JP2004535848A - 人工膝関節 - Google Patents

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Abstract

大腿骨コンポーネントは、1対の相等しい横方向に間隔の開いた大腿骨顆部(10、12)を備え、各々の前記顆部は、解剖学上の大腿骨顆部の曲率に一般的に近似すべく、横断面図に前後へ凸状となる滑らかな曲線を有する。顆間部(16)の上盤(16a)は、略平面であり、略水平である。カム従動面(20)は、大腿骨コンポーネント(1)の後方で、顆間部(16)に隣接して配置されている。大腿骨コンポーネント(1)の”入れ子式の”支持は、人工関節を安定させるばかりでなく、前後の並進、後方の屈曲角の形成、及び回転、を許容する。
【選択図】図1

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、大腿骨及び脛骨のコンポーネントを有した人工膝関節に関する。
【発明の背景】
【0002】
人工膝関節は、米国特許4298992号明細書及び5702458号明細書に開示されており、係る発明の発明者は、本発明の発明者と同一である。
【発明の要約】
【0003】
本発明は、先行技術の義肢を利用したものよりも、より大きな膝屈曲角度を提供する人工膝関節に関する。このことは、大腿骨すなわち大腿骨コンポーネントが、可能な屈曲角度で最も大きい角度で曲げられているときに、脛骨コンポーネントの後端近傍に、脛骨コンポーネントと大腿骨コンポーネントの間における接触点を配置することによって達成することができる。しかし、可能な最大の屈曲角度で曲げられるようなときには、脛骨コンポーネントの後端の近傍に、脛骨コンポーネントと大腿骨コンポーネントとの間で接触点を備えることにより、義肢の機械的機能を備えることが可能となるかもしれない。大腿骨と脛骨顆部の間にある接触領域は、減少してもよいが、接触応力が増加し、関節の摩耗が起こり得る。また、過度に屈曲させると、大腿骨コンポーネントは、大腿骨外側顆又は大腿骨内側顆のいずれか(または両方)で、脛骨の対応した部分と接触しなくなるかもしれない。他と関連して脛骨と大腿骨との回転が存在するならば、このような条件は、発生し得る。また、荷重を支持する脛骨顆部の後端にエッジ荷重がかかる場合においても発生するかもしれない。
【0004】
本発明の人工膝関節は、脛骨コンポーネント及び大腿骨コンポーネントの他の耐力表面に加えて、荷重支持面を含み、該コンポーネントは、脛骨内側顆部及び大腿骨内側顆部と、脛骨外側顆部及び大腿骨外側顆部と、中央脛骨のカム表面及び中央大腿骨カム表面である。これらの一組の荷重支持面は、脛骨顆間の中央に位置し、中央のカムに向かって後方に(即ち、膝関節の後側に)配置され、大腿骨顆間の中央部に位置し、大腿骨の上にあり、大腿骨の中央のカム表面の後部に配置される。
【0005】
本発明に係る人工膝関節の標準の機械的な動作において、表面摩耗又は変形がなく、(例えば、120度よりも大きく、好ましくは125度よりも大きい)高屈曲角度で回転しない場合には、該荷重支持面は、荷重を伝達しない、又は、最小荷重のみを伝達するであろう。しかし、摩耗が、感知できるほどの大きな程度となった時、又は、高屈曲角度で脛骨コンポーネントと大腿骨コンポーネントの間で外側周り/内側周りの回転がある場合には、脛骨荷重支持面と大腿骨荷重支持面は、互いに接触するようになり関節を安定させるために荷重を伝達する。
【0006】
もし、膝が高屈折角度まで動作し、大腿骨と脛骨との間で回転するならば、対応した脛骨顆部の後部から大腿骨顆部が離れるような動作によって、一対の荷重支持面間で接触し、荷重を支持する結果となる。このことは、過度の内反/外反の関節動作を防止し、膝関節を安定させると共に、関節荷重を効率的に伝達する。
【0007】
高屈曲角度で、膝関節によって生じた比較的に小さい接触表面は、関節表面の摩耗又は関節表面の低温流動の結果をもたらすかもしれない。このことは、支持部の厚みの減少を生じさせてしまう。もし、脛骨の外側顆部又は内側顆部の厚みが減少したならば、一対の補助支持表面は、関節荷重を受ける部分に接触し、伝達するであろう。
【0008】
大腿骨カムの補助表面は、脛骨に関連した大腿骨の“飛び越える高さ”を増加させるかもしれない。この飛び越える高さとは、大腿骨が前方向に移動して、脛骨のカムを飛び越えることができる高さであり、標準的に接触している脛骨と大腿骨との間で離間するに必要とされる高さ量を示すために用いられる用語である。脱臼とよばれるこのような現象は、好ましいことではない。したがって、高屈曲角度で、脱臼を防止するためには、飛び越える高さを最大にするのが好ましい。屈曲角度を大きく取っている間、大腿骨カムの荷重支持面が、コンポーネントの連結表面の後方の境界内にほぼ維持されるように、飛び越える高さは最大とされる。
【0009】
請求項1は、通常条件下における人工関節を述べている(即ち、荷重支持面によって支持される荷重が最小または、荷重が加わらない場合)。請求項7は、(通常動作の条件において)請求項1に類似しているが、付加減縮の言葉を含む。請求項13は、請求項1及び2を減縮結合している。請求項18は、請求項1及び3を減縮結合している。請求項23は、請求項1、3及び4を減縮結合している。請求項27は、請求項1及び5を減縮結合している。請求項32は、請求項1及び6を減縮結合している。請求項37は、荷重支持面に荷重が支持されてる場合の人工関節の動作を述べている。請求項41は、請求項37及び38を減縮結合している。請求項44は、請求項37及び39を減縮結合している。請求項47は、請求項37及び40を減縮結合している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
