JP2004535729A - Cdma無線リンクにおいて音声パケットの有効な送信を行うグループ通話サービス - Google Patents

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Abstract

【解決手段】一対多ワイヤレス通信システムには、音声パケットを例えばCDMAでIPベースインフラストラクチャ中の基地局に送信する送信電話機が含まれる。基地局はCDMAパケットをIPに変換して、それらをインフラストラクチャを通して通信マネージャーに送信し、通信マネージャーはグループ中の受信電話機が必要なだけパケットを何回もコピーして、受信者のIPアドレスを使用し、インフラストラクチャを通してIPパケットを返信する。IPパケットを受信する基地局はそれらを音声パケットに変換して、音声パケットを受信電話機に送信し、それにより電話機がIPをサポートする必要性をなくす。
【選択図】図2

Description

【発明の分野】
【0001】
本発明は一般的にワイヤレス電話機を使用して一対多の通信サービスを可能とすることに関する。
【発明の背景】
【0002】
コード分割多元接続(CDMA)スペクトル拡散変調技術を使用して通信するワイヤレス電話機に限定されるものではないが、このようなワイヤレス電話機を使用して一対多の通信能力(“ディスパッチ”または“ネットブロードキャスト”とも呼ばれる)を提供することができる。このようなサービスの例は本譲受人のQChat(登録商標)サービスであり、これは例えば、2000年3月3日に出願された米国特許出願第09/518,622号、2000年3月3日に出願された09/518,776号、および2000年3月3日に出願された09/518,985号で開示されており、これらすべては参照によりここに組み込まれている。QChatサービスを使用することにより、CDMA電話機のユーザは電話機上のボタンを押下して、ネットワーク上で1人以上の他のCDMA電話機ユーザに話しをするためのプライベート半二重ネットワークに相当するものを自動的に呼び出すことができる。“半二重”は、ボタンが下に保持されているときに、一度に1人の話者のみが話すことができることを意味する。ボタンが開放されるとき、ネットワーク中の他の話者は自己のトークボタンを押下して他の電話機と話すことができる。
【0003】
前述したサービスは音声パケットを送信することに基づいており、音声パケットは標準インターネットプロトコル(IP)ベースのプロトコル内にカプセル化される。標準IPベースプロトコルには、UDP、IP、PPP、RTPおよびRLPが含まれ、これらはCDMAデータサービスで非音声データ(すなわちコンピュータデータ)を伝えるように設計されている。音声サービスとは対称的であるデータサービスでは、ワイヤレス電話機は本質的に、電話機にプラグインされているコンピュータに対するデータコンジットとして機能する。とにかく、QChatの一対多通信能力は元々コンピュータデータを伝えるように設計されているIPベースサービスを使用して実現されていることを理解すべきである。
【0004】
本発明が向けられている一対多音声サービス分野では、通信マネージャーとして知られているCDMAインフラストラクチャ内の構成要素は話者と受話者の特権を調停し、音声パケットを複製して、ネットワーク中に参加している他のワイヤレス電話機のIPアドレスに送信することにより、音声データを伝えるIPパケットを処理する。QChatサービスは有効な一対多通信サービスであるが、本発明はサービスの待ち時間および音声品質を向上させることが可能であることを明らかにした。
【0005】
特に、IP関連プロトコルは待ち時間(通信時間遅延)を増加させるある通信オーバーヘッドを導入することにより無線の信頼性を増加させる。増加した待ち時間は通常、コンピュータデータが送信されているときには何らかの欠点があったとしても多く表すことはないが、音声データを送信する電話機の能力に影響を与える。特に、単一のIPベースデータプロトコルユニットのオーバーヘッドが単一のCDMA無線フレームの容量を越えるので、IPベースデータプロトコルオーバーヘッドは、単一のIPベースデータプロトコルユニット中で複数の音声フレームを集めることにより償却しなければならず、これは音声送信に対して待ち時間を追加することになる。さらに、この追加的な待ち時間をユーザの許容可能なレベルに維持するために、CDMAボコーダ(圧縮構成要素)を制限することにより音声パケットのサイズを減少させてそのピークレート以外のレートでデータをエンコードしなければならない。これは音声品質に悪影響を及ぼす。
【0006】
