優れた水−分散性を示し、そして脂溶性および疎水性物質を含む、20℃で20μg/ml未満の水溶性を有する粒状物の調製法であって:
    a)表面活性剤(B)の存在下で水中に物質(A)を分散させること、
    b)造粒可能なペースト状の塊が得られるまで水性分散物中に水溶性のポリヒドロキシル化固体賦形剤(C)を取込むこと、ならびに
    c)塊を造粒すること、
    を含んでなり、表面活性剤(B)およびポリヒドロキシル化固体賦形剤(C)が脂溶性物質(A)の単位あたりの重量によりそれぞれ0.013〜0.7の(B)および1〜6の(C)の量で存在する上記方法。
  2. 物質(A)がステロイド系物質、好ましくは酢酸メゲストロールである、請求項1に記載の方法。
  3. 表面活性剤(B)がポリソルベート、好ましくはポリソルベート80である、請求項1に記載の方法。
  4. 水中の脂溶性物質(A)の分散が20℃〜60℃、好ましくは25℃〜40℃の温度で行われる、請求項1に記載の方法。
  5. 水溶性ポリヒドロキシル化固体賦形剤(C)がマンニトール、ソルビトール、ラクトースおよびフルクトースおよびそれらの混合物から選択される、請求項1に記載の方法。
  6. 表面活性剤(B)およびポリヒドロキシル化固体賦形剤(C)が脂溶性物質(A)の単位あたりの重量により0.02〜0.33の(B)および3〜5の(C)の量で存在する、請求項1に記載の方法。
  7. 水の量が、物質(A)に対する重量で0.2〜1、好ましくは0.5〜0.7である、請求項1に記載の方法。
  8. 請求項1ないし7に記載の方法により得られる粒状物。
  9. 5〜50重量%、好ましくは15〜25重量%の物質(A)の含量を有する請求項8に記載の粒状物。
  10. 請求項8に記載の粒状物を含んでなる製薬学的組成物。
  11. 水性分散物の形態の請求項10に記載の製薬学的組成物。
  12. 小包、発泡性小包、使用時に調製するシロップ、錠剤、発泡性錠剤および急速に溶解する舌下錠の形態である請求項10に記載の製薬学的組成物。
  13. 粒状物を、粒状物の1グラムあたり少なくとも80mlの水と混合し、そして完全な分散が起こるまで撹拌することを特徴とする、請求項11に記載の水性分散物の調製法。
JP2003511797A 2001-07-11 2002-07-09 脂溶性物質を含む粒状物およびそれらの調製法 Pending JP2004536118A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP01202657A EP1275377B1 (en) 2001-07-11 2001-07-11 Granulates containing liposoluble substances and process of preparation thereof
PCT/EP2002/007636 WO2003005989A2 (en) 2001-07-11 2002-07-09 Granulates containing liposoluble substances and a process for the preparation thereof

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004536118A true JP2004536118A (ja) 2004-12-02

Family

ID=8180628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003511797A Pending JP2004536118A (ja) 2001-07-11 2002-07-09 脂溶性物質を含む粒状物およびそれらの調製法

Country Status (21)

Country Link
US (1) US7615547B2 (ja)
EP (1) EP1275377B1 (ja)
JP (1) JP2004536118A (ja)
KR (1) KR100877628B1 (ja)
AT (1) ATE243028T1 (ja)
AU (1) AU2002328866B2 (ja)
BR (1) BR0211081A (ja)
CA (1) CA2452386C (ja)
DE (1) DE60100389T2 (ja)
DK (1) DK1275377T3 (ja)
ES (1) ES2199202T3 (ja)
HR (1) HRP20040010A2 (ja)
IL (1) IL159346A0 (ja)
MX (1) MXPA04000211A (ja)
NO (1) NO20040043L (ja)
NZ (1) NZ530473A (ja)
PL (1) PL204963B1 (ja)
PT (1) PT1275377E (ja)
RU (1) RU2288704C2 (ja)
WO (1) WO2003005989A2 (ja)
ZA (1) ZA200309680B (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6579319B2 (en) 2000-11-29 2003-06-17 Medicinelodge, Inc. Facet joint replacement
US20050080486A1 (en) 2000-11-29 2005-04-14 Fallin T. Wade Facet joint replacement
US8926700B2 (en) 2003-12-10 2015-01-06 Gmedelware 2 LLC Spinal facet joint implant
WO2007067208A1 (en) * 2005-12-09 2007-06-14 Teva Pharmaceutical Industries Ltd. Aqueous dispersions and solutions of difficult to dissolve compounds and methods of their preparation
JP5484910B2 (ja) 2006-12-22 2014-05-07 ユーハン・コーポレイション レバプラザン含有の固体分散体及びその製造方法
WO2013096858A1 (en) 2011-12-22 2013-06-27 Life Technologies Corporation Cell culture media and methods
US10328087B2 (en) 2015-07-23 2019-06-25 Therapeuticsmd, Inc. Formulations for solubilizing hormones
US10286077B2 (en) 2016-04-01 2019-05-14 Therapeuticsmd, Inc. Steroid hormone compositions in medium chain oils
KR20180126582A (ko) 2016-04-01 2018-11-27 쎄러퓨틱스엠디, 인코퍼레이티드 스테로이드 호르몬 약제학적 조성물
EP3641726A1 (en) * 2017-06-23 2020-04-29 MedCan Pharma A/S Cannabinoid pouch
CN108309933A (zh) * 2018-03-19 2018-07-24 青岛国海生物制药有限公司 一种口服醋酸甲地孕酮纳米混悬液及其制备方法