大腿骨コンポーネントは、1対の相等しい横方向に間隔の開いた大腿骨顆部10、12を備え、各々の前記顆部は、解剖学上の大腿骨顆部の曲率に一般的に近似すべく、横断面図に前後へ凸状となる滑らかな曲線を有すると共に、前後の範囲の全体に沿って内側横方向へ凸状となる曲線を有している。前記顆部の前の部分は、膝蓋部14の凸状となる曲線側面部14a、14bと、凹面及び凸面からなる中央部14cと、に滑らかにつらなっており、この中央部14cは、膝蓋部14と共に、箱型の顆間部16の上壁又は上盤16aの下端で交わり、前記顆部に接続される。陥凹のうち1対の横方向に間隔の開いた側壁16b、16cは、顆部の内部端部に向いて前記上盤16aの端部に付加されている。顆間部16の上盤16aにある選択開口部18は、骨組織に到達することを許容し、解剖学上の構造及びシステムをもって、前記コンポーネントのより良い調和を提供する。
【0011】
大腿骨に面した大腿骨コンポーネントの表面は、一般的には平らであり、各々の顆部10、12が”切り面”の場合に、大腿骨に対してコンポーネントを連結するため使用された接合剤で、コンポーネントを保持するような有効な効果を採るべく、小さなリブ又はフランジによって仕切られても良い。このポケットを持った特徴は、ビード又は生物学的な連結表面をも許容する。
【0012】
顆間陥凹16の上盤16aは、一般的に平面であり、(ただし2つの平面の間で僅かな切れ目を有しているが)、かつ一般的に水平である(基準のベース水平面に平行である)。カム従動面20は、大腿骨コンポーネント1の後側で、陥凹16の近辺に配置されている。カム従動面20は、顆部10と顆部12との間に配置されている。陥凹16の下側から、カム従動面20は、実質上平面の部分20bにつらなるような曲面20aを備えており、上部陥凹表面19につらなるべく、20cで内側に向けて曲がっている。結果、図2に示すように、上部曲面20cの近傍に僅かに広がった場合の角度と比較して、下部曲面20aの近傍の後部方向に僅かに大きく広がるように、カム従動表面は、寸法付けられている。
【0013】
大腿骨コンポーネントは、好ましくは、外科用であって、316Lステンレス鋼又はASTM標準#F75に対応したクロム−コバルト−モリブデン合金などの耐久性のある金属からなる。これは、生体適合性高分子化合物からなってもよい。骨格の外側のすべての表面は、光沢がでるくらいに磨かれている。大腿骨コンポーネントは、垂直方向の前後の中央面について対称となることができ、このことによりどちらの膝にも使用できる。また、(右膝仕様又は左膝仕様とすべく)非対称にすることもある。
【0014】
脛骨コンポーネント2(図4〜6)は、好ましくは、外科用の仕様であってGUR4150、GUR4120又はこれらの用途として適切であると知られたその他の樹脂のような低摩擦、高密度、低摩耗の高分子化合物からなる。脛骨も、右使用又は左使用となるように垂直方向の前後の中央面について対称となっている。これは、長楕円、円形、ディスク状の台状部30を備えており、この上部表面は、平坦部であってもよい。1対の横方向に間隔の開いた長楕円の凹面32、34は、大腿骨顆部をそれぞれに受入れる。大腿骨コンポーネントの”入れ子式の”支持は、人工関節を安定させるばかりでなく、前後の並進、後方の屈曲角の形成、及び回転、解剖学上の膝関節の標準的な機能を含んだすべてを許容する。この後方の曲率は、大腿骨顆部の後方の曲率よりも大きい。
【0015】
土台となる固定部36は、良く知られた方法として、脛骨を固定するための金属脛骨トレイとの連結を許容すべく、台状部30の底面から延びている。
【0016】
固定支柱42は凹面32と凹面34との間にある台状部30から上方向に延びており、コンポーネントが組立てられた時に、顆間陥凹16に受入れられるべく配置されている。該支柱42は、横断面において一般的には、三角形をしており、該支柱は、平面と、平行側面42bと、後面の下部にある凹面のカム表面42aと、伸ばされた膝の軸を標準とした軸に垂直な公称の基準面に対して、鋭角で前方向上向きに傾斜された前面と、を有している。固定支柱42の側面は、通常の横方向の屈曲角の形成及び人工膝関節の回転を許容とすべく大腿骨顆間陥凹の側面壁から充分なクリアランスを有している。
【0017】
脛骨コンポーネント2は、更に、コンポーネントの後の領域に配置された表面44を備えており、この表面44は、固定支柱42及びカム表面42aに隣接している。表面44は、脛骨顆部32と脛骨顆部34との間の中央にある。側壁46は、表面44の外側縁として定められている。表面44は、脛骨コンポーネントの後面の端部30a’に配置された上部領域に向かってカム表面42aに隣接し、下部領域から上向きに傾斜している。図5aを参照せよ。
【0018】