さらにまた、QChatサービスにIPの使用を要求すると、音声フレームをIPベースプロトコル内にカプセル化することを要求することにより、増加した処理要求がワイヤレス電話機に課せられる。例えば、ワイヤレス電話機は、IPベースデータプロトコルユニット中で集められる多数の音声フレームにより指示される周波数でそのユニットを訓練しなければならない。上記重大な所見を心にとめて、本発明はここに開示されている解法を提供する。
【発明の開示】
【発明の概要】
【0007】
1つの送信ワイヤレス電話機と少なくとも2つの受信ワイヤレス電話機との間の一対多通信を可能にする方法には、IPベースプロトコルでカプセル化されていない音声パケットを送信電話機からインフラストラクチャに送信することが含まれる。方法には、インフラストラクチャにおいてIPベースプロトコル中に音声パケットをカプセル化してIPベースプロトコルパケットを、インフラストラクチャを通して送信されたものの少なくとも2つのコピーにすることが含まれる。“コピーを送信すること”は、別々のコピーを個々のアドレスに送信することだけではなく、単一コピーを2つ以上のエンティティにより監視されているマルチキャストアドレスに送信することを意味する。音声パケットはIPベースプロトコルパケットのコピーから抽出され、IPベースプロトコルでカプセル化されずに受信電話機に送信される。
【0008】
他の観点では、一対多通信セッションで使用するための電話機システムには、無線(OTA)受信端点のグループを示し、受信者に向けられたOTA音声パケットを発生させるOTA送信端点が含まれる。IP端点はOTA音声パケットを受信し、それに応答してIPベースプロトコルパケットを出力する。通信マネージャーはIPベースプロトコルパケットを受信し、OTA受信端点のためにそれらを複製する。そして、IPベースプロトコルパケットは1つ以上の他のIP端点に送信される。これらの他のIP端点はIPベースプロトコルパケットを受信し、それに応答してOTA受信端点への音声パケットの送信のためにOTA音声パケットを出力する。
【0009】
さらに他の観点において、一対多ワイヤレス電話機システムには、インフラストラクチャ構成要素、好ましくは基地局と、ワイヤレス送信電話機とが含まれ、ワイヤレス送信電話機はインターネットプロトコル(IP)にカプセル化されないCDMAのようなワイヤレス電話機無線(OTA)プロトコルを使用して、インフラストラクチャ構成要素と通信する。インフラストラクチャ構成要素はOTA情報をIP情報に変換し、IP情報をインフラストラクチャを通して通信マネージャーに送信する。次に、通信マネージャーはユーザグループのデータベースにアクセスしてグループ中の受信者を確認する。以下で説明するように、通信マネージャーはIP情報のコピーをグループ中の受信ワイヤレス電話機に送信し、グループには送信電話機を含む少なくとも3つの電話機が含まれる。インフラストラクチャ構成要素または他の同様なインフラストラクチャ構成要素はIP情報をOTA情報に変換し、OTA情報を受信ワイヤレス電話機に送信する。
【0010】
その構造および動作に関する本発明の詳細は、同じ参照番号が同様な部品に言及している添付図面を参照すると最も良く理解することができる。
【好ましい実施形態の詳細な説明】
【0011】
最初に図1を参照すると、一般的に10で示されるシステムが示されており、インターネットプロトコルを通しての音声(VOIP)をサポートしていない送信ワイヤレス通信デバイス12と、同様にVOIPをサポートしていない複数のグループメンバー電話機13との間の、IPをサポートする電話インフラストラクチャ14を通しての一対多通信を行う。“VOIPをサポートしないこと”あるいは“IPをサポートしないこと”は、デバイス12、13のいずれかがIPまたはVOIP能力を持たないこと、あるいはそれらがこのような能力を持つが音声性能の改良のためにCDMAまたはWCDMAのようなスペクトル拡散スキームのような標準無線(OTA)音声プロトコル、あるいはこれらには限定されないがTDMA、UMTS、TD−SCDMAなどのような他のワイヤレスプロトコルを使用してインフラストラクチャ14と通信することを意味する。1つの制限されていない実施形態では、デバイス12、13は京セラ、サムソン、または他の製造者により作られた移動電話機であり、コード分割多元接続(CDMA)原理と、IS−95A、IS−95B、UCDMA、IS−2000または他のものに限定されるものではないがこれらに規定されているようなCDMA無線(OTA)通信エアーインターフェイスプロトコルとを使用してインフラストラクチャ14と通信する。
【0012】