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3610037A1 (de) * 1986-03-21 1987-09-24 Schering Ag Nifedipinkombinationspraeparat
JPH0449232A (ja) 1990-06-15 1992-02-18 Fujisawa Pharmaceut Co Ltd 懸濁用組成物または懸濁液並びにそれらの製造法
US5338732A (en) * 1991-06-18 1994-08-16 Bristol-Myers Squibb Company Megestrol acetate formulation
US5395627A (en) * 1992-09-04 1995-03-07 Akzo N.V. Pharmaceutical granulate
FR2702968B1 (fr) 1993-03-23 1995-06-23 Lafon Labor Procédé de préparation de particules renfermant un ingrédient actif par extrusion et lyophilisation .
ES2248793T3 (es) 1993-10-01 2006-03-16 Roche Palo Alto Llc Suspensiones orales de alta dosis de mofetil micofenolato.
US5976570A (en) * 1993-12-21 1999-11-02 Applied Analytical Industries, Inc. Method for preparing low dose pharmaceutical products
FR2730163B1 (fr) 1995-02-03 1997-04-04 Jouveinal Lab Nouvelle composition pharmaceutique contenant la trimebutine et son procede de preparation
WO1997033571A1 (fr) 1996-03-14 1997-09-18 Shionogi & Co., Ltd. Preparation d'ecadotril a microdispersion et liberation rapides
US5985309A (en) * 1996-05-24 1999-11-16 Massachusetts Institute Of Technology Preparation of particles for inhalation
DE19637082A1 (de) * 1996-09-12 1998-03-19 Boehringer Mannheim Gmbh Schnellzerfallende Pellets
TW486370B (en) * 1996-12-25 2002-05-11 Yamanouchi Pharma Co Ltd Rapidly disintegrable pharmaceutical composition
US6028065A (en) * 1998-04-20 2000-02-22 Pharmaceutical Resources, Inc. Flocculated suspension of megestrol acetate
US7939105B2 (en) 1998-11-20 2011-05-10 Jagotec Ag Process for preparing a rapidly dispersing solid drug dosage form
US6316029B1 (en) * 2000-05-18 2001-11-13 Flak Pharma International, Ltd. Rapidly disintegrating solid oral dosage form

Also Published As

Publication number Publication date
ES2199202T3 (es) 2004-02-16
HRP20040010B1 (ja) 2007-01-31
KR20040018440A (ko) 2004-03-03
WO2003005989A2 (en) 2003-01-23
CA2452386C (en) 2011-01-18
EP1275377A1 (en) 2003-01-15
KR100877628B1 (ko) 2009-01-07
PL369294A1 (en) 2005-04-18
NO20040043L (no) 2004-01-06
BR0211081A (pt) 2004-12-14
EP1275377B1 (en) 2003-06-18
US20040009232A1 (en) 2004-01-15
RU2288704C2 (ru) 2006-12-10
AU2002328866B2 (en) 2007-02-15
CA2452386A1 (en) 2003-01-23
RU2004103853A (ru) 2005-03-27
NZ530473A (en) 2006-02-24
HRP20040010A2 (en) 2004-06-30
PT1275377E (pt) 2003-11-28
IL159346A0 (en) 2004-06-01
ATE243028T1 (de) 2003-07-15
PL204963B1 (pl) 2010-02-26
MXPA04000211A (es) 2005-03-07
DK1275377T3 (da) 2003-10-06
WO2003005989A3 (en) 2003-05-01
US7615547B2 (en) 2009-11-10
DE60100389D1 (de) 2003-07-24
ZA200309680B (en) 2004-12-22
DE60100389T2 (de) 2004-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5631023A (en) Method for making freeze dried drug dosage forms
AU731176B2 (en) Improved pharmaceutical composition comprising Fenofibrate
WO1997031639A1 (fr) COMPRIMES CONTENANT UN ANTIBIOTIQUE AU β-LACTAME ET PROCEDE POUR LEUR PRODUCTION
WO1997004749A1 (fr) Procede de preparation de formes pharmaceutiques seches et les compositions pharmaceutiques ainsi realisees
JPH0220611B2 (ja)
JP2010077147A (ja) 分散不良薬物の溶出性を改善する方法
JP2008540644A (ja) 新規粒質化方法及びそれから生成される粒質物
WO2002011699A1 (en) Drug delivery system for enhanced bioavailability of hydrophobic active ingredients
JP2004536118A (ja) 脂溶性物質を含む粒状物およびそれらの調製法
WO2017144636A1 (en) High bioavailability oromucosal pharmaceutical preparations based on cyclodextrin and sucralose
AU2002328866A1 (en) Granulates containing liposoluble substances and a process for the preparation thereof
EP1467708A1 (en) New process 1
WO1994025006A1 (en) Taste-masking pharmaceutical compositions and methods for making the same
WO1994005260A1 (en) Taste-masking pharmaceutical compositions and methods for making the same
KR19980701912A (ko) 트리메부틴을 함유하는 신규 제약 조성물 및 그 제조 방법
JPH09309829A (ja) ニトレンジピン含有経口投与製剤およびその製造法
JP2015537013A (ja) 速崩性錠剤
JP4438941B2 (ja) 分散不良薬物の溶出性を改善する方法
JPH0528689B2 (ja)
JP2004002245A (ja) 溶出性を改善したイトラコナゾール経口投与製剤
JP2006306740A (ja) 固形状医薬組成物及びその製造方法
AU2584092A (en) Taste-masking pharmaceutical compositions and methods for making the same

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090116

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090116

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090212

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090220

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090619