本発明に係る荷重支持面は、カム従動面20及び表面44を含む。大腿骨顆部10及び大腿骨顆部12が、凹面32及び凹面34を介して回転すると、カム従動面20は、凹面のカム表面42aと係合するようになる。屈曲角度が増加すると、大腿骨顆部の上面10a及び大腿顆部の上面12aは、凹面32及び凹面34と係合し始める。カム従動面20aの下部曲線部分は、カム表面42aと係合が保持される一方、カムが従動する表面の平面部20bと表面44との間に隙間が存在する。しかし、これらの表面が、互いに、極めて接近するようになってもよい。好ましくは、隙間の大きさは、標準的機械的条件下で、0.01から0.4ミリメータである。いくらかの接触が発生してもよいが、耐力とならないようにするべきである。この配置が、本発明の人工膝関節において、高屈曲角度を提供する。
【0019】
本発明に係る人工膝関節の標準の機械的な動作において、このことは、表面摩耗又は低温流動がなく、(例えば、120度よりも大きく、好ましくは125度よりも大きい)大きな屈曲角度で回転しなくすることで、荷重支持面は、荷重を伝達しない又は最小荷重しか伝達しないことになるであろう。しかし、摩耗が、感知できるほどの大きな程度となった時、又は、高屈曲角度で、脛骨コンポーネント及び大腿骨コンポーネントの間で回転及び低温流動がある時に、カム従動面20と陥凹44(ぞれそれに大腿骨と脛骨の荷重支持面)は、関節を固定するための荷重を伝達するように互いに接触するようになる。
【0020】
もし、膝が高屈折角度まで動作し、大腿骨と脛骨との間で回転するならば、対応した脛骨凹面(例えば32)の後端から大腿骨顆部(例えば10)が離れるような動作によって、荷重支持面の組みである20、40との間で接触し、荷重を支持する結果となる。このことは、過度の内反/外反の関節動作を防止し、膝関節を安定させると共に、関節荷重を効率的に伝達する。
【0021】
高屈曲角度で、膝関節によって生じた比較的に小さい接触表面は、関節表面の摩耗又は関節表面の低温流動の結果をもたらすかもしれない。このことは、支持部の厚みの減少を生じさせてしまう。もし、脛骨の外側顆部又は内側顆部の厚みが減少したならば、一対の補助支持表面は、関節荷重を受ける部分に接触し、伝達するであろう。
【0022】
大腿骨カムの補助表面は、脛骨に関連した大腿骨の“飛び越える高さ”を増加させるかもしれない。この飛び越える高さとは、大腿骨が前方向に移動して、脛骨のカムを飛び越えることができる高さであり、標準的に接触している脛骨と大腿骨との間で離間するに必要とされる高さ量を示すために用いられる用語である。脱臼とよばれるこのような現象は、好ましいことではない。したがって、高屈曲角度で、脱臼を防止するためには、飛び越える高さを最大にするのが好ましい。屈曲角度を大きく取っている間、大腿骨カムの荷重支持面が、コンポーネントの連結表面の後方の境界内にほぼ維持されるように、飛び越える高さは最大とされる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】大腿骨コンポーネントの平面図。
【図2】大腿骨コンポーネントの側面図。
【図3】大腿骨コンポーネントの後面図。
【図4】脛骨コンポーネントの平面図。
【図5】脛骨コンポーネントの側面図。
【図6】脛骨コンポーネントの後面図。
【図7】大腿骨コンポーネントの顆部とカム従動子の平面図
【符号の説明】
【0024】
1 大腿骨コンポーネント
2 脛骨コンポーネント
10,12 大腿骨顆部
14 膝蓋部
16 顆間部
16a 上盤
20 カム従動面
32,34 凹面
36 固定部
38 成形用コア
42a カム表面
44 抜き取り部材

Claims (49)

  1. 前側と後側とを有すると共に横方向に一対の間隔の開いた顆部を含んだ大腿骨コンポーネントと、前記顆部に付随した顆部陥凹と、を備え、各々の前記顆部は、解剖学上の大腿骨顆部の一般的な横断面図に一致するように前後に凸状となる曲線を有すると共に前後の範囲の全体にわたって横方向に凸状となる曲線を有した表面を有しており、
    前記顆部の間で前記大腿骨コンポーネントの前記後側にある前記陥凹に隣接して配置されたカム従動面を備えており、該カム従動面は、上部カム従動面の領域と比較したときに、後部方向において下部カム従動面の領域により大きく広がるように寸法が取られており、
    前側と後側とを有すると共に横方向に間隙の開いた第一及び第二の凹面を上面に有した台状部分を含んだ脛骨コンポーネントと、前記大腿骨コンポーネントの前記顆間陥凹を受入れると共に下端でカム表面を有した脛骨の支柱と、前記第一の凹面と前記第二の凹面との間で前記カム表面の後部に配置された荷重支持面と、を備えており、各々の前記凹面は、前記大腿骨コンポーネントの前記顆部のうちの1つを、受入れるように適合されており、前記荷重支持面は、前記カム表面に、隣接すると共に前記カム従動面のプロフィールに合致するような表面プロフィールを有しており、
    人工膝関節の組立て時に、前記大腿骨コンポーネントの前記横方向に間隔の開いた顆部は、前記脛骨コンポーネントと相対的に、前記大腿骨コンポーネントの回転を許容するような配置で、前記脛骨コンポーネントの前記第一の凹面と前記第二の凹面とに配置され、
    前記人工膝関節の前記大腿骨コンポーネントが標準の機械的な動作により回転している間は、前記カム従動面は、前記カム表面と係合しており、前記カム従動面は、前記荷重支持面に、関節の安定した荷重を伝達しない、
    ことを特徴とする人工膝関節。
  2. 前記カム従動面は、下部カム従動面領域で、実質上平面部につらなる曲面を備えており、前記平面部は、上部カム従動面領域で前記曲面とつらなっていることを特徴とする請求項1に記載の人工膝関節。