例えば、先に着目したものに加えて本発明を適用することができるワイヤレス通信システムには、アナログ最新移動電話システム(AMPS)のようなパーソナル通信サービス(PCS)およびセルラシステムと、CDMA、時分割多元接続(TDMA)およびTDMAとCDMAとの両方の技術を使用するハイブリッドシステムのようなデジタルシステムとを含む。CDMAセルラシステムは電気通信工業協会/電子工業協会(TIA/EIA)標準IS−95に説明されている。組み合わされたAMPSおよびCDMAシステムはTIA/EIA標準IS−98で説明されている。他の通信システムは国際移動電気通信システム2000/ユニバーサル移動電気通信システム(IMT−2000/UM)で説明され、これらはワイドバンドCDMA(WCDMA)、(例えばcdma2000 1xまたは3x標準規格のような)cdma2000、あるいはTD−SCDMAとして言及されるものをカバーする標準規格である。
【0013】
本発明は任意のワイヤレス通信デバイス12に適用され、例示のためにデバイス12は電話機であると仮定される。一般的に、本発明が適用されるワイヤレス通信デバイスには、これらに限定されないが、ワイヤレスハンドセットまたは電話機、セルラ電話機、データトランシーバ、あるいはページングおよび位置決定受信機が含まれ、望まれるようにハンドヘルド、あるいは(自動車、トラック、ボート、飛行機、列車を含む)ビークル搭載のようなポータブルとすることができる。しかしながら、ワイヤレス通信デバイスは一般的に移動体であるとして見られるが、本発明はある構成では“固定された”ユニットに適用することができることを理解すべきである。また、本発明は音声情報および/またはデジタル化ビデオ情報を含むデータ情報を伝送するのに使用されるデータモジュールまたはモデムに適用され、ワイヤまたはワイヤレスリンクを使用して他のデバイスと通信してもよい。さらに、コマンドを使用してモデムまたはモジュールが予め定められた調整されたまたは関連した方法で動作するようにして、情報が複数の通信チャネルを通して伝送されるようにしてもよい。ワイヤレス通信デバイスは、ときにはユーザ端末、移動局、移動ユニット、加入者ユニット、移動無線機または無線電話機、ワイヤレスユニット、あるいはいくつかの通信システムでは単に“ユーザ”および“移動体”として言及されることもある。
【0014】
図1に示されているように、ワイヤレス電話機12は先に言及した1つ以上のシステムを使用して、本発明のロジックを実行するロジックモジュールにアクセスする少なくとも1つの第1のインフラストラクチャ構成要素16と通信する。第1の構成要素16は好ましくは基地局(BTS)であるが、基地局制御装置(BSC)、移動スイッチングセンタ(MSC)、衛星システムへのゲートウェイ、あるいは他のインフラストラクチャ構成要素により構成することもできる。任意のケースにおいて、第1の構成要素16はワイヤレスデバイス12と通信するのに必要なプロトコルおよびシステムをサポートするだけではなく、(付随プロトコルまたはIPプロトコルのスタックを含む)IPをサポートし、したがって、構成要素16はインフラストラクチャ14と通信する。
【0015】
インフラストラクチャ14にはIPを使用するBSCまたは他のBTSが含まれていてもよい。従来のBSC機能がBTSによりなされ、BSCを設ける必要はないことが好ましい。図1は電話機12、13と通信している単一のBTS16を示しているが、各電話機12、13は別々の各BTSによりインフラストラクチャ14を通して通信することができる。
【0016】
インフラストラクチャ構成要素16はOTAプロトコルを使用してワイヤレス電話機12、13と通信するが、IPを使用してインフラストラクチャ14と内部的に通信し、それによりワイヤレス電話機12、13がIPとインターネットプロトコルによる音声のアテンダントスイートをサポートする必要をなくし、あるいはIPを実現することに関係する何らかの処理、リソースの使用などをサポートする必要をなくす。また、インフラストラクチャ14に対して内部的にIPを使用し、電話機12、13とそれらの各BTS16との間にOTAプロトコルを使用することにより、インフラストラクチャ14に対して内部的にIPを使用する利点が実現される一方、電話機12、13へのワイヤレス通信にOTAプロトコルを使用する利点は保たれ、システム10の無線容量を最大にする。したがって、インフラストラクチャ構成要素(BTS)16は仮想IP端点と考えることができ、実際の通信端点は電話機12、13である。
【0017】