  3. 前記大腿骨コンポーネントが高屈曲角度に相当する角度で、回転する場合には、前記カム従動面と前記荷重支持面との間に隙間を提供していることを特徴とする請求項1に記載の人工膝関節。
  4. 前記大腿骨コンポーネントが高屈曲角度に相当する角度で、回転したときに、前記隙間は0.01〜0.4ミリメータの大きさを有することを特徴とする請求項5に記載の人工膝関節。
  5. 前記荷重支持面は、前記カム表面とつらなっていることを特徴とする請求項1に記載の人工膝関節。
  6. 前記荷重支持面は、該荷重支持面の前記横側の端部を制限する側壁を有しており、前記カム表面に隣接した領域から前記脛骨コンポーネントの後部表面の端部に配置された上部領域にまで上方向に傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の人工膝関節。
  7. 前側と後側とを有すると共に横方向に一対の間隔の開いた顆部を含んだ大腿骨コンポーネントと、前記顆部に付随した顆部陥凹と、を備え、各々の前記顆部は、解剖学上の大腿骨顆部の一般的な横断面図に一致するように前後に滑らかに凸状となる曲線を有すると共に前後の範囲の全体にわたって横方向に滑らかに凸状となる曲線を有した表面を有しており、
    前記顆部の間で前記大腿骨コンポーネントの前記後側にある前記陥凹に隣接して配置されたカム従動面を備えており、該カム従動面は、上部カム従動面の領域と比較したときに、後部方向において下部カム従動面の領域により大きく広がるように寸法が取られており、
    前側と後側とを有すると共に横方向に間隙の開いた第一及び第二の凹面を上面に有した台状部分を含んだ脛骨コンポーネントと、該台状部分から上に伸びて前記凹面の間に配置され、前記大腿骨コンポーネントの前記顆間陥凹を受入れると共に下端で前記凹状の曲線となるカム表面を有した脛骨の支柱と、前記第一の凹面と前記第二の凹面との間で前記カム表面の後部に配置された荷重支持面と、を備えており、各々の前記凹面は、前記大腿骨コンポーネントの前記顆部のうちの1つに、合致するような関係で、受入れられるように適合されており、前記荷重支持面は、前記カム表面に、隣接すると共に前記カム従動面のプロフィールに合致するような表面プロフィールを有しており、
    人工膝関節の組立て時に、前記大腿骨コンポーネントの前記横方向に間隔の開いた顆部は、前記脛骨コンポーネントと相対的に、前記大腿骨コンポーネントの回転を許容するような配置で、前記脛骨コンポーネントの前記第一の凹面と前記第二の凹面とに配置され、
    前記人工膝関節の前記大腿骨コンポーネントが標準の機械的な動作により回転している間は、前記カム従動面は、前記カム表面と係合しており、前記カム従動面は、前記荷重支持面に、関節の安定した荷重を伝達しない、
    ことを特徴とする人工膝関節。
  8. 前記カム従動面は、下部カム従動面領域で、実質上平面部につらなる曲面を備えており、前記平面部は、上部カム従動面領域で前記曲面とつらなっていることを特徴とする請求項7に記載の人工膝関節。
  9. 前記大腿骨コンポーネントが高屈曲角度に相当する角度で、回転する場合には、前記カム従動面と前記荷重支持面との間に隙間を提供していることを特徴とする請求項7に記載の人工膝関節。
  10. 前記大腿骨コンポーネントが高屈曲角度に相当する角度で、回転したときに、前記隙間は0.01〜0.4ミリメータの大きさを有することを特徴とする請求項9に記載の人工膝関節。
  11. 前記荷重支持面は、前記カム表面とつらなっていることを特徴とする請求項7に記載の人工膝関節。
  12. 前記荷重支持面は、前記表面の前記外側を制限する側壁を有しており、前記カム表面に隣接した領域から前記脛骨コンポーネントの後部表面の端部に配置された上部領域にまで上方向に傾斜していることを特徴とする請求項7に記載の人工膝関節。
  13. 前側と後側とを有すると共に横方向に一対の間隔の開いた顆部を含んだ大腿骨コンポーネントと、前記顆部に付随した顆部陥凹と、を備え、各々の前記顆部は、解剖学上の大腿骨顆部の一般的な横断面図に一致するように前後に凸状となる曲線を有すると共に前後の範囲の全体にわたって横方向に凸状となる曲線を有した表面を有しており、
    前記顆部の間で前記大腿骨コンポーネントの前記後側にある前記陥凹に隣接して配置されたカム従動面を備えており、前記カム従動面は、下部カム従動面領域で、実質上平面部につらなる曲面を備えており、前記平面部は、上部カム従動面領域で前記曲面とつらなって、該カム従動面は、上部カム従動面の領域と比較したときに、後部方向において下部カム従動面の領域により大きく広がるように寸法が取られており、
    前側と後側とを有すると共に横方向に間隙の開いた第一及び第二の凹面を上面に有した台状部分を含んだ脛骨コンポーネントと、前記大腿骨コンポーネントの前記顆間陥凹を受入れると共に下端でカム表面を有した脛骨の支柱と、前記第一の凹面と前記第二の凹面との間で前記カム表面の後部に配置された荷重支持面と、を備えており、各々の前記凹面は、前記大腿骨コンポーネントの前記顆部のうちの1つを、受入れるように適合されており、前記荷重支持面は、前記カム表面に、隣接すると共に前記カム従動面のプロフィールに合致するような表面プロフィールを有しており、
    人工膝関節の組立て時に、前記大腿骨コンポーネントの前記横方向に間隔の開いた顆部は、前記脛骨コンポーネントと相対的に、前記大腿骨コンポーネントの回転を許容するような配置で、前記脛骨コンポーネントの前記第一の凹面と前記第二の凹面とに配置され、
    前記人工膝関節の前記大腿骨コンポーネントが標準の機械的な動作により回転している間は、前記カム従動面は、前記カム表面と係合しており、前記カム従動面は、前記荷重支持面に、関節の安定した荷重を伝達しない、
    ことを特徴とする人工膝関節。
  14. 前記大腿骨コンポーネントが高屈曲角度に相当する角度で、回転する場合には、前記カム従動面と前記荷重支持面との間に隙間を提供していることを特徴とする請求項13に記載の人工膝関節。
  15. 前記大腿骨コンポーネントが高屈曲角度に相当する角度で、回転したときに、前記隙間は0.01〜0.4ミリメータの大きさを有することを特徴とする請求項14に記載の人工膝関節。
  16. 前記荷重支持面は、前記カム表面とつらなっていることを特徴とする請求項13に記載の人工膝関節。
  17. 前記荷重支持面は、前記表面の前記外側を制限する側壁を有しており、前記カム表面に隣接した領域から前記脛骨コンポーネントの後部表面の端部に配置された上部領域にまで上方向に傾斜していることを特徴とする請求項13に記載の人工膝関節。
  18. 前側と後側とを有すると共に横方向に一対の間隔の開いた顆部を含んだ大腿骨コンポーネントと、前記顆部に付随した顆部陥凹と、を備え、各々の前記顆部は、解剖学上の大腿骨顆部の一般的な横断面図に一致するように前後に凸状となる曲線を有すると共に前後の範囲の全体にわたって横方向に凸状となる曲線を有した表面を有しており、
    前記顆部の間で前記大腿骨コンポーネントの前記後側にある前記陥凹に隣接して配置されたカム従動面を備えており、該カム従動面は、上部カム従動面の領域と比較したときに、後部方向において下部カム従動面の領域により大きく広がるように寸法が取られており、
    前側と後側とを有すると共に横方向に間隙の開いた第一及び第二の凹面を上面に有した台状部分を含んだ脛骨コンポーネントと、前記大腿骨コンポーネントの前記顆間陥凹を受入れると共に下端でカム表面を有した脛骨の支柱と、前記第一の凹面と前記第二の凹面との間で前記カム表面の後部に配置された荷重支持面と、を備えており、各々の前記凹面は、前記大腿骨コンポーネントの前記顆部のうちの1つを、受入れるように適合されており、前記荷重支持面は、前記カム表面に、隣接すると共に前記カム従動面のプロフィールに合致するような表面プロフィールを有しており、
    人工膝関節の組立て時に、前記大腿骨コンポーネントの前記横方向に間隔の開いた顆部は、前記脛骨コンポーネントと相対的に、前記大腿骨コンポーネントの回転を許容するような配置で、前記脛骨コンポーネントの前記第一の凹面と前記第二の凹面とに配置され、前記大腿骨コンポーネントが高屈曲角度に相当する角度で、回転する場合には、前記カム従動面と前記荷重支持面との間に隙間を提供して、
    前記人工膝関節の前記大腿骨コンポーネントが標準の機械的な動作により回転している間は、前記カム従動面は、前記カム表面と係合しており、前記カム従動面は、前記荷重支持面に、関節の安定した荷重を伝達しない、
    ことを特徴とする人工膝関節。
  19. 前記カム従動面は、下部カム従動面領域で、実質上平面部につらなる曲面を備えており、前記平面部は、上部カム従動面領域で前記曲面とつらなっていることを特徴とする請求項18に記載の人工膝関節。
  20. 前記大腿骨コンポーネントが高屈曲角度に相当する角度で、回転したときに、前記隙間は0.01〜0.4ミリメータの大きさを有することを特徴とする請求項18に記載の人工膝関節。
  21. 前記荷重支持面は、該荷重支持面の前記外側縁を制限する側壁を有しており、前記カム表面に隣接した領域から前記脛骨コンポーネントの後部表面の端部に配置された上部領域にまで上方向に傾斜していることを特徴とする請求項18に記載の人工膝関節。
  22. 前記荷重支持面は、前記カム表面とつらなっていることを特徴とする請求項18に記載の人工膝関節。
  23. 前側と後側とを有すると共に横方向に一対の間隔の開いた顆部を含んだ大腿骨コンポーネントと、前記顆部に付随した顆部陥凹と、を備え、各々の前記顆部は、解剖学上の大腿骨顆部の一般的な横断面図に一致するように前後に凸状となる曲線を有すると共に前後の範囲の全体にわたって横方向に凸状となる曲線を有した表面を有しており、
    前記顆部の間で前記大腿骨コンポーネントの前記後側にある前記陥凹に隣接して配置されたカム従動面を備えており、該カム従動面は、上部カム従動面の領域と比較したときに、後部方向において下部カム従動面の領域により大きく広がるように寸法が取られており、
    前側と後側とを有すると共に横方向に間隙の開いた第一及び第二の凹面を上面に有した台状部分を含んだ脛骨コンポーネントと、前記大腿骨コンポーネントの前記顆間陥凹を受入れると共に下端でカム表面を有した脛骨の支柱と、前記第一の凹面と前記第二の凹面との間で前記カム表面の後部に配置された荷重支持面と、を備えており、各々の前記凹面は、前記大腿骨コンポーネントの前記顆部のうちの1つを、受入れるように適合されており、前記荷重支持面は、前記カム表面に、隣接すると共に前記カム従動面のプロフィールに合致するような表面プロフィールを有しており、
    人工膝関節の組立て時に、前記大腿骨コンポーネントの前記横方向に間隔の開いた顆部は、前記脛骨コンポーネントと相対的に、前記大腿骨コンポーネントの回転を許容するような配置で、前記脛骨コンポーネントの前記第一の凹面と前記第二の凹面とに配置され、