ここで意図しているように、送信ワイヤレス電話機12はインフラストラクチャ14を使用して通信マネージャー20と通信することができる。1つの制限されていない実施形態では、インフラストラクチャ14と通信マネージャー20との間の通信はこれには限定されないがインターネットのようなリンク22を通して行われる。通信マネージャー20は、技術的に知られている原理にしたがって一対多通信を管理する適切なデバイスである。この目的のために、通信マネージャー20はグループデータベース24にアクセスする。グループデータベース24は電話機12、13の自己規定されたグループの識別子とメンバーシップを含む。1つの制限されていない実施形態では、通信マネージャー20はQChat通信マネージャーであってもよい。
【0018】
本アーキテクチャの上記概略を心に留めると、本ロジックは以下で説明するフローチャートにしたがって図1に示されているアーキテクチャ上で実行されることを理解すべきであろう。ここでのフローチャートはコンピュータプログラムソフトウェアで具現化された本発明のロジックの構造を例示している。当業者はフローチャートが本発明にしたがって機能するコンピュータプログラムコードエレメントまたは電子ロジック回路のようなロジックエレメントの構造を例示していることを理解するであろう。明らかに、本発明はマシーン構成要素によりその本質的な実施形態で実施され、マシーン構成要素はデジタル処理装置(すなわちコンピュータ、制御装置、プロセッサなど)に、示されているのと対応する機能ステップのシーケンスを実行するように命令する形態にロジックエレメントを構成する。
【0019】
言い換えると、ロジックはコンピュータプログラムにより具現化され、コンピュータプログラムは、一連のコンピュータまたは制御エレメント実行可能な命令として、例えばインフラストラクチャ構成要素16および/または通信マネージャー20内のプロセッサにより実行される。これらの命令は例えばRAMに、またはハードドライブ、または光ドライブに存在していてもよく、あるいは命令は磁気テープ、電子読み取り専用メモリ、またはダイナミックに変更または更新することができる他の適切なデータ記憶デバイス上に記憶してもよい。
【0020】
図2を参照すると、本発明のロジックを見ることができる。ブロック26で開始し、電話機12のユーザは電話機12上のハードウェアまたはソフトウェア構成された“送信”ボタン28を押下することができる。ボタン28は制限されていない例として“送信”ボタンのような、一対多通信に対して使用される何らかの適切な電話機ボタンとすることができる。一対多サービスにより電話機12が複数グループに属することができるようにするとき、ユーザは技術的に知られている一対多通信原理にしたがって所望グループを最初に選択することができることも理解すべきである。
【0021】
任意のケースにおいて、送信ボタンが押下されるとき、ブロック30において“送信”信号が構成要素16に送信される。電話機12がデータサービスに対するIPをサポートしているケースでは、送信ボタンを押下すると、電話機12がインフラストラクチャに対して信号を発行することをシミュレーションすることができ、これはIPにカプセル化されていないOTAプロトコルを使用して音声通信が以下に説明するように確実になされるようにする。
【0022】
送信信号は、一対多セッションに入ったと考えらることをシグナリングするために使用される任意の適切な信号とすることができる。例えば、送信信号はCDMAシグナリングメッセージとすることができ、このメッセージは、一対多通信を要求することを示し、電話機12の制御キーを適切に操作することによりユーザに示される、送信電話機12と含まれていると考えられる一対多グループとを識別する。
【0023】
ブロック31において、送信信号は第1の構成要素16(例えばBTS)により受信され、1つの制限されていない実施形態では、そこでIPに変換され、インフラストラクチャ14を通して送信される。1つの例示的で、制限されていない実施形態では、ブロック31におけるプロセスには、例えばIS−95プロトコルで電話機12からCDMAプロトコル一対多発信メッセージを受信し、それに応答して、技術的に知られている原理にしたがってIPベースセッション開始プロトコル(SIP)メッセージを第1の構成要素16から通信マネージャー20のような他の適切な構成要素に送信することにより、本質的に一対多発信メッセージをIPに変換することが含まれていてもよい。
【0024】
次に、ブロック32において、通信マネージャー20は一対多要求を受信して、話すための送信電話機12の優先順位を確立する。また、通信マネージャー20はデータベース24にアクセスして、シグナリングメッセージ中の情報により示されている、グループ中の個々の受信電話機13を識別する。グループメンバーに対する通信チャネルは先に言及したSIPメッセージを使用してインフラストラクチャ14内で確立され、これは例えば図1に示されている簡単化された実施形態中の第1の構成要素16(例えばBTS)を通して、あるいは他のBTSを通してのように、各IP端点を通して意図されている受信電話機13との通信を確立する。