    前記大腿骨コンポーネントが高屈曲角度に相当する角度で、回転したときに、前記カム従動面と前記荷重支持面との間に隙間を提供して、前記隙間は0.01〜0.4ミリメータの大きさを有し、
    前記人工膝関節の前記大腿骨コンポーネントが標準の機械的な動作により回転している間は、前記カム従動面は、前記カム表面と係合しており、前記カム従動面は、前記荷重支持面に、関節の安定した荷重を伝達しない、
    ことを特徴とする人工膝関節。
  24. 前記カム従動面は、下部カム従動面領域で、実質上平面部につらなる曲面を備えており、前記平面部は、上部カム従動面領域で前記曲面とつらなっていることを特徴とする請求項23に記載の人工膝関節。
  25. 前記荷重支持面は、該荷重支持面の前記外側縁を制限する側壁を有しており、前記カム表面に隣接した領域から前記脛骨コンポーネントの後部表面の端部に配置された上部領域にまで上方向に傾斜していることを特徴とする請求項23に記載の人工膝関節。
  26. 前記荷重支持面は、前記カム表面とつらなっていることを特徴とする請求項23に記載の人工膝関節。
  27. 前側と後側とを有すると共に横方向に一対の間隔の開いた顆部を含んだ大腿骨コンポーネントと、前記顆部に付随した顆部陥凹と、を備え、各々の前記顆部は、解剖学上の大腿骨顆部の一般的な横断面図に一致するように前後に凸状となる曲線を有すると共に前後の範囲の全体にわたって横方向に凸状となる曲線を有した表面を有しており、
    前記顆部の間で前記大腿骨コンポーネントの前記後側にある前記陥凹に隣接して配置されたカム従動面を備えており、該カム従動面は、上部カム従動面の領域と比較したときに、後部方向において下部カム従動面の領域により大きく広がるように寸法が取られており、
    前側と後側とを有すると共に横方向に間隙の開いた第一及び第二の凹面を上面に有した台状部分を含んだ脛骨コンポーネントと、前記大腿骨コンポーネントの前記顆間陥凹を受入れると共に下端でカム表面を有した脛骨の支柱と、前記第一の凹面と前記第二の凹面との間で前記カム表面の後部に配置された荷重支持面と、を備えており、各々の前記凹面は、前記大腿骨コンポーネントの前記顆部のうちの1つを、受入れるように適合されており、前記荷重支持面は、前記カム表面とつらなっていると共に前記カム従動面のプロフィールに合致するような表面プロフィールを有しており、
    人工膝関節の組立て時に、前記大腿骨コンポーネントの前記横方向に間隔の開いた顆部は、前記脛骨コンポーネントと相対的に、前記大腿骨コンポーネントの回転を許容するような配置で、前記脛骨コンポーネントの前記第一の凹面と前記第二の凹面とに配置され、
    前記人工膝関節の前記大腿骨コンポーネントが標準の機械的な動作により回転している間は、前記カム従動面は、前記カム表面と係合しており、前記カム従動面は、前記荷重支持面に、関節の安定した荷重を伝達しない、
    ことを特徴とする人工膝関節。
  28. 前記カム従動面は、下部カム従動面領域で、実質上平面部につらなる曲面を備えており、前記平面部は、上部カム従動面領域で前記曲面とつらなっていることを特徴とする請求項28に記載の人工膝関節。
  29. 前記大腿骨コンポーネントが高屈曲角度に相当する角度で、回転する場合には、前記カム従動面と前記荷重支持面との間に隙間を提供していることを特徴とする請求項28に記載の人工膝関節。
  30. 前記大腿骨コンポーネントが高屈曲角度に相当する角度で、回転したときに、前記隙間は0.01〜0.4ミリメータの大きさを有することを特徴とする請求項29に記載の人工膝関節。
  31. 前記荷重支持面は、該荷重支持面の前記横側の端部を制限する側壁を有しており、前記カム表面に隣接した領域から前記脛骨コンポーネントの後部表面の端部に配置された上部領域にまで上方向に傾斜していることを特徴とする請求項28に記載の人工膝関節。
  32. 前側と後側とを有すると共に横方向に一対の間隔の開いた顆部を含んだ大腿骨コンポーネントと、前記顆部に付随した顆部陥凹と、を備え、各々の前記顆部は、解剖学上の大腿骨顆部の一般的な横断面図に一致するように前後に凸状となる曲線を有すると共に前後の範囲の全体にわたって横方向に凸状となる曲線を有した表面を有しており、
    前記顆部の間で前記大腿骨コンポーネントの前記後側にある前記陥凹に隣接して配置されたカム従動面を備えており、該カム従動面は、上部カム従動面の領域と比較したときに、後部方向において下部カム従動面の領域により大きく広がるように寸法が取られており、
    前側と後側とを有すると共に横方向に間隙の開いた第一及び第二の凹面を上面に有した台状部分を含んだ脛骨コンポーネントと、前記大腿骨コンポーネントの前記顆間陥凹を受入れると共に下端でカム表面を有した脛骨の支柱と、前記第一の凹面と前記第二の凹面との間で前記カム表面の後部に配置された荷重支持面と、を備えており、各々の前記凹面は、前記大腿骨コンポーネントの前記顆部のうちの1つを、受入れるように適合されており、前記荷重支持面は、前記カム表面に、隣接すると共に前記荷重支持面の前記横側の端部を制限する側壁面を有しており、前記カム表面に隣接した領域から前記脛骨コンポーネントの後部表面の端部に配置された上部領域にまで上方向に傾斜し、