【0025】
ユーザは電話機12で話しを行い、ブロック34で電話機12においてCDMA音声パケットのような時間OTA音声パケットが発生され、IPでカプセル化することなく送信する。ブロック36において、OTA音声パケットは第1の構成要素16、すなわちIP端点において受信され、IPに変換される。この変換を行うために、OTA音声パケットの内容はIPパケット要求に適合させるために適切に並べ替えられる。一般的に、OTA音声パケットはIPパケットよりも小さく、IPパケットのヘッダよりも小さいことが多いことから、いくつかのOTAパケットが単一のIPパケットに組み合わされる。しかしながら、これは特に待ち時間が多い応用に対するケースには必要ではないかもしれない。インフラストラクチャにおいてIPにカプセル化する利点の1つは、帯域幅使用が懸念事項となることがめったになくなることや、個々の音声フレームがIPにそれぞれカプセル化されることである。さらに、よく知られているIPヘッダ圧縮技術を使用してヘッダのサイズを減少させることができる。
【0026】
ブロック38において、IP中の情報はインフラストラクチャ14を通して通信マネージャー20に送信される。ブロック40に移ると、通信マネージャー20は必要に応じてパケットをグループ中の各受信電話機13に対してそれぞれ1つコピーし、複製IPパケットをグループ中の各受信電話機13に対するIPアドレスに送信する。IPパケットはインフラストラクチャ14を通して、受信電話機13と通信している適切なIP端点(例えばBTS)にルーティングされる。
【0027】
各受信電話機13に対するIP端点(例えばBTS)において、送信電話機12からの音声情報を表すIPパケットはブロック42でOTAパケットに変換される。図1に示されている簡単化された実施形態では、第1の構成要素16は送信電話機12と受信電話機13の両方に対するIP端点として機能する。ブロック44においてOTAパケットは受信電話機13に送信される。IPからOTAプロトコルへの変換はIPパケットへOTAパケットを変換するプロセスの逆である。すなわち各IPパケットは受信電話機13により使用されるOTAプロトコルに適合させるために、適切なように1セットのより小さいOTAパケットに分離される。
【0028】
通信マネージャー20はまた半二重セッション、すなわち単一の電話機12、13のみが一度に音声パケットを送信することができる通信セッションを確立するために電話機12、13間を調停する。この調停は技術的に知られている手段により行うことができる。例えば、送信電話機12のユーザが送信ボタン28を押さえつけるときに、グループ中の他の電話機13はユーザがボタンを開放するまでOTAパケットを送信することを許されない。そして、受信電話機13の1人のユーザは送信ボタンを押下して、押さえつけて上記で説明した原理にしたがって話すことができる。
【0029】
ここで示されて詳細に説明されている特定の有用なCDMA一対多サービスは、本発明の上述の目的を完全に達成することができるが、これは本発明の現在好ましい実施形態であり、したがって本発明により広く企図されている主題を表しており、本発明の範囲は当業者に明らかになる他の実施形態を完全に含んでおり、本発明の範囲は特許請求の範囲以外の何ものにも限定されず、単数のエレメントへの言及は明示的にそのように述べられていない限り“1つおよび唯一”を意味することを意図しているものではなく、。むしろ“1つまたはそれより多く”を意図していることを理解すべきである。当業者に知られており、または後に知られることになる上述した好ましい実施形態のエレメントに対するすべての構造的および機能的な均等物は明示的に参照によりここに組み込まれており、本特許請求の範囲により含まれることが意図されている。さらに、本発明により解決されていると考えられている各およびすべての問題を取り扱うデバイスまたは方法が本特許請求の範囲により含まれている必要はない。さらに、この開示におけるエレメント、構成要素または方法ステップは、エレメント、構成要素または方法ステップが明示的に特許請求の範囲に記載されているいないにかかわらず、公衆に捧げられていることを意図しているものではない。ここでの特許請求の範囲エレメントは、エレメントが“ミーンズーフォー”フレーズを使用して明示的に表現されているか、あるいは方法請求項のケースにおいて、“行為”の代わりに“ステップ”でエレメントが記載されていない限り、米国特許法第112条第6パラグラフの条項のもとで解釈されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1は現在好ましい一対多ワイヤレス通信システムのブロック図である。