    人工膝関節の組立て時に、前記大腿骨コンポーネントの前記横方向に間隔の開いた顆部は、前記脛骨コンポーネントと相対的に、前記大腿骨コンポーネントの回転を許容するような配置で、前記脛骨コンポーネントの前記第一の凹面と前記第二の凹面とに配置され、
    前記人工膝関節の前記大腿骨コンポーネントが標準の機械的な動作により回転している間は、前記カム従動面は、前記カム表面と係合しており、前記カム従動面は、前記荷重支持面に、関節の安定した荷重を伝達しない、
    ことを特徴とする人工膝関節。
  33. 前記カム従動面は、下部カム従動面領域で、実質上平面部につらなる曲面を備えており、前記平面部は、上部カム従動面領域で前記曲面とつらなっていることを特徴とする請求項32に記載の人工膝関節。
  34. 前記大腿骨コンポーネントが高屈曲角度に相当する角度で、回転する場合には、前記カム従動面と前記荷重支持面との間に隙間を提供していることを特徴とする請求項32に記載の人工膝関節。
  35. 前記大腿骨コンポーネントが高屈曲角度に相当する角度で、回転したときに、前記隙間は0.01〜0.4ミリメータの大きさを有することを特徴とする請求項34に記載の人工膝関節。
  36. 前記荷重支持面は、前記カム表面とつらなっていることを特徴とする請求項32に記載の人工膝関節。
  37. 前側と後側とを有すると共に横方向に一対の間隔の開いた顆部を含んだ大腿骨コンポーネントと、前記顆部に付随した顆部陥凹と、を備え、各々の前記顆部は、解剖学上の大腿骨顆部の一般的な横断面図に一致するように前後に凸状となる曲線を有すると共に前後の範囲の全体にわたって横方向に凸状となる曲線を有した表面を有しており、
    前記顆部の間で前記大腿骨コンポーネントの前記後側にある前記陥凹に隣接して配置されたカム従動面を備えており、該カム従動面は、上部カム従動面の領域と比較したときに、後部方向において下部カム従動面の領域により大きく広がるように寸法が取られており、
    前側と後側とを有すると共に横方向に間隙の開いた第一及び第二の凹面を上面に有した台状部分を含んだ脛骨コンポーネントと、前記大腿骨コンポーネントの前記顆間陥凹を受入れると共に下端でカム表面を有した脛骨の支柱と、前記第一の凹面と前記第二の凹面との間で前記カム表面の後部に配置された荷重支持面と、を備えており、各々の前記凹面は、前記大腿骨コンポーネントの前記顆部のうちの1つを、受入れるように適合されており、前記荷重支持面は、前記カム表面に、隣接すると共に前記カム従動面のプロフィールに合致するような表面プロフィールを有しており、
    人工膝関節の組立て時に、前記大腿骨コンポーネントの前記横方向に間隔の開いた顆部は、前記脛骨コンポーネントと相対的に、前記大腿骨コンポーネントの回転を許容するような配置で、前記脛骨コンポーネントの前記第一の凹面と前記第二の凹面とに配置され、
    脛骨コンポーネントの表面摩耗、低温流動又は、患者の大腿骨と脛骨との間における回転のような条件下では、前記大腿骨コンポーネントが、高屈曲角度で回転し、前記カム従動面と前記荷重支持面とが、荷重を支えるような関係で相互接触する、
    ことを特徴とする人工膝関節。
  38. 前記カム従動面は、下部カム従動面領域で、実質上平面部につらなる曲面を備えており、前記平面部は、上部カム従動面領域で前記曲面とつらなっていることを特徴とする請求項37に記載の人工膝関節。
  39. 前記荷重支持面は、該荷重支持面の前記外側縁を制限する側壁を有しており、前記カム表面に隣接した領域から前記脛骨コンポーネントの後部表面の端部に配置された上部領域にまで上方向に傾斜していることを特徴とする請求項37に記載の人工膝関節。
  40. 前記荷重支持面は、前記カム表面とつらなっていることを特徴とする請求項37に記載の人工膝関節。
  41. 前側と後側とを有すると共に横方向に一対の間隔の開いた顆部を含んだ大腿骨コンポーネントと、前記顆部に付随した顆部陥凹と、を備え、各々の前記顆部は、解剖学上の大腿骨顆部の一般的な横断面図に一致するように前後に凸状となる曲線を有すると共に前後の範囲の全体にわたって横方向に凸状となる曲線を有した表面を有しており、
    前記顆部の間で前記大腿骨コンポーネントの前記後側にある前記陥凹に隣接して配置されたカム従動面を備えており、前記カム従動面は、下部カム従動面領域で、実質上平面部につらなる曲面を備えており、前記平面部は、上部カム従動面領域で前記曲面とつらなって、該カム従動面は、上部カム従動面の領域と比較したときに、後部方向において下部カム従動面の領域により大きく広がるように寸法が取られており、
    前側と後側とを有すると共に横方向に間隙の開いた第一及び第二の凹面を上面に有した台状部分を含んだ脛骨コンポーネントと、前記大腿骨コンポーネントの前記顆間陥凹を受入れると共に下端でカム表面を有した脛骨の支柱と、前記第一の凹面と前記第二の凹面との間で前記カム表面の後部に配置された荷重支持面と、を備えており、各々の前記凹面は、前記大腿骨コンポーネントの前記顆部のうちの1つを、受入れるように適合されており、前記荷重支持面は、前記カム表面に、隣接すると共に前記カム従動面のプロフィールに合致するような表面プロフィールを有しており、
    人工膝関節の組立て時に、前記大腿骨コンポーネントの前記横方向に間隔の開いた顆部は、前記脛骨コンポーネントと相対的に、前記大腿骨コンポーネントの回転を許容するような配置で、前記脛骨コンポーネントの前記第一の凹面と前記第二の凹面とに配置され、