【図2】図2は本ロジックのフローチャートである。

Claims (18)

  1. 一対多ワイヤレス電話機システムにおいて、
    少なくとも1つのインフラストラクチャ構成要素と、
    インフラストラクチャ構成要素と通信するためにインターネットプロトコル(IP)でカプセル化されていないワイヤレス電話機無線(OTA)プロトコルを使用する少なくとも1つのワイヤレス送信電話機とを具備し、
    インフラストラクチャ構成要素はOTA情報をIP情報に変換し、ユーザグループのデータベースにアクセスする通信マネージャーにインフラストラクチャを通してIP情報を送信し、通信マネージャーは送信電話機を含む少なくとも3つの電話機のグループ中における受信ワイヤレス電話機にIP情報のコピーを送信し、
    インフラストラクチャ構成要素または他の同様なインフラストラクチャ構成要素はIP情報をOTA情報に変換し、OTA情報を受信ワイヤレス電話機に送信するシステム。
  2. OTAプロトコルはコード分割多元接続(CDMA)エアーインターフェイスプロトコルである請求項1記載のシステム。
  3. インフラストラクチャ構成要素は基地局(BTS)である請求項1記載のシステム。
  4. インフラストラクチャ構成要素はOTAプロトコルパケットをIPパケットに変換する請求項1記載のシステム。
  5. インフラストラクチャ構成要素はIPパケットをOTAプロトコルパケットに変換する請求項1記載のシステム。
  6. インフラストラクチャ構成要素はIPパケットをOTAプロトコルパケットに変換する請求項4記載のシステム。
  7. 少なくとも1つの送信ワイヤレス電話機と少なくとも2つの受信ワイヤレス電話機との間の一対多通信を可能にする方法において、
    IPベースプロトコルでカプセル化されていない音声パケットを送信電話機からインフラストラクチャに送信し、
    インフラストラクチャにおいて少なくとも1つのIPベースプロトコルに音声パケットをカプセル化して、IPベースプロトコルパケットにし、
    少なくとも2セットのIPベースプロトコルパケットをインフラストラクチャを通して送信し、
    IPベースプロトコルパケットのセットから音声パケットを抽出し、
    IPベースプロトコルにカプセル化されていない音声パケットを受信電話機に送信することを含む方法。
  8. 音声パケットはコード分割多元接続(CDMA)音声パケットである請求項7記載の方法。
  9. カプセル化の処理はインフラストラクチャ中の基地局(BTS)によりなされる請求項7記載の方法。
  10. 抽出の処理は、インフラストラクチャ中の基地局(BTS)によりなされる請求項7記載の方法。
  11. IPベースプロトコルパケットをコピーすることを含む請求項7記載の方法。
  12. コピーする処理は通信マネージャーによりなされる請求項11記載の方法。
  13. 電話機間の半二重通信を確立することを含む請求項7記載の方法。
  14. 一対多通信セッション中で使用するための電話機システムにおいて、
    無線(OTA)受信端点のグループを示し、それに向けられているOTA音声パケットを発生させる、少なくとも1つのOTA送信端点と、
    OTA音声パケットを受信し、それに応答してIPベースプロトコルパケットを出力する、少なくとも1つのIP端点と、
    IPベースプロトコルパケットを受信し、OTA受信端点のためにそれらを複製する、少なくとも1つの通信マネージャーとを具備し、
    IPベースプロトコルパケットは少なくとも1つのIP端点に送信され、少なくとも1つのIP端点はIPベースプロトコルパケットを受信し、OTA受信端点への送信のためにそれに応答してOTA音声パケットを出力する電話機システム。
  15. OTA音声パケットはコード分割多元接続(CDMA)パケットである請求項14記載のシステム。
  16. IP端点と通信マネージャーとの間にパケットを送信するインフラストラクチャをさらに具備する請求項14記載のシステム。
  17. IP端点は基地局(BTS)である請求項14記載のシステム。
  18. 半二重通信は通信マネージャーにより確立される請求項14記載のシステム。
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