    脛骨コンポーネントの表面摩耗、低温流動又は、患者の大腿骨と脛骨との間における回転のような条件下では、前記大腿骨コンポーネントが、高屈曲角度で回転し、前記カム従動面と前記荷重支持面とが、荷重を支えるような関係で相互接触する、
    ことを特徴とする人工膝関節。
  42. 前記荷重支持面は、該荷重支持面の前記外側縁を制限する側壁を有しており、前記カム表面に隣接した領域から前記脛骨コンポーネントの後部表面の端部に配置された上部領域にまで上方向に傾斜していることを特徴とする請求項41に記載の人工膝関節。
  43. 前記荷重支持面は、前記カム表面とつらなっていることを特徴とする請求項41に記載の人工膝関節。
  44. 前側と後側とを有すると共に横方向に一対の間隔の開いた顆部を含んだ大腿骨コンポーネントと、前記顆部に付随した顆部陥凹と、を備え、各々の前記顆部は、解剖学上の大腿骨顆部の一般的な横断面図に一致するように前後に凸状となる曲線を有すると共に前後の範囲の全体にわたって横方向に凸状となる曲線を有した表面を有しており、
    前記顆部の間で前記大腿骨コンポーネントの前記後側にある前記陥凹に隣接して配置されたカム従動面を備えており、該カム従動面は、上部カム従動面の領域と比較したときに、後部方向において下部カム従動面の領域により大きく広がるように寸法が取られており、
    前側と後側とを有すると共に横方向に間隙の開いた第一及び第二の凹面を上面に有した台状部分を含んだ脛骨コンポーネントと、前記大腿骨コンポーネントの前記顆間陥凹を受入れると共に下端でカム表面を有した脛骨の支柱と、前記第一の凹面と前記第二の凹面との間で前記カム表面の後部に配置された荷重支持面と、を備えており、各々の前記凹面は、前記大腿骨コンポーネントの前記顆部のうちの1つを、受入れるように適合されており、前記荷重支持面は、前記カム表面に、隣接すると共に前記荷重支持面の前記横側の端部を制限する側壁面を有しており、前記カム表面に隣接した領域から前記脛骨コンポーネントの後部表面の端部に配置された上部領域にまで上方向に傾斜し、
    人工膝関節の組立て時に、前記大腿骨コンポーネントの前記横方向に間隔の開いた顆部は、前記脛骨コンポーネントと相対的に、前記大腿骨コンポーネントの回転を許容するような配置で、前記脛骨コンポーネントの前記第一の凹面と前記第二の凹面とに配置され、
    脛骨コンポーネントの表面摩耗、低温流動又は、患者の大腿骨と脛骨との間における回転のような条件下では、前記大腿骨コンポーネントが、高屈曲角度で回転し、前記カム従動面と前記荷重支持面とが、荷重を支えるような関係で相互接触する、
    ことを特徴とする人工膝関節。
  45. 前記カム従動面は、下部カム従動面領域で、実質上平面部につらなる曲面を備えており、前記平面部は、上部カム従動面領域で前記曲面とつらなっていることを特徴とする請求項44に記載の人工膝関節。
  46. 前記荷重支持面は、前記カム表面とつらなっていることを特徴とする請求項44に記載の人工膝関節。
  47. 前側と後側とを有すると共に横方向に一対の間隔の開いた顆部を含んだ大腿骨コンポーネントと、前記顆部に付随した顆部陥凹と、を備え、各々の前記顆部は、解剖学上の大腿骨顆部の一般的な横断面図に一致するように前後に凸状となる曲線を有すると共に前後の範囲の全体にわたって横方向に凸状となる曲線を有した表面を有しており、
    前記顆部の間で前記大腿骨コンポーネントの前記後側にある前記陥凹に隣接して配置されたカム従動面を備えており、該カム従動面は、上部カム従動面の領域と比較したときに、後部方向において下部カム従動面の領域により大きく広がるように寸法が取られており、
    前側と後側とを有すると共に横方向に間隙の開いた第一及び第二の凹面を上面に有した台状部分を含んだ脛骨コンポーネントと、前記大腿骨コンポーネントの前記顆間陥凹を受入れると共に下端でカム表面を有した脛骨の支柱と、前記第一の凹面と前記第二の凹面との間で前記カム表面の後部に配置された荷重支持面と、を備えており、各々の前記凹面は、前記大腿骨コンポーネントの前記顆部のうちの1つを、受入れるように適合されており、前記荷重支持面は、前記カム表面とつらなっていると共に前記カム従動面のプロフィールに合致するような表面プロフィールを有しており、
    人工膝関節の組立て時に、前記大腿骨コンポーネントの前記横方向に間隔の開いた顆部は、前記脛骨コンポーネントと相対的に、前記大腿骨コンポーネントの回転を許容するような配置で、前記脛骨コンポーネントの前記第一の凹面と前記第二の凹面とに配置され、
    脛骨コンポーネントの表面摩耗、低温流動又は、患者の大腿骨と脛骨との間における回転のような条件下では、前記大腿骨コンポーネントが、高屈曲角度で回転し、前記カム従動面と前記荷重支持面とが、荷重を支えるような関係で相互接触する、
    ことを特徴とする人工膝関節。
  48. 前記カム従動面は、下部カム従動面領域で、実質上平面部につらなる曲面を備えており、前記平面部は、上部カム従動面領域で前記曲面とつらなっていることを特徴とする請求項47に記載の人工膝関節。
  49. 前記荷重支持面は、該荷重支持面の前記外側縁を制限する側壁を有しており、前記カム表面に隣接した領域から前記脛骨コンポーネントの後部表面の端部に配置された上部領域にまで上方向に傾斜していることを特徴とする請求項47に記載の人工膝関節。
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